JP2014048027A - データセンターの空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 個別の設計が求められることなく、初期投資額を抑えてホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターを迅速に構築することのできる空調システム。
【解決手段】 ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調システム。ラック(11a〜11d)の上方に分散配置された複数の空調室内機(1a〜1d)と、各空調室内機の給気口に一端が接続された少なくとも1つのフレキシブルダクト(2)と、各フレキシブルダクトの他端をコールドアイル(13)に向けて可変的に位置決めする位置決め部材(3c)とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、データセンターの空調システムに関する。さらに詳細には、本発明は、ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターにおける空調に関するものである。
発熱量の大きなサーバーマシンを多数運用するデータセンターでは、空調によるサーバー冷却性能の向上が強く求められてきた。サーバーマシンはラック(またはラック列)に搭載して運用されるが、ラックの前面から冷却空気を給気し、ラックの背面から高温の空気を排出するものが多い。このため、データセンターでは、前面同士(ひいては背面同士)を対向させたラックをライン状に配置する方式、いわゆるホットアイル・コールドアイル方式が採用されている。
データセンターの多くはフリーアクセス床を持ち、その床下空間を利用して大型のパッケージエアコンからの冷却空気を床下からコールドアイルに吹き出すとともに天井にて高温空気の吸込みを行う方式、すなわち床吹出し・天井吸込み方式の空調を行っていた。通常、大型のパッケージエアコンは、サーバー室の内部において壁に沿って設置されるか、あるいはサーバー室とは壁により隔てられた空調機械室の内部に設置される。
本出願人は、床吹出し・天井吸込み方式よりも効率的な空調システムとして、いわゆる天井吹出し・天井吸込み方式の空調システムを提案している(例えば、特許文献1を参照)。この空調システムでは、冷たくて重たい空気(冷却空気)を天井から吹き下ろし、空気の浮力を利用して暖かくて軽い空気(高温空気)を天井へ戻すことにより、理に適った空気の流れを作り出し、冷却の効率化を図っている。
特許文献1に記載された天井吹出し・天井吸込み方式の空調システムでは、従来の床吹出し・天井吸込み方式の空調システムに比して、空調エネルギーの25%程度を削減することができ、天井裏の空調用送風・還気スペースと床下の配線スペースとを分離することができる。また、空調システムの構築に際して必ずしもフリーアクセス床を必要としないため、執務室のデータセンターへの用途変更などのリニューアルにも対応し易い。
特開2010−127606号公報
しかしながら、特許文献1に開示された天井吹出し・天井吸込み方式の空調システムでは、内壁や天井により室空間を構成する必要があるため、床吹出し・天井吸込み方式の空調システムを用いるデータセンターの場合とほぼ同等の建設コストがかかり、ひいては初期投資額を抑えてデータセンターを迅速に構築することができなかった。また、梁などの突起部が多い天井裏に空調用のダクトスペース(またはチャンバスペース)を確保する必要があるため、個別の設計が求められる場合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、個別の設計が求められることなく、初期投資額を抑えてホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターを迅速に構築することのできる空調システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調システムであって、
ラックの上方に分散配置された複数の空調室内機と、
各空調室内機の給気口に一端が接続された少なくとも1つのフレキシブルダクトと、
各フレキシブルダクトの他端をコールドアイルに向けて可変的に位置決めする位置決め部材とを備えていることを特徴とする空調システムを提供する。
本発明の第2形態では、ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調システムであって、
ラックの上方に分散配置された複数の空調室内機と、
各空調室内機の給気口に一端が接続された少なくとも1つのフレキシブルダクトと、
複数の空調室内機に接続された複数のフレキシブルダクトの他端が接続されて、コールドアイルに対向した複数の開口部を有する給気用チャンバとを備えていることを特徴とする空調システムを提供する。
本発明の一形態にかかる空調システムでは、例えばフレーム構造によりラックの上方に分散配置された複数の空調室内機を備え、可変的に位置決め可能な出口端を有するフレキシブルダクトを介して、各空調室内機からの冷却空気をコールドアイルに向けて供給する。その結果、内壁や天井により室空間を構成する必要がなく且つ天井裏に空調用のダクトスペースを確保する必要がないので、個別の設計が求められることなく、初期投資額を抑えてホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターを迅速に構築することができる。
本発明の実施形態の第1実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す平面図である。 第1実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す断面図である。 各フレキシブルダクトの出口端がY方向に沿って可変的に位置決めされる様子を示す図である。 本実施形態の第2実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す平面図である。 第2実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す断面図である。 各給気用チャンバにコールドアイルに対向した複数の開口部が設けられている様子を示す図である。 第2実施例にかかる空調システムの変形例を概略的に示す平面図である。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態の第1実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す平面図である。図2は、第1実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す断面図である。図1では、説明の理解を容易にするために、図1の紙面において水平方向に沿ってX軸を、図1の紙面において鉛直方向に沿ってY軸を、図1の紙面に垂直な方向に沿ってZ軸を設定している。
本実施形態の各実施例にかかる空調システムが適用されるデータセンターのサーバー室では、複数のサーバーラック(単に「ラック」、「ラック列」とも呼ばれる)が並列に配置されている。図1および図2では、紙面の制限により、X方向に沿って間隔を隔てて配置された複数のサーバーラックのうち、4つのサーバーラック11a,11b,11c,11dだけを示している。各サーバーラック11a〜11dには、図示を省略した多数のサーバーが縦横に収容されている。
サーバーは、前面から空気を吸い込んでプロセッサなどの内部部品を冷却し、背面から排気する構造になっている。ホットアイル・コールドアイル方式のサーバー室では、各サーバーラック11a〜11dにおいてすべてのサーバーの前面が同じ側を向くように収容される。また、X方向に隣り合う一対のサーバーラックにおいて、一方のサーバーラックに収容されたサーバーの前面(または背面)と他方のサーバーラックに収容されたサーバーの前面(または背面)とが向き合うように配置される。
具体的に、図中最も左側のサーバーラック11aではすべてのサーバーの前面が左側を向くように収容され、サーバーラック11aの右側のサーバーラック11bではすべてのサーバーの前面が右側を向くように収容されている。また、図中最も右側のサーバーラック11dではすべてのサーバーの前面が右側を向くように収容され、サーバーラック11dの左側のサーバーラック11cではすべてのサーバーの前面が左側を向くように収容されている。
以下、収容されているサーバーの前面側をサーバーラックの前面側といい、サーバーの背面側をサーバーラックの背面側という。この場合、サーバーラック11aと11bとの間の空間およびサーバーラック11cと11dとの間の空間が、ホットアイル(図2中破線の楕円で示す)12である。一対のサーバーラック11bと11cとの間の空間、およびサーバーラック11a,11dの前面側の空間が、コールドアイル(図2中破線の楕円で示す)13である。
すなわち、ホットアイル12はサーバーの排熱が集まる空間であり、コールドアイル13はサーバーが吸引する冷気を集める空間である。ホットアイル・コールドアイル方式のサーバー室では、並列配置された複数のサーバーラックの間にホットアイルとコールドアイルとが交互に形成され、室内空間がホットアイルとコールドアイルとに明確に区分けされている。その結果、空調機からの冷却空気が効率良くサーバーに供給されるので、サーバー室内の冷却効率が向上し、空調機の消費電力が削減される。
第1実施例の空調システムは、各サーバーラック11a〜11dの上方に分散配置された複数(図1および図2では例示的に4つ)の空調室内機1a,1b,1c,1dを備えている。各空調室内機1a〜1dの給気口には、3つのフレキシブルダクト2の一端がそれぞれ接続されている。空調室内機1a〜1dは、例えばビル用マルチエアコンの室内機であって、還気側をホットアイル12に向け且つ給気側をコールドアイル13に向けたワンウェイ方式の室内機である。空調室内機1a〜1dは、図示を省略した冷媒配管を介して、例えばサーバー室の外部に設置された空調室外機に接続されている。
空調室内機1a〜1dは、例えば金属製の部材を組み立てることにより構成されたフレーム構造3により支持されている。なお、図1では、図面の明瞭化のために、フレーム構造3の構成部材のうち、Z方向に延びる支柱部材3aおよびX方向に延びる横架部材3bの図示を省略し、Y方向に延びるレール部材3cだけを図示している。各フレキシブルダクト2の出口端(空調室内機1a〜1dの給気口側とは反対側の端部)には、各フレキシブルダクト2から供給される冷却空気をコールドアイル13に向けて拡散させる拡散部材4が取り付けられている。
各フレキシブルダクト2の出口端に取り付けられた拡散部材4は、図3に示すように、対応する一対のレール部材3cと適当な取付け具(不図示)との協働作用により、コールドアイル13に向けてY方向に沿って可変的に位置決めされる。すなわち、対応する一対のレール部材3cと取付け具とは、各フレキシブルダクト2a〜2dの出口端をY方向に沿って可変的に位置決めする位置決め部材を構成している。
第1実施例の空調システムでは、空調室内機1a〜1dから供給されてフレキシブルダクト2および拡散部材4を経た冷却空気が、コールドアイル13に向けて拡散される。すなわち、フレキシブルダクト2および拡散部材4を介して下方へ拡散された冷却空気は、サーバーラック11bと11cとの間のコールドアイル13、およびサーバーラック11a,11dの前面側のコールドアイル13に冷温領域を形成する。サーバーラック11a〜11d中のサーバーは、コールドアイル13から冷温空気を吸い込む。
一方、サーバーラック11a〜11d中のサーバーの排熱により、サーバーラック11aと11bとの間のホットアイル12およびサーバーラック11cと11dとの間のホットアイル12には、高温領域が形成される。ホットアイル12の高温空気は、その浮力により自然に上昇し、ホットアイル12の上方に設けられた空調室内機1a〜1dの還気口へ還流する。還気口を介して空調室内機1a〜1dへ回収された高温空気は、再び冷却空気に変換され、コールドアイル13へ供給される。
第1実施例の空調システムでは、圧縮機を内蔵する大型のパッケージエアコンを用いる従来技術とは異なり、例えばビル用マルチエアコンの室内機のようなワンウェイ方式の空調室内機1a〜1dを、簡素なフレーム構造3(3a〜3c)によりサーバーラック11a〜11dの上方に分散配置している。具体的に、空調室内機1a〜1dは、その還気側をホットアイル12に、給気側をコールドアイル13に向けて設置されている。
各空調室内機1a〜1dからの冷却空気は、フレキシブルダクト2、およびその出口端に取り付けられてY方向に沿って可変的に位置決め可能な拡散部材4を介して、コールドアイル13に向けて供給される。その結果、第1実施例の空調システムでは、内壁や天井により室空間を構成する必要がなく且つ天井裏に空調用のダクトスペースを確保する必要がないので、個別の設計が求められることなく、初期投資額を抑えてホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターを迅速に構築することができる。
また、第1実施例の空調システムでは、本出願人が特許文献1において提案した天井吹出し・天井吸込み方式の空調システムの場合と同様に、冷たくて重たい空気(冷却空気)をラックの上方から吹き下ろし、空気の浮力を利用して暖かくて軽い空気(高温空気)をラックの上方へ戻すことにより、理に適った空気の流れを作り出すので、冷却の効率化を図ることができる。換言すれば、天井吹出し・天井吸込み方式の空調システムと同じような空調気流が形成されるので、高効率・省エネルギーで信頼性の高いサーバー冷却を実現することができる。
また、第1実施例の空調システムでは、フレキシブルダクト2の出口端に取り付けられた拡散部材4がY方向に沿って可変的に位置決め可能であり、ひいてはフレキシブルダクト2および拡散部材4を介してコールドアイル13に向けて冷却空気を供給する位置がY方向に沿って変更可能である。その結果、サーバーラック11a〜11dに収容された多数のサーバーの一部が高負荷である場合にも、高負荷のサーバーの位置に対応して複数の拡散部材4のY方向に沿った位置を適宜設定することにより、高負荷のサーバーに柔軟に対応することができる。
図4は、本実施形態の第2実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す平面図である。図5は、第2実施例にかかる空調システムの構成を概略的に示す断面図である。図4においても図1と同様に、説明の理解を容易にするために、図4の紙面において水平方向に沿ってX軸を、図4の紙面において鉛直方向に沿ってY軸を、図4の紙面に垂直な方向に沿ってZ軸を設定している。
第2実施例の空調システムは、第1実施例の空調システムと類似の構成を有する。しかしながら、第2実施例では、フレキシブルダクト2の出口端に給気用チャンバ5が接続されている点が、第1実施例と相違している。図4および図5では、図1および図2に示す構成要素と同様の機能を有する要素に、図1および図2と同じ参照符号を付している。以下、第1実施例との相違点に着目して、第2実施例の構成および作用を説明する。
第2実施例の空調システムでは、空調室内機1bに接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端および空調室内機1cに接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端に、空調室内機1bと1cとの間の下方においてY方向に沿って延びる給気用チャンバ5が接続されている。また、空調室内機1aに接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端および空調室内機1aの図中左側に隣接する空調室内機(不図示)に接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端にも、空調室内機1aと不図示の空調室内機との間の下方においてY方向に沿って延びる給気用チャンバ5が接続されている。
同様に、空調室内機1dに接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端および空調室内機1dの図中右側に隣接する空調室内機(不図示)に接続された3つのフレキシブルダクト2の出口端にも、空調室内機1dと不図示の空調室内機との間の下方においてY方向に沿って延びる給気用チャンバ5が接続されている。各給気用チャンバ5は、図6に示すように、コールドアイル13に対向した複数の開口部5aを有する。開口部5aは、例えば向きが可変の複数の羽根部材を有する周知の構造を有し、開口率が可変に構成されている。
第2実施例の空調システムでは、空調室内機1bから供給されて3本のフレキシブルダクト2を経た冷却空気と、空調室内機1cから供給されて3本のフレキシブルダクト2を経た冷却空気とが、サーバーラック11bと11cとの間の上方においてY方向に沿って延びる給気用チャンバ5の内部へ導かれて合流する。給気用チャンバ5の内部へ供給された冷却空気は、複数の開口部5aを介して、サーバーラック11bと11cとの間のコールドアイル13に向けて下方へ拡散される。
同様に、空調室内機1a(1d)から供給されて3本のフレキシブルダクト2を経た冷却空気と、空調室内機1a(1d)に隣接する不図示の空調室内機から供給されて3本のフレキシブルダクト2を経た冷却空気とが、サーバーラック11a(11d)の前面側の上方においてY方向に沿って延びる給気用チャンバ5の内部へ導かれて合流する。給気用チャンバ5の内部へ供給された冷却空気は、複数の開口部5aを介して、サーバーラック11a(11d)の前面側のコールドアイル13に向けて下方へ拡散される。
給気用チャンバ5の複数の開口部5aから下方へ拡散された冷却空気は、サーバーラック11bと11cとの間のコールドアイル13、およびサーバーラック11a,11dの前面側のコールドアイル13に冷温領域を形成する。以下、第1実施例の場合と同様に、サーバーはコールドアイル13から冷温空気を吸い込み、サーバーの排熱によりホットアイル12に高温領域が形成される。ホットアイル12の高温空気は、その浮力により自然に上昇し、ホットアイル12の上方に設けられた空調室内機1a〜1dの還気口へ還流する。
このように、第2実施例の空調システムにおいても、第1実施例と同様に、内壁や天井により室空間を構成する必要がなく且つ天井裏に空調用のダクトスペースを確保する必要がないので、個別の設計が求められることなく、初期投資額を抑えてホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターを迅速に構築することができる。
また、第2実施例の空調システムでは、各給気用チャンバ5がコールドアイル13に対向した複数の開口部5aを有し、各開口部5aは開口率が可変に構成されている。その結果、サーバーラック11a〜11dに収容された多数のサーバーの一部が高負荷である場合にも、高負荷のサーバーの位置に対応して複数の開口部5aの開口率を適宜設定することにより、高負荷のサーバーに柔軟に対応することができる。
また、第2実施例の空調システムでは、1つの給気用チャンバ5に対して複数(上述の構成では例示的に2つ)の空調室内機からの冷却空気が供給されるように構成されているので、いわゆる空調機器に関する冗長性の確保された空調システムを実現することができる。すなわち、第2実施例では、1つの空調室内機が故障などにより停止しても、同じ給気用チャンバに接続された他の1つまたは複数の空調室内機からの冷却空気を、給気用チャンバの複数の開口部を介してコールドアイルへ供給し続けることができる。
また、第2実施例の空調システムでは、図7に示すように、データセンターの外部の冷気を取り入れて給気用チャンバ5の内部へ供給する送風機6を付設することにより、給気用チャンバ5に冷気を導入して外気冷房を実現することができる。図7に示す変形例は、外気温度が低く、特定の条件を満足する場合に有効である。
ちなみに、ビル用マルチエアコンは、事務所ビル等に数多く使用されており、価格が安いこと、動作の安定性が保証されていることなど多くの利点がある。本発明では、ビル用マルチエアコンをそのまま応用できるため、低価格、短工期を実現することができる。また、例えば簡素なフレーム構造により空調室内機を支持するだけで、天井や内壁を必要としないので、資材調達費用および工事費用も大幅に削減可能である。また、天井や内壁を有しない工場や倉庫を改修して、そのままデータセンターとすることも可能である。
また、本発明は、空調室内機において冷媒ガスを用いるシステムであり、万一冷媒ガスが漏洩しても、従来技術における水漏れとは異なり、サーバーヘの悪影響が生じる可能性は極めて小さい。通常のデータセンターでは、空調機からの冷却水の漏れ、およびそれに伴うサーバーの停止を非常に嫌っており、そのため、従来技術では大型の空冷式パッケージエアコンを壁面に沿って(または空調機械室内に)設置せざるを得なかった。
なお、上述の各実施例では、4つの空調室内機1a〜1dが、比較的簡素なフレーム構造3(3a〜3c)により、4つのサーバーラック11a〜11dの上方にそれぞれ配置されている。しかしながら、これに限定されることなく、ラックの数および配置、空調室内機の数および配置、空調室内機の支持構造などについては、様々な形態が可能である。
1a〜1d 空調室内機
2 フレキシブルダクト
3a〜3c フレーム構造の構成部材
4 拡散部材
5 給気用チャンバ
6 送風機
11a〜11d サーバーラック
12 ホットアイル
13 コールドアイル

Claims (8)

  1. ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調システムであって、
    ラックの上方に分散配置された複数の空調室内機と、
    各空調室内機の給気口に一端が接続された少なくとも1つのフレキシブルダクトと、
    各フレキシブルダクトの他端をコールドアイルに向けて可変的に位置決めする位置決め部材とを備えていることを特徴とする空調システム。
  2. 各フレキシブルダクトの他端に取り付けられて、各フレキシブルダクトから供給される冷却空気を拡散させる拡散部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. ホットアイル・コールドアイル方式のデータセンターの空調システムであって、
    ラックの上方に分散配置された複数の空調室内機と、
    各空調室内機の給気口に一端が接続された少なくとも1つのフレキシブルダクトと、
    複数の空調室内機に接続された複数のフレキシブルダクトの他端が接続されて、コールドアイルに対向した複数の開口部を有する給気用チャンバとを備えていることを特徴とする空調システム。
  4. 前記複数の開口部のうちの少なくとも1つの開口部は、開口率が可変に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
  5. データセンターの外部の冷気を取り入れて前記給気用チャンバの内部へ供給する送風機をさらに備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の空調システム。
  6. 前記空調室内機は、還気側をホットアイルに向け且つ給気側をコールドアイルに向けたワンウェイ方式の室内機であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の空調システム。
  7. 前記複数の空調室内機を支持するように組み立てられたフレーム構造をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空調システム。
  8. 前記複数の空調室内機は、冷媒配管を介して空調室外機に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空調システム。
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