JP2014043376A - 酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料 - Google Patents

酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出が抑制された酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料を提供する。
【解決手段】本発明の酸化亜鉛複合粉体は、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有している。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料に関し、特に詳しくは、水系化粧料に好適に用いられ、使用感及び安定性に優れた酸化亜鉛複合粉体、及び、この酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散した酸化亜鉛複合粉体含有分散液、並びに、この酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液のうちいずれか一方または双方を含有した化粧料に関するものである。
近年、地表に到達する紫外線量の増加が問題とされており、化粧料の分野においても、従来よりも紫外線遮蔽効果の高い化粧料が求められており、さらに、化粧料を皮膚に塗布した際の感触の良さも求められている。これにより、紫外線遮蔽性及び皮膚に塗布した際の使用感の良さを兼ね備えた化粧料が求められている。
一般に、化粧料においては、紫外線遮蔽効果を持たせるために無機系の紫外線遮蔽剤である酸化亜鉛粉体がよく使用されている。
一方、皮膚に塗布した際の使用感のよい化粧料としては、つけ心地がさっぱりしているジェルタイプ等の水系化粧料が使用されている。
ところで、水系化粧料の紫外線遮蔽効果を高める目的で、酸化亜鉛粉体を水系化粧料に含有させると、酸化亜鉛粉体から水系化粧料中に亜鉛イオンが溶出し、この溶出した亜鉛イオンが化粧料中の他の成分と反応したり、あるいは化粧料の水素イオン指数(pH)を変動させる等により、化粧料が変質してしまったり、あるいは皮膚に塗布した際の使用感が低下してしまう等の不具合が生じる場合があった。
そこで、これらの問題点を解決するために、酸化亜鉛粒子を水に分散させた後、活性珪酸水溶液及びキレート化剤の存在下にて、酸化亜鉛粒子の表面にシリカ被覆を行ったシリカ被覆酸化亜鉛粒子を製造する方法が提案されている(特許文献1)。
このシリカ被覆酸化亜鉛粒子では、酸化亜鉛粒子の表面に施されたシリカ被覆がバリアとなって酸化亜鉛粒子からの亜鉛イオンの溶出が抑制されるとされている。さらに、酸化亜鉛粒子から亜鉛イオンが溶出したとしても、この溶出した亜鉛とキレート化剤とが結合して錯体が形成され、この錯体中に亜鉛イオンがトラップされることにより、亜鉛イオンの溶出を抑制することができるとされている。
特開2007−23127号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシリカ被覆酸化亜鉛粒子では、亜鉛イオンがキレート化剤と結合して錯体を形成した場合であっても、この錯体が水に溶解する場合が多く、容易に亜鉛イオンを放出する虞があった。
また、例えば、エチレンジアミン四酢酸(Ethylenediamine tetraacetic acid:EDTA)のように錯体を形成した後には水に不溶となる物質もあるが、このような物質の場合、自然環境の下では分解されることがないために、自然環境保護の観点からは好ましくない。そこで、このような物質が水に含まれていた場合には、所定の水質浄化処理が施された上で放流する方法が採られている。
さらに、キレート化剤自体の化粧料に使用できる量が制限されていることから、キレート化剤に変わって亜鉛イオンを捕獲し、この亜鉛イオンの溶出を抑制する材料が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出が抑制された酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合することにより該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有させることにより、このジペプチドが酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出を抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の酸化亜鉛複合粉体は、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有してなることを特徴とする。
本発明の酸化亜鉛複合粉体では、前記ジペプチドは、カルノシン及びその誘導体の群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
前記カルノシン及びその誘導体は、L−カルノシン及びその誘導体であることが好ましい。
前記酸化亜鉛粉体は、表面が二酸化ケイ素にて被覆されていることが好ましい。
本発明の酸化亜鉛複合粉体含有分散液は、本発明の酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散してなることを特徴とする。
本発明の化粧料は、本発明の酸化亜鉛複合粉体及び本発明の酸化亜鉛複合粉体含有分散液のうちいずれか一方または双方を含有してなることを特徴とする。
本発明の酸化亜鉛複合粉体によれば、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有したので、このジペプチドが酸化亜鉛粉体から溶出する亜鉛イオンを捕獲することにより、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる。したがって、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる酸化亜鉛複合粉体を提供することができる。
本発明の酸化亜鉛複合粉体含有分散液によれば、本発明の酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散したので、亜鉛イオンの溶出の虞のない酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散することにより、この酸化亜鉛複合粉体含有分散液中に亜鉛イオンが溶出するのを抑制することができる。したがって、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる酸化亜鉛複合粉体含有分散液を提供することができる。
本発明の化粧料によれば、本発明の酸化亜鉛複合粉体及び本発明の酸化亜鉛複合粉体含有分散液のうちいずれか一方または双方を含有したので、化粧料から亜鉛イオンが溶出するのを抑制することができる。したがって、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる化粧料を提供することができる。
本発明の酸化亜鉛複合粉体及び酸化亜鉛複合粉体含有分散液並びに化粧料を実施するための形態について説明する。
なお、以下の実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[酸化亜鉛複合粉体]
本発明の一実施形態の酸化亜鉛複合粉体は、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有してなる複合粉体である。
以下、酸化亜鉛粉体及びジペプチドそれぞれについて詳細に説明する。
[酸化亜鉛粉体]
この酸化亜鉛粉体としては、化粧料として使用できるものであればよく、特に限定されない。
この酸化亜鉛粉体は、バンドギャップが3.14〜3.37eVであるから、紫外領域にバンド間遷移による吸収を有する。したがって、紫外線を遮蔽する際に酸化亜鉛粉体自体の吸収も活用することができるので、紫外線遮蔽効果が高まる。
この酸化亜鉛粉体の平均一次粒子径は、所望の透明性を得ることができればよく、特に限定されないが、例えば、可視光線に対して透明性を有するためには、0.003μm以上かつ0.1μm以下が好ましく、0.01μm以上かつ0.08μm以下がより好ましい。
ここで「平均一次粒子径」とは、この酸化亜鉛粉体を所定数、例えば、500個、あるいは100個を選び出し、これら酸化亜鉛粉体各々の最長の直線部分(最大長径)を測定し、これらの測定値を加重平均して求められた数値である。
特に、この酸化亜鉛粉体を用いて紫外領域の光を遮蔽したい場合、特に化粧料用途で用いられる場合には、この酸化亜鉛粉体の平均一次粒子径は1nm以上かつ1μm以下であることが好ましく、10nm以上かつ0.6μm以下であることがより好ましい。
この酸化亜鉛粉体は、二酸化ケイ素(シリカ)、オルガノシロキサンの群から選択される1種または2種以上の表面処理剤により表面処理したものを用いてもよい。
これら二酸化ケイ素、オルガノシロキサンの群から選択される1種または2種以上により酸化亜鉛粉体の表面を処理した場合、この酸化亜鉛粉体の表面が表面処理剤により覆われるために、亜鉛イオンが粉体の外部へ流出し難くなり、酸化亜鉛粉体の表面活性をより制御することとなるので、好ましい。
上記のオルガノシロキサンとしては、ジアルキルアルコキシシラン化合物が挙げられ、特に、オルガノポリシロキサン、あるいは、オルガノポリシロキサンをアルキル基、イソシアネート基、エポキシ基、アクリル基、アルキルケイ素化合物の群から選択された1種または2種以上により変性した変性オルガノポリシロキサンが好適に用いられる。
これらのオルガノポリシロキサンの中でも、特に、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、このジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)を変性した変性ジメチルポリシロキサン(変性シリコーンオイル)が好適に用いられる。
この酸化亜鉛粉体の表面を、これらの表面処理剤を用いて表面処理する際の被覆膜の形状としては、酸化亜鉛粉体の表面から亜鉛イオンが流出し難くなりさえすればよく、換言すれば、所望の亜鉛イオン溶出低減効果が得られるものであればよい。例えば、酸化亜鉛粉体の表面の一部のみを被覆した一部被覆膜であってもよく、酸化亜鉛粉体の表面の多くの部分を被覆した部分被覆膜であってもよく、酸化亜鉛粉体の表面全体を被覆した完全被覆膜であってもよい。
なお、この酸化亜鉛粉体の表面を強固に被覆することができる点を考慮すれば、二酸化ケイ素(シリカ)膜で被覆することが好ましい。
[ジペプチド]
このジペプチドとしては、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化する物質となるジペプチドであればよく、特に限定されない。
このジペプチドは、水に不溶化する物質となって自然環境中に放出された場合においても、自然に分解されてしまうので、環境への負担が軽減される。
このジペプチドと共存する水の水素イオン指数(pH)は、ジペプチドを溶解しない範囲である必要があり、好ましくは6から10である。
このようなジペプチドとしては、カルノシン及びその誘導体の群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
このカルノシン及びその誘導体としては、L−カルノシン及びその誘導体であることが好ましい。
L−カルノシンは、下記の化学式(1)にて表され、IUPAC命名法では、N−β−アラニル−L−ヒスチジン(N-β-alanyl-L-histidine)と表記される化合物である。
L−カルノシン誘導体としては、N−アセチル−L−カルノシン、L−アンセリン、N−アセチル−L−アンセリン、L−バレニン、L−ホモカルノシン、N−アセチル−L−ホモカルノシン、カルシニン等が挙げられ、これらの誘導体のうち1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。さらに、これらの誘導体と上述したL−カルノシンとを混合して用いてもよい。
これらカルノシン及びその誘導体は、亜鉛イオンと結合して、水に溶けないカルノシン亜鉛錯体を形成することができる。
これらカルノシン及びその誘導体の中でも、L−カルノシンを使用した場合には、L−カルノシン亜鉛錯体が抗炎症作用を有するので、より好ましい。
このジペプチドの酸化亜鉛粉体に対する添加量としては、亜鉛イオンを捕獲するために必要な量を適宜添加すればよく、特に制限されないが、一例を挙げると、酸化亜鉛粉体の全体質量に対して10質量%以上かつ100質量%以下添加すればよく、より好ましくは10質量%以上かつ60質量%以下添加すればよい。
ジペプチドを酸化亜鉛粉体に対して上記の範囲で添加することにより、このジペプチドが亜鉛イオンを捕獲し、かつ酸化亜鉛粉体自体の紫外線遮蔽性を発揮させることができる。
[酸化亜鉛複合粉体の製造方法]
本実施形態の酸化亜鉛複合粉体の製造方法としては、酸化亜鉛粉体にジペプチドを付着させることができる方法であればよく、特に限定されない。
これらの方法としては、例えば、酸化亜鉛粉体をジペプチドを含む溶液中に浸漬させる方法、酸化亜鉛粉体にジペプチドを含む溶液を噴霧させる方法等が挙げられる。
酸化亜鉛粉体にジペプチドを付着させた後に、30℃以下にて乾燥等を行う。
ここで、ジペプチドを酸化亜鉛粉体に付着させた後に、30℃を超える温度にて加熱すると、酸化亜鉛粉体の表面がジペプチドの影響を受けて変色する虞があるので好ましくない。
ここで、二酸化ケイ素(シリカ)、オルガノシロキサンの群から選択される1種または2種以上の表面処理剤により表面処理された表面処理酸化亜鉛粉体を用いる場合には、この表面処理酸化亜鉛粉体をジペプチドを含む溶液中に浸漬させる方法、表面処理酸化亜鉛粉体にジペプチドを含む溶液を噴霧させる方法等を適宜用いることができる。
また、酸化亜鉛粉体の表面を、二酸化ケイ素(シリカ)、オルガノシロキサンの群から選択される1種または2種以上の表面処理剤により表面処理する工程と、この酸化亜鉛粉体にジペプチドを付着させる工程とを、同時に行ってもよい。
さらには、この酸化亜鉛粉体にジペプチドを付着させる工程の後に、ジペプチドを付着させた酸化亜鉛粉体の表面を、二酸化ケイ素(シリカ)、オルガノシロキサンの群から選択される1種または2種以上の表面処理剤により表面処理する工程を行ってもよい。
[酸化亜鉛複合粉体含有分散液]
本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有分散液は、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散してなる分散液である。
この酸化亜鉛複合粉体含有分散液中の酸化亜鉛複合粉体の含有率としては、この酸化亜鉛複合粉体が分散媒中に良好に分散した状態を保持することができればよく、1質量%以上かつ80質量%以下が好ましく、20質量%以上かつ70質量%以下がより好ましく、30質量%以上かつ60質量%以下がさらに好ましい。
ここで、酸化亜鉛複合粉体の含有率が1質量%未満では、分散液中における酸化亜鉛複合粉体の量が少なすぎてしまい、この分散液が、例えば、紫外線遮蔽機能を十分に発現することができなくなり、その結果、化粧料を作製する際の材料設計が極めて難しくなるので好ましくない。一方、含有率が80質量%を超えると、分散液中における酸化亜鉛複合粉体の量が相対的に高くなり、その結果、分散液中における酸化亜鉛複合粉体の分散性が低下し、組成の均一性が損なわれるので、好ましくない。
分散媒としては、上記の酸化亜鉛複合粉体を分散させることができる溶媒であれば特に限定されず、水の他、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、オクタノール等のアルコール類;
酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等のエステル類;
ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類;
が好適に用いられる。
また、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;
シクロヘキサン等の環状炭化水素;
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン類;
も好適に用いられる。
また、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン類;
アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン類;
も好適に用いられる。
これらの溶媒のうち1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
この分散液は、その特性を損なわない範囲において分散剤や水溶性バインダーを含んでもよい。
分散剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、オルガノアルコキシシランやオルガノクロロシラン等のシランカップリング剤が好適に用いられる。これらの分散剤の種類や量は複合粒子の粒子径や目的とする分散媒の種類により適宜選択すればよく、上記分散剤のうち1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
水溶性バインダーとしては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシセルロース、ポリアクリル酸等を用いることができる。
この分散液は、上記の酸化亜鉛複合粉体を分散媒と混合し、必要に応じて分散剤や水溶性バインダーを混合し、次いで、この混合物にサンドミル、ジルコニアビーズを用いたビーズミル、ボールミル、ホモジナイザー、超音波分散機、混練機、自転・公転ミキサー等の分散機や混合機を用いて分散処理を施し、この酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散させることにより、得ることができる。
また、分散処理に要する時間は、酸化亜鉛複合粉体が分散媒中に分散するのに十分な時間であればよく、特に制限はされない。
[酸化亜鉛複合粉体含有分散液の具体例]
次に、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有分散液の具体例として、(1)酸化亜鉛複合粉体をシリコーン中に分散させた酸化亜鉛複合粉体含有シリコーン分散液、(2)酸化亜鉛複合粉体を水中に分散させた酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液、の2種類の分散液について説明する。
(1)酸化亜鉛複合粉体含有シリコーン分散液
本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有シリコーン分散液は、上記の酸化亜鉛複合粉体をハイドロゲンジメチコンやジメチコンで表面処理を行った後、シリコーン中に分散してなる酸化亜鉛複合粉体含有シリコーン分散液であり、酸化亜鉛複合粉体の含有率を1質量%以上かつ80質量%以下、より好ましくは20質量%以上かつ70質量%以下、さらに好ましくは30質量%以上かつ60質量%以下含有するシリコーン系分散液である。
シリコーンとしては、下記の化学式(2)で示される構造骨格を有する環状シリコーン、あるいは直鎖状シリコーンであればよく、特に限定されない。
このようなシリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルペンタシロキサン、メチルトリメチコン等が挙げられる。
式(2)中、Xは1〜2000の範囲が好ましい。Xを上記範囲とすることにより、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体との混合が容易となるので、好ましい。
分散剤としては、上記の酸化亜鉛複合粉体をシリコーン中に分散させることができればよく、特に限定されないが、例えば、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、ジメチルシリコーン等が挙げられる。分散剤は、酸化亜鉛複合粉体全質量に対して1質量%以上かつ50質量%以下の範囲であることが好ましい。
また、上記シリコーンと分散剤をサンドミルやホモジナイザー等で分散させて得られた分散液に、さらに天然オイル、保湿剤、増粘剤、香料、防腐剤等を混合させてもよい。
上記範囲で調整することにより、この酸化亜鉛複合粉体含有シリコーン分散液を単独で用いても、また、化粧料に直接混合しても、肌に塗り広げて塗布した場合に透明性を十分に確保することができる。
(2)酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液
本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液は、上記の酸化亜鉛複合粉体を水系分散媒中に分散してなる酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液である。
この酸化亜鉛複合粉体の含有率は、好ましくは1質量%以上かつ80質量%以下、より好ましくは20質量%以上かつ70質量%以下、さらに好ましくは30質量%以上かつ60質量%以下である。
この水系分散液では、さらに、水溶性高分子を0.001質量%以上かつ10質量%以下、より好ましくは0.005質量%以上かつ5質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上かつ3質量%以下含有してなることとしてもよい。この場合、酸化亜鉛複合粉体及び水溶性高分子各々の成分の含有率の合計が100質量%を超えないように、各成分の含有率を調整する必要がある。
また、この水系分散液が水溶性高分子を含む場合、この水溶性高分子としては、化粧品用途として使用できるものであればよく、特に限定されないが、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カゼイン、カラギーナン、ガラクタン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルデンプン、寒天、キサンタンガム、クインスシード、グアーガム、コラーゲン、ゼラチン、セルロース、デキストラン、デキストリン、トラガカントガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒアルロン酸ナトリウムペクチン、プルラン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらの水溶性高分子は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
水溶性高分子は、分散剤及び粘度調整剤としての役割を有し、添加することによって酸化亜鉛複合粉体の水系分散液における分散性及び経時安定性も向上する。
この酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液は、水系溶媒(水系分散媒)単独、または水系溶媒(水系分散媒)及び水溶性高分子を含む混合物(分散媒)に、上記の酸化亜鉛複合粉体を混合し、次いで、水を混合して分散させることにより、得ることができる。水の量は適宜調整すればよいが、15質量%以上かつ94質量%以下の範囲が好ましい。
水の量を上記範囲にて調整することにより、単独で用いても、あるいは化粧料に混合しても、肌に塗り広げて塗布した場合に透明性を十分に確保することができる酸化亜鉛複合粉体含有水系分散液が得られる。
[化粧料]
本実施形態の化粧料は、上述した酸化亜鉛複合粉体、酸化亜鉛複合粉体含有分散液、のいずれか一方または双方を含有している化粧料であり、これら酸化亜鉛複合粉体や酸化亜鉛複合粉体含有分散液は、酸化亜鉛複合粉体換算で1質量%以上かつ60質量%以下含有していることが好ましい。
この化粧料では、この酸化亜鉛複合粉体を上記の範囲内で含有することにより、白化の虞もなく、透明感を十分に確保することができ、しかも、ざらつき感等が無く、使用感に優れたものとなる。
この化粧料は、上述した酸化亜鉛複合粉体、酸化亜鉛複合粉体含有分散液、のいずれか一方または双方を、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドー等に従来通りに配合することにより得ることができる。
さらに、従来では処方が困難であった化粧水や日焼け止めジェル等の水系化粧料に、上述した酸化亜鉛複合粉体、酸化亜鉛複合粉体含有分散液、のいずれか一方または双方を配合することにより、亜鉛の溶出が抑制されるとともに、紫外線遮蔽能、透明感及び使用感に優れた水系化粧料を得ることができる。
この化粧料を化粧品の成分として用いることにより、紫外線遮蔽能、透明感及び使用感に優れたスキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ボディケア化粧品等の各種化粧品を提供することが可能である。特に、紫外線遮蔽能が必要とされるスキンケア化粧品のホワイトニング、メイクアップ化粧品のベースメイク、ボディケア化粧品のサンスクリーン等に好適である。
以上説明したように、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体によれば、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有しているので、紫外線遮蔽性を有し、かつ水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる。
また、水に不溶化する物質となって自然環境に放出された場合であっても、自然に分解されて消失してしまうので、環境への負担を軽減することができる。
また、酸化亜鉛粉体の表面を二酸化ケイ素(シリカ)膜で被覆した場合には、水中への亜鉛イオンの溶出をさらに抑制することができるので好ましい。
以上により、水中への亜鉛イオンの溶出の虞のない酸化亜鉛複合粉体を提供することができる。
本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有分散液によれば、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散したので、亜鉛イオンの溶出の虞のない酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散することにより、この酸化亜鉛複合粉体含有分散液中に亜鉛イオンが溶出するのを抑制することができる。したがって、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる酸化亜鉛複合粉体含有分散液を提供することができる。
本実施形態の化粧料によれば、本実施形態の酸化亜鉛複合粉体及び本実施形態の酸化亜鉛複合粉体含有分散液のうちいずれか一方または双方を含有したので、化粧料から亜鉛イオンが溶出するのを抑制することができる。したがって、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができる化粧料を提供することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
「粉体の作製」
酸化亜鉛粉体(平均一次粒子径:20nm、住友大阪セメント製)120質量部と、2−プロパノール1015質量部と、イオン交換水10質量部とを混合した。
次いで、この混合液にL−カルノシン20gを添加して混合した。
次いで、28%アンモニア水溶液を4g添加して混合し、室温(25℃)にて24時間撹拌することにより、酸化亜鉛粉体の表面にL−カルノシンを含有させた。
次いで、固液分離を行い、得られた固形分を乾燥機を用いて30℃にて48時間乾燥させ、溶媒を除去した。
得られた乾燥物をジェットミルにて粉砕し、実施例1のL−カルノシン含有酸化亜鉛粉体を得た。
「粉体の評価」
カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL(登録商標)934)0.2質量部と、イオン交換水88質量部とを混合し、次いで水酸化ナトリウムで中和し、増粘液を作製した。
この増粘液に実施例1のL−カルノシン含有酸化亜鉛粉体10質量部を添加して均一に混合した。混合液の25℃における初期粘度は9800mPa・sであった。
この混合液を乾燥機内にて、30℃にて3ヶ月保管した後、取り出して室温(25℃)における粘度を測定したところ、9300mPa・sであり、初期粘度とほぼ同等であった。これにより、L−カルノシンにより酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出が抑制されており、酸化亜鉛含有カルボキシビニルポリマー水溶液の粘度低下を防止することができることが確認された。
[実施例2]
「粉体の作製」
酸化亜鉛粉体(平均一次粒子径:20nm、住友大阪セメント製)120質量部と、2−プロパノール1015質量部と、イオン交換水10質量部とを混合した。
次いで、この混合液に、テトラメトキシシラン(TMOS)31g、L−カルノシン20gを添加して混合した。
次いで、28%アンモニア水溶液を4g添加して混合し、室温(25℃)にて24時間撹拌することにより、酸化亜鉛粉体の表面を二酸化ケイ素にて被覆させ、かつ、酸化亜鉛粉体の表面にL−カルノシンを含有させた。
次いで、固液分離を行い、得られた固形分を乾燥機を用いて30℃にて48時間乾燥させ、溶媒を除去した。
得られた乾燥物をジェットミルにて粉砕し、実施例2のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を得た。
「粉体の評価」
上記のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を用いて、実施例1に準じて粉体の評価を行った。
上記のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体10質量部を上述した増粘液に添加して均一に混合して得られた混合液の25℃における初期粘度は10000mPa・sであった。
また、この混合液を乾燥機内にて、30℃にて3ヶ月保管した後、取り出して室温(25℃)における粘度を測定したところ、9500mPa・sであり、初期粘度とほぼ同等であった。これにより、L−カルノシンと二酸化ケイ素とにより酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出が抑制されており、酸化亜鉛含有カルボキシビニルポリマー水溶液の粘度低下を防止することができることが確認された。
[実施例3]
「粉体の作製」
酸化亜鉛粉体(平均一次粒子径:20nm、住友大阪セメント製)120質量部と、2−プロパノール1035質量部と、イオン交換水10質量部とを混合した。
次いで、この混合液に、テトラメトキシシラン(TMOS)31gを添加して混合した。
次いで、28%アンモニア水溶液を4g添加して混合し、60℃にて3時間撹拌することにより、酸化亜鉛粉体の表面を二酸化ケイ素にて被覆させた。
次いで、固液分離を行い、得られた固形分を乾燥機を用いて80℃にて24時間乾燥させ、溶媒を除去した。
次いで、この乾燥した粉体を、乾燥機を用いて150℃にて24時間静置させ、酸化亜鉛粉体の表面の二酸化ケイ素膜の緻密化を行った。
次いで、得られた二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を、L−カルノシンを30質量%含有する2−プロパノール溶液に浸漬させ、この二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体にL−カルノシンを含有させた。
次いで、固液分離を行い、得られた固形分を乾燥機を用いて30℃にて48時間乾燥させ、溶媒を除去した。
得られた乾燥物をジェットミルにて粉砕し、実施例3のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を得た。
「粉体の評価」
上記のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を用いて、実施例1に準じて粉体の評価を行った。
上記のL−カルノシン含有二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体10質量部を上述した増粘液に添加して均一に混合して得られた混合液の25℃における初期粘度は10000mPa・sであった。
また、この混合液を乾燥機内にて、30℃にて3ヶ月保管した後、取り出して室温(25℃)における粘度を測定したところ、9800mPa・sであり、初期粘度とほぼ同等であった。これにより、L−カルノシンと二酸化ケイ素とにより酸化亜鉛粉体からの亜鉛イオンの溶出が抑制されており、酸化亜鉛含有カルボキシビニルポリマー水溶液の粘度低下を防止することができることが確認された。
[比較例1]
「粉体の作製」
酸化亜鉛粉体(平均一次粒子径:20nm、住友大阪セメント製)120質量部と、2−プロパノール1035質量部と、イオン交換水10質量部とを混合した。
次いで、この混合液に、テトラメトキシシラン(TMOS)31gを添加して混合した。
次いで、28%アンモニア水溶液を4g添加して混合し、60℃にて3時間撹拌することにより、酸化亜鉛粉体の表面を二酸化ケイ素にて被覆させた。
次いで、固液分離を行い、得られた固形分を乾燥機を用いて80℃にて24時間乾燥させ、溶媒を除去した。
次いで、この乾燥した粉体を、乾燥機を用いて150℃にて24時間静置させ、比較例1の二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を得た。
「粉体の評価」
上記の二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を用いて、実施例1に準じて粉体の評価を行った。
上記の二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を用いて得られた混合液の25℃における初期粘度は10000mPa・sであったが、この混合液を乾燥機内にて、30℃にて1週間保管した後、取り出して室温(25℃)における粘度を測定したところ、500mPa・sと低下しており、しかも、二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体が沈降分離していた。これにより、L−カルノシンを含有しない酸化亜鉛粉体は、カルボキシビニルポリマー水溶液中で亜鉛イオンの溶出を抑制することができず、したがって、この二酸化ケイ素被覆酸化亜鉛粉体を含む混合物の粘性が低下し、溶液の安定性を保つことができないことが確認された。
本発明の酸化亜鉛複合粉体は、酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有したことにより、このジペプチドが酸化亜鉛粉体から溶出する亜鉛イオンを捕獲することで、水中への亜鉛イオンの溶出を抑制することができるものであるから、処方の自由度が高く、したがって、紫外線遮蔽能が必要とされ、使用感に優れる化粧品への適用はもちろんのこと、化粧品以外の分野で用いる場合においては、この酸化亜鉛複合粉体を成分とすることで用途の幅が広がり、設計配合の自由度も高まり、その工業的価値は大きい。

Claims (6)

  1. 酸化亜鉛粉体と、亜鉛イオンと結合して該亜鉛イオンを水に不溶化するジペプチドとを含有してなることを特徴とする酸化亜鉛複合粉体。
  2. 前記ジペプチドは、カルノシン及びその誘導体の群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛複合粉体。
  3. 前記カルノシン及びその誘導体は、L−カルノシン及びその誘導体であることを特徴とする請求項2記載の酸化亜鉛複合粉体。
  4. 前記酸化亜鉛粉体は、表面が二酸化ケイ素にて被覆されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の酸化亜鉛複合粉体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の酸化亜鉛複合粉体を分散媒中に分散してなることを特徴とする酸化亜鉛複合粉体含有分散液。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の酸化亜鉛複合粉体及び請求項5記載の酸化亜鉛複合粉体含有分散液のうちいずれか一方または双方を含有してなることを特徴とする化粧料。
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