JP2014047940A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】ボタン装着枠の後方側箇所に上下方向に大きな空間を必要としない形態で点消火ボタンを組付けることができるようにしながらも、耐久性の向上を図るようにし、しかも、点消火ボタンの取り付け及び取り外し作業の容易化を図ることができるガスコンロを提供する。
【解決手段】左右一対の軸状部8Jを備えた、コンロ横幅方向に並ぶ一対の点消火ボタン8が、隣接する点消火ボタン8から離間する側の軸状部8Jが嵌合する嵌合孔32と、離間する側の軸状部8Jと嵌合孔32とが嵌合する嵌合箇所を中心にして、点消火ボタン8をコンロ前後方向に揺動して、隣接する点消火ボタン8に近接する側の軸状部8Jを嵌合する嵌合部33とを備えたボタン装着枠Bに設けられ、一対の近接側の軸状部8Jが嵌合部33の入口部33aから外れることを抑制する固定枠34が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンロ横幅方向に並ぶ一対の点消火ボタンが、前端側部分を水平姿勢にする消火位置と前記前端側部分を下向き傾斜姿勢にする点火位置とに切換えるべく、後端側上部の左右両端部に前記コンロ横幅方向に沿って横外方に向けて突出する姿勢で設けた左右一対の軸状部を、ガスコンロ本体の前面部に設けたボタン装着枠に対して、前記コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に枢支させた状態で、且つ、前記ガスコンロ本体の前記前面部に設けたボタン挿通用開口を通して、前記前端側部分をコンロ前方側に突出させた状態で設けられたガスコンロに関する。
かかるガスコンロは、点消火ボタンを点火位置と消火位置とに切換えることによって、ガスコンロに装備したコンロバーナの点火操作及び消火操作を行えるようにしたものである。
また、ガスコンロにグリルを装備している場合においては、グリル用バーナに対応する点消火ボタンが設けられて、グリル用バーナに対する点火操作や消火操作が行われることになる。
つまり、コンロ横幅方向に並ぶ一対の点消火ボタンは、いずれもがコンロバーナの点消火操作を行う場合と、一対の点消火ボタンの一方が、コンロバーナの点消火操作を行い、かつ、他方がグリル用バーナの点消火操作を行う場合とがある。
ちなみに、点消火ボタンは、一般に、消火位置に復帰付勢され、消火位置から後方側に押し込むことにより点火位置に操作されて、その点火位置に保持され、点火位置から少し後方に押し込むことにより、消火位置に復帰する形態で設けられることになる。
このようなガスコンロの従来例として、ガスコンロ本体の前面部に設けるボタン装着枠として、前面操作パネルが設けられ、前面操作パネルの裏面側に設けられた軸受部に、コンロ後方側部分が開口した嵌合孔が設けられ、点火消火ボタンの一対の軸状部が、点消火ボタンが消火位置と点火位置との間に位置する範囲においては、コンロ横幅方向に沿う方向視において、上下方向に沿う板状となる形態に形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のガスコンロにおいては、点消火ボタンを前面操作パネルに装着する際には、点消火ボタンを、前面操作パネルの裏側箇所(コンロ後方側箇所)において、板状の軸状部がコンロ前後幅方向に沿う姿勢となるように、上方側に大きく揺動させた状態にし、その状態の点消火ボタンをコンロ前方側に移動させて、板状の軸状部を嵌合孔に嵌合させ、その後、点消火ボタンを下方側に揺動させることによって、左右一対の軸状部を、コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に前面操作パネルに枢支させることになる。
このように、特許文献1のガスコンロにおいては、点消火ボタンの左右一対の軸状部を嵌合孔に嵌合させるために、点消火ボタンを上下に大きな範囲に亘って揺動させるものであるが、前面操作パネルの裏面側箇所(コンロ後方側箇所)に、点消火ボタンを上下に大きな範囲に亘って揺動させる上下方向に大きな空間を確保し難い場合があり、改善が望まれものであった。
このような要望を満足させるガスコンロとして、特許文献2に開示されたガスコンロがある。
すなわち、ガスコンロ本体の前面部に設けるボタン装着枠として、ホルダが設けられ、このホルダのコンロ後面部に、左右の点消火ボタンにおける左右一対の軸状部の夫々に対応させて、一対の係合椀が、コンロ後方側に向けて片持状に突出する姿勢で設けられ、それら一対の係合椀の夫々に、点消火ボタンの軸状部が嵌合する嵌合孔が形成され、また、一対の係合椀のうちの、隣接する点消火ボタンに近接する近接側の係合椀が、コンロ横幅方向に撓み変形可能に構成される。
また、左右一対の点消火ボタンの夫々に設ける左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンから離れる側に位置する離間側の軸状部が、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンから離間する側に位置する離間側端部に位置され、そして、左右一対の点消火ボタンの夫々に設ける左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の軸状部が、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンに近接する側の近接側端部よりも、隣接する点消火ボタンから離間する内方側に位置される。
そして、点消火ボタンをホルダに装着する際には、点消火ボタンを、消火位置に対応する姿勢に維持した状態で、ホルダの後方側箇所からコンロ前方側に向けて移動させることにより、一対の係合椀のうちの、隣接する点消火ボタンに近接する近接側の嵌合用腕部を、軸状部と接当により横外方側に押し広げるようにしながら、一対の軸状部を一対の係合椀の間に挿入して、一対の軸状部を一対の係合椀の嵌合孔に嵌合させることによって、左右一対の軸状部を、コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在にホルダに枢支させるように構成されている。
ちなみに、特許文献2のガスコンロにおいては、点消火ボタンの左右一対の軸状部をコンロ前方側に案内するガイド溝を備えたガイド椀が、係合椀に並ぶ状態で設けられて、一対の軸状部を一対の係合椀の間に挿入することを良好に行えるようになっている。
つまり、この特許文献2のガスコンロにおいては、点消火ボタンを、消火位置に対応する姿勢に維持した状態で、ホルダの後方側箇所からコンロ前方側に向けて移動させることにより、左右一対の軸状部を、コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に枢支させた状態にホルダに組付けることができるものであるから、ホルダの後方側箇所には、点消火ボタンを組付けるために上下方向に大きな空間を必要としないものとなっている。
また、この特許文献2のガスコンロにおいては、一対の係合椀のうちの、隣接する点消火ボタンに近接する近接側の係合椀が、隣接する点消火ボタン側に押し広げられる空間を確保する等の目的で、上述の如く、左右一対の点消火ボタンの夫々に設ける左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の軸状部が、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンに近接する側の近接側端部よりも、隣接する点消火ボタンから離間する側に位置されることになる。
特公平7−39869号公報 特開2010−196964号公報
特許文献2のガスコンロでは、ボタン装着枠としてのホルダの後方側箇所に、点消火ボタンを組付けるために上下方向に大きな空間を必要としないものの、左右一対の点消火ボタンの夫々に設ける左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の軸状部が、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンに近接する側の近接側端部よりも、隣接する点消火ボタンから離間する側に位置されるため、耐久性が低い不都合があった。
すなわち、点消火ボタンを消火位置から点火位置に切換え、かつ、点火位置から消火位置に切換えるために、点消火ボタンを押し操作する際に、点消火ボタンにおけるコンロ横幅方向の中央部分を押し操作しても、一対の軸状部のうちの近接側の軸状部には、離間側の軸状部より多くの荷重が作用することになる。
特に、点消火ボタンを押し操作する際に、点消火ボタンにおけるコンロ横幅方向の中央部より隣接する点消火ボタンに近接する近接側部分が押し操作されると、離間側の軸状部に較べて、近接側の軸状部には、かなり大きな荷重が作用することになる。
このように、点消火ボタンが押し操作されると、一対の軸状部のうちの、隣接する点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の軸状部には、隣接する点消火ボタンから離間する側に位置する離間側の軸状部に較べて、大きな荷重が作用する傾向となるものであり、その結果、近接側の軸状部が早期に磨耗損傷し易い等に起因して、耐久性が低いという不都合があった。
また、特許文献2のガスコンロでは、点消火ボタンをホルダに取付ける作業は、点消火ボタンをコンロ前方側に移動させる簡単な作業にて行えるものの、ホルダから点消火ボタンを取り外すには、一対の係合椀のうちの、隣接する点消火ボタンに近接する近接側の係合椀を横外方に広げる状態で変形させて、一対の嵌合孔から一対の軸状部を取り外す必要があり、そして、近接側の係合椀を横外方に広げる操作は行い難いものであるため、点消火ボタンの取り外し作業が行い難い不都合がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、ボタン装着枠の後方側箇所に上下方向に大きな空間を必要としない形態で点消火ボタンを組付けることができるようにしながらも、耐久性の向上を図るようにし、しかも、点消火ボタンの取り付け及び取り外し作業の容易化を図ることができるガスコンロを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るガスコンロは、
コンロ横幅方向に並ぶ一対の点消火ボタンが、前端側部分を水平姿勢にする消火位置と前記前端側部分を下向き傾斜姿勢にする点火位置とに切換えるべく、後端側上部の左右両端部に前記コンロ横幅方向に沿って横外方に向けて突出する姿勢で設けた左右一対の軸状部を、ガスコンロ本体の前面部に設けたボタン装着枠に対して、前記コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に枢支させた状態で、且つ、前記ガスコンロ本体の前記前面部に設けたボタン挿通用開口を通して、前記前端側部分をコンロ前方側に突出させた状態で設けられたガスコンロであって、その第1特徴構成は、
前記ボタン装着枠に、一対の前記点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する前記点消火ボタンから離れる側に位置する離間側の前記軸状部が嵌合する嵌合孔が、離間側の前記軸状部と前記嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、前記水平姿勢に対応する姿勢の前記点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させることを許容する状態で、離間側の前記軸状部が嵌合するように設けられ、
一対の前記点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する前記点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の前記軸状部が嵌合する嵌合部が、離間側の前記軸状部と前記嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、前記水平姿勢に対応する姿勢の前記点消火ボタンを前記コンロ前後方向に揺動させることにより、近接側の前記軸状部を嵌合させるべく、前記コンロ前後方向の一端側が入口部として開口する前記コンロ前後方向に沿う凹部状となる状態で、前記ボタン装着枠に設けられ、
一対の近接側の前記軸状部が前記入口部から外部に外れることを抑制すべく、一対の近接側の前記軸状部を受止める固定枠が、前記ボタン装着枠に装着自在に設けられている点にある。
上記第1特徴構成によれば、一対の点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンから離れる側に位置する離間側の軸状部を、ボタン装着枠の嵌合孔に嵌合し、一対の点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の軸状部を、コンロ前後方向の一端側が入口部として開口するコンロ前後方向に沿う凹部状となる状態でボタン装着枠に設けられた嵌合部に嵌合し、そして、ボタン装着枠に装着した固定枠にて、一対の近接側の軸状部が嵌合部の入口部から外部に外れることを抑制することにより、一対の点消火ボタンが、左右一対の軸状部を、ボタン装着枠に対して、コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に枢支させた状態で、ボタン装着枠に組み付けられることになる。
そして、一対の点消火ボタンをボタン装着枠に組付ける際には、先ず、点消火ボタンを、水平姿勢で、かつ、一対の軸状部のうちの離間側の軸状部が近接側の軸状部よりもコンロ前後方向において嵌合孔に近接する傾斜状態に傾け、その状態において離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合させる。
次に、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させるようにして、左右一対の軸状部のうちの、近接側の軸状部を嵌合部に嵌合させる。
その後、固定枠をボタン装着枠に装着して、一対の近接側の軸状部が嵌合部の入口部から外部に外れることを抑制することになる。
このように、本第1特徴構成によれば、一対の点消火ボタンをボタン装着枠に組付ける際には、点消火ボタンを、水平姿勢に対応する姿勢で、コンロ前後方向に向けて揺動させるものであるから、ボタン装着枠の後方側箇所には、点消火ボタンを組付けるために上下方向に大きな空間を必要としないものとなる。
また、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合させ、その後、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させて、近接側の軸状部を嵌合部に嵌合させるものであるから、左右一対の点消火ボタンの夫々の離間側の軸状部を、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンから離間する側に位置する離間側端部に位置させ、そして、左右一対の点消火ボタンの夫々の近接側の軸状部を、点消火ボタンのコンロ横幅方向において隣接する点消火ボタンに近接する側の近接側端部に位置させることができるものとなる。
したがって、一対の軸状部のうちの離間側の軸状部を、点消火ボタンの離間側端部に位置させ、近接側の軸状部を、点消火ボタンの近接側端部に位置させることができるものであるから、点消火ボタンを消火位置から点火位置に切換え、かつ、点火位置から消火位置に切換えるために、点消火ボタンを押し操作する際に、点消火ボタンにおけるコンロ横幅方向の中央部分を押し操作すると、近接側の軸状部と離間側の軸状部とに同等の荷重が作用することになる。
また、点消火ボタンを押し操作する際に、点消火ボタンにおけるコンロ横幅方向の中央部よりも隣接する点消火ボタンに近接する近接側部分が押し操作されても、離間側の軸状部に作用する荷重に較べて、近接側の軸状部に作用する荷重が極端に大きくなることが回避され、同様に、点消火ボタンにおけるコンロ横幅方向の中央部より隣接する点消火ボタンから離間する離間側部分が押し操作されても、近接側の軸状部に作用する荷重に較べて、離間側の軸状部に作用する荷重が極端に大きくなることが回避されることになる。
このように、点消火ボタンが押し操作されるに伴って一対の軸状部の夫々に作用する荷重の大きさが極端に異なることを抑制して、近接側の軸状部と離間側の軸状部とに作用する荷重の大きさの均等化を図れるものとなるから、点消火ボタンが押し操作された際に、一対の軸状部のうちの片側のみに大きな荷重が作用して、一対の軸状部のうちの一方が早期に磨耗損傷することを抑制できるため、耐久性の向上を図ることができる。
さらに、第1特徴構成によれば、単一の固定枠を装着することにより、一対の近接側の軸状部が嵌合部の入口部から外部に外れることを一挙に抑制するものであるから、取り付け作業の容易化を図ることができるのであり、しかも、この単一の固定枠を取り外すだけで、一対の近接側の軸状部を嵌合部の入口部から外部に外すことができるため、点検調整等のために、一対の点消火ボタンをボタン装着枠から取り外す作業の容易化も図ることができるのである。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、ボタン装着枠の後方側箇所に大きな空間を必要としない形態で点消火ボタンを組付けることができるようにしながらも、耐久性の向上を図るようにし、しかも、点消火ボタンの取り付け及び取り外し作業の容易化を図ることができるガスコンロを提供できる。
本発明のガスコンロの第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
一対の前記点消火ボタンの間に、離間側の前記軸状部の長さよりも大きな融通用隙間が設けられ、
コンロ横幅方向視にて前記点消火ボタンの前端側部分と同形状でかつ前記点消火ボタンを受止め案内する横側壁面を備える中間部材が、一対の前記点消火ボタンの間に位置させる状態で、前記ボタン装着枠に組み付けられている点にある。
上記第2特徴構成によれば、一対の前記点消火ボタンの間に、離間側の軸状部の長さよりも大きな融通用隙間が設けられているので、一対の点消火ボタンのうちの一方が先に装着された状態において、他方の点消火ボタンを装着する際に、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合する離間側の軸状部の嵌合作業や、その後、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させて近接側の軸状部を嵌合部に嵌合する近接側の軸状部の嵌合作業を行うときに、先にボタン装着枠に装着された点消火ボタンとの間隔を十分に保つことができるので、離間側の軸状部の嵌合作業や近接側の軸状部の嵌合作業を、先にボタン装着枠に装着された点消火ボタンとの干渉を適切に回避して、点消火ボタンのボタン装着枠への取り付けの容易化を図ることができる。
また、融通用隙間に、コンロ横幅方向視にて点消火ボタンの前端側部分と同形状の中間部材が設けられているので一対の点消火ボタンの一方側を操作する際に、他方側の点消火ボタンをも誤って操作する誤操作状態が発生する不都合を回避できるものとなる。
つまり、一対の点消火ボタンの一方側を操作する際に、誤って、手指が他方側の点消火ボタンの存在側部分を操作するようなことがあっても、中間部材が手指にて押し操作されることになって、他方側の点消火ボタンが押し操作されることを回避できるのである。
さらに、この中間部材が、点消火ボタンを受止め案内する横側壁面を備えるので、横側壁面の案内作用によって、点消火ボタンをコンロ横幅方向のがたつきを抑制した状態で装着できる。
つまり、融通用隙間を設けることによって、一対の点消火ボタンがコンロ横幅方向に移動する融通が存在するものとなるが、中間部材の横側面によって点消火ボタンを案内することによって、点消火ボタンをコンロ横幅方向のがたつきを抑制した状態で装着できる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、点消火ボタンのボタン装着枠への取り付けの容易化を図ることができ、しかも、一対の点消火ボタンに対する誤操作状態が発生するのを回避し、かつ、点消火ボタンをコンロ横幅方向のがたつきを抑制した状態で装着できるガスコンロを提供できる。
本発明のガスコンロの第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
離間側の前記軸状部が、前記点消火ボタンが前記水平姿勢に位置する状態において、上下方向の両側部が円周面となりかつ前記コンロ前後方向の両側部が平面状となるように形成されている点にある。
上記第3特徴構成によれば、離間側の軸状部が、点消火ボタンが水平姿勢に位置する状態において、上下方向の両側部が円周面となりかつコンロ前後方向の両側部が平面状となるように形成されているから、点消火ボタンをがたつきの少ない状態で円滑に回動させるようにしながらも、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心に、水平姿勢の点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させることを良好に行える。
すなわち、例えば、軸状部の円周面の外径を嵌合孔の内周面の内径より若干小さい径となるように形成して、軸状部の円周面と嵌合孔の内周面との隙間を極力小さくしておくことで、ボタン装着枠に組付けた点消火ボタンをがたつきの少ない状態で円滑に回動させることができるのである。
このように、軸状部の円周面と嵌合孔の内周面との隙間を極力小さくしながらも、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合させた状態で、嵌合孔の内周面と軸状部の平面状の両側部との間に融通用の隙間が形成されるものとなるから、点消火ボタンを組み付け、取り外しする際に、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させることを適正通り良好に行うことができる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、ボタン装着枠に組付けた点消火ボタンをがたつきの少ない状態で円滑に回動させることができ、しかも、点消火ボタンを取り付け、取り外しする際に、点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させることを良好に行うことができるガスコンロを提供できる。
本発明のガスコンロの第4特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、
前記嵌合孔が、前記ボタン装着枠の左右の側壁部に形成され、
前記側壁部に、離間側の前記軸状部を前記嵌合孔に案内する案内溝が形成されている点にある。
第4特徴構成によれば、ボタン装着枠の左右の側壁部に嵌合孔が形成され、そして、左右の側壁部に、離間側の軸状部を嵌合孔に案内する案内溝が形成されているので、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合する際、離間側の軸状部を案内溝によって嵌合孔に案内することができるので、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合する作業の容易化を図ることができる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合する作業の容易化を図ることができるガスコンロを提供できる。
本発明のガスコンロの第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記ボタン装着枠が、一対の前記点消火ボタンの前記前端側部分をコンロ前方側に挿通させるボタン挿通口を備える前壁部分を備え、
左右の前記側壁部が、前記前壁部分の左右両端側から後方に延びる状態で設けられ、
前記前壁部分の背部箇所に、前記嵌合部が、前記入口部を前記コンロ前後方向の後端側に備える状態で設けられている点にある。
第5特徴構成によれば、ボタン装着枠の左右の側壁部が、ボタン装着枠の前壁部分の左右両端側から後方に延びる状態で設けられ、前壁部分の背部箇所に、嵌合部が、入口部をコンロ前後方向の後端側に備える状態で設けられ、前壁部分に、一対の点消火ボタンの前端側部分をコンロ前方側に挿通させるボタン挿通口が備えられているから、一対の点消火ボタンをボタン装着枠の後方側からボタン装着枠に取り付けることになる。
すなわち、一対の点消火ボタンをボタン装着枠に組付ける際には、先ず、点消火ボタンを、ボタン装着枠の後方側箇所において、水平姿勢で、かつ、一対の軸状部のうちの離間側の軸状部が近接側の軸状部よりもコンロ前方向に位置する傾斜状態に傾け、その状態において、ボタン挿通孔を通して点消火ボタンの前端側部分をコンロ前方側に挿通させるようにしながら、離間側の軸状部を嵌合孔に嵌合させる。
次に、離間側の軸状部と嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタンをコンロ前方に向けて揺動させるようにして、左右一対の軸状部のうちの、近接側の前記軸状部を嵌合部に嵌合させる。
その後、固定枠をボタン装着枠に装着して、一対の近接側の軸状部が嵌合部の入口部から外部に外れることを抑制することになる。
そして、ボタン装着枠の前面は、ガスコンロ本体の前面部を構成するものであるため、前壁部分の前面側には、コンロ前方側に大きく突出する部材を設けることができない等、設計上の制約があるものの、ボタン装着枠の後方側は、設計上の制約が少ないものであるから、十分な強度を備える左右の側壁部や十分な大きさの嵌合部を、ボタン装着枠の背部側箇所に装備して、左右の点消火ボタンを十分な強度で適切に支持することができる。
また、前壁部分の背部側に配置する固定枠は、十分な大きな枠体として構成できるものであるから、電線等の他部材を支持する支持ブラケットに兼用して、全体構成の簡素化を図ることができるものとなる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、左右の点消火ボタンを十分な強度で適切に支持することができ、また、固定枠を他部材の支持ブラケットに兼用して、全体構成の簡素化を図ることができるガスコンロを提供できる。
本発明のガスコンロの第6特徴構成は、上記第2〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記ボタン装着枠の前面部を覆う状態でカバー体が装備され、
前記カバー体に、前記ボタン挿通用開口が、隣接する前記点消火ボタン及び前記中間部材を挿通させる形態で形成されている点にある。
上記第6特徴構成によれば、カバー体をボタン装着枠の前面部を覆うように装備し、そして、カバー体に形成したボタン挿通用開口を通して、隣接する点消火ボタン及び中間部材をコンロ前方側に挿通させるものであるから、点消火ボタンを適正通り操作することができるようにしながらも、ボタン装着枠の前面側をカバー体にて覆うことにより、ガスコンロ本体の前面部を美麗にすることができる。
要するに、第6特徴構成によれば、点消火ボタンを適正通り操作することができるようにしながらも、ガスコンロ本体の前面部を美麗にすることができるガスコンロを提供できる。
ガスコンロの斜視図 同ガスコンロの斜視図 運転操作部の斜視図 上下の操作部カバーを外した状態の運転操作部の斜視図 同状態の正面図 運転操作部の分解斜視図 運転操作部の分解斜視図 点消火ボタンの装着部を示す切欠側面図 点消火ボタンの装着部を示す切欠側面図 ボタン装着枠に設けられた中間部材の縦断面図 点消火ボタンの組付途中状態の斜視図 点消火ボタンの斜視図 点消火ボタンの装着手順を示す横断平面図 点消火ボタンの装着手順を示す横断平面図 点消火ボタンの装着手順を示す横断平面図 中間部材及び固定枠の装着部分を示す横断平面図 中間部材及び固定枠が装着された状態を示す横断平面図
〔実施形態〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロGCが、ガスコンロ本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備え、且つ、ガスコンロ本体Hの横幅方向中央部にグリル部Gを備える形態に構成されている。
ガスコンロ本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成されるものであって、ケーシング2の内部には、図示は省略するが、グリル部Gを構成するグリル庫、コンロバーナ1の混合管、グリル部Gに装備したグリルバーナの混合管等、種々の機器類が装備されている。
ちなみに、ケーシング2の内部における前面側の左右両側部には、後述する運転操作部Mを構成するために、合成樹脂製のボタン装着枠B(図3〜図10参照)が組付けられることになる。
ガスコンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、ガスコンロ本体Hの上面部の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
このガスコンロGCは、図示は省略するが、キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されてキッチンキャビネットに組み付けられる、いわゆるビルトインタイプとして構成されるものであり、キッチンキャビネットに組み付けられた状態においては、ガスコンロ本体Hの前面部が、キッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態となる。
尚、ガスコンロ本体Hの横側壁における前方側箇所には、ガスコンロ本体Hの横端部と前面開口との間の隙間を塞ぐ左右一対の隙間挿入部材Pが装着されている。
図1及び図2に示すように、ガスコンロ本体Hにおける前面部の左方側の横端部部分及び右方側の横端部部分には、運転操作部Mが設けられ、左右の運転操作部Mの夫々には、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設されている。
そして、左右両側の下方側運転操作部MSが、ガスコンロ本体Hの内方に引退させた引退位置(図1参照)とガスコンロ本体Hの前方に突出させた突出位置(図2参照)とに出退自在に構成されている。
つまり、左右両側の下方側運転操作部MSが、運転操作指令部Nを上面部に備える出退式操作部に構成されている。
また、左右両側の上方側運転操作部MUには、前面を覆うカバー体6が装備され、左右両側の下方側運転操作部MSには、前面を覆う下側操作部カバー7が装備されている。
そして、左右のカバー体6及び左右の下側操作部カバー7が、ガスコンロ本体Hの横端部とキッチンキャビネットの前面開口との間を覆うべくガスコンロ本体Hの横外方に張り出す状態で設けられている。
つまり、左右のカバー体6には、ガスコンロ本体Hの横外方に張り出す上側張出部分6Aが設けられ、左右の下側操作部カバー7には、ガスコンロ本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aが設けられている(図3参照)。
そして、上側張出部分6A及び下側張出部分7Aが、上述した隙間挿入部材Pの前部相当箇所を覆う状態で、ガスコンロ本体Hの横端部とキッチンキャビネットの前面開口との間を覆うように構成されている。
左右の上方側運転操作部MUの夫々には、押し操作式の点消火ボタン8、及び、コンロ横幅方向に沿ってスライド操作されるスライド操作式の火力調節具9が配設されている。
すなわち、左方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、標準火力バーナ1Aに対する点火及び消火を指令する標準火力用点消火ボタン8A、及び、小火力バーナ1Bに対する点火及び消火を指令する小火力用点消火ボタン8Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、左方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、標準火力バーナ1Aの火力を調節する標準火力用火力調節具9A、及び、小火力バーナ1Bの火力を調節する小火力用火力調節具9Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
また、右方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、大火力バーナ1Cに対する点火及び消火を指令する大火力用点消火ボタン8C、及び、グリルバーナに対する点火及び消火を指令するグリル用点消火ボタン8Dが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、右方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、大火力バーナ1Cの火力を調節する大火力用火力調節具9Cが装備されている。
ちなみに、グリルバーナの火力は、右方の上方側運転操作部MUに設けた火力切替スイッチSWにて変更調節されることになる。
図8及び図9に示すように、コンロ横幅方向に並ぶ複数の点消火ボタン8が、ガスコンロ本体Hの前面部に設けたボタン装着枠Bに対して、後端側上部をコンロ横幅方向に沿う軸心Q回りで回動自在に枢支させた状態で設けられている。点消火ボタン8は、後端側上部の軸心Qを中心にコンロ後方側に押し込み操作されて、コンロ前方側に復帰付勢された器具栓スライダ10を押し移動させるように構成されている。
すなわち、図示は省略するが、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B、大火力バーナ1C、及び、グリルバーナの夫々に対応させて、ガス燃料の供給を断続しかつガス燃料の供給量を調節する器具栓が設けられており、各器具栓に装備した器具栓スライダ10が、標準火力用点消火ボタン8A、小火力用点消火ボタン8B、大火力用点消火ボタン8C、及び、グリル用点消火ボタン8Dにて押し移動させるように構成されている。
器具栓スライダ10は、コンロ前後幅方向の前方側位置に位置する状態(図8参照)から、点消火ボタン8にて後方側位置に押し移動されると(図9参照)、その後方側位置に保持され、後方側位置から後方側に向けて点消火ボタン8にて少しだけ押し移動されると、保持が解除されて、点消火ボタン8を押し移動させながら前方側位置に復帰移動するように構成されるものであり、そして、器具栓は、器具栓スライダ10が前方側位置に位置するとガス燃料の供給を停止する状態となり、器具栓スライダ10が後方側位置に位置するとガス燃料を供給する状態となるように構成されるものであるが、器具栓スライダ10の具体構成や器具栓の具体構成は周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
すなわち、点消火ボタン8は、自重にて後方側に揺動する状態に付勢されており、器具栓スライダ10が前方側位置に位置すると消火位置となり、器具栓スライダ10が後方側位置に位置すると点火位置となるように構成されている。
つまり、点消火ボタン8が、消火位置から後方側に揺動した点火位置に揺動操作され、かつ、点火位置において後方側に揺動操作されることにより消火位置側に復帰移動するように構成されている。
ちなみに、標準火力用火力調節具9A、小火力用火力調節具9B、及び、大火力用火力調節具9Cは、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B、及び、大火力バーナ1Cに対応する器具栓に、コンロ横幅方向に揺動自在に枢支されて、その揺動により、ガス燃料の供給量を調節するように構成されている。
尚、図示は省略するが、グリルバーナに対応する器具栓には、火力調節用の電磁弁が装備されて、この電磁弁の作動を制御する制御手段(図示せず)が、火力切替スイッチSWの指令に基づいて、火力調節用の電磁弁を作動されることになる。
図1及び図2に示した左方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、やかん等の被加熱容器に収納した湯水が沸騰すると、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを自動的に消火する湯沸し運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
一方、右方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、大火力バーナ1C及びグリルバーナに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、大火力バーナ1Cについては、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bと同様に、タイマ運転や湯沸し運転等の各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
また、グリルバーナについては、燃焼しているグリルバーナを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、燃焼排気温度に基づいて被調理物が焼き上がりであることを推定すると、燃焼しているグリルバーナを自動的に消火する自動運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
(運転操作部の構成)
次に、左右の運転操作部Mの夫々に設けた上方側運転操作部MU及び下方側運転操作部MSについて詳述するが、左右の上方側運転操作部MUは同様に構成され、左右の下方側運転操作部MSは同様に構成されるものであるため、以下、右方側の運転操作部Mに設けた右方の上方側運転操作部MU及び右方の下方側運転操作部MSを代表として説明する。
図3〜図10に示すように、ケーシング2の前面側の右側部には、前述した合成樹脂製のボタン装着枠Bが装備されている。
ボタン装着枠Bは、コンロ前後幅方向に向かう角筒状に構成された下方側部分BSと、平面視形状がコの字状に構成された上方側部分BUとを備える形態に構成されている。
そして、ボタン装着枠Bの上方側部分BUに、点消火ボタン8等が組み付けられて、上方側運転操作部MUが構成され、ボタン装着枠Bの下方側部分BSに、下方側運転操作部MSが組み付けられている。
ボタン装着枠Bにおける下方側部分BSの左右の側壁部分12の間に、枢支軸11が横倒れ姿勢で架設されている。
そして、下方側運転操作部MSが、図3に示すように、コンロ前後幅方向視にて逆U字状に構成され、その左右の壁部分13の下端部が、枢支軸11に前後揺動自在に枢支されている。
つまり、下方側運転操作部MSが、枢支軸11を中心とした前後揺動により引退位置と突出位置とに切換え自在に構成されている。
また、下方側運転操作部MSには、前面部を開閉する内蓋14が設けられている。
この内蓋14は、枢支軸11に下端部が支持されて、枢支軸11を中心とした前後揺動により開き状態と閉じ状態に切換え自在に構成されている。
尚、ボタン装着枠Bの下方側部分BSには、電池収納ボックス15がコンロ前後幅方向に沿って出退操作自在に設けられており、内蓋14には、電池収納ボックス15を挿脱する挿脱用開口14Aが形成されている。
下側操作部カバー7が、枢支軸11にて下端部が支持されて、枢支軸11を中心とした前後揺動により下方側運転操作部MSに対して開閉されるように構成されている。
すなわち、下側操作部カバー7の下端縁部の左右両側に、枢支軸11に外嵌する係合部7aが設けられており、これらの係合部7aが枢支軸11に外嵌することにより、下側操作部カバー7が、枢支軸11を中心に前後揺動することにより、開き状態と閉じ状態とに切換えられるように構成されている。
下側操作部カバー7の下端縁部の係合部7aが、一部を開口させたU字状に形成されており、下側操作部カバー7をコンロ前後方向に移動させながら、係合部7aを枢支軸11に対して係脱できるように構成されている。
したがって、下側操作部カバー7が、開き状態において、係合部7aを枢支軸11に対して係脱することにより、下方側運転操作部MSに対して着脱できるように構成されている。
下側操作部カバー7の上方側には、左右一対の弾性変形自在な舌片7bが、後方側に向けて突出する状態で設けられ、それらの舌片7bの先端部には、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16に係合自在な係合突起17が設けられている。
そして、開き状態の下側操作部カバー7(図3参照)を上方側に揺動させるに伴って、舌片7bが、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13と内蓋14の間の隙間を通して、下方側運転操作部MSの内部に進入し、舌片7bの先端の係合突起17が、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16に係合することによって、下側操作部カバー7が、閉じ状態に保持されるように構成されている。
尚、閉じ状態の下側操作部カバー7を開き状態に切換え操作する際には、下側張出部分7A等を把持して、下側操作部カバー7を下側に向けて開き操作することにより、舌片7bの先端の係合突起17が、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16から外れて、下側操作部カバー7を開き状態に切換えることができる。
このように、下側操作部カバー7を開閉できるものであるから、電池収納ボックス15に収納した電池を交換する電池交換作業や、ボタン装着枠Bの下方側部分BSの内方側箇所に装備した電子機器等の機器類の点検を行う機器点検作業を行う際等においては、下側操作部カバー7を開き状態にすることになる。
ちなみに、機器点検作業を行う際には、内蓋14を開くことになる。
また、下側操作部カバー7の開き状態において、下側操作部カバー7の下端縁部の係合部7aを枢支軸11に対して係脱しながら、下側操作部カバー7を着脱できるものであるから、ガスコンロ本体Hをキッチンキャビネットに装着する際には、下側操作部カバー7を外しておき、ガスコンロ本体Hをキッチンキャビネットに装着した後において、下側操作部カバー7を、下方側運転操作部MSを覆う状態に装着できる。
ちなみに、下方側運転操作部MSは、突出位置に復帰付勢され、そして、引退位置側に向けて大きく押し移動されると、引退位置に自動的に保持され、かつ、引退位置から後方側に少し後方側に押し移動させることにより保持が解除されて、突出位置に復帰移動するように構成されることになるが、その構成は周知であるので、本実施形態においては説明を省略する。
図5及び図6に示すように、ボタン装着枠Bの上方側部分BUの前面部を形成する前壁部分18には、上述の火力切替スイッチSWや、各種の表示ランプ類LPが装備され、また、図6に示すように、点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dを前方に突出させるためのボタン挿通口19、及び、火力調節具9としの、大火力用火力調節具9Cを前方に突出させるための調節具挿通口20が形成されている。
点消火ボタン8は、図8及び図9に示すように、ボタン装着枠Bの上方側部分BUの前壁部分18の背部側箇所に、軸心Qを中心に揺動できるように支持されることになるが、その詳細は後述する。
そして、本実施形態の点消火ボタン8には、点消火ボタン8が後方側に押し移動されても後方側に移動しないように牽制するチャイルドロック用の牽制部材21が、牽制作用位置と牽制解除位置とに切換え操作自在に装備されて、この牽制部材21が、器具栓スライダ10を押し作用するように構成されているが、本実施形態においては、牽制部材21の構成や牽制部材21を牽制作用状態と牽制解除状態に切換える構成についての説明は省略する。
点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの間には、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dのボタン装着枠Bへの取り付けを容易にする融通用隙間S(図15、図16参照)が設けられており、この融通用隙間Sには、コンロ横幅方向視において、点消火ボタン8の前端側部分8Fと同形状の中間部材22が配設されている。この中間部材22は、ボタン装着枠Bとは別体に成型されて、ボタン装着枠Bに組み付けられることになるが、その詳細は後述する。
カバー体6には、図3に示すように、ボタン装着枠Bの前壁部分18の構成に対応させて、点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dと、中間部材22とをコンロ前方に突出させるボタン挿通用開口25、火力調節具9としての、大火力用火力調節具9Cをコンロ前方に突出させる調節具挿通用開口26、火力切替スイッチSWを挿通させるスイッチ用開口27、及び、複数の表示用開口28等が形成されている。
カバー体6は、ボタン装着枠Bに取り付けられた中間部材22の上下両端側に設けられた一対の被接続部22sを覆う状態で、ボタン装着枠Bの上方側部分BUの前面側に対して着脱自在に装備される。
また、このカバー体6は、ガスコンロ本体Hをキッチンキャビネットに装着する際には、外した状態とし(図4〜図6参照)、ガスコンロ本体Hをキッチンキャビネットに装着した後において、上方側運転操作部MUを覆う状態に装着できるように構成されているが、本実施形態においては、カバー体6を着脱自在に装着する構成の詳細な説明は省略する。
ちなみに、カバー体6をボタン装着枠Bの上方側部分BUに対して着脱できるものであるから、ボタン装着枠Bの前壁部分18に装着した火力切替スイッチSWや各種の表示ランプ類LP等の点検作業を行う際にも、カバー体6をボタン装着枠Bの上方側部分BUに対して着脱できるようになっている。
(点消火ボタンの構成)
点消火ボタン8は、図6、図8及び図9に示すように、コンロ横幅方向視にて、点消火ボタン8の後端側部分8Rよりも上下幅が狭く形成された前端側部分8Fを、後端側部分8Rからコンロ前方側に突出させる形状に構成され、前端側部分8Fが、カバー体6のボタン挿通用開口25を通して、コンロ前方側に突出するように構成されている。
点消火ボタン8は、図6及び図7に示すように、後方側が開口しかつ前方側に膨出する袋状で、且つ、後端側上部の左右両端部に、コンロ横幅方向に沿って横外方に向けて突出する姿勢の一対の軸状部8Jを備える形状に、合成樹脂の成型加工によって形成されるものであり、かつ、外面が一色となるように形成されている。尚、点消火ボタン8の壁部には、牽制部材21を装着するための開口部が形成されることになるが、この開口部も、成型加工の際に形成されることになる。
また、点消火ボタン8の一対の軸状部8Jは、一対の点消火ボタン8において、隣接する点消火ボタン8から離間する側に位置する軸状部8Jである離間側軸状部8nと、隣接する点消火ボタン8に近接する側に位置する軸状部8Jである近接側軸状部8mとで構成されている。ここで、図12〜図15に示すように、点消火ボタン8の離間側軸状部8nは、点消火ボタン8が水平姿勢に位置する状態において、上下方向の両側部が円周面となり、かつ、コンロ前後方向の両側部が平面状となっている。ここで、コンロ前後方向の平面状の両側部が、平面状側部8Pとして機能するように構成されている。
なお、水平姿勢とは、消火位置における点消火ボタン8の姿勢のみに限らず、消火位置における点消火ボタン8の姿勢から若干鉛直方向へ傾いた姿勢も含まれる。
ちなみに、上述した融通用隙間Sは、離間側軸状部8nの長さよりも大きな間隔となるように形成されている。
点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの夫々は、左右対称となるように構成されるものであって、具体的には、図6に示すように、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの夫々における前端側部分8Fの先端側部分Tが、平面視において、隣接する点消火ボタン8から離れる側の離間側端部分を、漸次コンロ後方側に後退する傾斜状にし、かつ、離間側端部分に連なる状態で、隣接する点消火ボタン8の存在側に位置する主体部分を、コンロ横幅方向に沿う直線状とする形状に構成されている。
点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの夫々は、外面の色を同じ色とする状態に構成され、そして、それらの点消火ボタン8とは異なる色に形成された操作状態認識用表示体30が、前端側部分8Fの外面のうちの一部に露出する状態で点消火ボタン8に設けられている。
つまり、操作状態認識用表示体30が、前端側部分8Fの先端側部分Tにおける主体部分及び離間側端部分に亘る状態で設けられている。
また、図7に示すように点消火ボタン8の後方側には、中間部材22の存在側に突出させる状態で設けた被接当部8aが設けられている。この被接当部8aは、消火位置と点火位置との間で揺動操作される点消火ボタン8が消火位置に位置するときに、中間部材22の接当部22aと当接するように設けられている。
(点消火ボタンの装着構成)
図7に示すように、ボタン装着枠Bの上方側部分BUに、前壁部分18の左右両端側から後方に延びる側壁部18Aが設けられている。
そして、前壁部分18の左右両端側から後方に延びる側壁部18Aのそれぞれには、点消火ボタン8の左右の軸状部8Jのうちの、隣接する点消火ボタン8から離れる側の離間側の軸状部8Jを嵌合孔32に案内する案内溝32aと、離間側の軸状部8Jが嵌合する嵌合孔32とが形成されている。
そして、嵌合孔32は、離間側軸状部8nと嵌合孔32との嵌合箇所Cを中心にして(図13、図15参照)、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタン8をコンロ前後方向に揺動させることを許容する状態で、離間側軸状部8nが嵌合するように設けられている。ここで、水平姿勢に対応する姿勢とは、消火位置における点消火ボタン8の姿勢のみに限らず、消火位置における点消火ボタン8の姿勢から若干鉛直方向へ傾いた姿勢も含まれる。
また、前壁部分18のコンロ横幅方向中央部の背部箇所に設けられた背面凸部33bには、コンロ後方側に開口する入口部33aを備えた凹部状の嵌合部としての軸支部33が設けられている。
つまり、この軸支部33は、離間側軸状部8nと嵌合孔32との嵌合箇所Cを中心にして(図13、図15参照)、水平姿勢に対応する姿勢の点消火ボタン8をコンロ前後方向に揺動させることにより、近接側軸状部8mを嵌合させるべく、コンロ前後方向の後端側が入口部33aとして開口するコンロ前後方向に沿う凹部状となる状態でボタン装着枠Bに設けられている。
そして、軸支部33の入口部33aから軸支部33に挿入された一対の点消火ボタン8におけるそれぞれの近接側軸状部8mが、軸支部33の入口部33aから外部に外れることを抑制すべく、一対の近接側軸状部8mを受止める固定枠34が、ボタン装着枠Bの上方側部分BUにおける背面部にボルト固定されて装着自在に設けられている。
この固定枠34は、軸支部33の上方側に位置する背面凸部33bにボルト固定された状態で設けられるものであり、また、軸支部33に挿入される凸部を備える形状に構成されている(図6、図17参照)。
(中間部材の構成)
図6及び図7に示すように、中間部材22は、後方側が開口しかつ前方側に膨出する袋状で、且つ、後方側の上下両端部に、一対の被接続部22sを備える形状に、合成樹脂の成型によって形成されるものであり、かつ、外面が一色となるように形成されている。ここで、一対の被接続部22sは、中間部材22の上方側に設けられた上方側被接続部23と、中間部材22の下方側に設けられた下方側被接続部24とで構成されている。
また、中間部材22は、コンロ横幅方向視にて点消火ボタン8の前端側部分Fと同形状でかつ揺動操作される点消火ボタン8を受止め案内する横側壁面22bを備えている。そして、中間部材22とは異なる色に形成された対比用表示体31が、中間部材22の先端側部分において露出する状態で中間部材22に設けられている。ちなみに、この対比用表示体31は、中間部材22と別体として形成され、中間部材22の先端側部分に備えられた溝部に嵌合して設けられている。
(中間部材の装着構成)
ボタン装着枠Bには、図6、図7及び図10に示すように、前壁部分18におけるボタン挿通口19の下縁部分に相当する箇所に、中間部材22の一対の被接続部22sのうちの、下方側被接続部24が前後動不能及び下方移動不能に係合する接続用凹部35が設けられ、また、前壁部分18におけるボタン挿通口19の上縁部分に相当する箇所に、中間部材22の一対の被接続部22sのうちの、上方に位置する上方側被接続部23が後方移動不能に受止められる受部36が設けられている。
また、受部36及び接続用凹部35には、中間部材22の一対の被接続部22sのコンロ後方側への移動を規制するように受け止める前向受面35a、36aが設けられている。具体的には、上方側被接続部23の上側被接続部後受面23aのコンロ後方側への移動を規制するように受け止める上側前向受面36aと、下方側被接続部24の下側被接続部後受面24a(図7参照)のコンロ後方側への移動を規制するように受け止める下側前向受面35a(図6参照)とが備えられている。
さらに、接続用凹部35には、中間部材22の下方側被接続部24を下方側への移動を規制するように受け止める上向受面35bと、下方側被接続部24を前方側への移動を規制するように受け止める後向受面35cとが備えられている。
つまり、接続用凹部35は、中間部材22の下側被接続部後受面24a、被接続部下向面24b及び被接続部前向面24cがそれぞれ当接する、下側前向受面35a、上向受面35b及び後向受面35cで構成されている。
そして、一対の被接続部22sを前向受面35a、36aに当て付けた状態、すなわち、上側被接続部後受面23a及び下側被接続部後受面24aを上側前向受面36a及び下側前向受面35aに当接する状態、且つ、下方側被接続部24の被接続部下向面24b及び被接続部前向面24cを、それぞれ上向受面35b及び後向受面35cに当接する状態で、中間部材22がボタン装着枠Bに装着されている。
このように、中間部材22は、下方側被接続部24を接続用凹部35に係合し、かつ、上側被接続部後受面23aを上側前向受面36aに当て付けて、上方側被接続部23が受部36に受止支持された状態で、上方側被接続部23を、上方側前壁部分18の受部36においてボタン装着枠Bに対してボルト固定して装着されている。
また、図7及び図10に示すように、中間部材22の後端側部分に、中間部材22の存在側に突出させる状態で点消火ボタン8に設けた被接当部8aを、点消火ボタン8が消火位置に位置するときに受止める接当部22aが設けられている。そして、この消火位置において、コンロ横幅方向視で、点消火ボタン8の前端側部分8Fの形状と中間部材22の形状とが重なる位置となるように構成されている。
(点消火ボタン及び中間部材の装着手順)
次に、図11〜図17に基づいて、一対の点消火ボタン8、中間部材22及び固定枠34のボタン装着枠Bへの装着手順について説明する。
尚、大火力用点消火ボタン8Cとグリル用点消火ボタン8Dとは、どちらを先に装着してもよいが、以下の説明では、大火力用点消火ボタン8Cを先に装着する場合について説明する。
まず、図11及び図13に示すように、一対の点消火ボタン8のうちの大火力用点消火ボタン8Cを、水平姿勢に対応する姿勢で、かつ、離間側軸状部8nを近接側軸状部8mよりもコンロ前方側に位置する傾斜姿勢とし、その状態において、前端側部分8Fをボタン挿通口19を通してコンロ前方に向けて挿通させながら、離間側軸状部8nを斜め後方より嵌合孔32に嵌合させる。
尚、この状態においては、上述の如く、離間側軸状部8nのコンロ前後方向の両側部に平面状の平面状側部8Pが形成されているので(図12参照)、離間側軸状部8nの平面状側部8Pと嵌合孔32の内周面32bとの間に隙間が形成され、嵌合箇所Cを中心にして(図13参照)、大火力用点消火ボタン8Cをコンロ前方向に揺動させることが可能となっている。
その後、図14に示すように、大火力用点消火ボタン8Cを、離間側軸状部8nと嵌合孔32との嵌合箇所Cを中心にして(図13参照)、コンロ前方向に揺動させて、近接側軸状部8mを、コンロ後方向の一端側が入口部33aとして開口する軸支部33に嵌合する。
次に、図15に示すように、他方の点消火ボタン8としてのグリル用点消火ボタン8Dを、大火力用点消火ボタン8Cと同様に、水平姿勢に対応する姿勢で、かつ、離間側軸状部8nを近接側軸状部8mよりもコンロ前方側に位置する傾斜姿勢とし、その状態において、ボタン挿通口19を通して前端側部分8Fをコンロ前方に向けて挿通させながら、離間側軸状部8nを斜め後方より嵌合孔32に嵌合させる。
その後、図16に示すように、グリル用点消火ボタン8Dを、離間側軸状部8nと嵌合孔32との嵌合箇所Cを中心として(図15参照)、コンロ前方向に揺動させて、近接側軸状部8mを、コンロ後方向の一端側が入口部33aとして開口する軸支部33に嵌合する。
ちなみに、一対の点消火ボタン8の間の融通用隙間Sは、上述の如く、離間側軸状部8nの長さよりも大きな間隔となるように形成されているから、図15に示すように、グリル用点消火ボタン8Dを、離間側軸状部8nが近接側軸状部8mよりも大きくコンロ前方側に位置する大きく傾斜する傾斜姿勢にして、離間側軸状部8nと嵌合孔32と嵌合させることができるようになっているが、グリル用点消火ボタン8Dを、図15に示す状態よりも、離間側軸状部8nが近接側軸状部8mよりも少量だけコンロ前方側に位置する小さな傾斜姿勢にして、離間側軸状部8nと嵌合孔32と嵌合させるようにしてもよい。
そして、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの離間側軸状部8nを嵌合孔32に嵌合させ、かつ、近接側軸状部8mを軸支部33に嵌合させた後は、図17に示すように、一対の点消火ボタン8の近接側軸状部8mを軸支部33の入口部33aにおいて受止める固定枠34を、ボタン装着枠Bの背面側より背面凸部33bにボルト固定する(図10等参照)。
また、図16及び図17に示すように、一対の点消火ボタン8の軸状部8Jが、それぞれ嵌合孔32及び軸支部33に嵌合した状態で、中間部材22が、ボタン装着枠Bの前面側より受部36にボルト固定される。
上述の如く、中間部材22は、融通用隙間Sに設けられ、下方側の被接続部22sを接続用凹部35に係合し、かつ、上方側の被接続部22sを受部36にて受止支持した状態で、上方側の被接続部22sが前壁部分18の受部36にボルト固定されている(図6、図7及び図10参照)。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、ガスコンロ本体Hの前面部における左右両側の横端部側部分に、上方側運転操作部MUと、出退式操作部としての下方側運転操作部MSとが並設される場合を例示したが、ガスコンロ本体Hの前面部における左右両側のうちの一方側の横端部側部分にのみ、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設される場合にも、本発明は適用できるものである。
(2)上記実施形態においては、上方側運転操作部MUと、出退式操作部としての下方側運転操作部MSとが並設される場合を例示したが、下方側運転操作部MSとが装備されない場合、つまり、上方側運転操作部MUのみが配設される場合にも、本発明は適用できるものである。
(3)上記実施形態では、カバー体6が、ガスコンロ本体Hの横外方に張り出す状態で設けられる場合を例示したが、カバー体6が、横外方に張り出さない状態で設けられる場合にも、本発明は適用できるものである。
(4)上記実施形態では、点消火ボタン8に、操作状態認識用表示体30が装備される場合を例示したが、操作状態認識用表示体30を装備しない形態で実施してもよい。
(5)上記実施形態では、コンロ横幅方向に沿って並ぶ一対の点消火ボタン8の間に、中間部材22が配設される場合を例示したが、中間部材22を配設しない形態でも実施してもよい。
この場合においては、一対の点消火ボタン8の間に、離間側の軸状部8Jの長さよりも大きな融通用隙間Sを設けることに代えて、一対の点消火ボタン8の間に、離間側の軸状部8Jの長さと同程度の間隔を隔てるようにするとよい。
また、中間部材22を配設する場合においても、対比用表示体31を、中間部材22に装備しない形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、一対の点消火ボタン8におけるそれぞれの近接側軸状部8mが嵌合する軸支部33を、ボタン装着枠Bの背部箇所に一体として設けたが、これに限らず、それぞれの点消火ボタン8の近接側軸状部8mごとに、別々に軸支部33を設けてもよい。
(7)上記実施形態では、ボタン装着枠Bの前壁部分18の背部側箇所に、コンロ後方側に開口する凹部状の軸支部33が設けられる場合を例示したが、これに限らず、コンロ前方側に開口する凹部状の軸支部33を設ける形態で実施してもよい。
この場合には、例えば、前壁部分18に、一対の点消火ボタン8の全体を前後に挿通する開口を形成し、点消火ボタン8を、前壁部分18の前方側箇所において、水平姿勢に対応する姿勢で、かつ、離間側軸状部8nを近接側軸状部8mよりもコンロ後方方側に位置する傾斜姿勢とし、その状態において、離間側軸状部8nを嵌合孔32に嵌合させ、その後、点消火ボタン8を、離間側軸状部8nと嵌合孔32との嵌合箇所Cを中心として、コンロ後方向に揺動させて、近接側軸状部8mを軸支部33に嵌合させるようにする。
6 カバー体
8 点消火ボタン
8F 前端側部分
8J 軸状部
8P 両側部
18 前壁部分
18A 側壁部
19 ボタン挿通口
22 中間部材
25 ボタン挿通用開口
32 嵌合孔
32a 案内溝
33 嵌合部
33a 入口部
34 固定枠
B ボタン装着枠
C 嵌合箇所
GC ガスコンロ
H ガスコンロ本体
Q 軸心
S 融通用隙間

Claims (6)

  1. コンロ横幅方向に並ぶ一対の点消火ボタンが、前端側部分を水平姿勢にする消火位置と前記前端側部分を下向き傾斜姿勢にする点火位置とに切換えるべく、後端側上部の左右両端部に前記コンロ横幅方向に沿って横外方に向けて突出する姿勢で設けた左右一対の軸状部を、ガスコンロ本体の前面部に設けたボタン装着枠に対して、前記コンロ横幅方向に沿う軸心回りで回動自在に枢支させた状態で、且つ、前記ガスコンロ本体の前記前面部に設けたボタン挿通用開口を通して、前記前端側部分をコンロ前方側に突出させた状態で設けられたガスコンロであって、
    前記ボタン装着枠に、一対の前記点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する前記点消火ボタンから離れる側に位置する離間側の前記軸状部が嵌合する嵌合孔が、離間側の前記軸状部と前記嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、前記水平姿勢に対応する姿勢の前記点消火ボタンをコンロ前後方向に揺動させることを許容する状態で、離間側の前記軸状部が嵌合するように設けられ、
    一対の前記点消火ボタンの夫々における左右一対の軸状部のうちで、隣接する前記点消火ボタンに近接する側に位置する近接側の前記軸状部が嵌合する嵌合部が、離間側の前記軸状部と前記嵌合孔との嵌合箇所を中心にして、前記水平姿勢に対応する姿勢の前記点消火ボタンを前記コンロ前後方向に揺動させることにより、近接側の前記軸状部を嵌合させるべく、前記コンロ前後方向の一端側が入口部として開口する前記コンロ前後方向に沿う凹部状となる状態で、前記ボタン装着枠に設けられ、
    一対の近接側の前記軸状部が前記入口部から外部に外れることを抑制すべく、一対の近接側の前記軸状部を受止める固定枠が、前記ボタン装着枠に装着自在に設けられているガスコンロ。
  2. 一対の前記点消火ボタンの間に、離間側の前記軸状部の長さよりも大きな融通用隙間が設けられ、
    コンロ横幅方向視にて前記点消火ボタンの前端側部分と同形状でかつ前記点消火ボタンを受止め案内する横側壁面を備える中間部材が、一対の前記点消火ボタンの間に位置させる状態で、前記ボタン装着枠に組み付けられている請求項1記載のガスコンロ。
  3. 離間側の前記軸状部が、前記点消火ボタンが前記水平姿勢に位置する状態において、上下方向の両側部が円周面となりかつ前記コンロ前後方向の両側部が平面状となるように形成されている請求項2に記載のガスコンロ。
  4. 前記嵌合孔が、前記ボタン装着枠の左右の側壁部に形成され、
    前記側壁部に、離間側の前記軸状部を前記嵌合孔に案内する案内溝が形成されている請求項2又は3に記載のガスコンロ。
  5. 前記ボタン装着枠が、一対の前記点消火ボタンの前記前端側部分をコンロ前方側に挿通させるボタン挿通口を備える前壁部分を備え、
    左右の前記側壁部が、前記前壁部分の左右両端側から後方に延びる状態で設けられ、
    前記前壁部分の背部箇所に、前記嵌合部が、前記入口部を前記コンロ前後方向の後端側に備える状態で設けられている請求項4記載のガスコンロ。
  6. 前記ボタン装着枠の前面部を覆う状態でカバー体が装備され、
    前記カバー体に、前記ボタン挿通用開口が、隣接する前記点消火ボタン及び前記中間部材を挿通させる形態で形成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のガスコンロ。
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