JP2018034739A - 車両用換気装置 - Google Patents

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拓也 久保田
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Abstract

【課題】車両の運転が断続される状態においても、車室の換気量を的確に制御する車両用換気装置を提供すること。【解決手段】車両用換気装置は、車両の運転状態に応じて車室におけるCO2濃度の推定値を計算するステップS4の処理(二酸化炭素濃度推定手段)と、推定されたCO2濃度に応じて車室の換気量を制御するステップS5〜S10の処理(換気量制御手段)と、少なくとも運転停止時に記録されたCO2濃度と、運転開始時に検知された運転停止時間と、に応じて車室のCO2濃度の初期値が求めるステップS12、S1〜S3の処理(初期値計算手段)と、を行う構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、車室を換気する車両用換気装置に関する。
特許文献1には、車両の乗員情報に基づいて車室の二酸化炭素濃度を推定し、推定された車室の二酸化炭素濃度に基づいて車室の換気量を制御する車両用換気装置が開示されている。
上記車両用換気装置では、二酸化炭素濃度を検出するセンサを備えることなく、車室の換気量が制御される。
特開2006−232154号公報
しかしながら、特許文献1の車両用換気装置では、例えば、車両の運転が一旦停止された後に、長い時間をおかずに、車室の二酸化炭素濃度が高い状態で運転が再開される場合に、二酸化炭素濃度を推定することができない。このため、車両の運転が断続される状態では、車室の換気量を的確に制御することが難しい。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両の運転が断続される状態においても、車室の換気量を的確に制御する車両用換気装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車室を換気する車両用換気装置であって、車両の運転状態に応じて前記車室における二酸化炭素濃度の推定値を計算する二酸化炭素濃度推定手段と、二酸化炭素濃度の推定値に応じて前記車室の換気量を制御する換気量制御手段と、前記車両の運転停止時に、二酸化炭素濃度の推定値及び運転停止時刻を含む運転停止情報を記録する運転停止情報記録手段と、前記車両の運転開始時に、運転停止時刻からの運転停止時間を含む運転停止状態を検知する運転停止状態検知手段と、前記車両の運転開始時に、運転停止時に記録された二酸化炭素濃度の推定値と、運転開始時に検知された運転停止時間と、に応じて二酸化炭素濃度の初期値を計算する初期値計算手段と、を備えたことを特徴とする車両用換気装置が提供される。
上記態様によれば、車両の運転開始時に、運転停止時に推定された二酸化炭素濃度と、運転停止時から運転開始時までに経過した運転停止時間と、に応じて二酸化炭素濃度を推定する初期値が求められる。これにより、例えば、車両の運転が一旦停止された後に、長い時間をおかずに、車室の二酸化炭素濃度が高い状態で運転が再開される場合に、初期値に基づいて二酸化炭素濃度を推定することができる。よって、車両の運転が断続される状態でも、車室の換気量を的確に制御することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用換気装置を示す構成図である。 図2は、車両用換気装置を示す全体構成図である。 図3は、車室の換気量を制御する内容を示すフローチャートである。 図4は、車室の二酸化炭素濃度の推定値を計算する内容を示すフローチャートである。 図5は、ファン速度及び再循環率に対するファン換気量を設定したマップである。 図6は、車速及びファン速度等に対する車体漏洩量を設定したマップである。 図7は、車体扉開時間に対する車両扉漏洩量を設定したマップである。 図8は、換気量の制御例を示す線図である。 図9は、変形例として内気循環モードと外気導入モードとを切り換えるロジックを示す線図である。 図10は、図9の変形例における換気量の制御例を示す線図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1、図2は、本実施形態に係る車両1に搭載される車両用換気装置100(以下、単に「換気装置100」と称する。)が適用される空調装置101の概略構成を示す図である。換気装置100は、車両1の外部から外気(空気)を車室2に供給する。換気装置100は、空調装置101に含まれる。
図1に示すように、空調装置101は、空気が流れる流路11(送風路)を形成する筐体15(ケース)と、流路11に空気を送る送風機20(ブロワファン)と、を備える。
送風機20は、筒状に並ぶ多数の羽根をもったファン21と、ファン21を駆動する電動機29と、を備える。ファン21は、回転中心軸を中心に回転し、遠心方向に送風する。ファン21の回転速度(以下、「ファン速度」と称する。)は、制御部50によって多段階に切り換えられる。送風機20は、ファン速度が切り換えられることで、送風量(単位時間あたりの吐出空気流量)が切り換えられる。
流路11の送風機20より上流側には、内気導入路12及び外気導入路13が設けられる。内気導入路12は、車室2から内気(空気)を導入する。外気導入路13は、車両1の外部から外気を導入する。
外気導入路13と内気導入路12の合流部には、これらを開閉するインテークドア22が設けられる。インテークドア22の開度(角度)は、アクチュエータ(図示省略)を介して制御部50によって制御される。
制御部50は、乗員が空調操作部(図示省略)を操作して指示する信号等が入力されて、内気循環モード、空調装置101を外気導入モード、及び混合モード(オートモード)に切り換える。
内気循環モードでは、インテークドア22が内気導入路12を開いて外気導入路13を閉じる内気導入位置に切り換えられる。これにより、車室2では、内気が内気導入路12を通じて循環する。
外気導入モードでは、インテークドア22が内気導入路12を閉じて外気導入路13を開く外気導入位置に切り換えられる。これにより、車室2では、外気が外気導入路13を通じて供給される。
混合モードでは、インテークドア22が内気導入路12と外気導入路13とのいずれか一方を開く位置、あるいは両方を開く中間開度に切り換えられる。これにより、図中矢印で示すように内気と外気とのいずれか一方、あるいは両方が流路11を通じて車室2に供給される。
ここで、流路11を流れる空気流量に対する流路11に取り込まれる内気流量の比率を再循環率とする。再循環率は、インテークドア22の開度に応じて調整される。
外気導入路13を通じて車室2に供給される外気の流量をファン換気量とする。ファン換気量は、ファン速度及び再循環率(インテークドア22の開度)に応じて増減する(図5参照)。
流路11の送風機20より下流側には、エバポレータ23(空気冷却用の熱交換器)、エアミックスドア24、及びヒーターコア25(空気加熱用の熱交換器)が設けられる。エアミックスドア24の開度は、アクチュエータ(図示省略)を介して制御部50によって制御される。エアミックスドア24の開度が変えられることで、図中矢印で示すようにエバポレータ23またはヒーターコア25を通過する空気流の流量比が変えられ、車室2に供給される空気の温度が調整される。
制御部50は、車室2の温度の検出信号、外気温度の検出信号、及び乗員が空調操作部を操作して指示する設定温度の信号等が入力されて、車室2の温度が指示された設定温度になるように、各部の作動を制御する。
図2に示すように、車両1には、車室2と外部を連通する換気口16及び車体間隙17が設けられる。車体間隙17は、例えば車体と車両扉(車両ドア)7〜10の間の微少な隙間である。
外気導入モード及び混合モードでは、送風機20によって外気が車室2に供給されるのに伴って、車室2の空気が換気口16及び車体間隙17を通じて外部に流出する。
内気循環モードでは、換気口16及び車体間隙17を通じて車室2と外部との間で空気が流通し、換気が行われる。
ここで、換気口16及び車体間隙17を通じて車室2から外部に流出する空気の流量を車体漏洩量とする。車体漏洩量は、内気循環モード、外気導入モード、及び混合モードにおけるインテークドア22の開度(再循環率)、に応じて増減するとともに、車速(車両1の走行速度)、及びファン速度に応じて増減する(図6参照)。
制御部50は、例えば、車両1の乗員数、車両扉7〜10の開時間等の運転状態に応じて車室2の二酸化炭素濃度(以下、「CO2濃度」と称する。)を推定し、推定されるCO2濃度に応じてファン換気量(換気開始時期)を制御する。
車両1に乗る乗員数を検知する乗員数検知手段として、各座席(シート)3〜6に乗員が着座しているか否かを検知する複数(4つ)の着座センサ31〜34が設けられる。
なお、上記した構成に限らず、乗員数検知手段として、例えば各座席3〜6に設けられるシートベルトセンサ(図示省略)の接続を検知するシートベルトセンサを設けてもよい。
また、乗員数検知手段が設けられない場合には、車両1に乗る乗員数を車両1に乗車可能な最大乗員数(定員数)の4人として、CO2濃度を推定してもよい。
車両扉7〜10の開閉を検知する車両扉開閉検知手段として、車両扉7〜10が閉じているか開いているかを検知する複数(4つ)の車両扉開閉センサ35〜39が設けられる。
ここで、開いている車両扉7〜10を介して車室2から外部に流出する空気の流量を車両扉漏洩量とする。車両扉漏洩量は、車両扉7〜10が開いている開時間に応じて増大する(図7参照)。
なお、上記した構成に限らず、例えば車両扉7〜10に設けられる窓(図示省略)の開閉を検知するようにしてもよい。
制御部50は、着座センサ31〜34及び車両扉開閉センサ35〜39等の検知信号に応じてCO2濃度を推定し、推定されるCO2濃度を目標値以下に保つようにインテークドア22の開度を制御する。
制御部50は、各部の作動を制御するCPUと、制御プログラムや例えば図5〜図7に示すマップ等が記憶されたROMと、着座センサ31〜34及び車両扉開閉センサ35〜39の検知値を含む各種の情報を一時的に記憶するRAMとを備える。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、制御部50がCO2濃度を推定してファン換気量(換気開始時期)を制御する内容を説明する。
まず、ステップS1では、イグニッションキー(図示省略。以下、単に「キー」と称する。)がONになる運転開始時か否かを判定する。キーがONになる運転開始時である場合には、ステップS2に進む。
なお、車両1では、キーがONになることによって運転が開始され、キーがOFFになることによって運転が停止される。
ステップS2では、キーがOFFになった前回の運転停止時に記録された運転停止時の情報を読み込み、読み込まれた情報から1〜3の運転停止状態を検知する。
1.運転停止時におけるCO2濃度の推定値
2.運転停止時におけるインテークドア22の開度
3.キーがOFFからONになるまでの運転停止時間
続く、ステップS3では、検知した上記1〜3の運転停止中の状態に応じて運転開始時に用いるCO2濃度の初期値を計算する。
なお、運転停止時から運転開始時までの運転停止中は、インテークドア22のアクチュエータが停止し、インテークドア22の開度が一定に保たれる。このため、運転停止中の流路11では、送風機20が停止していても、インテークドア22の開度(インテークドア22による外気導入路13の開口面積)に応じた換気量が得られる(図6参照)。これにより、車室2では、換気口16及び車体間隙17とともに外気導入路13を通じてもCO2濃度が次第に希釈される。したがって、運転停止時に記録されたCO2濃度の推定値と、運転停止中のインテークドア22の開度と、運転停止時間と、に応じてCO2濃度の推定値を計算する初期値を求めることができる。
また、ステップS3では、予め設定されたマップに基づいて、運転停止時に記録されたCO2濃度の推定値と、運転停止中のインテークドア22の開度と、運転停止時間と、に応じてCO2濃度の初期値を求めるようにしてもよい。
続く、ステップS4では、図4に示すサブルーチンに進んで、計算されたCO2濃度を推定する初期値と、新たに読み込まれるパラメータに応じて現在の運転時におけるCO2濃度の推定値を計算する。
図4に示すサブルーチンでは、まず、ステップS21で、上記パラメータとして、インテークドア22の開度、ファン速度、及び車速を読み込む。
続いて、ステップS22に進んで、予め設定された図5に示すマップ等に基づき、インテークドア22の開度(再循環率)、及び送風機20のファン速度に応じてファン換気量を求める。
更に、ステップS22では、予め設定された図6に示すマップ等に基づき、インテークドア22の開度(再循環率)、ファン速度、及び車速に応じて空気が換気口16及び車体間隙17を通じて外部に流出する車体漏洩量を求める。
続いて、ステップS23に進んで、着座センサ31〜34の信号を読み込み、乗員数を検知する。
続いて、ステップS24に進んで、検知した乗員数に応じて乗員の呼気に含まれるCO2排出量を計算する。
続いて、ステップS25に進んで、車両扉開閉センサ35〜39の信号を読み込み、車両扉7〜10が開く開時間を計測する。
続いて、ステップS26に進んで、予め設定された図7に示すマップ等に基づき、車両扉7〜10の開時間に応じて空気が車両扉7〜10を介して外部に流出する車両扉漏洩量を計算する。
続いて、ステップS27に進んで、CO2濃度の推定値ρest_new(ppm)を次式によって計算する。
ρest_new=ρest_old+Δt×{n×V_CO2+G_FRE(ρamb−ρest_old)+G_leak(ρanb−ρest_old)}/V
ただし、
ρest_old(ppm):1周期前のCO2濃度の推定値(運転開始時は、CO2濃度を推定する初期値)
ρamb(ppm):外気のCO2濃度
V(m):車室2の空気体積
n(人):乗員人数
Δt(s):CO2濃度の推定値を更新する周期
V_CO2:乗員1人当たり呼気CO2体積
G_FRE(m/s):送風機20の送風量
G_leak(m/s):漏洩量(車体漏洩量及び車両扉漏洩量の総和)
、とする。
こうして、図4に示すサブルーチンが実行されることで、現在のCO2濃度が推定される。
続いて、図3に示すメインルーチンのステップS5〜S10では、作動条件に応じて外気導入モード、内気循環モード、混合モードのいずれかに切り換えられる。
まず、ステップS5で、現在の作動条件が外気導入モードであると判定された場合には、ステップS8に進み、外気導入モードを実行する。外気導入モードでは、インテークドア22が外気導入路13を開くことで、車室2の換気が十分に行われる。一方、ステップS5にて、現在の作動条件が外気導入モードでないと判定された場合には、ステップS6に進む。
ステップS6に進んで、内気循環モードであると判定された場合には、ステップS7に進み、現在のCO2濃度の推定値が上限値以下か否かを判定する。ここで、現在のCO2濃度の推定値が上限値以下であると判定された場合には、ステップS9に進み、内気循環モードを実行する。内気循環モードでは、送風機20を介して車室2に外気を導入することが停止されることで、車室2の冷暖房が効率よく行われる。
一方、ステップS7で、現在のCO2濃度の推定値が上限値を超えて上昇したと判定された場合には、ステップS10に進み、混合モードを実行する。
また、ステップS5で、外気導入モードでなく、かつステップS6で、内気循環モードでないと判定された場合にも、ステップS10に進み、混合モードを実行する。
混合モードでは、後述するように、インテークドア22が外気導入路13を開く開度が現在のCO2濃度の推定値を目標濃度に近づけるように制御される。
続いて、ステップS16に進んで、キーがOFFになったか否かを判定する。キーがONとなる運転時には、スタートに戻り、上記ルーチンを繰り返し実行する。
一方、キーがOFFになった運転停止時には、ステップS12に進んで、1〜3の運転停止状態の情報を記録する。
1.運転停止時に求められたCO2濃度の推定値
2.運転停止時におけるインテークドア22の開度
3.運転停止時刻(キーがOFFになった時刻)
こうして、次回の運転開始時に、CO2濃度を推定する初期値を計算するための運転停止状態の情報が記録される。
図8は、上記混合モードが実行される制御例を示す線図である。図8に示すように、インテークドア22の開度が調整されることで、CO2濃度が目標濃度の近くに保たれる。送風量は、要求される車室2の温度条件等に応じて制御される。送風量が増減することに対応して、インテークドア22の開度が調整される。
なお、変形例として、制御部50は、図9に示すように、換気量(換気開始時期)を制御してもよい。
図9では、現在のCO2濃度の推定値が上昇して上限値になると、インテークドア22が外気導入路13を開く外気導入位置に切り換えられる。そして、現在のCO2濃度の推定値が下降して下限値になると、インテークドア22が内気導入路12を開く内気導入位置に切り換えられる。
この場合には、図10に示すように、インテークドア22が内気導入位置と外気導入位置とに交互に切り換えられる。これにより、CO2濃度は、上限値と下限値の間で昇降して、所定の範囲に収まる。
こうして換気装置100がCO2濃度の推定値に応じてインテークドア22の開閉を制御することにより、車室2のCO2濃度に応じて車室2の換気が適度に行われる。これにより、必要以上に換気が行われることが抑えられるため、車室2の冷暖房に消費されるエネルギを低減できる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、車室2を換気する換気装置100であって、車両1の運転状態に応じて車室2のCO2濃度の推定値を計算するステップS4、S21〜S27の処理(二酸化炭素濃度推定手段)と、CO2濃度の推定値に応じて車室2の換気量を制御するステップS5〜S10の処理(換気量制御手段)と、車両1の運転停止時に、少なくとも計算したCO2濃度の推定値及び運転停止時刻を含む運転停止情報を記録するステップS11、S12の処理(運転停止情報記録手段)と、車両1の運転開始時に、少なくとも運転停止時間を含む運転停止中の状態を検知するステップS1、S2の処理(運転停止状態検知手段)と、車両1の運転開始時に、少なくとも運転停止時に記録されたCO2濃度の推定値と、運転開始時に検知された運転停止時間と、に応じてCO2濃度の初期値を計算するステップS3の処理(初期値計算手段)と、を備える換気装置100を提供することができる。
このように構成することで、車両1の運転開始時に、運転停止時に推定されたCO2濃度と、運転停止時から運転開始時までに経過した運転停止時間と、に応じてCO2濃度を推定する初期値が求められる。これにより、例えば、車両1の運転が一旦停止された後に、長い時間をおかずに、車室2のCO2濃度が高い状態で運転が再開される場合に、初期値に基づいてCO2濃度を推定することができる。よって、車両1の運転が断続される状態でも、換気装置100は車室2の換気量を的確に制御することができる。
また、制御部50は、運転停止中におけるインテークドア22の開度を検知するステップS2の処理(運転停止状態検知手段)と、少なくとも運転停止時に記録されたCO2濃度と、運転停止時間と、運転停止中におけるインテークドア22の開度と、に応じてCO2濃度の初期値を計算するステップS3の処理(初期値計算手段)と、を備える構成とした。
このように構成することで、車両1の運転開始時に、インテークドア22の開度に応じて外気導入路13を通じて行われる換気量に応じてCO2濃度を推定する初期値を求めることができる。
また、制御部50は、運転停止中にも車両扉7〜10の開時間を検知し、運転停止中に検知された車両扉7〜10の開時間に応じてCO2濃度の推定値の初期値を計算する構成としてもよい。
このように構成することで、車両1の運転開始時に、車室2の空気が開いている車両扉7〜10を介して車室2から外部に流出する車両扉漏洩量に対応してCO2濃度の初期値を求めることができる。
また、制御部50は、内気循環モードにおいて、CO2濃度の推定値が上限値を超えて高まることを判定してインテークドア22が外気導入路13を開く開度を大きくするステップS6、S7、S10の処理(換気量制御手段)を備える構成とした。
このように構成することで、内気循環モードにおいて、CO2濃度が上限値を超えて高まることを防止できる。これにより、空調装置101では、CO2濃度が上限値を超えない限り、内気循環モードによって冷暖房が行われるため、消費エネルギを抑制することができる。
また、換気装置100は、車両1の乗員数を検知する着座センサ31〜34(乗員数検知手段)を備える。そして、制御部50は、検知される車両1の乗員数に応じてCO2濃度の推定値を計算するステップS23、S27の処理(二酸化炭素濃度推定手段)を備える構成とした。
このように構成することで、乗員の呼気に含まれるCO2排出量に対応して車室2のCO2濃度を推定することができる。これにより、換気装置100は、CO2濃度を検出するセンサを備えることなく、車室2の換気量(換気開始時期)を制御することができる。よって、換気装置100の製造コストを抑えられる。
また、制御部50は、運転状態に応じて車室2の換気量(ファン換気量及び車体漏洩量)を計算するステップS22の処理と、計算された車室2の換気量に応じてCO2濃度の推定値を計算するステップS27の処理(二酸化炭素濃度推定手段)を備える構成とした。
このように構成することで、ファン換気量及び車体漏洩量からなる車室2の換気量に対応して車室2のCO2濃度を推定することができる。
また、換気装置100は、車両扉7〜10の開閉を検知する車両扉開閉センサ35〜39(車両扉開閉検知手段)を備える。そして、制御部50は、検知される車両扉7〜10の開時間に応じてCO2濃度の推定値を計算するステップS26、S27の処理(二酸化炭素濃度推定手段)を備える構成とした。
このように構成することで、車室2の空気が開いている車両扉7〜10を介して車室2から外部に流出する車両扉漏洩量に対応して車室2のCO2濃度を推定することができる。
上記実施形態では、換気装置100は、空調装置101に含まれるため、構造が簡便となり製造コストを抑えられる。
なお、上記構成に限らず、換気装置100は、空調装置101とは別に設けられてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 車両
2 車室
7〜10 車両扉
12 内気導入路
13 外気導入路
20 送風機
22 インテークドア
31〜34 着座センサ(乗員数検知手段)
35〜39 車両扉開閉センサ(車両扉開閉検知手段)
100 車両用換気装置

Claims (6)

  1. 車室を換気する車両用換気装置であって、
    車両の運転状態に応じて前記車室における二酸化炭素濃度の推定値を計算する二酸化炭素濃度推定手段と、
    二酸化炭素濃度の推定値に応じて前記車室の換気量を制御する換気量制御手段と、
    前記車両の運転停止時に、二酸化炭素濃度の推定値及び運転停止時刻を含む運転停止情報を記録する運転停止情報記録手段と、
    前記車両の運転開始時に、運転停止時刻からの運転停止時間を含む運転停止状態を検知する運転停止状態検知手段と、
    前記車両の運転開始時に、少なくとも運転停止時に記録された二酸化炭素濃度の推定値と、運転開始時に検知された運転停止時間と、に応じて二酸化炭素濃度の初期値を計算する初期値計算手段と、
    を備えることを特徴とする車両用換気装置。
  2. 請求項1に記載の車両用換気装置であって、
    前記車室に送風する送風機と、
    前記車室から内気を前記送風機に導入する内気導入路と、
    前記車両の外部から外気を前記送風機に導入する外気導入路と、
    前記内気導入路及び前記外気導入路を開閉するインテークドアと、を更に備え、
    前記運転停止状態検知手段は、運転停止中における前記インテークドアの開度を検知し、
    前記初期値計算手段は、運転停止中における前記インテークドアの開度に応じて二酸化炭素濃度の初期値を計算することを特徴とする車両用換気装置。
  3. 請求項2に記載の車両用換気装置であって、
    前記換気量制御手段は、計算された二酸化炭素濃度の推定値が高まることを判定して前記インテークドアが前記外気導入路を開く開度を大きくすることを特徴とする車両用換気装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の車両用換気装置であって、
    前記車両の乗員数を検知する乗員数検知手段を更に備え、
    前記二酸化炭素濃度推定手段は、検知された乗員数に応じて二酸化炭素濃度の推定値を計算することを特徴とする車両用換気装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の車両用換気装置であって、
    前記二酸化炭素濃度推定手段は、前記車両の運転状態に応じて前記車室の換気量を計算し、計算された前記車室の換気量に応じて二酸化炭素濃度の推定値を計算することを特徴とする車両用換気装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の車両用換気装置であって、
    前記車両の車両扉の開閉を検知する車両扉開閉検知手段を更に備え、
    前記二酸化炭素濃度推定手段は、検知された前記車両扉の開時間に応じて二酸化炭素濃度の推定値を計算することを特徴とする車両用換気装置。
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