JP2014073162A - 医用寝台装置 - Google Patents

医用寝台装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014073162A
JP2014073162A JP2012220791A JP2012220791A JP2014073162A JP 2014073162 A JP2014073162 A JP 2014073162A JP 2012220791 A JP2012220791 A JP 2012220791A JP 2012220791 A JP2012220791 A JP 2012220791A JP 2014073162 A JP2014073162 A JP 2014073162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
moving
moved
moving member
link member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012220791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5984261B2 (ja
Inventor
Yasuo Kodaira
泰生 小平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012220791A priority Critical patent/JP5984261B2/ja
Priority to CN201380017913.8A priority patent/CN104203105B/zh
Priority to PCT/JP2013/076747 priority patent/WO2014054659A1/ja
Publication of JP2014073162A publication Critical patent/JP2014073162A/ja
Priority to US14/457,271 priority patent/US9808212B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5984261B2 publication Critical patent/JP5984261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/04Positioning of patients; Tiltable beds or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/547Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving tracking of position of the device or parts of the device
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G7/00Beds specially adapted for nursing; Devices for lifting patients or disabled persons
    • A61G7/10Devices for lifting patients or disabled persons, e.g. special adaptations of hoists thereto
    • A61G7/1025Lateral movement of patients, e.g. horizontal transfer
    • A61G7/103Transfer boards
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/04Positioning of patients; Tiltable beds or the like
    • A61B6/0487Motor-assisted positioning

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nursing (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】天板を緊急停止させるときの停止距離を短縮させ、オーバーランを起こし難くし、仮に、オーバーランをしたとしても、オーバーラン量を低減することが可能な医用寝台装置を提供する。
【解決手段】トラベルフレームは、寝台本体と天板との間に配置され、寝台本体により被検体の体軸方向に沿って案内される。ガイド手段は、トラベルフレームと天板との間に配置され、天板を体軸方向に沿って案内する。付勢機構は、天板の移動方向とは反対の方向に天板を付勢するように構成される。拘束手段は、駆動手段によりトラベルフレームを介して天板が移動されているとき、付勢力に抗することで、トラベルフレームに対して天板を反対の方向に移動させないように拘束し、スイッチにより電源が遮断されると、付勢力によりトラベルフレームに対して天板を反対の方向に移動させるように拘束を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用寝台装置に関する。
医用寝台装置は、寝台本体と、被検体が載置される天板と、駆動手段と、を有する。寝台本体には天板を体軸方向に沿って案内するリニアガイドが設けられている。また、寝台本体にはピニオンが設けられている。天板にはピニオンと噛み合ってスライドするラックが設けられている。駆動手段は、モータを動力源として、ピニオンを回転させることにより、天板を体軸方向に移動させる(例えば、特許文献1)。なお、体軸方向をZ方向という場合がある。また、体軸方向の一方をZ1方向または、他方をZ2方向という場合がある。
モータなどに供給される電源を制御するパワーシーケンス回路が設けられている。パワーシーケンス回路は継電器を含む。さらに、モータに供給される電源を遮断するための操作スイッチが設けられている。なお、操作スイッチを緊急停止スイッチという場合がある。
モータにより、天板を体軸方向に沿って移動させているとき、操作スイッチを操作すると、パワーシーケンス回路の継電器が動作することで、モータに供給される電源が遮断され、モータの保持力により、天板が制動され、そして、天板が停止される。
特開8−98832号公報
次に、天板が移動されるときの移動速度(一定速度)と、操作スイッチが操作されてから天板が停止されるまでの距離との関係について図11を参照して説明する。図11は、比較例として、天板の移動速度と停止距離との関係を示す図である。
なお、天板が移動されているとき、操作スイッチが操作されてから天板が停止されるまでに天板が移動した距離を停止距離または緊急停止距離といい、また、操作スイッチが操作されてから天板が制動されるまでの空走時間に天板が移動した距離を空走距離といい、さらに、天板が制動されてから停止されるまでの制動時間に天板が移動した距離を制動距離という場合がある。なお、空走時間が生じるのは、パワーシーケンス回路の継電器の動作遅延があって、操作スイッチを操作してからモータに供給される電源が遮断されるまでに応答遅れ時間があるためである。応答遅れ時間、モータが回転し、天板が移動するため空走距離が生じる。
図11に、空走時間[sec]を“t”で示し、制動時間[sec]を“t”で示す。また、図11に、天板が移動されているときの移動速度(一定速度)[mm/s]を“V”としたときの速度線図を太い実線で示す。また、速度Vのときの停止距離[mm]を“d”で示し、空走距離[mm]を“d”で示し、制動距離[mm]を“d”で示す。
それにより、d、dは、次の式でそれぞれ表される。
=V・t (2)
=V・t/2 (3)
停止距離dは、空走距離d1と制動距離d2とを加算したものであるから、dは、式(2)、(3)を用いて、次の式で表される。
d=V・t+V・t/2 (4)
近年、天板を高速で移動させる高速化が図られている。図11に、天板を高速で移動させたときの速度線図を太い一点鎖線で示す。図11に、天板を高速で移動させたときの速度“V”で示し、停止距離[mm]を“d”で示し、空走距離[mm]を“d3”で示し、制動距離[mm]を“d4”で示す。なお、天板を制動させるときの力(制動力)は、速度Vのときと、高速Vのときで同じであるとする。したがって、速度Vのときの制動時間tに対して高速Vのときの制動時間は2倍となる(2t
それにより、d、d、dは、次の式でそれぞれ表される。
=V・t (5)
=V・2t (6)
=V・t+V・2t (7)
ここで、高速Vを速度Vの2倍とすると、V、dは次の式で表される。
=2V (8)
=2V・t+2V・t (9)
式(9)から、次の式が成立する。
=2d+V・t (10)
式(10)から、天板を2倍の速度で移動させると、停止距離が2倍以上になることがわかる。
一般的に、天板の移動が高速になるほど停止距離が長くなる。また、天板が所定距離の外に出てしまうことをオーバーランといい、また、所定距離の外に出た量をオーバーラン量という場合がある。
天板の移動が高速であっても、安全性を確保する観点から、天板を所定距離の中で停止させる必要がある。
しかし、従来の医用寝台装置では、天板の移動が高速になるに応じて、停止距離が長くなるため、天板を所定距離の中で停止させるには、天板の最高速度に限界値を設ける必要がある。仮に、最高速度に限界値を設けないと、オーバーランを容易に起こしてしまうという問題点があった。
この実施形態は、上記の問題を解決するものであり、天板を緊急停止させるときの停止距離を短縮させ、オーバーランを起こし難くし、仮に、オーバーランをしたとしても、オーバーラン量を低減することが可能な医用寝台装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態の医用寝台装置は、寝台本体と、天板と、トラベルフレームと、駆動手段と、ガイド手段と、スイッチと、付勢機構と、拘束手段とを有する。天板は被検体が載置される。トラベルフレームは、寝台本体と天板との間に配置され、寝台本体により被検体の体軸方向に沿って案内される。駆動手段は、トラベルフレームを介して天板を体軸方向に沿って移動させる。ガイド手段は、トラベルフレームと天板との間に配置され、天板を体軸方向に沿って案内する。スイッチは、駆動手段に供給される電源を遮断する。付勢機構は、天板の移動方向とは反対の方向に天板を付勢するように構成される。拘束手段は、駆動手段によりトラベルフレームを介して天板が移動されているとき、付勢力に抗することで、トラベルフレームに対して天板を反対の方向に移動させないように拘束し、スイッチにより電源が遮断されると、付勢力によりトラベルフレームに対して天板を反対の方向に移動させるように拘束を解除する。
第1実施形態に係る医用寝台装置の全体図。 天板をZ2方向に付勢するときの付勢機構を示す部分平面図。 図2のA−A線断面図。 パワーシーケンス回路を示す図。 医用寝台装置において、天板をZ1方向上の位置に移動させたときの図。 天板をZ1方向に付勢するときの付勢機構を示す部分平面図。 図6のB−B線断面図。 電源が遮断され、付勢力により天板をZ2方向に移動させたときの図。 天板の移動から対応関係の報知までの一連の流れを示すフローチャート。 天板の移動速度と停止距離との関係の一例を示す図。 天板の移動速度と停止距離との関係の比較例を示す図。 第2実施形態に係る付勢機構を示す部分平面図。 第3実施形態に係る付勢機構において、天板をZ2方向に付勢するときの図。 図13のC−C断面図。 天板をZ1方向に付勢するときの図。
[第1実施形態]
医用寝台装置の第1実施形態について各図を参照して説明する。
図1は、医用寝台装置の全体図、図2天板をZ2方向に付勢するときの付勢機構を示す部分平面、図3は図2のA−A線断面図である。図1に、Z2方向上の位置に移動させたときの天板2を示す。
図1から図3に示すように、医用寝台装置は、寝台本体1、天板2、トラベルフレーム3、駆動手段4、ガイド手段5、コンソール6、付勢機構7、及び、拘束手段8を有している。
図3に示すように、寝台本体1は、溝レール11、案内レール12、及び、ラック(図示省略)を有している。
図1に示すように、コンソール6は、操作スイッチ61を含む入力部、表示部62、及び、コントローラ63を有する。コントローラ63は、パワーシーケンス回路を有している。
図4はパワーシーケンス回路を示す図である。図4に示すように、パワーシーケンス回路は、継電器Ryを有し、操作スイッチ61を操作すると継電器のコイルが通電し、それにより、継電器のb接点が開き、駆動手段4のモータ41に供給される電源が遮断されるように構成されている。
図2及び図3に示すように、溝レール11は、U字状の溝形断面形状を有し、寝台本体1にZ方向に沿って設けられている。
案内レール12は、寝台本体1上に設けられ、トラベルフレーム3をZ方向に案内する。
ラックは、寝台本体1内にZ方向に沿って設けられ、駆動手段4のピニオン(図示省略)が噛み合っている。
(天板2)
天板2には被検体が載置される。図5は天板2をZ1方向上の位置に移動させたときの図である。
図1及び図5に示すように、天板2は、トラベルフレーム3を介して寝台本体1に設けられている。天板2は、案内レール12(図3参照)によりトラベルフレーム3と一体的にZ方向に沿って案内される。
天板2にはZ方向に対して直交する水平方向に沿って長穴21(図3参照)が設けられている。なお、Z方向に対して直交する水平方向をX方向という場合がある。また、図3において、右方向をX1方向、左方向をX2方向という場合がある。
(トラベルフレーム3)
図1から図3に示すように、トラベルフレーム3は、寝台本体1と天板2との間に配置されている。トラベルフレーム3は、案内レール12によりZ方向に沿って案内される。
(駆動手段4)
駆動手段4は、寝台本体1に設けられ、モータ41(図4参照)、減速機構(図示省略)、及びピニオン(図示省略)を有している。モータ41は、電源の供給を受けて回転する。減速機構は、モータ41の回転を減速して、ピニオンに伝達する。ピニオンは、ラックと噛み合っている。例えば、モータ41を正方向に回転させると、ピニオンがラックと噛み合いながらZ1方向に沿って転動する。それにより、トラベルフレーム3をZ1方向に沿って移動させる。モータ41を逆方向に回転させると、ピニオンがラックと噛み合いながらZ2方向に沿って転動する。それにより、トラベルフレーム3をZ2方向に沿って移動させる。
(ガイド手段5)
図1から図3に示すように、ガイド手段5は、トラベルフレーム3と天板2との間に配置され、天板2をZ方向に沿って案内する。ガイド手段5の一例として、LMガイド(Linear Motion Guide)がある。LMガイドは、LMレール51とLMブロック52とを有している。LMレール51は、トラベルフレーム3に設けられている。LMブロック52は天板2に設けられている。LMブロック52をLMレール51に沿ってスライドさせることにより、天板2がトラベルフレーム3に対して相対的にZ方向に沿って案内される。
両側一対のLMブロック752の間に、図3に示すように天板2に長穴21が配置されている。天板2とリンク部材72との間に設けられた移動部材71が、長穴21に移動可能に嵌合されていると共に、案内穴725に移動可能に嵌合されている
すなわち、天板2は、案内レール12によりトラベルフレーム3と一体的にZ方向に沿って案内され、かつ、ガイド手段5によりトラベルフレーム3に対し相対的にZ方向に沿って案内される。
(操作スイッチ61)
図4に示すように、操作スイッチ61は、継電器のコイルに直列に接続されている。操作スイッチ61を操作すると、継電器のコイルが通電し、継電器のb接点が開いて、駆動手段4のモータ41に供給される電源が遮断される。
(付勢機構7)
次に、付勢機構7について、図2、図3、図6、及び図7を参照して説明する。図6は天板2をZ1方向に付勢するときの付勢機構7を示す部分平面図、図7は図6のB−B線断面図である。
図2、図3、図6、及び、図7に示すように、付勢機構7は、移動部材71と、リンク部材72と、付勢部材73と、切換手段74とを有している。
図2及び図3に示すように、移動部材71は、円形断面形状の軸を有するピンであって、天板2の長穴21に沿って移動可能に係合している。
図2及び図6に示すように、リンク部材72は、中央部721、一端部722、及び他端部723を有している。中央部721は、枢支軸724により、トラベルフレーム3に回転可能に軸支されている。リンク部材72は、一端部722と他端部723との間で移動部材71を往復可能に案内する案内穴725を有している。
付勢部材73は、圧縮コイルバネであって、リンク部材72を反時計回りの方向に付勢することにより、移動部材71を介して天板2を図2ではZ2方向に付勢し、図6ではZ1方向に付勢する。
図2、図3、図6、及び図7に示すように、切換手段74は、嵌合部材741と、連接部材742とを有している。
嵌合部材741は、円形断面形状の軸を有するピンであって、Z方向に沿って案内されるように溝レール11に嵌合する。
連接部材742は、長尺形状を有し、長手方向の一方の縁部には、移動部材71が設けられている。連接部材742の他方の縁部は、溝レール11に延ばされていて、嵌合部材741が設けられている。
嵌合部材741が溝レール11に沿って移動すると、嵌合部材741がその移動方向とは反対方向の摩擦抵抗力を溝レール11から受ける。切換手段74は、天板2が移動されているとき、嵌合部材741が溝レール11から受ける摩擦抵抗力を用いて、移動部材71をリンク部材72の一端部722の位置と他端部723の位置との間に移動させる。
以上のように、切換手段74は、嵌合部材741と溝レール11との間に生じる摩擦抵抗力により、移動部材71を移動させる。
次に、天板2の移動方向と移動部材71の移動方向との関係について図2及び図6を参照して説明する。
図2に、リンク部材72の一端部722に位置する移動部材71を示す。このとき、付勢部材73は、移動部材71を介して天板2をZ2方向に付勢する。図6にリンク部材72の他端部723に位置する移動部材71を示す。このとき、付勢部材73は、移動部材71を介して天板2をZ1方向に付勢する。
図2において、移動部材71を移動させるための部材である嵌合部材741及び連接部材742について詳細に説明する。
トラベルフレーム3が移動部材71を介して天板2をZ2方向に移動させていくと、嵌合部材741は、溝レール11からZ1方向の摩擦抵抗力を受ける。Z1方向の摩擦抵抗力を図2に“R”で示す。
摩擦抵抗力Rの中の連接部材742の長手方向の力が、連接部材742から移動部材71に伝わる。この長手方向の力を図2に“R1”で示す。この力R1が移動部材71をX1方向に移動させる成分となる。その成分を図2に“R2”で示す。成分R2により、移動部材71がリンク部材72の一端部722の位置から他端部723の位置に移動し、付勢部材73が移動部材71を介して天板2をZ1方向(天板2の移動方向Z2とは反対の方向)に付勢する(図6参照)。
図6において、天板2(トラベルフレーム3)をZ1方向に移動させていくと、嵌合部材741は、溝レール11からZ2方向の摩擦抵抗力を受ける。Z2方向の摩擦抵抗力を図6に“R”で示す。
摩擦抵抗力Rの中の連接部材742の長手方向の力が、連接部材742から移動部材71に伝わる。この長手方向の力を図6に“R1”で示す。この力R1が移動部材71をX2方向に移動させる成分となる。この成分を図6に“R2”で示す。この成分R2により、移動部材71がリンク部材72の他端部723の位置から一端部722の位置に移動し、付勢部材73が移動部材71を介して天板2をZ2方向(天板2の移動方向Z1とは反対の方向)に付勢する(図2参照)。
嵌合部材741及び連接部材742を用いて、天板2が移動されるときに嵌合部材741が溝レール11から受ける摩擦抵抗力により、及び摩擦抵抗力の方向に応じて、移動部材71をリンク部材72の一端部722の位置あるいは他端部723の位置のいずれかに移動させることにより、トラベルフレーム3に対して天板2を移動方向とは反対方向に確実に移動させることが可能となる。
(拘束手段8)
次に、拘束手段8について、図2、図6、及び図8を参照して説明する。
図2、図6に示すように、拘束手段8は、永久磁石82と電磁石81とストッパ83とを有している。永久磁石82は、リンク部材72の一端部722に固定されている。
電磁石81は、電源が供給されているとき、永久磁石82に吸着することにより、付勢手段の付勢力に抗してリンク部材72を回転させないように拘束し、電源が遮断されたとき、拘束を解除するように構成されている。電源が遮断されてから、電磁石81が天板2の拘束を解除するまでの応答時間が短く、空走時間を待つことなく、トラベルフレーム3に対して天板2を移動方向とは反対の方向に戻させることができる。
図8は、電源が遮断され、付勢力によりトラベルフレーム3に対して天板2を反対方向(Z2方向)に移動させたときの図である。図8に示すように、ストッパ83は、リンク部材72に当接することで、リンク部材72の反時計方向の回転を制限する。
図2において、電源の供給を受けて、電磁石81が永久磁石82に吸着し、付勢部材73の付勢力に抗してリンク部材72を反時計回りに回転させないように拘束している。
図8に示すように、電源が遮断され、電磁石81が永久磁石82を吸着しないと、リンク部材72の拘束が解かれ、リンク部材72が付勢力により反時計回りに回転する。それにより、移動部材71を介して天板2がZ2方向に移動する。リンク部材72が反時計方向に回転すると、ストッパ83に当接し、反時計方向の回転が制限される。
図2における移動部材71の位置と図8における移動部材71の位置とのZ方向の差が、トラベルフレーム3に対して天板2を反対方向に移動させたときの移動量(図8に“S”で示す)となる。
次に、医用寝台装置が緊急停止対応状態にないことを報知する報知手段について、図1、図2及び図6を参照して説明する。
報知手段の構成としては、コンソール6の表示部62と、検出部と、報知制御手段(図示省略)とを有している。
表示部62は、天板2の移動方向と移動部材71の位置との対応関係の有無を報知する。ここで、対応関係を有するとは、天板2がZ1方向に移動されているとき、移動部材71がリンク部材72の一端部722に位置していること(図2に示す第1の対応関係)、または、天板2がZ2方向に移動されているとき、移動部材71がリンク部材72の他端部723に位置していること(図6に示す第2の対応関係)をいう。また、対応関係を有しないとは、第1及び第2の対応関係のいずれも有しないことをいう。
検出部は、リンク部材72の一端部722の位置及び他端部723の位置に配置されている。検出部は、移動部材71がリンク部材72の一端部722の位置に移動しているとき、及び、移動部材71がリンク部材72の他端部723の位置に移動しているときに、各信号をそれぞれ出力する。したがって、検出部が前記各信号のいずれも出力しないときは、移動部材71が一端部722及び他端部723のいずれにも移動していないと判断できる。なお、検出部の一例としては、リミットスイッチ及び近接センサがある。
報知制御手段は、コントローラ63の一部として構成される。報知制御手段は、検出部から出力された信号、及び、天板2の移動方向の情報を受けて、天板2の移動方向と移動部材71の位置とが予め定められた対応関係を有しているかどうかを判断し、対応関係の有無を表示部62に報知させる。
次に、天板2の移動から対応関係の報知までの一連の流れについて図9を参照して説明する。
図9に示すように、先ず、天板2が移動中であるかどうかを判断する(S101)。
次に、天板2の移動を判断した場合(S101:Yes)、天板の移動方向を判断する(S102)。
次に、天板2の移動方向を判断した場合(S102:Yes)、移動部材71の位置を判断する(S103)。ここで、移動部材71の位置を判断するとは、図2及び図6に示すように、移動部材71が一端部722及び他端部723のいずれかに移動していると判断することをいう。また、移動部材71の位置を判断しないとは、移動部材71が一端部722及び他端部723のいずれにも移動していないと判断することをいう。
次に、移動部材71の位置を判断した場合(S103:Yes)、天板2の移動方向と移動部材71の位置とが対応関係を有するかどうかを判断する(S104)。
次に、対応関係を有しないと判断した場合(S104:No)、報知制御手段は、表示部62に対応関係を有しない旨を報知(異常の報知)させる(S105)。対応関係を有していなければ、その報知を契機として、保守点検をすることが可能となる。また、対応関係を有していないまま、天板2が運転されることを防止することができる。
ステップS104において、対応関係を有すると判断した場合(Yes)、報知制御手段は、表示部62に対応関係を有する旨を報知(正常の報知)させる(S106)。
ステップS103において、移動部材71の位置を判断しない場合(No)、経過時間tを加算する(t=t+1)(S107)。
次に、経過時間tが予め定められた時間Tを超えているかどうかを判断する(t>T)(S108)。
次に、経過時間tが予め定められた時間Tを超えていると判断した場合(S108:Yes)、報知制御手段は表示部62に異常の報知をさせる(S105)。その報知を契機として、保守点検をすることが可能となる。保守点検により、移動部材71の動作不良等の原因を解明し、移動部材71を正常に動作するようにメンテナンスすることができる。
ステップS108において、経過時間tが予め定められた時間Tを超えていないと判断した場合(No)、移動部材71の位置を判断するステップS103に戻る。
以上のように、経過時間tが予め定められた時間Tを超えるまで、移動部材71の位置を判断するのは、次の理由からである。例えば、天板2がZ1方向に移動され、そして停止された後、天板がZ2方向に移動されるとき、天板がZ1方向に移動され、そして停止されている時点では、移動部材71はリンク部材72の一端部722の位置にある。その後、天板がZ2方向に移動された直後は、移動部材71はリンク部材72の一端部722の位置またはその近傍に留まって、リンク部材72の他端部723の位置まで移動しない。
このような移動部材71の留まりは、天板2がZ2方向に移動され、そして停止された後、天板がZ1方向に移動された直後においても生じる。
すなわち、天板2がZ1方向からZ2方向に方向転換された直後、あるいは、Z2方向からZ1方向へ方向転換された直後は、天板2の移動方向と移動部材71の位置との対応関係を有しておらず、この時点で、対応関係を判断すると、移動部材71が正常に動作しているにも拘わらず、異常の報知がされてしまう。予め定められた時間を経過した時点で対応関係の有無を判断すると、移動部材71が正常に動作していると、リンク部材72の一端部722または他端部723のいずれかの位置(所定の位置)に移動し、対応関係を有するので、正常の報知が行われ、何らかの原因により移動部材71が正常に動作していないと、所定の位置に移動せず、対応関係を有しないので、異常の報知が行われるためである。
なお、天板2の移動から対応関係の報知までの一連の流れでは、報知制御手段が対応関係の有無を報知させるようにしたが、報知制御手段が検出部から出力された信号に基づいて、移動部材の位置を単に報知させるようにしてもよい。その報知を契機として、ユーザは、天板2の運転を続行し、あるいは、保守点検を依頼する。また、検査員は、保守点検前、保守点検後のチェックを行う。
(動作)
以上に、医用寝台装置の構成について説明した。次に、医用寝台装置の動作について、図2、図6、及び図10を参照して説明する。図10は、天板2の移動速度と停止距離との関係の一例を示す図である。
天板2の通常運転時において、電磁石81は永久磁石82を吸着していて、リンク部材72の回転を拘束している(図2、図6参照)。
天板2の通常運転時に、例えば、モータ41の正方向の移動により、天板2(トラベルフレーム3)をZ2方向に移動させると、嵌合部材741が溝レール11からZ1方向の摩擦抵抗力を受けることにより、連接部材742を介して移動部材71をX1方向に移動させる。そして、移動部材71をリンク部材72の他端部723に位置させる。それにより、付勢部材73が移動部材71を介して天板2をZ1方向(天板2の移動方向Z2とは反対の方向)に付勢する。
例えば、モータ41の逆方向の移動により、天板2(トラベルフレーム3)をZ1方向に移動させると、嵌合部材741が溝レール11からZ2方向の摩擦抵抗力を受けることにより、連接部材742を介して移動部材71をX2方向に移動させる。そして、移動部材71をリンク部材72の一端部722に位置させる。それにより、付勢部材73が移動部材71を介して天板2をZ2方向(天板2の移動方向Z1とは反対の方向)に付勢する。
したがって、付勢機構7は、天板2が移動されるとき、天板2の移動方向とは反対の方向に天板2を付勢する。
次に、緊急停止時について説明する。天板2がトラベルフレーム3と共にZ1方向に移動されているとき、電源が遮断され、電磁石81が永久磁石82を吸着しないと、リンク部材72の拘束が解かれ、リンク部材72が付勢力により反時計回りに回転する(図8参照)。それにより、リンク部材72の一端部722に位置する移動部材71を介して天板2がトラベルフレーム3に対してZ2方向に移動する。
このように、天板2がトラベルフレーム3と共に移動されているとき、電源が遮断されると、移動されている方向とは反対の方向にトラベルフレーム3そのものを戻さず、トラベルフレーム3に対して天板2のみを戻すこととなる。電源が遮断されて、天板2を緊急停止させるとき、トラベルフレーム3の停止距離から天板2の戻り量を減じた値が、天板2を緊急停止させるときの停止距離となる。天板2の戻り量がないときと比較して、停止距離を短縮させる。それにより、オーバーランを起こし難くすることができる。また、仮に、オーバーランをしたとしても、オーバーラン量を低減することが可能となる。
図10に、天板2が高速Vで移動されているときの速度線図を一点鎖線で示し、比較例として、天板2が速度Vで移動されているときの速度線図を実線で示す。
なお、説明を簡単にするため、天板の緊急停止時において、トラベルフレーム3に対して天板2が反対の方向に戻るときの戻り速度は一定であるとし、また、トラベルフレーム3が停止するとき、天板2の戻りも終了する(リンク部材72がストッパ83に当接する)ものとする。さらに、天板の緊急停止時において、トラベルフレーム3の移動速度の方が、天板2の戻り速度より大きいものとする。したがって、天板2がトラベルフレーム3と共に移動されているとき、緊急停止がされると、天板2は、トラベルフレーム3に対しては反対の方向に戻るものの、トラベルフレーム3の移動する方向に移動する。
図10に示すように、天板2が高速Vで移動されているとき、電源が遮断されると、空走時間tでは、トラベルフレーム3はそのまま移動をし続けるが、天板2は、空走時間tを待たずに、トラベルフレーム3に対して移動方向と反対の方向に戻る。このときの天板2の速度は、トラベルフレーム3の移動速度から天板2の戻り速度を減じた値となる。したがって、天板2の移動速度が減速される(1段目の減速)。
空走時間tが経過すると、モータ41の保持力によりトラベルフレーム3が制動されることで、トラベルフレーム3の移動速度が減速される。このときにも、天板2は、トラベルフレーム3に対して移動方向と反対の方向に戻り続ける。このときの天板2の速度は、トラベルフレーム3の移動速度(減速された速度)から天板2の戻り速度を減じた値となる。したがって、天板2の速度がさらに減速される(2段目の減速)。その後、天板2が停止される。
図10に、電源が遮断されたときから、1段目及び2段目の減速を経て、天板2が停止されるまでの時間を“t”で示す。また、1段目及び2段目の減速がされるときの停止距離を“d”で示す。
比較例として、図10に、電源が遮断されたときから、1段目のみの減速を経て、天板2が停止されるまでの時間を“t”で示す。また、1段目のみの減速がされるときの速度線図を破線で示す。さらに、1段目のみの減速がされるときの停止距離を“d”で示す。
は次の式で表される。
=V・t/2 (11)
これは、図10に示す三角形ABCの面積に相当する。
2段目の減速が働くとき(t経過時)の速度をVとすると、dは、図10に示す四角形ADECに相当する。これは、三角形ABCの面積から図10に示す三角形DBEの面積を減算した値である。
すなわち、dは、次の式で表される。
=d−(V(t−t)/2) (12)
停止距離dが、天板2が高速で移動されているとき、緊急停止時における天板2の停止距離となる。
図10に比較例として、天板2が高速Vで移動させたときの速度線図を二点鎖線で示す。また、そのときの停止距離dは、前述の式(7)で表される。dは図10に示す四角形AFGCの面積に相当する。
停止距離d、dを比較すると、停止距離dの方が大幅に短縮されていることがわかる。したがって、オーバーランを起こし難くなる。また、仮に、オーバーランをしたとしても、オーバーラン量を低減することが可能となる。
以上に、天板2が高速でZ1方向に移動されているときに、緊急停止がされた場合を説明したが、天板2が高速でZ2方向に移動されているときも同様である。すなわち、天板2がZ2方向に移動されているとき、電源が遮断され、電磁石81が永久磁石82を吸着しないと、リンク部材72の拘束が解かれ、リンク部材72が付勢力により反時計回りに回転する。それにより、リンク部材72の他端部723に位置する移動部材71を介して天板2がトラベルフレーム3に対してZ1方向(天板の移動方向Z2とは反対の方向)に移動する。それにより、天板2の停止距離が短縮され、オーバーランを起こし難くすることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、医用寝台装置の第2実施形態について、図12を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、重複する構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態の付勢機構7が嵌合部材741及び連接部材742を有するのに対し、第2実施形態の付勢機構7は、アクチュエータ743及び制御手段を有している。
図12は付勢機構7を示す部分平面図である。図12に示すように、アクチュエータ743は、アーム746と、原動機748と、を有している。原動機748の回転軸745はアーム746の基端部に連結されている。アーム746の先端部にはガイド穴747が設けられている。ガイド穴747に移動部材71が案内可能に係合している。
付勢機構7は、原動機748より、アーム746を回転軸745を軸として時計回りに回転させると、移動部材71をガイド穴747に沿ってリンク部材72の他端部723に移動させ、移動部材71を介して天板2をZ1方向に付勢し、反時計回りに回転させると、移動部材71をガイド穴747に沿ってリンク部材の一端部722に移動させ、移動部材71を介して天板2をZ2方向に付勢する。
制御手段は、コントローラ63の一部として構成される。制御手段は、天板2(トラベルフレーム3)がZ1方向に移動されているときの情報を受けて、移動部材71をX2方向に移動させて、移動部材71をリンク部材72の一端部722に移動させるようにアクチュエータ743を制御する。また、制御手段は、天板2がZ2方向に移動されているときの情報を受けて、移動部材71をX1方向に移動させて、移動部材71をリンク部材72の他端部723に移動させるようにアクチュエータ743を制御する。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、移動部材71の位置に応じて信号を出力する検出部を設け、信号に基づいて移動部材71の位置を表示部62に報知させるようにしてもよい。
第2実施形態によれば、電源が遮断される前に、アクチュエータ743で移動部材71を所定の位置に移動させることにより、電源が遮断される緊急停止時に、トラベルフレーム3に対して天板2を移動方向とは反対方向に確実に移動させることが可能となる。また、第1実施形態の溝レール11や連接部材742を不要とし、天板2の移動方向に応じて、リンク部材72上で移動部材71の位置を移動させる簡単な構成により、トラベルフレーム3に対して天板2を移動方向とは反対方向に確実に移動させることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、医用寝台装置の第3実施形態について図13、図14及び図15を参照して説明する。なお、第3実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、重複する構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態の付勢機構7が嵌合部材741及び連接部材742を有するのに対し、第3実施形態の付勢機構7は、アクチュエータ743、円板部材9、及び制御手段を有している。なお、制御手段は、コントローラの一部として構成されている。
図13は付勢機構7において、天板2をZ2方向に付勢するときの図、図14は図13のC−C断面図、図15は天板2をZ1方向に付勢するときの図である。
(アクチュエータ)
図13及び図14に示すように、アクチュエータ743は、原動機748と、ウオーム749と、を有している。
(円板部材)
図13及び図14に示すように、円板部材9は、円周穴91及びギア部92を有している。円周穴91は、円板部材9の外周部に移動部材71を中心とする円周方向に沿って設けられている。ギア部92は、ウオーム749と噛み合うように、円板部材9の外周面に設けられている。
トラベルフレーム3にはガイドピン31が固定されている。ガイドピン31は、円周穴91に相対移動可能に嵌合している。ガイドピン31が円周穴91に嵌合されることにより、円板部材9が移動部材71を同心として回転可能に構成される。原動機748によりウオーム749が回転すると、ギア部92を介して、移動部材71を同心として円板部材9を図13に示す位置と図15に示す位置とに回転させる。
天板2には、Z方向に対し直交する方向に沿って直交穴22が設けられている。移動部材71は、天板2の直交穴22に沿って、Z方向に対し直交する方向に移動可能に係合している。リンク部材72の基端部は枢支軸724により回転可能に円板部材9に軸支されている。リンク部材72の先端部に移動部材71が固定されている。
(制御手段)
制御手段は、次のようにアクチュエータ743を制御する。すなわち、制御手段は、天板2がZ1方向に移動されているとき、枢支軸724と移動部材71とが図13に示す位置関係となるようにアクチュエータ743を制御して円板部材9を回転させる。
図13に示すように、枢支軸724からX2方向上の位置に移動部材71が配置されている。図13において、付勢部材73は、リンク部材72を反時計方向に回転する方向に付勢することにより、移動部材71を介して天板2をZ2方向に付勢する。以上により、天板2がZ1方向に移動されているとき、天板をZ2方向に付勢することができる。
また、制御手段は、天板2がZ2方向に移動されているとき、枢支軸724と移動部材71とが図15に示す位置関係となるようにアクチュエータ743を制御して円板部材9を回転させる。
図15に示すように、枢支軸724からX1方向上の位置には移動部材71が配置されている。図15においても、付勢部材73はリンク部材72を反時計方向に回転する方向に付勢することにより、移動部材71を介して天板2をZ1方向に付勢する。以上により、天板2がZ2方向に移動されているとき、天板をZ1方向に付勢することができる。
すなわち、第3実施形態の付勢機構7は、天板2にZ方向に対して直交する方向に移動可能に係合する移動部材71と、トラベルフレーム3に枢支軸724を同心として回転可能に設けられた円板部材9と、基端部及び先端部を有し、基端部が円板部材9に回転可能に枢支軸724により軸支され、先端部に移動部材71が固定されるリンク部材72と、リンク部材72を所定の回転方向に付勢することにより、移動部材71を介して天板2を付勢する付勢部材73と、天板2がZ方向に沿った一方の方向に移動されているとき、枢支軸724からZ方向に対して直交する一方の方向上の位置に移動部材71を位置させ、天板2がZ方向に沿った他方の方向に移動されているとき、枢支軸724からZ方向に対して直交する他方の方向上の位置に移動部材71を位置させるように円板部材9を回転させることにより、天板2の移動方向とは反対の方向に天板2を付勢する切換手段とを有している。
第3実施形態によれば、リンク部材72が第1実施形態より短くなり、付勢機構7におけるX方向の幅をコンパクトにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるととともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 寝台本体
11 溝レール
12 案内レール
2 天板
21 長穴
22 直交穴
3 トラベルフレーム
31 ガイドピン
4 駆動手段
41 モータ
5 ガイド手段
51 LMレール
52 LMブロック
6 コンソール
61 操作スイッチ
62 表示部
63 コントローラ(制御手段、報知制御手段)
7 付勢機構
71 移動部材
72 リンク部材
721 中央部
722 一端部
723 他端部
724 枢支軸
725 案内穴
73 付勢部材
74 切換手段
741 嵌合部材
742 連接部材
743 アクチュエータ
745 回転軸
746 アーム
747 ガイド穴
748 原動機
749 ウオーム
8 拘束手段
81 電磁石
82 永久磁石
83 ストッパ
9 円板部材
91 円周穴
92 ギア部

Claims (6)

  1. 寝台本体と、
    被検体が載置される天板と、
    前記寝台本体と前記天板との間に配置され、前記寝台本体により被検体の体軸方向に沿って案内されるトラベルフレームと、
    前記トラベルフレームを介して前記天板を体軸方向に沿って移動させる駆動手段と、
    前記トラベルフレームと前記天板との間に配置され、前記天板を体軸方向に沿って案内するガイド手段と、
    前記駆動手段に供給される電源を遮断するスイッチと、
    前記天板の移動方向とは反対の方向に前記天板を付勢するように構成された付勢機構と、
    前記駆動手段により前記トラベルフレームを介して前記天板が移動されているとき、付勢力に抗することで、前記トラベルフレームに対して前記天板を反対の方向に移動させないように拘束し、前記スイッチにより電源が遮断されると、付勢力により前記トラベルフレームに対して前記天板を反対の方向に移動させるように拘束を解除する拘束手段と、
    を有すること、
    を特徴とする医用寝台装置。
  2. 前記付勢機構は、
    前記天板に体軸方向に対して直交する方向に移動可能に係合する移動部材と、
    中央部及び両端部を備え、中央部が前記トラベルフレームに回転可能に軸支され、両端部の間で前記移動部材を往復可能に案内するリンク部材と、
    前記リンク部材を所定の回転方向に付勢することにより、前記移動部材を介して前記天板を付勢する付勢部材と、
    前記天板が体軸方向に沿った一方の方向に移動されているとき、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の一方に移動させ、前記天板が体軸方向に沿った他方の方向に移動されているとき、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の他方に移動させることにより、前記天板の移動方向とは反対の方向に前記天板を付勢させる切換手段と、
    を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載の医用寝台装置。
  3. 前記拘束手段は、電源が供給されているとき、前記リンク部材を吸着することにより、付勢力に抗して前記リンク部材を回転させないように拘束し、電源が遮断されたとき、拘束を解除する電磁石を有すること、
    を特徴とする請求項2に記載の医用寝台装置。
  4. 前記切換手段は、
    前記寝台本体に体軸方向に移動可能に嵌合する嵌合部材と、
    長尺形状を有し、長手方向の一方の縁部に前記移動部材が設けられ、他方の縁部に前記嵌合部材が設けられ、前記天板が体軸方向に沿った一方の方向に移動されているとき、前記嵌合部材が前記寝台本体から受ける摩擦力により、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の一方に移動させ、前記天板が体軸方向に沿った他方の方向に移動されているとき、前記嵌合部材が前記寝台本体から受ける摩擦力により、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の他方に移動させる連接部材と、
    を有すること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の医用寝台装置。
  5. 前記切換手段は、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の間で往復可能に移動させるアクチュエータと、前記天板が体軸方向に沿った一方の方向に移動されているとき、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の一方に移動させ、前記天板が体軸方向に沿った他方の方向に移動されているとき、前記移動部材を前記リンク部材の両端部の他方に移動させるように前記アクチュエータを制御する制御手段とを、有すること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の医用寝台装置。
  6. 前記移動部材が前記リンク部材の両端部のいずれかの位置しているとき信号を出力する検出部と、
    出力された信号に基づいて、前記移動部材の位置を報知させる報知制御手段と、
    を有すること、
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載の医用寝台装置。
JP2012220791A 2012-10-02 2012-10-02 医用寝台装置 Active JP5984261B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220791A JP5984261B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 医用寝台装置
CN201380017913.8A CN104203105B (zh) 2012-10-02 2013-10-01 医疗用床装置
PCT/JP2013/076747 WO2014054659A1 (ja) 2012-10-02 2013-10-01 医用寝台装置
US14/457,271 US9808212B2 (en) 2012-10-02 2014-08-12 Medical couch apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220791A JP5984261B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 医用寝台装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014073162A true JP2014073162A (ja) 2014-04-24
JP5984261B2 JP5984261B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=50434983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220791A Active JP5984261B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 医用寝台装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9808212B2 (ja)
JP (1) JP5984261B2 (ja)
CN (1) CN104203105B (ja)
WO (1) WO2014054659A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192892A1 (ja) * 2013-05-29 2014-12-04 株式会社東芝 寝台装置、x線ct装置及び医用画像診断装置
KR102323504B1 (ko) * 2018-10-25 2021-11-08 사회복지법인 삼성생명공익재단 조정 카우치 및 이를 포함하는 의료용 카우치 시스템

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0614919A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Shimadzu Corp 断層撮影装置用ベッド
JP2007125241A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hitachi Medical Corp 医用画像診断装置用寝台

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041955A (ja) * 1983-08-19 1985-03-05 株式会社東芝 Ct用寝台昇降装置
JPH07100131A (ja) * 1993-10-12 1995-04-18 Hitachi Medical Corp 医療用装置
JPH0898832A (ja) 1994-09-29 1996-04-16 Toshiba Corp 医用寝台装置
DE19955119B4 (de) * 1999-11-16 2009-12-24 Maquet Gmbh & Co. Kg Patientenlagerplatte für einen medizinischen Untersuchungstisch
CN2889175Y (zh) * 2006-04-20 2007-04-18 山东新华医疗器械股份有限公司 治疗床准确移动定位装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0614919A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Shimadzu Corp 断層撮影装置用ベッド
JP2007125241A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hitachi Medical Corp 医用画像診断装置用寝台

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014054659A1 (ja) 2014-04-10
CN104203105A (zh) 2014-12-10
CN104203105B (zh) 2016-09-14
US9808212B2 (en) 2017-11-07
JP5984261B2 (ja) 2016-09-06
US20140345054A1 (en) 2014-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5810458B2 (ja) 動力付き安全カーテン
CN108290711B (zh) 电子安全致动器
US10654686B2 (en) Electromagnetic safety trigger
AU2012332070B2 (en) Powered safety curtains
JP4990202B2 (ja) エレベータ緊急停止装置およびその点検方法
JP2017520731A (ja) ブレーキ部材駆動機構
JPWO2008152722A1 (ja) エレベータ装置
JP5984261B2 (ja) 医用寝台装置
CN108290712B (zh) 用于安全致动装置的外壳组件
US20190248628A1 (en) Magnetic brake actuator assembly for elevator system
JP2013237518A (ja) エレベータのかご固定装置
JP5884228B2 (ja) 動力付き安全カーテン
JP2016160064A (ja) 電磁ブレーキ装置、及び電磁ブレーキ装置を備えるエレベーター装置
CN100528727C (zh) 电梯的紧急停止装置
CN105398907A (zh) 电梯箱体防跌落装置之过速自动减速装置
JP2010115093A (ja) 移動装置
JP2009263110A (ja) 油圧式エレベータの安全装置
JP2013116815A (ja) 乗客コンベア
JP2008056457A (ja) エレベータのドア安全装置
KR830008808A (ko) 로보트 제어방식
CN210312153U (zh) 一种带安全防护装置的横梁
US20230144978A1 (en) Relay drive systems
JP2008229797A (ja) 垂直直動装置
US2999423A (en) Electric drives for photographic enlarging and reproducing apparatus
WO2021090474A1 (ja) エレベータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150714

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5984261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350