JP2014051176A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤのグリップ力を確保しつつ融解水の排水性を向上させて、氷上(雪上)走行時の制動性能及び加速性能を高める。
【解決手段】トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜した第1傾斜溝及び第2傾斜溝により形成される頂部を備えたブロックと、タイヤ周方向に延びて前記ブロックの少なくとも一部を分断する周方向細溝と、前記周方向細溝からタイヤ周方向に対して斜めに延びて前記ブロックを分断する傾斜細溝と、を有する空気入りタイヤ。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特に氷上(雪上)を走行するための空気入りタイヤに関する。
路面に接地するトレッド部に、タイヤ周方向に対して傾斜した複数の傾斜主溝で区画された傾斜陸部を設け、この傾斜陸部を分断細溝により複数の三角形状のブロックに分断し、さらに各々のブロックにタイヤ幅方向に延びる細溝が形成された空気入りタイヤがある(例えば、特許文献1)。
特開平5−301508号公報
特許文献1の空気入りタイヤは、氷上(雪上)走行時にブロックのエッジが氷(雪)を掘り起こすことでグリップ力が得られるが、グリップ力を確保しつつ融解水の排水性を向上させて、氷上(雪上)走行時の制動性能及び加速性能を高めた空気入りタイヤが求められている。
本発明は、上記事実を考慮し、空気入りタイヤのグリップ力を確保しつつ融解水の排水性を向上させて、氷上(雪上)走行時の制動性能及び加速性能を高めることを目的とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、ブロックがタイヤ周方向に傾斜した第1傾斜溝及び第2傾斜溝により形成される頂部を備えているので、ブロックの頂部側の壁部のエッジは、タイヤ周方向に対して斜めに形成される。これにより、氷上(雪上)走行時に、ブロックが氷(雪)を掘り起こしてグリップ力を得ることができる。
また、ブロックに周方向細溝が形成されているので、融解水の排水の促進と接地面内における水膜発生の抑制を実現できる。これにより、氷上(雪上)走行時の制動性能及び加速性能を高めることができる。さらに、周方向細溝からタイヤ周方向に対して斜めに延びる傾斜細溝によりブロックが分断されているので、分断されたブロックのエッジが氷(雪)を掘り起こしてグリップ力を高めることができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、周方向細溝を浅くすることで、ブロックが完全に分断されず、ブロック剛性低下を抑制できる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、第1傾斜溝をタイヤ周方向に対して30度より大きい角度で形成することで、ブロックの壁面のエッジによる氷(雪)の掘り起こし作用が大きくなる。また、第1傾斜溝をタイヤ周方向に対して75度より小さい角度で形成することで、車両の進行方向に沿って融解水をスムーズに排水できる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、ブロックのタイヤ周方向の長さが最も長い位置近傍に周方向細溝が設けられているので、摩擦融解抑制の効果が高いだけでなく、より多くの量の融解水を流すことができ、排水性を向上できる。
請求項5に記載の空気入りタイヤは、ブロックの頂部から周方向細溝が延びているので、他の箇所に周方向細溝を形成した場合と比べて、排水を周方向細溝に取り込みやすい。
請求項6に記載の空気入りタイヤは、前記ブロックは、タイヤ周方向に隣り合う前記第1傾斜溝及び前記第2傾斜溝とタイヤ周方向に延びる周方向溝とで区画されており、前記傾斜細溝は、前記周方向細溝から前記周方向溝へ延びている。これにより、周方向細溝へ流入した融解水は、傾斜細溝から周方向溝へ流れて排水されるので、排水性を向上できる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは、前記ブロックは、前記第1傾斜溝及び前記第2傾斜溝のみで区画されており、ブロックの形状は略矩形状となる。これにより、ブロックの剛性を向上できる。
請求項8に記載の空気入りタイヤは、前記周方向細溝の少なくとも一端は、前記ブロック内で終端している。これにより、ブロックの一部が分断されずに繋がっているので、周方向細溝がブロック全体を分断している場合と比べてブロック剛性の低下を抑制できる。
本発明は、上記の構成としたので、グリップ力を確保しつつ融解水の排水性を向上させて、氷上(雪上)走行時の制動性能及び加速性能を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す展開図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す展開図である。 本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す展開図である。 本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す展開図である。 本発明の第5実施形態に係るブロックを示す要部拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るブロックを示す要部拡大図である。 本発明の第7実施形態に係るブロックを示す要部拡大図である。 従来の空気入りタイヤのトレッド部を示す展開図である。
(第1実施形態)
図を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ10(以下、タイヤ10と記載する)について説明する。なお、図中矢印TWはタイヤ10の幅方向(タイヤ幅方向)を示し、矢印TCはタイヤ10の周方向(タイヤ周方向)を示す。ここでいうタイヤ幅方向とは、タイヤ10の回転軸と平行な方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤ10の回転軸を回転中心としてタイヤ10が回転する方向をいう。
図1に示すように、タイヤ10のトレッド部12には、タイヤ周方向TCに対して傾斜した複数の第1傾斜溝14が設けられている。第1傾斜溝14は、後述する他の溝より広幅に形成されており、タイヤ周方向TCに沿った直線Lに対する第1傾斜溝14の傾斜角度θ1は、45度に設定されている。
また、トレッド部12には、タイヤ周方向TCに対して傾斜した複数の第2傾斜溝16が形成されている。第2傾斜溝16は、第1傾斜溝14より挟幅に形成されており、第2傾斜溝16の深さは、第1傾斜溝14と同じ溝深さとされている。ここで、本実施形態の第2傾斜溝16は、第1傾斜溝14間を延びており、第1傾斜溝14と第2傾斜溝16が交差する角度θ2は90度に設定されている。すなわち、第1傾斜溝14と第2傾斜溝16は直交している。さらに、トレッド部12には、第1傾斜溝14と第2傾斜溝16のみで区画された複数のブロック18が配列されている。ブロック18は、略矩形状で、第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16により形成された頂部Pを備えている。
なお、本実施形態では、タイヤ周方向TCに対する第1傾斜溝14の傾斜角度θ1を45度としているが、これに限らず、例えば、50度や60度で形成してもよい。ただし、傾斜角度θ1を30度より大きい角度とすることで、路面の摩擦係数が低い氷上や雪上の走行時であってもブロック18の壁部、及び後述する傾斜サイプ18C、18Dによる氷の掘り起こし効果を大きくできる。また、傾斜角度θ1を75度より小さい角度とすることで、トレッド部12と路面との間に発生する融解水がトレッド部12内に滞らずに、車両(不図示)の進行方向に沿って排水されるため、排水性が向上する。このため、傾斜角度θ1は30度〜75度に設定するのが好ましい。
また、本実施形態では、第1傾斜溝14と第2傾斜溝16が交差する角度θ2を90度としているが、これに限らず、他の角度としてもよい。特に、角度θ2を90度に設定すると、ブロック18の形状が矩形となり、ブロック18の剛性が高くなり、耐摩耗性を向上できる。このため、角度θ2は、60度から150度の範囲で設定するのが好ましい。
ここで、ブロック18は、タイヤ周方向TCに延びる周方向細溝としての周方向サイプ20により、2つの小ブロック18A、18Bに分断されている。周方向サイプ20は、ブロック18のタイヤ周方向TCの長さが最も長い部分に形成されており、本実施形態の周方向サイプ20は、ブロック18の頂部Pからタイヤ周方向TCに延びて対角を結んでいる。このため、ブロック18は、周方向サイプ20により面積が等分されている。また、周方向サイプ20の溝深さは、第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16より浅く形成されている。本実施形態では、第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16の溝深さは、ブロック18の表面から9mmとし、周方向サイプ20の溝深さはブロック18の表面から7mmとしているが、これに限らず、同じ溝深さとしてもよい。なお、ここでいうサイプとは、第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16より挟幅の溝を指す。後述する傾斜サイプについても同様である。
小ブロック18A、18Bはそれぞれ、略三角形状となっており、直線Lに対して線対称に形成されている。また、小ブロック18Aには、傾斜細溝としての傾斜サイプ18Cが形成されており、小ブロック18Bには、複数の傾斜サイプ18Dが形成されている。傾斜サイプ18C及び傾斜サイプ18Dは、周方向サイプ20より挟幅に形成されており、周方向サイプ20からタイヤ周方向TCに対して斜めに延びて、小ブロック18A、18Bをそれぞれ複数に分断している。
傾斜サイプ18Cは、第2傾斜溝16の方向に沿って、周方向サイプ20から第1傾斜溝14へ互いに平行に延びており、傾斜サイプ18Dは、第1傾斜溝14の方向に沿って、周方向サイプ20から第2傾斜溝16へ互いに平行に延びている。なお、本実施形態では、1つの小ブロック18A、18Bに対して傾斜サイプ18C及び傾斜サイプ18Dが等間隔に5本ずつ形成されているが、これに限らず、小ブロック18A、18Bのサイズや要求仕様に併せて本数を変更してもよい。例えば、小ブロック18Aのブロック剛性を高めたい場合、傾斜サイプ18Cの本数を減らしてもよい。また、傾斜サイプ18Cと傾斜サイプ18Dの本数を異なる本数としてもよい。さらに、傾斜サイプ18C,18Dを不等間隔で形成して剛性を調整してもよい。
また、本実施形態では、傾斜サイプ18Cは第2傾斜溝16と平行に延びており、傾斜サイプ18Dは第1傾斜溝14と平行に延びているが、これに限らず、傾斜サイプ18C、18Dの傾斜角度と第1傾斜溝14、第2傾斜溝16の傾斜角度を異なる角度としてもよい。
さらに、傾斜サイプ18C及び傾斜サイプ18Dは、タイヤ10を車両(不図示)に取り付けた際に、周方向サイプ20から進行方向側へ傾斜しているが、これに限らず、傾斜サイプ18C及び傾斜サイプ18Dが進行方向とは反対側へ傾斜するようにタイヤ10を車両(不図示)に取り付けてもよい。この場合、進行方向側から周方向サイプ20へ流入した融解水は、傾斜サイプ18C及び傾斜サイプ18Dを流れて進行方向に沿って排水されるので、排水の効率を向上できる。
次に、本実施形態に係るタイヤ10の作用について説明する。本実施形態に係るタイヤ10のトレッド部12に形成されたブロック18は、タイヤ周方向TCに傾斜した第1傾斜溝14と第2傾斜溝16とで区画されており、ブロック18の壁部のエッジEは、タイヤ周方向TCに対して斜めに形成されている。これにより、氷上(雪上)走行時に、ブロック18の壁部のエッジEが氷を掘り起こしてグリップ力を得ることができる。
また、小ブロック18A、18Bに形成された傾斜サイプ18C、18Dにより分断された小ブロック18A、18Bのエッジも同様に、氷(雪)を掘り起こすので、タイヤ10のグリップ力を高めることができる。
さらに、氷上(雪上)走行時には、タイヤ10と路面との摩擦熱等により融解水が発生して、ブロック18に水膜が生じることがあるが、ブロック18の中央部に周方向サイプ20が形成されているので、氷融解を抑制するとともに、融解水が周方向サイプ20内に取り込まれて排水され、排水性を向上できる。これにより、ブロック18と路面とが確実に接地して、制動性能及び加速性能を高めることができる。
なお、本実施形態のブロック18は、トレッド部12の一部のみに形成されており、トレッド部12には、第1傾斜溝14や第2傾斜溝16の他に、タイヤ周方向TCに延びる周方向溝、及びタイヤ幅方向TWに延びる幅方向溝が形成されるが、これに限らず、トレッド部12の全体にブロック18を形成してもよい。
(試験例)
本実施形態に係るタイヤ10の効果を確認するため、従来例のタイヤ100(図8)と、実施例に係るタイヤ(図1のタイヤ、および傾斜サイプ18Cと傾斜サイプ18Dとが進行方向とは反対側へ傾斜したタイヤ)の計3種類のタイヤを用意し、実車走行により氷上性能の評価を行った。ここで、従来例のタイヤ100は、図8に示すように、タイヤ幅方向TWに延びる幅方向溝102とタイヤ周方向TCに延びる周方向溝104とで区画されたブロック106を有しており、このブロック106にそれぞれ、タイヤ幅方向TWに延びる7本のサイプ108を形成したものである。
タイヤサイズは、195/65R15であり、内圧を200kPaに設定した。試験は、上記の3種類の空気入りタイヤを乗用車に装着し、氷路において制動試験及び加速試験を行った。制動試験では、初速度30km/hからフルブレーキをかけて静止状態になるまでの制動距離を計測し、初速度と制動距離から平均減速度を算出した。また、加速試験では、5km/hから加速して15km/hになるまでの経過時間を計測し、平均加速度を算出した。表1はそれぞれの試験結果をまとめたものである。なお、表1において、平均減速度及び平均加速度は、従来例を100とした指数で示されており、指数が大きいほど平均減速度及び平均加速度が大きいことを示している。
表1の試験結果により、何れの実施例も、従来例より制動性能及び加速性能が高くなっていることが確認できた。また、実施例2のタイヤは実施例1のタイヤより試験結果が良好となった。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ30(以下、タイヤ30と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態のタイヤ30のトレッド部32には、複数の第1傾斜溝14と複数の第2傾斜溝16とで区画されたブロック34が形成されている。ブロック34はトレッド部32に複数配列されており、また、各ブロック34は、タイヤ周方向TCに延びる周方向サイプ36により小ブロック34Aと小ブロック34Bとに分断されている。ここで、小ブロック34A、34Bに形成された傾斜サイプ34C、34Dの傾斜方向が、第2傾斜溝16を挟んで隣り合うブロック34毎に反転している。すなわち、第2傾斜溝16を挟んで一方のブロック34Xを構成する小ブロック34XA、34XBの傾斜サイプ34XC、34XDは、周方向サイプ36から進行方向側へ傾斜しており、第2傾斜溝16を挟んで他方のブロック34Yを構成する小ブロック34YA、34YBに形成された傾斜サイプ34YC、34YDは、周方向サイプ36から進行方向とは反対側へ傾斜している。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤ40(以下、タイヤ40と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態のタイヤ40のトレッド部42には、タイヤ周方向TCに対して傾斜した第1傾斜溝43と、タイヤ周方向TCに対して傾斜した第2傾斜溝44が形成されている。また、第1傾斜溝43及び第2傾斜溝44は、タイヤ周方向TCに間隔を空けて複数設けられており、タイヤ周方向TCに隣り合う第1傾斜溝43及び第2傾斜溝44と、タイヤ周方向TCに延びる周方向溝45によりブロック46が区画されている。このため、ブロック46は、第1実施形態のような矩形状ではなく、頂部Pがタイヤ周方向TC側へ屈曲した形状となっている。また、ブロック46は、頂部Pからタイヤ周方向TCに延びる周方向サイプ48により小ブロック46Aと小ブロック46Bとに分断されており、小ブロック46Aと小ブロック46Bはそれぞれ、略平行四辺形となっている。さらに、小ブロック46A、46Bにはそれぞれ、傾斜サイプ46C、46Dが3本ずつ形成されている。
本実施形態に係るタイヤ40では、進行方向側から流れた融解水は、ブロック46の頂部P側の壁面を伝って周方向溝45へ流れるため、排水性を向上できる。また、頂部Pから周方向サイプ48へ流入した融解水は、傾斜サイプ46C、46Dから周方向溝45へ流れて排水される。その他の作用については第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤ50(以下、タイヤ50と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、ブロック56は、第3実施形態と同様に、頂部Pがタイヤ周方向TC側へ屈曲した形状となっている。また、ブロック56は、頂部Pからタイヤ周方向TCに延びる周方向サイプ58により小ブロック56Aと小ブロック56Bとに分断されており、小ブロック56Aと小ブロック56Bはそれぞれ、略平行四辺形となっている。さらに、小ブロック56A、56Bにはそれぞれ、傾斜サイプ56C、56Dが5本ずつ形成されている。
ここで、傾斜サイプ56C、56Dは、第3実施形態と異なり、周方向サイプ58から進行方向側へ傾斜するように形成されている。本実施形態に係るタイヤ50では、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤ60(以下、タイヤ60と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のブロック64は、第1実施形態と同様に第1傾斜溝14と第2傾斜溝16とで区画されている。また、ブロック64の形状は、図5に示すように略矩形状であり、ブロック64内には、周方向サイプ66がタイヤ周方向TCに断続して延びている。本実施形態では、独立する3本の周方向サイプ66A、66B、66Cが形成されている。周方向サイプ66A及び周方向サイプ66Bは、両端部がブロック64内で終端しており、終端部から第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16へ傾斜サイプ64C、64Dが形成されている。周方向サイプ66Cは、一端部がブロック64内で終端しており、他端部が第1傾斜溝14に連通している。また、周方向サイプ66Cの一端部から第1傾斜溝14及び第2傾斜溝16へ傾斜サイプ64C、64Dが形成されている。
本実施形態に係るタイヤ60では、ブロック64の一部が繋がっているので、第1実施形態と比べてブロック剛性を高めることができる。また、接地面積が増えた分だけ、融解水発生時の接地効果を高めることができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。なお、本実施形態では、ブロック64内に独立して3本の周方向サイプ66A、66B、66Cが形成されていたが、これに限らず例えば、2本の周方向サイプ66A、66Bのみを形成してもよく、逆に4本以上の周方向サイプを形成してもよい。また、一端部が終端する1本の周方向サイプ66Aのみを形成しても同様の作用を得ることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤ70(以下、タイヤ70と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のブロック74は、第1実施形態と同様に第1傾斜溝14と第2傾斜溝16とで区画されている。また、ブロック74は、図6に示すように略矩形状に形成されており、タイヤ周方向TCに延びる周方向サイプ66が形成されている。
周方向サイプ76の一端部は、車両(不図示)の進行方向とは反対側の第1傾斜溝14に連通しており、周方向サイプ76の他端部は、ブロック74内で終端している。このため、ブロック74は、周方向サイプ76により一部が繋がった小ブロック74A、74Bに分断されている。小ブロック74Aには、周方向サイプ76から第2傾斜溝16へ延びる5本の傾斜サイプ74Cが互いに平行に形成されており、小ブロック74Bには、周方向サイプ76から第1傾斜溝14へ延びる5本の傾斜サイプ74Dが互いに平行に形成されている。
周方向サイプ76は、第1傾斜溝14と同じ深さで形成されている。本実施形態に係るタイヤ70では、周方向サイプ76が形成された部分(図中左側)では、周方向サイプ76及び傾斜サイプ74C、74Dで分断された小ブロック74A、74Bの変形量が大きくなり、氷上(雪上)走行時に、小ブロック74A、74Bが氷(雪)をより掘り起こし、グリップ力を高めることができる。また、小ブロック74A、74Bが繋がっている部分では、小ブロック74A、74Bが変形し難い分、ブロック剛性が高くなり、耐摩耗性を向上できる。これにより、グリップ力を確保しつつ、耐摩耗性の低下を抑制できる。
なお、本実施形態では、周方向サイプ76の溝深さを第1傾斜溝14と同じ深さとしたが、これに限らず、第1傾斜溝14より浅く形成してもよい。また、周方向サイプ76の溝深さがタイヤ周方向TCに沿って変化するように形成してもよい。この場合、例えば、図中左側の周方向サイプ76の溝深さを第1傾斜溝14と同じ深さとし、図中右側に向けて徐々に溝深さを浅くすることで、グリップ力を確保しつつ、耐摩耗性の低下を抑制できる。後述する第7実施形態についても同様である。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係る空気入りタイヤ80(以下、タイヤ80と記載する)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のタイヤ80のトレッド82に形成されたブロック84は、第5実施形態のブロック84とは逆に、進行方向とは反対側の周方向サイプ86の端部をブロック84内で終端させたものである。また、周方向サイプ86の溝深さは、第1傾斜溝14と同じ深さで形成されている。その他の構成は第5実施形態と同様である。
本実施形態のタイヤ80では、第6実施形態のタイヤ70の作用に加え、周方向サイプ86内に流入した融解水を掻き出して排水性を向上できる。
以上、本発明の第1〜7の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、図1に示すタイヤ10のトレッド部12に、第1〜第7の実施形態に係るブロックを全て盛り込んでもよい。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド部
14 第1傾斜溝
16 第2傾斜溝
18 ブロック
18C、18D 斜サイプ(傾斜細溝)
20 周方向サイプ(周方向細溝)
30 空気入りタイヤ
32 トレッド部
34 ブロック
34C、34D 傾斜サイプ(傾斜細溝)
36 周方向サイプ(周方向細溝)
40 空気入りタイヤ
42 トレッド部
43 第1傾斜溝
44 第2傾斜溝
45 周方向溝
46 ブロック
46C、46D 傾斜サイプ(傾斜細溝)
48 周方向サイプ(周方向細溝)
50 空気入りタイヤ
52 トレッド部
53 第1傾斜溝
54 第2傾斜溝
55 周方向溝
56 ブロック
56C、56D 傾斜サイプ(傾斜細溝)
58 周方向サイプ(周方向細溝)
60 空気入りタイヤ
62 トレッド
64 ブロック
64C、64D 傾斜サイプ(傾斜細溝)
66A〜66C 周方向サイプ(周方向細溝)
70 空気入りタイヤ
72 トレッド
74 ブロック
74C、74D 傾斜サイプ(傾斜細溝)
76 周方向サイプ(周方向細溝)
80 タイヤ
86 周方向サイプ(周方向細溝)
P 頂部

Claims (8)

  1. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜した第1傾斜溝及び第2傾斜溝により形成される頂部を備えたブロックと、
    タイヤ周方向に延びて前記ブロックの少なくとも一部を分断する周方向細溝と、
    前記周方向細溝からタイヤ周方向に対して斜めに延びて前記ブロックを分断する傾斜細溝と、
    を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記周方向細溝の深さは、前記傾斜細溝の深さより浅くなっている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向に対する前記第1傾斜溝の傾斜角度は、30度〜75度である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記周方向細溝は前記ブロックのタイヤ周方向の長さが最も長い位置近傍に設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記周方向細溝は、前記頂部から延びている請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ブロックは、タイヤ周方向に隣り合う前記第1傾斜溝及び前記第2傾斜溝とタイヤ周方向に延びる周方向溝とで区画されており、
    前記傾斜細溝は、前記周方向細溝から前記周方向溝へ延びている請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ブロックは、前記第1傾斜溝及び前記第2傾斜溝のみで区画されており、
    前記傾斜細溝は、前記周方向細溝から前記第1傾斜溝又は前記第2傾斜溝へ延びている請求項1〜5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記周方向細溝の少なくとも一端は、前記ブロック内で終端している請求項1〜7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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JP (1) JP2014051176A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015194464A1 (ja) * 2014-06-18 2015-12-23 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN106457923A (zh) * 2014-05-01 2017-02-22 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

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