JP2014053574A - 気相成長装置及び気相成長用加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気相成長装置のサセプタを加熱する能力を向上することが可能な気相成長装置を提供する。
【解決手段】気相成長装置は、基板の少なくとも一方の面に気相成長により堆積物を形成可能なように基板を支持する盤状のサセプタを有する。気相成長装置は、更に、サセプタに対して対向する第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部10と、第1の面に対して対向し且つ第1の面よりもサセプタから遠い第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部20とを有する。第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、気相成長装置及び気相成長用加熱装置に関する。
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などの気相成長法に用いられる加熱装置としては、例えば、特許文献1及び2に記載されているように、一筆書き形状に屈曲する線状の二次元パターン形状に形成された抵抗発熱体を有するタイプのものがある。特許文献1及び2の抵抗発熱体は、同心半円状又は同心円状などの複数の弧状部を含む。
気相成長法に用いられる加熱装置としては、他に、例えば特許文献3に記載されているように、コイル形状の抵抗発熱体(電熱線)を有するタイプのものもある。
MOCVD装置などの気相成長装置においては、基板を保持するサセプタが、このような抵抗発熱体と対向して配置されている(例えば、抵抗発熱体の上方にサセプタが配置されている)。そして、抵抗発熱体によりサセプタ及び基板を加熱しながら、気相成長により基板上に堆積物を形成する。
特開2002−319476号公報 特開2002−141159号公報 特開2005−63691号公報
特許文献1及び2の技術では、隣り合う弧状部同士の間の領域(スリット部分)等は、抵抗発熱体が存在しない空白部となっており、当該空白部はサセプタの加熱に寄与しない非加熱領域となっている。よって、サセプタを加熱する能力が不足する場合がある。特許文献3の技術においても、同様の課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、気相成長装置のサセプタを加熱する能力を向上することが可能な気相成長用加熱装置及び気相成長装置を提供する。
本発明は、基板の少なくとも一方の面に気相成長により堆積物を形成可能なように前記基板を支持する盤状のサセプタと、
前記サセプタに対して対向する第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部と、
前記第1の面に対して対向し且つ前記第1の面よりも前記サセプタから遠い第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部と、
を有し、
前記第1の面に対する直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、前記第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が、前記第1抵抗発熱部とは異なる領域に位置する気相成長装置を提供する。
この気相成長装置によれば、サセプタに対して対向する第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部と、第1の面に対して対向し且つ第1の面よりもサセプタから遠い第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部と、を有する。
そして、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部及び第2抵抗発熱部を見たときに、第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部とは異なる領域に位置している。すなわち、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部及び第2抵抗発熱部を見たときに、第1抵抗発熱部と第2抵抗発熱部とが互いに相補的に配置されており、第1抵抗発熱部の空白部の少なくとも一部分に、第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が位置している。よって、サセプタと対向する領域における極力多くの領域に、第1抵抗発熱部と第2抵抗発熱部とのうちの少なくとも一方を配置することができるので、サセプタと対向する領域における非加熱領域を極力低減することができる。よって、気相成長装置のサセプタを加熱する能力を向上することができる。
また、サセプタを所定の温度に加熱する場合には、1段の抵抗発熱部のみを有する(従って多くの空白部が存在する)場合と比べて、抵抗発熱部(第1抵抗発熱部及び第2抵抗発熱部)の温度を低下させることができる。よって、特に第1抵抗発熱部及び第2抵抗発熱部を高温で使用する場合における第1抵抗発熱部及び第2抵抗発熱部の耐久性を向上させることができる。
また、本発明は、第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部と、
前記第1の面に対して対向する第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部と、
を有し、
前記第1の面に対する直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、前記第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が、前記第1抵抗発熱部とは異なる領域に位置する気相成長用加熱装置を提供する。
本発明によれば、気相成長装置のサセプタを加熱する能力を向上することができる。
実施形態に係る気相成長装置の正面断面図である。 実施形態に係る気相成長装置の第1抵抗発熱部の平面図である。 実施形態に係る気相成長装置の第2抵抗発熱部の平面図である。 第1抵抗発熱部と第2抵抗発熱部とを2段に配置した状態を示す平面図である。 実施形態に係る気相成長装置のサセプタの平面図である。 第1電極に対する第1抵抗発熱部の固定構造を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1は実施形態に係る気相成長装置100の正面断面図である。なお、図1において、一部の構成(第1電力供給部71、第2電力供給部72)についてはブロック図で示している。また、図1に示される正面断面図は、図4のA−A矢視断面図に相当する。
図2は気相成長装置100の第1抵抗発熱部10の平面図である。
図3は気相成長装置100の第2抵抗発熱部20の平面図である。
図4は第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とを2段に配置した状態を示す平面図である。
図5は気相成長装置100のサセプタ30の平面図である。
図6は第1電極41に対する第1抵抗発熱部10の固定構造を示す正面断面図である。
本実施形態に係る気相成長装置100は、基板50の少なくとも一方の面に気相成長により堆積物を形成可能なように基板50を支持する盤状のサセプタ30と、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を有する。第1抵抗発熱部10は、サセプタ30に対して対向する第1の面に沿って延在している。第2抵抗発熱部20は、第1の面に対して対向し且つ第1の面よりもサセプタ30から遠い第2の面に沿って延在している。第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに(本実施形態の場合、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を平面視したときに)、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置する。
また、本実施形態に係る気相成長用加熱装置150は、第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部10と、第1の面に対して対向する第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部20と、を有している。第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置する。
以下、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る気相成長装置100は、円筒形状などのチャンバ110と、チャンバ110内において基板50(図5)を保持するサセプタ30と、サセプタ30を支持する回転軸部60と、を有する。
サセプタ30は、例えば円盤状に形成され、チャンバ110内において水平に配置されている。図5に示すように、サセプタ30の上面には、基板50を位置決め状態で保持する基板載置用ポケット31が形成されている。基板載置用ポケット31には、サセプタ30に対して平行に、基板50を載置できるようになっている。
回転軸部60は、例えばサセプタ30と一体的に形成され、サセプタ30の下面より下方に突出し、且つ、チャンバ110の底板よりも下方に突出している。このように、回転軸部60は、その軸方向が上下方向に配置されている。回転軸部60は、図示しないモータ等の回転駆動部により軸周りに回転させられるようになっている。回転軸部60が軸周りに回転するのに伴い、サセプタ30が水平面内において回転する。
気相成長装置100は、更に、チャンバ110内に原料ガスを供給する原料ガス供給配管111、112と、チャンバ110内に設けられたガス分散部材113と、チャンバ110からの排気を行う排気管114と、を有している。ガス分散部材113には、多数のガス導出口113aが分散して形成されている。ガス分散部材113は、サセプタ30の上方に配置され、サセプタ30の上面と対向している。
第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とのうちの少なくとも一方は、二次元的に屈曲する線状のパターンからなるプレート形状に形成された、平板ヒータである。本実施形態の場合、例えば、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の双方が、平板ヒータである。
上述のように、第1抵抗発熱部10は、サセプタ30に対して対向する第1の面に沿って延在している。第1の面は、例えば、サセプタ30に対して平行に対向する面であり、本実施形態の場合、水平な面である。
また、第2抵抗発熱部20は、第1の面に対して対向する第2の面に沿って延在している。第2の面は、例えば、第1の面に対して平行に対向する面であり、本実施形態の場合、水平な面である。また、第2の面は、第1の面よりもサセプタ30から遠い。
第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、サセプタ30の下方に配置されている。第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、それぞれ水平に配置され、且つ、互いに所定の間隔で対向している。第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20のうち、第1抵抗発熱部10が上段に位置し、第2抵抗発熱部20が下段に位置している。従って、第1抵抗発熱部10は、第2抵抗発熱部20よりもサセプタ30の近くに位置し、サセプタ30と対向している。より具体的には、サセプタ30、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、互いに平行に配置されている。
なお、サセプタ30の平面形状は円形であり、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20も、それぞれ平面形状がほぼ円形のプレート形状に形成されている。
気相成長装置100は、更に、第1抵抗発熱部10に電力を供給する第1電力供給部71と、第2抵抗発熱部20に電力を供給する第2電力供給部72と、第1電極41と、第2電極42と、を有する。第1電力供給部71は、第1電極41から第1抵抗発熱部10に対して電力を供給する。第1抵抗発熱部10は、第1電力供給部71から供給される電力によって発熱(ジュール熱を発生)する。第2電力供給部72は、第2電極42から第2抵抗発熱部20に対して電力を供給する。第2抵抗発熱部20は、第2電力供給部72から供給される電力によって発熱(ジュール熱を発生)する。具体的には、例えば、第1電力供給部71は、第1抵抗発熱部10に対して電流を印加し、第1抵抗発熱部10を発熱させる。同様に、第2電力供給部72は、例えば、第2抵抗発熱部20に対して電流を印加し、第2抵抗発熱部20を発熱させる。これら第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20が発熱することによって、サセプタ30及びサセプタ30上の基板50を加熱することができる。
気相成長装置100を用いて気相成長を行うには、サセプタ30の基板載置用ポケット31に基板50をセットし、サセプタ30を水平面内で回転させるとともに、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20によりサセプタ30及び基板50を加熱しながら、原料ガス供給配管111、112からそれぞれ原料ガスをチャンバ110内に導入する。チャンバ110内に導入された原料ガスは、ガス分散部材113により均一に分散されて、サセプタ30上の基板50の上面に供給される。その結果、基板50上にエピタキシャル層等の堆積物が成長(形成)する。具体的には、例えば、窒化ガリウム(GaN)等の薄膜を基板50上に形成することができる。
次に、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の形状及び配置について説明する。
図2に示すように、第1抵抗発熱部10は、二次元的に屈曲する線状のパターンからなるプレート形状に形成されている。この線状のパターンは、所定の幅を有している。
第1抵抗発熱部10は、第1の面に沿って延在し且つ一筆書き形状に屈曲した1つ又は複数の第1屈曲部を含む。本実施形態の場合、第1抵抗発熱部10は、例えば、第1部分11、第2部分12及び第3部分13の3つの第1屈曲部を含む。すなわち、第1抵抗発熱部10は、例えば、3つのゾーンに分割されている。
第1屈曲部としての第1部分11は、平面視における第1抵抗発熱部10の中央部を構成する。第1部分11は、例えば、中央に位置する円状の(C環状の)パターン11aと、パターン11aの周囲に位置する同心半円状のパターン11bと、隣り合うパターン11b同士並びにパターン11bとパターン11aとを相互に接続する半円状のパターン11cと、からなる。第1部分11は、例えば、その全体形状がドーナツ形状のプレート形状となっている。
第1屈曲部としての第2部分12は、平面視において第1部分11の周囲に配置されている。第2部分12は、例えば、第1部分11の周囲に位置する円状の(C環状の)パターン12aと、パターン12aの周囲に位置する同心半円状のパターン12bと、隣り合うパターン12b同士並びにパターン12bとパターン12aとを相互に接続する半円状のパターン12cと、からなる。第2部分12は、例えば、その全体形状がドーナツ形状のプレート形状となっている。
第1屈曲部としての第3部分13は、平面視において第2部分12の周囲に配置され、第1抵抗発熱部10の周縁部を構成する。第3部分13は、例えば、円状の(C環状の)パターン13aからなる。
第1部分11、第2部分12及び第3部分13は、相互に同心円状に配置されている。
平面視において、第1抵抗発熱部10の配置領域は、何れかのパターン11a、11b、11c、12a、12b、12c、13aが存在する実体部と、何れのパターン11a、11b、11c、12a、12b、12c、13aも存在しないスリット状の空白部及び中央の円形の空白部と、を含む。
第1抵抗発熱部10において、パターン11aと、パターン11bの各々と、パターン12aと、パターン12bの各々と、パターン13aと、がそれぞれ第1弧状部を構成している。すなわち、第1抵抗発熱部10は、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10を見たとき(本実施形態の場合、第1抵抗発熱部10を平面視したとき)の形状が同心半円状又は同心円状の複数の第1弧状部を含む。
第1部分11、第2部分12及び第3部分13の各々の両端部には、第1部分11、第2部分12及び第3部分13の両端部をそれぞれ第1電極41に固定するための止着部材85を挿通させる固定穴19がそれぞれ形成されている。
なお、第1電力供給部71は、例えば、第1部分11、第2部分12及び第3部分13がそれぞれ個別の発熱温度に発熱するように、第1部分11、第2部分12及び第3部分13に対して供給する電力を個別に設定できるようになっていても良い。或いは、第1電力供給部71は、第1部分11、第2部分12及び第3部分13が互いに同一の発熱温度に発熱するように、第1部分11、第2部分12及び第3部分13に対して電力を供給しても良い。
図3に示すように、第2抵抗発熱部20は、二次元的に屈曲する線状のパターンからなるプレート形状に形成されている。この線状のパターンは、所定の幅を有している。
第2抵抗発熱部20は、例えば、第2の面に沿って延在し且つ一筆書き形状に屈曲した1つの第2屈曲部21により構成されている。第2屈曲部21は、例えば、同心半円状のパターン21aと、最外周のパターン21aの周囲に配置された円状の(C環状の)パターン21bと、隣り合うパターン21a同士並びにパターン21aとパターン21bとを相互に接続する半円状のパターン21cと、からなる。第2屈曲部21は、例えば、その全体形状がドーナツ形状のプレート形状となっている。
平面視において、第2抵抗発熱部20の配置領域は、何れかのパターン21a、21b、21cが存在する実体部と、何れのパターン21a、21b、21cも存在しないスリット状及び中央の円形などの空白部と、を含む。
第2抵抗発熱部20において、パターン21aの各々と、パターン21bと、がそれぞれ第2弧状部を構成している。すなわち、第2抵抗発熱部20は、第1の面に対する直交方向に第2抵抗発熱部20を見たとき(本実施形態の場合、第2抵抗発熱部20を平面視したとき)の形状が同心半円状又は同心円状の複数の第2弧状部を含む。
第2屈曲部21の両端部には、該両端部をそれぞれ第2電極42に固定するための止着部材85を挿通させる固定穴29がそれぞれ形成されている。
図2と図3との比較から分かるように、第1抵抗発熱部10の平面形状と、第2抵抗発熱部20の平面形状とは、互いに異なる。すなわち、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10を見たときの形状と、第1の面に対する直交方向に第2抵抗発熱部20を見たときの形状とが互いに異なる。第1抵抗発熱部10の平面形状と、第2抵抗発熱部20の平面形状とは、互いに回転対称形でなく、且つ、互いに線対称形でもないことが好ましい。
ここで、平面視において、隣り合う第1弧状部同士の間には、弧状のスリット(隙間)が存在している。第1抵抗発熱部10における部分的な短絡を抑制するために、一例として、隣り合う第1弧状部同士の間の弧状のスリットの幅は、4mm以上5mm以下に設定されている。同様に、平面視において、隣り合う第2弧状部同士の間には、弧状のスリット(隙間)が存在しており、隣り合う第2弧状部同士の間の弧状のスリットの幅は、4mm以上5mm以下に設定されている。
このような適正な幅のスリットを形成することにより、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の温度が上昇することによって第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20が熱応力により僅かに撓んでも、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20における部分的な短絡の発生を抑制できる。また、このような適正な幅のスリットを形成することにより、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の製作誤差や、組み付けの際のセッティング誤差も許容することができる。
なお、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20のパターンの幅は、上記スリットの幅と同等であるか、又は、上記スリットの幅よりも大きいことが好ましい。本実施形態の場合、例えば、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20のパターンの幅は、上記スリットの幅よりも大きいものとする。具体的には、例えば、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20のパターンの幅は、5mm以上20mm以下程度とすることができる。
図4に示すように、平面視において、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置する。すなわち、平面視において、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とが互いに相補的に配置されており、第1抵抗発熱部10の空白部の少なくとも一部分に、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が位置している。
より具体的には、平面視において(つまり第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに)、隣り合う第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第2弧状部の少なくとも一部分が配置されている。同様に、平面視において、隣り合う第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第1弧状部の少なくとも一部分が配置されている。
より具体的には、平面視において、各第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、それぞれ第2弧状部が配置され、各第1弧状部同士の間の弧状の隙間が第2弧状部によってほぼ埋められている。同様に、平面視において、各第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、それぞれ第1弧状部が配置され、各第2弧状部同士の間の弧状の隙間が第1弧状部によってほぼ埋められている。
また、平面視において、隣り合う第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第2弧状部の幅方向中心が配置されている。同様に、平面視において、隣り合う第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第1弧状部の幅方向中心が配置されている。
より具体的には、各第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、それぞれ第2弧状部の幅方向中心が配置されている。同様に、平面視において、各隣り合う第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、それぞれ第1弧状部の幅方向中心が配置されている。
なお、図4において、それぞれが第1弧状部である各パターン11a、パターン11b、パターン12a、パターン12b、パターン13aの引き出し線の先端は、各パターン11a、パターン11b、パターン12a、パターン12b、パターン13aの幅方向中心に位置している。同様に、それぞれが第2弧状部である各パターン21a、パターン21bの引き出し線の先端は、各パターン21a、パターン21bの幅方向中心に位置している。
第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、電力の供給(例えば電流の印加)によってジュール熱を発生するものであれば、材質は問わない。ただし、より高温での気相成長を実現する上で、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、タングステン(W)などの高融点金属や、輻射率が高いグラファイト又は炭化ケイ素などにより構成することが好ましい。
第1抵抗発熱部10は、例えば、第1抵抗発熱部10を構成する平板状の金属を所定のパターン形状にレーザーカット(レーザ照射による切断)することにより作製することができる。或いは、平板状の金属に対して、プレス装置を用いて打ち抜き加工を行うことによって、第1抵抗発熱部10を作製しても良い。第2抵抗発熱部20の作製についても、第1抵抗発熱部10と同様に行うことができる。
以下に説明するように、第1抵抗発熱部10は第1電極41によって支持され、第2抵抗発熱部20は第2電極42によって支持されている。
先ず、チャンバ110内に電流を導入するための複数の金属棒81が、チャンバ110の外部からチャンバ110の内部に導入されている。各金属棒81は、各第1電極41及び各第2電極42とそれぞれ対応している。例えば、図1に示すように、各金属棒81は、チャンバ110の下方から、チャンバ110の底板を突き抜けて、チャンバ110内に導入されている。各金属棒81は、チャンバ110の底板に固定されている。なお、チャンバ110の底板と金属棒81との間には、図示しない絶縁部材が介装されており、チャンバ110と金属棒81とは相互に絶縁されているとともに、チャンバ110と金属棒81との間は真空気密状態に保たれている。
金属棒81は、金属等により構成された連結部材82をチャンバ110の内部において支持している。連結部材82と金属棒81とは相互に導通している。金属棒81と連結部材82とは、例えば、螺子を用いた締結により相互に固定されている。連結部材82は、第2抵抗発熱部20の下方に位置している。すなわち、連結部材82は、第2抵抗発熱部20を基準として、第1抵抗発熱部10とは反対側に配置されている。
第1電極41は、例えば、上下方向に延在する棒状の形状に形成されており、連結部材82より上方に突出するように、連結部材82に対して固定されている。これにより、金属棒81、連結部材82及び第1電極41は、一体の導体として組み立てられている。連結部材82と第1電極41とは、例えば、螺子を用いた締結により相互に固定されている。
例えば、図6に示すように、第1電極41の下端部は、連結部材82を上下に貫通している。また、第1電極41の外面には、雄ネジが形成されており、連結部材82の下側及び上側の各々において、第1電極41に対してナット88が螺合している。これらナット88を互いに近づく方向に締結することにより、第1電極41が連結部材82に対して固定されている。
図6に示すように、第1電極41の上端面は平坦且つ水平に配置されている。そして、第1電極41の上端面に第1抵抗発熱部10の端部(上記の固定穴19が形成されている部分)が載置されている。
図6に示すように、第1電極41の上端面には、雌ネジなどの止着穴41aが形成されている。雄ネジなどの止着部材85を、固定穴19を通して止着穴41aに止着(例えば螺入)することにより、第1抵抗発熱部10が第1電極41に固定されている。例えば、図2に示すように、第1抵抗発熱部10は、例えば、第1部分11、第2部分12及び第3部分13の3つのゾーンに分割され、第1部分11、第2部分12及び第3部分13の各々の両端部に、それぞれ固定穴19が形成されている。そして、各固定穴19に対応して、別個の第1電極41が配置され、第1部分11、第2部分12及び第3部分13の各々の両端部が、それぞれ第1電極41に固定されている。
このように、各第1屈曲部(第1部分11、第2部分12及び第3部分13)の両端部は、第2抵抗発熱部20を基準として第1抵抗発熱部10とは反対側から第1抵抗発熱部10に向けて突出している第1電極41によりそれぞれ支持されている。こうして、第1抵抗発熱部10は、第1電極41によって支持されている。
なお、上側の第1抵抗発熱部10の厚みが不足することにより、当該第1抵抗発熱部10が加熱時に下に撓もうとする場合には、第1抵抗発熱部10を絶縁材からなる支柱により1箇所又は複数箇所で点支持しても良い。これにより、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20との短絡の発生を抑制することができる。この支柱は、例えば、後述するハウジング83の底板より立設することができる。
また、第2電極42も、第1電極41と同様に構成されているとともに、第1電極41と同様に、連結部材82より上方に突出するように、連結部材82に対して固定されている。そして、第2電極42の上端面に第2抵抗発熱部20の第2屈曲部21の両端部(上記の固定穴29が形成されている部分)が載置されている。
第2電極42の上端面には、第1電極41の止着穴41aと同様の止着穴(図示略)が形成されている。雄ネジなどの止着部材85を、固定穴29を通して、第2電極42の止着穴に止着(例えば螺入)することにより、第2抵抗発熱部20が第2電極42に固定されている。各固定穴29に対応して、別個の第2電極42が配置され、第2屈曲部21の両端部が、それぞれ第2電極42に固定されている。
このように、第2屈曲部21の両端部は、第2抵抗発熱部20を基準として第1抵抗発熱部10とは反対側から第2抵抗発熱部20に向けて突出している第2電極42によりそれぞれ支持されている。こうして、第2抵抗発熱部20は、第2電極42によって支持されている。
なお、第2電極42は、第1抵抗発熱部10よりも低段の位置で第2抵抗発熱部20を支持するため、第2電極42の上端は、第1電極41の上端よりも、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20との高低差だけ下に位置している。
ここで、各第1電極41は、第2抵抗発熱部20及び第2電極42と干渉しない位置に配置されている(図4参照)。よって、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とが短絡してしまうことを抑制することができる。
気相成長装置100は、更に、ハウジング83を有している。ハウジング83は、加熱効率を向上させるために第1及び第2抵抗発熱部10、20に相対して設置された反射板としての機能を有する。ハウジング83は、ドーナツ状の平面形状に形成され、且つ、上向きに開口した受け皿形状に形成されている。ハウジング83は、サセプタ30の下方、且つ、連結部材82の上方に配置されている。ハウジング83の内部には、第1抵抗発熱部10と、第2抵抗発熱部20と、第1電極41の上部と、第2電極42の上部と、が配置されている。
図6に示すように、ハウジング83の底板には、複数の貫通穴83aが形成されており、各貫通穴83aは、第1電極41又は第2電極42のうちの1つずつと対応している。
各第1電極41は、ハウジング83の貫通穴83aを貫通して、ハウジング83の底板よりも上方に突出している。上記のように第1電極41の外面には雄ネジが形成されており、ハウジング83の底板の下側及び上側の各々において、第1電極41に対してナット87が螺合している。これらナット87を互いに近づく方向に締結することにより、第1電極41がハウジング83に対して固定されている。なお、各ナット87とハウジング83との間には、それぞれフランジ形状の絶縁部材86が介装されており、第1電極41及びナット87と、ハウジング83とが、相互に絶縁されている。すなわち、各第1電極41における連結部材82よりも上側の部分は、ハウジング83の底板に対して、絶縁状態で固定されている。
同様に、各第2電極42における連結部材82よりも上側の部分は、ハウジング83に対して絶縁状態で固定されている。
これにより、ハウジング83は、連結部材82よりも上方において、複数の第1電極41及び複数の第2電極42により支持されている。
第1電力供給部71は、第1電極41と対応する金属棒81に対して電流を供給する。この電流は、金属棒81、連結部材82及び第1電極41をこの順に通して、第1抵抗発熱部10の各第1屈曲部(第1部分11、第2部分12及び第3部分13の各々)に導入される。
同様に、第2電力供給部72は、第2電極42と対応する金属棒81に対して電流を供給する。この電流は、金属棒81、連結部材82及び第2電極42をこの順に通して、第2抵抗発熱部20の第2屈曲部21に導入される。
なお、以上において、第1抵抗発熱部10、第2抵抗発熱部20、第1電極41、第2電極42、第1電力供給部71及び第2電力供給部72等により、実施形態に係る気相成長用加熱装置150が構成される。
図2において、第1抵抗発熱部10の配置領域のうちハッチングで示される空白部の面積割合は約28%である。これに対し、図4において、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の配置領域のうちハッチングで示される空白部の面積割合は、僅か3%程度である。これにより、本実施形態では、サセプタ30を加熱する能力を飛躍的に向上することができる。
ここで、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の配置領域とは、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を最短距離で囲む1つの閉ループ曲線(例えば、図4に示すほぼ円形の曲線120)の内側の領域を意味する。このように、本実施形態では、第1抵抗発熱部10に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を最短距離で囲む1つの閉ループ曲線の内側の面積の90%以上(具体的には、約97%)に、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20との少なくとも一方が配置されている。
以上のような実施形態によれば、気相成長装置100は、サセプタ30に対して対向する第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部10と、第1の面に対して対向し且つ第1の面よりもサセプタ30から遠い第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部20と、を有する。そして、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が、第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置している。すなわち、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とが互いに相補的に配置されており、第1抵抗発熱部10の空白部の少なくとも一部分に、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が位置している。よって、気相成長装置100のサセプタ30と対向する領域における極力多くの領域に、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とのうちの少なくとも一方を配置することができるので、サセプタ30と対向する領域における非加熱領域を極力低減することができる。よって、気相成長装置100のサセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
また、サセプタ30を所定の温度に加熱する場合には、1段の抵抗発熱部のみを有する(従って多くの空白部が存在する)場合と比べて、抵抗発熱部(第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20)の温度を低下させることができる。よって、特に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を高温で使用する場合における第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の耐久性を向上させることができる。なぜなら、加熱温度が高温であればあるほど、少しの温度変化により第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の耐久性が大きく変化するためである。
また、気相成長装置100のサセプタ30と対向する領域における極力多くの領域に、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とのうちの少なくとも一方を配置することができることから、サセプタ30の加熱をより均一に行うことができる。よって、基板50上への堆積物の成長をより設計通りに行うことができる。
なお、第2抵抗発熱部20は、第1電極41が通過する部分を避けた形状に形成されており、第1電極41が通過する部分には第2抵抗発熱部20が存在せず隙間が生じるが、サセプタ30を回転させながら気相成長を行うので、その隙間による影響は限定的なものとすることができる。
また、第1の方向に対する直交方向に第1抵抗発熱部10を見たときの形状と、第1の方向に対する直交方向に第2抵抗発熱部20を見たときの形状とが互いに異なることにより、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とを容易に相補的に配置することができる。よって、容易に、サセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
また、第1の方向に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、隣り合う第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第2弧状部の少なくとも一部分が配置されている構造を採用することにより、確実に非加熱領域を低減し、サセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
特に、第1の方向に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、隣り合う第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第2弧状部の幅方向中心が配置されている構造を採用することにより、効率的に非加熱領域を低減し、サセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
同様に、第1の方向に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、隣り合う第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第1弧状部の少なくとも一部分が配置されている構造を採用することにより、確実に非加熱領域を低減し、サセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
特に、第1の方向に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、隣り合う第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの第1弧状部の幅方向中心が配置されている構造を採用することにより、効率的に非加熱領域を低減し、サセプタ30を加熱する能力を向上することができる。
また、気相成長装置100が、第1抵抗発熱部10に電力を供給する第1電力供給部71と、第2抵抗発熱部20に電力を供給する第2電力供給部72とを有することにより、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とをそれぞれ異なる発熱温度に設定することが可能である。特に、第1抵抗発熱部10の第1部分11、第2部分12及び第3部分13と、第2抵抗発熱部20の第2屈曲部21とをそれぞれ異なる発熱温度に設定することにより、サセプタ30の温度分布を均一に制御することができる。
また、各第1屈曲部(第1部分11、第2部分12、第3部分13)の両端部は、第1電極41によりそれぞれ支持され、第2屈曲部21の両端部は、第2電極42によりそれぞれ支持され、第1電極41は、第2抵抗発熱部20及び第2電極42と干渉しない位置に配置されている。よって、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とが短絡してしまうことを抑制することができる。
なお、上記においては、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20との平面形状が互いに異なる例を説明したが、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とを互いに同形状に形成し、且つ、第1の面に対する直交方向に第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を見たときに、第2抵抗発熱部20の少なくとも一部分が第1抵抗発熱部10とは異なる領域に位置するように、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20を配置しても良い。
上記においては、気相成長装置100及び気相成長用加熱装置150がそれぞれ第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20の2枚の(2段の)抵抗発熱部を有する例を説明したが、この例に限らず、相補的に配置された3枚以上の(3段以上の)抵抗発熱部を有していても良い。
上記においては、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20が、円状の部分と同心半円状の部分とからなる例を説明したが、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20は、渦巻き形状やクランク形状の部分を含んで構成されていても良い。
上記においては、第1抵抗発熱部10が複数の第1屈曲部(第1部分11、第2部分12及び第3部分13)を含む例を説明したが、第1抵抗発熱部10は1つだけの第1屈曲部を含んでいても良い。すなわち、第1抵抗発熱部10の全体が一筆書き形状であっても良い。
上記においては、第2抵抗発熱部20の全体が一筆書き形状である例を説明したが、第2抵抗発熱部20が一筆書き形状に屈曲した複数の第2屈曲部を含んで構成されていても良い。
また、上記においては、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20が、二次元的に屈曲する線状のパターンからなるプレート形状に形成された、平板ヒータである例を説明したが、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とのうちの少なくとも一方は、コイル形状に形成されたコイルヒータであっても良い。第1抵抗発熱部10(又は第2抵抗発熱部20)がコイルヒータの場合、第1抵抗発熱部10(又は第2抵抗発熱部20)は、その中心軸が第1の面(又は第2の面)に沿って延在する。そして、上記の実施形態と同様に、第1抵抗発熱部10と第2抵抗発熱部20とを相補的に配置することによって、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記においては、サセプタ30により保持された状態の基板50の上面に対して原料ガスをダウンフローで供給する場合に、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20がサセプタ30の下方に配置されている例を説明したが、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20とサセプタ30との位置関係は、この例に限らない。例えば、第1抵抗発熱部10及び第2抵抗発熱部20をサセプタの上方に配置し、且つ、サセプタにより保持された状態の基板の下面に対して原料ガスをアップフローで供給するようにしても良い。
10 第1抵抗発熱部
11 第1部分
11a パターン
11b パターン
11c パターン
12 第2部分
12a パターン
12b パターン
12c パターン
13 第3部分
13a パターン
19 固定穴
20 第2抵抗発熱部
21 第2屈曲部
21a パターン
21b パターン
21c パターン
29 固定穴
30 サセプタ
31 基板載置用ポケット
41 第1電極
41a 止着穴
42 第2電極
50 基板
60 回転軸部
71 第1電力供給部
72 第2電力供給部
81 金属棒
82 連結部材
83 ハウジング
83a 貫通穴
85 止着部材
86 絶縁部材
87 ナット
88 ナット
100 気相成長装置
110 チャンバ
111、112 原料ガス供給配管
113 ガス分散部材
113a ガス導出口
114 排気管
150 気相成長用加熱装置

Claims (10)

  1. 基板の少なくとも一方の面に気相成長により堆積物を形成可能なように前記基板を支持する盤状のサセプタと、
    前記サセプタに対して対向する第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部と、
    前記第1の面に対して対向し且つ前記第1の面よりも前記サセプタから遠い第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部と、
    を有し、
    前記第1の面に対する直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、前記第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が、前記第1抵抗発熱部とは異なる領域に位置する気相成長装置。
  2. 前記直交方向に前記第1抵抗発熱部を見たときの形状と、前記直交方向に前記第2抵抗発熱部を見たときの形状とが互いに異なる請求項1に記載の気相成長装置。
  3. 前記第1抵抗発熱部は、前記直交方向に前記第1抵抗発熱部を見たときの形状が同心半円状又は同心円状の複数の第1弧状部を含み、
    前記第2抵抗発熱部は、前記直交方向に前記第2抵抗発熱部を見たときの形状が同心半円状又は同心円状の複数の第2弧状部を含み、
    前記直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、隣り合う前記第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの前記第2弧状部の少なくとも一部分が配置されている請求項1又は2に記載の気相成長装置。
  4. 前記直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、隣り合う前記第1弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの前記第2弧状部の幅方向中心が配置されている請求項3に記載の気相成長装置。
  5. 前記第1抵抗発熱部は、前記直交方向に前記第1抵抗発熱部を見たときの形状が同心半円状又は同心円状の複数の第1弧状部を含み、
    前記第2抵抗発熱部は、前記直交方向に前記第2抵抗発熱部を見たときの形状が同心半円状又は同心円状の複数の第2弧状部を含み、
    前記直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、隣り合う前記第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの前記第1弧状部の少なくとも一部分が配置されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の気相成長装置。
  6. 前記直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、隣り合う前記第2弧状部同士の間の弧状の隙間に、何れかの前記第1弧状部の幅方向中心が配置されている請求項5に記載の気相成長装置。
  7. 前記直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を最短距離で囲む1つの閉ループ曲線の内側の面積の90%以上に、前記第1抵抗発熱部と前記第2抵抗発熱部との少なくとも一方が配置されている請求項1乃至6の何れか一項に記載の気相成長装置。
  8. 前記第1抵抗発熱部に電力を供給する第1電力供給部と、
    前記第2抵抗発熱部に電力を供給する第2電力供給部と、
    を更に有する請求項1乃至7の何れか一項に記載の気相成長装置。
  9. 前記第1抵抗発熱部は、前記第1の面に沿って延在し且つ一筆書き形状に屈曲した1つ又は複数の第1屈曲部を含み、
    前記第2抵抗発熱部は、前記第2の面に沿って延在し且つ一筆書き形状に屈曲した1つ又は複数の第2屈曲部を含み、
    各第1屈曲部の両端部は、前記第2抵抗発熱部を基準として前記第1抵抗発熱部とは反対側から前記第1抵抗発熱部に向けて突出している第1電極によりそれぞれ支持され、
    前記第1電力供給部は、前記第1電極から、前記第1抵抗発熱部に対して電力を供給し、
    各第2屈曲部の両端部は、前記第2抵抗発熱部を基準として前記第1抵抗発熱部とは反対側から前記第2抵抗発熱部に向けて突出している第2電極によりそれぞれ支持され、
    前記第2電力供給部は、前記第2電極から、前記第2抵抗発熱部に対して電力を供給し、
    前記第1電極は、前記第2抵抗発熱部及び前記第2電極と干渉しない位置に配置されている請求項8に記載の気相成長装置。
  10. 第1の面に沿って延在する第1抵抗発熱部と、
    前記第1の面に対して対向する第2の面に沿って延在する第2抵抗発熱部と、
    を有し、
    前記第1の面に対する直交方向に前記第1抵抗発熱部及び前記第2抵抗発熱部を見たときに、前記第2抵抗発熱部の少なくとも一部分が、前記第1抵抗発熱部とは異なる領域に位置する気相成長用加熱装置。
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