JP2001006205A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2001006205A
JP2001006205A JP11174182A JP17418299A JP2001006205A JP 2001006205 A JP2001006205 A JP 2001006205A JP 11174182 A JP11174182 A JP 11174182A JP 17418299 A JP17418299 A JP 17418299A JP 2001006205 A JP2001006205 A JP 2001006205A
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axis
optical element
optical
laser
flat
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JP11174182A
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English (en)
Inventor
Hideki Asakawa
英樹 浅川
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Akai Electric Co Ltd
Original Assignee
Akai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品コストや組み立てコストを低減でき、全
体を安価にできる光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 2個のレーザ光源21a,29からのレーザビ
ームの光軸を一致させる光軸一致手段を、同じ板厚の第
1の平板光学素子22と第2の平板光学素子23とを用い、
一方のレーザ光源21a からのレーザビームの光軸をZ
軸、該Z軸と直交する平面内で互いに直交する軸をX軸
およびY軸とするとき、第1の平板光学素子22はその法
線がZ軸と平行な状態からY軸周りに角度θ傾けて配置
し、第2の平板光学素子23はその法線がZ軸と平行な状
態からX軸周りに角度θ傾けて配置して、一方のレーザ
光源21a からのレーザビームを第1の平板光学素子22お
よび第2の平板光学素子23を順次屈折透過させ、他方の
レーザ光源29からのレーザビームを第2の平板光学素子
23で反射させるようにして光軸を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDのよ
うな基板厚の異なるディスク状記録媒体(以下、光ディ
スクと言う)に対して情報を記録したり、あるいはこの
ような光ディスクに記録されている情報を再生するのに
用いる光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CDやDVDのような基板厚の異
なる光ディスクに対して情報の記録/再生を行う光ピッ
クアップ装置として、例えば、発振波長の異なるレーザ
ビームを出射する2個のレーザ光源と共通の1個の対物
レンズとを用いるものや、発振波長の異なるレーザビー
ムを出射する2個のレーザ光源と各レーザ光源に対応す
る2個の対物レンズとを用いるものがある。これらの光
ピックアップ装置では、2個のレーザ光源から出射され
るレーザビームの光軸を光学素子により一致させるよう
にし、基板厚に対応する発振波長のレーザ光源を選択駆
動して、そのレーザビームを対物レンズを経て光ディス
クに照射するようにしている。なお、2個の対物レンズ
を用いる光ピックアップ装置においては、基板厚に応じ
た発振波長のレーザ光源の選択に同期して、対応する対
物レンズをアクチュエータ等により切り替えて使用する
ようにしている。
【0003】図6は、従来の光ピックアップ装置の一例
を示すものである。この光ピックアップ装置は、発振波
長の異なるレーザビームを出射する2個のレーザユニッ
ト4a,4bと、これら2個のレーザユニット4a,4
bから出射されるレーザビームの光軸を一致させるため
のダイクロイックプリズム3とを有している。レーザユ
ニット4a,4bの各々は、レーザ発光部、フォトディ
テクタおよびホログラム素子を一体的に設けて構成され
ている。
【0004】また、ダイクロイックプリズム3は、波長
選択性光学素子で、直角三角形を底面とする合同な三角
柱を波長選択膜を介して貼り合わせて直方体、もしくは
立方体形状に形成されている。このダイクロイックプリ
ズム3は、その特性上、ある一定波長域のレーザビーム
は、その貼り合わせ面で反射させ、他の波長域のレーザ
ビームは貼り合わせ面を透過させる機能を有しており、
またレーザビームを入射面に対して垂直に入射させるこ
とで、素子内で非点隔差が生じないようになっている。
【0005】図6に示す光ピックアップ装置では、一方
のレーザユニット4aから拡散して出射されるレーザビ
ームを、ダイクロイックプリズム3に入射させてその波
長選択膜を透過させた後、コリメータレンズ5で平行な
ビームに変換し、この平行ビームを立ち上げミラー6で
反射させて対物レンズ7により対応する基板厚の光ディ
スク8、例えばCDに集光させるようにしている。ま
た、光ディスク8で反射され、情報トラックの信号ピッ
トにより変調を受けた反射レーザビームは、往路と逆の
経路を辿って、対物レンズ7、立ち上げミラー6および
コリメータレンズ5を経てダイクロイックプリズム3に
入射させ、該ダイクロイックプリズム3の波長選択膜を
透過させて非点隔差を生じることなくレーザユニット4
aに入射させている。レーザユニット4aに入射した反
射レーザビームは、レーザユニット4aのホログラム素
子で回折して往路と分離してフォトディテクタで受光
し、その受光出力に基づいて再生信号やサーボ信号を得
るようにしている。
【0006】また、他方のレーザユニット4bから拡散
して出射されるレーザビームは、ダイクロイックプリズ
ム3に入射させてその波長選択膜で反射させることによ
り、上記一方のレーザユニット4aから出射されるレー
ザビームの光軸と一致させ、このダイクロイックプリズ
ム3で反射されるレーザビームを、コリメータレンズ5
で平行なビームに変換して、立ち上げミラー6を経て対
物レンズ7により対応する基板厚の光ディスク8、例え
ばDVDに集光させるようにしている。また、光ディス
ク8からの反射レーザビームは、往路と逆の経路を辿っ
て、対物レンズ7、立ち上げミラー6およびコリメータ
レンズ5を経てダイクロイックプリズム3に入射させ
て、その波長選択膜で反射させて非点隔差を生じること
なくレーザユニット4bに入射させ、該レーザユニット
4bにおいてホログラム素子で回折して往路と分離して
フォトディテクタで受光し、その受光出力に基づいて再
生信号やサーボ信号を得るようにしている。
【0007】図7は、従来の光ピックアップ装置の他の
例を示すものである。この光ピックアップ装置は、発振
波長の異なるレーザビームを出射するレーザダイオード
9およびレーザユニット19と、これらレーザダイオー
ド9およびレーザユニット19から出射されるレーザビ
ームの光軸を一致させるためのダイクロイックミラー1
2とを有している。レーザユニット19は、図6に示し
たレーザユニット4a,4bと同様、レーザ発光部、フ
ォトディテクタおよびホログラム素子を一体的に設けて
構成されている。
【0008】この光ピックアップ装置では、レーザダイ
オード9から拡散して出射される直線偏光のレーザビー
ムを、偏光ビームスプリッタ10にP偏光で入射させて
該偏光ビームスプリッタ10を透過させ、その透過光を
コリメータレンズ11で平行ビームとした後、ダイクロ
イックミラー12を透過させて1/4波長板13に入射
させて円偏光ビームに変換し、この円偏光ビームを立ち
上げミラー14を経て対物レンズ15により対応する基
板厚の光ディスク16、例えばCDに集光させるように
している。また、光ディスク16で反射され、情報トラ
ックの信号ピットにより変調を受けた反射レーザビーム
は、往路と逆の経路を辿って、対物レンズ15および立
ち上げミラー14を経て1/4波長板13に入射させて
往路の偏光と直交するS偏光に変換し、そのS偏光の反
射レーザビームをダイクロイックミラー12を透過させ
た後、コリメータレンズ11を経て偏光ビームスプリッ
タ10に入射させて、該偏光ビームスプリッタ10で反
射させて往路と分離し、この偏光ビームスプリッタ10
で往路と分離された反射レーザビームを、シリンドリカ
ルレンズ17で非点隔差を与えてフォトダイオードを有
する光検出器18で受光して、再生信号やサーボ信号を
得るようにしている。
【0009】また、レーザユニット19から拡散して出
射されるレーザビームは、カップリングレンズ20で拡
散する角度を変更して、ダイクロイックミラー12で反
射させることにより、上記のレーザダイオード9から出
射されるレーザビームの光軸と一致させて、同一光路を
経て対応する光ディスク16、例えばDVDに照射し、
その反射レーザビームを、往路と逆の経路を辿ってダイ
クロイックミラー12で反射させて非点隔差を生じるこ
となくレーザユニット19に入射させることにより再生
信号やサーボ信号を得るようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した従来の光ピックアップ装置にあっては、高価なダ
イクロイックプリズム3を用いて2個のレーザユニット
4a,4bの光軸を一致させるようにしているため、部
品コストが上がり、全体が高価になるという問題があ
る。
【0011】また、図7に示した従来の光ピックアップ
装置にあっては、使用する光学素子の部品点数が多く、
偏光ビームスプリッタ10も高価であるため、組み立て
コストおよび部品コストがかかり、全体が高価になると
いう問題がある。
【0012】したがって、かかる点に鑑みてなされた本
発明の目的は、部品コストや組み立てコストを低減で
き、全体を安価にできる光ピックアップ装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、発振波長の異なるレーザビ
ームを出射する2個のレーザ光源を有し、これら2個の
レーザ光源から出射されるレーザビームを、光軸一致手
段により光軸を一致させてディスク状記録媒体に照射す
るようにした光ピックアップ装置において、前記光軸一
致手段は、同じ板厚の第1の平板光学素子と第2の平板
光学素子とを有し、一方のレーザ光源から出射されるレ
ーザビームの光軸をZ軸、該Z軸と直交する平面内で互
いに直交する軸をX軸およびY軸とするとき、前記第1
の平板光学素子はその法線がZ軸と平行な状態からY軸
周りに角度θ傾けて配置し、前記第2の平板光学素子は
その法線がZ軸と平行な状態からX軸周りに角度θ傾け
て配置して、前記一方のレーザ光源から出射されるレー
ザビームを前記第1の平板光学素子および前記第2の平
板光学素子を順次屈折透過させ、他方のレーザ光源から
出射されるレーザビームを前記第2の平板光学素子で反
射させるようにして、これら2個のレーザ光源から出射
されるレーザビームの光軸を一致させるように構成した
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項1に係る発明によると、光軸一致手
段を同じ板厚の第1,第2の平板光学素子を用いて構成
するので部品コストを低減することが可能になる。ま
た、第1,第2の平板光学素子は、一方のレーザ光源か
らのレーザビームの光軸に対して互いに直交する軸周り
に等しい角度θ傾いて配置すればよいので、組み立てが
簡単になると共に、これらの光学素子で生じる迷光がレ
ーザ光源に直接入射するのも有効に防止でき、S/Nを
向上させることが可能になる。さらに、第1の平板光学
素子を、一方のレーザ光源に対する往復光路分離素子と
しても作用させたり、あるいは一方のレーザ光源の往復
光路に対する他方のレーザ光源の復路分離素子としても
作用させたり、第2の平板光学素子を、一方あるいは他
方のレーザ光源の光ディスクからの反射レーザビームに
サーボ信号検出用の非点隔差を発生させる素子としも作
用させることができるので、全体の部品点数を少なくで
き、したがって組み立てコストも低減でき、全体を安価
にすることが可能となる。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップ装置において、前記第1の平板光学素子
をハーフミラーとし、前記第2の平板光学素子をダイク
ロイックミラーとしたことを特徴とするものである。
【0016】このように構成すると、第1の平板光学素
子を、一方のレーザ光源に対する往復光路分離素子とし
ても作用させることができ、また、第2の平板光学素子
を、一方のレーザ光源の光ディスクからの反射レーザビ
ームにサーボ信号検出用の非点隔差を発生させる素子と
しも作用させることができることになる。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップ装置において、前記第1の平板光学素子
をダイクロイックミラーとし、前記第2の平板光学素子
をハーフミラーとしたことを特徴とするものである。
【0018】このように構成すると、第1の平板光学素
子を、一方のレーザ光源の往復光路に対する他方のレー
ザ光源の復路分離素子としても作用させることができ、
また、第2の平板光学素子を、他方のレーザ光源の光デ
ィスクからの反射レーザビームにサーボ信号検出用の非
点隔差を発生させる素子としも作用させることができる
ことになる。
【0019】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップ装置において、前記第1の平板光学素子
を平板ガラスとし、前記第2の平板光学素子をダイクロ
イックミラーとしたことを特徴とするものである。
【0020】このように構成すれば、第1の平板光学素
子としてハーフミラーを用いる場合よりも、全体をさら
に安価にすることが可能となる。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
光ピックアップ装置において、前記平板ガラスの表面に
反射防止膜を設けたことを特徴とする。
【0022】このように、平板ガラスに反射防止膜を設
ければ、平板ガラスでの反射を有効に防止できるので、
レーザ光源等への迷光による影響をより低減することが
可能となる。
【0023】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の光ピックアップ装置において、前記第1
の平板光学素子および前記第2の平板光学素子の傾き角
度θを45°としたことを特徴とするものである。
【0024】このようにすれば、高い透過率が得られ、
レーザビームの利用効率を高めることが可能になると共
に、組み立ても比較的容易に行うことが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る光
ピックアップ装置の第1実施の形態の構成を示すもので
ある。この光ピックアップ装置は、発振波長の異なるレ
ーザビームを出射するレーザダイオード21aおよびレ
ーザユニット29と、これらレーザダイオード21aお
よびレーザユニット29から出射されるレーザビームの
光軸を一致させるためのダイクロイックミラー23とを
有している。レーザユニット29は、従来例で説明した
と同様に、レーザ発光部、フォトディテクタおよびホロ
グラム素子を一体的に設けて構成されている。
【0026】レーザダイオード21aから拡散して出射
されるレーザビームは、同一基板厚のハーフミラー22
およびダイクロイックミラー23を順次屈折透過させた
後、コリメータレンズ24で平行ビームとし、さらに立
ち上げミラー25で反射させて対物レンズ26により対
応する基板厚の光ディスク27、例えばCDに集光させ
るようにする。
【0027】ここで、ハーフミラー22およびダイクロ
イックミラー23の配置について、図2(a),(b)
および(c)に示す部分斜視図を参照して説明する。図
2(a)〜(c)において、レーザダイオード21aか
らのレーザビームの光軸をZ軸とし、このZ軸に直交す
る平面内で互いに直交する軸をX軸およびY軸とすると
き、ハーフミラー22は、その法線が図2(a)に示す
ようにZ軸と平行な状態から、図2(b)に示すように
透過率がほぼ50%となるようにY軸周りに角度θ傾け
て、図2(c)に示すように配置する。また、ダイクロ
イックミラー23は、その法線が図2(a)に示すよう
にZ軸と平行な状態から、図2(b)に示すようにハー
フミラー23の取り付け姿勢をZ軸周りに90°回転さ
せた姿勢となるようにX軸周りに角度θ傾けて、図2
(c)に示すように配置する。なお、図1では、ハーフ
ミラー22およびダイクロイックミラー23を簡略化し
て示すと共に、ダイクロイックミラー23は、ハーフミ
ラー22の姿勢をZ軸周りに180°回転させた姿勢で
示している。
【0028】このように、ハーフミラー22およびダイ
クロイックミラー23を、基板厚を同じにして上記のよ
うに配置すれば、レーザダイオード21aからのレーザ
ビームは、ハーフミラー22を屈折透過する際にX軸成
分に非点隔差が生じ、さらにダイクロイックミラー23
を屈折透過する際にY軸成分に非点隔差生じて、全体と
して非点隔差が打ち消されるので、光ディスク27上に
円形のスポットを形成することができる。
【0029】光ディスク27で反射され、情報トラック
の信号ピットにより変調を受けた反射レーザビームは、
往路と逆の経路を辿って、対物レンズ26および立ち上
げミラー25を経てコリメータレンズ24で収束し、さ
らにダイクロイックミラー23を屈折透過させた後、ハ
ーフミラー22でほぼ50%を反射させてフォトディテ
クタ28で受光して再生信号およびサーボ信号を得るよ
うにする。ここで、フォトディテクタ28に入射する反
射レーザビームは、ダイクロイックミラー23を屈折透
過する際に、Y軸成分に非点隔差が生じるので、この非
点隔差を利用してフォーカスエラー信号を含むサーボ信
号を得ることができる。
【0030】一方、レーザユニット29から拡散して出
射されるレーザビームは、ダイクロイックミラー23で
反射させることにより、上記のレーザダイオード21a
から出射されるレーザビームの光軸と一致させて、同一
光路を経て対応する光ディスク27、例えばDVDに照
射し、その反射レーザビームを、往路と逆の経路を辿っ
てダイクロイックミラー23で反射させて非点隔差を生
じることなくレーザユニット29に入射させることによ
り再生信号やサーボ信号を得るようにする。
【0031】この実施の形態によれば、平板状のダイク
ロイックミラー23を用いて、レーザダイオード21a
から出射されるレーザビームと、レーザユニット29か
ら出射されるレーザビームとの光軸を一致させるように
したので、ダイクロイックプリズムを用いる場合に比べ
て部品コストを低減できる。また、図7に示した構成と
比較して、使用する光学素子の部品点数を少なくできる
と共に、高価な偏光ビームスプリッタも不要となる。し
たがって、部品コストおよび組み立てコストを低減で
き、全体を安価にできる。さらに、ハーフミラー22お
よびダイクロイックミラー23は、光軸に対して角度θ
傾けて配置されるので、これらの光学素子で生じる迷光
がレーザダイオード21aやレーザユニット29に直接
戻るのを有効に防止でき、S/Nを向上できると共に、
それらの配置にあたっては、レーザビームの光軸と一致
させるような光学的中心を必要とせず、光軸に対する傾
き角θだけを管理すればよいので、簡単に組み立てるこ
とができる。
【0032】図3は、本発明に係る光ピックアップ装置
の第2実施の形態の構成を示すものである。この光ピッ
クアップ装置は、第1実施の形態において、ハーフミラ
ーとダイクロイックミラーとの配置を入れ換えると共
に、レーザダイオードとレーザユニットとの配置を入れ
換えたものである。
【0033】すなわち、レーザダイオード30から拡散
して出射されるレーザビームは、ハーフミラー31でほ
ぼ50%反射させた後、コリメータレンズ32で平行ビ
ームとし、さらに立ち上げミラー25で反射させて対物
レンズ26により対応する基板厚の光ディスク27、例
えばCDに集光させるようにする。
【0034】また、光ディスク27で反射され、情報ト
ラックの信号ピットにより変調を受けた反射レーザビー
ムは、往路と逆の経路を辿って、対物レンズ26および
立ち上げミラー25を経てコリメータレンズ32で収束
し、さらにハーフミラー31をほぼ50%屈折透過させ
た後、ダイクロイックミラー33で反射させてフォトデ
ィテクタ34で受光して再生信号およびサーボ信号を得
るようにする。ここで、フォトディテクタ34に入射す
る反射レーザビームは、ハーフミラー31を屈折透過す
る際に、Y軸成分に非点隔差が生じるので、この非点隔
差を利用してフォーカスエラー信号を含むサーボ信号を
得ることができる。
【0035】一方、レーザユニット35から拡散して出
射されるレーザダイオード30とは発振波長のことなる
レーザビームは、同一基板厚のダイクロイックミラー3
3およびハーフミラー31を順次屈折透過させて上記の
レーザダイオード30から出射されるレーザビームの光
軸と一致させた後、同一光路を経て対応する光ディスク
27、例えばDVDに照射し、その反射レーザビーム
を、往路と逆の経路を辿ってレーザユニット35に入射
させることにより再生信号やサーボ信号を得るようにす
る。
【0036】ここで、ダイクロイックミラー33および
ハーフミラー31は、第1実施の形態と同様に、光軸
(Z軸)に関して互いに90°回転した位置関係で配置
されているので(図3では、簡略化のため、180°回
転させた状態で示している)、往路および復路において
ダイクロイックミラー33およびハーフミラー31での
非点隔差は互いに相殺される。したがって、レーザユニ
ット35では、ダイクロイックミラー33やハーフミラ
ー31での非点隔差に影響されることなく、再生信号や
サーボ信号を得ることができる。
【0037】したがって、第2実施の形態においても、
上記第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】図4は、本発明に係る光ピックアップ装置
の第3実施の形態の構成を示すものである。この光ピッ
クアップ装置は、第1実施の形態において、レーザダイ
オードに代えてレーザユニット21bを用い、ハーフミ
ラーに代えて板ガラス36を用いて、板ガラス36で、
レーザユニット21bからのレーザビームに対してダイ
クロイックミラー23で生じる非点隔差を相殺するよう
な非点隔差を発生させるようにしたものである。ここ
で、板ガラス36は、例えばBK7を用いて形成し、好
ましくはその両表面に反射防止膜を設ける。
【0039】図5は、反射防止膜を有しないBK7の反
射率および透過率の入射角依存性を示すものである。縦
軸は反射率および透過率を示し、横軸は入射角を示して
いる。また、TpおよびRpはP偏光の透過率および反
射率を示し、TsおよびRsはS偏光の透過率および反
射率を示している。図5から明らかなように、反射防止
膜を有しなくても、入射角が45°付近では、P偏光透
過率Tpがほぼ100%、P偏光反射率Rpがほぼ0%
となるので、BK7を用いて板ガラス36を形成するこ
とにより、レーザビームの大部分を透過させることがで
きる。
【0040】したがって、第3実施の形態によれば、第
1実施の形態のハーフミラーを用いる場合と比較して、
より安価にできると共に、レーザユニット21bからの
レーザビームの利用効率を高めることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、同じ板厚の第1,第2
の平板光学素子を用い、これらを一方のレーザ光源から
のレーザビームの光軸に対して互いに直交する軸周りに
等しい角度θ傾いて配置して光軸一致手段を構成したの
で、部品コストを低減できると共に、全体の部品点数も
少なく、組み立てコストも低減できるので、安価な光ピ
ックアップ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置の第1実施の
形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示すハーフミラーおよびダイクロイック
ミラーの配置手順を説明するための部分斜視図である。
【図3】本発明に係る光ピックアップ装置の第2実施の
形態の構成を示す図である。
【図4】同じく、第3実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図5】BK7の反射率および透過率の入射角依存性を
示す図である。
【図6】従来の光ピックアップ装置の一例を示す図であ
る。
【図7】同じく、他の例を示す図である。
【符号の説明】
21a レーザダイオード 21b レーザユニット 22 ハーフミラー 23 ダイクロイックミラー 24 コリメータレンズ 25 立ち上げミラー 26 対物レンズ 27 光ディスク 28 フォトディテクタ 29 レーザユニット 30 レーザダイオード 31 ハーフミラー 32 コリメータレンズ 33 ダイクロイックミラー 34 フォトディテクタ 35 レーザユニット 36 平板ガラス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月24日(1999.6.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ここで、ハーフミラー22およびダイクロ
イックミラー23の配置について、図2(a),(b)
および(c)に示す部分斜視図を参照して説明する。図
2(a)〜(c)において、レーザダイオード21aか
らのレーザビームの光軸をZ軸とし、このZ軸に直交す
る平面内で互いに直交する軸をX軸およびY軸とすると
き、ハーフミラー22は、その法線が図2(a)に示す
ようにZ軸と平行な状態から、図2(b)に示すように
透過率がほぼ50%となるようにY軸周りに角度θ傾け
て、図2(c)に示すように配置する。また、ダイクロ
イックミラー23は、その法線が図2(a)に示すよう
にZ軸と平行な状態から、図2(b)に示すようにハー
フミラー22の取り付け姿勢をZ軸周りに90°回転さ
せた姿勢となるようにX軸周りに角度θ傾けて、図2
(c)に示すように配置する。なお、図1では、ハーフ
ミラー22およびダイクロイックミラー23を簡略化し
て示すと共に、ダイクロイックミラー23は、ハーフミ
ラー22の姿勢をZ軸周りに180°回転させた姿勢で
示している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振波長の異なるレーザビームを出射す
    る2個のレーザ光源を有し、これら2個のレーザ光源か
    ら出射されるレーザビームを、光軸一致手段により光軸
    を一致させてディスク状記録媒体に照射するようにした
    光ピックアップ装置において、 前記光軸一致手段は、同じ板厚の第1の平板光学素子と
    第2の平板光学素子とを有し、 一方のレーザ光源から出射されるレーザビームの光軸を
    Z軸、該Z軸と直交する平面内で互いに直交する軸をX
    軸およびY軸とするとき、前記第1の平板光学素子はそ
    の法線がZ軸と平行な状態からY軸周りに角度θ傾けて
    配置し、前記第2の平板光学素子はその法線がZ軸と平
    行な状態からX軸周りに角度θ傾けて配置して、 前記一方のレーザ光源から出射されるレーザビームを前
    記第1の平板光学素子および前記第2の平板光学素子を
    順次屈折透過させ、他方のレーザ光源から出射されるレ
    ーザビームを前記第2の平板光学素子で反射させるよう
    にして、これら2個のレーザ光源から出射されるレーザ
    ビームの光軸を一致させるように構成したことを特徴と
    する光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の平板光学素子をハーフミラー
    とし、前記第2の平板光学素子をダイクロイックミラー
    としたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアッ
    プ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の平板光学素子をダイクロイッ
    クミラーとし、前記第2の平板光学素子をハーフミラー
    としたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアッ
    プ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の平板光学素子を平板ガラスと
    し、前記第2の平板光学素子をダイクロイックミラーと
    したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記平板ガラスの表面に反射防止膜を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の平板光学素子および前記第2
    の平板光学素子の傾き角度θを45°としたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ピックアップ
    装置。
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