JP2014067390A - 数式表示装置、数式表示プログラム及び数式表示方法 - Google Patents

数式表示装置、数式表示プログラム及び数式表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】代入式を含む数式を入力した後に、変数に代入される値が正しいか否かを容易に確認し、修正することを可能とする。
【解決手段】
数式表示装置1は、ユーザ操作に基づいて変数に数値を代入する代入式と、変数を含む変数含有数式とを入力する入力部22と、入力部22による入力数式を表示する表示部21と、入力数式について数値計算を実行するCPU25とを備える。CPU25は、入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定し、指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、入力数式内から検出して表示部21に表示させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、数式表示装置、数式表示プログラム及び数式表示方法に関する。
従来、関数電卓などの数式表示装置では、ユーザから数式が入力されて計算の実行操作が行われると、その数式と、計算結果とが表示されるようになっている。
近年、このような数式表示装置の技術分野では、数式の計算過程でエラーが生じた場合に、エラーメッセージを表示するとともに、数式内におけるエラーの発生箇所をカーソル等で示す技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。計算過程で生じるエラーとしては、例えば、オーバーフローエラー(計算桁数が多過ぎてオーバーフローすることによるエラー)や、ゼロ除算エラー(ゼロ除算を行うことによるエラー)、虚数エラー(負の数の平方根を求めることによるエラー)などが挙げられる。
特開2011−180710号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、カーソルによってピンポイントの位置(例えばカーソル直前の位置)がエラー原因の箇所として示されるため、必ずしもカーソル位置と、実際のエラー原因の箇所とが一致しない、という問題がある。例えば、複数の数値を乗算する数式が入力されてオーバーフローのエラーが生じた場合には、これらの乗算の末尾がカーソルによってエラー原因の箇所として示されるものの、このようなエラーの原因は、必ずしも乗算対象の末尾の数値にあるとは限らず、乗算対象の先頭の数値にある場合(先頭の数値が大き過ぎる場合)がある。
また、変数に値を代入する代入式と、当該変数を含む数式とを一群の数式として入力した後、エラーメッセージによって変数の値の間違いに気付いた場合には、当該変数の代入式を探して、代入する数値を修正する必要があり、手間がかかってしまう。
本発明の課題は、数式の計算過程でエラーが生じる場合に、その原因の箇所を確実に示すことのできる数式表示装置、数式表示プログラム及び数式表示方法を提供することである。
また、本発明の他の課題は、代入式を含む数式を入力した後に、変数に代入される値が正しいか否かを容易に確認し、修正することのできる数式表示装置、数式表示プログラム及び数式表示方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、本発明における数式表示装置は、
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出手段と、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明における他の数式表示装置は、
ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定手段と、
前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、数式の計算過程でエラーが生じる場合に、その原因の箇所を確実に示すことができる。
数式表示装置の機能構成を示すブロック図である。 数式表示処理の流れを示すフローチャートである。 数値エラー対応処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 数値エラー対応処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 数値エラー対応処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[構成]
図1は、本実施の形態における数式表示装置1の概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施の形態における数式表示装置1は、表示部21と、入力部22と、記憶媒体読取部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
記憶媒体読取部23は、SDカード等の外部記憶媒体23aから情報を読み出したり、当該外部記憶媒体23aに情報を記録したりするようになっている。なお、本実施の形態における外部記憶媒体23aは、数式表示装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するようになっている。
記憶部24は、数式表示装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る数式表示プログラム240等を記憶するとともに、入力式記憶領域241及びエラー原因数式範囲記憶領域242を有している。
数式表示プログラム240は、後述の数式表示処理(図2参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
入力式記憶領域241には、後述の数式表示処理(図2参照)においてユーザから入力される数式が記憶されるようになっている。ここで、数式とは、数や演算記号、数学的な文字記号などが一定の規則に則って羅列された文字列である。具体的には、数式には、等号で結ばれていない文字列(等式の左辺部分に相当する文字列)や、変数に数値を代入する代入式、変数を演算対象として用いた数式(変数を含む数式)などが含まれる。また、本実施の形態において文字列とは、少なくとも1つの文字が連なったものを意味するため、本実施の形態における数式には、例えば「0」など、1つのみの数字の文字列が含まれる。
エラー原因数式範囲記憶領域242は、後述の数式表示処理(図2参照)において計算過程でエラーが生じる場合に、エラー原因を含む数式範囲(以下、エラー原因数式範囲とする)が記憶されるようになっている。ここで、本実施の形態においては、計算過程で生じるエラーとして、オーバーフローエラー(計算桁数が多過ぎてオーバーフローすることによるエラー)、ゼロ除算エラー(ゼロ除算を行うことによるエラー)、及び虚数エラー(負の数のn乗根(但しnは正の偶数)を求めることによるエラー)を例に用いて説明を行う。また、数式範囲とは、数式に含まれる一纏まりの部分であり、演算部分を含んでいても良い。
CPU25は、数式表示装置1の各部を中央制御する。具体的には、CPU25は、記憶部24に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
[動作]
続いて、数式表示装置1によって実行される数式表示処理について、図面を参照しつつ説明する。
図2は、数式表示処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この数式表示処理は、ユーザにより入力部22を介して数式表示処理の実行指示が入力されると、記憶部24から数式表示プログラム240が読み出されて適宜展開される結果、当該数式表示プログラム240とCPU25との協働によって実行される。
この図に示すように、数式表示処理においては、まずCPU25は、ユーザ操作に基づいて少なくとも1つの数式を入力してディスプレイ210に表示させるとともに、入力式記憶領域241に記憶させる(ステップS1)。
次に、ユーザがキー群220における実行キー(図示せず)を操作することにより、入力された数式(以下、入力数式とする)についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、CPU25は、入力数式について数値計算を実行する(ステップS3)。
次に、CPU25は、数値計算の計算過程でエラーが検知されたか否かを判定する(ステップS4)。
このステップS4においてエラーが検知されないと判定した場合(ステップS4;No)には、CPU25は、入力数式に代入式が含まれるか否かを判定し(ステップS5)、代入式が含まれないと判定した場合(ステップS5;No)には後述のステップS7に移行する。
また、ステップS5において入力数式に代入式が含まれると判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、代入式に従って変数に数値を代入し、変数を用いた入力数式の数値計算を行い(ステップS6)、計算結果をディスプレイ210に表示させた後(ステップS7)、上述のステップS1に移行する。
また、ステップS4においてエラーが検知されたと判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU25は、検知されたエラーが虚数エラー(負の数のn乗根(nは正の偶数)を求めることによるエラー)であるか否かを判定する(ステップS11)。
このステップS11において、検知されたエラーが虚数エラーであると判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU25は、ルート記号内の数式範囲をエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶させ(ステップS12)、後述のステップS21に移行する。
また、ステップS11において、検知されたエラーが虚数エラーでないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU25は、検知されたエラーがゼロ除算エラー(ゼロ除算を行うことによるエラー)であるか否かを判定する(ステップS13)。
このステップS13において、検知されたエラーがゼロ除算エラーであると判定した場合(ステップS13;Yes)には、CPU25は、除算する側(除算を分数で表したときの分母側)の数式範囲をエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶させ(ステップS14)、後述のステップS21に移行する。
また、ステップS13において、検知されたエラーがゼロ除算エラーでないと判定した場合(ステップS13;No)には、CPU25は、検知されたエラーがオーバーフローエラー(計算桁数が多過ぎてオーバーフローすることによるエラー)であるか否かを判定する(ステップS15)。
このステップS15において、検知されたエラーがオーバーフローエラーでないと判定した場合(ステップS15;No)には、CPU25は、他の処理へ移行する。
また、ステップS15において、検知されたエラーがオーバーフローエラーであると判定した場合(ステップS15;Yes)には、CPU25は、オーバーフローを生じた一連の数式範囲をエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶させる(ステップS16)。
次に、CPU25は、数値計算の計算過程でエラーが発生した旨を示すエラーメッセージM(図4(c)など参照)をディスプレイ210に表示させる(ステップS21)。
次に、CPU25は、エラーメッセージMの表示を解除する旨の操作(例えばキー群220におけるEXITキーや、カーソル左キー(図示せず)の操作)が行われるか否かを判定し(ステップS22)、行われないと判定した場合(ステップS22;No)には当該ステップS22の処理を繰り返す。
また、ステップS22においてエラーメッセージMの表示を解除する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS22;Yes)には、CPU25は、数値エラー対応処理を行う(ステップS23)。
具体的には、図3に示すように、この数値エラー対応処理においてまずCPU25は、エラーメッセージMの表示を消して、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式をディスプレイ210に改めて表示させた後(ステップT1)、入力数式内でエラー原因数式範囲を識別表示させる(ステップT2)。なお、本実施の形態においては、数式内の文字を太字で表示させることにより、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、数値を概数で表示するよう指示するためのソフトキー(以下、概数キー210aとする。図5(a)参照)をディスプレイ210に表示させた後、概数キー210aに対してユーザ操作が行われるか否かを判定し(ステップT3)、行われないと判定した場合(ステップT3;No)には他の処理へ移行する。
また、ステップT3において概数キー210aに対するユーザ操作が行われたと判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU25は、ディスプレイ210の最も下側に表示されている数式(以下、最下段数式とする)に変数や「π」記号が含まれるか否かを判定する(ステップT4)。なお、この最下段数式は、ユーザにより最後に入力された入力数式と、後述のステップT5,T6によって表示される数式との何れかである。
このステップT4において最下段数式に変数や「π」記号が含まれると判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU25は、当該最下段数式の末尾に等号を付け、当該最下段数式に変数の数値や「π」の数値(3.1…)を代入した結果を、等号の直後に表示させるとともに、当該等号の直後の数式中、エラー原因数式範囲に対応する数式範囲を識別表示させた後(ステップT5)、後述のステップT7に移行する。
また、ステップT4において最下段数式に変数または「π」記号が含まれないと判定した場合(ステップT4;No)には、CPU25は、当該最下段数式の末尾に等号を付け、当該最下段数式を簡素化された状態の数式に変換し、当該簡素化された状態の数式を等号の直後に表示させることで、最下段数式と簡素化された状態の数式とを対比可能な状態で表示させるとともに、この簡素化された状態の数式中、エラー原因数式範囲に対応する数式範囲を識別表示させる(ステップT6)。より具体的には、このステップT6においてCPU25は、最下段数式に含まれる各演算部分のうち、演算の優先順位の最も高い演算部分を計算するとともに、計算後の最下段数式に含まれる数値を概数で表示することにより、当該最下段数式を簡素化された状態の数式に変換するようになっている。
ここで、演算の優先順位の最も高い演算部分は、1つの部分に限らず、2つ以上の部分であってもよい。また、本実施の形態において数値を概数で表示するとは、小数点を含む数値を有効数字2桁で表示することを意味する。なお、後述のステップT7の処理を経てステップT6の処理が複数回行われる結果、概数で表示された数値が演算に使用される場合には、当該数値の真値(概数化されていない数値)が用いられる。
次に、CPU25は、最下段数式について、最終的な計算結果が表示されたか否かを判定し(ステップT7)、表示されていないと判定した場合(ステップT7;No)には上述のステップT3に移行する。これにより、上述のステップT6の処理が繰り返し行われる結果、最下段数式に含まれる各演算部分、ひいてはエラー原因数式範囲に含まれる各演算部分が、演算の優先順位の高い順に段階的に計算されることとなる。
また、ステップT7において最終的な計算結果が表示されたと判定した場合(ステップT7;Yes)には、CPU25は、数値エラー対応処理を終了する。
そして、数値エラー対応処理が終了したら、次にCPU25は、図2に示すように、ユーザ操作に基づいて、入力数式の訂正を行った後(ステップS24)、上述のステップS2に移行する。
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した数式表示装置1の動作を具体的に説明する。
まず、図4(a),(b)に示すように、ユーザが数式「2→L」(「L」に「2」を代入する旨の代入式)、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」を入力すると、これらの入力数式がディスプレイ210に表示される(ステップS1)。
次に、ユーザが入力数式についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、入力数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」について数値計算が実行される(ステップS3)。
次に、数値計算の計算過程でエラーが検知されたと判定されるとともに(ステップS4;Yes)、検知されたエラーが虚数エラーであると判定され(ステップS11;Yes)、ルート記号内の数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」がエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶された後(ステップS12)、図4(c)に示すように、エラーメッセージMがディスプレイ210に表示される(ステップS21)。
次に、図5(a)に示すように、ユーザがエラーメッセージMの表示を解除する旨の操作を行うと(ステップS22;Yes)、エラーメッセージMの表示が消されて、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式(ここでは「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」)がディスプレイ210に改めて表示された後(ステップT1)、入力数式内でエラー原因数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」が太字で識別表示される(ステップT2)。
次に、概数キー210aがディスプレイ210に表示され、当該概数キー210aに対してユーザが操作を行うと(ステップT3;Yes)、ディスプレイ210の最も下側に表示されている最下段数式「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」に変数「L」,「C」,「R」や「π」記号が含まれると判定され(ステップT4;Yes)、当該最下段数式の末尾に等号が付けられて、当該最下段数式に変数「L」,「C」,「R」の数値「2」,「1」,「100」や「π」の数値「3.1…」を代入した結果の数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・2))」が等号の直後に表示されるとともに、当該等号の直後の数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・2))」中、エラー原因数式範囲「(1/(LC)−R/(4L))」に対応する数式範囲「1/(2・1)−100/(4・2)」が太字で識別表示される(ステップT5)。
次に、最下段数式について、最終的な計算結果が表示されていないと判定された後(ステップT7;No)、概数キー210aに対してユーザが操作を行うと(ステップT3;Yes)、図5(b)に示すように、ディスプレイ210の最も下側に表示されている最下段数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・2))」に変数や「π」記号が含まれないと判定され(ステップT4;No)、当該最下段数式の末尾に等号が付けられる。そして、最下段数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・2))」に含まれる各演算部分のうち、演算の優先順位の最も高い演算部分「2」が計算されるとともに、計算後の最下段数式に含まれる数値が概数で表示されることにより、当該最下段数式が簡素化された状態の数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・4))」に変換され、当該簡素化された状態の数式が等号の直後に表示されることで、最下段数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・2))」と、簡素化された状態の数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・4))」とが対比可能な状態で表示される。また、簡素化された状態の数式「2・3.1/√(1/(2・1)−100/(4・4))」中、エラー原因数式範囲に対応する数式範囲「1/(2・1)−100/(4・4)」が太字で識別表示される(ステップT6)。
以降、同様にして最終的な計算結果が表示されていないと判定された後(ステップT7;No)、概数キー210aに対してユーザが複数回操作を行うと(ステップT3;Yes)、図5(c)に示すように、ディスプレイ210の最も下側に表示されている最下段数式の末尾に等号が付けられる。そして、最下段数式に含まれる各演算部分のうち、演算の優先順位の最も高い演算部分が計算されるとともに、計算後の最下段数式に含まれる数値が概数で表示されることにより、当該最下段数式が簡素化された状態の数式「6.3/√−624」に変換され、当該簡素化された状態の数式が等号の直後に表示されることで、最下段数式と、簡素化された状態の数式「6.3/√−624」とが対比可能な状態で表示される。また、簡素化された状態の数式「6.3/√−624」中、エラー原因数式範囲に対応する数式範囲「−624」が太字で識別表示される(ステップT6)。
以上、本実施の形態によれば、図2のステップS11〜S16や,図3のステップT2,図4(c)等に示したように、数値計算でエラーが生じた場合に、入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲がエラー原因数式範囲として検出され、入力数式内で識別表示されるので、数式の計算過程でエラーが生じる場合に、識別表示される数式範囲の外側にエラー原因が存在してしまうのを防止することができる。従って、カーソルによってピンポイントの位置がエラー原因の箇所として示される従来の場合と異なり、エラー原因の箇所を確実に示すことができる。
また、図3のステップT6や図5等に示したように、エラー原因数式範囲に含まれる数値を概数とすることにより、当該エラー原因数式範囲が簡素化された状態の数式範囲に変換されて表示されるので、エラー原因の箇所をエラー原因数式範囲内で容易に探すことができる。
また、図3のステップT3〜T7や図5等に示したように、ユーザ操作に応じて、エラー原因数式範囲に含まれる各演算部分を、演算の優先順位の高い順に段階的に計算することにより、当該エラー原因数式範囲が簡素化された状態の数式範囲に変換されて表示されるので、エラー原因の箇所をエラー原因数式範囲内で容易に探すことができる。
また、図3のステップT6や図5等に示したように、エラー原因数式範囲と、簡素化された状態の数式範囲とが対比可能な状態で表示されるので、エラー原因の箇所をいっそう容易にエラー原因数式範囲内で探すことができる。
<第1変形例>
続いて、上記の実施形態における数式表示装置1の第1変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[構成]
上述の図1に示すように、本第1変形例における数式表示装置1Aは、記憶部24Aを備えており、この記憶部24Aは、本発明に係る数式表示プログラム240Aを記憶している。
数式表示プログラム240Aは、上述の数式表示処理(図2参照)におけるステップS23の処理において、図3に示した数式エラー対応処理の代わりに、後述の図6に示す数値エラー対応処理をCPU25に行わせるようになっている。
[動作]
続いて、数式表示装置1Aによって実行される数式エラー対応処理について、図面を参照しつつ説明する。
図6は、数式エラー対応処理の動作を説明するためのフローチャートである。
この図に示すように、本第1変形例の数値エラー対応処理においてまずCPU25は、エラーメッセージMの表示を消して、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式をディスプレイ210に改めて表示させた後(ステップU1)、入力数式内でエラー原因数式範囲を識別表示させる(ステップU2)。
次に、CPU25は、エラー原因数式範囲から抽出可能な数式範囲のうち、少なくとも1つの演算部分を含む何れかの数式範囲に対してユーザから指定操作が行われるか否かを判定し(ステップU3)、行われないと判定した場合(ステップU3;No)には他の処理へ移行する。なお、数式範囲に対する指定操作は、タッチ操作により行われても良いし、キー群220におけるカーソルキー(図示せず)を用いて行われても良い。タッチ操作により数式範囲を指定する場合には、タッチ位置を微調整することにより、指定される数式範囲の始点や終点が適宜変更されることが好ましい。
また、ステップU3においてエラー原因数式範囲内の数式範囲に対してユーザからタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップU3;Yes)には、CPU25は、指定された数式範囲(以下、指定数式範囲とする)を識別表示させる(ステップU4)。なお、本第1変形例においてCPU25は、指定数式範囲を黄色でマーカ表示し、かつ、赤枠で囲むことで、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、指定数式範囲に含まれる各演算部分を計算するとともに、その計算結果の数値を概数にして、指定数式範囲に関連付けて識別表示させる(ステップU5)。なお、このステップU5においてCPU25は、指定数式範囲に変数や「π」記号が含まれる場合には、当該変数の数値や、「π」の数値を指定数式範囲に代入するようになっている。また、このステップU5においてCPU25は、計算結果と指定数式範囲とを同じ態様で識別表示させることで、当該計算結果を指定数式範囲に関連付けて表示させるようになっている。
次に、CPU25は、ディスプレイ210の表示内容を逆向き(遡る方向)にスクロールさせる旨の操作(例えばキー群220におけるカーソル上キー(図示せず)の操作)が行われるか否かを判定し(ステップU6)、行われないと判定した場合(ステップU6;No)には後述のステップU8に移行する。
また、ステップU6においてディスプレイ210の表示内容を逆向きにスクロールさせる旨の操作が行われたと判定した場合(ステップU6;Yes)には、CPU25は、ディスプレイ210の表示内容を逆向きにスクロール表示させ、以前に入力された入力数式をディスプレイ210に表示させる(ステップU7)。
次に、CPU25は、指定数式範囲に変数が含まれるか否かを判定し(ステップU8)、含まれないと判定した場合(ステップU8;No)には後述のステップU10に移行する。
また、ステップU8において指定数式範囲に変数が含まれると判定した場合(ステップU8;Yes)には、CPU25は、ディスプレイ210に表示されている入力数式のうち、指定数式範囲を含む入力数式よりも前に入力された入力数式内で当該変数(指定数式範囲に含まれる変数)を識別表示させる(ステップU9)。但し、このステップU9においてCPU25は、指定数式範囲を含む入力数式や、当該入力数式よりも後に入力された入力数式内でも、指定数式範囲に含まれる変数を識別表示させることとしても良い。
次に、CPU25は、表示内容を戻す旨の操作(例えばキー群220におけるEXITキー(図示せず)の操作)が行われるか否かを判定し(ステップU10)、行われないと判定した場合(ステップU10;No)には上述のステップU3に移行する。
そして、ステップU10において表示内容を戻す旨の操作が行われたと判定した場合(ステップU10;Yes)には、CPU25は、数値エラー対応処理を終了する。
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した数式表示装置1Aの動作を具体的に説明する。
まず、上述の図4(a),(b)に示したように、ユーザが数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」を入力すると、これらの入力数式がディスプレイ210に表示される(ステップS1)。
次に、ユーザが入力数式についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、入力数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」について数値計算が実行される(ステップS3)。
次に、数値計算の計算過程でエラーが検知されたと判定されるとともに(ステップS4;Yes)、検知されたエラーが虚数エラーであると判定され(ステップS11;Yes)、ルート記号内の数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」がエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶された後(ステップS12)、図7(a)に示すように、エラーメッセージMがディスプレイ210に表示される(ステップS21)。
次に、ユーザがエラーメッセージMの表示を解除する旨の操作を行うと(ステップS22;Yes)、図7(b)に示すように、エラーメッセージMの表示が消されて、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式(ここでは「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」)がディスプレイ210に改めて表示された後(ステップU1)、入力数式内でエラー原因数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」が太字で識別表示される(ステップU2)。
次に、エラー原因数式範囲から抽出可能な数式範囲のうち、少なくとも1つの演算部分を含む数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」に対してユーザが指定操作を行うと(ステップU3;Yes)、図7(c)に示すように、指定数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップU4)。そして、指定数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−624」にされ、指定数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」に関連付けて識別表示される(ステップU5)。
同様に、エラー原因数式範囲内の数式範囲「1/(LC)」に対してユーザが指定操作を行うと(ステップU3;Yes)、図8(a)に示すように、指定数式範囲「1/(LC)」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップU4)。そして、指定数式範囲「1/(LC)」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「0.5」にされ、指定数式範囲「1/(LC)」に関連付けて識別表示される(ステップU5)。
同様に、エラー原因数式範囲内の数式範囲「−R/(4L)」に対してユーザが指定操作を行うと(ステップU3;Yes)、図8(b)に示すように、指定数式範囲「−R/(4L)」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップU4)。そして、指定数式範囲「−R/(4L)」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−625」にされ、指定数式範囲「−R/(4L)」に関連付けて識別表示される(ステップU5)。
次に、ユーザが逆向き(遡る方向)のスクロール操作を行うと(ステップU6;Yes)、図8(c)に示すように、ディスプレイ210の表示内容が逆向きにスクロール表示され、以前に入力された入力数式「2→L」、「1→C」、「100→R」がディスプレイ210に表示される(ステップU7)。そして、指定数式範囲「−R/(4L)」に変数「R」,「L」が含まれると判定され(ステップU8;Yes)、ディスプレイ210に表示されている入力数式「2→L」、「1→C」、「100→R」のうち、指定数式範囲「−R/(4L)」を含む入力数式「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」よりも前に入力された入力数式内で、指定数式範囲「−R/(4L)」に含まれる変数「R」,「L」が識別表示される(ステップU9)。
以上、本第1変形例によれば、上記実施形態における数式表示装置1と同様の作用効果を得ることができるのは勿論のこと、図6のステップU5や図7〜図8等に示したように、エラー原因数式範囲から抽出可能な数式範囲のうち、少なくとも1つの演算部分を含む数式範囲がユーザ操作に基づいて指定されると、指定された数式範囲に含まれる各演算部分が計算され、エラー原因数式範囲における当該数式範囲に関連付けて当該計算結果が表示されるので、エラー原因の箇所をいっそう容易にエラー原因数式範囲内で探すことができる。
また、図6のステップU9や図8(c)等に示すように、ディスプレイ210に表示される入力数式内の変数であって、ユーザ操作によりエラー原因数式範囲内で指定される数式範囲に含まれる変数が識別表示されるので、変数に代入される数値の誤りや、変数の用い方の誤りを容易に探すことができる。従って、エラー原因の箇所をいっそう容易にエラー原因数式範囲内で探すことができる。
<第2変形例>
続いて、上記の実施形態における数式表示装置1の第2変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[構成]
上述の図1に示すように、本第2変形例における数式表示装置1Bは、記憶部24Bを備えており、この記憶部24Bは、本発明に係る数式表示プログラム240Bを記憶している。
数式表示プログラム240Bは、上述の数式表示処理(図2参照)におけるステップS23の処理において、図3に示した数式エラー対応処理の代わりに、後述の図9に示す数値エラー対応処理をCPU25に行わせるようになっている。
[動作]
続いて、数式表示装置1Bによって実行される数式エラー対応処理について、図面を参照しつつ説明する。
図9は、数式エラー対応処理の動作を説明するためのフローチャートである。
この図に示すように、本第2変形例の数値エラー対応処理においてまずCPU25は、エラーメッセージMの表示を消して、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式をディスプレイ210に改めて表示させた後(ステップV1)、入力数式内でエラー原因数式範囲を識別表示させる(ステップV2)。なお、本第2変形例においては、このステップV2においてCPU25は、エラー原因数式範囲を黄色でマーカ表示し、かつ、赤枠で囲むことで、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、エラー原因数式範囲から抽出可能な数式範囲のうち、少なくとも1つの演算部分を含む何れかの数式範囲に対してユーザから指定操作が行われるか否かを判定し(ステップV3)、行われないと判定した場合(ステップV3;No)には、エラー原因数式範囲の全体を、指定された数式範囲(以下、指定数式範囲とする)とした後(ステップV30)、後述のステップV5に移行する。なお、数式範囲に対する指定操作は、タッチ操作により行われても良いし、キー群220におけるカーソルキー(図示せず)を用いて行われても良い。タッチ操作により数式範囲を指定する場合には、タッチ位置を微調整することにより、指定される数式範囲の始点や終点が適宜変更されることが好ましい。
また、ステップV3においてエラー原因数式範囲内の数式範囲に対してユーザからタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップV3;Yes)には、CPU25は、エラー原因数式範囲の識別表示を一旦解除した後、指定された数式範囲(以下、指定数式範囲とする)を識別表示させる(ステップV4)。なお、本第2変形例においては、このステップV4においてCPU25は、指定数式範囲を黄色でマーカ表示し、かつ、赤枠で囲むことで、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、指定数式範囲に含まれる各演算部分を計算するとともに、その計算結果の数値を概数にして、指定数式範囲に関連付けて識別表示させる(ステップV5)。なお、このステップV5においてCPU25は、指定数式範囲に変数や「π」記号が含まれる場合には、当該変数の数値や、「π」の数値を指定数式範囲に代入するようになっている。また、このステップV5においてCPU25は、計算結果と指定数式範囲とを同じ態様で識別表示させることで、当該計算結果を指定数式範囲に関連付けて表示させるようになっている。
次に、CPU25は、ディスプレイ210の表示内容を逆向き(遡る方向)にスクロールさせる旨の操作(例えばキー群220におけるカーソル上キー(図示せず)の操作)が行われるか否かを判定し(ステップV6)、行われないと判定した場合(ステップV6;No)には他の処理へ移行する。
また、ステップV6においてディスプレイ210の表示内容を逆向きにスクロールさせる旨の操作が行われたと判定した場合(ステップV6;Yes)には、CPU25は、ディスプレイ210の表示内容を逆向きにスクロール表示させ、以前に入力された入力数式をディスプレイ210に表示させるとともに、指定数式範囲に変数が含まれるか否かを判定する(ステップV7)。
このステップV7において指定数式範囲に変数が含まれないと判定した場合(ステップV7;No)には、CPU25は、その旨をディスプレイ210に表示させた後(ステップV8)、数値エラー対応処理を終了する。
また、ステップV7において指定数式範囲に変数が含まれると判定した場合(ステップV7;Yes)には、CPU25は、指定数式範囲における先頭の変数を指定変数として指定した後(ステップV9)、指定変数についての代入式を、入力済みの数式内で検索し、当該代入式が入力済みの数式内に存在するか否かを判定する(ステップV10)。
このステップV10において指定変数についての代入式が入力済みの数式内に存在すると判定した場合(ステップV10;Yes)には、CPU25は、指定数式範囲や指定変数の識別表示を一旦解除した後、検出された代入式が表示されるよう、入力済みの数式を表示させて指定変数を識別表示させる(ステップV11)。また、このときCPU25は、検出された代入式における数値部分、つまり指定変数に代入される数値部分にカーソルCRを移動させる。なお、本第2変形例においては、このステップV11においてCPU25は、指定変数を黄色でマーカ表示し、かつ、赤枠で囲むことで、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、ユーザ操作に基づいて、カーソルCRの位置の数値、つまり指定変数に代入される数値を修正して入力した後(ステップV12)、指定数式範囲に次の変数が存在するか否かを判定し(ステップV13)、存在しないと判定した場合(ステップV13;No)には数値エラー対応処理を終了する。なお、ステップV12の処理においてCPU25は、ユーザにより数値を修正しない旨の操作が行われたときには、ステップV12の処理を終了してステップV13に移行するようになっている。
また、ステップV13において指定数式範囲に次の変数が存在すると判定した場合(ステップV13;Yes)には、CPU25は、次の変数を指定変数として指定した後(ステップV14)、上述のステップV10に移行する。
また、上述のステップV10において指定変数についての代入式が入力済みの数式内に存在しないと判定した場合(ステップV10;No)には、CPU25は、その旨をディスプレイ210に表示させる(ステップV20)。なお、本第2変形例においては、代入式に対して消去処理が行われると、ディスプレイ210上の代入式が消去されて、入力済み数式内に代入式が存在しない状態になるものの、記憶部0内には当該代入式についてのデータが残っている。
次に、CPU25は、指定数式範囲や指定変数の識別表示を一旦解除した後、指定数式範囲内の指定変数を識別表示させる(ステップV21)。なお、本第2変形例においては、このステップV21においてCPU25は、指定変数を黄色でマーカ表示し、かつ、赤枠で囲むことで、識別表示を行うようになっている。
次に、CPU25は、指定変数の数値を記憶部0から読み出して、当該指定変数に関連付けて表示させるとともに、その数値部分にカーソルCRを移動させる(ステップV22)。これにより、カーソルCRの位置の数値が修正対象として指定表示されるとともに、この数値に関連付けられた指定変数が修正対象として指定表示されることとなる。そのため、入力済みの数式内から、指定変数についての代入式が検出されなかった場合には、指定数式範囲内で指定変数が指定表示されることとなる。なお、本第2変形例においては、このステップV22においてCPU25は、指定変数と、その数値とを同じ態様で識別表示させることで、当該数値を指定変数に関連付けて表示させるようになっているが、指定変数の近傍に数値を表示させることで、指定変数と数値とを関連付けて表示させることとしても良い。
次に、CPU25は、ユーザ操作に基づいて、カーソルCRの位置の数値、つまり指定変数に代入される数値を修正して入力した後(ステップV23)、上述のステップV13に移行する。なお、ステップV23の処理においてCPU25は、ユーザにより数値を修正しない旨の操作が行われたときには、ステップV23の処理を終了してステップV13に移行するようになっている。
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した数式表示装置1Bの動作を具体的に説明する。
(動作例1)
まず、上述の図4(a),(b)に示したように、ユーザが数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」を入力すると、これらの入力数式がディスプレイ210に表示される(ステップS1)。
次に、ユーザが入力数式についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、入力数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」について数値計算が実行される(ステップS3)。
次に、数値計算の計算過程でエラーが検知されたと判定されるとともに(ステップS4;Yes)、検知されたエラーが虚数エラーであると判定され(ステップS11;Yes)、ルート記号内の数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」がエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶された後(ステップS12)、図10(a)に示すように、エラーメッセージMがディスプレイ210に表示される(ステップS21)。
次に、ユーザがエラーメッセージMの表示を解除する旨の操作を行うと(ステップS22;Yes)、図10(b)に示すように、エラーメッセージMの表示が消されて、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式(ここでは「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」)がディスプレイ210に改めて表示された後(ステップV1)、入力数式内でエラー原因数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップV2)。
このとき、ユーザが数式範囲の指定操作を行わないと(ステップV3;No)、エラー原因数式範囲の全体が指定数式範囲とされる(ステップV30)。そして、指定数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−624」にされ、指定数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
一方、ユーザがエラー原因数式範囲内の数式範囲「−R/(4L)」に対して指定操作を行うと(ステップV3;Yes)、図11(a)に示すように、指定数式範囲「−R/(4L)」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップV4)。そして、指定数式範囲「−R/(4L)」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−625」にされ、指定数式範囲「−R/(4L)」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
次に、ユーザが逆向き(遡る方向)のスクロール操作を行うと(ステップV6;Yes)、指定数式範囲「−R/(4L)」に変数「R」,「L」が含まれると判定され(ステップV7;Yes)、指定数式範囲における先頭「R」の変数が指定変数として指定されて(ステップV9)、指定変数「R」についての代入式「100→R」が入力済みの数式内に存在すると判定され(ステップV10;Yes)、図11(b)に示すように、指定数式範囲「−R/(4L)」の識別表示が一旦解除された後、検出された代入式「100→R」が表示されるよう、入力済みの数式が表示されて指定変数「R」が識別表示される(ステップV11)。そして、検出された代入式「100→R」における数値「100」にカーソルCRが移動し、カーソルCRの位置の数値「100」が修正可能となる。
次に、指定数式範囲「−R/(4L)」に次の変数「L」が存在すると判定され(ステップV13;Yes)、次の変数「L」が指定変数として指定されて(ステップV14)、指定変数「L」についての代入式「2→L」が入力済みの数式内に存在すると判定され(ステップV10;Yes)、指定変数「R」の識別表示が一旦解除された後、検出された代入式「2→L」が表示されるよう、入力済みの数式が表示されて指定変数「L」が識別表示される(ステップV11)。そして、検出された代入式「2→L」における数値「2」にカーソルCRが移動し、カーソルCRの位置の数値「2」が修正可能となる。なお、図11(b)では、説明のため、変数「L」,「R」がともに識別表示されている状態を図示している。
(動作例2)
まず、ユーザが数式「2→L」、「1→C」、「100→R」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」を入力した後、「100→R」を消去すると、図12(a)に示すように、入力数式「2→L」、「1→C」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」がディスプレイ210に表示される(ステップS1)。なお、このとき代入式「100→R」についてのデータは記憶部0内に残っている。
次に、ユーザが入力数式についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、入力数式「2→L」、「1→C」、「2π/√(1/(LC)−R/(4L))」について数値計算が実行される(ステップS3)。なお、この数値計算においては、記憶部0から代入式「100→R」が読み出されて計算に用いられる。
次に、数値計算の計算過程でエラーが検知されたと判定されるとともに(ステップS4;Yes)、検知されたエラーが虚数エラーであると判定され(ステップS11;Yes)、ルート記号内の数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」がエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶された後(ステップS12)、図12(b)に示すように、エラーメッセージMがディスプレイ210に表示される(ステップS21)。
次に、ユーザがエラー原因数式範囲「1/(LC)−R/(4L)」内の数式範囲「R」に対して指定操作を行うと(ステップV3;Yes)、図12(c)に示すように、指定数式範囲「R」が黄色でマーカ表示され、かつ、赤枠で囲まれることで識別表示される(ステップV4)。そして、指定数式範囲「R」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「100」にされ、指定数式範囲「R」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
次に、ユーザが逆向き(遡る方向)のスクロール操作を行うと(ステップV6;Yes)、指定数式範囲「R」に変数「R」が含まれると判定され(ステップV7;Yes)、指定数式範囲における先頭「R」の変数が指定変数として指定されて(ステップV9)、指定変数「R」についての代入式「100→R」が入力済みの数式内に存在しないと判定され(ステップV10;No)、図13(a)に示すように、その旨のメッセージM2がディスプレイ210に表示される(ステップV20)。なお、本動作例2においては、このとき、指定変数「R」について記憶部0に記憶されている代入式「100→R」が読み出され、メッセージM2に含めて表示されている。
次に、指定変数の識別表示が一旦解除されて、指定数式範囲「R」内の指定変数「R」が識別表示され(ステップV21)、指定変数「R」の数値「100」が記憶部0から読み出されて、当該指定変数「R」の近傍に表示されるとともに、図13(b)に示すように、その数値部分にカーソルCRが移動する(ステップV22)。
そして、図13(c)に示すように、ユーザ操作に基づいて、カーソルCRの位置の数値「100」が「2」に修正される(ステップV23)。
(動作例3)
まず、ユーザが数式「−1→A」,「1→B」,「√(3A+2B)+23」を入力した後、「−1→A」,「1→B」を消去すると、図14(a)に示すように、入力数式「√(3A+2B)+23」がディスプレイ210に表示される(ステップS1)。なお、このとき代入式「−1→A」,「1→B」についてのデータは記憶部0内に残っている。
次に、ユーザが入力数式についての数値計算の実行を指示すると(ステップS2)、入力数式「√(3A+2B)+23」について数値計算が実行される(ステップS3)。なお、この数値計算においては、記憶部0から代入式「−1→A」,「1→B」が読み出されて計算に用いられる。
次に、数値計算の計算過程でエラーが検知されたと判定されるとともに(ステップS4;Yes)、検知されたエラーが虚数エラーであると判定され(ステップS11;Yes)、ルート記号内の数式範囲「3A+2B」がエラー原因数式範囲としてエラー原因数式範囲記憶領域242に記憶された後(ステップS12)、図14(b)に示すように、エラーメッセージMがディスプレイ210に表示される(ステップS21)。
次に、ユーザがエラーメッセージMの表示を解除する旨の操作を行うと(ステップS22;Yes)、図14(c)に示すように、エラーメッセージMの表示が消されて、当該エラーメッセージMの表示前に表示されていた元の入力数式(ここでは「√(3A+2B)+23」)がディスプレイ210に改めて表示された後(ステップV1)、入力数式内でエラー原因数式範囲「3A+2B」が識別表示される(ステップV2)。なお、本動作例3においては、下線を付すことで識別表示を行っている。
このとき、ユーザが数式範囲の指定操作を行わないと(ステップV3;No)、エラー原因数式範囲「3A+2B」の全体が指定数式範囲とされる(ステップV30)。そして、指定数式範囲「3A+2B」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−1」にされ、指定数式範囲「3A+2B」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
一方、ユーザがエラー原因数式範囲「3A+2B」内の数式範囲「3A」に対して指定操作を行うと(ステップV3;Yes)、図14(d)に示すように、指定数式範囲「3A」が識別表示される(ステップV4)。そして、指定数式範囲「3A」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−3」にされ、指定数式範囲「3A」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
同様に、ユーザがエラー原因数式範囲「3A+2B」内の数式範囲「A」に対して指定操作を行うと(ステップV3;Yes)、図15(a)に示すように、指定数式範囲「A」が識別表示される(ステップV4)。そして、指定数式範囲「A」に含まれる各演算部分が計算されるとともに、その計算結果の数値が概数「−1」にされ、指定数式範囲「A」に関連付けて識別表示される(ステップV5)。
次に、ユーザが逆向き(遡る方向)のスクロール操作を行うと(ステップV6;Yes)、指定数式範囲「A」に変数「A」が含まれると判定され(ステップV7;Yes)、指定数式範囲における先頭「A」の変数が指定変数として指定されて(ステップV9)、指定変数「A」についての代入式「−1→A」が入力済みの数式内に存在しないと判定され(ステップV10;No)、その旨のメッセージ(図示せず)がディスプレイ210に表示される(ステップV20)。
次に、指定変数の識別表示が一旦解除されて、指定数式範囲「A」内の指定変数「A」が識別表示され(ステップV21)、指定変数「A」の数値「−1」が記憶部0から読み出されて、当該指定変数「A」に関連付けて表示されるとともに、その数値「―1」にカーソルCRが移動する(ステップV22)。
そして、図15(b),(c)に示すように、ユーザ操作に基づいて、カーソルCRの位置の数値「−1」が「1」に修正された後(ステップV23)、入力数式「√(3A+2B)+23」について数値計算が実行され、計算結果「25.2…」が表示される(ステップS3)。なお、この数値計算においては、記憶部0から代入式「1→A」,「1→B」が読み出されて計算に用いられる。
以上、本第2変形例によれば、上記実施形態における数式表示装置1と同様の作用効果を得ることができるのは勿論のこと、図9のステップV3〜V4、V9〜V14や図11(b)等に示したように、入力数式内の何れかの数式範囲が指定数式範囲として指定されると、指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式が入力数式内から検出されて表示されるので、代入式を含む数式を入力した後に、変数に代入される数値が正しいか否かを容易に確認し、修正することができる。
また、図9のステップV20〜V23や図13〜図15等に示したように、指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式が入力数式内から検出されない場合に、指定数式範囲内で当該変数が指定表示され、ユーザ操作に基づいて当該変数に数値が入力されるので、変数の代入式が存在しない状態であっても、その変数に対して容易に数値を入力することができる。
なお、上記の実施の形態における数式表示装置1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明に係る数式表示装置は、関数電卓、電子辞書、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る数式表示プログラム240は、数式表示装置1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定手段と、
前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御手段と、
を備えることを特徴とする数式表示装置。
<請求項2>
請求項1記載の数式表示装置において、
前記代入式入力手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記代入式表示制御手段により表示された代入式の数値を修正して入力する入力済数値修正手段を有することを特徴とする数式表示装置。
<請求項3>
請求項2記載の数式表示装置において、
前記代入式表示制御手段は、
前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式が前記入力数式内から検出されない場合に、前記表示手段に前記指定数式範囲内で当該変数を指定表示させる変数指定表示制御手段を有し、
前記代入式入力手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記変数指定表示制御手段により指定表示された変数に代入する数値を入力する数値入力手段を有することを特徴とする数式表示装置。
<請求項4>
請求項1〜3の何れか一項に記載の数式表示装置において、
前記数式範囲指定手段は、
前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、前記指定数式範囲として指定する計算エラー数式範囲指定手段を有することを特徴とする数式表示装置。
<請求項5>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出手段と、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする数式表示装置。
<請求項6>
ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行機能と、
前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定機能と、
前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする数式表示プログラム。
<請求項7>
ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータにおける数式表示方法であって、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行ステップと、
前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定ステップと、
前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする数式表示方法。
<請求項8>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行機能と、
前記数値計算実行機能による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出機能と、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする数式表示プログラム。
<請求項9>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータにおける数式表示方法であって、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行ステップと、
前記数値計算実行ステップによる数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出ステップと、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする数式表示方法。
また、以下に、この出願の基礎出願(特願2012−198114)の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、当該基礎出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出手段と、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする数式表示装置。
<請求項2>
請求項1記載の数式表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、前記エラー原因数式範囲を簡素化された状態の数式範囲に変換して前記表示手段に表示させる第1の簡素化数式範囲表示制御手段を備え、
前記第1の簡素化数式範囲表示制御手段は、
前記エラー原因数式範囲に含まれる数値を概数とすることにより、当該エラー原因数式範囲を前記簡素化された状態の数式範囲に変換することを特徴とする数式表示装置。
<請求項3>
請求項1または2記載の数式表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、前記エラー原因数式範囲を簡素化された状態の数式範囲に変換して前記表示手段に表示させる第2の簡素化数式範囲表示制御手段を備え、
前記第2の簡素化数式範囲表示制御手段は、
ユーザ操作に応じて、前記エラー原因数式範囲に含まれる各演算部分を、演算の優先順位の高い順に段階的に計算することにより、当該エラー原因数式範囲を前記簡素化された状態の数式範囲に変換することを特徴とする数式表示装置。
<請求項4>
請求項2または3記載の数式表示装置において、
前記表示手段は、
前記エラー原因数式範囲と、前記簡素化された状態の数式範囲とを対比可能な状態で表示することを特徴とする数式表示装置。
<請求項5>
請求項1〜4の何れか一項に記載の数式表示装置において、
前記エラー原因数式範囲から抽出可能な数式範囲のうち、少なくとも1つの演算部分を含む数式範囲をユーザ操作に基づいて指定する数式範囲指定手段と、
前記数式範囲指定手段により指定された数式範囲に含まれる各演算部分を計算し、この計算結果を当該数式範囲に関連付けて前記表示手段に表示させる指定数式範囲計算結果表示制御手段と、
を備えることを特徴とする数式表示装置。
<請求項6>
請求項5記載の数式表示装置において、
前記入力数式には、変数に数値を代入する代入式と、当該変数を用いた数式と、が含まれ、
当該数式表示装置は、
前記表示手段により表示される前記入力数式内の変数であって、前記数式範囲指定手段により指定された数式範囲に含まれる変数を、前記表示手段に識別表示させる指定変数識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする数式表示装置。
<請求項7>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行機能と、
前記数値計算実行機能による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出機能と、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする数式表示プログラム。
<請求項8>
ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
を備えるコンピュータにおける数式表示方法であって、
前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行ステップと、
前記数値計算実行ステップによる数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出ステップと、
前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする数式表示方法。
1 数式表示装置
25 CPU
210 ディスプレイ
240 数式表示プログラム

Claims (9)

  1. ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
    ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
    前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
    前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定手段と、
    前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする数式表示装置。
  2. 請求項1記載の数式表示装置において、
    前記代入式入力手段は、
    ユーザ操作に基づいて、前記代入式表示制御手段により表示された代入式の数値を修正して入力する入力済数値修正手段を有することを特徴とする数式表示装置。
  3. 請求項2記載の数式表示装置において、
    前記代入式表示制御手段は、
    前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式が前記入力数式内から検出されない場合に、前記表示手段に前記指定数式範囲内で当該変数を指定表示させる変数指定表示制御手段を有し、
    前記代入式入力手段は、
    ユーザ操作に基づいて、前記変数指定表示制御手段により指定表示された変数に代入する数値を入力する数値入力手段を有することを特徴とする数式表示装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の数式表示装置において、
    前記数式範囲指定手段は、
    前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、前記指定数式範囲として指定する計算エラー数式範囲指定手段を有することを特徴とする数式表示装置。
  5. ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
    前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行手段と、
    前記数値計算実行手段による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出手段と、
    前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする数式表示装置。
  6. ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
    ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
    前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    を備えるコンピュータに、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行機能と、
    前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定機能と、
    前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御機能と、
    を実現させることを特徴とする数式表示プログラム。
  7. ユーザ操作に基づいて、変数に数値を代入する代入式を入力する代入式入力手段と、
    ユーザ操作に基づいて、変数を含む変数含有数式を入力する変数含有数式入力手段と、
    前記代入式入力手段及び前記変数含有数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    を備えるコンピュータにおける数式表示方法であって、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行ステップと、
    前記入力数式内の何れかの数式範囲を指定数式範囲として指定する数式範囲指定ステップと、
    前記指定数式範囲内に含まれる変数についての代入式を、前記入力数式内から検出して前記表示手段に表示させる代入式表示制御ステップと、
    を含むことを特徴とする数式表示方法。
  8. ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
    前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    を備えるコンピュータに、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行機能と、
    前記数値計算実行機能による数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出機能と、
    前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御機能と、
    を実現させることを特徴とする数式表示プログラム。
  9. ユーザ操作に基づいて数式を入力する数式入力手段と、
    前記数式入力手段による入力数式を表示する表示手段と、
    を備えるコンピュータにおける数式表示方法であって、
    前記入力数式について数値計算を実行する数値計算実行ステップと、
    前記数値計算実行ステップによる数値計算でエラーが生じた場合に、前記入力数式内で当該エラーの原因を含む数式範囲を、エラー原因数式範囲として検出する計算エラー数式範囲検出ステップと、
    前記表示手段に前記入力数式内で前記エラー原因数式範囲を識別表示させるエラー数式範囲識別表示制御ステップと、
    を含むことを特徴とする数式表示方法。
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