JPH1068547A - 空調チャンバ装置 - Google Patents
空調チャンバ装置Info
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- JPH1068547A JPH1068547A JP14727297A JP14727297A JPH1068547A JP H1068547 A JPH1068547 A JP H1068547A JP 14727297 A JP14727297 A JP 14727297A JP 14727297 A JP14727297 A JP 14727297A JP H1068547 A JPH1068547 A JP H1068547A
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- chamber
- conditioning chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 質の異なる複数系統の流入する空気を均一に
混合させて流出させ、負荷側に対して精度の良い空調空
気を供給させる。 【構成】 中空箱体形状のチャンバ本体12と、このチ
ャンバ本体の壁12aに設けられ、空気を流入させるよ
うに設けられた複数の空気の流入口14、16と、この
チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出口
18、20と、を有し、該チャンバ本体内には、空気の
流入口側と流出口側を区画するように仕切り壁手段15
が設けられ、この仕切り壁手段には空気の流入口から流
入する空気を混合するように前記流入口側から流出口側
に案内させつつ通流させる1個または複数のガイド孔が
設けられる。チャンバ本体内に設けた仕切り壁手段にガ
イド孔を設け、仕切り壁手段の流入または流出口側で空
気の混合を充分に行なって均質な空気を各流出口から流
出させる。
混合させて流出させ、負荷側に対して精度の良い空調空
気を供給させる。 【構成】 中空箱体形状のチャンバ本体12と、このチ
ャンバ本体の壁12aに設けられ、空気を流入させるよ
うに設けられた複数の空気の流入口14、16と、この
チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出口
18、20と、を有し、該チャンバ本体内には、空気の
流入口側と流出口側を区画するように仕切り壁手段15
が設けられ、この仕切り壁手段には空気の流入口から流
入する空気を混合するように前記流入口側から流出口側
に案内させつつ通流させる1個または複数のガイド孔が
設けられる。チャンバ本体内に設けた仕切り壁手段にガ
イド孔を設け、仕切り壁手段の流入または流出口側で空
気の混合を充分に行なって均質な空気を各流出口から流
出させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井裏面側などに配置
され、空調用の冷温風混合用、気流分配用等に用いられ
る空調チャンバ装置に関する。
され、空調用の冷温風混合用、気流分配用等に用いられ
る空調チャンバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数ダクト方式における冷温風混合用や
空調空気・外気混合用、或は定風量保持、消音、気流分
配等のために建物天井裏空間等において空調機本体、メ
インダクト、その他の空気ダクト、それらと室内空気吹
出口等との中間に介在して空調チャンバが設置される。
図20、21には、このような従来の空調チャンバが示
されており、並列状に架設された空気ダクトJ1、J2
が中空の矩形箱体Kに接続され、例えばJ2から新鮮外
気を取り入れるとともにJ1から暖気が送り込まれ、こ
の箱体K内部でミキシングされて設計された空調空気を
この箱体Kの側壁側に接続された複数のフレキシブルダ
クトFから各室内空気吹出口等へ流通させるようにして
いる。
空調空気・外気混合用、或は定風量保持、消音、気流分
配等のために建物天井裏空間等において空調機本体、メ
インダクト、その他の空気ダクト、それらと室内空気吹
出口等との中間に介在して空調チャンバが設置される。
図20、21には、このような従来の空調チャンバが示
されており、並列状に架設された空気ダクトJ1、J2
が中空の矩形箱体Kに接続され、例えばJ2から新鮮外
気を取り入れるとともにJ1から暖気が送り込まれ、こ
の箱体K内部でミキシングされて設計された空調空気を
この箱体Kの側壁側に接続された複数のフレキシブルダ
クトFから各室内空気吹出口等へ流通させるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
のような空調チャンバによれば、負荷側における例えば
換気のための環境等により、箱体Kからの流出口である
フレキシブルダクトFからは吸引方向のある程度の動圧
が働いているため、平行流として流入してくるJ1、J
2からの空気はそのままJ1側、及びJ2側の箱体Kの
壁側のフレキシブルダクトFから吸い込まれて流出す
る。したがって、箱体内部で空気のミキシングが充分行
なわれないままで負荷側に流れることとなり、設計通り
の空調温湿度の空気を精度良く負荷側に送ることが困難
であるという問題があった。
のような空調チャンバによれば、負荷側における例えば
換気のための環境等により、箱体Kからの流出口である
フレキシブルダクトFからは吸引方向のある程度の動圧
が働いているため、平行流として流入してくるJ1、J
2からの空気はそのままJ1側、及びJ2側の箱体Kの
壁側のフレキシブルダクトFから吸い込まれて流出す
る。したがって、箱体内部で空気のミキシングが充分行
なわれないままで負荷側に流れることとなり、設計通り
の空調温湿度の空気を精度良く負荷側に送ることが困難
であるという問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は極めて簡単な構造であるにも
かかわらず、複数系統の流入する空気を均一に混合させ
るようにして流出させ、負荷側に対して精度の良い空調
空気を供給させることのできる改良された空調チャンバ
装置を提供することにある。
たものであり、その目的は極めて簡単な構造であるにも
かかわらず、複数系統の流入する空気を均一に混合させ
るようにして流出させ、負荷側に対して精度の良い空調
空気を供給させることのできる改良された空調チャンバ
装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、中空箱体形状のチャンバ本体12と、
このチャンバ本体12の壁12aに設けられ、空気ダク
ト26、28に接続されて該チャンバ本体12内に、ほ
ぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた
複数の空気の流入口14、16と、このチャンバ本体1
2の他の壁12c、12dに設けられ、このチャンバ本
体12から空気を流出させるための複数の流出口18、
20と、を有し、前記チャンバ本体12内には、前記空
気の流入口14、16側と流出口18、20側を区画す
るように仕切り壁手段15が設けられ、この仕切り壁手
段15には前記空気の流入口14、16から流入する空
気を混合するように前記流入口側から流出口18、20
側に案内させつつ通流させる1個または複数のガイド孔
24が設けられてなる空調チャンバ装置10から構成さ
れる。
めに、本発明は、中空箱体形状のチャンバ本体12と、
このチャンバ本体12の壁12aに設けられ、空気ダク
ト26、28に接続されて該チャンバ本体12内に、ほ
ぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた
複数の空気の流入口14、16と、このチャンバ本体1
2の他の壁12c、12dに設けられ、このチャンバ本
体12から空気を流出させるための複数の流出口18、
20と、を有し、前記チャンバ本体12内には、前記空
気の流入口14、16側と流出口18、20側を区画す
るように仕切り壁手段15が設けられ、この仕切り壁手
段15には前記空気の流入口14、16から流入する空
気を混合するように前記流入口側から流出口18、20
側に案内させつつ通流させる1個または複数のガイド孔
24が設けられてなる空調チャンバ装置10から構成さ
れる。
【0006】また、前記空調チャンバ装置において前記
仕切り壁手段15の仕切り壁22は空気の流れに斜めに
交差するように設けられてなることとしても良い。
仕切り壁手段15の仕切り壁22は空気の流れに斜めに
交差するように設けられてなることとしても良い。
【0007】また、前記仕切り壁22は空気の流れ上流
側から流れ下流側に向けて拡大するように設けられてな
ることとしても良い。
側から流れ下流側に向けて拡大するように設けられてな
ることとしても良い。
【0008】また、前記空気の流入口14、16は並列
状に2個設けられ、前記仕切り壁22は、これらの2個
の流入口の間隔中央部分Wとなる幅方向位置に突出端が
位置するようにV字状に設けられてなることとしても良
い。
状に2個設けられ、前記仕切り壁22は、これらの2個
の流入口の間隔中央部分Wとなる幅方向位置に突出端が
位置するようにV字状に設けられてなることとしても良
い。
【0009】また、前記仕切り壁22は、前記流入口1
4、16を中央部とし、空気の流れ上流側から流れ下流
側に向けてV字状に拡大するように設けられた第1、第
2羽根体34、36であり、この第1、第2羽根体3
4、36の拡大端部側には更に外側に折曲された折曲羽
根部38、40を備えてなることとしても良い。
4、16を中央部とし、空気の流れ上流側から流れ下流
側に向けてV字状に拡大するように設けられた第1、第
2羽根体34、36であり、この第1、第2羽根体3
4、36の拡大端部側には更に外側に折曲された折曲羽
根部38、40を備えてなることとしても良い。
【0010】また、前記折曲羽根部38、40にも1個
または複数のガイド孔24が設けられてなることとして
も良い。
または複数のガイド孔24が設けられてなることとして
も良い。
【0011】また、前記仕切り壁22は空気の流れ上流
側から流れ下流側に向けて縮小するように設けられてな
ることとしても良い。
側から流れ下流側に向けて縮小するように設けられてな
ることとしても良い。
【0012】また、前記ガイド孔24は、前記仕切り壁
22において左右に高さ方向位置をずらすように配置さ
れた長孔であることとしても良い。
22において左右に高さ方向位置をずらすように配置さ
れた長孔であることとしても良い。
【0013】また、前記ガイド孔24は前記仕切り壁2
2の任意の位置に非対称、不整列状に設けられてなるこ
ととしても良い。
2の任意の位置に非対称、不整列状に設けられてなるこ
ととしても良い。
【0014】また、前記空調チャンバ装置は、直接に室
内吹出口に接続可能な末端の空調チャンバ装置であるこ
ととしても良い。
内吹出口に接続可能な末端の空調チャンバ装置であるこ
ととしても良い。
【0015】つぎに、本発明は、中空箱体形状のチャン
バ本体12と、このチャンバ本体12に設けられ、空気
ダクト(26,28)に接続されて該チャンバ本体内に
ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられ
た複数の空気の流入口14、16と、該チャンバ本体1
2から空気を流出させるための複数の流出口18、20
と、を有し、前記空気の流入口14、16には空気の流
れを変向させるように前記チャンバ本体内部側であっ
て、互いに空気の出口52aを対向させるように曲げて
突出形成された案内筒52が連通して設けられてなる空
調チャンバ装置10から構成される。
バ本体12と、このチャンバ本体12に設けられ、空気
ダクト(26,28)に接続されて該チャンバ本体内に
ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられ
た複数の空気の流入口14、16と、該チャンバ本体1
2から空気を流出させるための複数の流出口18、20
と、を有し、前記空気の流入口14、16には空気の流
れを変向させるように前記チャンバ本体内部側であっ
て、互いに空気の出口52aを対向させるように曲げて
突出形成された案内筒52が連通して設けられてなる空
調チャンバ装置10から構成される。
【0016】さらに、本発明は、中空箱体形状のチャン
バ本体12と、このチャンバ本体12に設けられ、空気
ダクト(26,28)に接続されて該チャンバ本体内に
ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられ
た複数の空気の流入口54、56と、該チャンバ本体か
ら空気を流出させるための複数の流出口18、20と、
を有し、前記空気の流入口54、56は少なくともチャ
ンバ本体12の設置状態で上下となるように設けられて
なる空調チャンバ装置10から構成される。
バ本体12と、このチャンバ本体12に設けられ、空気
ダクト(26,28)に接続されて該チャンバ本体内に
ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられ
た複数の空気の流入口54、56と、該チャンバ本体か
ら空気を流出させるための複数の流出口18、20と、
を有し、前記空気の流入口54、56は少なくともチャ
ンバ本体12の設置状態で上下となるように設けられて
なる空調チャンバ装置10から構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の空調チャンバ装置は、中
空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本体の壁に
設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体内
に、ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設け
られた複数の空気の流入口と、このチャンバ本体の他の
壁に設けられ、このチャンバ本体から空気を流出させる
ための複数の流出口と、を有し、前記チャンバ本体内に
は、前記空気の流入口側と流出口側を区画するように仕
切り壁手段が設けられ、この仕切り壁手段には前記空気
の流入口から流入する空気を混合するように前記流入口
側から流出口側に案内させつつ通流させる1個又は複数
のガイド孔が設けられている。
空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本体の壁に
設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体内
に、ほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設け
られた複数の空気の流入口と、このチャンバ本体の他の
壁に設けられ、このチャンバ本体から空気を流出させる
ための複数の流出口と、を有し、前記チャンバ本体内に
は、前記空気の流入口側と流出口側を区画するように仕
切り壁手段が設けられ、この仕切り壁手段には前記空気
の流入口から流入する空気を混合するように前記流入口
側から流出口側に案内させつつ通流させる1個又は複数
のガイド孔が設けられている。
【0018】チャンバ本体は通常は中空の直方体状とし
て構成されているが、形状は三角柱、五角柱、六角柱、
その他任意の形状でも良い。ほぼ同じ方向に向けて空気
を流入させるように接続させ、質の異なる空気を送り込
んで混合させる場合のすべての空調チャンバ装置につい
て適用できる。同じ方向に向けてというのは略同じ側面
側に取り付けられて空気がチャンバ本体内に流入するよ
うな取り付け構造であり、例えば中空直方体状の四角筒
のチャンバ本体の場合には同じ側面側、あるいはそれ以
上の多角形の中空立体形状の場合には隣接する他の側面
側も含めてこれらに形成される流入口に空調ダクトを接
続して本体内に空気を流入させるすべての場合を含む。
空調ダクトのチャンバ本体に対する相互の取り付け角度
は任意に設定しても良く、例えば、2本の空調ダクトを
互いに30度、45度、その他の角度に開くようにチャ
ンバ本体に接続させても良い。平行流あるいは平行流に
近いような角度で空気が流入する場合の空気ダクトから
送られる異質の空気の混合については特に効果を発揮さ
せる。
て構成されているが、形状は三角柱、五角柱、六角柱、
その他任意の形状でも良い。ほぼ同じ方向に向けて空気
を流入させるように接続させ、質の異なる空気を送り込
んで混合させる場合のすべての空調チャンバ装置につい
て適用できる。同じ方向に向けてというのは略同じ側面
側に取り付けられて空気がチャンバ本体内に流入するよ
うな取り付け構造であり、例えば中空直方体状の四角筒
のチャンバ本体の場合には同じ側面側、あるいはそれ以
上の多角形の中空立体形状の場合には隣接する他の側面
側も含めてこれらに形成される流入口に空調ダクトを接
続して本体内に空気を流入させるすべての場合を含む。
空調ダクトのチャンバ本体に対する相互の取り付け角度
は任意に設定しても良く、例えば、2本の空調ダクトを
互いに30度、45度、その他の角度に開くようにチャ
ンバ本体に接続させても良い。平行流あるいは平行流に
近いような角度で空気が流入する場合の空気ダクトから
送られる異質の空気の混合については特に効果を発揮さ
せる。
【0019】空気のミキシングのための機械的な駆動機
構が不要であるから軽量で、取扱しやすく、量産も簡単
に行なえ、製造コストも安価である。材質は、金属、軽
金属、合金等が外板部分について好適に用いられる。仕
切り壁は例えばガラスクロス、その他の不燃性、難燃
性、防炎性等火災に対して抵抗性のある化学繊維等を用
いても良い。軽量である方が、天井裏のスラブに吊支し
たり、あるいは構造材に架設させる場合に荷重負担がな
いから良好である。流入口側、あるいは流出口側に接続
されるダクトの形状は任意のもので良い。金属ダクトで
あってもフレキシブルダクトであっても良いし、断面形
状も角形、丸形、その他のダクトの形態であっても良
い。通常は近接、或は隣接してチャンバ本体の壁に連通
接続される。チャンバ本体内にはグラスウ−ル、グラス
マット、その他の消音、断熱素材を壁の内側に内張りし
ても良い。ガイド孔の大きさは任意に設定しても良い
が、ガイド孔全体の開口率としては空気の圧力損失を軽
減するためにダクト開口よりも大きくする方がより好適
である。ガイド孔は仕切り壁手段の仕切り壁とともに、
流入口側から流出口側に空気を案内ガイドする。
構が不要であるから軽量で、取扱しやすく、量産も簡単
に行なえ、製造コストも安価である。材質は、金属、軽
金属、合金等が外板部分について好適に用いられる。仕
切り壁は例えばガラスクロス、その他の不燃性、難燃
性、防炎性等火災に対して抵抗性のある化学繊維等を用
いても良い。軽量である方が、天井裏のスラブに吊支し
たり、あるいは構造材に架設させる場合に荷重負担がな
いから良好である。流入口側、あるいは流出口側に接続
されるダクトの形状は任意のもので良い。金属ダクトで
あってもフレキシブルダクトであっても良いし、断面形
状も角形、丸形、その他のダクトの形態であっても良
い。通常は近接、或は隣接してチャンバ本体の壁に連通
接続される。チャンバ本体内にはグラスウ−ル、グラス
マット、その他の消音、断熱素材を壁の内側に内張りし
ても良い。ガイド孔の大きさは任意に設定しても良い
が、ガイド孔全体の開口率としては空気の圧力損失を軽
減するためにダクト開口よりも大きくする方がより好適
である。ガイド孔は仕切り壁手段の仕切り壁とともに、
流入口側から流出口側に空気を案内ガイドする。
【0020】前記仕切り壁手段の仕切り壁は空気の流れ
に斜めに交差するように設けるようにしても良い。1枚
の単板を平面視空気の流れの上流から下流側に向けて流
入口取付側の壁の右方から左方側壁、或は左方から右方
側壁に向けて斜めに傾斜する用に架設しても良い。ま
た、ジグザグ状、或は波形形状の板を流れに直交、或は
斜め方向に配置させても良い。さらに、円弧状、U字
状、その他の任意の斜め交差形態でも良い。流れの下流
側に向けて凸状となるV字、或は凹状となるV字構成が
施工時の混合率の設定や構造及び製造が簡単である点か
らより好適である。流れに斜めに交差するようにセット
することで、仕切り壁の遮蔽部に沿って斜めに進む気流
成分とこれが衝突する部分での複雑な乱流があり、さら
にガイド孔から流出口側に通過する気流との相乗作用に
より複数系統の空気の良好な混合作用を得る。
に斜めに交差するように設けるようにしても良い。1枚
の単板を平面視空気の流れの上流から下流側に向けて流
入口取付側の壁の右方から左方側壁、或は左方から右方
側壁に向けて斜めに傾斜する用に架設しても良い。ま
た、ジグザグ状、或は波形形状の板を流れに直交、或は
斜め方向に配置させても良い。さらに、円弧状、U字
状、その他の任意の斜め交差形態でも良い。流れの下流
側に向けて凸状となるV字、或は凹状となるV字構成が
施工時の混合率の設定や構造及び製造が簡単である点か
らより好適である。流れに斜めに交差するようにセット
することで、仕切り壁の遮蔽部に沿って斜めに進む気流
成分とこれが衝突する部分での複雑な乱流があり、さら
にガイド孔から流出口側に通過する気流との相乗作用に
より複数系統の空気の良好な混合作用を得る。
【0021】前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ
下流側に向けて拡大するように設けられるようにしても
良い。通常は平面視空気の流れ上流側から下流側に向か
うにしたがってV字状に拡大するように構成される場合
が多いであろうが、隣接する流入口の取付間隔が離れて
いる場合にはV字の溝部分が平坦となるような仕切り壁
の拡大構成となる。V字の左右の各仕切り壁は直線的で
あっても、円弧状あるいはコルゲート状の曲線状のもの
であっても良い。
下流側に向けて拡大するように設けられるようにしても
良い。通常は平面視空気の流れ上流側から下流側に向か
うにしたがってV字状に拡大するように構成される場合
が多いであろうが、隣接する流入口の取付間隔が離れて
いる場合にはV字の溝部分が平坦となるような仕切り壁
の拡大構成となる。V字の左右の各仕切り壁は直線的で
あっても、円弧状あるいはコルゲート状の曲線状のもの
であっても良い。
【0022】前記空気の流入口は並列状に2個設けら
れ、前記仕切り壁は、これらの2個の流入口の間隔中央
部分となる幅方向位置に突出端が位置するようにV字状
に設けられてなるようにしても良い。空気の流れの上流
側から下流側に向けて平面視凹状となるように仕切り壁
をV字状に設ける場合である。U字状、台形状、円弧
状、楕円状その他任意の仕切り壁形状構成としても良い
が、仕切り壁を通過後の空気の混合効率が比較的良好で
ある点からより好ましい。仕切り壁そのものをジグザグ
状に折り込んでアコーデオン形状にしたり、波形その他
の形状に変形して用いるようにしても良い。
れ、前記仕切り壁は、これらの2個の流入口の間隔中央
部分となる幅方向位置に突出端が位置するようにV字状
に設けられてなるようにしても良い。空気の流れの上流
側から下流側に向けて平面視凹状となるように仕切り壁
をV字状に設ける場合である。U字状、台形状、円弧
状、楕円状その他任意の仕切り壁形状構成としても良い
が、仕切り壁を通過後の空気の混合効率が比較的良好で
ある点からより好ましい。仕切り壁そのものをジグザグ
状に折り込んでアコーデオン形状にしたり、波形その他
の形状に変形して用いるようにしても良い。
【0023】前記仕切り壁は、前記流入口を中央部と
し、空気の流れ上流側から流れ下流側に向けてV字状に
拡大するように設けられた第1、第2羽根体であり、こ
れらの第1、第2羽根体の拡大端部側には更に外側に折
曲された折曲羽根部を備えている。これも同様に空気の
流れの上流側から下流側に向けて平面視凹状となるよう
に仕切り壁をV字状に設ける場合である。折曲角度を任
意に調整できるように蝶番状に折曲が自在な構成として
も良い。側壁側は単にじかに固定するようにしても良い
し、側壁側に長孔状のガイドを付設させ、これに沿って
折曲羽根部の延長端部がスライド移動できるようにし、
折曲角度を自在に設定できるようにしても良い。
し、空気の流れ上流側から流れ下流側に向けてV字状に
拡大するように設けられた第1、第2羽根体であり、こ
れらの第1、第2羽根体の拡大端部側には更に外側に折
曲された折曲羽根部を備えている。これも同様に空気の
流れの上流側から下流側に向けて平面視凹状となるよう
に仕切り壁をV字状に設ける場合である。折曲角度を任
意に調整できるように蝶番状に折曲が自在な構成として
も良い。側壁側は単にじかに固定するようにしても良い
し、側壁側に長孔状のガイドを付設させ、これに沿って
折曲羽根部の延長端部がスライド移動できるようにし、
折曲角度を自在に設定できるようにしても良い。
【0024】前記折曲羽根部にも1個または複数のガイ
ド孔を設けることとしても良い。この折曲羽根部におけ
るガイド孔の形状、数、面積、分布、配置、その他の構
成は問うものでなく、任意に設定して良い。
ド孔を設けることとしても良い。この折曲羽根部におけ
るガイド孔の形状、数、面積、分布、配置、その他の構
成は問うものでなく、任意に設定して良い。
【0025】前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ
下流側に向けて縮小するように設けることとしても良
い。空気の流れの上流側から下流側に向けて平面視凸状
となるように仕切り壁を設ける場合であり、通常は逆V
字状に構成される場合が多いであろうが、V字の溝部分
において平坦となる部分を形成しても良い。V字の左右
の各仕切り壁は直線的であっても、円弧状あるいはコル
ゲート状の曲線状のものであっても良い。仕切り壁より
も流入口側においてある程度の空気混合作用を行なう。
下流側に向けて縮小するように設けることとしても良
い。空気の流れの上流側から下流側に向けて平面視凸状
となるように仕切り壁を設ける場合であり、通常は逆V
字状に構成される場合が多いであろうが、V字の溝部分
において平坦となる部分を形成しても良い。V字の左右
の各仕切り壁は直線的であっても、円弧状あるいはコル
ゲート状の曲線状のものであっても良い。仕切り壁より
も流入口側においてある程度の空気混合作用を行なう。
【0026】前記ガイド孔は、前記仕切り壁において左
右に高さ方向位置をずらすように配置された長孔として
構成することが好適である。高さ方向について同じ位置
で形成しても良いが、このようにすることで仕切り壁そ
のものの流路側に突出させた構成とあいまって相乗的に
空気のミキシング効果を向上させる。
右に高さ方向位置をずらすように配置された長孔として
構成することが好適である。高さ方向について同じ位置
で形成しても良いが、このようにすることで仕切り壁そ
のものの流路側に突出させた構成とあいまって相乗的に
空気のミキシング効果を向上させる。
【0027】前記ガイド孔は前記仕切り壁の任意の位置
に非対称、不整列状に設けるようにしても良い。対称に
ガイド孔を形成しても良いが、非対称、不整列状に形成
した方が混合効果に優れ、より好適である。
に非対称、不整列状に設けるようにしても良い。対称に
ガイド孔を形成しても良いが、非対称、不整列状に形成
した方が混合効果に優れ、より好適である。
【0028】前記空調チャンバ装置は、直接に室内吹出
口に接続可能な末端の空調チャンバ装置としても良い。
室内等の負荷に直結するような用い方がされれば各室内
ごとにきめの細かな空調空気を送給でき、空調の精度を
良好なものとする。
口に接続可能な末端の空調チャンバ装置としても良い。
室内等の負荷に直結するような用い方がされれば各室内
ごとにきめの細かな空調空気を送給でき、空調の精度を
良好なものとする。
【0029】本発明に係る他の空調チャンバ装置は、中
空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本体に設け
られ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体内にほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた複
数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空気を流出さ
せるための複数の流出口と、を有し、前記空気の流入口
には空気の流れを変向させるように前記チャンバ本体内
部側であって、互いに空気の出口を対向させるように曲
げて突出形成された案内筒が連通して設けられている。
案内筒の形状は、丸形、角形その他任意の形態で良い。
周側壁にガイド孔を穿孔させても良いが、直接的な混合
を瞬時に生じさせたいときには穿孔しなくとも良い。必
要に応じて流入口に接続される外部接続ダクトの該流入
口の直前等に気流変向、拡散用羽根体などを設置させて
も良い。
空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本体に設け
られ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体内にほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた複
数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空気を流出さ
せるための複数の流出口と、を有し、前記空気の流入口
には空気の流れを変向させるように前記チャンバ本体内
部側であって、互いに空気の出口を対向させるように曲
げて突出形成された案内筒が連通して設けられている。
案内筒の形状は、丸形、角形その他任意の形態で良い。
周側壁にガイド孔を穿孔させても良いが、直接的な混合
を瞬時に生じさせたいときには穿孔しなくとも良い。必
要に応じて流入口に接続される外部接続ダクトの該流入
口の直前等に気流変向、拡散用羽根体などを設置させて
も良い。
【0030】さらに、本発明に係る他の空調チャンバ装
置は、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本
体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体
内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設け
られた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空気
を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空気
の流入口は少なくともチャンバ本体の設置状態で上下と
なるように設けられている。流入口の形状は任意に設定
して良いが、空気の混合効率を向上させるためにはでき
るだけ大きく設定する方が良い。したがって、このチャ
ンバ本体に空気を送り込む外部ダクトはこの空調チャン
バの流入口との接続部分において接続用のアダプタ口等
を用いることにより簡易に接続し得る。空気の温度差に
よる混合であり、空調チャンバ本体内の仕切り壁の設置
が不要となり、チャンバ本体の製作コストを低減し得
る。
置は、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ本
体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本体
内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設け
られた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空気
を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空気
の流入口は少なくともチャンバ本体の設置状態で上下と
なるように設けられている。流入口の形状は任意に設定
して良いが、空気の混合効率を向上させるためにはでき
るだけ大きく設定する方が良い。したがって、このチャ
ンバ本体に空気を送り込む外部ダクトはこの空調チャン
バの流入口との接続部分において接続用のアダプタ口等
を用いることにより簡易に接続し得る。空気の温度差に
よる混合であり、空調チャンバ本体内の仕切り壁の設置
が不要となり、チャンバ本体の製作コストを低減し得
る。
【0031】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の好適な実施
例を説明する。図1ないし図3には、本発明の第1実施
例に係る空調チャンバ装置10が示されており、図にお
いて、この空調チャンバ装置10は、中空箱体形状のチ
ャンバ本体12と、このチャンバ本体12に取り付けら
れた2個の空気の流入口14、16と、流出口18、2
0と、を有している。そして、このチャンバ本体12の
内部には、仕切り壁22を有する仕切り壁手段15が設
けられている。この仕切り壁手段15、具体的にはその
仕切り壁22には1個又は複数のガイド孔24が設けら
れており、空気の流入口14、16から流入する空気を
混合するようにこれらの流入口側から流出口側に案内さ
せながら空気を通流させる。
例を説明する。図1ないし図3には、本発明の第1実施
例に係る空調チャンバ装置10が示されており、図にお
いて、この空調チャンバ装置10は、中空箱体形状のチ
ャンバ本体12と、このチャンバ本体12に取り付けら
れた2個の空気の流入口14、16と、流出口18、2
0と、を有している。そして、このチャンバ本体12の
内部には、仕切り壁22を有する仕切り壁手段15が設
けられている。この仕切り壁手段15、具体的にはその
仕切り壁22には1個又は複数のガイド孔24が設けら
れており、空気の流入口14、16から流入する空気を
混合するようにこれらの流入口側から流出口側に案内さ
せながら空気を通流させる。
【0032】チャンバ本体12は、鋼板製でやや平坦な
直方体形状であり、第1、第2の空気の流入口14、1
6が開口された第1壁12aと、これと間隔を置いて対
向して平行に配置された第2壁12bと、これら第1、
第2壁12a、12bを連結するように対向して平行に
配置された第3、第4側壁12c、12dと、天壁12
eと底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に組み付
けて構成されている。
直方体形状であり、第1、第2の空気の流入口14、1
6が開口された第1壁12aと、これと間隔を置いて対
向して平行に配置された第2壁12bと、これら第1、
第2壁12a、12bを連結するように対向して平行に
配置された第3、第4側壁12c、12dと、天壁12
eと底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に組み付
けて構成されている。
【0033】本実施例において第1、第2流入口14、
16は四角形状であり、チャンバ本体12の内部にほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように第1壁12a
に隣接して開口形成されている。この流入口14、16
には、空気通流用の例えば第1、第2の金属製角ダクト
26、28が連結接続され、この角ダクト26、28か
ら空気が送られて平行流として流入口14、16からチ
ャンバ本体12の内部に流入する。角ダクトに接続され
る流入口14、16の形状は四角でなくとも丸型ダクト
に対応する円形であっても良い。この第1壁12aに略
直角方向に連結され、かつ対向して互いに平行に設置さ
れた第3、第4側壁には、同チャンバ本体12から空気
を流出させるための第1、第2流出口18、20が複数
個設けられている。
16は四角形状であり、チャンバ本体12の内部にほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように第1壁12a
に隣接して開口形成されている。この流入口14、16
には、空気通流用の例えば第1、第2の金属製角ダクト
26、28が連結接続され、この角ダクト26、28か
ら空気が送られて平行流として流入口14、16からチ
ャンバ本体12の内部に流入する。角ダクトに接続され
る流入口14、16の形状は四角でなくとも丸型ダクト
に対応する円形であっても良い。この第1壁12aに略
直角方向に連結され、かつ対向して互いに平行に設置さ
れた第3、第4側壁には、同チャンバ本体12から空気
を流出させるための第1、第2流出口18、20が複数
個設けられている。
【0034】実施例において、第3、第4の側壁12
c、12dにはそれぞれ4個の第1、第2流出口18、
20が設けられ、計8個の流出口が設置されている。こ
れらの各流出口にはそれぞれフレキシブルダクト30、
32が接続され、他端側は各室内吹出口や他のダクトへ
の接続その他必要に応じた空調機や空調周辺機器、空調
すべき空間等へ空気を送り込むようになっている。流出
口の個数は具体的な設置現場の状況に対応した個数が必
要であるから、2個から3、4...8...その他任
意の複数個が設けられ、それに対応したフレキシブルダ
クトが接続されたり、あるいは負荷側の状況に応じて特
定の流出口が閉塞されて使用される場合もある。
c、12dにはそれぞれ4個の第1、第2流出口18、
20が設けられ、計8個の流出口が設置されている。こ
れらの各流出口にはそれぞれフレキシブルダクト30、
32が接続され、他端側は各室内吹出口や他のダクトへ
の接続その他必要に応じた空調機や空調周辺機器、空調
すべき空間等へ空気を送り込むようになっている。流出
口の個数は具体的な設置現場の状況に対応した個数が必
要であるから、2個から3、4...8...その他任
意の複数個が設けられ、それに対応したフレキシブルダ
クトが接続されたり、あるいは負荷側の状況に応じて特
定の流出口が閉塞されて使用される場合もある。
【0035】図2、3に示すように、チャンバ本体12
内には空気の流入口近傍であって、空気の流入口側と流
出口側を区画するように仕切り壁手段15としての仕切
り壁22が配設されている。この仕切り壁は薄板状の板
部材から構成され、流入口から流入する空気の流れを遮
るように立てて配置される。実施例において、この仕切
り壁22は流入する空気の流れに斜めに交差するように
設けられている。これによって、この仕切り壁にガイド
孔24を形成させるとこれらのガイド孔24を通じて空
気は通流すると同時に、該仕切り壁22の遮蔽部22a
により斜めに沿って動く成分を生じさせるからこれらが
相乗的に作用して空気の混合作用を行なわせる。
内には空気の流入口近傍であって、空気の流入口側と流
出口側を区画するように仕切り壁手段15としての仕切
り壁22が配設されている。この仕切り壁は薄板状の板
部材から構成され、流入口から流入する空気の流れを遮
るように立てて配置される。実施例において、この仕切
り壁22は流入する空気の流れに斜めに交差するように
設けられている。これによって、この仕切り壁にガイド
孔24を形成させるとこれらのガイド孔24を通じて空
気は通流すると同時に、該仕切り壁22の遮蔽部22a
により斜めに沿って動く成分を生じさせるからこれらが
相乗的に作用して空気の混合作用を行なわせる。
【0036】実施例において、該仕切り壁22は空気の
流れ上流側から流れ下流側に向けて拡大するように設け
られている。あるいは、この仕切り壁22は、空気の流
れ上流側に突出するように設けられている。すなわち、
縦に立設させた仕切り壁は流れ下流側に向かうにつれて
V字状に開くように配置されている。(下流側に向けて
凹状のV字として構成されている。)したがって、この
タイプの場合はガイド孔24を通過して空気の流出口側
に出てから空気の混合が行なわれやすい。実施例におい
てこの仕切り壁22は、金属またはプラスチック合成樹
脂等からなる板状体からなる。そして、チャンバ本体の
第1壁12aであって、空気の流入口14、16の隣接
間隔部Wにその突出端が位置するように流入口14、1
6側からの空気の流れ方向に対して拡大するようにV字
状に取り付けられた第1、第2羽根体34、36から形
成されている。すなわち、実施例において空気の流入口
14、16は並列状に2個設けられ、仕切り壁22は、
これらの2個の流入口の間隔中央部分となる幅方向位置
に突出端が位置するようになっている。
流れ上流側から流れ下流側に向けて拡大するように設け
られている。あるいは、この仕切り壁22は、空気の流
れ上流側に突出するように設けられている。すなわち、
縦に立設させた仕切り壁は流れ下流側に向かうにつれて
V字状に開くように配置されている。(下流側に向けて
凹状のV字として構成されている。)したがって、この
タイプの場合はガイド孔24を通過して空気の流出口側
に出てから空気の混合が行なわれやすい。実施例におい
てこの仕切り壁22は、金属またはプラスチック合成樹
脂等からなる板状体からなる。そして、チャンバ本体の
第1壁12aであって、空気の流入口14、16の隣接
間隔部Wにその突出端が位置するように流入口14、1
6側からの空気の流れ方向に対して拡大するようにV字
状に取り付けられた第1、第2羽根体34、36から形
成されている。すなわち、実施例において空気の流入口
14、16は並列状に2個設けられ、仕切り壁22は、
これらの2個の流入口の間隔中央部分となる幅方向位置
に突出端が位置するようになっている。
【0037】このV字状の突出端部分は前記隣接間隔部
Wに第1、第2羽根体34、36の一端側が例えば溶接
やあるいは、取り付け用の縁取り部にビス止め固定さ
れ、V字状に延びて拡大した他端部側は第1、第2側壁
12a、12dに溶接、その他任意の固定方法により固
定されている。これによって、仕切り壁22は、第1、
第2羽根体によりこのチャンバ本体12の内部を空気の
流入口側Nと、流出口側Tに仕切り区画している。すな
わち、この仕切り壁22は、上下は天壁12eから底壁
12fの高さまで気密状に遮蔽するように取り付けられ
ている。従って、実施例においては流入口側Nの空間そ
のものも第1、第2流入口部分に分割遮蔽されている。
本実施例における仕切り壁22は、空気の流れ上流側す
なわち流入口側にV字状に突出形成して構成されている
が、V字状に限らず、例えば図12のように円弧状、逆
U字状、台形状その他任意の流れ上流側突出構成として
も良い。なお、図12では円弧状の仕切り壁22の空気
流れ上流端側は空気の流入口14、16の隣接間隔部W
から離隔して配置されているが、この部分は当着接合さ
せるようにしても良い。
Wに第1、第2羽根体34、36の一端側が例えば溶接
やあるいは、取り付け用の縁取り部にビス止め固定さ
れ、V字状に延びて拡大した他端部側は第1、第2側壁
12a、12dに溶接、その他任意の固定方法により固
定されている。これによって、仕切り壁22は、第1、
第2羽根体によりこのチャンバ本体12の内部を空気の
流入口側Nと、流出口側Tに仕切り区画している。すな
わち、この仕切り壁22は、上下は天壁12eから底壁
12fの高さまで気密状に遮蔽するように取り付けられ
ている。従って、実施例においては流入口側Nの空間そ
のものも第1、第2流入口部分に分割遮蔽されている。
本実施例における仕切り壁22は、空気の流れ上流側す
なわち流入口側にV字状に突出形成して構成されている
が、V字状に限らず、例えば図12のように円弧状、逆
U字状、台形状その他任意の流れ上流側突出構成として
も良い。なお、図12では円弧状の仕切り壁22の空気
流れ上流端側は空気の流入口14、16の隣接間隔部W
から離隔して配置されているが、この部分は当着接合さ
せるようにしても良い。
【0038】実施例において、中空のチャンバ本体内部
を上流側に突出形成させた仕切り壁により流入口側と流
出口側に仕切り区画させ、さらに、この仕切り壁に空気
を通流させるための1個又は複数のガイド孔24が設け
られている。
を上流側に突出形成させた仕切り壁により流入口側と流
出口側に仕切り区画させ、さらに、この仕切り壁に空気
を通流させるための1個又は複数のガイド孔24が設け
られている。
【0039】図において、このガイド孔24は仕切り壁
22において左右に高さ方向位置をずらすように配置さ
れた長孔として形成されている。すなわち、図2、3に
示すように、仕切り壁を構成する第1、第2羽根体3
4、36にはV字の突出端部から拡大する方向に向けて
長く形成された矩形の長孔が上下に層状に配置されて穿
孔されている。そして、この長孔は第1羽根板の穿孔位
置と第2羽根板の高さ方向の穿孔位置を相互にずらせる
ように配置して層状に形成されている。
22において左右に高さ方向位置をずらすように配置さ
れた長孔として形成されている。すなわち、図2、3に
示すように、仕切り壁を構成する第1、第2羽根体3
4、36にはV字の突出端部から拡大する方向に向けて
長く形成された矩形の長孔が上下に層状に配置されて穿
孔されている。そして、この長孔は第1羽根板の穿孔位
置と第2羽根板の高さ方向の穿孔位置を相互にずらせる
ように配置して層状に形成されている。
【0040】このガイド孔24を形成させた残余の仕切
り壁22の遮蔽部22a(フレーム部分)が空気の通流
の抵抗となる。そして、ガイド孔24付近の流入口側N
にある空気は仕切り壁22の前後の圧力差による仕切り
壁に直交する方向への力と流入口からの速度圧(動圧)
を受けることとなり、これによってダクト26、28内
を直進してきた空気は該仕切り壁22の開口であるガイ
ド孔24を通過後、複雑に変化しながらもおおむね互い
に交差する方向に流れの向きを変向させ、空気混合を充
分に行なうこととなる。
り壁22の遮蔽部22a(フレーム部分)が空気の通流
の抵抗となる。そして、ガイド孔24付近の流入口側N
にある空気は仕切り壁22の前後の圧力差による仕切り
壁に直交する方向への力と流入口からの速度圧(動圧)
を受けることとなり、これによってダクト26、28内
を直進してきた空気は該仕切り壁22の開口であるガイ
ド孔24を通過後、複雑に変化しながらもおおむね互い
に交差する方向に流れの向きを変向させ、空気混合を充
分に行なうこととなる。
【0041】そして、図2、図3に示すように、通過後
の流れは互いに交差方向の流れとして流れが生じるばか
りでなく、ガイド孔24の高さ方向の穿孔位置が交互に
ずれたように配置されているから、上下方向の空気層の
混合も同時に行われることとなる結果、この仕切り壁2
2を通過後の空気は充分にミキシングされ、温度、湿度
等の均一な空気となり、流出口18、20から室内負荷
側等に送られることとなる。しかも、このように流れ上
流側に凸となるような仕切り壁構成とすることにより、
空気の流入口側に対応する側壁側の流出口からそのまま
流出するのではなく、複雑にミキシングされた空気が種
々の経路で流出するからそのぶん均一な、かつ均質な空
気を各室内吹出口等へ送り出すこととなる。
の流れは互いに交差方向の流れとして流れが生じるばか
りでなく、ガイド孔24の高さ方向の穿孔位置が交互に
ずれたように配置されているから、上下方向の空気層の
混合も同時に行われることとなる結果、この仕切り壁2
2を通過後の空気は充分にミキシングされ、温度、湿度
等の均一な空気となり、流出口18、20から室内負荷
側等に送られることとなる。しかも、このように流れ上
流側に凸となるような仕切り壁構成とすることにより、
空気の流入口側に対応する側壁側の流出口からそのまま
流出するのではなく、複雑にミキシングされた空気が種
々の経路で流出するからそのぶん均一な、かつ均質な空
気を各室内吹出口等へ送り出すこととなる。
【0042】このガイド孔24は、実施例のように、長
矩形状に限ることはない。例えば、丸孔、楕円孔、正方
形、三角形、五角形、六角形その他の多角形、その他の
異形形状の孔形状としても良い。穿孔する個数も2、
3、4、5...その他必要に応じて任意の個数として
も良い。孔の構成は単にパンチング加工により形成させ
たパンチング孔でも良いし、網状に構成しても良い。ま
た格子状に構成しても良い。孔の大きさは任意であり、
微小の孔を多数穿孔させても良い。また、必要に応じて
流入口側に接続されるダクト26、28の該流入口の直
前付近に風向制御用の装置、例えば回転羽根などを内蔵
設置させても良い。
矩形状に限ることはない。例えば、丸孔、楕円孔、正方
形、三角形、五角形、六角形その他の多角形、その他の
異形形状の孔形状としても良い。穿孔する個数も2、
3、4、5...その他必要に応じて任意の個数として
も良い。孔の構成は単にパンチング加工により形成させ
たパンチング孔でも良いし、網状に構成しても良い。ま
た格子状に構成しても良い。孔の大きさは任意であり、
微小の孔を多数穿孔させても良い。また、必要に応じて
流入口側に接続されるダクト26、28の該流入口の直
前付近に風向制御用の装置、例えば回転羽根などを内蔵
設置させても良い。
【0043】また、このガイド孔24は仕切り壁22の
任意の位置に非対称、あるいは、不整列状に設けること
がより空気の混合効果を促進させるために好適である。
高さ方向の配置構成は第1、第2の羽根体34、36の
孔穿孔位置を完全にずらせるようにするのではなく、高
さ位置として重複する部分があっても良い。また、第
1、第2羽根体のV字状の羽根の長さは左右均等長さで
なくとも良く、いずれかの方を長く形成しても良い。こ
のような空調チャンバ装置10は、例えば、常時定風量
の新鮮外気を第1角ダクト26から第1流入口14へ送
るとともに、第2角ダクト28から負荷側である各室内
の温度、湿度を感知して快適な温度、湿度条件を作り出
せるような暖気あるいは、冷気その他の空調空気を流入
させて混合させるように使用するとより適切な性能を発
揮させる。
任意の位置に非対称、あるいは、不整列状に設けること
がより空気の混合効果を促進させるために好適である。
高さ方向の配置構成は第1、第2の羽根体34、36の
孔穿孔位置を完全にずらせるようにするのではなく、高
さ位置として重複する部分があっても良い。また、第
1、第2羽根体のV字状の羽根の長さは左右均等長さで
なくとも良く、いずれかの方を長く形成しても良い。こ
のような空調チャンバ装置10は、例えば、常時定風量
の新鮮外気を第1角ダクト26から第1流入口14へ送
るとともに、第2角ダクト28から負荷側である各室内
の温度、湿度を感知して快適な温度、湿度条件を作り出
せるような暖気あるいは、冷気その他の空調空気を流入
させて混合させるように使用するとより適切な性能を発
揮させる。
【0044】次に、本発明の第2実施例について図5お
よび図6に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材
には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実
施例の空調チャンバ装置10においては、仕切り壁22
は、前記流入口14、16から流出口側に向けて空気の
流れ方向に対してV字状に拡大するように設けられた第
1、第2羽根体34、36の拡大端部側には更に外側に
折曲された折曲羽根部38、40が設けられ、これらが
全体として仕切り壁22を構成している。
よび図6に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材
には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実
施例の空調チャンバ装置10においては、仕切り壁22
は、前記流入口14、16から流出口側に向けて空気の
流れ方向に対してV字状に拡大するように設けられた第
1、第2羽根体34、36の拡大端部側には更に外側に
折曲された折曲羽根部38、40が設けられ、これらが
全体として仕切り壁22を構成している。
【0045】すなわちこの実施例では、第1、第2角ダ
クト26、28から送られる空気を第1、第2流入口1
4、16部分で2分割するように隣接間隔部WをV字状
の基部として流れ方向に拡大するようにV字状に第1、
第2羽根体34、36が延長され、さらにこの第1、第
2羽根体34、36の延長端側にこれらの第1、第2羽
根体との接続角度をさらに拡大させるようにして屈曲状
に折曲羽根部38、40が接続され、これらの折曲羽根
部38、40の流れ下流側延長端を第3、第4側壁12
c、12dに固定してチャンバ本体内空間を流入口側と
流出口側に仕切り分割している。このように、折曲羽根
部を設けるようにして仕切り壁を構成しても同様に充分
な程度の空気のミキシング効果を生じさせることができ
る。
クト26、28から送られる空気を第1、第2流入口1
4、16部分で2分割するように隣接間隔部WをV字状
の基部として流れ方向に拡大するようにV字状に第1、
第2羽根体34、36が延長され、さらにこの第1、第
2羽根体34、36の延長端側にこれらの第1、第2羽
根体との接続角度をさらに拡大させるようにして屈曲状
に折曲羽根部38、40が接続され、これらの折曲羽根
部38、40の流れ下流側延長端を第3、第4側壁12
c、12dに固定してチャンバ本体内空間を流入口側と
流出口側に仕切り分割している。このように、折曲羽根
部を設けるようにして仕切り壁を構成しても同様に充分
な程度の空気のミキシング効果を生じさせることができ
る。
【0046】このように第1、第2羽根体の拡大端部側
にさらに拡大角度を大きくして外側に折曲して折曲羽根
部38、40を設けることにより、第1、第2羽根体の
延長端部までの長さを長く取ることなく、チャンバ本体
のサイズをコンパクトに維持しつつ例えば両側壁側に可
能な限り多くの流出口18、20を設けることができ、
かつ対応するフレキシブルダクトによる空気通流経路を
確保することができる。
にさらに拡大角度を大きくして外側に折曲して折曲羽根
部38、40を設けることにより、第1、第2羽根体の
延長端部までの長さを長く取ることなく、チャンバ本体
のサイズをコンパクトに維持しつつ例えば両側壁側に可
能な限り多くの流出口18、20を設けることができ、
かつ対応するフレキシブルダクトによる空気通流経路を
確保することができる。
【0047】更に、実施例において、第2羽根体36と
それに接続される折曲羽根部40との接続角度は、第1
羽根体側の折曲羽根部に比較してより直線状の接続に近
いように大きな角度として取り付けられている。すなわ
ち、第2の空気流入口14に対応する第2羽根体側の折
曲羽根部40の方は第4側壁12dに対して鋭角状に当
接して固定され、第1羽根体側の折曲羽根部38は空気
の流れに略直交するように側壁12aに対して直角状に
取り付けられている。この場合には例えば流入口16の
定風量よりもバランスとしてより大きな風量を他方の流
入口14から送り込むような場合には偏流となり第1流
入口側から多くの風量があるため第2流入口側の折曲羽
根部40の裏面側に空気が滞留しやすくなる傾向があ
り、これを確実に防止して混合効率をきめ細かに向上さ
せることとなる。
それに接続される折曲羽根部40との接続角度は、第1
羽根体側の折曲羽根部に比較してより直線状の接続に近
いように大きな角度として取り付けられている。すなわ
ち、第2の空気流入口14に対応する第2羽根体側の折
曲羽根部40の方は第4側壁12dに対して鋭角状に当
接して固定され、第1羽根体側の折曲羽根部38は空気
の流れに略直交するように側壁12aに対して直角状に
取り付けられている。この場合には例えば流入口16の
定風量よりもバランスとしてより大きな風量を他方の流
入口14から送り込むような場合には偏流となり第1流
入口側から多くの風量があるため第2流入口側の折曲羽
根部40の裏面側に空気が滞留しやすくなる傾向があ
り、これを確実に防止して混合効率をきめ細かに向上さ
せることとなる。
【0048】実施例において、この折曲羽根部38、4
0にも1個または複数のガイド孔41が穿孔されてい
る。これによって、この仕切り壁通過後の流出口側とな
る空間側における折曲羽根部38、40の裏面側での空
気の滞留が防止でき、流出口側での空気の混合効率を向
上させることとなる。
0にも1個または複数のガイド孔41が穿孔されてい
る。これによって、この仕切り壁通過後の流出口側とな
る空間側における折曲羽根部38、40の裏面側での空
気の滞留が防止でき、流出口側での空気の混合効率を向
上させることとなる。
【0049】このガイド孔24は、実施例のように、長
矩形状に限ることはない。仕切り壁の任意の位置に非対
称、不整列状に設けるようにしても良い。例えば、図
7、8、9に示すように丸孔、四角孔、平行四辺形孔、
楕円孔、正方形、三角形、五角形、六角形その他の多角
形、その他の異形形状の孔形状としても良い。穿孔する
個数も2、3、4、5...その他必要に応じて任意の
個数としても良い。 この折曲羽根部38、40の幅や
ガイド孔の形状、大きさ、配置、分布等は任意に構成し
ても良い。これらのガイド孔の形状、個数、配置、大き
さ、分布のしかたその他の構成は折曲羽根部38、40
を有さない第1実施例の場合も同様に任意に設定してよ
い。
矩形状に限ることはない。仕切り壁の任意の位置に非対
称、不整列状に設けるようにしても良い。例えば、図
7、8、9に示すように丸孔、四角孔、平行四辺形孔、
楕円孔、正方形、三角形、五角形、六角形その他の多角
形、その他の異形形状の孔形状としても良い。穿孔する
個数も2、3、4、5...その他必要に応じて任意の
個数としても良い。 この折曲羽根部38、40の幅や
ガイド孔の形状、大きさ、配置、分布等は任意に構成し
ても良い。これらのガイド孔の形状、個数、配置、大き
さ、分布のしかたその他の構成は折曲羽根部38、40
を有さない第1実施例の場合も同様に任意に設定してよ
い。
【0050】第1、第2羽根体34、36と折曲羽根部
38、40の接続角度は任意に設定しても良く、上記の
第2実施例のように第1羽根体とその折曲羽根部との接
続角度を第2羽根体とその折曲羽根部との接続角度を違
えて設定しても良いし、図10、11のように両方とも
に同じ接続角度で対称に仕切り壁を形成しても良い。ま
た、接続角度も図のように、側壁12c、12dに対し
直角状に設定しても良い。
38、40の接続角度は任意に設定しても良く、上記の
第2実施例のように第1羽根体とその折曲羽根部との接
続角度を第2羽根体とその折曲羽根部との接続角度を違
えて設定しても良いし、図10、11のように両方とも
に同じ接続角度で対称に仕切り壁を形成しても良い。ま
た、接続角度も図のように、側壁12c、12dに対し
直角状に設定しても良い。
【0051】この場合も第1、第2羽根体の拡大端部ま
での長さを長く取ることなく、チャンバ本体のサイズを
コンパクトに維持しつつ例えば両側壁側に可能な限り多
くの流出口18、20を設けることができ、かつ対応す
るフレキシブルダクトによる空気通流経路を確保するこ
とができるとともに、混合効率をきめ細かに向上させ、
均一な空気の混合生成を確実に行なわせることとなる。
での長さを長く取ることなく、チャンバ本体のサイズを
コンパクトに維持しつつ例えば両側壁側に可能な限り多
くの流出口18、20を設けることができ、かつ対応す
るフレキシブルダクトによる空気通流経路を確保するこ
とができるとともに、混合効率をきめ細かに向上させ、
均一な空気の混合生成を確実に行なわせることとなる。
【0052】上記した実施例に係る空調チャンバ装置
は、流出口18、20に接続させたフレキシブルダクト
を介して直接に室内空気吹出口に接続可能な末端の空調
チャンバとして適用することにより、より効果的に実用
化し得る。すなわち、混合を行なわせるための特別の駆
動装置等を備えることなく、単なる箱体内の仕切り壁の
みの構成であるから、構造が簡単で、軽量であり、した
がって、運搬、施工その他の取扱が容易である。従っ
て、天井裏面の空気吹出口に近接するような場所で、大
きな荷重をかけ得ないような空間でも簡易に吊架させる
ことができ、適用場所をほとんど選ばせることがなく、
設置場所の汎用性が極めて高いものである。
は、流出口18、20に接続させたフレキシブルダクト
を介して直接に室内空気吹出口に接続可能な末端の空調
チャンバとして適用することにより、より効果的に実用
化し得る。すなわち、混合を行なわせるための特別の駆
動装置等を備えることなく、単なる箱体内の仕切り壁の
みの構成であるから、構造が簡単で、軽量であり、した
がって、運搬、施工その他の取扱が容易である。従っ
て、天井裏面の空気吹出口に近接するような場所で、大
きな荷重をかけ得ないような空間でも簡易に吊架させる
ことができ、適用場所をほとんど選ばせることがなく、
設置場所の汎用性が極めて高いものである。
【0053】また、第3、第4側壁に長孔を開口させ、
この長孔に折曲羽根部の最端部側からピンを貫通突出さ
せ、任意の位置でナット固定させるようにし、長孔に沿
ってピンをスライドさせて任意の角度位置で係止させる
ようにしても良い。
この長孔に折曲羽根部の最端部側からピンを貫通突出さ
せ、任意の位置でナット固定させるようにし、長孔に沿
ってピンをスライドさせて任意の角度位置で係止させる
ようにしても良い。
【0054】次に、本発明の第3実施例について図1
3、図14に基づいて説明するが、第1実施例と同一部
材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本
実施例における空調チャンバ装置10では、チャンバ本
体12は、第1実施例と同様の鋼板製でやや平坦な直方
体形状であり、第1、第2の空気の流入口14、16が
開口された第1壁12aと、これと間隔を置いて対向し
て平行に配置された第2壁12bと、これら第1、第2
壁12a、12bを連結するように対向して平行に配置
された第3、第4側壁12c、12dと、天壁12eと
底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に組み付けて
構成されている。
3、図14に基づいて説明するが、第1実施例と同一部
材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本
実施例における空調チャンバ装置10では、チャンバ本
体12は、第1実施例と同様の鋼板製でやや平坦な直方
体形状であり、第1、第2の空気の流入口14、16が
開口された第1壁12aと、これと間隔を置いて対向し
て平行に配置された第2壁12bと、これら第1、第2
壁12a、12bを連結するように対向して平行に配置
された第3、第4側壁12c、12dと、天壁12eと
底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に組み付けて
構成されている。
【0055】本実施例では、仕切り壁手段の仕切り壁2
2は空気の流れに斜めに交差するように設けられてお
り、特に仕切り壁22は、空気の流れ上流側から流れ下
流側に向けて縮小するように設けられている。(下流側
に向けて凸状のV字として構成されている。)すなわ
ち、チャンバ本体12の内部に立てて配置された仕切り
壁22は、空気の流入口側から流出口に向かう方向に先
細り状に縮小するように配置され、先端部分どうしは接
合されて流入口側Nと流出口側Tを仕切り区画してい
る。図13(a)、(b)の例では空気の流入口側から
流出口側に向かう方向に縮小したV字状に構成されてい
る。そして、これらの仕切り壁には第1、第2の空気の
流入口14、16のさらに両端側位置となる第1壁12
aに2個の第1、第2羽根体34、36の一端がそれぞ
れ接合され、他端となる先端側を相互に対向近接させる
ようにして両方でV字状の仕切り壁22を構成してい
る。この仕切り壁22についてもガイド孔24が第1、
第2実施例と同様の任意の大きさ、形状、配置、分布構
成で穿孔されている。そして、図13(a)の態様で
は、第1、第2羽根体34、36の流入口側となる基部
からV字の先端接合部にわたり全体的に長方形、円形、
その他の形状、配置のガイド孔24が設けられている。
また、図13(b)の場合には空気の流れ方向中間位置
からV字の先端接合部までにガイド孔24が穿孔されて
いる。
2は空気の流れに斜めに交差するように設けられてお
り、特に仕切り壁22は、空気の流れ上流側から流れ下
流側に向けて縮小するように設けられている。(下流側
に向けて凸状のV字として構成されている。)すなわ
ち、チャンバ本体12の内部に立てて配置された仕切り
壁22は、空気の流入口側から流出口に向かう方向に先
細り状に縮小するように配置され、先端部分どうしは接
合されて流入口側Nと流出口側Tを仕切り区画してい
る。図13(a)、(b)の例では空気の流入口側から
流出口側に向かう方向に縮小したV字状に構成されてい
る。そして、これらの仕切り壁には第1、第2の空気の
流入口14、16のさらに両端側位置となる第1壁12
aに2個の第1、第2羽根体34、36の一端がそれぞ
れ接合され、他端となる先端側を相互に対向近接させる
ようにして両方でV字状の仕切り壁22を構成してい
る。この仕切り壁22についてもガイド孔24が第1、
第2実施例と同様の任意の大きさ、形状、配置、分布構
成で穿孔されている。そして、図13(a)の態様で
は、第1、第2羽根体34、36の流入口側となる基部
からV字の先端接合部にわたり全体的に長方形、円形、
その他の形状、配置のガイド孔24が設けられている。
また、図13(b)の場合には空気の流れ方向中間位置
からV字の先端接合部までにガイド孔24が穿孔されて
いる。
【0056】この実施例では、図に示すように、仕切り
壁22の流入口N側で第1、第2流入口から流入してく
る異質あるいは異なる系統の空気どうしは、それぞれが
仕切り壁22の遮蔽部22aにより斜めに沿って動き、
相互に衝突し乱流を生じさせながら、同時に仕切り壁2
2のガイド孔24を通じて空気は通流し、これらが相乗
的に作用して空気の混合作用を仕切り壁22の流入口N
側において行なわせる。そして混合された空気はガイド
孔24を通過して流出口に至り混合空気をフレキシブル
ダクト側へ流すこととなる。
壁22の流入口N側で第1、第2流入口から流入してく
る異質あるいは異なる系統の空気どうしは、それぞれが
仕切り壁22の遮蔽部22aにより斜めに沿って動き、
相互に衝突し乱流を生じさせながら、同時に仕切り壁2
2のガイド孔24を通じて空気は通流し、これらが相乗
的に作用して空気の混合作用を仕切り壁22の流入口N
側において行なわせる。そして混合された空気はガイド
孔24を通過して流出口に至り混合空気をフレキシブル
ダクト側へ流すこととなる。
【0057】図14に示す態様では、仕切り壁22は、
空気の流れ上流側から流れ下流側に向けて円弧状に凸状
となるように設けられている。(下流側に向けて凸状の
円弧として構成されている。)この場合でも図13の場
合と略同様の空気混合効果を奏し得る。
空気の流れ上流側から流れ下流側に向けて円弧状に凸状
となるように設けられている。(下流側に向けて凸状の
円弧として構成されている。)この場合でも図13の場
合と略同様の空気混合効果を奏し得る。
【0058】次に、本発明の第4実施例について図15
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、第1、第2の空気の流入
口14、16が開口された第1壁12aと、これと間隔
を置いて対向して平行に配置された第2壁12bと、こ
れら第1、第2壁12a、12bを連結するように対向
して平行に配置された第3、第4側壁12c、12d
と、天壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に
箱形に組み付けて構成されている。
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、第1、第2の空気の流入
口14、16が開口された第1壁12aと、これと間隔
を置いて対向して平行に配置された第2壁12bと、こ
れら第1、第2壁12a、12bを連結するように対向
して平行に配置された第3、第4側壁12c、12d
と、天壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に
箱形に組み付けて構成されている。
【0059】本実施例では、仕切り壁手段15の仕切り
壁22は空気の流れに斜めに交差するように設けられて
いるが、流入口側から流出口側に向けて平面視略X字状
に交差して第1、第2羽根体42、44が配置されてい
る。第1羽根体42はチャンバ本体12の高さの約2分
1程度の板幅で、厚さが薄い板体から構成され、第1壁
12aの一方端側から空気の流れの斜め方向となるよう
に下段の半分側を閉鎖するように配置されている。この
第1羽根体42の下流側端部は第3壁12cに接合され
ている。一方、上段の半分側にはこの第1羽根体42に
段違い状に交差するように第2羽根体44が第1壁12
aの他端側から斜めに配置され他端側を第4壁12dに
接合されている。この実施例の場合はこれら第1、第2
羽根体42、44の段違い交差の開口46、48をガイ
ド孔24として、複雑な空気の流入と流出形態を取りな
がら混合が行なわれる。すなわち、この実施例において
も基本的には、中空箱体形状のチャンバ本体12と、こ
のチャンバ本体12の壁12aに設けられ、空気ダクト
26、28に接続されて該チャンバ本体12内に、ほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた複
数の空気の流入口14、16と、このチャンバ本体12
の他の壁12c、12dに設けられ、このチャンバ本体
12から空気を流出させるための複数の流出口18、2
0と、を有し、前記チャンバ本体12内には、前記空気
の流入口14、16側と流出口18、20側を区画する
ように仕切り壁手段15としての第1、第2羽根体4
2、44が設けられ、この仕切り壁手段15には前記空
気の流入口14、16から流入する空気を混合するよう
に前記流入口側から流出口18、20側に案内させつつ
通流させる1個または複数のガイド孔24が設けられて
なる空調チャンバ装置10から構成される。そして、仕
切り壁手段15の仕切り壁22は空気の流れに斜めに交
差するように設けられている。
壁22は空気の流れに斜めに交差するように設けられて
いるが、流入口側から流出口側に向けて平面視略X字状
に交差して第1、第2羽根体42、44が配置されてい
る。第1羽根体42はチャンバ本体12の高さの約2分
1程度の板幅で、厚さが薄い板体から構成され、第1壁
12aの一方端側から空気の流れの斜め方向となるよう
に下段の半分側を閉鎖するように配置されている。この
第1羽根体42の下流側端部は第3壁12cに接合され
ている。一方、上段の半分側にはこの第1羽根体42に
段違い状に交差するように第2羽根体44が第1壁12
aの他端側から斜めに配置され他端側を第4壁12dに
接合されている。この実施例の場合はこれら第1、第2
羽根体42、44の段違い交差の開口46、48をガイ
ド孔24として、複雑な空気の流入と流出形態を取りな
がら混合が行なわれる。すなわち、この実施例において
も基本的には、中空箱体形状のチャンバ本体12と、こ
のチャンバ本体12の壁12aに設けられ、空気ダクト
26、28に接続されて該チャンバ本体12内に、ほぼ
同じ方向に向けて空気を流入させるように設けられた複
数の空気の流入口14、16と、このチャンバ本体12
の他の壁12c、12dに設けられ、このチャンバ本体
12から空気を流出させるための複数の流出口18、2
0と、を有し、前記チャンバ本体12内には、前記空気
の流入口14、16側と流出口18、20側を区画する
ように仕切り壁手段15としての第1、第2羽根体4
2、44が設けられ、この仕切り壁手段15には前記空
気の流入口14、16から流入する空気を混合するよう
に前記流入口側から流出口18、20側に案内させつつ
通流させる1個または複数のガイド孔24が設けられて
なる空調チャンバ装置10から構成される。そして、仕
切り壁手段15の仕切り壁22は空気の流れに斜めに交
差するように設けられている。
【0060】次に、本発明の第5実施例について図16
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、第1、第2の空気の流入
口14、16が開口された第1壁12aと、これと間隔
を置いて対向して平行に配置された第2壁12bと、こ
れら第1、第2壁12a、12bを連結するように対向
して平行に配置された第3、第4側壁12c、12d
と、天壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に
箱形に組み付けて構成されている。
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、第1、第2の空気の流入
口14、16が開口された第1壁12aと、これと間隔
を置いて対向して平行に配置された第2壁12bと、こ
れら第1、第2壁12a、12bを連結するように対向
して平行に配置された第3、第4側壁12c、12d
と、天壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に
箱形に組み付けて構成されている。
【0061】この第5実施例では、前記した実施例と同
様の中空箱体形状のチャンバ本体12と、このチャンバ
本体12に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャン
バ本体12内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させる
ように設けられた複数の空気の流入口14、16と、該
チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出口
18、20と、を有している。しかもチャンバ本体12
内には、空気の流入口14、16側と流出口18、20
側を区画するように仕切り壁手段15が設けられ、この
仕切り壁手段15には前記空気の流入口14、16から
流入する空気を混合するように前記流入口14、16側
から流出口18、20側に案内させつつ通流させる1個
又は複数のガイド孔24が設けられている。
様の中空箱体形状のチャンバ本体12と、このチャンバ
本体12に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャン
バ本体12内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させる
ように設けられた複数の空気の流入口14、16と、該
チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出口
18、20と、を有している。しかもチャンバ本体12
内には、空気の流入口14、16側と流出口18、20
側を区画するように仕切り壁手段15が設けられ、この
仕切り壁手段15には前記空気の流入口14、16から
流入する空気を混合するように前記流入口14、16側
から流出口18、20側に案内させつつ通流させる1個
又は複数のガイド孔24が設けられている。
【0062】図16に見られるように、各空気の流入口
14、16には、中空の有底筒50が直状に連通突設さ
れている。この有底筒50が仕切り壁手段15を構成し
ている。実施例では、これらの有底筒50は、それぞれ
各流入口14、16から横方向にチャンバ本体12内部
に向けて隣接して平行に2個突設され、その突き当たり
は底壁50aにより閉鎖されている。これらのそれぞれ
の有底筒50の周壁には周状に複数のガイド孔24が略
等間隔に穿孔されている。したがって、流入口から流入
する空気はいったんこの有底筒50の底壁50aに突き
当たり、それから内部で流れを変化させながらガイド孔
24から全周方向に吐出される。これらの吐出空気は方
向が分散し、かつ流れが複数に分断されているから隣接
する他の有底筒50から吐出される空気と高効率で、急
速に混合することとなる。
14、16には、中空の有底筒50が直状に連通突設さ
れている。この有底筒50が仕切り壁手段15を構成し
ている。実施例では、これらの有底筒50は、それぞれ
各流入口14、16から横方向にチャンバ本体12内部
に向けて隣接して平行に2個突設され、その突き当たり
は底壁50aにより閉鎖されている。これらのそれぞれ
の有底筒50の周壁には周状に複数のガイド孔24が略
等間隔に穿孔されている。したがって、流入口から流入
する空気はいったんこの有底筒50の底壁50aに突き
当たり、それから内部で流れを変化させながらガイド孔
24から全周方向に吐出される。これらの吐出空気は方
向が分散し、かつ流れが複数に分断されているから隣接
する他の有底筒50から吐出される空気と高効率で、急
速に混合することとなる。
【0063】次に、本発明の第6実施例について図17
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、中空箱体形状のチャンバ
本体と、このチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接
続されて該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気
を流入させるように設けられた複数の空気の流入口と、
該チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出
口と、を有している。そして、前記空気の流入口14、
16には空気の流れを直接に変向させるように前記チャ
ンバ本体12内部側であって、互いに空気の出口52a
を対向させるように曲げて突出形成された複数の案内筒
52が連通して設けられている。前記した実施例と同様
に、チャンバ本体12は、第1、第2の空気の流入口1
4、16が開口された第1壁12aと、これと間隔を置
いて対向して平行に配置された第2壁12bと、これら
第1、第2壁12a、12bを連結するように対向して
平行に配置された第3、第4側壁12c、12dと、天
壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に
組み付けて構成されている。
に基づいて説明するが、第1実施例と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例で
は、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の鋼板製で
やや平坦な直方体形状であり、中空箱体形状のチャンバ
本体と、このチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接
続されて該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気
を流入させるように設けられた複数の空気の流入口と、
該チャンバ本体から空気を流出させるための複数の流出
口と、を有している。そして、前記空気の流入口14、
16には空気の流れを直接に変向させるように前記チャ
ンバ本体12内部側であって、互いに空気の出口52a
を対向させるように曲げて突出形成された複数の案内筒
52が連通して設けられている。前記した実施例と同様
に、チャンバ本体12は、第1、第2の空気の流入口1
4、16が開口された第1壁12aと、これと間隔を置
いて対向して平行に配置された第2壁12bと、これら
第1、第2壁12a、12bを連結するように対向して
平行に配置された第3、第4側壁12c、12dと、天
壁12eと底壁12fを備え、これらを気密状に箱形に
組み付けて構成されている。
【0064】この実施例では、例えば案内筒52の出口
52aは単に開口が形成されているだけであり、これら
の出口52aから吐出される空気は直接に衝突し混合し
ながらチャンバ内部に拡散する。出口52aはシャッタ
板により閉鎖し、このシャッタ板に前記した実施例のガ
イド孔24に対応するような任意の形状、大きさ、配
置、分布、その他の同様の構成のスリットを施してこの
スリットを介して空気が通流するようにしても良い。こ
の場合には異質の空気の混合効果はより直接的で、かつ
効果的である。なお、この実施例においても流入口側に
接続されるダクト26、28の内部であって該流入口の
直前部分には必要に応じて空気流の変向用制御装置であ
る回転バタフライ羽根等を設置しても良いものである。
52aは単に開口が形成されているだけであり、これら
の出口52aから吐出される空気は直接に衝突し混合し
ながらチャンバ内部に拡散する。出口52aはシャッタ
板により閉鎖し、このシャッタ板に前記した実施例のガ
イド孔24に対応するような任意の形状、大きさ、配
置、分布、その他の同様の構成のスリットを施してこの
スリットを介して空気が通流するようにしても良い。こ
の場合には異質の空気の混合効果はより直接的で、かつ
効果的である。なお、この実施例においても流入口側に
接続されるダクト26、28の内部であって該流入口の
直前部分には必要に応じて空気流の変向用制御装置であ
る回転バタフライ羽根等を設置しても良いものである。
【0065】次に、本発明の第7実施例について図1
8、図19に基づいて説明するが、第1実施例と同一部
材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本
実施例では、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の
鋼板製でやや平坦な直方体形状であり、中空箱体形状の
チャンバ本体と、このチャンバ本体に設けられ、空気ダ
クトに接続されて該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向
けて空気を流入させるように設けられた複数の空気の流
入口と、該チャンバ本体から空気を流出させるための複
数の流出口と、を有している。そして、この実施例では
前記空気の流入口54、56は少なくともチャンバ本体
の設置状態で上下となるように設けられている。
8、図19に基づいて説明するが、第1実施例と同一部
材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本
実施例では、チャンバ本体12は、第1実施例と同様の
鋼板製でやや平坦な直方体形状であり、中空箱体形状の
チャンバ本体と、このチャンバ本体に設けられ、空気ダ
クトに接続されて該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向
けて空気を流入させるように設けられた複数の空気の流
入口と、該チャンバ本体から空気を流出させるための複
数の流出口と、を有している。そして、この実施例では
前記空気の流入口54、56は少なくともチャンバ本体
の設置状態で上下となるように設けられている。
【0066】実施例において、2個の流入口54、56
がチャンバ本体の第1壁12aに穿孔されている。上下
の流入口54、56はチャンバ本体12の第1壁12a
の横幅よりやや小さい程度に横長の矩形形状に形成され
ており、これらが上下に整列状態で配置されている。そ
してこれらの流入口に対応する横長矩形形状の接続口を
備えたダクト58、60が連通接続される。実施例にお
いては、丸形のダクトの途中から変形の漏斗状に拡大す
る本管としての該丸型ダクトに着脱可能な変換接続用の
アダプタ64を介して各流入口54、56に接続し得る
ように形成している。アダプタを設けずともこの外部接
続用のダクトはダクトの途中から漏斗状に拡大させて一
体的に形成させても良い。
がチャンバ本体の第1壁12aに穿孔されている。上下
の流入口54、56はチャンバ本体12の第1壁12a
の横幅よりやや小さい程度に横長の矩形形状に形成され
ており、これらが上下に整列状態で配置されている。そ
してこれらの流入口に対応する横長矩形形状の接続口を
備えたダクト58、60が連通接続される。実施例にお
いては、丸形のダクトの途中から変形の漏斗状に拡大す
る本管としての該丸型ダクトに着脱可能な変換接続用の
アダプタ64を介して各流入口54、56に接続し得る
ように形成している。アダプタを設けずともこの外部接
続用のダクトはダクトの途中から漏斗状に拡大させて一
体的に形成させても良い。
【0067】これによって、図19(b)に示すよう
に、外部からのダクトによる空気の供給側を制御して、
空調状態により常に暖気を下流入口側から吐出させると
ともに、上流入口側からは常に冷気を吐出させるように
することでチャンバ本体内で比重差により自然に混合を
促し、動力等を必要とせずかつ騒音等を生じさせること
なく、異質の空気の混合を行なうこととなる。なお、こ
の実施例では、図18に示すように、必要に応じて流入
口の上端側に下向き、同下端側には上向きの変向板62
を取りつけても良く、これによって、比重の異なる空気
の混合効率を向上させることとなる。尚、本発明に係る
空調チャンバ装置は前記した特許請求の範囲に記載した
発明の本質を逸脱しない範囲において任意の設計変更を
加えてもよい。
に、外部からのダクトによる空気の供給側を制御して、
空調状態により常に暖気を下流入口側から吐出させると
ともに、上流入口側からは常に冷気を吐出させるように
することでチャンバ本体内で比重差により自然に混合を
促し、動力等を必要とせずかつ騒音等を生じさせること
なく、異質の空気の混合を行なうこととなる。なお、こ
の実施例では、図18に示すように、必要に応じて流入
口の上端側に下向き、同下端側には上向きの変向板62
を取りつけても良く、これによって、比重の異なる空気
の混合効率を向上させることとなる。尚、本発明に係る
空調チャンバ装置は前記した特許請求の範囲に記載した
発明の本質を逸脱しない範囲において任意の設計変更を
加えてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空調チャ
ンバ装置によれば、中空箱体形状のチャンバ本体と、こ
のチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該
チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させ
るように設けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ
本体から空気を流出させるための複数の流出口と、を有
し、前記チャンバ本体内には、前記空気の流入口側と流
出口側を区画するように仕切り壁手段が設けられ、この
仕切り壁手段には前記空気の流入口から流入する空気を
混合するように前記流入口側から流出口側に案内させつ
つ通流させる1個又は複数のガイド孔が設けられてなる
から、基本的には箱体と仕切り壁という極めて簡単な構
造で特別の駆動手段を必要とすることなく異質の複数種
類の空気をミキシングして温度、湿度等について均質な
空気を各室内吹出口やダクトその他の負荷側に通流させ
ることができ、空調設計通りの精度の高い空調を行なう
ことが可能である。しかも、構造が簡単で、軽量で簡易
に短時間で施工できるから、室内吹出口等にフレキシブ
ルダクト等で直結するような末端のダクト回りについて
好適に適用され得る。
ンバ装置によれば、中空箱体形状のチャンバ本体と、こ
のチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該
チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させ
るように設けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ
本体から空気を流出させるための複数の流出口と、を有
し、前記チャンバ本体内には、前記空気の流入口側と流
出口側を区画するように仕切り壁手段が設けられ、この
仕切り壁手段には前記空気の流入口から流入する空気を
混合するように前記流入口側から流出口側に案内させつ
つ通流させる1個又は複数のガイド孔が設けられてなる
から、基本的には箱体と仕切り壁という極めて簡単な構
造で特別の駆動手段を必要とすることなく異質の複数種
類の空気をミキシングして温度、湿度等について均質な
空気を各室内吹出口やダクトその他の負荷側に通流させ
ることができ、空調設計通りの精度の高い空調を行なう
ことが可能である。しかも、構造が簡単で、軽量で簡易
に短時間で施工できるから、室内吹出口等にフレキシブ
ルダクト等で直結するような末端のダクト回りについて
好適に適用され得る。
【0069】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記仕切り壁手段の仕切り壁は空気の流れに斜め
に交差するように設けているので、仕切り壁の流入口側
で第1、第2流入口から流入してくる異質あるいは異な
る系統の空気どうしは、それぞれが仕切り壁の遮蔽部に
より斜めに沿って動く成分を生じさせ、同時に仕切り壁
のガイド孔を通じて空気は流出口側に通流するから、こ
れらが相乗的に作用して空気の混合作用を高効率に行な
わせることが可能である。
れば、前記仕切り壁手段の仕切り壁は空気の流れに斜め
に交差するように設けているので、仕切り壁の流入口側
で第1、第2流入口から流入してくる異質あるいは異な
る系統の空気どうしは、それぞれが仕切り壁の遮蔽部に
より斜めに沿って動く成分を生じさせ、同時に仕切り壁
のガイド孔を通じて空気は流出口側に通流するから、こ
れらが相乗的に作用して空気の混合作用を高効率に行な
わせることが可能である。
【0070】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ下流側
に向けて拡大するように設けられているので、仕切り壁
のガイド孔を通流後の流出口側で空気が交差する方向の
流れを生じさせるから異質の空気の混合を確実に生じさ
せ得る。
れば、前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ下流側
に向けて拡大するように設けられているので、仕切り壁
のガイド孔を通流後の流出口側で空気が交差する方向の
流れを生じさせるから異質の空気の混合を確実に生じさ
せ得る。
【0071】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記空気の流入口は並列状に2個設けられ、前記
仕切り壁は、これらの2個の流入口の間隔中央部分とな
る幅方向位置に突出端が位置するようにV字状に設けら
れているので、仕切りベーンそのものの製作が容易であ
り、また、チャンバ本体側に取り付ける際にもV字の谷
の部分を溶接、ビス止めその他の方法で簡単かつ、短時
間で組立製作ができる。
れば、前記空気の流入口は並列状に2個設けられ、前記
仕切り壁は、これらの2個の流入口の間隔中央部分とな
る幅方向位置に突出端が位置するようにV字状に設けら
れているので、仕切りベーンそのものの製作が容易であ
り、また、チャンバ本体側に取り付ける際にもV字の谷
の部分を溶接、ビス止めその他の方法で簡単かつ、短時
間で組立製作ができる。
【0072】また、本発明の他の空調チャンバ装置にお
いては、前記仕切り壁は、前記流入口を中央部とし、空
気の流れ上流側から流れ下流側に向けてV字状に拡大す
るように設けられた第1、第2羽根体であり、この第
1、第2羽根体の拡大端部側には更に外側に折曲された
折曲羽根部を備えているので、V字状の羽根の延長側の
長さを短くし、かつ空気の混合効果を生じさせることが
できるから、チャンバ本体の空気流れ方向の長さをコン
パクトに維持しながら、より多くの均一に混合された空
気の流出口、及びそれに対応するフレキシブルダクトの
接続ができ、運搬、保管時に小さな収納スペースで取り
扱いできるとともに、天井裏等の狭小な施工現場での適
用上の汎用度が高いものとなる。
いては、前記仕切り壁は、前記流入口を中央部とし、空
気の流れ上流側から流れ下流側に向けてV字状に拡大す
るように設けられた第1、第2羽根体であり、この第
1、第2羽根体の拡大端部側には更に外側に折曲された
折曲羽根部を備えているので、V字状の羽根の延長側の
長さを短くし、かつ空気の混合効果を生じさせることが
できるから、チャンバ本体の空気流れ方向の長さをコン
パクトに維持しながら、より多くの均一に混合された空
気の流出口、及びそれに対応するフレキシブルダクトの
接続ができ、運搬、保管時に小さな収納スペースで取り
扱いできるとともに、天井裏等の狭小な施工現場での適
用上の汎用度が高いものとなる。
【0073】また、本発明の他の空調チャンバ装置にお
いては、前記折曲羽根部にも1個または複数のガイド孔
が設けられてなることにより、折曲羽根部の流出口側と
なる裏面側に空気滞留を生じさせることなく、多数の流
出側のダクト接続を可能としつつ空気の混合をほぼ完全
に行なえる。
いては、前記折曲羽根部にも1個または複数のガイド孔
が設けられてなることにより、折曲羽根部の流出口側と
なる裏面側に空気滞留を生じさせることなく、多数の流
出側のダクト接続を可能としつつ空気の混合をほぼ完全
に行なえる。
【0074】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ下流側
に向けて縮小するように設けられているから、仕切り壁
の遮蔽部の斜めの案内作用とガイド孔の案内通流作用に
より仕切り壁よりも空気の流入口側で空気の混合作用が
充分に行なわれ、均質な空気を生じさせることが可能で
ある。
れば、前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流れ下流側
に向けて縮小するように設けられているから、仕切り壁
の遮蔽部の斜めの案内作用とガイド孔の案内通流作用に
より仕切り壁よりも空気の流入口側で空気の混合作用が
充分に行なわれ、均質な空気を生じさせることが可能で
ある。
【0075】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記ガイド孔は、前記仕切り壁において左右に高
さ方向位置をずらすように配置された長孔であるから、
長孔を通過後に流れ方向に互いに交差するような流れを
生じさせると同時に高さ方向についても無駄なく空気混
合が行なわれ、ミキシングをほぼ完全に達成させること
が可能である。また、長孔として流れ方向に沿って孔を
形成できるから、より一層の混合効率を簡単な製造方法
により実現させることが可能である。
れば、前記ガイド孔は、前記仕切り壁において左右に高
さ方向位置をずらすように配置された長孔であるから、
長孔を通過後に流れ方向に互いに交差するような流れを
生じさせると同時に高さ方向についても無駄なく空気混
合が行なわれ、ミキシングをほぼ完全に達成させること
が可能である。また、長孔として流れ方向に沿って孔を
形成できるから、より一層の混合効率を簡単な製造方法
により実現させることが可能である。
【0076】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記ガイド孔は前記仕切り壁の任意の位置に非対
称、不整列状に設けられてなるから、これらのガイド孔
を通過した空気は複雑に方向、速度等を変化させながら
渦流を生じさせ、空気の混合効果を実効あらしめること
が可能である。
れば、前記ガイド孔は前記仕切り壁の任意の位置に非対
称、不整列状に設けられてなるから、これらのガイド孔
を通過した空気は複雑に方向、速度等を変化させながら
渦流を生じさせ、空気の混合効果を実効あらしめること
が可能である。
【0077】また、本発明の他の空調チャンバ装置によ
れば、前記空調チャンバ装置は、直接に室内吹出口に接
続可能な末端の空調チャンバ装置であるから、軽量であ
り、施工が簡単でかつ混合効率に優れた空調チャンバを
天井裏等に設置でき、各負荷側の室内等に送る空気の空
調精度を飛躍的に向上させることが可能であるという効
果を奏する。
れば、前記空調チャンバ装置は、直接に室内吹出口に接
続可能な末端の空調チャンバ装置であるから、軽量であ
り、施工が簡単でかつ混合効率に優れた空調チャンバを
天井裏等に設置でき、各負荷側の室内等に送る空気の空
調精度を飛躍的に向上させることが可能であるという効
果を奏する。
【0078】また、本発明の他の空調チャンバ装置にお
いては、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ
本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本
体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設
けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空
気を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空
気の流入口には空気の流れを変向させるように前記チャ
ンバ本体内部側であって、互いに空気の出口を対向させ
るように曲げて突出形成された案内筒が連通して設けら
れてなることから案内筒の出口から吐出される異質の空
気どうしが直接に衝突しながらチャンバ本体内に拡散す
るから、空気の混合効果は極めて高く、ほぼ完全な均質
性をもった空気としてチャンバ内で生成され、空調設計
に則した高精度の空調作用を行なわせ得る。また、基本
的には箱体と仕切り壁という極めて簡単な構造で特別の
駆動手段を必要とすることなく異質の複数種類の空気を
ミキシングして温度、湿度等について均質な空気を各室
内吹出口やダクトその他の負荷側に通流させることがで
き、空調設計通りの精度の高い空調を行なうことが可能
である。しかも、構造が簡単で、軽量で簡易に短時間で
施工できるから、室内吹出口等にフレキシブルダクト等
で直結するような末端のダクト回りについて好適に適用
され得る。
いては、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ
本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本
体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設
けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空
気を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空
気の流入口には空気の流れを変向させるように前記チャ
ンバ本体内部側であって、互いに空気の出口を対向させ
るように曲げて突出形成された案内筒が連通して設けら
れてなることから案内筒の出口から吐出される異質の空
気どうしが直接に衝突しながらチャンバ本体内に拡散す
るから、空気の混合効果は極めて高く、ほぼ完全な均質
性をもった空気としてチャンバ内で生成され、空調設計
に則した高精度の空調作用を行なわせ得る。また、基本
的には箱体と仕切り壁という極めて簡単な構造で特別の
駆動手段を必要とすることなく異質の複数種類の空気を
ミキシングして温度、湿度等について均質な空気を各室
内吹出口やダクトその他の負荷側に通流させることがで
き、空調設計通りの精度の高い空調を行なうことが可能
である。しかも、構造が簡単で、軽量で簡易に短時間で
施工できるから、室内吹出口等にフレキシブルダクト等
で直結するような末端のダクト回りについて好適に適用
され得る。
【0079】さらに、本発明の他の空調チャンバ装置に
よれば、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ
本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本
体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設
けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空
気を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空
気の流入口は少なくともチャンバ本体の設置状態で上下
となるように設けられてなることにより、簡単な構成
で、低コストにより空気の温度差による比重差を利用し
て自然に混合状態を生じさせることができ、異質の空気
のミキシング機能を充分に行なえるとともに、気流の分
配による精度の高い空調作用を実現し得る。
よれば、中空箱体形状のチャンバ本体と、このチャンバ
本体に設けられ、空気ダクトに接続されて該チャンバ本
体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入させるように設
けられた複数の空気の流入口と、該チャンバ本体から空
気を流出させるための複数の流出口と、を有し、前記空
気の流入口は少なくともチャンバ本体の設置状態で上下
となるように設けられてなることにより、簡単な構成
で、低コストにより空気の温度差による比重差を利用し
て自然に混合状態を生じさせることができ、異質の空気
のミキシング機能を充分に行なえるとともに、気流の分
配による精度の高い空調作用を実現し得る。
【図1】本発明の実施例に係る空調チャンバ装置の平面
図である。
図である。
【図2】同空調チャンバ装置の天壁を外した状態の全体
斜視説明図である。
斜視説明図である。
【図3】同空調チャンバ装置の要部拡大斜視説明図であ
る。
る。
【図4】同空調チャンバ装置の水平断面を平面側から見
た内部構造説明図である。
た内部構造説明図である。
【図5】本発明の空調チャンバ装置の第2実施例を示す
一部切欠要部説明図である。
一部切欠要部説明図である。
【図6】同空調チャンバ装置の水平断面を平面側から見
た内部構造説明図である。
た内部構造説明図である。
【図7】仕切りベーンのガイド孔の他の実施例を示す断
面説明図である。
面説明図である。
【図8】仕切りベーンのガイド孔の他の実施例を示す断
面説明図である。
面説明図である。
【図9】仕切りベーンのガイド孔の他の実施例を示す断
面説明図である。
面説明図である。
【図10】本発明の空調チャンバ装置の第2実施例の変
形例を示す内部斜視説明図である。
形例を示す内部斜視説明図である。
【図11】その要部斜視説明図である。
【図12】本発明の他の第1実施例の空調チャンバ装置
のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
【図13】(a)、(b)は本発明の第3実施例に係る
空調チャンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状
態の概略平面説明図である。
空調チャンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状
態の概略平面説明図である。
【図14】本発明の他の第3実施例に係る空調チャンバ
装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面
説明図である。
装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面
説明図である。
【図15】(a)は本発明の第4実施例に係る空調チャ
ンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略
平面説明図、(b)はその概略斜視説明図である。
ンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略
平面説明図、(b)はその概略斜視説明図である。
【図16】(a)は本発明の第5実施例に係る空調チャ
ンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略
平面説明図、(b)はその上壁及び一面の側壁を切欠し
た状態の概略斜視説明図である。
ンバ装置のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略
平面説明図、(b)はその上壁及び一面の側壁を切欠し
た状態の概略斜視説明図である。
【図17】本発明の第6実施例に係る空調チャンバ装置
のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
のチャンバ本体の上壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
【図18】本発明の第7実施例に係る空調チャンバ装置
のチャンバ本体の側壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
のチャンバ本体の側壁を取り外した状態の概略平面説明
図である。
【図19】(a)は本発明の第7実施例に係る空調チャ
ンバ装置のチャンバ本体の一部省略概略斜視説明図、
(b)はその概略側面説明図である。
ンバ装置のチャンバ本体の一部省略概略斜視説明図、
(b)はその概略側面説明図である。
【図20】従来の空調チャンバの内部斜視説明図であ
る。
る。
【図21】従来の空調チャンバの内部を側壁側から見た
斜視説明図である。
斜視説明図である。
10 空調チャンバ装置 12 チャンバ本体 14 空気の流入口 15 仕切り壁手段 16 空気の流入口 18 空気の流出口 20 空気の流出口 22 仕切り壁 22a 遮蔽部 24 ガイド孔 26 角ダクト 28 角ダクト 34 第1羽根体 36 第2羽根体 38 折曲羽根部 40 折曲羽根部 42 第1羽根体 44 第2羽根体 46 段違い交差開口 48 段違い交差開口 50 有底壁 50a 底壁 52 案内筒 52a 出口 N 空気の流入口側 T 空気の流出口側 W 隣接間隔部
Claims (12)
- 【請求項1】 中空箱体形状のチャンバ本体と、 このチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接続されて
該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入さ
せるように設けられた複数の空気の流入口と、該チャン
バ本体から空気を流出させるための複数の流出口と、を
有し、 前記チャンバ本体内には、前記空気の流入口側と流出口
側を区画するように仕切り壁手段が設けられ、 この仕切り壁手段には前記空気の流入口から流入する空
気を混合するように前記流入口側から流出口側に案内さ
せつつ通流させる1個又は複数のガイド孔が設けられて
なる空調チャンバ装置。 - 【請求項2】 前記仕切り壁手段の仕切り壁は空気の流
れに斜めに交差するように設けられてなる請求項1記載
の空調チャンバ装置。 - 【請求項3】 前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流
れ下流側に向けて拡大するように設けられてなる請求項
2記載の空調チャンバ装置。 - 【請求項4】 前記空気の流入口は並列状に2個設けら
れ、前記仕切り壁は、これらの2個の流入口の間隔中央
部分となる幅方向位置に突出端が位置するようにV字状
に設けられてなる請求項2または3記載の空調チャンバ
装置。 - 【請求項5】 前記仕切り壁は、前記流入口を中央部と
し、空気の流れ上流側から流れ下流側に向けてV字状に
拡大するように設けられた第1、第2羽根体であり、 これらの第1、第2羽根体の拡大端部側には更に外側に
折曲された折曲羽根部を備えてなる請求項2ないし4の
いずれかに記載の空調チャンバ装置。 - 【請求項6】 前記折曲羽根部にも1個または複数のガ
イド孔が設けられてなる請求項5記載の空調チャンバ装
置。 - 【請求項7】 前記仕切り壁は空気の流れ上流側から流
れ下流側に向けて縮小するように設けられてなる請求項
1または2記載の空調チャンバ装置。 - 【請求項8】 前記ガイド孔は、前記仕切り壁において
左右に高さ方向位置をずらすように配置された長孔であ
る請求項1ないし7のいずれかに記載の空調チャンバ装
置。 - 【請求項9】前記ガイド孔は前記仕切り壁の任意の位置
に非対称、不整列状に設けられてなる請求項1ないし8
のいずれかに記載の空調チャンバ装置。 - 【請求項10】 前記空調チャンバ装置は、直接に室内
吹出口に接続可能な末端の空調チャンバ装置である請求
項1ないし9のいずれかに記載の空調チャンバ装置。 - 【請求項11】中空箱体形状のチャンバ本体と、 このチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接続されて
該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入さ
せるように設けられた複数の空気の流入口と、該チャン
バ本体から空気を流出させるための複数の流出口と、を
有し、 前記空気の流入口には空気の流れを変向させるように前
記チャンバ本体内部側であって、互いに空気の出口を対
向させるように曲げて突出形成された案内筒が連通して
設けられてなる空調チャンバ装置。 - 【請求項12】中空箱体形状のチャンバ本体と、 このチャンバ本体に設けられ、空気ダクトに接続されて
該チャンバ本体内にほぼ同じ方向に向けて空気を流入さ
せるように設けられた複数の空気の流入口と、該チャン
バ本体から空気を流出させるための複数の流出口と、を
有し、 前記空気の流入口は少なくともチャンバ本体の設置状態
で上下となるように設けられてなる空調チャンバ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14727297A JPH1068547A (ja) | 1996-05-25 | 1997-05-20 | 空調チャンバ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-153081 | 1996-05-25 | ||
JP15308196 | 1996-05-25 | ||
JP14727297A JPH1068547A (ja) | 1996-05-25 | 1997-05-20 | 空調チャンバ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068547A true JPH1068547A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=26477874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14727297A Pending JPH1068547A (ja) | 1996-05-25 | 1997-05-20 | 空調チャンバ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1068547A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014048027A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Ohbayashi Corp | データセンターの空調システム |
JP2018155446A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社Nttファシリティーズ | 空調機室構造 |
JP2020173076A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 三機工業株式会社 | 分配チャンバー |
JP2021038887A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 協立エアテック株式会社 | 空調チャンバ装置 |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP14727297A patent/JPH1068547A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014048027A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Ohbayashi Corp | データセンターの空調システム |
JP2018155446A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社Nttファシリティーズ | 空調機室構造 |
JP2020173076A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 三機工業株式会社 | 分配チャンバー |
JP2021038887A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 協立エアテック株式会社 | 空調チャンバ装置 |
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Legal Events
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