JP2014053052A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品コストを低減できるとともに、性能の低下を抑制できる光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ1の往路には、第1の光学素子131と第2の光学素子132とを有する光軸一致手段13が含まれる。第1の光学素子131には、第1の光源11から出射される第1の波長光の一部を反射するとともに、第2の光源12から出射される第2の波長光の少なくとも一部を反射する第1の反射面131aが含まれる。第2の光学素子132には、第1の波長光の少なくとも一部を反射する第2の反射面132aが含まれる。第1の反射面131aを透過後、第2の反射面132a、第1の反射面131aの順でそれぞれ反射された第1の波長光の光軸と、第2の反射面132aを透過後、第1の反射面131aで反射された第2の波長光の光軸とが一致している。
【選択図】図2

Description

本発明は光ピックアップに関する。
従来、光記録媒体に光を照射するとともに光記録媒体で反射された反射光(戻り光)を受光して、光記録媒体に記録される情報を読み取ったり、光記録媒体に情報を書き込んだりする光ピックアップが知られている。なお、光記録媒体の代表例として、例えば、BD(Blu-ray Disc;登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の光ディスクが挙げられる。
従来の光ピックアップの中には、例えば複数種類の光ディスクに対応するために、互いに異なる波長の光を出射する複数の光源を備えるものがある。このような光ピックアップでは、例えば光学部品の数を減らすことを狙って、各光源から出射された光が光ディスクに至るまでの間に、複数の光源から出射される光の光軸が一致するように構成されることが多い。
特許文献1には、2個のレーザ光源からのレーザビームを、光軸一致手段により光軸を一致させてディスク状記録媒体(光ディスク)に照射するようにした光ピックアップが開示される。光軸一致手段は、同じ板厚の第1の平板光学素子と第2の平板光学素子とを有する。2個のレーザ光源のうちの一方から出射されるレーザビームは、第1の平板光学素子及び第2の平板光学素子を順次屈折透過する。他方の光源から出射されるレーザビームは、第2の平板光学素子で反射される。2個のレーザ光源から出射されるレーザビームは、第2の平板光学素子から光ディスクに至るまでの間、光軸が一致する。特許文献1の構成によれば、光ピックアップを構成する部品点数を低減できるとともに、高価な光学部品を使用しないで済むといった利点がある。
特開2001−6205号公報
しかしながら、特許文献1の構成の場合、第1の平板光学素子と第2の平板光学素子とが、異なる軸回りに角度を傾けて配置される構成となるために、光ディスクに集光される光に大きなコマ収差が発生することが懸念される。コマ収差を打ち消すために、例えば対物レンズの傾き角を調整するチルト角補正手段を用いることが考えられるが、コストの上昇や、コマ収差を確実に補正できない可能性があるといった懸念がある。なお、前述の対物レンズは、光源からの光を光ディスクの記録面に集光する集光レンズのことである。
以上の点に鑑みて、本発明は、部品コストを低減できるとともに、性能の低下を抑制できる光ピックアップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、光源からの光を光記録媒体へと導く往路と、前記光記録媒体で反射された反射光を受光素子へと導く復路と、を備える光ピックアップであって、前記光源には、互いに異なる波長の光を出射する第1の光源及び第2の光源が含まれ、前記往路には、前記第1の光源から出射される第1の波長光と、前記第2の光源から出射される第2の波長光と、の光軸を一致させる光軸一致手段が含まれ、前記光軸一致手段には、第1の光学素子と第2の光学素子とが含まれ、前記第1の光学素子には、前記第1の波長光の一部を反射するとともに、前記第2の波長光の少なくとも一部を反射する第1の反射面が含まれ、前記第2の光学素子には、前記第1の波長光の少なくとも一部を反射する第2の反射面が含まれ、前記第1の反射面を透過後、前記第2の反射面、前記第1の反射面の順でそれぞれ反射された前記第1の波長光の光軸と、前記第2の反射面を透過後、前記第1の反射面で反射された前記第2の波長光の光軸とが一致している構成(第1の構成)とされる。なお、往路及び復路は、光学路の種類を特定する文言である。
本構成によれば、往路において、安価に製造可能な2つの光学素子を用いて第1の光源から出射される光と、第2の光源から出射される光との光軸を一致させる構成となっている。このために、例えばダイクロイックプリズムのような高価な部品を使用することを避けられる。すなわち、本構成によれば、光ピックアップの低コスト化が期待できる。また、本構成では、光軸一致手段として使用される第1の光学素子と第2の光学素子との構成及び配置の工夫により、非点収差やコマ収差の発生量を抑制することも可能である。すなわち、本構成によれば、複数種類の光記録媒体(例えば、BD、DVD、CD等)に対する再生等の性能を向上して、粗悪な品質の光記録媒体への対応能力を向上させることも可能である。
上記第1の構成の光ピックアップにおいて、前記第1の光学素子と前記第2の光学素子とは、互いに対向配置される前記第1の反射面と前記第2の反射面とのなす角が第1の角度となるように配置され、前記第1の光源は、前記第1の波長光が前記第1の反射面を透過する際に、入射角0°で前記第1の反射面に入射するように配置され、前記第2の光源は、前記第2の波長光の前記第1の反射面への入射角が第2の角度となるように配置され、前記第1の角度は、前記第2の角度の半値である構成(第2の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、光軸一致手段に要するコストを低コストしつつ、非点収差やコマ収差の発生量を抑制しやすい。
上記第1又は第2の構成の光ピックアップにおいて、前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は平行平板状に設けられ、前記第2の光学素子は、前記第2の波長光の入射角が0°より大きな所定の角度となるように傾けられている構成(第3の構成)であるのが好ましい。ここで、所定の角度は、第2の光源が有する非点収差を相殺、或いは、低減できる角度であるのが好ましい。本構成によれば、低コストで良好な性能を備える光ピックアップを提供しやすい。
上記第1から第3のいずれかの構成の光ピックアップにおいて、前記第1の光源から出射されて前記光記録媒体で反射された第1の反射光と、前記第2の光源から出射されて前記光記録媒体で反射された第2の反射光とが、いずれも、前記第1の光学素子を透過して前記受光素子に至る構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、往路において光軸一致手段の一部として使用される第1の光学素子を、復路において有効利用可能になる。例えば、第1の光学素子は、復路において、非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成を可能とする非点収差付与手段として利用できる。
上記第1から第4のいずれかの構成の光ピックアップは、前記光源からの光を前記光記録媒体上に集光する対物レンズと、前記光軸一致手段と前記対物レンズとの間の光路上に配置されて、光軸方向に移動可能なコリメートレンズと、を更に備える構成(第5の構成)であってよい。本構成は、球面収差の補正が必要となる光ピックアップ(例えばBDに対応可能な光ピックアップ)に好適な構成である。
本発明によれば、部品コストを低減できるとともに、性能の低下を抑制できる光ピックアップを提供可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップの外観構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの光学構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの往路の構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの復路の構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの第1の変形例を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る光ピックアップの第2の変形例を示す概略平面図
以下、本発明の光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態に係る光ピックアップは、BD及びDVDといった2種類の規格の光ディスクに対して情報の読み取り及び/又は情報の書き込みを行える光ピックアップを例に挙げて説明するが、このことは、本発明の適用範囲を限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の外観構成を示す概略斜視図である。図1に示すように、光ピックアップ1はピックアップベース10を備える。このピックアップベース10には、光ピックアップ1を構成する各種の部材が搭載される。ピックアップベース10の左右の端部には、軸受け部10a、10bが設けられている。ピックアップベース10は、この軸受け部10a、10bを利用して、ガイドシャフト(不図示)に摺動可能に支持されるようになっている。
なお、ここでいうガイドシャフトは、光ディスク装置(光ディスクの再生及び/又は記録を行える装置)が備えるものである。光ディスク装置に搭載される光ピックアップ1は、ガイドシャフトに沿って移動しながら、回転する光ディスクの所望のアドレスにアクセスする。所望のアドレスにアクセスした光ピックアップ1は、光ディスクに光を照射して、光ディスクに記録される情報の読み取りや、光ディスクへの情報の書き込みを行う。
図2は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の光学構成を示す概略平面図である。図2に示すように、光ピックアップ1は、第1の半導体レーザ11と、第2の半導体レーザ12と、光軸一致手段13を構成する第1の光学素子131及び第2の光学素子132と、コリメートレンズ14と、立ち上げミラー15と、対物レンズ16と、受光素子17と、を備える。これらの部材は、上述のピックアップベース10に搭載される。
光ピックアップ1は、第1の半導体レーザ11及び第2の半導体レーザ12からの光を光ディスクへと導く往路(往光路)と、光ディスクで反射された反射光を受光素子17へと導く復路(復光路)と、を備える。以下、往路、及び、復路に分けて、光ピックアップ1の構成を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の往路1aの構成を示す概略平面図である。図3に示すように、光ピックアップ1の往路1aを構成する部材には、第1の半導体レーザ11と、第2の半導体レーザ12と、第1の光学素子131と、第2の光学素子132と、コリメートレンズ14と、立ち上げミラー15と、対物レンズ16と、が含まれる。
第1の半導体レーザ11は、BD用のレーザ光(例えば波長405nm帯のレーザ光)を出射可能に設けられている。第2の半導体レーザ12は、DVD用のレーザ光(例えば波長650nm帯のレーザ光)を出射可能に設けられている。
第1の光学素子131は平行平板形状に設けられる。第1の光学素子131における、2つの板面のうちの一方面(第2の光学素子132と対向する側の面)には、第1の反射面(反射膜)131aが形成されている。第1の反射面131aは、第1の半導体レーザ11から出射される第1の波長光11aの一部を反射するとともに、第2の半導体レーザ12から出射される第2の波長光12aの一部を反射する。第1の反射面131aで反射されない残りの光は、第1の反射面131aを透過することになる。第1の反射面131aは、例えばハーフミラーとして構成されてよい。
なお、後述のように、本実施形態では、第2の半導体レーザ12から出射された光が、復路において第1の光学素子131を屈折透過する構成である。このために、第1の反射面131aは、第2の半導体レーザ12から出射される第2の波長光12aの一部を反射する構成としている。第2の半導体レーザ12から出射された光が、復路において第1の光学素子131を透過しない構成が採用される場合には、第1の反射面131aは、第2の半導体レーザ12から出射される第2の波長光を全て反射するものであってよい。
第1の半導体レーザ11は、当該レーザから出射される第1の波長光11aの光軸が、第1の光学素子131の板面(第1の反射面131a)と直交するように配置されている。すなわち、第1の半導体レーザ11は、当該レーザから出射されて第1の反射面131aを透過する光11aが入射角0°で第1の反射面131aに入射するように配置されている。
第2の光学素子132も平行平板形状に設けられる。第2の光学素子132における、2つの板面のうちの一方面には、第2の反射面(反射膜)132aが形成されている。第2の反射面132aは、第1の半導体レーザ11から出射される第1の波長光11aを全て反射する。一方、第2の反射面132aは、第2の半導体レーザ12から出射される第2の波長光12aは全て透過する。すなわち、第2の反射面132aは、ダイクロイックミラーとして構成されている。
なお、第2の反射面132aは、ダイクロイックミラーに代えて、例えばハーフミラー等としてもよい。第2の反射面132aがハーフミラーで構成される場合、第2の反射面132aは、第1の半導体レーザ11及び第2の半導体レーザ12から出射される光の一部を反射するものであってよい。
第2の光学素子132は、図3に示すように、第1の光学素子131に対して角度αだけ傾けられている(紙面に直交する軸回りに角度αだけ回転されている)。換言すると、第1の反射面131aと第2の反射面132aとがなす角は角度α(本発明の第1の角度に該当する)になっている。このために、第1の半導体レーザ11から出射された第1の波長光11a(第1の光学素子131を透過した光)が、第2の光学素子132の第2の反射面132aに入射角αで入射することになる。そして、第2の光学素子132の第2の反射面132aで反射された第1の波長光11aは、第1の光学素子131の第1の反射面131aに入射角2αで入射されることになる。
第2の半導体レーザ12から出射された第2の波長光12aは、第2の光学素子132を透過して、第1の光学素子131の第1の反射面131aに入射角θ(本発明の第2の角度に該当する)で入射する。本実施形態の光ピックアップ1では、上述の角度αが角度θの半値であるように設定されている。このために、光軸一致手段13から光ディスク側に向けて光が出射される時点において、第1の半導体レーザ11から出射された第1の波長光11aの光軸と、第2の半導体素子12から出射された第2の波長光12aの光軸とが一致した状態になる。換言すると、第1の波長光11aと第2の波長光12aとが、コリメートレンズ14に入射する際の両者の光軸は一致している。
なお、この場合、第2の半導体レーザ12から出射された第2の波長光12aは、入射角αで第2の光学素子132に入射することになる。角度αの大きさは、上述の入射角θの半値に設定されれば、その大きさは特に限定されるものではない。ただし、角度αは、第2の半導体レーザ12が有している非点収差を相殺(或いは低減)できる大きさに設定されるのが好ましい。半導体レーザ素子は、活性領域の縦横の比率が異なり、レーザ光の発散角が接合面に対して垂直方向と水平方向とで異なって非点較差が生じることがある。上記は、この非点較差が原因となって生じる非点収差を相殺できるように角度αを設定するという趣旨である。
コリメートレンズ14は、入射する光を平行光に変換する手段である。ただし、光ピックアップ1においては、コリメートレンズ14は、レンズ駆動装置30(図2参照)によって、その光軸方向(図2及び図3の左右方向)に移動可能になっている。コリメートレンズ14の位置は、光ピックアップ1が対応する光ディスク種の変更やレイヤージャンプ等に応じて適宜移動される。このようにコリメートレンズ14を光軸方向に移動可能とするのは、対物レンズ16に入射する光の収束・発散度合いを調節して、球面収差の影響を適切に抑制するためである。
例えば、BDには、厚み方向に複数の情報記録層を有するものがある。情報の読み取り等の対象となる情報記録層が異なると、カバー層の厚みの違いが原因となって球面収差の発生量が変動する。また、特にBDに対応する場合には、対物レンズ16が樹脂製であると温度変化に伴う球面収差の発生量の変動が無視できなくなる。このような理由等のために、例えば光ピックアップ1がBDに対応する場合には、球面収差を補正する手段が必要となる。レンズ駆動装置30は、球面収差補正機構として光ピックアップ1に導入されている。
なお、レンズ駆動装置30は、コリメートレンズ14を光軸方向に移動できればよく、その構成は特に限定されるものではない。レンズ駆動装置30としては、例えば、駆動源にモータを用いてリードスクリュを回転し、このリードスクリュの回転を光軸方向に平行な直線方向の動きに変換する構成のもの等、公知の種々の構成が適用されてよい。
立ち上げミラー15は、コリメートレンズ14からの光を反射して、光の進行方向を変更する。図2及び図3においては、立ち上げミラー15によって反射された光は、紙面手前側に向かう方向に進行する。
対物レンズ16は、立ち上げミラー15に対して離間配置され(図2及び図3では立ち上げミラー15の手前側にある)、立ち上げミラー15からの光を光ディスクの情報記録層(不図示)に集光する。なお、対物レンズ16は、図1に示すように、対物レンズアクチュエータ20に搭載された状態でピックアップベース10上に配置される。対物レンズアクチュエータ20は、対物レンズ16をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能とする装置である。フォーカス方向は、光ディスクに接離する方向である。また、トラッキング方向は、光ディスクの半径方向に平行な方向である。
光ピックアップ1においては、情報の読み取り等を行う際に、対物レンズ16の焦点位置が常に光ディスクの情報記録層に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取り等を行う際に、対物レンズ16によって光ディスクの情報記録層に集光される光スポットの位置が、光ディスクのトラックに常に追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。対物レンズアクチュエータ20は、例えば、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に用いられる。
対物レンズアクチュエータ20は、図1に示されるように、対物レンズ16を保持するレンズホルダ21を有し、レンズホルダ21をワイヤ22で揺動可能に支持する構成のものである。そして、対物レンズアクチュエータ20は、コイル及び磁石を利用して発生させた力でレンズホルダ21を動かす(すなわち対物レンズ16を動かす)ものである。このようなタイプの対物レンズアクチュエータは公知であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。なお、対物レンズアクチュエータは、他のタイプ(例えば軸摺動型)のものであっても構わない。
次に、復路の構成について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ1の復路1bの構成を示す概略平面図である。図4に示すように、光ピックアップ1の復路1bを構成する部材には、第1の光学素子131と、コリメートレンズ14と、立ち上げミラー15と、対物レンズ16と、受光素子17と、が含まれる。なお、受光素子17以外は、往路1aを構成する部材と共用されている。
第1の半導体レーザ11から出射されて光ディスクで反射された第1の反射光11bと、第2の半導体レーザ12から出射されて光ディスクで反射された第2の反射光12bとは、同一の経路(光路)を辿って受光素子17に至る。すなわち、これらの反射光11b、12bは、対物レンズ16を透過し、立ち上げミラー15で反射され、コリメートレンズ14を透過する。コリメートレンズ14を透過した反射光11b、12bは、その一部が第1の光学素子131を屈折透過して、受光素子17に集光される。
受光素子17は、受光した光信号を電気信号に変換する光電変換手段として機能する。受光素子17から出力された電気信号は図示しない信号処理部に送られ、この信号処理部によって、再生信号、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号等が生成される。FE信号に基づいて上述のフォーカシング制御が行われ、TE信号に基づいて上述のトラッキング制御が行われる。
なお、平行平板状に形成される第1の光学素子131が反射光11b、12bの光軸に対して傾いているために、反射光11b、12bには非点収差が与えられる。このようにして与えられる非点収差のために、シリンドリカルレンズ等の非点収差付与手段を配置しなくても、非点収差法によるFE信号を得られる。また、TE信号は、プッシュプル法によって得てもよいが、場合によっては、回折素子(グレーティング)やホログラム素子を適所に配置して、別の方法で得られてもよい。
以上のように構成される光ピックアップ1では、第1の半導体レーザ11から出射される光の光軸と、第2の半導体レーザ12から出射される光の光軸とを、ダイクロイックプロイズム等の高価な光学部品を使用することなく、安価な光学部材で実現している。このために、光ピックアップの製造コストを抑制できる。
また、光ピックアップ1では、第1の半導体レーザ11から出射される光は、平行平板状に設けられる第1の光学素子131に入射角0°で入射(板面に垂直に入射)し、光路上で非点収差やコマ収差を発生することなく対物レンズ16へと至る。このために、第1の半導体レーザ11から出射された光は、光ディスク上に良質の光スポットを形成できる。
また、光ピックアップ1では、平行平板状に設けられる第2の光学素子132は、その法線が第2の半導体レーザ12から出射される光の光軸に対して所定の角度(角度α)だけ傾けられている。この所定の角度が、第2の半導体レーザ12が有する非点収差を相殺或いは低減するように構成されることで、第2の半導体レーザ11から出射されて対物レンズ16へと至る光に発生する非点収差は所望のレベルにできる。また、第2の光学素子132が上述のように傾けられることでコマ収差が発生する。しかしながら、第2の半導体レーザが有する非点収差を相殺するために必要となる傾け角は小さくて済むために、第2の光学素子132の厚みを適切に構成することで、上記コマ収差の発生量は低く抑えることができる。すなわち、光ピックアップ1では、第2の半導体レーザ12から出射された光も、光ディスク上に良質の光スポットを形成できる。
本実施形態の光ピックアック1では、以上の説明からわかるように非点収差やコマ収差を抑制するための機構を別途用意しなくてもよいために、部品点数を抑制できる。また、往路において光軸一致手段として機能する平行平板状の光学素子を、復路において非点収差付与手段として利用しているために、別途シリンドリカルレンズ等を配置する必要がない。この点からも、光ピックアップ1は部品点数を抑制できると言える。
本実施形態の光ピックアップ1は、上述のように、部品コストを抑制しつつ、収差の影響を適切に抑制して光ピックアップの性能低下を防ぐことが可能になっている。そして、このような光ピックアップ1は、光ディスクの特性に多少のばらつきがあっても対応できるために、ユーザにとっても便利である。
以上に示した実施形態は本発明の例示であり、本発明の光ピックアップは、以上に示した実施形態の構成に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、以上の実施形態では、対物レンズ16はBDに対応する場合とDVDに対応する場合との両方で使用可能に設けられている。ただし、本発明の光ピックアップは、この構成に限定される趣旨ではない。図5に示すように、BDに対応する場合とDVDに対応する場合とで、使用する対物レンズが異なる構成(換言すると、光ピックアップが備える対物レンズが複数である構成)とされてもよい。なお、図5において、以上に示した実施形態と重複する部分には同一の符号を付している。重複する部分については、説明を省略する。
図5において、符号16aはBD用の対物レンズであり、符号16bはDVD用の対物レンズである。図5の構成では、対物レンズが2つとされたことに対応して、2つの立ち上げミラー15a、15bを有する構成になっている。対物レンズ16aの下方に配置される立ち上げミラー15aは、BD用のレーザ光を反射し、DVD用のレーザ光を透過するダイクロイックミラーとしてよい。対物レンズ16bの下方に配置される立ち上げミラー15bは、DVD用のレーザ光を全て反射するミラーであってよい。
また、以上に示した実施形態では、光ピックアップ1がBD及びDVDの2種類の規格の光ディスクに対応する構成とした。ただし、本発明の光ピックアップは、この構成に限定される趣旨ではなく、本発明の光ピックアップは3種類以上の規格の光ディスクに対応するものであってよい。また、2種類の規格の光ディスクに対応する場合において、BD及びDVD以外の組み合わせの光ディスクに対応するものであってよい。対応する光ディスクに例えばBDを含まないような場合、コリメートレンズ14が抹消されても構わない。
図6に、本発明がBD、DVD、CDの3種類の規格の光ディスクに対応する場合の構成例を示す。なお、図6において、以上に示した実施形態と重複する部分には同一の符号を付している。重複する部分については説明を省略する。第2の半導体レーザ12´は、DVD用の波長(例えば650nm体)のレーザ光と、CD用の波長(例えば780nm帯)のレーザ光を切り替えて出射する。
DVD用のレーザ光を出射する発光点と、CD用のレーザ光を出射する発光点は位置がずれている。このために、2つのレーザ光は、受光素子17に至るまで、光軸がずれた状態になる。図6に示す構成では、実線がDVD用(一部、BD用)のレーザ光の光軸に該当し、破線がCD用のレーザ光の光軸に該当する。光軸一致手段13は、BD用のレーザ光(第1の半導体レーザ11から出射される)の光軸と、DVD用のレーザ光の光軸を一致させる機能を有する。しかし、光軸一致手段13は、BD用のレーザ光の光軸と、CD用のレーザ光の光軸は一致させない。この構成では、DVD用のレーザ光を出射する発光点が本発明の第2の光源に該当することになる。
また、以上の実施形態においては、光軸一致手段13を構成する2つの光学素子131、132が平行平板状に形成される構成とした。しかしながら、これらの光学素子は、場合によっては、断面視台形状等、他の形状に変更されても構わない。
1 光ピックアップ
1a 往路
1b 復路
11 第1の半導体レーザ(第1の光源)
11a 第1の波長光
11b 第1の反射光
12 第2の半導体レーザ(第2の光源)
12a 第2の波長光
12b 第2の反射光
13 光軸一致手段
14 コリメートレンズ
16、16a、16b 対物レンズ
131 第1の光学素子
131a 第1の反射面
132 第2の光学素子
132a 第2の反射面

Claims (5)

  1. 光源からの光を光記録媒体へと導く往路と、前記光記録媒体で反射された反射光を受光素子へと導く復路と、を備える光ピックアップであって、
    前記光源には、互いに異なる波長の光を出射する第1の光源及び第2の光源が含まれ、
    前記往路には、前記第1の光源から出射される第1の波長光と、前記第2の光源から出射される第2の波長光と、の光軸を一致させる光軸一致手段が含まれ、
    前記光軸一致手段には、第1の光学素子と第2の光学素子とが含まれ、
    前記第1の光学素子には、前記第1の波長光の一部を反射するとともに、前記第2の波長光の少なくとも一部を反射する第1の反射面が含まれ、
    前記第2の光学素子には、前記第1の波長光の少なくとも一部を反射する第2の反射面が含まれ、
    前記第1の反射面を透過後、前記第2の反射面、前記第1の反射面の順でそれぞれ反射された前記第1の波長光の光軸と、前記第2の反射面を透過後、前記第1の反射面で反射された前記第2の波長光の光軸と、が一致していることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記第1の光学素子と前記第2の光学素子とは、互いに対向配置される前記第1の反射面と前記第2の反射面とのなす角が第1の角度となるように配置され、
    前記第1の光源は、前記第1の波長光が前記第1の反射面を透過する際に、入射角0°で前記第1の反射面に入射するように配置され、
    前記第2の光源は、前記第2の波長光の前記第1の反射面への入射角が第2の角度となるように配置され、
    前記第1の角度は、前記第2の角度の半値であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は平行平板状に設けられ、
    前記第2の光学素子は、前記第2の波長光の入射角が0°より大きな所定の角度となるように傾けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記第1の光源から出射されて前記光記録媒体で反射された第1の反射光と、前記第2の光源から出射されて前記光記録媒体で反射された第2の反射光とが、いずれも、前記第1の光学素子を透過して前記受光素子に至ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ。
  5. 前記光源からの光を前記光記録媒体上に集光する対物レンズと、
    前記光軸一致手段と前記対物レンズとの間の光路上に配置されて、光軸方向に移動可能なコリメートレンズと、を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ。
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