JP2014041741A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フード部と端子保持部とを合体させる防水コネクタにおいて電気接続部の長さ寸法が大きくなることを防ぐ。
【解決手段】フード部71と、このフード部71と別体に形成されて内部に雄型端子50を保持する端子保持部72とからなり、フード部71と端子保持部72とが合体することにより構成される雄側コネクタ10であって、フード部71と端子保持部72との間には、フード部71と端子保持部72との間をシールする雄側シール部材83が設けられており、雄型端子50は、雌型端子50に接続される電気接続部53と、電気接続部53の後方に隣接して形成された端子本体部52とを備えて構成されており、端子保持部72には、端子本体部52の前端部である繋ぎ部54が端子保持部72から前方に突出した状態で雄型端子50が保持されているところに特徴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来、端子毎に個別に防水が可能な防水コネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。この防水コネクタは、雌側コネクタを内部に嵌合するフード部と、フード部と別体に形成されて雄型端子を保持する端子保持部と、フード部と端子保持部との間をシールするシール部材とを備えており、シール部材を両側から挟むようにしてフード部と端子保持部とを合体させることにより構成されるようになっている。
雄型端子は、雌側コネクタに収容された雌型端子に接続される電気接続部と、電線接続部の後方に隣接して形成された端子本体部とを備えている。そして、端子本体部が端子保持部内に収容されて、電気接続部が端子保持部から突出した状態で雄型端子が端子保持部に保持されている。また、シール部材を挟むようにしてフード部と端子保持部とを合体させると、端子保持部から突出した電気接続部がシール部材に形成された挿通孔とフード部の後壁に形成された挿通孔とに挿通されて、電気接続部がフード部の後壁からフード部の内部空間に向かって突出するようになっている。
特開2006−147254号公報
ところが、上記の防水コネクタでは、フード部の後壁から電気接続部を突出させるために、シール部材とフード部の後壁とを電気接続部によって貫いていることから、電気接続部の長さ寸法が長くなってしまい、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フード部と端子保持部とを合体させる防水コネクタにおいて電気接続部の長さ寸法が長くなることを防ぐことを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、雌型端子を保持する雌側コネクタが内部に嵌合されるフード部と、このフード部と別体に形成されて内部に雄型端子を保持する端子保持部とからなり、前記フード部の嵌合方向後側に前記端子保持部が合体することにより構成される防水コネクタであって、前記フード部と前記端子保持部との間には、前記フード部と前記端子保持部とに挟み込まれることで、前記フード部と前記端子保持部との間をシールするシール部材が設けられており、前記雄型端子は、前記雌型端子に接続される電気接続部と、前記電気接続部の後方に隣接して設けられた端子本体部とを備えて構成されており、前記端子保持部には、前記端子本体部の前端部が前記端子保持部から前記フード部側に突出した状態で前記雄型端子が保持されているところに特徴を有する。
このような構成の防水コネクタによると、端子保持部から突出した端子本体部の前端部が、フード部と端子保持部とを合体させた際に、シール部材の挿通孔に挿通されることになる。これにより、フード部と端子保持部とを合体させる防水コネクタにおいて、雌型端子に接続される電気接続部をシール部材の厚さ寸法分短くすることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記フード部は、前記フード部と前記端子保持部とが合体した際に、前記端子本体部の前端部を収容する収容部が嵌合方向前側に凹んで形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、端子保持部から突出した端子本体部の前端部が、フード部と端子保持部とを合体させた際に、シール部材の挿通孔に挿通されると共に、フード部の収容部に収容される。これにより、電気接続部を収容部の深さ寸法分さらに短くすることができる。
前記収容部は、前記フード部の壁を嵌合方向前側に膨出させることで、前記フード部の壁の厚さ寸法よりも深く凹んで形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、フード部の壁よりも前側に端子本体部の前端部を配することができるので、電気接続部をさらに短く設定することができる。
前記端子保持部には、前記フード部と前記端子保持部とが合体する前の状態において、前記端子本体部を前方から係止する前止まり部が形成されている構成としてもよい。
一般に、端子保持部において、雄型端子を前止まりさせるには端子本体部の嵌合方向前側に前壁を形成する。ところが、端子保持部から端子本体部の前端部が突出している場合、端子本体部の嵌合方向前側に前壁を設けることができない。ところが、本実施形態によると、前止まり部によって端子本体部を前方から係止することができるので、フード部と端子保持部とを合体させる前の状態においても、雄型端子を前止まりさせることができる。これにより、端子保持部に対して雄型端子を必要以上に挿入し過ぎることを防ぐことができる。
本発明によれば、フード部と端子保持部とを合体させる防水コネクタにおいて電気接続部の長さ寸法が長くなることを防ぐことができる。
雄側コネクタと雌側コネクタとが嵌合される前の状態を示す断面図 雄側コネクタと雌側コネクタとが嵌合した状態を示す断面図 雄側コネクタの分解断面図 フード部と端子保持部とが合体する前の状態を示す断面図 フード部の背面図 雄側シール部材の正面図
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態の防水コネクタは、複数の雄型端子50を収容して、雌側コネクタ40と嵌合される雄側コネクタ10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは、図1における上下方向を基準とし、前後方向とは、図1における雌側コネクタ40と雄側コネクタ10との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側とする。
雌側コネクタ40は、図1および図2に示すように、雌型端子20を保持する雌側ハウジング41と、雌側ハウジング41の上面に上下方向に弾性変形可能に設けられたロックアーム49とを有している。
雌型端子20は、導電性に優れた金属板材をプレス加工することにより形成されており、角筒状の接続筒部21と、接続筒部21の後方に設けられた電線圧着部22とを備えて構成されている。接続筒部21は前後方向に開口しており、前側開口から雄側コネクタ10の雄型端子50が挿入されることで、雄型端子50と電気的に接続されるようになっている。電線圧着部22は、一対のかしめ片24を有しており、この一対のかしめ片24が電線Wの端末において露出された芯線W1と電線Wに外嵌された円筒状のゴム栓Gとに圧着されることにより、雌型端子20が電線Wの端末に接続されている。
雌側ハウジング41は、前後方向に長いブロック状をなしており、雌側ハウジング41の内部には、前後方向に貫通する丸孔形状のキャビティ42が複数形成されている。キャビティ42の上側内壁には、斜め前下方に延びる片持ち状のランス43が形成されており、ランス43がキャビティ42内に挿入された雌型端子20を後方から弾性的に係止することで、雌型端子20が雌側ハウジング41内に保持されるようになっている。また、雌型端子20が雌側ハウジング41内に保持されると、雌型端子20によって圧着されたゴム栓Gがキャビティ42の後側内周面に密着して、各キャビティ42の後側開口から内部に水が浸入することが防止されている。
雌側ハウジング41の前端部には、フロントキャップ44が装着可能とされている。
フロントキャップ44は、雌側ハウジング41の前端部を前側から覆う形状をなしており、フロントキャップ44の後端部に形成された係止部44Aと雌側ハウジング41に設けられた被係止部41Aとを係止させることにより、雌側ハウジング41にフロントキャップ44が装着されるようになっている。
フロントキャップ44の前壁には、雄側コネクタ10の雄型端子50が挿通される端子挿入口45が複数形成されている。この端子挿入口45は、フロントキャップ44の前壁を前後方向に貫通して形成されており、雌側ハウジング41の各キャビティ42に対応して形成されている。また、端子挿入口45は、前側に向かうほど拡幅した形状とされている。
フロントキャップ44における前壁の内側には、平板状の雌側シール部材46が装着されている。この雌側シール部材46は、フロントキャップ44が雌側ハウジング41の前端部に装着されると、フロントキャップ44の前壁と雌側ハウジング41の前端面との間で前後方向に圧縮され、雌側ハウジング41の前面とフロントキャップ44の前壁との間をキャビティ42毎に個別にシールするようになっている。
また、雌側シール部材46には、同雌側シール部材46を前後方向に貫通する貫通孔47が複数形成されている。この貫通孔47は、フロントキャップ44の各端子挿入口45と雌側ハウジング41の各キャビティ42との間を連通させるように形成されており、各貫通孔47の内周面には、全周に亘って突出する環状リップ48が形成されている。
ロックアーム49は、前後方向に長い平板状に形成されており、ロックアーム49の前後方向略中央部を支点としてシーソー状に弾性変形可能とされている。また、ロックアーム49の前部には、ロックアーム49を上下方向に貫通するロック孔49Aが形成されている。
雄側コネクタ10は、図2に示すように、雌側コネクタ40の雌側ハウジング41の前側部分を内部に嵌合するフード部71と、フード部71と別体に形成されて内部に雄型端子50を保持する端子保持部72とを備えており、端子保持部72がフード部71に対して後側から組み付けられることにより、フード部71と端子保持部72とが合体して雄側コネクタ10が構成されるようになっている。
端子保持部72は、図1および図3に示すように、前後方向に長いブロック状に形成されており、端子保持部72の内部には、雄型端子50を後方から収容する複数のキャビティ73が形成されている。
雄型端子50は、雌型端子20と同様に、導電性を有する金属板材をプレス加工することにより形成されている。また、雄型端子50は、電線Wに圧着される電線圧着部51と、電線圧着部51の前方に設けられた端子本体部52と、雌型端子20の接続筒部21に挿入される電気接続部53とを備えて構成されている。
電線圧着部51は、一対のかしめ片55を有しており、この一対のかしめ片55が電線Wの端末において露出された芯線W1と電線Wに外嵌された円筒状のゴム栓Gとに圧着されることにより、雄型端子50が電線Wの端末に接続されている。
端子本体部52は、前後方向に長い箱形状をなしている。端子本体部52の上部には、端子本体部52の上面における前後方向略中央部を一段下げることにより、端子本体部52の前部にランス係止部56が形成されており、端子本体部52の下面における幅方向略中央部には、前側に切り立った面を有する係止突起57が突設されている。
端子本体部52は、同端子本体部52の前端部に繋ぎ部54を有している。繋ぎ部は、前方に向かって徐々に細くなる先細り状をなしており、繋ぎ部54の前方に繋ぎ部54から前方に向かって真っ直ぐ延びる細長いピン状の電気接続部53が形成されている。
端子保持部72のキャビティ73は、端子保持部72を前後方向に貫通して形成されている。
キャビティ73の前端部における上側内壁には、斜め前下方に片持ち状に延びるランス74が形成されている。このランス74は、ランス74の上方に形成された撓み空間Sに向かって弾性変形可能とされている。ランス74は、雄型端子50がキャビティ73内に挿入される際に、雄型端子50の端子本体部52によって上方に押圧されることで撓み空間Sに向かって弾性変形する。そして、雄型端子50がキャビティ73に対して正規の位置まで挿入されると、端子本体部52による押圧状態が解除され、ランス74が弾性復帰することで端子本体部52のランス係止部56が後方からランス74によって係止される。これにより、雄型端子50が後方に抜止された状態で端子保持部72内に保持されるようになっている。
また、雄型端子50が端子保持部72内に保持されると、端子保持部72から電気接続部53が前方に突出した状態となるとともに、雄型端子50によって圧着されたゴム栓Gがキャビティ73の後側内周面に密着して、各キャビティ73の後側開口から内部に水が浸入することが防止されている。
各キャビティ73の前側部分における幅方向略中央部には、端子本体部52の係止突起57が通過可能な逃がし溝75が形成されている。逃がし溝75は、各キャビティ73の底壁を前後方向に直線状に切り欠くようにして形成されており、逃がし溝75の前壁は、係止突起57を前方から係止する前止まり部76とされている。そして、キャビティ73内に雄型端子50が挿入されると、係止突起57が逃がし溝75内を通過し、雄型端子50が正規の位置まで挿入されると前止まり部76によって係止突起57が前方から係止される。これにより、端子保持部72に対して雄型端子50を必要以上に挿入し過ぎることを防ぐことができるようになっている。
また、各キャビティ73の前端部分は、図3に示すように、キャビティ73の他の部分よりも上側に拡幅された形状をなしており、キャビティ73の前側開口からキャビティ73の上側部分にランス解除治具を挿入することができるようになっている。これにより、フード部と端子保持部とが一体に形成される場合に比べて、端子本体部52のランス係止部56とランス74との係止状態を容易に解除することができるようになっている。
フード部71は、図1および図3に示すように、前方に向かって開口するフード状に形成されており、フード部71の後方に位置する後壁71Aには、同後壁71Aを前後方向に貫通する複数の端子挿通孔77が形成されている。各端子挿通孔77は、端子保持部72に保持された雄型端子50に対応して形成されており、フード部71と端子保持部72とが合体すると、図1に示すように、端子挿通孔77内に雄型端子50の電気接続部53が挿通され、フード部71の後壁71Aからフード部71の内部空間に向かって雄型端子50の電気接続部53が突出するようになっている。
フード部71の後壁71Aにおける端子挿通孔77の前側開口縁には、前方に向かって突出する円筒状の防水壁78が形成されている。この防水壁78は、フード部71内に突出した電気接続部53の基端部を全周に亘って覆うように形成されている。また、防水壁78とフード部71の後壁71Aとの間には、フード部71の後壁71Aを全周に亘って膨出させた膨出部78Aが形成されている。そして、フード部71内に雌側ハウジング41が嵌合されると、この防水壁78が電気接続部53と共に、雌側ハウジング41に装着されたフロントキャップ44の端子挿入口45を通じて雌側シール部材46の貫通孔47に挿入される。そして、図2に示すように、フード部71と雌側ハウジング41とが正規の嵌合位置に至ると、防水壁78の外周面と貫通孔47の環状リップ48とが密着することで、フード部71と雌側ハウジング41との間がキャビティ42毎に個別に防水され、電気接続部53が雌側ハウジング41に保持された雌型端子20の接続筒部21内に挿入されることで、電気接続部53と接続筒部21とが電気的に接続される。
また、フード部71と雌側ハウジング41とが正規の嵌合位置に至ると、膨出部78Aが雌側ハウジング41の端子挿入口45内に収容されると共に、フード部71の上部に突設されたロック突起79がロックアーム49のロック孔49Aに弾性的に嵌まり込み、フード部71と雌側ハウジング41とが嵌合状態にロックされるようになっている。
フード部71の後壁71Aにおける後面には、図3および図4に示すように、雄側シール部材(「シール部材」の一例)83が装着される装着凹部84が凹設されている。この装着凹部84は、図5に示すように、後方から見て略矩形状をなしている。また、装着凹部84は、端子挿通孔77が形成されている範囲よりも大きく、かつ、端子保持部72の前端面よりも大きく形成されている。装着凹部84の奥面(後面)84Aにおける各端子挿通孔77の上側には、図3および図4に示すように、後方に突出する平板状のリテーナ85が形成されている。このリテーナ85は、フード部71と端子保持部72とが合体すると、図1に示すように、端子保持部72におけるランス74の撓み空間Sに前方から進入し、ランス74が撓み空間Sに向かって弾性変形することを規制する。これより、雄型端子50が二重に係止され、端子保持部72から確実に抜止めされるようになっている。
雄側シール部材83は、図3および図6に示すように、平板状をなしており、雄側シール部材83には、同雄側シール部材83を板厚方向(前後方向)に貫通する挿通孔86が複数形成されている。各挿通孔86は、上側が下側に比べてやや幅広に形成されており、挿通孔86の上側には、フード部71のリテーナ85がそれぞれ挿通されるようになっている。そして、フード部71に対して端子保持部72が正規の位置に組み付けられると、図1に示すように、挿通孔86の上側にリテーナ85が前方から挿通され、挿通孔86の下側に雄型端子50が後方から挿通される。また、これと同時に、雄側シール部材83が端子保持部72の前面と装着凹部84の奥面84Aとの間で前後方向に挟み込まれ、端子保持部72の前端部が装着凹部84内に僅かに進入する位置まで雄側シール部材83が圧縮されることで、フード部71の後壁71Aと端子保持部72の前面との間がキャビティ73毎に個別に防水される。
また、雄側シール部材83には、図3および図6に示すように、雄側シール部材83の前面から前方に突出する突部83Aが形成されており、この突部83Aをフード部71の装着凹部84の奥面84Aに形成された凹部84B(図5参照)に嵌め合わせることで、装着凹部84に対して上下逆さに装着されないようになっている。
フード部71の後壁71Aには、図3に示すように、フード部71の幅方向両側から後方に延出される一対の延出壁80が形成されている。各延出壁80の内側には、前後方向に直線状に延びる案内溝81が複数形成されており、これらの案内溝81が、端子保持部72の幅方向両側に突設された複数の突起(図示せず)を案内することで、フード部71に対して端子保持部72が後方から真っ直ぐ組み付けられるようになっている。これにより、端子保持部72内に保持された雄型端子50の電気接続部53を、フード部71の後壁71Aに当接させることなく、端子挿通孔77に挿通させることができるようになっている。
フード部71の後壁71Aにおける上下方向両側には、図3および図4に示すように、後方に延出された一対の係止片82が形成されている。各係止片82は上下方向に弾性変形可能に形成されており、一対の係止片82の間に端子保持部72が配されて、フード部71に対して端子保持部72が正規の位置に組み付けられると、図1に示すように、各係止片82に設けられたロック孔82Aに端子保持部72の上下方向両側に形成されたロック突部72Aが弾性的に嵌まり込み、フード部71と端子保持部72とが合体状態にロックされるようになっている。
さて、端子保持部72に保持された雄型端子50は、図3に示すように、電気接続部53だけでなく、繋ぎ部54も端子保持部72から前方(フード部71側)に突出した状態となっており、これに合わせて、雄側シール部材83の挿通孔86は繋ぎ部54が挿通可能な大きさに形成され、フード部71の後壁71Aには、繋ぎ部54を内部に収容する収容部87が形成されている。
雄型端子50の繋ぎ部54は、端子保持部72から繋ぎ部54全体がほぼ突出した状態とされている。
一方、収容部87は、防水壁78の後側において、装着凹部84の奥面84Aから前方に向かって徐々に幅が狭くなるように形成されており、フード部71の後壁71Aと防水壁78との間に膨出部78Aを設けたことで収容部87の深さ寸法がフード部71の後壁71Aの厚さ寸法(前後方向の長さ寸法)よりも大きく設定されている。そして、フード部71と端子保持部72とを合体させると、図1に示すように、繋ぎ部54の前端部が収容部87に収容されて、電気接続部53がフード部71の後壁71Aにおける前面とほぼ同じ位置から前方に突出した状態となるようになっている。
また、収容部87の深さ寸法と装着凹部84の深さ寸法とを合わせた大きさは、繋ぎ部54の前後方向の長さ寸法とほぼ同じになるように設定されており、フード部71と端子保持部72とを合体させると、繋ぎ部54が、収容部87と装着凹部84に装着された雄側シール部材83の挿通孔86との間に完全に収容されるようになっている。これにより、端子保持部72の前面と装着凹部84の奥面84Aとの間で雄側シール部材83を前後方向に確実に圧縮することができるようになっている。
本実施形態の雄側コネクタ10は、以上のような構成であって、続いて雄側コネクタ10の組み立て方法を説明すると共にその作用効果を説明する。
まず、端子保持部72のキャビティ73に雄型端子50を後方から挿入し、雄型端子50がキャビティ73の正規の位置まで挿入されると、図3に示すように、端子本体部52のランス係止部56がランス74によって後方から係止され、これと同時に、端子本体部52の係止突起57が前止まり部76によって前方から係止される。これにより、雄型端子50の電気接続部53および繋ぎ部54が端子保持部72から前方に突出した状態で雄型端子50が端子保持部72に保持される。
ところで、一般に、端子保持部において雄型端子を前止まりさせるには繋ぎ部の前側に前壁を形成して、雄型端子を前止りさせる。ところが、端子保持部から繋ぎ部が突出している場合、繋ぎ部の嵌合方向前側に前壁を設けることができない。しかしながら、本実施形態によると、図3に示すように、前止まり部76によって端子本体部52の係止突起57を前方から係止しているので、フード部71と端子保持部72とが合体する前の状態においても、雄型端子50を前止まりさせることができる。これにより、端子保持部72に対して雄型端子50を必要以上に挿入し過ぎることを防ぐことができる。
次に、フード部71の後方から、雄側シール部材83の突部83Aを装着凹部84の凹部84Bに嵌め合わせるようにして、フード部71の装着凹部84に対して雄側シール部材83を装着することで、雄側シール部材83の挿通孔86内にフード部71のリテーナ85が挿通されるともに、雄側シール部材83の前面が装着凹部84の奥面84Aに面接触した状態となる。
次に、図4に示すように、雄型端子50が保持された端子保持部72をフード部71の後方に配置し、フード部71に対して端子保持部72を組み付ける。このとき、端子保持部72の幅方向両側に突設された複数の突起がフード部71の延出壁80における案内溝81によって案内される。これにより、フード部71に対して端子保持部72が後方から真っ直ぐ組み付けることができ、電気接続部53をフード部71の後壁71Aに当接させることなく、端子挿通孔77に挿通することができる。
そして、フード部71に対して端子保持部72が正規の位置まで組み付けられると、図1に示すように、フード部71のリテーナ85が端子保持部72におけるランス74の撓み空間Sに進入して、雄型端子50が二重に係止される。また、これと同時に、繋ぎ部54が、装着凹部84に装着された雄側シール部材83の挿通孔86と収容部87との間に完全に収容される。これにより、電気接続部53をフード部71の後壁71Aにおける前面とほぼ同じ位置から前方に突出させた状態にすることができ、従来の防水コネクタに比べて、雄側シール部材83の厚さ寸法とフード部71の後壁71Aの厚さ寸法とを合わせた分だけ電気接続部53の前後方向の長さ寸法を短くすることができる。
また、繋ぎ部54が、収容部87と装着凹部84に装着された雄側シール部材83の挿通孔86との間に完全に収容されることで、雄側シール部材83が端子保持部72の前面と装着凹部84の奥面84Aとの間で前後方向に挟み込まれて確実に圧縮され、フード部71の後壁71Aと端子保持部72の前面との間をキャビティ73毎に確実に防水することができる。
次に、雄側コネクタ10と雌側コネクタ40とを嵌合させる際の作用効果を説明する。
雄側コネクタ10と、雌側コネクタ40とを向かい合わせに配置し、フード部71内に雌側ハウジング41を嵌合させる。すると、雌側ハウジング41のフロントキャップ44の端子挿入口45から雄型端子50の電気接続部53と防水壁78とが進入する。そして、フード部71と雌側ハウジング41とが正規の嵌合状態に至ると、図2に示すように、電気接続部53が雌側ハウジング41内に保持された雌型端子20の接続筒部21内に挿入されて、雄型端子50と雌型端子20とが電気的に接続される。また、これとほぼ同時に、防水壁78が雌側シール部材46の貫通孔47に進入し、防水壁78の外周面と環状リップ48とが密着する。これにより、フード部71と雌側ハウジング41との間がキャビティ42毎(端子20,50毎)に個別に防水される。また、フード部71の上部に突設されたロック突起79がロックアーム49のロック孔49Aに嵌まり込み、フード部71と雌側ハウジング41とが嵌合状態にロックされる。
以上のように、本実施形態の雄側コネクタ10によると、端子保持部72から繋ぎ部54を突出させて、この突出した繋ぎ部54を、雄側シール部材83の挿通孔86とフード部71に形成された収容部87との間において収容することができる。これにより、各端子20,50を個別に防水する雄側コネクタ10において、フード部71と端子保持部72とを合体させるように構成しつつも、従来の防水コネクタに比べて、雄側シール部材83の厚さ寸法とフード部71の後壁71Aの厚さ寸法とを合わせた分だけ電気接続部53の長さ寸法を短くすることができる。
ところで、防水壁を有する防水コネクタにおいて、電気接続部を短く成形する方法としては、フード部と端子保持部とを一体に形成することで、雄側シール部材を不要とすると共に、フード部の後壁を薄くする方法が考えられる。しかしながら、フード部と端子保持部とを一体に形成すると、ランス解除治具を挿入するための治具挿入孔を、フード部の後壁における防水壁の内側に形成する必要があるため、防水壁が大型化し、フード部まで大型化してしまう。
ところが、本実施形態の雄側コネクタ10によると、端子保持部72からフード部を取り外すことで、端子保持部72の前方からランス解除治具を容易に挿入することができるようにしつつ、防水壁78やフード部71が大型化することを防ぐことができ、さらには、雄型端子50における電気接続部53の長さ寸法を短くすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、装着凹部84の深さ寸法と収容部87の深さ寸法とを合わせた寸法と繋ぎ部54における前後方向の長さ寸法とがほぼ同一となるように構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、装着凹部の深さ寸法と収容部の深さ寸法とを合わせた寸法が、繋ぎ部における前後方向の長さ寸法よりも長く設定されていてもよい。
(2)上記実施形態では、フード部71の後壁71Aと防水壁78との間に膨出部78Aを構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、繋ぎ部をフード部の後壁内に完全に収容させるように構成することで、フード部の後壁と防水壁との間に膨出部を形成しない構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、フード部71にリテーナ85を設けた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、フード部にリテーナを形成しない構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、電気接続部53と繋ぎ部54とが端子保持部72から前方に突出した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、繋ぎ部だけでなく、繋ぎ部よりもやや後側に位置する端子本体部の前端部が端子保持部から前方に突出する構成としてもよい。
10:雄側コネクタ(防水コネクタ)
20:雌型端子
40:雌側コネクタ
50:雄型端子
52:端子本体部
53:電気接続部
71:フード部
72:端子保持部
76:前止まり部
83:雄側シール部材(シール部材)
86:挿通孔
87:収容部

Claims (4)

  1. 雌型端子を保持する雌側コネクタが内部に嵌合されるフード部と、このフード部と別体に形成されて内部に雄型端子を保持する端子保持部とからなり、前記フード部の嵌合方向後側に前記端子保持部が合体することにより構成される防水コネクタであって、
    前記フード部と前記端子保持部との間には、前記フード部と前記端子保持部とに挟み込まれることで、前記フード部と前記端子保持部との間をシールするシール部材が設けられており、
    前記雄型端子は、前記雌型端子に接続される電気接続部と、前記電気接続部の後方に隣接して設けられた端子本体部とを備えて構成されており、
    前記端子保持部には、前記端子本体部の前端部が前記端子保持部から前記フード部側に突出した状態で前記雄型端子が保持されているコネクタ。
  2. 前記フード部は、前記フード部と前記端子保持部とが合体した際に、前記端子本体部の前端部を収容する収容部が嵌合方向前側に凹んで形成されている請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記収容部は、前記フード部の壁を嵌合方向前側に膨出させることで、前記フード部の壁の厚さ寸法よりも深く凹んで形成されている請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記端子保持部には、前記フード部と前記端子保持部とが合体する前の状態において、前記端子本体部を前方から係止する前止まり部が形成されている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の防水コネクタ。
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