JP2014047720A - 車両用水冷式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクケースの一側面を覆うクランクケースカバーに、ポンプ駆動軸で駆動されるウォータポンプがその回転軸線をポンプ駆動軸と同軸にして配設される車両用水冷式内燃機関において、外観性を高めるとともに、幅方向でコンパクト化を図る。
【解決手段】ウォータポンプ73のポンプケース85をクランクケースカバー71とともに構成してウォータポンプ73のポンプ軸87を回転自在に支承するケース部材86が、クランクケースカバー71の内面側に締結される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車体フレームに搭載される機関本体の一部を構成しつつクランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースに、該クランクケースの一側面を覆うクランクケースカバーが取付けられ、前記クランクシャフトから伝達される動力で駆動されるポンプ駆動軸が前記クランクシャフトと平行な軸線を有して前記クランクケースで回転自在に支承され、前記ポンプ駆動軸で駆動されるウォータポンプがその回転軸線を前記ポンプ駆動軸と同軸にして前記クランクケースカバーに配設される車両用水冷式内燃機関に関する。
クランクケースで回転自在に支承されるクランクシャフトから伝達される動力で駆動されるウォータポンプのポンプケースが、前記クランクケースを覆うとともに前記ウォータポンプのポンプ軸を回転自在に支承するクランクケースカバーと、該クランクケースカバーに外方から締結されるポンプカバーとで構成されるようにした車両用水冷式内燃機関が、特許文献1で知られている。
特開2007−315199号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、クランクケースにクランクケースカバーを締結した後に、そのクランクケースカバーに外方からポンプカバーを締結する構造であるので、ポンプカバーの外周に配置される締結部材が外部に露出されたままであり、外観性が損なわれる可能性があるとともに、クランクシャフトの軸線に沿う方向で内燃機関が大型化してしまう可能性がある。特に、自動二輪車等の鞍乗り型車両に搭載される水冷式内燃機関では、搭乗者の跨ぎ性を良好なものとするために、内燃機関の幅方向の大きさをコンパクト化することが求められている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ウォータポンプをクランクケースカバーに配設するにあたって外観性を高めるとともに、幅方向でコンパクト化を図り得るようにした車両用水冷式内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに搭載される機関本体の一部を構成しつつクランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースに、該クランクケースの一側面を覆うクランクケースカバーが取付けられ、前記クランクシャフトから伝達される動力で駆動されるポンプ駆動軸が前記クランクシャフトと平行な軸線を有して前記クランクケースで回転自在に支承され、前記ポンプ駆動軸で駆動されるウォータポンプがその回転軸線を前記ポンプ駆動軸と同軸にして前記クランクケースカバーに配設される車両用水冷式内燃機関において、前記ウォータポンプのポンプケースを前記クランクケースカバーとともに構成して前記ウォータポンプのポンプ軸を回転自在に支承するケース部材が、前記クランクケースカバーの内面側に締結されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記機関本体に形成されるウォータジャケットに前記ウォータポンプから吐出される冷却水を導く供給水路の一部である水路部が、前記クランクケースカバーおよび前記ケース部材の合わせ面間に形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記供給水路の一部を構成して前記クランクケースに形成される第2の水路部に、前記クランクケースカバーおよび前記ケース部材の合わせ面間に形成される前記水路部が連通されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、ラジエータを流通した冷却水を前記ウォータポンプ内に導入するための第1の冷却水導入管部と、前記機関本体に形成されるウォータジャケットから前記ラジエータを迂回して流通する冷却水を導くバイパス水路からの冷却水を前記ウォータポンプ内に導入するための第2の冷却水導入管部とが、前記クランクケースカバーに設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、直線状に延びるように形成される第1および第2の冷却水導入管部の相対配置が、それらの冷却水導入管部の中心軸線の延長線を前記ウォータポンプの回転軸線上で交わらせるように設定されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ポンプ駆動軸が、前記クランクシャフトに連動、連結されるバランサ軸であることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記バランサ軸の一端部に突部および凹部の一方が設けられ、該バランサ軸と同軸である前記ポンプ軸の前記バランサ軸の一端部に対向する端面に、前記突部および凹部の一方に係合するようにして前記突部および凹部の他方が設けられることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第7の特徴の構成に加えて、前記クランクケースの外方で前記ポンプ軸に同軸に対向する前記バランサ軸の一端部に、前記ウォータポンプの前記ケース部材を避ける逃げ凹部を有するバランサウエイトが設けられることを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、ウォータポンプのポンプケースが、クランクケースカバーと、ポンプ軸を回転自在に支承してクランクケースカバーの内面側に締結されるケース部材とで構成されるので、クランクケースカバーの外面側に締結部材が露出することはなく、外観性が向上するとともに、クランクケースカバーからポンプカバーが突出することがなく、幅方向で内燃機関のコンパクト化を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ウォータジャケットにウォータポンプからの冷却水を導く供給水路の一部である水路部が、クランクケースカバーおよびケース部材の合わせ面間に形成されるので、ウォータポンプからの冷却水を吐出する吐出管部をポンプケーシングから突出するようにして該ポンプケースに設けることが不要であり、内燃機関をよりコンパクト化することができる。
本発明の第3の特徴によれば、クランクケースに形成される第2の水路部にクランクケースカバーおよびケース部材の合わせ面間に形成される水路部が連通されるので、ウォータポンプからクランクケースに至るまでの水路部を内燃機関の内部に収めるようにして部品点数の低減を図ることができるとともに外観性が向上する。
本発明の第4の特徴によれば、ラジエータからの冷却水をウォータポンプ内に導く第1の冷却水導入管部と、ラジエータを迂回して流通する冷却水を導くバイパス水路からの冷却水をウォータポンプ内に導入するための第2の冷却水導入管部とがクランクケースカバーに設けられるので、クランクケースに外方から締結されるポンプカバーに第1および第2の冷却水導入管部が設けられる構造と比べると、内燃機関をコンパクト化することができ、またケース部材をクランクケースカバーに締結する箇所を避けて第1および第2の冷却水導入管部を配置する必要がないので、第1および第2の冷却水導入管部の配置上の自由度を増すことができる。
本発明の第5の特徴によれば、直線状である第1および第2の冷却水導入管部の中心軸線の延長線がウォータポンプの回転軸線上で交わるので、第1および第2の冷却水導入管部のクランクケースカバーからの張出しを抑え、内燃機関をよりコンパクト化することができる。
本発明の第6の特徴によれば、ポンプ駆動軸がバランサ軸であるので、ウォータポンプを駆動する専用のポンプ駆動軸が不要であり、部品点数を低減することができるとともに、専用のポンプ駆動軸を配置するスペースを確保することを不要として内燃機関のコンパクト化を図ることができる。
本発明の第7の特徴によれば、バランサ軸およびポンプ軸を同軸に凹凸係合することでポンプ軸を駆動するようにしたので、バランサ軸およびポンプ軸を連結するための締結部材等の専用連結部品を不要として部品点数を低減することが可能となるとともに、組立性を高めることができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、クランクケースの外方でバランサ軸の一端部にバランサウエイトが設けられるので、バランサ軸およびクランクシャフトを近接配置することができ、クランクシャフトの軸線に直交する方向で機関本体のコンパクト化を図ることができる。またバランサウエイトが、ウォータポンプのケース部材を避ける逃げ凹部を有するので、バランサ軸およびケース部材をクランクシャフトの軸線方向で近接させることができ、クランクシャフトの軸線に沿う方向で内燃機関をよりコンパクト化することができる。
自動二輪車の一部を示す右側面図である。 図1の2矢視図である。 機関本体を図1と同一方向から見た側面図である。 図3の4矢視図である。 図3の5矢視図である。 図3の6−6線断面図である。 図6の7−7線拡大断面図である。 図3の8−8線拡大断面図である。 図4の9−9線に沿う断面図である。
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図9を参照しながら説明するが、以下の説明で前後、左右および上下は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1および図2において、車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対のメインフレーム14…と、該メインフレーム14…よりも急角度で前記ヘッドパイプ13から後下がりに延びる単一のダウンチューブ15と、前記メインフレーム14…の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム16…と、前記ダウンチューブ15の下端部および前記ピボットフレーム16…の下端部間を結ぶ左右一対のロアフレーム17…と、前記ピボットフレーム16…の上端部から後上がりに延びる左右一対のシートレール18…と、前記ピボットフレーム16…の中間部および前記シートレール18…の中間部間を結ぶ左右一対のリヤフレーム19…とを備える。
前記車体フレームFには、水冷式内燃機関Eの機関本体21が、前記メインフレーム14…、前記ダウンチューブ15、前記ピボットフレーム16…および前記ロアフレーム17…で囲まれるようにして搭載されるものであり、前記ダウンチューブ15の下部、前記ロアフレーム17…の前部および前記ピボットフレーム16…の上部にそれぞれ設けられるマウントブラケット22,23,24に前記機関本体21が支持されるとともに、前記ピボットフレーム16…の下部に前記機関本体21が支軸25を介して支持されており、後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム26の前端部は前記支軸を25介して前記ピボットフレーム16…で上下に揺動可能に支持される。
前記メインフレーム14…上には、前記機関本体21を上方から覆うようにして燃料タンク27が支持されており、この燃料タンク27の後方に配置される乗車用シート28が前記シートレール18…で支持される。
図3〜図7を併せて参照して、前記機関本体21は並列2気筒に構成されるものであり、自動二輪車の車幅方向に延びるクランクシャフト30を回転自在に支承するクランクケース31と、前記クランクシャフト30に連接されるピストン36,36をそれぞれ摺動自在に嵌合させるようにして並列配置される2つのシリンダボア37,37を有して前記クランクケース31の前部に結合されるシリンダブロック32と、前記ピストン36…の頂部を臨ませる燃焼室38,38を前記シリンダブロック32との間に各気筒毎に形成するようにして前記シリンダブロック32の上部に結合されるシリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33に結合されるヘッドカバー34とを備え、前記クランクケース31の下端部にはオイルパン35が結合される。
前記クランクケース31は、前記シリンダブロック32と一体に形成される上部ケース半体31aと、下部ケース半体31bとが、分割面39で上下に分割可能として結合されて成り、前記クランクシャフト30が上部および下部ケース半体31a,31b間で回転自在に支承される。
前記シリンダブロック32は、前記シリンダボア37…の軸線Cを前上がりに傾斜させるようにして前記クランクケース31における上部ケース半体31aの前部に一体に形成され、前記機関本体31は、前記シリンダブロック32、前記シリンダヘッド33および前記ヘッドカバー34を前上がりに傾斜させた姿勢で前記機関本体21が車体フレームFに搭載される。
前記シリンダヘッド33の後側壁33aには各気筒毎の吸気ポート40,40が開口されており、このシリンダヘッド33の後側壁33aには、前記各吸気ポート40…に個別に通じる一対の吸気管41…の下流端が接続され、それらの吸気管41…の上流端にはスロットルボディ42…の下流端がそれぞれ接続される。また前記機関本体21の上方には前記燃料タンク27で上方から覆われるようにしてエアクリーナ43が配置されており、前記スロットルボディ42…の上流端は、それらのスロットルボディ42…に個別に対応してコネクティングチューブ44…を介して前記エアクリーナ43に接続される。
前記シリンダヘッド33の前側壁33bには各気筒毎の排気ポート46,46が開口されており、それらの排気ポート46…に個別に連なる一対の排気管47,48の上流端が前記シリンダヘッド33の前側壁33bに接続される。これらの排気管47,48は、前記機関本体21の前方から該機関本体21の下方を通って後方に延出されるものであり、両排気管47,48の下流端は、前記後輪WRの右側に配置される排気マフラー49に接続される。
図7に注目して、前記シリンダヘッド33には、前記吸気ポート40…および前記燃焼室38…間の連通、遮断を切換える吸気弁50,50…が各気筒毎に一対ずつ開閉作動可能に配設されるとともに、前記排気ポート46…および前記燃焼室38…間の連通、遮断を切換える排気弁51…(図3参照)が各気筒毎に一対ずつ開閉作動可能に配設される。
それらの吸気弁50…および排気弁51…は、前記シリンダヘッド33および前記ヘッドカバー34間に結成される動弁室52に収容される動弁機構53で開閉駆動されるものであり、該動弁機構53は、前記吸気弁50…を個別に押圧駆動する複数の吸気側カム54…が設けられる吸気側動弁カム軸55と、前記排気弁51…を個別に押圧駆動する複数の排気側カム56(図3参照)が設けられる排気側動弁カム軸57(図3参照)とを備え、前記吸気側動弁カム軸55および前記排気側動弁カム軸57は、前記クランクシャフト30と平行な軸線を有し、軸線まわりの回転を可能として前記シリンダヘッド33で回転自在に支承される。
前記吸気側動弁カム軸55および前記排気側動弁カム軸57には、前記クランクシャフト30からの回転動力が調時伝動機構58を介して伝達されるものであり、前記調時伝動機構58は、前記クランクケース31の外方で前記クランクシャフト30の右端部に固定される駆動スプロケット59と、前記吸気側動弁カム軸55の右端部に固定される吸気側被動スプロケット60と、前記排気側動弁カム軸57の右端部に固定される排気側被動スプロケット61(図3参照)とに、無端状のカムチェーン62が巻き掛けられて成る。
また機関本体21における前記クランクケース31、前記シリンダブロック32および前記シリンダヘッド33には、前記カムチェーン62を走行させるカムチェーン室63が形成されており、前記シリンダヘッド33の後壁下部の前記カムチェーン室63に対応する部分には、前記カムチェーン62の弛み側に摺接して該カムチェーン62を緊張させるカムチェーンテンショナ(図示せず)を取付けるための取付けボス64が一体に設けられる。
図1および図2に注目して、前記機関本体21の前方には、前記ダウンチューブ15の両側に分かれた左右一対のラジエータ65,66が配置されており、それらのラジエータ65,66は、上部タンク65a,66aおよび下部タンク65b,66b間に冷却コア65c,66cが設けられて成るものであり、両ラジエータ65,66の冷却コア65c,66cを支持する支持板69が前記ダウンチューブ15に固定される。しかも両ラジエータ65,66の上部タンク65a,66a間は上部連結管67で連結され、両ラジエータ65,66の下部タンク65b,66b間は下部連結管68で連結される。
前記機関本体21の前記シリンダブロック32および前記シリンダヘッド33には冷却水を流通させるウォータジャケット70が形成される。また前記クランクケース31の右側面には、その右側面を覆うクランクケースカバー71が複数のボルト72,72…で取付けられており、前記ウォータジャケット70に冷却水を供給するウォータポンプ73が、前記クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向から見て前記クランクケース31と重なる位置に配置されるようにして前記クランクケースカバー71に配設される。
また前記クランクシャフト30の軸線CCおよび前記シリンダボア37…の軸線Cを含む仮想平面PLに関して前記ウォータポンプ73とは反対側で前記シリンダヘッド33には、前記ウォータジャケット70から導出される冷却水を前記ラジエータ65,66に導く状態と、前記ラジエータ65,66を迂回させる状態とを切換え得るサーモスタット74が取付けられ、この実施の形態では、前記サーモスタット74は前記仮想平面PLよりも後方に配置され、前記ウォータポンプ73は前記仮想平面PLよりも前方に配置される。
しかも前記サーモスタット74および前記ウォータポンプ73は、前記クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向で前記シリンダボア37…を相互間に挟むように配置されるものであり、この実施の形態では前記シリンダヘッド33の後側壁33aの左端下部に設けられるサーモハウジング75内に収容されるようにしてサーモスタット74がシリンダヘッド33に取付けられ、クランクケース31の右側面に取付けられるクランクケースカバー71に、並列配置された一対のシリンダボア37…を前記サーモスタット74との間に挟むようにして前記ウォータポンプ73が配設される。
図8を併せて参照して、前記クランクケース31には、前記クランクシャフト30から伝達される動力で駆動されるポンプ駆動軸としてのバランサ軸78が前記クランクシャフト30と平行な軸線を有して回転自在に支承されており、前記バランサ軸78で駆動される前記ウォータポンプ73は、その回転軸線すなわちポンプ軸87の中心軸線CPを前記バランサ軸78の軸線と同軸にして前記クランクケースカバー71に配設される。
ところで前記クランクケース31の外方で前記クランクシャフト30の左端部には、ロータ79が固定されており、そのロータ79と、該ロータ79で囲繞されるステータ80とで発電機81が構成され、該発電機81を覆うようにして前記クランクケース31の左側面には発電機カバー82が締結される。
また前記発電機81および前記クランクケース31間で前記クランクシャフト30には駆動歯車83が固定されており、前記バランサ軸78の左端部には前記駆動歯車83に噛合する被動歯車84が固定される。すなわち前記クランクシャフト30の回転動力が前記駆動歯車83および前記被動歯車84を介して前記バランサ軸78に伝達されることになる。
前記ウォータポンプ73のポンプケース85は、前記クランクケースカバー71と、前記ウォータポンプ73のポンプ軸87を回転自在に支承して前記クランクケースカバー71の内面側に締結されるケース部材86とで構成され、前記ケース部材86の外周および前記クランクケースカバー71の内面間には無端状に連なるシール部材88が介装される。
前記ケース部材86は、前記クランクケースカバー71との間にポンプ室89を形成するようにして、該クランクケースカバー71の内面に複数のボルト90…で前記クランクケースカバー71の内方側から締結されており、前記クランクケースカバー71には、前記ボルト90を螺合せしめる有底のねじ孔92…を有する複数のボス部91が、その一部を前記クランクケースカバー71の外面から突出させるようにして一体に設けられる。
前記ケース部材86には、前記ポンプ軸87を回転自在に貫通させて該ポンプ軸87を回転自在に支承する円筒状の軸支持部86aが一体に設けられており、前記ポンプ軸87および前記軸支持部86a間には、軸方向に並ぶ一対のボールベアリング93,93、環状のシール部材94およびメカニカルシール95が、前記バランサ軸78側から順に介装される。また前記ポンプ室89内で前記ポンプ軸87にはインペラ96が固定される。
前記バランサ軸78の前記ウォータポンプ73側の一端部(この実施の形態では右端部)には突部および凹部の一方が設けられ、該バランサ軸78と同軸である前記ポンプ軸87の前記バランサ軸78の一端部に対向する端面には、前記突部および凹部の一方に係合するようにして前記突部および凹部の他方が設けられるものであり、この実施の形態では、前記バランサ軸78の一端部に突部97が設けられ、前記ポンプ軸87の前記バランサ軸78の一端部に対向する端面には、前記突部97に係合する凹部98が設けられる。
また前記クランクケース31の外方で前記ポンプ軸87に同軸に対向する前記バランサ軸78の一端部には、前記ウォータポンプ73の前記ケース部材86を避ける逃げ凹部100を有するバランサウエイト99が設けられる。
前記ウォータポンプ73のポンプ室89から吐出される冷却水は、供給水路103を介して前記機関本体21のウォータジャケット70に導かれるものであり、この供給水路103の一部である第1の水路部104が前記クランクケースカバー71および前記ケース部材86の合わせ面間に形成される。
すなわちクランクケースカバー71および前記ケース部材86の合わせ面にそれぞれ形成される溝105,106が協働して第1の水路部104を構成する。また前記ケース部材86には、クランクケース31側に向けて突出する接続管部86bが第1の水路部104に通じるようにして一体に設けられる。
図9を併せて参照して、前記クランクケース31およびシリンダブロック32には、前記供給水路103の一部を構成する第2の水路部108が前記ウォータジャケット70に通じるようにして形成されており、この第2の水路部108の一部を構成して前記ケース部材86の接続管部86bと同軸に配置される円筒部107が前記クランクケース31に一体に設けられる。而して前記接続管部86bに圧入されたパイプ部材109が環状のシール部材110を介して前記円筒部108に嵌入されることで、第1の水路部104が第2の水路部108に連通される。
前記サーモスタット74には、前記ウォータジャケット70からの冷却水を前記ラジエータ65,66側に導く外部の管路部材(図示せず)が接続されるとともに、前記ラジエータ65,66を迂回するようにして前記サーモスタット74からの冷却水を前記ウォータポンプ73に導くバイパス水路111が接続されるものであり、このバイパス水路111の一部が、カムチェーン室側水路部112を構成するようにして前記カムチェーン室63の内壁63aに形成され、該カムチェーン室側水路部112は、前記クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向から見て前記シリンダボア37…の軸線Cを横切るように配置されれる。
前記カムチェーン室側水路部112は、前記バイパス水路111のうち前記サーモスタット74に連なって前記シリンダヘッド33に形成されるシリンダヘッド側水路部113に連通するようにして前記シリンダブロック32の前記シリンダヘッド33への結合面に一端を開口させて上下方向に延びる縦通路部分112aと、前後方向に延びて前記縦通路部分112aの下端に一端が通じるとともに前記仮想平面PLに関して前記ウォータポンプ73が配置される側で前記機関本体21の側壁に他端を開口する横通路部分112bとで構成され、前記ウォータポンプ73は前記仮想平面PLよりも前に在るので前記横通路部分112bは前記シリンダブロック32の前側壁32aに開口される。
しかも前記カムチェーン室側水路部112の前記縦通路部分112aは、前記クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向からの側面視で、前記クランクケース31を構成するようにして上下に分割可能な上部および下部ケース半体31a,31bの結合面39に直交する方向で上下に延びるように形成され、前記縦通路部分112aの下端は、図3で明示するように、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向からの側面視で、前記シリンダボア37…の下端37a…よりも下方に配置される。
またシリンダブロック32の上端部には、前記シリンダヘッド33を締結するための締結孔114が設けられる膨出部32bが側方に膨出するようにして一体に形成され、この膨出部32bに、前記カムチェーン室側水路部112における前記縦通路部分112aの一端が開口される。
ところで前記シリンダブロック32の外周部には、図6で明示するように、該シリンダブロック32を前記クランクケース31との間に挟む前記シリンダヘッド33と、前記シリンダブロック32を前記クランクケース31に結合するための複数のボルト挿通孔115,115…が設けられるのであるが、前記膨出部32bには、それらのボルト挿通孔115,115…とは別に締結孔114が設けられ、その締結孔114に挿通されるボルト116(図5参照)で膨出部32bは前記シリンダヘッド33に締結される。
前記シリンダヘッド側水路部113は、前記サーモスタット74に一端を連ならせて前記クランクシャフト30の軸線CCと平行に延びる第2の横通路部分113aと、第2の横通路部分113aの他端に一端を連ならせて上下方向に延びるとともに他端を前記カムチェーン室側水路部112の前記縦通路部分112aに連通させるようにして前記シリンダヘッド33の前記シリンダブロック32への結合面に開口させた第2の縦通路部分113bとから成るものであり、前記シリンダヘッド33の後側壁33aに、前記シリンダヘッド側水路部113が形成される。
図8に注目して、前記ウォータポンプ73のポンプケース85を前記ケース部材86とともに構成するクランクケースカバー71には、前記ポンプ室89に通じる吸入室117を形成するために、前記ポンプ軸87の中心軸線CPに沿う方向で側方に膨出した有底円筒状の吸入ケース部71aが一体に形成されており、ラジエータ65,66を流通した冷却水を前記ウォータポンプ73の吸入室117内に導入するための第1の冷却水導入管部118と、前記バイパス水路111からの冷却水を前記ウォータポンプ73の吸入室117内に導入するための第2の冷却水導入管部119とが、前記クランクケースカバー71の前記吸入ケース部71aに連設される。
第1および第2の冷却水導入管部118,119は、直線状に延びるように形成されるものであり、第1の冷却水導入管部118は、左右一対のラジエータ65,66のうち右側のラジエータ66側に指向するようにして前記吸入ケース部71aに連設され、右側のラジエータ66の下部タンク66bおよび第1の冷却水導入管部118間がホース等の外部の管路部材120を介して接続される。
また第2の冷却水導入管部119は、前記バイパス水路111の下流端すなわち前記カムチェーン室側水路部112における横通路部分112bの前記シリンダブロック32の前側壁への開口端側に指向するようにして前記吸入ケース部71aに連設され、前記横通路部分112bの他端開口部に連なるホース等の外部の管路部材121を介して前記シリンダブロック32および第2の冷却水導入管部119が接続される。
しかも図3で明示するように、第1および第2の冷却水導入管部118,119の相対配置は、それらの冷却水導入管部118,119の中心軸線C1,C2の延長線を前記ウォータポンプ73の回転軸線すなわちポンプ軸87の中心軸線CP上で交わらせるように設定される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ラジエータ65,66を迂回するようにしてサーモスタット74からの冷却水をウォータポンプ73に導くバイパス水路111の一部が、カムチェーン室側水路部112を構成するようにしてカムチェーン室63の内壁63aに形成され、前記カムチェーン室側水路部112が、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向から見てシリンダボア37…の軸線Cを横切るように配置されるので、バイパス水路111の一部が、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向から見てシリンダボア37…の軸線Cを横切っても、機関本体21の側方に管路部材を配置する必要がなく、外観性が損なわれることを回避することができるとともに、バイパス水路111のうち管路部材で構成される範囲を小さくすることができ、しかも内燃機関Eの幅方向大型化を回避することができる。
またカムチェーン室側水路部112が、バイパス水路111のうちサーモスタット74に連なってシリンダヘッド33に形成されるシリンダヘッド側水路部113に連通するようにしてシリンダブロック32のシリンダヘッド33への結合面に一端を開口させて上下方向に延びる縦通路部分112aと、前後方向に延びて縦通路部分112aの下端に一端が通じるとともにクランクシャフト30の軸線CCおよび前記シリンダボア37…の軸線Cを含む仮想平面PLに関してウォータポンプ73が配置される側で機関本体21におけるシリンダブロック32の前側壁32aに他端を開口する横通路部分112bとで構成されるので、カムチェーン室側水路部112の加工を容易とし、カムチェーン室側水路部112およびウォータポンプ73間を結ぶ外部の管路部材11の長さを短縮することができる。
またクランクケース31が、シリンダブロック32と一体に形成される上部ケース半体31aと、下部ケース半体31bとが上下に分割可能として結合されて成り、前記クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向から見て前記縦通路部分112aの下端が前記シリンダボア37…の下端37a…よりも下方に配置されるとともに前記ウォータポンプ73がクランクケース31と重なる位置に配置されてクランクケースカバー71に配設されるので、縦通路部分112aの下端部に一端部が通じる横通路部分112bの他端開口部の位置をクランクケース31側に近づけるように下げることができ、カムチェーン室側水路部112およびウォータポンプ73間の距離をより短くすることができる。
またサーモスタット74が前記仮想平面PLよりも後方に配置され、ウォータポンプ73が前記仮想平面PLよりも前方に配置されるので、内燃機関Eの前方からの外観性を高めるとともに機関本体21の背面側の空間を有効に活用してサーモスタット74を配置することができる。
またサーモスタット74およびウォータポンプ73が、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向で一対のシリンダボア37…を相互間に挟むように配置されるので、クランクシャフト30の軸線CCに沿う機関本体21の両端側にラジエータ65,66からの配管が延びることになり、外観性が向上するとともに、冷却装置の重量を車幅方向で均等に配分することができる。
また機関本体21が、シリンダボア37…の軸線を前上がりに傾斜させた姿勢で前記車体フレームFに搭載され、カムチェーン室側水路部112の縦通路部分112aが、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向からの側面視で、クランクケース31を構成する上部および下部ケース半体31a,31bの結合面39に直交する方向で上下に延びるように形成されるので、縦通路部分112aを形成するためにシリンダブロック32の後側壁33aの一部を後方に膨出させる必要がなく、シリンダブロック32の後方に車両用部品等を配置するスペースを大きく確保することができる。
またシリンダブロック32の上端部に、シリンダヘッド33を締結するための締結孔114が設けられる膨出部32bが側方に膨出するようにして一体に形成され、縦通路部分112aの一端が膨出部32bに開口されるので、シリンダヘッド側水路部113およびカムチェーン室側水路部112の接続部の近傍に、シリンダブロック32およびシリンダヘッド33の締結箇所が設定されることになり、シリンダヘッド側水路部113およびカムチェーン室側水路部112の接続部のシール性を高めることができる。
またシリンダヘッド側水路部113が、サーモスタット74に一端を連ならせて前記クランクシャフト30の軸線CCと平行に延びる第2の横通路部分113aと、第2の横通路部分113aの他端に一端を連ならせて上下方向に延びるとともに他端をカムチェーン室側水路部112の縦通路部分112aに連通させるようにしてシリンダヘッド33のシリンダブロック32への結合面に開口させた第2の縦通路部分113とから成るので、バイパス水路111のうちサーモスタット74からカムチェーン室側水路部112の横通路部分112bが機関本体21の側壁に開口する部分までを機関本体21に形成するようにして外部の管路部材で構成される範囲の短縮に寄与することができ、しかもバイパス水路111を冷却水が流通する機関冷間時に、冷却水の温度を速やかに上げることができる。
またシリンダヘッド33の後側壁33aに、シリンダヘッド側水路部113が形成されるとともに、吸気ポート40…が設けられるので、機関の暖機が終了してバイパス水路111を閉じた状態でシリンダヘッド側水路部113に溜まった水が機関本体21からの熱影響を受けることを抑制することができる。
またシリンダヘッド33の前側壁33bに排気ポート46…が設けられ、機関本体21の前方から該機関本体21の下方を通って後方に延びる排気管47,48の上流端が、排気ポート46…に連なるようにしてシリンダヘッド33の前側壁33bに接続されるので、バイパス水路111およびウォータポンプ73間を結ぶ管路部材121を排気管46,47で前方および下方から覆うことで外観性を高めるとともに、前輪WFから巻き上げられた土砂等から前記管路部材46や、該管路部材46のバイパス水路111およびウォータポンプ73への接続部を保護することができる。
またクランクケース31の右側面にはクランクケースカバー71が結合されており、ウォータポンプ73のポンプケース85を前記クランクケースカバー71とともに構成して前記ウォータポンプ73のポンプ軸87を回転自在に支承するケース部材86が、前記クランクケースカバー71の内面側に締結されるので、クランクケースカバー71の外面側に締結部材が露出することはなく、外観性が向上するとともに、クランクケースカバー71からポンプカバーが突出することがなく、幅方向で内燃機関Eのコンパクト化を図ることができる。
また機関本体21に形成されるウォータジャケット70にウォータポンプ73から吐出される冷却水を導く供給水路103の一部である第1の水路部104が、クランクケースカバー71およびケース部材86の合わせ面間に形成されるので、ウォータポンプ73からの冷却水を吐出する吐出管部をポンプケース85から突出するようにして該ポンプケース85に設けることが不要であり、内燃機関Eをよりコンパクト化することができる。
また前記供給水路103の一部を構成してクランクケース31に形成される第2の水路部108に第1の水路部104が連通されるので、ウォータポンプ73からクランクケース31に至るまでの水路部を内燃機関Eの内部に収めるようにして部品点数の低減を図ることができるとともに外観性が向上する。
またラジエータ65,66を流通した冷却水をウォータポンプ73内に導入するための第1の冷却水導入管部118と、機関本体21に形成されるウォータジャケット70からラジエータ65,66を迂回して流通する冷却水を導くバイパス水路111からの冷却水をウォータポンプ73内に導入するための第2の冷却水導入管部119とが、クランクケースカバー71に設けられるので、クランクケース31に外方から締結されるポンプカバーに第1および第2の冷却水導入管部が設けられる構造と比べると、内燃機関Eをコンパクト化することができ、またケース部材86をクランクケースカバー71に締結する箇所を避けて第1および第2の冷却水導入管部118,119を配置する必要がないので、第1および第2の冷却水導入管部118,119の配置上の自由度を増すことができる。
また直線状に延びるように形成される第1および第2の冷却水導入管部118,119の相対配置が、それらの冷却水導入管部118,119の中心軸線C1,C2の延長線を前記ウォータポンプ73の回転軸線すなわちポンプ軸87の上中心軸線CP上で交わらせるように設定されるので、第1および第2の冷却水導入管部118,119のクランクケースカバー71からの張出しを抑えて、内燃機関Eをよりコンパクト化することができる。
また前記ウォータポンプ73は、クランクシャフト30に連動、連結されるバランサ軸78で駆動されるので、ウォータポンプ73を駆動する専用のポンプ駆動軸が不要であり、部品点数を低減することができるとともに、専用のポンプ駆動軸を配置するスペースを確保することを不要として内燃機関Eのコンパクト化を図ることができる。
またバランサ軸78の一端部に突部97が設けられ、該バランサ軸78と同軸である前記ポンプ軸87の前記バランサ軸78の一端部に対向する端面に、前記突部97に係合するようにして凹部98が設けられ、バランサ軸78およびポンプ軸87を同軸に凹凸係合することでポンプ軸87を駆動するようにしたので、バランサ軸78およびポンプ軸87を連結するための締結部材等の専用連結部品を不要として部品点数を低減することが可能となるとともに、組立性を高めることができる。
さらにクランクケース31の外方でポンプ軸87に同軸に対向するバランサ軸78の一端部にバランサウエイト99が設けられるので、バランサ軸78およびクランクシャフト30を近接配置することができ、クランクシャフト30の軸線CCに直交する方向で機関本体21のコンパクト化を図ることができる。
しかもバランサウエイト99が、ウォータポンプ73のケース部材86を避ける逃げ凹部100を有するので、バランサ軸78およびケース部材86をクランクシャフト30の軸線方向で近接させることができ、クランクシャフト30の軸線CCに沿う方向で内燃機関Eをよりコンパクト化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
21・・・機関本体
30・・・クランクシャフト
31・・・クランクケース
65,66・・・ラジエータ
70・・・ウォータジャケット
71・・・クランクケースカバー
73・・・ウォータポンプ
78・・・ポンプ駆動軸であるバランサ軸
85・・・ポンプケース
86・・・ケース部材
87・・・ポンプ軸
97・・・突部
98・・・凹部
99・・・バランサウエイト
100・・・逃げ凹部
103・・・供給水路
104・・・水路部
108・・・第2の水路部
111・・・バイパス水路
118・・・第1の冷却水導入管部
119・・・第2の冷却水導入管部
C1・・・第1の冷却水導入管部の中心軸線
C2・・・第2の冷却水導入管部の中心軸線
F・・・車体フレーム

Claims (8)

  1. 車体フレーム(F)に搭載される機関本体(21)の一部を構成しつつクランクシャフト(30)を回転自在に支承するクランクケース(31)に、該クランクケース(31)の一側面を覆うクランクケースカバー(71)が取付けられ、前記クランクシャフト(30)から伝達される動力で駆動されるポンプ駆動軸(78)が前記クランクシャフト(30)と平行な軸線を有して前記クランクケース(31)で回転自在に支承され、前記ポンプ駆動軸(78)で駆動されるウォータポンプ(73)がその回転軸線を前記ポンプ駆動軸(78)と同軸にして前記クランクケースカバー(71)に配設される車両用水冷式内燃機関において、前記ウォータポンプ(73)のポンプケース(85)を前記クランクケースカバー(71)とともに構成して前記ウォータポンプ(73)のポンプ軸(87)を回転自在に支承するケース部材(86)が、前記クランクケースカバー(71)の内面側に締結されることを特徴とする車両用水冷式内燃機関。
  2. 前記機関本体(21)に形成されるウォータジャケット(70)に前記ウォータポンプ(73)から吐出される冷却水を導く供給水路(103)の一部である水路部(104)が、前記クランクケースカバー(71)および前記ケース部材(86)の合わせ面間に形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用水冷式内燃機関。
  3. 前記供給水路(103)の一部を構成して前記クランクケース(31)に形成される第2の水路部(108)に、前記クランクケースカバー(71)および前記ケース部材(86)の合わせ面間に形成される前記水路部(104)が連通されることを特徴とする請求項2記載の車両用水冷式内燃機関。
  4. ラジエータ(65,66)を流通した冷却水を前記ウォータポンプ(73)内に導入するための第1の冷却水導入管部(118)と、前記機関本体(21)に形成されるウォータジャケット(70)から前記ラジエータ(65,66)を迂回して流通する冷却水を導くバイパス水路(111)からの冷却水を前記ウォータポンプ(73)内に導入するための第2の冷却水導入管部(119)とが、前記クランクケースカバー(71)に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用水冷式内燃機関。
  5. 直線状に延びるように形成される第1および第2の冷却水導入管部(118,119)の相対配置が、それらの冷却水導入管部(118,119)の中心軸線(C1,C2)の延長線を前記ウォータポンプ(73)の回転軸線上で交わらせるように設定されることを特徴とする請求項4記載の車両用水冷式内燃機関。
  6. 前記ポンプ駆動軸が、前記クランクシャフト(30)に連動、連結されるバランサ軸(78)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用水冷式内燃機関。
  7. 前記バランサ軸(78)の一端部に突部(97)および凹部(98)の一方が設けられ、該バランサ軸(78)と同軸である前記ポンプ軸(87)の前記バランサ軸(78)の一端部に対向する端面に、前記突部(97)および凹部(98)の一方に係合するようにして前記突部(97)および凹部(98)の他方が設けられることを特徴とする請求項6記載の車両用水冷式内燃機関。
  8. 前記クランクケース(31)の外方で前記ポンプ軸(87)に同軸に対向する前記バランサ軸(78)の一端部に、前記ウォータポンプ(73)の前記ケース部材(86)を避ける逃げ凹部(100)を有するバランサウエイト(99)が設けられることを特徴とする請求項7記載の車両用水冷式内燃機関。
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