JP2979279B2 - 屋外用電子機器ケース - Google Patents

屋外用電子機器ケース

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JP2979279B2
JP2979279B2 JP5169521A JP16952193A JP2979279B2 JP 2979279 B2 JP2979279 B2 JP 2979279B2 JP 5169521 A JP5169521 A JP 5169521A JP 16952193 A JP16952193 A JP 16952193A JP 2979279 B2 JP2979279 B2 JP 2979279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋外にて使用される電子
機器例えばアンテナ用増幅器或いはアンテナ用混合器の
ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の屋外用電子機器ケースは、内部に
電子回路体収納用の空間を備えると共に前面が開放して
いる本体と、上記本体前面の開口部を閉ざす為に上部を
上記本体の上部に枢着した蓋とから構成され、上記本体
の周縁と蓋の周縁とは、蓋の閉鎖状態において雨水の侵
入防止の為に相互に弾力性のあるパッキンを介して合着
するようにしてある。そして蓋の閉鎖状態は締付ねじに
よって締付維持している。(例えば実開平4−8288
5号公報参照)。このような構成のものでは、蓋の閉鎖
状態では風雨の吹付があっても上記パッキンの存在によ
って蓋の水密的閉鎖状態を保って、内部の電子回路体を
雨水から保護できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の屋外用電子
機器ケースでは、上記防水効果を維持する為、本体と、
蓋とで、パッキンを強く挟み続ける必要がある。そうす
ると、本体と蓋が通常のように合成樹脂で作られている
と、永年の使用に伴う寒暖の繰り返しによってケース枠
に歪が生じ、そのような歪が生ずると上記パッキンに対
する締付力が不十分となって、その結果雨水の浸入防止
効果が減退して電子回路体の保護が不十分となる問題点
があった。また、上記の事情からして、ケース製作材料
に安価で、かつ成形性の高い合成樹脂材の利用が制限さ
れる問題点もあった。さらに、パッキンも経年劣化した
り、ケースの蓋の開閉頻度が高いと、作業時、本体と蓋
の合着部からパッキンが脱落する問題点もあった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、永年に亘り使用
した場合においても本体と蓋との防水状態を維持するこ
とができ、しかもそのような防水状態を維持できるもの
であっても、蓋の閉鎖状態においては本体と蓋の対向部
の位置を入れ違い状にして、ここには何等の余計な力が
加わらないようにして、ケース本体と蓋との間の歪を防
止し、所期の防水性が長期に渡ってに発揮されるように
した屋外用電子機器ケースを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における屋外用電子機器ケースは、内部に
電子回路体収納用の空間を形成するように背板と、背板
の上部、両側部及び下部から夫々前方に張り出すように
設けられている上板、左右の側板及び下板とを備えると
共に前面が開放してある本体と、 上記本体前面の開口
部を閉ざす為の前板と、前板の上部及び両側部から夫々
本体方向に張り出すように設けられた上板及び左右の側
板とを備え、かつ、上部を上記本体の上部に枢着した蓋
とから構成され、上記本体に蓋を被せ付けた閉鎖状態に
おいて上記本体内の空間に雨水の侵入が防止されるよう
にしてある屋外用電子機器ケースにおいて、上記本体の
下部には当部を受止める為の受座が備えられている一
方、上記蓋の下部において上記受座と対応する位置に
は、蓋を閉鎖した状態において、上記本体に対する蓋の
近接距離を定め得るように上記受座に当接する当部が備
わっており、更に上記蓋には、上記当部を上記受座に締
め付ける為の締付ねじが備えられており、さらに上記本
体側の上板及び左右の両側板と、上記蓋側の上板及び左
右の両側板との張出寸法及び相互の位置関係は、上記締
付ねじを用いて上記受座に上記当部を締め付けた状態に
おいては上記本体側の上板及び左右の両側板の夫々外側
を、上記蓋側の上板及び左右の両側板が重合状に囲える
ように張り出し寸法及び位置関係を定め、さらに上記蓋
側上板の先部は、本体の裏側に廻り込ませて、上記本体
側上板の上面に対する雨水の浸入を防止できるように延
設すると共に本体側上板上面と、蓋側上板の下面との間
には浸入した僅かな雨水を両側に流下させるための水路
用空間を形成し、さらに本体側両側板の夫々の外側面
と、蓋側両側板の夫々の内側面との間にも、上記本体側
上板上面から流下させる雨水を下方に導く為の排水路を
形成し、さらに本体側下板の先部と蓋側前板の内側面に
形成される突部とは、両者間に僅かな貯水用の細隙が形
成できるように入れ違い状に配置したものである。
【0006】
【作用】蓋の閉鎖状態では本体の周縁と蓋の周縁とが入
れ違い状に重合してそこからの雨水の侵入を防止する。
締付ねじによって当部を受座に締め付けると、蓋は閉鎖
状態に維持される。この場合、当部が受座に当接してい
る為、締付ねじの締付力は当部を受座に圧接させるのみ
である。即ち締付力は、本体の周縁と蓋の周縁とが入れ
違い状に重合してしているから、その重合部には波及し
ない。よって本体や蓋が歪むことは無く、従って経年
後、上記周縁の合着部による防水性が損なわれることは
無い。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1、2に示される屋外用電子機器ケースにおい
て、1は本体、2は蓋を夫々示し、これらは耐候性が高
い点から例えばABS樹脂製である。3は本体1内に収
納した電子回路体である。上記本体1は背板4、上板
5、下板6、左右の側板7,8を備えており、内部は電
子回路体3の収納空間9となっていると共に前面10が開
放している。
【0008】上記背板4について説明する。4aは主体
部、11, 12, 13, 13は主体部4aの上、下、左右の縁部に
おいてその後面側から前面側への水の移行阻止機能を発
揮させる為の部分で、張出片を例示する。14はマストに
対する当付部材で、周知のU字ボルト15a、蝶ナット15
b、押え部材15cと共に図1、3に示すマスト15dに対
する取付具16を構成している。図2に示される17は蓋2
を開放状態に保持する為の係合凸部、18は後述の垂れ片
41を受止める為の受止片、図3(B)に示される18aは
その受止面で、蓋2の開閉動作時における垂れ片下端の
移動を阻害せぬよう図示の如き円弧状の断面形状に形成
してある。19は水の上昇勢力を弱める為の部材で、図示
の如くリブ状に形成してある。図1、2、5の20, 20は
蓋2の側板との嵌合片である。
【0009】次に21は上板5の上面を示し、上板5の中
央部5aにおいて最も高く左右の端に至る程低くなる水勾
配を持たせてある。
【0010】次に下板6は閉蓋時において蓋の内面を受
止めるに充分な長さ(前後方向長さ)に形成してあり、
図3(C)の22はその先端の受部を示す。23は貯水細隙
形成部で、下板6の前端部上面に凹設したものを例示す
る。図1、3の25は伝送線例えば同軸ケーブル26を挿通
する為の挿通孔、27は防水キャップ28を装着する為の装
着筒、29は雨水を下方へ流下させて防水キャップ28の上
端の側へ至ることを阻止する為の筒体である。図1の81
は本体1の下部の中央部に備えた受座で、図6、8に示
す如く、下板6と一体形成の本体82と該本体82によって
保持されたナット部材83とから成るものを例示する。84
は受面で本体82の前面をもって構成してある。85, 86は
夫々締付ねじ貫通用の透孔及び開放部を示す。87はナッ
ト部材の保持の為の保持溝、88はナット部材の固定の為
の嵌合孔である。ナット部材83は錆難さと耐久性の点か
ら例えば真鍮板をもって構成しニッケルメッキを施して
ある。90は締付ねじ螺合用のねじ孔、91は本体82に対す
る装着部、92は抜止片で、突起を例示する。このような
構成の受座81は、図8(A)の状態からナット部材83の
装着部91を本体82の保持溝87に差込み、抜止片92を嵌合
孔88に(B)の如く嵌合させることによって組立てられ
る。
【0011】次に側板7,8において図1、4に示す31
は各側板の外面を流下する水を下方へ流し落としてしま
って下板6の側へ移行することを阻止すると共に、後述
の排水路への風雨の吹き込みを抑圧する為の部材で、垂
下片を例示する。32は緩衝空間形成用の部分で、凹部を
例示する。33は後述の排水路への風雨の吹き込みを抑圧
する為の邪魔板、34は排水口を示す。35は本体上部に対
する蓋上部の枢着の為の部材で、側板7,8の上部外面
に一体形成した軸体を例示する。
【0012】上記本体1はその周縁に上記蓋2の周縁の
合着部と合着して防水構造を形成する為の合着部を備え
ている。本例では上記周縁のうち上縁の合着部として前
記受止片18及び上面21を例示し、下縁の合着部として受
部22を例示し、左右の縁の合着部として嵌合片20を例示
する。その他防水構造形成の為の周知の合着部の構成の
利用も可能である。
【0013】次に蓋2は図2、3に示すように、前記開
口部10を覆う為の前板37と、上板5の上側を囲う為の上
板38と、側板7,8の外側を囲う為の側板39, 40と、防
水用の垂れ片41とを備えている。前板37は開口部10と重
合する主体部37a以外に下方への張出部42を備える。4
3, 44は風雨の吹き込み抑圧用の邪魔板、45は貯水細隙
形成用の部材で、前記凹部23と対応形成した突片を例示
する。46は閉蓋状態において凹部23と突片45との間に形
成された貯水細隙を示す。図6の94は蓋2の下部におい
て上記受座81と対応する位置に備えられた当部を示す。
95は該当部94における当面で、前板37の後面(本体1と
対向する側の面)からの張り出し高さは、蓋2を図9の
如く閉鎖した状態において上記受面84に当接する高さに
形成してある。96は締付ねじからの締付力を受ける為の
受圧面で、上記当面95と平行な面に形成してある。97は
ばね座を示す。98は締付ねじ貫通用の透孔、99は後述の
鍔部を収容する為の部分で、大径に形成してある。次に
101は締付ねじで、摘み付ねじを例示する。ねじ棒部102
は前記ナット部材83と同様の材料で形成してある。摘み
103は耐候性が高い点から例えばABS樹脂製である。1
04は締面、105はウェーブワッシャー106を収容する為の
凹部である。ウェーブワッシャー106は、該屋外用電子
機器の使用状態において、当部94に温度による厚み変化
があったり、マスト15dに取付けられた例えばアンテナ
が風により振動しその振動が上記締付ねじ101に伝わっ
たりしても、上記締付ねじ101が緩むことを防止する為
のものである。107はねじ棒部102に付設した例えばポリ
エチレン製の周知の抜止部材で、前記透孔98からの抜止
の為にそれよりも大径に形成された鍔部108を備える。
【0014】上板38は上板5の上方を覆い尽くすに充分
な大きさに形成してある。48は上板38の下面に垂設した
水止壁で、閉蓋状態において下端48aが前記上面21に圧
接する高さに形成してある。また下端48aは水止壁48の
全長にわたり上面21に当接するよう上面21と対応する勾
配を持たせてある。図3、4の49は閉蓋状態において上
面21と水止壁48とによって構成される水路を示す。
【0015】次に垂れ片41は図3(A)、(B)に示す
ように閉蓋状態において背板4の上部背面と重合する高
さに形成してある。41aは垂れ片の下端で、前記受止面
18aとの当接部を示す。50は部材19との干渉を避ける為
の凹部である。51は閉蓋状態において背板4と垂れ片41
との間にできた貯水空間を示す。
【0016】次に側板39,40は閉蓋状態において図4の
如く本体1の下板6よりも下方へ張り出す張出部53を有
しており、その内面には後述の排水路への風雨の吹き込
みを抑圧する為の邪魔板54を備える。55は本体1の上部
に対する蓋2の上部の枢着の為の部材で、前記軸体35と
嵌合するよう対応形成した透孔を例示する。図2、5の
56は前記嵌合片20との嵌合部、図2の57は雨水の堰止片
である。図4、5(A)の60は本体1の左右の各外側に
設けられた排水路を示し、例えば閉蓋状態において本体
1の側板7,8と蓋2の側板39, 40との間に形成される
ものを例示する。61は排水路60の途中に形成された緩衝
空間を示す。
【0017】上記蓋2はその周縁に上記本体1の周縁の
合着部と一対となる合着部を備えている。本例では上記
周縁のうち上縁の合着部として前記垂れ片41及び水止壁
48を例示し、下縁の合着部として前板37の後面における
当部37b(邪魔板44及び突片45間の後面)を例示し、左
右の縁の合着部として嵌合部56を例示する。その他防水
構造形成の為の周知の合着部の構成の利用も可能であ
る。
【0018】次に図1、3の電子回路体3は周知の構成
のもので、回路基板64に芯線接続部65aと外部導体接続
部65bから成る接続端子65やその他図示外の多数の回路
素子を付設して、周知の電子回路例えばブースタ回路或
いはミキサ回路が構成されている。
【0019】上記構成のものにあっては、図1の状態か
ら蓋2を閉鎖すると、上縁においては図3の(A)の如
く水止壁48の下端48aが上面21に当接すると共に(B)
の如く垂れ片41の下端41aが受止片18の受止面18aに当
接し、下縁においては図3の(C)の如く当部37bが受
部22に当接し、左右の縁部においては図5の如く嵌合部
56が嵌合片20と嵌合し、空間9に対する防水性を発揮す
る状態となる。またこの状態では図9の如く当部94の当
面95が受座81の受面84に当接する。この場合、図の如く
摘み103 と前板37との間には比較的大きい間隔Gがで
き、作業者には締付ねじが未締であることが容易に目視
される。次に締付ねじ101 を図10の如く締付けること
により上記蓋2の閉鎖状態が固定される。この場合、締
付ねじ101を非常にきつく締めても、その締付力は受座8
1に対して当部94を締め付けることのみに作用する。即
ち、前述のように当面95が受面84に既に当接している
為、上記締付によって締面104 から受圧面96に加わる力
は、当面95を受面84に押圧することのみに作用する。従
って本体1や蓋2にはそれらを歪ませるような力は何ら
加わらず、その結果、前記両周縁の入れ違い状の重合に
よる防水性が確実に発揮される。
【0020】上記構成のものを屋外に設置した使用状態
において降雨があると、上方から降りかかった雨水は、
一部は図3の矢印71のように上板38の上面から前板37の
前面や側板39, 40の外面を伝って下方へ流れ落ち、他は
矢印72のように上板38の上面から垂れ片41、背板4の後
面を伝って下方へ流れ落ちる。
【0021】雨水が風と共に矢印73のように吹き付ける
場合、垂れ片41の下端41aは受止片18の受止面18aに対
して当接状態である為、そこからの雨水の侵入は遮断さ
れる。この場合、背板4の後面を矢印74で示すように雨
水が吹き上げられてきても、突出部材である受止片18は
上記吹き上げられてきた雨水を矢印74aのように反ら
し、その雨水が上記当接箇所に直接的に到達することを
阻止する。従って上記雨水の侵入遮断効果が高められ
る。またケースの下部部分においては、前板37の後面の
当部37bは受部22に当接している為、そこからの雨水の
侵入も遮断される。この場合、矢印75のように吹き付け
る風雨はその勢いが邪魔板43, 44により前もって弱めら
れてから上記当接箇所へ至る為、上記雨水の侵入遮断効
果が高い。
【0022】風雨の吹付がより強くて上記受止面18aと
そこに当接する下端41aとの間を通して雨水が押し込ま
れた場合、その雨水は先ず貯水空間51に溜まる。溜まっ
た雨水の存在はそれ以降の新たな雨水の侵入に対する抵
抗となり、その侵入を阻む。従って強風雨の吹付に対し
ても空間51を越えての雨水の侵入は阻止される。一方、
当部37bと受部22との当接箇所においてもそこを通して
雨水が押し込まれると、その雨水は貯水細隙46に溜ま
る。溜まった雨水は上記貯水空間51の場合と同様に新た
な雨水の侵入を阻む。
【0023】雨水の吹付が強烈で空間51を越えて矢印76
の如く雨水が上板5の上面21に流入した場合、その雨水
は水路49を図4の矢印77のように流れて排水路60に至
る。この場合、上面21上に至った雨水は既に前記吹付の
勢いが無くなっているから上面21と下端48aとの圧接部
分を通して本体1の前面10の側に至ることは無い。排水
路60に至った雨水は、そこを矢印78のように流下して矢
印79の如く下方へ排出される。従って収納空間9への雨
水の侵入は無い。
【0024】排水路60の下端の出口付近においてはそこ
に風雨の吹付があっても、邪魔板54、垂下片31、邪魔板
33等が排水路60への風雨の吹き込みを抑制する。又排水
路60の出口から風の一部が吹き込んでも、緩衝空間61が
排水路上方へのその風の伝搬を抑制する。本体1と蓋2
との枢着部付近に吹き付けられた雨水が図2に符号80で
示すように移行する場合、堰止片57はその雨水が本体前
面の開口部の側へ進むことを阻止し、排水路60へ導く。
【0025】次に、回路体3の点検や修理を行なう場合
は、締付ねじ101を緩め、軸体35を中心に蓋2を図1及
び図3(A)に想像線で示されるように開いて作業を行
なう。この場合前述のように上板5の上面21においては
そこに雨水が流れ込んでもそれは速やかに排出されてし
まっているから、蓋2を開いても内部の回路体3に雨水
が降りかかるようなことはない。尚上記蓋2を開いた状
態では、垂れ片41の下端部は係合凸部17と係合して蓋2
は開放状態に保持される。
【0026】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、蓋2
を閉鎖した状態においては、風雨の吹き付けがあって
も、締付ねじ101によって蓋2の閉鎖状態を保つことが
できて、内部の電子回路体3を雨水から保護し続けるこ
とができる効果がある。
【0027】その上上記のように、上記本体側の上板5
及び左右の両側板7、8と、上記蓋側の上板38及び左右
の両側板39、40との張出寸法及び相互の位置関係は、上
記締付ねじを用いて上記受座81に上記当部94を締め付け
た状態においては上記本体側の上板5及び左右の両側板
7、8の夫々外側を、上記蓋側の上板38及び左右の両側
板39、40が重合状に囲えるようにしてあるから、両者間
において、従来品の如くパッキンがなくても、雨水の浸
入を防止できる効果があり、パッキンの利用を前提とす
る従来の問題点の解決に役立つ効果がある。
【0028】さらに、上板5の上面及び両側板7、8の
外側面には、夫々対応する上板38及び両側板39、40との
間に水路49、60を形成し、仮に僅かな浸入水があっても
排除できるようにしたからケース内に水が入ることを防
止できる効果がある。
【0029】さらに本体1に対して蓋2を締め付けて
も、上板5、両側板7、8に対する、上板38、両側板3
9、40の相対位置は、従来のように突き合わせて圧接さ
せるものではなく、締付方向に向けて入れ違い状に進退
可能になっているので、本体1の側と、蓋2の側とが寒
暖によって膨張、収縮しても、上記上板5等と、上板38
等は、合着方向に伸縮するだけで突き当たってケースを
歪ませる等の恐れがなく、ケースの製作に安価な合成樹
脂材料が使える効果がある。また従来のようにパッキン
を必要としない為、それに伴う従来欠点を解決するに役
立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】開蓋状態の斜視図。
【図2】一部破断分解斜視図。
【図3】(A)は閉蓋状態の縦断面図、(B)は(A)
におけるB部分の拡大図、(C)はC部分の拡大図。。
【図4】図3におけるIV−IV線切断部端面図。
【図5】(A)は図4におけるVA−VA線切断部端面図、
(B)はVB-VB線断面図。
【図6】受座と当部と締付ねじとの関係を示す分解斜視
図。
【図7】当部における前面側の構造を示す斜視図。
【図8】(A)は受座の分解斜視図、(B)は受座の水
平断面図。
【図9】蓋を閉鎖した状態における受座と当部と締付ね
じとの関係を示す縦断面図。
【図10】締付ねじを締めた状態における受座と当部と
締付ねじとの関係を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋 3 電子回路体 81 受座 94 当部 101 締付ねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電子回路体収納用の空間を形成す
    るように背板と、背板の上部、両側部及び下部から夫々
    前方に張り出すように設けられている上板、左右の側板
    及び下板とを備えると共に前面が開放してある本体と、 上記本体前面の開口部を閉ざす為の前板と、前板の上部
    及び両側部から夫々本体方向に張り出すように設けられ
    た上板及び左右の側板とを備え、かつ、上部を上記本体
    の上部に枢着した蓋とから構成され、 上記本体に蓋を被せ付けた閉鎖状態において上記本体内
    の空間に雨水の侵入が防止されるようにしてある屋外用
    電子機器ケースにおいて、 上記本体の下部には当部を受止める為の受座が備えられ
    ている一方、上記蓋の下部において上記受座と対応する
    位置には、蓋を閉鎖した状態において、上記本体に対す
    る蓋の近接距離を定め得るように上記受座に当接する当
    部が備わっており、更に上記蓋には、上記当部を上記受
    座に締め付ける為の締付ねじが備えられており、 さらに上記本体側の上板及び左右の両側板と、上記蓋側
    の上板及び左右の両側板との張出寸法及び相互の位置関
    係は、上記締付ねじを用いて上記受座に上記当部を締め
    付けた状態においては上記本体側の上板及び左右の両側
    板の夫々外側を、上記蓋側の上板及び左右の両側板が重
    合状に囲えるように張り出し寸法及び位置関係を定め、 さらに上記蓋側上板の先部は、本体の裏側に廻り込ませ
    て、上記本体側上板の上面に対する雨水の浸入を防止で
    きるように延設すると共に本体側上板上面と、蓋側上板
    の下面との間には浸入した僅かな雨水を両側に流下させ
    るための水路用空間を形成し、 さらに本体側両側板の夫々の外側面と、蓋側両側板の夫
    々の内側面との間にも、上記本体側上板上面から流下さ
    せる雨水を下方に導く為の排水路を形成し、 さらに本体側下板の先部と蓋側前板の内側面に形成され
    る突部とは、両者間に僅かな貯水用の細隙が形成できる
    ように入れ違い状に配置したことを特徴とする屋外用電
    子機器ケース。
JP5169521A 1993-06-16 1993-06-16 屋外用電子機器ケース Expired - Lifetime JP2979279B2 (ja)

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