JP2014061941A - 泡吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる泡吐出器を提供する。
【解決手段】ポンプ11に、ステム12に連係する液用ピストン18と、液用ピストン18が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ19と、ステム12に連係する空気用ピストン16と、空気用ピストン16が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ17と、液用シリンダ19からの液体と空気用シリンダ17からの空気とを混合して液体を発泡させる気液混合部Mと、が備えられ、空気用シリンダ17は、装着キャップ4の内側に配設されて容器本体1内に収容され、押下ヘッド14に、装着キャップ4の天壁部に立設されたピストン筒8が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダ54が延設され、ポンプ11には、頭部側空気用シリンダ54内と空気用シリンダ17内とを連通する連通路R2が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、泡吐出器に関する。
吐出器として、液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、ポンプを容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備える泡吐出器が従来から知られている。このような泡吐出器では、ノズル孔から容器本体内の液体を発泡させて吐出するポンプに、ステムに連係する液用ピストンと、液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、ステムに連係する空気用ピストンと、空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの液体と空気用シリンダからの空気とを混合して液体を発泡させる気液混合部と、が備えられている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−202122号公報
しかしながら、前記従来の泡吐出器では、例えば液漏れの発生を抑えたり、使用する樹脂の量を削減したり、必要な押圧力を低減したりするため等に、口部を小径にした容器本体に装着しようとすると、通常容器本体内に配設される空気用シリンダを小型にせざるを得ず、空気用シリンダから気液混合部に供給される空気量が不十分となって、所望の泡質のものを吐出できないおそれがあった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる泡吐出器を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明は、液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、該ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備え、前記ノズル孔から前記容器本体内の液体を発泡させて吐出する泡吐出器であって、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合して、前記液体を発泡させる気液混合部と、が備えられ、前記空気用シリンダは、前記装着キャップの内側に配設されて前記容器本体内に収容され、前記押下ヘッドには、前記装着キャップの天壁部に立設されたピストン筒部が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダが延設され、前記ポンプには、前記頭部側空気用シリンダ内と前記空気用シリンダ内とを連通する連通路が形成されていることを特徴とする。
本発明では、ポンプが、容器本体内に収容される空気用シリンダのみならず、容器本体の外側に位置する頭部側空気用シリンダも備えているので、押下ヘッドを押し下げたときに、空気用シリンダ内の空気だけでなく、頭部側空気用シリンダ内の空気も連通路を通して、気液混合部内に供給することができる。
したがって、容器本体内に収容される空気用シリンダを現行より小型にしてその内容積を小さくしても、容器本体の外側に位置する頭部側空気用シリンダによって、空気用シリンダの内容積の減少分を補わせることができる。これにより、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる。
また、前記ポンプには、前記空気用シリンダ内、前記頭部側空気用シリンダ内及び前記連通路それぞれに外気を供給可能な通孔が形成され、前記通孔は、前記押下ヘッドを押下する前の待機状態で開放され、かつ前記押下ヘッドの押下時に、前記ポンプを構成する部材同士が互いに当接し合うことで閉塞されてもよい。
この場合、押下ヘッドを押下すると、ポンプを構成する部材同士が互いに当接し合うことで通孔が閉塞され、空気用シリンダ内及び頭部側空気用シリンダ内の空気が圧縮させられて気液混合部に供給される。押下ヘッドの押下を解除すると、ポンプを構成する部材同士が前記待機状態の位置まで復元移動することで通孔が開放され、空気用シリンダ内及び頭部側空気用シリンダ内に外気が供給される。
したがって、空気用シリンダ内、頭部側空気用シリンダ内及び連通路それぞれに発生する負圧によって弾性変形することで通孔を開閉する弁体を別途設ける等しなくても、押下ヘッドの押下時に気液混合部に空気を供給し、かつ押下の解除時に、空気用シリンダ内及び頭部側空気用シリンダ内に外気を供給することが可能になり、例えば部品点数の削減や構造の簡素化などを図ることができる。
本発明によれば、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図である。 図1の拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る泡吐出器の作用を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図であり、押下ヘッドを押し下げた状態の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図であり、押下ヘッドを押し下げた状態の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る泡吐出器の縦断面図であり、押下ヘッドを押し下げた状態の縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る泡吐出器10が容器本体1の口部2に装着された吐出容器が示されている。図中Oは、容器本体1における横断面の中央を通る軸線(以下、容器軸線O)を示している。以下では、容器軸線Oに沿って口部2側を上側、その逆側を下側とし、容器軸線Oに沿う方向を上下方向という。また、容器軸線Oに直交する方向を径方向、容器軸線Oの周回方向を周方向という。
泡吐出器10はポンプ11を備え、ポンプ11は、容器本体1の口部2に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム12と、ステム12の上端部に配設されノズル孔13が形成された押下ヘッド14と、を備えている。ポンプ11は、そのステム12の軸線が容器軸線Oと同軸となるように容器本体1の口部2に装着されている。また、泡吐出器10は、ポンプ11を容器本体1の口部2に装着する装着キャップ4をさらに備えている。
図示の例では、装着キャップ4は、挿通孔5が形成された天壁部6と、天壁部6の外周縁から下方に向けて延設された装着周壁部7と、天壁部6において挿通孔5の外周縁部から上方に向けて延設されたピストン筒8と、を備えており、装着周壁部7の内周面には容器本体1の口部2の外周面に螺着するためのネジ部9が形成されている。
ポンプ11には、ステム12に連係する空気用ピストン16と、空気用ピストン16が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ17と、ステム12に連係する液用ピストン18と、液用ピストン18が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ19と、液用シリンダ19からの液体と空気用シリンダ17からの空気とを混合して、容器本体1内の液体を発泡させる気液混合部Mと、が備えられている。気液混合部Mは、空気用シリンダ17からの空気と液用シリンダ19からの液体とが合流する気液混合室20と、この気液混合室20とノズル孔13との間に配設され、気液混合室20で混合された気液混合体を発泡する発泡部材21と、を備えている。
液用シリンダ19及び空気用シリンダ17はそれぞれ円筒状をなしており、本実施形態では液用シリンダ19と空気用シリンダ17とが一体に形成され、空気用シリンダ17の上端開口部における外周面が、装着キャップ4の装着周壁部7及び天壁部6の内面に密着させられている。そして、空気用シリンダ17の上端開口部における外周面が天壁部6の内面と口部2の上端開口縁との間に挟まれることで、ポンプ11が口部2に固定されている。
空気用シリンダ17は、有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ19が、その内部と空気用シリンダ17の内部とが連通した状態で連結された構成とされている。
つまり、大径の空気用シリンダ17の下側に小径の液用シリンダ19が連設されている。
押下ヘッド14には、下方に向けて延設されて内部にステム12が嵌合された装着筒部22と、下方に向けて延設されて装着筒部22をその径方向の外側から囲繞する外筒部23と、が備えられている。装着筒部22の上端開口部は、先端にノズル孔13が形成されたノズル筒部24の基端に形成された基端開口部に連通している。このノズル筒部24の基端開口部は下方に向けて開口しており、装着筒部22とノズル筒部24とは縦断面視でL字状をなすように接続されている。
装着筒部22は、装着キャップ4に設けられたピストン筒8の内側に径方向の隙間を設けて上下動自在に挿入されている。また、外筒部23の内径は、ピストン筒8の外径よりも大きくなっており、押下ヘッド14を押し下げたときには、装着筒部22と外筒部23との間にピストン筒8が進入するようになっている。
ここで、本実施形態では、装着筒部22と外筒部23との間に、装着筒部22の上端部に外嵌し、かつ外筒部23の上端部内に嵌合された環状基板部51と、環状基板部51の内周縁から、下方に延設され、ピストン筒8の内側に挿入される通路筒部52と、を備えるシリンダ画成筒53が配設されている。
このシリンダ画成筒53は、外筒部23とともに、ピストン筒8が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダ54を画成している。本実施形態では、ピストン筒8の上端部に、内周縁が通路筒部52に上下摺動自在に嵌合するとともに、外周縁が外筒部23の内周縁に上下摺動自在に嵌合するピストン部材55が設けられ、押下ヘッド14が上下移動した際、このピストン部材55が頭部側空気用シリンダ54内を相対的に上下に摺動する。
図2に示されるように、通路筒部52の下端は、装着筒部22よりも下方に延びて、空気用ピストン16の一部に当接している。通路筒部52の内周面には、この通路筒部52の上下方向の略全長にわたって延び、下方に開口する連通縦溝56が周方向で間隔をあけて複数形成されている。また、通路筒部52の上端には、連通縦溝56から各別に径方向の外側に貫通して、連通縦溝56と頭部側空気用シリンダ54内とを連通させる連通開口57が複数形成されている。
ところで、気液混合部Mのうちの発泡部材21は、装着筒部22内における上下方向の略中央領域に配設されている。また発泡部材21の下端部にはステム12の上端部が嵌合されている。
図1及び図2に示されるように、発泡部材21は、筒状のケーシング25と、ケーシング25内に装着された2つの発泡エレメント26と、を備えている。ケーシング25は、上側に大径部、下側に小径部を有する2段円筒状をなしていて、大径部は装着筒部22の内側に挿入固定され、小径部はステム12の上端部の内側に嵌合されている。小径部の外周面にはその下端から上方に延びて大径部の底部外表面に至り、さらにその径方向の外側に向けて延在して開口した複数のケーシング溝27が形成されている。
また、発泡エレメント26は筒状本体に網が張設された構成とされており、ケーシング25内に配された2つの発泡エレメント26のうち、下側に位置する方は、筒状本体の下側開口面に網が張設され、上側に位置する方では筒状本体の上側開口面に網が張設されている。
ステム12は、装着筒部22の下端開口縁から下方に突出している。装着筒部22の内周面においてステム12の上端部が嵌合された部分には、上下方向に延在し、かつ下方に開口した複数の縦溝28が形成されている。これらの縦溝28は、ステム12の上端開口縁を径方向に跨いで、発泡部材21のケーシング25に形成された複数のケーシング溝27に連通している。
空気用ピストン16は、空気用シリンダ17内に気密状態で上下摺動自在に配設されるものであり、多段筒状の外筒30と、この外筒30の内側に配置された内筒31と、外筒30の上端部と内筒31の外周面とを連結する天板部32と、を備えている。このうち、内筒31の内側に、ステム12において装着筒部22に嵌合した上端部の下方に連なる部位が上下動可能に挿通されている。
次に図2に示されるように、天板部32には、この天板部32の上面から上方に延びるとともに、下面から下方に延びる環状の仕切り周壁部33が一体に形成され、仕切り周壁部33の上端部は通路筒部52の下端部の内周面に上下摺動自在に嵌合されるとともに、その下端部は空気用シリンダ17内に延びている。天板部32において仕切り周壁部33の径方向の外側に位置する部位には、上下方向に貫通する空気孔34が形成されるとともに、天板部32において仕切り周壁部33の径方向の内側に位置する部位には、上下方向に貫通する合流孔35が形成されている。また、仕切り周壁部33の下端部の外周面には、空気孔34を開閉する弁体36が嵌合されている。
一方で、内筒31の上端縁には、装着筒部22の下端側内周面に上下摺動自在に嵌合する上側摺接部37が、内筒31の全周にわたって形成されている。また、外筒30の下端部には、空気用シリンダ17の内面に上下摺動自在に嵌合する環状の下側摺接部38が形成されている。
ここで、上側摺接部37の上端縁と、装着筒部22の内面との間には、上下方向の隙間S1が設けられている。また、装着筒部22の下端と、天板部32との間には、隙間が設けられている。
隙間S1には、装着筒部22の内周面に形成された縦溝28が開口している。また、ここで、ステム12の外周面において、空気用ピストン16における内筒31が配設された部分には、上下方向に延在し、かつ隙間S1に開口する複数のステム溝39が形成されている。そして、このステム溝39は隙間S1に開口している。ここで、ステム溝39、装着筒部22に形成された縦溝28、発泡部材21のケーシング25に形成されたケーシング溝27、及び隙間S1によって、空気用シリンダ17と気液混合室20とを連通する空気通路R1が構成されている。
また、空気用ピストン16における内筒31と仕切り周壁部33との間であって、天板部32と装着筒部22の下端との間には、上下方向の隙間S2が設けられている。この隙間S2には、シリンダ画成筒53に形成された連通縦溝56の下端が開口するとともに、天板部32に形成された合流孔35が開口している。ここで、連通縦溝56、連通縦溝56の上端に連なる連通開口57、合流孔35、及び隙間S2によって、頭部側空気用シリンダ54内と空気用シリンダ17内とを連通する連通路R2が構成されている。
一方で、図1に示されるように、液用シリンダ19内に配設されて上下に摺動する液用ピストン18は、その上端側がステム12の内側に液密状態で挿入固定される小径筒部40とされ、下端側がステム12の下端開口縁から下方に突出し、かつその外周面がステム12の外周面とほぼ面一とされた大径筒部41とされている。
液用ピストン18及び液用シリンダ19の内部には、上端部が中空逆円錐状をなす上部弁体42とされるとともに下端部が液用シリンダ19内の下端開口部に着座及び離反可能な下部弁体43とされた棒状の弁部材44が設けられている。
上部弁体42は、液用シリンダ19内とステム12の上端部内との連通及びその遮断を切替える弁である。ここで、図中符合45は、液用ピストン18と液用シリンダ19の下端部内面との間に配設されたコイルスプリングを示しており、コイルスプリング45は、液用ピストン18を、大径筒部41の下方から上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
ここで、ステム12の内周面において、液用ピストン18と発泡部材21との間に位置する部分には、径方向の内側に向けて円環状の弁座46が突設されるとともに、この弁座46に着座及び離反可能に球状の液吐出弁47が設けられている。そして、ステム12の内部において、発泡部材21の小径部の下端と、弁座46の上面との間の空間が上記気液混合室20となっている。
また、ステム12の外周面においては、複数のステム溝39それぞれの下端が位置する部分に、径方向の外側に向けて張り出して、空気用ピストン16の内筒31の下端に該内筒31の下方から当接するフランジ部48が形成されている。フランジ部48は、ステム12に一体に形成されており、押下ヘッド14を押下する前の待機状態では、このフランジ部48に、空気用ピストン16における内筒31の下端が当接する。
図1及び図2に示されるように、以上のような泡吐出器10では、押下ヘッド14を押下する前の待機状態において、ステム12のフランジ部48に、空気用ピストン16における内筒31の下端が当接し、かつ押下ヘッド14における装着筒部22の内面と内筒31の上側摺接部37の上端縁との間に上下方向の隙間S1が設けられるとともに、装着筒部22の下端と天板部32との間に隙間S2が設けられている。
この状態から、押下ヘッド14を押し下げると、装着筒部22が下降し、発泡部材21、ステム12、液用ピストン18も、コイルスプリング45が上下方向に圧縮変形されつつ下方に移動させられる。この際、空気用ピストン16は、その内筒31が、ステム12において装着筒部22に嵌合した上端部の下方に連なる部分に上下動可能に挿通されているので、空気用ピストン16は、押下ヘッド14の初期段階の所定移動量の押し下げでは移動せず、この空気用ピストン16における内筒31の下端と、ステム12におけるフランジ部48との間に隙間が形成される。また、空気用ピストン16における内筒31の上端縁と装着筒部22の内面との間の隙間S1が小さくなるとともに、装着筒部22の下端と天板部32との間に隙間S2が小さくなる。
これにより、空気通路R1を通した空気用シリンダ17内と気液混合室20内とが連通するとともに、頭部側空気用シリンダ54内が、連通路R2、空気用シリンダ17及び空気通路R1を通して気液混合室20内に連通する。
さらに、液用ピストン18の下方への移動に伴い、下部弁体43も下方に移動させられ、この下部弁体43が液用シリンダ19の下端開口部に着座して閉塞し、液用ピストン18の上端部が、弁部材44の上部弁体42から下方に離反し、液用シリンダ19とステム12内とが連通される。
そして、さらに押下ヘッド14を押し下げると、隙間S1がさらに小さくなって、内筒31の上端縁と装着筒部22の内面とが近接又は当接して、空気用ピストン16も、弁体36が空気孔34を閉塞した状態で下方に移動させられることにより、空気用シリンダ17内において空気用ピストン16の下方に位置する下室内の空気が圧縮させられる。
これにより、図3の矢印Xに示されるように、空気用シリンダ17内の上記下室内の空気が、空気用ピストン16における内筒31の下端とステム12のフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入して気液混合室20に移送される。
また、これとともに、押下ヘッド14の頭部側空気用シリンダ54内に、装着キャップ4のピストン筒8が相対的に上方に進入して、その上端部のピストン部材55が頭部側空気用シリンダ54内を摺動し、頭部側空気用シリンダ54内においてピストン部材55の上方に位置する上室内の空気が圧縮させられる。なお、この場合に、装着筒部22の下端と天板部32とは近接するものの隙間S2を通した連通縦溝56と合流孔35との連通は維持される。
これにより、図3の矢印Yに示されるように、頭部側空気用シリンダ54内の上記上室内の空気が、連通路R2及び空気用シリンダ17を通して、空気用ピストン16における内筒31の下端とステム12のフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入して気液混合室20に移送される。
さらにこの際、弁部材44の下部弁体43が液用シリンダ19の下端開口部を閉塞した状態で、液用ピストン18が下方移動するので、液用シリンダ19内の液体が上昇してステム12内に到達する。そして、液用シリンダ19内の液圧を、ステム12の弁座46に着座している液吐出弁47に作用させてこの液吐出弁47を弁座46から離反させることにより、液用シリンダ19内の液体を気液混合室20内に移送する。
上述のようにして、気液混合室20内で液体及び空気を合流させ、発泡部材21を通過させて液体を発泡させた後に、押下ヘッド14のノズル孔13を通じて泡状の液体(気液混合体(泡体))を吐出させる。
そして、押下ヘッド14の押下を解除すると、コイルスプリング45の弾性復元力により押下ヘッド14、ステム12、このステム12に連係された空気用ピストン16及び液用ピストン18が上方付勢状態に戻ることになる。詳述すれば、ステム12の上昇により、空気用ピストン16の内筒31の下端部が、前記フランジ部48に当接(着座)し、空気用ピストン16がステム12とともに上昇する。
以上に説明したように本発明の実施形態の泡吐出器10では、ポンプ11が、容器本体1内に収容される空気用シリンダ17のみならず、容器本体1の外側に位置する頭部側空気用シリンダ54も備えているので、押下ヘッド14を押し下げたときに、空気用シリンダ17内の空気だけでなく、頭部側空気用シリンダ54内の空気も連通路R2を通して、気液混合室20内に供給されることになる。
したがって、容器本体1内に収容される空気用シリンダ17を現行より小型にしてその内容積を小さくしても、容器本体1の外側に位置する頭部側空気用シリンダ54によって、空気用シリンダ17の内容積の減少分を補わせることができる。
これにより、口部2の径が小さい容器本体1に装着する場合でも、気液混合部Mに供給される空気量を十分に確保することができる。
<第2の実施形態>
次に図4及び図5を参照し、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態における第1の実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態の泡吐出器10’では、空気用ピストン16において、天板部32に第1の実施形態で説明した空気孔34が形成されておらず、弁体36も設けられてない。一方で、押下ヘッド14を押し下げる前の待機状態で、外部に連通する通孔58が、通路筒部52と空気用ピストン16との間に形成されている。詳しくは、待機状態で、仕切り周壁部33の上端部が、通路筒部52の下端部の内周面と離間することで通孔58を形成していて、隙間S2が径方向の外側に向けて、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内に連通している。換言すると、連通縦溝56、連通縦溝56の上端に連なる連通開口57、合流孔35、及び隙間S2によって構成される連通路R2が隙間S2の位置で、合流孔35側と、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内側とに、分岐した状態となっている。
そして、この実施形態では、押下ヘッド14を所定量押し下げた場合に、仕切り周壁部33の上端部が、通路筒部52の下端部の内周面に嵌合して通孔58を閉塞し、隙間S2の、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内への連通が遮断されるようになっている。この場合、連通路R2は、隙間S2の位置で、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内側に分岐せず、気密に頭部側空気用シリンダ54と空気用シリンダ17とを連通させる状態となる。なお、通路筒部52の下端部は、押下ヘッド14の押し下げの際に、その内周面に、仕切り周壁部33の上端部が挿入され易くするために、下方に向かうに従い次第に径方向の厚さが径方向の内側から外側に向けて小さくなる傾斜状に形成されている。
このような本実施形態の泡吐出器10’では、図4に示されるように、押下ヘッド14を押下する前の待機状態において、ステム12のフランジ部48に、空気用ピストン16における内筒31の下端が当接し、かつ押下ヘッド14における装着筒部22の内面と内筒31の上側摺接部37の上端縁との間に上下方向の隙間S1が設けられるとともに、装着筒部22の下端と天板部32との間に隙間S2が設けられ、この隙間S2が、通孔58を通して径方向の外側に向けて、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内に連通している。
この状態から、押下ヘッド14を押し下げると、装着筒部22が下降し、発泡部材21、ステム12、液用ピストン18も、コイルスプリング45(図1参照)が上下方向に圧縮変形されつつ下方に移動させられる。この際、空気用ピストン16は、その内筒31が、ステム12において装着筒部22に嵌合した上端部の下方に連なる部分に上下動可能に挿通されているので、空気用ピストン16は、押下ヘッド14の初期段階の所定移動量の押し下げでは移動せず、この空気用ピストン16における内筒31の下端と、ステム12におけるフランジ部48との間に隙間が形成される。
また、空気用ピストン16における内筒31の上端縁と装着筒部22の内面との間の隙間S1が小さくなるとともに、装着筒部22の下端と天板部32との間の隙間S2が小さくなる。そして、押下ヘッド14の押し下げの過程で、仕切り周壁部33の上端部が通路筒部52の下端部の内周面に嵌合して通孔58が閉塞され、隙間S2の、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内への連通が遮断される。すなわち、連通路R2が、隙間S2の位置で、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内側に分岐せず、気密に頭部側空気用シリンダ54と空気用シリンダ17とを連通させる状態となる。
これにより、空気通路R1を通した空気用シリンダ17内と気液混合室20内とが連通するとともに、頭部側空気用シリンダ54内が、連通路R2、空気用シリンダ17及び空気通路R1を通して気液混合室20内に連通する。
そして、さらに押下ヘッド14を押し下げると、隙間S1がさらに小さくなって、内筒31の上端縁と装着筒部22の内面とが近接又は当接して、空気用ピストン16も、通孔58が閉塞された状態で下方に移動させられることにより、空気用シリンダ17内において空気用ピストン16の下方に位置する下室内の空気が圧縮させられる。
これにより、図5の矢印Xに示されるように、空気用シリンダ17内の上記下室内の空気が、空気用ピストン16における内筒31の下端とステム12のフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入して気液混合室20に移送される。なお、図5では、仕切り周壁部33の上端部が通路筒部52の下端部の内周面に嵌合して、隙間S2の、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内への連通が遮断された状態が示されている。
また、これとともに、押下ヘッド14の頭部側空気用シリンダ54内に、装着キャップ4のピストン筒8が相対的に上方に進入して、その上端部のピストン部材55が頭部側空気用シリンダ54内を摺動し、頭部側空気用シリンダ54内においてピストン部材55の上方に位置する上室内の空気が圧縮させられる。なお、この場合に、装着筒部22の下端と天板部32とは近接するものの隙間S2を通した連通縦溝56と合流孔35との連通は維持される。
これにより、図5の矢印Yに示されるように、頭部側空気用シリンダ54内の上記上室内の空気が、連通路R2及び空気用シリンダ17を通して、空気用ピストン16における内筒31の下端とステム12のフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入して気液混合室20に移送される。
一方で、押下ヘッド14の押下を解除すると、コイルスプリング45の弾性復元力により押下ヘッド14、ステム12、このステム12に連係された空気用ピストン16及び液用ピストン18が上方付勢状態に戻ることになる。詳述すれば、ステム12の上昇により、空気用ピストン16の内筒31の下端部が、フランジ部48に当接(着座)し、空気用ピストン16がステム12とともに上昇する。
そして、この場合、図4に示されるように、隙間S1及び隙間S2は大きくなり、隙間S2は、通孔58を通して径方向の外側に向けて、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内に連通する状態となる。また、空気用シリンダ17内において空気用ピストン16の下方に位置する下室内が膨張して負圧になる。
これにより、図4の矢印Zに示されるように、仕切り周壁部33の上端部と、通路筒部52の下端部の内周面と、の間の通孔58から、隙間S2及び合流孔35を通して、空気用シリンダ17内に外気が流入するとともに、通孔58から、隙間S2、連通縦溝56及び連通開口57を通して、頭部側空気用シリンダ54内に外気が流入する。
このような第2の実施形態の泡吐出器10’では、第1の実施形態で説明したような空気孔34や弁体36を用いずに、押下ヘッド14の押下を解除した際に、空気用シリンダ17内及び頭部側空気用シリンダ54内に外気を流入させることができるため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、仕切り周壁部33の上端部が、通路筒部52の下端部の内周面に嵌合して通孔58を閉塞し、隙間S2の、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内への連通が遮断されるタイミングが、押下ヘッド14の押し下げとともに、空気用ピストン16が下方に押し下げられる以前となっているが、押し下げられた後であってもよい。
<第3の実施形態>
次に図6及び図7を参照し、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の泡吐出器10’’は、第2の実施形態の泡吐出器10’と基本構成は同一であるが、通路筒部52の下端部の形状が第2の実施形態の泡吐出器10’と異なっている。第3の実施形態における第2の実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、説明を省略する。
図6に示されるように、本実施形態の泡吐出器10’’では、通路筒部52に、下端から上方に延び、かつ径方向に貫通するスリット80が、周方向全体にわたって複数形成されている。
このスリット80は、押下ヘッド14の押し下げとともに、空気用ピストン16が下方に押し下げられる以前に、仕切り周壁部33の上端部が、通路筒部52の下端部の内周面に嵌合して通孔58を閉塞し、隙間S2の、空気用ピストン16と装着キャップ4との間の空間内への連通が遮断されるように、図7に示されるように、スリット80の上端が、押下ヘッド14の押し下げとともに、空気用ピストン16が下方に押し下げられる以前に、仕切り周壁部33の上端部の下方に位置するようになっている。
このような第3の実施形態の泡吐出器10’’では、押下ヘッド14の押下を解除し、空気用シリンダ17内に外気を流入させる際に、スリット80を通して効率的に外気を空気用シリンダ17内及び頭部側空気用シリンダ54内に流入させることができる。
<第4の実施形態>
次に図8及び図9を参照し、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態における第1の実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、説明を省略する。
図8に示されるように、本実施形態の泡吐出器10’’’では、空気用ピストン16において、天板部32に第1から第3の実施形態で説明した仕切り周壁部33及び空気孔34が形成されていない。また、弁体36及びシリンダ画成筒53が設けられていない。
泡吐出器10’’’は、装着キャップ4の天壁部6に配設されたピストン筒部61を備えている。ピストン筒部61は、ピストン筒8と、ピストン部材55と、を備えている。ピストン筒8は、装着キャップ4の天壁部6の内周縁部に立設されている。ピストン筒8には、押下ヘッド14の押下を規制する規制部材63が離脱可能に装着されている。ピストン筒8の上端部には、径方向の内側に向けて突出する環状の支持面部8aが形成されている。支持面部8aの上面は、ピストン筒8の上端面を構成している。
ピストン筒8には、第1係合突起64と、第1貫通孔65と、が設けられている。第1係合突起64は、ピストン筒8から径方向の外側に向けて突出している。第1係合突起64は、ピストン筒8のうち、支持面部8aよりも下側に位置する部分に配設されている。第1貫通孔65は、ピストン筒8を径方向に貫通する。第1貫通孔65は、ピストン筒8のうち、第1係合突起64よりも下側に位置する部分に配設されている。
ピストン部材55は、ピストン筒8の上端面に対して上方から接離自在に配設されている。ピストン部材55は、外摺動筒66と、内摺動筒67と、連結部68と、を備えている。外摺動筒66は、ピストン筒8に外装され、内摺動筒67は、ピストン筒8に内装されている。連結部68は、外摺動筒66と内摺動筒67とを連結している。
外摺動筒66は、ピストン筒8の上端部に上下摺動自在に外嵌されている。外摺動筒66において支持面部8aから上側に突出する上端部は、上方に向かうに従い漸次拡径するテーパ部66aとなっている。
外摺動筒66には、第2貫通孔69と、第2係合突起70と、が設けられている。第2貫通孔69は、外摺動筒66を径方向に貫通する。第2貫通孔69は、外摺動筒66のうち、テーパ部66aよりも下側に位置する部分に配設されている。第2係合突起70は、外摺動筒66から径方向の内側に向けて突出している。第2係合突起70は、外摺動筒66のうち、第2貫通孔69よりも下側に位置する部分に配設されている。第2係合突起70は、第1係合突起64に、この第1係合突起64の下方から係合する。
内摺動筒67の下端部は、外摺動筒66の下端部よりも下方に位置し、挿通孔5内に位置している。内摺動筒67は、ピストン筒8との間に環状空間71を画成している。
連結部68は、表裏面が上下方向を向く環板状に形成され、外摺動筒66及び内摺動筒67の上端部同士を連結している。連結部68は、ピストン筒8の上端面に上下方向に対向していて、この上端面に対して上方から当接、離反する。連結部68には、この連結部68を上下方向に貫通する通孔72が形成されている。
また本実施形態では、空気用ピストン16に、上記環状空間71に挿入されたガイド筒部73が立設されている。ガイド筒部73の内周面には、シール突部74が設けられている。シール突部74は、周方向の全周にわたって連続して延在する環状に形成されている。シール突部74は、内摺動筒67に上下摺動可能に外嵌されていて、内摺動筒67の外周面に気密に当接している。なおガイド筒部73内には、合流孔35が開口している。
さらに本実施形態では、装着筒部22が、押下ヘッド14と別体に形成されていて、押下ヘッド14には、嵌合筒部75が一体に形成されている。嵌合筒部75は、ノズル筒部24の基端開口部から下方に向けて延設されている。嵌合筒部75の上部内には、ケーシング25が嵌合されていて、ケーシング25は、ノズル筒部24の基端開口部の直下に位置している。
装着筒部22は、嵌合筒部75の下部内に嵌合されていて、ケーシング25を通してノズル筒部24の基端開口部に連通している。装着筒部22は、ケーシング25と一体に形成されていて、装着筒部22の上端部は、ケーシング25のうち、大径部と小径部との接続部分に連結されている。装着筒部22は、嵌合筒部75から下方に突出していて、嵌合筒部75と内摺動筒67との間、及び装着筒部22において嵌合筒部75から下方に突出する部分と内摺動筒67との間には、上下方向に開口する連通隙間76が設けられている。
以上のような泡吐出器10’’’において、上記頭部側空気用シリンダ54は、外筒部23と嵌合筒部75との間に環状に画成されている。また上記隙間S2は、空気用ピストン16における内筒31とガイド筒部73との間であって、天板部32と装着筒部22の下端及び内摺動筒67の下端との間に画成されている。そして上記連通路R2は、連通隙間76、隙間S2及び合流孔35により構成されている。
頭部側空気用シリンダ54内には、ピストン筒部61が上下摺動自在に嵌合されて、本実施形態では、ピストン筒部61のうち、ピストン部材55のテーパ部66aが、外筒部23内に上下摺動可能に嵌合されている。テーパ部66aは、外筒部23の内周面に気密に当接している。このような泡吐出器10’’’において、連結部68に設けられた通孔72は、空気用シリンダ17、頭部側空気用シリンダ54及び連通路R2を画成する部材に設けられていることとなる。
上記泡吐出器10’’’では、図8に示されるように、押下ヘッド14を押下する前の待機状態において、第1係合突起64と第2係合突起70とが係合していて、連結部68が、ピストン筒8の上端面から上方に離反して通孔72が開放されている。通孔72は、連結部68とピストン筒8との間を通して第1貫通孔65に連通していて、これらの通孔72及び第1貫通孔65は、頭部側空気用シリンダ54内と外部とを連通する導入路77を構成している。
この状態から、規制部材63を離脱させ、コイルスプリング45(図1参照)の弾性力に抗して押下ヘッド14を押し下げると、図9に示されるように、空気用ピストン16の上下方向の位置が同等に維持された状態で、装着筒部22及びステム12が下降し、空気用ピストン16における内筒31の下端と、ステム12におけるフランジ部48との間に隙間が形成される。さらに押下ヘッド14を押し下げると、内筒31の上端縁と装着筒部22の内面とが近接又は当接して、空気用ピストン16がステム12とともに下降する。
またこのとき、押下ヘッド14を押し下げることで外筒部23も下降し、例えば外筒部23とテーパ部66aとの間に作用する摩擦力などにより、外筒部23とともにピストン部材55が下降させられる。ピストン部材55は、シール突部74を内摺動筒67の外周面上で気密に摺動させながら下降する。連結部68がピストン筒8の上端面に当接するまでピストン部材55が下降すると、通孔72がピストン筒8の上端面により閉塞され、導入路77を通した頭部側空気用シリンダ54内と外部との連通が遮断される。
頭部側空気用シリンダ54内と外部との連通が遮断された状態で、さらに押下ヘッド14を押し下げて空気用ピストン16を下降させると、空気用シリンダ17内において空気用ピストン16の下方に位置する下室内の空気が圧縮させられる。これにより、上記下室内の空気が、内筒31の下端とフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入し、気液混合室20に移送される。
またこのとき、押下ヘッド14を押し下げて外筒部23を下降させ、ピストン部材55を頭部側空気用シリンダ54内で摺動させると、頭部側空気用シリンダ54内においてピストン部材55の上方に位置する上室内の空気も圧縮させられる。これにより、上記上室内の空気が、連通路R2及び空気用シリンダ17内を通して、内筒31の下端とフランジ部48との間の隙間から空気通路R1内に流入して気液混合室20に移送される。
なお、連結部68がピストン筒8の上端面に当接した状態で、第1貫通孔65及び第2貫通孔69は互いに連通していて、空気用シリンダ17内において空気用ピストン16よりも上側に位置する空間は、第1貫通孔65及び第2貫通孔69を通して外部に連通している。この空間は、空気用シリンダ17に形成された連通孔78を通して、容器本体1内に連通している。
押下ヘッド14の押下を解除すると、コイルスプリング45の弾性復元力によりステム12及び押下ヘッド14が上昇し、ステム12のフランジ部48が空気用ピストン16の内筒31の下端部が当接した後は、さらに空気用ピストン16も上昇する。このとき例えば、上記下室内及び上記上室内が膨張して負圧になったり、外筒部23とテーパ部66aとの間に摩擦力が作用したりすること等により、ピストン部材55も上昇する。ピストン部材55は、第1係合突起64と第2係合突起70とが係合し、待機状態の位置に復元移動するまで上昇する。
そして、ステム12とともに押下ヘッド14及び空気用ピストン16が上昇すると、図8に示されるように、導入路77を通して頭部側空気用シリンダ54内に外気が流入し、また頭部側空気用シリンダ54内及び連通路R2を通して空気用シリンダ17内にも外気が流入する。以上のように、通孔72は、空気用シリンダ17、頭部側空気用シリンダ54及び連通路R2を画成する部材が押下ヘッド14に連係して上下動することで、押下ヘッド14の押下時に開放され、押下の解除時に閉塞される。
このような第4の実施形態の泡吐出器10’’’では、第1の実施形態で説明したような空気孔34や弁体36を用いずに、押下ヘッド14の押下を解除した際に、空気用シリンダ17内及び頭部側空気用シリンダ54内に外気を流入させることができるため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
以上、本発明に係る泡吐出器の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記第1から第3の実施形態では、ピストン筒8の上端部にピストン部材55が設けられ、これらがピストン筒部61を構成するが、ピストン部材55を設けずに、ピストン筒8を頭部側空気用シリンダ54内に嵌合させる構成としてもよい。また、上記第1から第3の実施形態では、シリンダ画成筒53と外筒部23とで頭部側空気用シリンダ54が形成される構成を説明したが、装着筒部22と外筒部23とで、頭部側空気用シリンダを構成してもよい。
また、上記各実施形態では、装着キャップ4が口部2に螺着される構成を説明したが、装着キャップ4は打栓によって、口部2に装着されるものであってもよい。
1 容器本体
2 口部
4 装着キャップ
6 天壁部
8 ピストン筒(ピストン筒部)
10,10’,10’’、10’’’ 泡吐出器
11 ポンプ
12 ステム
13 ノズル孔
14 押下ヘッド
16 空気用ピストン
17 空気用シリンダ
18 液用ピストン
19 液用シリンダ
20 気液混合室(気液混合部)
21 発泡部材(気液混合部)
54 頭部側空気用シリンダ
55 ピストン部材(ピストン筒部)
58、72 通孔
R2 連通路
M 気液混合部

Claims (2)

  1. 液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、
    該ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備え、前記ノズル孔から前記容器本体内の液体を発泡させて吐出する泡吐出器であって、
    前記ポンプには、
    前記ステムに連係する液用ピストンと、
    該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、
    前記ステムに連係する空気用ピストンと、
    該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、
    前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合して、前記液体を発泡させる気液混合部と、
    が備えられ、
    前記空気用シリンダは、前記装着キャップの内側に配設されて前記容器本体内に収容され、
    前記押下ヘッドには、前記装着キャップの天壁部に立設されたピストン筒部が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダが延設され、
    前記ポンプには、前記頭部側空気用シリンダ内と前記空気用シリンダ内とを連通する連通路が形成されていることを特徴とする泡吐出器。
  2. 請求項1記載の泡吐出器であって、
    前記ポンプには、前記空気用シリンダ内、前記頭部側空気用シリンダ内及び前記連通路それぞれに外気を供給可能な通孔が形成され、
    前記通孔は、前記押下ヘッドを押下する前の待機状態で開放され、かつ前記押下ヘッドの押下時に、前記ポンプを構成する部材同士が互いに当接し合うことで閉塞されることを特徴とする泡吐出器。
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