JP6664982B2 - 空調用吹出口及びこれを用いた空調システム - Google Patents

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本発明は、空調設備の一部として建物内の天井裏に設置される空調用吹出口及びこれを用いた空調システムに関する。
従来のペリメータ空調においては、スリット状の吹出開口を有するライン型吹出口を利用し、この吹出口から窓面全体にわたって空調空気を吹出すことによって窓面における空調負荷処理を行っている。特に、Tバーを格子状に配置して形成されたシステム天井の場合、これに採用するシステム天井用のライン型吹出口としては、長手方向の寸法が1000mm程度のものが代表的である。
一方、本発明に関連する従来技術として、例えば、特許文献1に記載された「線状空気吹出口」がある。この「線状空気吹出口」は、建物の天井面に取り付けて使用されるものであり、室内に向かって冷風または温風を送風するための、細長い線状の開口を有している。
実開昭51−31342号公報
近年、システム天井工法においては、図20,図21に示すように、複数のTバー2を600mm間隔で格子状に配置して形成されたグリッド天井1(格子天井)の採用が主流となっている。このようなグリッド天井1に対して、従来のシステム天井用のライン型吹出口200を使用した場合、ライン型吹出口200が1つの格子(単位格子)の範囲内に納まらないので、1本のTバー2を跨いで、単位格子2つ分の領域に亘って設置しなければならない。このため、従来のライン型吹出口200は、取り回しが困難であり、現場への輸送や施工に多大な労力を費やしている。
また、ライン型吹出口200を、Tバー2を跨いだ状態で単位格子2つ分の領域に亘って設置する場合、吹出口本体203においてTバー2と干渉する部分201を切り欠く必要があるので、窓面全体に当たるような気流の生成が難しいだけでなく、吹出口本体203の形状も複雑となり、製作工程が煩雑となる。
さらに、前述したように、システム天井用のライン型吹出口200の場合、吹出口本体203のTバー2と干渉する部分201が切り欠かれているので、吹出開口部202から吹き出す調和空気流には、ダクト接続口204の下部残風速が存在しない。このため、吹出開口部202からの気流分布は、図中の曲線20w,21wで示すように、左右に分断されてしまい、吹出開口部202の両端に集中した状態となるので、窓面に均一に気流が当たらず、ペリメータの熱負荷処理を効率良く行うことができない。
なお、図20中の曲線20wは、風量300m3/hの冷房空気をシステム天井用ライン型吹出口200に供給しているとき、その吹出開口部202から吹き出す冷房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。また、図21中の曲線21wは、風量300m3/hの暖房空気をシステム天井用ライン型吹出口200に供給しているとき、その吹出開口部202から吹き出す冷房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。
一方、建物の空調設備の分野においては、空調用吹出口(特に、システム天井用のライン型吹出口)の小型化が要請されているが、これに応えるため、空調用吹出口の長手方向の寸法を小さくすると、吹出開口部の長手方向における調和空気の拡散領域が狭まるだけでなく、吹出開口部から発生する吹出気流の騒音が増大するので、単純なサイズダウンのみでは対応できないのが実状である。このような空調用吹出口における問題点は、特許文献1に記載されている「線状空気吹出口」を使用しても解消することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、空調用吹出口の小型化を実現しつつ、吹出開口部の長手方向における調和空気の拡散領域を広く確保し、且つ、空調用吹出口の小型化に起因して増大する空調運転中の吹出開口部から発生する吹出気流の騒音レベルを最小限に抑制することができる、空調用吹出口及びこれを用いた空調システムを提供することにある。
前述した課題を解決するため、本発明の空調用吹出口は、
空調機から送給される調和空気を室内へ吹き出すため、天井に設置されるライン型の空調用吹出口であって、
正面視形状が略台形状のチャンバと、前記チャンバの正面に開口する空気流入口と、前記チャンバの底面に開口するスリット状の吹出開口部と、を備え、
前記吹出開口部が、Tバーが格子状に配置されたグリッド天井の前記Tバーで包囲された単位格子領域内に収容可能であり、
前記チャンバ内の前記吹出開口部より上流側の領域に、前記吹出開口部から室内空間に向かって吹き出す調和空気を前記吹出開口部の長手方向に拡散する複数の拡散ベーンを配置し、
複数の前記拡散ベーンが、前記チャンバの吹出開口部の長手方向の中心を通る前記チャンバの中心線を挟んで対称をなす複数の位置に、前記中心線を挟んで対称をなす末広がり状の対向傾斜姿勢で配置され、
前記中心線に最も近い位置に配置された第1拡散ベーンの傾斜角度が前記チャンバの斜壁部の傾斜角度より鉛直に近い角度であり、
前記第1拡散ベーンより前記斜壁部寄りに配置された複数の第2拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部の傾斜角度より水平に近い角度であり、
前記斜壁部に最も近い位置に配置された第3拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部と略同等の角度であり、
前記チャンバの2つの前記斜壁部の内面の前記吹出開口部寄りの部分に、それぞれ当該斜壁部から離れる方向に垂下し、前記吹出開口部に近づくに連れて互いに接近する方向に傾斜した姿勢をなす一対の気流調整板を配置したことを特徴とする。
このような構成とすれば、空調用吹出口の小型化を実現しつつ、吹出開口部から、当該吹出開口部の長手方向に拡がるように吹き出す調和空気の拡散領域を広く確保することができる。このため、吹出開口部から吹き出す調和空気を、必要とする領域内に広く拡散させることができる。また、空調用吹出口の小型化に起因して増大する吹出開口部から発生する吹出気流の騒音レベルを最小限に抑制することができる。
また、チャンバ内の吹出開口部より上流側の領域に設けられた拡散ベーンにより、コンパクトな空調用吹出口でありながら、吹出開口部から室内空間に向かって吹き出す調和空気を広範囲に渡って拡散させることができるので、吹出開口部の空気流入口下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保しつつ、従来サイズのライン型空調用吹出口と同等の性能を担保することができる。
ここで、前記空調用吹出口においては、複数の前記拡散ベーンが、前記チャンバの吹出開口部の長手方向の中心を通る前記チャンバの中心線を挟んで対称をなす複数の位置に、前記中心線を挟んで対称をなす末広がり状の対向傾斜姿勢で配置され、
前記中心線に最も近い位置に配置された第1拡散ベーンの傾斜角度が前記チャンバの斜壁部の傾斜角度より鉛直に近い角度であり、
前記第1拡散ベーンより前記斜壁部寄りに配置された複数の第2拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部の傾斜角度より水平に近い角度であり、
前記斜壁部に最も近い位置に配置された第3拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部と略同等の角度である。
このような構成とすれば、空気流入口からチャンバ内へ流入した調和空気が、傾斜角度の異なる複数の第1拡散ベーン、第2拡散ベーン及び第3拡散ベーンの間を通過することにより、チャンバの吹出開口部から室内空間に向かって吹き出す調和空気流の吹出開口部の長手方向の拡散領域が大幅に拡大される。
この結果、チャンバの吹出開口部から室内空間に向かって吹き出す調和空気流の拡散領域を、吹出開口部の長手方向のサイズの2〜4倍程度まで確保することができる。また、空調用吹出口を構成するチャンバのサイズが従来品より小型でありながら、空気流入口下部(ダクト接続口下部)の残風速を確保しつつ、従来サイズのライン型空調用吹出口と同等の気流拡散性を実現することができる。
さらに、複数の第1拡散ベーン、第2拡散ベーン及び第3拡散ベーンを設けたことにより、室内の床面から一定位置においても所定の残風速(例えば、FL+1200にて残風速0.5m/s)を確保することができ、安定した空調を実現することができる。
また、前記空調用吹出口においては、前記チャンバの斜壁部の内面に、当該斜壁部から離れる方向に垂下した気流調整板を配置している
このような構成とすれば、空気流入口からチャンバ内へ流入した調和空気は気流拡散板により均等に拡散された状態で拡散ベーンに向かうので、当該空調用吹出口が稼働しているとき(空気流入口からチャンバ内へ流入した調和空気が吹出開口部から室内空間に向かって吹き出しているとき)に、吹出開口部から発生する吹出気流の騒音を抑制することができる。また、調和空気流は気流拡散板により拡散ベーンに向かって確実に誘導されるので、調和空気流が確実に拡散し、安定性が向上する。
一方、前記空調用吹出口においては、前記チャンバ内の前記拡散ベーンより下流側の領域に、前記吹出開口部の長辺方向と平行な支軸を中心に回動可能な可動羽根を配置することが望ましい。
このような構成とすれば、吹出開口部の長手方向と平行な支軸を中心に可動羽根を回動させることにより、室内レイアウトや空調負荷に応じて、気流拡散幅を維持したまま、吹出方向を調整することができ、空調用吹出口の配置設計の自由度を向上させることができる。
さらに、前記空調用吹出口においては、Tバーが格子状に配置されたグリッド天井の前記Tバーで包囲された単位格子領域内に、前記吹出開口部が収容可能である。
このような構成とすれば、グリッド天井を形成するTバーで包囲された最小領域である単位格子領域内に吹出開口部が収容可能なサイズまで、空調用吹出口がコンパクト化されるので、資材が削減され、搬送性が向上し、施工性も良好となる。また、Tバーで包囲された最小領域である単位格子領域内に吹出開口部が収まるため、室内側から見たときの天井の意匠を損なわない。さらに、空調用吹出口を1グリッド(単位格子領域)ごとに配置することができるため、空調用吹出口の配置設計が容易となり、レイアウト変更によるパーテーション増設などへの対応も容易となる
また、吹出開口部がTバーを跨ぐことがなくなるので、従来のライン型空調用吹出口のように、Tバーを跨ぐ部分に位置するチャンバの一部を切り欠くなどの形状変更が不要となり、構造がシンプルとなる。さらに、チャンバに切り欠きを設ける必要がないので、吹出開口部の空気流入口下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保することができ、空調効率を損なうことがない。
次に、本発明の空調システムは、前述した空調用吹出口のいずれかを、居室のペリメータ側の天井に、前記空調用吹出口の吹出開口部の長手方向と前記居室の窓面とが平行をなすように配置したことを特徴とする。
このような構成とすれば、従来の空調用吹出口よりも小型の空調用吹出口でありながら、チャンバの吹出開口部から居室内へ向かって吹き出し、居室の窓面全体を覆う調和空気流を生成することができるので、ペリメータ側の空調負荷を効率的に軽減することができる。また、空調用吹出口を小型化することにより、製作資材の削減、搬送性及び施工性の向上を実現することができる。
本発明により、空調用吹出口の小型化を実現しつつ、調和空気の拡散領域を広く確保し、且つ、小型化に起因して増大する空調運転中の吹出開口部から発生する吹出気流の騒音レベルを最小限に抑制することができる、空調用吹出口及びこれを用いた空調システムを提供することができる。
本発明の実施形態である空調用吹出口を示す正面図である。 図1に示す空調用吹出口の背面図である。 図1に示す空調用吹出口の平面図である。 図1に示す空調用吹出口の底面図である。 図1に示す空調用吹出口の右側面図である。 図1中のA−A線における断面図である。 図6中の矢線Xで示す部分の拡大図である。 図5中のB−B線における断面図である。 図1に示す空調用吹出口をグリッド天井に設置した状態を水平方向から見た図である。 図9中の矢線C方向から見た図である。 図1に示す空調用吹出口を用いた空調システムを示す垂直断面図である。 図9に示す空調用吹出口を冷房運転中に垂直吹出モードにセットしたときの気流分布状態を示す図である。 図12中の矢線D方向から見た気流分布状態を示す図である。 図9に示す空調用吹出口を冷房運転中に斜め30度吹出モードにセットしたときの気流分布状態を示す図である。 図14中の矢線E方向から見た気流分布状態を示す図である。 図9に示す空調用吹出口を暖房運転中に垂直吹出モードにセットしたときの気流分布状態を示す図である。 図16中の矢線F方向から見た気流分布状態を示す図である。 図9に示す空調用吹出口を暖房運転中に斜め30度吹出モードにセットしたときの気流分布状態を示す図である。 図18中の矢線G方向から見た気流分布状態を示す図である。 グリッド天井に設置された従来の空調用吹出口が冷房運転中にあるときの気流分布状態を示す図である。 グリッド天井に設置された従来の空調用吹出口が暖房運転中にあるときの気流分布状態を示す図である。
以下、図1〜図19に基づいて、本発明の実施形態である空調用吹出口100及びこれを用いた空調システムについて説明する。
図1〜図10に示すように、本実施形態の空調用吹出口100は、空調機(図示せず)から送給される調和空気を室内へ吹き出すため、複数のTバー2を格子状に配置して形成されたグリッド天井1に設置される空調用機材である。空調用吹出口100は、正面視形状が略台形状のチャンバ10と、チャンバ10の正面に設けられた空気流入口11と、チャンバ10の底面に設けられた吹出開口部12と、を備えている。空気流入口11には、短円筒状のネック11aが突出状に設けられている。
図9,図10に示すように、吹出開口部12はグリッド天井1を形成するTバー2で包囲された単位格子領域内に収容可能である。図8に示すように、チャンバ10内の吹出開口部12より上流側の領域に、吹出開口部12から室内空間Rに向かって吹き出す調和空気を吹出開口部12の長手方向Lに拡散する複数の拡散ベーン(第1拡散ベーン21,第2拡散ベーン22,第3拡散ベーン23)が設けられている。
図6,図7に示すように、チャンバ10内の第1〜第3拡散ベーン21,22,23より下流側の領域に、吹出開口部12の長手方向Lと平行な支軸16a,17aを中心に回動可能な複数の可動羽根16,17が所定距離を隔てて設けられている。可動羽根16,17はいずれも細長い帯板状の部材であり、それぞれのネック11a寄りの側面は滑らかな凸曲面をなし、他方の側面は滑らかな凹曲面をなし、垂直断面形状は略バナナ形状をなしている。
通常、図7に示すように、正面側(空気流入口11に近い側)に位置する可動羽根16を回動させることによって吹出開口部12から吹き出す調和空気流の吹出方向を変更することができる。本実施形態の空調用吹出口100においては、複数の可動羽根16,17を平行に収容するため、チャンバ10の奥行寸法(長手方向Lと直交する方向の寸法)を80mmに設定し、従来の空調用吹出口の奥行寸法65mmより広く設定している。なお、前記奥行寸法の設定値80mmは一例であり、これに限定するものではないが、100
mmを超えないことが望ましい。
即ち、可動羽根16を直立状態(実線で示す状態)にセットすると、吹出開口部12から真下方向に向かって(実線矢印Vの方向に沿って)調和空気が吹き出し、可動羽根16を傾斜状態(二点鎖線で示す状態)にセットすると、吹出開口部12から斜め方向に向かって(二点鎖線矢印Tの方向に沿って)調和空気が吹き出す。本実施形態の空調用吹出口100においては、実線矢印Vの方向に対する二点鎖線矢印Tの方向は30度となるように設定しているが、これに限定するものではない。
図6,図7に示すように、空調用吹出口100のチャンバ10の正面及び背面の底面寄りの部分には、断面L字状をした複数の落下防止具18が固着され、チャンバ10の背面の上面寄りの部分には、吊り具19が取り付けられている。建物から垂下された吊ボルト(図示せず)に吊り具19を係止し、Tバー2の上縁部2aを落下防止具18とチャンバ10との間に挟み込むことにより、空調用吹出口100がグリッド天井1に固定されている。
図8に示すように、複数の拡散ベーン21,22,23は、チャンバ10の吹出開口部12の長手方向Lの中心12cを通るチャンバ10の中心線10cを挟んで対称をなす複数の位置に、中心線10cを挟んで対称をなす末広がり状の対向傾斜姿勢で配置されている。
中心線10cに最も近い位置に配置された一対の第1拡散ベーン21の傾斜角度はそれぞれチャンバ10の斜壁部13の傾斜角度より鉛直に近い角度であり、第1拡散ベーン21よりも斜壁部13寄りに配置された複数の第2拡散ベーン22の傾斜角度はそれぞれ斜壁部13の傾斜角度より水平に近い角度であり、斜壁部13に最も近い位置に配置された一対の第3拡散ベーン23の傾斜角度は斜壁部13の傾斜角度と同等である。なお、前記同等とは、概ね±2度の範囲内としている。
本実施形態においては、鉛直方向(中心線10c)を基準にして、第1拡散ベーン21の傾斜角度は8度、第2拡散ベーン22の傾斜角度は56度、第3拡散ベーン23の傾斜角度は33度に設定しているが、これらの傾斜角度に限定するものではない。
図8に示すように、チャンバ10の一部をなす2つの斜壁部13の内面には、それぞれ当該斜壁部13から離れる方向に垂下した気流調整板14が設けられている。一対の気流調整板14は斜壁部13の内面の吹出開口部12寄りの部分に設けられている。一対の気流調整板14は、吹出開口部12に近づくに連れて互いに接近する方向(中心線10cに近づく方向)に傾斜した姿勢をなしている。
本実施形態においては、図8に示すように、鉛直方向(中心線10c)を基準にして、斜壁部13の傾斜角度は35度、気流調整板14の傾斜角度は25度に設定しているが、これらの角度に限定するものではない。
図9,図10に示すように、空調用吹出口100は、グリッド天井1を形成するTバー2で包囲された最小領域である単位格子領域U内に吹出開口部12が収容可能なサイズまでコンパクト化されている。従って、図20に示す従来のシステム天井用のライン型吹出口200に比べ、資材が削減され、搬送性が向上し、施工性も良好となる。また、空調用吹出口100の場合、Tバー2で包囲された最小領域である単位格子領域U内に吹出開口部12が収まるため、室内側から見たときの天井の意匠を損なわない。さらに、空調用吹出口100を1グリッド(単位格子領域U)ごとに配置することができるため、空調用吹出口100の配置設計が容易となり、室内レイアウト変更によるパーテーション増設などへの対応も容易である。
また、チャンバ10内の吹出開口部12より上流側の領域に設けられた複数の拡散ベーン(第1〜第3拡散ベーン21,22,23)により、コンパクトな吹出開口部12から室内空間Rに向かって吹き出す調和空気を広範囲に渡って拡散させることができるので、吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保しつつ、従来のライン型空調用吹出口と同等の性能を得ることができる。
さらに、チャンバ10内の拡散ベーン(第1〜第3拡散ベーン21,22,23)より下流側の領域に設けられた可動羽根16を吹出開口部12の長手方向Lと平行な支軸16aを中心に回動させることにより、室内レイアウトや空調負荷に応じて気流拡散幅や吹出方向を調整することができるので、空調用吹出口100の配置設計の自由度が向上する。
空調用吹出口100においては、第1拡散ベーン21、第2拡散ベーン22及び第3拡散ベーン23がそれぞれ前述した位置に、前述した傾斜角度で配置されているので、空気流入口11からチャンバ10内へ流入した調和空気が、傾斜角度の異なる複数の第1拡散ベーン21、第2拡散ベーン22及び第3拡散ベーン23の間を通過することにより、チャンバ10の吹出開口部12から室内空間Rに向かって吹き出す調和空気流の吹出開口部12の長手方向Lの拡散領域が大幅に拡大される。
この結果、チャンバ10の吹出開口部12から室内空間Rに向かって吹き出す調和空気流の拡散領域を、吹出開口部12の長手方向Lのサイズの2〜4倍程度まで確保することができる。また、空調用吹出口100のサイズが、従来の空調用吹出口より小型でありながら、吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保しつつ、従来のライン型空調用吹出口と同等の気流拡散性を実現することができる。
また、空調用吹出口100においては、チャンバ10の斜壁部13の内面に当該斜壁部13から離れる方向に垂下した気流調整板14が設けられているので、当該空調用吹出口100が稼働しているとき(空気流入口11からチャンバ10内へ流入した調和空気が吹出開口部12から室内空間Rに向かって吹き出しているとき)に発生する騒音を抑制することができる。即ち、空調用吹出口100を従来品より小型化したことに起因して増大する稼働中(空調空気吹出運転中)の吹出開口部から発生する吹出気流の騒音レベルを最小限に抑制することができる。
次に、図11に基づいて、空調用吹出口100を用いた空調システム50について説明する。本実施形態の空調システム50は、図1に示す空調用吹出口100を、居室R1のペリメータ側のグリッド天井1に、空調用吹出口100の吹出開口部12の長手方向L(図1参照)と居室R1の窓面Wとが平行をなすように配置している。
空調システム50のような構成とすれば、従来の空調用吹出口よりも小型の空調用吹出口100でありながら、チャンバ10の吹出開口部12から居室R1内へ向かって吹き出し、居室R1の窓面W全体を覆う調和空気流を生成することができるので、ペリメータ側の空調負荷を効率的に軽減することができる。
次に、図12〜図19に基づいて本発明の実施例について説明する。本実施例においては、図1に示す空調用吹出口100を、複数のTバー2を格子状に配置して形成されたグリッド天井1に設置し、空調機(図示せず)から送給される調和空気(風量300m3/h)を、空調用吹出口100を経由して室内空間Rに向かって吹き出し、その気流分布を計測した。図12〜図15は冷房運転中の気流分布状態を示し、図16〜図19は暖房運転中の気流分布状態を示している。
なお、室内空間Rにおいて、天井高(床面3からグリッド天井1までの距離)は2700mmである。また、室内空間Rにおいて快適な空調状態を実現するための前提条件として、垂直吹出時にFL+1200地点(床面3から1200mm上方の位置)において、残風速0.5m/s、発生騒音30dB(A)を基準設定している。
図12,図13は、空調用吹出口100の可動羽根16(図7参照)を直立状態(実線で示す状態)にセットし、吹出開口部12から垂直下向に向かって(図7中の実線矢印Vの方向に沿って)冷房空気を吹き出させたときの室内空間R内の気流分布状態を示している。図12,図13中の曲線12wは空調用吹出口100から吹き出す冷房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。
図12を見ると、空調用吹出口100から室内空間Rに向かって垂直に吹き出す冷房空気流の、吹出開口部12の長手方向L(図4参照)の拡散領域が、吹出開口部12の長手方向Lのサイズの2〜4倍程度まで確保されていることが分かる。また、図13を見ると、冷房空気流の垂直方向の拡散領域は、グリッド天井1から2400mm(床面3から300mm)程度の部分まで達しているのが分かる。
本実施形態に係る空調用吹出口100と、従来サイズの空調吹出口とを比較した場合、従来サイズの空調用吹出口の発生騒音は空調用吹出口100よりも低いが、吹出気流が分断されて効率的な空調が実現できない従来サイズの空調用吹出口に対し、空調用吹出口100は、コンパクトなサイズでありながら、気流形状も良好であり(吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保でき)、且つ、発生騒音についても基準の30dB(A)をクリアすることができる。
次に、図14,図15は、空調用吹出口100の可動羽根16(図7参照)を傾斜状態(二点鎖線で示す状態)にセットし、吹出開口部12から斜め下向に向かって(二点鎖線矢印Tの方向に沿って)冷房空気を吹き出させたときの室内空間R内の気流分布状態を示している。図14,図15中の曲線14wは空調用吹出口100から吹き出す冷房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。
図14を見ると、空調用吹出口100から室内空間Rに向かって斜めに吹き出す冷房空気流の、吹出開口部12の長手方向L(図4参照)の拡散領域が、吹出開口部12の長手方向Lのサイズの4倍程度まで確保されていることが分かる。また、図15を見ると、空調用吹出口100から30度(鉛直方向から30度)斜め方向に冷房空気流が吹き出しているのが分かる。従って、図5に示すような空調システム50を構築した場合においても、空調用吹出口100から30度斜め方向に向かって吹き出し、居室R1の窓面W全体を覆う冷房空気流を生成することができるので、ペリメータ側の空調負荷を効率的に軽減することができる。
可動羽根16(図7参照)を傾斜状態(二点鎖線で示す状態)にセットした空調用吹出口100と、従来サイズの空調吹出口と、を比較した場合、従来サイズの空調用吹出口の発生騒音は空調用吹出口100よりも低いが、吹出気流が分断されて効率的な空調が実現できない従来サイズの空調用吹出口に対し、空調用吹出口100は、コンパクトなサイズでありながら、気流形状も良好であり(吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保でき)、且つ、発生騒音についても基準の30dB(A)をクリアすることができる。
次に、図16,図17は、空調用吹出口100の可動羽根16(図7参照)を直立状態(実線で示す状態)にセットし、吹出開口部12から垂直下向に向かって(図7中の実線矢印Vの方向に沿って)暖房空気を吹き出させたときの室内空間R内の気流分布状態を示している。図16,図17中の曲線16wは空調用吹出口100から吹き出す暖房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。
図16を見ると、空調用吹出口100から室内空間Rに向かって垂直に吹き出す暖房空気流の、吹出開口部12の長手方向L(図4参照)の拡散領域が、吹出開口部12の長手方向Lのサイズの4倍程度まで確保されていることが分かる。また、図17を見ると、暖房空気流の垂直方向の拡散領域は、グリッド天井1から1700mm(床面3から1000mm)程度の部分まで達しているのが分かる。
可動羽根16(図7参照)を直立状態(実線で示す状態)にセットした空調用吹出口100と、従来サイズの空調吹出口と、を比較した場合、従来サイズの空調用吹出口の発生騒音は空調用吹出口100よりも低いが、吹出気流が分断されて効率的な空調が実現できない従来サイズの空調用吹出口に対し、空調用吹出口100は、コンパクトなサイズでありながら、気流形状も良好であり(吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保でき)、且つ、発生騒音についても基準の30dB(A)をクリアすることができる。
次に、図18,図19は、空調用吹出口100の可動羽根16(図7参照)を傾斜状態(二点鎖線で示す状態)にセットし、吹出開口部12から斜め下向に向かって(二点鎖線矢印Tの方向に沿って)暖房空気を吹き出させたときの室内空間R内の気流分布状態を示している。図18,図19中の曲線18wは空調用吹出口100から吹き出す暖房空気流において終風速が0.5m/sである部分を示している。
図18を見ると、空調用吹出口100から室内空間Rに向かって斜めに吹き出す暖房空気流の、吹出開口部12の長手方向L(図4参照)の拡散領域が、吹出開口部12の長手方向Lのサイズの3倍程度まで確保されていることが分かる。また、図18を見ると、空調用吹出口100から30度(鉛直方向から30度)斜め方向に暖房空気流が吹き出しているのが分かる。さらに、図18,図19から、暖房空気流の垂直方向の拡散領域は、グリッド天井1から1300mm(床面3から1400mm)程度の部分まで達しているのが分かる。
可動羽根16(図7参照)を傾斜状態(二点鎖線で示す状態)にセットした空調用吹出口100と、従来サイズの空調吹出口と、を比較した場合、従来サイズの空調用吹出口の発生騒音は空調用吹出口100よりも低いが、吹出気流が分断されて効率的な空調が実現できない従来サイズの空調用吹出口に対し、空調用吹出口100は、コンパクトなサイズでありながら、気流形状も良好であり(吹出開口部12の空気流入口11下部付近から吹き出した調和空気の残風速を確保でき)、且つ、発生騒音についても基準の30dB(A)をクリアすることができる。
なお、図1〜図19に基づいて説明した空調用チャンバ100及びこれを用いた空調システム50などは、本発明を例示するものであり、本発明の空調用チャンバ及びこれを用いた空調システムは前述した実施形態あるいは実施例に限定されない。
本発明の空調用吹出口及びこれを用いた空調システムは、各種建物の空調設備の一部を構成するものとして、建設業などの分野において広く利用することができる。
1 グリッド天井
2 Tバー
3 床面
10 チャンバ
10c 中心線
11 空気流入口
11a ネック
12 吹出開口部
12c 中心
13 斜壁部
14 気流調整板
16,17 可動羽根
16a,17a 支軸
18 落下防止具
19 吊り具
21 第1拡散ベーン
22 第2拡散ベーン
23 第3拡散ベーン
50 空調システム
L 長手方向
R 室内空間
R1 居室
T 二点鎖線矢印
V 実線矢印
U 単位格子領域
W 窓面

Claims (3)

  1. 空調機から送給される調和空気を室内へ吹き出すため、天井に設置されるライン型の空調用吹出口であって、
    正面視形状が略台形状のチャンバと、前記チャンバの正面に開口する空気流入口と、前記チャンバの底面に開口するスリット状の吹出開口部と、を備え、
    前記吹出開口部が、Tバーが格子状に配置されたグリッド天井の前記Tバーで包囲された単位格子領域内に収容可能であり、
    前記チャンバ内の前記吹出開口部より上流側の領域に、前記吹出開口部から室内空間に向かって吹き出す調和空気を前記吹出開口部の長手方向に拡散する複数の拡散ベーンを配置し、
    複数の前記拡散ベーンが、前記チャンバの吹出開口部の長手方向の中心を通る前記チャンバの中心線を挟んで対称をなす複数の位置に、前記中心線を挟んで対称をなす末広がり状の対向傾斜姿勢で配置され、
    前記中心線に最も近い位置に配置された第1拡散ベーンの傾斜角度が前記チャンバの斜壁部の傾斜角度より鉛直に近い角度であり、
    前記第1拡散ベーンより前記斜壁部寄りに配置された複数の第2拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部の傾斜角度より水平に近い角度であり、
    前記斜壁部に最も近い位置に配置された第3拡散ベーンの傾斜角度が前記斜壁部と略同等の角度であり、
    前記チャンバの2つの前記斜壁部の内面の前記吹出開口部寄りの部分に、それぞれ当該斜壁部から離れる方向に垂下し、前記吹出開口部に近づくに連れて互いに接近する方向に傾斜した姿勢をなす一対の気流調整板を配置したことを特徴とする空調用吹出口。
  2. 前記チャンバ内の前記拡散ベーンより下流側の領域に、前記吹出開口部の長辺方向と平行な支軸を中心に回動可能な可動羽根を配置した請求項1記載の空調用吹出口。
  3. 請求項1または2記載の空調用吹出口を、居室のペリメータ側の天井に、前記空調用吹出口の吹出開口部の長手方向と前記居室の窓面とが平行をなすように配置したことを特徴とする空調システム。
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