JP2014053414A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の製造工程の簡略化を図る。
【解決手段】ゲート電極12、22を1層のPoly−Si層のパターニングにより形成する。また、ゲート電極22をN型ドープにする工程と、N+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15を形成する工程を同時に行う。また、ゲート電極12をP型ドープにする工程と、P+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25を形成する工程を同時に行う。これにより、ゲート電極12、22を別々のPoly−Si層にて構成したり、ゲート電極12、22への不純物のドープと、各ソース領域14、24や各ドレイン領域15、25への不純物のドープを別々の工程とする場合と比較して、製造工程を少なくできる。よって、半導体装置の製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、Nチャネル型MOSFET(以下、NchMOSという)とPチャネル型MOSFET(以下、PchMOSという)を同一基板に形成する半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、MOSFETの製造方法として、特許文献1に示される手法が知られている。具体的には、シリコン基板上にゲート酸化膜やPoly−Si(ポリシリコン)層および酸化膜を順に成膜したのち、酸化膜上にレジストを積み、露光して所望のマスクパターンとしたレジストを用いてPoly−Si層をパターニングすることでゲート電極を形成する。そして、レジストを除去したのち、酸化膜およびゲート電極をマスクとしてイオン注入によってシリコン基板の表層部に不純物を注入し、ソース領域およびドレイン領域を形成する。このような手法により、MOSFETを製造している。
特開平04−343268号公報
MOSFETでは、ゲート電極にN型不純物もしくはP型不純物をドーピングすることによりの閾値電圧Vtを調整することができる。このようなゲート電極へのN型不純物やP型不純物のドーピングによる閾値電圧Vtの調整を、NchMOSとPchMOSとを同一基板に形成する半導体装置に適用することも可能であるが、上記の製造方法によって半導体装置を製造すると製造工程が多くなる。
すなわち、上記した製造方法によってゲート電極を形成する場合、2つの方法が考えられる。
1つ目の方法としては次の方法が挙げられる。まず、Poly−Si層を成膜したのち、N型不純物をイオン注入し、注入後にPoly−Si層をパターニングしてN型ドープのゲート電極を形成する。その後、再びPoly−Si層を成膜したのち、P型不純物をイオン注入し、注入後にPoly−Si層をパターニングしてP型ドープのゲート電極を形成する。続いて、PchMOS側をレジストで覆った状態で、NchMOS側のゲート電極をマスクとしてN型不純物をイオン注入することでソース領域およびドレイン領域を形成する。そして、今度はNchMOS側をレジストで覆った状態で、PchMOS側のゲート電極をマスクとしてP型不純物をイオン注入することでソース領域およびドレイン領域を形成する。これにより、N型ドープとP型ドープのゲート電極を有するNchMOSとPchMOSとを同一基板に形成した半導体装置を製造することができる。
2つ目の方法としては次の方法が挙げられる。まず、Poly−Si層を成膜したのち、N型不純物をドーピングしたい領域を開口させたレジストをマスクとしてN型不純物をイオン注入する。次に、レジストを除去したのち、再びP型不純物をドーピングしたい領域を開口させたレジストをマスクとしてP型不純物をイオン注入する。そして、所望位置がN型ドープもしくはP型ドープとされたPoly−Si層をパターニングすることでゲート電極を形成したのち、この後は、1つ目の方法の同様の手法によって、NchMOSとPchMOSのソース領域およびドレイン領域を形成することで、N型ドープとP型ドープのゲート電極を有するNchMOSとPchMOSとを同一基板に形成した半導体装置を製造することができる。
しかしながら、1つ目の方法では、Poly−Si層を2度に分けて成膜したり、Poly−Si層のパターニングを2度に分けて行わなければならない。また、NchMOSとPchMOSのソース領域およびドレイン領域の形成工程も別途行わなければならない。また、2つ目の方法では、Poly−Si層に対してN型不純物やP型不純物を注入するためのマスク形成工程やイオン注入工程が必要になるのに加え、それとは別に更にNchMOSとPchMOSのソース領域およびドレイン領域も別途行わなければならない。このため、上記2つの方法のいずれの場合であっても、製造工程が多くなる。
本発明は上記点に鑑みて、第1導電型チャネルのMOSFETと第2導電型チャネルのMOSFETを同一基板に形成しつつ、第1導電型不純物をドープするゲート電極と第2導電型不純物をドープするゲート電極を形成する半導体装置の製造方法において、製造工程の簡略化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1ないし6に記載の発明では、第1導電型ウェル領域(20)および第2導電型ウェル領域(10)の表面にゲート絶縁膜(11、21)を形成したのち、該ゲート絶縁膜の上にポリシリコン層を成膜し、該ポリシリコン層をエッチングすることで、第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極(12)と第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極(22)を同時に形成する工程を行う。その後、第1導電型ウェル領域を覆いつつ、第2導電型ウェル領域および第2ゲート電極の中央部を露出させる第1レジスト(30)を配置したのち、該第1レジストをマスクとして第1導電型不純物をイオン注入することで、第1ゲート電極の両側において、第2導電型ウェル領域の表層部に第1導電型のソース領域(14)およびドレイン領域(15)を形成すると共に第2ゲート電極の中央部に第1導電型不純物をドープする工程と、第2導電型ウェル領域を覆いつつ、第1導電型ウェル領域および第1ゲート電極の中央部を露出させる第2レジスト(31)を配置したのち、該第2レジストをマスクとして第2導電型不純物をイオン注入することで、第2ゲート電極の両側において、第1導電型ウェル領域の表層部に第2導電型のソース領域(24)およびドレイン領域(25)を形成すると共に第1ゲート電極の中央部に第2導電型不純物をドープする工程と、を行うことを特徴としている。
このように、第1、第2ゲート電極を1層のPoly−Si層のパターニングにより形成している。また、第2ゲート電極に第1導電型不純物をドープする工程と、第1導電型のソース領域およびドレイン領域を形成する工程を同時に行っている。また、第1ゲート電極に第2導電型不純物をドープする工程と、第2導電型のソース領域およびドレイン領域を形成する工程を同時に行っている。このため、第1、第2ゲート電極を別々のPoly−Si層にて構成したり、第1、第2ゲート電極への不純物のドープと、各ソース領域や各ドレイン領域への不純物のドープを別々の工程とする場合と比較して、製造工程を少なくできる。よって、第1導電型チャネルのMOSFETと第2導電型チャネルのMOSFETを同一基板に形成しつつ、第1導電型不純物をドープするゲート電極と第2導電型不純物をドープするゲート電極を形成する半導体装置の製造方法において、製造工程の簡略化が図れる。
請求項7に記載の発明では、第1導電型ウェル領域を覆いつつ、第2導電型ウェル領域と第1の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の中央部および第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極を露出させる第1レジスト(30)を配置したのち、該第1レジストをマスクとして第1導電型不純物をイオン注入することで、第1および第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の両側において、第2導電型ウェル領域の表層部に第1導電型のソース領域(14)およびドレイン領域(15)を形成すると共に第1の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の中央部および第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極に第1導電型不純物をドープする。そして、第2導電型ウェル領域を覆いつつ、第1導電型ウェル領域と第1の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の中央部および第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極を露出させる第2レジスト(31)を配置したのち、該第2レジストをマスクとして第2導電型不純物をイオン注入することで、第1および第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の両側において、第1導電型ウェル領域の表層部に第2導電型のソース領域(24)およびドレイン領域(25)を形成すると共に第1の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の中央部および第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極に第2導電型不純物をドープすることを特徴としている。
このように、第1の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の中央部や第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極への第1導電型不純物のドープを、第1導電型のソース領域やドレイン領域の形成のイオン注入と同一工程としている。また、第1の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の中央部や第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極への第2導電型不純物のドープを、第2導電型のソース領域やドレイン領域の形成のイオン注入と同一工程としている。したがって、請求項1に記載の発明と同様、製造工程の簡略化を図ることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の断面構成を示す図である。 チャネル濃度やゲート酸化膜厚の変化に対する閾値電圧Vtの変化を示した図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 ゲート電極への不純物のドープの状態と電界緩和層の形成位置との関係を示した断面図である。 ゲート電極への不純物のドープの状態とゲート長との関係を示した断面図である。 アライメントずれが生じたときの様子を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の断面構成を示す図である。 ゲート電極への不純物のドープの状態とソース領域およびドレイン領域の形成位置との関係を示した断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる半導体装置の断面構成を示す図である。 ゲート電圧Vg−ドレイン電流Idの関係を示した図である。 ゲート長と閾値電圧Vtとの関係をチャネル濃度別に調べた結果を示す図である。 図9に示す半導体装置の適用例としてのアナログ回路の回路図である。 ディプレッション型のMOSFETと抵抗それぞれの電源変動に対する電流バラツキを示した図である。 図9に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 他の実施形態で説明する半導体装置の製造工程を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の構成について説明する。
図1に示す半導体装置は、NchMOSとPchMOSを同一のシリコン基板1に形成したものである。シリコン基板1の表層部は、STI(Shallow Trench Isolation、シャロートレンチアイソレーション)構造などによる素子分離部2にて素子分離されており、この素子分離部2にて囲まれた各領域それぞれにNchMOSとPchMOSが形成されている。
NchMOSが形成されたNchMOS形成領域では、シリコン基板1の表層部に比較的低濃度、例えば表面濃度が1×1016cm-3以下、好ましくは2×1015cm-3以下とされたPウェル領域10が形成されている。Pウェル領域10の不純物濃度については、薄いほどNchMOSの閾値電圧Vtのバラツキを小さくできることから、できるだけ薄く設定してある。このPウェル領域10の表面にゲート酸化膜11を介してゲート電極12が形成されている。
ゲート電極12は、P型ドープとされたPoly−Siによって構成されることで、NchMOSの閾値電圧Vtが所望の値となるように調整されている。また、ゲート電極12の側面には、側壁酸化膜13が形成されている。さらに、ゲート電極12を挟んだ両側において、Pウェル領域10の表層部には、互いに離間するN+型ソース領域14とN+型ドレイン領域15とが形成されている。これらN+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15は、不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3とされている。そして、N+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15のうちのゲート電極12側の端部からそれよりも内側において、ゲート電極12の下部にまで入り込むように、N-型の電界緩和層14a、15aが互いに離間して形成されている。これら電界緩和層14a、15aは、N+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15よりも低濃度で構成されている。このような構造により、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するNchMOSが構成されている。
なお、図1では省略してあるが、実際にはゲート電極12などを覆うように層間絶縁膜が形成されている。そして、この層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを通じて、ゲート電極12に接続されるようにゲート配線が形成され、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15に接続されるソース電極やドレイン電極が備えられている。このような構成により、NchMOSが構成されている。
また、PchMOSが形成されたPchMOS形成領域では、シリコン基板1の表層部に比較的低濃度、例えば表面濃度が1×1016cm-3以下、好ましくは2×1015cm-3以下とされたNウェル領域20が形成されている。Nウェル領域20の不純物濃度については、薄いほどPchMOSの閾値電圧Vtのバラツキを小さくできることから、できるだけ薄く設定してある。このNウェル領域20の表面にゲート酸化膜21を介してゲート電極22が形成されている。
ゲート電極22は、N型ドープとされたPoly−Siによって構成されることで、PchMOSの閾値電圧Vtが所望の値となるように調整されている。また、ゲート電極22の側面には、側壁酸化膜23が形成されている。さらに、ゲート電極22を挟んだ両側において、Nウェル領域20の表層部には、互いに離間するP+型ソース領域24とP+型ドレイン領域25とが形成されている。これらP+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25は、不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3とされている。そして、P+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25のうちのゲート電極22側の端部からそれよりも内側において、ゲート電極22の下部にまで入り込むように、P-型の電界緩和層24a、25aが互いに離間して形成されている。これら電界緩和層24a、25aは、P+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25よりも低濃度で構成されている。このような構造により、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するPchMOSが構成されている。
なお、図1では省略してあるが、実際にはゲート電極22などを覆うように層間絶縁膜が形成されている。そして、この層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを通じて、ゲート電極22に接続されるようにゲート配線が形成され、P+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25に接続されるソース電極やドレイン電極が備えられている。このような構成により、PchMOSが構成されている。
上記の構造により、NchMOSとPchMOSが同一基板に形成された半導体装置が構成されている。この半導体装置では、NchMOS側のPウェル領域10を低濃度にすると共にゲート電極12をP型ドープとし、PchMOS側のNウェル領域20を低濃度にすると共にゲート電極22をN型ドープとしている。したがって、各MOSFETは、エンハンスメント型の特性を有したのものとなる。
このような構成とした場合について、チャネル濃度(各MOSFETのチャネルが形成されるPウェル領域10やNウェル領域20の濃度)やゲート酸化膜厚の変化に対する閾値電圧Vtの変化を調べたところ、図2に示す結果となった。この図から、チャネル濃度が小さいほど、ゲート酸化膜厚が変化しても閾値電圧Vtの変化が小さくなっていることが判る。したがって、各MOSFETは、閾値電圧Vtが所望値となるように調整された高精度なものとなる。
続いて、上記のように構成される半導体装置の製造方法について、図3(a)〜(f)に示す製造工程中の断面図を参照して説明する。
〔図3(a)に示す工程〕
まず、シリコン基板1を用意し、トレンチ形成工程や絶縁膜の埋め込み工程および絶縁膜の平坦化工程などのSTI工程を行うことで、素子分離部2を形成する。そして、Nウェル領域10の形成予定領域以外をマスクで覆った状態でのN型不純物のイオン注入や、Pウェル領域20の形成予定領域以外をマスクで覆った状態でのP型不純物のイオン注入を順に行うことで、Nウェル領域10やPウェル領域20を形成する。その後、熱酸化などによってNウェル領域10やPウェル領域20の表面に酸化膜を形成したのち、この上にPoly−Si層を成膜し、Poly−Si層および酸化膜をパターニングすることで、ゲート電極12、22およびゲート酸化膜11、21を形成する。このとき使用するPoly−Si層は、ノンドープもしくは不純物濃度が1×1018cm-3未満としている。
〔図3(b)に示す工程〕
PchMOS形成予定領域をマスクしつつ、ゲート電極12をマスクとしてN型不純物をイオン注入することで電界緩和層14a、15aを形成する。また、NchMOS形成予定領域をマスクしつつ、ゲート電極22をマスクとしてP型不純物をイオン注入することで電界緩和層24a、25aを形成する。
〔図3(c)に示す工程〕
CVD法などによって酸化膜を成膜したのち、酸化膜をエッチングしてゲート電極12、22の側壁にのみ残すことで側壁酸化膜13、23を形成する。
〔図3(d)に示す工程〕
表面全面にレジスト30を配置したのち、メタルマスクなどを用いてレジスト30を所望パターンに露光する。具体的には、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15の形成予定領域およびゲート電極22の表面が露出し、残る部分を覆うレジストパターンとしている。ゲート電極22については、ゲート電極22の全域を露出させるのではなく、ゲート電極22の中央部のみが露出するようなレジストパターンとしている。そして、このようなパターンとされたレジスト30をマスクとしてN型不純物をイオン注入することで、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15を形成すると共に、ゲート電極22をN型ドープとする。この後、レジスト30を除去する。
ここで、上記したように、本工程では、レジスト30のうちゲート電極22の表面を露出させている開口部がゲート電極22の中央部のみを露出させる程度の寸法となるようにしている。このとき、図4に示すように、ゲート電極22のうちN型ドープされていない両端部の幅Xが電界緩和層24a、25aのうちゲート電極22の下部に位置する部分の長さYより小さくなるように寸法設定している。これにより、基板法線方向から見て、ゲート電極22のうちN型ドープされた中央部と電界緩和層24a、25aとをオーバラップさせられる。このため、確実にチャネル領域が設定されるNウェル領域20の上に、N型ドープされたゲート電極22の中央部が配置され、所望の閾値電圧Vtに制御することが可能となる。
ただし、ゲート電極22のうちN型ドープとされる中央部の幅が狭すぎるとより高精度なMOSFETにすることができない。このため、図5に示すように、ゲート電極22の両端部それぞれの幅X1、X2の和がゲート長Lの1/2倍未満、望ましくは0.1倍未満となるようにすると良い。
〔図3(e)に示す工程〕
表面全面にレジスト31を配置したのち、メタルマスクなどを用いてレジスト31を所望パターンに露光する。具体的には、P+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25の形成予定領域およびゲート電極12の表面が露出し、残る部分を覆うレジストパターンとしている。ゲート電極12については、ゲート電極12の全域を露出させるのではなく、ゲート電極12の中央部のみが露出するようなレジストパターンとしている。そして、このようなパターンとされたレジスト31をマスクとしてN型不純物をイオン注入することで、P+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25を形成すると共に、ゲート電極12をP型ドープとする。この後、レジスト31を除去する。
ここで、本工程でも、レジスト31のうちゲート電極12の表面を露出させている開口部がゲート電極12の中央部のみを露出させる程度の寸法となるようにしている。この場合にも、図4に示すように、ゲート電極12のうちP型ドープされていない両端部の幅Xが電界緩和層14a、15aのうちゲート電極12の下部に位置する部分の長さYより小さくなるように寸法設定している。これにより、基板法線方向から見て、ゲート電極22のうちP型ドープされた中央部と電界緩和層14a、15aとをオーバラップさせられる。このため、確実にチャネル領域が設定されるPウェル領域10の上に、P型ドープされたゲート電極12の中央部が配置され、所望の閾値電圧Vtに制御することが可能となる。
また、この場合にも、ゲート電極12のうちP型ドープとされる中央部の幅が狭すぎるとより高精度なMOSFETにすることができない。このため、図5に示すように、ゲート電極12の両端部それぞれの幅X1、X2の和がゲート長Lの1/2倍未満、望ましくは0.1倍未満となるようにすると良い。
〔図3(f)に示す工程〕
熱処理を行うことで、注入された不純物を熱拡散させる。これにより、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15、P+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25、各電界緩和層14a、15a、24a、15aおよび各ゲート電極12、22内の不純物が拡散し、図1に示す構造が完成する。
そして、この熱処理により、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15は、不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3、深さが0.1〜0.6μm、例えば0.2μmで形成される。ゲート電極12は、中央部の不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3で形成される。電界緩和層14a、15aは、不純物濃度が例えば1×1017-3程度、深さが0.1〜0.6μm、例えば0.2μmで形成される。
また、P+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25は、不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3、深さが0.1〜0.6μm、例えば0.2μmで形成され、ゲート電極22は、中央部の不純物濃度が2×1019cm-3以上、例えば1×1020cm-3で形成される。電界緩和層24a、25aは、不純物濃度が例えば1×1017-3程度、深さが0.1〜0.6μm、例えば0.2μmで形成される。
この後の工程については図示しないが、層間絶縁膜の形成工程、コンタクトホールの形成工程、金属材料の成膜工程および金属材料のパターニングによるゲート配線およびソース電極やドレイン電極の形成工程等を周知の手法により行う。これにより、LDD構造のNchMOSおよびPchMOSを備え、かつ、各ゲート電極12、22の閾値電圧VtがN型ドープもしくはP型ドープとされることで調整された半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ゲート電極12、22を1層のPoly−Si層のパターニングにより形成している。また、ゲート電極22をN型ドープにする工程と、N+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15を形成する工程を同時に行っている(図3(d)参照)。さらに、ゲート電極12をP型ドープにする工程と、P+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25を形成する工程を同時に行っている(図3(e)参照)。このため、ゲート電極12、22を別々のPoly−Si層にて構成したり、ゲート電極12、22への不純物のドープと、各ソース領域14、24や各ドレイン領域15、25への不純物のドープを別々の工程とする場合と比較して、製造工程を少なくできる。これにより、NchMOSとPchMOSを同一基板に形成しつつ、N型ドープとP型ドープのゲート電極12、22を形成する半導体装置の製造方法において、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
なお、図3(d)、(e)に示す工程では、レジスト30、31の露光に用いるマスクのアライメントずれによってレジストパターンに位置ずれが生じることがある。このようなマスクのアライメントずれが生じても問題が生じないように寸法設計を行っている。
例えば、図6(a)〜(c)(図3(d)〜(f)に示す工程に相当)に示すように、マスクのアライメントずれにより、レジスト30、31が全体的に紙面左側にずれた場合を想定してみる。アライメントずれが生じた場合、ゲート電極12、22の両端部のうち一方の端部側において不純物がドープされるが、一方の端部側では不純物のドープが少なくなり、その端部側において不純物濃度が薄くなる。しかしながら、アライメントずれの最大量はマスクの機械精度に応じて決まっている。このため、アライメントずれの最大量のときに、レジスト30、31のうちゲート電極12、22を露出させる開口部の端部がゲート電極12、22の端部よりも外側にはみ出さないようにすれば、アライメントずれが生じても不純物がドープされる範囲は一定となる。このようにすれば、ゲート電極12、22への不純物のトータルのドープ量は一定となり、所望の閾値電圧Vtに制御することができる。したがって、アライメントずれが無い場合のレジスト30、31の開口部の端部からゲート電極12、22の端部までの距離がアライメントずれの最大量以下となるように寸法設計を行うようにしている。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してMOSFETをLDD構造ではない一般的な構造としたものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態では、LDD構造ではない一般的なMOS構造により、NchMOSおよびPchMOSを構成している。すなわち、NchMOSは、ゲート電極12の両側において、Pウェル領域10の表層部にN+型ソース領域14とN+型ドレイン領域15が形成された構造とされ、電界緩和層14a、15aや側壁酸化膜13は形成されていない構造とされている。また、PchMOSは、ゲート電極22の両側において、Nウェル領域20の表層部にP+型ソース領域24とP+型ドレイン領域25が形成された構造とされ、電界緩和層24a、25aや側壁酸化膜23は形成されていない構造とされている。その他については、第1実施形態で説明したLDD構造とされたMOSFETと同様の構造により、NchMOSおよびPchMOSが構成されている。
このような構造の半導体装置においても、第1実施形態と同様、ゲート電極12をP型ドープとするためのイオン注入およびP+型ソース領域24とP+型ドレイン領域25を形成するためのイオン注入を同一工程にできる。また、ゲート電極22をN型ドープとするためのイオン注入およびN+型ソース領域14とN+型ドレイン領域15を形成するためのイオン注入を同一工程にできる。したがって、第1実施形態と同様、製造工程の簡略化を図ることができる。
なお、上記構造とする場合にも、図8に示すようにゲート電極12、22のうち不純物ドープされていない両端部の幅Xがソース領域14、24やドレイン領域15、25のうちゲート電極12、22の下部に位置する部分の長さYより小さくなるようにする。これにより、基板法線方向から見て、ゲート電極12、22のうち不純物ドープされた中央部とソース領域14、24やドレイン領域15、25とをオーバラップさせられる。このため、確実にチャネル領域が設定される各ウェル領域10、20の上に、不純物ドープされたゲート電極12、22の中央部が配置され、所望の閾値電圧Vtに制御することが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、不純物濃度設定などを変えた複数種類のNchMOSおよびPchMOSを備えるようにしたものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、不純物濃度設定を変えた3種類のNchMOSおよびPchMOSを同一基板に備えるようにしている。図9に示すように、本実施形態の半導体装置には、第1〜第3のNchMOSと第1〜第3のPchMOSが備えられている。第1のNchMOSおよび第1のPchMOSは、第1実施形態で説明したNchMOSおよびPchMOSと同じ構造とされている。第2、第3のNchMOSおよび第2、第3のPchMOSは、基本構造については、第1実施形態で説明したNchMOSおよびPchMOSと同様であるが、以下の点において異なっている。
具体的には、第2のNchMOSのPウェル領域10および第2のPchMOSのNウェル領域20については、第1のNchMOSのPウェル領域10および第1のPchMOSのNウェル領域20と不純物濃度が同じにされている。ただし、第2のNchMOSのゲート電極12をP型ドープではなくN型ドープとし、第2のPchMOSのゲート電極22をN型ドープではなくP型ドープとしている。
また、第3のNchMOSのPウェル領域10および第3のPchMOSのNウェル領域20は、第1のNchMOSのPウェル領域10および第1のPchMOSのNウェル領域20よりも不純物濃度が濃くされている。例えば、第3のNchMOSのPウェル領域10および第3のPchMOSのNウェル領域20は、表面濃度が1×1016cm-3以上、例えば1×1017cm-3とされているまた、第3のNchMOSのゲート電極12をP型ドープではなくN型ドープとし、第3のPchMOSのゲート電極22をN型ドープではなくP型ドープとしている。
このような構造の半導体装置においては、第1、第3のNchMOSおよび第1、第3のPchMOSをエンハンスメント型、第2のNchMOSおよび第2のPchMOSをディプレッション型とすることができる。
第1のNchMOSおよび第1のPchMOSについては、第1実施形態で説明したように、高精度なMOSFETとなっている。ただし、第1のNchMOSおよび第1のPchMOSでは、Pウェル領域10やNウェル領域20を低濃度にしている。このため、図10に示すように、ゲート電圧Vgが小さなサブスレッショルド領域においてゲート電圧Vgを低下させてもドレイン電流Idが低下しない状態、つまりリーク電流が発生するという問題が生じ得る。また、図11に示すように、チャネル濃度が第3のNchMOSFETや第3のPchMOSFETのように比較的高い場合(例えば3×1016cm-3)、閾値電圧Vtはバラツキが大きいが安定した大きさとなる。ところが、チャネル濃度が第1、第2のNchMOSFETや第1、第2のPchMOSFETのように比較的低い場合(2×1015cm-3)、閾値電圧Vtはバラツキが小さいがゲート長をある程度長くしないと大きな値にならず、一定の耐圧を確保できない。このため、素子寸法が大きくなっても高精度で、かつ、エンハンスメント型のMOSFETが要求されるような回路部分に対して、第1のNchMOSおよび第1のPchMOSを適用すると好適である。
第2のNchMOSおよび第2のPchMOSについては、Pウェル領域10およびNウェル領域20を低濃度に設定しているため、高精度に閾値電圧Vtを設定することができる。そして、第2のNchMOSおよび第2のPchMOSのゲート電極12、22にドープしている導電型(N型、P型)を第1のNchMOSおよび第1のPchMOSのゲート電極12、22と逆にしている。このため、第2のNchMOSおよび第2のPchMOSをディプレッション型で作動させることができる。これらについては、ディプレッション型の素子が要求される回路部分に適用すると好適である。
第3のNchMOSおよび第3のPchMOSについては、Pウェル領域10およびNウェル領域20を他のMOSと比較して高濃度に設定しているため、高精度に閾値電圧Vtを設定することはできない。しかし、Pウェル領域10およびNウェル領域20を比較的高濃度にしているため、図11に示したようにゲート長を短くしても耐圧を確保することができる。このため、素子寸法を小さくすることによる微細化が可能となり、高精度が要求されない回路部分に対して第3のNchMOSおよび第3のPchMOSを適用すると好適である。
このような半導体装置の具体的な適用例としては、図12に示す回路構成を挙げることができる。この回路は、MOSFETを使用したアナログ回路である。図12に示すように、定電流部40にディプレッション型のMOSFETを適用し、定電流部40への電流供給をMOSFETで構成されるカレントミラー部41を介して行っている。図13に示すように、ディプレッション型のMOSFETは、抵抗と比較して電源変動に対する電流バラツキを小さくできる。このため、定電流部40に対して適用すると好ましい。また、カレントミラー部41は、閾値電圧Vtの精度良いペア比が必要であり、高精度に閾値電圧Vtを設定できるエンハンスメント型のMOSFETであるのが好ましい。
したがって、定電流部40を構成するMOSFETについては、第2のNchMOSもしくは第2のPchMOSを適用するのが好ましい。また、カレントミラー部41を構成するMOSFETについては、第1のNchMOSもしくは第1のPchMOSを適用するのが好ましい。
なお、図12の回路図では、定電流部40をNchMOS、カレントミラー部41をPchMOSとした場合を例に挙げているが、導電型を変更して良い。また、図12では、カレントミラー部41を構成する第1のPchMOS、定電流部40を構成する第2のNchMOSしか図示していないが、実際には回路の色々な部分でMOSFETが適用されている。これら各MOSFETのうち、閾値電圧Vtの高精度な制御が要求されるエンハンスメント型のMOSFETについては第1のNchMOSや第1のMOSを適用すると好ましい。また、回路に備えられる各MOSFETのうち、閾値電圧Vtの精度が比較的要求されないMOSFETについては、素子寸法減のために、第3のNchMOSや第3のPchMOSを適用すると好ましい。さらに、回路に備えられる各MOSFETのうち、閾値電圧Vtの高精度な制御が要求されるディプレッション型のMOSFETについては第2のNchMOSや第2のMOSを適用すると好ましい。
このような構成の半導体装置は、基本的には第1実施形態で説明した図3(a)〜(f)に示す工程と同様の工程によって製造することができる。ただし、Pウェル領域10やNウェル領域20の形成工程を複数回に分けて行うことと、各ゲート電極12、22への不純物ドープ工程を注入する不純物の導電型に応じて行うようにすることについて、第1実施形態から変更している。
Pウェル領域10やNウェル領域20の形成工程については、不純物濃度別に複数に分けて行っている。各ゲート電極12、22への不純物ドープについては、図14(a)、(b)に示すように行っている。すなわち、図14(a)に示すように、第1のPchMOSのゲート電極22と第2、第3のNchMOSのゲート電極12についてはレジスト30を用いて各N+型ソース領域14および各N+型ドレイン領域15を形成する際にN型不純物をイオン注入している。また、図14(b)に示すように、第1のNchMOSのゲート電極12と第2、第3のPchMOSのゲート電極22についてはレジスト31を用いて各P+型ソース領域24および各P+型ドレイン領域25を形成する際にP型不純物をイオン注入している。
このように、ゲート電極12、22をP型ドープとするためのイオン注入およびP+型ソース領域24とP+型ドレイン領域25を形成するためのイオン注入を同一工程にできる。また、ゲート電極12、22をN型ドープとするためのイオン注入およびN+型ソース領域14とN+型ドレイン領域15を形成するためのイオン注入を同一工程にできる。したがって、第1実施形態と同様、製造工程の簡略化を図ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1実施形態では、ゲート電極22にN型ドープする工程をN+型ソース領域14およびN+型ドレイン領域15へのN型不純物のイオン注入と同時に行い、このときにゲート電極12が全域レジスト30で覆われるようにした。同様に、ゲート電極12にP型ドープする工程をP+型ソース領域24およびP+型ドレイン領域25へのP型不純物のイオン注入と同時に行い、このときにゲート電極22が全域レジスト31で覆われるようにした。これに対して、図15(a)に示されるように、ゲート電極12の両端部もレジスト30から露出するようにしてN型ドープされるようにしても良い。また、図15(b)に示されるように、ゲート電極22の両端部もレジスト31から露出するようにしてP型ドープされるようにしても良い。このようにする場合、注入された不純物を活性化するための熱処理に応じて、図15(c)に示すように、ゲート電極12、22は、中央部と両端部とで不純物濃度もしくは導電型の極性が異なる構造となるようにできる。
なお、ここでは第1実施形態の場合について説明したが、勿論、第2、第3実施形態についても、各ゲート電極12、22の両端に対して、各ゲート電極12、22の中央部にドープされる不純物の導電型と異なる導電型の不純物がドープされるようにしても良い。
(2)上記各実施形態において、各ソース領域14、24や各ドレイン領域15、25の下方に、パンチスルーストッパ層を備えることもできる。この場合、例えば、パンチスルーストッパ層の最大濃度が各ウェル領域10、20の表面濃度よりも1桁以上高濃度となるようにすることで、サブシュレッショルド領域におけるリーク電流の発生やショートチャネル効果を抑制することが可能となる
(3)上記各実施形態において、電界緩和層14a、15aの形成工程や電界緩和層24a、25aの形成工程の順番はいずれが先であっても良い。また、N+型ソース領域14やN+型ドレイン領域15の形成工程とP+型ソース領域24やP+型ドレイン領域25の形成工程の順番についても、いずれが先であっても良い。
(4)上記第3実施形態では、第1〜第3のNchMOSおよび第1〜第3のPchMOSを備えた半導体装置を例に挙げたが、それらのうちの一部、例えば第1、第2のNchMOS、第1、第2のPchMOSのみが備えられる半導体装置であっても良い。
(5)上記各実施形態では、ゲート絶縁膜としてゲート酸化膜11、21を例に挙げたが、窒化膜など他の絶縁膜であっても良い。その場合、厳密にはMOS(Metal Oxide Sillicon)構造ではなくMIS(Metal Insulator Sillicon)構造となるが、一般的にMOS素子として扱われているため、本明細書で記載したMOSFETにはMIS構造のものも含まれることとする。また、側壁絶縁膜として側壁酸化膜13、23を例に挙げたが、これについても他の絶縁膜で構成しても良い。
(6)上記各実施形態では、第1導電型をN型、第2導電型をP型として、NchMOSが第1導電型チャネルのMOSFET、PchMOSが第2導電型チャネルのMOSFETとなる場合を想定しているが、第1導電型をP型、第2導電型をN型としても良い。また、半導体基板に対して、第1導電型ウェル領域に相当するN型ウェル領域10と第2導電型ウェル領域に相当するP型ウェル領域20を形成するようにしている。しかしながらが、半導体基板を所定濃度の第1導電型もしくは第2導電型とすることで、半導体基板によって第1導電型ウェル領域と第2導電型ウェル領域のいずれかを構成しても良い。
1 シリコン基板
2 素子分離部
10、20 ウェル領域
11、21 ゲート酸化膜
12、22 ゲート電極
13、23 側壁酸化膜
14、24 ソース領域
15、25 ドレイン領域
14a、15a、24a、25a 電界緩和層
30、31 レジスト
40 定電流部
41 カレントミラー部

Claims (7)

  1. 第1導電型ウェル領域(20)と第2導電型ウェル領域(10)が形成された半導体基板(1)を用意する工程と、
    前記第1導電型ウェル領域および前記第2導電型ウェル領域の表面にゲート絶縁膜(11、21)を形成したのち、該ゲート絶縁膜の上にポリシリコン層を成膜し、該ポリシリコン層をエッチングすることで、第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極(12)と第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極(22)を同時に形成する工程と、
    前記第1導電型ウェル領域を覆いつつ、前記第2導電型ウェル領域および前記第2ゲート電極の中央部を露出させる第1レジスト(30)を配置したのち、該第1レジストをマスクとして第1導電型不純物をイオン注入することで、前記第1ゲート電極の両側において、前記第2導電型ウェル領域の表層部に第1導電型のソース領域(14)およびドレイン領域(15)を形成すると共に前記第2ゲート電極の中央部に第1導電型不純物をドープする工程と、
    前記第2導電型ウェル領域を覆いつつ、前記第1導電型ウェル領域および前記第1ゲート電極の中央部を露出させる第2レジスト(31)を配置したのち、該第2レジストをマスクとして第2導電型不純物をイオン注入することで、前記第2ゲート電極の両側において、前記第1導電型ウェル領域の表層部に第2導電型のソース領域(24)およびドレイン領域(25)を形成すると共に前記第1ゲート電極の中央部に第2導電型不純物をドープする工程と、を含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1導電型ウェル領域をマスクで覆いつつ、該マスクおよび前記第1ゲート電極をマスクとして前記第2導電型ウェル領域に第1導電型不純物をイオン注入することで、前記第1ゲート電極の両側において、前記第2導電型ウェル領域の表層部に第1導電型の第1電界緩和層(14a、15a)を形成する工程と、
    前記第2導電型ウェル領域をマスクで覆いつつ、該マスクおよび前記第2ゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウェル領域に第2導電型不純物をイオン注入することで、前記第2ゲート電極の両側において、前記第1導電型ウェル領域の表層部に第2導電型の第2電界緩和層(24a、25a)を形成する工程と、
    前記第1電界緩和層および前記第2電界緩和層を形成したのち、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜(13、23)を形成する工程とを含み、
    前記側壁絶縁膜を形成する工程の後で、前記第1導電型のソース領域およびドレイン領域を形成すると共に前記第2ゲート電極の中央部に第1導電型不純物をドープする工程、および、前記第2導電型のソース領域およびドレイン領域を形成すると共に前記第1ゲート電極の中央部に第2導電型不純物をドープする工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1電界緩和層のうち前記第1ゲート電極の下部に位置する部分の長さ(Y)が、前記第1ゲート電極のうち前記第2導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X)よりも大きくなるようにし、
    前記第2電界緩和層のうち前記第2ゲート電極の下部に位置する部分の長さ(Y)が、前記第2ゲート電極のうち前記第1導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X)よりも大きくなるようにすることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1ゲート電極のうち前記第2導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X1、X2)の和が前記第1ゲート電極のゲート長(L)の1/2倍未満であり、
    前記第2ゲート電極のうち前記第1導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X1、X2)の和が前記第2ゲート電極のゲート長(L)の1/2倍未満であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1導電型のソース領域およびドレイン領域のうち前記第1ゲート電極の下部に位置する部分の長さ(Y)が、前記第1ゲート電極のうち前記第2導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X)よりも大きくなるようにし、
    前記第2導電型のソース領域およびドレイン領域のうち前記第2ゲート電極の下部に位置する部分の長さ(Y)が、前記第2ゲート電極のうち前記第1導電型不純物がドープされた中央部の両端に位置する両端部それぞれの幅(X)よりも大きくなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1レジストを露光するマスクのアライメントずれがない場合において、前記第1レジストのうち前記第2ゲート電極の中央部を露出させている開口部の端部から前記第2ゲート電極の端部までの距離をアライメントずれの最大量以下に設定し、
    前記第2レジストを露光するマスクのアライメントずれがない場合において、前記第2レジストのうち前記第1ゲート電極の中央部を露出させている開口部の端部から前記第1ゲート電極の端部までの距離をアライメントずれの最大量以下に設定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 第1導電型ウェル領域(20)と第2導電型ウェル領域(10)が形成された半導体基板(1)を用意する工程と、
    前記第1導電型ウェル領域および前記第2導電型ウェル領域の表面にゲート絶縁膜(11、21)を形成したのち、該ゲート絶縁膜の上にポリシリコン層を成膜し、該ポリシリコン層をエッチングすることで、第1および第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極(12)と第1および第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極(22)を同時に形成する工程と、
    前記第1導電型ウェル領域を覆いつつ、前記第2導電型ウェル領域と前記第1の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の中央部および前記第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極を露出させる第1レジスト(30)を配置したのち、該第1レジストをマスクとして第1導電型不純物をイオン注入することで、前記第1および第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の両側において、前記第2導電型ウェル領域の表層部に第1導電型のソース領域(14)およびドレイン領域(15)を形成すると共に前記第1の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の中央部および前記第2の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極に第1導電型不純物をドープする工程と、
    前記第2導電型ウェル領域を覆いつつ、前記第1導電型ウェル領域と前記第1の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の中央部および前記第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極を露出させる第2レジスト(31)を配置したのち、該第2レジストをマスクとして第2導電型不純物をイオン注入することで、前記第1および第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極の両側において、前記第1導電型ウェル領域の表層部に第2導電型のソース領域(24)およびドレイン領域(25)を形成すると共に前記第1の第1導電型チャネルのMOSFET用の第1ゲート電極の中央部および前記第2の第2導電型チャネルのMOSFET用の第2ゲート電極に第2導電型不純物をドープする工程と、を含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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