JPH10311857A - 近磁界プローブ及び近磁界プローブユニット及び近磁界プローブアレー及び磁界計測システム - Google Patents
近磁界プローブ及び近磁界プローブユニット及び近磁界プローブアレー及び磁界計測システムInfo
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- JPH10311857A JPH10311857A JP35779397A JP35779397A JPH10311857A JP H10311857 A JPH10311857 A JP H10311857A JP 35779397 A JP35779397 A JP 35779397A JP 35779397 A JP35779397 A JP 35779397A JP H10311857 A JPH10311857 A JP H10311857A
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Abstract
う近磁界プローブにおいて、簡単な構成で近磁界プロー
ブの引出し線部への測定個所からの磁界の鎖交を防ぎ、
計測の誤差を低減する。 【解決手段】本発明は、基板2上に導電性薄膜からなる
1ターンの巻き線もしくは巻き線間に絶縁層を介して複
数ターンの巻き線を構成したコイル3と、該コイル3か
らの引出し線4と、該引出し線4が接続されるパッド5
とを有する近磁界プローブ1において、前記引出し線4
に絶縁層6を介してシールド用導電性薄膜7を設けた構
成とした。このように引出し線4上に導電性薄膜7から
なるシールド層を設けることで、引出し線への磁束の鎖
交による誤差を低減し、より高精度な計測が可能とな
る。
Description
機、ファクシミリ、印刷機、パーソナルコンピュータ等
の事務機器、家庭用電気機器、産業機器等、各種電気・
電子機器からの電磁ノイズを検知し、また各種装置内に
内在させるプリント配線基板等からのノイズを検知し、
その対策に用いるEMC規制対策や電磁障害対策用検査
機器に関するものであり、特に、測定対象物に近接さ
せ、ノイズ源になる電流を特定する際に必要な近接磁界
検出を行って電流を検知する所謂「近磁界プローブ」、
及びその近磁界プローブを備えた「近磁界プローブユニ
ット」及び「近磁界プローブアレー」、及びその近磁界
プローブ、近磁界プローブユニット、近磁界プローブア
レーを磁界計測部に備えた「磁界計測システム」に関す
るものである。
れているオープンサイトや電波暗室内で10m、30m
等の遠方での電磁波を定められたアンテナを用いて計測
した結果から対策するやり方がある。また、これとは別
にこのような認証サイト等での計測の前に近接させたプ
ローブで対象からの電磁界を検知し、これをもって対象
物への対策を行うやり方がある。以下に関連する従来技
術を示す。
ーチコイル及びその製造方法」には、厚さ0.1mm〜
0.3mmの可橈性を持つ基板上に同心巻状コイルを張
り付け、コイルの両端に撚線のケーブルを接続したサー
チコイルが開示されている。また、厚さ0.03mm〜
0.06mmの銅などの金属箔を可橈性基板に張り付け
た後、フォトリソにより同心巻状コイルの作製を行い、
該コイルからの引出しはコイルの端子に撚線のケーブル
を接続するサーチコイルの製造方法が開示されている。
「磁界測定プローブ」には、対称なループコイルとそれ
に続くシールドボックス内の回路で磁界のみにより生じ
た信号を検出する構成の磁界測定プローブが開示されて
いる。
帯域マイクロ波本来位置テスト装置」には、フレキシブ
ル基板上にエッチングで形成したセンサーを設け、基板
のセンサーとは反対側でエルボー形に曲げた先に出力コ
ネクターがある構成の装置が開示されている。
58−48877号公報記載のサーチコイルにおいて
は、1mm以下位の微小なコイルを構成する場合には、
撚線とコイルを接続する部分で隙間が開き、磁束が鎖交
した分が誤差になる欠点がある。また、特開昭62−1
06379号公報記載の磁界測定プローブにおいては、
シールドはしているがコイルの作製はPCB基板上に構
成しており、1mm角以下位の微小なコイル寸法を構成
することは難しいという欠点がある。また、特開平7−
191058号公報記載の装置についても、コイルから
の引出し線部にマイクロストリップ伝送路やコープレー
ナ伝送路を設けており、伝送部で磁界が鎖交し、同様に
計測の誤差になる欠点がある。
って、測定対象物に近接させノイズ源になる電流を特定
する際に必要な近接磁界検出を行って電流を検知する近
磁界プローブ、及びその近磁界プローブを備えた近磁界
プローブユニット及び近磁界プローブアレー、及びその
近磁界プローブ、近磁界プローブユニット、近磁界プロ
ーブアレーを磁界計測部に備えた磁界計測システムを提
供することを目的とし、特に本発明では、簡単な構成で
近磁界プローブの引き出し線部への測定個所からの磁界
(磁束)の鎖交を防ぐことで計測の誤差を低減すること
を目的とする。
め、請求項1記載の近磁界プローブは、基板上に導電性
薄膜からなる1ターンの巻き線もしくは巻き線間に絶縁
層を介して複数ターンの巻き線を構成したコイルと、該
コイルからの引出し線と、該引出し線が接続されるパッ
ドとを有する近磁界プローブにおいて、前記引出し線に
絶縁層を介してシールド用導電性薄膜を設けた構成とし
たものである。すなわち、請求項1記載の近磁界プロー
ブでは、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減する
ため、引出し線上にシールド層を設けたものであり、こ
のように引出し線上にシールド層を設けることで、引出
し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、より高精度な
計測が可能となる。
1の構成に加えて、前記パッドを介して引出し線にトラ
ンスを接続した構成としたものである。従って、請求項
2記載の近磁界プローブでは、引出し線への磁束の鎖交
による誤差を低減し、より高精度な計測が可能となリ、
かつ、インピーダンス変換用トランスを設けたことで、
計測器とのインピーダンスマッチングが容易となり、高
周波帯域の計測が可能となる。
は、複数の面を持つ支持部材を備え、該支持部材の少な
くとも2つ以上の面に、請求項1または2記載の近磁界
プローブを張り付けた構造からなる構成としたものであ
る。従って、請求項3記載の近磁界プローブユニットで
は、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、より
高精度な計測が可能となリ、かつ、コイルの軸方向がそ
れぞれ異なる複数の近磁界プローブで磁界を検知するこ
とにより、磁界のベクトル検知が可能となる。
支持部材上に請求項1または2記載の近磁界プローブあ
るいは請求項3記載の近磁界プローブユニットを複数設
け、アレー化した構成としたものである。従って、請求
項4記載の近磁界プローブアレーでは、引出し線への磁
束の鎖交による誤差を低減し、より高精度な計測が可能
となリ、かつ、アレー内の各プローブで検知すること
で、磁界の分布計測が可能となる。
項1または2記載の近磁界プローブあるいは請求項3記
載の近磁界プローブユニットと、その近磁界プローブあ
るいは近磁界プローブユニットを3次元に移動する手段
を備えた構成としたものである。従って、請求項5記載
の磁界計測システムでは、引出し線への磁束の鎖交によ
る誤差を低減し、より高精度な計測が可能となリ、か
つ、プローブあるいはプローブユニットを移動させるこ
とで、磁界の分布計測が可能となる。
項1または2記載の近磁界プローブあるいは請求項3記
載の近磁界プローブユニットにアンプを接続し、さらに
該アンプを計測器に接続した構成としたものである。従
って、請求項6記載の磁界計測システムでは、引出し線
への磁束の鎖交による誤差を低減し、より高精度な計測
が可能となリ、かつ、プローブあるいはプローブユニッ
トからの信号をアンプで増幅することで、微小信号を検
知することが可能となる。
項4記載の近磁界プローブアレーあるいは請求項5また
は6記載の磁界計測システムに計算機を接続し、かつ測
定したデータをマッピングし、ディスプレーに表示もし
くは印刷する構成としたものである。従って、請求項7
記載の磁界計測システムでは、引出し線への磁束の鎖交
による誤差を低減し、より高精度な計測が可能となリ、
かつ、プローブアレーまたは磁界計測システムからの信
号をパーソナルコンピュータでデータ処理を行って、マ
ッピングした結果を得ることが可能となる。
基板上に導電性薄膜でコイルとその引出し線及び引出し
線が接続されるパッドを構成した近磁界プローブにおい
て、前記引出し線の構造が基板上の一部分に第1の導電
性薄膜を設け、その上に第1の絶縁層を設けた後、第2
の導電性薄膜で引出し線の内部導体部を形成し、さら
に、第2の絶縁層を引出し線の内部導体部上に設け、第
2の絶縁層の上部に、第3の導電性薄膜を設け、第1の
導電性薄膜と第3の導電性薄膜が引出し線の内部導体部
の両側で導通して引出し線の外部導体層を構成するもの
であって、かつ、前記コイルの一方の端を引出し線の内
部導体部に接続し、もう一方の端を引出し線の第1ある
いは第3の導電性薄膜に接続するものであって、かつ、
引出し線の内部導体部のもう一方の端を第1のパッドに
接続し、かつ、第1あるいは第3の導電性薄膜のもう一
方の端に第2のパッドを接続した構成としたものであ
る。すなわち、請求項8記載の近磁界プローブでは、引
出し線の内部導体部を囲むように上部、下部及び側面に
導電性薄膜で外部導体層を設けることで、引出し線への
磁束の鎖交を防ぎ、引出し線への磁束の鎖交による誤差
を低減し、より高精度な計測が可能となる。
8の構成に加えて、前記パッドの構造が、基板上に第1
の導電性薄膜を設け、第1の導電性薄膜がその外縁で露
出するように、それより小さな第1の絶縁層をその上に
設け、かつ、さらにその上に第1の絶縁層よりも小さな
第2の導電性薄膜で第1のパッドを構成するものであっ
て、第1の導電性薄膜の外縁の露出している部分が第2
のパッドを構成するものであり、第1のパッドは引出し
線の内部導体部に接続し、第2のパッドは引出し線を構
成する第1の導電性薄膜に接続される構成としたもので
ある。従って、請求項9記載の近磁界プローブでは、引
出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精度な計
測が可能となり、かつ、同軸ケーブルの内部導体接続の
ための第1のパッドを導体で覆うことができる構造とす
ることで、さらにパッドとケーブルの接続部への磁束の
鎖交を低減でき、より高精度な計測が可能となる。
項9の構成に加えて、第1のパッドに同軸ケーブルの内
部導体部を接続し、第2のパッドに同軸ケーブルの外部
導体部を接続する際に、先に接続した内部導体部を、絶
縁部材または空間を介して導電性部材で覆い、その導電
性部材を第2のパッド及び、同軸ケーブルの外部導体部
に切れ目なく接続した構成としたものである。従って、
請求項10記載の近磁界プローブでは、引出し線への磁
束の鎖交による誤差を低減し、高精度な計測が可能とな
り、かつ、内部導体部用パッドと同軸ケーブルの内部導
体の接続部を導体で覆うことで、さらにパッドとケーブ
ルの接続部への磁束の鎖交による誤差を低減し、より高
精度な計測が可能となる。
は、複数の面を持つ支持部材を備え、該支持部材の少な
くとも2つ以上の面に、請求項8または9または10記
載の近磁界プローブを張り付けた構造からなる構成とし
たものである。従って、請求項11記載の近磁界プロー
ブユニットでは、引出し線への磁束の鎖交による誤差を
低減し、高精度な計測が可能となり、かつ、コイルの軸
方向がそれぞれ異なる複数のプローブで、磁界を検知す
ることで、磁界のベクトル検知が可能となる。
は、支持部材上に請求項8または9または10記載の近
磁界プローブあるいは請求項11記載の近磁界プローブ
ユニットを複数設け、アレー化した構成としたものであ
る。従って、請求項12記載の近磁界プローブアレーで
は、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精
度な計測が可能となり、かつ、アレー内の各プローブで
検知することで、磁界の分布測定が可能となる。
は、請求項12記載の近磁界プローブアレーにおいて、
近磁界プローブのコイルの大きさが2種類以上である構
成としたものである。従って、請求項13記載の近磁界
プローブアレーでは、引出し線への磁束の鎖交による誤
差を低減し、高精度な計測が可能となり、かつ、アレー
内のコイル寸法の大きさの異なる各プローブで検知する
ことで、一連の測定で、大まかな磁界の分布測定に引き
続いて、磁界強度の大きな領域だけを選んで、詳細な磁
界の分布測定を行うことができ、測定時間の短縮が可能
となる。
求項8または9または10記載の近磁界プローブあるい
は請求項11記載の近磁界プローブユニットあるいは請
求項12または13記載の近磁界プローブアレーにアン
プを接続し、さらに該アンプを計測器に接続した構成と
したものである。従って、請求項14記載の磁界計測シ
ステムでは、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減
し、高精度な計測が可能となり、かつ、プローブからの
信号をアンプで増幅することで、微小信号を検知するこ
とが可能となる。
求項14の構成に加えて、各近磁界プローブを作製する
基板上にパッドを設け、該パッド上にチップ部品でアン
プを構成したものである。従って、請求項15記載の磁
界計測システムでは、引出し線への磁束の鎖交による誤
差を低減し、高精度な計測が可能となり、かつ、磁界を
検知する各プローブのコイルの近傍において、プローブ
からの信号をアンプ部により増幅することで、さらにS
/N比が向上でき、微小信号の測定が可能となる。
は、支持部材上に請求項8または9または10記載の近
磁界プローブあるいは請求項11記載の近磁界プローブ
ユニットを複数個備え、かつ、その複数の近磁界プロー
ブのコイルの大きさが少なくとも、2種類以上である構
成としたものである。従って、請求項16記載の近磁界
プローブユニットでは、引出し線への磁束の鎖交による
誤差を低減し、高精度な計測が可能となり、かつ、一連
の測定で、広い領域を測定できる大きなコイル寸法のプ
ローブでの大まかな磁界分布の測定に引き続いて、より
小さなコイル寸法のプローブで、磁界強度の大きな分布
領域だけを選んで、詳細な磁界の分布計測を行うこと
で、測定時間を短縮することが可能となる。
求項8または9または10記載の近磁界プローブあるい
は請求項11または16記載の近磁界プローブユニット
と、その近磁界プローブあるいは近磁界プローブユニッ
トを3次元に移動する手段と、近磁界プローブあるいは
近磁界プローブユニットで得られた信号を検知する計測
部から構成されたものである。従って、請求項17記載
の磁界計測システムでは、引出し線への磁束の鎖交によ
る誤差を低減し、高精度な計測が可能となり、かつ、プ
ローブあるいはプローブユニットを移動することで、磁
界の分布計測が可能となる。
の実施例に基づいて詳細に説明する。
す。図1は請求項1の一実施例を示す近磁界プローブの
構成説明図であって、(A)は近磁界プローブの平面
図、(B),(C),(D)はそれぞれ(A)のA−A
断面に相当する近磁界プローブの概略断面図である。図
1(A),(B)に示すように、近磁界プローブ1は基
板2上に導電性薄膜で形成された1ターンもしくは複数
ターンの薄膜コイル(以下、コイルと記す)3と引出し
線4及びパッド5で構成される。コイル3で検知した磁
界信号は引出し線4に伝達され、パッド5に接続される
同軸ケーブル等を介してスペクトラムアナライザーなど
の検知装置(図示せず)に伝達される。尚、図1(A)
の例では薄膜コイル3は空心コイルで図示しているが、
薄膜コイルに鎖交するように該コイル内に薄膜磁性体も
しくは微小なチップ形状をもった磁性体を配置すること
もでき、コイル内に磁性体を配置することで高周波透磁
率を向上させて、近磁界プローブの感度を増加させるこ
とが可能である。また、このようにコイル内に磁性体を
配置する場合があることは、後述する各実施例の近磁界
プローブのコイル部でも同様である。
しては、コイル3が1ターンの場合、まず、石英基板上
にスパッタ法によりAlの薄膜を成膜した後、一般的な
フォトリソグラフィ技術と、H3PO4+HNO3+CH3
COOH+H2Oを用いたウェットエッチングによりコ
イル3と引出し線4とパッド5を形成する。次にスパッ
タ法によるSiO2膜の成膜と一般的なフォトリソグラ
フィ技術とCF4+H2を用いたRIE(Reactive Ion Et
ching)により引出し線5上に絶縁層6を形成し、その
絶縁層6の上にコイル、引出し線、パッドの形成プロセ
スと同様のプロセスでAl薄膜からなるシールド用金属
薄膜7を形成する。また、コイル3が複数ターンの場合
には、1ターン目の製作の後、SiO2をコイル上に成
膜し、スルーホールを開けて、2ターン目を形成し、3
ターン目以降も同様に形成する。コイル部分の形成後、
1ターンの場合と同様に引出し線4とパッド5を形成
し、引出し線5上に絶縁層6を形成した後、その上にA
l薄膜からなるシールド用金属薄膜7を形成する。この
ように引出し線4上に絶縁層6介して金属薄膜7でシー
ルド層を形成することにより、引出し線部に鎖交する磁
束を減少することができ、高精度な測定ができる。
成する材料としてはAlの他、Ag,Au,Pt等の金
属材料やその他の導電性材料でもよい。また、基板2と
しては石英以外の絶縁基板や、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリイミドなどのフレキシブル絶縁基板でもよ
い。Al等の導電性薄膜の成膜法はスパッタ法の他、蒸
着法などの他の成膜方法でもよい。SiO2等の絶縁層
の成膜法もスパッタ法の他、EB(Electron Beam)蒸着
法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの他の
成膜方法でもよい。絶縁層材料としてはSiO2の他に
Si3N4などの他の絶縁材料でもよい。絶縁層のエッチ
ングとしてはウエットエッチングでもよいが、基板もエ
ッチングされる場合には基板の裏面をレジストなどで保
護する必要がある。
ルド用金属薄膜7を引出し線3の上面に設けることで引
出し線部に鎖交する磁束の低減が有効となるが、図1
(C)に示すように、基板2の裏側にもシールド用金属
薄膜7を設けて、両面にシールドを設置することでさら
に磁束の低減が有効となる。あるいは図1(D)に示す
ように、引出し線4を形成する前に金属薄膜7でシール
ド層を基板2上に形成し、その上に絶縁層6を介して引
出し線4及び上部シールド層を形成し、引出し線4の両
面にシールドを設置することでさらに磁束の低減が有効
となる。
プローブのより具体的な構成及び作製方法を示す。図2
は請求項1の別の実施例を示す近磁界プローブの構成及
び作製方法の説明図であり、本実施例の近磁界プローブ
1’は図2(A),(B),(C)の順に各工程を経て
作製される。尚、各工程の図には平面図と断面図を合わ
せて表示してある。この近磁界プローブ1’は、基板2
3上にAl等の金属からなる第1の導電性薄膜24でコ
イル24Aと、その引出し線となるコープレーナ伝送路
の内部導体部24Bと外部導体部24C、及び内部導体
部24Bと外部導体部24Cが接続されるパッド部24
Dを構成したものであり、さらに第1の導電性薄膜24
からなる内部導体部24Bと外部導体部24Cの上に絶
縁層25を介してシールド用の第2の導電性薄膜26を
設けたものである。尚、導電性薄膜や絶縁層の成膜方法
としては、スパッタ法や真空蒸着法等の真空成膜法が適
当である。
は、まず、石英基板23上に、コイル24A及びコープ
レーナ伝送路の内部導体部24Bと外部導体部24C及
びパッド部24Dの形成のための第1の導電性薄膜24
として、スパッタ法によりAlの薄膜の成膜を行う。そ
の後、一般的なフォトリソグラフィ技術と、H3PO4+
HNO3+CH3COOH+H2O等を用いたウェットエ
ッチングによりコイル24A及び伝送路の内部導体部2
4Bと外部導体部24C及びパッド部24Dを形成する
(図2(A))。次にスパッタ法によるSiO2膜の成
膜と一般的なフォトリソグラフィ技術とCF4+H2等を
用いたRIEによりコイル24Aの一部及び伝送路の内
部導体部24Bと外部導体部24Cの上に絶縁層25を
形成する(図2(B))。そして第2の導電性薄膜26
を、第1の導電性薄膜24の形成プロセスと同様にAl
で絶縁層25の上に成膜した後、上記と同様なフォトリ
ソグラフィ技術とウェットエッチングにより余分な部分
を除去しシールド層として形成する(図2(C))。
の内部導体部24Bと外部導体部24C、パッド部24
Dを形成する材料としてはAlの他、Ag,Au,Pt
等の金属材料やその他の導電性材料でもよい。また、基
板23としては石英以外の絶縁基板や、ポリエチレンテ
レフタレートやポリイミドなどのフレキシブル絶縁基板
でもよい。Al等の導電性薄膜の成膜法はスパッタ法の
他、蒸着法などの他の成膜方法でもよい。Al等の導電
性薄膜のエッチング法はRIE等のドライエッチング法
でもよい。SiO2等の絶縁層25の成膜法もスパッタ
法の他、EB蒸着法やCVD法などの他の成膜方法でも
よい。絶縁層材料としてはSiO2の他にSi3N4など
の他の絶縁材料でもよい。絶縁層のエッチングとしては
ウエットエッチングでもよいが、基板もエッチングされ
る場合には基板の裏面をレジストなどで保護する必要が
ある。
す。図3は請求項2の一実施例を示す近磁界プローブの
平面図である。図3に示す近磁界プローブは、実施例1
に示した方法で作製した近磁界プローブ1のパッド5
に、一例として、被覆導線で巻き線を、フェライトでコ
アを作製したインピーダンス変換用トランス8を接続し
たものである。これにより、計測器とのインピーダンス
マッチングが容易になるので、高精度でかつ、高周波帯
域の計測が可能となる。
す。図4は請求項3の一実施例を示す近磁界プローブユ
ニットの要部斜視図である。図4に示す近磁界プローブ
ユニット9は、実施例1に示した構成の近磁界プローブ
1を複数の面を持つプローブ支持部材10の少なくとも
2つ以上の面に張り付けた構成としたものである。プロ
ーブ支持部材10の複数の面はそれぞれ異なる方向を向
いているため、少なくとも2つ以上の面に張り付けたそ
れぞれの近磁界プローブ1で磁界を検知することにより
高精度に計測でき、かつ、ベクトル検知が可能となる。
尚、本実施例では、実施例1に示した構成の近磁界プロ
ーブ1を用いた構成を示したが、実施例2に示した構成
の近磁界プローブをプローブ支持部材10の少なくとも
2つ以上の面に張り付けた構成としてもよい。
す。図5は請求項4の一実施例を示す近磁界プローブア
レーの斜視図である。図5に示す近磁界プローブアレー
11は、プローブ支持基板12上に実施例1に示した構
成の近磁界プローブ1を複数一定の間隔で配置してアレ
ー化した構成としたものである。このように複数配置し
てアレー化した各プローブ1で、測定対象支持基板13
上の測定対象物14からの磁界を計測することにより、
高精度でかつ、磁界分布の計測が可能となる。尚、本実
施例では、実施例1に示した構成の近磁界プローブ1を
用いた構成を示したが、プローブ支持基板12上に、実
施例2に示した構成の近磁界プローブ、あるいは実施例
3に示した構成の近磁界プローブユニットを複数配置し
てアレー化した構成としてもよい。
す。図6は請求項5の一実施例を示す磁界計測システム
の概略構成図である。図6に示す磁界計測システムは、
実施例1に示した構成の近磁界プローブ1を、3次元に
移動する手段であるXYZステージ16に固定したもの
である。XYZステージ16は基台18に固定された支
持部材15に支持されており、基台18上の固定台17
には測定対象物14が固定される。従って、XYZステ
ージ16で測定対象物14の目的の位置に3次元(もち
ろん1,2次元でもよい)で近磁界プローブ1を移動さ
せて、計測することができ、高精度でかつ、磁界分布の
計測が可能となる。尚、本実施例では、実施例1に示し
た構成の近磁界プローブ1を用いた構成を示したが、X
YZステージ16に、実施例2に示した構成の近磁界プ
ローブ、あるいは実施例3に示した構成の近磁界プロー
ブユニットを固定した構成としてもよい。
す。図7は請求項6の一実施例を示す磁界計測システム
の概略構成図である。図7に示す磁界計測システムは、
実施例1に示した構成の近磁界プローブ1を、実施例5
と同様の構成のXYZステージ16に固定し、さらに近
磁界プローブ1にアンプ19を接続し、アンプ19で増
幅した出力をスペクトラムアナライザー等の検出器20
に接続するシステムとしたものである。このように近磁
界プローブ1からの信号をアンプ19で増幅することに
より、高精度で、かつ、微小な信号を検知することがで
きる。尚、本実施例では、実施例1に示した構成の近磁
界プローブ1を用いた構成を示したが、XYZステージ
16に、実施例2に示した構成の近磁界プローブ、ある
いは実施例3に示した構成の近磁界プローブユニットを
固定し、プローブにアンプを接続する構成としてもよ
い。
す。図8は請求項7の一実施例を示す磁界計測システム
の概略構成図である。図8に示す磁界計測システムは、
実施例6に示した磁界計測システムに、パーソナルコン
ピュータ等のデータ処理装置21を接続させたものであ
る。より具体的には、実施例6と同様に、実施例1に示
した構成の近磁界プローブ1を、実施例5と同様の構成
のXYZステージ16に固定し、さらに近磁界プローブ
1にアンプ19を接続し、アンプ19で増幅した出力を
スペクトラムアナライザー等の検出器20に接続するシ
ステムに、さらに検出器20からのデータ出力を処理す
るパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置21を接
続した磁界計測システムであり、データ処理装置21で
XYZステージ16による近磁界プローブ1の移動を制
御して、測定対象物14からの磁界のデータを各点で得
た後、近磁界プローブ1からの信号強度に応じてマッピ
ングし、強度分布表示をディスプレー上に行うか、また
はプリンター22を接続させて必要に応じてディスプレ
ーと同様の内容を同時に印刷する構成としたものであ
る。図9は上記磁界計測システムによる測定からマッピ
ング表示、印刷に至るまでの動作の一例を示したブロッ
クダイアグラムであり、このような動作は図8に示す磁
界計測システムのデータ処理装置21によって自動制御
することができる。
システムにより、高精度の計測ができ、かつ、磁界分布
の様子が把握し易くなる。尚、本実施例では、実施例6
(実施例5を含む)に示した磁界計測システムに、パー
ソナルコンピュータ等のデータ処理装置21を接続させ
た例を示したが、実施例4に示した近磁界プローブアレ
ーにアンプ19、検出器20、データ処理装置21を接
続し、かつ、測定したデータをマッピングしディスプレ
ーに表示もしくは印刷する磁界計測システムとしてもよ
い。
す。図10及び図11は請求項8の一実施例を示す近磁
界プローブの構成及び作製方法の説明図であり、本実施
例の近磁界プローブ30Aは、図10(A),(B),
(C)、図11(A),(B)の順に各工程を経て作製
される。尚、各工程の図には平面図と断面図を合わせて
表示してある。この近磁界プローブ30Aは、基板上に
導電性薄膜でコイルとその引出し線及び引出し線が接続
されるパッドを構成したものであり、引出し線の構造が
基板31上の一部分に第1の導電性薄膜32を設け、そ
の上に第1の絶縁層33を設けた後、第2の導電性薄膜
34で引出し線の内部導体部36を形成し、さらに、第
2の絶縁層38を引出し線の内部導体部36上に設け、
第2の絶縁層38の上部に、第3の導電性薄膜41を設
け、第1の導電性薄膜32と第3の導電性薄膜41が引
出し線の内部導体部36の両側で導通して引出し線の外
部導体層を構成するものであり、かつ、コイル35の一
方の端を引出し線の内部導体部36に接続し、もう一方
の端を引出し線の第1あるいは第3の導電性薄膜(3
2,41)に接続するものであり、かつ、引出し線の内
部導体部36のもう一方の端を第1のパッド37に接続
し、かつ、第1あるいは第3の導電性薄膜(32,4
1)のもう一方の端に第2のパッド42を接続した構成
としたものである。
例としては、まず、石英基板31上に、第1の導電性薄
膜としてスパッタ法によるAlの薄膜成膜と一般的なフ
ォトリソグラフィ技術と、H3PO4+HNO3+CH3C
OOH+H2Oを用いたウェットエッチングにより、第
1の導電性薄膜32を設ける(図10(A))。次にス
パッタ法によるSiO2 膜の成膜と一般的なフォトリソ
グラフィ技術と、CF4+H2を用いたRIEにより、第
1の導電性薄膜32上に外部導体層の外縁より内側に第
1の絶縁層33を形成する(図10(B))。次に第2
の導電性薄膜34を第1の導電性薄膜32と同様にAl
で成膜し、コイル35と引出し線の内部導体部36と第
1のパッド37を形成する(図10(C))。尚、引出
し線の内部導体部36と第1のパッド37は第1の絶縁
層33の上に構成する。また、コイル35は、一方の端
を第1の導電性薄膜32の外縁部に接続し、他の端を引
出し線の内部導体部36と接続し、引出し線の内部導体
部36はさらに第1のパッド37に接続する。
3と同様にSiO2 で成膜するが、第2の絶縁層38
は、第1のパッド37への接続のためのスルーホール3
9となる第1のパッド上部と、第2のパッド42を形成
するための第1の導電性薄膜32の後端部分(第2のパ
ッド形成用スルーホール40の部分)を除いて、ほぼ第
1の絶縁層33と同様の大きさで設ける(図11
(A))。次に第3の導電性薄膜41を第1、第2の導
電性薄膜32,34と同様にAlで成膜し、引出し線の
内部導体部36の上部に第1及び第2の絶縁層33,3
8より広く構成し、第1の導電性薄膜32と第3の導電
性薄膜41が外縁部で導通するように構成する。また、
この際、第2のパッド形成用スルーホール40部分に第
2のパッド42を形成する(図11(B))。
に示す構成の近磁界プローブ30Aでは、引出し線の内
部導体部36を囲むように上部、下部及び側面に第1及
び第3の導電性薄膜32,41で外部導体層を設けたこ
とにより、引出し線に鎖交する磁束を減少することがで
き、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、より
高精度な測定ができる。尚、上記の作製方法ではコイル
35は第2の導電性薄膜34で形成したが、コイル35
は第1及び第3の導電性薄膜32,41で構成してもよ
い。
ーブを図12,13に示すような構成とすることもでき
る。図12,13は近磁界プローブの構成及び作製方法
の説明図であり、基本的には図10,11と同様である
が、この例では、コイル35と第1の導電性薄膜32と
の接続部、及び、第1の導電性薄膜32と第3の導電性
薄膜41の接続部の構成が上記の例とは異なっている。
すなわち、図12,13に示す近磁界プローブ30Bの
作製方法では、まず、上述の作製方法と同様に、基板3
1上に第1の導電性薄膜32、第1の絶縁層33を形成
した後、第1の絶縁層33にスルーホール43を形成し
(図12(A),(B))、第2の導電性薄膜34によ
りコイル35、引出し線の内部導体部36、第1のパッ
ド37を形成する際に、コイル35の一端側は上記スル
ーホール43を介して第1の導電性薄膜32に接続する
(図12(C))。そして、第2の絶縁層38の形成の
後、引出し線の内部導体部36の両側の第1、第2の絶
縁層33,38にスルーホール44を設け(図13
(A))、その後、第2の絶縁層38上に第3の導電性
薄膜41を成膜し、先程のスルーホール44を介して第
1の導電性薄膜32と第3の導電性薄膜41が導通する
ように構成した(図13(B))。
30Bにおいても、引出し線の内部導体部36を囲むよ
うに上部、下部及び両側のスルーホール44に第1及び
第3の導電性薄膜32,41で外部導体層を設けたこと
により、引出し線に鎖交する磁束を減少することがで
き、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、より
高精度な測定ができる。
し線、パッドを構成する材料としてはAlの他に、A
u,Ag,Pt等の金属材料やその他の導電性材料でも
よい。また、絶縁層材料としてはSiO2の他に、Si3
N4などの他の絶縁材料でもよい。また、基板としては
石英以外の絶縁基板や、ポリエチレンテレフタレートや
ポリイミドなどのフレキシブル絶縁基板でも良い。導電
性薄膜の成膜法はスパッタ法の他、蒸着法などの他の成
膜方法でもよい。絶縁層の成膜法もスパッタ法の他、E
B蒸着法やCVD法など他の成膜方法でもよい。導電性
薄膜のエッチングとしては、ドライエッチングでもよ
い。絶縁層のエッチングとしてはウェットエッチングで
もよいが、基板もエッチングされる場合には基板の裏面
をレジストなどで保護する必要が有る。
す。図14及び図15は請求項9の一実施例を示す近磁
界プローブの構成及び作製方法の説明図であり、本実施
例の近磁界プローブ30Cは、図14(A),(B),
(C)、図15(A),(B)の順に各工程を経て作製
される。尚、各工程の図には平面図と断面図を合わせて
表示してある。本実施例の近磁界プローブの構成は基本
的には実施例8の近磁界プローブと同様であるが、第2
のパッド45の構成が異なる。
例としては、実施例8と同様にして、石英基板31上
に、Alにより第1の導電性薄膜32を設ける(図14
(A))。次に実施例8と同様にして第1の導電性薄膜
32の外縁より内側にSiO2で第1の絶縁層33を形
成する(図14(B))。さらに第2の導電性薄膜34
を実施例8と同様に成膜し、コイル35と、引出し線の
内部導体部36と、第1のパッド37を形成する。この
際、引出し線の内部導体部36と第1のパッド37は第
1の絶縁層33の上に構成する。コイル35は、一方の
端を第1の導電性薄膜32の外縁部に接続し、他の端を
引出し線の内部導体部36と接続し、引出し線の内部導
体部36をさらに第1のパッド37に接続する(図14
(C))。
様にSiO2で成膜し、第1のパッド37への接続のた
めのスルーホール39となる第1のパッド上部を除い
て、ほぼ第1の絶縁層33と同様の大きさで設ける(図
15(A))。次に第3の導電性薄膜41を第1、第2
の導電性薄膜32,34と同様にAlで成膜し、第1及
び第2の絶縁層33,38より広く構成し、引出し線の
第1の導電性薄膜32と第3の導電性薄膜41が外縁部
で導通するように構成し、かつ、第3の導電性薄膜41
に第1のパッド37を囲むように開口部45aを形成
し、第1のパッド37と第3の導電性薄膜41が接続し
ないように構成する。そして、第1のパッド27の周囲
にある第1の導電性薄膜32または第3の導電性薄膜4
1を第2のパッド42とする(図15(B))。
の内部導体部36が第1、第2の導電性薄膜32,41
からなる外部導体層で覆われると共に、第1のパッド3
7は第1、第2の絶縁層33,38を介して、その周囲
及び下部が第1、第2の導電性薄膜32,41で覆われ
るため、パッドとケーブルの接続部への磁束の鎖交をよ
り低減することができる近磁界プローブが実現でき、よ
り高精度な計測が可能となる。
2の導電性薄膜34で形成したが、コイル35は第1及
び第3の導電性薄膜32,41で構成してもよい。ま
た、上記において、第1、第2の絶縁層33,38の形
成の後、図13と同様に、引出し線の内部導体部36の
両側の第1、第2の絶縁層33,38にスルーホールを
設け、第3の導電性薄膜41を成膜し、先程のスルーホ
ールを介して第1の導電性薄膜32と第3の導電性薄膜
41が導通するように構成することもできる。
パッドを構成する材料としてはAlの他に、Au,A
g,Pt等の金属材料やその他の導電性材料でもよい。
また、絶縁層材料としてはSiO2の他に、Si3N4な
どの他の絶縁材料でもよい。また、基板としては石英以
外の絶縁基板や、ポリエチレンテレフタレートやポリイ
ミドなどのフレキシブル絶縁基板でも良い。導電性薄膜
の成膜法はスパッタ法の他、蒸着法などの他の成膜方法
でもよい。絶縁層の成膜法もスパッタ法の他、EB蒸着
法やCVD法など他の成膜方法でもよい。導電性薄膜の
エッチングとしては、ドライエッチングでもよい。絶縁
層のエッチングとしてはウェットエッチングでもよい
が、基板もエッチングされる場合には基板の裏面をレジ
ストなどで保護する必要が有る。
示す。図16は請求項10の一実施例を示す近磁界プロ
ーブの構成及び作製方法の説明図であり、本実施例の近
磁界プローブは、図16の(A)〜(D)に示すよう
に、実施例8あるいは実施例9に示した構成の近磁界プ
ローブに、同軸ケーブルを接続したものである。尚、図
16の(A)〜(D)には近磁界プローブの平面図と断
面図を合わせて表示してある。
として例えば実施例9の構成の近磁界プローブを用い
(図16(A))、その近磁界プローブ30への同軸ケ
ーブル46の接続方法としては、該プローブ30の第1
のパッド37に同軸ケーブル46の内部導体部46aを
接続し、同様に第2のパッド42に同軸ケーブル46の
外部導体部46bを接続し(図16(B))、先に接続
した内部導体部46aと第1のパッド37をアラルダイ
ト接着剤47を用いて絶縁層として覆う(図16
(C))。次にそのアラルダイト接着剤47からなる絶
縁層を、フレキシブルなフィルム上に金属箔を形成した
導電性部材48で覆う。そして、その導電性部材48を
第2のパッド42及び、同軸ケーブル46の外部導体部
46bに切れ目なく接続し完成する(図16(D))。
このように、第1のパッド37と同軸ケーブル46の内
部導体46aとの接続部を導電性部材48で覆うこと
で、さらに第1のパッドとケーブルの接続部への磁束の
鎖交による誤差を低減し、より高精度な計測が可能とな
る。
内部導体部46aの接続及び、第2のパッド42と同軸
ケーブル46の外部導体部46bの接続は、導電性接着
剤、はんだ付け等でできる。また、アラルダイト接着剤
47を絶縁層としたが、絶縁層は空間でもよいし、他の
絶縁材でもよい。また、導電性部材48は適当な形状の
金属部材に変えることが可能である。図17はその一例
を示すものであり、先に接続した内部導体部46aと第
1のパッド37をアラルダイト接着剤47を用いて絶縁
層として覆い(図17(A))、そのアラルダイト接着
剤47からなる絶縁層を金属部材49で覆う構成とした
ものである(図17(B))。また、金属部材に代えて
導電性接着剤で覆うことでも同様の効果が得られる。
示す。図18は請求項11の一実施例を示す近磁界プロ
ーブユニットの要部斜視図である。図18に示す近磁界
プローブユニット50は、実施例8または9または10
に示した構成の近磁界プローブ30(30A,30B,
30C)を複数の面を持つプローブ支持部材51の少な
くとも2つ以上の面に張り付けた構成としたものであ
る。プローブ支持部材10の複数の面はそれぞれ異なる
方向を向いているため、少なくとも2つ以上の面に張り
付けたそれぞれの近磁界プローブ30で磁界を検知する
ことにより高精度に計測でき、かつ、ベクトル検知が可
能となる。また、3次元方向のXYZ成分を検知する場
合には、少なくとも3個以上の近磁界プローブ30が必
要で、支持部材51のプローブ30を張り付ける面が互
いに直交していることが望ましいが、面が互いに直交し
ていない場合でも互いの位置関係から補正して、XYZ
成分を求めることができる。
示す。図19は請求項12の一実施例を示す近磁界プロ
ーブアレーの斜視図である。図19に示す近磁界プロー
ブアレー52は、プローブ支持基板53上に、実施例8
または9または10に示した構成の近磁界プローブ30
あるいは実施例11に示した構成の近磁界プローブユニ
ット50を複数一定の間隔で配置してアレー化した構成
としたものである。尚、図19には実施例8の構成の近
磁界プローブを配置した例で示している。また、測定対
象物55は測定対象支持基板56上に固定して、近磁界
プローブアレー52に対向する位置に配設する。そし
て、各プローブ30を用いて各点での磁界を検出する。
各プローブ30は同軸ケーブル46及び切り替えスイッ
チ54を介して図示しない計測器に接続され、各プロー
ブ30からの信号を切り替えスイッチ54で切り替え
て、後段の計測器で検出することで、高精度に測定対象
物55からの磁界の分布を計測することができる。
示す。図20は請求項13の一実施例を示す近磁界プロ
ーブアレーの斜視図である。本実施例の近磁界プローブ
アレーは、プローブ支持基板53上に、実施例8または
9または10に示した構成の近磁界プローブ30あるい
は実施例11に示した構成の近磁界プローブユニット5
0を複数配置してアレー化するものであるが、近磁界プ
ローブのコイルの大きさが2種類以上ある構成となって
いる。図20に示す近磁界プローブアレー57は、実施
例8の構成でコイル寸法の小さなコイル35-aを有する
近磁界プローブ30-aと、コイル寸法の大きなコイル3
5-bを有する近磁界プローブ30-bを複数配置した例で
ある。
57のように、複数配置したアレー内のコイル寸法の大
きさの異なる各プローブ30-a,30-bで検知すること
により、例えば、磁界強度の大きな個所を特定したい場
合に、一連の測定で広い領域を測定できる大きなコイル
寸法の近磁界プローブ30-bで行う大まかな磁界分布の
測定に引き続いて、より小さなコイル寸法の近磁界プロ
ーブ30-aで、磁界強度の大きな分布領域だけを選ん
で、詳細な磁界の分布計測を行うことで、始めから小さ
なコイル寸法の近磁界プローブで計測する場合に比べ、
測定時間が短縮でき、かつ、高精度に計測できる。
示す。図21は請求項14の一実施例を示す磁界計測シ
ステムの概略構成図である。本実施例の磁界計測システ
ムは、実施例8または9または10に示した構成の近磁
界プローブあるいは実施例11に示した構成の近磁界プ
ローブユニットあるいは実施例12または13に示した
構成の近磁界プローブアレーにアンプを接続した構成と
するものである。図21は、一例として実施例8と同様
にして作製した近磁界プローブ30にアンプ58を接続
し、アンプ58により増幅したプローブからの信号出力
をスペクトラムアナライザー59に接続した構成の磁界
計測システムとした例である。図21のような構成とす
ることにより、測定対象物からの磁界強度が微小なとき
にも、近磁界プローブ30からの信号をアンプ52で増
幅することにより、高精度で、かつ、微小な信号を検知
できる。
示す。本実施例は、実施例14のように、実施例8また
は9または10に示した構成の近磁界プローブあるいは
実施例11に示した構成の近磁界プローブユニットある
いは実施例12または13に示した構成の近磁界プロー
ブアレーに、アンプを接続した構成とするものである
が、各プローブを作製する基板上にアンプ接続用のパッ
ドを設け、チップ部品でアンプを構成するものである。
図22及び図23は請求項15の一実施例を示す図であ
って、近磁界プローブの構成及び作製方法の説明図であ
り、ここでは実施例8と同様の構成の近磁界プローブの
基板上にパッドを形成しアンプを実装する際の工程を示
したものである。尚、図22(A),(B)及び図23
(A),(B)には各工程での近磁界プローブの平面図
と断面図を合わせて表示してある。
セスで、第2の導電性薄膜でコイル、引出し線の内部導
体部36及び第1のパッド37を形成する際に、チップ
部品で構成されたアンプを接続するためのパッド60
a,60b,60cを同一基板上に形成する(図22
(A))、そして、第2の絶縁層38を形成した際に、
各パッドの上部の絶縁層にはパッド接続用スルーホール
61を形成する(図22(B))。尚、アンプ接続用の
パッドのうち、60aはアンプ電源用及びDC電源接続
用パッド、60bは増幅信号出力及び同軸ケーブルの内
部導体接続用パッド、60cはアンプ用グラウンド及び
DC電源グラウンド接続用パッドであり、第1のパッド
37にはアンプの信号入力端子が接続される。
たアンプを接続するためのパッド60a,60b,60
cを同一基板上に設けた近磁界プローブ30’を作製し
た後、各パッド37,60a,60b,60cにチップ
部品で構成されたアンプ62を接続し(図23
(A))、駆動のためのDC電源63及び電源グラウン
ド64をパッド60a,60cに接続する。そして、ア
ンプ62からの信号取出し用に、同軸ケーブル46の内
部導体をパッド60bに、外部導体を第2のパッド42
にそれぞれ接続した構成とする(図23(B))。
30’では、実施例8に示した構成の近磁界プローブと
同様に引出し線に鎖交する磁束を減少でき、より高精度
な計測が可能となると共に、アンプ62をコイル35の
近傍に配置して増幅できるため、さらに、S/N比が向
上でき、微小信号を測定可能となる。従って、このよう
な構成の近磁界プローブ30’を備えた磁界計測システ
ムでは、測定対象物からの磁界強度が微小なときにも、
近磁界プローブ30’からの信号はアンプ62で増幅し
て出力されるため、高精度な計測を行うことができる。
施例を示す。図24は請求項16,17の一実施例を示
す図であって、磁界計測システムの概略構成図である。
本実施例では、支持部材68a上に実施例8または9ま
たは10に示す構成の近磁界プローブあるいは実施例1
1に示す構成の近磁界プローブユニットを複数個備え、
かつ、その複数個の近磁界プローブのコイルの大きさが
少なくとも2種類以上である構成とした近磁界プローブ
ユニット68(請求項16)を用い、その近磁界プロー
ブユニット68の支持部材68aをXYZステージ67
に固定したものである。図24には、実施例8の構成で
コイル寸法の小さなコイルを有する近磁界プローブ30
-aと、コイル寸法の大きなコイルを有する近磁界プロー
ブ30-bを支持部材68a上に配置した近磁界プローブ
ユニット68の例で示している。XYZステージ67は
基台65に固定されたステージ支持部材66に支持され
ており、そのステージ支持部材66の上部には測定対象
物支持基板69が固定され、測定対象物55はその支持
基板69に固定される。従って、XYZステージ67で
測定対象物55に対する目的の位置にコイル寸法の異な
る複数の近磁界プローブ30-a,30-bを有するユニッ
ト68を移動させて計測することができる。
ット68を用いた磁界計測システムの測定動作の一例を
ブロックダイアグラムで示すが、測定対象物55の磁界
強度の大きな個所を特定したい場合に、XYZステージ
67でプローブユニット68を移動しての一連の測定
で、まず、広い領域を測定できる大きなコイル寸法の近
磁界プローブ30-bで、大まかな磁界分布の測定と分布
計算を行い、磁界強度の大きな領域を決定した後、引き
続いて、より小さなコイル寸法の近磁界プローブ30-a
で、磁界強度の大きな分布領域だけを選んで、詳細な磁
界の分布計測を行うことで、始めから小さなコイル寸法
のプローブで細かく計測する場合に比べ、測定時間を短
縮でき、かつ、高精度に計測できる。
磁界プローブ30-a,30-bを別々に形成し支持部材6
8aに搭載したプローブユニット68の例を示している
が、請求項16の別の実施例として、コイル寸法の異な
る近磁界プローブを同一の支持基板に作製した近磁界プ
ローブユニットとすることもできる。図26はその一例
を示す近磁界プローブユニット70の平面図であり、同
一の支持基板70a上にコイル寸法の小さなコイル35
-aを有する近磁界プローブ30-aと、コイル寸法の大き
なコイル35-bを有する近磁界プローブ30-bを並列し
て形成したものである。この例の場合、大小のコイルが
重なり合う部分があるが、小さなコイル35-aと大きな
コイル35-bの間には、コイル作製時に絶縁層71が介
在されており、大小のコイルの重なり合う部分での短絡
が防止されている。
例を示す。図27は請求項17の一実施例を示す磁界計
測システムの概略構成図である。本実施例の磁界計測シ
ステムは、実施例8または9または10に示す構成の近
磁界プローブあるいは実施例11または16に示す構成
の近磁界プローブユニットが固定された支持部材72を
XYZステージ67に接続し、かつ近磁界プローブある
いは近磁界プローブユニットからの信号出力を同軸ケー
ブル46を介してスペクトラムアナライザー59に接続
したシステムとしたものである。尚、図27は、実施例
8で作製した近磁界プローブ30を支持部材72に固定
した例を示している。
たステージ支持部材66に支持されており、そのステー
ジ支持部材66の上部には測定対象物支持基板69が固
定され、測定対象物55はその支持基板69に固定され
る。従って、XYZステージ67で測定対象物55に対
する目的の位置に3次元(もちろん1,2次元でも)で
近磁界プローブ30を移動させてスペクトラムアナライ
ザー59で計測することにより、高精度にかつ、磁界分
布の計測ができる。また、図示していないが、スペクト
ラムアナライザー59及びXYZステージ67をパーソ
ナルコンピュータ等からなるデータ処理装置と接続させ
ることにより、データ処理装置で、XYZステージ67
による近磁界プローブ30の移動と、スペクトラムアナ
ライザー59による計測を制御して、磁界分布等の自動
計測を行うことが可能となる。また、データ処理装置に
より、測定したデータをマッピングしてディスプレーに
表示したり、その表示内容をプリンターで印刷する構成
とすることも可能である。
磁界プローブでは、コイルからの引出し線に絶縁層を介
してシールド用導電性薄膜を設けた構成としたので、引
出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精度に近
磁界を計測することができる。
項1の構成に加えて、パッドを介して引出し線にトラン
スを接続した構成としたので、引出し線への磁束の鎖交
による誤差を低減し、より高精度に近磁界の計測を行う
ことができ、かつ、インピーダンス変換用トランスを設
けたことで、計測器とのインピーダンスマッチングが容
易となり、高周波帯域の計測が可能となる。
は、複数の面を持つ支持部材の少なくとも2つ以上の面
に請求項1または2の構成の近磁界プローブを張り付け
た構造からなる構成としたので、引出し線への磁束の鎖
交による誤差を低減し、より高精度に近磁界の計測を行
うことができ、かつ、コイルの軸方向がそれぞれ異なる
複数の近磁界プローブで磁界を検知することにより、磁
界のベクトル検知を行うことができる。
は、支持部材上に請求項1または2の近磁界プローブあ
るいは請求項3の近磁界プローブユニットを複数設け、
アレー化した構成としたので、引出し線への磁束の鎖交
による誤差を低減し、より高精度に近磁界の計測を行う
ことができ、かつ、アレー内の各プローブで検知するこ
とで、磁界の分布計測を行うことができる。
求項1または2の近磁界プローブあるいは請求項3の近
磁界プローブユニットと、その近磁界プローブあるいは
近磁界プローブユニットを3次元に移動する手段を備え
た構成としたので、引出し線への磁束の鎖交による誤差
を低減し、より高精度に近磁界の計測を行うことがで
き、かつ、プローブあるいはプローブユニットを移動さ
せることで、磁界の分布計測を行うことができる。
求項1または2の近磁界プローブあるいは請求項3の近
磁界プローブユニットにアンプを接続し、さらに該アン
プを計測器に接続した構成としたので、引出し線への磁
束の鎖交による誤差を低減し、より高精度に近磁界の計
測を行うことができ、かつ、プローブあるいはプローブ
ユニットからの信号をアンプで増幅することで、微小信
号を検知することができる。
求項4の近磁界プローブアレーあるいは請求項5または
6の磁界計測システムに計算機を接続し、かつ測定した
データをマッピングし、ディスプレーに表示もしくは印
刷する構成としたので、引出し線への磁束の鎖交による
誤差を低減し、より高精度に近磁界の計測を行うことが
でき、かつ、プローブアレーまたは磁界計測システムか
らの信号をパーソナルコンピュータ等の計算機でデータ
処理を行って、マッピングした結果を得ることができ
る。
ルからの引出し線を、内部導体部と、絶縁層を介してそ
の内部導体部の上部、下部及び側面を囲むように覆う外
部導体層としたことにより、引出し線への磁束の鎖交を
防ぎ、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、よ
り高精度に近磁界の計測を行うことができる。
ルからの引出し線を、内部導体部と、絶縁層を介してそ
の内部導体部の上部、下部及び側面を囲むように覆う外
部導体層としたことにより、引出し線への磁束の鎖交を
防ぎ、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、よ
り高精度に近磁界の計測を行うことができ、かつ、同軸
ケーブルの内部導体接続のための第1のパッドを外部導
体層で覆うことができる構造としたことで、さらにパッ
ドとケーブルの接続部への磁束の鎖交を低減でき、より
高精度な計測を行うことができる。
求項9の近磁界プローブに同軸ケーブルを接続した際
に、内部導体部用パッドと同軸ケーブルの内部導体の接
続部を導体で覆う構成としたので、さらにパッドとケー
ブルの接続部への磁束の鎖交による誤差を低減し、より
高精度な計測を行うことができる。
では、複数の面を持つ支持部材の少なくとも2つ以上の
面に、請求項8または9または10の近磁界プローブを
張り付けた構造からなる構成としたので、引出し線への
磁束の鎖交による誤差を低減し、高精度に近磁界の計測
を行うことができ、かつ、コイルの軸方向がそれぞれ異
なる複数のプローブで磁界を検知することで、磁界のベ
クトル検知を行うことができる。
は、支持部材上に請求項8または9または10の近磁界
プローブあるいは請求項11の近磁界プローブユニット
を複数設け、アレー化した構成としたので、引出し線へ
の磁束の鎖交による誤差を低減し、高精度に近磁界の計
測を行うことができ、かつ、アレー内の各プローブで検
知することで、磁界の分布測定を行うことができる。
は、請求項12の構成に加えて、近磁界プローブのコイ
ルの大きさが2種類以上である構成としたので、引出し
線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精度に近磁界
の計測を行うことができ、かつ、アレー内のコイル寸法
の大きさの異なる各プローブで検知することで、一連の
測定で、大まかな磁界の分布測定に引き続いて、磁界強
度の大きな領域だけを選んで、詳細な磁界の分布測定を
行うことができ、測定時間を短縮することができる。
請求項8または9または10の近磁界プローブあるいは
請求項11の近磁界プローブユニットあるいは請求項1
2または13の近磁界プローブアレーにアンプを接続
し、さらに該アンプを計測器に接続した構成としたの
で、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精
度に近磁界の計測を行うことができ、かつ、プローブか
らの信号をアンプで増幅することで、微小信号を検知す
ることができる。
請求項14の構成に加えて、各近磁界プローブを作製す
る基板上にパッドを設け、該パッド上にチップ部品でア
ンプを構成したので、引出し線への磁束の鎖交による誤
差を低減し、高精度に近磁界の計測を行うことができ、
かつ、磁界を検知する各プローブのコイルの近傍におい
て、プローブからの信号をアンプ部により増幅すること
で、さらにS/N比が向上でき、微小信号の測定を行う
ことができる。
では、支持部材上に請求項8または9または10の近磁
界プローブあるいは請求項11の近磁界プローブユニッ
トを複数個備え、かつ、その複数の近磁界プローブのコ
イルの大きさが少なくとも、2種類以上である構成とし
たので、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、
高精度に近磁界の計測を行うことができ、かつ、一連の
測定で、広い領域を測定できる大きなコイル寸法のプロ
ーブでの大まかな磁界分布の測定に引き続いて、より小
さなコイル寸法のプローブで、磁界強度の大きな分布領
域だけを選んで、詳細な磁界の分布計測を行うことで、
測定時間を短縮することができる。
請求項8または9または10の近磁界プローブあるいは
請求項11または16の近磁界プローブユニットと、そ
の近磁界プローブあるいは近磁界プローブユニットを3
次元に移動する手段と、近磁界プローブあるいは近磁界
プローブユニットで得られた信号を検知する計測部から
構成されているので、引出し線への磁束の鎖交による誤
差を低減し、高精度に近磁界の計測を行うことができ、
かつ、プローブあるいはプローブユニットを移動するこ
とで、磁界の分布計測を行うことができる。
びその近磁界プローブを備えたプローブユニットやプロ
ーブアレー、及びその近磁界プローブ、プローブユニッ
ト、プローブアレーを備えた磁界計測システムによれ
ば、引出し線への磁束の鎖交による誤差を低減し、高精
度に近磁界の計測を行うことができ、高周波帯域の測定
も可能で、かつ、磁界のベクトル検知や、微小信号検知
が可能であり、さらに磁界分布の3次元計測も可能とな
る。従って、本発明の近磁界プローブ、プローブユニッ
ト、プローブアレー、磁界計測システムを用いることに
より、製品やプリント基板のEMC対策上有用な情報を
より高精度で得ることができ、EMC対策がより容易と
なり、しいては製品開発期間を短縮することができる。
成説明図である。
界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
面図である。
ットの要部斜視図である。
ーの斜視図である。
概略構成図である。
概略構成図である。
概略構成図である。
ッピング表示、印刷に至るまでの動作の一例を示したブ
ロックダイアグラムである。
界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
近磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
ユニットの要部斜視図である。
アレーの斜視図である。
アレーの斜視図である。
ムの概略構成図である。
磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
磁界プローブの構成及び作製方法の説明図である。
システムの概略構成図である。
一例を示すブロックダイアグラムである。
ブユニットの平面図である。
テムの概略構成図である。
Claims (17)
- 【請求項1】基板上に導電性薄膜からなる1ターンの巻
き線もしくは巻き線間に絶縁層を介して複数ターンの巻
き線を構成したコイルと、該コイルからの引出し線と、
該引出し線が接続されるパッドとを有する近磁界プロー
ブにおいて、 前記引出し線に絶縁層を介してシールド用導電性薄膜を
設けたことを特徴とする近磁界プローブ。 - 【請求項2】請求項1記載の近磁界プローブにおいて、
前記パッドを介して引出し線にトランスを接続したこと
を特徴とする近磁界プローブ。 - 【請求項3】複数の面を持つ支持部材を備え、該支持部
材の少なくとも2つ以上の面に、請求項1または2記載
の近磁界プローブを張り付けた構造からなることを特徴
とする近磁界プローブユニット。 - 【請求項4】支持部材上に請求項1または2記載の近磁
界プローブあるいは請求項3記載の近磁界プローブユニ
ットを複数設け、アレー化したことを特徴とする近磁界
プローブアレー。 - 【請求項5】請求項1または2記載の近磁界プローブあ
るいは請求項3記載の近磁界プローブユニットと、その
近磁界プローブあるいは近磁界プローブユニットを3次
元に移動する手段を備えたことを特徴とする磁界計測シ
ステム。 - 【請求項6】請求項1または2記載の近磁界プローブあ
るいは請求項3記載の近磁界プローブユニットにアンプ
を接続し、さらに該アンプを計測器に接続したことを特
徴とする磁界計測システム。 - 【請求項7】請求項4記載の近磁界プローブアレーある
いは請求項5または6記載の磁界計測システムに計算機
を接続し、かつ測定したデータをマッピングし、ディス
プレーに表示もしくは印刷することを特徴とする磁界計
測システム。 - 【請求項8】基板上に導電性薄膜でコイルとその引出し
線及び引出し線が接続されるパッドを構成した近磁界プ
ローブにおいて、 前記引出し線の構造が基板上の一部分に第1の導電性薄
膜を設け、その上に第1の絶縁層を設けた後、第2の導
電性薄膜で引出し線の内部導体部を形成し、さらに、第
2の絶縁層を引出し線の内部導体部上に設け、第2の絶
縁層の上部に、第3の導電性薄膜を設け、第1の導電性
薄膜と第3の導電性薄膜が引出し線の内部導体部の両側
で導通して引出し線の外部導体層を構成するものであっ
て、かつ、前記コイルの一方の端を引出し線の内部導体
部に接続し、もう一方の端を引出し線の第1あるいは第
3の導電性薄膜に接続するものであって、かつ、引出し
線の内部導体部のもう一方の端を第1のパッドに接続
し、かつ、第1あるいは第3の導電性薄膜のもう一方の
端に第2のパッドを接続したことを特徴とする近磁界プ
ローブ。 - 【請求項9】請求項8記載の近磁界プローブにおいて、
前記パッドの構造が、基板上に第1の導電性薄膜を設
け、第1の導電性薄膜がその外縁で露出するように、そ
れより小さな第1の絶縁層をその上に設け、かつ、さら
にその上に第1の絶縁層よりも小さな第2の導電性薄膜
で第1のパッドを構成するものであって、第1の導電性
薄膜の外縁の露出している部分が第2のパッドを構成す
るものであり、第1のパッドは引出し線の内部導体部に
接続し、第2のパッドは引出し線を構成する第1の導電
性薄膜に接続されることを特徴とする近磁界プローブ。 - 【請求項10】請求項9記載の近磁界プローブにおい
て、第1のパッドに同軸ケーブルの内部導体部を接続
し、第2のパッドに同軸ケーブルの外部導体部を接続す
る際に、先に接続した内部導体部を、絶縁部材または空
間を介して導電性部材で覆い、その導電性部材を第2の
パッド及び、同軸ケーブルの外部導体部に切れ目なく接
続したことを特徴とする近磁界プローブ。 - 【請求項11】複数の面を持つ支持部材を備え、該支持
部材の少なくとも2つ以上の面に、請求項8または9ま
たは10記載の近磁界プローブを張り付けた構造からな
ることを特徴とする近磁界プローブユニット。 - 【請求項12】支持部材上に請求項8または9または1
0記載の近磁界プローブあるいは請求項11記載の近磁
界プローブユニットを複数設け、アレー化したことを特
徴とする近磁界プローブアレー。 - 【請求項13】請求項12記載の近磁界プローブアレー
において、近磁界プローブのコイルの大きさが2種類以
上であることを特徴とする近磁界プローブアレー。 - 【請求項14】請求項8または9または10記載の近磁
界プローブあるいは請求項11記載の近磁界プローブユ
ニットあるいは請求項12または13記載の近磁界プロ
ーブアレーにアンプを接続し、さらに該アンプを計測器
に接続したことを特徴とする磁界計測システム。 - 【請求項15】請求項14記載の磁界計測システムにお
いて、各近磁界プローブを作製する基板上にパッドを設
け、該パッド上にチップ部品でアンプを構成したことを
特徴とする磁界計測システム。 - 【請求項16】支持部材上に請求項8または9または1
0記載の近磁界プローブあるいは請求項11記載の近磁
界プローブユニットを複数個備え、かつ、その複数の近
磁界プローブのコイルの大きさが少なくとも、2種類以
上であることを特徴とする近磁界プローブユニット。 - 【請求項17】請求項8または9または10記載の近磁
界プローブあるいは請求項11または16記載の近磁界
プローブユニットと、その近磁界プローブあるいは近磁
界プローブユニットを3次元に移動する手段と、近磁界
プローブあるいは近磁界プローブユニットで得られた信
号を検知する計測部から構成されたことを特徴とする磁
界計測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35779397A JP3583276B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-12-25 | 近磁界プローブ及び近磁界プローブユニット及び近磁界プローブアレー及び磁界計測システム |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP9-59267 | 1997-03-13 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311857A true JPH10311857A (ja) | 1998-11-24 |
JP3583276B2 JP3583276B2 (ja) | 2004-11-04 |
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1997
- 1997-12-25 JP JP35779397A patent/JP3583276B2/ja not_active Expired - Fee Related
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