JPH105932A - 中子の把持装置 - Google Patents

中子の把持装置

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JPH105932A
JPH105932A JP16715496A JP16715496A JPH105932A JP H105932 A JPH105932 A JP H105932A JP 16715496 A JP16715496 A JP 16715496A JP 16715496 A JP16715496 A JP 16715496A JP H105932 A JPH105932 A JP H105932A
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JP
Japan
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core
claw
gripping
actuator
claws
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16715496A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Wada
均 和田
Masaaki Nakazawa
正明 中沢
Hiroyuki Hagiwara
裕之 萩原
Takeshi Mizuno
剛 水野
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IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の中子を確実に把持して中子納めする。 【解決手段】 ロボットのハンド部3に一対の爪11,
13を取付け、一方の爪11にこの爪11を予め設定し
た任意の位置に停止固定させる第一アクチュエータ5を
連結し、他方の爪13にこの爪13の把持力を任意に設
定自在な第二アクチュエータ6を連結する。中子1に爪
11,13を引っ掛けて把持する場合には、第二アクチ
ュエータ6に連結された爪13の把持力を適当な値に設
定し、中子1の幅寸法がバラツキを生じてもそれらの中
子1を確実に把持する。中子1を摩擦力で把持する場合
には、第二アクチュエータ6に連結された爪13の把持
力を中子1の種類等に応じて設定することにより、各中
子1に応じた最適な把持力で中子1を把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造用の中子を把
持して主型内に自動的に納めるようにしたロボットにお
ける中子の把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中子を主型内へ納める作業は、中
子が小型の場合には手作業で行い、大型で重量のある中
子の場合にはコアセッターと呼ばれる専用機を用いて行
っている。しかし、コアセッターには汎用性がなく、1
種類の中子に対して1種類のコアセッターを準備しなけ
ればならない。
【0003】従って、昨今の多品種少量生産のもとで
は、準備すべきコアセッターの数が増加し、多大な設備
費が必要になっている。また、準備したコアセッターを
保管する場所の確保にも苦慮している。
【0004】そこで、中子を把持するハンド部を有し、
このハンド部で種類の異なる各種の中子を把持して主型
内へ自動的に納めるようにしたロボットの開発が望まれ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中子は砂を固
めて形成したものであるために寸法のバラツキや部分的
な削れを生じやすい。従って、一対の爪をサーボモータ
などで位置制御することにより中子を把持しようとすれ
ば、中子が標準寸法より僅かに小さい場合や中子が部分
的な削れを生じている場合には、その中子を安定して把
持することができない。一方、中子が予め設定した標準
寸法より僅かに大きい場合には、その中子を押し潰して
破損することになる。
【0006】また、中子を把持している最中にその中子
の幅寸法が詰まったり部分的な削れを生じて幅寸法が小
さくなった場合には、中子に作用する把持力が急激に低
下して中子が落下する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ロボットのハンド部に取付けられて互いに接離する方向
へ移動自在な一対の爪と、一方の前記爪に連結されてこ
の爪を予め設定した任意の位置に停止固定させる第一ア
クチュエータと、他方の前記爪に連結されてこの爪の把
持力を任意に設定自在な第二アクチュエータとを有す
る。従って、引っ掛け把持方式で中子を把持する場合に
は、第一アクチュエータに連結された爪を中子に引っ掛
ける位置に移動させ、第二アクチュエータに連結された
爪の把持力を適当な値に設定してこの爪を中子に引っ掛
けるように移動させると、第二アクチュエータに連結さ
れた爪は中子に当たる位置まで移動して中子に当たった
直後に停止するため、中子の幅寸法がバラツキを生じて
いてもそれらの中子を確実に引っ掛けて把持することが
できる。また、引っ掛け・摩擦力把持方式で中子を把持
する場合には、第一アクチュエータに連結された爪を中
子に引っ掛ける位置に移動させ、第二アクチュエータに
連結された爪の把持力を適当な値に設定してこの爪を中
子の側面に当接させるとともに引っ掛けを行う位置へ移
動させると、第二アクチュエータに連結された爪は中子
に当たる位置まで移動して中子に当たった直後に停止す
るため、中子の幅寸法がバラツキを生じていてもそれら
の中子を確実に引っ掛けるとともに適当な摩擦力をきか
せて把持することができる。この引っ掛け・摩擦力把持
方式で中子を把持しているときに中子の幅寸法が詰まっ
たり中子の一部が削れて幅寸法が小さくなった場合に
は、第二アクチュエータに連結された爪が設定した把持
力を維持する方向へ自動的に移動するため、爪が中子か
ら外れて中子が落下するということが防止される。ま
た、摩擦力把持方式で中子を把持する場合には、第一ア
クチュエータに連結された爪を中子の側面に当接させる
位置に移動させ、第二アクチュエータに連結された爪の
把持力を中子の種類等に応じた任意の値に設定してこの
爪を中子の側面に当接させるように移動させると、この
爪は設定した把持力で中子の側面に当接され、中子を摩
擦力で把持することができる。この摩擦力把持方式で中
子を把持しているときに中子の幅寸法が詰まったり中子
の一部が削れて幅寸法が小さくなった場合には、第二ア
クチュエータに連結された爪が設定した把持力を維持す
る方向へ自動的に移動するため、把持力が急激に低下し
て中子が落下するということが防止される。引っ掛け把
持方式とは、爪を中子の段部に引っ掛けて把持する方式
である。摩擦力把持方式とは、爪を中子の側面に押し付
けて摩擦力により把持する方式である。引っ掛け・摩擦
力把持方式とは、爪を中子の段部に引っ掛けるとともに
爪を中子の側面に押し付けて把持する方式である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、停電時に作動するブレーキを第二アクチュ
エータに設けた。従って、中子を把持している最中に停
電になった場合には、ブレーキが作動することにより第
二アクチュエータに連結された爪がその位置で保持さ
れ、停電に伴い第二アクチュエータに連結された爪が中
子の側面から離反する方向へ移動して把持力を失うこと
が防止され、把持していた中子の落下が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1及び図2は中子1
を主型(図示せず)内へ納める作業を行うロボット2の
ハンド部3を示すものである。このハンド部3は外枠フ
レーム4を有し、この外枠フレーム4には、第一アクチ
ュエータであるエアシリンダ5と、第二アクチュエータ
であるサーボモータ6と、リニアガイド7とが固定され
ている。
【0010】前記リニアガイド7には2個の直動ベアリ
ング8,9がスライド自在に取付けられている。一方の
直動ベアリング8には爪ホルダ10が固定され、この爪
ホルダ10には前記中子1を把持する一方の爪11が着
脱自在に連結されている。他方の直動ベアリング9には
爪ホルダ12が固定され、この爪ホルダ12には前記中
子1を把持する他方の爪13が着脱自在に連結されてい
る。これらの爪11,13は、互いに接離する方向へ移
動自在に設けられている。
【0011】前記エアシリンダ5のピストンロッド14
の先端部には駆動用リンク15の一端が固定され、駆動
用リンク15の他端が前記爪ホルダ10に固定されてい
る。前記サーボモータ6にはボールスクリュ16の一端
が連結されている。ボールスクリュ16には可動駒17
が螺合され、この可動駒17には駆動用リンク18の一
端が固定され、駆動用リンク18の他端が前記爪ホルダ
12に固定されている。前記爪ホルダ12にはガイドフ
レーム19が固定され、このガイドフレーム19は前記
外枠フレーム4に固定された直動ベアリング20により
スライド自在に保持されている。前記サーボモータ6に
は、停電時に作動して前記ボールスクリュ16の回転を
ロックするブレーキ21が設けられている。
【0012】図3は、このロボット2を用いた中子納め
システムの概略図である。この中子納めシステムには、
前記中子1を搬送する中子搬送ライン22と、前記主型
を搬送する主型搬送ライン23とが設けられ、中子搬送
ライン22上における中子停止位置、及び、主型搬送ラ
イン23上における主型停止位置の近傍に前記ロボット
2が配置されている。さらに、この中子納めシステムに
は、中子停止位置で停止した前記中子1と主型停止位置
で停止した主型とを位置検出のために撮影するCCDカ
メラ24、CCDカメラ24からの画像データを処理し
て前記中子1や前記主型の位置を検出する画像処理装置
25、前記CCDカメラ24を移動させるカメラ移動テ
ーブル26、前記ロボット2を駆動させるロボットコン
トローラ27、前記画像処理装置25で処理されたデー
タに基づいて前記ロボット2及び前記爪11,13の移
動量などを演算するFA(Factory Automation)コンピュ
ータ28等が設けられている。
【0013】前記中子搬送ライン22、前記主型搬送ラ
イン23、前記画像処理装置25、前記カメラ移動テー
ブル26、前記ロボットコントローラ27、前記FAコ
ンピュータ28等はシーケンサ29に接続されており、
このシーケンサ29には各種のキーを備えた操作盤30
が接続されている。
【0014】このような構成において、ロボット2を用
いたこの中子納めシステムによれば、中子搬送ライン2
2上を搬送された後に停止位置で停止した中子1をCC
Dカメラ24で撮影し、撮影データと予め設定してある
教示データと比較することにより中子1の位置を検出す
る。その検出結果に基づいてロボット2の移動量を演算
し、その演算結果に基づいてロボット2を移動させ、及
び、爪11,13を移動させることにより中子1を把持
する。さらに、主型搬送ライン23上を搬送された後に
停止位置で停止した主型をCCDカメラ24で撮影し、
撮影データと予め設定してある教示データとを比較する
ことにより主型の位置を検出する。その検出結果に基づ
いてロボット2を移動させることにより、把持している
中子1を主型内へ正確に納める。
【0015】この中子納めシステムにおける中子1の把
持形態としては、以下の3方式に切り換えることができ
る。第1の方式は、爪11,13を中子1の段部に引っ
掛けて把持する引っ掛け把持方式である。第2の方式
は、爪を中子1の側面に押し付けて摩擦力により把持す
る摩擦力把持方式である。第3の方式は、爪11,13
を中子1の段部に引っ掛けるとともに爪11,13を中
子1の側面に押し付ける引っ掛け・摩擦力把持方式であ
る。なお、図1及び図2では、先端に屈曲部を形成した
爪11,13を示しているが、この爪11,13は第
1、第3の方式を選択した場合に使用し、第2の方式を
選択した場合には、先端に屈曲部のない平板状の爪に交
換する。
【0016】上述した3方式の中子把持動作の手順を、
図4のフローチャートに基づいて説明する。主型内に納
める中子1の機種情報を入力すると、その中子1に適し
た把持方式が選択され、AHC(Automatic Hand Chang
er)を備えている場合にはそのAHCによりハンド部3
全体がその把持方式に適したものに交換される。
【0017】まず、引っ掛け把持方式が選択された場合
には、エアシリンダ5の駆動により爪11が全開位置へ
移動し、サーボモータ6の駆動により爪13が中子1に
応じた設定位置へ移動する。そして、爪11,13をそ
のような位置へ移動させたハンド部3が、図1に示すよ
うに中子1の把持位置へ移動する。ハンド部3が図1に
示す中子1の把持位置へ移動した後、エアシリンダ5の
駆動により爪11が中子1の側面に当たるとともに爪1
1の屈曲部が中子1の段部に引っ掛かる全閉位置へ移動
する。さらに、サーボモータ6の駆動により爪13が中
子1の側面に当たるとともに爪13の屈曲部が中子1の
段部に引っ掛かる位置へ移動し、図2に示すように中子
1が把持される。このとき、爪13の把持力は非常に小
さな値に設定されており、爪13は中子1の側面又は段
部に当たった直後に移動を停止し、中子1を押し潰して
破損させない最小把持力で閉じることになる。
【0018】図2に示したように爪11,13が中子1
の把持位置へ移動した後、ブレーキ21を“オン”にし
て爪13が移動しないようにし、及び、エアシリンダ5
のバルブを閉じて“オフ”にすることにより爪11が移
動しないようにする。以上により、引っ掛け把持方式に
よる中子1の把持が終了する。引っ掛け把持方式で中子
1を把持している最中に停電になっても、爪11,13
は移動せず、把持していた中子1の落下が起こらない。
【0019】この引っ掛け把持方式により中子1を把持
する場合、サーボモータ6に駆動される爪13が中子1
の側面に当たる位置まで移動するとともに当たった直後
に停止するため、中子1の幅寸法が基準寸法より小さい
場合であってもその中子1を把持することができ、ま
た、中子1の幅寸法が基準寸法より大きい場合であって
もその中子1を押し潰して破損することなく把持でき
る。
【0020】つぎに、引っ掛け・摩擦力把持方式が選択
された場合について説明する。この把持方式は、中子1
を把持する過程までは上述した引っ掛け把持方式と同じ
である。使用する爪11,13も、先端部に屈曲部があ
るものを使用する。
【0021】図2に示したように爪11,13が中子1
の把持位置へ移動した後、サーボモータ6を設定電流で
保持することによりサーボモータ6に一定のトルクを発
生させ、爪13を設定した把持力で中子1に押し付ける
ようにする。また、エアシリンダ5のバルブを閉じて
“オフ”にすることにより爪11が移動しないようにす
る。以上により、引っ掛け・摩擦力把持方式による中子
1の把持が終了する。
【0022】この引っ掛け・摩擦力把持方式により中子
1を把持している場合、サーボモータ6を設定電流で保
持することにより、把持されている中子1の幅寸法が詰
まったり中子1の一部が削れて幅寸法が小さくなった場
合には、爪13は小さくなった幅寸法分中子1の方向へ
自動的に移動し、中子1に作用する把持力が一定に維持
される。従って、爪11,13が中子1の側面に当接し
た状態に維持され、中子1の把持が安定する。
【0023】中子1を把持している最中に停電になった
場合には、ブレーキ21が作動して爪13の移動が阻止
される。従って、停電時に爪13が中子1から離反する
方向へ移動することがなく、把持していた中子1の落下
が起こらない。
【0024】つぎに、摩擦力把持方式が選択された場合
について説明する。この摩擦力把持方式が選択された場
合には、屈曲部を有する爪11,13に代えて平板状の
爪を使用する。しかし、平板状の爪についても上述した
屈曲部を有する爪11,13と同じ符号を用いて説明す
る。
【0025】爪のみを平板状の爪11,13に交換し、
又は、ハンド部全体をAHCにより平板状の爪11,1
3を有するハンド部3に交換した後、エアシリンダ5の
駆動により爪11が全閉位置へ移動し、サーボモータ6
の駆動により爪13が中子1に応じた設定位置へ移動す
る。そして、爪11,13をそのような位置へ移動させ
たハンド部3が中子1の把持位置へ移動し、爪11が中
子1の側面に当接されるとともに爪13が中子1の側面
に近接して位置する。ハンド部3が中子1の把持位置へ
移動した後、サーボモータ6の駆動により爪13が設定
把持力で閉じ、中子1を爪11,13で把持したときに
中子1がずれないようにする。
【0026】この摩擦力把持方式により中子1を把持し
ている場合、サーボモータ6を設定電流で保持すること
により、サーボモータ6に一定のトルクを発生させ、爪
13を設定した把持力で中子1に押し付けるようにす
る。また、エアシリンダ5のバルブを閉じて“オフ”に
することにより爪11が移動しないようにする。以上に
より、引っ掛け・摩擦力把持方式による中子1の把持が
終了する。
【0027】この摩擦力把持方式による把持において、
サーボモータ6を設定電流で保持することにより、把持
されている中子1の幅寸法が詰まったり中子1の一部が
削れて幅寸法が小さくなった場合には、爪13は小さく
なった幅寸法分中子1の方向へ移動し、中子1に作用す
る把持力が一定に維持される。従って、爪11,13が
設定した把持力で中子1の側面に押圧され、中子1の把
持が安定する。
【0028】中子1を把持している最中に停電になった
場合には、ブレーキ21が作動して爪13の移動が阻止
される。従って、停電時に爪13が移動して把持力を失
うということがなく、把持していた中子1の落下が起こ
らない。
【0029】つぎに、本発明の第二の実施の形態を図5
ないし図7に基づいて説明する。なお、図1ないし図4
において説明した部分と同一部分は同一符号で示す。本
実施の形態は、一方の爪11に第一アクチュエータであ
る大径のエアシリンダ5を連結し、他方の爪13に第二
アクチュエータである小径のエアシリンダ31を連結し
たものである。このエアシリンダ31には電空比例弁
(図示せず)が接続され、エアシリンダ31のピストン
ロッド32の先端部と爪ホルダ12との間に駆動用リン
ク33が固定されている。エアシリンダ31には、停電
時に作動して前記ピストンロッド32の摺動をロックす
るブレーキ34が設けられている。
【0030】このような構成において、本実施の形態に
おいても、上述した第一の実施の形態と同じように、引
っ掛け把持方式、摩擦力把持方式、引っ掛け・摩擦力把
持方式の3つの方式に切り換えることができる。これら
の3方式の中子把持動作の手順を、図7のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0031】まず、引っ掛け把持方式が選択された場合
には、エアシリンダ5の駆動により爪11が全開位置へ
移動し、エアシリンダ31の駆動により爪13が中子1
に応じた設定位置へ移動する。そして、爪11,13を
そのような位置へ移動させたハンド部3が、図5に示す
ように中子1の把持位置へ移動する。ハンド部3が図5
に示す中子1の把持位置へ移動した後、エアシリンダ5
の駆動により爪11が中子1の側面に当たるとともに爪
11の屈曲部が中子1の段部に引っ掛かる全閉位置へ移
動する。さらに、エアシリンダ31の駆動により爪13
が中子1の側面に当たるとともに爪13の屈曲部が中子
1の段部に引っ掛かる位置へ移動し、図2に示すように
中子1が把持される。このとき、爪13の把持力は非常
に小さな値に設定されており、爪13は中子1の側面に
当たった直後に移動を停止し、中子1を押し潰して破損
を発生させない最小把持力で閉じることになる。
【0032】図6に示したように爪11,13が中子1
の把持位置へ移動した後、エアシリンダ5,31のバル
ブを閉じて“オフ”にすることにより爪11,13が移
動しないようにする。なお、この場合には、節電と機器
保持のためにブレーキ34への通電を遮断してこのブレ
ーキ34を“オン”にする。以上により、引っ掛け把持
方式による中子1の把持が終了する。引っ掛け把持方式
で中子1を把持している最中に停電になっても、爪1
1,13は移動せず、把持していた中子1の落下が起こ
らない。
【0033】この引っ掛け把持方式により中子1を把持
する場合、エアシリンダ31に駆動される爪13が中子
1の側面に当たる位置まで移動するとともに当たった直
後に停止するため、中子1の幅寸法が基準寸法より小さ
い場合であってもその中子1を把持することができ、ま
た、中子1の幅寸法が基準寸法より大きい場合であって
もその中子1を押し潰して破損することなく把持でき
る。
【0034】つぎに、引っ掛け・摩擦力把持方式が選択
された場合について説明する。この把持方式は、中子1
を把持する過程までは上述した引っ掛け把持方式と同じ
である。使用する爪11,13も、先端部に屈曲部があ
るものを使用する。
【0035】図6に示したように爪11,13が中子1
の把持位置へ移動した後、電空比例弁の駆動によりエア
シリンダ31を中子1を壊さない適当な設定圧で保持す
ることにより、爪13を設定した把持力で中子1に押し
付けるようにする。また、エアシリンダ5のバルブを閉
じて“オフ”にすることにより爪11が移動しないよう
にする。以上により、引っ掛け・摩擦力把持方式による
中子1の把持が終了する。
【0036】この引っ掛け・摩擦力把持方式により中子
1を把持している場合、エアシリンダ31を設定圧で保
持することにより、把持されている中子1の幅寸法が詰
まったり中子1の一部が削れて幅寸法が小さくなった場
合には、爪13は小さくなった幅寸法分中子1の方向へ
自動的に移動し、中子1に作用する把持力が一定に維持
される。従って、爪11,13が中子1の側面に当接し
た状態に維持され、中子1の把持が安定する。
【0037】中子1を把持している最中に停電になった
場合には、ブレーキ34が作動して爪13の移動が阻止
される。従って、停電時に爪13が移動して把持力を失
うということがなく、把持していた中子1の落下が起こ
らない。
【0038】つぎに、摩擦力把持方式が選択された場合
について説明する。この摩擦力把持方式が選択された場
合には、屈曲部を有する爪11,13に代えて平板状の
爪を使用する。しかし、平板状の爪についても上述した
屈曲部を有する爪11,13と同じ符号を用いて説明す
る。
【0039】爪のみを平板状の爪11,13に交換し、
又は、ハンド部全体をAHCにより平板状の爪11,1
3を有するハンド部3に交換した後、エアシリンダ5の
駆動により爪11が全閉位置へ移動し、エアシリンダ3
1の駆動により爪13が中子1に応じた設定位置へ移動
する。そして、爪11,13をそのような位置へ移動さ
せたハンド部3が中子1の把持位置へ移動し、爪11が
中子1の側面に当接されるとともに爪13が中子1の側
面に近接して位置する。ハンド部3が中子1の把持位置
へ移動した後、エアシリンダ31の駆動により爪13が
設定把持力で閉じ、中子1を爪11,13で把持したと
きに中子1がずれないようにする。
【0040】この摩擦力把持方式により中子1を把持し
ている場合、電空比例弁の駆動によりエアシリンダ31
を設定圧で保持することにより、爪13を設定した把持
力で中子1に押し付けるようにする。また、エアシリン
ダ5のバルブを閉じて“オフ”にすることにより爪11
が移動しないようにする。以上により、摩擦力把持方式
による中子1の把持が終了する。
【0041】この摩擦力把持方式による把持において、
エアシリンダ31を設定圧で保持することにより、把持
されている中子1の幅寸法が詰まったり中子1の一部が
削れて幅寸法が小さくなった場合には、爪13は小さく
なった幅寸法分中子1の方向へ移動し、中子1に作用す
る把持力が一定に維持される。従って、爪11,13が
設定した把持力で中子1の側面に押圧され、中子1の把
持が安定する。
【0042】中子1を把持している最中に停電になった
場合には、ブレーキ34が作動して爪13の移動が阻止
される。従って、停電時に爪13が移動して把持力を失
うということがなく、把持していた中子1の落下が起こ
らない。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ロボット
のハンド部に取付けられた一方の爪に連結されてこの爪
を予め設定した任意の位置に停止固定させる第一アクチ
ュエータと、ハンド部に設けた他方の爪に連結されてこ
の爪の把持力を任意に設定自在な第二アクチュエータと
を設けたので、引っ掛け把持方式で中子を把持する場合
には、第一アクチュエータに連結された爪を中子に引っ
掛ける位置に移動させ、第二アクチュエータに連結され
た爪の把持力を適当な値に設定してこの爪を中子に引っ
掛けるように移動させると、第二アクチュエータに連結
された爪は中子に当たる位置まで移動して中子に当たっ
た直後に停止するため、中子の幅寸法がバラツキを生じ
ていてもそれらの中子を確実に引っ掛けて把持すること
ができ、また、引っ掛け・摩擦力把持方式で中子を把持
する場合には、第一アクチュエータに連結された爪を中
子に引っ掛ける位置に移動させ、第二アクチュエータに
連結された爪の把持力を適当な値に設定してこの爪を中
子の側面に当接させるとともに引っ掛けを行う位置へ移
動させると、第二アクチュエータに連結された爪は中子
に当たる位置まで移動して中子に当たった直後に停止す
るため、中子の幅寸法がバラツキを生じていてもそれら
の中子を確実に引っ掛けるとともに適当な摩擦力をきか
せて把持することができ、また、摩擦力把持方式で中子
を把持する場合には、第一アクチュエータに連結された
爪を中子の側面に当接させる位置に移動させ、第二アク
チュエータに連結された爪の把持力を中子の種類等に応
じた任意の値に設定してこの爪を中子の側面に当接させ
るように移動させると、この爪は設定した把持力で中子
の側面に当接されて中子を摩擦力で把持することがで
き、この摩擦力把持方式で中子を把持しているときに中
子の幅寸法が詰まったり中子の一部が削れて幅寸法が小
さくなった場合には、第二アクチュエータに連結された
爪が設定した把持力を維持する方向へ自動的に移動する
ため、把持力が急激に低下して中子が落下することを防
止できる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、停電時に作
動するブレーキを第二アクチュエータに設けたので、中
子を把持している最中に停電になった場合にはブレーキ
の作動により第二アクチュエータに連結された爪をその
位置で保持することができ、停電に伴い第二アクチュエ
ータに連結された爪が中子の側面から離反する方向に移
動して把持力を失うことを防止でき、把持力を失うこと
により把持していた中子が落下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるハンド部の
構造を示す正面図である。
【図2】爪が中子の把持位置へ移動した状態のハンド部
の構造を示す正面図である。
【図3】中子納めシステムの全体構造を示すブロック図
である。
【図4】中子把持動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第二の実施の形態におけるハンド部の
構造を示す正面図である。
【図6】爪が中子の把持位置へ移動した状態のハンド部
の構造を示す正面図である。
【図7】中子把持動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 ロボット 3 ハンド部 5 第一アクチュエータ 6,31 第二アクチュエータ 11,13 爪 21,34 ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 剛 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのハンド部に取付けられて互い
    に接離する方向へ移動自在な一対の爪と、一方の前記爪
    に連結されてこの爪を予め設定した任意の位置に停止固
    定させる第一アクチュエータと、他方の前記爪に連結さ
    れてこの爪の把持力を任意に設定自在な第二アクチュエ
    ータとを有することを特徴とする中子の把持装置。
  2. 【請求項2】 停電時に作動するブレーキを第二アクチ
    ュエータに設けたことを特徴とする請求項1記載の中子
    の把持装置。
JP16715496A 1996-06-27 1996-06-27 中子の把持装置 Withdrawn JPH105932A (ja)

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