JP2003245218A - 手摺り付き浴室構造 - Google Patents
手摺り付き浴室構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高齢者及び身体的ハンディキャップを負う人
等であっても、使用時の利便性が良好な手摺り付き浴室
構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 浴室1内の一側が床部2になされ、他側
が浴槽部3になされ、床部2を挟んで浴槽部3と対向す
る床部2の縁辺に立設された正面壁4の一方側に出入口
部5が設けられ、正面壁4の他方側近傍の床部2に便器
10が設置された手摺り付き浴室構造であって、浴室内
方に向けて伸びる水平な手摺り13,14が、便器10
と浴槽部3との間と、便器10と出入口部5との間に設
けられていることを特徴とする。
等であっても、使用時の利便性が良好な手摺り付き浴室
構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 浴室1内の一側が床部2になされ、他側
が浴槽部3になされ、床部2を挟んで浴槽部3と対向す
る床部2の縁辺に立設された正面壁4の一方側に出入口
部5が設けられ、正面壁4の他方側近傍の床部2に便器
10が設置された手摺り付き浴室構造であって、浴室内
方に向けて伸びる水平な手摺り13,14が、便器10
と浴槽部3との間と、便器10と出入口部5との間に設
けられていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢により身体機
能が低下した人及び疾病等により、片麻痺等の身体的ハ
ンディキャップを負う人等であっても、使用時の利便性
が良好な手摺り付き浴室構造に関する。
能が低下した人及び疾病等により、片麻痺等の身体的ハ
ンディキャップを負う人等であっても、使用時の利便性
が良好な手摺り付き浴室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開2001−329702号公
報に記載されているような手摺り付き浴室構造が知られ
ている。
報に記載されているような手摺り付き浴室構造が知られ
ている。
【0003】上記公報記載の手摺り付き浴室構造は、洗
い場と、洗い場に隣接して浴槽とを有するものであっ
て、洗い場周縁から、内側方向に向けて所定距離離間し
た位置に縦手摺りが設けられている。そして、出入口部
は、浴槽と連続する側の浴室の壁に設けられ、便器はこ
の出入口の正面に設けられている。上記のようなものに
よると、縦手摺りが、洗い場周縁から内側方向に向けて
所定距離離間した位置に設けられているので、出入口部
から洗い場内に入った利用者は、縦手摺りを握り、直線
的に、浴槽方向へ進行できる。このように、壁部に沿っ
て伝い歩きするよりも、短い距離で、浴槽まで到達でき
るので、浴槽への動線が短く、移動条件がよい。
い場と、洗い場に隣接して浴槽とを有するものであっ
て、洗い場周縁から、内側方向に向けて所定距離離間し
た位置に縦手摺りが設けられている。そして、出入口部
は、浴槽と連続する側の浴室の壁に設けられ、便器はこ
の出入口の正面に設けられている。上記のようなものに
よると、縦手摺りが、洗い場周縁から内側方向に向けて
所定距離離間した位置に設けられているので、出入口部
から洗い場内に入った利用者は、縦手摺りを握り、直線
的に、浴槽方向へ進行できる。このように、壁部に沿っ
て伝い歩きするよりも、短い距離で、浴槽まで到達でき
るので、浴槽への動線が短く、移動条件がよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後述す
る図1に示すように、出入口部が、洗い場を挟んで浴槽
と対向する側の壁に設けられた場合、上記公報記載のも
のと比べて移動条件が悪くなるという問題があった。特
に、右麻痺の人が出入口部からカウンターへ移動する場
合、便器が邪魔で壁に沿って設けられた手摺りを使用し
ずらく、また、洗い場中央の縦手摺りを左手で握るため
大回りしなければならないという問題があった。
る図1に示すように、出入口部が、洗い場を挟んで浴槽
と対向する側の壁に設けられた場合、上記公報記載のも
のと比べて移動条件が悪くなるという問題があった。特
に、右麻痺の人が出入口部からカウンターへ移動する場
合、便器が邪魔で壁に沿って設けられた手摺りを使用し
ずらく、また、洗い場中央の縦手摺りを左手で握るため
大回りしなければならないという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、高齢により身体機能が低下した人及び疾病等に
より、片麻痺等の身体的ハンディキャップを負う人等で
あっても、使用時の利便性が良好な手摺り付き浴室構造
を提供することを目的とする。
解消し、高齢により身体機能が低下した人及び疾病等に
より、片麻痺等の身体的ハンディキャップを負う人等で
あっても、使用時の利便性が良好な手摺り付き浴室構造
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
周囲が壁で囲われた浴室内の一側が床部になされ、浴室
内の他側が浴槽部になされ、床部を挟んで浴槽部と対向
する床部の縁辺に立設された正面壁の一方側に出入口部
が設けられ、正面壁の他方側近傍の床部に便器が設置さ
れた手摺り付き浴室構造であって、浴室内方に向けて伸
びる水平な手摺りが、便器と浴槽部との間と、便器と出
入口部との間に設けられていることを特徴とする。
周囲が壁で囲われた浴室内の一側が床部になされ、浴室
内の他側が浴槽部になされ、床部を挟んで浴槽部と対向
する床部の縁辺に立設された正面壁の一方側に出入口部
が設けられ、正面壁の他方側近傍の床部に便器が設置さ
れた手摺り付き浴室構造であって、浴室内方に向けて伸
びる水平な手摺りが、便器と浴槽部との間と、便器と出
入口部との間に設けられていることを特徴とする。
【0007】上記請求項1記載の発明において、水平な
手摺りは、脚付きにして床に固定する床固定式、片持ち
で壁に固定する壁固定式、一端を床に他端を壁に固定す
る床壁固定式のいずれであってよい。あるいは、床また
は壁に着脱自在に取り付けた着脱式、上下方向に回動自
在にして壁に取り付けたはね上げ式であってもよい。
手摺りは、脚付きにして床に固定する床固定式、片持ち
で壁に固定する壁固定式、一端を床に他端を壁に固定す
る床壁固定式のいずれであってよい。あるいは、床また
は壁に着脱自在に取り付けた着脱式、上下方向に回動自
在にして壁に取り付けたはね上げ式であってもよい。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の手
摺り付き浴室構造において、前記手摺りは、略真っ直ぐ
な棒状体であって、他端が上下、左右のいずれかの方向
に回動自在となるように、一端を支点として壁側に取り
付けられていることを特徴とする。
摺り付き浴室構造において、前記手摺りは、略真っ直ぐ
な棒状体であって、他端が上下、左右のいずれかの方向
に回動自在となるように、一端を支点として壁側に取り
付けられていることを特徴とする。
【0009】(作用)このように構成された請求項1記
載のものでは、水平な手摺りが、便器と浴槽部との間
と、便器と出入口部との間に設けられているので、便器
の周りを囲うように手摺りを廻すこととなる。これによ
って、浴室として使用の際の移動用手摺りを全四方まわ
りに取り付けることができ、高齢により身体機能が低下
した人及び片麻痺等の身体的ハンディキャップを負う人
等であっても、手摺りを伝わっての歩行が容易となる。
載のものでは、水平な手摺りが、便器と浴槽部との間
と、便器と出入口部との間に設けられているので、便器
の周りを囲うように手摺りを廻すこととなる。これによ
って、浴室として使用の際の移動用手摺りを全四方まわ
りに取り付けることができ、高齢により身体機能が低下
した人及び片麻痺等の身体的ハンディキャップを負う人
等であっても、手摺りを伝わっての歩行が容易となる。
【0010】具体的には、例えば右麻痺の人が使用する
とき、出入口部から浴室内に入り、左手で便器周りの手
摺りを伝わってカウンターの前に行き、シャワー等で洗
体してから浴槽の一方側から入って入浴する。入浴後に
は、浴槽の他方側から出て、左手で側面壁の手摺りを伝
わって出入口から出るようにする。このようにすれば、
右麻痺の人であっても介添えなしに入浴できるので、き
わめて利便性が高い。
とき、出入口部から浴室内に入り、左手で便器周りの手
摺りを伝わってカウンターの前に行き、シャワー等で洗
体してから浴槽の一方側から入って入浴する。入浴後に
は、浴槽の他方側から出て、左手で側面壁の手摺りを伝
わって出入口から出るようにする。このようにすれば、
右麻痺の人であっても介添えなしに入浴できるので、き
わめて利便性が高い。
【0011】このように、便器の周りを水平な手摺りで
移動できるので、縦手摺りを設けた従来技術のものより
大回りせずにすみ、しかも安定感が得られる。
移動できるので、縦手摺りを設けた従来技術のものより
大回りせずにすみ、しかも安定感が得られる。
【0012】さらに、水平な手摺りが、便器と浴槽部と
の間と、便器と出入口部との間に設けられているので、
水平な手摺りのいずれかを便器の正面側に位置させるこ
とができる。一方、便器に座った際、前屈みになる方が
よく排泄できる場合が多いので、このような場合、便器
の正面側の水平な手摺りは、前屈みの姿勢を安定させる
のに役立つ。
の間と、便器と出入口部との間に設けられているので、
水平な手摺りのいずれかを便器の正面側に位置させるこ
とができる。一方、便器に座った際、前屈みになる方が
よく排泄できる場合が多いので、このような場合、便器
の正面側の水平な手摺りは、前屈みの姿勢を安定させる
のに役立つ。
【0013】請求項2記載のものでは、さらに、前記手
摺りは、他端が上下、左右のいずれかの方向に回動自在
となるように、一端を支点として壁側に取り付けられて
いるので、健常者が利用するときは、壁側に収めること
ができ、邪魔にならない。
摺りは、他端が上下、左右のいずれかの方向に回動自在
となるように、一端を支点として壁側に取り付けられて
いるので、健常者が利用するときは、壁側に収めること
ができ、邪魔にならない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5は本
発明の一実施の形態であって、図1は浴室の平面図であ
り、図2は図1の浴室の内部を示す斜視図であり、図3
は手摺りの使用状態を示す斜視図であり、図4は手摺り
の詳細を示す説明図であって、(イ)は収納時の正面
図、(ロ)は使用状態の斜視図、(ハ)は(ロ)のA部
を示す斜視図である。図5は図4の手摺りの変形例を示
す斜視図である。
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5は本
発明の一実施の形態であって、図1は浴室の平面図であ
り、図2は図1の浴室の内部を示す斜視図であり、図3
は手摺りの使用状態を示す斜視図であり、図4は手摺り
の詳細を示す説明図であって、(イ)は収納時の正面
図、(ロ)は使用状態の斜視図、(ハ)は(ロ)のA部
を示す斜視図である。図5は図4の手摺りの変形例を示
す斜視図である。
【0015】本実施の形態は、手摺り付き浴室構造であ
って、図1に示すように、特に、右麻痺の人にとって便
利な浴室構造である。浴室1は、平面視長方形であっ
て、浴室1内の一側は洗い場兼用の床部2になされ、他
側は浴槽31を設置した浴槽部3になされている。
って、図1に示すように、特に、右麻痺の人にとって便
利な浴室構造である。浴室1は、平面視長方形であっ
て、浴室1内の一側は洗い場兼用の床部2になされ、他
側は浴槽31を設置した浴槽部3になされている。
【0016】床部2と浴槽部3の周囲は壁で囲われ、上
方は天井で覆われている。床部2を挟んで浴槽部3と対
向する床部2の縁辺には正面壁4が立設され、この正面
壁4と対向して浴槽部3側には背面壁6が立設され、正
面壁4と背面壁6の両側には側面壁8,9が立設されて
いる。上記正面壁4の一方側(浴室1の内部から向かっ
て左側)には、引き戸からなる出入口部5が設けられて
いる。この出入口部5は、浴室1に隣接配置された脱衣
室(不図示)と連通するようになされている。
方は天井で覆われている。床部2を挟んで浴槽部3と対
向する床部2の縁辺には正面壁4が立設され、この正面
壁4と対向して浴槽部3側には背面壁6が立設され、正
面壁4と背面壁6の両側には側面壁8,9が立設されて
いる。上記正面壁4の一方側(浴室1の内部から向かっ
て左側)には、引き戸からなる出入口部5が設けられて
いる。この出入口部5は、浴室1に隣接配置された脱衣
室(不図示)と連通するようになされている。
【0017】浴槽部3は、浴槽31と、浴槽31の長手
方向の左,右両側端縁に設けられた移乗台32,32と
から構成されている。この移乗台32の上面は浴槽31
の縁部上面と略同じ高さとするように構成されている。
方向の左,右両側端縁に設けられた移乗台32,32と
から構成されている。この移乗台32の上面は浴槽31
の縁部上面と略同じ高さとするように構成されている。
【0018】浴室1の床部2においては、正面壁4の他
方側(浴室1の内部から見て向かって右側)の近傍に、
便座付き洋式便器10が設置されている。この便器10
の正面(便座に着座した人が向く方向)は、正面壁4の
壁面と平行であり正面壁4の出入口部5側で交差する側
面壁9の方向に向けられている。便器10と浴槽31と
の間の側面壁8には、洗面用のカウンター11と水栓と
が取り付けられている。カウンター11の前には、カウ
ンター11に向かって洗面や洗体したりするため、浴室
用の椅子12が設置可能になされている。
方側(浴室1の内部から見て向かって右側)の近傍に、
便座付き洋式便器10が設置されている。この便器10
の正面(便座に着座した人が向く方向)は、正面壁4の
壁面と平行であり正面壁4の出入口部5側で交差する側
面壁9の方向に向けられている。便器10と浴槽31と
の間の側面壁8には、洗面用のカウンター11と水栓と
が取り付けられている。カウンター11の前には、カウ
ンター11に向かって洗面や洗体したりするため、浴室
用の椅子12が設置可能になされている。
【0019】上記構成になされた浴室1において、水平
な手摺り13,14が、便器10と出入口部5との間
と、便器10と浴槽部3側との間に、それぞれ設けられ
ている。これらの水平な手摺り13,14は、真っ直ぐ
な長尺棒状体であって、軸方向が正面壁4または側面壁
8の壁面から略直角に浴室内方に向けて伸びるようにな
され、他端が上下方向に回動自在となるように一端を支
点として壁側に取り付けられている。
な手摺り13,14が、便器10と出入口部5との間
と、便器10と浴槽部3側との間に、それぞれ設けられ
ている。これらの水平な手摺り13,14は、真っ直ぐ
な長尺棒状体であって、軸方向が正面壁4または側面壁
8の壁面から略直角に浴室内方に向けて伸びるようにな
され、他端が上下方向に回動自在となるように一端を支
点として壁側に取り付けられている。
【0020】具体的な構成は、手摺り13を代表して図
4に示すが、手摺り14もこれと同様になされている。
手摺り13は、長尺体である手摺り本体131と、この
手摺り本体131の一端と直交して設けられた軸部13
2と、これら手摺り本体131と軸部132を収納する
とともに正面壁にはめ込まれる収納箱134とからな
る。軸部132は、図4(ハ)に示すように、その両端
部がリング133を介して収納箱134に回転自在に取
り付けられる。収納箱134の上部には、手摺り本体1
31の回転止め135が設けられている。
4に示すが、手摺り14もこれと同様になされている。
手摺り13は、長尺体である手摺り本体131と、この
手摺り本体131の一端と直交して設けられた軸部13
2と、これら手摺り本体131と軸部132を収納する
とともに正面壁にはめ込まれる収納箱134とからな
る。軸部132は、図4(ハ)に示すように、その両端
部がリング133を介して収納箱134に回転自在に取
り付けられる。収納箱134の上部には、手摺り本体1
31の回転止め135が設けられている。
【0021】不使用時には、図4(イ)図に示すよう
に、手摺り本体131を上方に向けて持ち上げて収納箱
134内に収納し、回転止め135を水平状態にして手
摺り本体131が倒れないようにする。使用時には、図
4(ロ)に示すように、回転止め135を外して収納さ
れた手摺り本体131を下方に向けて倒し、水平状態と
する。
に、手摺り本体131を上方に向けて持ち上げて収納箱
134内に収納し、回転止め135を水平状態にして手
摺り本体131が倒れないようにする。使用時には、図
4(ロ)に示すように、回転止め135を外して収納さ
れた手摺り本体131を下方に向けて倒し、水平状態と
する。
【0022】上記手摺り13,14は、水平状態とした
ときの床面からの高さ寸法が700〜850mmになる
ように取り付けられる。また、水平な手摺り13と便器
10との水平距離は、0〜500mmの寸法範囲になさ
れるが、図3に示すような前かがみ姿勢がとれるよう
に、特に100〜300mmの寸法範囲とするのがよ
い。水平な手摺り13の壁面からの突出長さ寸法は、5
00〜800mmの範囲とするのがよい。
ときの床面からの高さ寸法が700〜850mmになる
ように取り付けられる。また、水平な手摺り13と便器
10との水平距離は、0〜500mmの寸法範囲になさ
れるが、図3に示すような前かがみ姿勢がとれるよう
に、特に100〜300mmの寸法範囲とするのがよ
い。水平な手摺り13の壁面からの突出長さ寸法は、5
00〜800mmの範囲とするのがよい。
【0023】上記構成の手摺り13において、図5に示
すように、手摺り本体131の先端部に折り畳み式の補
助脚136を設けるようにしてもよい。上記補助脚13
6の一端側は、手摺り本体131の先端部に回転自在に
取り付けられ、折り畳み式の支持具137が手摺り本体
131と補助脚136との間に介在されている。使用時
には、水平状態にした手摺り本体131から回転自在の
補助脚136を引き出して垂直状態にすると、手摺り本
体131の先端部が補助脚136で床面にぐらつきのな
いように支えられる。不使用時には、支持具137を折
り畳んで補助脚136を手摺り本体131と重ね合わ
せ、手摺り本体131を補助脚136とともに収納箱1
34に収納すればよい。
すように、手摺り本体131の先端部に折り畳み式の補
助脚136を設けるようにしてもよい。上記補助脚13
6の一端側は、手摺り本体131の先端部に回転自在に
取り付けられ、折り畳み式の支持具137が手摺り本体
131と補助脚136との間に介在されている。使用時
には、水平状態にした手摺り本体131から回転自在の
補助脚136を引き出して垂直状態にすると、手摺り本
体131の先端部が補助脚136で床面にぐらつきのな
いように支えられる。不使用時には、支持具137を折
り畳んで補助脚136を手摺り本体131と重ね合わ
せ、手摺り本体131を補助脚136とともに収納箱1
34に収納すればよい。
【0024】上記の水平な手摺り13,14の他に、浴
室1の正面壁4、側面壁8,9、背面壁6には、固定式
の水平手摺りまたは縦手摺りが適宜取り付けられている
が、出入口部5から浴槽部3の間の水平手摺り15を除
いては、図示省略している。
室1の正面壁4、側面壁8,9、背面壁6には、固定式
の水平手摺りまたは縦手摺りが適宜取り付けられている
が、出入口部5から浴槽部3の間の水平手摺り15を除
いては、図示省略している。
【0025】(本実施の形態の作用)上記のように構成
された本実施の形態の手摺り付き浴室構造によると、床
面から適宜の高さ位置になされた水平な手摺り13,1
4が、便器10と出入口部5との間と、便器10と浴槽
部3との間に設けられているので、高齢により身体機能
が低下した人及び片麻痺等の身体的ハンディキャップを
負う人等であっても、手摺りを伝わっての歩行が容易と
なる。
された本実施の形態の手摺り付き浴室構造によると、床
面から適宜の高さ位置になされた水平な手摺り13,1
4が、便器10と出入口部5との間と、便器10と浴槽
部3との間に設けられているので、高齢により身体機能
が低下した人及び片麻痺等の身体的ハンディキャップを
負う人等であっても、手摺りを伝わっての歩行が容易と
なる。
【0026】特に、右麻痺の人が使用するときには、図
1の矢印Xで示すように、出入口部5から浴室内に入
り、左手で手摺り13,14を伝わってカウンター11
の前に行き、椅子12に着座してシャワー等で洗体す
る。その後、浴槽31の左側に設けられた移乗台32に
またがって浴槽31に入る。入浴後には、図1の矢印Y
で示すように、浴槽31の右側に設けられた移乗台32
にまたがり、浴槽31から出て、側面壁9の手摺り15
を伝わって出入口5から出るようにする。このようにす
れば、右麻痺の人であっても介添えなしに入浴できるの
で、きわめて利便性が高い。
1の矢印Xで示すように、出入口部5から浴室内に入
り、左手で手摺り13,14を伝わってカウンター11
の前に行き、椅子12に着座してシャワー等で洗体す
る。その後、浴槽31の左側に設けられた移乗台32に
またがって浴槽31に入る。入浴後には、図1の矢印Y
で示すように、浴槽31の右側に設けられた移乗台32
にまたがり、浴槽31から出て、側面壁9の手摺り15
を伝わって出入口5から出るようにする。このようにす
れば、右麻痺の人であっても介添えなしに入浴できるの
で、きわめて利便性が高い。
【0027】また、便器10に座った後、前屈みになる
方がよく排泄できる場合が多い。このような場合、便器
10の正面側の水平な手摺り13は前屈みの姿勢を安定
させるのに役立つ。出入口部5と便器10間との移動時
には、手摺り14をはね上げておき、便器10とカウン
ター11間との移動時には、手摺り13をはね上げでお
くと、移動が容易である。
方がよく排泄できる場合が多い。このような場合、便器
10の正面側の水平な手摺り13は前屈みの姿勢を安定
させるのに役立つ。出入口部5と便器10間との移動時
には、手摺り14をはね上げておき、便器10とカウン
ター11間との移動時には、手摺り13をはね上げでお
くと、移動が容易である。
【0028】さらにまた、手摺り13,14は、一端が
支点として壁側に取り付けられ、他端が上下方向に回動
自在となるように取り付けられているので、健常者が利
用するときは壁側に収納でき、邪魔にならない。
支点として壁側に取り付けられ、他端が上下方向に回動
自在となるように取り付けられているので、健常者が利
用するときは壁側に収納でき、邪魔にならない。
【0029】以上、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明したが、本発明は、この実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲の設計変更
があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態の
手摺り付き浴室構造は、右麻痺の人の利便性を考えて、
出入口部5と便器10を図1に示すように配置したが、
左麻痺の人の場合には、図1の出入口部5と便器10の
位置を反転させればよい。
て説明したが、本発明は、この実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲の設計変更
があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態の
手摺り付き浴室構造は、右麻痺の人の利便性を考えて、
出入口部5と便器10を図1に示すように配置したが、
左麻痺の人の場合には、図1の出入口部5と便器10の
位置を反転させればよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によると、下記の
効果を奏する。 (1) 出入口部が、洗い場を挟んで浴槽と対向する正面壁
に設けられた場合、移動条件が悪くなるという問題があ
ったが、本発明では、便器と浴槽との間と、便器と出入
口との間に、水平な手摺りを設けて、便器の周りを囲う
ように手摺りを廻すので、浴室として使用の際の移動用
手摺りが全四方まわりに取り付くことになる。このた
め、高齢により身体機能が低下した人及び片麻痺等の身
体的ハンディキャップを負う人等であっても、手摺りを
伝わっての歩行が容易となる。 (2) 特に、右麻痺の人が、出入口部から便器と浴槽部と
の間のカウンター等に移動する場合、便器まわりの水平
な手摺りを左手で握って移動すれば、左手で縦手摺を握
って大回りする従来技術のものに比べて最短でたどり着
くことができる。また、出入口部付近移動時に手摺りが
ないため生じる体の不安定さも解消される。 (3) 便器の正面側の水平な手摺りは、前屈みの姿勢を安
定させるのに役立つ。
効果を奏する。 (1) 出入口部が、洗い場を挟んで浴槽と対向する正面壁
に設けられた場合、移動条件が悪くなるという問題があ
ったが、本発明では、便器と浴槽との間と、便器と出入
口との間に、水平な手摺りを設けて、便器の周りを囲う
ように手摺りを廻すので、浴室として使用の際の移動用
手摺りが全四方まわりに取り付くことになる。このた
め、高齢により身体機能が低下した人及び片麻痺等の身
体的ハンディキャップを負う人等であっても、手摺りを
伝わっての歩行が容易となる。 (2) 特に、右麻痺の人が、出入口部から便器と浴槽部と
の間のカウンター等に移動する場合、便器まわりの水平
な手摺りを左手で握って移動すれば、左手で縦手摺を握
って大回りする従来技術のものに比べて最短でたどり着
くことができる。また、出入口部付近移動時に手摺りが
ないため生じる体の不安定さも解消される。 (3) 便器の正面側の水平な手摺りは、前屈みの姿勢を安
定させるのに役立つ。
【0031】請求項2記載の本発明によると、下記の効
果を奏する。 (4) 健常者が入浴するときは、水平な手摺りを壁側に収
めることができ、邪魔にならない。 (5) 水平な手摺りは、一端を支点として壁側に取り付け
るだけであるから、壁にはその部分だけの下地補強で済
むため、取付けコストを削減できる。
果を奏する。 (4) 健常者が入浴するときは、水平な手摺りを壁側に収
めることができ、邪魔にならない。 (5) 水平な手摺りは、一端を支点として壁側に取り付け
るだけであるから、壁にはその部分だけの下地補強で済
むため、取付けコストを削減できる。
【図1】本発明の一実施の形態であって、浴室の平面図
である。
である。
【図2】図1の浴室の内部を示す斜視図である。
【図3】手摺りの使用状態を示す斜視図である。
【図4】手摺りの詳細を示す説明図であって、(イ)は
収納時の正面図、(ロ)は使用状態の斜視図、(ハ)は
(ロ)のA部を示す斜視図である。
収納時の正面図、(ロ)は使用状態の斜視図、(ハ)は
(ロ)のA部を示す斜視図である。
【図5】図4の手摺りの変形例を示す斜視図である。
1 浴室
2 床部
3 浴槽部
4 正面壁
5 出入口部
10 便器
13,14 手摺り
Claims (2)
- 【請求項1】 周囲が壁で囲われた浴室内の一側が床部
になされ、浴室内の他側が浴槽部になされ、床部を挟ん
で浴槽部と対向する床部の縁辺に立設された正面壁の一
方側に出入口部が設けられ、正面壁の他方側近傍の床部
に便器が設置された手摺り付き浴室構造であって、 浴室内方に向けて伸びる水平な手摺りが、便器と浴槽部
との間と、便器と出入口部との間に設けられていること
を特徴とする手摺り付き浴室構造。 - 【請求項2】 前記手摺りは、略真っ直ぐな棒状体であ
って、他端が上下、左右のいずれかの方向に回動自在と
なるように、一端を支点として壁側に取り付けられてい
ることを特徴とする請求項1記載の手摺り付き浴室構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002046638A JP2003245218A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 手摺り付き浴室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002046638A JP2003245218A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 手摺り付き浴室構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003245218A true JP2003245218A (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=28659969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002046638A Pending JP2003245218A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 手摺り付き浴室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003245218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015202175A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | 積水ホームテクノ株式会社 | サニタリールームにおけるカーテン構造 |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002046638A patent/JP2003245218A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015202175A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | 積水ホームテクノ株式会社 | サニタリールームにおけるカーテン構造 |
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