JP2014059549A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014059549A
JP2014059549A JP2013152091A JP2013152091A JP2014059549A JP 2014059549 A JP2014059549 A JP 2014059549A JP 2013152091 A JP2013152091 A JP 2013152091A JP 2013152091 A JP2013152091 A JP 2013152091A JP 2014059549 A JP2014059549 A JP 2014059549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
temperature sensor
nip portion
longitudinal direction
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013152091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6261221B2 (ja
Inventor
Mitsuru Hasegawa
充 長谷川
Kouta Arimoto
孝太 有元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013152091A priority Critical patent/JP6261221B2/ja
Priority to US13/966,620 priority patent/US8971746B2/en
Publication of JP2014059549A publication Critical patent/JP2014059549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6261221B2 publication Critical patent/JP6261221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition

Abstract

【課題】ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態を考慮した制御情報を生成できる像加熱装置を提供する。
【解決手段】制御部10は、測定モードを実行して、ニップ部Nの長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された加圧機構9の調整量を生成する。測定モードは、加熱ヒータ6に加熱されるニップ部Nの温度変化の過程で温度検出素子31と温度検出素子32により温度を検出し、検出結果に基づいて制御情報を生成する。ニップ部Nの昇温過程の所定時間における温度検出素子31と温度検出素子32の温度上昇量の差分に応じた制御情報を生成する。制御部10は、ニップ部Nの昇温過程に続いてニップ部Nで記録材Pの加熱処理が実行された後に、測定モードで求めた調整量に基づいて加圧機構9を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、支持構造体に支持されたベルト部材とローラ部材との間に形成されるニップ部で記録材を加熱処理する像加熱装置及び画像形成装置に関する。
一般に、像担持体にトナー像を形成して直接又は中間転写体を介して記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を定着装置のニップ部で加熱加圧して画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。
従来、このような画像形成装置において、例えば、特許文献1に示すように、支持構造体に支持されたベルト部材にローラ部材を当接させて記録材のニップ部を形成するベルト加熱方式の定着装置が実用化されている。このベルト加熱方式の定着装置では、支持構造体に組み込まれた加熱素子からベルト部材を介してニップ部が加熱されると共に、支持構造体に組み込まれた温度センサを用いてニップ部の温度制御がされている。
ところで、上述したベルト加熱方式の定着装置では、ローラ部材に使用されたゴム材料の経時変化等によって、ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態が変化する場合がある。そのような変化によってニップ部の長手方向端部に偏った加圧がされると、ニップ部の長手方向中央部を通過する画像部分の加熱量が不足して定着むらが発生する場合がある。ニップ部の長手方向中央部に偏った加圧がされると、ニップ部の長手方向中央部の搬送速度が長手方向端部の搬送速度よりも大きくなって記録材の後端にしわが発生する場合がある。
また、特許文献2に示すように、支持構造体の長手方向端部に温度センサを配置してニップ部の長手方向端部の温度を推定している場合、長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態が変化すると、検出した温度と実際のニップ部の温度との関係が変化する。その結果、ニップ部の温度を過剰に推定して画像形成装置の生産性を必要以上に低下させる場合がある。あるいは、ニップ部の温度を過小に評価してベルト部材の耐久寿命を低下させる場合がある。
そこで、特許文献3では、ニップ部を形成するローラ部材の回転速度を検知することでニップ部全体の加圧状態を推定し、この推定結果に基づいてローラ部材の温度調整の目標温度を変更することが開示されている。
また、特許文献4では、ニップ部で加熱処理された記録材の累積枚数、あるいはベルト部材の累積使用時間を測定することでニップ部全体の加圧状態を推定し、この推定結果に基づいてローラ部材の温度調整の目標温度を変更することが開示されている。
特開2010−190967号公報 特開2000−250374号公報 特開2002−174987号公報 特開2005−301070号公報
しかしながら、上記特許文献3及び4の方法では、ニップ部全体の加圧状態は評価できるものの、ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部とのどちらに偏った加圧がされているか分からないという問題があった。
そこで、本発明は、制御の際にニップ部の長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態を考慮することが可能な像加熱装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係る像加熱装置は、記録材の画像面に当接する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内側面を非回転に支持して前記ベルト部材を加熱する支持構造体と、前記支持構造体に支持された前記ベルト部材と当接してニップ部を形成するローラ部材と、前記支持構造体と前記ローラ部材との間に加圧力を発生させて前記ニップ部を形成する加圧機構と、前記支持構造体の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、前記支持構造体の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、前記支持構造体に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、この検出結果に基づいて、前記ニップ部の長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された制御情報を生成する測定モードを実行可能な制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る像加熱装置は、記録材の画像面に当接すると共に、この画像面を加熱する加熱部材と、前記加熱部材と当接してニップ部を形成するローラ部材と、前記加熱部材の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、前記加熱部材の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、前記加熱部材に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、前記第一温度センサの温度変化の勾配が、前記第二温度センサの温度変化の勾配よりも大きい場合、前記ニップ部の加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも大きいと評価し、前記第一温度センサの温度変化の勾配が、前記第二温度センサの温度変化の勾配よりも小さい場合、前記ニップ部の加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも小さいと評価する制御部と、を備えた、ことを特徴とする。
更に、本発明に係る画像形成装置は、可変の画像間隔でトナー像を形成して記録材に転写する画像形成部と、記録材の画像面に当接する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内側面を非回転に支持して前記ベルト部材を加熱する支持構造体と、前記支持構造体に支持された前記ベルト部材に当接して前記画像形成部から給送された記録材のニップ部を形成するローラ部材と、前記支持構造体と前記ローラ部材の少なくとも一方の両端部を加圧して前記ニップ部を形成する加圧機構と、前記支持構造体の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、前記支持構造体の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、前記支持構造体に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、この検出結果に基づいて、前記ニップ部の長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された制御情報を生成する制御部とを備えた、ことを特徴とする。
本発明によると、それぞれ長手方向中央部及び長手方向端部の温度を検出する第一及び第二温度の温度変化の過程における検知結果の差に基づいて、ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態の差を像加熱装置の制御に反映することが可能となる。
画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の構成の説明図である。 加熱ヒータの構成の説明図である。 加圧機構の構成の説明図である。 加圧機構の加圧力とニップ部の圧力分布の関係の説明図である。 定着装置の加熱昇温過程における温度検出素子ごとの温度上昇量の説明図である。 加圧ローラの経時変化と加圧力補正の説明図である。 第1の実施の形態に係る加圧力制御のフローチャートである。 非通紙部昇温の説明図である。 第2の実施の形態に係る非通紙部昇温制御のフローチャートである。
<第1の実施の形態>
<画像形成装置>
以下に、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明をする。図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト21に沿って画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型フルカラープリンタである。
画像形成部Paでは、感光ドラム11aにイエロートナー像が形成されて、中間転写ベルト21に転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム11bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト21に転写される。画像形成部Pc、Pdでは、感光ドラム11c、11dにそれぞれシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、中間転写ベルト21に転写される。
中間転写ベルト21に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ二次転写される。ピックアップローラ26は、記録材カセット25から記録材Pを取り出す。分離ローラ27は、記録材Pを1枚ずつに分離してレジストローラ28へ搬送する。レジストローラ28は、中間転写ベルト21上のトナー像にタイミングを併せて二次転写部T2へ記録材Pを給送する。
二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Pは、中間転写ベルト21から分離して定着装置30へ搬送される。定着装置30で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された記録材Pは、機体の外部へ排出される。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像に用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部Paは、回転する感光ドラム11aの周囲に、帯電ローラ12a、露光装置13a、現像装置14a、一次転写ローラ15a、及びクリーニング装置16aを配置している。感光ドラム11aは、感光層を表面に形成した金属円筒で構成され、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。
帯電ローラ12aは、感光ドラム11aの表面を一様な電位に帯電させる。露光装置13aは、画像データを展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを多面体ミラーで走査して、感光ドラム11aの表面に画像の静電像を書き込む。現像装置14aは、感光ドラム11aにトナーを供給して静電像をトナー像に現像する。
一次転写ローラ15aは、感光ドラム11aと中間転写ベルト21aとの間に一次転写部Taを形成する。一次転写ローラ15aに直流電圧を印加することにより、トナー像が感光ドラム11aから中間転写ベルト21へ一次転写される。二次転写ローラ24は、中間転写ベルト21と二次転写ローラ24との間に二次転写部T2を形成する。二次転写ローラ24に直流電圧を印加することにより、中間転写ベルト21から記録材Pへトナー像が二次転写される。
<定着装置>
ついで、像加熱装置の一例である定着装置の構成について説明をする。なお、図2は定着装置の構成の説明図であり、図3は加熱ヒータの構成の説明図である。図2に示すように、ベルト加熱方式の定着装置30は、加熱ヒータ6が薄い定着ベルト1を介して記録材P上のトナー像を定着するため、画像形成ジョブの受信後、少ない消費電力でも短時間で昇温立上げを行うことができる。定着装置30は、スタンバイ時に加熱ヒータ6に電力供給せず、消費電力を極力低く抑えている。
定着ベルト1は、二次転写部T2(図1参照)から搬送されてくるトナー像を担持した記録材Pの搬送速度と略同一周速度で回転駆動される。定着ベルト1はエンドレス状のベルト部材であり、ガイド部材4及び梁部材5に対して、周長に余裕を持たせて外挿される。定着ベルト1は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、高熱伝達で強度の高い金属層と、熱伝導率の高いゴムなどの弾性層と、トナーとの剥離性が高い樹脂層からなる。
定着ベルト1は、熱伝導率が高く引張り強度が高い金属層に重ねて熱伝導率の高いゴム材料の弾性層を形成し、表面にフッ素樹脂の離型層を形成して内径φ25mmの無端状に形成されている。金属層は、厚さ50μmのステンレス材料、弾性層は、熱伝導率が1.0W/m・Kのシリコンゴム、離型層は、厚さ30μmのPFAチューブである。画像形成実行時、定着ベルト1は、加圧ローラ2の回転に駆動されて所定の周速度で回転して、加熱ヒータ6の表面に密着して摺動する。
ガイド部材4は、定着ベルト1を長手方向に貫通した状態で、定着ベルト1の内側面を摺擦する。ガイド部材4は、耐熱性があって弾性係数が高く、摩擦係数が低くて熱伝導性も低い液晶ポリマー等の合成樹脂材料を用いて梁状に形成される。ガイド部材4の下面に形成された凹所に加熱ヒータ6が配置される。ガイド部材4は、加圧ローラ2側に形成された凹所に加熱ヒータ6を埋め込んで表面をガラス材料で封止している。
梁部材5は、ガイド部材の長手方向の全体を支持して加圧ローラ2に向かって付勢する。梁部材5は、幅10mm×高さ10mm×肉厚2.3mmのコの字断面の鋼材を用いて梁状に形成してある。
加熱ヒータ6は、電力供給により発熱する発熱源として抵抗発熱体を含み、抵抗発熱体の発熱により昇温する。加熱ヒータ6は、Al基板上にAg・Pdペーストを厚膜印刷して焼成することで抵抗発熱体を形成している。ガイド部材4、定着ベルト1、加圧ローラ2は、加熱ヒータ6の発熱により昇温する。上記梁部材5、ガイド部材4及び加熱ヒータ6を備えて、定着ベルト1(ベルト部材)の内側面を非回転に支持して定着ベルト1を加熱する支持構造体33が構成されている。また、支持構造体33及び定着ベルト1を備えて記録材に形成された画像(記録材の画像面)を加熱する加熱部材34を構成している。
加圧ローラ2は、鉄、アルミ等の円筒材料で形成された軸部材(芯金)3の外側に、弾性層として、柔軟なゴム材料のシリコンゴム層の弾性層7を形成している。加圧ローラ2は、弾性層7の表面を離型層としてのPFAチューブで覆って、外径φ25mmに形成されている。軸部材3は、外径φ10mm、肉厚3mmのアルミ管を用いている。弾性層7は、肉厚3mm、アスカー硬度64°のシリコンゴムを用いている。PFAチューブの厚みは50μmである。このローラ部材としての加圧ローラ2は、支持構造体33に支持された定着ベルト1に当接してニップ部Nを形成する。
図3に示すように、加熱ヒータ6の裏面に2つの温度検出素子31、32が当接して配置されている。温度検出素子(第1温度センサ)31は、通紙基準中心に配置されて、ニップ部Nの通紙部の温度制御に用いられる。最少サイズ記録材であるA4サイズ縦送りの通紙範囲に位置する温度検出素子31は、加熱ヒータ6の温度制御に用いられる。
図4に示すように、温度制御部51は、温度検出素子31の出力が設定値に近付くように加熱ヒータ6に対する電力供給をPI制御(又はON/OFF制御)する。定着ベルト1は、表面温度が所定の温度範囲に保たれるように、温度制御される。温度制御部51は、連続画像形成時、一連のプリント動作が終了するまで、定着ベルト1の温度調整を行う。画像形成ジョブの最後の記録材Pがニップ部Nを通過して定着ベルト1から分離されて排出されると、加圧ローラ2の回転駆動が停止されるとともに、加熱ヒータ6への通電も停止される。
一方、温度検出素子(第2温度センサ)32は、通紙基準中心から148mmの非通紙部に配置している。最大サイズ記録材であるA4ノビサイズの通紙範囲の外側に位置する温度検出素子32は、後述するように、定着ベルト1の非通紙部昇温制御に用いられる。
<加圧機構>
ついで、支持構造体33と加圧ローラ2の少なくとも一方の両端部を加圧するとともに、ニップ部Nの長手方向端部の加圧状態と長手方向中央部の加圧状態の差を調整可能に構成された加圧機構9について説明をする。なお、図4は加圧機構の構成の説明図であり、図5は加圧機構の加圧力とニップ部の圧力分布の関係の説明図である。図4に示すように、本実施の形態において定着ベルト1の長手方向の長さは340mm、加熱ヒータ6の長手方向の長さは370mm、ガイド部材4の長手方向の長さは374mm、加圧ローラ2の長手方向の長さは330mmとなっている。
加圧ローラ2の両端部を支持するベアリング3aは、定着装置30のフレーム5aに対して回動して回動端を昇降可能な回動アーム9tに固定されている。加圧ローラ2は、上記加圧機構9によって両端を上方へ押圧されることにより、ガイド部材4に内側面を支持された定着ベルト1に圧接して弾性層7を変形させ、回転方向に連続したニップ部Nを形成する。
梁部材5は、定着装置30のフレーム5aに両持ち梁として支持され、長手方向の下面を通じてガイド部材4を加圧ローラ2へ向かって付勢して、定着ベルト1と加圧ローラ2との間にニップ部Nを形成する。加圧ローラ2は、軸部材3の両端がベアリング3aによって両持ち式かつ回転自在に支持されている。
加圧機構9は、駆動モータ9dを作動させてカム軸9aを回転させ、一対の加圧カム9cを回転させて回動アーム9bの回動端を昇降させる。これにより、ベアリング3aに支持された加圧ローラ2が昇降して定着ベルト1に対する加圧力が変化する。加圧時における加圧力は300N(30kgf)である。図2に示すように、加圧カム9cが回動アーム9bを揺動させると、加圧バネ9sを介して回動アーム9tが回動してベアリング3aが昇降する。
ニップ部Nの長手方向の圧力分布は、加圧機構9を制御して調整することができる。加圧機構9の加圧に伴って、加圧ローラ2と梁部材5の長手方向中央部が外側へ逃げるように荷重撓みを生じる。加圧ローラ2と梁部材5の長手方向中央部が外側へ逃げると、ニップ部Nの長手方向中央部で加圧力が低下する。加圧ローラ2と梁部材5の荷重撓みを相殺してニップ部Nの長手方向中央部の加圧力を確保するために、ガイド部材4の下面に、定着ベルト1の回転方向と直角な方向の円弧形状を設けている。ガイド部材4の円弧形状は、長手方向中央部が長手方向端部よりもニップ側へ900μm突き出している。900μmと撓み補正量が大きい構成では、加圧力や各部材の経時変化に起因して、長手方向中央部と長手方向端部のニップ幅の相対関係が変化し易い。
図5に示すように、加圧機構9の加圧力を高めると加圧ローラ2及び梁部材5の長手方向中央部が外側へ逃げるように撓むため、ニップ部Nの長手方向中央部で低い圧力分布となる。加圧機構9の加圧力を下げると、ガイド部材4の長手方向の円弧形状によって、加圧ローラ2及び梁部材5の長手方向中央部に偏った加圧状態となり、ニップ部Nの長手方向中央部で高い圧力分布となる。加圧ローラ2の新品状態では、加圧力300N(30kgf)のときにフラットな圧力分布となるように撓み補正の円弧曲線が設定してある。加圧力300N(30kgf)よりも加圧力を上げると、長手方向端部の単位長さ当たり圧力が長手方向中央部に比べて高くなる。逆に、加圧力300N(30kgf)よりも加圧力を下げると、長手方向中央部の単位長さ当たり圧力が長手方向端部に比べて高くなる。この傾向は、円弧曲線の撓み補正量が大きくなるほど顕著に表れる。
<ニップ部の加圧力分布の経時変化>
定着装置30においては、加圧ローラ2の弾性層に使用されたゴム材料の硬度の経時変化により、定着ベルト1の回転方向におけるニップ部N(図2参照)の長さであるニップ幅が加圧ローラ2の加熱累積時間に応じて変化する。加熱累積時間が増えるに従って、加圧ローラ2の弾性層の硬度が低下して長手方向中央部でニップ幅が広がる。ニップ幅が広がると、ニップ部Nを通過する過程で定着ベルト1から記録材へ移転する熱量が増加する。その結果、初期的に未定着画像を定着させるのに必要としていた熱量に比べて、必要以上の熱量が加わるようになって、ニップ部Nの長手方向中央部ではトナー像が加熱され過ぎる虞がある。
ニップ部Nの長手方向中央部でトナー像が加熱され過ぎる虞がある一方で、ニップ部Nの長手方向端部では、相対的にニップ幅が短くなって定着性が不足する。これにより、ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部との間で定着むらが発生して定着画像の品質が低下する虞がある。また、ニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部の相対的なニップ幅の違いにより、記録材の搬送性が変化して搬送不良を生じると、記録材の後端しわが発生し易くなる。
また、加圧ローラ2の弾性層に流れ込む熱量が増えると加圧ローラ2の弾性層の硬度低下が促進される。経年変化の過程の後半では、初期的に未定着画像を定着させるのに必要としていた熱量に比べて必要以上の熱量が加わって加圧ローラ2の硬度低下が加速的になり、トナーのホットオフセットも発生し易くなる。
<制御部の構成>
そこで、本実施の形態では、定期的に、定着装置30のニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態を評価して、定着画像品質を維持できる所定の初期状態に回復させている。以下、このニップ部Nの長手方向の加圧状態を回復させる制御を行う制御部10(図4参照)について説明をする。なお、図6は定着装置の加熱昇温過程における温度検出素子ごとの温度上昇量の説明図、図7は加圧ローラの経時変化と加圧力補正の説明図、図8は加圧力制御のフローチャートである。
実行部の一例である制御部10は、測定モードを実行して、ニップ部Nの長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された制御情報を生成する。制御情報は、温度検出素子31の温度上昇量と温度検出素子32の温度上昇量の関係を所定の関係に調整するように加圧ローラ2の両端部に対する加圧力を調整するための加圧機構9の調整量である。
測定モードは、加熱ヒータ6に加熱されるニップ部Nの温度変化の過程で温度検出素子31と温度検出素子32により温度を検出し、検出結果に基づいて制御情報を生成する制御モードである。より具体的には、制御部10が測定モードを実行すると、ニップ部Nの昇温過程の所定時間における温度検出素子31と温度検出素子32の温度上昇量の差分に応じた制御情報を生成する。そして、制御部10は、ニップ部Nの昇温過程に続いてニップ部Nで記録材Pの加熱処理が実行された後に、測定モードで求めた調整量に基づいて加圧機構9を調整する。
図3に示すように、温度検出素子31、32は、加熱ヒータ6に当接して配置される。ここで、ニップ部N(図2参照)の長手方向の圧力が高い部分では加熱ヒータ6の発熱量が効率的に加圧ローラ2へ流れ出すため、温度検出素子(31又は32)の温度は低くなる。ニップ部Nの長手方向の圧力が低い部分では加熱ヒータ6の発熱量が加圧ローラ2へ流れ出しにくくなるため、温度検出素子(31又は32)の温度は高くなる。
図4を参照して図6に示すように、ニップ部Nの長手方向において圧力分布に差がある場合、定着装置30の冷温状態から加熱ヒータ6の通電を開始してニップ部Nの温度を上昇させると、温度検出素子31、32は、別々の温度上昇カーブで温度上昇する。即ち、図6のように、加圧ローラ2が経時変化してニップ部Nの長手方向中央部の圧力が長手方向端部に比較して圧力が高い場合、長手方向端部側に位置する温度検出素子32の温度が、長手方向中央部側に位置する温度検出素子31の温度よりも高くなる。
測定モードでは、制御部10は、時刻t1と時刻t2とにおいて、温度検出素子31、32の検出温度を取り込む。なお、本実施の形態では、時刻t1は、定着装置30への通電開始を基準として6秒経過時、t1=6sとし、時刻t2は、定着装置30への通電開始を基準として8秒経過時、t2=8sとしている。
温度検出素子31が時刻t1で検出した温度をT1aとし、温度検出素子31が時刻t2で検出した温度をT2aとする。温度検出素子32が時刻t1で検出した温度をT1bとし、温度検出素子32が時刻t2で検出した温度をT2bとする。すると、温度検出素子31、32が検出した温度上昇率ΔTa、ΔTbは次式となる。
ΔTa=(T2a−T1a)
ΔTb=(T2b−T1b)
制御部10は、時刻t1から時刻t2までに温度検出素子31、32が検出した温度の上昇幅を比較する。制御部10は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbを比較することにより、温度検出素子31、32の位置における定着ベルト1から加圧ローラ2への熱移動量を比較する。制御部10は、温度検出素子31、32の位置におけるニップ部Nの単位長さ当たりの熱移動量を比較して、温度検出素子31、32の位置におけるニップ幅を評価する。制御部10は、ニップ幅の大小だけではなく、加熱ヒータ6と定着ベルト1の間に存在する熱抵抗の大小と、定着ベルト1と加圧ローラ2の間に存在する熱抵抗の大小とを含んだ、ニップ部Nの熱移動性能を評価する。
即ち、制御部10は、加熱ヒータ6に加熱されるニップ部Nの温度変化の過程で温度検出素子31,32により温度を検出する。そして、温度検出素子31の温度変化の勾配が、温度検出素子32の温度変化の勾配より大きい場合、前記ニップ部の加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも大きいと評価する。また、温度検出素子31の温度変化の勾配が、温度検出素子32の温度変化の勾配より小さい場合、ニップ部Nの加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも小さいと評価する。
制御部10は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbの差に応じてニップ部の熱移動状態を検知し、表1に示すように、ニップ部の熱移動状態に応じた最適な加圧力補正を行うことにより、長手方向に均一な加圧力分布、温度分布を実現する。
Figure 2014059549
表1に示すように、ΔTb>ΔTaのときは、ニップ部Nの長手方向中央部が長手方向端部に比べて熱移動量が大きいことを示しているので、長手方向端部のニップ幅を増やすように、加圧機構9の加圧力を増大させる加圧力補正を行う。一方、ΔTb<ΔTaのときは、ニップ部Nの長手方向端部が長手方向中央部に比べて熱移動量が大きいことを示しているので、長手方向中央部のニップ幅を増やすように、加圧機構9の加圧力を減少させる加圧力補正を行う。
図7に示すように、当初フラットに設定されていたニップ部Nの長手方向の圧力分布は、10万枚通紙時には、長手方向両端部で低い圧力分布に変化している。記録材の加熱処理枚数の累積に伴って、加圧ローラ2のゴム材料の硬度変化や外形変化が生じて、長手方向端部の圧力が低下する。例えば、この場合、制御部10は、加圧機構9の加圧力を300N(30kgf)から315N(31.5kgf)まで増加させる加圧力補正を行って、定着装置30の初期状態と同等の加圧力分布に回復させる。
図4を参照して図8に示すように、制御部10は、前回の加圧機構9の測定モード実行からの累積プリント枚数をカウントする(S11)。制御部10は、累積プリント枚数が1000枚未満の場合(S11のNo)、通常のプリント動作をして画像形成ジョブを終了する(S16)。
制御部10は、累積プリント枚数が1000枚を超えていると(S11のYes)、測定モードを実行しようとする(S12、S13)。測定モードを実行するにあたり、まず、制御部10は、温度検出素子31と温度検出素子32の検出温度を取得して外気温度と比較する(S12)。制御部10は、いずれの検出温度も外気温度+5℃以下の場合は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbとを計算する(S13)。
制御部10は、どちらか1つの検出温度が外気温度+5℃より高い場合(S12のNo)、測定モードを行わず通常のプリント動作をして終了する(S16)。即ち、測定モード動作の開始条件を、測定モードに用いる温度検出素子31、32の温度が外気温度+5℃以下とする。これは、前回のプリントジョブによる温度履歴が残っていると、正確な温度上昇率による熱移動量の検知ができないためである。なお、上記外気温は、画像形成装置100に設けられた温度センサ101(図1参照)によって検出され、制御部10に通信される。
制御部10は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbの差を求めるために、ΔTa−ΔTbの演算を行う(S13)。そして、表1から(ΔTa−ΔTb)の演算結果に対応する加圧力を求めて測定モードを終了する。
制御部10は、温度検出素子31の検出温度が所定の目標温度に達すると、画像形成ジョブのプリントを実行する(S14)。この時点では、画像形成装置100のダウンタイムを発生させないため、加圧機構9を用いたニップ部Nの加圧力調整は実行しない。
制御部10は、画像形成ジョブのプリント終了後に、測定モードで求めた加圧力に対応する角度位置へ偏心カム9cを回転させて、加圧機構9を用いたニップ部Nの加圧力調整を実行する(S15)。
上述したように本実施の形態では、定着装置の起動時に定期的に測定モードを実施し、測定モードの測定結果に応じて加圧機構9の加圧力を調整する。測定モードでは、ニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部における熱の流れを測定して、測定結果に応じて加圧機構9の加圧力を変更する。
また、本実施の形態によれば、定着装置30の部品のばらつきや累積使用期間などによって変化するニップ部Nの長手方向の圧力分布をフラットに調整することで、長手方向にフラットな温度分布が得られるため、定着画像の品質向上を実現できる。即ち、ニップ部Nの長手方向の温度分布を初期の最適な温度分布に回復させることにより、定着画像の品質向上を実現できる。
更に、本実施の形態によれば、安価で剛性の低い部品をニップ形成に使用した場合でも、測定モードを実行することで、部品のばらつきや加圧力のばらつきを相殺して、組み立て終了時点でのニップ部の加圧状態を一定に揃えることができる。このため、定着装置30の低コスト化、小型化を実現でき、また、温度設定などの制御パラメータの最適値を定着装置30ごとに異ならせる必要もない。更に、部品のばらつきや加圧力分布のばらつきによる、定着装置30ごとの長手方向中央部と長手方向端部の相対的なニップ幅の違いを解消でき、画像不良、記録材の搬送不良、及び非通紙部過昇温のばらつきを回避できる。
また、本実施の形態によれば、定着装置30の温度制御に用いる既存の温度検出素子31と定着装置30の生産性制御に用いる既存の温度検出素子32とを用いてニップ部Nの長手方向の圧力分布を高い精度で評価できる。
また、本実施の形態によれば、ニップ紙によるニップ幅測定や、光センサなどによるニップ形状測定などを行って、ニップ部Nの中央部と端部のニップ幅の状態を直接的に評価する場合よりも容易かつダウンタイムなくニップ部の長手方向圧力分布を評価できる。
更に、本実施の形態によれば、定着装置における長手方向の中央と端部のニップ形状(熱の流れ)を検知し、その検知結果に応じて加圧力を変更できる。定着装置の部材ばらつきや使用期間などによって変化するニップ状態に対応した、長手方向の最適な温度分布を得ることができる。
なお、上述した説明では、ニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部とにおける一定時間の温度上昇率の差を用いてニップ部Nの長手方向の圧力分布を推定した。しかし、同様な推定は、ニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部とで一定の温度上昇幅を得るために要するそれぞれの時間の差を用いても可能である。
また、上述した説明では、測定モードの実行タイミングを、プリント枚数1000枚経過後、最初に定着装置30を起動した際の加熱昇温過程としたが、測定モードは、任意のプリント枚数や累積運転時間で実行可能である。測定モードは、画像形成ジョブの受信を契機とする定着装置の起動時に限らず、画像形成装置100の1日の最初の電源投入時の起動動作時に行ってもよい。また、サービスモードとして操作パネルから起動される専用の測定モードシーケンスを持たせてもよい。更に、測定モード後に加圧力を変更するタイミングも任意に設定することができる。また、本実施の形態で用いた数値は、実験によって最適化されたものであり、定着装置30の構成などによって異なり、一意的に決まるものではない。
<第2の実施の形態>
ついで、第2の実施の形態について説明をする。第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比して、非通過領域の昇温に着目して、ニップ部の加圧力分布を補正する点において第1の実施の形態と異なっている。従って、以下の説明においては、第1の実施の形態と同様の構成については、その説明を省略し、第1の実施の形態と異なっている点のみを説明する。
第2の実施の形態では、測定モード及び加圧力補正を、画像形成装置の設置時、または加圧ローラ2などの定着装置30の構成部材を交換したときに行う。画像形成装置100の設置時、または定着装置30の部材交換時、サービスマンが不図示の操作パネルを操作して測定モードを実行する。制御部10は、測定モードを実行してニップ部の長手方向中央部の加圧力と長手方向端部の加圧力との大小関係を評価する。そして、測定モードで求めた制御量を直ちに加圧機構9に反映させて、ニップ部の長手方向中央部の加圧力と長手方向端部の加圧力とを等しく調整する。
<非通紙部昇温制御>
図9は非通紙部昇温の説明図である。図9に示すように定着装置30にてニップ部N(図4参照)の長手方向の最大加熱幅よりも小さい幅の記録材(小サイズ紙)をプリントする場合、記録材が通過する通紙部と記録材が通過しない非通紙部HTとでは記録材によって奪われる熱量が大きく異なる。そのため、通紙部に配置された温度検出素子31の検出温度が所定の目標温度を保つように加熱ヒータ6の発熱量を制御すると、記録材によって熱を奪われない非通紙部HTの温度が徐々に上昇して非通紙部昇温が発生する。
非通紙部昇温が発生して定着ベルト1の非通紙部HTが設計温度を超えて昇温すると、定着ベルト1の耐久寿命が短くなる。また、非通紙部昇温が発生して定着ベルト1が部分的に高温になった状態で、それまでよりも幅の広い記録材を加熱処理すると、温度が高すぎることによってトナーが記録材から定着ベルト1へ移転するホットオフセットが発生し易くなる。
定着装置30では、非通紙部HTに配置された温度検出素子32の検出温度が所定の上限温度に達すると、ニップ部Nへ給送される記録材Pの間隔をそれまでよりも長くしている。即ち、定着装置30の単位時間当りの加熱処理枚数(スループット)を下げることにより、非通紙部HTにそれ以上の温度上昇が発生しないようにしている。
温度検出素子32は、通紙基準中心から148mmの位置に配置されて、定着装置30のスループット制御に用いられる。制御部10は、温度検出素子32の検出温度が非通紙部昇温に対する閾値温度Tpに達するとスループットを落とす。閾値温度Tpは、定着ベルト1の耐熱性などの観点から予め設定されている。スループットが落ちると、記録材Pがニップ部Nを通過していない時間が増えるため、加熱ヒータ6から非通紙部に与える平均熱量が減少して非通紙部昇温が抑制される。
定着装置30を通過する記録材の幅に応じて非通紙部HTの長さが変化し、非通紙部昇温のカーブの様子や非通紙部昇温のピーク位置が異なる。このため、表2に示すように、記録材の幅に応じて異なる閾値温度Tpが設定されている。表2の各数値は、実験で得られた記録材の幅と閾値温度Tpの関係である。表2の閾値温度Tpは、定着ベルト1の耐熱性など、定着装置の機種によって異なり、一意的に決まるものではない。
Figure 2014059549
制御部10は、記録材の非通過領域(非通紙部領域)に配置された温度検出素子32の検出温度が予め決められた閾値温度を超えないようにスループットを変更する。非通紙部昇温によって温度検出素子32の検出温度が表2の閾値温度Tpに到達すると、表3に規定されるスループットのレベルを1つ下げる。表3はスループットレベルと毎分処理枚数(ppm)で表した生産性の関係を示す。表3の生産性の各数値は画像形成装置の機種によって異なり、一意的に決まるものではない。
Figure 2014059549
表3に示すように、スループットレベルをLv1に設定して30ppmの生産性で画像形成を開始する。連続画像形成の過程で温度検出素子32の検出温度が閾値温度Tpに到達すると、スループットレベルをLv1からLv2に下げて20ppmの生産性で画像形成を継続する。その後も同様に制御して、閾値温度Tpに到達するごとに、スループットレベルをLv3、Lv4へと下げていく。
ところで、表2に示した閾値温度Tpは、主に定着ベルト1の耐熱温度によって予め決定される。ここで、定着装置30では、温度検出素子32を加熱ヒータ6の裏面に配置しているため、ガイド部材4や温度検出素子32自身の温度は直接検知できるが、定着ベルト1や加圧ローラ2の温度は検知できない。従って、従来は、実験などにより求めたベルト表面温度の予測値に基づいて閾値温度を設定していたが、部品寸法のばらつきや経時変化などにより非通紙部のニップ形状、つまり熱移動量が変化した場合においては予測値と実際の温度に差異が大きくなってしまう。具体的には、加熱ヒータ6と定着ベルト1の間を移動する熱量、定着ベルトと加圧ローラの間を移動する熱量が変化する。例えば非通紙部領域のニップ幅が狭いと、加圧ローラ2への熱移動量が減るため加熱ヒータ6の温度が相対的に高くなる。逆に非通紙部領域のニップ幅が広いと、加圧ローラ2への熱移動量が増えるため加熱ヒータ6の温度が相対的に低くなる。
表4は、加圧力を変えたときの温度検出素子32の温度と定着ベルト1の表面温度の関係を示す。値は小サイズ紙を大量に通紙して、非通紙部昇温が飽和したときの温度である。
Figure 2014059549
表4に示すように、加圧機構9の加圧力を変えて長手中央部と長手方向端部の加圧力の大小関係を変化させると、温度検出素子32の検出温度と定着ベルト1の表面温度との関係が変化する。加圧力を増すと温度検出素子32の検出温度と定着ベルト表面温度との乖離が小さくなり、加圧力を減らすと温度検出素子32の検出温度と定着ベルト表面温度との乖離が大きくなる。
このため、図7に示すように、10万枚の通紙を行って長手中央部に偏った加圧がされるようになると、長手方向端部の加圧力が低下して、温度検出素子32の検出温度と定着ベルト表面温度との乖離が大きくなる。その結果、定着ベルト1の表面温度が設計温度よりもかなり低い状態で温度検出素子32の検出温度が閾値温度に達するようになって、必要以上にスループットレベルが低下して、画像形成装置100の生産性が大きく低下する。
逆に、第1の実施の形態のようにニップ部Nの長手方向端部の加圧力を上昇させると、その瞬間に、それまでよりも温度検出素子32の検出温度と定着ベルト表面温度との乖離が急に小さくなる。その結果、温度検出素子32の検出温度が閾値温度に達した時点で、定着ベルト1の実際の表面温度が既に設計温度を超えている場合もあり得る。
そこで、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に定期的に定着装置30のニップ部Nの長手方向中央部と長手方向端部の加圧状態を評価して、温度検出素子32の検出温度と定着ベルト1の表面温度との関係を所定の初期状態に回復させている。
<第3の実施の形態>
ついで、第3の実施の形態について説明をする。第3の実施の形態では、第1及び第2の実施の形態に比して、ニップ部の長手方向の加圧力分布に応じて、温度検出素子の閾値温度を補正する点において異なっている。従って、以下の説明においては、第1及び第2の実施の形態と同様の構成については、その説明を省略し、第1及び第2の実施の形態と異なっている点のみを説明する。なお、図10は第3の実施の形態の非通紙部昇温制御のフローチャートである。
図4に示すように、制御部10は、温度検出素子32の検出温度が閾値温度に達すると画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを制御して画像間隔を拡大する。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd及び二次転写部T2は、可変の画像間隔でトナー像を形成して記録材に転写する。ニップ部Nの昇温過程に続いてニップ部Nで記録材Pの加熱処理を実行する際に、温度検出素子32の検出温度が閾値温度に達するごとに段階的に加熱処理の単位時間当たり処理枚数を低下させる。
第3の実施の形態における制御情報は、温度検出素子32の検出温度に基づいてニップ部Nの長手方向端部の昇温を規制するための閾値温度である。制御部10は、所定時間内における温度検出素子32の温度上昇量から温度検出素子31の温度上昇量を引いた差分の値が、プラス方向に大きくなるほど、上記閾値温度を段階的に大きくする。
図1に示すように、制御部10は、露光装置13a、13b、13c、13dを制御して、中間転写ベルト21に形成されるトナー像の間隔を変更する。レジストローラ28は、中間転写ベルト21上のトナー像の先頭に記録材の先頭を一致させるように二次転写部T2へ記録材を給送する。二次転写部T2は、中間転写ベルト21上のトナー像の間隔に応じた間隔で記録材Pを定着装置30に給送する。
制御部10は、温度検出素子32の検出温度と予め決められた閾値温度とに応じて露光装置13a、13b、13c、13dを制御して、二次転写部T2からニップ部Nへ給送される記録材の間隔を変更する。
制御部10は、定着装置30の加熱昇温過程で測定モードを実行して閾値温度を修正する。測定モードでは、2以上の温度検出素子の検出温度に応じて閾値温度を修正する。測定モードによる検知結果に応じて表5に示すように閾値温度を可変に設定する。
Figure 2014059549
表5に示すように、補正閾値温度Tpは、測定モードにおいて第1の実施の形態と同様に演算された温度上昇率ΔTa、ΔTbの差分(ΔTb−ΔTa)に応じて設定される。表5は、定着ベルト1の表面温度(又は加圧ローラ2の表面温度)が設計温度に一致するときの温度検出素子32の検出温度を実験的に求めたものである。表5中、温度上昇率ΔTa、ΔTbの求め方については図6を参照して第1の実施の形態で説明したとおりである。
図4を参照して図10に示すように、制御部10は、前回の加圧機構9の測定モード実行からの累積プリント枚数をカウントする(S21)。制御部10は、累積プリント枚数が1000枚未満の場合(S21のNo)、通常のプリント動作をして画像形成ジョブを終了する(S25)。
制御部10は、画像形成装置100の総プリント枚数に応じて、1000枚のプリントアウトごとに定期的に測定モードを行って、閾値温度を補正する。制御部10は、累積プリント枚数が1000枚を超えていると(S21のYes)、測定モードを実行する(S22、S23)。
制御部10は、温度検出素子31と温度検出素子32の検出温度を取得して外気温度と比較する(S22)。制御部10は、いずれの検出温度も外気温度+5℃以下の場合は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbとを計算する(S23)。
制御部10は、どちらか1つの検出温度が外気温度+5℃より高い場合(S22のNo)、測定モードを行わず通常のプリント動作をして終了する(S25)。測定モード動作の開始条件として、測定モードに用いる温度検出素子31、32の温度が外気温度+5℃以下とする。これは、前回のプリントジョブによる温度履歴が残っていると、正確な温度上昇率による熱移動量の検知ができないためである。
制御部10は、温度上昇率ΔTaと温度上昇率ΔTbの差を求めるために、ΔTb−ΔTaの演算を行う(S23)。そして、表5から(ΔTb−ΔTa)の演算結果に対応する閾値温度Tpを求め、この閾値温度Tpを変更して測定モードを終了する(S24)。
制御部10は、温度検出素子31の検出温度が所定の目標温度に達すると、画像形成ジョブのプリントを実行する(S25)。
画像形成ジョブの実行中、制御部10は、温度検出素子32の検出温度が上昇して閾値温度Tpに達すると、表3に示すようにスループットレベルを1段階下げる。また、温度検出素子32の検出温度が低下して閾値温度Tpより10℃低い温度になると、スループットレベルを1段階上げる。
表6は第3の実施の形態の制御の効果の説明図である。表6では、加圧力と生産性(PPM)の関係を測定モードによる閾値温度補正を行った場合(表5)と補正を行わない場合(表2)とで比較している。経時変化などにより長手ニップ形状が変化した状態で比較するために、実験上は、加圧機構9の加圧力を調整して仮想的な長手圧分布を作っている。また、生産性(PPM)の数値は、A4サイズ横送りよりも幅が狭くて非通紙部昇温が大きいLTRサイズ記録材を横送りで500枚通紙したときに計測された毎分加熱処理枚数の平均値である。
Figure 2014059549
表6に示すように、加圧力が小さくて端部ニップの熱の流れが中央より小さいときは、加熱ヒータ6の温度が高くなる。このとき、一定の閾値温度Tpを用いて補正を行わない場合、閾値温度が過剰になって、画像形成装置100の生産性(PPM)が落ちてしまう。これに対して、第3の実施の形態では、測定モードによる閾値温度補正を行うため、ニップ部Nの熱移動量に応じて最適な閾値温度Tpが設定され、生産性(PPM)を落とすことなくスループットの最大化を実現している。第3の実施の形態では、ニップ部Nの温度を正確に把握して、定着ベルト1及び加圧ローラ2の耐久性を損なうことなく、小サイズ記録材の画像形成時のスループットの最大化を実現できる。第3の実施の形態では、着装置30を構成する加圧ローラ2の経時変化や品質のばらつきによって変化するニップ形状を、長手方向中央部と長手方向端部とで評価できる。第3の実施の形態では、非通紙部昇温が発生する小サイズ記録材の通紙時における定着装置30のスループットの最大化と非通紙部昇温抑制とを両立させて、近年の生産性の向上に対する要望に応えることができる。
第3の実施の形態の制御は、実施例1の制御と組み合わせることによって、更なる効果が期待できる。実施例1においてニップ部Nの長手方向端部の加圧力を上昇させた際に、直ちに閾値温度を修正することで、温度検出素子32の検出温度が閾値温度に達した時点で定着ベルト1の表面温度が既に設計温度を超えていることを回避できる。
第3の実施の形態では、定着装置における長手方向の中央と端部のニップ形状(熱の流れ)を検知し、その検知結果に応じてスループットを調整する閾値温度を変更できる。定着装置の部材ばらつきや使用期間などによって変化するニップ状態に対応した、小サイズ記録材の通紙時におけるスループットの最大化が実現できる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、画像形成装置100の設置時、または定着装置30の部材交換時、サービスマンが不図示の操作パネルを操作して測定モードを実行する。制御部10は、測定モードを実行してニップ部の長手方向中央部の加圧力と長手方向端部の加圧力との大小関係を評価して加圧機構9の制御量とともに、温度検出素子32を用いた非通紙部昇温を抑制する制御の閾値温度を求める。そして、測定モードで求めた制御量を直ちに加圧機構9に反映させて、ニップ部の長手方向中央部の加圧力と長手方向端部の加圧力とを等しく調整する。また、その後の画像形成では、第3の実施の形態と同様に、測定モードで求めた閾値温度を用いてスループットの制御を行う。
第4の実施の形態では、第1の実施の形態と第3の実施の形態の制御とを組み合わせることによって、更なる効果が期待できる。
なお上述した実施の形態は、ニップ部の長手方向中央部と長手方向端部の温度情報に基づいてニップ部の加圧調整量もしくは閾値温度を決定する限り、実施の形態の構成の一部または全部をその代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施することができる。
従って、ベルト部材にローラ部材を当接させた像加熱装置に限らず、ベルト部材にベルト部材、ローラ部材にローラ部材を当接させた像加熱装置でも実施できる。像加熱装置は、未定着トナー像を記録材に定着する定着装置に限らず、定着済み又は半定着画像を加熱加圧する加熱処理装置も含む。
画像形成装置は、中間転写ベルトを用いる画像形成装置に限らず、記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置や、記録材へ枚葉式にトナー像を直接転写する画像形成装置であってもよい。ベルト部材に沿って複数の感光ドラムを配置したタンデム型に限らず、ベルト部材に沿って1個の感光ドラムを配置した1ドラム型であってもよい。また、本発明は、プリンタに限らず、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
1:ベルト部材(定着ベルト)、2:加圧ローラ(ローラ部材)、9:加圧機構、10:制御部、30:像加熱装置、31:第1温度センサ(温度検出素子)、32:第2温度センサ(温度検出素子)、33:支持構造体、N:ニップ部、P:記録材

Claims (11)

  1. 記録材の画像面に当接する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側面を非回転に支持して前記ベルト部材を加熱する支持構造体と、
    前記支持構造体に支持された前記ベルト部材と当接してニップ部を形成するローラ部材と、
    前記支持構造体と前記ローラ部材との間に加圧力を発生させて前記ニップ部を形成する加圧機構と、
    前記支持構造体の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、
    前記支持構造体の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、
    前記支持構造体に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、この検出結果に基づいて、前記ニップ部の長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された制御情報を生成する測定モードを実行可能な制御部と、
    を備えることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記制御部は、前記測定モードにおいて、前記ニップ部の昇温過程の所定時間内における前記第一温度センサと前記第二温度センサの温度上昇量の差分に応じた前記制御情報を生成することを特徴とする請求項1記載の像加熱装置。
  3. 前記加圧機構は、前記支持構造体と前記ローラ部材の少なくとも一方の両端部を加圧するとともに、前記両端部に対する加圧力を変更して前記ニップ部の長手方向端部の加圧状態と長手方向中央部の加圧状態の差を調整可能であって、
    前記制御情報は、前記第一温度センサの温度上昇量と前記第二温度センサの温度上昇量の関係を所定の関係に調整するように前記両端部に対する加圧力を調整するための前記加圧機構の調整量を含むことを特徴とする請求項2記載の像加熱装置。
  4. 前記加圧機構の調整量は、前記第一温度センサと前記第二温度センサの温度上昇量の差分が小さくなるように設定される、
    請求項3記載の像加熱装置。
  5. 前記制御部は、前記ニップ部の昇温過程に続いて前記ニップ部で記録材の加熱処理が実行された後に、前記測定モードで求めた前記調整量に基づいて前記加圧機構の加圧力を調整することを特徴とする請求項3又は4記載の像加熱装置。
  6. 前記制御情報は、前記第二温度センサの検出温度に基づいて前記ニップ部の長手方向端部の昇温を規制するための閾値温度を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の像加熱装置。
  7. 前記制御部は、前記ニップ部の昇温過程の所定時間内において検出された前記第二温度センサの温度上昇量から前記第一温度センサの温度上昇量を引いた差分の値が、プラス方向に大きくなるほど、前記閾値温度を段階的に大きくすることを特徴とする請求項6記載の像加熱装置。
  8. 前記制御部は、前記ニップ部の昇温過程に続いて前記ニップ部で記録材の加熱処理を実行する際に前記第二温度センサの検出温度が前記閾値温度に達するごとに段階的に加熱処理の単位時間当たり処理枚数を低下させることを特徴とする請求項6又は7記載の像加熱装置。
  9. 前記制御部は、前記制御情報として、前記第一温度センサの温度上昇量と前記第二温度センサの温度上昇量の関係を所定の関係に調整するように前記両端部に対する加圧力を調整するための前記加圧機構の調整量と、前記第二温度センサの検出温度に基づいて前記ニップ部の長手方向端部の昇温を規制するための閾値温度とを生成することが可能であり、
    前記閾値温度の設定を前記測定モードによって求められた前記閾値温度の値によって調整すると共に、前記測定モードによって求めた調整量によって前記加圧機構の加圧力を調整した場合は、前記閾値温度の設定を初期状態へと戻すことを特徴とする請求項1記載の像加熱装置。
  10. 記録材の画像面に当接すると共に、この画像面を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材と当接してニップ部を形成するローラ部材と、
    前記加熱部材の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、
    前記加熱部材の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、
    前記加熱部材に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、前記第一温度センサの温度変化の勾配が、前記第二温度センサの温度変化の勾配よりも大きい場合、前記ニップ部の加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも大きいと評価し、前記第一温度センサの温度変化の勾配が、前記第二温度センサの温度変化の勾配よりも小さい場合、前記ニップ部の加圧力の分布が長手方向中央側の方が長手方向端部側よりも小さいと評価する制御部と、を備えた、ことを特徴とする像加熱装置。
  11. 可変の画像間隔でトナー像を形成して記録材に転写する画像形成部と、
    記録材の画像面に当接する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内側面を非回転に支持して前記ベルト部材を加熱する支持構造体と、
    前記支持構造体に支持された前記ベルト部材に当接して前記画像形成部から給送された記録材のニップ部を形成するローラ部材と、
    前記支持構造体と前記ローラ部材の少なくとも一方の両端部を加圧して前記ニップ部を形成する加圧機構と、
    前記支持構造体の長手方向中央部の温度を検出する第一温度センサと、
    前記支持構造体の長手方向端部の温度を検出する第二温度センサと、
    前記支持構造体に加熱される前記ニップ部の温度変化の過程で前記第一温度センサと前記第二温度センサにより温度を検出し、この検出結果に基づいて、前記ニップ部の長手方向端部と長手方向中央部の加圧状態の差が反映された制御情報を生成する制御部とを備えた、ことを特徴とする画像形成装置。
JP2013152091A 2012-08-22 2013-07-22 像加熱装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP6261221B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013152091A JP6261221B2 (ja) 2012-08-22 2013-07-22 像加熱装置及び画像形成装置
US13/966,620 US8971746B2 (en) 2012-08-22 2013-08-14 Image heating apparatus and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012182939 2012-08-22
JP2012182939 2012-08-22
JP2013152091A JP6261221B2 (ja) 2012-08-22 2013-07-22 像加熱装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014059549A true JP2014059549A (ja) 2014-04-03
JP6261221B2 JP6261221B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=50148077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013152091A Expired - Fee Related JP6261221B2 (ja) 2012-08-22 2013-07-22 像加熱装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8971746B2 (ja)
JP (1) JP6261221B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017032770A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびコンピュータプログラム
US10359721B2 (en) 2014-08-14 2019-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that changes a threshold temperature of a fixing device depending on an output from a counter
JP2020013014A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置および画像形成方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016062024A (ja) 2014-09-19 2016-04-25 キヤノン株式会社 ヒータおよび定着装置
US9233563B1 (en) * 2015-01-27 2016-01-12 Xerox Corporation In-situ nip measurement for printing
US9874838B1 (en) * 2016-07-28 2018-01-23 Lexmark International, Inc. System and method for controlling a fuser assembly of an electrophotographic imaging device
JP2018128504A (ja) 2017-02-06 2018-08-16 株式会社東芝 定着装置
US10474072B2 (en) * 2018-03-15 2019-11-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing apparatus and image processing apparatus
US11269272B2 (en) 2019-11-12 2022-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Fixing device including an endless belt for fixing a toner image on a recording material
JP2021096402A (ja) 2019-12-18 2021-06-24 キヤノン株式会社 定着装置
JP2021096401A (ja) 2019-12-18 2021-06-24 キヤノン株式会社 定着装置
JP2021162689A (ja) 2020-03-31 2021-10-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
CN113584924B (zh) * 2021-06-29 2023-07-21 玖龙纸业(太仓)有限公司 一种压辊间横幅压区压力检测装置及方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05297759A (ja) * 1992-04-22 1993-11-12 Minolta Camera Co Ltd 定着装置
JP2003162175A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Canon Inc 定着装置
JP2009075443A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Canon Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2010164930A (ja) * 2008-05-30 2010-07-29 Canon Inc 加熱定着装置
US20110164890A1 (en) * 2010-01-04 2011-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus forming image

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4232959A (en) * 1978-09-05 1980-11-11 Eastman Kodak Company Toner image fusing apparatus
JPH03192382A (ja) * 1989-12-22 1991-08-22 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
JP4732088B2 (ja) 2005-09-13 2011-07-27 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2000250374A (ja) 1999-02-26 2000-09-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2002174987A (ja) 2000-12-08 2002-06-21 Minolta Co Ltd 定着装置
US7113717B2 (en) * 2004-03-30 2006-09-26 Xerox Corporation Closed loop control of nip pressure in a fuser system
JP2005301070A (ja) 2004-04-14 2005-10-27 Canon Finetech Inc 画像形成装置
JP2007079033A (ja) 2005-09-13 2007-03-29 Canon Inc 画像加熱装置
JP4890821B2 (ja) 2005-09-13 2012-03-07 キヤノン株式会社 画像形成装置
US20080080910A1 (en) * 2006-09-28 2008-04-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing Device and Image-Forming Apparatus
JP5225134B2 (ja) 2009-02-09 2013-07-03 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP5264546B2 (ja) 2009-02-16 2013-08-14 キヤノン株式会社 画像加熱装置
US8204396B2 (en) * 2009-05-28 2012-06-19 Xerox Corporation Apparatus and method for adjustment of a printer fuser nip
US8249480B2 (en) * 2009-06-25 2012-08-21 Eastman Kodak Company Fusing apparatus for high speed electrophotography system
JP2011033768A (ja) 2009-07-31 2011-02-17 Canon Inc 加熱回転体、及びその加熱回転体を用いた像加熱装置
JP5473569B2 (ja) 2009-12-02 2014-04-16 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP5911257B2 (ja) 2011-10-21 2016-04-27 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP5875460B2 (ja) 2012-05-14 2016-03-02 キヤノン株式会社 加熱体、及びその加熱体を備える画像加熱装置
JP5959944B2 (ja) 2012-06-05 2016-08-02 キヤノン株式会社 画像加熱装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05297759A (ja) * 1992-04-22 1993-11-12 Minolta Camera Co Ltd 定着装置
JP2003162175A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Canon Inc 定着装置
JP2009075443A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Canon Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2010164930A (ja) * 2008-05-30 2010-07-29 Canon Inc 加熱定着装置
US20110164890A1 (en) * 2010-01-04 2011-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus forming image

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10359721B2 (en) 2014-08-14 2019-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that changes a threshold temperature of a fixing device depending on an output from a counter
JP2017032770A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびコンピュータプログラム
JP2020013014A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置および画像形成方法
JP7218511B2 (ja) 2018-07-19 2023-02-07 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置および画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6261221B2 (ja) 2018-01-17
US20140056606A1 (en) 2014-02-27
US8971746B2 (en) 2015-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6261221B2 (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP5943559B2 (ja) 定着装置
JP5225134B2 (ja) 像加熱装置
JP5598238B2 (ja) 画像形成装置
JP2005114959A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019090872A (ja) ベルト搬送装置及び定着装置
JP2012189722A (ja) 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2015014645A (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP5473433B2 (ja) 画像形成装置
JP2013246404A (ja) 像加熱装置
JP5665819B2 (ja) 定着装置及び制御装置
US9207600B2 (en) Fixing apparatus
JP5264546B2 (ja) 画像加熱装置
JP2011100050A (ja) 画像形成装置、及び像加熱装置
JP2002214961A (ja) 加熱定着装置及びそれを有する画像形成装置
JP2019148743A (ja) 画像形成装置
US8693910B2 (en) Image forming apparatus with heater
JP6421884B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2002311749A (ja) 画像形成装置
JP2015036773A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7414485B2 (ja) 画像形成装置
JP5230316B2 (ja) 画像加熱装置
JP4387657B2 (ja) 加熱定着装置
JP2013037159A (ja) 画像加熱装置
JP2021124555A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6261221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees