JP2014057427A - 電源装置、電子機器装置および画像形成装置 - Google Patents

電源装置、電子機器装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源装置の切替時における電圧落込みの発生を抑える。
【解決手段】少なくとも、第1制御電力に基づいて作動する第1作動モードと、第2制御電力に基づいて作動する第2作動モードの2つの作動モードを有する負荷に対し、電力供給を行う電源装置であって、該電源装置は、第1制御電力を供給する第1電源装置1と、第2制御電力を供給する第2電源装置2と、第1電源装置1と第2電源装置2との切替時において、切替前の電源装置よりも切替先の電源装置の方を、出力電圧が高い状態とする電圧制御手段と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、電源装置、電子機器装置および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、交流電源を直流電源に変換する電源装置であって、動作時と省エネ時の電力とで負荷が変化する回路に電源を供給する電源装置およびこれを備えた電子機器装置および画像形成装置に関する。
近年、電子機器装置には、節電のため省電力化モード(省エネモード)を備えたものが多くなっている。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、および、それらの機能を複合化した複合機等の画像形成装置の場合、通常、電力制御の状態として、電源オフ状態、スタンバイ状態、スリープモード状態の大きく三つの事象に分けられる。
電源オフ状態は、主電源スイッチがオフの状態で画像形成装置に電源が供給されていない状態であり、スタンバイ状態は、主電源スイッチがオンの状態で、画像形成装置にAC電源が供給され、内部で使用する5VなどのDC電源を生成することでモータ・クラッチなどを用いてメカ負荷を駆動して迅速に画像形成できる状態(動作時、動作モード、画像形成モードともいう)を指している。
スリープ状態は、所定時間未使用の状態が続いた場合やユーザが操作キーによって状態の遷移を指示した場合に、一部の限られた特定デバイスのみに電源の供給を続け、他のデバイスへの電源供給を遮断することによって、消費電力を低減させた状態(省エネ時、省エネモードともいう)である。
このような画像形成装置の場合、ユーザがコピー及び原稿読み取り操作を実施した時、外部ホストからプリント指示が入力された時、FAX受信を開始した時等に、スリープモードからスタンバイモードに移行し、プリント動作を実施するものである。
このような画像形成装置等の電子機器装置には、AC電源(100V)をDC電源に変換する電源装置が搭載されており、電源装置は5Vなどの安定した直流電圧を供給している。例えば、図14(A)に示すように、10Aの直流電流を供給する電源装置90の場合、動作時の100%近く(9A)から省エネ時の10%以下(0〜1A)の電流までと負荷範囲が広い。電源装置においては、出力電流が定格電流の10%以下となると効率(電源効率、電力供給効率をいう)が著しく低下するため、図14(A)に示す電源装置90の制御回路91への供給では、効率が非常に悪いこととなる。
このため、例えば、図14(B)に示すように、動作電流の小さい電源装置(1A)93と、動作用の電源装置(9A)94の2つの電源装置を設け、それぞれに適した負荷95,96に供給させ、動作回路96の停止時には、電源装置93のみから出力することで、省エネ効率を高くする方法が知られている。例えば、特許文献1には、第1の電源装置と第2の電源装置により、電子機器装置の待機時と動作時で電源を切り替える構成が開示されている。
しかしながら、実際には、電子機器装置では制御回路と動作回路が複雑に絡み合っているため、図14(B)に示すように制御回路95と動作回路96とに完全に切り離すことは難しい。このため、切り離すことができない場合は、電源も分けられないこととなり、省エネ時の電源効率が低下し、消費電力が増加してしまうという問題があった。
また、特許文献2では、消費電力の小さい省エネモードで高効率となる第1電源装置と、動作時に画像制御エンジンなどへ電力を供給可能な第2電源装置と、を切り替えて一つの負荷(画像形成装置)に電力供給を行う電源装置であって、省エネ時(第1電源装置から供給時)に第2電源装置の電圧検出回路を切り離して高効率化を図り、動作時に(第2電源装置から供給時)に第1電源装置を休止状態にさせる電源装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献2の発明のように、第1電源装置と第2電源装置とを切り替えて1つの負荷に電力を供給する電源装置においては、図15に示すように、第1電源装置と第2電源装置との出力の切替時に電源装置の出力電圧が電圧範囲仕様(例えば、5V±5%)を超えて落ち込んでしまうという問題(以下、電圧落込みという)が生じ得るという問題があった。
そこで本発明は、電源装置の切替時における出力電圧を適切に制御して、電源装置の切替時における電圧落込みの発生を抑えることができる電源装置およびこれを備えた電子機器装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る電源装置は、少なくとも、第1制御電力に基づいて作動する第1作動モードと、第2制御電力に基づいて作動する第2作動モードの2つの作動モードを有する負荷に対し、電力供給を行う電源装置であって、前記第1制御電力を供給する第1電源装置と、前記第2制御電力を供給する第2電源装置と、前記第1電源装置と前記第2電源装置との切替時において、切替前の電源装置よりも切替先の電源装置の方を、出力電圧が高い状態とする電圧制御手段と、を備えたものである。
本発明によれば、電源装置の切替時における電圧落込みの発生を抑えることができる。
本発明に係る電源装置の一実施形態を示す概略構成図である。 電源装置の回路構成図である(第1の実施形態)。 (a)第1電源装置の出力電圧、(b)第2電源装置の出力電圧、(c)第1電源装置および第2電源装置の出力電圧を併せて示したグラフ、(d)電源装置の出力電圧を示すグラフである。 (a)第1電源装置の出力電圧、(b)第2電源装置の出力電圧、(c)第1電源装置および第2電源装置の出力電圧を併せて示したグラフ、(d)電源装置の出力電圧を示すグラフである。 (a)第1電源装置の出力電圧、(b)第2電源装置の出力電圧、(c)第1電源装置および第2電源装置の出力電圧を併せて示したグラフ、(d)電源装置の出力電圧を示すグラフである。 (1)起動時から省エネモード、(2)省エネモードから動作モードへの切替時、(3)動作モードから省エネモードへの切替時、のそれぞれの状態における各電源装置各信号等のタイミングチャートである(第1の実施形態)。 信号絶縁回路の構成例である。 電圧検出回路の構成例である。 (1)起動時から省エネモード、(2)省エネモードから動作モードへの切替時、(3)動作モードから省エネモードへの切替時、のそれぞれの状態における各電源装置各信号等のタイミングチャートである(第2の実施形態)。 電源装置の回路構成図である(第3の実施形態)。 電源装置の回路構成図である(第4の実施形態)。 電源装置の回路構成図である(第5の実施形態)。 電源装置の回路構成図である(第6の実施形態)。 従来の電源装置の説明図である。 電圧落込みの説明図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図13に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(電源装置の概要)
電源装置の回路構成図の概略を図1に示す。電源装置は、少なくとも、第1制御電力に基づいて作動する第1作動モード(省エネモード)と、第2制御電力に基づいて作動する第2作動モード(動作モード)の2つの作動モードを有する負荷(画像形成装置の制御回路等)に対し、電力供給を行う電源装置であって、該電源装置は、第1制御電力を供給する第1電源装置(第1電源装置1)と、第2制御電力を供給する第2電源装置(第2電源装置2)と、第1電源装置と第2電源装置との切替時において、切替前の電源装置よりも切替先の電源装置の方を、出力電圧が高い状態とする電圧制御手段(図2、図6、電圧上昇信号7等)と、を備えたものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
すなわち、2系統の電源により1つの負荷(画像形成装置の制御回路)へ電力を供給する電源装置である。ここで2系統の電源とは、一方は消費電力の小さい省エネモードで高効率となる第1電源装置1であり、他方は動作時に画像制御エンジンなどへ電力を供給可能な第2電源装置2である。
以下に詳細に述べるが、省エネ時においては負荷電流の小さいところで高効率となる第1電源装置1のみ(第2電源装置2は停止状態)から制御回路へ電力を供給することで高効率となる。また、画像制御エンジンなどを動作させる場合の動作電力を、第2電源装置2から供給するものである。
(第1の実施形態)
図2に図1に示した回路構成図の詳細であって、本実施形態に係る回路構成図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る電源装置は、第1電源装置1、第2電源装置2の2つの電源装置が並列接続されて構成されており、AC電源(100V)が供給され、画像形成装置などの負荷へ、省エネモードや動作モードなどの画像形成装置のモードに応じて電源装置を切り替えて電力供給するものである。なお、本実施形態では、負荷として画像形成装置の制御回路を例として説明する。
一般に電源装置は定格電流に対し10%以下の電流になると、効率が低下する。したがって、省エネモードで10%以下の負荷となる制御回路の場合、1つの電源装置では効率が低下し、消費電力が増加してしまう。
そこで、本実施形態に係る電源装置は、第2電源装置2よりも出力の小さい第1電源装置1を備え、第1電源装置1から制御回路に電力供給することにより効率低下を抑え、消費電力を抑えている。換言すれば、第1電源装置1は、画像形成装置が軽負荷時における電力供給効率が有利な電源装置であって、本実施形態では、画像形成装置が省エネモードで動作する際に、第1電源装置1から、その制御回路へ電力を供給するものである。
また、第2電源装置2は、画像形成装置が画像エンジンなどを動作させて画像形成動作を実行させる際の電力供給効率が有利な電源装置であって、本実施形態では、画像形成装置が画像形成モードで動作する際に、第2電源装置2から、画像形成装置の制御回路へ電力を供給するものである。
[電圧落込み]
このような2系統の電源により1つの負荷へ電力を供給する電源装置の切替時における電圧落込みが発生する原理について図3、図4を参照して説明する。それぞれ(a)は第1電源装置1の出力電圧、(b)は第2電源装置2の出力電圧、(c)は第1電源装置1および第2電源装置2の出力電圧を併せて示し、(d)は電源装置の出力電圧を示している。縦軸は電圧(V)、横軸は時間を示す。なお、出力電圧は実際には、第1電源装置1、第2電源装置の電圧に±10%(±0.5V)程度の差が生じる。
図3に示すように、第1電源装置1の電圧(5.1V)が第2電源装置2(5.0V)よりも高い場合、第1電源装置1から出力している間、第2電源装置2は休止状態とするが、第1電源装置1の電圧を低くした場合(5.1V→4.5V)に、第2電源装置2が応答するまで電圧落込みが発生する(図3(d)のaで示す)。
また、図4に示すように、第2電源装置2の電圧(5.05V)が第1電源装置1(5.0V)よりも高い場合、同様の理由で第2電源装置2を停止した場合に電圧落込みが発生する(図4(d)のbで示す)。
このように、電源装置の切替には、第1電源装置1から第2電源装置2への切替と、逆に、第2電源装置2から第1電源装置1への切替の2つの場合があるが、電圧落込みが生じるのは、休止状態からもう一方の電圧が下がることで出力状態に移る時であり、電圧落込みが生じないのは、出力電圧が低い方から高くなりながら切替わる場合である。
そこで、本実施形態の電源装置は、図5に示すように、出力の切替時において、出力電圧が低い方から高くなるように切り替えるものである。なお、図5(a)は第1電源装置1の出力電圧、(b)は第2電源装置2の出力電圧、(c)は第1電源装置1および第2電源装置2の出力電圧を併せて示し、(d)は電源装置の出力電圧を示している。縦軸は電圧(V)、横軸は時間を示す。
すなわち、第1電源装置1の出力電圧(5.0V)よりも、第2電源装置2の出力電圧を高くするものである(例えば、5.05V)。これにより、第1電源装置1から第2電源装置2へ切り替える際の電圧落込みの発生を防ぐことができる(図5(d)のcで示す)。
さらに、本実施形態の電源装置は、電圧制御手段により、図5に示すように、第2電源装置2から第1電源装置への切替時において、第1電源装置1の出力電圧を一時的に第2電源装置2の出力電圧よりも高くする(例えば、5.1V)ものである。
これにより、第2電源装置2から第1電源装置1への切替時においても、第1電源装置1の方が出力電圧を高い状態で切り替えることができるので、電圧落込みの発生をふせぐことができる(図5(d)のdで示す)。
[処理フロー]
以上の制御について、図6に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。図6は、電源装置にAC電源が供給されてから(1)起動時から省エネモード、(2)省エネモードから動作モードへの切替時、(3)動作モードから省エネモードへの切替時、のそれぞれの状態における各電源装置1,2の出力、各信号の送出等のタイミングを示している。以下、図2および図6を参照しつつ、本実施形態に係る電源装置の動作について説明する。
<(1)起動時から省エネモード>
先ず、電源投入から起動まで(起動時)について説明する。本実施形態では、リレー(第1継電器、RY1)3は、後述するリレー起動信号(RY1起動信号)5を受けて起動するため、電源装置に供給されるAC電源は第1電源装置1に供給される。AC電源が供給されると、第1電源装置1は起動し、制御回路へ5Vを供給する(T1)。
その後、画像形成装置は、省エネモードで待機する(T2)。このように、省エネモードなどの軽負荷時には、第1電源装置1から供給することにより省エネ時の消費電力を少なくすることができる。
第1電源装置1は、出力電圧5Vを安定して供給するため常時電圧を検出するための電圧検出回路14を有し、常時接続されている。
<(2)省エネモードから動作モードへの切替>
次に、省エネモードから動作モードへの移行について説明する。動作モードへの移行に際しては、リレー起動信号5により、リレー(RY1)3を起動(接続)させて、AC電源を第2電源装置2へ供給し、第2電源装置2から制御回路へ電力を供給するようにする(T3)。
この状態において動作電力を供給して、第2電源装置2の電圧が低下すると、第1電源装置1から第1電源装置1の定格以上の電流が供給され、オーバーロードとなり、図示しない保護回路等の動作による停止、部品の破損などのおそれがある。このため、第1電源装置1を停止または休止させておくことが必要となる。
そこで、本実施形態では、第1電源装置1を停止または休止させて、第2電源装置2から動作電流を供給させるため、先ず、第2電源装置2の起動と同時に、第2電源装置出力開始信号9を制御回路へ送信し(T4)、その後、第1電源装置1の出力電圧を5Vから4.5Vに低減させるようにしている(T5)
ここで、第2電源装置2が出力すると、出力端子には第2電源装置2の電圧が印加され、4.5Vにはらないため、第1電源装置1のみで動作させて調整する。なお、低減させる電圧値(4.5V)は、第2電源装置2の動作中の電圧変動の低い値を下回っていれば良い。ここでは第2電源装置2が、10Aを流した際に4.6Vまで下がると想定して、4.5Vとしている。
このように、第1電源装置1の電圧が4.5Vに切り替えられると、制御回路への動作電力の供給は、第2電源装置2の5.05Vからのみ供給されることとなり、第1電源装置1を休止状態となる。これにより、制御回路は動作モードとなり、消費電力が10Aとなる(T6)。
<(3)動作モードから省エネモードへの移行>
次に、動作モードから省エネモードへの移行について説明する。先ず、制御回路の消費電力を、動作電力から1A以下に抑えるため、動作電流を1Aとする(T7)。
次に、出力電圧切替信号6により第1電源装置1の休止(停止)状態を解除させる。第2電源装置2から制御回路に対し電力を供給している状態のままである。
また、リレー起動信号5を遮断し(T8)、第2電源装置2を停止させる(T8A)。ここで、第2電源装置2を停止しても、数百ミリ秒程度、第2電源装置出力開始信号9は遅延する(図2の遅延回路11)。なお、制御上遅延させない信号が必要な場合は、別途回路で生成するようにする。
次いで、電圧上昇信号7(Sとする)が、リレー起動信号5(Sとする)と第2電源装置出力開始信号9(Sとする)に基づいて次式1により生成される(図2のAND回路12、NOT回路15)。
この電圧上昇信号7により、電圧上昇スイッチ4aを制御して、第1電源装置1の出力電圧を5.1Vに上昇させ(T8A,T8B)、第1電源装置1から制御回路に対し電源が供給されるようにする。これにより、起動時の状態(省エネモード)に戻り、省エネに優位な状態となる。また、第2電源装置出力開始信号9、電圧上昇信号7は遅延時間後にオフし、第1電源装置1の出力は5.0Vとなる(T9,T10)。
以上説明した本実施形態に係る電源装置によれば、省エネ時には負荷電流の小さいところで高効率となる第1電源装置1のみから負荷へ電力を供給するため省エネ時の高効率化を図り、消費電力を低減することが可能となる。また、第2電源装置2の出力電流が増加して出力電圧が低下しても、第2電源装置2から制御回路へ電力を供給している状況となり、動作電力を供給することができる。また、電圧上昇信号7により第1電源装置1の出力電圧を上昇させて、電源装置の切替時における電圧落込みを解消することができる。なお、図2に示す回路構成は一例であって、これに限られるものではない。
なお、各電源装置1,2が有する信号絶縁回路13としては、例えば、図7(A)に示すようにフォトカプラ13aを用いることができる。フォトカプラ13aの内部には発光素子16と受光素子17が構成され、当該発光素子16および受光素子17により、電気的信号による接続を絶縁するものである。また、図7(B)に示すうに、フォトカプラ13aに替えて信号絶縁ICを用いるようにしても良い。
また、各電源装置1,2が有する電圧検出回路14としては、例えば、図8に示すようにシャントレギュレータ18を用いることができる。シャントレギュレータ18の内部には、オペアンプ(比較回路)20、基準電圧源21、出力トランジスタ19が構成され、基準電圧源21と出力電圧とをオペアンプ20で比較して、出力トランジスタ19にて信号出力するものである。
また、上述のように、省エネモードでは、第1電源装置1から電力供給を行い、第2電源装置2は停止させている。しかしながら、第2電源装置2が停止しており、第2電源装置2の電圧検出回路14が不要な状態にあっても、第2電源装置2の電圧検出回路14が接続されている状態では、この電圧検出回路14で電力を消費してしまい、効率が低下し、消費電力が増えてしまう。そこで、第2電源装置2の停止時には、検出遮断スイッチ(切離回路)4bにより電圧検出回路14を切り離すことにより、省エネ時の消費電力を低減し、省エネ効率を改善することも好ましい。この場合、第2電源装置2の起動と同時に電圧検出回路14を接続するようにすれば良い(T4)。
このように、使用していない第2電源装置2の電圧検出回路14を切り離すことで、電源装置の省エネ時効率を高くして消費電力を削減することができるとともに、電源装置の切替時における電圧落込みの発生を抑えることができる。
また、第1電源装置1の電圧検出回路14に切離回路(図示せず)を設けてもよい。上述のように、動作時には第2電源装置2から電力を供給しているが、これにより、動作時の消費電力を抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る電源装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は省略する。
第1の実施形態では、第1電源装置1の出力電圧を5Vから4.5Vへ切り替える例(図6のT5)について説明したが、例えば、電圧範囲の仕様が広い場合において、第1電源装置1の出力電圧を当初(起動時)から4.5Vとしてもよい。この場合、出力電圧切替信号6が不要となり、回路構成を簡易にすることができる。
第1電源装置1の出力電圧を当初から4.5Vとする場合の動作例について説明する。この場合、第1電源装置1からは4.5Vが出力され、第2電源装置2からは5.05V(5Vでもよい)が供給される状態となるので、第2電源装置2が起動すると第1電源装置1より第2電源装置2の電圧が上回ることとなり、自ずと第2電源装置2から出力することとなる。
本実施形態に係る電源装置の動作について、図9に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。図9は、電源装置にAC電源が供給されてから(1)起動時から省エネモード、(2)省エネモードから動作モードへの切替時、(3)動作モードから省エネモードへの切替時、のそれぞれの状態における各電源装置1,2の出力、各信号の送出等のタイミングを示している。なお、第1の実施形態(図6)と同様の点については説明を省略する。
<(1)起動時>
AC電源が供給されると第1電源装置1が起動し、制御回路へ4.5Vを供給する(T1)。これにより、画像形成装置は省エネモードで駆動する(T2)。
<(2)省エネモードから動作モードへの移行>
省エネモードから動作モードへの移行は、先ず、リレー起動信号5により、第2電源装置2を起動させる(T3)。次に、第2電源装置2の起動と同時に、第2電源装置出力開始信号9が制御回路へ送信される(T4)。
第2電源装置起動信号9を受けてから制御回路は動作モードとなり、10Aを消費する(T6)。
<(3)動作モードから省エネモードへの移行>
動作モードから省エネモードへの移行は、動作電流を1Aとし(T7)、リレー起動信号5を遮断し、第2電源装置2を停止させる(T8)。ここで、第2電源装置2を停止しても、数百ミリ秒程度、第2電源装置出力開始信号9は遅延する。
次いで、電圧上昇信号7が、リレー起動信号5と第2電源装置出力開始信号9に基づいて生成される(上記式1)。
この電圧上昇信号7により第1電源装置1の出力電圧を5.1Vに上昇させ(T8A,T8B)、第1電源装置1から制御回路に対し電源が供給されるようにする。これにより、起動時の状態(省エネモード)に戻り、省エネに優位な状態となる。また、第2電源装置出力開始信号9、電圧上昇信号7は遅延時間後にオフし、第1電源装置1の出力は4.5Vとなる(T9,T10)。
(第3の実施形態)
上記第1の実施形態では、第1電源装置1の出力電圧を5Vから4.5Vへ切り替える例について説明したが、第1電源装置1を一旦停止させるようにしても良い。
本実施形態に係る電源装置の回路構成図を図10に示す。図10に示すように、第1電源装置1側にリレー(第2継電器、RY2、AC遮断手段)22を設け、第1電源装置1へのAC電源の供給を、リレー(RY2)遮断信号により停止させるようにしても良い。
(第4の実施形態)
上記第1の実施形態では、第1電源装置1の出力電圧を5Vから4.5Vへ切り替える例について説明したが、第1電源装置1の出力電流が1Aを超えないように制御するようにしても良い。
本実施形態に係る電源装置の回路構成図を図11に示す。図11に示すように、第1電源装置1の出力部に電流監視回路23を設け、この電流監視回路23と、これに接続されるフォトカプラ24により、第1電源装置1からの供給電流を監視し、供給電流が1Aを超えないように制御するようにしても良い。
(第5の実施形態)
上記第1の実施形態では、第1電源装置1の出力電圧を5Vから4.5Vへ切り替える例について説明したが、第1電源装置1の出力電流に比例して出力電圧が減衰するようにしても良い。
本実施形態に係る電源装置の回路構成図を図12に示す。図12に示すように、第1電源装置1の出力側に直流抵抗(直流抵抗部)25を設け、この直流抵抗25により、第1電源装置1からの供給電流が増えると、出力電圧が低下するようにしても良い。
(第6の実施形態)
上記第1の実施形態では、第2電源装置2の起動に際し、リレー起動信号5をリレー(RY1)3で受けてAC電源を供給することで起動する例を説明したが、RY1起動信号5を制御回路で受けて起動するようにしても良い。
本実施形態に係る電源装置の回路構成図を図13に示す。図13に示すように、オフ時遅延回路11aと遅延回路11bとを備え、制御信号で停止させることで、停止するまでの時間を短くすることができる。第1電源装置1が電圧上昇信号7で5.1Vに上昇するよりも早く停止する場合は、遅延回路11bにて第2電源装置2が5.1Vに上昇した後に停止するように制御するものである。
以上説明した本発明に係る電源装置は、多くの電子機器装置の電源装置として用いることができ、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ、および、それらの機能を複合化した装置等の画像形成装置の電源装置として用いることが好適である。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 第1電源装置
2 第2電源装置
3 リレー(第1継電器)
4a 電圧上昇スイッチ
4b 検出遮断スイッチ
5 リレー起動信号
6 出力電圧切替信号
7 電圧上昇信号
8 トランス
8a トランスの補助巻き線
9 第2電源装置出力開始信号
10 一次回路
11,11a,11b 遅延回路
12 AND回路
13 信号絶縁回路
13a フォトカプラ
14 電圧検出回路
15 NOT回路
16 発光素子
17 受光素子
18 シャントレギュレータIC
19 出力トランジスタ
20 オペアンプ(比較回路)
21 基準電圧源
22 リレー(第2継電器)
23 電流監視回路
24 フォトカプラ
25 直流抵抗
D1〜D4 ダイオード
R1〜R6 抵抗
特許第3822779号公報 特開2012−70500号公報

Claims (10)

  1. 少なくとも、第1制御電力に基づいて作動する第1作動モードと、第2制御電力に基づいて作動する第2作動モードの2つの作動モードを有する負荷に対し、電力供給を行う電源装置であって、
    前記第1制御電力を供給する第1電源装置と、
    前記第2制御電力を供給する第2電源装置と、
    前記第1電源装置と前記第2電源装置との切替時において、切替前の電源装置よりも切替先の電源装置の方を、出力電圧が高い状態とする電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 起動時において、前記第1電源装置は前記第2電源装置より先に起動し、
    前記第2電源装置は、前記第1電源装置の起動後に起動信号を受けて起動することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2電源装置は、起動から停止後の所定の遅延時間まで、負荷に対し出力開始信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記電圧制御手段は、前記起動信号と前記出力開始信号に基づいて前記第1電源装置の出力電圧を高くする電圧上昇信号を生成し、
    前記第1電源装置は前記電圧上昇信号に基づいて出力電圧を高くすることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第1電源装置は、電圧切替信号に基づいて出力電圧を前記第2電源装置よりも低い電圧に切り替える電圧切替手段を有し、
    前記第2電源装置から負荷への前記第2制御電力の供給時には、前記第1電源装置を休止状態とすることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記第1電源装置へのAC電源供給を遮断するAC遮断手段を有し、
    前記第2電源装置から負荷への前記第2制御電力の供給時には、前記AC遮断手段により前記第1電源装置を停止させることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電源装置。
  7. 前記第1電源装置は、該第1電源装置からの出力電流を制御する電流監視回路を有し、
    前記電流監視回路は、出力電流が該第1電源装置の定格電流以上とならないように制御することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の電源装置。
  8. 前記第1電源装置は、負荷への出力側に出力電圧を減衰させる直流抵抗部を有することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の電源装置。
  9. 請求項1から8までのいずれかに記載の電源装置を備え、該電源装置から電力を供給されることを特徴とする電子機器装置。
  10. 請求項1から8までのいずれかに記載の電源装置を備え、該電源装置から電力を供給され、
    前記第1制御電力に基づいて作動する省エネモードと、
    前記第2制御電力に基づいて作動する画像形成モードと、を有することを特徴とする画像形成装置。
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