JP2014066011A - 浴室ユニット - Google Patents

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【課題】ユニット自体を大きくすることなく、浴槽に入浴した介護が必要な被介護者を、2人の介護者が作業性よく同時に被介護者の両側から介護できるとともに、被介護者の状態に応じて容易に浴槽の配置を変更可能な浴室ユニットを提供することを目的としている。
【解決手段】壁パネルで形成された浴室の内周壁が、横断面ほぼ長方形になっている浴室ユニットであって、平面視で長軸を有し、長軸方向の一端にこの長軸に直交する浴槽短辺40aを備える浴槽4aが、浴槽短辺40aを浴室Aの内周壁の短辺側壁面1bにほぼ沿わせた状態でガイド材45にガイドされながらスライド移動可能に浴室A内に設置されているとともに、少なくとも浴槽Aの長軸を短辺側壁面1bの幅方向中央に一致させた状態で浴槽4aと両長辺側壁面1aとの間に、それぞれ浴槽4aに入浴した被介護者を介護する介護者が入り込む介護スペースが形成されるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、介護に適した浴槽ユニットに関する。
従来、浴室ユニットは、洗い場パン及び浴槽、浴槽を受ける浴槽パン、更に洗い場パン浴槽パンとは直交して締結されている壁パネル、壁パネルと直交して締結される天井パネル等で形成されており、在来浴室と比較して防水信頼性が高いこと、組立工期が早いことから、幅広く採用がされている。
また、日本においては、医療の発達により、寿命が延びてきて、人口全体にしめる高齢者の割合もどんどん増えてきている。
しかし、寿命が延びても、年を重なるごとにどうしても足腰が弱くなり、自力歩行等ができなくなってくるため、介護が必要な老人も増加している。
かかる自力歩行ができないような老人を入浴させるのは、介護者にとって非常に難しい作業である。
そこで、このような介護の必要な被介護者が入浴しやすく、介護者にとっても入浴介護が容易なように、介護向けの浴室ユニットが提案されている(特許文献1)。
この浴室ユニットは、平面視長方形をした浴槽を、浴室内周壁の1つの短辺側壁面に浴槽長辺を沿わせ、浴槽の長手方向の端縁と、浴室内周壁と隙間にバスボードを掛け渡している。
また、この浴室ユニットは、バスボードが取り外し可能になっているとともに、浴槽が浴室内周壁の1つの短辺側壁面に沿って移動可能に構成されている。
すなわち、この浴室ユニットにおいては、被介護者を入浴させるにあたって、例えば、入浴する被介護者を介護者が2人がかりで、あるいは、車椅子に載せて浴室内に案内し、まず、バスボード上に腰掛けさせて、安定した姿勢にしながら、浴槽外にある足を持ち上げて浴槽内に跨ぎ込ませた後、入浴させることができる。
しかも、バスボードが取り外せるとともに、取り外した状態で浴槽をスライド移動させることができるようになっているので、被介護者に応じて適した浴槽位置にすることができる。
特開2004-173703号公報
しかしながら、上記浴室ユニットの場合、介護者は、浴室壁面に接していない一方の浴槽長辺側からしか介護作業を行うことができない。
したがって、2人で介護しなければならない場合においても、2人の介護者が同じ側からしか介護することができず、満足な介助を行うことができない。
また、浴槽外に被介護者を出す場合、バスボードを取り外せば、浴槽短辺側にも介護者が入るスペースを確保できるが、バスボードの着脱が面倒であるとともに、被介護者を2人で浴槽短辺の両側から支えることは一人が被介護者の頭側から、一人が被介護者の足元側からの介助となり、バランスが悪く困難であり、被介護者に不安感を与えるおそれがあるとともに、大柄で障害が重度の被介護者の場合、入浴介護できないおそれがある。
また、自宅で入浴介護できないような一人暮らしの老人も増え、デイサービスなどを行う介護施設も増えてきているが、一般家屋を改造したような規模の小さい介護施設を多く存在する。
大きな介護施設では、浴室も大きくとれるのであるが、上記のような小規模介護施設では、浴室を広くとれないため、上記のようにバスバードを取り外しても介護スペースを十分とれない場合がある。
そこで、上記事情に鑑みて、ユニット自体を大きくすることなく、浴槽に入浴した介護が必要な被介護者を、2人の介護者が作業性よく同時に被介護者の両側から介護できるとともに、被介護者の状態に応じて容易に浴槽の配置を変更可能な浴室ユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる浴室ユニット(以下、「本発明の浴室ユニット」と記す)は、壁パネルで形成された浴室の内周壁が、横断面ほぼ長方形になっている浴室ユニットであって、平面視で長軸を有し、長軸方向の一端にこの長軸に直交する浴槽短辺を備える浴槽が、前記浴槽短辺を浴室の内周壁の短辺側壁面にほぼ沿わせた状態でガイド手段にガイドされながらスライド移動可能に浴室内に設置されているとともに、少なくとも浴槽の長軸を前記短辺側壁面の幅方向中央に一致させた状態で浴槽と浴室の内周壁の両長辺側壁面との間に、それぞれ浴槽に入浴した被介護者を介護する介護者が入り込む介護スペースが形成されることを特徴としている。
本発明において、ほぼ長方形とは、コーナー部が直角になっているものだけでなく少し湾曲したものなどを含むことを意味する。
なお、上記介護スペースの幅(浴槽と長辺側壁面との距離)は、介護者が入ることができれば、特に限定されないが、両介護スペースの合計幅が、100cm以上とすることが好ましく、120cm以上とすることがより好ましく、130cm以上とすることがさらに好ましい。
本発明の浴室ユニットは、ガイド手段が、浴槽の長軸方向のほぼ両端部で浴槽をそれぞれガイドするように設けられていることが好ましい。
なお、ほぼ両端部とは、少なくともいずれか一方のガイド手段が、浴槽の長軸方向の端縁から他方の端縁方向に少し入った位置をガイドすることも含むことを意味する。
なお、浴槽の長軸方向のほぼ両端部で浴槽をガイドする構成としては、浴槽が配置される浴槽パンと、この浴槽パンに接続される洗い場パンとを備え、浴槽が、浴槽本体と、浴槽本体を覆うエプロン部材とを備えるとともに、前記浴槽パンが、浴槽本体の下端部が嵌り込む浴槽受け凹部を有し、エプロン部材が洗い場パンの端面に沿うように配置されるガイド手段となるガイド片を備えている構成、あるいは、浴槽が配置される浴槽パンと、この浴槽パンに接続される洗い場パンとを備え、浴槽が、浴槽本体と、浴槽本体の側壁を覆うように設けられた浴槽エプロンとを備えるとともに、前記浴槽パンが、浴槽本体の下端部が嵌り込む浴槽受け凹部を有し、この浴槽受け凹部の洗い場パン側の底面に、浴槽受け凹部の底面で受けられる浴槽本体の下面から突出する浴槽脚部の壁面に沿うように短辺側壁面に平行なガイド手段となるガイド突条が突設されている構成が挙げられる。
さらに、本発明の浴室ユニットは、短辺側壁面と長辺側壁面とのコーナーを跨ぐように配置され、一端が浴槽短辺の一端近傍の上記浴室の短辺側壁面に支持され、他端が浴室の長辺側壁面に支持された被介護者の浴槽へ跨ぎ込み介助用斜め手摺を備えている構成としてもよい。
また、上記跨ぎ込み介助用斜め手摺は、特に限定されないが、たとえば、短辺側壁面と長辺側壁面とにそれぞれ垂直方向に設けられた縦手摺に端部をそれぞれ垂直方向にスライド自在に支持させ、高さを変更可能にしてもよい。
すなわち、上記のようにすれば、被介護者の身長や身体的特徴に応じて高さを合わせることができるとともに、浴室のコーナー部を清掃するときなど邪魔になるときは高所にスライドさせて斜め手摺を避けて作業を行うことができる。
本発明の浴室ユニットは、以上のように、壁パネルで形成された浴室の内周壁が、横断面ほぼ長方形になっている浴室ユニットであって、平面視で長軸を有し、長軸方向の一端にこの長軸に直交する浴槽短辺を備える浴槽が、前記浴槽短辺を浴室の内周壁の短辺側壁面にほぼ沿わせた状態でガイド手段にガイドされながらスライド移動可能に浴室内に設置されているとともに、少なくとも浴槽の長軸を前記短辺側壁面の幅方向中央に一致させた状態で浴槽と浴室の内周壁の両長辺側壁面との間に、それぞれ浴槽に入浴した被介護者を介護する介護者が入り込む介護スペースが形成されるように構成されているので、必要に応じて両浴槽長辺側に介護者が入り込む介護スペースを確保できる。
すなわち、被介護者の入浴介護を行う場合、2人の介護者が、被介護者の両側から介護でき、重度の障害者を入浴させる場合においても満足な介護作業を行うことができるとともに、被介護者にも安心感を与えることができる。
また、浴槽がスライド移動可能になっているので、不自由な箇所の異なる複数の被介護者に各被介護者に応じて適合した位置に浴槽を持ってくることができ、満足な介護作業を行うことができる。
さらに、ガイド手段が、上記浴槽短辺が沿う短辺側壁面側のみでなく、すなわち、浴槽の長軸方向の一端部だけでなく、長軸方向のほぼ両端部でガイドするように設けられている構成とすれば、浴槽がよりスムーズにスライド移動できる。
また、短辺側壁面と長辺側壁面とのコーナーを跨ぐように配置され、一端が浴槽短辺の一端近傍の上記浴室の短辺側壁面に支持され、他端が浴室の長辺側壁面に支持された被介護者の浴槽へ跨ぎ込み介助用斜め手摺を備えている構成とすれば、手摺を持つことで十分に自身で体を支えながら歩行できるとともに、浴槽への立位での跨ぎ込みもできる軽度の障害の被介護者が、介護者のサポートなしで安全に浴槽の框部を跨いで入浴できる。しかも、斜め手摺がコーナーを跨ぐように設けられているので、斜め手摺がなく、コーナーを挟んで設けられた垂直手摺や水平手摺を持ちながら浴槽の縁まで壁面に沿って伝い歩きする場合に比べ、歩行距離が短くすみ、被介護者にとってやさしく安全性が高くなる。
本発明の浴室ユニットの第1の実施の形態をあらわす浴室内を天井側からみた斜視図である。 図1の浴室ユニットの浴槽設置部分の斜視図である。 図1のX−X断面の要部拡大図である。 図1のY−Y断面の要部拡大図である。 図1の浴室ユニットの、浴槽を浴槽パンの浴槽受け凹部に設置した状態を洗い場側からみた図である 図1の浴室ユニットの浴槽パンをあらわし、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図である。 図1の浴室ユニットの浴槽を移動させた状態を浴室内を天井側からみた斜視図である。 図1の浴室ユニットの浴槽に入浴する直前の被介護者の姿勢の一例を説明する平面図である。 図1の浴室ユニットの浴槽への被介護者の入浴姿勢の一例を説明する平面図である。 図1の浴室ユニットの浴槽への被介護者を介護者が引き上げる方法を説明する平面図である。 図1の浴室ユニットの浴槽への被介護者の入浴姿勢の一例を説明する平面図である。 本発明の浴室ユニットの第2の実施の形態のガイド手段を説明する要部断面図である。 本発明の浴室ユニットの第3の実施の形態の浴室内を天井側から見た平面図である。 従来の浴室ユニットの1例をあらわす平面図である。 従来の浴室ユニットの他の例をあらわす平面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の浴室ユニットの第1の実施の形態をあらわしている。
図1に示すように、この浴室ユニットは、浴室Aが平面視長方形をしていて、床が洗い場パン2と、浴槽パン3とを連結することによって形成されている。
また、周壁の2つの長辺側壁面1aと、一方の短辺側壁面1bとは、図ではあらわれていないが、それぞれ複数枚の壁パネルが洗い場パン2および浴槽パン3の周縁部に下端部が支えられた状態で立設されて形成されている。また、もう一方の短手側壁面1cは、ドア枠あるいはドア枠と壁パネルが洗い場パン2の周縁部に下端部が支えられた状態で立設されて形成されている。
これら周壁を構成する壁パネルおよびドア枠の上端には、図示していないが、浴室Aの天井面を形成する天井パネルが支持されている。
長辺側壁面1aおよび短辺側壁面1bには、複数の手摺11が握り部が垂直方向あるいは水平方向を向けて固定されている。
浴槽パン3上には、図1および図2に示すように、浴槽4aが、平面視で長軸方向の一方の浴槽短辺40aが短辺側壁面1bにほぼ接するように設置されている。
また、浴槽パン3は、図4〜図6に示すように、浴室Aの床の一部を構成する床面構成部30と、浴槽受け凹部31と、図1、図2、図5、図7に示すように、2枚のサイドボード5を備えている。
一方、浴槽4aは、図1および図2に示すように、浴槽4aの長軸に直交する浴槽短辺40aを一側に有し、浴槽短辺40aの両端から長軸方向に平行に設けられた浴槽長辺部40bを備え、少なくとも浴槽本体41と、エプロン部材43と、蓋部材44とから構成されている。
浴槽本体41は、その下端部が浴槽受け凹部31内に嵌りこむとともに、浴槽本体41の下端から突出する4本(図では1本または2本しかあらわれていない)の脚部46が浴槽受け凹部31の底面に受けられている。
浴槽本体41の浴槽受け凹部31内に嵌り込む部分の幅(短辺側壁面1bの水平方向の幅)は、浴槽受け凹部31の幅より狭く形成されている。
すなわち、浴槽4aは、浴槽本体41の浴槽受け凹部31内に嵌り込む部分の幅と浴槽受け凹部31の幅との寸法差分だけ短辺側壁面1bの水平方向にスライド移動可能になっている。
また、この浴槽4aは、図5に示すように、浴槽4aを長軸を短辺側壁面1bの幅方向の中心位置に一致させるように配置した状態(以下、「中央位置」と記す)では、両浴槽長辺部40bと長辺側壁面1aの距離L1の合計が100cm以上となるように浴槽長辺部40bの幅が決定されている。
また、浴槽本体41は、浴槽短辺40aに対して長軸側の他側に図8〜図11に示すように幅広框部41cが設けられている。幅広框部41cは、外縁が、浴槽の長軸に対して線対称の外側に凸となる湾曲形状に設けられ、平面視できのこの傘状をしている。
さらに、浴槽本体41には、図10および図11に示すように幅広框部41c側に腰掛け部41bが設けられている。
腰掛け部41bは、腰掛面が、浴槽底面20から10〜20cmの高さに形成されていて、その幅方向の寸法が38〜50cmである。
腰掛け部41bは、不使用時には蓋部材44によって覆い隠されている。
蓋部材44は、断面略Lの字形をしていて、腰掛け部41bに嵌りこんでその上面が浴槽本体41の框部上面とほぼ面一となるとともに、側面が浴槽4aの湯船内壁面と面一になるようになっている。
また、蓋部材44の側面部分には、指掛け孔44aが穿設されている。
そして、この浴槽本体41は、浴槽短辺4bが短辺側壁面1bに沿った状態を保ちながらスムーズに浴槽4aスライド移動できるように、浴槽短辺40a側が図1に示すようにガイド手段としての2つのガイド材45によってガイドされるようになっている。
すなわち、ガイド材45は、図3に示すように、ビス45aによって短辺側壁面1bに固定されて、短辺側壁面1bとの間にガイド溝S1が形成され、浴槽本体41のフランジ41dがこのガイド溝S1に嵌ることによって浴槽本体41をガイドするようになっている。
上述のサイドボード5は、浴槽本体41の浴槽受け凹部31内に嵌り込む部分の幅と浴槽受け凹部31の幅との寸法差のほぼ半分の幅をしているとともに、浴槽凹部31にはめ込まれた状態でその上面が床面構成部30と面一となるようになっている。
そして、2枚のサイドボード5は、図1、図2、図5に示すように、浴槽4aを長軸を短辺側壁面1bの幅方向の中心位置に一致させるように配置した状態では、浴槽本体41を両側から挟むように浴槽受け凹部31に嵌合され、図7に示すように、浴槽4aを一方の長辺側壁面1a側にスライド移動させた状態で、他方の長辺側壁面1a側で2枚並べて浴槽受け凹部31に嵌合されるようになっている。
エプロン部材43は、浴槽本体41の残りの部分を浴室A内から直接視認できないように覆うとともに、下端が床面構成部30あるいは後述するサイドボード5に受けられている。
また、エプロン部材43は、ドアが設けられた短辺側壁面1cと向き合う部分の中央部に、図4に示すように、洗い場パン2の端面に沿うようにもう1つのガイド手段としてのガイド片43bを備えている。
すなわち、ガイド片43bが、浴槽4aを短辺側壁面1bに沿う方向に移動させる際に、洗い場パン2の端面によって短辺側壁面1bに平行にガイドされるようになっている。
図4中、21は排水口、22は排水口21の蓋、23は排水トラップ、33は浴槽パン3を支持する架台である。
次に、図8〜図9を用いて被介護者Pを入浴させる方法の1例を説明する。
すなわち、車椅子等で浴室A内まで案内した介護者(図示せず)が被介護者Pの体を支えながら、被介護者Pを浴槽4aを後ろにして幅広框部41cに一旦腰を掛けさせる。
続いて、体を支えながら体を回転させて足を浴槽4a内に臨むように姿勢を換えたのち、図8に示すように、腰を蓋部材44の上面に乗せる。
そして、2人の介護者が浴槽4aの両側に形成された介護スペースに入り、両側から被介護者Pの体を支えながら、図9に示すように、被介護者Pを入浴させる。
一方、入浴が終わると、浴槽4aの両側にいる2人の介護者が両側から被介護者Pの体を支えながら、被介護者Pを引き上げ、図8に示すように、蓋部材44上に腰を掛けさせたのち、体を支えながら体を回転させて足を浴槽4a外に出して車椅子等に乗せる。
また、この浴槽4aの場合、腰掛け部41bを備えているので、被介護者Pの状態によっては、一人の介護者で以下のようにして入浴後、被介護者Pを浴槽4aから引き上げることができる。
すなわち、介護者が、蓋部材44の指掛け孔44aに指を掛けて蓋部材44を図10に示すように取り除いたのち、介護者が、入浴している被介護者Pの背面から脇の下に手をいれ、図示していないが、一旦腰掛け部41bに被介護者Pが腰掛けるようにY方向に引き上げたのち、図11に示すように、腰掛け部41bからさらにX方向あるいはZ方向に引き上げ、幅広框部41cに被介護者Pを腰掛させる。
このような引き上げ方法にすれば、まず、浮力を利用して浴槽底面41aより高い位置である腰掛け部41bまで被介護者Pを引き上げ、介護者が楽な姿勢になったのち、第2引き上げ動作を実施して被介護者を框面に腰掛けるようにできるので、介護者が一人であっても無理な姿勢で大きな力を一気に加えることがなくなり、介護者への負担が軽減できるともに、介護者がバランスを崩したりすることが少なくなるため、結果として被介護者の安全性が高まる。
上記のように、この浴室ユニットは、浴槽4aの浴槽短辺40aが短辺側壁面1bにほぼ接した状態で配置されるとともに、浴槽短辺40aが短辺側壁面1bに沿った状態でスライド移動可能になっているので、浴槽4aを中央位置になるようにスライドさせれば、浴槽の両側の長辺側壁面1aとの間に介護者が入るのに十分な広さの介護スペースを確保できる。
したがって、介護者が二人で満足のできる介護を行うことができる。
また、浴槽4が浴槽短辺40a側だけでなく、洗い場パン2側でもガイドされるようになっているので、浴槽4aのスライド移動がスムーズになる。
さらに、図7に示すように、浴槽4aを中央位置より、一方の長辺側壁面1a方向に移動させておけば、他方の長辺側壁面1aとの間に広い介護スペースが確保でき、例えば、リフトなどの機器を置くことも可能となる。
図12は、本発明の浴室ユニットの第2の実施の形態をあらわしている。
図12に示すように、この浴室ユニットの場合、上記エプロン部材43のガイド片43bに代えて、長軸方向他側のガイド手段として浴槽受け凹部31の底に脚部46に沿うようにガイド突条34を短辺側壁面1bに平行に設けるようにした以外は、上記浴室ユニットと同様になっている。
なお、上記ガイド突条34は、浴槽パン3の成形と同時に設けても後付けでも構わない。
図13は、本発明の浴室ユニットの第3の実施の形態をあらわしている。
図13に示すように、この浴室ユニットは、浴室Bの短辺側壁面1bと長辺側壁面1aとのコーナーを跨ぐように配置され、一端が浴槽短辺40aの一端近傍の短辺側壁面1bに固定され、他端が浴室の長辺側壁面1aに固定された浴槽4bへ跨ぎ込み介助用斜め手摺12を備えている以外は、上記の浴室ユニットと同様になっている。
この浴室ユニットのように、跨ぎ込み介助用斜め手摺12を設ければ、手摺を持つことで十分に自身で体を支えながら歩行できるとともに、浴槽4aへの立位での跨ぎ込みもできる軽度の障害の被介護者が、介護者のサポートなしで安全に浴槽4aの框部を跨いで入浴できる。しかも、手摺につかまったまま後ろ向きに浴槽に腰掛けて、体の向きを変えて座り跨ぎすることもない。
また、斜め手摺11が短辺側壁面1bと長辺側壁面1aとのコーナーを跨ぐように設けられているので、斜め手摺11がなく、コーナーを挟んで設けられた垂直手摺や水平手摺を持ちながら浴槽4aの縁まで壁面に沿って伝い歩きする場合に比べ、歩行距離が短くすみ、被介護者にとってやさしく安全性が高くなる。
なお、この斜め手摺は、本発明のように浴槽の両側に介護スペースがある浴室ユニットだけでなく、浴槽の一方と長辺側壁面との間に介護スペースがある浴槽がスライド移動しないような構造の浴室ユニットに用いるようにしても構わない。
つぎに、上記実施例1としての図1の浴室ユニット、実施例2としての図12の浴室ユニット、実施例3としての図1の浴室ユニットにおいてガイド片43bを設けなかったもの、比較例1としての図14に示す浴槽110の浴槽長辺が短辺側壁面に沿ってスライドする浴室ユニット100、比較例2としての図15に示す浴槽210が固定された浴室ユニット200のそれぞれについて、評価した結果を表1に示す。
Figure 2014066011
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、ガイド材が2つ設けられていたが、1つでも構わないし、3つ以上でも構わない。
上記の実施の形態では、被介護者が腰掛け部側を背にして浴槽に入浴するようにしていたが、短辺側壁面側を背にして浴槽に入浴するようにしても構わない。
A,B 浴室
1a 長辺側壁面
1b,1c 短辺側壁面
11 手摺
12 介助用斜め手摺
2 洗い場パン
3 浴槽パン
30 床構成部
31 浴槽受け凹部
34 ガイド突条(ガイド手段)
4a 浴槽
40a 浴槽短辺
40b 浴槽長辺部
41 浴槽本体
43 エプロン部材
43b ガイド片(ガイド手段)
44 蓋部材
45 ガイド材(ガイド手段)
5 サイドボード
P 被介護者

Claims (5)

  1. 壁パネルで形成された浴室の内周壁が、横断面ほぼ長方形になっている浴室ユニットであって、
    平面視で長軸を有し、長軸方向の一端にこの長軸に直交する浴槽短辺を備える浴槽が、
    前記浴槽短辺を浴室の内周壁の短辺側壁面にほぼ沿わせた状態でガイド手段にガイドされながらスライド移動可能に浴室内に設置されているとともに、
    少なくとも浴槽の長軸を前記短辺側壁面の幅方向中央に一致させた状態で浴槽と浴室の内周壁の両長辺側壁面との間に、それぞれ浴槽に入浴した被介護者を介護する介護者が入り込む介護スペースが形成されることを特徴とする浴室ユニット。
  2. ガイド手段が、浴槽の長軸方向のほぼ両端部で浴槽をガイドするように設けられている請求項1に記載の浴室ユニット。
  3. 浴槽が配置される浴槽パンと、この浴槽パンに接続される洗い場パンとを備え、
    浴槽が、浴槽本体と、浴槽本体を覆うエプロン部材とを備えるとともに、
    前記浴槽パンが、浴槽本体の下端部が嵌り込む浴槽受け凹部を有し、エプロン部材が洗い場パンの端面に沿うように配置されるガイド手段となるガイド片を備えている請求項2に記載の浴室ユニット。
  4. 浴槽が配置される浴槽パンと、この浴槽パンに接続される洗い場パンとを備え、
    浴槽が、浴槽本体と、浴槽本体の側壁を覆うように設けられた浴槽エプロンとを備えるとともに、
    前記浴槽パンが、浴槽本体の下端部が嵌り込む浴槽受け凹部を有し、この浴槽受け凹部の洗い場パン側の底面に、浴槽受け凹部の底面で受けられる浴槽本体の下面から突出する浴槽脚部の壁面に沿うように短辺側壁面に平行なガイド手段となるガイド突条が突設されている請求項2に記載の浴室ユニット。
  5. 短辺側壁面と長辺側壁面とのコーナーを跨ぐように配置され、一端が浴槽短辺の一端近傍の上記浴室の短辺側壁面に支持され、他端が浴室の長辺側壁面に支持された被介護者の浴槽へ跨ぎ込み介助用斜め手摺を備えている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の浴室ユニット。
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