JP2014054188A - 作業車両 - Google Patents

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Masahiro Nishigori
将浩 錦織
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Abstract

【課題】左右傾斜制御を行う作業車両において、水平方向に対して走行機体を予め定めた所定の左右傾斜状態に保持させるが常時容易な作業車両を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、走行機体2を左右傾斜駆動させるアクチュエータ27L,27Rと、走行機体2の左右傾斜を検出する傾斜検出手段32とを備え、水平方向に対して走行機体2が予め定めた所定の左右傾斜状態になるように走行機体2の左右傾斜を制御する自動傾斜制御を実行する作業車両において、自動傾斜制御の実行中に、前記旋回検出手段33,36によって走行機体2の旋回を検出した場合、傾斜検出手段32からの検出結果に旋回中の遠心力の影響を考慮した補正を加え、該補正した検出結果に基づいて、走行機体2の左右傾斜を制御することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、左右傾斜制御を行う作業車両に関する。
走行部に対して走行機体を左右傾斜駆動させるアクチュエータと、走行機体の水平方向に対する左右傾斜を検出する傾斜検出手段と、制御部とを備え、該制御部は、水平方向に対して走行機体が予め定めた所定の左右傾斜状態になるように、前記傾斜検出手段の検出結果に基づいて、前記アクチュエータにより、走行部に対する走行機体の左右傾斜を制御する自動傾斜制御を実行する作業車両が従来公知である。
このような機能を有する作業車両では、走行機体の旋回中は、遠心力により、傾斜検出手段による左右傾斜の検出精度が低下し、自動傾斜制御の実行に支障をきたす場合がある。
このため、走行機体の旋回を検出する旋回検出手段を設け、走行機体の旋回中は、自動傾斜制御の実行を一時的に停止する特許文献1に示す作業車両が公知になっている。
実開平6ー52414号公報
しかし、上記文献の作業車両のように旋回のたびに自動傾斜制御の実行を一時停止させると、自動傾斜精度の応答性が低下し、旋回の頻度が高い場所等では、水平方向に対して走行機体を予め定めた所定の左右傾斜状態に保持させることが困難な場合がある。
本発明は、左右傾斜制御を行う作業車両において、水平方向に対して走行機体を予め定めた所定の左右傾斜状態に維持させることが容易な作業車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1に、走行部4L,4Rに対して走行機体2を左右傾斜駆動させるアクチュエータ27L,27Rと、走行機体2の水平方向に対する左右傾斜を検出する傾斜検出手段32と、制御部28とを備え、該制御部28は、水平方向に対して走行機体2が予め定めた所定の左右傾斜状態になるように、前記傾斜検出手段32の検出結果に基づいて、前記アクチュエータ27L,27Rにより、走行部4L,4Rに対する走行機体2の左右傾斜を制御する自動傾斜制御を実行する作業車両において、走行機体2の旋回を検出する旋回検出手段33,36を設け、制御部28は、自動傾斜制御の実行中に、前記旋回検出手段33,36によって走行機体2の旋回を検出した場合、傾斜検出手段32からの検出結果に旋回中の遠心力の影響を考慮した補正を加え、該補正した検出結果に基づいて、走行部4L,4Rに対する走行機体2の左右傾斜を制御することを特徴とする。
第2に、制御部28は、左旋回の場合にのみ、上記旋回中の遠心力の影響を加味した補正を加えて、自動傾斜制御を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、走行機体の旋回中には遠心力の影響が加味されて走行機体の走行部に対する左右傾斜が正確に制御されるため、旋回中に自動傾斜制御の実行を停止させる必要がなく、走行機体を、常時、水平方向に対して、予め定めた所定の左右傾斜状態に維持させることが容易になる。
また、制御部は、左旋回の場合にのみ、上記旋回中の遠心力の影響を加味した補正を加えて、自動傾斜制御を実行するものによれば、作業車両が例えばコンバインである場合、刈取作業中は左旋回が主であり、殆ど、走行機体を右旋回させることがなく、このような必要性の低い右旋回時には、遠心力の影響を考慮した上記補正を行わず、制御構成を簡略化できる。この他、コンバインでは、操縦部が走行機体の右寄りに配置されることが多く、この場合、右側の視界は良好なため、上記のような補正を行う必要性はさらに低くなる。
本発明を適用した自脱式のコンバインの全体側面図である。 本発明を適用した自脱式のコンバインの全体平面図である。 (A)は走行機体を下降させた状態のクローラ式走行装置の側面図であり、(B)は走行機体を上昇させた状態のクローラ式走行装置の側面図である。 制御部のブロック図である。 自動傾斜制御の一種である水平制御の処理フロー図である。 作動バルブ決定のサブルーチンの処理フロー図である。
図1,2は、本発明を適用した自脱式のコンバインの全体側面図及び全体平面図である。本コンバインは、主に、前部右側に運転席1を備えた走行機体2と、上記走行機体2の機体フレーム3を支持する左右一対のクローラ式走行装置(走行部)4L,4Rと、上記走行機体2の前方に昇降自在に連結された穀稈の刈取りを行う前処理部6とから構成されている。
各クローラ式走行装置4L,4Rには、走行機体2の片側をそれぞれ昇降させる昇降機構7L,7R(図3参照)が設置され、この昇降機構7L,7Rを個別に昇降作動させることにより、走行機体2を、水平方向に対して左右傾斜駆動させる。
圃場の植立穀稈の処理手順について説明すると、走行機体2の走行中に前処理部6で刈り取られた穀稈は、走行機体2の左部に設けられた脱穀部8に搬送されて脱穀・選別処理され、穀粒は走行機体2の後部右側に設けられたグレンタンク9内に収容され、排藁等は機外に排出される。グレンタンク9内の穀粒は、排出オーガ11を介して機外に排出される。
なお、コンバインは、徐々に中央側に近づくように圃場を端側から左回り走行し、この走行過程で、圃場の穀稈の刈取作業を行う。このため、刈取作業中は、直進走行及び左旋回を行い、右旋回を原則として行わない。
次に、図3に基づいて左右の昇降機構7L,7Rの構成を詳述する。
図3(A)は走行機体を下降させた状態のクローラ式走行装置の側面図であり、(B)は走行機体を上昇させた状態のクローラ式走行装置の側面図である。左右の各クローラ式走行装置4L,4Rは、前後方向に延びる支持フレーム12と、支持フレーム12にブラケット等(図示しない)を介して回転自在に支持された前後複数の接地輪13と、支持フレーム12の後端部に設けられて回転自在に支持されたアイドラ輪14と、最前方の接地輪13の前方斜め上方に配置されて走行機体2に回転駆動可能に支持された駆動スプロケット16と、支持フレーム12の中途部上方に配置されて走行機体2に回転自在に支持されたガイド輪15と、複数の接地輪13、アイドラ輪14、ガイド輪15、駆動スプロケット16に掛け回される側面視環状のクローラ17とを備えている。
各昇降機構7L,7Rは、走行機体2の機体フレーム3に取付支持された左右方向の前後一対の支持軸18,19と、支持軸18,19回りに揺動する操作アーム21,22及び作動アーム23,24と、前後の操作アーム21,22を連結する連結ロッド26とを備え、同一の支持軸18,19に支持された操作アーム21,22と支持アーム23,24とは、側面視でへの字状をなした状態で一体揺動するように支持軸18,19に支持され、各作動アーム23,24の先端部は、上述した支持フレーム12に回動自在に連結される。このため、前後一対の操作アーム21,22及び作動アーム23,24と、連結ロッド26と、支持フレーム12とによって、リンク機構が構成される。
そして、前後の操作アーム21,22の一方である主動操作アーム22を後方揺動させると、主動操作アーム22側の作動アーム24と、他方の操作アームである従動操作アーム21側の作動アーム23とが、一体的に下方揺動され、クローラ式走行装置4L,4Rの支持フレーム12に対して、支持軸18,19が走行機体2とともに上昇する(図3(A)参照)。
一方、主動操作アーム22を前方揺動させると、従動操作アーム21が前方揺動するとともに、前後の作動アーム23,24が上方揺動し、これに伴って、クローラ式走行装置4L,4Rの支持フレーム12に対して、支持軸18,19が走行機体2とともに下降する(同図(B)参照)。
この主動操作アーム22には、油圧式の傾斜シリンダ27L,27Rが連結され、この傾斜シリンダ27L,27Rの伸縮によって、主動操作アーム22が前後揺動駆動される。具体的には、主動操作アーム22の前方に連結された傾斜シリンダ27L,27Rを伸長作動させると、主動操作アーム22が後方揺動して走行機体2の片側が上昇する一方で、傾斜シリンダ27L,27Rを縮小作動させると、主動操作アーム22が前方揺動して走行機体2の片側が下降する。すなわち、この左右の傾斜シリンダ27L,27Rの伸縮作動によって、走行機体2が左右傾斜駆動される。
走行機体2の上記左右傾斜駆動によって、圃場の傾斜に係わり無く、走行機体2の左右傾斜角を水平方向に対して所定角度(本例では0度、すなわち水平)に維持する自動傾斜制御(さらに具体的には水平制御)を行うことが可能になる。この自動傾斜制御を実行するマイコン等からなる制御部28(図4参照)が、本コンバインには、搭載されている。
次に、図4乃至図6に基づいて自動傾斜制御の構成を説明する。
図4は、制御部のブロック図である。制御部28の入力側には、自動傾斜制御の実行を開始する操作具である傾斜自動スイッチ(水平自動スイッチ)29と、前処理部6及び脱穀部7に伝動する動力の断続操作を行う作業機クラッチスイッチ31と、走行機体2の水平方向に対する左右傾斜角度を検出するジャイロ等の傾斜センサ(傾斜検出手段)32と、走行機体2の走行速度(車速)を検出する車速センサ(車速検出手段)33と、前後揺動によって前処理部6の昇降操作を行うとともに左右揺動によって走行機体2の左右旋回操作を行うように運転席1に設置されたマルチステアリングレバー34(図2参照)の前後揺動位置及び左右揺動位置を検出するマルチレバーポテンショ(旋回検出手段)36と、左側の傾斜シリンダ(左傾斜シリンダ)27Lの伸縮位置を検出する左傾斜シリンダポテンショ37Lと、右側の傾斜シリンダ(右傾斜シリンダ)27Rの伸縮位置を検出する右傾斜シリンダポテンショ37Rとが接続されている。
制御部28の出力側には、左傾斜シリンダ27Lを伸長作動させて走行機体3の左側を上昇させるように作動油の流路を切換える左上げバルブ38と、左傾斜シリンダ27Lを縮小作動させて走行機体3の左側を下降させるように作動油の流路を切換える左下げバルブ39と、右傾斜シリンダ27Rを伸長作動させて走行機体3の右側を上昇させるように作動油の流路を切換える右上げバルブ41と、右傾斜シリンダ27Rを縮小作動させて走行機体3の右側を下降させるように作動油の流路を切換える右下げバルブ42とが接続されている。
制御部28は、水平自動スイッチ29が入状態になって水平制御の実行が開始され、且つ前処理部6及び脱穀部8が駆動されている最中の状態において、マルチレバーポテンショ36によって走行機体2の左旋回が検出された場合には、傾斜センサ32から検出される走行機体2の水平方向に対する左右傾斜角に対して、左旋回中の遠心力の影響を考慮した補正を加え、この補正後の左右傾斜を、実際の走行機体2の水平方向に対して左右傾斜角とみなして、上記水平制御を実行する一方で、マルチレバーポテンショ36によって走行機体2の左旋回が検出されなかった場合には、傾斜センサ32から検出される走行機体2の水平方向に対する左右傾斜角を、そのまま実際の走行機体2の水平方向に対する左右傾斜角として、上記水平制御を実行する。
ちなみに、走行機体2の左旋回中は、遠心力が旋回外側である右側に向かって作用し、傾斜センサ32によって検出される走行機体2の左右傾斜角が実際の左右傾斜角よりも若干右下がりになる。このため、この傾斜センサ32の値をそのまま用いて、自動傾斜制御を行うと、走行機体2が予め定めた所定の左右傾斜角度よりも若干右上りの左右傾斜姿勢に制御されてしまう。そこで、左旋回中は、走行機体2が予め定めた所定の左右傾斜角度(水平状態)よりも若干右下がりに目標値を設定して、自動傾斜制御を行う。このような目標値の変更によって上記補正を行う。ちなみに、目標値を変更せずに検出値を増減させて補正を加えてもよい。
なお、走行機体2の右旋回時においても、上記場合と同様の制御(具体的には、左旋回中の補正と左右逆の補正)を行ってもよい。但し本例では、刈取作業中のみ、旋回中の補正を行えば、十分な脱穀・選別性能を確保できるため、非作業状態での走行中であると過程される走行機体2の右旋回中は、上記のような補正を行わないこととした。ちなみに、この水平制御を行うことにより、走行機体2が水平な状態で、穀稈の脱穀・選別処理を行うことが可能になるため、圃場面の傾斜状態の影響を殆ど受けることなく、コンバインの脱穀・選別性能が良好な状態で保持される。
以下、この水平制御の詳細について詳述する。
図5は、自動傾斜制御の一種である水平制御の処理フロー図である。制御部28は、処理が開始されると、ステップS1に進む。ステップS1では、水平自動スイッチ29の入切状態を検出して、水平自動スイッチ29が入状態となって水平制御が開始されている場合には、ステップS2に進む一方で、水平自動スイッチ29が切状態であって水平制御が開始されていない場合には、ステップS1の処理を再度繰返す。
ステップS2では、作業機クラッチスイッチ31の入切状態を検知することによって、前処理部6及び脱穀部8への動力の断続状態を検出する。前処理部6及び脱穀部8への動力が切断され駆動が停止している場合には、ステップS1に処理を戻す一方で、前処理部6及び脱穀部8に動力が伝動されている場合には、ステップS3に進む。
ステップS3では、マルチレバーポテンショ36によって、走行機体2の左旋回検出を行い、走行機体2の左旋回が検出された場合には、ステップS4に進む一方で、検出されなかった場合には、ステップS5に進む。
ステップS4では、予め定めた傾斜姿勢である水平姿勢に対して、上述した理由により、目標姿勢を若干右下がりに補正し、ステップS6に進む。一方、ステップS5では、予め定めた傾斜姿勢である水平姿勢をそのまま目標姿勢にセットし、ステップS6に進む。
ステップS6では、傾斜センサ32によって、走行機体2の水平方向に対す左右傾斜角を検出し、該検出された左右傾斜角(現姿勢)と、ステップS4またはステップS5にセットした目標姿勢とを比べて、現姿勢が目標姿勢よりも左下がりな状態であれば、ステップS7に進み、現姿勢が目標姿勢よりも右下がりな状態であれば、ステップS8に進み、現姿勢と目標姿勢が同一または略同一の状態であれば、ステップS9に進む。
ステップS7では、その時点での走行機体2の目標姿勢に対する左右傾斜状態を示す傾き判断を左下がりにセットし、ステップS10に進む。ステップS8では、傾き判断を右下がりにセットし、ステップS10に進む。ステップS9では、現姿勢が目標姿勢と一致していることを示す目的で、傾き判断を水平にセットし、ステップS1に処理を戻す。
ステップS10では、ステップS7またはステップS8での傾き判断に基づいて、左右の傾斜シリンダ27L,27Rの作動を決定する作動バルブ決定のサブルーチンを実行し、ステップS11に進む。ステップS11では、ステップS10で決定した通りに傾斜シリンダ27L,27Rを作動させ、ステップS1に処理を戻す。
図6は、作動バルブ決定のサブルーチンの処理フロー図である。制御部28は、作動バルブ決定のサブルーチンが開始されると、ステップS21から処理を開始する。ステップS21では、左傾斜シリンダ27Lが故障しているか否かを示す左故障フラグのON・OFF検出を行い、左傾斜シリンダ27Lが正常な状態であることを示す左故障フラグのOFFを検出すると、ステップS22に進む。
ステップS22では、右傾斜シリンダ27Rが故障しているか否かを示す右故障フラグのON・OFF検出を行い、右傾斜シリンダ27Rが正常な状態であることを示す右故障フラグのOFFを検出すると、ステップS23に進む。
ステップS23では、前記傾き判断を確認し、駆動する傾斜シリンダ27L,27Rを左右何れにするかを決定する。
ここで、傾き判断が左下がりとなっている走行機体を目標姿勢に切換える場合、左傾斜シリンダ27Lを伸長作動させて走行機体2の左側を上昇させるか、或いは、右傾斜シリンダ27Rを縮小作動させて走行機体2の右側を下降させるかの2つの選択肢があるが、走行機体2の右側を下降させる余地がまだ残っている(右傾斜シリンダ27Rを縮小させる余地がまだ残っている)場合には、右傾斜シリンダ27Rを縮小駆動させる一方で、走行機体2の右側を下降させる余地が残っていない場合には、左傾斜シリンダ27Lを伸長駆動させて走行機体2の左側を上昇させる。
逆に、傾き判断が右下がりとなっている走行機体を目標姿勢に切換える場合、左傾斜シリンダ27Lを縮小作動させて走行機体2の左側を下降させるか、或いは、右傾斜シリンダ27Rを伸長作動させて走行機体2の右側を上昇させるかの2つの選択肢があるが、走行機体2の左側を下降させる余地がまだ残っている(左傾斜シリンダ27Rを縮小させる余地がまだ残っている)場合には、左傾斜シリンダ27Rを縮小駆動させる一方で、走行機体2の左側を下降させる余地が残っていない場合には、右傾斜シリンダ27Rを伸長駆動させて走行機体2の右側を上昇させる。
ちなみに、左右の傾斜シリンダ27L,27Rを同時に作動させることはなく、必ず、何れか一方のみが作動される。また、左右の傾斜シリンダ27L,27Rの状態は、一対の傾斜シリンダポテンショ37L,37Rを介して取得可能である。
ステップS23において、駆動側として右傾斜シリンダ27Rが選択された場合、ステップS24に進む。ステップS24では、直前のステップS23の判断結果や、上記傾斜判断や、左傾斜シリンダポテンショ37Rの検出結果に基づいて、右傾斜シリンダ27Rの駆動方向と駆動量を算出し、ステップS25に進む。ステップS25では、右上げバルブ41または右下げバルブ42を介して、右傾斜シリンダ27Rに駆動信号を出力し、ステップS26に進む。
ステップS26では、タイマーをセットして、カウントダウンを開始し、ステップS27に進む。ステップS27では、右傾斜シリンダポテンショ37Rによって、右傾斜シリンダ27Rが作動しているか否かを確認し、作動していれば、右傾斜シリンダ27Rは正常に作動しているものとして、このサブルーチンの処理を終了させ、処理を図5に示すメインルーチンに戻す。
一方、ステップS27において、右傾斜シリンダ27Rの駆動が確認されない場合には、ステップS28に進む。ステップS28では、ステップS26でセットしたタイマーのカウントダウンが終了しているか否かを確認し、終了していなければステップS27に処理を戻す一方で、終了していればステップS29に進む。
ステップS29では、駆動信号を出力したにもかかわらず、タイマーのカウントダウンが完了するまでの間、右傾斜シリンダ27Rが駆動していないため、右傾斜シリンダ27Rの故障を示すために、右故障フラグをONにセットして、このサブルーチンの処理を終了させ、処理を図5に示すメインルーチンに戻す。
ステップS23において、駆動側として左傾斜シリンダ27Lが選択された場合、ステップS31に進む。ステップS31では、直前のステップS23の判断結果や、上記傾斜判断や、右傾斜シリンダポテンショ37Lの検出結果に基づいて、左傾斜シリンダ27Lの駆動方向と駆動量を算出し、ステップS32に進む。ステップS32では、左上げバルブ38または左下げバルブ39を介して、左傾斜シリンダ27Lに駆動信号を出力し、ステップS33に進む。
ステップS33では、タイマーをセットして、カウントダウンを開始し、ステップS34に進む。ステップS34では、左傾斜シリンダポテンショ37Lによって、左傾斜シリンダ27Rが作動しているか否かを確認し、作動していれば、左傾斜シリンダ27Lは正常に作動しているものとして、このサブルーチンの処理を終了させ、処理を図5に示すメインルーチンに戻す。
一方、ステップS34において、左傾斜シリンダ27Lの駆動が確認されない場合には、ステップS35に進む。ステップS35では、ステップS33でセットしたタイマーのカウントダウンが終了しているか否かを確認し、終了していなければステップS34に処理を戻す一方で、終了していればステップS36に進む。
ステップS36では、駆動信号を出力したにもかかわらず、タイマーのカウントダウンが完了するまでの間、左傾斜シリンダ27Lが駆動していないため、左傾斜シリンダ27Lの故障を示すために、左故障フラグをONにセットして、このサブルーチンの処理を終了させ、処理を図5に示すメインルーチンに戻す。
ステップS21において、左傾斜シリンダ27Lが故障して状態である左故障フラグON状態の場合には、ステップS37に進む。ステップS37では、右故障フラグのON・OFF状態を確認し、右故障フラグがOFFされた右傾斜シリンダ27Rの正常状態の場合は、ステップS24に進む一方で、右故障フラグがONされた右傾斜シリンダ27Rが故障している場合は、ステップS38に進む。
ステップS37→ステップS24と進む処理では、左傾斜シリンダ27Lが故障して、右傾斜シリンダ27Rが正常な状態であるため、右傾斜シリンダ27Rのみを伸縮させて、走行機体2の左右傾斜制御を行う。
また、ステップS22において、右故障フラグがON状態で、右傾斜シリンダ27Rが故障している場合には、ステップS31に進む。ステップS22→ステップS31と進む処理では、右傾斜シリンダ27Rが故障して、左傾斜シリンダ27Lが正常な状態であるため、左傾斜シリンダ27Lのみを伸縮させて、走行機体2の左右傾斜制御を行う。
ステップS38では、左右両方の傾斜シリンダ27L,27Rが故障している状態であるため、オペレータ及び周囲の者への報知を行い、ステップS39に進み、ステップS39では、各傾斜シリンダ27L,27Rの駆動信号を停止して、このサブルーチンの処理を終了させ、処理を図5に示すメインルーチンに戻す。
このようなサブルーチン処理によって、左右の傾斜シリンダ27L,27Rの故障診断が行われ、一方の傾斜シリンダ27L,27Rが故障しても、他方の傾斜シリンダ27L,27Rが正常であれば、水平制御等の自動傾斜制御を継続できる。
また、上述のような制御を行うと、左旋回中に、右下がりぎみになる可能性もあるが、走行機体2の右側に設置された運転席1からは、走行機体2が右下がりになっている方が、走行機体2の左端側が見易くなるため、補正が若干強く働いても、不都合は少ないものと思われる。
なお、ステップS3における旋回検出を、マルチレバーポテンショ36のみによって行ったが、これに車速センサ33の検出結果を組合せてもよい。すなわち、車速センサ33によって、走行機体2の走行が検出されるとともに、マルチレバーポテンショ36によって、マルチステアリングレバー34による操向操作が検出されている場合に、走行機体2が旋回中であると判断してもよい。
2 走行機体
4L クローラ式走行装置(走行部,左クローラ式走行装置)
4R クローラ式走行装置(走行部,右クローラ式走行装置)
27L 傾斜シリンダ(アクチュエータ,左傾斜シリンダ)
28R 傾斜シリンダ(アクチュエータ,右傾斜シリンダ)
28 制御部(マイコン)
32 傾斜センサ(傾斜検出手段,ジャイロ)
33 車速センサ(旋回検出手段)
36 マルチレバーポテンショ(旋回検出手段)

Claims (2)

  1. 走行部(4L,4R)に対して走行機体(2)を左右傾斜駆動させるアクチュエータ(27L,27R)と、走行機体(2)の水平方向に対する左右傾斜を検出する傾斜検出手段(32)と、制御部(28)とを備え、該制御部(28)は、水平方向に対して走行機体(2)が予め定めた所定の左右傾斜状態になるように、前記傾斜検出手段(32)の検出結果に基づいて、前記アクチュエータ(27L,27R)により、走行部(4L,4R)に対する走行機体(2)の左右傾斜を制御する自動傾斜制御を実行する作業車両において、走行機体(2)の旋回を検出する旋回検出手段(33,36)を設け、制御部(28)は、自動傾斜制御の実行中に、前記旋回検出手段(33,36)によって走行機体(2)の旋回を検出した場合、傾斜検出手段(32)からの検出結果に旋回中の遠心力の影響を考慮した補正を加え、該補正した検出結果に基づいて、走行部(4L,4R)に対する走行機体(2)の左右傾斜を制御する作業車両。
  2. 制御部(28)は、左旋回の場合にのみ、上記旋回中の遠心力の影響を加味した補正を加えて、自動傾斜制御を実行する請求項1に記載の作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104718898A (zh) * 2015-04-01 2015-06-24 韶关市中收农机有限公司 一种用于联合收割机的变速箱升降机构
JP2019064542A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 ヤンマー株式会社 作業車両

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