JP2014066681A - 高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた高周波測定装置 - Google Patents

高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた高周波測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送線路に容易に取り付けるとことができる高周波検出装置を提供する。
【解決手段】内部導体Bに生じる高周波電圧、または、内部導体Bを流れる高周波電流に応じた信号を検出する検出部5と、検出部5を移動させる移動手段(モータ2、送りネジ3、および移動部4)と、検出部5の内部導体Bに対向する面に固定されたスペーサ6とを備えるようにした。高周波検出装置A1は外部導体Cの外側に取り付けられ、その後、検出部5が外部導体Cに設けられた孔を通過して、内部導体Bの近くに配置される。したがって、同軸管を分解することなく、高周波検出装置A1を同軸管に容易に取り付けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電体を伝送される高周波電力の高周波信号を検出する高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた高周波測定装置に関する。
従来、高周波電源装置から出力される高周波電力をプラズマ処理装置に供給し、エッチング等の方法を用いて半導体ウェハや液晶基板等の被加工物を加工するプラズマ処理システムが開発されている。
図14は、一般的なプラズマ処理システムの構成を示すブロック図である。
プラズマ処理中にプラズマ処理装置300のインピーダンスは変動するので、当該プラズマ処理装置300の入力端で反射した反射波電力が高周波電源装置100を損傷するおそれがある。したがって、プラズマ処理システムにおいては、一般に、高周波電源装置100とプラズマ処理装置300との間にインピーダンス整合装置200が設けられており、当該インピーダンス整合装置200がプラズマ処理装置300のインピーダンス変動に応じて整合動作を行っている。また、プラズマ処理中のプラズマ処理装置300のインピーダンスやプラズマ処理装置300の入力端における高周波電圧および高周波電流などの監視を行う必要がある。
プラズマ処理装置300の監視は、インピーダンス整合装置200とプラズマ処理装置300とを接続する伝送線路400上のプラズマ処理装置300に近い位置に高周波測定装置500を配置し、当該高周波測定装置500が測定する各種高周波パラメータを用いて行われる。
高周波測定装置500は、高周波電圧信号と高周波電流信号とを検出し、その検出信号から高周波電圧と高周波電流の位相差θを求めるとともに、電圧実効値V、電流実効値I、インピーダンスZ=R+jX(測定点がプラズマ処理装置300の入力端近傍なので、プラズマ処理装置300のインピーダンスに相当する。)、反射係数Γ、プラズマ処理装置300に入力される進行波電力Pf、インピーダンス不整合によりプラズマ処理装置300の入力端で反射される反射波電力Prなどの高周波パラメータを算出する。
高周波測定装置500は、伝送線路400上に配置されて高周波電圧信号と高周波電流信号とを検出する高周波検出装置510と、高周波検出装置510が検出した高周波電圧信号と高周波電流信号とから演算によって各種高周波パラメータを算出する演算装置520とを備えている。
図15は、高周波検出装置510の一般的な内部構成を説明するための図である。
同図に示すように、高周波検出装置510は、電力伝送用導電体511、カレントトランス部512、電流用変換回路513、コンデンサ部514、および電圧用変換回路515を備えている。
電力伝送用導電体511は、伝送線路400の内部導体に接続されて、高周波電源装置100が出力する高周波電力を伝送するものである。電力伝送用導電体511は例えば円筒形状の銅製の棒などの導電体であって、その外周は絶縁体で覆われている。カレントトランス部512は、電力伝送用導電体511に流れる高周波電流に応じた電流を検出するものであり、検出した電流を電流用変換回路513に出力する。電流用変換回路513は、入力された電流を所定の電圧レベルの信号である高周波電流信号に変換して、演算装置520に出力する。コンデンサ部514は、電力伝送用導電体511に生じる高周波電圧に応じた電圧を検出するものであり、検出した電圧を電圧用変換回路515に出力する。電圧用変換回路515は、入力された電圧を所定の電圧レベルの信号である高周波電圧信号に変換して、演算装置520に出力する。演算装置520は、高周波検出装置510から高周波電流信号と高周波電圧信号とを入力され、演算によって各種高周波パラメータを算出して出力する。各種高周波パラメータの演算方法については、説明を省略する。
電流検出のためのカレントトランス、電圧検出のためのコンデンサ、および各配線の形状にバラツキがある場合、個々の高周波検出装置510から出力される検出値にバラツキが生じる。このバラツキを抑制するために、カレントトランス、コンデンサ、および各配線をプリント基板上にプリント配線として形成する技術が開発されている(特許文献1参照)。
図16は、カレントトランス、コンデンサ、および各配線をプリント配線として形成したプリント基板を用いた高周波検出装置510を説明するための図である。
同図に示すように、高周波検出装置510は、電力伝送用導電体511、電流検出用プリント基板516、電圧検出用プリント基板517、および筐体518を備えている。
電流検出用プリント基板516は、図15に示す高周波検出装置510の内部構成の内のカレントトランス部512および電流用変換回路513と、カレントトランス部512が検出した電流を電流用変換回路513に出力するための配線とをプリント基板上に形成したものである。また、電圧検出用プリント基板517は、高周波検出装置510の内部構成の内のコンデンサ部514および電圧用変換回路515と、コンデンサ部514が検出した電圧を電圧用変換回路515に出力するための配線とをプリント基板上に形成したものである。筐体518は、電流検出用プリント基板516および電圧検出用プリント基板517を固定し、かつ、両基板516、517を外部からの電磁波などから保護するものであり、例えばアルミニウム等の導電体からなる。
図16に示す高周波検出装置510は、カレントトランス部512、コンデンサ部514、および各配線をプリント基板上にプリント配線として形成しているので、これらの形状にバラツキが生じることを抑制することができる。したがって、個々の高周波検出装置510の検出値にバラツキが生じることを抑制することができる。
特開2009−36553号公報
インピーダンス整合装置200とプラズマ処理装置300とを接続する伝送線路400上に高周波測定装置500を配置する場合、伝送線路400を分断して、その間に高周波検出装置510を接続する必要がある。また、インピーダンス整合装置200とプラズマ処理装置300とを、同軸管で接続するシステムの場合、同軸管の外部導体から内部導体を取り出し、内部導体を電力伝送用導電体511の代わりとして用いる必要がある。すなわち、内部導体に電流検出用プリント基板516および電圧検出用プリント基板517を取り付けて、筐体518で囲んだうえで、内部導体を外部導体の内側に配置する必要がある。
本発明は上述した事情のもとで考え出されたものであって、伝送線路に容易に取り付けるとことができる高周波検出装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される高周波検出装置は、高周波電力が伝送される導電体に生じる高周波電圧、または、前記導電体を流れる高周波電流に応じた信号を検出する検出手段と、前記検出手段を移動させる移動手段とを備え、前記移動手段は、前記導電体から所定の距離になる位置に、前記検出手段を移動させることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記検出手段は、前記高周波電圧に応じた信号と前記高周波電流に応じた信号の両方を検出する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記所定の距離は、校正パラメータを作成した時の導電体と前記検出手段との距離である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記検出手段の前記導電体に対向する面に固定された絶縁体をさらに備え、前記絶縁体の、前記検出手段から前記導電体に向かう方向の長さが、前記所定の距離である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記検出手段の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、前記移動手段は、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて、前記検出手段を移動させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記位置検出手段は、前記検出手段が前記導電体に接触したときを基準として、前記検出手段の位置を検出する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記位置検出手段は、距離を計測するセンサを備えており、当該センサで計測した距離に基づいて位置を検出する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記位置検出手段は、カメラを備えており、前記カメラで撮像した画像を画像処理することで位置を検出する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記移動手段は、モータを備えており、前記モータの回転駆動によって、前記検出手段を移動させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電体は、同軸管の内部導体であり、前記高周波検出装置は、前記同軸管の外部導体に取り付けられる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記高周波検出装置は、前記外部導体の外側に取り付けられ、前記外部導体に設けられた孔を通過させた位置に、前記検出手段が配置される。
本発明の第2の側面によって提供される高周波測定装置は、本発明の第1の側面によって提供される高周波検出装置と、前記検出手段が検出した信号に基づいて、高周波パラメータを算出する演算装置とを備えていることを特徴とする。
本発明によると、高周波検出装置が取り付けられた後に、移動手段によって、検出手段が導電体から所定の位置に配置される。したがって、高周波検出装置の取り付け時に検出手段を導電体の近くに配置しておく必要がなく、高周波検出装置を導電体から離れた位置に取り付けることができる。つまり、伝送線路を分断したり分解することなく、高周波検出装置を伝送線路に容易に取り付けることができる。
また、検出手段と導電体との距離を校正パラメータ作成時と同じ距離にしておけば、検出した信号から高周波パラメータを算出する際に、適切な校正パラメータを用いることができる。これにより、高周波パラメータを高い精度で算出することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
第1実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。 第1実施形態に係る検出部を説明するための図である。 電流検出用プリント基板を説明するための図である。 電圧検出用プリント基板を説明するための図である。 第1実施形態に係る検出部の他の実施例を示す図である。 第1実施形態に係る検出部の他の実施例を示す図である。 第1実施形態に係る検出部の他の実施例を示す図である。 高周波検出装置の内部構成の一部を回路図で表した図である。 第1実施形態に係る高周波検出装置による高周波信号検出の方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る高周波検出装置の校正パラメータの作成について説明するための図である。 第2実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。 第2実施形態に係る高周波検出装置の校正パラメータ作成時の指令値作成について説明するための図である。 第3および第4実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。 一般的なプラズマ処理システムの構成を示すブロック図である。 高周波検出装置の一般的な内部構成を説明するための図である。 従来の高周波検出装置の構成を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、第1実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。
高周波検出装置A1は、高周波電力が伝送される導電体に生じる高周波電圧、および、導電体を流れる高周波電流を検出するものである。高周波検出装置A1は、検出した高周波電圧信号と高周波電流信号とを演算装置520(図14参照)に出力する。演算装置520は、高周波電圧信号と高周波電流信号とから演算によって各種高周波パラメータを算出する。本実施形態では、高周波検出装置A1を同軸管の外部導体Cに取り付けて、内部導体Bによって伝送される高周波電力の高周波電圧信号と高周波電流信号とを検出する場合について説明する。
図1は、同軸管の外部導体Cに取り付けられた高周波検出装置A1を同軸管の軸方向の上方から見た図であり、筐体1の一部を省略(筐体1の底板のみを表示している。)した図である。同軸管の内部導体Bおよび外部導体Cは、同軸管を径方向に切断した断面が示されている。説明の都合上、水平面にX軸とY軸とを定義しており、図1における筐体1の底板の左右方向がX軸方向(左側が正の方向)とし、筐体1の底板の奥行き方向(図1においては上下方向)がY軸方向(上側が正の方向)としている。また、筐体1の底板の垂直方向(図1において紙面の表裏方向)をZ軸方向(表側が正の方向)としている(図2参照)。なお、高周波検出装置A1、内部導体B、および外部導体Cの形状および大きさは、実際のものとは異なる。
図1に示すように、高周波検出装置A1は、筐体1、モータ2、送りネジ3、移動部4、検出部5、スペーサ6、コネクタ71,72、外部コネクタ81,82,83、同軸ケーブル91,92、および、ケーブルガイド10を備えている。なお、各部材1〜10の形状および大きさは、実際のものとは異なる。
筐体1は、各部材2〜10を格納するものである。筐体1は、例えばアルミなどによって形成されており、ビスなどで同軸管の外部導体Cに取り付けられる。
モータ2は、筐体1の底板に固定されており、回転軸に取り付けられた送りネジ3を回転駆動する。送りネジ3がX軸方向を中心軸として回転することで、図示しないボールネジが取り付けられた移動部4が、送りネジ機構により、X軸方向に移動する。移動部4の先端(X軸正方向の端部)に検出部5が固定されている。モータ2の回転を制御して移動部4をX軸方向に移動させることで、検出部5をX軸方向に移動させることができる。なお、モータ2、送りネジ3、および移動部4が、本発明の「移動手段」に対応する。
図1(a)は検出部5を移動させる前の状態を示しており、図1(b)は検出部5をX軸正方向に移動させて、同軸管の内部導体Bに近づけた状態を示している。図1(a)に示すように、外部導体Cに設けられた孔を通して検出部5が内部導体Bに近づけるように、高周波検出装置A1は外部導体Cに取り付けられる。内部導体Bを伝送される高周波電力によって生じる電磁波が外部導体Cの外部に漏れないように、外部導体Cに設けられる孔の直径は、伝送される高周波の波長の半分以下にしている。例えば、本実施形態では、数cm程度にしている。検出部5および移動部4は、この孔を通過できる寸法として設計される。
検出部5は、高周波電流および高調波電圧を検出するものであり、移動部4の先端に固定されている。
図2は、検出部5を説明するための図である。同図(a)は検出部5の斜視図であり、同図(b)は同図(a)のII−II線断面図である。同図に記載の座標軸は図1に記載のものと共通する。検出部5は、電流検出用プリント基板51、電圧検出用プリント基板52、および、ケース53を備えている。
ケース53は、電流検出用プリント基板51および電圧検出用プリント基板52を格納するものであり、例えばアルミなどの導電性物質で形成されている。ケース53は、内部導体Bを伝送される高周波電力によって発生する電磁波から、電流検出用プリント基板51および電圧検出用プリント基板52の回路および配線を保護するためのものである。
ケース53には、Z軸方向に並んで2つの空間が設けられており、一方の空間に電流検出用プリント基板51が格納され、他方の空間に電圧検出用プリント基板52が格納される。本実施形態では、上側(Z軸正方向側)に電流検出用プリント基板51が格納され、下側に電圧検出用プリント基板52が格納されている。なお、上下を逆に格納してもよい。ケース53に設けられた各空間のX軸正方向には、それぞれ開口部が設けられている。電圧検出用プリント基板52が格納される空間の開口部5bは、内部導体Bに生じる電界を作用させるために設けられている。また、電流検出用プリント基板51が格納される空間の開口部5aは、内部導体Bを流れる高周波電流によって発生する磁束を作用させるために設けられているが、内部導体Bに生じる電界の影響を低減するために、細いスリット状とされている。
電流検出用プリント基板51は、高周波電流を検出するための回路が形成されたプリント基板である。電流検出用プリント基板51には、カレントトランスとして機能するためのコイル状の配線が形成されている。
図3は、電流検出用プリント基板51を説明するための図である。同図(a)は、図2(a)に記載の電流検出用プリント基板51をZ軸正方向から見たものである。図3(a)に記載の座標軸は図1および図2に記載のものと共通する。図3(b)は、同図(a)のIII−III線断面図である。なお、以下では、同図(a)に表示されている方の搭載面を「表面」とし、他方の搭載面を「裏面」とする。
図3に示すように、電流検出用プリント基板51は、基板51aに、コイル状の配線を設けたものである。基板51aは、例えばガラスエポキシ等の絶縁材料からなり、矩形状の基板である。なお、基板51aの形状は矩形状に限られず、基板51aの材質も限定されない。コイル状の配線は、スルーホール51bおよびプリント配線51c,51dによって形成されている。なお、「スルーホール」とは、基板を貫通した穴にメッキなどを施して基板の両面を電気的に接続させるための穴である。基板が多層構造の場合は、層間を貫通して電気的に接続させる穴も含まれる。
図3(a)に実線で示すプリント配線51cは基板51aの表面に形成されたプリント配線であり、破線で示すプリント配線51dは、基板51aの裏面に形成されたプリント配線である。プリント配線51cとプリント配線51dとはスルーホール51bによって接続されており、プリント配線51cが隣り合う2つのプリント配線51dとそれぞれ接続されることで、コイル状のプリント配線を形成している。同図(b)においては、図の上側が電流検出用プリント基板51の表面であり、図の下側が電流検出用プリント基板51の裏面である。同図(b)に実線で示すスルーホール51bは切断面に位置するスルーホール(すなわち、同図(a)の下側のスルーホール)であり、破線で示すスルーホール51bは当該断面図では見えないスルーホール(すなわち、同図(a)の上側のスルーホール)である。コイル状の配線の両端部からは、電流用変換回路41(後述)に接続するための端子51eまで延びる配線が形成されている。
検出部5が内部導体Bに近づけられた場合、内部導体Bを流れる高周波電流によって発生する磁束が電流検出用プリント基板51に設けられたコイル状の配線に作用して、コイル状の配線に電流が流れる。この電流を検出することで、内部導体Bを流れる高周波電流に応じた電流を検出することができる。
コイル状の配線は、基板51a上にスルーホール51bとプリント配線51c,51dとで形成されるので、形状や位置のバラツキがほとんどない。したがって、巻線間隔や巻き付け強さにバラツキがほとんど生じないので、複数の電流検出用プリント基板51を製作した場合に、個々の電流検出用プリント基板51に起因する電流検出値のバラツキを低減させることできる。また、コイル状の配線は基板51a上に形成されているので、取り扱いが容易であり、電流検出用プリント基板51を所定の位置に配置することでコイル状の配線を所定の位置に適切に配置することができる。また、基板51aは、例えばガラスエポキシ等の絶縁材料で作られる。このような絶縁材料の比透磁率は、磁性体よりも小さい。そのために、従来のようにコアとして用いる磁性体に配線を巻き付けてカレントトランスを構成する場合よりも、自己共振周波数を高くすることができる。したがって、検出可能な高周波電流の周波数帯域の上限を高くすることができる。
なお、コイル状の配線の構成はこれに限られない。例えば、電流検出用プリント基板51を多層構造の基板とし、スルーホール51bを一部の層間を貫通させるだけにして、プリント配線51cまたはプリント配線51dを層間に形成することで、コイル状の配線の一部または全部を電流検出用プリント基板51の内部に形成するようにしてもよい。また、コイル状の配線を2重以上形成して(例えば、図3(a)において、コイル状の配線と平行に並ぶようにもう1つコイル状の配線を形成したり、コイル状の配線の各配線と配線の間にも1つコイル状の配線を形成して2つのコイル状の配線が2重螺旋構造となるようにするなど)、複数のカレントトランスを備えるようにしてもよい。この場合、複数のコイル状の配線同士を直列接続してもよいし、並列接続してもよい。
電圧検出用プリント基板52は、高周波電圧を検出するための回路が形成されたプリント基板である。電圧検出用プリント基板52には、コンデンサの一部として機能するための網目状の配線が形成されている。
図4は、電圧検出用プリント基板52を説明するための図である。同図(a)は、図2(a)に記載の電圧検出用プリント基板52をZ軸正方向から見たものである。図4(a)に記載の座標軸は図1および図2に記載のものと共通する。図4(b)は、同図(a)のIV−IV線断面図である。なお、以下では、同図(a)に表示されている方の搭載面を「表面」とし、他方の搭載面を「裏面」とする。
図4に示すように、電圧検出用プリント基板52は、基板52aに、網目状の配線を設けたものである。基板52aは、基板51aと同様、例えばガラスエポキシ等の絶縁材料からなり、矩形状の基板である。なお、基板52aの形状は矩形状に限られず、基板52aの材質も限定されない。網目状の配線は、スルーホール52bおよびプリント配線52c,52dによって形成されている。
図4(a)に示すように、基板52aのx軸正方向の側の端部に沿って、複数のスルーホール52bが等間隔に設けられている。同図(b)においては、図の上側が電圧検出用プリント基板52の表面であり、図の下側が電圧検出用プリント基板52の裏面である。同図(b)に示すように、プリント配線52cは、基板52aの表面で各スルーホール52bを接続するように形成され、プリント配線52dは、基板52aの裏面で各スルーホール52bを接続するように形成されている。スルーホール52bおよびプリント配線52c,52dで網目状の配線が形成されている。網目状の配線は、基板52aの厚さと略同じ高さと、両端のスルーホール52b間の長さと略同じ長さを持った電極板として、コンデンサの一部として機能する。プリント配線52cの中央からは、電圧用変換回路42(後述)に接続するための端子52eまで延びる配線が形成されている。
検出部5が内部導体Bに近づけられた場合、網目状の配線と内部導体Bのこれに対向する部分とがコンデンサとして機能する。すなわち、内部導体Bに生じる高周波電圧に応じた電圧を検出することができる。
網目状の配線は、基板52a上にスルーホール52bとプリント配線52c,52dとで形成されるので、形状や位置のバラツキがほとんどない。したがって、複数の電圧検出用プリント基板52を製作した場合に、個々の電圧検出用プリント基板52に起因する電圧検出値のバラツキを低減させることできる。また、網目状の配線は基板52a上に形成されているので、取り扱いが容易であり、電圧検出用プリント基板52を所定の位置に配置することで網目状の配線を所定の位置に適切に配置することができる。
なお、網目状の配線の構成はこれに限られない。例えば、電圧検出用プリント基板52を多層構造の基板とし、スルーホール52bを一部の層間を貫通させるだけにして、プリント配線52cまたはプリント配線52dを層間に形成することで、網目状の配線の一部または全部を電圧検出用プリント基板52の内部に形成するようにしてもよい。
なお、検出部5、電流検出用プリント基板51および電圧検出用プリント基板52は、上述したものに限定されない。
図5は、他の実施例を示すものであり、検出部、電流検出用プリント基板および電圧検出用プリント基板の形状を、略半円状の切り欠き部分を設けた形状としている。同図(a)は他の実施例に係る検出部5’の平面図を示し、同図(b)は他の実施例に係る電流検出用プリント基板51’の平面図を示し、同図(c)は他の実施例に係る電圧検出用プリント基板52’の平面図を示している。同図に示すように、検出部5’、電流検出用プリント基板51’および電圧検出用プリント基板52’は、内部導体Bに近づけられた時に内部導体Bに対向する側に略半円状の切り欠き部分が設けられている。また、同図(b)および(c)に示すように、電流検出用プリント基板51’のコイル状の配線および電圧検出用プリント基板52’の網目状の配線は、当該切り欠き部分に沿って形成されている。同図(a)に示すように、スペーサ6’の形状は、検出部5’の切り欠き部分および内部導体Bの外周面に沿うような形状としている。
電流検出用プリント基板51’のコイル状の配線は、内部導体Bを流れる高周波電流によって発生する磁束を、電流検出用プリント基板51の場合より多く通すことができるので、電流の検出感度を良くすることができる。また、電圧検出用プリント基板52’の網目状の配線は、内部導体Bの外面との距離が、電圧検出用プリント基板52の場合より短くなるので、コンデンサの容量が大きくなり、電圧の検出感度を良くすることができる。
なお、検出部5、電流検出用プリント基板51および電圧検出用プリント基板52(図 2参照)において、コイル状の配線および網目状の配線を図5(b)および(c)のよ うな形状に形成するようにしてもよい。
また、コイル状の配線および網目状の配線を1つの基板に形成するようにしてもよい。図6は、基板54aにコイル状の配線および網目状の配線を形成した検出用プリント基板54を示している。この場合、検出用プリント基板54を格納する検出部5を、より薄型化することができる。
上記ではコイルおよび電極板を基板上に形成した場合について説明したが、これに限られない。図7は、さらに他の実施例を示すものであり、電流検出用プリント基板および電圧検出用プリント基板に代えて、コイル51”および電極板52”を設けたものである。なお、図5に示す実施例と同様に、検出部5”に略半円状の切り欠き部分を設けて、コイル51”および電極板52”を当該切り欠き部分に沿うような形状としてもよい。
図8は、高周波検出装置A1の内部構成の一部を回路図で表した図である。同図では、検出部5を内部導体Bに近づけた状態を示している。
同図に示すように、電流検出用プリント基板51のコイル状の配線は内部導体Bに流れる高周波電流に応じた電流を検出するカレントトランスを構成し、電圧検出用プリント基板52の網目状の配線は内部導体Bに生じる高周波電圧に応じた電圧を検出するコンデンサの一方の電極を構成する。
電流検出用プリント基板51によって検出された電流は、端子51eから接続線を介して電流用変換回路41に入力される。電流用変換回路41は、入力された電流を所定の電圧レベルの信号である高周波電流信号に変換して出力する。電圧検出用プリント基板52によって検出された電圧は、端子52eから接続線を介して電圧用変換回路42に入力される。電圧用変換回路42は、入力された電圧を所定の電圧レベルの信号である高周波電圧信号に変換して出力する。電流用変換回路41および電圧用変換回路42は、移動部4の内部に配置されている基板上に設けられている。なお、図2においては図示していないが、ケース53のX軸負方向の面には、接続線を通すための孔が設けられている。なお、電流用変換回路41および電圧用変換回路42は、移動部4ではなく、電流検出用プリント基板51および電圧検出用プリント基板52上にそれぞれ設けるようにしてもよい。
図1に戻って、スペーサ6は、内部導体Bと検出部5とを所定の距離だけ離した状態にするためのものである。スペーサ6は、例えば樹脂などの絶縁物質からなり、検出部5のX軸正方向の面に固定されている。図1(b)に示すように、検出部5を内部導体Bに近づけた場合、スペーサ6のX軸正方向の面が内部導体Bに接したところで、検出部5の移動は停止する。このとき、検出部5と内部導体Bとの距離は、スペーサ6のX軸方向の長さになる。これにより、内部導体Bから所定の距離(スペーサ6のX軸方向の長さ)となる位置に検出部5を配置することができる。
コネクタ71は、電流用変換回路41(図8参照)の出力に接続されており、高周波電流信号を出力する。コネクタ72は、電圧用変換回路42の出力に接続されており、高周波電圧信号を出力する。外部コネクタ81,82は、演算装置520(図14参照)に接続されている。同軸ケーブル91は、コネクタ71と外部コネクタ81とを接続する。同軸ケーブル92は、コネクタ72と外部コネクタ82とを接続する。これにより、高周波電流信号および高周波電圧信号が、演算装置520に出力される。同軸ケーブル91,92は、柔軟性のある同軸ケーブルであり、移動部4がX軸正方向に最も移動した場合でも、コネクタ間の接続を保てる程度の長さになっている。外部コネクタ83は、モータ2を制御するためのコンピュータに接続されている。なお、外部コネクタ83も演算装置520に接続し、演算装置520がモータ2を制御するようにしてもよい。また、モータ2を制御するための制御装置を高周波検出装置A1が備えるようにしてもよい。
ケーブルガイド10は、同軸ケーブル91,92の曲がる位置を固定化させるものである。同軸ケーブル91,92は、形状が大きく変化すると、インピーダンスがごくわずかに変化する場合がある。したがって、校正パラメータ作成時と実際の測定時とで、同軸ケーブル91,92の形状があまり変化しない方が望ましい。したがって、ケーブルガイド10によって、同軸ケーブル91,92の曲がる位置を固定化させることで、移動部4の位置に対応する同軸ケーブル91,92の形状が常に同様になるようにしている。また、ケーブルガイド10は、同軸ケーブル91と同軸ケーブル92とが絡まないようにしている。本実施形態では、Z軸方向に延びる円柱状のケーブルガイド10を同軸ケーブル91,92ごとに2個ずつ設けている。なお、ケーブルガイド10の形状、位置、個数は限定されない。実際に移動部4を移動させてみて、同軸ケーブル91,92の曲がる位置が固定化するように、適宜、配置すればよい。なお、本実施形態では、同軸ケーブル91,92のXY平面上での曲がり方を固定するために、Z軸方向に延びるケーブルガイド10を設けたが、Z軸方向での曲り方も固定するために例えばY軸方向に延びるケーブルガイド10も設ける様にしてもよい。
図9は、高周波検出装置A1による高周波信号検出の方法を説明するための図である。
同図は、同軸管に取り付けられた高周波検出装置A1を示しており、同軸管の径方向に見た図である。つまり、図1をY軸負方向から見た状態に相当する。同軸管の内部導体Bおよび外部導体Cは、同軸管を軸方向に切断した断面が示されている。
図9(a)に示すように、高周波検出装置A1は、筐体1と外部導体Cとをビスなどで固定することで、同軸管に取り付けられる。外部導体Cには数cm程度の孔が設けられている。高周波検出装置A1の先端面(X軸正方向の面)の検出部5が突出している孔を、外部導体Cの孔に合わせるようにして、高周波検出装置A1が配置されている。
モータ2(図1参照)によって送りネジ3を回転させることで、移動部4がX軸正方向に移動する。スペーサ6のX軸正方向の面が内部導体Bに接したところで、モータ2の駆動が停止され、移動部4の移動が停止される(図9(b)参照)。これにより、検出部5は、内部導体Bから所定の距離(スペーサ6のX軸方向の長さ)となる位置に配置される。検出部5は、この位置で高調波電流および高調波電圧を検出し、高周波検出装置A1が高調波電流信号および高調波電圧信号を演算装置520(図14参照)に出力する。
演算装置520は、高周波電流信号および高周波電圧信号に基づいて、演算によって各種高周波パラメータを算出して出力する。このとき、演算装置520は、校正パラメータを用いて校正を行う。校正パラメータは、高周波検出装置A1を校正用の同軸管に取り付けた状態で作成されている。
図10は、高周波検出装置A1の校正パラメータの作成について説明するための図である。
高周波検出装置A1は、実際に測定する場合の取り付け方(図9参照)と同様にして、校正用の同軸管の外部導体C’に取り付けられ、スペーサ6のX軸正方向の面が校正用の同軸管の内部導体B’に接するまで移動部4を移動させる。この場合も、検出部5は、内部導体B’から所定の距離(スペーサ6のX軸方向の長さ)となる位置に配置される。この状態で校正パラメータが作成される。
校正用の同軸管には、プラズマ処理装置の代わりにダミーロードDが接続される。ダミーロードDは、3つの所定の基準負荷を再現できるようにあらかじめ設定されている。まず、校正用の同軸管の入力側の同軸コネクタG1に、インピーダンスアナライザEの同軸コネクタG2を接続する。インピーダンスアナライザEは、インピーダンスを測定するものであり、ダミーロードDが再現した基準負荷のインピーダンスを測定する。ダミーロードDによって各基準負荷を再現して、インピーダンスアナライザEでインピーダンスを測定して記録する。次に、校正用の同軸管の入力側の同軸コネクタG1に、インピーダンス整合装置200の同軸コネクタG3を介して高周波電源装置100を接続する。そして、ダミーロードDによって各基準負荷を再現し、高周波電源装置100から電力を供給して、高周波検出装置A1から出力される高周波電流信号および高周波電圧信号に基づいて演算装置520でインピーダンスを算出して記録する。これらの記録されたインピーダンスの測定値を用いて、校正パラメータが作成される。
本実施形態において、高周波検出装置A1は同軸管の外部導体Cの外側に取り付けられ、取り付け後、外部導体Cの孔から挿入された検出部5が内部導体Bの近くに配置される。したがって、取り付け時に検出部5を内部導体Bの近くに配置しておく必要がない。よって、高周波検出装置A1を取り付ける場合に、同軸管を分解する必要がない。また、高周波検出装置A1を取り外す場合、モータ2を逆回転させて移動部4を筐体1に収納してから、取り外せばよい。この場合も、同軸管を分解する必要がない。つまり、高周波検出装置A1は、同軸管の分解をすることなく、容易に付け外しを行うことができる。
また、検出部5は、内部導体Bから所定の距離(スペーサ6のX軸方向の長さ)となる位置に配置される。校正パラメータ作成時にも、検出部5と内部導体B’との距離が所定の距離(スペーサ6のX軸方向の長さ)になる。したがって、同様の条件で作成された校正パラメータを用いて校正することができるので、高周波パラメータを高い精度で算出することができる。
なお、内部導体Bを伝送される高周波電力によって、内部導体Bと検出部5との距離を変更する必要がある。例えば、伝送される高周波電力が大きい場合、絶縁距離を保てるようにする必要がある。したがって、X軸方向の長さが異なるスペーサ6を複数用意し、伝送される高周波電力によってスペーサ6を交換するようにすればよい。この場合、スペーサ6毎に校正パラメータを作成しておき、使用するスペーサ6に対応する校正パラメータを用いる必要がある。スペーサ6の交換の際にも、同軸管を分解することなく、高周波検出装置A1の付け外しを容易に行うことができる。
上記第1実施形態では、同軸管の内部導体Bを伝送される高周波電力の高周波信号を検出する場合について説明したが、これに限られない。本発明は、高周波電力を伝送する導電体が空間を開けてグランドのための導電体で囲まれている場合に有効である。例えば、高周波電力を伝送する導電体が平板状の導電体であって、これを箱型の導電体で囲んでいる場合などにも、本発明を用いることができる。
上記第1実施形態では、高周波検出装置A1が高周波電圧信号と高周波電流信号の両方を検出する場合について説明したが、これに限られない。本発明は、高周波電圧信号のみを検出する高周波検出装置にも適用することができる。高周波電圧信号のみを検出する場合は、検出部5に電流検出用プリント基板51を設ける必要がなく、高周波電流信号を出力するための構成を省略することができる。また、本発明は、高周波電流信号のみを検出する高周波検出装置にも適用することができる。高周波電流信号のみを検出する場合は、検出部5に電圧検出用プリント基板52を設ける必要がなく、高周波電圧信号を出力するための構成を省略することができる。
上記第1実施形態においては、送りネジ3による駆動形式で移動部4を移動させる場合について説明したが、これに限られず、どのような駆動形式で移動させてもよい。例えば、移動部4をベルト駆動形式で移動させるようにしてもよい。すなわち、モータ2でベルトをX軸方向に循環させて、当該ベルトに固定された移動部4をX軸方向に移動させるようにしてもよい。また、モータ2を用いる以外の方法(例えば、手動など)で移動部4を移動させるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、スペーサ6を用いて、検出部5を内部導体Bから所定の距離の位置に配置する場合について説明したが、これに限られない。検出部5を内部導体Bから所定の距離の位置に配置することができれば、どのような方法を用いてもよい。以下に、位置制御によって検出部5を配置する場合を、第2の実施形態として説明する。
図11は、第2実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。同図において、第1実施形態に係る高周波検出装置A1(図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。図11に示すように、高周波検出装置A2は、スペーサ6を備えていない点と、モータ2’がサーボモータである点とで、第1実施形態に係る高周波検出装置A1と異なる。
モータ2’は、外部コネクタ83を介してコンピュータから入力される指令値(位置情報)に基づいて回転し、移動部4を指令値に対応する位置に移動させる。指令値は、校正パラメータ作成時の移動部4の位置に基づいて作成されて記録されている。なお、検出部5は移動部4に固定されており、移動部4の移動に合わせて検出部5も移動する。したがって、指令値を検出部5の位置情報としてもよい。なお、外部コネクタ83を演算装置520(図14参照)に接続し、指令値を演算装置520から入力するようにしてもよい。また、高周波検出装置A2がメモリを備えて、メモリに記録された指令値に基づいてモータ2’を制御するようにしてもよい。
図12は、高周波検出装置A2の校正パラメータ作成時の指令値作成について説明するための図である。同図は、図10と同様に、高周波検出装置A2を校正用の同軸管に取り付けた状態を示している。図12(a)は、移動部4をX軸正方向に移動させて、検出部5の先端面(X軸正方向の面)が治具Fに接した状態を示している。治具Fは、内部導体B’と検出部5とを所定の距離だけ離した状態にするためのものである。この時の移動部4の位置情報が記録される。校正用の同軸管の内部導体B’と外部導体C’との距離が、実際に測定される同軸管の内部導体Bと外部導体Cとの距離と同じであれば、記録された移動部4の位置情報を指令値として用いることができる。すなわち、実際の測定時に、校正パラメータ作成時と同じ位置に移動部4を位置させることで、内部導体Bと検出部5との距離を校正パラメータ作成時の内部導体B’と検出部5との距離(治具FのX軸方向の長さ)に等しくすることができる。
一方、校正用の同軸管の内部導体B’と外部導体C’との距離が、実際に測定される同軸管の内部導体Bと外部導体Cとの距離と異なる場合、図12(a)の状態で記録された移動部4の位置情報をそのまま用いることはできない。この場合、検出部5の先端面が内部導体B’に接したとき(図12(b)参照)の移動部4の位置を基準にする。すなわち、図12(b)の状態を基準として図12(a)の状態になるような位置情報が記録され、実際の測定時にも検出部5の先端面を内部導体Bに接触させて基準とし、記録されている位置情報に基づいて移動部4を移動させることで、内部導体Bと検出部5との距離を治具FのX軸方向の長さに等しくすることができる。
なお、校正パラメータの作成は、図12(a)において治具Fを取り除いた状態で行われる。また、X軸方向の長さが異なる治具Fを複数用意し、治具F毎に位置情報および校正パラメータを作成して記録しておけば、測定対象の高周波電力に応じて、内部導体Bと検出部5との距離を切り替えることができる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、高周波検出装置A2が同軸管の外部導体Cの外側に取り付けられ、取り付け後に、検出部5が内部導体Bから所定の距離(治具FのX軸方向の長さ)となる位置に配置される。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、移動部4の位置(筐体1に対する相対位置)を記録して再現できればよいので、サーボモータを用いることに限定されない。校正パラメータ作成時(および、検出部5を内部導体B’に接触させた時)の移動部4の位置を検出して記録しておき、実際の測定時に、記録された位置情報に基づいて検出部5を移動させることができればよい。検出部5の移動には通常のモータを用いてもよいし、手動で移動させるようにしてもよい。
図13(a)は、第3実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。図13(a)に示すように、高周波検出装置A3は、スペーサ6を備えていない点と、検出部5にレーザセンサ11を搭載している点とで、第1実施形態に係る高周波検出装置A1と異なる。
レーザセンサ11は、内部導体B(B’)との距離を計測するものである。図13(a)は、図10と同様に、高周波検出装置A3を校正用の同軸管に取り付けて、校正パラメータを作成する状態を示している。図13(a)においては、移動部4がX軸正方向に移動して、検出部5の先端面が治具Fに接している。このとき、レーザセンサ11が計測した内部導体B’との距離が記録される。なお、校正パラメータの作成は、図13(a)において治具Fを取り除いた状態で行われる。また、X軸方向の長さが異なる治具Fを複数用意して、治具F毎に距離および校正パラメータを作成して記録するようにしてもよい。
実際の測定時には、レーザセンサ11が計測した内部導体Bとの距離が、記録された距離と等しくなるように移動部4を移動させることで、内部導体Bと検出部5との距離を校正パラメータ作成時の内部導体B’と検出部5との距離に等しくすることができる。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、高周波検出装置A3が同軸管の外部導体Cの外側に取り付けられ、取り付け後に、検出部5が内部導体Bから所定の距離となる位置に配置される。したがって、第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、レーザセンサ11に代えて、赤外線センサや超音波センサで距離を計測するようにしてもよい。また、CCDカメラで撮像した画像を画像処理することで、検出部5と内部導体B(B’)との距離を計測するようにしてもよい。CCDカメラを用いた場合を、第4実施形態として、以下に説明する。
図13(b)は、第4実施形態に係る高周波検出装置を説明するための図である。図13(b)に示すように、高周波検出装置A4は、スペーサ6を備えていない点と、筐体1にCCDカメラ12を搭載している点とで、第1実施形態に係る高周波検出装置A1と異なる。
CCDカメラ12は、画像を撮像するものであり、撮像された画像のデータはコンピュータに出力される。コンピュータは、画像処理によって、検出部5および内部導体B(B’)を認識して、その間の距離を計測する。図13(b)は、図10と同様に、高周波検出装置A4を校正用の同軸管に取り付けて、校正パラメータを作成する状態を示している。図13(b)に示すように、外部導体C’には検出部5を通過させるための孔とは別に、CCDカメラ12で撮像を行うための孔も設けられている。実際に測定を行うときの同軸管の外部導体Cにも、同様の孔を設ける必要がある。
図13(b)においては、移動部4がX軸正方向に移動して、検出部5の先端面が治具Fに接している。このとき、CCDカメラ12が撮像した画像から、検出部5と内部導体B’との距離が計測されて記録される。なお、校正パラメータの作成は、図13(b)において治具Fを取り除いた状態で行われる。また、X軸方向の長さが異なる治具Fを複数用意して、治具F毎に距離および校正パラメータを作成して記録するようにしてもよい。
実際の測定時には、CCDカメラ12が撮像した画像から、検出部5と内部導体Bとの距離が計測され、当該距離が記録された距離と等しくなるように移動部4を移動させることで、内部導体Bと検出部5との距離を校正パラメータ作成時の内部導体B’と検出部5との距離に等しくすることができる。
第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、高周波検出装置A4が同軸管の外部導体Cの外側に取り付けられ、取り付け後に、検出部5が内部導体Bから所定の距離となる位置に配置される。したがって、第4実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、CCDカメラ12が撮像した画像から検出部5と内部導体B(B’)との距離を計測するのではなく、撮像した画像のパターンマッチングを利用するようにしてもよい。すなわち、図13(b)の状態で治具Fを取り除いた画像を撮像して記録し、実際の測定時にCCDカメラ12が撮像した画像と記録された画像とを照らし合わせながら移動部4を移動させる。校正パラメータ作成時の同軸管が実際の測定時の同軸管と同じであれば、画像が一致したことで距離が同じになったと判断できる。一方、異なる同軸管であれば、画像中の検出部5および内部導体B(B’)の位置関係および大きさから、同じ距離になったことを判断する必要がある。なお、CCDカメラ12は、検出部5に搭載するようにしてもよい。
なお、第2〜第4実施形態のいずれかを組み合わせたものとしてもよい。例えば、第2実施形態のモータによる位置制御と、第3実施形態のレーザセンサによる距離の計測とを、併用するようにしてもよい。
本発明に係る高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた高周波測定装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る高周波検出装置、および、当該高周波検出装置を備えた高周波測定装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A2,A3,A4 高周波検出装置
1 筐体
2 モータ(移動手段)
3 送りネジ(移動手段)
4 移動部(移動手段)
41 電流用変換回路
42 電圧用変換回路
5,5’,5” 検出部
5a,5b 開口部
51,51’ 電流検出用プリント基板
51” コイル
51a 基板
51b スルーホール
51c,51d プリント配線
51e 端子
52,52’ 電圧検出用プリント基板
52” 電極板
52a 基板
52b スルーホール
52c,52d プリント配線
52e 端子
53 ケース
54 検出用プリント基板
54a 基板
6,6’ スペーサ
71,72 コネクタ
81,82,83 外部コネクタ
91,92 同軸ケーブル
10 ケーブルガイド
11 レーザセンサ
12 CCDカメラ
B 内部導体
C 外部導体
D ダミーロード
E インピーダンスアナライザ
F 治具
100 高周波電源装置
200 インピーダンス整合装置
300 プラズマ処理装置
400 伝送線路
500 高周波測定装置
510 高周波検出装置
520 演算装置

Claims (12)

  1. 高周波電力が伝送される導電体に生じる高周波電圧、または、前記導電体を流れる高周波電流に応じた信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段を移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記移動手段は、前記導電体から所定の距離になる位置に、前記検出手段を移動させる、
    ことを特徴とする高周波検出装置。
  2. 前記検出手段は、前記高周波電圧に応じた信号と前記高周波電流に応じた信号の両方を検出する、
    請求項1に記載の高周波検出装置。
  3. 前記所定の距離は、校正パラメータを作成した時の導電体と前記検出手段との距離である、
    請求項1または2に記載の高周波検出装置。
  4. 前記検出手段の前記導電体に対向する面に固定された絶縁体をさらに備え、
    前記絶縁体の、前記検出手段から前記導電体に向かう方向の長さが、前記所定の距離である、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波検出装置。
  5. 前記検出手段の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
    前記移動手段は、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて、前記検出手段を移動させる、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波検出装置。
  6. 前記位置検出手段は、前記検出手段が前記導電体に接触したときを基準として、前記検出手段の位置を検出する、
    請求項5に記載の高周波検出装置。
  7. 前記位置検出手段は、距離を計測するセンサを備えており、当該センサで計測した距離に基づいて位置を検出する、
    請求項5に記載の高周波検出装置。
  8. 前記位置検出手段は、カメラを備えており、前記カメラで撮像した画像を画像処理することで位置を検出する、
    請求項5に記載の高周波検出装置。
  9. 前記移動手段は、モータを備えており、前記モータの回転駆動によって、前記検出手段を移動させる、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の高周波検出装置。
  10. 前記導電体は、同軸管の内部導体であり、
    前記同軸管の外部導体に取り付けられる、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の高周波検出装置。
  11. 前記外部導体の外側に取り付けられ、
    前記外部導体に設けられた孔を通過させた位置に、前記検出手段が配置される、
    請求項10に記載の高周波検出装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の高周波検出装置と、
    前記検出手段が検出した信号に基づいて、高周波パラメータを算出する演算装置と、
    を備えていることを特徴とする高周波測定装置。
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