JP2017028208A - スライド蓋のスライドストッパ構造 - Google Patents

スライド蓋のスライドストッパ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017028208A
JP2017028208A JP2015148104A JP2015148104A JP2017028208A JP 2017028208 A JP2017028208 A JP 2017028208A JP 2015148104 A JP2015148104 A JP 2015148104A JP 2015148104 A JP2015148104 A JP 2015148104A JP 2017028208 A JP2017028208 A JP 2017028208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
slide
cover
inclined surface
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015148104A
Other languages
English (en)
Inventor
藤田 昇
Noboru Fujita
昇 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2015148104A priority Critical patent/JP2017028208A/ja
Publication of JP2017028208A publication Critical patent/JP2017028208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】スライド蓋を開放するときにスライド蓋を本体から容易に脱離させないスライド蓋のスライドストッパ構造を提供する。
【解決手段】本体筐体(10)には、第1傾斜面(31)を有する移動停止部材(30A)が取り付け固定されている。カバー(20A)には、第1傾斜面(31)に平行な開放時接触用蓋傾斜面(21a)を有する開放時用蓋係止部(21)が設けられる。カバー(20A)の開放時のスライド時に開放時接触用蓋傾斜面(21a)が第1傾斜面(31)に接触することにより、カバー(20A)のスライド移動が停止されるようになっている。移動停止部材(30A)の本体筐体(10)への取り付け面(12)に対する第1傾斜面(31)の傾斜角度(α)は、鈍角になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、本体を開放又は閉鎖可能に設けられたスライド蓋の開放時の本体からの離脱を防止するスライド蓋のスライドストッパ構造に関するものである。
例えば、特許文献1には、スライドカバーのスライドストッパ構造を備えた移動制限機構が開示されている。
この特許文献1に開示された移動制限機構100は、図9に示すように、スライド移動体110のスライド移動を、スライド移動制限部材120を用いて制限するものである。具体的には、スライド移動体110には、スライド移動体110から垂直に垂下する当て面111aを有する垂下部111が形成されている。一方、スライド移動制限部材120は、スライド移動体110のスライド移動方向に延びる水平部121と、この水平部121の先端部で折曲された折曲部122とを有し、この折曲部122は水平部121に対して、反時計回り方向に0度以上かつ135度未満の角度で折曲されている。そして、スライド移動体110のスライド移動時に、スライド移動制限部材120の折曲部122の先端がスライド移動体110の垂下部111に接触することにより、スライド移動体110のスライド移動が制限されるようになっている。
特開2003−218546号公報(2003年7月31日公開)
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された移動制限機構100においては、スライド移動体110の垂下部111の当て面111aは、スライド移動体110のスライド移動方向に対して垂直に垂下している。このため、スライド移動体110におけるスライド移動制限部材120の折曲部122への接触時に、スライド移動体110の移動側先端部が上から押し下げられた場合には、スライド移動体110が容易に回動して、スライド移動制限部材から離脱するという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、スライド蓋を開放するときにスライド蓋を本体から容易に脱離させないスライド蓋のスライドストッパ構造を提供することにある。
本発明の一態様におけるスライド蓋のスライドストッパ構造は、上記の課題を解決するために、本体を開放又は閉鎖可能に設けられたスライド蓋の開放時の本体からの離脱を防止するスライド蓋のスライドストッパ構造において、
上記本体には、第1傾斜面を有する移動停止部材が取り付け固定されており、
上記スライド蓋には、上記第1傾斜面に平行な開放時接触用蓋傾斜面を有する開放時用蓋係止部が設けられ、上記スライド蓋の開放時のスライド時に上記開放時接触用蓋傾斜面が上記第1傾斜面に接触することにより、該スライド蓋のスライド移動が停止されるようになっていると共に、
上記移動停止部材の本体への取り付け面に対する第1傾斜面の傾斜角度は、鈍角になっていることを特徴とするスライド蓋のスライドストッパ構造。
本発明の一態様によれば、スライド蓋を開放するときにスライド蓋を本体から容易に脱離させないスライド蓋のスライドストッパ構造を提供するという効果を奏する。
(a)は本発明の実施形態1におけるスライド蓋のスライドストッパ構造の構成を示すものであって、スライド蓋としてのカバーが本体としての本体筐体を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図であり、(b)は上記カバーが本体筐体の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。 上記スライド蓋のスライドストッパ構造を搭載した自律走行体の構成を示す斜視図である。 (a)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造の構成を示す側面断面図であり、(b)は本体筐体に取り付け固定された移動停止部材の構成を示す斜視図であり、(c)はカバーの構成を示す斜視図である。 (a)は本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造の変形例の構成を示す側面断面図であり、(b)は本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造の他の変形例の構成を示す側面断面図である。 (a)は本発明の実施形態2におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示す側面断面図であり、(b)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図であり、(c)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。 (a)は本発明の実施形態3におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示すものであって、上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図であり、(b)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。 (a)は本発明の実施形態4におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示す側面断面図であり、(b)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図であり、(c)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。 (a)は本発明の比較例におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示す側面断面図であり、(b)は上記スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバーが本体筐体の一部を開放したときの構成を示す側面断面図である。 従来のスライド蓋のスライドストッパ構造を示す斜視図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造を備えた自律走行体の全体構成について図2に基づいて説明する。図2は、本実施形態における自律走行体の構成を表す斜視図である。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造を備えた自律走行体1は、図2に示すように、車輪2を備えており、この車輪2によって自律走行可能となっている。自律走行体1は、外部に本体としての本体筐体10とスライド蓋としてのカバー20Aとを備えており、本体筐体10の内部には、操作パネル、充電池等の収容部品3が収納されている。
上記 カバー20Aは、本体筐体10の上側部分の一部を覆っており、スライドすることにより、本体筐体10の内部を開閉するようになっている。そして、自律走行体1の移動時には、カバー20Aは閉鎖されている。一方、内部の収容部品3を点検等するときには、カバー20Aを本体筐体10に対して水平方向にスライド移動させることにより、カバー20Aは開放状態になっている。そして、このカバー20Aは、全開の開放時においては、本体筐体10から離脱することができる。したがって、本体筐体10から離脱されたカバー20Aは、閉鎖方向へのスライド移動により、該カバー20Aを本体筐体10に取り付けて閉鎖できるようになっている。
ここで、本実施の形態のカバー20Aは、本体筐体10に対して水平方向にスライドして開放状態としたときに、カバー20Aが本体筐体10から落下しないように、落下防止用部材を設けることが好ましい。しかしながら、比較例としての図8の(a)に示すように、この落下防止用部材91が、カバー90の開閉方向の両端に外側傾斜面91a・91bを有する断面等方台形状になっており、かつカバー90を開放するためにスライド移動したときに外側傾斜面91aに接触するカバー90の内側傾斜面90aの傾きが外側傾斜面91aと平行であったとする。この場合、図8の(a)に示すカバー90を矢印方向にスライド移動させて開放し、本体側の落下防止用部材91の外側傾斜面91aとカバー90内側傾斜面90aとが接触したときに、図8の(b)に示すように、カバー90が落下防止用部材91の外側傾斜面91aに沿って跳ね上がる。このため、作業者の意図に関わらず、カバー90が外れ、カバー90が落下することにより、カバー90が破損し、場合によっては、作業者が怪我をするといった問題が生じる。
そこで、本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造は、以下の構成を備えている。
本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造の構成について、図1の(a)(b)及び図3の(a)(b)(c)に基づいて説明する。図1の(a)は本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造の構成を示すものであって、スライド蓋としてのカバー20Aが本体としての本体筐体10を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。図1の(b)は、カバー20Aが本体筐体10の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。図3の(a)は、カバー20Aのスライドストッパ構造の構成を示す側面断面図である。図3の(b)は、本体筐体10に取り付け固定された移動停止部材30Aの構成を示す斜視図である。図3の(c)は、カバー20Aの構成を示す斜視図である。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、カバー20Aの形状と移動停止部材30Aの形状とによって構成されている。
すなわち、図1の(a)及び図3の(a)に示すように、本実施の形態の本体筐体10は、上側の一部が開口11になっており、この開口11から、前記図2に示す収容部品3を点検や交換ができるようになっている。そして、この開口11には、スライド蓋としてのカバー20Aがスライド移動可能に該開口11を覆うようになっている。このカバー20Aは、図1の(a)に示すように、該カバー20Aの一端が本体筐体10の側壁面に一致するときに、カバー20Aが閉鎖状態となっている。一方、図1の(b)に示すように、カバー20Aを図1の(b)において右側にスライド移動させたときに、カバー20Aが開放状態となっている。
上記カバー20Aは、図3の(c)に示すように、箱状にてなっており、内部が空洞になっている。カバー20Aの内部における閉鎖のためのスライド移動方向の端部には、開放時接触用蓋傾斜面21aが形成されており、この開放時接触用蓋傾斜面21aは、カバー20Aが開放時にスライド移動したときに、後述する移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触するようになっている。
一方、本実施の形態では、カバー20Aのスライド移動を案内する移動停止部材30Aがカバー20Aの内側に設けられている。
上記移動停止部材30Aは、図1の(a)及び図3の(a)に示すように、上記開口11架け渡された図示しない梁の取り付け面12に接着により固定されている。尚、本実施の形態では、移動停止部材30Aは、開口11に架け渡された図示しない梁に取り付け固定されている。しかし、必ずしもこれに限らず、例えば、本体筐体10の側面内部に取り付け固定されていてもよい。本実施の形態では、移動停止部材30Aは、下側に存在する取り付け面11に取り付け固定されているとして説明する。
移動停止部材30Aは、図3の(b)に示すように、方形にてなっており、側面に形成された図示しないレールに沿ってカバー20Aの図示しない爪部が摺動することにより、カバー20Aは移動停止部材30Aに案内されて開放及び閉鎖のためにスライド移動できるようになっている。
ここで、本実施の形態の移動停止部材30Aは、図1の(a)及び図3の(a)に示すように、カバー20Aの閉鎖のためのスライド移動方向の端部に第1傾斜面31が形成されている。この第1傾斜面31は、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面11である移動停止部材30Aの底面に対して鈍角となる傾斜角度αを有している。つまり、第1傾斜面31は、カバー20Aの開放時のスライド方向に対して逆テーパとなっている。そして、本実施の形態では、前記カバー20Aの開放時接触用蓋傾斜面21aは、上記移動停止部材30Aの第1傾斜面31と平行になっている。
上記構成のスライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバー20Aのスライド移動動作について、図1の(a)(b)及び図3の(a)に基づいて説明する。
まず、図1の(a)に示すように、カバー20Aが閉鎖状態となっているときには、カバー20Aは、一端が本体筐体10の側面壁に一致している。そして、カバー20Aの他端は、本体筐体10の開口11の縁に当接している。
この状態から、カバー20Aを図1の(a)において右方向にスライド移動する。これにより、カバー20Aは、移動停止部材30Aに案内されて少しスライド移動し、図3の(a)に示すように、カバー20Aと本体筐体10との間に少し隙間ができた開放状態となる。本実施の形態では、この状態において、例えば、本体筐体10の内部への例えばボタン操作等の作業を行う。また、本体筐体10の内部における例えば電池交換又は基板交換等のように大きな隙間が必要な場合には、本実施の形態では、この状態において、カバー20Aを取り外すようになっている。すなわち、本実施の形態では、カバー20Aを少し開放して、カバー20Aの開放時接触用蓋傾斜面21aが移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触していないときには、カバー20Aを上に持ち上げることにより、カバー20Aと移動停止部材30Aとの係合が外れて、カバー20Aを移動停止部材30Aつまり本体筐体10から脱離可能となる。これにより、広い開口11が露出するので、本体筐体10の内部における例えば電池交換又は基板交換等のような作業を容易に行うことができる。
次に、カバー20Aのこの開放状態から、さらに、スライド移動させると、図1の(b)に示すように、カバー20Aの開放時接触用蓋傾斜面21aが移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触する。本実施の形態では、カバー20Aのこの開放状態にて、本体筐体10の内部の図示しない操作パネルでの操作を行う。このとき、例えば、操作パネルの操作中に、カバー20Aの図1の(b)に示す右側端の上部が操作者の手に触れて、カバー20Aの端部が押し下がられると、従来のカバーでは、カバーと移動停止部材30Aとの係合が外れて、カバーが本体筐体10から離脱する場合があった。
これに対して、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造では、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面11に対する第1傾斜面31の傾斜角度αは、鈍角になっている。また、この第1傾斜面31に接触するカバー20Aの開放時接触用蓋傾斜面21aは第1傾斜面31と平行になっている。
すなわち、例えば、移動停止部材30Aの第1傾斜面31が、カバー20Aの開放のためのスライド移動方向に向かって上り坂となる勾配を有している場合つまり第1傾斜面31の傾斜角度αが鋭角となっている場合には、開放時のカバー20Aのスライド移動先端部を上側から押圧すると、カバー20Aが跳ね上がってしまう。この結果、カバー20Aは本体筐体10から離脱してしまう。この理由は、カバー20Aの開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触用蓋傾斜面21aと第1傾斜面31との接触面に、該曲げモーメントに対抗する力が作用しないためである。
これに対して、本実施の形態では、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面11に対する第1傾斜面31の傾斜角度αを鈍角にしており、かつ、カバー20Aの開放時用蓋係止部21における開放時接触用蓋傾斜面21aは第1傾斜面31と平行にしている。
この結果、本実施の形態では、開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触用蓋傾斜面21aと第1傾斜面31との接触面に、該曲げモーメントに対抗する力が作用する。
したがって、本実施の形態では、カバー20Aが開放され、移動停止部材30Aの第1傾斜面31に、カバー20Aの開放時用蓋係止部21における開放時接触用蓋傾斜面21aが接触している場合には、カバー20Aのスライド移動先端部を上側から押圧してもカバー20Aが跳ね上がることがなく、カバー20Aが本体筐体10から離脱しない。
それゆえ、カバー20Aを開放するときにカバー20Aを本体筐体10から容易に脱離させないカバー20Aのスライドストッパ構造を提供することができる。
尚、ここで、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面11に対する第1傾斜面31の傾斜角度αを鈍角にしていても、カバー20Aの開放時用蓋係止部21における開放時接触用蓋傾斜面21aが例えば垂直面であった場合には、カバー20Aの開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触用蓋傾斜面21aと第1傾斜面31との接触面に、該曲げモーメントに対する対抗力が作用しない。このため、そのような構成では、本体筐体10から容易に脱離させないという効果を得ることができない。
このように、本実施の形態のスライド蓋としてのカバー20Aのスライドストッパ構造は、本体としての本体筐体10を開放又は閉鎖可能に設けられたカバー20Aの開放時の本体筐体10からの離脱を防止する。本体筐体10には、第1傾斜面31を有する移動停止部材30Aが取り付け固定されている。カバー20Aには、第1傾斜面31に平行な開放時接触用蓋傾斜面21aを有する開放時用蓋係止部21が設けられ、カバー20Aの開放時のスライド時に上記開放時接触用蓋傾斜面21aが第1傾斜面31に接触することにより、カバー20Aのスライド移動が停止されるようになっている。移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面12に対する第1傾斜面31の傾斜角度αは、鈍角になっている。
したがって、本実施の形態では、カバー20Aが開放され、移動停止部材30Aの第1傾斜面31に、カバー20Aの開放時用蓋係止部21における開放時接触用蓋傾斜面21aが接触している場合には、カバー20Aのスライド移動先端部を上側から押圧してもカバー20Aが跳ね上がることがなく、カバー20Aが本体筐体10から離脱しない。
それゆえ、カバー20Aを開放するときにカバー20Aを本体筐体10から容易に脱離させないカバー20Aのスライドストッパ構造を提供することができる。
また、移動停止部材30Aは、第1傾斜面31を有する構成となっている。このため、移動停止部材30Aの製造において、金型を使用する場合に、スライドコアを使用することなく、単純な雄型及び雌型にて製造することができる。したがって、安価、かつ容易に移動停止部材30Aを製造することができる。
また、本実施の形態におけるカバー20Aのスライドストッパ構造においては、移動停止部材30Aは、カバー20Aのスライド移動路を規定するように形成されている。
これにより、カバー20Aを開閉するときには、移動停止部材30Aによってカバー20Aのスライド移動が案内される。この結果、カバー20Aを、毎回、同じ方向にスライド移動させることができる。
尚、ここで、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面12に対する第1傾斜面31の傾斜角度αを鈍角にしていても、カバー20Aの開放時用蓋係止部21における開放時接触用蓋傾斜面21aが例えば垂直面であった場合には、カバー20Aの開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触用蓋傾斜面21aと第1傾斜面31との接触面に、該曲げモーメントに対する対抗力が作用しない。このため、そのような構成では、本体筐体10から容易に脱離させないという効果を得ることができない。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、移動停止部材30Aは、カバー20Aの案内部材を兼ねていた。しかし、本実施の形態では、必ずしもこれに限らず、図4の(a)に示すように、移動停止部材30Aとは別体に案内部材32を設けることが可能である。これにより、移動停止部材30Aを小さく形成することが可能となる。
また、本実施の形態では、図4の(b)に示すように、移動停止部材30Aをスライド方向に長く形成することが可能である。これにより、カバー20Aの案内を確実に行うことができる。
また、本実施の形態では、移動停止部材30Aにおけるスライド移動方向の第1傾斜面31とは反対側の傾斜面の傾斜方向が、第1傾斜面31の傾斜方向と平行になっていた。しかし、必ずしもこれに限らず、移動停止部材30Aにおける第1傾斜面31とはスライド移動方向の反対側の傾斜面の傾斜方向は、垂直になっていてもよい、
これにより、移動停止部材30Aにおける第1傾斜面31とはスライド移動方向の反対側に傾斜面を形成する必要が無く、その結果、移動停止部材30Aを簡易に構成することが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1のスライド蓋のスライドストッパ構造は、カバー20Aにおける閉鎖側の端部全体が開放時用蓋係止部21となっていた。これに対して、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造では、カバー20Aにおける閉鎖側の端部には、開放時用蓋係止部23が形成されていると共に、開放時用蓋係止部23は移動停止部材30Aよりも高さが低いものとなっており、この開放時用蓋係止部23の上面に、本体筐体10から水平方向に延びるロック部に係止されるようになっている点が異なっている、
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造の構成について、図5の(a)(b)(c)に基づいて説明する。図5の(a)は、本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示す側面断面図である。図5の(b)は、スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバー20Bが本体筐体10の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。図5の(c)は、スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバー20Bが本体筐体10を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、図5の(a)に示すように、カバー20Bにおける閉鎖側の端部には、開放時用蓋係止部23が形成されている。この開放時用蓋係止部23の高さは、移動停止部材30Aよりも低いものとなっている。この開放時用蓋係止部23の上端には、本体筐体10から水平方向に突出して設けられたロック部13が係合するようになっている。このロック部13は、ゴム等の弾性部材にてなっている。したがって、カバー20Bが閉鎖されているときには、図5の(c)に示すように、ロック部13の先端の爪部13aが開放時用蓋係止部23の上端に係合する。このため、容易にカバー20Aが開放しないようになっている。
ここで、本実施の形態の開放時用蓋係止部23は、移動停止部材30A側の傾斜面の傾斜方向は。移動停止部材30Aの傾斜方向と平行になっている。
したがって、図5の(b)に示すように、カバー20Bが開放されて、開放時用蓋係止部23の開放時接触用蓋傾斜面23aが移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触した場合には、実施の形態と同様に、カバー20Bの開放側先端部の上面が押し下げられたときに、曲げモーメントに対する反力が作用する。したがって、カバー20Bが本体筐体10から離脱することがない。
このように、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、本体としての本体筐体10には、スライド蓋としてのカバー20Bが閉鎖しているときに、カバー20Bにおける開放時用蓋係止部23に係合して、カバー20Bの開放移動をロックする移動ロック部としてのロック部13が設けられている。
これにより、カバー20Bの閉鎖時に、ロック部13がカバー20Bにおける開放時用蓋係止部23に係合して、カバー20Bの開放移動をロックする。この結果、カバー20Bの閉鎖時には、カバー20Bが容易にスライド移動することを防止することができる。
また、開放時用蓋係止部23によって、カバー20Bを閉鎖したときのロックと、カバー20Bの開放時における該カバー20Bの本体筐体10からの離脱防止とを兼ねることができる。この結果、構造を簡潔にして機能性を高めたスライド蓋のスライドストッパ構造を提供することができる。
尚、本実施の形態では、カバー20Bにおける開放時用蓋係止部23は、移動停止部材30Aよりも低く形成されていると共に、開放時用蓋係止部23には、移動停止部材30Aの第1傾斜面31と傾斜方向が平行である開放時接触用蓋傾斜面23aが形成されていた。また、本体筐体10には、ロック部13が形成されていた。
しかし、本実施の形態では、必ずしも、開放時用蓋係止部23に、移動停止部材30Aの第1傾斜面31と傾斜方向が平行である開放時接触用蓋傾斜面23aが形成されておらず、かつ本体筐体10にロック部13が形成されていなくても、開放時用蓋係止部23が移動停止部材30Aよりも低く形成されているだけで、カバー20Bを開放するときにカバー20Bを本体筐体10ら容易に脱離させないカバー20Bのスライドストッパ構造を提供することが可能である。
すなわち、開放時用蓋係止部23が移動停止部材30Aよりも低く形成されていれば、カバー20Bの開放時に、開放時用蓋係止部23が移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触する。このとき、移動停止部材30Aの傾斜角度αが鈍角になっていれば、開放時用蓋係止部23の第1傾斜面31への接触面は、カバー20Bの開放側先端部を押し下げた時の曲げモーメントに対して、対抗する力が作用する。
この結果、移動停止部材30Aの第1傾斜面31が取り付け面12に対して鈍角となっており、かつカバー20Bの開放時用蓋係止部23が移動停止部材30Aよりも低く形成されていることにより開放時用蓋係止部23が第1傾斜面31の面内で接触すれば、カバー20Bを開放するときにカバー20Bを本体筐体10ら容易に脱離させないカバー20Bのスライドストッパ構造を提供することが可能である。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態2のスライド蓋のスライドストッパ構造は、カバー20Bにおける閉鎖側の端部には、開放時用蓋係止部23が形成されていると共に、開放時用蓋係止部23は移動停止部材30Aよりも高さが低いものとなっており、かつ開放時用蓋係止部23の上面に、本体筐体10から水平方向に延びるロック部に係止されるようになっていた。これに対して、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、図6の(a)(b)に示すように、カバー20Cにおける閉鎖側の端部には、移動停止部材30Aよりも高さが低い開放時用蓋係止部24が形成されているが、本体筐体10から水平方向に延びるロック部は存在していない。また、開放時用蓋係止部24の先端には、下側に突出する突出部24bが設けられている点が異なっている。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造の構成について、図6の(a)(b)(c)に基づいて説明する。図6の(a)は、本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示すものであって、カバー20Cが本体筐体10を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。図6の(b)は、スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバー20Cが本体筐体10の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、図6の(a)に示すように、カバー20Cにおける閉鎖側の端部には、開放時用蓋係止部24が形成されている。この開放時用蓋係止部24の高さは、移動停止部材30Aよりも低いものとなっている。また、開放時用蓋係止部24の先端には、下側に突出する突出部24bが設けられている。尚、開放時用蓋係止部24の開放時接触用蓋傾斜面24aの傾斜方向は、鈍角に形成された移動停止部材30Aの第1傾斜面31の傾斜角度αにおける傾斜方向と平行になっている。
一方、本実施の形態では、図6(c)に示すように、本体筐体10には、カバー20Cの開放時用蓋係止部24の開放時接触用蓋傾斜面24aが、移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触したときに、突出部24bが挿入される挿入孔14が形成されている。ここで、開放時用蓋係止部24は、ゴム等の弾性体からなっている。このため、開放時用蓋係止部24は、下側に突出する突出部24bが設けられていても、容易に、挿入孔14に挿入され、又は挿入孔14から抜け出ることが可能となっている。
これにより、カバー20Cの開放時には、カバー20Cの開放時用蓋係止部24の開放時接触用蓋傾斜面24aが、移動停止部材30Aの第1傾斜面31に接触して、カバー20Cのスライド移動を阻止すると共に、突出部24bが挿入孔14に挿入されることによっても、カバー20Cのスライド移動が阻止される。
したがって、本実施の形態では、カバー20Cが開放のためにさらにスライド移動することを確実に防止することができる。
このように、本実施の形態のカバー20Cのスライドストッパ構造は、カバー20Cの開放時用蓋係止部24には、移動停止部材30Aの本体筐体10への取り付け面12側に突出する突出部24bが設けられている。本体筐体10には、カバー20Cの開放時用蓋係止部24の開放時接触用蓋傾斜面24aが移動停止部材30Aに接触したときに突出部24bが挿入される挿入孔14が形成されている。
これにより、カバー20Cの開放時には、カバー20Cが開放のためにさらにスライド移動することを確実に防止することができる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1のスライド蓋のスライドストッパ構造は、図1の(a)に示すように、移動停止部材30Aにおけるスライド移動方向の第1傾斜面31とは反対側の傾斜面の傾斜方向が、第1傾斜面31の傾斜方向と平行になっていた。或いは、図4の(b)に示すように、移動停止部材30Aにおけるスライド移動方向の第1傾斜面31とは反対側の傾斜面の傾斜方向は、垂直となっていた。
これに対して、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造では、図7の(a)(b)(c)に示すように、移動停止部材30Dにおけるスライド移動方向の第1傾斜面31とは反対側の第2傾斜面34の傾斜角度αが、取り付け面12に対して鈍角となっていると共に、カバー20Dにおける開放先端側の閉鎖時用蓋係止部25の閉鎖時接触用蓋傾斜面25aの傾斜方向は、第2傾斜面34の傾斜角度αと平行になっている点が異なっている。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造の構成について、図7の(a)(b)(c)に基づいて説明する。図7の(a)は、本実施の形態におけるスライド蓋のスライドストッパ構造を示すものであって、カバー20Dが本体筐体10を閉鎖しているときの構成を示す側面断面図である。図7の(b)は、スライド蓋のスライドストッパ構造におけるカバー20Dが本体筐体10の一部を開放しているときの構成を示す側面断面図である。
本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造は、図7の(a)に示すように、移動停止部材30Dにおけるスライド移動方向の第1傾斜面31とは反対側の第2傾斜面34の傾斜角度βが、取り付け面12に対して鈍角となっている。
この結果、本実施の形態の移動停止部材30Dは、断面形状が等方台形を逆さにした形状となっている。尚、移動停止部材30Dにおける第1傾斜面31の傾斜角度αと、第2傾斜面34の傾斜角度βとは必ずしも一致していなくてよい。したがって、移動停止部材30Dは、断面形状が略等方台形を逆さにした形状となっている。
一方、本実施の形態では、カバー20Dの閉鎖時に、カバー20Dにおける開放先端側の閉鎖時用蓋係止部25の閉鎖時接触用蓋傾斜面25aに接触するようになっている。そして、本実施の形態では、閉鎖時用蓋係止部25の閉鎖時接触用蓋傾斜面25aの傾斜方向は、第2傾斜面34の傾斜角度αと平行になっている。
この結果、図7の(b)に示すように、カバー20Dの開放時には、カバー20Dにおける開放時用蓋係止部21の開放時接触用蓋傾斜面21aが、移動停止部材30Dの第1傾斜面31に接触する。これにより、カバー20Dの開放時において、カバー20Dが本体筐体10から離脱することがない。
一方、図7の(c)に示すように、カバー20Dの閉鎖時には、カバー20Dにおける閉鎖時用蓋係止部25の閉鎖時接触用蓋傾斜面25aが、移動停止部材30Dの第2傾斜面34に接触する。これにより、カバー20Dの閉鎖時において、カバー20Dの開放先端側持ち上がることによって、カバー20Dが本体筐体10から離脱することがない。
このように、本実施の形態のスライド蓋のスライドストッパ構造においては、移動停止部材30Aは、第1傾斜面31とは反対側の端部に第2傾斜面34を有しており、第2傾斜面34は、移動停止部材30Dの本体筐体10への取り付け面12に対する傾斜角度βが鈍角になっている。また、カバー20Dには、カバー20Dの閉鎖時に第2傾斜面34に接触し、かつ該第2傾斜面34の傾斜方向に平行な閉鎖時接触用蓋傾斜面25aを有する閉鎖時用蓋係止部25が設けられている。
これにより、カバー20Dは、閉鎖時において、カバー20Dを上側に押し上げようとする力が作用しても、カバー20Dが移動停止部材30Dから容易に外れることがない。
〔まとめ〕
本発明の態様1におけるスライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)のスライドストッパ構造は、本体(本体筐体10)を開放又は閉鎖可能に設けられたスライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)の開放時の本体(本体筐体10)からの離脱を防止するスライド蓋のスライドストッパ構造において、上記本体(本体筐体10)には、第1傾斜面31を有する移動停止部材30A・30Dが取り付け固定されており、上記スライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)には、上記第1傾斜面31に平行な開放時接触用蓋傾斜面21aを有する開放時用蓋係止部21が設けられ、上記スライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)の開放時のスライド時に上記開放時接触用蓋傾斜面21aが上記第1傾斜面31に接触することにより、該スライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)のスライド移動が停止されるようになっていると共に、上記移動停止部材30A・30Dの本体(本体筐体10)への取り付け面12に対する第1傾斜面31の傾斜角度αは、鈍角になっていることを特徴としている。
上記の発明によれば、スライド蓋のスライドストッパ構造は、本体を開放又は閉鎖可能に設けられたスライド蓋の開放時の本体からの離脱を防止する。
具体的には、本体には、第1傾斜面を有する移動停止部材が取り付け固定されている。一方、スライド蓋には、第1傾斜面に平行な開放時接触蓋傾斜面を有する開放時用蓋係止部が設けられ、スライド蓋の開放時のスライド時に開放時接触用蓋傾斜面が第1傾斜面に接触することにより、スライド蓋のスライド移動が停止されるようになっている。そして、移動停止部材の本体への取り付け面に対する第1傾斜面の傾斜角度は、鈍角になっている。
この結果、スライド蓋を開放させるために該スライド蓋をスライド移動したときには、移動停止部材の第1傾斜面に、スライド蓋の開放時用蓋係止部における開放時接触蓋傾斜面が接触したときに、スライド蓋のスライド移動が停止される。ここで、移動停止部材の第1傾斜面が、スライド蓋の開放のためのスライド移動方向に向かって上り坂となる勾配を有している場合に、スライド蓋の開放時用蓋係止部における開放時接触蓋傾斜面が、移動停止部材の第1傾斜面と同じ傾斜方向を有している場合には、開放状態のスライド蓋において、スライド蓋の開放時のスライド移動先端部を上側から押圧すると、スライド蓋が跳ね上がってしまう。この結果、スライド蓋は本体から離脱してしまう。この理由は、開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触蓋傾斜面と第1傾斜面との接触面に、該曲げモーメントに対抗する力が作用しないためである。
そこで、本発明では、移動停止部材の本体への取り付け面に対する第1傾斜面の傾斜角度を鈍角にしており、かつ、スライド蓋の開放時用蓋係止部における開放時接触蓋傾斜面も該第1傾斜面の傾斜角度と平行にしている。
この結果、本発明では、スライド蓋の開放時のスライド移動先端部を上側から押圧することによる曲げモーメントに対して、開放時接触蓋傾斜面と第1傾斜面との接触面に、該曲げモーメントに対抗する力が作用する。
したがって、本発明では、スライド蓋が開放され、移動停止部材の第1傾斜面に、スライド蓋の開放時用蓋係止部における開放時接触蓋傾斜面が接触している場合には、スライド蓋のスライド移動先端部を上側から押圧してもスライド蓋が跳ね上がることがなく、スライド蓋が本体から離脱しない。
それゆえ、スライド蓋を開放するときにスライド蓋を本体から容易に脱離させないスライド蓋のスライドストッパ構造を提供することができる。
本発明の態様2におけるスライド蓋(カバー20B)のスライドストッパ構造は、態様1におけるスライド蓋のスライドストッパ構造において、前記本体(本体筐体10)には、前記スライド蓋(カバー20B)が閉鎖しているときに、上記スライド蓋(カバー20B)における開放時用蓋係止部23に係合して、該スライド蓋(カバー20B)の開放移動をロックする移動ロック部(ロック部13)が設けられていることが好ましい。
これにより、スライド蓋の閉鎖時に、移動ロック部がスライド蓋における蓋係止部に係合して、該スライド蓋の開放移動をロックする。この結果、スライド蓋の閉鎖時には、スライド蓋が容易にスライド移動することを防止することができる。
本発明の態様3におけるスライド蓋(カバー20C)のスライドストッパ構造は、態様1又は2におけるスライド蓋のスライドストッパ構造において、前記スライド蓋(カバー20C)の開放時用蓋係止部24には、前記移動停止部材30Aの前記本体(本体筐体10)への取り付け面12側に突出する突出部24bが設けられていると共に、上記本体(本体筐体10)には、前記スライド蓋(カバー20C)の開放時用蓋係止部24の開放時接触用蓋傾斜面24aが前記移動停止部材30Aに接触したときに上記突出部24bが挿入される挿入孔14が形成されているとすることができる。
これにより、スライド蓋の蓋係止部には本体への取り付け面側に突出する突出部が設けられていると共に、本体には、スライド蓋の蓋係止部が前記移動停止部材に当接したときに上記突出部が挿入される挿入孔が形成されている。この結果、スライド蓋の開放時には、スライド蓋が開放のためにさらにスライド移動することを確実に防止することができる。
本発明の態様4におけるスライド蓋(カバー20D)のスライドストッパ構造は、態様1、2又は3のスライド蓋のスライドストッパ構造において、前記移動停止部材30Aは、第1傾斜面31とは反対側の端部に第2傾斜面34を有しており、
上記第2傾斜面34は、前記移動停止部材30Dの本体(本体筐体10)への取り付け面12に対する傾斜角度βが鈍角になっていると共に、上記スライド蓋(カバー20D)には、該スライド蓋(カバー20D)の閉鎖時に上記第2傾斜面34に接触し、かつ該第2傾斜面34の傾斜方向に平行な閉鎖時接触用蓋傾斜面25aを有する閉鎖時用蓋係止部25が設けられていることが好ましい。
これにより、スライド蓋は、閉鎖時において、該スライド蓋を上側に押し上げようとする力が作用しても、スライド蓋が移動停止部材から容易に外れることがない。
本発明の態様5におけるスライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)のスライドストッパ構造は、態様1〜4のいずれか1におけるスライド蓋のスライドストッパ構造において、前記移動停止部材30A・30Dは、前記スライド蓋(カバー20A・20B・20C・20D)のスライド移動路を規定するように形成されていることが好ましい。
これにより、移動停止部材は、スライド蓋のスライド移動路を規定する。このため、スライド蓋を開閉するときには、移動停止部材によってスライド蓋のスライド移動が案内される。この結果、スライド蓋を、毎回、同じ方向にスライド移動させることができる。
1 自律走行体
2 車輪
3 収容部品
10 本体筐体(本体)
11 開口
12 取り付け面
13 ロック部(移動ロック部)
13a 爪部
14 挿入孔
20A〜20D カバー(スライド蓋)
21 開放時用蓋係止部
21a 開放時接触用蓋傾斜面
23 開放時用蓋係止部
23a 開放時接触用蓋傾斜面
24 開放時用蓋係止部
24a 開放時接触用蓋傾斜面
24b 突出部
25 閉鎖時用蓋係止部
25a 閉鎖時接触用蓋傾斜面
30A〜30D 移動停止部材
31 第1傾斜面
32 案内部材
34 第2傾斜面
α・β 傾斜角度

Claims (5)

  1. 本体を開放又は閉鎖可能に設けられたスライド蓋の開放時の本体からの離脱を防止するスライド蓋のスライドストッパ構造において、
    上記本体には、第1傾斜面を有する移動停止部材が取り付け固定されており、
    上記スライド蓋には、上記第1傾斜面に平行な開放時接触用蓋傾斜面を有する開放時用蓋係止部が設けられ、上記スライド蓋の開放時のスライド時に上記開放時接触用蓋傾斜面が上記第1傾斜面に接触することにより、該スライド蓋のスライド移動が停止されるようになっていると共に、
    上記移動停止部材の本体への取り付け面に対する第1傾斜面の傾斜角度は、鈍角になっていることを特徴とするスライド蓋のスライドストッパ構造。
  2. 前記本体には、前記スライド蓋が閉鎖しているときに、上記スライド蓋における開放時用蓋係止部に係合して、該スライド蓋の開放移動をロックする移動ロック部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のスライド蓋のスライドストッパ構造。
  3. 前記スライド蓋の開放時用蓋係止部には、前記移動停止部材の前記本体への取り付け面側に突出する突出部が設けられていると共に、
    上記本体には、前記スライド蓋の開放時用蓋係止部の開放時接触用蓋傾斜面が前記移動停止部材の第1傾斜面に接触したときに上記突出部が挿入される挿入孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスライド蓋のスライドストッパ構造。
  4. 前記移動停止部材は、第1傾斜面とは反対側の端部に第2傾斜面を有しており、
    上記第2傾斜面は、前記移動停止部材の本体への取り付け面に対する傾斜角度が鈍角になっていると共に、
    上記スライド蓋には、該スライド蓋の閉鎖時に上記第2傾斜面に接触し、かつ該第2傾斜面の傾斜方向に平行な閉鎖時接触用蓋傾斜面を有する閉鎖時用蓋係止部が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスライド蓋のスライドストッパ構造。
  5. 前記移動停止部材は、前記スライド蓋のスライド移動路を規定するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド蓋のスライドストッパ構造。
JP2015148104A 2015-07-27 2015-07-27 スライド蓋のスライドストッパ構造 Pending JP2017028208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015148104A JP2017028208A (ja) 2015-07-27 2015-07-27 スライド蓋のスライドストッパ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015148104A JP2017028208A (ja) 2015-07-27 2015-07-27 スライド蓋のスライドストッパ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017028208A true JP2017028208A (ja) 2017-02-02

Family

ID=57950705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015148104A Pending JP2017028208A (ja) 2015-07-27 2015-07-27 スライド蓋のスライドストッパ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017028208A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109276933A (zh) * 2018-12-04 2019-01-29 珠海格力电器股份有限公司 净水机的安装结构及净水机
JP2020063663A (ja) * 2020-01-28 2020-04-23 株式会社WEST inx ラッチ錠

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109276933A (zh) * 2018-12-04 2019-01-29 珠海格力电器股份有限公司 净水机的安装结构及净水机
JP2020063663A (ja) * 2020-01-28 2020-04-23 株式会社WEST inx ラッチ錠

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012634B2 (ja) ケースの閉鎖保持機構
US20160273250A1 (en) Locking system, and opening and closing device
JP5639383B2 (ja) ロック構造
US20150218853A1 (en) Lock release apparatus
JP2017028208A (ja) スライド蓋のスライドストッパ構造
JP2012114788A (ja) カバー装置およびそれを備えた電子機器、並びにカバー装置を備えた撮像装置
RU2012150129A (ru) Передняя панель для розетки
JP6691366B2 (ja) 壁用点検口
JP6456720B2 (ja) ロック機構付き蓋
KR102375682B1 (ko) 전지 케이스
JP6030758B2 (ja) 基板収納容器
JP4501765B2 (ja) 可動式収納ポケット
JP5006807B2 (ja) 光コネクタプラグ
JP2012018771A (ja) 電子機器
JP4862329B2 (ja) エレベータの敷居閉塞体装置
AU2014200077B2 (en) Cover mechanism and electronic device
JPS6020367Y2 (ja) キヤツプ構造
KR100868213B1 (ko) 자동차의 연료 캡 분실 방지장치
KR100661570B1 (ko) 휴대폰의 배터리 잠금장치
JP7037377B2 (ja) 車両の内装部材用の蓋部材の開閉係止部材
WO2020255436A1 (ja) スナップフィット構造及び操作片の保護構造
JP2015137106A (ja) 収納ケース
JP2012018772A (ja) 電子機器
JP5924291B2 (ja) プロテクタ
JP5707156B2 (ja) コンパクト容器