JP2014049199A - 電池用焼結体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異相の発生を抑制しつつイオン導電率を向上させる電池用焼結体の製造方法を提供する。
【解決手段】結晶化ガラスの原料であるガラスおよび活物質材料を含む中間体を焼成する焼成工程を有する電池用焼結体の製造方法であって、上記結晶化ガラスは、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものであり、上記中間体は、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により異相を生じ得るものであり、上記焼成工程は、上記中間体を、上記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する第1焼成工程と、上記第1焼成工程にて焼成された上記中間体を、上記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する第2焼成工程とを有する電池用焼結体の製造方法。
【選択図】図8

Description

本発明は、全固体リチウム電池に用いられる電池用焼結体の製造方法に関する。
近年におけるパソコン、ビデオカメラおよび携帯電話等の情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として利用される電池の開発が重要視されている。また、自動車産業界等においても、電気自動車用またはハイブリッド自動車用の高出力かつ高容量の電池の開発が進められている。現在、種々の電池の中でも、エネルギー密度が高いという観点から、リチウムイオン電池が注目を浴びている。
現在市販されているリチウムイオン電池は、可燃性の有機溶媒を含む電解液が使用されているため、短絡時の温度上昇を抑える安全装置の取り付けや短絡防止のための構造・材料面での改善が必要となる。これに対し、電解液を固体電解質層に変えて、電池を全固体化した全固体リチウム電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないので、安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れると考えられている。
全固体リチウム電池は、通常、正極活物質を含有する正極活物質層と、負極活物質を含有する負極活物質層と、正極活物質層および負極活物質層の間に形成された固体電解質層とを有する。全固体リチウム電池には電池用焼結体を利用する技術が知られており、例えば、固体電解質および活物質を焼成してこれらの界面を接合させる電池用焼結体の製造方法が提案されている。例えば特許文献1には、非晶質ポリアニオン化合物または非晶質リン酸化合物からなる固体電解質材料と電極活物質材料とを混合し、加熱焼成する電極部の製造方法が開示されている。
固体電解質としては高いイオン伝導性を有することから結晶化ガラスが注目されており、結晶化ガラスを用いた電池用焼結体の開発が進められている。
一般的に、結晶化ガラスは、焼成温度が高いほど結晶性が高くなるためイオン伝導性が向上する傾向がある。しかしながら、上記のような電池用焼結体の製造方法では、焼結に伴って固体電解質と活物質との界面に異相が生じる場合があるため、イオン伝導性が低下するという問題がある。特に、焼成温度が高い場合には異相の発生はより顕著となるため、この問題は深刻さを増す。そのため、結晶化ガラスが有する高いイオン伝導性を電池用焼結体に有効に利用できていないのが実情である。
本出願人は、焼結に伴う充放電特性の低下を抑制することを目的として、特許文献2に開示するように、固体電解質材料としての非晶質リン酸化合物およびナシコン型のリン酸化合物のいずれか一方と、活物質材料としてのNiおよびMnの少なくとも一方を含むスピネル型の酸化物、LiCoO、または一般式M2y1y2(式中、M2はTiを除く遷移金属元素であり、かつ、取り得る最大価数を有し、0≦y1、0≦y2である)とを含む中間体を準備する中間体準備工程と、固体電解質材料と活物質材料との界面には、X線回折法により分析したときに、固体電解質材料の成分および活物質材料の成分以外の成分が検出されない温度で、中間体を焼結する焼結工程とを有する電池用焼結体の製造方法を提案している。また、活物質材料がNiおよびMnの少なくとも一方を含むスピネル型の酸化物またはLiCoOである場合には、固体電解質材料としてのナシコン型のリン酸化合物を得るために、非晶質リン酸化合物を結晶化温度よりも高い温度で焼結する予備焼結工程を行うことも提案している。
また、固体電解質および活物質を有する電池用焼結体の製造方法ではないが、イオン伝導性の高い結晶化ガラスの固体電解質の製造方法として、特許文献3および特許文献4には2段階の焼成によりガーネット型酸化物を製造する方法が開示されている。
特開2009−140910号公報 国際公開第2012/043566号 特開2010−45019号公報 特開2010−202429号公報
しかしながら、特許文献2に開示されているように、電池用焼結体の製造方法において予備焼結工程を行う場合には、異相の発生を抑制する効果は得られるものの、電池用焼結体の緻密性には改善の余地がある。
本発明は実情に鑑みてなされたものであり、異相の発生を抑制しつつイオン導電率を向上させることができる電池用焼結体の製造方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、固体電解質材料としての結晶化ガラスの原料であるガラスと、活物質材料とを含む中間体を準備する中間体準備工程と、上記中間体を焼成し、上記ガラスを結晶化させて上記結晶化ガラスを得る焼成工程とを有する電池用焼結体の製造方法であって、上記結晶化ガラスは、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものであり、上記中間体は、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により上記固体電解質材料および上記活物質材料との界面に異相を生じ得るものであり、上記焼成工程は、上記中間体を、上記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する第1焼成工程と、上記第1焼成工程にて焼成された上記中間体を、上記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する第2焼成工程とを有することを特徴とする、電池用焼結体の製造方法を提供する。
本発明によれば、所定の条件で2段階焼成を行うことにより、第2焼成工程での結晶化ガラス(固体電解質材料)および活物質材料の反応を抑制することができ、イオン導電率向上のために第2焼成工程の第2到達温度を高く設定することができる。したがって、異相の発生を抑制しつつイオン導電率の高い電池用焼結体を得ることができる。
上記発明において、上記ガラスは、ナシコン型リン酸化合物であることが好ましい。中でも、上記ガラスは、下記一般式(1)で表される化合物であることが好ましく、下記一般式(2)で表される化合物であることがより好ましい。このようなガラスから得られる結晶化ガラスはイオン伝導性が高いからである。
Li1+xM1M22−x(PO (1)
(上記式(1)中、M1は、Al、Y、GaおよびInからなる群から選択される少なくとも1種、M2は、Ti、GeおよびZrからなる群から選択される少なくとも1種、ならびにxは0≦x≦2である。)
Li1+xAlGe2−x(PO (2)
(上記式(2)中、0≦x≦2である。)
本発明においては、異相の発生を抑制しつつイオン導電率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の電池用焼結体の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの一例を示す図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの他の例を示す図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの他の例を示す図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの他の例を示す図である。 本発明の電池用焼結体の製造方法により得られる電池用焼結体を用いた全固体リチウム電池の一例を示す概略断面図である。 実施例1、比較例1および比較例2で得られた電池用焼結体の導電率を示すグラフである。
以下、本発明の電池用焼結体の製造方法について詳細に説明する。
本発明の電池用焼結体の製造方法は、固体電解質材料としての結晶化ガラスの原料であるガラスと、活物質材料とを含む中間体を準備する中間体準備工程と、上記中間体を焼成し、上記ガラスを結晶化させて上記結晶化ガラスを得る焼成工程とを有する電池用焼結体の製造方法であって、上記結晶化ガラスは、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものであり、上記中間体は、上記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により上記固体電解質材料および上記活物質材料との界面に異相を生じ得るものであり、上記焼成工程は、上記中間体を、上記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する第1焼成工程と、上記第1焼成工程にて焼成された上記中間体を、上記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する第2焼成工程とを有することを特徴とする。
ここで「結晶化ガラス」とは、ガラスを焼成し結晶化させて得られるものをいい、ガラス中に結晶が析出したものをいう。「ガラス」はX線回折法により所定の結晶ピークが検出されないものであり、「結晶化ガラス」はX線回折法により所定の結晶ピークが検出されるものである。
また、「結晶化ガラスは、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものである」とは、ガラスの結晶化温度以上でガラス単体を焼成した場合において、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により得られた結晶化ガラスのイオン導電率が、ガラスの結晶化温度での焼成により得られた結晶化ガラスのイオン導電率よりも高くなることをいう。すなわち、結晶化ガラスは、ガラスの結晶化温度以上の焼成温度において、焼成温度が高くなるにつれてイオン導電率が高くなるものである。
また「異相」とは、固体電解質材料および活物質材料とは異なる結晶構造を有する化合物をいう。具体的には、固体電解質材料の分解物、活物質材料の分解物、固体電解質材料および活物質材料の反応生成物等を挙げることができる。
異相の有無は、X線回折(XRD)分析により判断することができる。すなわち、「中間体は、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により固体電解質材料と活物質材料との界面に異相を生じ得るものである」とは、ガラスの結晶化温度よりも高い温度で中間体を焼成した場合において、固体電解質材料と活物質材料との界面に、XRD法により分析したときに、固体電解質材料の成分および活物質材料の成分以外の成分が検出されることを意味する。
異相の有無は、具体的には、ガラスの結晶化温度よりも高い温度で焼成された中間体に対してXRD測定を行い、得られたピークの同定を行うことにより判断する。X線回折法は、既存の各種X線回折法と同様のものを用いることができる。例えば、CuKα線を用いる方法等を挙げることができる。また、XRD測定には、例えば、リガク製RINT UltimaIIIを用いることができる。
本発明の電池用焼結体の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の電池用焼結体の製造方法の一例を概念的に表す断面図である。図1においては、まず、ガラス11を含む固体電解質成形体層12と、活物質材料13を含む活物質層14とを備える積層体15(中間体)を準備する(図1(a))。その後、積層体15に所定の条件で2段階の焼成を行うことで、固体電解質材料(結晶化ガラス)1を含む固体電解質層2と、活物質材料3を含む活物質層4とを有し、電池用焼結体である積層体5を得ることができる(図1(b))。
図2は、本発明の電池用焼結体の製造方法の他の例を概念的に表す断面図である。図2においては、まず、ガラス11および活物質材料13を含み、ガラス11および活物質材料13が混合された状態にある混合成形体層16(中間体)を準備する(図2(a))。その後、混合成形体層16に所定の条件で2段階の焼成を行うことで、固体電解質材料(結晶化ガラス)1および活物質材料3を含み、電池用焼結体である活物質層6を得ることができる(図2(b))。
図3は本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの一例を示す図である。図3においては、まず、室温からガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、第1到達温度で保持する。次に、第1到達温度から第1到達温度よりも高い第2到達温度まで昇温した後、第2到達温度で保持する。その後、第2到達温度から室温まで降温する。
図4は本発明の電池用焼結体の製造方法における焼成工程の焼成プロファイルの他の例を示す図である。図4においては、まず、室温からガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する。続いて、その昇温速度で第1到達温度から第1到達温度よりも高い第2到達温度まで昇温した後、第2到達温度で保持する。その後、第2到達温度から室温まで降温する。
本発明によれば、ガラスの結晶化温度以上の温度で所定の条件で2段階の焼成を行うことにより、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が発生するのを抑制することができる。すなわち、第1焼成工程においてはガラスの結晶化温度以上の第1到達温度で焼成を行うことによりガラスが結晶化されて結晶化ガラスになるため、第2焼成工程においては結晶化ガラスと活物質材料とが焼成されることになる。一般的に、ガラスと結晶化ガラスとでは結晶化ガラスのほうが反応性が低いことから、第2焼成工程では結晶化ガラスおよび活物質材料の反応を抑制することができる。つまり、ガラスの結晶化温度以上の温度で所定の条件で2段階の焼成を行うことにより、結晶化ガラス(固体電解質材料)および活物質材料の反応温度を高温側にシフトさせることができるのである。したがって、第2焼成工程ではより高い温度での焼成が可能になる。
結晶化ガラスは、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものであり、焼成温度が高いほど結晶性が高くなりイオン導電率が高くなることから、より高温での焼成が可能になればイオン導電率を向上させることができる。
したがって、異相の発生を伴うことなくイオン導電率向上のために第2焼成工程の第2到達温度を高くすることができる。よって、異相の発生を抑制しつつ、イオン導電率の高い電池用焼結体を得ることができる。
また本発明においては、ガラスを用いるため、ガラスが軟化する際の流動性を利用して緻密な電池用焼結体を得ることができる。これに対し、特許文献2に開示されているように、ナシコン型のリン酸化合物を得るために非晶質リン酸化合物を結晶化温度以上で予備焼結すると、ガラスの特性を失い、緻密な電池用焼結体を得ることが困難になる場合がある。
以下、本発明の電池用焼結体の製造方法における各工程について説明する。
1.中間体準備工程
本発明における中間体準備工程は、固体電解質材料としての結晶化ガラスの原料であるガラスと、活物質材料とを含む中間体を準備する工程である。
以下、ガラス、活物質材料および中間体準備方法について説明する。
(1)ガラス
本発明におけるガラスは、固体電解質材料としての結晶化ガラスの原料であり、結晶化ガラスは、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものである。また、ガラスは、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により固体電解質材料と活物質材料との界面に異相を生じ得る中間体を構成するものである。
ここで「ガラス」および「結晶化ガラス」については上述の通りである。
ガラスとしては、上述のようなガラスであれば特に限定されるものではなく、例えば、酸化物系固体電解質ガラス、硫化物系固体電解質ガラス等を挙げることができる。
酸化物系固体電解質ガラスとしては、例えば、NASICON型酸化物、ペロブスカイト酸化物、LISICON型酸化物、ガーネット型酸化物等が挙げられる。
NASICON(ナシコン)型酸化物としては、ナシコン型リン酸化合物を挙げることができ、例えば、一般式LiM11M12(式中、M11はB、Al、Ga、In、C、Si、Ge、Sn、SbおよびSeからなる群から選択される少なくとも1種であり、M12はTi、Zr、Ge、In、Ga、SnおよびAlからなる群から選択される少なくとも1種であり、a〜eは、0.5<a<5.0、0≦b<2.98、0.5≦c<3.0、0.02<d≦3.0、2.0<b+d<4.0、3.0<e≦12.0の関係を満たす。)で表される化合物を挙げることができる。
ナシコン型リン酸化合物は、中でも、一般式(1)Li1+xM1M22−x(PO(式(1)中、M1は、Al、Y、GaおよびInからなる群から選択される少なくとも1種、M2は、Ti、GeおよびZrからなる群から選択される少なくとも1種、ならびにxは0≦x≦2である。)で表される化合物であることが好ましい。
上記M1の金属は、上記の中でも、Al、YおよびGaからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、Alがより好ましい。また、上記M2の金属は、上記の中でも、GeおよびTiからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、Geがより好ましい。さらには、M1の金属はAlであり、かつ、M2の金属はGeであることが好ましい。すなわち、一般式(2)Li1+xAlGe2−x(PO(式(2)中、0≦x≦2である。)で表される化合物が好ましい。ナシコン型リン酸化合物の中でも上記式(2)で表される化合物から得られる結晶化ガラスはイオン伝導性が高いからである。
また、上記xの範囲は、上記の中でも、0.1≦x≦1.9であることが好ましく、0.3≦x≦0.7であることがより好ましい。特に、Li1.5Al0.5Ge1.5(POが好ましい。
ペロブスカイト型酸化物としては、例えば、一般式LiLa1−aTiO等で表される酸化物(Li−La−Ti−O系ペロブスカイト型酸化物)を挙げることができる。
LISICON型酸化物としては、例えば、LiM21O−LiM22O、LiM21O−LiM23O、LiM21O−LiM24O、LiM21O−LiM21M25O、LiM26O−LiM22O等が挙げられる。ここで、上記M21はSi、Ge、およびTiからなる群から選択される少なくとも1種であり、上記M22はP、AsおよびVからなる群から選択される少なくとも1種であり、上記M23はMoおよびSからなる群から選択される少なくとも1種であり、上記M24はAl、GaおよびCrからなる群から選択される少なくとも1種であり、上記M25はCaおよびZnからなる群から選択される少なくとも1種であり、上記M26はBである。具体的には、LiSiO−LiPO、LiBO−LiPO等を好適に用いることができる。
ガーネット型酸化物としては、例えば、一般式Li3+aM31M32M332−dM3412で表される酸化物を挙げることができる。ここで、M31、M32、M33およびM34は金属カチオンである。上記M31は、Ca、Sr、BaおよびMg等のアルカリ土類金属カチオン、または遷移金属カチオン(例えばZn)であることが好ましい。また、上記M32は、La、Y、Pr、Nd、Sm、Lu、Eu等の遷移金属カチオンであることが好ましい。また、上記M33としては、Zr、Nb、Ta、Bi、Te、Sb等の遷移金属カチオンを挙げることができ、中でもZrが好ましい。また上記M34は、例えばInであることが好ましい。なお、上記aは、0≦a≦5の範囲内であることが好ましく、4≦a≦5の範囲内であることがより好ましい。上記bは、0≦b≦3の範囲内であることが好ましく、0≦b≦2の範囲内であることがより好ましい。上記cは、0≦c≦3の範囲内であることが好ましく、1≦c≦3の範囲内であることがより好ましい。上記dは、0≦d≦2の範囲内であることが好ましく、0≦d≦1の範囲内であることがより好ましい。また、上記Oは部分的に、または、完全に、他の元素Mで置換されていても良い。Oを置換する他の元素Mは、二価または三価のアニオンのうち、一方であってもよく、両方であってもよい。具体的には、N3−等を挙げることができる。ガーネット型酸化物としては、LiLaZr12等のLi−La−Zr−O系酸化物が好ましい。
また、硫化物系固体電解質ガラスとしては、上述のようなガラスであれば特に限定されるものではなく、例えば、LiS−P、LiS−P−LiI、LiS−P−LiO、LiS−P−LiO−LiI、LiS−SiS、LiS−SiS−LiI、LiS−SiS−LiBr、LiS−SiS−LiCl、LiS−SiS−B−LiI、LiS−SiS−P−LiI、LiS−B、LiS−P−Z(ただし、m、nは正の数。Zは、Ge、Zn、Gaのいずれか。)、LiS−GeS、LiS−SiS−LiPO、LiS−SiS−LiMO(ただし、x、yは正の数。Mは、P、Si、Ge、B、Al、Ga、Inのいずれか。)等を挙げることができる。
ガラスは、中でも、ナシコン型リン酸化合物であることが好ましく、上記式(1)で表される化合物であることがより好ましく、上記式(2)で表される化合物であることがさらに好ましい。特に、Li1.5Al0.5Ge1.5(POが好ましい。このようなガラスから得られる結晶化ガラスはイオン伝導性が高いからである。
ガラスの形状は、例えば粉状であり、その平均粒径は0.01μm〜20μmの範囲内であることが好ましく、0.05μm〜5μmの範囲内であることがより好ましい。上記平均粒径が大きすぎると、緻密な電池用焼結体を得ることが困難になる可能性があり、上記平均粒径が小さすぎると、ガラスの作製が困難になる可能性があるからである。なお、上記平均粒径は、粒度分布計により測定したD50で定義することができる。また、後述する各材料の平均粒径についても、同様に定義することができる。
(2)活物質材料
本発明における活物質材料は、ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により固体電解質材料と活物質材料との界面に異相を生じ得る中間体を構成するものである。
活物質材料としては、上記のような活物質材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、酸化物系活物質材料、硫化物系活物質材料を挙げることができ、上記ガラスの種類に応じて適宜選択される。
例えばガラスがナシコン型リン酸化合物である場合、活物質材料としては、例えば、遷移金属酸化物、スピネル型酸化物、Li、Ti、Oを含有する化合物、LiCoO、オリビン型リン酸リチウム等が挙げられる。
遷移金属酸化物としては、例えば、一般式M4(式(3)中、M4は、遷移金属元素であり、かつ、M4が取り得る最大価数を有し、0<x、0<yである。)で表される遷移金属酸化物であることが好ましい。
上記M4としては、遷移金属元素であれば特に限定されるものではない。さらに、一般的な遷移金属元素は、1つまたは複数の価数を取ることにより、多様な酸化状態を示すことができるが、上記M4としては、取り得る最大価数を有するものである。ここで「取り得る最大価数」とは、化合物中で、各遷移金属元素が安定に存在している状態における価数のうち、最大となる価数をいう。そのため、遷移金属元素が安定に存在する化合物として過酸化物等は含まれない。
なお、上記式で表される遷移金属酸化物については、国際公開第2012/043566号パンフレットに記載のものを用いることができる。
中でも、Nb、WO、MoO、Taが好ましい。
スピネル型酸化物としては、例えば、NiおよびMnの少なくとも一方を含むスピネル型酸化物が好ましく、一般式LiM5Mn2−x(式中、M5は、Cr、Fe、Co、NiおよびCuからなる群から選択される少なくとも1種、ならびにxは、0≦x<2である。)で表される少なくともMnを含むスピネル型酸化物であることがより好ましい。Mnを含むことにより、活物質材料としての性能が向上するからである。
上記M5の金属は、上記の中でも、Ni、Co、Feからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、中でも、Niが好ましい。上記xの範囲は、上記の中でも、0≦x≦1.5であることが好ましく、0≦x≦1.0であることがより好ましい。特に、スピネル型酸化物は、LiNi0.5Mn1.5であることが好ましい。
Li、Ti、Oを含有する化合物としては、例えばLiTi12、LiTiO、LiTiO、LiTi等を挙げることができ、中でもLiTi12が好ましい。
オリビン型リン酸リチウムとしては、例えばLiFePO、LiCoPO、LiMnPO、LiNiPO等を挙げることができる。
特に、ガラスがナシコン型リン酸化合物である場合、活物質材料としては、遷移金属酸化物であることが好ましく、Nbであることがより好ましい。
また、ガラスが硫化物系固体電解質ガラスであり、(LiS)−(P−(LiI)(100−X−Y)(好ましくは、50≦X≦60、10≦Y≦20)である場合、活物質材料としては、例えば、遷移金属酸化物、スピネル型酸化物、Li、Ti、Oを含有する化合物、LiCoO、オリビン型リン酸リチウム、カーボン活物質等が挙げられる。
活物質材料の形状は、例えば粉状であり、その平均粒径は、0.05μm〜20μmの範囲内であることが好ましく、0.5μm〜10μmの範囲内であることがより好ましい。上記平均粒径が大きすぎると、緻密な電池用焼結体を得ることが困難になる可能性があり、上記平均粒径が小さすぎると、活物質材料の作製が困難になる可能性があるからである。
本発明における活物質材料は、正極活物質として用いてもよく負極活物質として用いてもよい。
(3)中間体準備方法
中間体の構造は、目的とする電池用焼結体の構造に応じて異なるものである。例えば、図1(b)のように、積層体である電池用焼結体を得る場合には、積層体の中間体を準備する。一方、図2(b)のように、活物質層である電池用焼結体を得る場合には、混合成形体層の中間体を準備する。
積層体の中間体の場合、積層体の固体電解質成形体層は上記ガラスを含有する。固体電解質成形体層は、上記ガラスのみからなる層とすることができる。
また、積層体の活物質層における上記活物質材料の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば30体積%〜90体積%の範囲内であることが好ましく、50体積%〜80体積%の範囲内であることがより好ましい。なお、活物質層は、上記活物質材料のみからなる層であってもよい。また、上記活物質層は、上述したガラスをさらに含有していてもよい。
中間体が積層体である場合、その積層体は、固体電解質成形体層の一方の表面に活物質層を有するものであってもよく、固体電解質成形体層の両面にそれぞれ活物質層(正極活物質層および負極活物質層)を有するものであってもよい。後者の場合、得られた電池用焼結体をそのまま電池の発電要素とすることができる。
一方、混合成形体層の中間体の場合、混合成形体層における上記ガラスおよび上記活物質材料の体積比率は、70〜10:30〜90であることが好ましく、50〜20:50〜80であることがより好ましい。ガラスの割合が少なすぎると、電池用焼結体のイオン伝導性が低くなる可能性があり、ガラスの割合が多すぎると、電池用焼結体の容量が低くなる可能性があるからである。なお、混合成形体層における活物質材料の含有量については、上述の積層体の中間体の場合の活物質層における活物質材料の含有量と同様である。
積層体の中間体の場合、中間体を構成する固体電解質成形体層および活物質層は、それぞれペレット状であることが好ましい。また、固体電解質成形体層を形成するための粉末材料と、活物質層を形成するための粉末材料とを同時にペレット化したものであってもよい。一方、混合成形体層の中間体の場合、中間体を構成する混合成形体層は、ペレット状であることが好ましい。
2.焼成工程
本発明における焼成工程は、上記中間体を焼成し、上記ガラスを結晶化させて上記結晶化ガラスを得る工程であり、上記中間体を、上記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する第1焼成工程と、上記第1焼成工程にて焼成された上記中間体を、上記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する第2焼成工程とを有する。
以下、第1焼成工程および第2焼成工程に分けて説明する。
(1)第1焼成工程
本発明における第1焼成工程は、上記中間体を、上記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する工程である。
第1到達温度は、ガラスの結晶化温度以上とする。第1到達温度が低すぎると、ガラスの結晶化が十分に進行せず、後述の第2焼成工程にて結晶化ガラスおよび活物質材料が反応し、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じる可能性がある。
ここで、結晶化温度は、示差熱・熱重量同時測定(TG−DTA)により測定されるものであり、その測定条件は昇温速度:10℃/minであり、得られた発熱ピークにより定義されるものである。
また、第1到達温度が高すぎると、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じるおそれがあるため、第1到達温度は、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じない温度、すなわち、固体電解質材料と活物質材料との界面には、X線回折法により分析したときに固体電解質材料の成分および活物質材料の成分以外の成分が検出されない温度であることが好ましい。
ここで、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じない温度については、第1焼成工程にて得られた中間体に対してXRD測定を行い、得られたピークの同定を行うことで決定することができる。
したがって、第1到達温度は、ガラスの結晶化温度以上、ガラスの結晶化温度+50℃以下の範囲内であることが好ましく、ガラスの結晶化温度以上、ガラスの結晶化温度+20℃以下の範囲内であることがより好ましい。
具体的に、ガラスが一般式(2)Li1+xAlGe2−x(PO(式(2)中、0≦x≦2である。)で表される化合物である場合、その結晶化温度は590℃であることから、第1到達温度は590℃以上であればよい。中でも、第1到達温度は590℃〜640℃の範囲内であることが好ましく、600℃〜610℃の範囲内であることがより好ましい。
また、ガラスが硫化物系固体電解質ガラスであり、(LiS)−(P−(LiI)(100−X−Y)(好ましくは、50≦X≦60、10≦Y≦20)である場合、その結晶化温度は160℃であることから、第1到達温度は160℃以上であればよい。中でも、第1到達温度は160℃〜230℃の範囲内であることが好ましく、180℃〜200℃の範囲内であることがより好ましい。
上記第1到達温度まで昇温する際の昇温速度は、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じない程度に適宜調整される。昇温速度が遅すぎると、結晶化ガラスおよび活物質材料が反応するおそれがある。昇温速度が速すぎると、ガラスの結晶化が十分に進行せず、後述の第2焼成工程にて結晶化ガラスおよび活物質材料が反応し、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じる可能性がある。具体的に、昇温速度は2℃/分〜20℃/分の範囲内であることが好ましく、4℃/分〜10℃/分の範囲内であることがより好ましい。
上記第1到達温度まで昇温した後は、図3に例示するように上記第1到達温度で保持する、または、図4に例示するように上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する。
上記第1到達温度で保持する場合、保持時間は、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じない程度に適宜調整される。保持時間が短すぎると、ガラスの結晶化が十分に進行せず、後述の第2焼成工程にて結晶化ガラスおよび活物質材料が反応し、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じる可能性がある。保持時間が長すぎると、結晶化ガラスおよび活物質材料が反応するおそれがある。具体的には、保持時間は0.1時間〜48時間の範囲内であることが好ましく、1時間〜12時間の範囲内であることがより好ましい。
また、上記第1到達温度までの昇温速度(第1昇温速度と称する。)よりも遅い昇温速度(第2昇温速度と称する。)で昇温する場合、図4に例示するように第2昇温速度で第2到達温度まで昇温してもよく、図5に例示するように第2昇温速度で第1到達温度および第2到達温度の間の中間到達温度まで昇温してもよい。
ここで「第2昇温速度」とは、第1到達温度からの昇温速度をいう。すなわち、第1到達温度からの昇温速度が第1到達温度までの昇温速度よりも遅ければよい。そのため、中間到達温度からの昇温速度は、第1昇温速度よりも速くてもよく遅くてもよい。
第2昇温速度は、第1昇温速度よりも遅ければ特に限定されるものではない。第2昇温速度が遅すぎると、結晶化ガラスおよび活物質材料が反応するおそれがある。第2昇温速度が速すぎると、ガラスの結晶化が十分に進行せず、後述の第2焼成工程にて結晶化ガラスおよび活物質材料が反応し、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じる可能性がある。具体的に、第2昇温速度は0.05℃/分〜10℃/分の範囲内であることが好ましく、0.1℃/分〜4℃/分の範囲内であることがより好ましい。
上記第2昇温速度で所定の温度まで昇温する昇温時間は、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じない程度に適宜調整される。昇温時間が短すぎると、ガラスの結晶化が十分に進行せず、後述の第2焼成工程にて結晶化ガラスおよび活物質材料が反応し、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じる可能性がある。昇温時間が長すぎると、結晶化ガラスおよび活物質材料が反応するおそれがある。具体的には、昇温時間は0.1時間〜48時間の範囲内であることが好ましく、1時間〜12時間の範囲内であることがより好ましい。
また、第1焼成工程での焼成プロファイルは、上記第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持するまたは上記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温するものであればよく、例えば、図6(a)に示すように、第1到達温度まで昇温した後、第1到達温度で保持し、第1到達温度までの第1昇温速度よりも遅い第2昇温速度で第1到達温度および第2到達温度の間の中間到達温度まで昇温してもよく、図6(b)に示すように、ガラスの結晶化温度よりも低い仮到達温度まで昇温した後、仮到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で第1到達温度まで昇温し、第1到達温度で保持してもよい。
中でも、第1焼成工程での焼成プロファイルは、図3に例示するように上記第1到達温度まで昇温した後、上記第1到達温度で保持することが好ましい。第1到達温度で保持することにより、第2焼成工程での結晶化ガラスおよび活物質材料の反応を抑制することができるともに、第1焼成工程での結晶化ガラスおよび活物質材料の反応も抑制することができるからである。
中間体を焼成する際の雰囲気は、大気雰囲気、不活性雰囲気等を挙げることができ、中での不活性雰囲気が好ましい。不要な酸化反応を防止できるからである。不活性雰囲気としては、例えば、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気等を挙げることができる。
中間体を焼成する方法としては、例えば焼成炉を用いる方法を挙げることができる。
(2)第2焼成工程
本発明における第2焼成工程は、上記第1焼成工程にて焼成された上記中間体を、上記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する工程である。
第2到達温度は、上記第1焼成工程の第1到達温度よりも高い温度とする。結晶化ガラスの結晶性を高め、イオン伝導性を向上させることができる。
中でも、第2到達温度は、上記第1焼成工程にて結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じ得る温度であることが好ましい。本発明においては所定の条件で2段階の焼成を行うことにより固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が発生するのを抑制することができるため、第2到達温度が、上記第1焼成工程にて結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じ得る温度である場合であっても、第2焼成工程にて固体電解質材料と活物質材料との界面での異相の発生を抑制することができる。したがって、イオン伝導性の向上のために第2到達温度を高温に設定することができる。
また、第2到達温度が高いほど、結晶化ガラスの結晶性を高めイオン伝導性を向上させることができるが、第2到達温度が高すぎると、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じるおそれがある。そのため、第2到達温度は、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じない温度、すなわち、固体電解質材料と活物質材料との界面には、X線回折法により分析したときに固体電解質材料の成分および活物質材料の成分以外の成分が検出されない温度であることが好ましい。
ここで、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じない温度については、得られた電池用焼結体に対してXRD測定を行い、得られたピークの同定を行うことで決定することができる。
具体的に、ガラスが一般式(2)Li1+xAlGe2−x(PO(式(2)中、0≦x≦2である。)で表される化合物である場合、第2到達温度は590℃超750℃以下の範囲内であることが好ましく、600℃以上640℃以下の範囲内であることがより好ましい。
また、ガラスが硫化物系固体電解質ガラスであり、(LiS)−(P−(LiI)(100−X−Y)(好ましくは、50≦X≦60、10≦Y≦20)である場合、第2到達温度は160℃超であることが好ましく、170℃以上240℃以下の範囲内であることが好ましく、190℃以上210℃以下の範囲内であることがより好ましい。
上記第2到達温度で焼成するに際して、図3、図6(b)に例示するように上記第1焼成工程において第1到達温度が最高到達温度である場合には第1到達温度から第2到達温度まで昇温した後、第2到達温度で焼成し、図5、図6(a)に例示するように上記第1焼成工程において第1到達温度および第2到達温度の間の中間到達温度が最高到達温度である場合には中間到達温度から第2到達温度まで昇温した後、第2到達温度で焼成する。一方、図4に例示するように上記第1焼成工程において第1到達温度から速度が遅い第2昇温速度で昇温する場合には、その第2昇温速度で第2到達温度まで昇温し、第2到達温度で焼成する。
図4に例示するように第1到達温度から第2到達温度まで速度が遅い第2昇温速度で昇温する場合、上記第2到達温度まで昇温する際の昇温速度は、第2昇温速度である。なお、第2昇温速度については上記第1焼成工程に記載した通りである。
一方、図3、図6(b)に例示するように第1到達温度から第2到達温度まで昇温する際の昇温速度、および、図5、図6(a)に例示するように中間到達温度から第2到達温度まで昇温する際の昇温速度は、結晶化ガラス(固体電解質材料)と活物質材料との界面に異相が生じない程度に適宜調整される。昇温速度が遅すぎると、結晶化ガラスおよび活物質材料が反応するおそれがある。昇温速度が速すぎると、結晶性が十分に向上せず、高いイオン導電率が得られない可能性がある。具体的に、昇温速度は1℃/分〜20℃/分の範囲内であることが好ましく、1℃/分〜10℃/分の範囲内であることがより好ましい。
上記第2到達温度で焼成する際には、通常、図3〜図6に例示するように上記第2到達温度で保持する。
上記第2到達温度で保持する保持時間は、所望の電池用焼結体を得ることができれば特に限定されるものではなく、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じない程度に適宜調整される。保持時間が長すぎると、固体電解質材料と活物質材料との界面に異相が生じるおそれがある。保持時間が短すぎると、結晶性が十分に向上せず、高いイオン導電率が得られない可能性がある。具体的には、保持時間は0.1時間〜48時間の範囲内であることが好ましく、1時間〜12時間の範囲内であることがより好ましい。
中間体を焼成する際の雰囲気および中間体を焼成する方法については、上記第1焼成工程と同様である。
3.電池用焼結体
本発明において「電池用焼結体」とは、電池に用いられ、焼結により得られる固体電解質材料および活物質材料を含む物体を意味する。ここで「焼結」とは、固体粉末の集合体を加熱すると、固まって緻密な物体になる現象のことをいう。電池用焼結体は、電池の部材として用いられる焼結体であれば特に限定されるものではない。ここで「焼結体」とは、固体粉末の集合体を加熱することにより、固まった緻密な物体のことをいう。
なお、焼結が十分に進行したか否かは、例えば、焼結体の表面にセロテープ(登録商標)を貼り付けて、はがした時に焼結体の成分が転写されるか否かにより判断することができる。はがしたセロテープ(登録商標)に焼結体の成分が転写されると、焼結が十分に進行していないと判断することができる。また、焼結が十分に進行したか否かは、焼成後の部材が、圧粉処理では到達できない密度(充填率、空隙率)を有しているか否かでも判断することができる。
電池用焼結体の構造の一例としては、上記図1(b)に示したように、固体電解質層2および活物質層4を備える積層体5を挙げることができる。この態様では、通常、固体電解質層が固体電解質材料を含有し、活物質層が活物質材料を含有する。この場合、固体電解質材料と活物質材料との界面は、固体電解質材料を含む固体電解質層と活物質材料を含む活物質層とが接触している共界面である。また、固体電解質層2および活物質層4は、通常、互いに焼結により一体化されている。
固体電解質層の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、1μm〜0.1mmの範囲内であることが好ましく、2μm〜0.05mmの範囲内であることがより好ましい。また、固体電解質層の空隙率は、用いられるガラスの種類によって異なるものであるが、例えば、10%以下であることが好ましく、0%であることがより好ましい。
また、活物質層の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、5μm〜0.1mmの範囲内であることが好ましく、10μm〜0.05mmの範囲内であることがより好ましい。また、活物質層の空隙率は、用いられる活物質材料の種類によって異なるものであるが、例えば、30%以下であることが好ましく、0%〜10%の範囲内であることがより好ましい。
電池用焼結体が積層体である場合、その積層体は、固体電解質層の一方の表面に活物質層を有するものであってもよく、固体電解質層の両面にそれぞれ活物質層(正極活物質層および負極活物質層)を有するものであってもよい。後者の場合、電池用焼結体をそのまま電池の発電要素とすることができる。
電池用焼結体の構造の他の例としては、上記図2(b)に示したように、活物質層6であるものを挙げることができる。この態様では、通常は、活物質層が、固体電解質材料および活物質材料の両方を含有する。この場合、固体電解質材料と活物質材料との界面は、固体電解質材料と活物質材料とが接触している共界面である。
なお、活物質層における活物質材料の含有量、活物質層の厚さおよび空隙率等については、上述の積層体の中間体の場合の活物質層と同様である。
また、電池用焼結体は、ペレット状であってもよく、シート状であってもよい。電池用焼結体の形状は、既存の各種焼結体と同様の形状を用いることができる。例えば、円柱状、平板状および円筒状等を挙げることができる。
4.用途
本発明により得られる電池用焼結体は、全固体リチウム電池に好適に用いられる。
図7は、本発明の全固体リチウム電池の一例を概念的に示す断面図である。図7における全固体リチウム電池30は、正極活物質層31と、負極活物質層33と、正極活物質層31および負極活物質層33の間に形成された固体電解質層32とを有する。全固体リチウム電池において、例えば図1(b)に示したように、電池用焼結体が固体電解質層2および活物質層4の積層体5である場合、この活物質層4は、図7における正極活物質層31であってもよく、負極活物質層33であってもよい。同様に、図2(b)に例示したように、電池用焼結体が活物質層6である場合、この活物質層6は、図7における正極活物質層31であってもよく、負極活物質層33であってもよい。
全固体リチウム電池においては、正極活物質層、負極活物質層および固体電解質層の少なくとも1層が電池用焼結体であればよく、上記のうち2層が電池用焼結体であってもよく、上記の全てが電池用焼結体であってもよい。
また、全固体リチウム電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、中でも二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
[参考例]
ガラス状のLi1.5Al0.5Ge1.5(PO(ホソカワミクロン社製、LAGP)を一軸プレスを用いて10MPaで成形した後、CIP(冷間等方圧加圧法)によりφ13mmのペレットを作製した。次に、ペレットを、大気雰囲気、540℃〜750℃で2時間焼成した。この焼結体の両面にAuを蒸着し、交流インピーダンスにより抵抗値を測定した。そして、インピーダンスとサンプルサイズから、導電率を算出した。その結果、540℃で2時間焼成したときに結晶化により高い導電率を示し、750℃で2時間焼成したときに高い結晶性と粒成長により最も高い導電率を示した。
[実施例1]
ガラス状のLi1.5Al0.5Ge1.5(PO(ホソカワミクロン社製、LAGP)と、活物質材料としてNb(アルドリッチ製)とを用意した。これらを体積比50/50で乳鉢により混合し、得られた混合粉末を一軸プレスを用いて10MPaで成形した後、CIP(冷間等方圧加圧法)によりφ13mmのペレットを作製した。次に、ペレットを、大気雰囲気、昇温速度4℃/分で600℃まで昇温し2時間保持した後、昇温速度4℃/分で625℃まで昇温し2時間保持した。その後、降温速度10℃/分で降温し、電池用焼結体を得た。
[比較例1]
焼成条件について、昇温速度4℃/分で600℃まで昇温し2時間保持した後、降温速度10℃/分で降温したこと以外は、実施例1と同様にして電池用焼結体を得た。
[比較例2]
焼成条件について、昇温速度4℃/分で625℃まで昇温し2時間保持した後、降温速度10℃/分で降温したこと以外は、実施例1と同様にして電池用焼結体を得た。
[評価1]
(X線回折測定)
実施例1、比較例1および比較例2で得られた電池用焼結体を、乳鉢で粉砕し、X線回折(XRD)測定を行った。XRD測定には、リガク製RINT UltimaIIIを用い、CuKα線を用いた。その結果を下記表1に示す。
Figure 2014049199
表1に示されるように、LAGPおよびNbに対して所定の条件で2段階焼成を行った場合には、Li1.5Al0.5Ge1.5(POの成分およびNbの成分以外の成分が検出されず、異相が検出されないことが示された。また、LAGPおよびNbに対して600℃の1段階焼成を行った場合にも、Li1.5Al0.5Ge1.5(POの成分およびNbの成分以外の成分が検出されず、異相が検出されないことが示された。一方、LAGPおよびNbに対して625℃の1段階焼成を行った場合には、Li1.5Al0.5Ge1.5(POの成分およびNbの成分以外のピークが確認され、異相が検出された。
(インピーダンス測定)
実施例1、比較例1および比較例2で得られた電池用焼結体について、両面にAuを蒸着し、交流インピーダンスにより抵抗値を測定した。そして、インピーダンスとサンプルサイズから、導電率を算出した。その結果を図8に示す。
表1および図8に示されるように、LAGPおよびNbに対して600℃および625℃で2段階焼成を行った場合には、異相の発生を抑制しつつ、高い導電率が得られることが示された。一方、LAGPおよびNbに対して600℃の1段階焼成を行った場合には、異相の発生は抑制されるものの、焼成温度が低いため導電率はそれほど高くならなかった。また、LAGPおよびNbに対して625℃の1段階焼成を行った場合には、異相が生じたため導電率が低くなった。実施例1および比較例2ではいずれも625℃で焼成しているが、実施例1では所定の条件で2段階焼成を行うことにより、LAGPおよびNbの反応を抑制し、異相の発生を抑制できることが確認された。
1 … 固体電解質材料
2 … 固体電解質層
3、13 … 活物質材料
4、6、14 … 活物質層
5、15 … 積層体
11 … ガラス
12 … 固体電解質成形体層
16 … 混合成形体層
30 … 全固体リチウム電池
31 … 正極活物質層
32 … 固体電解質層
33 … 負極活物質層

Claims (4)

  1. 固体電解質材料としての結晶化ガラスの原料であるガラスと、活物質材料とを含む中間体を準備する中間体準備工程と、
    前記中間体を焼成し、前記ガラスを結晶化させて前記結晶化ガラスを得る焼成工程と
    を有する電池用焼結体の製造方法であって、
    前記結晶化ガラスは、前記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成によりイオン導電率が高くなり得るものであり、
    前記中間体は、前記ガラスの結晶化温度よりも高い温度での焼成により前記固体電解質材料および前記活物質材料との界面に異相を生じ得るものであり、
    前記焼成工程は、
    前記中間体を、前記ガラスの結晶化温度以上の第1到達温度まで昇温した後、前記第1到達温度で保持するまたは前記第1到達温度までの昇温速度よりも遅い昇温速度で昇温する第1焼成工程と、
    前記第1焼成工程にて焼成された前記中間体を、前記第1到達温度よりも高い第2到達温度で焼成する第2焼成工程と
    を有することを特徴とする、電池用焼結体の製造方法。
  2. 前記ガラスは、ナシコン型リン酸化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電池用焼結体の製造方法。
  3. 前記ガラスは、下記一般式(1)で表されることを特徴とする請求項2に記載の電池用焼結体の製造方法。
    Li1+xM1M22−x(PO (1)
    (上記式(1)中、M1は、Al、Y、GaおよびInからなる群から選択される少なくとも1種、M2は、Ti、GeおよびZrからなる群から選択される少なくとも1種、ならびにxは0≦x≦2である。)
  4. 前記ガラスは、下記一般式(2)で表されることを特徴とする請求項3に記載の電池用焼結体の製造方法。
    Li1+xAlGe2−x(PO (2)
    (上記式(2)中、0≦x≦2である。)
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