JP2014062030A - ガラス成形体の製造装置、及びガラス成形体の製造方法 - Google Patents

ガラス成形体の製造装置、及びガラス成形体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の高いガラス成形装置を提供する。
【解決手段】ガラス成形装置1は、成形型内のガラス材料を少なくともプレス成形する第1及び第2の成形部6、8と、交換ステップを行い、第1及び第2の成形部6、8のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられた交換・冷却部と、成形型を、交換・冷却部に対応して設けられたサブ処理部待機位置と第1及び第2の成形部6、8に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、回転軸16を中心に搬送する搬送ロボット14と、第1及び第2の成形部6、8と第1及び第2の成形部6、8との間で成形型を移動させる第1及び第2の成形部移動機構26、28と、交換・冷却部とサブ処理部待機位置との間で成形型を移動させる交換・冷却部移動機構24と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガラス成形体の製造装置、及びガラス成形体の製造方法に関し、特に、成形型内に配置されたガラス材料を加熱し、ガラス材料をプレス成形することによりガラス成形体を製造する装置及び方法に関する。
近年、ガラス材料を金型内に配置し、ガラス材料と金型を加熱し、軟化したガラス材料を成形型によりプレス成形することにより、レンズなどのガラス成形体を形成する方法が用いられている。このようなプレス成形によりガラス成形体を製造するための装置として、例えば、特許文献1(特開昭63−170225号公報)には、成形部内にプレス機構が配置され、成形部の外周に加熱コイルが配置された成形装置が開示されている。
また、例えば、特許文献2(特開平1−157425号公報)には、ターンテーブル上に加熱室、プレス室、冷却室などの処理室を円周方向に連続して配置し、ターンテーブルによりガラス材料が入れられた成形型を、これらの各室を順次移送することにより、ガラス材料を加熱(予熱)、プレス成形、冷却してガラス成形体を製造する装置が開示されている。
特開昭63−170225号公報 特開平1−157425号公報
しかしながら、特許文献1(特開昭63−170225号公報)に記載された装置は、流れ作業により複数のレンズの製造を並行して行うことを想定しておらず、レンズの大量生産には適さない。
また、ガラス成形体の製造工程では、予熱工程、加熱工程、冷却工程及び成形型の取出・搬入工程に比べて、プレス成形工程に非常に時間を要する。このため、特許文献2に記載された装置において複数の成形型を用いてガラス成形体を製造しようとする場合に、一の成形型に対する予熱工程等が完了していても、他の成形型に対するプレス成形工程が完了するまでターンテーブルを回転させることができない。このため、ある成形型に対してプレス成形工程を行っている間は、他の成形型は予熱等の工程が完了していても次の工程を行うことができない。このため、他の成形型のプレス成形工程に要する時間の影響を受け、ガラス成形体の製造工程全体の時間が長時間となってしまい、生産性が低下してしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、生産性の高いガラス成形装置及び方法を提供することである。
本発明のガラス成形体の製造装置は、金型ユニット内に配置されたガラス材料を加熱し、加熱されたガラス材料をプレス成形することによりガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、金型ユニット内のガラス材料を少なくともプレス成形する複数のメイン処理部と、複数のメイン処理部とは異なる処理を行い、複数のメイン処理部のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられたサブ処理部と、金型ユニットを、サブ処理室に対応して設けられたサブ処理部待機位置と複数のメイン処理部に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、中心軸を中心に搬送する搬送ロボットと、複数のメイン処理部と複数のメイン処理部待機位置との間で金型ユニットを移動させる複数のメイン移動機構と、サブ処理部とサブ処理部待機位置との間で金型ユニットを移動させるサブ処理機構と、を備える。
本発明によれば、従来用いられていたターンテーブルに代えて搬送ロボットにより、金型ユニットを、サブ処理部待機位置と複数のメイン処理部に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間を搬送するため、第1のメイン処理部において第1の金型ユニットに対してプレス成形を行っている際に、第2の金型ユニットを第2のメイン処理部とサブ処理部との間で移動させることができる。これにより、第1の金型ユニットに対するプレス成形の処理時間に関係なく、第2の金型ユニットに対する交換、加熱、冷却ステップ等の各種処理を進行することができ、生産性を向上することができる。
また、本発明のガラス成形体の製造方法は、金型ユニット内のガラス材料を少なくともプレス成形する複数のメイン処理部と、複数のメイン処理部とは異なる処理を行い、複数のメイン処理部のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられたサブ処理部と、金型ユニットを、サブ処理室に対応して設けられたサブ処理部待機位置と複数のメイン処理部に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、中心軸を中心に搬送する搬送ロボットと、複数のメイン処理部と複数のメイン処理部待機位置との間で金型ユニットを移動させる複数のメイン移動機構と、サブ処理部とサブ処理部待機位置との間で金型ユニットを移動させるサブ処理機構と、を備えたガラス成形体の製造装置を用いたガラス成形体の製造方法であって、サブ処理部により、プレス成形が完了した金型ユニットと新たな金型ユニットの交換、又は、金型ユニットから成形されたガラス成形体とガラス材料との交換を行う交換工程と、金型ユニットを、サブ移動機構によりサブ処理部からサブ処理部待機位置まで移動し、搬送ロボットによりサブ処理待機位置からメイン処理部待機位置まで搬送し、メイン移動機構によりメイン処理部待機位置からメイン処理部へ移動させるサブ−メイン移動工程と、メイン処理部により金型ユニット内のガラス材料を加熱する加熱工程と、メイン処理部により金型ユニット内のガラス材料をプレス成形するプレス工程と、金型ユニットを、メイン移動機構によりメイン処理部からメイン処理待機位置まで移動し、搬送ロボットによりメイン処理待機位置からサブ処理待機位置まで搬送し、サブ移動機構によりサブ処理待機位置からサブ処理部へ移動させるメイン−サブ移動工程と、を備え、第1の金型ユニットに、加熱工程又はプレス工程を行っている間に、これと並行して、第2の金型ユニットにメイン−サブ移動工程又はサブ−メイン移動工程を行う。
本発明によれば、生産性の高いガラス成形装置及び方法を提供することができる。
本実施形態のレンズの成形装置の構成を示す斜視概略図である。 本実施形態のレンズの成形装置の構成を示す搬送部の高さにおける水平断面図である。 本実施形態のレンズの成形装置の構成を示す交換・冷却部、第1の成形部、及び第2の成形部の高さにおける水平断面図である。 図3におけるA−A断面図である。 図3におけるB−B断面図である。 弧本実施形態のレンズ成形装置で用いられる成形型を示す断面図である。 搬送ロボットの構成を示す図であり、(a)は把持機構を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。 搬送ロボットを用いて成形型を移動させる流れを説明するための図(その1)であり、(a)は把持機構を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。 搬送ロボットを用いて成形型を移動させる流れを説明するための図(その2)であり、(a)は把持機構を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。 搬送ロボットを用いて成形型を移動させる流れを説明するための図(その3)であり、(a)は把持機構を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。 搬送ロボットを用いて成形型を移動させる流れを説明するための図(その4)であり、(a)は把持機構を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。 本実施形態のレンズ成形装置を用いたガラス成形体の製造方法における、二つの成形型の移動及び、これら成形型に対して行われる処理を示すタイムチャートである。 各ステップにおいて成形型のガラス材料の温度、及び、成形型に加えられる圧力の大きさを示すグラフである。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その1)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その2)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その3)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その4)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その5)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その6)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その7)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その8)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その9)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その10)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その11)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その12)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 ガラス成形体の製造方法を説明するための図(その13)であり、(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
図1〜図5は本実施形態のレンズの成形装置の構成を示し、図1は斜視概略図、図2は搬送部の高さにおける水平断面図、図3は交換・冷却部、第1の成形部、及び第2の成形部の高さにおける水平断面図、図4は図3におけるA−A断面図、図5は図3におけるB−B断面図である。なお、図1では、後述する搬送機構については図示を省略している。
これらの図に示すように、本実施形態のレンズ成形装置1は、略円柱状の搬送部2と、搬送部2の上方に設けられた交換・冷却部4、と、第1の成形部6及び第2の成形部8と、を備える。本実施形態のレンズ成形方法では、一対の成形型を、交換・冷却部4と、第1及び第2の成形部6、8のいずれかとの間を、搬送部2を介して移動させて各工程を行うことにより、ガラス材料の成形を行う。
交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8は、後述する搬送機構を構成する駆動軸を中心とした所定の半径を有する小円の円周に沿うように、すなわち、交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8の中心が小円上に位置するように、配列されている。また、本実施形態では、これら交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8は、搬送機構を構成する駆動軸を中心に等角度間隔で設けられている。なお、これら交換・冷却部、各成形部は必ずしも本実施形態のように等角度間隔で設けられていなくてもよい。各部の配置によっては等角度間隔の場合よりも、生産性が向上する場合があるからである。例えば、移動頻度の高い交換・冷却部と第1の成形部、または交換・冷却部と第2の成形部との間隔を第1の成形部と第2の成形部との間隔よりも低角度にすることにより、移動時間の短縮が図られ、全体としての生産性向上に寄与する、等である。
搬送部2は、搬送部ケーシング2Aにより円柱状の空間が形成され、この空間内に設置された搬送ロボット機構14と、交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8の下方にそれぞれ設けられた交換・冷却部移動機構24、第1の成形部移動機構26及び第2の成形部移動機構28と、を備える。また、搬送部ケーシング2Aの上面の交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8に当たる箇所には、それぞれ開口4B、6B、8Bが形成されている。搬送部2内の空間は、これら開口4B、6B、8Bを介して、交換・冷却部4、第1の成形部6及び第2の成形部8内の空間とそれぞれ連通している。
なお、本実施形態では、搬送部2と、第1の成形部6及び第2の成形部8との間に形成された開口6B、8Bの径は、第1の成形部移動機構26及び第2の成形部移動機構28の型支持部26A、28Aの径よりも大きい。また、搬送部2と交換・冷却部4との間に形成された開口4Bの径は、交換・冷却部移動機構24の型支持部24Aの径よりも小さい。
本実施形態では、搬送部2内は、特にヒーター等により加熱していないが、これに限らず、搬送部2内を加熱してもよい。搬送部2、第1の成形部6及び第2の成形部8は、それぞれの内部が不活性ガス雰囲気とされている。不活性ガスとしては、窒素やアルゴンなどが使用され、酸素濃度が5ppm以下であることが好ましい。このように搬送部2、第1の成形部6及び第2の成形部8の内部を不活性ガス雰囲気とすることで、成形型12の酸化やガラス材料の表面変質を防止できる。
各移動機構24、26、28は、上下方向に延びる駆動軸24B、26B、28Bと、駆動軸24B、26B、28Bの先端に取り付けられた型支持部24A、26A、28Aと、を備える。これら移動機構24、26、28は、交換・冷却部4、第1の成形部6、及び第2の成形部8の直下に、これらの各室4、6、8に対応して設けられている。各移動機構24、26、28の駆動軸24B、26B、28Bは、搬送部2の下方に設けられたアクチュエータなどの駆動装置(図示せず)により、型支持部24A、26A、28Aが搬送ロボット機構14と干渉しないように下方に退行した位置と、先端の型支持部24A、26A、28Aが交換・冷却部4、第1の成形部6、及び第2の成形部8内まで進出した位置との間で上下方向に進退可能である。これにより、移動機構24、26、28は、それぞれ、成形型を、搬送部2内の各室4、6、8の下方位置と、交換・冷却部4、第1の成形部6、及び第2の成形部8の各室内に収容された上方位置との間で移動させることができる。
第1及び第2の成形部6、8は、ともに第1及び第2の成形部ケーシング6A、8Aにより画成された略円筒状の空間からなり、内部に設けられた加熱機構としてのヒーター30、32と、第1及び第2の成形部ケーシング6A、8Aの上部に設けられたプレス機構36、38とを備える。ヒーター30、32としては、例えば、コイルヒーターなどの内側に配置された加熱対象(成形型)を外周から均一に加熱することができるものが望ましい。これらヒーター30、32により、第1及び第2の成形部6、8内は、ともにガラス屈伏点温度よりも10〜30℃程度高い温度に保たれている。第1及び第2の成形部6、8の内部は不活性ガス雰囲気とすることが好ましい。なお、本実施形態では、ヒーター30、32を第1及び第2の成形部6、8の内部に設けることとしているが、これに限らず、第1及び第2の成形部6、8の外部に設置してもよい。
プレス機構36、38は、プレスヘッド36A、38Aと、プレスヘッド駆動部36B、38Bと、を備える。プレスヘッド駆動部36B、38Bは、内部に油圧ピストンなどのアクチュエータを内蔵しており、このアクチュエータを駆動させることによりプレスヘッド36A、38Aを第1及び第2の成形部6、8内に下方に向けて下降させる。
交換・冷却部4は、交換・冷却部ケーシング4Aにより画成された略円筒状の空間からなる。また、交換・冷却部ケーシング4Aには開口(図示せず)が設けられており、この開口にはシャッターが取り付けられている。交換・冷却部4では、この開口を通して、装置外部から新たなガラス材料が収容された成形型を供給し、また、成形が完了したガラス成形体が収容された成形型を装置外部へと搬出することができる。なお、搬送部ケーシング2Aの上面の交換・冷却部4に対応する開口4Bの周囲にOリングを取り付けられておくことが好ましい。これにより、後述するように、交換・冷却部移動機構24を伸張させて、成形型12を交換・冷却部4に搬送した際に、交換・冷却部移動機構24の型支持部24AとOリングとが当接するため、交換・冷却部4内の空間と搬送部2内の空間とを密閉することができる。
なお、本実施形態では、第1及び第2の成形部6、8が成形型12内のガラス材料をプレス成形するメイン処理部を構成する。また、交換・冷却部4が、プレス成形が完了した成形型と新たな成形型の交換を行うサブ処理部を構成する。また、交換・冷却部移動機構24がサブ移動機構を構成し、第1及び第2の成形部移動機構26、28がメイン移動機構を構成する。
図6は、本実施形態のレンズ成形装置で用いられる成形型12を示す断面図である。図7に示すように、成形型12は、製造すべきガラス成形体の形状に合わせて形成された成形面を有する上型13A、下型13Bと、これら上型13A及び下型13Bの径方向の相互位置を規制する胴型13Cとを有する。上型13A及び下型13Bの成形面には離型膜が成膜されている。ガラス材料15は、上型13Aと下型13Bの間に挟み込まれた状態で配置されている。ガラス材料15をガラス屈伏点温度以上に加熱した状態で、上下型13A、13Bを相対的に近接する方向に加圧することにより、ガラス材料に成形面形状が転写され、所望の形状のガラス成形体(光学素子)にプレス成形することができる。なお、この成形型が本発明の金型ユニットに相当する。
搬送ロボット機構14は、搬送部2の中心に下方から延びるように設けられた回転軸16と、回転軸16に固定されたテーブル17と、テーブル17上に設けられた搬送ロボット18と、を備える。テーブル17及び搬送ロボット18は、回転機構(図示せず)により回転軸16を回転させると、一体となって回転する。
搬送ロボット18は、第1及び第2の成形部6、8の下方の位置と、交換・冷却部4の下方の位置との間で、回転軸16の中心軸を中心に成形型12を搬送する。なお、以下の説明では、第1及び第2の成形部6、8の下方の位置をそれぞれ第1及び第2のメイン処理部待機位置とし、サブ処理部待機位置をサブ処理部待機位置という。
図7は搬送ロボット18の構成を示す図であり、(a)は把持機構40を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。なお、以下の説明では、回転軸16を中心として半径方向(すなわち、図7(a)、(b)における横方向)を前後方向といい、半径方向外側(すなわち、図7(a)、(b)における左側)を前方、半径方向内側(すなわち、図7(a)、(b)における右側)を後方という。
図7に示すように、搬送ロボット18は、搬送ロボット本体57と、搬送ロボット本体57に設けられた成形型12を把持するための把持機構40と、搬送ロボット本体57を回転軸16に対して半径方向に進退させる進退機構42と、を備える。
把持機構40は、一対の把持部材44と、把持部材44の間に介装された軸材56と、くの字型に形成された回転部材54と、上下に移動する押圧板52と、を備える。
把持部材44は、平面視略矩形状の基部44Cと、基部44Cから延びるアーム部44Aとを備える。成形型12を把持していない状態では、基部44Cの対向する面同士が当接している。両把持部材44の基部44Cの対向する内側周縁部の後部には、それぞれ前後方向に延びる切り欠き部44Bが形成されている。この切り欠き部44Bは、図7に示すように、両把持部材44の基部44Cが当接した状態で、基部44Cの後方から中央まで所定の幅であり、先端部が前方に向かって幅が小さくなるような形状に形成されている。
アーム部44Aは、各基部44Cの両側部から前方に向かって延びる。アーム部44Aの先端部は、成形型12を把持するのに適した形状(本実施形態では、三角形状の凹部を有する形状)に形成されている。
これら把持部材44の基部44Cには、両把持部材44の基部44Cが当接した状態で連通するような、横方向(図7(a)の上下方向)に延びる貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、一対の把持部材44は、貫通孔にシャフト50が挿通し、シャフト50の両端部にバネ材48を外装させ、バネ材48の外側からシャフト50に止め具46を取り付けることにより、連結されている。また、両把持部材44の基部44Cの後部をまたぐように、案内部材47が取り付けられている。この案内部材47により、両把持部材44は互いに離間する方向(図7(a)の上下方向)のみに相対移動可能になっている。
軸材56は、上下方向に延びる円柱状の部材であり、下端部が両把持部材44の切り欠き部44Bにより形成される空間内に配置されている。また、軸材56は、支持機構(図示せず)により、垂直に延びる状態を保ったまま、前後方向に移動するように支持されている。
回転部材54は、一対のアーム54B、54Cを有するくの字状の部材であり、その中心部54Aが把持部材44の切り欠き部44Bの上方で回転可能に搬送ロボット本体57に取り付けられている。これにより、回転部材54は、中心部54Aを中心に前後方向及び上下方向により画成される面内で回転することができる。回転部材54は、一方のアーム54Bは、後方に下向きに延び、他方のアーム54Cは後方に上向きに延びた状態となっている。
押圧板52は、回転部材54の上方に前後方向に延びるように設けられ、不図示の駆動機構により上下方向に移動可能な部材である。押圧板52が下降すると、押圧板52の下面と、回転部材54の他方のアーム54Cと当接し、他方のアーム54Cが回転する。
押圧板52が他方のアーム54Cと離間した初期状態では、一対の把持部材44はそれぞれ両側部に設けられたバネ材48により内側へ向けて付勢されているため、基部44Cの対向する面が当接している。
押圧板52が下降すると、押圧板52の下面と、回転部材54の他方のアーム54Cと当接し、回転部材54を図7(b)における時計回りに回転させる。そして、回転部材54が回転することにより、一方のアーム54Bが軸材56を前方へ押圧しながら前進する。このように一方のアーム54Bが軸材56を前方へ押圧しながら前進すると、軸材56が、一対の把持部材44の切り欠き部44Bの先端の傾斜面に当接し、これら一対の把持部材44を側方に向けて押し広げながら前進する。さらに、これら一対の把持部材44は、案内部材47により互いに離間する方向のみに相対移動可能となっている。このため、軸材56が前方へ前進すると、一対の把持部材44がバネ材48の弾性力に抗しながら離間し、一対のアーム44Aの間が開かれる。
また、上記の通り、一対の把持部材44はバネ材48により近接する方向に付勢されている。このため、このように一対のアーム44Aが開かれた状態から、押圧板52が上昇して、回転部材54の他方のアーム54Cから離間すると、軸材56は切り欠き部44Bの先端の傾斜面を介して、後方に向かって付勢される。これにより、軸材56が後方に移動し、さらに、軸材56により回転部材54の一方のアーム54Bが後方に向かって押圧移動され、回転部材54が図7(b)における反時計周りに回転する。このようにして、一対の把持部材44は基部44Cが当接している初期状態へと戻る。
進退機構42は、テーブル17に前後方向に延びるように設置されたレール61と、搬送ロボット本体57の下部に設けられ、レール61に沿って搬送ロボット本体57を前後方向に案内するスライド部材60と、一端62Bが回転軸16に接続され、他端62Aが搬送ロボット本体57の後端に接続された第1の棒材62と、一端64Bが回転軸16の中間部に接続され、他端64Aが第1の棒材62の中間部に接続された第2の棒材64と、第1の棒材62の一端62Bを上下方向に移動さえる駆動機構(不図示)と、を備える。
第1の棒材62の一端62Bは、回転軸16に形成されたガイド溝16Aに沿って上下方向に摺動可能であるとともに、回転軸に対して回動可能に保持されている。このような構成としては、ガイド溝16Aに摺動可能な部材を設け、この摺動可能な部材に第1の棒材62の一端62Bを回動可能に接続すればよい。また、第1の棒材62の他端62Aは、搬送ロボット本体57の後部に回転可能に接続されている。
第2の棒材64の一端64Bは、回転軸16の中間部に回転可能に接続されている。また、第2の棒材64の他端64Aは、第1の棒材62の中間部に第1の棒材62に沿って摺動可能であるとともに、回転可能に保持されている。なお、このような構成としては、第1の棒材62にガイド溝を設けるとともに、ガイド溝に摺動部材を設けておき、この摺動部材に第2の棒材64の他端64Aを回動可能に接続すればよい。
スライド部材60はレール61に沿って摺動可能であり、これにより、搬送ロボット本体57はレール61に沿って水平方向に案内する。
駆動機構は、第1の棒材62の一端62Bをガイド溝16Aの上下に移動させることができる。
駆動機構により第1の棒材62の一端62Bが下方に移動されると、第1の棒材62がその傾斜角が水平に近づくように回転し、他端62Aが水平方向に移動する。なお、この際、第2の棒材64は、他端64Aが第1の棒材64の長手方向にスライドしながら、第1の棒材62を案内する。このように、第1の棒材62が水平に近づくように回転すると、他端62Aが前方に向かって移動するため、搬送ロボット本体57はスライド部材60及びレール61によりに案内されて前進する。
また、このように駆動機構により第1の棒材62の一端62Bが下方に移動して、搬送ロボット本体57が前進した状態から、駆動機構により第1の棒材62の一端62Bを上昇させると、他端62Aが水平方向にのみ移動可能な搬送ロボット本体57の後部に回転可能に接続されているため、第1の棒材62が垂直に近づくように回転する。この際、第2の棒材64は、他端64Aが第1の棒材64の長手方向にスライドしながら、第1の棒材62を案内する。このように、第1の棒材62が垂直に近づくように回転すると、他端62Aが後方に向かって移動するため、搬送ロボット本体57はスライド部材60及びレール61によりに案内されて後退する。
以下、上記の搬送ロボットを用いて、成形型をサブ処理部待機位置から第1メイン処理部待機位置まで移動させる流れを説明する。図8〜図11は、搬送ロボットを用いて成形型を移動させる流れを説明するための図であり、各図において、(a)は把持機構40を示す平面図、(b)は搬送ロボットの側面図である。
成形型12は、交換・冷却部移動機構24の型支持部24A上に載置されている。まず、図8に示すように、把持機構40の押圧板52を下降させる。これにより、回転部材54が回転し、軸材56が前方に移動するため、把持部材44が開かれる。
そして、このように把持部材44を開いた状態を保ちながら、図9に示すように、進退機構42の駆動機構により第1の棒材62の一端62Bを下降させる。これにより、搬送ロボット本体57が前進し、成形型12が把持機構40の一対のアーム44Aの間に位置する。
このように、成形型12が把持機構40の一対のアーム44Aの間に位置した状態で、図10に示すように、把持機構40の押圧板52を上昇させる。これにより、把持機構40の一対の把持部材44が閉じ、アーム44Aにより成形型12が把持される。この状態で、交換・冷却部移動機構24の駆動軸24Bを下降させる。これにより、型支持部24Aが成形型12から離間する。
次に、図11に示すように、進退機構42の駆動機構により第1の棒材62の一端62Bを上昇させる。これにより、搬送ロボット本体57が回転軸16に向かって退行する。
このように、搬送ロボット本体57が退行した状態で、回転軸16の中心軸周りに、回転軸16及び搬送ロボット18を第1のメイン処理部待機位置に向く位置まで回転させる。なお、この際、第1の成形部移動機構26の駆動軸26Bを下降させておく。
次に、進退機構42の駆動機構により第1の棒材62の一端62Bを下降させる。これにより、搬送ロボット本体57が前進し、成形型12が第1の成形部移動機構26の型支持部28A上に位置する。この状態で、第1の成形部移動機構26の駆動軸26Bを、型支持部26Aと成形型12の下面とが当接するまで上昇させる。
次に、交換・冷却部移動機構24の型支持部24A上に載置されている。まず、図8に示すように、把持機構40の押圧板52を下降させる。これにより、把持部材44が開かれ、成形型12が型支持部26Aに支持される。
このように、このように把持部材44を開いた状態を保ちながら、進退機構42の駆動機構により第1の棒材62の一端62Bを上昇させる。これにより、搬送ロボット本体57が回転軸16に向かって退行する。
そして、把持機構40の押圧板52を上昇させる。これにより、把持機構40の一対の把持部材44が閉じる。
上記の説明では、成形型をサブ処理部待機位置から第1メイン処理部待機位置まで移動する流れを説明したが、成形型をサブ処理部待機位置から第2メイン処理部待機位置まで移動させる場合や、第1又は第2メイン処理部待機位置からサブ処理部待機位置まで移動させる場合であっても同様に行うことができる。
以下、本実施形態のレンズ成形装置1を用いたガラス成形体の製造方法を説明する。本実施形態では、二つの成形型12に対してタイミングをずらして並行して各処理を行うことにより、連続的にガラス成形体を製造する。
図12は、本実施形態のレンズ成形装置を用いたガラス成形体の製造方法における、二つの成形型の移動及び、これら成形型に対して行われる処理を示すタイムチャートである。また、図13は、各ステップにおいて成形型のガラス材料の温度、及び、成形型に加えられる圧力の大きさを示すグラフである。
また、図14〜図26は、ガラス成形体の製造方法を説明するための図であり、各図において(a)は搬送部内を示す水平断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
以下の説明では、図14に示すように、第1の成形型12A内のガラス材料の成形が完了し、第1の成形型12Aが交換・冷却部4内に配置されるとともに、第2の成形型12Bが第2の成形部8に位置し、加熱ステップが完了した状態から説明を開始する。なお、この状態では、搬送ロボット18は、交換・冷却部4の直下に回転軸16に向かって後退した状態で待機している。そして、交換・冷却部移動機構24の駆動軸24Bが上方に向かって伸張し、型支持部24Aに支持された成形型12Aが交換・冷却部4内に位置している。また、第2の成形部移動機構28の駆動軸28Bが上方に向かって伸張し、型支持部28Aに支持された成形型12Bが第2の成形部8内に位置している。
まず、この状態で、交換・冷却部4内において成形型12Aを交換する交換ステップS10を行う。すなわち、交換・冷却部4の開口を通して、成形が完了したガラス成形体及び成形型12Aを交換・冷却部移動機構24の型支持部24Aから取外し、新たなガラス材料が収容された成形型12Cを交換・冷却部移動機構24の型支持部24Aに取り付ける。この際、搬送部ケーシング2Aの交換・冷却部4に連通する開口の周囲にOリングが設けられているため、交換・冷却部移動機構24の型支持部24Aの上面と、このOリングとが当接する。これにより、交換・冷却部4の開口部のシャッターを開けても、搬送部2内を気密状態に保つことができ、酸素(O2)濃度の上昇を防止できる。
また、これと並行して第2の成形部8において、成形型12Bにプレスを行うプレスステップS16を行う。なお、プレスステップS16については、このプレスステップS16を行う際に詳細に説明する。
次に、成形型12BにプレスステップS16を実施した状態で、成形型12Cを交換・冷却部4から第1の成形部6へ移動する第1の成形部移動ステップS12を行う。すなわち、まず、図15に示すように、交換・冷却部移動機構24により、駆動軸24Bを下降させて成形型12Cを搬送部2内の交換・冷却部4内の下方位置(サブ処理部待機位置)まで移動させる。そして、図16に示すように、搬送ロボット機構14により、成形型12Cを搬送部2内の第1の成形部6の直下(第1のメイン処理部待機位置)に位置するまで搬送する。次に、第1の成形部移動機構26より成形型12Cを第1の成形部6内まで移動させる。この第1の成形部移動ステップS12及び後述する第2の成形部移動ステップS22がサブ−メイン移動ステップに相当する。
次に、図17に示すように、成形型12BにプレスステップS16を実施した状態で、成形型12Cに加熱ステップS14を行う。すなわち、第1の成形部6内のヒーター32により成形型12Cを、成形型12C内のガラス材料の温度がガラス粘度で106〜1011dPa・sに相当する温度まで加熱する。好ましくは、図13に示すように屈伏点温度Tsよりも10〜30℃程度高くなるまで加熱する。なお、図17では、プレス機構36のプレスヘッド36Aが成形型12Cの上面に当接しているが、当接させなくてもよい。
次に、成形型12Bに対するプレスステップS16が完了した後、成形型12Bを、第2の成形部8から交換・冷却部4に移動させる第2の交換・冷却部移動ステップS24を行う。すなわち、まず、図18に示すように、第2の成形部移動機構28により、成形型12Bを第2の成形部8内から、搬送部2の第2の成形部8の下方位置(第2のメイン処理部待機位置)まで移動させる。そして、図19に示すように、搬送ロボット機構14により、成形型12Bを交換・冷却部4の直下の位置(サブ処理部待機位置)まで回転させる。次に、図20に示すように、交換・冷却部移動機構24より成形型12Bを交換・冷却部4内まで移動させる。この第2の交換・冷却部移動ステップS24及び後述する第1の交換・冷却部移動ステップS18がメイン−サブ移動ステップに相当する。
次に、成形型12Bに対して第2の交換・冷却部移動ステップS18が完了した後、成形型12Bを、交換・冷却部4において冷却させる冷却ステップS20を行う。そして、図20に示すように、成形型12Bに対する冷却ステップS20が完了したら、交換ステップS10を行い、成形が完了したガラス成形体が収容された成形型12Bを、新たなガラス材料が収容された成形型12Dと交換する。
また、成形型12Aに対する加熱ステップS14が完了したら、引き続き第1の成形部6内において成形型12Cに、プレスステップS16を行う。本実施形態では、プレスステップS16において、プレス処理を2回に分けて行う。まず、図13に示すように、成形型12Cをガラス屈伏点温度よりも10〜30℃高い温度(Ts+10〜30℃)に保つように加熱しながら、所定の時間(例えば、数十秒〜数十分)、プレスヘッド駆動部36Bによりプレスヘッド36Aを下降させ、成形型12Cを上下方向に押圧する第1の加圧工程を行う。
次に、成形型12Cに対して、ガラス転移温度よりも10℃高い温度(Tg+10℃)まで冷却し、さらに均熱化する冷却工程を行う。
そして、成形型12Cをガラス転移温度よりも10℃高い温度(Tg+10℃)からガラス転移温度よりも50℃低い温度(Tg−50℃)以下まで冷却しながら、所定の時間(例えば、数十秒〜数十分)、プレスヘッド駆動部36Bによりプレスヘッド36Aを下降させ、成形型12Cを上下方向に押圧する第2の加圧工程を行う。なお、第2の加圧工程におけるプレス圧力は、第1のプレス処理におけるプレス圧力よりも小さい。
また、成形型12Bを成形型12Dに交換する交換ステップS10が完了した後、成形型12Dに対して、交換・冷却部4から第2の成形部8に移動させる第2の成形部移動ステップS22を行う。すなわち、まず、図21に示すように、交換・冷却部移動機構24により、成形型12Dを交換・冷却部4内から搬送部2内の交換・冷却部4の下方位置(サブ処理部待機位置)まで移動させる。そして、図22に示すように、搬送ロボット機構14により、成形型12Dを、交換・冷却部4の下方位置から第2の成形部8の下方位置(第2のメイン処理部待機位置)まで回転させる。次に、図23に示すように、第2の成形部移動機構28より成形型12Dを第2の成形部8内まで移動させる。
次に、成形型12Dに対する第2の成形部移動ステップS22が完了した後、図23に示すように、第2の成形部8において、成形型12Dに対して加熱ステップS14を行う。そして、第2の成形部8において、成形型12Dに対して加熱ステップS14が完了したら、プレスステップS16を行う。
また、第1の成形部6において、成形型12Cに対するプレスステップS16が完了した後、成形型12Cに対して、第1の成形部6から交換・冷却部4に移動させる第1の交換・冷却部移動ステップS18を行う。すなわち、まず、図24に示すように、第1の成形部移動機構26により、成形型12Cを第1の成形部6内から、搬送部2内の第1の成形部6の下方位置(第1のメイン処理部待機位置)まで移動させる。そして、図25に示すように、搬送ロボット機構14により、成形型12Cを搬送部2内の第1の成形部6の下方位置から交換・冷却部4の直下(サブ処理部待機位置)に位置するまで回転させる。次に、図26に示すように、交換・冷却部移動機構24より成形型12Cを搬送部2内の交換・冷却部4の下方位置(サブ処理部待機位置)から交換・冷却部4内まで移動させる。
次に、交換・冷却部4において、成形型12Cに対して冷却ステップS20を行う。その後、再び、交換・冷却部4において交換ステップS10を行う。
以上の工程を繰り返すことにより、複数の成形型により、タイミングをずらして並行してガラス成形体の製造を繰り返し行うことができる。なお、交換ステップにおいて、取り外した成形型は、装置外部において十分に冷却するとよい。
本実施形態のレンズ成形装置によれば、ターンテーブルに代えて搬送ロボット機構を用いている。このため、第1の成形部6において第1の成形型12に対してプレスステップを行っている際に、第2の成形型12Bを交換・冷却部4と第2の成形部8との間で移動させることができる。これにより、第1の成形型12に対するプレスステップの処理時間に関係なく、第2の成形型12Bに対する交換、加熱、冷却ステップ等の各種処理を進行することができ、生産性を向上することができる。
さらに、搬送ロボットは、成形型を側方から把持する把持機構40と、把持機構40を回転軸16から外周方向に向かって進退させる進退機構42と、を備えるため、交換・冷却部移動機構24、第1の成形部移動機構26、及び第2の成形部移動機構28を上下方向に移動させる際に、把持機構40を後退させて、これら移動機構と把持機構40とが干渉するのを防止できる。
また、交換・冷却部移動機構24、第1の成形部移動機構26、及び第2の成形部移動機構28の駆動軸24B,26B,28Bは、その上部に載置された成形型12が搬送ロボット機構14の把持機構40により把持されると、下方に向かって移動する。これにより、搬送ロボット機構14が成形型12を回転移動させる際に、成形型12と、交換・冷却部移動機構24、第1の成形部移動機構26、及び第2の成形部移動機構28の駆動軸24B、26B、28Bと干渉することを防止できる。
なお、本実施形態では、2つの成形室を備えたレンズ成形装置について説明したがこれに限らず、3つ以上の成形室を設けてもよい。
また、本実施形態では、第1及び第2の成形部6,8において同一のレンズを成形することを前提として、第1及び第2の成形部6,8において行われる同じ時間にわたりプレスステップが行われる場合について説明した。しかしながら、これに限らず、第1及び第2の成形部6、8においてプレスステップの時間が異なる二種類のレンズを製造する場合にも適用することができる。
最後に本実施形態を図面を用いて総括する。
本実施形態のレンズ成形装置1は、図1ないし5に示すように、成形型12内に配置されたガラス材料を加熱し、加熱されたガラス材料をプレス成形することによりガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置1であって、成形型12内のガラス材料を少なくともプレス成形する第1及び第2の成形部6、8と、交換ステップを行い、第1及び第2の成形部6、8のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられた交換・冷却部4と、成形型12を、交換・冷却部4に対応して設けられたサブ処理部待機位置と第1及び第2の成形部6、8に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、回転軸16を中心に搬送する搬送ロボット14と、第1及び第2の成形部6、8と第1及び第2の成形部6、8との間で成形型12を移動させる第1及び第2の成形部移動機構26、28と、交換・冷却部とサブ処理部待機位置との間で成形型12を移動させる交換・冷却部移動機構24と、を備える。
1 レンズ成形装置
2 搬送部
4 交換・冷却部
6 第1成形部
8 第2成形部
12 成形型
14 搬送ロボット機構
15 ガラス材料
16 回転軸
17 テーブル
18 搬送ロボット
24 交換・冷却部移動機構
26 第1の成形部移動機構
28 第2の成形部移動機構
30、32 ヒーター
36 プレス機構
40 把持機構
42 進退機構
44 把持部材

Claims (6)

  1. 金型ユニット内に配置されたガラス材料を加熱し、加熱された前記ガラス材料をプレス成形することによりガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、
    前記金型ユニット内の前記ガラス材料を少なくともプレス成形する複数のメイン処理部と、
    前記複数のメイン処理部とは異なる処理を行い、前記複数のメイン処理部のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられたサブ処理部と、
    前記金型ユニットを、サブ処理室に対応して設けられたサブ処理部待機位置と前記複数のメイン処理部に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、前記中心軸を中心に搬送する搬送ロボットと、
    前記複数のメイン処理部と前記複数のメイン処理部待機位置との間で前記金型ユニットを移動させる複数のメイン移動機構と、
    前記サブ処理部と前記サブ処理部待機位置との間で前記金型ユニットを移動させるサブ処理機構と、を備える、ガラス成形体の製造装置。
  2. 前記搬送ロボットは、
    前記金型ユニットを側方から把持する把持機構と、
    前記把持機構を前記中心軸から外周方向に向かって進退させる進退機構と、
    を有する、請求項1に記載のガラス成形装置。
  3. 前記サブ処理待機位置は、前記サブ処理部の下方に位置し、
    前記複数のメイン処理待機位置は、前記複数のメイン処理部の下方にそれぞれ位置し、
    前記複数のメイン移動機構の各々は、前記金型ユニットを前記メイン処理待機位置と前記メイン処理部との間を上下方向に移動させる第1の駆動軸を有し、
    前記サブ移動機構は、前記金型ユニットを前記サブ処理待機位置と前記サブ処理部との間を上下方向に移動させる第2の駆動軸を有する、請求項2に記載のガラス成形装置。
  4. 前記第1及び第2の駆動軸は、その上部に載置された金型ユニットが前記搬送ロボットの前記把持機構により把持されると、下方に向かって移動する、請求項3に記載のガラス成形装置。
  5. 前記メイン処理部は、前記金型ユニット内に配置されたガラス材料を加熱する加熱機構と、前記ガラス材料をプレス成形するプレス機構とを含む、請求項1から4のうち何れか1項に記載のガラス成形体の製造装置。
  6. 金型ユニット内の前記ガラス材料を少なくともプレス成形する複数のメイン処理部と、
    前記複数のメイン処理部とは異なる処理を行い、前記複数のメイン処理部のそれぞれと中心軸を中心として周方向に離間した位置に設けられたサブ処理部と、
    前記金型ユニットを、サブ処理室に対応して設けられたサブ処理部待機位置と前記複数のメイン処理部に対応して設けられた複数のメイン処理部待機位置との間で、前記中心軸を中心に搬送する搬送ロボットと、
    前記複数のメイン処理部と前記複数のメイン処理部待機位置との間で前記金型ユニットを移動させる複数のメイン移動機構と、
    前記サブ処理部と前記サブ処理部待機位置との間で前記金型ユニットを移動させるサブ処理機構と、を備えたガラス成形体の製造装置を用いたガラス成形体の製造方法であって、
    前記サブ処理部により、前記プレス成形が完了した金型ユニットと新たな金型ユニットの交換、又は、前記金型ユニットから成形されたガラス成形体とガラス材料との交換を行う交換工程と、
    前記金型ユニットを、前記サブ移動機構により前記サブ処理部から前記サブ処理部待機位置まで移動し、前記搬送ロボットにより前記サブ処理待機位置から前記メイン処理部待機位置まで搬送し、前記メイン移動機構により前記メイン処理部待機位置から前記メイン処理部へ移動させるサブ−メイン移動工程と、
    前記メイン処理部により前記金型ユニット内の前記ガラス材料を加熱する加熱工程と、
    前記メイン処理部により前記金型ユニット内の前記ガラス材料をプレス成形するプレス工程と、
    前記金型ユニットを、前記メイン移動機構により前記メイン処理部から前記メイン処理待機位置まで移動し、前記搬送ロボットにより前記メイン処理待機位置から前記サブ処理待機位置まで搬送し、前記サブ移動機構により前記サブ処理待機位置から前記サブ処理部へ移動させるメイン−サブ移動工程と、を備え、
    第1の金型ユニットに、加熱工程又はプレス工程を行っている間に、これと並行して、第2の金型ユニットにメイン−サブ移動工程又はサブ−メイン移動工程を行う、ガラス成形体の製造方法。
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