本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、カバー内に浸入した水が回路基板まで伝わることを防止することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、回路基板が設けられた本体部にカバーが外挿されて、該カバーが前記本体部を収容した状態で組み付けられる電気接続箱において、前記カバーの組付状態で対向される前記本体部の外面と前記カバーの内面の少なくとも一方には、毛細管現象を利用して水を水平方向に案内する誘導排水溝が設けられていることを、特徴とする。
本発明においては、カバー内に浸入して、本体部とカバーとの微小隙間内を毛細管現象で鉛直上方に上昇する水を、誘導排水溝で補足して、誘導排水溝の毛細管現象によって水平方向に誘導することが出来る。これにより、カバー内に浸入した水の上昇を阻止して、水が回路基板に伝わることを防止することが出来る。その結果、水濡れに起因する回路基板の短絡や腐食を防止することが出来る。
特に、誘導排水溝は、毛細管現象が生じ得る大きさに設定されている。これにより、毛細管現象を積極的に利用して水を水平方向に案内して、水の上昇を効果的に阻止することが出来る。なお、本態様における「水を水平方向に案内」とは、水平方向成分をもって水を誘導することが出来れば良く、誘導排水溝は鉛直方向で傾斜して設けられていても良い。例えば、誘導排水溝を水平方向に延出しつつ、鉛直下方に傾斜して設けることにより、毛細管現象と重力の両方を有効に利用して、水の案内作用をより効果的に発揮することも出来る。また、誘導排水溝は、本体部とカバーの何れに設けられていてもよく、両方に設けられていてもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記本体部の外面と前記カバーの内面の少なくとも一方には、対向する前記本体部の外面又は前記カバーの内面から離隔する凹形状をもって鉛直方向に延びる凹状段差部が形成されており、該凹状段差部に前記誘導排水溝が設けられているものである。
本態様においては、凹状段差部によって、本体部とカバーとの隙間寸法を毛細管現象が生じない程度に大きくすることが出来る。これにより、毛細管現象に基づく水のカバー内での上昇を凹状段差部で阻止することが出来る。そして、凹状段差部に誘導排水溝を設けたことによって、水が凹状段差部を上昇した場合でも、誘導排水溝で水の上昇を阻止することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記凹状段差部には、水平方向に並列して延びる一対の止水突条が形成されており、該一対の止水突条の隙間によって前記誘導排水溝が形成されているものである。
本態様によれば、水が凹状段差部を上昇した場合でも、止水突条で水の上昇を阻止することが出来る。そして、一対の止水突条の間に誘導排水溝を形成したことから、水が止水突条を乗り越えたとしても、誘導排水溝で水を捕捉して水平方向に案内することが出来て、水の上昇をより確実に阻止することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第二又は第三の態様に記載のものにおいて、前記本体部には、該本体部の外側に突出して、前記カバーの開口端面と対向する当接規制面が形成されており、前記凹状段差部が、前記当接規制面から連続して形成されているものである。
本発明の如き、カバーが本体部に外挿されて本体部がカバーに収容される電気接続箱においては、カバーの開口端面と、本体部においてカバーの開口端面と対向する当接規制面との隙間が水の浸入口となり易い。そこで、当接規制面から連続して凹状段差部を形成して、水がカバー内に浸入した時点で毛細管現象の発生を阻止することによって、水がカバー内により深く浸入することを効果的に阻止することが出来る。
本発明の第五の態様は、前記第二〜第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記誘導排水溝が、前記凹状段差部の水平方向の全長に亘って形成されているものである。
本態様によれば、凹状段差部の全幅に亘って誘導排水溝が形成されていることから、凹状段差部を上昇する水を、より確実に誘導排水溝で捕捉することが出来る。
本発明の第六の態様は、前記第一〜第五の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記誘導排水溝が、前記本体部の外面に設けられているものである。
回路基板は本体部に設けられていることから、カバー内に浸入した水が本体部を伝わると、カバーを伝わる場合に比して回路基板に到達する可能性が高い。また、カバー内に浸入した水は、本体部側を伝わることの方が多い。そこで、本体部に誘導排水溝を形成することによって、カバー内に浸入した水を効果的に捕捉することが出来る。
本発明においては、本体部の外面とカバーの内面との少なくとも一方において、毛細管現象を利用して水を水平方向に案内する誘導排水溝を設けた。これにより、カバー内に浸入した水を誘導排水溝で捕捉して水平方向に案内することが出来る。その結果、カバー内に浸入した水の上方への移動を阻止して、水が回路基板に伝わることを防止することが出来、水濡れに起因する回路基板の短絡や腐食を防止することが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、本体部12とカバー14を備えており、本体部12にカバー14が外挿されることにより、本体部12がカバー14に収容されて組み付けられるようになっている。電気接続箱10は、例えば、リレーボックス等の他の電気接続箱に収容されて、自動車等の車両に搭載される。
図2〜図4に、本体部12を示す。本体部12は、全体として長手矩形のブロック形状とされている。本体部12は、合成樹脂から形成された枠体16に回路基板としてのプリント基板18が組み付けられた構造とされている。なお、回路基板はプリント基板に限定されることはなく、バスバー等でも良い。本体部12は、図2中の上下方向を鉛直上下方向として車両に搭載されるようになっている。以下の説明において、上下方向とは、図2中の上下方向を言うものとする。
枠体16は、中央に中央孔20が貫設された略長手矩形の枠形状とされている。図4に示すように、枠体16の上面における長手方向の略半分には、後述するヒューズ端子46が挿通される複数のヒューズ端子挿通孔22が二列に並列して形成されており、互いの列のヒューズ端子挿通孔22,22が対向して形成されている。また、枠体16の下側部分には、後述するコネクタ端子48が挿通される複数のコネクタ部24が、枠体16の長手方向に並んで形成されている。
また、枠体16の下端部分には、当接規制面26が形成されている。図4から明らかなように、当接規制面26は、枠体16の外方に突出すると共に枠体16の略全周に亘って連続して形成されている。また、後述する図6等から明らかなように、当接規制面26は、枠体16の外方に行くに連れて下方に傾斜する傾斜面とされている。
さらに、枠体16の長手方向(図4中、左右方向)の両端部には、枠体16を上下に貫通する排水孔28,28がそれぞれ形成されている。排水孔28,28において、枠体16の長手方向の外側に位置する内面には、排水孔28,28の内側に突出するメインロック爪30,30がそれぞれ形成されている。
また、枠体16の正面(図2参照)と背面(図3参照)には、当接規制面26のやや上方に、複数のサブロック爪32が形成されている。サブロック爪32は、枠体16の外方に突出して形成されている。サブロック爪32は、枠体16の周方向で適当な間隔を隔てて形成されており、枠体16の正面に2つ、背面に3つ形成されている。
更にまた、枠体16において、長手方向の一方の端部に位置する側壁34aには、案内リブ36が形成されている。案内リブ36は、側壁34aから枠体16の長手方向外方に突出して、側壁34aの上下方向の略全長に亘って一直線状に延出されている。一方、側壁34aと反対側の側壁34bは、平坦面とされている。このように、本体部12には、周上の一か所のみに案内リブ36が形成されている。
さらに、本体部12の外面を構成する枠体16の正面側の表面38には、長手方向の両端部に、一対の凹状段差部40,40が形成されている。凹状段差部40,40は略同様の構造とされていることから、図2中、右方の凹状段差部40について説明し、左方の凹状段差部40については、図中に同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。
凹状段差部40は、図5および図6にも示すように、表面38が段差状に窪まされた凹形状とされている。凹状段差部40は、側壁34aから中央孔20に亘る、表面38の幅方向(図5中、左右方向)の全幅に亘ると共に、上下方向の所定寸法に亘って形成されている。また、凹状段差部40は、表面38の下端部に形成されており、当接規制面26から連続して形成されている。
凹状段差部40には、一対の止水突条42,42が形成されている。止水突条42,42は、凹状段差部40の上下方向の中間部分において、凹状段差部40から突出して水平方向となる左右方向(図5中、左右方向)に一直線状に延びる突条とされており、凹状段差部40の左右方向の全長に亘って形成されている。下側に位置する止水突条42と凹状段差部40の下端縁部との間は、毛細管現象で水が上がらないとされている上下方向寸法:Hが確保されており、例えば本実施形態においては、凹状段差部40における下端縁部から下側の止水突条42までの上下方向寸法:Hが、10mm程度に設定されている。一対の止水突条42,42は、上下方向で僅かな隙間寸法:Dを隔てて互いに平行に形成されている。止水突条42,42の隙間寸法:Dは、毛細管現象を生じる大きさに設定されており、例えば本実施形態においては、0.2mm程度に設定されている。そして、一対の止水突条42,42の隙間によって、誘導排水溝44が形成されている。これにより、誘導排水溝44は、凹状段差部40の上下方向の中間部分で、水平方向となる左右方向の全長に亘って形成されている。
このような枠体16の背面(図3参照)に、プリント基板18が組み付けられている。プリント基板18は、枠体16の背面の略全体に亘る長手矩形の板形状とされている。プリント基板18には、図示しないヒューズと接続される複数のヒューズ端子46、図示しないコネクタと接続される複数のコネクタ端子48が設けられている。これらヒューズ端子46、コネクタ端子48はL字の屈曲形状とされている。また、プリント基板18の中央部分には、複数のリレー50が設けられている。
プリント基板18の枠体16への組み付けは、例えば、予め枠体16のヒューズ端子挿通孔22およびコネクタ部24に、ヒューズ端子46およびコネクタ端子48が挿通された状態で、リレー50が設けられたプリント基板18が枠体16の背面に重ね合わされる。なお、図3に示すように、プリント基板18の周上には切欠52が形成されており、枠体16に設けられた位置決め突起54が切欠52に入り込むことでプリント基板18が枠体16に対して位置決めされるようになっている。これにより、ヒューズ端子46およびコネクタ端子48がプリント基板18の対応するスルーホールにそれぞれ挿通される。そして、プリント基板18が複数(本実施形態においては、3つ)のボルト56によって枠体16に固定された後に、ヒューズ端子46およびコネクタ端子48がプリント基板18に半田で固定される。このようにして、本体部12が構成されている。
一方、カバー14は、合成樹脂からなる一体成形品とされている。図7にカバー14の下面を示す。カバー14は、一方に開口部58を有する長手矩形の箱体形状とされている。カバー14の内面59において、本体部12の凹状段差部40と対向する内面59a,59bは、平坦面とされている。カバー14の上面には、複数のヒューズ装着部60が、カバー14の上面の長手方向の略半分に亘って一列に並んで形成されている。各ヒューズ装着部60には、カバー14の上面を貫通する一対の端子挿通孔62,62が対向して形成されている。
また、カバー14の長手方向の両端部には、一対のメインロック64,64が形成されている。メインロック64,64は、カバー14の上面からカバー14の内部を下方に突出された、弾性変形可能な突片形状をもってカバー14に一体形成されている。各メインロック64,64には、カバー14の長手方向の外側に突出する係合爪66,66がそれぞれ形成されている。
さらに、図1から明らかなように、カバー14の下端部において、本体部12のサブロック爪32と対応する位置には、カバー14を貫通する矩形のサブロック孔68が形成されている。本実施形態においては、カバー14において、本体部12の正面(図2参照)と重なる面に、2つのサブロック孔68が形成されている一方、本体部12の背面(図3参照)と重なる面に、3つのサブロック孔68が形成されている。
また、カバー14において、長手方向で対向する側壁70a,70bの外面には、外部ロック72,72がそれぞれ形成されている。外部ロック72,72は互いに略同様の形状とされており、側壁70a(又は70b)から外方に突出して上方に延びる弾性片74を挟む両側に、L字の断面形状をもって上下方向に延びる一対の案内部76,76が設けられた形状とされている。弾性片74には、係合突起75が形成されている。
さらに、側壁70aには排水凹溝78a,78bが形成されていると共に、側壁70bには排水凹溝78c,78dが形成されている。これら排水凹溝78a〜78dは互いに略同様の形状とされており、側壁70a(又は70b)がカバー14の外側に突出されることにより、カバー14の内面に開口して、上下方向に一直線状に延出する溝形状とされている。なお、排水凹溝78a〜78dの下端縁部は、カバー14の開口端面80上に開口されている。また、側壁70aの排水凹溝78a,78bの間隔:D1と、側壁70bの排水凹溝78c,78dの間隔:D2は互いに異ならされている。そして、側壁70aの排水凹溝78aが、本体部12の案内リブ36と対応する位置に形成されている。これにより、カバー14を誤った方向で本体部12に組み付けようとした場合には、本体部12の案内リブ36がカバー14と干渉して、誤結が防止されるようになっている。
そして、図1に示したように、カバー14が、本体部12に上方から外挿される。なお、カバー14は、側壁70aに設けられた排水凹溝78a内に、本体部12の側壁34aに設けられた案内リブ36が挿入されることによって、本体部12に対して外挿方向となる上下方向に案内されて、本体部12に円滑に外挿出来るようにされている。カバー14の本体部12への外挿量は、カバー14の開口端面80が本体部12の当接規制面26と対向して当接されることで規定されるようになっている。そして、カバー14の内部に設けられたメインロック64,64の係合爪66,66が本体部12のメインロック爪30,30とそれぞれ係合すると共に、カバー14の複数のサブロック孔68が、本体部12の対応するサブロック爪32とそれぞれ係合することによって、カバー14が本体部12に固定される。これにより、図8に示すように、本体部12の当接規制面26より上方の部分がカバー14に収容された状態で、本体部12とカバー14が相互に組み付けられて、電気接続箱10が形成されている。そして、本体部12に設けられた複数のヒューズ端子46(図1等参照)が、カバー14に設けられたヒューズ装着部60の端子挿通孔62に挿通されて、ヒューズ装着部60内に配設される。
このような構造とされた電気接続箱10は、各ヒューズ装着部60に図示しないヒューズが装着される。そして、電気接続箱10は、図示しない例えばリレーボックス等の他の電気接続箱に収容されて、カバー14に設けられた外部ロック72,72を介して固定されることにより、各コネクタ部24が他の電気接続箱に設けられたコネクタと接続されるようになっている。
本実施形態に従う構造とされた電気接続箱10においては、図9に示すように、本体部12にカバー14を組み付けることにより、本体部12の表面38がカバー14の内面59と対向される。本体部12の表面38とカバー14の内面59との対向距離:S1は、本体部12とカバー14の間に不要なスペースを設けないために極めて小さく設定されており、例えば本実施形態においては、0.2mm程度に設定されている。そして、表面38において、凹状段差部40は、対向するカバー14の内面59a(又は59b)に対して離隔されており、対向距離:S2が対向距離:S1よりも大きくされている。凹状段差部40と内面59a(又は59b)との対向距離:S2は、毛細管現象を生じない大きさに設定されており、例えば本実施形態においては、0.5mm程度に設定されている。
これにより、例えばカバー14の開口端面80と本体部12の当接規制面26との微小隙間から水がカバー14内に浸入した場合でも、凹状段差部40とカバー14の内面59a(又は59b)の対向距離:S2が、毛細管現象を生じない大きさに設定されていることから、浸入した水のカバー14内部での上昇(鉛直上方への移動)が凹状段差部40において阻止される。その結果、カバー14内に浸入した水がプリント基板18に伝わることを防止することが出来て、水濡れに起因するプリント基板18の短絡や腐食を防止することが出来る。特に本実施形態においては、凹状段差部40が、当接規制面26から連続して形成されている。これにより、当接規制面26とカバー14との隙間から水が浸入した時点で、凹状段差部40によってそれ以上の上昇を阻止することが出来、水の浸入を効果的に阻止することが出来る。
さらに、凹状段差部40の上下方向の中間部分には、一対の止水突条42,42が形成されている。これにより、凹状段差部40を伝って水が上昇したとしても、これら二重の止水突条42,42で水の上昇を阻止することが出来る。
そして、一対の止水突条42,42の間に誘導排水溝44が形成されており、誘導排水溝44の溝幅寸法:Dが、毛細管現象を生じる微小寸法に設定されている。これにより、鉛直下側に位置する止水突条42を水が乗り越えた場合でも、誘導排水溝44で水を捕捉して、毛細管現象を利用して水平方向に案内することが出来、水の鉛直上方への移動を阻止することが出来る。
また、カバー14の開口端面80と本体部12の当接規制面26の間から浸入する水は、下側に位置する当接規制面26を通じて本体部12側を伝わり易い。更に、プリント基板18は本体部12に設けられていることから、本体部12側を伝わる水の方がプリント基板18に伝わるおそれが高い。そこで、本実施形態においては、凹状段差部40と誘導排水溝44を本体部12側に形成したことにより、本体部12側を伝わる水のより深い浸入を効果的に阻止することが可能とされている。
更にまた、カバー14の側壁70a,70bには排水凹溝78a〜78dが形成されていることにより、排水凹溝78a〜78dにおいて、本体部12の側壁34a,34bとの対向距離が大きくされている。その結果、カバー14の側壁70a,70bと本体部12の側壁34a,34bの間の毛細管現象を排水凹溝78a〜78dで生じなくすることが出来て、側壁70a,70bと側壁34a,34bの間を伝わる水を排水凹溝78a〜78dで捕捉することが出来、浸水阻止効果の更なる向上を図ることが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、図10に示すように、誘導排水溝44は鉛直上下方向(図10中、上下方向)で傾斜されていてもよく、鉛直上下方向で傾斜しつつ水平方向に延びる形状としても良い。このようにすれば、毛細管現象と共に重力の作用を用いることによって、カバー内での水の浸入をより効果的に阻止することが出来る。また、誘導排水溝の個数は限定されないのであって、例えば本体部の鉛直上下方向で複数の誘導排水溝を形成する等してもよい。
さらに、凹状段差部は、本体部の鉛直上下方向の中間部分に設けられていても良い。また、凹状段差部及び止水突条は必ずしも必要ではなく、例えば図11に示すように、単一平面とされた本体部12の表面28に、凹溝形状をもって誘導排水溝44を形成する等してもよいし、止水突条を形成せずに、凹状段差部の表面上に誘導排水溝を形成する等しても良い。更にまた、誘導排水溝はカバーの内面に形成しても良いのであって、例えばカバーの内面と本体部の外面の両方に誘導排水溝を形成する等してもよい。