JP2014065406A - プルハンドルの取付構造 - Google Patents

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Takashi Nogami
貴司 野上
Mafuyu Okada
真冬 岡田
Daisuke Harada
大輔 原田
Takao Yoshikawa
隆夫 吉川
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Abstract

【課題】側面衝突時の衝撃吸収性能を確保しつつ、プルハンドルの使用感の向上を図る。
【解決手段】プルハンドル取り付け片18は、アームレスト部12の側面部12Bをなすドアトリム6の箇所からドアインナーパネル4側に突設されている。プルハンドル取り付け片18の延在方向の中間部1802に、プルハンドル14の底壁1402(底部)がタッピングねじ8を介して取着されている。プルハンドル取り付け片18は、その先端部1804がドアドアインナーパネル4に当接する長さで形成されている。プルハンドル取り付け片18の全長Lが、プルハンドル取り付け片18の突設された方向に沿った開口部16の幅Wよりも大きい寸法で形成されている。プルハンドル取り付け片18がドアトリム6から突出する基部に、プルハンドル取り付け片18の他の部分よりも強度が低い脆弱部1806が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、プルハンドルの取付構造に関する。
乗用車などの車両においては、ドアトリムに車室内側に膨出するアームレスト部を設け、このアームレスト部の上面に開口部を形成し、この開口部にドアの開閉の際に手を掛けるためのプルハンドルを設けている。
このようなプルハンドルの取付構造として、特許文献1には、ドアトリムからドアインナーパネル側にプルハンドル取り付け片を突設させ、このプルハンドル取り付け片の先部にプルハンドルの底部をねじにより締結したものが提案されている。
特開2006−1409号公報
一方、アームレスト部を構成するドアトリム自体は合成樹脂製で薄肉であるため、ドアを開く際、プルハンドル近傍のアームレスト部の箇所を押すと、そのドアトリムの箇所がたわんでしまうことがあり、使用感の向上を図る上で改善の余地がある。
また、プルハンドルは、手が掛けられてドアの開閉のための力が加わる箇所であり、所定の剛性を有している。
そのため、車両の側面衝突時においては、アームレスト部の変形によって衝撃吸収を図るため、プルハンドルをアームレスト部から切り離す必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、側面衝突時の衝撃吸収性能を確保しつつ、プルハンドルの使用感の向上を図る上で有利なプルハンドルの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ドアトリムに形成されたアームレスト部と、前記アームレスト部の上部に形成された開口部と、前記開口部に設けられたプルハンドルと、前記ドアトリムからドアインナーパネル側に突設され前記プルハンドルの底部が取着されるプルハンドル取り付け片とを備えるプルハンドルの取付構造であって、前記プルハンドル取り付け片は、その先端が前記ドアインナーパネルに当接して配置され、前記プルハンドル取り付け片が前記ドアトリムから突出する基部に、前記プルハンドル取り付け片の他の部分よりも強度が低い脆弱部が形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記プルハンドル取り付け片の全長が、前記プルハンドル取り付け片の突設された方向に沿った前記開口部の幅よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ドアを開く際、プルハンドル近傍のアームレスト部の箇所を押しても、プルハンドル取り付け片の先端がドアインナーパネルに当接しているため、そのドアトリムの箇所のたわみを防止する上で有利となり、使用感の向上を図る上で有利となる。
また、側面衝突などにより応力がインナーパネルからプルハンドル取り付け片を介して脆弱部に作用して脆弱部が破断することによりプルハンドルは、アームレスト部に連結された状態が解除される。そのため、アームレスト部は、インナパネルから受ける応力によって容易に変形可能となり、アームレスト部の変形によって衝撃吸収を図る上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、プルハンドルが開口部から外れても、プルハンドル取り付け片が開口部の縁部に掛止することでプルハンドルの車室内への飛び出しを防止する上で有利となる。
本実施の形態のプルハンドルの取付構造10が適用されたドア2の斜視図である。 プルハンドル14が設けられたスイッチパネル20の斜視図である。 図1のAA線断面図である。 プルハンドル取り付け片18の脆弱部1806を説明する断面図である。 側面衝突時における図1のAA線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図3に示すように、車両のドア2は、金属製のドアインナーパネル4と、ドアインナーパネル4の車外側に設けられた不図示の金属製のドアアウターパネルと、ドアインナーパネル4の車室側に設けられた合成樹脂製のドアトリム6とを含んで構成されている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態のプルハンドルの取付構造10は、アームレスト部12と、プルハンドル14と、プルハンドル取り付け用の開口部16と、プルハンドル取り付け片18とを含んで構成されている。
アームレスト部12は、乗員が肘を掛けて休める部分であり、ドアトリム6の中央から車室側に膨出形成されている。
アームレスト部12の上部は、車両の前後方向に沿って延在しており、車室の上方を向いた上面部12Aと、上面部12Aに接続され車室側を向いた側面部12Bとを有している。
プルハンドル取り付け用の開口部16は、上面部12Aの後部に設けられ、また、上面部12Aの前部に不図示の上面前部側開口部が設けられている。
アームレスト部12の上面に合成樹脂製のスイッチパネル20が取着され、したがって、アームレスト部12の上面はスイッチパネル20で構成されている。
スイッチパネル20は、上面部12Aに載置されるパネル本体20Aを有し、プルハンドル14は、パネル本体20Aの後部に設けられ、パネル本体20Aから下方に突出している。
プルハンドル14は、底壁1402と、底壁1402の周囲から起立してパネル本体20Aに接続される側壁1404とを有し、底壁1402と側壁1404とによってパネル本体20Aの上方に手を掛けるための開放状の凹部が形成されている。
また、パネル本体20Aの前部には、パワーウィンドなどを操作するスイッチ22が収容されたスイッチ収容部24が設けられ、スイッチ収容部24は、パネル本体20Aから下方に突出している。
スイッチパネル20はパネル本体20Aの下面がアームレスト部12の上面に載置されると共に、図2に示すように、その下面に突設された複数の爪部2002が上面部12Aに形成された不図示の係止溝に係止することで上面部12Aに取着される。このようにスイッチパネル20が上面部12Aに取着された状態で、プルハンドル14は開口部16に収容され、スイッチ収容部24は前記上面前部側開口部に収容される。
図3に示すように、プルハンドル取り付け片18は、アームレスト部12の側面部12Bをなすドアトリム6の箇所からドアインナーパネル4側に突設されている。
このプルハンドル取り付け片18の延在方向の中間部1802に、プルハンドル14の底壁1402(底部)がタッピングねじ8を介して取着されている。
プルハンドル取り付け片18は、その先端部1804がドアドアインナーパネル4に当接する長さで形成されている。
また、本実施の形態では、プルハンドル取り付け片18の全長Lが、プルハンドル取り付け片18の突設された方向に沿った開口部16の幅Wよりも大きい寸法で形成されている。
また、図4に示すように、プルハンドル取り付け片18がドアトリム6から突出する基部に、プルハンドル取り付け片18の他の部分よりも強度が低い脆弱部1806が形成されている。
脆弱部1806は、例えば、断面積をプルハンドル取り付け片18の他の部分よりも小さくした薄肉部によって形成され、この薄肉部に応力が集中することで容易に破断するように構成されている。
次に、作用効果について説明する。
ドア2を開く際、プルハンドル14近傍のアームレスト部12の箇所を押しても、プルハンドル取り付け片18の先端部1804がドアインナーパネル4に当接しているため、そのドアトリム6の箇所のたわみを防止でき、使用感の向上を図る上で有利となる。
また、プルハンドル取り付け用のプルハンドル取り付け片18を用いてドアトリム6の箇所のたわみを防止する構造を構成したため、部品点数を増加させることなく使用感の向上を図る上で有利となる。
また、側面衝突などにより、車両の側方からの衝撃がドア2に加わり、ドアインナーパネル4に車室側に向かう応力が作用すると、その応力は、ドアインナーパネル4からプルハンドル取り付け片18を介して脆弱部1806に作用し、脆弱部1806が破断する。
脆弱部1806が破断することによりプルハンドル14は、アームレスト部12に連結された状態が解除される。
そのため、アームレスト部12は、インナパネルから受ける応力によって容易に変形可能となり、アームレスト部12の変形によって衝撃吸収を図る上で有利となる。
また、プルハンドル取り付け片18の全長が、プルハンドル取り付け片18の突設された方向に沿った開口部16の幅よりも大きい寸法で形成されているため、図5に示すように、プルハンドル14が開口部16から外れても、プルハンドル取り付け片18が開口部16の縁部に掛止することでプルハンドル14の車室内への飛び出しを防止する上で有利となる。
4……ドアインナーパネル、6……ドアトリム、10……プルハンドルの取付構造、12……アームレスト部、14……プルハンドル、1402……底壁、16……開口部、18……プルハンドル取り付け片、1804……先端部、1806……脆弱部、L……プルハンドル取り付け片18の全長、W……開口部16の幅。

Claims (2)

  1. ドアトリムに形成されたアームレスト部と、
    前記アームレスト部の上部に形成された開口部と、
    前記開口部に設けられたプルハンドルと、
    前記ドアトリムからドアインナーパネル側に突設され前記プルハンドルの底部が取着されるプルハンドル取り付け片とを備えるプルハンドルの取付構造であって、
    前記プルハンドル取り付け片は、その先端が前記ドアインナーパネルに当接して配置され、
    前記プルハンドル取り付け片が前記ドアトリムから突出する基部に、前記プルハンドル取り付け片の他の部分よりも強度が低い脆弱部が形成されている、
    ことを特徴とするプルハンドルの取付構造。
  2. 前記プルハンドル取り付け片の全長が、前記プルハンドル取り付け片の突設された方向に沿った前記開口部の幅よりも大きい寸法で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のプルハンドルの取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016060281A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 トヨタ紡織株式会社 車両用ドアトリム
JP2021187378A (ja) * 2020-06-03 2021-12-13 スズキ株式会社 ドアトリム構造
WO2022206114A1 (zh) * 2021-03-31 2022-10-06 重庆平伟汽车零部件有限公司 一种车门拉手盒结构

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