JP7023142B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ素子を収納するアンテナケースを、取付金具を利用して建造物の壁面等に取り付けて使用するアンテナ装置に関する。
下記特許文献1には、建造物の壁面等に取り付けられ、地上波テレビ放送受信等に用いられる薄型のアンテナ装置を、建造物の壁面等に取り付ける技術が記載されている。具体的には、壁面に取付金具を固定し、アンテナ素子が収納されたアンテナケースを、アンテナケースの背面に突設された金具固定部を介して、取付金具に取り付ける。
取付金具は、壁面に当接させる板状の当接部と当接部から立設され金具固定部を挟持する幅に形成された一対の挟持片を有する。この一対の挟持片の間に、金具固定部が挟持されるように位置決めした状態で、一対の挟持片および金具固定部に、固定用ボルトを挿通させて仮止めし、アンテナケースの向きを調整した後、固定用ボルトを締め付けて固定する。
特開2015-146471号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、一対の挟持片から一旦固定用ボルトを取り外し、アンテナケースの位置決めをした後、固定用ボルトを取り付け直す必要があった。また、固定用ボルトの取り付け時には、アンテナケースの位置を保持しながら固定用ボルトを挿通させるという作業を行う必要があった。
本発明は、取付金具に対するアンテナケースの着脱に要する手間を軽減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、アンテナ装置であって、電波を透過する素材にて形成され、アンテナ素子が収納されたアンテナケースと、前記アンテナケースが取り付けられる壁面に固定される板状の当接部、前記当接部の板面から突出された一対の挟持片、及び前記一対の挟持片のうち少なくとも一方を挿通するように取り付けられる固定用ボルトを有する取付金具と、前記アンテナケースの背面から突設され、予め設定された上下方向の幅が前記一対の挟持片の間に保持される大きさを有した一つ以上の金具固定部と、を備え、前記金具固定部は、前記上下方向に沿った切り込みを有する、前記固定用ボルトを挿入可能な溝状のスリット部と、前記スリット部に挿入された前記固定用ボルトに係合して、前記固定用ボルトを前記スリット部内に保持するスナップフィット構造を有した一つ以上の保持片と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置であって、前記保持片は、前記スリット部の中心より上側に位置するように設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置であって、前記金具固定部は、前記長手方向の一端が前記アンテナケースの端部に位置するように設けられる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、前記金具固定部において、前記スリット部は、前記アンテナケースの背面に沿って切り込みを入れた形状に形成されている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、前記保持片による弾性変形の許容範囲を超える変位を阻止するストッパを更に備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、前記保持片は、前記スリット部に隣接する収納凹部内に形成される。
請求項1に記載のアンテナ装置においては、一対の挟持片に固定用ボルトを取り付けた状態のまま、固定用ボルトがスリット部に挿入されるようにアンテナケースをシフトさせるだけで、アンテナケースは取付金具に仮止めされる。
従って、本発明によれば、取付金具において、固定用ボルトを一旦取り外すことなく、固定用金具にアンテナケースを仮止めすることができ、その状態から、固定用ボルトを締め付けるだけで、取付金具に、アンテナケースを固定することができる。つまり、取付金具にアンテナケースを取り付ける作業の手間を軽減することができる。
請求項2に記載のアンテナ装置においては、保持片が、少なくともスリットの上部にて固定用ボルトを保持するため、固定用ボルトを締める前の仮止め状態の時に、取付金具に対してアンテナケースが自重によって、傾くことを抑制することができる。
請求項3に記載のアンテナ装置においては、スリット部に保持された固定用ボルトの一端が前記アンテナケースの端部に位置するため、固定用ボルトの締付け作業を容易に行うことができる。
請求項4に記載のアンテナ装置においては、アンテナケースの前後方向からの荷重を、スリット部の壁面が受けるため、例えばアンテナケースの背後から風を受けたとき等に、保持片に過度な荷重が加わることを抑制できる。また、本発明によれば、アンテナケースの背面からの金具固定部の突出量を抑制しつつ、保持片に必要な弾性力を得るための物理的なサイズ、例えば、板ばねの長さを十分に確保することができる。
請求項5に記載のアンテナ装置においては、保持片による保持状態を解除するときに、ストッパによって変位量が制限されるため、保持片の破損を抑制できる。
請求項6に記載のアンテナ装置においては、外部の物体による保持片への接触が抑制されるため、保持片による保持状態が不用意に解除されたり、保持片が破損したりすることを抑制できる。
実施形態のアンテナ装置を正面の斜め上側から見た斜視図である。 アンテナ装置を背面の斜め下側から見た斜視図である。 アンテナ装置の底面図である。 アンテナケース下部におけるケース本体側の構造を示す斜視図および拡大図である。 アンテナケース下部におけるカバー側の構造を示す斜視図および拡大図である。 アンテナケース下部に形成される水抜き孔の構造を示す説明図である。 保持片の構造を示す斜視図である。 固定用金具にアンテナケースを取り付けた状態を示す、図2におけるVIII-VIII断面図である。 固定用金具にアンテナケースを取る付ける手順を示す説明図であり、(a)が取付前、(b)が取付後を示す。 固定用金具に仮止めした状態でのアンテナケースの可動範囲を示す説明図であり、(a)が正面から見て右側に位置する固定用金具を用いた場合、(b)が左側に位置する固定用金具を用いた場合を示す。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[1.構成]
本実施形態のアンテナ装置1は、UHF帯のテレビ放送電波を受信するためのものである。アンテナ装置1は、図1,図2及び図3に示すように、アンテナケース2と、取付金具8とを備える。
[2.取付金具]
取付金具8は、アンテナケース2を建造物の壁面や支柱に取り付けるための金具である。取付金具8は、当接部81と、一対の挟持片82,83と、固定用ボルト90とを備える。
当接部81は、矩形形状の金属板である。一対の挟持片82,83は、当接部81の長手方向の両端縁から当接部81の板面とは直交する方向に突設された略三角形状の金属板である。当接部81及び挟持片82,83は、例えば、板状の金属材料をプレス加工することにより一体形成される。挟持片82,83間の長さは、後述する金具固定部7,8の長手方向の長さと略一致する。挟持片82,83には、それぞれ孔部82a,83aが設けられており、一方の挟持片82に形成された孔部82aの外側には、固定用ボルト90の先端部分に形成されたねじ山と螺合可能なナット82bが固定されている。
固定用ボルト90は、先端部分に雄ねじとなるねじ山が形成されている。また、固定用ボルト90の先端部分から頭部に至る胴部は、孔部82a,83aを挿通するように径が細くなっている。固定用ボルト90は、一方の挟持片83の孔部83aを挿通させ、他方に挟持片82に設けられたナット82bに、先端部分を螺合させた状態で取り付けられる。なお、他方の挟持片82に固定用ボルト90の先端部分を固定する場合、必ずしも固定用ボルト90の先端部分を孔部82aに挿通させたり、ナット82bに螺合させたりする必要はなく、例えば、溶接によって固着してもよい。
当接部81は、挟持片82,83が突出した側の面とは反対側の面を、アンテナ装置1の取り付け対象となる建造物の壁面に当接させて、ねじ等で固定するものである。当接部81の板面には、壁面固定用のねじを挿通するための複数のねじ孔81aが設けられている。
また、当接部81の板面には、アンテナ装置1を支柱に固定する際に、支柱に対し取付金具8を位置決めするための溝部81b、及び、壁面に対し取付金具8を固定するためのビスを挿通させる挿通孔81cも設けられている。
[3.アンテナケース]
アンテナケース2は、放射器及び反射器を収納するケースであり、電波を透過可能な合成樹脂製で防水型に構成されている。アンテナケース2の背面には、端子保護部5、及び一対の金具固定部6,7が設けられている。
アンテナケース2内に収納される放射器は、金属板等からなる導電材料の薄板を、例えば金型を使って打ち抜き成形することにより構成されたスケルトンスロットアンテナにて構成される。また、アンテナケース2内に収納させる反射器も、金属板等からなる導電材料の薄板を、例えば金型を使って所定の形状に打ち抜き成形することにより構成される。
アンテナケース2内において、放射器及び反射器は、間隔を空けて対向配置される。このため、アンテナケース2は、厚みのない薄型で矩形の箱形状を有する。なお、こうした放射器及び反射器の構成については、例えば、特開2012-10328号公報に記載されており、本願発明の主要部ではないので、詳細な説明は省略する。
アンテナケース2は、反射器の板面よりも大きい開口部を有する矩形で扁平なケース本体3と、このケース本体3に放射器及び反射器を収納した状態で開口部を閉塞するカバー4とを備える。以下、ケース本体3においてカバー4が取り付けられる側を前面、その反対側を背面という。また、アンテナケース2の前面及び後面に直交する方向を前後方向、アンテナケース2の長手方向に沿った方向を上下方向、短手方向に沿った方向を左右方向という。また、左右は、アンテナケース2を前面から見た方向を基準とする。
アンテナケース2は、図3に示すように、下側の面である底面におけるケース本体3とカバー4との境界、且つアンテナケース2の左右方向の中心を挟んで左右対称な位置に一対の水抜孔21,21を有する。
図4に示すように、ケース本体3は、カバー4に接する周縁部に溝状の凹部31を有する。また、図5に示すように、カバー4は、ケース本体3に接する周縁部に、上記凹部31に嵌合される突条からなる凸部41を有する。つまり、カバー4の凸部41を、ケース本体3の凹部31に嵌合させることによって、ケース本体3に対するカバー4の位置決めと、アンテナケース2の防水性を実現する。
但し、ケース本体3において水抜孔21が形成される部位3aには、図4に示すように、溝幅が他の部位より広く且つ溝の奥行きが他の部位より深い拡張凹部31aが設けられている。更に、拡張凹部31aにおいて、アンテナケース2の内部空間に面した内側壁32及びアンテナケース2の外部空間に面した外側壁33には、切欠部32a,33aが形成されている。
一方、カバー4において水抜孔21が形成される部位4aには、図5に示すように、突条の突出量が他の部位より大きい拡張凸部41aが設けられている。また、凸部41は、拡張凸部41aも含めて、全体的にその先端部分に向けて徐々に厚さが小さくなる形状、いわゆるテーパ状に形成されている。
そして、図6に示すように、ケース本体3にカバー4を取り付けた時に、拡張凸部41aは、拡張凹部31aに挿入され、拡張凹部31aの内壁面との間に隙間ができる大きさに形成されている。また、このとき、切欠部32aは、上記隙間をアンテナケース2の内部空間に連通させる孔を形成し、切欠部33aは、上記隙間をアンテナケース2の外部空間に連通させる孔を形成する。これら拡張凹部31a、拡張凸部41a、及び切欠部32a,33aが、アンテナケース2の内部空間と外部空間とを連通するクランク状に屈曲した水抜孔21を形成する。
なお、水抜孔21の孔径及び形状は、ケース内部の下部に溜まる水を外部に排出することができ、且つ、外部からの虫等の侵入を防止できることを考慮して設定される。
[3-1.端子保護部]
端子保護部5は、アンテナケース2の背面の上方に突設される。端子保護部5の下面には、アンテナケース2内の放射器の給電点に接続されたF型接栓51及びF型コネクタ52が設けられている。つまり、端子保護部5は、F型接栓51及びF型コネクタ52の接続部分を保護するように、これらを囲う形状に形成されている。
[3-2.金具固定部]
金具固定部6,7は、図1,図2及び図3に示すように、アンテナケース2の背面の下端付近において、ケース本体3の上下方向に沿った中央軸に対して左右対称な位置にそれぞれ突設される。
金具固定部6,7は、左右対称な形状である以外は、同様に構成されているため、ここでは、アンテナケース2の右側に設けられた金具固定部6について説明する。
金具固定部6は、上下方向の幅が、取付金具8が有する一対の挟持片82,83の配置間隔と略同じ長さを有する。また、金具固定部6において、アンテナケース2の右端部側にて、アンテナケース2の背面から立設し且つ上下方向に延びる面(以下、外側面)6aには、スリット部61が設けられている。スリット部61には、アンテナケース2の背面に沿って右側方から切り込みを入れた形状を有し、固定用ボルト90の銅部を収納可能な幅を有する溝が形成されている。
金具固定部6は、スリット部61に挿入された固定用ボルトの胴部に係合して、固定用ボルトをスリット部内に保持する保持片62を備える。
保持片62は、図7及び図8に示すように、スリット部61の上端部付近の部位6bにおいて、スリット部61の溝に隣接する収納凹部63内に設けられている。保持片62は、例えば、金具固定部6と同じ材質の樹脂材料によって、金具固定部6と一体成形される。
保持片62は、一対の脚部621,622と、つまみ部623と、係止部624と、規制部625とを備える。一対の脚部621,622は、収納凹部63の底面からスリット部61の溝に沿って立設された板バネである。つまみ部623は、一対の脚部621,622の開放端側を連結する部位であり、その先端部分が外側面6aより突出するように形成される。係止部624は、つまみ部623からスリット部61の溝に向けて突設される。但し、係止部624は、スリット部61が形成する溝の底面から、固定用ボルト90の胴部の径に略等しい幅だけ離れた位置に、溝の底面に平行な保持面624aを有し、保持面624a側からつまみ部623の先端に向けて突出量が連続的に小さくなる形状を有する。規制部625は、つまみ部623から、係止部624の突出方向とは反対方向に向けて突設される。規制部625は、つまみ部623をスリット部61から離れる方向に付勢して、保持片62を弾性変形させたときに、スリット部61が形成する溝の外側に係止部624が到達する位置で、収納凹部63の側壁に当接する大きさ及び形状を有する。つまり、規制部625及び規制部625が当接する収納凹部63の側壁がストッパに相当する。
保持片62は、いわゆるスナップフィット構造を有しており、スリット部61の溝に固定用ボルト90が挿入されたときには、固定用ボルト90が奥に進むほど、係止部624がスリット部61の溝から押し出されるように弾性変形する。固定用ボルト90が係止部624を通過して、固定用ボルト90を介して加わる押圧力から解放されると、保持片62の弾性力によって元の形状に戻ることにより、固定用ボルト90は、係止部624の保持面624aとスリット部61の溝の底面との間に保持される。
[4.作用]
アンテナ装置1を建造物壁面に取り付ける作業について説明する。
まず、図1及び図2に示すように、取付金具8を、一対の挟持片82,83に固定用ボルト90を取り付けた状態で、建造物壁面に固定する。このとき、一対の挟持片82,83のうち、固定用ボルト90のナットに螺合された先端部分が位置する側の挟持片82を上方、固定用ボルト90の頭部が位置する側の挟持片83を下方にして取り付ける。
次に、アンテナケース2を、端子保護部5が上方、金具固定部6が下方に位置する状態にして、図9(a)に示すように、取付金具8に取り付ける側の金具固定部6の外側面6aが、取付金具8と対向するように、より詳しくは、スリット部61が固定用ボルト90と対向するように配置する。この状態から、アンテナケース2を取付金具8に向けて横方向にスライドさせる。これにより、金具固定部6が一対の挟持片82,83の間に挟持され、且つ、スリット部61の溝に、固定用ボルト90の胴部が挿入されて、保持片62によって係合保持される。この状態を仮止め状態という。
仮止め状態において、固定用ボルト90を軸として、アンテナケース2を回動させて所望の方向に向きを調整した後、アンテナケース2が回動不能となるように固定用ボルトを締め付けることで、取付金具8へのアンテナケース2の取り付けを完了する。
取付金具8からアンテナケース2を取り外す必要があるときには、まず、固定用ボルト90を緩めて仮止め状態にする。そして、固定用ボルト90に対する係合が解除される方向に保持片62を変位させ、スリット部61から固定用ボルト90が抜き取られる方向にアンテナケース2を横方向にスライドさせることで、取り外しを完了する。
[5.効果]
以上説明したように、アンテナ装置1では、取付金具8への取り付けに用いる金具固定部6,7は、固定用ボルト90を挿入可能な溝を有するスリット部61と、スリット部61の溝に挿入された固定用ボルト90を保持するスナップフィット構造の保持片62とを備える。
このため、アンテナ装置1によれば、一対の挟持片82,83から固定用ボルト90を一旦取り外すことなく、取付金具8にアンテナケース2を仮止めすることができる。つまり、従来技術と比較して、一対の挟持片82,83に固定用ボルト90を着脱する手間が省略されるため、アンテナ装置1の取付作業に要する手間を軽減することができる。
アンテナ装置1では、一対の金具固定部6,7が、アンテナ装置1の上下方向に沿った中心軸を挟んで左右対称となるように配置され、いずれか一方を、取付金具8に固定するようにされている。図10(a)に示すように、右側の金具固定部6を使用した場合、正面から右方向に約60度の範囲で取付角度を変化させることができる。また、図10(b)に示すように、左側の金具固定部7を使用した場合、正面から左方向に約60度の範囲で取付角度を変化させることができる。つまり、使用する金具固定部6,7を変更することによって、約120度の範囲で取付角度を変化させることができる。
アンテナ装置1では、保持片62が、スリット部61の上部に設けられている。このため、アンテナ装置1によれば、固定用ボルト90を締め付ける前の仮止め状態の時に、アンテナケース2の自重によって、取付金具8に対してアンテナケース2が傾くことを抑制することができる。
アンテナ装置1では、金具固定部6,7の一端が、アンテナケース2の端部に位置するように配置されている。このため、アンテナ装置1によれば、仮止めされた状態で、固定用ボルト90の頭部がアンテナケース2の端部(本実施形態では、下端)に位置するため、固定用ボルト90の締付け作業を容易に行うことができる。
アンテナ装置1では、スリット部61が金具固定部6(金具固定部7も同様)の外側面6aにてアンテナケース2の背面に沿って切り込んだ形状を有する。このため、アンテナ装置1によれば、アンテナケース2の前後方向からの荷重を、スリット部61の壁面で受けるため、例えばアンテナケース2の正面又は背後から風を受けたときに、保持片62に過度な荷重が加わることを抑制できる。更に、アンテナケース2の背面からの金具固定部6の突出量を抑制しつつ、保持片62に必要な弾性力を得るための物理的なサイズ、例えば、板ばねとなる一対の脚部621,622の長さを十分に確保することができる(図8参照)。
アンテナ装置1では、保持片62による固定用ボルト90との係合を解除するときに、規制部625によって変位量が制限されるため、許容範囲を超えた変位による保持片62の破損を抑制できる。
アンテナ装置1では、保持片62が収納凹部63の内部に形成され、つまみ部623の先端部分以外は、収納凹部63の内部に収納されている。このため、アンテナ装置1によれば、外部の物体による保持片62への接触が抑制されるため、保持片62と固定用ボルト90との係合状態が不用意に解除されたり、保持片62が破損したりすることを抑制できる。
[6.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
上記実施形態では、金具固定部6,7をアンテナケース2の下端に配置したが、これに限低されるものではない。金具固定部6,7は、例えば、アンテナケース2の中央や上端に配置されてもよい。
上記実施形態では、金具固定部6,7を2箇所に設けたが、これに限低されるものではなく、1箇所だけ又は3箇所以上設けてもよい。
上記実施形態では、保持片62をスリット部61の上端付近に1箇所だけ設けたが、これに限低されるものではなく、スリット部61の任意の箇所に設けたり、複数個所に設けたりしてもよい。
上記実施形態では、アンテナケース2は合成樹脂を用いて構成されているが、これに限定されるものではなく、防水処理された木材や紙材等を用いて構成されてもよい。
[7.他の発明]
上記実施形態からは、特許請求の範囲に記載したアンテナ装置に関する発明の他、以下の請求項A1~請求項A5に示すアンテナケースに関する発明を抽出することができる。
[請求項A1]電波を透過する素材にて形成されたアンテナケース(2)であって、アンテナ素子が収納されるケース本体(3)と、ケース本体の開口を塞ぐカバー(4)と、を備え、前記ケース本体と前記カバーとの接触部位には、一方に溝状の凹部(31)、他方に前記凹部に係合する突条を有した凸部(41)が形成され、当該アンテナケースの使用時に前記アンテナケースの下端に位置する前記凹部及び前記凸部の少なくとも一部(31a,41a)は、前記凹部と前記凸部との間に水を通過させる隙間が形成されるような形状及び大きさに形成され、前記ケース本体及び前記カバーの少なくとも一方には、前記アンテナケースの内部空間に面する内側面、及び前記アンテナケースの外部空間に面する外側面のそれぞれに、前記隙間を前記アンテナケースの内部空間および外部空間に連通させる切欠部(32a,33a)を設け、前記凹部及び前記凸部により形成される隙間と前記切欠部とによって水抜孔(21)が形成されたアンテナケース。
この場合、位置決めや防水のために設けられている既存の凹部及び凸部の形状を利用して両者の間に形成される隙間を水抜孔として利用するため、水抜孔の形成に必要な構成を小型化することができる。また、水抜孔の経路がクランク状に屈曲しているため、外部からの虫等の侵入を抑制することができる。
[請求項A2]請求項A2に記載のアンテナケースであって、前記水抜孔を形成する部位の前記凹部は、他の部位と比較して、溝幅が広く且つ溝の奥行きが深く形成されたアンテナケース。
この場合、凸部との間の隙間、即ち、水抜孔の孔径を大きくすることができる。
[請求項A3]請求項A2に記載のアンテナケースであって、前記水抜孔を形成する部位の前記凸部は、他の部位と比較して、前記突条の突出量が大きく形成されたアンテナケース。
この場合、突条の突出量が大きい部分が、凹部の溝の奥行きが深い部分に挿入された状態でなければケース本体にカバーを取り付けることができないため、ケース本体に対するカバーの逆付けを防止することができる。
[請求項A4]請求項A1から請求項A3までのいずれか1項に記載のアンテナケースであって、前記凸部は、少なくとも前記水抜孔を形成する部位においてテーパ状の断面形状を有するアンテナケース。
この場合、水抜孔での水の流れ易さを向上させることができる。
[請求項A5]請求項A1から請求項A4までのいずれか1項に記載のアンテナケースであって、前記水抜孔は、前記アンテナケースの下端における両側端に形成されたアンテナケース。
この場合、アンテナケースの取り付け状態が左右のどちらかに傾斜したとしても、どちらかの水抜孔によって、水抜きの役目を果たすことができる。
1…アンテナ装置、2…アンテナケース、3…ケース本体、4…カバー、5…端子保護部、6,7…金具固定部、8…取付金具、21…水抜孔、31…凹部、31a…拡張凹部、32…内側壁、32a,33a…切欠部、33…外側壁、41…凸部、41a…拡張凸部、51…F型接栓、52…F型コネクタ、61…スリット部、62…保持片、63…収納凹部、81…当接部、81a…ねじ孔、81b…溝部、81c…挿通孔、82,83…挟持片、82a,83a…孔部、82b…ナット、90…固定用ボルト、621,622…脚部、623…つまみ部、624…係止部、624a…保持面、625…規制部。

Claims (6)

  1. 電波を透過する素材にて形成され、アンテナ素子が収納されたアンテナケースと、
    前記アンテナケースが取り付けられる壁面に固定される板状の当接部、前記当接部の板面から突出された一対の挟持片、及び前記一対の挟持片のうち少なくとも一方を挿通するように取り付けられる固定用ボルトを有する取付金具と、
    前記アンテナケースの背面から突設され、予め設定された上下方向の幅が前記一対の挟持片の間に保持される大きさを有した一つ以上の金具固定部と、
    を備え、
    前記金具固定部は、
    前記上下方向に沿った切り込みを有する、前記固定用ボルトを挿入可能な溝状のスリット部と、
    前記スリット部に挿入された前記固定用ボルトに係合して、前記固定用ボルトを前記スリット部内に保持するスナップフィット構造を有した一つ以上の保持片と、
    を備える、アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、
    前記保持片は、前記スリット部の中心より上側に位置するように設けられた
    アンテナ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置であって、
    前記金具固定部は、前記上下方向の一端が前記アンテナケースの端部に位置するように設けられた
    アンテナ装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記金具固定部において、前記スリット部は、前記アンテナケースの背面に沿って切り込みを入れた形状に形成されている
    アンテナ装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記保持片による弾性変形の許容範囲を超える変位を阻止するストッパを更に備える
    アンテナ装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記保持片は、前記スリット部に隣接する収納凹部内に形成された
    アンテナ装置。
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