JP2014042962A - ワーク把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットアームに装着する単一のワーク把持装置で種々のワークに柔軟に対応できると共に当該ワークを確実に保持して搬送できる、軽量化に適したワーク把持装置を提供する。
【解決手段】ワーク把持装置1は、ロボットアームに連結する支持プレート2と、支持プレート2に配設され、ワークの把持時に該ワークの第1の被当接部および第2の被当接部にそれぞれ当接してワークを把持する駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12と、支持プレート2に配設され、ワークの把持時に駆動側の当接部11をワークの第1の被当接部に押圧するための駆動力を発生する駆動源を有する駆動機構3と、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12を支持プレート2に対して自在移動可能に支持する自在移動機構5a,5bと、自在移動機構5a,5bによる自在移動を規制する移動規制装置71と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワーク把持装置に係り、特に、ロボットアームに装着して種々のワークを把持して搬送するためのワーク把持装置に関する。
複数の部品を加工し組み付けて、多様なバリエーションを有する製品を完成させる生産ラインでは、多種類のワークに柔軟に対応して該ワークを把持し搬送するための技術が採用されている。
例えば特許文献1の第3頁左下欄第10〜14行には、「把持しようとするワーク形状に応じて、3本の指先部材の配置位置を、把持するのに適切な配置状態に変更させる事により、ワークを確実に把持する事のできるロボットハンド及び把持方法を提供する」と記載されている。
特開平4−82686号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボットハンドでは、3本の指先部材の配置位置を変更するために、3つの駆動モータが設置されており、ロボットアームに装着されるハンドが大きくて重く、しかも複雑となるという課題がある。このため、ロボット先端部の動作の制約、消費電力の増加、故障の発生等を招く虞がある。
また、特許文献1に記載のロボットハンドは、ワークが大型で重量物である場合には、さらにハンドが大きくて重くなるために対応が困難であり、指先部材から突出可能に設けられるピン部材でワークを把持する構成を採用している点(第4頁右下欄第5〜9行、第5頁右上欄第20行〜同左下欄第5行参照)からも、小型軽量のワークの把持しか想定していないと考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ロボットアームに装着する単一のワーク把持装置で種々のワークに柔軟に対応できると共に当該ワークを確実に保持して搬送できる、軽量化に適したワーク把持装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ロボットアームに装着して種々のワークを把持して搬送するためのワーク把持装置であって、前記ロボットアームに連結する支持プレートと、前記支持プレートに配設され、前記ワークの把持時に該ワークの第1の被当接部および第2の被当接部にそれぞれ当接して前記ワークを把持する第1の当接部および第2の当接部と、前記支持プレートに配設され、前記ワークの把持時に前記第1の当接部を前記ワークの前記第1の被当接部に押圧するための駆動力を発生する駆動源を有する駆動機構と、前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方を前記支持プレートに対して自在移動可能に支持する自在移動機構と、前記自在移動機構による自在移動を規制する移動規制装置と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、自在移動機構により第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方を自在に移動可能であるから、予めワーク把持装置の第1の当接部や第2の当接部をワークの被当接部に対応して位置合わせして、移動規制装置によりその位置を保持しておくことで、形状や大きさが異なる種々のワークに柔軟に対応することができる。
そして、第1の当接部や第2の当接部の位置合わせは、例えばワーク把持装置の外部に設けられる駆動装置を使用して実現することができる。このため、本発明に係るワーク把持装置は、第1の当接部や第2の当接部の位置合わせをする駆動装置をワーク把持装置に設けずに別体として外部に設けることで、軽量化を実現しながらバリエーションを有する種々のワークに対応することが可能となる。
すなわち、ロボットアームに装着する単一のワーク把持装置で種々のワークに柔軟に対応できると共に当該ワークを確実に保持して搬送できる、軽量化に適したワーク把持装置を提供することができる。
また、ワークの把持時に該ワークの第1の被当接部および第2の被当接部にそれぞれ当接して前記ワークを把持する第1の当接部および第2の当接部を備え、駆動源の駆動力により第1の当接部をワークの第1の被当接部に押圧するようにしたので、ワークの外面または内面を把持することができる。これにより、ワークに対してワーク把持装置が正確に位置決めされていなくても、ワークの把持が可能となる。したがって、製造工程において、作業時間の短縮が図られると共に、ワークを把持できない作業ミスの発生を抑えることができる。また、ワークの大きさや重量に関わらず、確実かつ容易にワークを把持することが可能となる。さらに、ワークの形状が複雑であったとしても、ワークの外面または内面にワーク把持装置の第1の当接部および第2の当接部が当接する場所を確保してワークを把持することは容易であり、汎用性に優れる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のワーク把持装置であって、前記自在移動機構は、前記支持プレートに固定される支持部材と、前記支持部材に回転自在に支持され、前記ワーク把持装置の外部に設けられる駆動装置に接続可能な接続部を備えるねじ軸と、前記ねじ軸に螺合されるナット部材と、前記ナット部材に固定され、自在移動可能とされる前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が配設される取付部材と、前記支持プレートと前記取付部材との間に設けられ、前記取付部材を前記支持プレートに対して前記ねじ軸の軸方向に移動自在に案内する直線運動案内装置と、を有し、前記移動規制装置は、前記自在移動機構による自在移動の規制時に、前記ねじ軸をクランプして回転を止めることを特徴とする。
この発明によれば、ねじ軸の接続部にワーク把持装置の外部に設けられる駆動装置を接続して作動させることにより、ねじ軸とナット部材とのねじ送り作用によって、第1の当接部および第2の当接部の少なくとも一方をねじ軸の軸方向に移動させることができる。また、ねじ軸をクランプして回転を止めることにより、自在移動機構による自在移動を容易に規制することができる。このようにして、自在移動機構および移動規制装置を、簡易でコンパクトな構成とすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のワーク把持装置であって、前記自在移動機構の前記ねじ軸には、台形ねじが形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、例えば動力源のオフ時にも、台形ねじの使用によるセルフロック効果が働くことにより、ナット部材とねじ軸とを保持することができ、例えばワークのワーク把持装置からの脱落等の不測の事態を抑止することが可能となる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のワーク把持装置であって、前記支持プレートに配設され、前記ワークの把持時に前記ワークの前記支持プレート側の端面に接触する押さえ部材を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の当接部をワークの第1の被当接部に押圧してワークを把持する際にワークを押さえ部材で押さえることができ、ワーク把持装置に対してワークが傾斜してしまう虞を未然に防止することが可能となる。これにより、ワークの把持姿勢が変化してしまってワークの搬送先での作業に支障をきたす事態を回避することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のワーク把持装置であって、前記押さえ部材は、前記支持プレートの中心から半径方向外方に向かう方向に沿って延在しており、前記支持プレートの中心に対して前記第1の当接部および前記第2の当接部の反対側にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、異なる大きさや形状を有する種々のワークに柔軟に対応して、ワークを押さえ部材で押さえることが可能となる。また、ワークを把持する際に支持プレートの中心に対してワークの被当接部と反対側を押さえ部材で押さえることができ、ワークの把持姿勢の変化を、より効果的に抑制することが可能となる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のワーク把持装置であって、前記支持プレートと前記駆動機構とを連結する連結部材を備え、前記連結部材の前記支持プレートに対する該支持プレートに平行な平面内での設置方向は、前記連結部材が前記平面内で所定角度回転されることにより変更可能に構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、第1の当接部をワークの第1の被当接部に押圧する際に、第1の当接部の押圧方向を、ワークの中心に近付く方向や、ワークの中心から遠ざかる方向等、各種の方向に設定することができる。したがって、ワークの種類に応じて押圧方向を調整でき、ワークをより確実に保持することが可能となる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のワーク把持装置であって、前記第1の当接部および前記第2の当接部は、前記ワークとの当接面が樹脂から形成されており、前記ワーク把持装置に対して着脱可能であることを特徴とする。
この発明によれば、ワークとの当接面が樹脂から形成されている第1の当接部および第2の当接部をワークに当接させるため、ワークを傷つけることなく把持することができる。また、第1の当接部および第2の当接部は、ワークと頻繁に接触するため、ワーク把持装置に対して着脱可能とすることにより、損傷またはその虞がある場合には容易に交換でき、ワークの保持をより確実にすることができる。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のワーク把持装置であって、前記ワークは、シェル形状を呈するシェル部を有しており、前記ワークの前記第1の被当接部および前記第2の被当接部は、それぞれ前記シェル部の外面または内面に位置することを特徴とする。
この発明によれば、シェル形状を呈するシェル部の外面または内面を把持して、ワークを確実に保持することができる。したがって、いわゆるシェル構造(殻構造)から構成され、製品のバリエーションに応じてシェル部の形状や大きさが変わるトランスミッションケースやトルクコンバータケース等のワークを把持して搬送するためのワーク把持装置として、特に好適に使用することができる。
本発明によれば、ロボットアームに装着する単一のワーク把持装置で種々のワークに柔軟に対応できると共に当該ワークを確実に保持して搬送できる、軽量化に適したワーク把持装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るワーク把持装置をワーク搬出工程に適用した場合の使用例を説明するための平面図である。 図1に示されるワーク把持装置でワークを把持する様子を説明するための概略平面図である。 図1に示されるワーク把持装置の概略斜視図である。 図1に示されるワーク把持装置の概略底面図である。 図4のV−O線に沿う断面図である。 図5の平面図である。 図5の左側面図である。 図5に示される駆動機構のアーム周辺を示す斜め下方から見た概略斜視図である。 図5のIX−IX線に沿う断面図である。 図4のO−X線に沿う断面図である。 図4のO−XI線に沿う断面図である。 図11の底面図である。 図11の右側面図である。 駆動機構の変形例のアーム周辺を示す斜め下方から見た概略斜視図である。 変形例に係る駆動機構のアーム側から見た図である。 図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。 (a)(b)は、駆動機構の取付構造の変形例を模式的に示す断面図である。 (a)〜(c)は、ワークの把持方法のバリエーションについて説明するための概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るワーク把持装置をワーク搬出工程に適用した場合の使用例を説明するための平面図である。図2は、図1に示されるワーク把持装置でワークを把持する様子を説明するための概略平面図である。図3は、図1に示されるワーク把持装置の概略斜視図である。図4は、図1に示されるワーク把持装置の概略底面図である。
図1に示すように、ワーク把持装置1は、多関節ロボット100のロボットアーム101の先端部102に装着して種々のバリエーションを有するワークWを把持して保持する保持装置(ロボットハンド)として好適に使用することができる。
多関節ロボット100は、ローラコンベア等の搬送装置200によって取り出し位置まで搬送されてきたワークWを、ロボットアーム101の先端部102に装着されたワーク把持装置1により把持し、ロボットアーム101を旋回、移動等させて、ワークWを次工程まで搬送する工程を担っている。
図1および図2に示すように、ワーク把持装置1は、ロボットアーム101に連結する支持プレート2と、支持プレート2に配設され、ワークWの把持時に該ワークWの第1の被当接部W1および第2の被当接部W2,W2にそれぞれ当接してワークWを把持する駆動側の当接部(第1の当接部)11(図5を併せて参照)および受け側の当接部(第2の当接部)12,12と、を備えている。なお、図2中の符号「8」は、後記する押さえ部材8を示す。また、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12は、自在移動機構5a,5b(図3等参照)により、ワークWの種類に応じて、それぞれ図2中の二点鎖線で示す矢印方向に移動可能とされている。
本実施形態では、ワークWは、いわゆるシェル構造(殻構造)から構成されており、シェル形状を呈するシェル部(リブ状壁部)Sを有している。ワークWとして、例えばトランスミッションケースやトルクコンバータケース等が挙げられる。ここでは、ワークWの第1の被当接部W1および第2の被当接部W2,W2は、それぞれシェル部Sの外面に位置する。
図3および図4に示すように、支持プレート2は、略三角形の板状を呈しており、略円筒形状の取付部21を介してロボットアーム101の先端部102に連結される。なお、図4中の符号「O」は、支持プレート2の中心、つまり、ロボットアーム101の先端部102が連結される取付部21の中心を示す。駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12は、ここでは、支持プレート2の中心Oのまわりの周方向に概ね等角度(120度)間隔で配設されている。ただし、必ずしも等角度間隔でなくてもよい。
また、ワーク把持装置1は、支持プレート2に配設され、ワークWの把持時に駆動側の当接部11をワークWの第1の被当接部W1に押圧する駆動機構3と、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12を支持プレート2に対して自在移動可能に支持する自在移動機構5a,5bと、自在移動機構5a,5bによる自在移動を規制する移動規制装置71,71と、を備えている。
図5は、図4のV−O線に沿う断面図である。図6は、図5の平面図である。図7は、図5の左側面図である。図8は、図5に示される駆動機構のアーム周辺を示す斜め下方から見た概略斜視図である。図9は、図5のIX−IX線に沿う断面図である。
図5〜図7に示すように、自在移動機構5aは、支持プレート2に固定される支持部材51a,51bと、支持部材51a,51bに回転自在に支持されるねじ軸52と、ねじ軸52に螺合されるナット部材53と、ナット部材53に固定され、駆動側の当接部11が取り付けられた駆動機構3が配設される取付部材54aと、取付部材54aを支持プレート2に対してねじ軸52の軸方向に移動自在に案内する直線運動案内装置55(図6参照)と、を有している。
ナット部材53と取付部材54aとは、例えばねじ部材58によって固定されている(図6参照)。なお、図6中の符号22は、ワーク把持装置1の組立作業において必要な逃がし孔を示す。
ねじ軸52は、ワーク把持装置1の外部に設けられる駆動装置の回転軸(図示せず)に接続可能な接続部52aを備えている。接続部52aは、外部の駆動装置の回転軸に設けられた係合部(図示せず)に、回転力が伝達可能に係合されることが可能となっている。
直線運動案内装置55は、支持プレート2と取付部材54aとの間に設けられており、支持プレート2の下面にねじ軸52の軸方向に沿って配設されたガイドレール56と、取付部材54aの上面に固定され、ガイドレール56に沿って移動自在に配設されたホルダ57とを備えている。
移動規制装置71は、ねじ軸52が移動規制装置71の内部を挿通するように、支持プレート2の外縁に取付板23を介して設置されている。移動規制装置71は、自在移動機構5aによる自在移動の規制時に、ねじ軸52をクランプして回転を止める。ここでは、移動規制装置71は、空圧機器であり、空気圧によって作動する。例えば、移動規制装置71は、エア供給口71aからのエアの供給により、ねじ軸52をクランプするクランプ部をばね部材(いずれも図示せず)の付勢力に抗して開くことによってねじ軸52をアンクランプし、エア供給口71aからのエアの供給を停止することにより、ばね部材の付勢力によってクランプ部が閉じてねじ軸52をクランプするものであり、市販品のシャフトクランプを使用することができる。ただし、移動規制装置71の構成はこれに限定されるものではない。
前記のような構成によれば、ねじ軸52の接続部52aにワーク把持装置1の外部に設けられる駆動装置(図示せず)を接続して作動させることにより、ねじ軸52とナット部材53とのねじ送り作用によって、駆動側の当接部11をねじ軸52の軸方向に移動させることができる。ただし、作業者が工具を用いて接続部52aを回転させることにより、駆動側の当接部11を移動させて調整することも可能である。また、ねじ軸52をクランプして回転を止めることにより、自在移動機構5aによる自在移動を容易に規制することができる。このようにして、自在移動機構5aおよび移動規制装置71を、簡易でコンパクトな構成とすることができる。
また、ねじ軸52には、ナット部材53と螺合する、ねじ山の断面が台形を呈する台形ねじが形成されている。台形ねじは、ねじ山の頂角が一般的な三角ねじよりも小さく、ねじ山の斜面の傾斜がきつくなっている。したがって、台形ねじの使用によるセルフロック効果が働くことにより、ナット部材53とねじ軸52とを保持することができ、例えばワークWのワーク把持装置1からの脱落等の不測の事態を抑止することが可能となる。
図5、図7および図8に示すように、駆動機構3は、駆動力を発生する駆動源31と、駆動源31が取り付けられる本体部32と、駆動源31の駆動力により軸方向に移動させられるシャフト33と、本体部32に設けられたピン(支点)34のまわりで揺動可能に配置されるアーム35と、を有している。アーム35は、ワークWの把持時に、その一端側(上端側)がシャフト33により図5中の左方向に押圧されると共に、他端側(下端側)が駆動側の当接部11をワークWに向けて押圧するように構成されている。このような構成によれば、駆動機構3の占有空間を有効に活用してワークWを確実に保持でき、駆動機構3をコンパクト化することができる。
また、駆動機構3は、駆動源31の駆動力により回転されるドライブギア36と、本体部32に固定されるナット部37と、を有している。そして、シャフト33には、ドライブギア36に噛合するドリブンギア38が固定されており、シャフト33の外周面には、ナット部37と螺合するおねじ39が形成されている。
このような構成によれば、駆動源31の駆動力によりドライブギア36を回転させてシャフト33に固定されたドリブンギア38を回転させることにより、おねじ39が形成されたシャフト33とナット部37とのねじ送り作用によって、シャフト33を軸方向に移動させることができる。このようにして、駆動機構3を簡易でよりコンパクトな構成とすることができる。
本体部32は、ドライブギア36、ドリブンギア38、およびナット部37が配置されるハウジング32aと、ハウジング32aの開口端側に取り付けられるカバー32bとを有している。ハウジング32aのアーム35側には、ピン34を支持する一対の支持板部32cが形成されている。カバー32bには、駆動源31と、移動規制装置72とが例えばねじ締結等により取り付けられている。
ここでは、駆動源31は、空圧機器であり、空気圧によって作動する。例えば、駆動源31は、エア供給口31aからのエアの供給によりドライブギア36を時計方向に所定角度(例えば180度)だけ回転させ、一方、エア供給口31bからのエアの供給によりドライブギア36を反時計方向に所定角度(例えば180度)だけ回転させるものであり、市販品のロータリーアクチュエータを使用することができる。ただし、駆動源31の構成はこれに限定されるものではない。
移動規制装置72は、シャフト33が移動規制装置72の内部を挿通するように、設置されている。移動規制装置72は、駆動側の当接部11のワークWからの離間時に、シャフト33をクランプして回転を止めて、ワークWのアンクランプ状態を維持するのに使用される。ここでは、移動規制装置72は、空圧機器であり、空気圧によって作動する。移動規制装置72として、例えば、前記した移動規制装置71と同様の構造のものを使用することができるが、移動規制装置72の構成はこれに限定されるものではない。
シャフト33に形成されたおねじ39は、ナット部37と螺合する、ねじ山の断面が台形を呈する台形ねじである。したがって、台形ねじの使用によるセルフロック効果が働くことにより、ナット部37とシャフト33とを保持することができ、例えばワークWのワーク把持装置1からの脱落等の不測の事態を抑止することが可能となる。
駆動側の当接部11は、ここでは円筒形状を呈しており、ワークWとの当接面が樹脂から形成されている。これにより、ワークWを傷つけることなく把持することができる。具体的には、当接部11は、樹脂から形成される外層11aと外層11aの内側に配置される金属から形成される内層11bとを有している(図7参照)。このように外層11aのみを樹脂から形成することにより、例えば把持時の衝撃等で樹脂部材に変形やクラック等が発生する虞を抑制できる。当接部11の外層11aの材料としては、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリアミド樹脂(PA)、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)等が挙げられる。ただし、当接部11は、ワークWよりも硬度の低い他の材料から形成されていてもよい。
駆動側の当接部11は、円筒形状のカラー41を介装して、ねじ部材42によりアーム35の下端に固定されており、ワーク把持装置1に対して着脱可能となっている。したがって、当接部11は、ワークWと頻繁に接触するものであるが、損傷またはその虞がある場合には容易に交換でき、ワークWの保持をより確実にすることができる。
図5および図9に示すように、駆動機構3は、シャフト33の先端側とアーム35の上端側とを連結する連結機構43を有している。そして、連結機構43は、シャフト33の先端側の外周面に円周方向に沿って形成された環状の溝43aと、アーム35の上端側に設けられ、溝43aに係合するピン43bとを有している。連結機構43は、アーム35の上端側に形成された円形の凹部44内に配置されており、ピン43bは、凹部44の内面から半径方向内方に突出するように設けられている。
このような構成によれば、部品点数が少ない簡易な構成の連結機構43により、シャフト33の先端側とアーム35の上端側とを連結することができる。そして、シャフト33をアーム35と反対側に移動させることにより、連結機構43を介してアーム35を揺動させ、ワーク把持装置1の駆動側の当接部11をワークWの被当接部W1から離間させて、その状態を維持することができるようになっている。
また、凹部44の底面には、例えば円板状の被押圧部材45が圧入等により設置されている。したがって、シャフト33をアーム35側に移動させることにより、シャフト33の先端で被押圧部材45を押圧してアーム35を揺動させ、ワーク把持装置1の駆動側の当接部11をワークWの被当接部W1に押圧することができる。被押圧部材45は、耐摩耗性が良好で高強度の例えば鋼板から形成されており、シャフト33の先端による頻繁な押圧によっても摩耗・損傷を抑えることができる。
図10は、図4のO−X線に沿う断面図である。
図10に示すように、ワーク把持装置1はまた、支持プレート2に支柱83を介して配設される押さえ部材8を備えている。押さえ部材8は、ワークWの把持時にワークWの支持プレート2側の端面に接触するものである。このような構成によれば、駆動側の当接部11をワークWの被当接部W1(図2参照)に押圧してワークWを把持する際にワークWを押さえ部材8で押さえることができ、ワーク把持装置1に対してワークWが傾斜してしまう虞を未然に防止することが可能となる。これにより、ワークWの把持姿勢が変化してしまってワークWの搬送先での作業に支障をきたす事態を回避することができる。
支柱83は、支持プレート2の平面に垂直な方向に延在する長尺の板部材84と、板部材84の支持プレート2側に固定される取付板85とを有している。取付板85は、支持プレート2にねじ締結等により固定されており、押さえ部材8は、板部材84の支持プレート2と反対側の端部にねじ締結等により固定されている。
押さえ部材8は、長尺のものであり、支持プレート2の中心O(図4参照)から半径方向外方に向かう方向に沿って延在している。これにより、異なる大きさや形状を有する種々のワークWに柔軟に対応して、ワークWを押さえ部材8で押さえることが可能となっている。また、押さえ部材8は、支持プレート2の中心Oに対して、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12(図2参照)の反対側にそれぞれ配置されている。具体的には、押さえ部材8は、支持プレート2の中心Oのまわりの周方向に概ね等角度(120度)間隔で、かつ、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12における各当接部間に配置されている。したがって、ワークWを把持する際に支持プレート2の中心Oに対してワークWの被当接部W1,W2,W2(図2参照)と反対側をそれぞれ押さえ部材8で押さえることができ、ワークWの把持姿勢の変化を、より効果的に抑制することが可能となる。なお、かかる押さえ部材8の配置とする場合、当接部同士が支持プレート2の中心Oに対して互いに反対側とならない設定となる。
押さえ部材8は、ワークW側に位置される接触部81と、ワークWと反対側に位置される取付部82とを有している。接触部81は、ここでは樹脂から形成されている。これにより、ワークWを傷つけることなく押さえることができる。接触部81の材料となる樹脂としては、例えば当接部11と同様のものが挙げられる。ただし、接触部81は、ワークWよりも硬度の低い他の材料から形成されていてもよい。接触部81は、例えばねじ締結により取付部82の下面に固定されており、ワーク把持装置1に対して着脱可能となっている。したがって、接触部81は、損傷またはその虞がある場合には容易に交換でき、ワークWの保持をより確実にすることができる。
図11は、図4のO−XI線に沿う断面図である。図12は、図11の底面図である。図13は、図11の右側面図である。
図11〜図13に示すように、自在移動機構5bは、支持プレート2に固定される支持部材51a,51bと、支持部材51a,51bに回転自在に支持されるねじ軸52と、ねじ軸52に螺合されるナット部材53と、ナット部材53に固定され、受け側の当接部12が配設される取付部材54bと、取付部材54bを支持プレート2に対してねじ軸52の軸方向に移動自在に案内する直線運動案内装置55と、を有している。
自在移動機構5bは、取付部材54bの大きさや形状が取付部材54aと異なっているが、その他の構成は、図5〜図7に示す自在移動機構5aと同様であるため、詳しい説明を省略する。また、図11〜図13に示す移動規制装置71も、図5〜図7に示すものと同様であるため、詳しい説明を省略する。
受け側の当接部12は、取付部材54bに支柱部材61を介して配設される。支柱部材61は、取付部材54bの平面に垂直な方向に延在する長尺の円柱部62と、円柱部62の取付部材54b側に固定される板状部63とを有している。板状部63は、取付部材54bにねじ締結等により固定される。受け側の当接部12は、円筒形状のカラー41を介装して、ねじ部材42により、円柱部62の取付部材54bと反対側の端部に固定されており、ワーク把持装置1に対して着脱可能となっている。したがって、当接部12は、損傷またはその虞がある場合には容易に交換でき、ワークWの保持をより確実にすることができる。受け側の当接部12は、ここでは駆動側の当接部11と同様の構成であるため、詳しい説明を省略する。
次に、本実施形態に係るワーク把持装置1を多関節ロボット100のロボットアーム101に装着して適用する場合の動作について説明する。
図1に示すように、ワークWは、搬送装置200により搬送されて、取出し位置にて停留させられる。ここでは、ワーク把持装置1に撮像装置(図示せず)が搭載されているものとする。そして、ワークWが取出し位置に停留させられた状態で、ロボット100は、撮像装置が搭載されたワーク把持装置1をワークWの撮影位置に移動させ、該撮像装置によりワークWを撮像し、得られた画像情報から搬送装置200上に載置されたワークWの姿勢及び位置を検知する。
続いて、得られた画像情報に基づいて、ロボット100がワーク把持装置1の姿勢及び位置を変化させることにより、ワーク把持装置1をワークWに正対させる。このとき、駆動側の当接部11は、水平方向に僅かの隙間を有して、ワークWの第1の被当接部W1(図2参照)に対向する位置にある。また、2つの受け側の当接部12,12は、水平方向に僅かの隙間を有して、ワークWの2つの第2の被当接部W2,W2(図2参照)にそれぞれ対向する位置にある。
そして、駆動機構3の駆動源31が作動されることにより、シャフト33が軸方向に移動させられてアーム35の上端側を押圧し、アーム35が図5における反時計方向に揺動させられる。これにより、アーム35の下端側に設けられた駆動側の当接部11がワークWの第1の被当接部W1を押圧する。この結果、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12は、ワークWの外面に位置する第1の被当接部W1および第2の被当接部W2,W2に、3方向からそれぞれ当接してワークWを把持する。このとき、押さえ部材8も、ワークWの支持プレート2側の端面に当接する。
続いて、ロボット100は、ワーク把持装置1でワークWを把持した状態でロボットアーム101を旋回、移動等させて、次工程まで搬送し、把持状態を解除することにより、ワークWを次工程に渡す。このような動作を繰り返すことにより、ロボット100は、ワーク把持装置1を利用して、複数のワークWの把持・搬送を実行する。
前記したように、本実施形態のワーク把持装置1は、ロボットアーム101に連結する支持プレート2と、支持プレート2に配設され、ワークWの把持時に該ワークWの第1の被当接部W1および第2の被当接部W2,W2にそれぞれ当接してワークWを把持する駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12と、支持プレート2に配設され、ワークWの把持時に駆動側の当接部11をワークWの第1の被当接部W1に押圧するための駆動力を発生する駆動源31を有する駆動機構3と、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12を支持プレート2に対して自在移動可能に支持する自在移動機構5a,5bと、自在移動機構5a,5bによる自在移動を規制する移動規制装置71,71と、を備えている。
したがって、本実施形態によれば、自在移動機構5a,5bにより駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12を自在に移動可能であるから、予めワーク把持装置1の駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12をワークの被当接部W1,W2,W2に対応して位置合わせして、移動規制装置71,71によりその位置を保持しておくことで、形状や大きさが異なる種々のワークWに柔軟に対応することができる。
そして、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12の位置合わせは、例えばワーク把持装置1の外部に設けられる駆動装置(図示せず)を使用して実現することができる。このため、本実施形態に係るワーク把持装置1は、駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12の位置合わせをする駆動装置をワーク把持装置1に設けずに別体として外部に設けることで、軽量化を実現しながらバリエーションを有する種々のワークWに対応することが可能となる。
すなわち、ロボットアーム101に装着する単一のワーク把持装置1で種々のワークWに柔軟に対応できると共に当該ワークWを確実に保持して搬送できる、軽量化に適したワーク把持装置1を提供することができる。
また、ワークWの把持時に該ワークWの第1の被当接部W1および第2の被当接部W2にそれぞれ当接してワークWを把持する駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12を備え、駆動源31の駆動力により駆動側の当接部11をワークWの第1の被当接部W1に押圧するようにしたので、ワークWの外面または内面を把持することができる。これにより、ワークWに対してワーク把持装置1が正確に位置決めされていなくても、ワークWの把持が可能となる。したがって、製造工程において、作業時間の短縮が図られると共に、ワークWを把持できない作業ミスの発生を抑えることができる。また、ワークWの大きさや重量に関わらず、確実かつ容易にワークWを把持することが可能となる。さらに、ワークWの形状が複雑であったとしても、ワークWの外面または内面にワーク把持装置1の駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12が当接する場所を確保してワークWを把持することは容易であり、汎用性に優れる。
また、本実施形態では、ワーク把持装置1は、支持プレート2に配設され、ワークWの把持時にワークWの支持プレート2側の端面に接触する押さえ部材8を備えている。このような構成によれば、駆動側の当接部11をワークWの被当接部W1(図2参照)に押圧してワークWを把持する際にワークWを押さえ部材8で押さえることができ、ワーク把持装置1に対してワークWが傾斜してしまう虞を未然に防止することが可能となる。これにより、ワークWの把持姿勢が変化してしまってワークWの搬送先での作業に支障をきたす事態を回避することができる。
また、本実施形態では、押さえ部材8は、ワークW側に位置される接触部81と、ワークWと反対側に位置される取付部82とを有しており、接触部81は、樹脂等のワークWよりも硬度の低い材料から形成されていると共に、ワーク把持装置1に対して着脱可能となっている。これにより、ワークWを傷つけることなく押さえることができると共に、損傷またはその虞がある場合には容易に交換できる。
次に、前記した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成(変形例)に関して説明する。前述した実施形態と同じ構成については同じ符号を付して重複する説明を適宜省略し、相違する点について主に説明する。
図14は、駆動機構の変形例のアーム周辺を示す斜め下方から見た概略斜視図である。図15は、変形例に係る駆動機構のアーム側から見た図である。図16は、図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。
図14〜図16に示すように、駆動機構3aは、駆動側の当接部11が設置され、ワークWの把持時にアーム35aの下端側により押圧される押圧部材46と、ワークWの把持時に押圧部材46をワークWに向けて直線方向に移動するように案内する案内機構47と、を有している。
押圧部材46は、アーム35aの下端部35bを囲繞するようにして係合する矩形枠状を呈する係合部46aと、係合部46aが下面に設けられる移動片46bとを備えている。この移動片46bの下面に、駆動側の当接部11がねじ部材42により固定されている。案内機構47は、移動片46bの側端面に形成された一対の溝部47a,47aと、本体部32に固定された一対のレール部材48,48の対向する内側に位置され、溝部47a,47a内にそれぞれ摺動自在に嵌合する一対の側方端縁47b,47bとから構成されている。このようにして、押圧部材46は、一対のレール部材48,48の間で摺動自在に支持されており、シャフト33の軸方向に沿って移動自在となっている。
このような構成によれば、シャフト33がアーム35aの上端側を押圧すると、アーム35aが揺動して、アーム35aの下端部35bが押圧部材46を押圧し、駆動側の当接部11が設置された押圧部材46は、案内機構47により案内されてワークWに向けて直線方向に移動する。これにより、ワーク把持装置1の駆動側の当接部11をワークWの被当接部W1に対して略垂直の直線方向に押圧することができ、ワークWをより確実に保持することができる。
図17(a)(b)は、駆動機構の取付構造の変形例を模式的に示す断面図である。なお、図17では、各部を適宜拡大、縮小、簡略化等して描いている。
図17に示す変形例では、支持プレート2と駆動機構3との間に、支持プレート2と駆動機構3とを連結する連結部材24が備えられている。支持部材51a,51bは、ねじ部材25により連結部材24に固定され、連結部材24は、ねじ部材26により支持プレート2に固定される。すなわち、支持部材51a,51bは、連結部材24を介して支持プレート2に固定されている。また、図17では図示省略するが、ガイドレール56(図7参照)が、連結部材24の下面に固定されている。すなわち、ガイドレール56は、連結部材24を介して支持プレート2にねじ軸52の軸方向に沿って配設されている。
そして、連結部材24の支持プレート2に対する該支持プレート2に平行な平面内での設置方向は、連結部材24が前記平面内で所定角度回転されることにより変更可能に構成されている。このような構成によれば、駆動側の当接部11をワークWの第1の被当接部W1に押圧する際に、駆動側の当接部11の押圧方向を、ワークWの中心に近付く方向(図17(a)参照)や、ワークWの中心から遠ざかる方向(図17(b)参照)等、各種の方向に設定することができる。したがって、ワークWの種類に応じて押圧方向を調整でき、ワークWをより確実に保持することが可能となる。
具体的には、ねじ部材26は、ここでは、支持プレート2に平行な平面内における四角形の頂点に当たる4箇所に配設されている。したがって、ねじ部材26を外して連結部材24を支持プレート2に平行な平面内で180度回転させた後、ねじ部材26で連結部材24を支持プレート2に再度固定すれば、駆動側の当接部11の押圧方向を180度反対方向に変更することができる。これにより、単一のワーク把持装置1で、駆動側の当接部11をワークWの外面および内面のいずれにも押圧させることができ、ワークWの外面および内面のいずれをも把持することが可能となる。なお、ねじ部材26は、支持プレート2に平行な平面内における円周上等角度間隔で複数箇所に配設されてもよい。このようにすれば、駆動側の当接部11の押圧方向を、隣接するねじ部材26の角度間隔の整数倍だけ変化させることが可能となる。
なお、駆動機構3の本体部32は、ここでは、取付部材54aに平行な平面内における四角形の頂点に当たる4箇所に配設されたねじ部材27により、取付部材54aに固定されるように構成されている(図17参照)。このため、ねじ部材27を外して駆動機構3を取付部材54aに平行な平面内で180度回転させた後、ねじ部材27で駆動機構3を取付部材54aに再度固定すれば、駆動側の当接部11の押圧方向を180度反対方向に変更することが可能である。この場合、取付部材54aが、支持プレート2と駆動機構3との間に配置され支持プレート2と駆動機構3とを連結する連結部材24として、機能することになる。なお、ねじ部材27は、取付部材54aに平行な平面内における円周上等角度間隔で複数箇所に配設されてもよい。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態(変形例を含む)に記載した構成に限定されるものではなく、前記した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば図2では、ワーク把持装置1は、ワークWのシェル部Sの外面に駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12をそれぞれ当接させてワークWを把持する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図18(a)〜(c)は、ワークの把持方法のバリエーションについて説明するための概略平面図である。なお、図18中の矢印は、駆動側の当接部11によるワークWへの押圧方向を示す。
図18(a)に示すように、ワーク把持装置1は、シェル構造を有さない例えば中実の円柱形状を呈するワークWの外面に駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12をそれぞれ当接させてワークWを把持するのに使用されてもよいことは勿論である。また、図18(b)に示すように、ワーク把持装置1は、ワークWのシェル部Sの内面に駆動側の当接部11および受け側の当接部12,12をそれぞれ当接させてワークWを把持するのに使用されてもよい。この場合、例えば図5における駆動機構3を取付部材54aに平行な平面内で180度回転させた位置で固定した構成にするとよい。また、図18(c)に示すように、ワーク把持装置1は、ワークWのシェル部Sの外面に駆動側の当接部11を当接させると共に、ワークWのシェル部Sの内面に受け側の当接部12,12をそれぞれ当接させて、ワークWを把持するのに使用されてもよい。
また、前記した実施形態においては、ワーク把持装置1は、1つの駆動側の当接部11と2つの受け側の当接部12,12との3つの当接部をワークWに当接させて把持するように構成したが、これに限定されるものではない。ワーク把持装置1は、2つの当接部をワークWに当接させて把持するように構成してもよく、4つ以上の当接部をワークWに当接させて把持するように構成してもよい。また、複数設けられた当接部のうち少なくとも一つの当接部が駆動側の当接部11であればよく、例えばすべての当接部が駆動側の当接部11であってもよい。さらに、前記した実施形態においては、3つの当接部11,12,12のすべてが自在移動機構5a,5bにより支持プレート2に対して自在移動可能に支持されているが、これに限定されるものではない。本発明は、複数の当接部の少なくとも一つが自在移動機構により支持プレート2に対して自在移動可能に支持されるように構成されてもよい。
1 ワーク把持装置
2 支持プレート
3,3a 駆動機構
5a,5b 自在移動機構
8 押さえ部材
11 駆動側の当接部(第1の当接部)
12 受け側の当接部(第2の当接部)
24 連結部材
31 駆動源
32 本体部
33 シャフト
34 ピン
35,35a アーム
36 ドライブギア
37 ナット部
38 ドリブンギア
43b ピン
43a 溝
43 連結機構
46 押圧部材
47 案内機構
51a,51b 支持部材
52 ねじ軸
52a 接続部
53 ナット部材
54a,54b 取付部材
55 直線運動案内装置
71,72 移動規制装置
100 ロボット
101 ロボットアーム
O 中心
S シェル部
W ワーク
W1,W2,W2 被当接部

Claims (8)

  1. ロボットアームに連結する支持プレートと、
    前記支持プレートに配設され、ワークの把持時に該ワークの第1の被当接部および第2の被当接部にそれぞれ当接して前記ワークを把持する第1の当接部および第2の当接部と、
    前記支持プレートに配設され、前記ワークの把持時に前記第1の当接部を前記ワークの前記第1の被当接部に押圧するための駆動力を発生する駆動源を有する駆動機構と、
    前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方を前記支持プレートに対して自在移動可能に支持する自在移動機構と、
    前記自在移動機構による自在移動を規制する移動規制装置と、を備える、
    ロボットアームに装着して種々のワークを把持して搬送するためのワーク把持装置。
  2. 前記自在移動機構は、
    前記支持プレートに固定される支持部材と、
    前記支持部材に回転自在に支持され、前記ワーク把持装置の外部に設けられる駆動装置に接続可能な接続部を備えるねじ軸と、
    前記ねじ軸に螺合されるナット部材と、
    前記ナット部材に固定され、自在移動可能とされる前記第1の当接部および前記第2の当接部の少なくとも一方が配設される取付部材と、
    前記支持プレートと前記取付部材との間に設けられ、前記取付部材を前記支持プレートに対して前記ねじ軸の軸方向に移動自在に案内する直線運動案内装置と、
    を有し、
    前記移動規制装置は、前記自在移動機構による自在移動の規制時に、前記ねじ軸をクランプして回転を止めることを特徴とする請求項1に記載のワーク把持装置。
  3. 前記自在移動機構の前記ねじ軸には、台形ねじが形成されていることを特徴とする請求項2に記載のワーク把持装置。
  4. 前記支持プレートに配設され、前記ワークの把持時に前記ワークの前記支持プレート側の端面に接触する押さえ部材を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のワーク把持装置。
  5. 前記押さえ部材は、前記支持プレートの中心から半径方向外方に向かう方向に沿って延在しており、前記支持プレートの中心に対して前記第1の当接部および前記第2の当接部の反対側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4に記載のワーク把持装置。
  6. 前記支持プレートと前記駆動機構とを連結する連結部材を備え、
    前記連結部材の前記支持プレートに対する該支持プレートに平行な平面内での設置方向は、前記連結部材が前記平面内で所定角度回転されることにより変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のワーク把持装置。
  7. 前記第1の当接部および前記第2の当接部は、前記ワークとの当接面が樹脂から形成されており、前記ワーク把持装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のワーク把持装置。
  8. 前記ワークは、シェル形状を呈するシェル部を有しており、
    前記ワークの前記第1の被当接部および前記第2の被当接部は、それぞれ前記シェル部の外面または内面に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のワーク把持装置。
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