JP2003030887A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

Info

Publication number
JP2003030887A
JP2003030887A JP2001213098A JP2001213098A JP2003030887A JP 2003030887 A JP2003030887 A JP 2003030887A JP 2001213098 A JP2001213098 A JP 2001213098A JP 2001213098 A JP2001213098 A JP 2001213098A JP 2003030887 A JP2003030887 A JP 2003030887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prism
laser light
incident
pickup device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001213098A
Other languages
English (en)
Inventor
Midori Kanetani
みどり 金谷
Takahiro Miura
隆博 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001213098A priority Critical patent/JP2003030887A/ja
Publication of JP2003030887A publication Critical patent/JP2003030887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数光源対応型の光ディスク記録再生装置に
おいて、部品点数を抑制でき、小型で安価な光学ピック
アップ装置を提供する。 【解決手段】 第1のプリズム810の入射面811に
入射した第1の波長を持つレーザ光(L1)は入射面8
11で屈折され、各プリズム810、820の接合面8
31を経て第2のプリズム820に入射し、プリズム接
合面831で屈折されて、第2のプリズム820の出射
面841から出射される。また、第2の波長を持つレー
ザ光(L2)は、第2のプリズム820の入射面821
から入射され、各プリズム810、820の接合面83
1に到達する。その接合面831の膜特性により全反射
された光は、そのままプリズム820内を通過し、第2
のプリズム820の出射面841から出射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長や強度が異な
るレーザ光を用いて光学記録媒体に対する信号の再生や
記録を行なうための光学ピックアップ装置に関し、特に
2つのレーザ光を1つの光路に合成して導くための光学
系にアナモルフィックプリズムを用いた光学ピックアッ
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CDやDVDといった仕様の
異なる光学ディスクを媒体として各種情報の記録や再生
を行なう装置が提供されており、最近では複数種類の光
学ディスクを併用することが可能な情報記録再生装置が
提案されている。そして、このような情報記録再生装置
に用いられる光学ピックアップ装置としては、波長や強
度が異なる複数種類のレーザ光を処理する機能のものが
必要となる。例えば、DVDについて記録や再生を行な
うには、特に記録時における出射パワーを大きくできる
レーザ光源(半導体レーザ)が必要であり、また、CD
の再生を行なうには、DVD用のレーザ光源に対して長
波長のレーザ光源(半導体レーザ)が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような波長や強度が異なる複数のレーザ光源を搭載した
光学ピックアップ装置では、従来のものに比べて部品点
数が増大し、光学系は複雑、大型化することになり、記
録再生装置における配置スペースの拡大や、コストアッ
プ等を招くという問題がある。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、複数光源対応型の光ディスク記録再生装
置において、部品点数を抑制でき、小型で安価な光学ピ
ックアップ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源
と、前記第1のレーザ光と異なる波長を有する第2のレ
ーザ光を出射する第2のレーザ光源と、互いに異なる屈
折率を有する第1のプリズムと第2のプリズムとを互い
に貼り合わせたアナモルフィックプリズムとを有し、前
記アナモルフィックプリズムの第1のプリズムによって
形成される第1の入射面から前記第1のレーザ光を入射
させて第1のプリズムと第2のプリズムとの接合面で透
過させるとともに、前記アナモルフィックプリズムの第
2のプリズムによって形成される第2の入射面から前記
第2のレーザ光を入射して第1のプリズムと第2のプリ
ズムとの接合面で反射させることにより、前記第1のレ
ーザ光と第2のレーザ光とを第2のプリズムによって形
成される出射面より出射させる光学ピックアップ装置で
あって、前記第1のプリズムの入射光に対する屈折率を
N1とし、前記第2のプリズムの入射光に対する屈折率
をN2とした場合、各屈折率がN1>N2であることを
特徴とする。
【0006】本発明の光学ピックアップ装置では、互い
に波長の異なる第1、第2のレーザ光を合成して1つの
光路に導く場合に、各レーザ光の制御を1つのアナモル
フィックプリズムによって行なうことができ、複雑な光
学系を用いることなく、部品点数の削減や小型化を達成
できる。また、このアナモルフィックプリズムにおい
て、プリズム接合面で透過させる第1のレーザ光の入射
面を設ける第1のプリズムの屈折率N1に対し、プリズ
ム接合面で反射させる第2のレーザ光の入射面を設ける
第2のプリズムの屈折率N2をN1>N2としたことに
より、アナモルフィックプリズムに対する2つのレーザ
光の入射角度を小さくすることが可能となる。したがっ
て、各レーザ光を出力する第1のレーザ光源と第2のレ
ーザ光源の位置を近接して配置することができ、また、
各レーザ光の入射角度を調整するための光学系の構成も
簡素化することができるため、各レーザ光源の配置スペ
ースの縮小や入射光学系の部品点数の削減及び配置スペ
ースの縮小が実現でき、光学ピックアップ装置の低コス
ト化や小型化を図ることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光学ピックア
ップ装置の実施の形態について説明する。この実施の形
態は、CD用とDVD用の2波長レーザ対応型光学ピッ
クアップ装置において、2つのレーザ光を1つの光路に
合成するための光学系に以下のようなアナモルフィック
プリズムを用いたものである。すなわち、このアナモル
フィックプリズムは、三角柱と四角柱とを貼り合わせ、
入射光に対する垂直方向から見た平面視形状が台形であ
り、このアナモルフィックプリズムに対して、波長の異
なる2つのレーザ光源からの出射光が入射される。そし
て、四角柱の入射光に対する屈折率をN1とし、蒸気三
角柱の入射光に対する屈折率をN2としたとき、N1>
N2とする。例えば、CDを再生する光源からの出射光
は、台形であるアナモルフィックプリズムの底辺部(三
角柱:屈折率N2)から入射させ、DVDを記録再生す
る光源からの出射光は、CDを再生する光源の出射光光
軸と鋭角となる方向から台形であるアナモルフィックプ
リズムの斜辺部(四角柱:屈折率N1)から入射させる
ものである。
【0008】図1は、本発明の実施の形態による光学ピ
ックアップ装置の概要を示す説明図である。図1に示さ
れているように、本発明の実施の形態による光学ピック
アップ装置は、レーザダイオード(第1のレーザ光源)
10、レーザモジュール(第2のレーザ光源)20、偏
光ビームスプリッタ30、マルチレンズ40、フォトデ
ィテクタ50、コリメータレンズ60、70、アナモル
フィックプリズム80、立ち上げミラー90、フロント
フォトディテクタ(図示せず)、対物レンズ(図示せ
ず)などを備えて構成されている。また、図2は、図1
に示す光学ピックアップ装置に設けられるアナモルフィ
ックプリズムを示す説明図であり、図3は、図2に示す
アナモルフィックプリズムのプリズム接合面の膜特性の
一例を示す説明図である。以下の説明において、まず、
図2及び図3に示すアナモルフィックプリズムの構成及
び機能について説明し、次に図1に示す光学ピックアッ
プ装置の構成及び機能について説明する。
【0009】一般に、半導体レーザはその活性層に平行
な軸と垂直な軸によって広がり角が異なるレーザ光を出
射する。従って、コリメータレンズ60、70によって
平行にされた光束の断面の強度分布は楕円形状を持って
いる。アナモルフィックプリズム80は、パワー効率の
よい光学ピックアップを達成するために、この楕円形状
を略円形状にビーム整形をするためのものである。
【0010】図2に示すように、アナモルフィックプリ
ズム80は、互いに異なる屈折率を有する第1のプリズ
ム810と第2のプリズム820とを互いに貼り合わせ
たものである。第1のプリズム810は四角柱状に形成
され、第2のプリズム820は三角柱状に形成され、ア
ナモルフィックプリズム80は第1、第2のプリズム8
10、820を貼り合わせることにより、全体として略
台形に近い断面形状を有する四角柱状に形成されてい
る。
【0011】そして、第1のプリズム810によって形
成される第1の入射面811から第1のレーザ光を入射
させて各プリズム810、820の接合面831で透過
させるとともに、第2のプリズム820によって形成さ
れる第2の入射面821から第2のレーザ光を入射して
各プリズム810、820の接合面831で反射させる
ことにより、第1のレーザ光と第2のレーザ光とを第2
のプリズム820によって形成される出射面841より
出射させる。第1の入射面811と第2の入射面821
はアナモルフィックプリズム80の隣接する面であり、
また、アナモルフィックプリズム80の台形の底面に第
2の入射面821が設けられ、台形の一方の側斜面に第
1の入射面811が設けられている。そして、第1の入
射面811と第2の入射面821のなす角θはθ<90
°(図示の例では約60°)に形成されている。
【0012】また、第1のプリズム810と第2のプリ
ズム820は入射光に対して異なる屈折率を有する材料
で形成されており、第1のプリズム810の入射光に対
する屈折率をN1とし、第2のプリズム820の入射光
に対する屈折率をN2とした場合、各屈折率がN1>N
2の関係となっている。また、各プリズム810、82
0の接合面831には、波長選択膜または偏光選択性膜
が配置され、第1、第2の入射面811、821から入
射した波長や偏光の異なるレーザ光を接合面831で合
成し、出射面841より1つの光路に導く。また、各プ
リズム810、820の接合面831は、図3に示すよ
うに、DVDの波長660nmに対するP偏光の透過率
TpとS偏光の透過率Tsが共に高く、CDの波長78
5に対するP偏光の透過率TpとS偏光の透過率Tsが
共に低くなるような特性の膜が設けられている。
【0013】次に、このような構成のアナモルフィック
プリズム80の作用について説明する。第1のプリズム
810の入射面811に入射した第1の波長を持つレー
ザ光(L1)は入射面811で屈折され、各プリズム8
10、820の接合面831を経て第2のプリズム82
0に入射する。ここで、各プリズム810、820の接
合面831で屈折されたレーザ光は、第2のプリズム8
20を通過し、第2のプリズム820の出射面841か
ら出射される。この過程で、図2の紙面に垂直な方向の
光束はそのままの大きさで、紙面に平行な方向の光束だ
けが広がることにより、楕円形状のビーム強度分布は略
円形状ビームとなる。この時、レーザ光の波長変動によ
る性能劣化を防ぐように、第1、第2のプリズム81
0、820の硝材、入射角度等の光学定数が定められて
いる。
【0014】また、第2の波長を持つレーザ光(L2)
は、第2のプリズム820の入射面821から入射さ
れ、各プリズム810、820の接合面831に到達す
る。その接合面831の膜特性により全反射された光
は、そのままプリズム820内を通過し、第2のプリズ
ム820の出射面841から出射される。以上の光路を
経て第1の波長を持つレーザ光と第2の波長を持つレー
ザ光は同じ光路上に合成される。また、第1のプリズム
810の硝材の屈折率をN1、第2のプリズム820の
硝材の屈折率N2とした場合、N1>N2とすることに
より、第1のレーザ光の入射方向と第2のレーザ光の入
射方向とを鋭角に設定でき、各レーザ光の光源を近接し
て配置することができるため、入射光学系を複雑化する
ことなく、各光源をコンパクトに配置でき、小型な光学
ピックアップ装置を構成できる。
【0015】図4は、本例のアナモルフィックプリズム
80との比較のために、N1<N2とした場合のアナモ
ルフィックプリズム80’の例を示している。図示のよ
うに、このアナモルフィックプリズム80’は、三角柱
状のプリズム810’、820’を貼り合わせたもので
あり、2つのレーザ光の入射角度が広角になるため、各
レーザ光の光源を離れて配置するか、あるいは入射光学
系を複雑化して光路を制御することで各光源を近接配置
するような工夫が必要となり、光学ピックアップ装置の
小型化や簡素化の妨げとなってしまう。これに対し、図
2に示す本例のアナモルフィックプリズム80では、容
易に小型化や部品点数の削減を達成することが可能とな
る。
【0016】次に、図1に示す光学ピックアップ装置の
詳細な構成及び動作について説明する。まず、第1の波
長(例えばDVD用)を持つレーザダイオード10から
発散放射された第1のレーザ光は、偏光ビームスプリッ
タ30に入射される。ここで偏光ビームスプリッタ30
の偏光膜はレーザ光の偏波方向(例えばP偏光)に合わ
せているため、この偏光ビームスプリッタ30を透過す
るレーザ光は何ら影響を受けずに透過するのみである。
続いて、コリメータレンズ60に入射したレーザ光は強
度分布が楕円形状をなす平行光に変換されるが、アナモ
ルフィックプリズム80を透過することにより楕円形状
から略円形状に変換される。
【0017】その後、立ち上げミラー90に入射したレ
ーザ光の一部は、フロントフォトディテクタの方向に透
過するとともに、残りのレーザ光は反射して図1の紙面
の上側に位置する1/4波長板(図示せず)に入射され
る。この1/4波長板では、入射されたレーザ光を円偏
光に変換して、対物レンズに入射させる。対物レンズ
は、入射したレーザ光を集光して、紙面に平行に配置さ
れている光ディスク上にスポットを形成する。光ディス
クからの反射光は、対物レンズで平行光とされ、1/4
波長板を透過し、今度は偏波面が往路光に対して90°
回転した方向を有する直線偏光(S偏光)になる。
【0018】その後、ミラー90で反射され、アナモル
フィックプリズム80に入射され、コリメータレンズ6
0で集束光とされたレーザ光は、再度偏光ビームスプリ
ッタ30に入射するが、ここでは偏光方向が異なるため
全反射される。マルチレンズ40に入射されたレーザ光
は、フォーカスサーボ制御用の非点収差が与えられ、フ
ォトディテクタ50に集光される。フォトディテクタ5
0は、内蔵する複数の受光部において入射されたレーザ
光を電気信号に変換し、後段の演算回路に出力すること
により、トラッキング信号、フォーカスエラー信号、及
び情報信号を検出することが可能になる。
【0019】次に、第2の波長(例えばCD用)を持つ
第2のレーザ光側の光学系について説明する。受光素子
と半導体レーザ光源との機能をもつレーザモジュール2
0から出射されたレーザ光がコリメートレンズ70で平
行光に変換され、アナモルフィックプリズム80に入射
する。そして、このアナモルフィックプリズム80のプ
リズム接合面の膜特性により全反射され、第1のレーザ
光と合成されて立ち上げミラー90へ導かれる。第1の
レーザ光と同様に立ち上げミラー90に入射したレーザ
光の一部はフロントフォトディテクタの方向に透過する
とともに、残りのレーザ光は反射して図1の紙面の上側
に位置する1/4波長板に入射される。この1/4波長
板では、入射されたレーザ光を円偏光に変換して対物レ
ンズに入射させる。
【0020】対物レンズは、入射されたレーザ光を集光
して、紙面に平行に配置されている光ディスク上に光ス
ポットを形成する。光ディスクからの反射光は、対物レ
ンズで平行光とされ、1/4波長板を透過し、今度は偏
波面が往路光に対して90°回転した方向を有する直線
偏光になる。その後、ミラー90で反射され、アナモル
フィックプリズム80に入射され、再び往路と同一の光
路を通り、レーザモジュール中の受光素子に受光され、
情報信号が検出される。
【0021】次に本発明の他の実施の形態について説明
する。図5は、本発明の他の実施の形態による光学ピッ
クアップ装置の概要を示す説明図であり、図6は、図5
に示す光学ピックアップ装置に設けられるアナモルフィ
ックプリズムのプリズム接合面の膜特性の一例を示す説
明図である。図1に示されているように、本発明の実施
の形態による光学ピックアップ装置は、レーザダイオー
ド(第1のレーザ光源)110、レーザモジュール(第
2のレーザ光源)120、偏光ビームスプリッタ13
0、マルチレンズ140、フォトディテクタ150、コ
リメータレンズ160、170、アナモルフィックプリ
ズム180、立ち上げミラー190、フロントフォトデ
ィテクタ(図示せず)、対物レンズ(図示せず)などを
備えて構成されている。
【0022】この光学ピックアップ装置は、第1の波長
(例えばDVD用)の光学系の往路は図1に示す例とほ
ぼ同じであるが、復路の光学系においては、第2の波長
(例えばCD用)を持つ光学系と一部共用化することを
可能とし、光学部品の共用化によって光学ピックアップ
装置の小型化と低コストを実現できるようにしたもので
ある。また、本例のアナモルフィックプリズム180
は、プリズム接合面の膜特性を除いて図2に示す基本的
に同一である。すなわち、本例のアナモルフィックプリ
ズム180におけるプリズム接合面は、図6に示すよう
に、DVDの波長660nmに対してS偏光の透過率T
sは低く、P偏光の透過率Tpだけが高くなり、CDの
波長785に対してはS偏光の透過率TsとP偏光の透
過率Tpが共に低くなるような特性の膜が設けられてい
る。
【0023】以下、この光学ピックアップ装置における
構成と動作について説明する。第1の波長を持つレーザ
ダイオード110から発散放射されたレーザ光は、コリ
メータレンズ160に入射された強度分布が楕円形状を
なす平行光に変換される。そして、アナモルフィックプ
リズム180を通過することにより楕円形状に変換され
る。このレーザ光は、立ち上げミラー190で反射さ
れ、図5の紙面の上側に位置する1/4波長板(図示せ
ず)に入射する。この1/4波長板は、入射されたレー
ザ光を円偏光に変換して対物レンズに入射させる。対物
レンズは、入射されたレーザ光を集光して、図5の紙面
に平行に配置されている光ディスク上に光スポットを形
成する。
【0024】そして、光ディスクからの反射光は、対物
レンズで平行光とされ、1/4波長板を通過し、今度は
偏波面が往路光に対して90°回転した方向を有する直
線偏光(S偏光)になる。その後、ミラー190で反射
されアナモルフィックプリズム180に入射させるが、
プリズム接合面の膜特性にて全反射される。コリメータ
レンズ170で集束光とされたレーザ光は、偏光ビーム
スプリッタ130に入射し、その膜特性により第1の波
長帯域において全反射される。マルチレンズ140に入
射されたレーザ光は、フォーカスサーボ制御用の非点収
差が与えられ、フォトディテクタ150に集光される。
フォトディテクタ150は、内蔵する複数の受光部にお
いて入射されたレーザ光を電気信号に変換し、後段の演
算回路に出力することにより、トラッキング信号、フォ
ーカスエラー信号及び情報信号を検出することが可能と
なる。
【0025】一方、受光素子と第2の波長(例えばCD
用)の半導体レーザ光源との機能をもつレーザモジュー
ル120から出射されたレーザ光は、まず偏光ビームス
プリッタ130に入射するが、第2の波長帯域において
は何ら影響を受けずに全透過される。その後の光路は図
1に示す例と同様である。コリメータレンズ170で平
行光に変換されアナモルフィックプリズム180に入射
する。そして、このアナモルフィックプリズム180の
プリズム接合面の膜特性により全反射され、立ち上げミ
ラー190へ導かれる。
【0026】続いて、立ち上げミラー180で反射され
たレーザ光は、図5の紙面の上側に位置する1/4波長
板に入射される。1/4波長板は、入射されたレーザ光
を円偏光に変換して、対物レンズに入射させる。対物レ
ンズは、入射されたレーザ光を集光して、図5の紙面に
平行に配置されている光ディスク上に光スポットを形成
する。光ディスクからの反射光は、対物レンズで平行光
とされ、1/4波長板を通過し、今度は偏波面が往路光
に対して90°回転した方向を有する直線偏光(S偏
光)になる。その後、ミラー190で反射され、アナモ
ルフィックプリズム180に入射される。再び往路と同
一の光路を通りレーザモジュール中の受光素子に受光さ
れ、情報信号が検出される。
【0027】また、本実施の形態において、ビームスプ
リッタ130の膜構成を変更すれば、構成部品点数を増
やさずに第2の波長側の光源系として受光素子と半導体
レーザ光源が一体化された高価なレーザモジュールでは
なく、安価なレーザ素子単体を使用することも可能であ
る。次に、この場合の作用について図5を用いて説明す
る。まず、第2の波長(例えばCD用)の半導体レーザ
光源から出射されたレーザ光は、まずビームスプリッタ
130に入射するが、レーザ光の偏波方向(例えばP偏
光)に合わせているため何ら影響を受けずに全透過され
る。コリメートレンズ170で平行光に変換され、アナ
モルフィックプリズム180に入射する。ここで、プリ
ズム接合面の膜特性により全反射され、立ち上げミラー
190へ導かれる。続いて、立ち上げミラー190で反
射されたレーザ光は、図5の紙面の上側に位置する1/
4波長板に入射される。1/4波長板は、入射されたレ
ーザ光を円偏光に変換して対物レンズに入射させる。対
物レンズは、入射されたレーザ光を集光して、図5の紙
面に平行に配置されている光ディスク上に光スポットを
形成する。
【0028】光ディスクからの反射光は、対物レンズで
平行光とされ、1/4波長板を通過し、今度は偏波面が
往路光に対して90°回転した方向を有する直線偏光
(S偏光)になる。その後、ミラーで反射されアナモル
フィックプリズム180に入射される。再び往路と同一
のコリメータレンズ170を通り、再び偏光ビームスプ
リッタ130に入射されるが、ここでは偏光方向が異な
るため全反射される。そして、マルチレンズ(第1波長
光学系と共用)140に入射されたレーザ光は、フォー
カスサーボ制御用の非点収差が与えられ、フォトディテ
クタ(第1波長光学系と共用)150に集光される。フ
ォトディテクタ150は、内蔵する複数の受光部におい
て入射されたレーザ光を電気信号に変換し、後段の演算
回路に出力することにより、トラッキング信号、フォー
カスエラー信号及び情報信号を検出することが可能とな
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学ピック
アップ装置では、互いに波長の異なる第1、第2のレー
ザ光を合成して1つの光路に導くためのアナモルフィッ
クプリズムにおいて、プリズム接合面で透過させる第1
のレーザ光の入射面を設ける第1のプリズムの屈折率N
1に対し、プリズム接合面で反射させる第2のレーザ光
の入射面を設ける第2のプリズムの屈折率N2をN1>
N2としたことにより、アナモルフィックプリズムに対
する2つのレーザ光の入射角度を小さくすることが可能
となる。したがって、各レーザ光を出力する第1のレー
ザ光源と第2のレーザ光源の位置を近接して配置するこ
とができ、また、各レーザ光の入射角度を調整するため
の光学系の構成も簡素化することができるため、各レー
ザ光源の配置スペースの縮小や入射光学系の部品点数の
削減及び配置スペースの縮小が実現でき、光学ピックア
ップ装置の低コスト化や小型化を図ることが可能とな
る。この結果、波長の異なるレーザ光を簡素な光学系で
合成し、1つの光路に導くことができ、小型で高機能の
2波長対応型の光学ピックアップ装置を低コストで提供
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光学ピックア
ップ装置の概要を示す説明図である。
【図2】図1に示す光学ピックアップ装置に設けられる
アナモルフィックプリズムの一例を示す説明図である。
【図3】図1に示す光学ピックアップ装置に設けられる
アナモルフィックプリズムのプリズム接合面の膜特性の
一例を示す説明図である。
【図4】従来のアナモルフィックプリズムの一例を示す
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光学ピックア
ップ装置の概要を示す説明図である。
【図6】図5に示す光学ピックアップ装置に設けられる
アナモルフィックプリズムのプリズム接合面の膜特性の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10、110……レーザダイオード(第1のレーザ光
源)、20、120……レーザモジュール(第2のレー
ザ光源)、30、130……偏光ビームスプリッタ、4
0、140……マルチレンズ、50、150……フォト
ディテクタ、60、70、160、170……コリメー
タレンズ、80、180……アナモルフィックプリズ
ム、90、190……立ち上げミラー。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ
    光源と、 前記第1のレーザ光と異なる波長を有する第2のレーザ
    光を出射する第2のレーザ光源と、 互いに異なる屈折率を有する第1のプリズムと第2のプ
    リズムとを互いに貼り合わせたアナモルフィックプリズ
    ムとを有し、 前記アナモルフィックプリズムの第1のプリズムによっ
    て形成される第1の入射面から前記第1のレーザ光を入
    射させて第1のプリズムと第2のプリズムとの接合面で
    透過させるとともに、前記アナモルフィックプリズムの
    第2のプリズムによって形成される第2の入射面から前
    記第2のレーザ光を入射して第1のプリズムと第2のプ
    リズムとの接合面で反射させることにより、前記第1の
    レーザ光と第2のレーザ光とを第2のプリズムによって
    形成される出射面より出射させる光学ピックアップ装置
    であって、 前記第1のプリズムの入射光に対する屈折率をN1と
    し、前記第2のプリズムの入射光に対する屈折率をN2
    とした場合、各屈折率がN1>N2である、 ことを特徴とする光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のプリズムは四角柱状に形成さ
    れ、前記第2のプリズムは三角柱状に形成され、前記ア
    ナモルフィックプリズムは第1、第2のプリズムを貼り
    合わせることにより、全体として四角柱状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の入射面と第2の入射面は、全
    体として四角柱状に形成されたアナモルフィックプリズ
    ムの隣接する面であることを特徴とする請求項2記載の
    光学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記アナモルフィックプリズムは、略台
    形状の断面を有する四角柱状に形成され、台形の底面に
    前記第2の入射面が設けられ、台形の一方の側斜面に前
    記第1の入射面が設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の光学ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記アナモルフィックプリズムの出射面
    から出射した光をフロントフォトディテクタ及び対物レ
    ンズに導く立ち上げレンズを有することを特徴とする請
    求項1記載の光学ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 一方のレーザ光の波長において入射光の
    強度分布形状を楕円形状に整形する機能を有し、前記第
    1、第2のプリズム間の屈折率の波長依存性を打ち消す
    ように光学定数が設定されていることを特徴とする請求
    項1記載の光学ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のレーザ光がDVD記録再生用
    の波長を有し、前記第2のレーザ光がCD再生用の波長
    を有していることを特徴とする請求項1記載の光学ピッ
    クアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のプリズムと第2のプリズムの
    接合面に波長選択膜または偏光選択性膜が配置され、前
    記第1、第2の入射面から入射したレーザ光を接合面で
    合成し、前記出射面より1つの光路に導くことを特徴と
    する請求項1記載の光学ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の入射面と第2の入射面のなす
    角θがθ<90°であることを特徴とする請求項1記載
    の光学ピックアップ装置。
JP2001213098A 2001-07-13 2001-07-13 光学ピックアップ装置 Pending JP2003030887A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213098A JP2003030887A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 光学ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213098A JP2003030887A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 光学ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003030887A true JP2003030887A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19048142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001213098A Pending JP2003030887A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 光学ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003030887A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1923876A1 (en) 2006-11-17 2008-05-21 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup device
US7764587B2 (en) 2006-11-06 2010-07-27 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764587B2 (en) 2006-11-06 2010-07-27 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup apparatus
EP1923876A1 (en) 2006-11-17 2008-05-21 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060158977A1 (en) Optical element, optical pickup unit, and optical disk drive unit
KR20060050000A (ko) 광 픽업 장치, 기록 및/또는 재생장치
KR100483129B1 (ko) 광헤드및광디스크장치
WO2004003901A1 (ja) 光ピックアップ
JP4155166B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2001110081A (ja) 非点収差防止光ピックアップ装置
US20050135220A1 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing apparatus
US7586827B2 (en) Optical pickup apparatus
KR100296649B1 (ko) 광픽업장치
KR20030078654A (ko) 광 픽업 장치 및 광 디스크 장치
US20070230964A1 (en) Optical pickup device and optical information recording/reproducing device
US20010040854A1 (en) Optical recording/pickup head compatible with compact disk-recordable (cd-r) and digital versatile disk (dvd) using polarization beam splitter
JP2003030887A (ja) 光学ピックアップ装置
JP2005141884A (ja) 光ピックアップ装置
US8165003B2 (en) Optical pickup device
JP2002230818A (ja) 光ヘッド装置
US7483359B2 (en) Optical pickup head and information recording and/or reproducing apparatus incorporating same
JP2001273670A (ja) 光ピックアップ装置
JP2000099978A (ja) 光ピックアップ
US20060126458A1 (en) Optical pickup head and information recording and/or reproducing device incorporating same
TWI329869B (en) Semiconductor laser assembly and optical pickup device using the same
JPH10154346A (ja) 光ヘッド装置
JP2004110897A (ja) 光ピックアップ及びそのモニタ方法
JP2003151167A (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
JPH10143908A (ja) 光ピックアップ装置