JP2014051441A - メラノソーム輸送阻害剤及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い美白効果のみならず、良好な安全性をも備えたメラノソーム輸送阻害剤及びこれを含有する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】オウゴニンを有効成分として含有することを特徴とするメラノソーム輸送阻害剤を提供する。また、前記メラノソーム輸送阻害剤を含有する皮膚外用剤を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、メラノソーム輸送阻害剤及び該輸送阻害剤を含有する皮膚外用剤に関する。
皮膚のシミ及びソバカスは、紫外線等の刺激、ホルモンの異常又は遺伝的要素等の原因により表皮の基底膜に局在するメラノサイトが異常活性化して過剰なメラニン色素を合成し、そのメラニン色素が皮膚内に異常沈着することにより生じる(非特許文献1)。そのため、メラノサイト内におけるメラニン合成を阻害することに主眼を置いた研究、治療等が従来から行われている。
一方、メラニンは皮膚の色を決める黒色の色素であり、皮膚に存在するメラノサイトと呼ばれる細胞内のメラノソームと呼ばれる細胞内小器官で生成される。メラニンが蓄積されて黒色化したメラノソームは、種々の輸送関連タンパク質によりメラノサイトの核周辺から樹状突起の末端へと輸送され、周りの表皮細胞に受け渡される。そして、紫外線等の刺激によりメラノソームが表皮細胞に過剰に蓄積されることによってシミが生じる。
近年、メラニン色素を細胞外へ分泌するまで保持するオルガネラであるメラノソームの細胞内輸送は、様々なタンパク質により制御されることが報告された(非特許文献2)。また、膜輸送の制御に関わる低分子量Gタンパク質であるRab27aの不活性化剤(特許文献1)、Rab27aのエフェクターと呼ばれる結合分子であるSlp−2a(特許文献2)、及びSlac2−a(特許文献3)のタンパク質量低減剤等が報告されている。
特開2007−137821号公報 特開2010−229043号公報 特開2011−132195号公報
Prota, G. J., Invest. Dermatol. (1980), 75: 122-127. Kuroda, T. S. et al., Nat. Cell Biol. (2004), 6: 1195-1203.
本発明は上記事情に鑑み、高い美白効果のみならず、良好な安全性をも備えたメラノソーム輸送阻害剤及びこれを含有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。すなわち、本発明者らは、メラニン合成を阻害する効果のある天然物を中心にスクリーニングしたところ、オウゴン抽出物が高い美白効果を有することを見出した。また、オウゴン抽出物に含まれる成分のうち、オウゴニンが最も強い美白効果を有することを見出した。さらに、オウゴン抽出物が有する高い美白効果のメカニズムを調査したところ、オウゴン抽出物の添加によりメラノソームの輸送に関連するMlph[melanophilin(別名:synaptotagmin−like protein homologue lacking C2 domains−a(Slac2−a))]タンパク質量が低減したため、メラノサイト中におけるメラノソーム輸送を阻害することにより、強い美白効果を奏していることが示された。
すなわち、本発明においては、オウゴニンを有効成分として含有することを特徴とするメラノソーム輸送阻害剤を提供する。
前記オウゴニンは、オウゴン抽出物、オウゴン以外の植物の抽出物、又は有機合成物由来であることが好適である。
前記オウゴニンの濃度は、0.00001質量%以上であることが好適である。
また、本発明においては、上記メラノソーム輸送阻害剤を含有する皮膚外用剤を提供する。
上記皮膚外用剤は、メラノソーム輸送阻害作用を有さない美白剤をさらに含有することが好適である。
前記美白剤は、チロシナーゼ活性阻害剤であることが好適である。
前記チロシナーゼ活性阻害剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩及びその誘導体、ハイドロキノン、ハイドロキノンの塩及び配糖体、プラセンタエキス、アルブチン、エラグ酸、リノール酸、又はトラネキサム酸からなる群から選択されることが好適である。
本発明のメラノソーム輸送阻害剤及びこれを含有する皮膚外用剤によれば、高い美白効果のみならず、良好な安全性をも提供することができる。
試験例2において得られた、オウゴンエキスに含まれる各フラボノイドの美白効果を評価したグラフである。 実施例1の評価方法1において得られた、Mlphタンパク質に関するウエスタンブロッティングの結果である。(a)はオウゴン抽出物を添加した時のMlphタンパク質、(b)はオウゴニンを添加した時のMlphタンパク質の結果である。 実施例1の評価方法2において得られた、顕微鏡観察結果である。(a)は無添加のマウスB16メラノーマ細胞、(b)はオウゴン抽出物を添加したマウスB16メラノーマ細胞、(c)はオウゴニンを添加したマウスB16メラノーマ細胞の顕微鏡観察写真である。
メラノソーム輸送阻害剤
本発明者らは、メラニン合成を阻害する効果のある天然物を中心にスクリーニングしたところ、オウゴン抽出物が高い美白効果を有することを見出した。また、オウゴン抽出物に含まれる美白有効成分のうち、オウゴニンが最も強い美白効果を有することを見出した。すなわち、本発明に係るメラノソーム輸送阻害剤は、オウゴニンを有効成分として含有することを特徴とする。
このオウゴニンは、オウゴン抽出物、オウゴン以外の植物の抽出物、又は有機合成物由来であることが好適である。オウゴン抽出物は、具体的には、シソ科のタツナミソウ属に属する植物であるコガネバナ(学名:Scutellaria baicalensis Georgi.)の根から周囲の皮(外皮)を取り除いたものである、生薬オウゴン(以下、単に「オウゴン」という)の抽出物である。また、オウゴニンは、例えば、3,4,5‐trimethoxyphenolとcinnamoylchlorideとの反応によって得られるように、様々な有機合成反応を利用することによっても得ることができる。このような各種合成よって得られるオウゴニン(合成オウゴニン)についても、本発明に係るメラノソーム輸送阻害剤の有効成分として含有させることができる。オウゴニンは、日本薬局方に記載の生薬オウゴンに含まれるフラボノイドであり、生薬オウゴンの有機溶媒による抽出、濾過又は遠心分離による固形物の除去、シリカゲルカラム、HPLC等のクロマトグラフィー法による精製によっても得られる。さらに、オウゴニンは、既に試薬として市販されているので、本発明のメラノソーム輸送阻害剤に、市販のオウゴニンを添加して利用することも可能である。
本発明に係るメラノソーム輸送阻害剤中に含まれるオウゴニンの濃度は、高濃度であればあるほど好ましく、例えば、0.00001質量%以上であり、その上限値は30質量%である。なお、30質量%を超える濃度においても高い美白効果を発揮することができるが、上述したような範囲であれば十分高い効果を得ることができる。
オウゴン抽出物に含まれるオウゴニンの濃度は、高濃度であればあるほど好ましく、例えば、0.01〜50質量%以上であり、より好ましくは0.1〜50質量%である。0.01質量%未満の濃度では、美白効果が弱く、また、十分な効果を発揮するためには製剤中での配合量が多くなりすぎてしまう場合があるからであり、50質量%を超える濃度においては、現在の技術ではその抽出が困難である場合があるからである。なお、所望の濃度でなくとも、そのオウゴン抽出物を濃縮等することによって、50質量%を超えるオウゴニン濃度とすることができる。
オウゴン抽出物の含有量は、固形分に換算して、好ましくは0.0001〜20質量%であり、より好ましくは0.001〜10質量%である。このような範囲であれば、オウゴン抽出物を安定に配合することができ、かつ、後述するように、細胞内に存在するMlphタンパク質に対して十分な低減作用を示すからである。
オウゴン抽出物の抽出方法は、例えば、オウゴンの全草、根、根茎、葉、種子、花を微粉末としたもの、あるいは水及び/又は有機溶媒で浸漬抽出し、残渣を濾別して得られる抽出液、この抽出液から溶媒を除去したもの、あるいはこれらの微粉末、抽出液、溶媒除去物を適当な溶媒等で溶解、分散、希釈することにより行われる。
抽出溶媒としては、メタノールやエタノール等のアルコール、又は1,3−ブチレングリコール等の低極性溶媒を用いることが好ましい。このような抽出溶媒であれば、所望のオウゴン抽出物を得ることができるからである。
さらに、本発明者らは、オウゴン抽出物が有する高い美白効果のメカニズムを調査したところ、オウゴン抽出物の添加によりメラノソームの輸送に関連するMlphタンパク質量が低減したことから、メラノサイト中におけるメラノソーム輸送を阻害することにより、強い美白効果を奏していることを見出した。Mlphタンパク質は、メラノサイト中におけるメラノソーム輸送に関与するタンパク質である。このメラノソームの輸送が阻害されると、メラノサイトで生成したメラニンを、ケラチノサイトに受け渡すことが阻害されるため、肌の色素沈着を抑制することができる。一方、従来の美白剤、コウジ酸、アルブチンには、メラノソーム輸送阻害作用がないことを本発明者らは確認している。従って、本発明のメラノソーム輸送阻害剤に基づく肌の色素沈着を抑制する効果は、従来のコウジ酸やアルブチン等を含有する美白用化粧料が奏する美白効果(メラニンの合成抑制効果)とは作用機序の点で異なるものである。
以上のことから、本発明者らは、オウゴニンがメラノソーム輸送阻害剤としての機能を有することに想到した。
オウゴニンを含む本発明のメラノソーム輸送阻害剤を、メラノソーム輸送阻害作用を有さない他の美白剤と併用することにより、当該他の美白剤を単独で使用するよりも美白効果を更に高める相乗効果を奏することができる。
上記メラノソーム輸送阻害作用を有さない美白剤としては、好ましくはチロシナーゼ活性阻害剤である。一般的に用いられる美白剤のうち、そのほとんどがチロシナーゼ活性阻害剤である。同じ作用機序に基づく美白剤、例えばチロシナーゼ活性阻害剤を複数又は多量に配合しても、美白効果は高まりにくく、また、その効果に対する安全性の面からも不安がある。しかし、上述したような作用機序の異なる美白剤、すなわち、チロシナーゼ活性阻害剤とメラノソーム輸送阻害剤を組み合わせることによって、少量でも高い美白効果を奏し、かつ、優れた安全性をも提供することが可能となる。
チロシナーゼ活性阻害剤としては、特に限定されるものではなく、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩及びその誘導体、ハイドロキノン、ハイドロキノンの塩及び配糖体、プラセンタエキス、アルブチン、エラグ酸、リノール酸、又はトラネキサム酸等が挙げられる。
皮膚外用剤
本発明に係る皮膚外用剤は、上記メラノソーム輸送阻害剤を含有する。本発明に係る皮膚外用剤は、上記メラノソーム輸送阻害剤を、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.001〜50質量%含有する。少なくとも0.001質量%以上含有していれば、メラノソーム輸送阻害効果が最小限得られる濃度に相当するからであり、多くとも50質量%以下であれば、メラノソーム輸送阻害効果が得られ且つ安全性も得られるからである。
本発明のメラノソーム輸送阻害剤は、化粧料、医薬品、医薬部外品など外皮に適用される皮膚外用剤として用いることができる。したがって、その剤型として水溶性系(ローション系)、可溶化系、乳化系(W/O型、O/W型)、粉末系、軟膏系、油液系、ジェル系、水−油二層系、水−油−粉末三層系など幅広い形態に使用することができる。また、本発明の皮膚外用剤は、上記メラノソーム輸送阻害剤の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、皮膚外用剤に通常用いられる他の成分、例えば、水、アルコール、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、防腐剤、pH調整剤、各種薬効剤、動植物、微生物由来の抽出物、色素、香料等を、必要に応じて適宜、配合することができる。また、美白剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、紫外線防止剤等の薬効成分を併用することにより、本発明の効果を更に高めたり、もしくは他の効果をさらに付加したりすることもできる。
本発明の皮膚外用剤の剤型としては、例えば、ローション、油剤、乳剤、クリーム、軟膏等が挙げられる。また、乳液、クリーム、化粧水、美容液、シート状マスク、洗浄料、メーキャップ化粧料等の様々な形態の化粧料として提供することも可能である。
本発明に係る皮膚外用剤は、メラノソーム輸送阻害作用を有さない美白剤をさらに含有することができる。このような美白剤としては、上述したようなチロシナーゼ活性阻害剤を用いることができる。オウゴニンを含む本発明のメラノソーム輸送阻害剤と、メラノソーム輸送阻害作用を有さない他の美白剤とを含有する皮膚外用剤は、当該他の美白剤のみを含有する皮膚外用剤よりも美白効果を更に高める相乗効果を奏することができる。
以上のように、本発明の皮膚外用剤は、オウゴニンがメラノソーム輸送阻害剤の有効成分として作用し、特に美肌等を目的とした美白用化粧品として有効である。
以下、実施例、製剤例等を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(試験例1)
美白に有効とされる植物エキス135種類から、メラニン合成を阻害する効果のある植物エキスについてスクリーニングを行った。その結果、オウゴンエキスが最も高い美白効果を有することが示された。
(試験例2)
オウゴンエキスに含まれる美白有効成分を特定するため、オウゴンエキスについて抽出条件の検討を二段階に分けて行った。
オウゴン乾燥品の粉末を、4種類の溶媒(n−ヘキサン、酢酸エチル、メタノール及び水)を用いてそれぞれ抽出した試料について美白効果の検証を行った。活性のあった抽出試料については、さらに0%、25%、50%、75%及び100%メタノールを用いて段階的に抽出し、各抽出画分について美白効果の検証を行った。その結果、25%及び75%メタノールの2種類の抽出画分について美白活性を見出した。
オウゴンエキスの組成はフラボノイドを中心としたものであり、主として5種類のフラボノイド配糖体とアグリコン、すなわち、バイカリン(baicalin)、オウゴノシド(wogonoside)、バイカレイン(baicalein)、オウゴニン(wogonin)、及びオロキシリンA(oroxylin A)から構成されている。美白活性のあった25%及び75%メタノール画分について高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて解析を進めたところ、25%メタノール画分にはフラボノイド配糖体、75%メタノール画分にはアグリコンが含まれていた。
そこで、各フラボノイドについて美白効果の検証を進めた。その結果を図1に示す。図1中、矢印Aは美白のボーダーラインを、矢印Bは細胞生存率のボーダーラインをそれぞれ示している。
図1より、オウゴンエキスに含まれる各フラボノイドのうち、美白効果があるのはバイカリン(baicalin)とオウゴニン(wogonin)であることが示された。
なお、試験例2は有効成分を特定することを目的として行った試験であるため、試薬としての扱いやすさの面を考慮して、抽出溶媒としてメタノールを使用した。以下の実施例1については、実際に皮膚外用剤に配合するオウゴン抽出物であるため、抽出溶媒としてエタノールを使用した。
(実施例1)
オウゴンの乾燥品を粉砕し、細かくすりつぶしたもの(0.5g)を、99.5%エタノール10mLに浸漬及び混和し、超音波で5分間抽出後、常温で一晩静置した。パスツールピペットで上清を分取し、孔径0.45μmのフィルター(ナカライテスク社製)を用いて濾過により不溶物を除去した。濾過後の抽出試料はエバポレーターを用いて溶媒を除去した。エバポレーターによる濃縮後に残った水分はエタノールを少量加えて共沸させ、シリカゲルデシケーターに4日間放置した後、秤量した。このようにして得られたオウゴン抽出物量は21.87mgであった。以下の例では、この抽出物をエタノールに溶解し、濃度を15mg/mlに調製したものをオウゴン抽出物として用いた。
(評価方法1:Mlphタンパク質量の低減能についての評価)
マウスB16メラノーマ細胞を含むメラニン産生細胞において、メラノソームが輸送される際に、Mlphタンパク質が働くことが知られている。そこで、Mlphの発現を指標としてウェスタンブロッティング法にて測定し、オウゴン抽出物及びオウゴニン添加時のMlph発現阻害作用について評価した。なお、恒常的に発現することで知られているGlyceraldehyde−3−phosphate dehydrogenase(以下、Gapdhと称する。)を標準タンパク質として測定した。
マウスB16メラノーマ細胞に、実施例1のオウゴン抽出物を最終濃度が0.23%となるよう、あるいは50μMのオウゴニンを添加して3日後に細胞を回収した。タンパク質の調製については、細胞溶解用の緩衝液(25mM Tris−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、1% NP−40、1% sodiumdeoxycholateおよびプロテアーゼ阻害剤)により溶解し、タンパク質の抽出を行った。一定のタンパク質量をSDS−PAGEにより分離し、セミドライブロッター(Bio−Rad社製)を用いてPolyvinylidene difluoride膜(PVDF膜)にそのタンパク質を転写した。その後、ブロッキング溶液(5%スキムミルクをリン酸緩衝液で溶解したもの)中で1時間インキュベートした。PVDF膜は抗Mlph抗体と共に4℃で一晩インキュベートさせた。PVDF膜を洗浄後、horseradish peroxidase(HRP)結合2次抗体に1時間曝露し、最後に、Wako社製イムノスターで検出を行った。オウゴン抽出物及びオウゴニンを添加していない対照試料と比較し、検出されたバンドの濃さから、各タンパク質量の変化を決定した。
オウゴン抽出物及びオウゴニンで処理したそれぞれの細胞から検出されたMlphタンパク質量を、それぞれのバンドの濃さから比較した。その結果を図2に示す。図2中、(a)はオウゴン抽出物を添加した時のMlphタンパク質、(b)はオウゴニンを添加した時のMlphタンパク質の結果である。図2より、対照試料と比較してMlphタンパク質のバンドが薄くなったことから、オウゴン抽出物及びオウゴニンで処理した試料はMlphタンパク質量が減少したと考えられる。なお、バイカリンについても同様の評価を行ったが、オウゴン抽出物及びオウゴニンで処理した試料ほどバンドの濃さは薄くならなかった(図示せず)。
(評価方法2:メラノソーム輸送阻害能についての評価)
マウスB16メラノーマ細胞を用い、10%FBSを含むD−MEM培地にて培養した。実施例1のオウゴン抽出物を最終濃度が0.23%となるよう、あるいはオウゴニンを最終濃度が50μMとなるように添加し、3日後の細胞の様子を顕微鏡により観察した。
各顕微鏡観察結果を図3に示す。図3中、(a)は無添加のメラノサイト、(b)はオウゴン抽出物を添加したメラノサイト、(c)はオウゴニンを添加したメラノサイトの顕微鏡観察写真である。図3(a)、(b)及び(c)の各写真において、黒い斑点として観察されるのがメラノソームである。図3(a)に示される無添加のメラノサイト内では、核周辺で合成されたメラノソームが末端部まで一様に分布している様子が観察された。一方、図3(b)及び(c)に示されるオウゴン抽出物及びオウゴニンを添加したメラノサイト内では、合成されたメラノソームは核近傍に凝集し、偏局在している様子が観察された。すなわち、オウゴン抽出物及びオウゴニンの添加により、メラノソーム輸送が阻害されていると考えられる。以上のことから、オウゴン抽出物及びオウゴニンのメラノソーム輸送阻害能が確認された。
(製剤例1:化粧水)
下記の成分(3)、(4)及び(8)〜(11)を混合溶解した(混合物A)。次いで、下記の成分(1)、(2)、(5)〜(7)及び(12)を混合溶解した(混合物B)。得られた混合物Aと混合物Bを均一に混合し、化粧水を得た。
(組成) (%)
(1)グリセリン 7.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウリン酸エステル(20E.O.) 1.2
(4)エタノール 5.0
(5)乳酸 0.05
(6)乳酸ナトリウム 0.1
(7)コラーゲン 1.0
(8)オウゴン抽出物* 0.5
(9)アスコルビン酸2−グルコシド 0.5
(10)防腐剤 0.1
(11)香料 0.1
(12)精製水 残量
*実施例1にて得られたオウゴン抽出物(固形分換算1.5質量%、オウゴニン含量0.3%)
(製剤例2:乳液)
下記の成分(10)を加熱し、70℃で保持した(溶液A)。次いで、下記の成分(1)〜(9)及び(11)を加熱混合し、70℃で保持した(混合物B)。得られた混合物Bに溶液Aを加えて混合し、均一に乳化した(混合物C)。得られた混合物Cを冷却した後、下記の成分(12)〜(15)を加え、均一に混合して乳液を得た。
(組成) (%)
(1)ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート(10E.O.) 1.0
(2)ポリオキシエチレンソルビット
テトラオレエート(60E.O.) 0.5
(3)グリセリルモノステアレート 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7)エタノール 5.0
(8)オウゴン抽出物* 0.01
(9)アルブチン 1.0
(10)精製水 残量
(11)防腐剤 0.1
(12)カルボキシビニルポリマー 0.2
(13)水酸化ナトリウム 0.1
(14)ヒアルロン酸 0.1
(15)香料 0.1
*実施例1にて得られたオウゴン抽出物(固形分換算1.5質量%、オウゴニン含量0.3%)
(製剤例3:クリーム)
下記の成分(11)を加熱し、70℃で保持した(溶液A)。次いで、下記の成分(1)〜(8)を加熱混合し、70℃で保持した(混合物B)。得られた混合物Bに溶液Aを加えて混合し、均一に乳化した(混合物C)。得られた混合物Cを冷却した後、下記の成分(9)〜(10)を加え、均一に混合してクリームを得た。
(組成) (%)
(1)流動パラフィン 23.0
(2)ワセリン 7.0
(3)ベヘニルアルコール 1.0
(4)ステアリン酸 2.0
(5)ミツロウ 2.0
(6)ソルビタンモノステアレート 1.5
(7)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 2.5
(20E.O.)
(8)防腐剤 0.1
(9)香 料 0.15
(10)オウゴン抽出物* 10.0
(11)精製水 残量
*実施例1にて得られたオウゴン抽出物(固形分換算1.5質量%、オウゴニン含量0.3%)
(製剤例4:リキッドファンデーション)
下記の成分(1)〜(7)を混合溶解した(溶液A)。この溶液Aに下記の成分(13)〜(18)を加え、均一に混合し、70℃で保持した(混合物B)。次いで、下記の成分(8)〜(12)を均一に溶解し、70℃で保持した(混合物C)。得られた混合物Cに混合物Bを添加して、均一に乳化した(混合物D)。得られた混合物Dを冷却した後、下記の成分(19)及び(20)を添加してリキッドファンデーションを得た。
(組成) (%)
(1)液状ラノリン 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型
モノステアリン酸グリセリン 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸
−2−エチルヘキシル 8.0
(7)防腐剤 0.1
(8)グリセリン 5.0
(9)トリエタノールアミン 1.0
(10)カルボキシメチルセルロース 0.2
(11)ベントナイト 0.5
(12)精製水 残量
(13)酸化チタン 6.0
(14)微粒子酸化チタン 2.0
(15)微粒子酸化亜鉛 5.0
(16)マイカ 2.0
(17)タルク 4.0
(18)着色顔料 4.0
(19)オウゴン抽出物* 0.01
(20)香料 0.1
*実施例1にて得られたオウゴン抽出物(固形分換算1.5質量%、オウゴニン含量0.3%)
(製剤例5:日やけ止め乳液)
下記の成分(1)〜(11)を混合分散した(分散液A)。次いで、下記の成分(12)〜(15)を混合分散した(分散液B)。得られた分散液Aに分散液Bを添加して、均一に乳化した(混合物C)。得られた混合物Cに下記の成分(16)及び(17)を添加して日やけ止め乳液を得た。
(組成) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸
−2−エチルヘキシル 10.0
(6)防腐剤 0.1
(7)香料 0.1
(8)シリコーン処理微粒子酸化チタン 8.0
(9)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 7.0
(10)ポリスチレン末 3.0
(11)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(12)ジプロピレングリコール 3.0
(13)エタノール 10.0
(14)精製水 残量
(15)食塩 0.2
(16)オウゴン抽出物* 1.0
(17)リン酸−L−アスコルビル
マグネシウム 3.0
*実施例1にて得られたオウゴン抽出物(固形分換算1.5質量%、オウゴニン含量0.3%)
(実施例2:メラノソーム輸送阻害剤を含有する皮膚外用剤の評価試験)
製剤例1〜5の皮膚外用剤について、以下の方法により肌への美白効果を評価した。
(評価方法)
シミ、色素沈着に悩む被験者各10名に、毎日朝夕2回、製剤例1〜5の皮膚外用剤を顔面に塗布してもらい、1ヶ月間連用した後に肌への効果を専門評価者により目視評価した。製剤例1〜5の各化粧料が、「シミが目立ちにくくなった」、「シミがやや目立ちにくくなった」、「シミがやや目立つ」、「シミが目立つ」のうち、いずれかの評価区分に該当するかを判定し、以下の判定基準により評価した。
(判定基準)
「シミが目立ちにくくなった」又は「シミがやや目立ちにくくなった」と評価した人が8名以上である場合には、「◎」とし、「シミが目立ちにくくなった」又は「シミがやや目立ちにくくなった」と評価した人が5〜7名以上である場合には、「○」とし、「シミが目立ちにくくなった」、「シミがやや目立ちにくくなった」と評価した人が2〜4名以上である場合には、「△」とし、「シミが目立ちにくくなった」、「シミがやや目立ちにくくなった」と評価した人が1名以下である場合には、「×」とした。
上記判定基準に基づき、製剤例1の化粧料は「○」、製剤例2の化粧料は「○」、製剤例3の化粧料は「◎」、製剤例4の化粧料は「○」、製剤例5の化粧料は「◎」という判定結果が得られた。この結果より、上記製剤例1〜5の化粧料は、皮膚に適用することにより、シミが目立ちにくくなり、かつ、皮膚を白くする作用がある化粧料であることが確認された。なお、これらの処方において皮膚刺激性は見られなかった。
A 美白のボーダーライン
B 細胞生存率のボーダーライン

Claims (7)

  1. オウゴニンを有効成分として含有することを特徴とするメラノソーム輸送阻害剤。
  2. 前記オウゴニンが、オウゴン抽出物、オウゴン以外の植物の抽出物、又は有機合成物由来であることを特徴とする請求項1に記載のメラノソーム輸送阻害剤。
  3. 前記オウゴニンの濃度が、0.00001質量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のメラノソーム輸送阻害剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のメラノソーム輸送阻害剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  5. メラノソーム輸送阻害作用を有さない美白剤をさらに含有することを特徴とする請求項4に記載の皮膚外用剤。
  6. 前記美白剤が、チロシナーゼ活性阻害剤であることを特徴とする請求項5に記載の皮膚外用剤。
  7. 前記チロシナーゼ活性阻害剤が、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩及びその誘導体、ハイドロキノン、ハイドロキノンの塩及び配糖体、プラセンタエキス、アルブチン、エラグ酸、リノール酸、又はトラネキサム酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項5又は6に記載の皮膚外用剤。
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