JP2014042136A - 水晶振動素子及びその製造方法 - Google Patents

水晶振動素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成するための構造を、容易に製造し得る振動素子を提供する。
【解決手段】 振動素子10は、基部11と、基部11から同一方向に延びる二本の振動腕部12,13と、振動腕部12,13に設けられた溝部14,15と、を備えている。溝部14には、振動腕部12の長手方向に延びつつ振動腕部12の短手方向に変化する波状の表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば基準信号源やクロック信号源に用いられる水晶振動素子及びその製造方法に関する。以下、水晶振動素子の一例として、音叉型屈曲水晶振動素子(以下「振動素子」と略称する。)について説明する。
特許文献1の第6図には、振動腕部の表面及び裏面のそれぞれに溝部が形成された振動素子が開示されている。この振動素子の製造方法は、特許文献1の第3頁右下欄第10行〜第4頁左上欄第3行に、次のように開示されている。まず、水晶ウェハーの表裏に、外形形成用のマスクを作成する。続いて、このマスクを用いてフッ酸により一回目のエッチングをし、外形を途中まで形成する。続いて、このマスクの一部を開口して、溝部形成用兼外形形成用のマスクを作成する。最後に、このマスクを用いてフッ酸により二回目のエッチングをし、外形を完全に形成するとともに一定の深さの溝部を形成する。
特許文献1に記載の従来技術では、外形形成と溝形成とに前述のように二回のウェットエッチング工程が必要であった。その理由は、一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成しようとすると、溝部が表裏で貫通してしまうからである。そのため、従来技術では、二回のウェットエッチング工程が必要となるために製造工程が複雑化する他に、次のような問題もあった。
一回目の外形作成用マスクと二回目の溝部形成用兼外形形成用マスクとを作成するために、二回の露光工程が必要となる。このとき、露光時のアライメント精度によって一回目のマスクと二回目のマスクとに位置ずれが生ずると、外形と溝部とにも位置ずれが生ずることになる。その結果、二本の振動腕部の振動バランスが崩れることにより、振動腕部を支持する基部に振動が大きく伝播し、周波数バラツキの増大やクリスタルインピーダンスの劣化を招く問題があった。これらの諸問題は、近年の微細化及び小型化の進展に伴い、ますます顕著になる傾向にある。
これに対し、一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成し得る構造を有する振動素子が、本発明者によって提案されている(特許文献2)。以下、この振動素子を本発明の関連技術1として説明する。
図7は、関連技術1の振動素子の表主面を示す平面図である。図8は、図7におけるVIII−VIII線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。なお、平面図中のX軸、Y’軸及びZ’軸は、水晶ウェハーの結晶軸である。これらの結晶軸に依存して生ずる残渣は、煩雑化を避けるために平面図では図示を略している。
振動素子80は、基部81と、基部81から延びる二本の振動腕部82,83と、振動腕部82,83に設けられた溝部84,85とを備えている。溝部84は、振動腕部82の表主面81Aに設けられた表側溝部841,842と、振動腕部82の裏主面81Bに設けられた裏側溝部843,844とからなる。溝部85は、振動腕部83の表主面81Aに設けられた表側溝部851,852と、振動腕部83の裏主面81Bに設けられた裏側溝部(図示せず)とからなる。表側溝部841,842の底面845,846と、裏側溝部843,844の底面847,848とは、互いに対向する。溝部85も溝部84と同様の構成である。
表側溝部841,842の側壁には、それぞれ多数の突起861,862が形成されている。同様に、裏側溝部843,844の側壁には、それぞれ多数の突起863,864が形成され、表側溝部851,852の側壁にも多数の突起871,872が形成されている。以下、主に表側溝部841について説明するが、他の表側溝部及び裏側溝部も同様である。
振動素子80では、表側溝部841内の多数の突起861がエッチング抑制パターンとして作用することにより、振動腕部82の外形と溝部84とが一回のウェットエッチングで同時に形成される。
また、一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成し得る構造を有する他の振動素子が、特許文献3に提案されている。以下、この振動素子を本発明の関連技術2として説明する。
関連技術2は、振動腕部に設けられる溝幅をw、エッチングの際に水晶の異方性によって振動腕部に形成される残渣の突出量をhとしたとき、w<hとなる時間でエッチングする、というものである。これは、溝幅を極めて狭くしてエッチング時間を調整すると、w<hとなることにより、溝の底面が抜けないことを利用している。
特開昭56−66517号公報(第6図等) 特開2011−217041号公報(図4等) 特許第4241022号公報(請求項1等)
しかしながら、関連技術1には次のような問題があった。
(1).突起861は、極めて微小な構造である。つまり、突起861の幅は数μmと微小であるため、露光時の寸法バラツキが生じる。また、突起861の幅は小型化に伴い更に狭くなるため、近年の傾向として突起861がますます形成しにくくなっている。(2).両面露光装置を用いた場合に表裏の合致精度が悪い。例えば、突起861,863がY’軸方向に表裏で2μmずれると、これらの重なる部分がほとんど無くなる。(3).上記(1)(2)により、水晶ウェハー間及び水晶ウェハー内での加工精度バラツキが大きくなり、結果として振動素子80の水晶ウェハー間及び水晶ウェハー内の周波数バラツキが大きくなる。周波数バラツキが大きくなると、その後の周波数粗調整工程で調整困難な振動素子80も出現するので、製造歩留まりが大きく低下する。
関連技術2でも、その極めて微細な溝幅を形成する必要があるため、関連技術1と同様の問題があった。
そこで、本発明の主な目的は、一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成するための構造を、容易に製造し得る振動素子を提供することにある。
本発明に係る振動素子は、
基部と、この基部から同一方向に延びる二本の振動腕部と、これらの振動腕部に設けられた溝部と、を備えた振動素子において、
前記溝部には、前記振動腕部の長手方向に延びつつ前記振動腕部の短手方向に変化する波状の隔壁が設けられた、
ことを特徴とする。
本発明に係る振動素子の製造方法は、
本発明に係る振動素子を製造する方法であって、
水晶基板上に耐食膜を成膜しパターン化する工程と、
前記耐食膜で覆われていない前記水晶基板の露出部分をウェットエッチングで除去することにより前記基部、前記振動腕部及び前記溝部を同時に形成する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、振動腕部の長手方向に延びつつ振動腕部の短手方向に変化する波状の隔壁を溝部に設けることにより、溝部におけるウェットエッチングを抑制できるので、外形に比べて溝部のエッチング速度を低下できる。したがって、外形のエッチングが終了する時間で溝部をエッチングしても、溝部が貫通しないので、一回のウェットエッチングで外形と溝部の両方を形成できる。しかも、波状構造の隔壁を採用したことにより、関連技術のような微小又は微細な構造にする必要がなくなるので、製造を容易化できる。
実施形態1の振動素子の表主面を示す平面図である。 図1の振動素子の断面を示し、図2[a]は図1におけるIIa−IIa線縦断面図、図2[b]は図1におけるIIb−IIb線縦断面図である。 実施形態1の振動素子の製造方法を示す断面図であり、図3[a]は耐食膜パターン形成後の振動腕部、図3[b]はウェットエッチング後の振動腕部、図3[c]は電極及び配線形成後の振動腕部である。 実施形態2の振動素子の表主面を示す平面図である。 図4の振動素子の断面を示し、図5[a]は図4におけるVa−Va線縦断面図、図5[b]は図4におけるVb−Vb線縦断面図である。 実施形態2の振動素子における、電極及び配線形成後の振動腕部を示す断面図である。 関連技術1の振動素子の表主面を示す平面図である。 図7におけるVIII−VIII線縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。
図1は、実施形態1の振動素子の表主面を示す平面図である。図2は、図1の振動素子の断面を示し、図2[a]は図1におけるIIa−IIa線縦断面図、図2[b]は図1におけるIIb−IIb線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
本実施形態1の振動素子10は、基部11と、基部11から同一方向に延びる二本の振動腕部12,13と、振動腕部12,13の長手方向に設けられた溝部14,15と、を備えている。溝部14は、振動腕部12の表主面11Aに開口する表側溝部14Aと、振動腕部12の裏主面11Bに開口する裏側溝部14Bと、を有する。同様に、溝部15は、振動腕部13の表主面11Aに開口する表側溝部15Aと、振動腕部13の裏主面11Bに開口する裏側溝部(図示せず)と、を有する。
表側溝部14Aには、振動腕部12の長手方向(Y’軸方向)に延びつつ振動腕部12の短手方向(X軸方向)に変化する波状の表側隔壁16Aが設けられている。同様に、裏側溝部14Bには、振動腕部12の長手方向(Y’軸方向)に延びつつ振動腕部12の短手方向(X軸方向)に変化する波状の裏側隔壁16Bが設けられている。本実施形態1における「波状」とは、表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bが振動腕部12,13の側面に向かって外側に凸となる曲線の繰り返しからなる形状である。溝部15についても、溝部14と同様である。
更に詳しく言えば、振動素子10は、平板形状の基部11と、基部11の側面から同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部12,13と、基部11側から振動腕部12,13の先端側に沿って振動腕部12,13の長さ方向(Y’軸方向)に設けられ、振動腕部12,13の厚み方向(Z’軸方向)に窪んだ溝部14,15と、を備えている。なお、図2に示すように、振動腕部12には、+X軸方向に突き出した残渣11Cが生じている。振動腕部13にも同様に残渣(図示せず)が生じている。
表側溝部14A及び裏側溝部14Bには、それぞれ表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bが設けられている。表側隔壁16Aは、基部11側から振動腕部12の先端側に沿って表側溝部14Aを二分するとともに、ウェットエッチングを抑制する構造からなる。裏側隔壁16Bは、基部11側から振動腕部12の先端側に沿って裏側溝部14Bを二分するとともに、ウェットエッチングを抑制する構造からなる。表側溝部14Aは二分された表側溝部141,142からなる。裏側溝部14Bは二分された裏側溝部143,144からなる。表側溝部141の底面145と裏側溝部143の底面147とが、主に互いに対向している。表側溝部142の底面146と裏側溝部144の底面148とが、主に互いに対向している。表側溝部15Aは二分された表側溝部151,152からなる。同様に、表側溝部15A及び裏側溝部(図示せず)には、それぞれ表側隔壁17A及び裏側隔壁(図示せず)が設けられている。
以下、振動腕部12,13はともにほぼ同じ構造であるので、振動腕部12について説明する。
表側隔壁16Aは、ウェットエッチングを抑制する構造として、振動腕部12の長さ方向(Y’軸方向)に表側溝部14Aを二分するとともに、外側に凸となる半円の繰り返しからなる。同様に、裏側隔壁16Bは、ウェットエッチングを抑制する構造として、振動腕部12の長さ方向(Y’軸方向)に裏側溝部14Bを二分するとともに、外側に凸となる半円の繰り返しからなる。
ここで、振動腕部12の厚さをtとし、振動腕部12の外形加工が終了するまで溝部14をエッチング液に浸漬した場合に、表側溝部14A及び裏側溝部14Bの深さをそれぞれd1,d2とする(図2[a]参照)。このとき、t>d1+d2の関係が成り立つので、表側溝部14Aと裏側溝部14Bとは貫通しない。その理由は、表側溝部14A及び裏側溝部14B内のエッチング液の流れを表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bが妨げることにより、エッチング液により除去された成分の拡散が悪くなるので、エッチング速度が抑えられるため、と考えられる。
図2[a]において、Q1及びQ2は、表側溝部141,142の最も狭くなる幅の寸法を示している。Q1及びQ2は、水晶基板の厚みやエッチング時間により最適値を得るが、例えば1〜3μmである。
図3は実施形態1の振動素子の製造方法を示す断面図であり、図3[a]は耐食膜パターン形成後の振動腕部、図3[b]はウェットエッチング後の振動腕部、図3[c]は電極及び配線形成後の振動腕部である。以下、図1乃至図3に基づき、実施形態1の振動素子の製造方法について説明する。
振動素子10の製造方法は、次の<1><2>の工程を含む。<1>.水晶基板31上に、耐食膜32を成膜しパターン化する工程(図3[a])。例えば、水晶ウェハーなどの水晶基板31の両面に、例えばスパッタによりクロム及び金の二層からなる耐食膜32を成膜する。続いて、フォトリソグラフィ及びエッチングによって耐食膜32の不要な部分を除去することによって、表主面11A及び裏主面11Bのパターンからなるマスクを作成する。<2>.耐食膜32で覆われていない水晶基板31の露出部分311をウェットエッチングで除去することにより、基部11、振動腕部12及び溝部14を同時に形成する工程(図3[b])。例えば、一回のウェットエッチングによって、振動腕部12の外形と表側溝部14A及び裏側溝部14Bとの両方を形成する。その後、図3[c]に示すように、電極181,182及び配線191,192を、振動腕部12に形成する。
次に、本実施形態1の振動素子10の効果を説明する。
(1)表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bをそれぞれ表側溝部14A及び裏側溝部14Bに設けることにより、溝部14におけるウェットエッチングを抑制できるので、振動腕部12の外形に比べて溝部14のエッチング速度を低下できる。したがって、振動腕部12の外形のエッチングが終了する時間で溝部14をエッチングしても、底面を介して対向する表側溝部14A及び裏側溝部14Bが貫通しないので、一回のウェットエッチングで振動腕部12の外形と溝部14との両方を形成できる。
(2)エッチング抑制パターンである表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bは、図7に示す関連技術1における突起861,862に比べて、例えば一桁以上大きい構造であるので、露光時の位置ズレの影響を軽減できる。例えばY’軸方向に表裏で2μmずれた場合、前述したように関連技術1では表裏の突起861,863の重なる部分がほとんど無くなるのに対して、本実施形態1では表側隔壁16Aと裏側隔壁16Bとの円周が多少ずれるだけであり大きな影響はない。また、表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bの波状のパターンは、数μmの線幅ではないので、フォトレジストのパターン化で形状が崩れにくい。したがって、波状構造の表側隔壁16A及び裏側隔壁16Bを採用したことにより、関連技術のような微小又は微細な構造にする必要がなくなるので、製造を容易化できる。
(3)耐食膜32が形成されていない水晶基板31の露出部分311は、狭い部分のみではエッチングがされにくく、広い部分のみではエッチングが進みやすく、直線的なパターンであるとある部分で大きなサイドエッチングが生じ他の部分で全くサイドエッチングが生じないことになる。これに対し、本実施形態1では、耐食膜32が形成されていない露出部分311は、耐食膜32が曲線で描かれることにより、広い部分と狭い部分とが交互に繰り返されるので、一定のエッチング深さを得やすい。しかも、その露出部分311のパターンが曲線になっていることにより、サイドエッチングが徐々に少なくなったり多くなったりするので、所望の形状を得やすい。その結果、溝部14の深さ及び形状を一定にできるので、振動素子10の周波数やクリスタルインピーダンスのバラツキが少なくなる。
最後に、本実施形態1の振動素子10について補足説明をする。
溝部14は、本実施形態1では振動腕部12の長手方向に一組設けているが、振動腕部12の長手方向に複数組設けてもよい。溝部14は、表側溝部14Aのみを有するものとしてもよい。この場合は、例えば表側からの一回のウェットエッチングで、振動腕部12の外形と表側溝部14Aとの両方を形成してもよい。表側隔壁16A又は裏側隔壁16Bは、本実施形態1では外側に凸となる半円の繰り返しからなるが、半円の直径を連続的又は不連続的に変化させてもよいし、円に限らず、楕円、正弦波、二次曲線などの曲線にしてもよい。表側隔壁16A又は裏側隔壁16Bを構成する半円は、図において左右対称に配置されているが、左右非対称に配置してもよい。
図4は、実施形態2の振動素子の表主面を示す平面図である。図5は、図4の振動素子の断面を示し、図5[a]は図4におけるVa−Va線縦断面図、図5[b]は図4におけるVb−Vb線縦断面図である。図6は、実施形態2の振動素子における、電極及び配線形成後の振動腕部を示す断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
本実施形態2の振動素子20は、基部21と、基部21から同一方向に延びる二本の振動腕部22,23と、振動腕部22,23の長手方向に設けられた溝部24,25と、を備えている。溝部24は、振動腕部22の表主面21Aに開口する表側溝部24Aと、振動腕部22の裏主面21Bに開口する裏側溝部24Bと、を有する。同様に、溝部25は、振動腕部23の表主面21Aに開口する表側溝部25Aと、振動腕部23の裏主面21Bに開口する裏側溝部(図示せず)と、を有する。
表側溝部24Aには、振動腕部22の長手方向(Y’軸方向)に延びつつ振動腕部22の短手方向(X軸方向)に変化する波状の表側隔壁26Aが設けられている。同様に、裏側溝部24Bには、振動腕部22の長手方向(Y’軸方向)に延びつつ振動腕部22の短手方向(X軸方向)に変化する波状の裏側隔壁26Bが設けられている。本実施形態2における「波状」とは、表側隔壁26A及び裏側隔壁26Bが内側に凹となる曲線の繰り返しからなる形状である。より具体的には、表側隔壁26A及び裏側隔壁26Bは、振動腕部12,13の側面に向かって内側に凹となる半円の繰り返しからなる。溝部25についても、溝部24と同様である。
更に詳しく言えば、表側溝部24Aは二分された表側溝部241,242からなる。裏側溝部24Bは二分された裏側溝部243,244からなる。表側溝部241の底面245と裏側溝部243の底面247とが、主に互いに対向している。表側溝部242の底面246と裏側溝部244の底面248とが、主に互いに対向している。表側溝部25Aは二分された表側溝部251,252からなる。同様に、表側溝部25A及び裏側溝部(図示せず)には、それぞれ表側隔壁27A及び裏側隔壁(図示せず)が設けられている。
図5に示すように、振動腕部22には、+X軸方向に突き出した残渣21Cが生じている。また、図6に示すように、振動腕部22には、電極281,282及び配線291,292が形成される。振動腕部23も振動腕部22と同様である。
すなわち、本実施形態2の振動素子20は、表側隔壁26A等の形状を除き、実施形態1と同様である。したがって、本実施形態2の振動素子20の他の構成、製造方法、効果及び補足説明は、実施形態1のそれらと同様である。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
10 振動素子
11 基部
11A 表主面
11B 裏主面
11C 残渣
12 振動腕部
14 溝部
14A 表側溝部
141,142 表側溝部
145,146 底面
16A 表側隔壁
14B 裏側溝部
143,144 裏側溝部
147,148 底面
16B 裏側隔壁
13 振動腕部
15 溝部
15A 表側溝部
151,152 表側溝部
17A 表側隔壁
181,182 電極
191,192 配線
31 水晶基板
311 露出部分
32 耐食膜
20 振動素子
21 基部
21A 表主面
21B 裏主面
21C 残渣
22 振動腕部
24 溝部
24A 表側溝部
241,242 表側溝部
245,246 底面
26A 表側隔壁
24B 裏側溝部
243,244 裏側溝部
247,248 底面
26B 裏側隔壁
23 振動腕部
25 溝部
25A 表側溝部
251,252 表側溝部
27A 表側隔壁
281,282 電極
291,292 配線
80 振動素子
81 基部
81A 表主面
81B 裏主面
82 振動腕部
84 溝部
841,842 表側溝部
845,846 底面
861,862 突起
843,844 裏側溝部
847,848 底面
863,864 突起
83 振動腕部
85 溝部
851,852 表側溝部
871,872 突起

Claims (5)

  1. 基部と、この基部から同一方向に延びる二本の振動腕部と、これらの振動腕部に設けられた溝部と、を備えた水晶振動素子において、
    前記溝部には、前記振動腕部の長手方向に延びつつ前記振動腕部の短手方向に変化する波状の隔壁が設けられた、
    ことを特徴とする水晶振動素子。
  2. 前記溝部は、前記振動腕部の表主面に開口する表側溝部と、前記振動腕部の裏主面に開口する裏側溝部とを有し、
    前記隔壁は、前記表側溝部に設けられた表側隔壁と、前記裏側溝部に設けられた裏側隔壁とを有する、
    請求項1記載の水晶振動素子。
  3. 前記波状とは、外側に凸となる曲線の繰り返しからなる形状である、
    請求項1又は2記載の水晶振動素子。
  4. 前記波状とは、内側に凹となる曲線の繰り返しからなる形状である、
    請求項1又は2記載の水晶振動素子。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の水晶振動素子を製造する方法であって、
    水晶基板上に耐食膜を成膜しパターン化する工程と、
    前記耐食膜で覆われていない前記水晶基板の露出部分をウェットエッチングで除去することにより前記基部、前記振動腕部及び前記溝部を同時に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする水晶振動素子の製造方法。
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