JP2014045407A - アンテナの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレビ地上放送や無線通信等に使用されるアンテナを家屋の壁面等に容易に取付けることができるアンテナの取付構造を提供する。
【解決手段】壁面に固定した壁面取付金具28の固定用ボルト36に、アンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部27を取付ける。壁面取付金具支持部27は、上部及び下部に設けた方向調整用ガイド溝45の中央部に固定用ボルト36の直径より大きい開口部46を設け、この開口部46に抜け止め用ゴム164a、164bを配置する。固定用ボルト36を外側から方向調整用ガイド溝45に挿入する際は抜け止め用ゴム164a、164bが押圧されて変形しボルトを通過させるが、固定用ボルト36が方向調整用ガイド溝45側から抜け止め用ゴム164a、164bに当接した場合には、抜け止め用ゴム164a、164bは変形せず、固定用ボルト36の通過を阻止する。
【選択図】図30

Description

本発明は、例えばテレビ地上放送や無線通信等に使用されるアンテナを家屋の壁面等に取付けるアンテナの取付構造に関する。
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISTB-T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年12月から関東、近畿及び中京広域圏で放送が開始され、2011年には一部の地域を除き、地上アナログ放送から地上デジタル放送へ移行した。地上デジタル放送では、アナログ放送のような、ゴースト等の障害が発生せず、設置場所も多様化してきており、従来のように屋根馬とマストを用いて屋根の上にアンテナを設置する用途以外に、家屋の壁面や室内に設置したいという要望がある
なかでも、太陽光発電設備が屋根上に取付けてある家屋や、屋根の構造が片流れの家屋など、屋根馬を用いて屋根上にアンテナを設置できない家屋も増えてきており、アンテナを家屋の壁面に設置する壁面設置アンテナの必要性が高まってきている。
地上デジタル放送受信用のアンテナを家屋の壁面に設置するための従来のアンテナ取付構造は、アンテナ本体の背面に設けられる保持具と、壁面に取付けられる壁面取付具とを備え、予め壁面に取付けた壁面取付具に対してアンテナ本体側の保持具を接合し、該壁面取付具と保持具との接合部に設けたボルト穴に上方あるいは下方から固定用ボルトを差し込み、その先端にナットを螺着して締付けることにより、壁面取付具と保持具との間を固定するように構成している(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2011−182295号公報 特開2010−226150号公報
上記従来のアンテナの取付構造は、予め壁面に取付けた壁面取付具に対してアンテナ本体側の保持具を接合し、該壁面取付具と保持具との接合部に設けたボルト穴に上方あるいは下方から固定用ボルトを差し込み、その先端にナットを螺着し締付けて固定することにより、アンテナ本体及び保持具が壁面取付具から外れないような構造となっているので、固定用ボルトを壁面取付具及び保持具の接合部に設けたボルト穴に差し込むときは、保持具が壁面取付具から脱落しないように、作業者がアンテナ本体を手で押さえておかなければならず、取付けが面倒であると共に両手がふさがるという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、例えばテレビ地上放送の受信や無線通信等に使用されるアンテナを家屋の壁面等に容易に取付けることができ、且つアンテナ本体の方向を広範囲に調整することができるアンテナの取付構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、アンテナ本体を室内スタンド、アンテナマスト、壁面等に取付けて使用することができるアンテナの取付構造を提供することを目的とする。
第1の発明に係るアンテナの取付構造は、壁面に取付けられる壁面取付金具と、前記壁面取付金具の上部ボルト保持部と下部ボルト保持部との間に装着され、ナットに螺着されて保持される固定用ボルトと、アンテナ本体の背面に設けられて前記壁面取付金具の固定用ボルトに取付けられる壁面取付金具支持部の基体と、前記基体の上部及び下部に相対向して設けられる1対の金具支持板と、前記各金具支持板に設けられて前記固定用ボルトが挿入される方向調整用ガイド溝と、前記方向調整用ガイド溝の前面側の略中央部に前記固定用ボルトの径より広く形成された開口部と、前記開口部の外方両側部に前記固定用ボルトの径より大きい間隔で設けられ、前記固定用ボルトの挿入をガイドする1対のボルト挿入ガイドと、前記方向調整用ガイド溝の開口部に設けられる1対の抜け止め用ゴムとを具備し、
前記固定用ボルトが前記ボルト挿入ガイド側から前記抜け止め用ゴム間を通る際は前記抜け止め用ゴムの内側先端部が前記固定用ボルトとの接触により変形して該固定用ボルトを通過させ、前記固定用ボルトが前記方向調整用ガイド溝側から前記抜け止め用ゴム間を通過しようとする際は、該抜け止め用ゴムの外側方向への変形を阻止して前記固定用ボルトの通過を阻止するように構成したことを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係るアンテナの取付構造において、前記壁面取付金具は、下部ボルト保持部の先端側に斜め下方に所定角度折り曲げてなる突出片を設けて該下部ボルト保持部を上部ボルト保持部より長く形成し、前記壁面取付金具支持部は、基体の下部に前記下部ボルト保持部の突出片に対応する取付けガイドを設け、前記壁面取付金具に取付ける際に前記取付けガイドを前記下部ボルト保持部の突出片上に載置して差し込むことで前記壁面取付金具に取付けられるように構成したことを特徴とする。
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に係るアンテナの取付構造において、前記壁面取付金具支持部は、各方向調整用ガイド溝のアンテナ本体取付側の中央部及び両側部に設けられる第1、第2、第3のボルト保持部と、基体の略中央部に設けられ、前記第1のボルト保持部に挿入される固定用ボルトに圧接して該固定用ボルトを保持する第1の固定ストッパーと、前記基体の両側中央部近傍に設けられ、前記第2のボルト保持部及び前記第3のボルト保持部に選択的に挿入される固定用ボルトに圧接して該固定用ボルトを保持する第2、第3の固定ストッパーとを具備し、前記固定用ボルトを前記方向調整用ガイド溝に沿って摺動移動させ、前記第1、第2、第3のボルト保持部にセットした状態で前記アンテナ本体を回動させて方向を調整できるように構成したことを特徴とする。
第4の発明は、前記第1ないし第3の何れかの発明に係るアンテナの取付構造において、前記アンテナ本体は、下側部に設けられる室内スタンド取付部と、背面に設けられるマスト受部とを備えると共に、背面に前記壁面取付金具支持部を着脱可能に設け、室内スタンド、アンテナマスト、壁面への取付けを可能としたことを特徴とする。
第5の発明は、前記第1ないし第4の何れかの発明に係るアンテナの取付構造において、前記壁面取付金具支持部は、前記アンテナ本体の背面に着脱可能で、且つ時計方向又は反時計方向に90度回転させた状態で取付けられるように構成し、水平偏波、垂直偏波の双方に対応できるようにしたことを特徴とする。
第1の発明によれば、壁面取付金具支持部を壁面取付金具に取付ける際、壁面取付金具支持部の下方から固定用ボルトを差し込んで固定する作業が不要であり、また、壁面取付金具支持部を壁面取付金具側に差し込んだ後はアンテナ本体を手で支える必要もなく、アンテナ本体を壁面に容易に取付けることができる。
第2の発明によれば、アンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部を壁面取付金具に取付ける際、アンテナ本体によって壁面取付金具が目視しにくい状態となっても、取付けガイドによってアンテナ本体の壁面取付金具支持部を斜め上から壁面取付金具内に容易に差し込むことが可能となり、アンテナ本体を壁面に容易に且つ確実に取付けることができる。
第3の発明によれば、アンテナ本体の方向を広範囲、例えば(−)60度〜(+)60度の範囲で調整することができる。
第4の発明によれば、アンテナ本体を室内スタンド、アンテナマスト、壁面等に取付けて使用することができる。また、それぞれの設置方法に応じてアンテナ本体に対して部品の取付けを可能とすることにより、その設置方法に対して不必要な部品を除くことができる。この結果、設置方法に応じた原価とすることができ、必要に応じて安価に製品を提供することができる。
第5の発明によれば、アンテナ本体を時計方向又は反時計方向に90度回転させた状態で取付けることが可能であり、水平偏波、垂直偏波の双方に対応することができる。
本発明の実施例1に係る壁面取付装置を備えたアンテナの背面側斜視図である。 同実施例1において、アンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部に壁面取付金具を取付けた状態を示す背面側斜視図である。 同実施例1において、壁面取付金具支持部に設けられた方向調整用ガイド溝に壁面取付金具に予め取付けてある固定用ボルトを挿入した状態を示す斜視図である。 図3のA−A’線矢視断面図で、固定用ボルトを壁面取付金具支持部の溝に挿入する際の状態を示す図である。 同実施例1において、壁面取付金具支持部における固定用ボルトの抜け止め構造を示す斜視図である。 図5のB−B’線矢視断面図で、固定用ボルトの抜け止め動作を説明するための図である。 同実施例1において、前面カバーに導波器を組み込んだ状態を示す裏面側斜視図である。 同実施例1において、裏面カバーに組み込まれる放射器及び反射器を示す分解斜視図である。 同実施例1において、裏面カバーに放射器及び反射器を組み込んだ状態示す斜視図である。 同実施例1において、前面カバーを裏面カバーに装着する際の過程を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係るアンテナの取付構造を示し、(a)は壁面に取付けた壁面取付金具に対してアンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部を取付ける過程を示す正面図、(b)は同側面図である。 図11における壁面取付け過程を下方から見た斜視図である。 同実施例2に係るアンテナの取付構造における壁面への取付け過程を示し、図11のC−C’線矢視断面図である。 同実施例2に係るアンテナの取付構造における壁面への取付け過程を示し、壁面取付金具支持部及び壁面取付金具部分を拡大して示す断面図である。 本発明の実施例3に係るアンテナの取付構造を示す背面側斜視図である。 (a)は同実施例3に係るアンテナの取付構造における壁面取付金具支持部の上側半分を示す背面図、(b)は図15における壁面取付装置のD−D’線矢視断面図である。 同実施例3において、固定用ボルトを方向調整用ガイド溝のボルト保持部47cセットしたときの状態を示し、(a)はアンテナ本体を0度方向に向けたときの背面側斜視図、(b)はアンテナ本体を(+)60度方向に向けたときの背面側斜視図である。 図17(a)のE−E’線矢視断面図である。 本発明の実施例4に係るアンテナの取付構造の構成例を示し、(a)はアンテナ本体の前面側斜視図、(b)はアンテナ本体の背面側斜視図、(c)はマスト受部を拡大して示す斜視図である。 同実施例4に係るアンテナの取付構造において、アンテナ本体の室内スタンド取付部に室内スタンドを取付けた状態を示し、(a)は前面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 同実施例4において、アンテナ本体の室内スタンド取付部に室内スタンドを取付ける室内スタンド取付手順を示す図である。 同実施例4において、アンテナ本体をマストに取付けて使用する場合の例を示し、(a)は水平偏波を受信する場合のマスト取付状態を示す背面側斜視図、(b)は垂直偏波を受信する場合のマスト取付状態を示す背面側斜視図である。 同実施例4において、アンテナ本体を壁面に取付けて使用する場合のアンテナの取付構造を示す分解斜視図である。 アンテナ本体を壁面に取付けて使用する場合の垂直偏波受信時における壁面取付状態を示す斜視図である。 アンテナ本体をベランダ格子に取付けて使用する場合の水平偏波受信時におけるアンテナ取付け状態を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係るアンテナの取付構造を示す背面側斜視図である。 同実施例5に係るアンテナの取付構造を示し、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 同実施例5に係るアンテナの取付構造における壁面取付金具支持部の抜け止め構造を示し、(a)は斜視図、(b)は同図(a)のF−F’線矢視断面図、(c)は抜け止め用ゴムを取出して示す斜視図である。 同実施例5に係るアンテナの取付構造における壁面取付金具支持部の抜け止め構造を示し、(a)は壁面取付金具支持部に設けられた方向調整用ガイド溝に壁面取付金具の固定用ボルトを挿入する際の状態を示す斜視図、(b)は同図(a)のG−G’線矢視断面図、(c)は固定用ボルト挿入時における抜け止め用ゴムの変形状態を示す斜視図である。 同実施例5に係るアンテナの取付構造において、方向調整用ガイド溝に挿入された固定用ボルトの抜け止め構造を示し、(a)は壁面取付金具支持部及び壁面取付金具の斜視図、(b)は同図(a)のH−H’線矢視断面図、(c)は固定用ボルト挿入後における抜け止め用ゴムの状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る壁面取付装置を備えたアンテナの背面側斜視図である。なお、図1はアンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部から壁面取付金具を取外した状態を示している。図2はアンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部に壁面取付金具を取付けた状態を示す背面側斜視図である。
図1及び図2において、21はアンテナ本体で、合成樹脂を用いて形成した前面カバー21及び裏面カバー22内に詳細を後述するアンテナ素子が設けられる。上記アンテナ本体20の背面、すなわち裏面カバー22の背面は、両側部に対して中央部分が一定の高さ後方に突出して段差を持つように形成され、部品取付面23を構成している。
上記裏面カバー22の背面には、例えば部品取付面23の左側中央位置に接栓取付部24が形成され、その内側に給電用接栓25が設けられる。この給電用接栓25には、下方から給電用ケーブル(図示せず)が接続される。更に裏面カバー22には、部品取付面23の略中央位置にマスト受部26が一体に設けられる。また、部品取付面23は、下方部位が左右の方向に広く形成されて金具支持部取付面23aを構成し、この金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27がネジにより取付けられる。上記金具支持部取付面23aには、複数のネジ穴が設けられており、壁面取付金具支持部27を時計方向あるいは反時計方向に90度回転させた状態で取付けられるようになっている。上記壁面取付金具支持部27は、壁面取付金具28を介して壁面に取付けられる。
壁面取付金具28は、板状の金属部材の上下両端が一方の側に直角に折曲げられ、上部ボルト保持部29a及び下部ボルト保持部29bを構成している。この上部ボルト保持部29aと下部ボルト保持部29bとの間の間隔は、詳細を後述する壁面取付金具支持部27の上部金具支持板42aと下部金具支持板42bの外側間隔より少し大きく形成される。
上記上部ボルト保持部29a及び下部ボルト保持部29bには、先端側の中央にボルト穴が設けられる。上記壁面取付金具28は、左右に壁取付面32a、32bを備え、その背面中央部に略半円状の溝31が上下方向に形成される。壁面取付金具28は、壁取付面32a、32bにより壁面へ取付けられるが、その他、上記溝31及びマストバンドを使用することで、マスト等への取付けが可能である。
上記壁取付面32a、32bには、取付け穴33a、33b及び複数のネジ穴34が設けられる。取付け穴33a、33bは、壁取付面32a、32bの上端近傍において、大径の穴の上部に小径の穴が連続して設けられる。大径の穴は止めネジの頭部の直径より大きく形成され、予め壁に取付けた止めネジの頭部をそれぞれ取付け穴33a、33bに挿入した後、壁面取付金具28を下方にずらして小径の穴内に止めネジの軸部を位置させることにより、壁面取付金具28を止めネジにて保持できるようにしている。複数のネジ穴34は、1対の取付け穴33a、33bの小径部と同程度の大きさであり、壁面取付金具28を壁面にネジにより固定する際に使用される。
上記壁面取付金具28の上部ボルト保持部29a及び下部ボルト保持部29bに設けられたボルト穴には、予め例えば下方から固定用ボルト36が挿入され、上部ボルト保持部29aのボルト穴から上方に突出した先端にナット37が螺着されて固定される。このナット37は、上部ボルト保持部29aの上側に予め溶接等により固定して設けられる。
上記壁面取付金具支持部27は、上部金具支持板42a及び下部金具支持板42bにそれぞれ設けられた方向調整用ガイド溝45に、壁面取付金具28に予め取付けてある固定用ボルト36が挿入可能であり、挿入後は抜け止め用ゴムによって方向調整用ガイド溝45から外れないようになっている。
以下、上記壁面取付金具支持部27の詳細について説明する。
図3は壁面取付金具支持部27の上部金具支持板42a及び下部金具支持板42bに設けられた方向調整用ガイド溝45に壁面取付金具28の固定用ボルト36を挿入する際の状態を示す斜視図、図4は図3のA−A’線矢視断面図である。なお、図3は壁面取付金具28の右半分を取り除いた状態を示している。
壁面取付金具支持部27は、例えば合成樹脂により形成されており、基体41の左右の両側に、略円筒状に形成されたネジ取付部39が複数設けられる。このネジ取付部39には、図4に示すように底部にネジ穴40が形成されている。
また、壁面取付金具支持部27には、上部金具支持板42a及び下部金具支持板42bが上下に相対向して設けられる。この上部金具支持板42a及び下部金具支持板42bの背面側、すなわちアンテナ本体20の裏面カバー22への取付側に中央部を除いて取付板43a、43bが上下及び左右の方向に突出して設けられ、各取付板43a、43bにそれぞれ複数個のネジ穴44が設けられる。上記壁面取付金具支持部27は、基体41に設けられた複数のネジ取付部39及び取付板43a、43bを利用してアンテナ本体20の裏面カバー22に設けられた金具支持部取付面23aにネジ止めにより取付けられる。
また、上部金具支持板42a及び下部金具支持板42bの中央部には、金具支持部取付面23aと平行するように方向調整用ガイド溝45が水平に設けられる。この方向調整用ガイド溝45は、壁面取付金具28を取付ける側の中央部が開口しており、その開口部46の幅Bが固定用ボルト36の直径Gより十分に大きく設定され、壁面取付金具28に設けられた固定用ボルト36が上記開口部46から方向調整用ガイド溝45内に挿入可能となっている。また、方向調整用ガイド溝45は、幅Aが固定用ボルト36の直径Gより大きく、例えば固定用ボルト36の直径Gの約1.15倍より大きく形成され、溝内を固定用ボルト36が円滑に移動できるようになっている。更に、方向調整用ガイド溝45には、中央の一方の側部、すなわち取付板43a、43bが形成されている側に略半円状のボルト保持部47aが設けられると共に、左右の端部に略半円状のボルト保持部47b、47cが設けられる。上記ボルト保持部47a、47b、47cは、固定用ボルト36の直径Gより僅かに大きく形成され、固定用ボルト36が安定して保持され、且つ円滑に回動できるようになっている。
また、方向調整用ガイド溝45には、ボルト保持部47aに対する正面時固定ストッパー48が設けられると共に、ボルト保持部47b、47cに対するスライド時固定ストッパー49a、49bが設けられる。正面時固定ストッパー48は、ボルト保持部47aの開口部近傍に弾性力を持たせて設けたもので、ボルト保持部47a内に挿入される固定用ボルト36に対して所定の圧力を与える。また、スライド時固定ストッパー49a、49bは、基体41の前面の左右に設けた切起し片によって弾力性を持たせたもので、図4に示すように方向調整用ガイド溝45を上方から見た場合にボルト保持部47b、47cの近傍に位置させ、方向調整用ガイド溝45からボルト保持部47b、47c内に挿入される固定用ボルト36に対して所定の圧力を与える。
また、壁面取付金具支持部27の前面側には、上部及び下部の金具支持板42a、42bに設けた方向調整用ガイド溝45の開口部46の両側にボルト挿入ガイド51a、51bが設けられる。このボルト挿入ガイド51a、51bは、間隔Bが固定用ボルト36の直径Gより大きく形成されると共に、ボルト挿入側の角部が円弧をなすように形成され、方向調整用ガイド溝45への固定用ボルト36の挿入を容易にしている。
更に、壁面取付金具支持部27には、上記ボルト挿入ガイド51a、51bの部分において、方向調整用ガイド溝45の開口部46の両側に位置するように円柱状のネジ保持部52a〜52dが横方向に所定の間隔で並設される。円柱状のネジ保持部52a〜52dの軸方向には、ネジ溝が形成されている。そして、上記ネジ保持部52a〜52dの前端、すなわち方向調整用ガイド溝45側には1対の板状の抜け止め用ゴム53a、53bが配置され、一方の抜け止め用ゴム53aはゴム固定ネジ54a、54bによってネジ保持部52a、52bに固定され、他方の抜け止め用ゴム53bはゴム固定ネジ54c、54dによってネジ保持部52c、52dに固定される。このとき抜け止め用ゴム53a、53b間は、近接した状態で装着される。また、方向調整用ガイド溝45の開口部46に近接して位置するゴム固定ネジ54b、54cの間隔は、ボルト挿入ガイド51a、51bの間隔Bよりも広くなるように、ネジ保持部52b、52cの位置が設定される。
すなわち、固定用ボルト36をボルト挿入ガイド51a、51bに沿って方向調整用ガイド溝45内に挿入する際、抜け止め用ゴム53a、53bは、固定用ボルト36に押圧されて開口部46側に変形するが、このとき内側に位置するゴム固定ネジ54b、54cの頭部外側と接する点を支点P1として変形する。この支点P1は、ボルト挿入ガイド51a、51bの内側端より離れており、また、方向調整用ガイド溝45の開口部46が固定用ボルト36の直径Gより十分に大きく形成されているので、抜け止め用ゴム53a、53bは方向調整用ガイド溝45の開口部46側に大きく変形し、固定用ボルト36の通過を阻害しない。従って、固定用ボルト36は抜け止め用ゴム53a、53b間を通って開口部46から方向調整用ガイド溝45内に挿入することが可能となる。
次に、上記方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36に対する抜け止め用ゴム53a、53bによる抜け止め作用について、図5及び図6を参照して説明する。図5は方向調整用ガイド溝45に挿入された固定用ボルト36の抜け止め構造を示す壁面取付金具支持部27及び壁面取付金具28の斜視図、図6は図5のB−B’線矢視断面図である。なお、図5は壁面取付金具28の右半分を取り除いた状態を示している。
壁面取付金具支持部27の方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36は、壁面取付金具支持部27の自重あるいは外部から加えられた力により、方向調整用ガイド溝45の開口部46からボルト挿入ガイド51a、51b間を通って外部に抜け出ようとした場合、抜け止め用ゴム53a、53bによって阻止される。
抜け止め用ゴム53a、53bは、方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36により外側方向への力が加えられた場合、図6に示すようにボルト挿入ガイド51a、51bの内側端を支点P2として変形し、内側先端がボルト挿入ガイド51a、51bの間に巻き込まれる。このとき、抜け止め用ゴム53a、53bの厚みをF、ボルト挿入ガイド51a、51bの間隔をB、固定用ボルト36の直径をGとしたとき、抜け止め用ゴム53a、53bの厚みFを次の(1)式に示す
(間隔B)−(ボルト径G)−2F<0 ・・・(1)
の関係になるように設定することにより、固定用ボルト36は抜け止め用ゴム53a、53bが障害となってボルト挿入ガイド51a、51b間を通過することができない。
これにより方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36は、抜けが阻止される。
上記の構成において、アンテナ本体20を家屋の壁面に取付ける場合には、先ず、壁面取付金具28をアンテナ取付け壁面にネジ止めにより固定する。この場合、壁面取付金具28には、上側の上部ボルト保持部29aと下部ボルト保持部29bとの間に固定用ボルト36がナット37により予め取付けられている。
次に、アンテナ本体20に設けた壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28の固定用ボルト36に押し付けて取付ける。すなわち、壁面取付金具支持部27の高さを壁面取付金具28の位置に合わせ、上部ボルト保持部29a及び下部ボルト保持部29bに設けたボルト挿入ガイド51a、51bの中央開口部を固定用ボルト36に押し当てる。このとき方向調整用ガイド溝45の前側に設けた抜け止め用ゴム53a、53bが固定用ボルト36に押圧され、図4に示したように抜け止め用ゴム53a、53bがゴム固定ネジ54b、54cの頭部外側と接する点を支点P1として方向調整用ガイド溝45の開口部46側に変形し、固定用ボルト36の通過を阻害しない。この結果、固定用ボルト36は、抜け止め用ゴム53a、53b間を通って開口部46から方向調整用ガイド溝45内に挿入される。固定用ボルト36が抜け止め用ゴム53a、53b間を通過して方向調整用ガイド溝45内に挿入されると、抜け止め用ゴム53a、53bは弾性力によって元の状態に戻る。
上記固定用ボルト36は、方向調整用ガイド溝45内に挿入されると、上記したようにボルト挿入ガイド51a、51b及び抜け止め用ゴム53a、53b等からなる抜け止め構造により、外に抜け出すことが阻止される。すなわち、方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36に対し、中央位置で抜け止め用ゴム53a、53b方向への圧力が加えられた場合、固定用ボルト36は図6に示すように抜け止め用ゴム53a、53bに内側から圧接する。このとき抜け止め用ゴム53a、53bは、ボルト挿入ガイド51a、51bの内側端を支点P2として変形し、内側先端がボルト挿入ガイド51a、51bの間に巻き込まれる。この場合、抜け止め用ゴム53a、53bの厚さFを上記(1)式を満たすように設定することにより、固定用ボルト36は抜け止め用ゴム53a、53bが障害となってボルト挿入ガイド51a、51b間を通過することができなくなる。この結果、壁面取付金具支持部27に対して固定用ボルト36の抜け止め機能を持たせることができる。
上記壁面取付金具支持部27の方向調整用ガイド溝45に差し込んだ固定用ボルト36は、受信電波の到来方向に合わせて中央のボルト保持部47a、あるいは左右のボルト保持部47b、47cの何れかにスライドして保持させる。中央のボルト保持部47aでは正面時固定ストッパー48によって固定用ボルト36を保持し、左右のボルト保持部47a、47bではスライド時固定ストッパー49a、49bによって固定用ボルト36を保持する。
上記のように壁面取付金具28に予め取付けた固定用ボルト36に対し、壁面取付金具支持部27のボルト挿入ガイド51a、51b部分を差し込み、固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内に挿入し、挿入後は抜け止め用ゴム53a、53bがストッパーとなって壁面取付金具支持部27の抜け落ちを阻止する。このため従来のように壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に取付ける際、壁面取付金具支持部27の下方から固定用ボルト36を差し込んで固定する作業が不要であり、また、壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28側に差し込んだ後はアンテナ本体20を手で支える必要もなく、アンテナ本体20を壁面に容易に取付けることができる。
[アンテナ本体20の構成例]
次に、アンテナ本体20の構成例について説明する。
図7〜図10は地上デジタル放送を受信するアンテナ本体20の構成例を示し、図7は前面カバー21に導波素子を組み込んだ状態を示す裏面側斜視図、図8は裏面カバー22に組み込まれる放射器及び反射器を示す分解斜視図、図9は裏面カバー22に放射器及び反射器を組み込んだ状態示す斜視図、図10は前面カバー21と裏面カバー22との間の装着過程を示す斜視図である。
前面カバー21の内側には、図7に示すように導波素子が組み込まれるが、その詳細については後述する。
裏面カバー22の内側には、図8に示すように第1の放射器60A、第2の放射器60B及び反射器80が組み込まれる。第1の放射器60Aと第2の放射器60Bは、上下方向に所定の間隔で設けられ、2段スタックを構成している。第1の放射器60A及び第2の放射器60Bは同様の構成であるので、第1の放射器60Aの構成について説明する。
第1の放射器60Aは、金属板が略H型形状に形成された結合線路61の上側及び下側の両端が反射器80側に所定の長さ折り曲げられ、その折り曲げ先端に上部放射素子62a及び下部放射素子62bが水平方向に設けられる。略H型形状に形成された結合線路61は、中央部に所定幅の給電線路63a、63bが水平方向に形成され、その中央位置に所定幅の溝64が縦方向に設けられている。給電線路63a、63bの相対向する先端中央には、溝64の両側近傍に給電点65a、65bとなる透孔が設けられる。給電点65a、65bには、反射器80側に給電端子66aが装着され、ネジにより固定される。
また、各給電線路63a、63bには、給電点65a、65bと左右の両側部との間の略中央に複数例えば2つのネジ穴68、69が設けられる。第1の放射器60Aは、上記ネジ穴68、69にネジ71、72が挿入され、反射器80を介して裏面カバー22に固定される。
第2の放射器60Bは、上記したように第1の放射器60Aと同様の構成であり、給電点65a、65bに反射器80側から給電端子66bが装着され、ネジにより固定される。第2の放射器60Bは、第1の放射器60Aと同様に反射器80を介して裏面カバー22に取付けられる。
反射器80は、金属板により裏面カバー22の内側に収まるように長方形状に形成され、左右の両側部が放射器60A、60B側に所定幅折り曲げられて補助反射部81a、81bを構成している。また、反射器80は、中央部が裏面カバー22側に所定幅突出するように折曲げられ、放射器60A、60B側に凹部82が形成される。更に反射器80には、一方の側部例えば図示右側の中央部に給電用接栓25を挿通させるための接栓挿通窓83が設けられる。裏面カバー22には、接栓挿通窓83に対応する位置に接栓取付部24が外方に突出して設けられており、この接栓取付部24に給電用接栓25がネジ85により取付けられる。接栓取付部24に取付けられた給電用接栓25は、上記反射器80の接栓挿通窓83から放射器60A、60B側に突出して位置し、その突出端部に給電線86が接続される。この給電線86は、給電用接栓25から反射器80の中央位置まで水平に配置され、その先端が上下方向に分岐されて第1の放射器60Aの給電端子66a及び第2の放射器60Bの給電端子66bに接続される。
上記第1の放射器60A及び第2の放射器60Bは、反射器80と共に裏面カバー22に取付けられる。裏面カバー22の内側には、前面カバー21、放射器60A、60B、反射器80等を取付けるための取付ボス91複数設けられる。各取付ボス91には、中心軸に沿ってネジ溝あるいは透孔が設けられている。図9は、裏面カバー22の内側に設けられた取付ボス91に対して反射器80及び放射器60A、60Bをネジにより取付けた状態を示している。
一方、図7に示すように、前面カバー21の内側には、上記第1の放射器60Aに対する導波器101a、101b及び第2の放射器60Bに対する導波器111a、111bが設けられる。導波器101a、101bは、絶縁基板102上に複数の導波素子103を水平に設けたもので、第1の放射器60Aの上部放射素子62a、下部放射素子62bに対応する位置に配設される。
また、導波器111a、111bは、絶縁基板112上に複数の導波素子113を水平に設けたもので、第2の放射器60Bの上部放射素子62a、下部放射素子62bに対応する位置に配設される。
上記導波器101a、101b及び導波器111a、111bは、複数のボス104によって前面カバー21の内側に取付けられる。
また、前面カバー21の内側には、複数の取付ボス105が設けられる。この取付ボス105には、中心軸に沿ってネジ溝が形成されている。
図10は、アンテナ本体20の前面カバー21を裏面カバー22に装着する際の状態を示している。先ず図9に示したように裏面カバー22に放射器60A、60B及び反射器80を組込み、その後、図10に示すように裏面カバー22と前面カバー21を合わせ、裏面カバー22の背面から前面カバー取付用の複数の取付ボス91内にそれぞれネジ106を挿入し、前面カバー21に設けられている取付ボス105(図7参照)に螺着し、締付けて固定する。
次に、本発明の実施例2に係るアンテナの取付構造について説明する。この実施例2は、アンテナ本体20に設けた壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に容易に取付けられるように構成したものである。なお、実施例1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。図11は本発明の実施例2に係るアンテナの取付構造を示し、(a)は壁面に取付けた壁面取付金具に対してアンテナ本体に設けた壁面取付金具支持部を取付ける過程を示す正面図、(b)は同側面図である。図12は図11における壁面取付け過程を下方から見た斜視図である。
壁面取付金具28は、上記したように上部ボルト保持部29a及び下部ボルト保持部29bを備えている。上部ボルト保持部29aは、先端側が順次狭くなるように形成される。下部ボルト保持部29bは図12に示すように略凸型形状をなすように形成され、その先端両側に壁面取付金具支持部27の方向に所定長さ突出させてなる突出片121a、121bが設けられる。この突出片121a、121bは、斜め下方に所定角度折り曲げて形成される。壁面取付金具28は、図11に示すように上記突出片121a、121bを含む下部ボルト保持部29bの長さW2を上部ボルト保持部29aの長さW1より例えば10mm程度長く形成している。
一方、壁面取付金具支持部27には、図12に示すように下部金具支持板42bの前端下側部に1対の取付けガイド122a、122bが設けられると共に、方向調整用ガイド溝45の後縁側にガイド先端部123a、123bが設けられる。このガイド先端部123a、123bは、取付けガイド122a、122bに対応して位置し、方向調整用ガイド溝45の後縁に近接する前端側の位置よりも後端側の位置が低くなるように傾斜して設けられる。
上記取付けガイド122a、122bは、壁面取付金具支持部27の下面に対して5mm程度高い位置で、且つ上記壁面取付金具28の下部ボルト保持部29bに設けられた突出片121a、121bに対応する位置に設けられる。また、取付けガイド122a、122bの幅は、突出片121a、121bより少し大きい幅に形成される。
そして、上記壁面取付金具支持部27は、高さH2が壁面取付金具28の上部ボルト保持部29aと下部ボルト保持部29bとの間の高さH1(内寸)に対して2mm程度小さく形成される。また、壁面取付金具支持部27は、取付けガイド122a、122bを下面より5mm程度高い位置に設けているので、取付けガイド122a、122bと上端との間の高さH3が壁面取付金具28の高さH1(内寸)に対して7mm程度小さくなっている。
次に上記アンテナ本体20に設けた壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に取付ける手順について図13及び図14を参照して説明する。
図13(a)、(b)は図11(a)のC−C’線矢視断面図で、壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に取付ける過程を示している。図14(a)〜(d)は壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に取付ける過程を示し、壁面取付金具支持部27及び壁面取付金具28部分を拡大して示す断面図である。
壁面取付金具28は、固定用ボルト36を取付けた状態で壁面30に予め取付けておく。そして、図13(a)に示すようにアンテナ本体20に設けた壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に対して斜め上方から差し込むが、先ず図13(b)に示すように壁面取付金具支持部27の下側前端部に設けた取付けガイド122a、122bを壁面取付金具28の下部ボルト保持部29bに設けられている突出片121a、121b上に載置する。このとき壁面取付金具支持部27の上部先端と壁面取付金具28の上部ボルト保持部29aとの間には、D1(約7mm)分の隙間ができる。
この状態で、図14(a)に示すようにアンテナ本体20及び壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に向かって押し込む。壁面取付金具支持部27を押すと、図14(b)に示すように壁面取付金具支持部27の取付けガイド122a、122bと壁面取付金具28の下部ボルト保持部29bの先端に斜めに設けられている突出片121a、121bが干渉し、壁面取付金具支持部27が斜め上方に持ち上げられて壁面取付金具28内に挿入される。
上記壁面取付金具支持部27が壁面取付金具28の内側に入った後も図14(c)に示すようにアンテナ本体20及び壁面取付金具支持部27を矢印方向に押すことで、図14(d)に示すように壁面取付金具支持部27を円滑に壁面取付金具28にセットすることができる。この場合、壁面取付金具28に取付けられた固定用ボルト36は、図3及び図4に示したように壁面取付金具支持部27の中央部に設けられた開口部46を通って方向調整用ガイド溝45内に挿入される。その後、固定用ボルト36で壁面取付金具28を締付け、壁面取付金具支持部27を固定する。
上記実施例2では、壁面取付金具28の下部ボルト保持部29bの先端に突出片121a、121bを設けると共に、壁面取付金具支持部27の下側前端部に取付けガイド122a、122bを設けているので、アンテナ本体20を壁面取付金具28に取付ける際、アンテナ本体20によって壁面取付金具28が目視しにくい状態となっても、取付けガイド122a、122bによってアンテナ本体20の壁面取付金具支持部27を斜め上から壁面取付金具28内に容易に差し込むことが可能となり、アンテナ本体20を壁面30に容易に且つ確実に取付けることができる。
次に、本発明の実施例3に係るアンテナの取付構造について説明する。この実施例3は、アンテナの取付構造における方向調整機構の詳細を示したもので、実施例1、2と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。図15は本発明の実施例3に係るアンテナの取付構造を示す背面側斜視図である。なお、図15はアンテナの向きを正面方向に固定したときの状態を示している。図16(a)は実施例3における壁面取付金具支持部の上側半分を示す背面図(裏面カバー取付け側)、図16(b)は図15における壁面取付装置のD−D’断面図である。
図16(b)に示すように壁面取付金具支持部27は、方向調整用ガイド溝45を備えている。この方向調整用ガイド溝45は、実施例1で説明したように壁面取付金具支持部27の上部及び下部の金具支持板42a、42bの長手方向に沿って設けられる。また、方向調整用ガイド溝45は、幅Aが固定用ボルト36の直径Gより大きく、例えば固定用ボルト36の直径Gの約1.15倍より大きく形成され、溝内を固定用ボルト36が円滑に移動できるようになっている。上記方向調整用ガイド溝45には、中央及び両側に略半円状のボルト保持部47a〜47cが設けられる。ボルト保持部47aは方向調整用ガイド溝45の背面側(裏面カバー22側)中央に設けられ、ボルト保持部47b、47cは方向調整用ガイド溝45の両側部に設けられる。壁面取付金具支持部27の基体41には、ボルト保持部47aに挿入される固定用ボルト36に対する正面時固定ストッパー48が設けられると共に、ボルト保持部47b、47cに挿入される固定用ボルト36に対するスライド時固定ストッパー49a、49bが設けられる。正面時固定ストッパー48は、壁面取付金具支持部27を構成する基体41の略中央部において、ボルト保持部47aの開口部近傍に対応する領域内に所定長さ突出するように弾性力を持たせて設けられ、ボルト保持部47a内に挿入される固定用ボルト36に圧接して該固定用ボルト36の位置を保持する。また、スライド時固定ストッパー49a、49bは、基体41の両側中央部近傍において、ボルト保持部47b、47cに対応する領域内に所定長さ突出するように弾性力を持たせて設けられ、ボルト保持部47b、47c内に挿入される固定用ボルト36に圧接して該固定用ボルト36の位置を保持する。
上記の構成において、アンテナ本体20の方向調整は、壁面取付金具支持部27に設けた方向調整用ガイド溝45内で固定用ボルト36をスライドしてボルト保持部47a〜47cの何れかにセットし、このボルト保持部47a〜47c内で固定用ボルト36を軸として回動することにより行う。
アンテナ本体20の方向を0度(正面)方向に設定する場合には、固定用ボルト36を緩めた状態で方向調整用ガイド溝45内をスライドし、中央位置にあるボルト保持部47aに正面時固定ストッパー48を一度乗り越えてセットする。このとき固定用ボルト36は、正面時固定ストッパー48のバネ効果により、ボルト保持部47aに保持される。その後、固定用ボルト36を締付けて壁面取付金具支持部27と壁面取付金具28とを固定する。固定用ボルト36をボルト保持部47aにセットした場合には、アンテナ本体20は0度の方向に固定される。
次にアンテナ本体20を0度〜(+)60度の方向に向ける場合について、図17及び図18を参照して説明する。図17は固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45のボルト保持部47cセットしたときの状態を示し、(a)はアンテナ本体20を0度方向に向けたときのアンテナ背面側斜視図、(b)はアンテナ本体20を(+)60度方向に向けたときの背面側斜視図である。図18は図17(a)のE−E’断面図である。
アンテナ本体20を0度〜(+)60度の方向に向ける場合には、図17及び図18に示すように固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内でスライドし、アンテナ本体20を正面方向から見て左側に移動し、ボルト保持部47cにスライド時固定ストッパー49bを一度乗り越えてセットする。固定用ボルト36は、スライド時固定ストッパー49bのバネ効果により、ボルト保持部47cに保持される。この状態で、固定用ボルト36を軸としてアンテナ本体20の方向を調整する。固定用ボルト36をボルト保持部47cにセットした場合には、アンテナ本体20を0度方向から反時計方向に回動しようとすると壁面取付金具支持部27が壁面取付金具28に当接してしまうが、時計方向に回動する際には(+)60度の位置まで回動することが可能である。従って、上記のように固定用ボルト36をボルト保持部47cにセットした場合には、アンテナ本体20の方向を0度〜(+)60度の範囲で調整することができる。アンテナ本体20の方向を調整した後、固定用ボルト36を締付けて壁面取付金具支持部27と壁面取付金具28とを固定する。
また、アンテナ本体20を0度〜(−)60度の方向に向ける場合には、図17及び図18において固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内でスライドし、アンテナ本体20を正面方向から見て右側に移動し、ボルト保持部47bにスライド時固定ストッパー49aを一度乗り越えてセットする。固定用ボルト36は、スライド時固定ストッパー49aのバネ効果により、ボルト保持部47bに保持される。この状態で、固定用ボルト36を軸としてアンテナ本体20の方向を調整する。固定用ボルト36をボルト保持部47bにセットした場合には、アンテナ本体20を0度方向から時計方向に回動しようとすると壁面取付金具支持部27が壁面取付金具28に当接してしまうが、反時計方向に回動する際には(−)60度の位置まで回動することが可能である。従って、固定用ボルト36をボルト保持部47cにセットした場合には、アンテナ本体20の方向を0度〜(−)60度の範囲で調整することができる。方向調整後は、固定用ボルト36を締付けて壁面取付金具支持部27と壁面取付金具28とを固定する。
上記のように固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内でスライドし、ボルト保持部47a〜47cにセットすることにより、アンテナ本体20の方向を広範囲、例えば(−)60度〜(+)60度の範囲で調整することができる。また、固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45の中央に位置するボルト保持部47aにセットした場合には、ボルト保持部47aが他のボルト保持部47b、47cより裏面カバー22側に近接して設けられているので、アンテナ本体20を壁面30に対してより薄く取付けることが可能である。また、方向調整用ガイド溝45の幅Aを固定用ボルト36の直径に対して約1.15倍以上に設定することにより、固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内で円滑に移動することが可能である。
次に、本発明の実施例4に係るアンテナの取付構造について説明する。この実施例4は、アンテナ本体を室内スタンド、壁面、マストの何れにも取付け可能としたアンテナの取付構造について示したものである。なお、実施例1〜3と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図19は本発明の実施例4に係るアンテナの取付構造の構成例を示したもので、(a)はアンテナ本体20の前面側斜視図、(b)はアンテナ本体20の裏面側斜視図、(c)はマスト受部26を拡大して示す斜視図である。図19に示すようにアンテナ本体20は、前面カバー21及び裏面カバー22からなるケース本体内にアンテナ素子を備えている。
裏面カバー22の底面には、室内スタンド取付部131が設けられる。この室内スタンド取付部131は、複数例えば3つの係合部132a〜132cが所定の間隔で平行に設けられる。この係合部132a〜132cは、例えば前後方向から見て略コの字形に形成され、内側が裏面カバー22の前後方向に貫通している。また、係合部132a〜132cの内側貫通口の横幅は、中央に位置する係合部132bの幅が両側の係合部132a、132bより広く形成される。
上記裏面カバー22の背面には、実施例1で説明したように部品取付面23の中央にマスト受部26が一体に設けられている。このマスト受部26には、図19(c)に示すように、前面中央部に第1のマスト取付溝56aが垂直方向(上下方向)に設けられると共に、第2のマスト取付溝56bが水平方向に設けられる。すなわち、2つのマスト取付溝56a、56bを交差させて設け、水平・垂直、双方の偏波の受信に対応する取付けを可能としている。
また、マスト受部26には、後述するマストバンドをボルトにより取付ける3つのマストバンド取付部57a〜57cが設けられる。マストバンド取付部57a、57bは、第1のマスト取付溝56aの両側部に位置するように所定の間隔で設けられる。また、マストバンド取付部57a、57cは、第2のマスト取付溝56bの両側部に位置するように所定の間隔で上下方向に設けられる。すなわち、マストバンド取付部57a、57b間あるいはマストバンド取付部57a、57c間にマストバンドを装着することにより、マスト取付溝56a、56bの何れに対してもマストを取付けられるように構成している。
[室内スタンドの取付け]
上記のように構成されたアンテナ本体20を室内アンテナとして使用する場合は、図20及び図21に示すようにアンテナ本体20に室内スタンド135を取付けて使用する。
図20はアンテナ本体20に設けた室内スタンド取付部131に室内スタンド135を取付けた状態を示したもので、(a)は前面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。図21(a)〜(c)はアンテナ本体20に室内スタンド135を取付ける室内スタンド取付手順を示す図である。
室内スタンド135は、合成樹脂により略四角形状に形成したもので、中央部に略長方形状の取付穴136a〜136cが設けられる。この取付穴136a〜136cは、アンテナ本体20に設けた室内スタンド取付部131に対応して平行に、且つ室内スタンド取付部131の係合部132a〜132cを挿入できる大きさに形成される。上記取付穴136a〜136cの部分には、図21に示すように上記室内スタンド取付部131の係合部132a〜132cと係合する係合片137a〜137cが設けられる。この係合片137a〜137cは、室内スタンド取付部131に設けられた係合部132a〜132cの内側貫通口内に挿入できる大きさに形成される。また、中央に位置する係合部132bの先端には、下方向に突出する係合ロック用の爪138が設けられる。
そして、上記アンテナ本体20を室内スタンド135に取付ける場合は、図21(a)に示すようにアンテナ本体20に設けた室内スタンド取付部131を室内スタンド135の取付穴136a〜136cに上から差し込み、同図(b)に示すように室内スタンド135を矢印で示すようにアンテナ本体20の背面方向にスライドし、室内スタンド取付部131に押し込む。このとき図21(c)に示すように、室内スタンド135の係合片137a〜137cが室内スタンド取付部131の係合部132a〜132cの内側貫通口内に挿入され、中央に位置する係合片137bの先端に形成されている爪138が係合部132bの内側貫通口先端から外方に突出し、係合片137bと係合部132bとの間をロックする。
上記のようにアンテナ本体20に設けた室内スタンド取付部131を室内スタンド135の取付穴136a〜136cに差し込んでスライドさせるだけで、アンテナ本体20に室内スタンド135を容易に取付けることができる。なお、アンテナ本体20から室内スタンド135を取外す場合は、室内スタンド135の係合片137bに形成されている爪138を押して係合片137bと係合部132bとの間のロック状態を解除することにより、室内スタンド135の取外しが可能となる。
[マストへの取付け]
次にアンテナ本体20をマストに取付けて使用する場合について、図22を参照して説明する。図22はアンテナ本体20をマスト141に取付けて使用する場合の例を示し、(a)は水平偏波を受信する場合のマスト取付状態を示す背面側斜視図、(b)は垂直偏波を受信する場合のマスト取付状態を示す背面側斜視図である。
水平偏波を受信する場合には、図22(a)に示すようにアンテナ本体20が縦長の状態となるようにマスト141を取付ける。すなわち、図19(b)に示したマスト受部26の第1のマスト取付溝56aにマスト141を位置させ、第1のマスト取付溝56aの両側に設けられているマストバンド取付部57a、57bを利用してマストバンド142を取付ける。このマストバンド142は、金属板を例えば長方形状に形成したもので、両側部に設けたボルト穴内にボルト143a、143bを挿着している。また、マストバンド142には、内側すなわちマスト141に接する側に円弧状の溝が形成されている。上記マストバンド142は、マスト受部26に対してマスト141を間に挟んで対向配置し、ボルト143a、143bを上記マスト受部26のマストバンド取付部57a、57bに螺着し、締付けて固定する。
また、垂直偏波を受信する場合は、図22(b)に示すようにアンテナ本体20を横長、すなわち、水平偏波の状態から90度回転させて横長の状態となるようにマスト141を取付ける。この場合には、図19(b)に示したマスト受部26の第2のマスト取付溝56bにマスト141を位置させると共に、マスト受部26に対してマスト141を間に挟んで対向配置し、ボルト143a、143bをマスト受部26のマストバンド取付部57a、57cに螺着し、締付けて固定する。
上記のようにアンテナ本体20をマスト141に取付ける場合、水平・垂直、双方の偏波の受信に対応する取付けが可能である。
[壁面への取付け]
次にアンテナ本体20を壁面に取付けて使用する場合について説明する。アンテナ本体20を壁面に取付ける場合には、図23に示すようにアンテナ本体20の裏面カバー22に設けた金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27を複数のネジ151により取付けて使用する。図23はアンテナ本体20を壁面に取付ける際のアンテナの取付構造を示す分解斜視図である。水平偏波を受信する場合には、壁面取付金具支持部27の上部及び下部の金具支持板42a、42bに設けられている方向調整用ガイド溝45がアンテナ本体20の長手方向に位置するように壁面取付金具支持部27をアンテナ本体20の裏面カバー22に設けられている金具支持部取付面23aに複数のネジ151により取付ける。
アンテナ本体20の金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27を取付けることにより、実施例1で説明したように壁面に取付けた壁面取付金具28に対し、壁面取付金具支持部27を介してアンテナ本体20を取付けることができる。
また、垂直偏波を受信する場合には、アンテナ本体20の裏面カバー22に設けられた金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27を取付ける際、図24に示すように上記水平偏波受信時の状態から90度回転させて取付ける。図24は垂直偏波受信時における壁面取付状態を示す斜視図である。そして、壁面30に取付けた壁面取付金具28に対し、アンテナ本体20を水平偏波受信時の状態から90度回転させ、横長の状態で壁面取付金具支持部27に取付ける。この垂直偏波受信時においても、上記実施例3で説明した水平偏波受信時と同様に、固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内で移動させてボルト保持部47a〜47cの何れかにセットし、そのボルト保持部47a〜47cで固定用ボルト36を軸としてアンテナ本体20を回動することにより、アンテナ本体20の方向を(−)90度〜(+)90度の範囲で調整することができる。
[ベランダ格子角柱部への取付け]
次にアンテナ本体20をベランダ格子角柱部へ取付けて使用する場合について、図25を参照して説明する。図25はアンテナ本体20をベランダ格子155の角柱部156へ取付けて水平偏波を受信する場合のアンテナ取付け状態を示す斜視図である。アンテナ本体20をベランダ格子155の角柱部156へ取付ける場合には、図23に示した壁面取付時と同様にアンテナ本体20の裏面カバー22に設けた金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27を取付けて使用する。
アンテナ本体20をベランダ格子155の角柱部156に取付ける場合、先ず壁面取付金具28の溝31部分とマストバンド142でベランダ格子155の角柱部156を挟み、ボルト143a、143bにより壁面取付金具28及びマストバンド142を角柱部156に固定する。このとき壁面取付金具28は、ベランダ格子155の外側に位置するように角柱部156に取付ける。その後、上記実施例1、2の場合と同様にアンテナ本体20に取付けた壁面取付金具支持部27を壁面取付金具28に取付ける。このとき上記実施例3で説明したように、固定用ボルト36を方向調整用ガイド溝45内で移動させてボルト保持部47a〜47cの何れかにセットし、そのボルト保持部47a〜47cで固定用ボルト36を軸としてアンテナ本体20を回動することにより、アンテナ本体20の方向を(−)60度〜(+)60度の範囲で調整することができる。
また、垂直偏波を受信する場合には、アンテナ本体20の裏面カバー22に設けられた金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27を取付ける際、図25に示した水平偏波受信時の状態から時計方向または反時計方向に90度回転させて取付ける。これによりアンテナ本体20を横長の状態でベランダ格子155の角柱部156へ取付けることができ、垂直偏波を受信することができる。
上記実施例4で示したようにそれぞれの設置方法に応じてアンテナ本体20に対して部品の取付けを可能とすることにより、その設置方法に対して不必要な部品を除くことができる。この結果、設置方法に応じた原価とすることができ、必要に応じて安価に製品を提供することができる。
また、上記複数の設置方法を1つのアンテナ本体20で実現することが可能であり、アンテナ本体20を構成する前面カバー21や裏面カバー22等を成型する金型費用を抑えることが可能である。
次に、本発明の実施例5に係るアンテナの取付構造について説明する。この実施例5は、上記実施例4と同様にアンテナ本体を室内スタンド、壁面、マストの何れにも取付け可能に構成したものである。なお、実施例1〜4と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図26及び図27は、この実施例5に係るアンテナの取付構造を示したもので、図26は背面側斜視図、図27(a)は背面図、同図(b)は右側面図、同図(c)は底面図である。
アンテナ本体20を構成する合成樹脂製の裏面カバー22には、略中央部にマスト受部26が一体に設けられると共に、金具支持部取付面23aに壁面取付金具支持部27が取付けられる。上記マスト受部26には、例えば背面側から見て右下側部に接栓取付部24を形成し、この接栓取付部24に給電用接栓25を設けている。上記各実施例1〜4では部品取付面23の左側中央位置に接栓取付部24を形成していたが、この接栓取付部24をマスト受部26内に形成することにより、マスト受部26を大きく形成して強固な構成とすることができる。
また、裏面カバー22の両側部に沿って補強用凹凸161を形成し、裏面カバー22の強度を補強している。
更に、裏面カバー22の底面には、上記実施例4で示したように複数例えば3つの係合部132a〜132cからなる室内スタンド取付部131が設けられる。
[アンテナの方向調整]
また、上記壁面取付金具支持部27は、実施例3における図16に示したように固定用ボルト36を緩めた状態で方向調整用ガイド溝45内をスライドさせ、ボルト保持部47a〜47cの何れかにセットし、固定用ボルト36を締付けることにより、アンテナ本体20を固定するように構成されている。この場合、固定用ボルト36を中央のボルト保持部47aにセットした場合、実施例3では壁面取付金具支持部27に対して壁面取付金具28を回動できないように構成し、アンテナ本体20の方向が0度(正面)方向に固定的に設定されるようにしているのに対し、実施例5では固定用ボルト36をボルト保持部47aにセットした状態において、壁面取付金具28の壁取付面32a、32bと壁面取付金具支持部27との間に一定の間隔を設け、壁面取付金具支持部27に対して壁面取付金具28を所定角度回転できるように、すなわちアンテナ本体20の方向を正面に対して例えば±10度の範囲で調整できるように構成している。
[固定用ボルトの抜け止め構造]
更に壁面取付金具支持部27には、方向調整用ガイド溝45に挿入した固定用ボルト36に対する抜け止め構造が設けられる。この固定用ボルト36の抜け止め構造は、図28に示すように実施例1の図3〜図6に示したものとは異なる構成となっている。
図28(a)は実施例5に係る固定用ボルトの抜け止め構造を備えた壁面取付金具支持部27の構成を示す斜視図、同図(b)は同図(a)のF−F’線矢視断面図、同図(c)は抜け止め用ゴムを取出して示す斜視図である。
壁面取付金具支持部27の上部金具支持板42aには、方向調整用ガイド溝45の開口部46の両側に抜け止め用ゴム挿入窓162a、162bが形成され、この抜け止め用ゴム挿入窓162a、162bの部分に抜け止め用ゴム装着部163a、163bが設けられる。この抜け止め用ゴム装着部163a、163bは、上面から見て略コの字形状に形成され、一対の抜け止め用ゴム164a、164bを抜け止め用ゴム挿入窓162a、162bから装着できるようになっている。
抜け止め用ゴム164a、164bは、図28(c)に示すように板状の本体部の外側端が内側方向に略U字状に折り曲げられ、相対向する内側端にそれぞれ所定長さのアーム165a、165b、166a、166bが所定の間隔で形成される。一方の抜け止め用ゴム164aに形成されるアーム165a、165bと、他方の抜け止め用ゴム164bに形成されるアーム166a、166bは、異なる高さで且つ内側方向に湾曲して設けられ、交互に交差するようになっている。抜け止め用ゴム164aに形成されるアーム165a、165b及び抜け止め用ゴム164bに形成されるアーム166a、166bは、先端がそれぞれ他方の抜け止め用ゴム、164b、164aの本体部分まで延在される。
上記のように構成された抜け止め用ゴム164a、164bは、上部金具支持板42aに設けられた抜け止め用ゴム挿入窓162a、162bから抜け止め用ゴム装着部163a、163bに圧入され、U字状に形成された部分が抜け止め用ゴム装着部163a、163bのコの字形状の溝部分に装着される。このとき抜け止め用ゴム164a、164bのアーム165a、165b、166a、166bは、方向調整用ガイド溝45側に湾曲し、互いに交差した状態で方向調整用ガイド溝45の開口部46に位置している。また、抜け止め用ゴム164a、164bのアーム165a、165b、166a、166bを除く本体部の間隔は、固定用ボルト36の直径より大きく設定される。
また、壁面取付金具支持部27の下部金具支持板42bにおいても、上部金具支持板42aと同様に抜け止め用ゴム挿入窓162a、162b及び抜け止め用ゴム装着部163a、163bが設けられ、この抜け止め用ゴム装着部163a、163bに一対の抜け止め用ゴム164a、164bが装着される。
上記抜け止め用ゴム装着部163a、163bに装着された抜け止め用ゴム164a、164bのアーム165a、165b、166a、166bは、固定用ボルト36が外側から圧接すると内側方向に変形して固定用ボルト36の通過を可能とし、固定用ボルト36が内側から圧接した場合にはアーム165a、165b、166a、166bの先端が互いに他方の抜け止め用ゴム装着部163b、163aの本体部に当接して外側方向への変形が不能となり、固定用ボルト36の通過を阻止するように作用する。
次に上記抜け止め用ゴム164a、164bの作用について、図29及び図30を参照して説明する。
図29(a)は壁面取付金具支持部27の金具支持板42a、42bに設けられた方向調整用ガイド溝45に壁面取付金具28の固定用ボルト36を挿入する際の状態を示す斜視図、同図(b)は同図(a)のG−G’線矢視断面図、同図(c)は固定用ボルト挿入時の抜け止め用ゴムの変形状態を示す斜視図である。図30(a)は方向調整用ガイド溝45に挿入された固定用ボルト36の抜け止め構造を示す壁面取付金具支持部27及び壁面取付金具28の斜視図、同図(b)は同図(a)のH−H’線矢視断面図、同図(c)は抜け止め用ゴムの構成を示す斜視図である。なお、図29(a)及び図30(a)は壁面取付金具28の右半分を取り除いた状態を示している。
予め壁面に固定した壁面取付金具28に対し、アンテナ本体20に設けた壁面取付金具支持部27を取付ける場合、壁面取付金具支持部27に設けられた方向調整用ガイド溝45の開口部46を壁面取付金具28の固定用ボルト36に押し付けて取付ける。このとき図29(a)〜(c)に示すように、抜け止め用ゴム装着部163a、163bに装着された抜け止め用ゴム164a、164bは、アーム165a、165b、166a、166bの外側に固定用ボルト36が圧接する。アーム165a、165b、166a、166bは、固定用ボルト36が外側から圧接することにより、図29(b)、(c)に示すように内側方向に変形し、略90°折れ曲がって固定用ボルト36の通過が可能となる。この状態で、固定用ボルト36は、アーム165a、165bとアーム166a、166bの間を通り、方向調整用ガイド溝45内に挿入される。
方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36は、壁面取付金具支持部27の自重あるいは外部から加えられた力により、方向調整用ガイド溝45の開口部46からボルト挿入ガイド51a、51b間を通って外部に抜け出ようとした場合、抜け止め用ゴム164a、164bのアーム165a、165b、166a、166bに当接して阻止される。
抜け止め用ゴム164a、164bのアーム165a、165b、166a、166bは、方向調整用ガイド溝45内に挿入された固定用ボルト36により内側から外側方向への力が加えられた場合、図30(b)、(c)に示すようにアーム165a、165b、166a、166bの先端が互いに他方の抜け止め用ゴム装着部163b、163aの本体部に当接して外側方向への変形が不能となり、固定用ボルト36の通過を阻止する。
上記のように壁面に固定した壁面取付金具28に対して壁面取付金具支持部27を取付ける際、壁面取付金具28の固定用ボルト36を壁面取付金具支持部27の方向調整用ガイド溝45に一旦挿入すると、挿入後は抜け止め用ゴム164a、164bがストッパーとなって壁面取付金具支持部27の抜け落ちを阻止する。このため実施例1と同様に壁面取付金具28に対する壁面取付金具支持部27の取付けを容易にし、アンテナ本体20を壁面に容易に取付けることができる。
実施例1に示した固定用ボルト36の抜け止め構造は、図3及び図4に示したように1対の板状の抜け止め用ゴム53a、53bをゴム固定ネジ54a〜54dによってネジ保持部52a〜52dに固定しているのに対し、この実施例5に示す固定用ボルト36の抜け止め構造は、抜け止め用ゴム164a、164bを抜け止め用ゴム装着部163a、163bに圧入するだけで装着でき、抜け止め用ゴム164a、164bの装着作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
20…アンテナ本体、21…前面カバー、22…裏面カバー、23…部品取付面、23a…金具支持部取付面、24…接栓取付部、25…給電用接栓、26…マスト受部、27…壁面取付金具支持部、28…壁面取付金具、29a…上部ボルト保持部、29b…下部ボルト保持部、30…壁面、31…溝、32a、32b…壁取付面、33a、33b…取付け穴、34…ネジ穴、36…固定用ボルト、37…ナット、39…ネジ取付部、40…ネジ穴、41…基体、42a、42b…金具支持板、43a、43b…取付板、44…ネジ穴、45…方向調整用ガイド溝、46…開口部、47a〜47c…ボルト保持部、48…正面時固定ストッパー、49a、49b…スライド時固定ストッパー、51a、51b…ボルト挿入ガイド、52a〜52d…ネジ保持部、53a、53b…抜け止め用ゴム、54a〜54d…ゴム固定ネジ、56a、56b…マスト取付溝、57a〜57c…マストバンド取付部、60A…第1の放射器、60B…第2の放射器、61…結合線路、62a…上部放射素子、62b…下部放射素子、63a、63b…給電線路、64…溝、65a、65b…給電点、66a、66b…給電端子、68、69…ネジ穴、71、72…ネジ、80…反射器、81a、81b…補助反射部、82…凹部、83…接栓挿通窓、85…ネジ、86…給電線、91…取付ボス、101a、101b…導波器、102…絶縁基板、103…導波素子、104…ボス、105…取付ボス、106…ネジ、111a.111b…導波器、112…絶縁基板、113…導波素子、121a、121b…突出片、122a、122b…取付けガイド、123a、123b…ガイド先端部、131…室内スタンド取付部、132a〜132c…係合部、135…室内スタンド、136a〜136c…取付穴、137a〜137c…係合片、138…爪、141…マスト、142…マストバンド、143a、143b…ボルト、151…ネジ、155…ベランダ格子、156…ベランダ格子の角柱部、161…補強用凹凸、162a、162b…抜け止め用ゴム挿入窓、163a、163b…抜け止め用ゴム装着部、164a、164b…抜け止め用ゴム、165a、165b、166a、166b…抜け止め用ゴムのアーム。

Claims (5)

  1. 壁面に取付けられる壁面取付金具と、前記壁面取付金具の上部ボルト保持部と下部ボルト保持部との間に装着され、ナットに螺着されて保持される固定用ボルトと、
    アンテナ本体の背面に設けられて前記壁面取付金具の固定用ボルトに取付けられる壁面取付金具支持部の基体と、前記基体の上部及び下部に相対向して設けられる1対の金具支持板と、前記各金具支持板に設けられて前記固定用ボルトが挿入される方向調整用ガイド溝と、前記方向調整用ガイド溝の前面側の略中央部に前記固定用ボルトの径より広く形成された開口部と、前記開口部の外方両側部に前記固定用ボルトの径より大きい間隔で設けられ、前記固定用ボルトの挿入をガイドする1対のボルト挿入ガイドと、前記ボルト挿入ガイドと前記方向調整用ガイド溝との間に設けられ、相対向する内側端部が近接して位置するように設けられる1対の抜け止め用ゴムとを具備し、
    前記固定用ボルトが前記ボルト挿入ガイド側から前記抜け止め用ゴム間を通る際は前記抜け止め用ゴムの内側先端部が前記固定用ボルトとの接触により変形して該固定用ボルトを通過させ、前記固定用ボルトが前記方向調整用ガイド溝側から前記抜け止め用ゴム間を通過しようとする際は、該抜け止め用ゴムの外側方向への変形を阻止して前記固定用ボルトの通過を阻止するように構成したことを特徴とするアンテナの取付構造。
  2. 前記壁面取付金具は、下部ボルト保持部の先端側に斜め下方に所定角度折り曲げてなる突出片を設けて該下部ボルト保持部を上部ボルト保持部より長く形成し、
    前記壁面取付金具支持部は、基体の下部に前記下部ボルト保持部の突出片に対応する取付けガイドを設け、前記壁面取付金具に取付ける際に前記取付けガイドを前記下部ボルト保持部の突出片上に載置して差し込むことで前記壁面取付金具に取付けられるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のアンテナの取付構造。
  3. 前記壁面取付金具支持部は、
    各方向調整用ガイド溝のアンテナ本体取付側の中央部及び両側部に設けられる第1、第2、第3のボルト保持部と、
    基体の略中央部に設けられ、前記第1のボルト保持部に挿入される固定用ボルトに圧接して該固定用ボルトを保持する第1の固定ストッパーと、前記基体の両側中央部近傍に設けられ、前記第2のボルト保持部及び前記第3のボルト保持部に選択的に挿入される固定用ボルトに圧接して該固定用ボルトを保持する第2、第3の固定ストッパーとを具備し、
    前記固定用ボルトを前記方向調整用ガイド溝に沿って摺動移動させ、前記第1、第2、第3のボルト保持部にセットした状態で前記アンテナ本体を回動させて方向を調整できるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナの取付構造。
  4. 前記アンテナ本体は、
    下側部に設けられる室内スタンド取付部と、背面に設けられるマスト受部とを備えると共に、背面に前記壁面取付金具支持部を着脱可能に設け、室内スタンド、アンテナマスト、壁面への取付けを可能としたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のアンテナの取付構造。
  5. 前記壁面取付金具支持部は、前記アンテナ本体の背面に着脱可能で、且つ時計方向又は反時計方向に90度回転させた状態で取付けられるように構成し、水平偏波、垂直偏波の双方に対応できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のアンテナの取付構造。
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