JP2014056866A - セキュリティ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体ケースの口部を口部カバーで確実にシールし、蓋部材を取り外す際に当該蓋部材と一体的に口部カバーも取り外すことができるようにする。
【解決手段】口部カバー34の前面34dには、上下端部で開口する挿入孔部42dを有する筒形をなす被係止筒部42を設けている。又、エスカッションカバー33の後面33bには、一端がエスカッションカバー33に連続し当該一端から先端までの部分が後面33bと離間して上方に立ち上がる形態をなし、被係止筒部42の挿入孔部42dに下から挿入され、且つこの挿入状態で挿入孔部42dの内面のうち前側部分と離間する形態をなすアーム部35を設ける構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明はセキュリティ装置に関する。
従来、建物の壁などに組み込まれるセキュリティ装置では、風雨に晒されることを考慮して防水性が要求されている。この種のセキュリティ装置の一例を図19〜図22に示す。図19及び図20に示すように、このセキュリティ装置1は、ほぼ矩形箱状の本体ケース2と、エスカッションカバー3とを備えている。前記本体ケース2は、本体部2aを有し、この本体部2aにおいて前壁をなす前壁部2bはこの本体部2aから張り出すフランジ状をなしている。
前記エスカッションカバー3は前記本体ケース2の前壁部2bの全体を覆う蓋部材たるものである。
さらに図20、図21に示すように、前記本体ケース2の前記前壁部2bには各種設定を行うための四角形状の口部4が形成されており、この口部4の前部周縁部には前方へ若干突出するシール当接部4aが形成されている。又、前記口部4の周囲には、口部カバー収容凹部4bが形成されている。
一方、前記エスカッションカバー3の裏面には、前記口部4を閉塞するための口部カバー5が例えば両面テープなどの接着手段により取り付けられている。この口部カバー5は正面形状が四角形状をなし、この口部カバー5の裏面には枠状のシール部材6が例えば接着により取り付けられている。
前記本体ケース2は、前壁部2bを壁Wの外面に露出させた形態で本体部2aが壁W内に組み込まれている。
前記エスカッションカバー3は、前記本体ケース2の前壁部2bに係合手段7(図21参照)により取り付けられる。このエスカッションカバー3の取り付けにより、前記口部カバー5が前記口部カバー収容凹部4b内に収容されると共に、この口部カバー5を介してシール部材6が前記シール当接部4aに押し付けられて当該口部4をシールする。このシールにより口部4内への水(雨水)の浸入を抑制する。
なお、初期設定や保守点検のための前記口部4はセキュリティのために必要最小限の大きさに設定されており、これに伴って口部カバー5の大きさも小さく、四角形の一辺で1〜3センチ程度である。なお、特許文献1には、電池カバーと電池収容部との間にパッキンを設ける構成が記載されているが、シール部材を備えた口部カバーを備えておらず、本願発明の課題解決の参考とはならない。
特開2010−98535号公報(図9)
ところで、前記口部カバー5を予めエスカッションカバー3に設けておく理由は、次にある。仮に口部カバー5を単独で本体ケース2の口部4に対して着脱可能に取り付け及び取り外しするようにしておくと、口部カバー5の取り付け及び取り外し時に、当該口部カバー5の大きさが前述したように小さいため、口部カバー5を落としやすい。そして落としてしまうと、落ちた部分が草地や土であると、小さいために見つけにくく紛失し易い。又、側溝などに落としてしまうと回収できないこともある。そこで、口部カバー5をエスカッションカバー3に両面テープなどの接着剤によって固着しておくことで、エスカッションカバー3に付設したまま口部カバー5を取り付け・取り外しを行い、もって当該口部カバー5の落下や紛失を防止するようにしている。
しかし、口部カバー5をエスカッションカバー3の裏面に両面テープを介して接着する場合、熟練度の低い作業者では、口部カバー5がエスカッションカバー3に裏面にちょっとでも触れると、そのまま張り付けてしまい、この結果、取付目標位置からずれて取り付けられるといった取付誤差が発生することがあった。
ちなみに、この取付誤差が仮に1mm程度と小さいものであったとしても、口部カバー5自体の大きさが小さいことから、相対的に口部カバー収容凹部4bに対しては大きな取付誤差となる。又、作業者にとっては、この1mm程度の取付誤差は目視によっては判断しづらいものであり、看過してしまうこともある。
上述の取付誤差が看過されてしまうと、エスカッションカバー3を本体ケース2に取り付ける場合に、図22に示すように、口部カバー5が口部カバー収容凹部4bの縁部に当たって口部4のシールができない不都合が発生する。この時点で、作業者が口部カバー5の取付誤差に気付いて、口部カバー5に位置ずれを修正しようとしても、一旦、両面テープで強固に接着された口部カバー5は、なかなか剥がれず、強引に剥がすと口部カバー5が変形して、結局新しい口部カバーと交換しなければならない不具合もある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、口部カバーが位置ずれするなどの組み立て上の不具合を最初から起こすことがなく、且つ当該口部カバーで本体ケースの口部を容易且つ確実にシールでき、しかも口部カバーの落下ないし紛失を防止できるセキュリティ装置を提供することにある。
本発明は、次の点に着目してなされている。口部カバーを蓋部材に固着しておく従来方式では、作業者の熟練度が低いような場合には、どうしても口部カバーが適正な位置からずれてしまい、口部のシールがうまくできない問題が残る。
そこで、本発明者は、まず、口部カバーを蓋部材に固着するのではなく、もともとのやり方である、口部カバーを単独に口部に対して取り付け及び取り外しをすることについて再考した。この場合、口部カバーを単独で口部に取り付ければ、口部カバーを、口部カバーの位置ずれといった従来の不具合を起こすことなく、口部に対して容易且つ確実に、且つシールを図りつつ取り付けることが可能となる。
さらに、このやり方において、口部カバーの落下事象について調査したところ、口部カバーが落下する事象が多く発生するのは、専ら口部カバーの取り外し時であることが判明した。つまり、口部カバーを取り付ける時には、作業者が最初から口部カバーを手で持って取り扱うため、口部カバーを落下してしまう事例がほとんどなく、これに対して、口部カバーを口部から取り外す際には、口部カバーのエッジなどを工具などで引掛けて手前側へ外すため、口部カバー5が弾けるように口部から一気に外れ、しかもその大きさが前述したように小さいために落としやすい、ということが判った。
この点を考慮した本発明者では、口部カバーの取り付け時には当該口部カバーを単独で取り付け、その後、口部カバーと蓋部材とを何らかの手段によって連結できるようにすれば、蓋部材を取り外す時にこの口部カバーも一緒に連結した状態で取り外すことができるので、落下の問題も解決できるという発想に至った。そして、本発明者においては上述の手段を模索した結果、請求項1のように具現化し得た。
すなわち、請求項1の発明によれば、口部カバーに上下端部で開口する挿入孔部を有する筒形をなす被係止部を設け、蓋部材に、口部カバーの前記被係止部に対応して、一端が蓋部材の一面に連続し当該一端から先端までの部分が当該一面と離間して上方に立ち上がる形態をなし、被係止部の前記挿入孔部に下から挿入され、且つこの挿入状態で前記挿入孔部の内面のうち前側部分と離間する形態をなす係止部を設ける構成とした。
これによれば、口部カバーの被係止部が蓋部材の係止部に係止される前の状態では、口部カバーを、単独で口部に取り付けることができるため、口部カバーの位置ずれといった従来の不具合を起こすことなく、口部に対して容易且つ確実に、且つシールを図りつつ取り付けることが可能となる。
さらに、請求項1の発明によれば、口部カバーを口部に取り付けた状態において、蓋部材を本体ケースに取り付けるに際して、当該蓋部材を本体ケースの一壁部に沿って下から上へとスライドさせてから取り付けるようにすれば、この蓋部材のスライドによって係止部を被係止部の挿入孔部に下から挿入でき、蓋部材の係止部を口部カバーの被係止部に対して前後方向で係止可能とすることができる。つまり、取り付け後の口部カバーを蓋部材に一体化できる。
従って、蓋部材を本体ケースの一壁部から手前側へ外せば、口部カバーがこの蓋部材に係止されて、この蓋部材の動きと一体的に動く。この結果、口部カバーを蓋部材に付随させたまま口部から取り外すことができ、口部カバーの取り外し時における落下を回避できる。
又、蓋部材に付随した口部カバーを、再度口部に取り付ける場合には、口部カバーの被係止部を蓋部材の係止部から上方へ引き抜けば口部カバーを蓋部材から取り外すことができ、再取り付け時にも、口部カバーを単独で口部に取り付けることができる。
ここで、セキュリティ装置は屋外に設置されるため、激しい風雨に晒されることもある。そこで発明者は、セキュリティ装置に対して暴風雨テストを行い、暴風雨がセキュリティ装置に与える影響を考察してみた。上記暴風雨テストは、壁に組み付けたセキュリティ装置に、高水圧の水をあらゆる方向から噴射し、口部に対する防水機能の状態などを確認するテストである。この暴風雨テストを行ううちに、上記水圧が高くなると、蓋部材が外れることはないがその中間部がばたつく(本体ケースの一壁部に対して蓋部材が僅かに浮いたり当たったりする)ようになることが判った。この場合、仮に前記係止部が被係止部ときつく嵌合していると、蓋部材の浮き方向の動きによって口部カバーが連動して口部から外れるもしくは口部に対する閉塞が不十分となってシール機能が低下してしまう。
この点、請求項1の発明によれば、被係止部の挿入孔部に係止部が挿入された状態では係止部が被係止部の挿入孔部の内面のうち前側部分と離間するから、暴風雨によって万一蓋部材が浮き方向(口部カバーを口部から離す方向)へ若干動いたとしても係止部が被係止部の挿入孔部の内面前側部分に当たることがなく、蓋部材が前記浮き方向へ動いても蓋部材が口部カバーを口部から取り外すようなことはない。なお、蓋部材が本体ケースの一壁部に当たる方向へ変位する(蓋部材の係止部が口部カバーを押す)ときには、その方向が口部カバーが口部を閉塞及びシールする方向であるため、問題はない。
請求項2の発明においては、被係止部の下端前部には、下向きの面であって前端から後端へ順次高くなるように傾斜し前記後端が前記挿入孔部の下端開口前縁に連続する案内面が設けられているところに特徴を有する。これによれば、前述した蓋部材のスライド操作の際に、係止部の先端部が前記挿入孔部より若干前側に位置したとしても、当該係止部の先端部がこの案内面に遭遇してこの案内面により被係止部の挿入孔部に案内させることが可能となり、もって係止部の挿入失敗を回避できる。
請求項3の発明においては、前記係止部の先端部が、前記挿入孔部への挿入状態で当該挿入孔部から突出し、且つこの先端部には前記蓋部材方向へ突出する鉤状部が形成され、この鉤状部の突出長さは前記挿入孔部の内面前側部分と係止部との離間距離より短く設定されているところに特徴がある。
上記構成において、蓋部材を取り外した後にこの蓋部材から口部カバーを取り外すためには、作業者が意図的に被係止部の前壁部内面を係止部から離間させ、この離間部を通して係止部の鉤状部を抜脱することが必要となる。つまり、このような意図的な操作をしない限りは、被係止部が係止部の鉤状部に引っ掛かって外れないから口部カバーも外れず、この結果、蓋部材を取り外した際での口部カバーの意図しない外れを有効に防止できる。
そして、この鉤状部は、係止部と被係止部の挿入孔部の内面のうち前側部分とを離間させる構成としたからこそ、係止部先端に形成できたものである。つまり、仮に係止部と挿通孔部とがほぼ隙間なく嵌合すると、鉤状部が挿通孔部を挿通し得ないから鉤状部は設けることができない。しかし請求項1の発明では、蓋部材のばたつき時での口部カバーの口部からの外れを防止するために、係止部と挿入孔部の内面のうち前側部分とを離間させる構成としたから、この離間部を利用することで、鉤状部を挿入孔部に対して挿入及び抜脱でき、もって鉤状部を係止部に設けることができた。
請求項4の発明においては、前記口部カバーが前記口部に装着された状態で前記被係止部が前記本体ケースの一壁部より前方へ突出しない構成としたところに特徴を有する。これによれば、蓋部材の一面を本体ケースの一面にほぼ隙間なく取り付けることが可能で当該蓋部材の薄形化に寄与できる。
請求項5の発明においては、係止部が、先端にいくほど蓋部材から離れるように傾斜する形態であり、且つ弾性変形可能であるところに特徴を有する。これによれば、係止部が先端にいくほど蓋部材から離れるように傾斜するから、換言すれば、先端にいくほど取付状態の口部カバーに接近するように傾斜するから、蓋部材を本体ケースの一壁部に対してスライド操作するときに、係止部が口部カバーの被係止部の挿入孔部に届きやすく、挿入孔部への係止部の挿入を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態によるセキュリティ装置の設置状態の斜視図 本体ケースとエスカッションカバーと口部カバーとを分離した状態のセキュリティ装置の斜視図 設置状態でのセキュリティ装置の縦断側面図 口部カバー部分を拡大して示す縦断側面図 本体ケースの正面図 エスカッションカバーの係合部分の縦断側面図 エスカッションカバーの背面図 アーム部部分の斜視図 アーム部部分と被係止筒部部分とを分離して示す図 口部カバーの斜視図 エスカッションカバーの取り付け操作を説明するための斜視図 同縦断側面図 エスカッションカバーの取り外し状態を示す縦断側面図 口部カバーを取り外す場合を説明するためのエスカッションカバー及び口部カバーの縦断側面図 第2実施形態を示す図3相当図 エスカッションカバーを本体ケースに対して分離して示す縦断側面図 第3実施形態を示す図3相当図 図12相当図 従来例を示す図1相当図 本体ケースとエスカッションカバーとを分離した状態のセキュリティ装置の斜視図 図3相当図 口部カバーが口部カバー収容凹部縁部に当たった状態の縦断側面図
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図14を参照して説明する。この第1実施形態のセキュリティ装置31は、図1に示すように、建物のドア近くの前面が垂直をなす壁W(設置部に相当)に組み込まれている。このセキュリティ装置31は、図2及び図3に示すように、本体ケース32と、蓋部材に相当するエスカッションカバー33と、口部カバー34を備えている。本体ケース32は、矩形箱状をなし、内部にセキュリティのための機器(その一部を図3に符号50で示す)を収容している。
本体ケース32は、合成樹脂製であり、上下、左右の壁部(組み込み状態で上下、左右となる壁部)を備えた本体部32aと、一壁部に相当する前壁部(組み込み状態で前となる壁部)32bとを一体に有してなる。前記前壁部32bは本体部32aからフランジ状に突出し、正面形状が四角形をなしている。この前壁部32bの左右方向のほぼ中間部には縦長な矩形の認証面部51が突出する形態で設けられている。前記認証面部51は、図示しない非接触ICカードが接触又は近接する(かざされる)と、認証IDやその他の情報を読み取るためのものである。なお、この認証IDやその他の情報が適正であれば、例えば前記ドアの解錠などを行うための信号を発生する。
前記本体ケース32はその前壁部32bがほぼ垂直状態で前記壁Wの前面で露出する形態で当該壁Wに組み込まれている。
さらに、図3及び図4に示すように、前壁部32bにおいて、前記認証面部51の右方には、前記機器50に対する初期設定やメンテナンスなどを行うための四角形の口部36が形成されている。この口部36の周縁部には前方向へ突出するシール当接部36aが形成されている。
さらに、この口部36の周囲部(シール当接部36aの周囲部)には、前記口部36より若干大きな四角形をなす口部カバー収容凹部37が形成されている。この口部カバー収容凹部37の上面の2か所及び下面の2か所には係合手段としての係合突部37aが夫々形成されている。
又、図3、図5に示すように、前壁部32bの上辺部寄りの2か所には、それぞれ係合部としての係合凸部38a、38aが形成されている。この係合凸部38aは、前壁部32bの端部裏側を凹状に形成することにより当該凹状部の前側で立ち上がる壁部により構成されている。同様に、下辺部寄りの2か所には、夫々係合部としての係合凸部38b、38bが形成されている。この係合凸部38bは前記上方の係合凸部38aとは上下逆の構成である。
一方、図3、図7において、エスカッションカバー33は、合成樹脂製であり、前記本体ケース32の前記前壁部32bを覆い得る大きさ(四角形)に形成されている。このエスカッションカバー33の周縁部には、前記本体ケース32の前壁部32bの端を覆い得るように枠部33a(図3にも図示)が形成されている。さらにこのエスカッションカバー33の左右方向の中間部には、前記認証面部51にほぼ隙間なく嵌合する縦長矩形状の露出用開口39が形成されている。
さらに、図7に示すように、このエスカッションカバー33の枠部33aにおける上辺部裏側の2か所、及び下辺部裏側の2か所には、前記係合凸部38a、38aに対応する被係合部としての被係合凸部40a、40a、前記係合凸部38b、38bに対応する被係合部としての被係合凸部40b、40bが形成されている。
又、図3、図8、図9に示すように、このエスカッションカバー33の後面33b(前記本体ケース32の前記前壁部32bを閉塞する側の面である一面に相当)には、口部カバー34に形成された後述の被係止筒部42と対応する係止部としてのアーム部35が例えば一体に形成されている。このアーム部35は図8、図9の矢印E方向へ弾性変形可能である。
このアーム部35は、一端が前記エスカッションカバー33の前記後面33bに連続して他端が略水平状をなして後方へ張り出す張り出し部分35aと、この張り出し部分35aの他端部からほぼ垂直上方へ立ち上がる立ち上がり部分35bとから構成されている。さらに、アーム部35の先端部(上端部)は、エスカッションカバー33の後面33b方向へやや下向き斜め状態(鋭角状態、図9の角度α参照)に突出する鉤状部35cが形成されている。
図3に示す口部カバー34は、合成樹脂製であり、図9、図10に示すように、前記口部カバー収容凹部37に収容可能で且つ前記口部36を閉塞可能な形状この場合四角形(図6参照)の板状部材34aから構成されている。この板状部材34aの周縁部は口部36方向へ突出する枠部34bが形成されている。
さらに、図9、図10に示すように、この板状部材34aにおいて前記口部36を閉塞する側の面である一面に相当する後面34cには、シール部材41が例えば接着により取り付けられている。このシール部材41は弾力性を有する発泡(独立気泡)性樹脂からなる。
図9、図10に示すように、前記口部カバー34における後面34cと反対側の面である前面34dには、被係止部に相当する被係止筒部42が例えば一体に形成されている。
この被係止筒部42は、上下方向に長い前壁部42a及びこの前壁部42aの両端に夫々一端部が連続する上下方向に長い左壁部42b並びに右壁部42cを有して横断面形状がコ字状をなし、当該左壁部42b及び右壁部42cの他端部が前記口部カバー34における前面34dに連続する。この被係止筒部42は、前記前壁部42a、左壁部42b、右壁部42c及び前記口部カバー34の前面34dとで筒形をなし、上下端部で開口する空間部を挿入孔部42dとしている。この被係止筒部42の上端部は後方へ向かうに従って上がり傾斜となる斜面状に形成されており、挿入孔部42dの上端前部分の角度が前記鉤状部35c同様に鋭角(図9に角度βで示す)をなす。
この被係止筒部42の下端前部である前壁部42aの下端には、図9に示すように、案内面42eが形成されている。この案内面42eは、下向きの面であって前端42e1から後端42e2へ順次高くなるように傾斜し前記後端42e2が前記挿入孔部42dの下端開口前縁に連続している。
前記口部カバー34における枠部34bの上面の左右2か所及び下面の左右2か所には夫々係合手段としての被係合突部34fが形成されている。
さて、図3及び図4には、前記口部カバー34が口部36を閉塞し且つエスカッションカバー33が本体ケース32の前壁部32bに取り付けられて当該前壁部32bを覆った状態(これらの取付手順について後述する)を示しており、この状態では、前記口部カバー34の前面34dが本体ケース32の前壁部32b前面にほぼ面一となるように、口部カバー収容凹部37の奥行き寸法や、口部カバー収容凹部37における係合突部37aの位置及び口部カバー34における被係合突部34fの位置が設定されている。
なお、口部カバー収容凹部37と、シール当接部36aと、口部カバー34と、シール部材41との関係は次のように設定されている。口部カバー34が前記口部カバー収容凹部37に入りさえすれば、口部カバー34が奥方に押し込められたときに、口部カバー34のシール部材41が必ずシール当接部36aに押し当てられる寸法関係になっている。つまり、口部カバー収容凹部37は口部カバー34を、口部36に対して適正に閉塞させるための位置規制手段として機能する。
そして、図9に示すように、被係止筒部42の突出寸法をT1、挿入孔部42dの前後方向幅寸法をT2としたとき、本体ケース32の前壁部32b前面とエスカッションカバー33の後面33bとの離間距離U1(図4参照)は、前記T1より僅かに大きくなるように設定され、又、エスカッションカバー33の後面33bからのアーム部35の突出寸法U2も前記T1よりやや大きく設定されている。さらに、被係止筒部42の挿入孔部42dの前後方向幅寸法T2は、前記アーム部35の立ち上がり部分35bの厚みU3より大きく設定されており、もって、この図3及び図4に示す状態では、前記被係止筒部42の挿入孔部42dの内面のうち前側部分(前壁部42a内面部分)に対してアーム部35が離間している。つまり被係止筒部42の前壁部42aとアーム部35との間には前後長Sa(Sa=T2−U3)の空隙Sが存在する設定となっている。さらにアーム部35からの鉤状部35cの前方への突出長さU4(図9参照)は、前記被係止筒部42の前壁部42aとアーム部35との間の前後長Saより短く設定されている。
さて、口部カバー34及びエスカッションカバー33の取付手順について説明する。図2の状態から、まず、前記口部カバー34を、前記口部カバー収容凹部37に押し込む。これにより、シール部材41がシール当接部36aに押し当てられると共に、被係合突部34fが係合突部37aを乗り越えて係脱可能に係合される。これにより口部36がシール部材41によりシールされると共に、口部カバー34が口部36に係脱可能に装着される(図11及び図12参照)。
この状態から、エスカッションカバー33を本体ケース32に取り付ける場合には、図11及び図12に示すように、当該エスカッションカバー33を本体ケース32の前壁部32bに沿って下から上へ(矢印A方向へ)とスライドさせる。この時縦長な露出用開口39の長手方向を操作方向の目安とすると良い。このエスカッションカバー33のスライド時においてアーム部35の先端部である鉤状部35cが挿入孔部42dより手前側に位置すると、アーム部35の先端部である鉤状部35cが案内面42eに遭遇しこの案内面42eにより被係止筒部42の挿入孔部42dへと案内されて当該挿入孔部42d内に挿入される。このとき、アーム部35からの鉤状部35cの前方への突出長さU4(図9参照)が、前記被係止筒部42の前壁部42aとアーム部35との間の前後長Sa(図4参照)より短く設定されているから、鉤状部35cが支障なく挿入孔部42dを通過する。
そしてエスカッションカバー33をさらにスライドさせると、各被係合凸部40a、40bが各係合凸部38a、38bに係合され、もってエスカッションカバー33が本体ケース32の前壁部32bにこれを覆うように取り付けられる(図3参照)。この取付状態では、アーム部35が被係止筒部42の挿入孔部42dに挿入されているから、アーム部35は被係止筒部42に対して図3矢印R方向(エスカッションカバー33取り外し方向である前方向)で係止可能である。
図3の状態から、機器50のメンテナンスなどのためにエスカッションカバー33及び口部カバー34を取り外す場合には、当該エスカッションカバー33を前述の矢印R方向へ引っ張ることで各被係合凸部40a、40bを各係合凸部38a、38bから外して、手前側へエスカッションカバー33を移動させる(図13参照)。このときエスカッションカバー33のアーム部35が口部カバー34の被係止筒部42の前壁部42a内面と当接(係止)することで口部カバー34もエスカッションカバー33と一体的に動き、この結果、口部カバー34の被係合突部34fが係合突部37aから外れ、口部カバー34が口部36から取り外される。
この口部カバー34の被係止筒部42は、エスカッションカバー33のアーム部35に引っ掛かけられた(係止された)ままとなるため、口部カバー34がこのエスカッションカバー33から落下することない。
又、口部カバー34を再度口部36に取り付ける場合には、図13の状態と同じ状態を示す図14(a)の状態から、口部カバー34を矢印Lの方向(前方向)へ移動させることにより被係止筒部42の前壁部42a内面をアーム部35から離間させ(図14(b)参照)、アーム部35の鉤状部35cを挿入孔部42dに上下方向で対応させる。この後、被係止筒部42をエスカッションカバー33のアーム部35から上方へ(矢印M方向へ)引き抜けば、エスカッションカバー33から口部カバー34が取り外される。この後、口部カバー34を単独で口部36に取り付けることができる。
このような本実施形態においては、口部カバー34においてエスカッションカバー33側の面である前面34dに上下方向に開通する挿入孔部42dを有する被係止筒部42を設け、エスカッションカバー33において口部カバー34側の面である後面33bに一端が当該後面33bに連続し当該一端から先端までの部分が当該後面33bと離間して上方に立ち上がる形態をなすアーム部35を設ける構成とした。
この構成によれば、口部カバー34の被係止筒部42がエスカッションカバー33のアーム部35に係止される前の状態では、口部カバー34を、単独で口部36に係脱可能に装着することができるため、蓋部材に接着された口部カバーが位置ずれを起こすような従来の問題は発生せず、なお且つ、シール部材41を備えた口部カバー34を、口部36に対して容易且つ確実に、且つシールを図りつつ取り付けることができる。
又、本実施形態によれば、口部カバー34を口部36に取り付けた状態において、エスカッションカバー33を本体ケース32に取り付けるに際して、当該エスカッションカバー33を本体ケース32の前壁部32bに沿って下から上へとスライドさせてから取り付けるようにすれば、このスライド操作によってアーム部35を被係止筒部42の挿入孔部42dに下から挿入でき、アーム部35と被係止筒部42とを前後方向で係止可能とすることができる。つまり、取り付け後の口部カバー34をエスカッションカバー33に一体化できる。
従って、エスカッションカバー33を本体ケース32の前壁部32bから手前側へ外せば、このエスカッションカバー33に係止された口部カバー34もこのエスカッションカバー33と一体的に動く。この結果、口部カバー34をエスカッションカバー33に付随させたまま口部36から取り外すことができる。よって、口部カバー34の取り外し時における落下ひいては紛失を回避できる。
又、本実施形態によれば、エスカッションカバー33に付随した口部カバー34を、再度口部36に取り付ける場合には、口部カバー34の被係止筒部42をエスカッションカバー33のアーム部35から上方へ引き抜けば口部カバー34をエスカッションカバー33から取り外すことができ、この結果、再取り付け時にも、口部カバー34を単独で口部36に取り付けることができる。
ここで、本実施形態のセキュリティ装置31が激しい風雨に晒された場合に、エスカッションカバー33の中間部がばたつく(本体ケース32の前壁部32bに対してエスカッションカバー33が僅かに浮いたり当たったりする)ことがあっても、本実施形態によれば、被係止筒部42の挿入孔部42dにアーム部35が挿入された状態ではアーム部35が被係止筒部42の挿入孔部42dの内面前側部分と離間するから、暴風雨によって万一エスカッションカバー33が浮き方向(口部カバー34を口部36から離す方向)へ若干動いたとしてもアーム部35が被係止筒部42の前壁部42a内面に当たることがなく、エスカッションカバー33が口部カバー34を口部36から取り外してしまうことはない。なお、エスカッションカバー33が本体ケース32の前壁部32bに当たる方向へ変位する(エスカッションカバー33のアーム部35が口部カバー34を押す)ときには、その方向が口部カバー34が口部36をシールする方向であるため、問題はない。
又、本実施形態によれば、被係止筒部42の下端前部に、下向きの面であって前端42e1から後端42e2へ順次高くなるように傾斜し後端42e2が挿入孔部42dの下端開口前縁に連続する案内面42eを設けたから、前述したエスカッションカバー33のスライド操作の際に、アーム部35の先端部が挿入孔部42dより若干前側に位置したとしても(位置ずれしたとしても)、当該アーム部35の先端部がこの案内面42eに遭遇してこの案内面42eにより被係止筒部42の挿入孔部42dに案内させることが可能となり、もってアーム部35の挿入失敗を回避できる。
又、本実施形態によれば、挿入孔部42dへのアーム部35の挿入状態でアーム部35の先端部が当該挿入孔部42dから突出し、且つこの先端部にエスカッションカバー33方向へ突出する鉤状部35cを形成し、この鉤状部35cの突出長さを被係止筒部42の挿入孔部42dの内面前側部分とアーム部35との離間距離より短くする構成とした。
上記構成の実施形態によれば、エスカッションカバー33を取り外した後にこのエスカッションカバー33から口部カバー34を取り外すためには、作業者が意図的に被係止筒部42の前壁部42a内面をアーム部35から離間させ、この離間部を通してアーム部35の鉤状部35cを抜脱することが必要となる。つまり、このような意図的な操作をしない限りは、被係止筒部42がアーム部35の鉤状部35cに引っ掛かって被係止筒部42が外れないから口部カバー34も外れず、この結果、エスカッションカバー33を取り外した際での口部カバー34の意図しない外れを有効に防止できる。
この場合、前記鉤状部35c及び挿入孔部42dの上端前部分の角度がいずれも鋭角をなすから、引っ掛かると、さらに外れ難いものとなる。
そして、この鉤状部35cは、アーム部35と被係止筒部42の前壁部42a内面とを離間させる構成としたからこそ、次に述べるように、アーム部35先端に形成できたものである。つまり、仮にアーム部35と挿入孔部42dとがほぼ隙間なく嵌合すると、鉤状部35cを挿入孔部42dに挿通し得ないから鉤状部35cは設けることができない。しかしこの実施形態では、エスカッションカバー33のばたつき時での口部カバー34の口部36からの外れを防止するために、アーム部35と被係止筒部42の前壁部42a内面とを離間させる構成としたから、この離間部を利用することで、鉤状部35cを挿入孔部42dに対して挿入及び抜脱でき、もって鉤状部35cをアーム部35に設けることができた。
図15及び図16は第2実施形態を示しており、第1実施形態と異なる部分について説明する。この第2実施形態においては、前記口部カバー34が前記口部36に装着された状態で前記被係止筒部42が前記本体ケース32の前壁部32bより前方へ突出しない構成としている。つまり、口部カバー収容凹部37を第1実施形態の場合よりも深く形成することで口部36をさらに奥まった位置に形成している。
これに関連してエスカッションカバー33の枠部33aの高さを低くすることで、エスカッションカバー33を本体ケース32の前壁部32bにほぼ隙間なく設ける構成とした。
この結果、この第2実施形態によれば、エスカッションカバー33の薄形化を図ることができる。
又、この第2実施形態では、アーム部35を、先端にいくほどエスカッションカバー33から離れるように傾斜し且つ弾性変形可能な構成とした。この構成によれば、アーム部35が先端にいくほどエスカッションカバー33から離れるように傾斜するから、換言すれば、先端にいくほど取付状態の口部カバー34に接近するように傾斜するから、エスカッションカバー33を本体ケース32の前壁部32bに対してスライド操作するときに、アーム部35が口部カバー34の被係止筒部42の挿入孔部42dに届きやすく、挿入孔部42dへのアーム部35の挿入を容易に行うことができる。
図17及び図18は第3実施形態を示しており、この第3実施形態においては、第1実施形態における鉤状部35c及び案内面42eを設けておらず、又、アーム部35は、先端にいくほどエスカッションカバー33から離れるように傾斜し且つ弾性変形可能な構成とした。
この第3実施形態では、アーム部35の先端に鉤状部35cはないが、図17の状態からエスカッションカバー33を取り外した際にアーム部35が被係止筒部42を引掛け保持するから、口部カバー34の落下を防止できる。又、アーム部35が上述のように傾斜することでエスカッションカバー33のスライド操作時にアーム部35の先端が挿入孔部42dに対向可能となるから、案内面42eを備えなくてもアーム部35を挿入孔部42dに挿入できる。総じて、この第3実施形態においても、所期目的を達成できる。
なお、アーム部35が傾斜しなくても挿入孔部42dに対向可能となるように挿入孔部42dの大きさなどを設定すれば、アーム部35を傾斜させない構成とすることもできる。
又、口部カバー34は係合手段(係合突部37a及び被係合突部34f)により口部カバー収容凹部37ひいては口部36に係脱可能に取り付ける構成としたが、口部カバー34は例えば摩擦係合によって口部カバー収容凹部37に係脱可能に取り付ける構成としても良い。
又、被係止筒部42の平面形状はコ状でなく、例えば半円弧状でも良い。
本発明では、セキュリティ装置において、本体ケースの一壁部に口部を有し、この口部を口部カバーでシール状態に閉鎖し、さらに本体ケースの一壁部を口部カバーごと覆う蓋部材を備えた構成であって、口部カバー閉鎖後に蓋部材の特定方向の操作で当該口部カバーを係止可能とし、蓋部材の取り外し操作(前記特定方向とは異なる方向の操作)で口部カバーを口部から外すところに特徴があり、単に、任意の部位に取り付けられた物体を係止部材で係止して取り外す構成とは全く相違するものである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、31はセキュリティ装置、32は本体ケース、32aは本体部、32bは前壁部(一壁部)、33はエスカッションカバー(蓋部材)、33bは後面(一面)、34は口部カバー、34aは板状部材、34cは後面(一面)、34dは前面(他面)、34eは被係合突部、35はアーム部(係止部)、35cは鉤状部、36は口部、36aはシール当接部、37は口部カバー収容凹部、37aは係合突部、38a、38bは係合凸部、39は露出用開口、40a、40bは被係合凸部、41はシール部材、42は被係止筒部(被係止部)、42aは前壁部、42dは挿入孔部、42eは案内面、51は認証面部を示す。

Claims (5)

  1. 矩形箱状をなし内部にセキュリティのための機器を備え、一壁部(32b)に前記機器の初期設定もしくはメンテナンスを外部から行うための口部(36)を有し、建物の壁などの設置部(W)に前記一壁部(32b)が当該設置部(W)外面から露出するように組み込まれる本体ケース(32)と、
    前記本体ケース(32)の前記一壁部(32b)を覆い得る大きさに形成され、前記一壁部(32b)に着脱可能に取り付けられる蓋部材(33)と、
    一面(34c)にシール部材(41)を取着し、前記口部(36)の周縁部に係脱可能に装着され、この装着状態で前記口部(36)を前記シール部材(41)によりシール状態に閉塞する口部カバー(34)と、
    前記口部カバー(34)における前記一面(34c)とは反対側の他面(34d)に設けられ、上下端部で開口する挿入孔部(42d)を有する筒形をなす被係止部(42)と、
    前記蓋部材(33)において前記一壁部(32b)を覆う側の面である一面(33b)に、前記口部カバー(34)の前記被係止部(42)に対応して設けられ、一端が前記蓋部材(33)の前記一面(33b)に連続し当該一端から先端までの部分が当該一面(33b)と離間して上方に立ち上がる形態をなし、前記被係止部(42)の前記挿入孔部(42d)に下から挿入され、且つこの挿入状態で前記挿入孔部(42d)の内面のうち前側部分と離間する形態をなす係止部(35)と
    を備えたことを特徴とするセキュリティ装置。
  2. 前記被係止部(42)の下端前部には、下向きの面であって前端から後端へ順次高くなるように傾斜し前記後端が前記挿入孔部(42d)の下端開口前縁に連続する案内面(42e)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ装置。
  3. 前記係止部(35)の先端部は、前記挿入孔部(42d)への挿入状態で当該挿入孔部(42d)から突出し、且つこの先端部には前記蓋部材(33)方向へ突出する鉤状部(35c)が形成され、
    この鉤状部(35c)の突出長さは前記挿入孔部(42d)の内面前側部分と係止部(35)との離間距離より短く設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセキュリティ装置。
  4. 前記口部カバー(34)が前記口部(36)に装着された状態で前記被係止部(42)が前記本体ケース(32)の一壁部(32b)より前方へ突出しない構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のセキュリティ装置。
  5. 前記係止部(35)は、先端にいくほど前記蓋部材(33)から離れるように傾斜する形態であり、且つ弾性変形可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のセキュリティ装置。
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