JP2014050240A - 産業用車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フォークリフト11が車両停止状態となった場所が、物流場に定められているフォークリフト11の駐車場所P1か否かを判定する。そして、フォークリフト11が駐車場所P1以外の場所で車両停止状態となった場合、そのフォークリフト11は、短時間で再始動する可能性が高いので、時間Yの間、電圧保持制御を実行させる。
【選択図】図6
Description
これによれば、電圧保持制御の終了条件を時間管理とする。このため、乗員が長時間に亘って降車して作業を行うような場合において当該制御に伴う電力を無駄に消費してしまうことを抑制できる。また、電圧保持制御を車両側の判断で終了させるので、乗員に過度な負担を強いることがない。その結果、簡便なシステムを提供することができる。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、フォークリフト11の車体フレーム12の前部にはマスト13が立設されている。マスト13は、車体フレーム12に対して前後に傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト131と、これにスライドして昇降するインナマスト132とからなる。各アウタマスト131の後部には油圧式のリフトシリンダ14が配設されている。リフトシリンダ14のピストンロッド141の先端は、インナマスト132の上部に連結されている。インナマスト132の上部に支承されたチェーンホイール15にはチェーン17が巻き掛けられている。チェーン17の一端は、リフトシリンダ14のボディ又はアウタマスト131の上部に一端が固定されており、チェーン17の他端は、リフトブラケット16に連結されている。フォーク18は、リフトシリンダ14の伸縮によりチェーン17に吊り下げられたリフトブラケット16と共に昇降する。
図2に示すように、燃料電池システムFUは、燃料電池ユニット37を備えている。燃料電池ユニット37は、燃料電池FC、水素を貯蔵するとともに燃料電池FCに対して水素を供給する水素タンク38、及び燃料電池FCに対して空気を供給するコンプレッサ39を備えている。
なお、図4における電圧[V1(おおよそ1V)]は、燃料電池FCを構成する一組のセル50で得られる電圧の最大値を示し、電圧[V2(おおよそ0.75V]、[V3(おおよそ0.65V)]は、電圧[V1]よりも低い電圧とされている。そして、これらの電圧[V1]〜[V3]は、セル50を構成する触媒(白金)に化学的変化が起こり、燃料電池FCの性能劣化に影響を及ぼす電圧でもある。
車両コントローラ27は、車両キースイッチ29からの車両始動信号をもとに、車両キースイッチ29がOFFに操作されたか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が否定の場合、すなわち車両キースイッチ29がONの場合、ステップS10に戻り、ステップS10からの処理を繰り返し行う。
図6に示すように、物流場には、フォークリフト11の駐車場所P1が設けられている。そして、駐車場所P1には、発信信号を発信する発信器Hが設置されている。発信信号は、駐車場所P1に対応する領域W1で受信できるようになっている。このため、フォークリフト11は、駐車場所P1に移動すると、発信器Hの発信信号を受信器Dで受信できる。そして、フォークリフト11の車両コントローラ27は、駐車場所P1で車両停止状態になると、受信器Dが発信信号を受信している場合、時間Yの間、電圧保持制御を実行させる。
(1)駐車場所P1以外の場所で車両停止状態となった場合は、車両停止状態後、再び車両キースイッチ29がONされる可能性が高い。このため、電圧保持制御を実行させる。これにより、燃料電池FCの発電及び発電停止の繰り返しが抑制されるので、その結果として燃料電池の性能劣化を抑制できる。
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。
なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
車両コントローラ27は、車両キースイッチ29からの車両始動信号をもとに、車両キースイッチ29がOFFに操作されたか否かを判定する(ステップS20)。この判定結果が否定の場合、すなわち車両キースイッチ29がONの場合、ステップS20に戻り、ステップS20からの処理を繰り返し行う。
図8に示すように、物流場には、フォークリフト11の駐車場所として、複数の駐車場所P1,P2が設けられている。そして、各駐車場所P1,P2には、発信器Hが設置されている。発信信号は、各駐車場所P1,P2に対応する領域W1で受信できるようになっている。そして、フォークリフト11の車両コントローラ27は、当該フォークリフト11に定める指定駐車場(駐車場所P1)で車両停止状態になると、受信器Dが発信信号を受信している場合、時間Yの間、電圧保持制御を実行させる。
○ 第1の実施形態の実行判定処理において、ステップS10とステップS11の判定処理の順番を逆にしても良い。具体的に言えば、車両コントローラ27は、受信信号を受信しているか否かを判定し、その判定結果を記憶する。そして、車両コントローラ27は、車両停止状態となった時に上記判定の記憶内容を参照し、受信信号を受信していない旨の記憶内容であれば駐車場所P1で駐車していないので時間Xの間、電圧保持制御を実行させる。一方、車両コントローラ27は、受信信号を受信している旨の記憶内容であれば駐車場所P1で駐車しているので時間Yの間、電圧保持制御を実行させる。なお、本別例は、第2の実施形態の実行判定処理にも適用することができる。
○ 非常停止ボタンBTを、燃料電池システムコントローラ44に電気的に接続しても良い。燃料電池システムコントローラ44は、非常停止ボタンBTが押下操作されると、バルブ61を閉状態とする。
○ 実行判定処理を、燃料電池システムコントローラ44で行っても良い。この場合、受信器Dの検知結果を、車両コントローラ27が燃料電池システムコントローラ44に送信しても良いし、検知結果を直接、燃料電池システムコントローラ44に送信するようにしても良い。
(イ)駐車場所に設置されている発信器の発信信号を受信可能な受信器を有し、判定部は、受信器が受信信号を受信していることによって車両停止状態となった場所が駐車場所であると判定する請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の産業用車両。
Claims (4)
- 燃料電池で発電した電力を車両の駆動力とする産業用車両であって、
車両キースイッチがONからOFFとなる車両停止状態となった場所が、物流場に定められている車両の駐車場所であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果が否定の場合に、前記燃料電池のセル電圧を保持する電圧保持制御を実行する制御部と、を備えたことを特徴とする産業用車両。 - 前記制御部は、前記電圧保持制御を一定時間継続させた後、終了させる請求項1に記載の産業用車両。
- 前記制御部は、前記判定部の判定結果が肯定の場合、前記判定結果が否定の場合に比して短い時間の間、前記電圧保持制御を実行する請求項2に記載の産業用車両。
- 前記判定部は、前記車両停止状態となった場所が、前記物流場に定められている自車両の指定駐車場所であるか否かを判定し、
前記制御部は、前記判定部の判定結果が否定の場合に、前記電圧保持制御を実行する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の産業用車両。
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