JP2014038958A - 浸漬式の洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率良くウェハを洗浄することができるディップ式のウェハ洗浄機を提供する。
【解決手段】本発明は、洗浄液が供給されウェハWが挿入可能な複数の洗浄槽8a,8bを有するチャンバ5と、チャンバ5上に移動可能に取り付けられウェハWを把持した状態で、ウェハWをいずれかの洗浄槽8a,8bに浸漬させるウェハ把持搬送部6とを備えている。洗浄槽8aに浸漬させたウェハWを、洗浄槽8aから取り出した後に、他の洗浄槽8bに浸漬させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、被洗浄物を洗浄液で洗浄する洗浄装置に関する。
近年、この種の洗浄装置が用いられる半導体デバイスの製造ラインは、広大なクリーンルーム内に、同種機能の処理装置を纏めたベイと呼ばれるユニットを複数備え、そのベイ間を搬送ロボットやベルトコンベアで接続するジョブショップ方式を採用したレイアウトが主流になっている。また、そのような製造ラインで処理されるワークには、12インチなどの大口径のウェハが使用され、1枚のウェハから数千個の半導体チップが製造される生産システムとされている。
ところがこのジョブショップ方式では、複数の似たような処理工程を繰り返す場合には、ベイ内での搬送やベイ間での搬送距離が大幅に伸びるとともに、待機時間も増加するため、製造時間が増大し、仕掛品の増大を招くなどコストアップの要因となり、ワークを大量生産する製造ラインとしては、生産性の低さが問題となる場合が生じる。そこで、従来のジョブショップ方式の製造ラインに代え、半導体処理装置を処理工程順に配置したフローショップ方式による製造ラインも提案されている。
一方、このようなフローショップ方式による製造ラインは、単一の製品を大量に製造する場合には最適であるが、製造品を変えることで製造手順(レシピ)を変えなければならない場合には、製造ラインでの各半導体処理装置の設置をワークの処理フロー順に並べ替えることが必要となる。しかしながら、製品が変わるたびにそのような並び替えを行うのは、再配置のための手間と時間を考慮すると、現実的ではない。特に、クリーンルームという閉鎖空間内に巨大な半導体処理装置が固定配置されている現状では、その半導体処理装置をその都度再配置することは、現実的には不可能である。
また、エンジニアサンプルやユビキタスセンサー用など、製造単位数が数個〜数百個というような超少量の半導体を製造するニーズも存在する。しかしながら、上述したジョブショップ方式やフローシップ方式による巨大な製造ラインでは、超少量の半導体を製造すると、コストパフォーマンスが極端に悪くなってしまうため、その製造ラインに他の品種を流さざるを得ないこととなる。
ところが、そのように多品種を同時に投入して混流生産をするとなると、製造ラインの生産性は品種数の増大ととともに一層低下することとなるので、結局のところ、このような巨大な製造ラインでは、超少量生産でかつ多品種生産に適切に対応できない。
また、この種の製造ラインに用いられる洗浄装置としては、被洗浄物(半導体ウェハ)を洗浄液中に浸漬させて洗浄する従来技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1においては、洗浄槽と薬液槽(洗浄槽)とを備えており、洗浄液として純水が供給された洗浄槽に被洗浄物を浸漬させた後に、リンス液が充填された薬液槽に浸漬させて被洗浄物を洗浄する構成とされている。
さらに、この種の被洗浄物を洗浄液に浸漬させる洗浄装置としては、搬送アーム機構にてウェハを搬送する従来技術が特許文献2に開示されている。この特許文献2においては、洗浄液(液体窒素)が貯留される洗浄チャンバを有する超流動洗浄ユニットを備えている。そして、フープ載置台に載置されたフープから搬送アーム機構にて被洗浄物(ウェハ)をローダーモジュールへ取り出して、このローダーモジュールから超流動洗浄ユニットの洗浄チャンバ内に搬出入させる構成とされている。
特開2006−222293号公報 特開2010−212585号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来技術においては、洗浄槽および薬液槽へと被洗浄物を搬出入させるための具体的な構成について何ら記載されていない。また、上述した特許文献2に開示された従来技術においては、ローダーモジュールを介して被搬送物を搬送アーム機構にて洗浄チャンバへ搬出入させる構成である。このため、例えば洗浄チャンバから搬出させた洗浄後の被洗浄物を、他の洗浄槽等へ搬送するためには、ローダーモジュールを介して搬送しなければならず、特に、複数の洗浄槽または薬液槽を備えた場合においては、被洗浄物の搬送が煩雑であり、被洗浄物の洗浄を効率良く行うことが容易ではない。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、より効率良く被洗浄物を洗浄することができる洗浄装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、洗浄液で被洗浄物を洗浄する洗浄装置であって、洗浄液が供給され被洗浄物が挿入可能な複数の洗浄槽を有するチャンバと、このチャンバ上に移動可能に取り付けられ前記被洗浄物を把持し、この被洗浄物を把持した状態で、この被洗浄物をいずれかの前記洗浄槽に浸漬させる把持部と、を備えたことを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明によれば、把持部にて被洗浄物を把持した状態で、この被洗浄物をいずれかの洗浄槽に浸漬させることができる。よって、この把持部を用いいずれか一の洗浄槽に浸漬させた被洗浄物を、このいずれか一の洗浄槽から取り出し、このいずれか一とは異なる他の洗浄槽に浸漬させることができる。したがって、チャンバに設けられた複数の洗浄槽を用い、より効率良く被洗浄物を洗浄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、前記複数の洗浄槽は、前記チャンバの中心から等しく、このチャンバの周方向に沿った位置にそれぞれ設けられ、前記把持部は、前記チャンバの中心を回転中心として回転可能かつ昇降可能とされていることを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明は、把持部にて被洗浄物を把持した状態で、この把持部を昇降させることにより、被洗浄物を洗浄槽へ浸漬させることができ、この把持部を回転させることにより、いずれか一の洗浄槽からいずれか他の洗浄槽へ移動させて浸漬させることができる。したがって、把持部を昇降および回転させることにより、チャンバに設けられた複数の洗浄槽にて被洗浄物を洗浄することができるから、より効率よく被洗浄物を洗浄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、前記把持部は、上下方向に軸方向を沿わせて平行に取り付けられた一対のチャックピンを有する一対のチャック部を備え、これら一対のチャック部の間隔を変化させて前記被洗浄物の縁部間を挟んで把持することを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明は、把持部の一対のチャック部の間隔を変化させることによって、これらチャック部の各チャックピンにて被洗浄物の縁部間を挟んで挟持したり、この挟持を解除させたりできる。よって、この被洗浄物の表面を覆うことなく、この被洗浄物を簡単な構成で確実に挟持することができるから、この被洗浄物をより確実かつ効率良く洗浄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、前記チャンバに設けられ前記被洗浄物が設置されるステージを備え、前記把持部は、前記ステージに設置された前記被洗浄物を把持して前記洗浄槽に浸漬させることを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明は、ステージに設置された被洗浄物を把持部にて把持し、この把持部にて把持した状態で被洗浄物を洗浄槽に浸漬させることができる。すなわち、ステージへ被洗浄物を設置することによって、この被洗浄物を洗浄槽に浸漬させて洗浄できるため、この被洗浄物をより効率良く洗浄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、前記ステージは、前記チャンバの中心から前記洗浄槽までの距離に等しく、これら洗浄槽とともに前記チャンバの周方向に沿った位置に設けられていることを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明は、ステージに設置された被洗浄物を把持部にて把持した状態で、この把持部を回転させることにより、この被洗浄物をいずれかの洗浄槽上に移動させることができる。そしてこの状態で、把持部を下降させることにより、この把持部にて把持する被洗浄物をいずれかの洗浄槽に浸漬させることができる。よって、把持部の回転および昇降のみで、ステージに設置された被洗浄物を洗浄槽に浸漬させて洗浄することができるから、この被洗浄物の洗浄をより効率良くできる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、前記被洗浄物は、所定サイズの円盤状のウェハであり、前記洗浄槽は、前記ウェハより若干大きな平面視円形状に形成されていることを特徴とする洗浄装置とした。
このように構成された本発明は、所定サイズの円盤状のウェハを把持部にて把持した状態で、このウェハより若干大きな平面視円形状の洗浄槽に浸漬させる。このため、例えば比較的小さなウェハの場合には、洗浄槽を小さくでき、この洗浄槽に供給する洗浄液の使用量を少なくできるから、このウェハの洗浄をより生産性良くできる。
本発明によれば、把持部にて被洗浄物を把持した状態で、この被洗浄物をいずれかの洗浄槽に浸漬させることができる。よって、この把持部を用い、いずれか一の洗浄槽に浸漬させた被洗浄物を、このいずれか一の洗浄槽から取り出し、このいずれか一とは異なる他の洗浄槽に浸漬させることができる。したがって、チャンバに設けられた複数の洗浄槽を用い、これら複数の洗浄槽にて被洗浄物をより効率良く洗浄することができる。
本発明の一実施形態に係る洗浄装置を示す外観図で、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 上記洗浄装置の一部を示す概略説明図である。 上記洗浄装置の一部を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 上記洗浄装置の洗浄ユニットの搬送工程を示す正面断面図である。 上記洗浄装置の洗浄槽を示す部分拡大図で、(a)は側面断面図、(b)は平面図である。 上記洗浄装置のステージを示す部分拡大図で、(a)は被洗浄物の搬送状態の図、(b)は被搬送物をステージに設置する状態の図、(c)はステージに被洗浄物が設置された状態の図である。 上記洗浄装置の把持部を示す平面断面図で、(a)は被洗浄物を把持する前の状態の図、(b)は被搬送物を把持した状態の図、(c)は把持した被洗浄物を洗浄槽上へ移動させた状態の図である。 上記洗浄装置の洗浄ユニットの浸漬工程を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗浄装置を示す外観図で、(a)は正面図、(b)は右側面図である。図2は、洗浄装置の一部を示す概略説明図である。図3は、洗浄装置の一部を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図4は、洗浄装置の洗浄ユニットの搬送工程を示す正面断面図である。図5は、洗浄装置の洗浄槽を示す部分拡大図で、(a)は側面断面図、(b)は平面図である。
<全体構造>
本発明の一実施形態に係る洗浄装置であるウェハ洗浄機1は、図1に示すように、予め規格された大きさの筐体2内に収容されたミニマルファブ(minimal fabrication)構想に基づくミニマル洗浄装置である。ここで、このミニマルファブ構想とは、多品種少量という半導体製造市場に最適なもので、省資源・省エネルギ・省投資・高性能な多様なファブに対応でき、例えば特開2012−54414号公報に記載の生産をミニマル化させるミニマル生産システムを実現させるものである。
また、ウェハ洗浄機1の筐体2は、上下方向に長手方向を有する略直方体状に形成された洗浄モジュールであり、内部への微粒子およびガス分子のそれぞれを遮断する構造とされている。そして、この筐体2の上側の装置上部2aの背面には、被洗浄物としてのウェハWを洗浄するため洗浄ユニット3が収容されている。ここで、洗浄ユニット3による洗浄としては、ウェハW上のレジスト除去、エッチング、表面に付着している残渣等を取り除く等を目的としたものを含むものとする。
そして、この洗浄ユニット3より下方の装置上部2aの背面には、この洗浄ユニット3での洗浄に用いられる洗浄液、例えばSPM液(硫酸:HSO+過酸化水素水:H+純水:HO)を構成する各薬液が貯留された薬液タンク(図示せず)や、リンス用の純水が貯留された純水タンク(図示せず)等に接続されるインレットとなる供給部3aが設けられている。ここで、これら薬液タンクおよび純水タンクは、ウェハ洗浄機1の筐体2と等しい大きさおよび構造の筐体(図示せず)に収容させ、この筐体を排気廃液処理モジュールとしてウェハ洗浄機1の筐体2に隣接させて設置する構成としてもよい。
さらに、筐体2の下側には、装置上部2a内の洗浄ユニット3を制御する制御装置等を内蔵させるための装置下部2bが設けられている。この装置下部2bの背面には、洗浄ユニット3での洗浄にて用いられた後の、例えば硫酸、過酸化水素水、純水等の廃液を貯留させる廃液タンク(図示せず)に接続されるアウトレットとなる排出部3bが設けられている。ここで、これら廃液タンクについても、薬液タンクおよび純水タンクを収容させた筐体内に収容させる構成としてもよい。
また、筐体2の装置上部2aの上下方向の中間部には、この筐体2の正面側を側面視凹状に窪ませた凹状部2cが形成されており、この凹状部2cの下側の部分が、ウェハWを筐体2内に搬入させるための前室2dとされている。そして、この前室2dの上面の略中央部には、搬送容器としてのミニマルシャトル(図示せず)を設置するためのシャトル収容部としての略円形状のドッキングポート2eが設けられている。ここで、この前室2dは、筐体2内への微粒子およびガス分子のそれぞれを遮断する構成とされている。すなわち、この前室2dは、搬送容器内に収容されているウェハWを外気に曝す等することなく筐体2内へ出し入れできるようにするためのPLAD(Particle Lock Air-tight Docking)システムとされている。
そして、前室2d内には、ドッキングポート2eから搬入されてくるウェハWを洗浄ユニット3の所定位置へ搬送するとともに、この洗浄ユニット3にて洗浄された後のウェハWをドッキングポート2eへ搬出するための搬送装置4が収容されている。この搬送装置4は、例えば特開2011−96942号公報に記載のワーク搬送装置等が用いられる。具体的に、この搬送装置4は、複数本の細長棒状の機体4aを順次延出させたり退出させたりし、これら機体4aの先端に設けられている平面視コ字状の保持部4bにて保持したウェハWを搬送するスライド式の伸縮アクチュエータ(図示せず)が用いられている。
<洗浄ユニット>
次いで、洗浄ユニット3は、筐体2内の前室2dの後側上部のウェハ処理室2f内に収容されている。そして、この洗浄ユニット3にて洗浄するウェハWは、所定の大きさ、例えば直径12.5mm(ハーフインチサイズ)の円形状の表面を有する円盤状に形成されている。そして、このウェハWには、予め所定のパターンが形成され洗浄前の状態とされている。なお、このウェハWとしては、フォトレジスト膜が除去されたベアシリコンウェハ等であっても用いることができる。さらに、洗浄ユニット3は、図2ないし図4に示すように、有底筒状のチャンバ5と、このチャンバ5上に昇降可能かつ回転可能に設置された把持部としてのウェハ把持搬送部6とを備えている。
<チャンバ>
チャンバ5は、矩形状の底面部5aの中心位置に断面台形状の設置台部5bが設けられており、この底面部5aの外周を覆うように壁面部5cが形成されている。この壁面部5cは、内面側が平面視円形状に形成され、外面側が平面視正方形状に形成されている。さらに、この壁面部5cの上方には、ウェハ把持搬送部6を昇降可能かつ回転可能に支持する略円筒状の嵌合凹部5dが設けられている。
そして、このチャンバ5の設置台部5bの中心位置には、上下方向に貫通した軸孔5eが設けられており、この設置台部5bの上側に位置する平坦な円形状の設置面5fには、ウェハWを授受するためのウェハ授受部5gが設けられている。このウェハ授受部5gは、設置面5fの中心位置から径方向に所定距離離間させた位置に設けられている。そして、このウェハ授受部5gは、図3(a)に示すように、ウェハWより若干大きな円形状の収容凹部5hを備えている。この収容凹部5hは、設置台部5bの一側縁を側方に水平に切り欠いた形状に形成されている。
さらに、この収容凹部5hには、搬送装置4の保持部4bにて保持されて搬送されてくるウェハWを授受するためのウェハ授受ステージ7が取り付けられている。このウェハ授受ステージ7は、収容凹部5h内に挿入されて昇降可能に取り付けられている。すなわち、このウェハ授受ステージ7の下端部には、このウェハ授受ステージ7を上下動させて昇降させる昇降シリンダ7aが取り付けられている。さらに、このウェハ授受ステージ7は、複数の円柱状のピン状部7bを有し、これらピン状部7bそれぞれの先端部に設けられている凸状の係止凸部7cの内側縁にてウェハWの周縁を係止させて、これらピン状部7bにてウェハWを係止する構成とされている。
また、チャンバ5の設置台部5bの設置面5fには、ウェハWを浸漬させて洗浄するためのバスとなる複数、例えば2つの洗浄槽8a,8bが設けられている。ここで、一方の洗浄槽8aには、上述したSPM液が供給される構成とされている。また、他方の洗浄槽8bは、純水が供給されリンス用のリンス槽とされている。そして、これら洗浄槽8a,8bは、ウェハ授受部5gと等しい所定距離ほど、設置面5fの中心位置から径方向に離間させた位置に設けられている。さらに、これら洗浄槽8a,8bは、設置面5fの中心を挟んで180°の角度を介して対向する位置に設けられており、この設置面5fの周方向に沿った洗浄槽8a,8bの間にウェハ授受部5gが位置するように設けられている。すなわち、これら洗浄槽8a,8bおよびウェハ授受部5gは、設置面5fの周方向に沿って等間隔、例えば90°間隔に離間させて設けられている。
そして、これら洗浄槽8a、8bは、図5(b)に示すように、ウェハWの外径寸法より若干大きな平面視円形状に形成され、かつこのウェハWが挿入可能な内槽部8cと、この内槽部8cの外周を覆う外槽部8dとを備えている。そして、この内槽部8cの上端縁には、この内槽部8cの開口縁に沿って等間隔に離間させて複数の凹状の越流凹部8eが設けられている。そして、この内槽部8cの底面部の下方には、この内槽部8cに供給されて貯留される洗浄液を超音波振動させるため超音波振動子(PZT)9が取り付けられている。また、この内槽部8cの底面部の側部には、図5(a)に示すように、この内槽部8cへ洗浄液を供給するための供給管部8fが設けられている。さらに、外槽部8dの底面部の下部には、越流凹部8eを介して内槽部8cから外槽部8dへ溢れて越流(オーバーフロー)してくる洗浄液を排出させるための排出管部8gが設けられている。
さらに、これら洗浄槽8a,8b上には、これら洗浄槽8を覆う平面視円形平板状の蓋部材8hが同心状にそれぞれ取り付けられている。そして、これら蓋部材8hの中心位置には、これら蓋部材8hにて覆われた各洗浄槽8a,8bの内槽部8cを露出させる平面視略矩形状の挿通孔8iが設けられている。これら挿通孔8iは、ウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dの一対のチャック部6eにてウェハWを把持した状態で、これらチャック部6eとともにウェハWを挿通させて洗浄槽8a,8bに浸漬できる大きさに形成されている。
さらに、これら各挿通孔8iの外側の開口縁には、Oリングパッキン8jがそれぞれ取り付けられている。これらOリングパッキン8jは、ウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにてチャックしたウェハWを、このハンドチャック6dとともに洗浄槽8a,8b浸漬させた際に、このハンドチャック6dが取り付けられた本体部6aの下面に密着し、これら洗浄槽8a,8bを覆う各蓋部材8hの挿通孔8iの外周を周方向に亘って密閉させる構成とされている。
<ウェハ把持搬送部>
ウェハ把持搬送部6は、円柱状の回転体である本体部6aと、この本体部6aの下面中心位置に同心状に下方に突出した円柱状の回転軸部6bと、この本体部6aの上側に同心状に設けられた略円筒状の嵌合筒部6cとを有している。そして、本体部6aは、回転軸部6bをチャンバ5の軸孔5eに上下動可能かつ回転可能に挿通させ、嵌合筒部6cをチャンバ5の嵌合凹部5dに上下動可能かつ回転可能に嵌合させてロータリジョイントされている。そして、この本体部6aは、チャンバ5の壁面部5cの中心に沿って上下方向に昇降可能、かつ周方向に回転可能とされている。
ここで、回転軸部6bは、図3(a)に示すように、この回転軸部6bの下端部を、チャンバ5の軸孔5eより下方に突出させて取り付けられている。さらに、この回転軸部6bの下端部には、この回転軸部6bを周方向に回転駆動させる駆動手段としてのサーボモータ11が取り付けられている。なお、このサーボモータ11については、回転軸部6bを回転駆動可能な、例えばACモータ、ステッピングモータ等の駆動手段とすることもできる。また、この回転軸部6bの周囲には、この回転軸部6bを上下動させて本体部6aを昇降移動させる上下動シリンダ12が設けられている。
さらに、ウェハ把持搬送部6の本体部6aには、チャンバ5のウェハ授受ステージ7上に搬送されて設置されたウェハWを把持して移動させるためのロボットハンドであるチャックハンド6dが設けられている。このチャックハンド6fは、本体部6aの下面の中心位置から径方向に所定間隔ほど離間させた位置に設けられている。そして、このチャックハンド6fは、本体部6aの中心、すなわちチャンバ5の設置面5fの中心位置を回転中心として周方向に回転可能、かつ鉛直方向に昇降可能な構成とされている。さらに、このチャックハンドル6dは、チャンバ5の設置面5fの中心位置から各洗浄槽8a,8bの中心位置までの距離に等しい距離ほど、本体部6aの中心位置から径方向にずれた位置に取り付けられている。
そして、このチャックハンド6dは、一対のチャック部6eを備えている。これら一対のチャック部6eには、これら一対のチャック部6eの間隔を変化させるチャックシリンダ6fが取り付けられている。このチャックシリンダ6fは、本体部6aの下面側に取り付けられており、この本体部6aの下面から下方に突出した構成とされている。さらに、チャックシリンダ6fは、これら一対のチャック部6eの間隔を変化させて、これら一対のチャック部6e間を近づけることによってウェハWを把持し、これら一対のチャック部6e間を遠ざけることによってウェハWの把持を解除する構成とされている。
さらに、これら一対のチャック部6eは、図3(a)に示すように、上下方向に軸方向を沿わせて平行に取り付けられた一対のチャックピン6gをそれぞれ有している。これらチャックピン6gは、ウェハWの直径寸法より小さく、かつウェハ授受ステージ7のピン状部7bの間隔寸法より小さい間隔寸法に離間されて取り付けられている。さらに、これら各チャックピン6gの先端部には、凸状の係止片部6hが同心状に設けられている。そして、これら一対のチャック部6eは、これら一対のチャック部6eの間隔がチャックシリンダ6fにて変化される構成とされている。具体的に、これらチャック部6eは、これら各チャック部6eのチャックピン6g間の間隔が変化していき、これらチャックピン6gの係止片部6hの内側の縁部にて、ウェハWの周縁を係止して挟持し、このウェハWを計4本のチャックピン6gに挟んで把持(チャック)する構成とされている。
よって、ウェハ把持搬送部6は、チャックシリンダ6fを駆動させてチャックハンド6dの一対のチャック部6eにてウェハWを把持した状態で、上下動シリンダ12にてウェハWを上昇移動させて、サーボモータ11にてウェハWを回転移動させてチャンバ5の洗浄槽8a,8b上にウェハWを移動させる。さらに、上下動シリンダ12にてウェハWを下降移動させて、このウェハWをいずれかの洗浄槽8a,8b内の洗浄液中に浸漬(ディップ)させる構成とされている。
次に、上記一実施形態のウェハ洗浄機1を用いた洗浄方法について図6ないし図8を参照しながら説明する。
ここで、図6は、洗浄装置のステージを示す部分拡大図で、(a)は被洗浄物の搬送状態の図、(b)は被搬送物をステージに設置する状態の図、(c)はステージに被洗浄物が設置された状態の図である。図7は、洗浄装置の把持部を示す平面断面図で、(a)は被洗浄物を把持する前の状態の図、(b)は被搬送物を把持した状態の図、(c)は把持した被洗浄物を洗浄槽上へ移動させた状態の図である。図8は、洗浄装置の洗浄ユニットの浸漬工程を示す正面断面図である。
<搬入工程>
まず、洗浄が必要なウェハWが収容されたミニマルシャトルを、ウェハ洗浄機1の前室2dのドッキングポート2eに嵌合させて設置する。この状態で、ウェハ洗浄機1の所定位置に設けられているスタートスイッチ(図示せず)を押す。
すると、ドッキングポート2eに設置されたミニマルシャトルが開放され、このミニマルシャトル内に収容されているウェハWが、搬送装置4の保持部4bにて保持される。
そして、図3(a)に示すように、昇降シリンダ7aにてウェハ授受ステージ7が上昇移動されるとともに、サーボモータ11にてウェハ把持搬送部6が回転移動され、図7(a)に示すように、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dがアンチャック状態でウェハ授受ステージ7上に移動される。
この後、搬送装置4の機体4aが延出していき、図6(a)に示すように、この搬送装置4の保持部4bにて保持されているウェハWが、チャンバ5のウェハ授受ステージ7上へ搬送される。
この状態で、図6(b)に示すように、搬送装置4の機体4aが下方へ移動していき、この搬送装置4の保持部4bにて保持されているウェハWが、ウェハ授受ステージ7の各ピン状部7bの係止凸部7cの内縁に係止されて設置される。
<洗浄工程>
次いで、図6(c)および図7(b)に示すように、チャックシリンダ6fにてチャックハンド6dの一対のチャック部6eが近づけられていき、これら一対のチャック部6eの各チャックピン6gの係止片部6hにて、ウェハ授受ステージ7上に設置されたウェハWが挟み込まれて把持されチャック状態とされる。
この状態で、昇降シリンダ7aにてウェハ授受ステージ7が下降され、このウェハ授受ステージ7がチャンバ5の収容凹部5hに収容される。さらに、この状態から、サーボモータ11にてウェハ把持搬送部6が回転移動され、図4および図7(c)に示すように、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持されているウェハWが、PCM液が供給されている洗浄槽8aの内槽部8c上に移動される。
そして、図8に示すように、上下動シリンダ12にてウェハ把持搬送部6が下降され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持しているウェハWが、このチャックハンド6dの各チャックピン6gとともに洗浄槽8aの内槽部8c内に挿入されていく。この結果、この内槽部8c内に貯留されているPCM液中にウェハWが浸漬され、このPCM液にてウェハWの表面が洗浄される。
このとき、この洗浄槽8aの内槽部8c内に貯留されているPCM液は、例えば140℃に加熱されているとともに、この内槽部8cの下方に取り付けられた超音波振動子9によって超音波振動され、この超音波振動され、かつ加熱されたPCM液にてウェハWの表面に付着しているレジストや残渣が取り除かれ洗浄される。
<リンス工程>
次いで、上下動シリンダ12にてウェハ把持搬送部6が上昇され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持しているウェハWが、PCM液が貯留されている洗浄槽8aの内槽部8c内から取り出される。この後、サーボモータ11にてウェハ把持搬送部6が回転移動され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持しているウェハWが、純水が供給されている洗浄槽8bの内槽部8c上に移動される。
この状態で、上下動シリンダ12にてウェハ把持搬送部6が下降され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持されているウェハWが、このチャックハンド6dの各チャックピン6gとともに洗浄槽8bの内槽部8c内に挿入されていく。この結果、この内槽部8c内に貯留されている純水中にウェハWが浸漬され、この純水にてウェハWの表面に付着しているPCM液等が洗浄されリンスされる。
このとき、この洗浄槽8bの内槽部8c内に貯留されている純水は、この内槽部8cの下方に取り付けられた超音波振動子9にて超音波振動され、この超音波振動された純水にてウェハWの表面がリンスされる。
<乾燥工程>
この後、上下動シリンダ12にてウェハ把持搬送部6が上昇され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持されているウェハWが、純水が貯留されている洗浄槽8bの内槽部8c内から取り出される。
この状態で、サーボモータ11にてウェハ把持搬送部6が、例えば1500rpm程度の速度で高速回転され、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持されているウェハWが高速回転されて、このウェハWに付着している純水等が吹き飛ばされ、このウェハWがスピンドライされて乾燥される。
<搬出工程>
そして、このウェハWのスピンドライが完了した後に、昇降シリンダ7aにてウェハ授受ステージ7が上昇移動されるとともに、サーボモータ11にてウェハ把持搬送部6が回転移動され、図7(b)に示すように、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dがウェハ授受ステージ7上に移動される。
この後、チャックシリンダ6fにてチャックハンド6dの一対のチャック部6eが遠ざけられていき、これら一対のチャック部6eの各チャックピン6gの係止片部6hによるウェハWの把持が解除されてアンチャック状態とされる。この結果、このウェハWがウェハ授受ステージ7の各ピン状部7bの係止凸部7cの内縁にて係止され、このウェハ授受ステージ7上に設置される。
そして、このウェハ授受ステージ7上に設置されたウェハWが、搬送装置5にて引き戻し動作されてミニマルシャトル上に設置されてから、このミニマルシャトルが閉操作されてウェハWが収容される。さらに、このウェハWが収容されたミニマルシャトルを、前室2cのドッキングポート2dから取り外すことによって、ウェハ洗浄機1からウェハWが搬出される。
<作用効果>
上述のように、上記一実施形態のウェハ洗浄機1においては、チャンバ5のウェハ授受ステージ7上に設置させたウェハWを、ウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにて把持してチャックさせる。そして、この状態で、このウェハ把持搬送部6を適宜昇降移動および回転移動させることによって、このウェハWをウェハ授受ステージ7上から洗浄槽8a,8b上に移動でき、かつこれら各洗浄槽8a,8b内の洗浄液中に浸漬させて洗浄することができる。
すなわち、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dを用い、このウェハ把持搬送部6の本体部6aを回転および昇降させることによって、SPM液が供給された洗浄槽8aにウェハWを浸漬させて洗浄することができる。さらに、この洗浄槽8aでのウェハWの洗浄の後、この洗浄槽8aからウェハWを取り出し、純水が供給された洗浄槽8にウェハWを浸漬させてリンスできる。よって、このウェハWの洗浄およびリンスをウェハ把持搬送部6の回転動作および昇降動作のみで行うことができる。このため、チャンバ5の設置面部5bの設置面5fに間隔を空けて設けられた洗浄槽8a,8bを用い、効率良くウェハWを洗浄することができる。
さらに、各洗浄槽8a,8bにウェハWを浸漬させて洗浄およびリンスした後、ウェハ把持搬送部6を高速回転させることによって、このウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dにてチャックしているウェハWを高速回転させてスピンドライできる。したがって、チャンバ5のウェハ授受ステージ7上へと搬送されたウェハWを洗浄槽8a,8bへと搬送するウェハ把持搬送部6を用い、このウェハWをスピンドライさせて乾燥させることができるから、このウェハWの洗浄から乾燥までの一連の工程を一つのチャンバ内で行うことができる。よって、クロスコンタミなどの影響がなく、適切かつ効率良くウェハWを洗浄することができるから、このウェハWの洗浄品質を向上させることができる。
そして、チャンバ5の各洗浄槽8a,8bに供給される洗浄液を、これら洗浄槽8a,8bの内槽部8cの下方の供給管部8fから流入させ、この内槽部8c内の洗浄液を、この内槽部8cの開口縁の越流凹部8aから外槽部8dへ越流させて、この外槽部8dの下方の排出管部8gから流出させる。この結果、これら洗浄槽8a,8bに供給される洗浄液が常にリフレッシュされる。さらに、内槽部8c内の洗浄液は、この洗浄液の液面側から外槽部8dに越流して排出されていくため、この洗浄液より比重の重いレジストや残渣を効率良く内槽部8cから外槽部8dへ排出させることができる。
また、ウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dの一対のチャック部6eの間隔をチャックシリンダ6fにて変化させ、これら一対のチャック部6eの間隔を狭くしていくことによって、これらチャック部6eの各チャックピン6gにてウェハWの周縁を挟むように挟持してチャックすることができる。また、これら一対のチャック部6eの間隔を広くしていくことによって、これらチャック部6eのチャックピン6gによるウェハWのチャックを解除させることができる。
したがって、チャンバ5内のクリーンな雰囲気でウェハWを把持でき、比較的簡単な構成でウェハWを確実に把持することができる。さらに、このウェハWの表面や裏面を覆ったり接触させたりすることなく、このウェハWをチャックして洗浄槽8a,8b中に浸漬させて洗浄液中にディップさせることができるから、このウェハWをより確実かつ効率良く洗浄することができる。
さらに、ウェハ把持搬送部6のチャックハンド6dの一対のチャック部6eにてウェハWを把持させる。この状態で、これらチャック部6eとともにウェハWを、いずれか一方の洗浄槽8a,8bを覆う蓋部材8hの挿通孔8iに挿通させると、図8に示すように、これら各蓋部材8hの開口縁に取り付けたOリングパッキン8jが、チャックハンド6dの外周を覆う本体部6aの下面に密着する。この結果、これら蓋部材8hの挿通孔8iの外周がOリングパッキン8jにて周方向に亘って本体部6aの下面に密閉されるため、ウェハWを洗浄槽8a,8bの内槽部8c内の洗浄液中に浸漬させた際における、この蓋部材8hの挿通孔8iからの洗浄液の溢れ出し等を防止することができる。
また、この場合においては、ウェハWを浸漬させていない側の洗浄槽8b,8aにおいても、この洗浄槽8b,8aを覆う蓋部材8hの開口縁に取り付けられたOリングパッキン8jが、本体部6aの下面に密着し、この蓋部材8hの挿通孔8iの外周が周方向に亘って密閉される。したがって、このウェハWを浸漬させていない側の洗浄槽8b,8aにおける、蓋部材8hの挿通孔8iからの洗浄液の溢れや漏れについても同時に防止することができる。
ここで、ウェハWの大きさをハーフインチサイズ(直径12.5mm)としたミニマルファブ構想に基づくウェハ洗浄機1であるため、このウェハWが搬送されるウェハ授受ステージ7や洗浄槽8a,8bの大きさを小さくすることができる。したがって、設置面部5bの設置面5f上にウェハ授受ステージ7および2つの洗浄槽8a,8bを設けたチャンバ5であっても、筐体2のウェハ処理室2fに収容させることができる。また、このウェハ洗浄機1のチャンバ5内をクリーン化することによって、このチャンバ5内のクリーンな1つの雰囲気でウェハWを洗浄および乾燥させることができるから、このウェハWの洗浄処理を高速かつ適切に行うことができる。
さらに、ウェハ洗浄機1にて洗浄処理するウェハWをハーフインチサイズとしたことにより、このウェハ洗浄機1の各洗浄槽8a,8bの大きさを小さくできる。このため、これら各洗浄槽8a,8bに供給するSPM液や純水等の使用量を大幅に少なくでき削減することができる。したがって、このウェハWの洗浄をより歩留まりおよび生産性良く行うことができる。
[その他]
なお、上記一実施形態においては、SPM液が供給された洗浄槽8aにウェハWを浸漬させて洗浄してから、純水が供給された洗浄槽8bにウェハWを浸漬させてリンスする2つの洗浄槽8a,8bが設けられた構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されることはなく、チャンバ5の設置面5f上に2つ以上の洗浄槽を設けても良く、これら洗浄槽にSPM液や純水以外の種々の洗浄液を用いることもできる。
特に、この場合においては、例えば希フッ酸水溶液(HF)が供給された第1の洗浄槽にウェハWを浸漬させて、このウェハW上のSi酸化膜を除去してから、SPM液が供給された第2の洗浄槽にウェハWを浸漬させて、このウェハWの表面に付着している有機物やパーティクルを除去する。この後、塩酸(HCl)と過酸化水素水(H)が供給された第3の洗浄槽にウェハWを浸漬させて、このウェハWの表面に付着している金属類を除去してから、純水が供給された第4の洗浄槽にウェハWを浸漬させてリンスする、いわゆるRCA洗浄を行う構成とすることもできる。
1 ウェハ洗浄機
2 筐体
2a 装置上部
2b 装置下部
2c 凹状部
2d 前室
2e ドッキングポート
2f ウェハ処理室
3 洗浄ユニット
3a 供給部
3b 排出部
4 搬送装置
4a 機体
4b 保持部
5 チャンバ
5a 底面部
5b 設置台部
5c 壁面部
5d 嵌合凹部
5e 軸孔
5f 設置面
5g ウェハ授受部
5h 収容凹部
6 ウェハ把持搬送部
6a 本体部
6b 回転軸部
6c 嵌合筒部
6d チャックハンド
6e チャック部
6f チャックシリンダ
6g チャックピン
6h 係止片部
7 ウェハ授受ステージ
7a 昇降シリンダ
7b ピン状部
7c 係止凸部
8a 洗浄槽
8b 洗浄槽
8c 内槽部
8d 外槽部
8e 越流凹部
8f 供給管部
8g 排出管部
8h 蓋部材
8i 挿通孔
8j Oリングパッキン
9 超音波振動子
11 サーボモータ
12 上下動シリンダ
W ウェハ

Claims (6)

  1. 洗浄液で被洗浄物を洗浄する洗浄装置であって、
    洗浄液が供給され被洗浄物が挿入可能な複数の洗浄槽を有するチャンバと、
    このチャンバ上に移動可能に取り付けられ前記被洗浄物を把持し、この被洗浄物を把持した状態で、この被洗浄物をいずれかの前記洗浄槽に浸漬させる把持部と、を備えた
    ことを特徴とする洗浄装置。
  2. 請求項1記載の洗浄装置において、
    前記複数の洗浄槽は、前記チャンバの中心から等しく、このチャンバの周方向に沿った位置にそれぞれ設けられ、
    前記把持部は、前記チャンバの中心を回転中心として回転可能かつ昇降可能とされている
    ことを特徴とする洗浄装置。
  3. 請求項1または2記載の洗浄装置において、
    前記把持部は、上下方向に軸方向を沿わせて平行に取り付けられた一対のチャックピンを有する一対のチャック部を備え、これら一対のチャック部の間隔を変化させて前記被洗浄物の縁部間を挟んで把持する
    ことを特徴とする洗浄装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか一項に記載の洗浄装置において、
    前記チャンバに設けられ前記被洗浄物が設置されるステージを備え、
    前記把持部は、前記ステージに設置された前記被洗浄物を把持して前記洗浄槽に浸漬させる
    ことを特徴とする洗浄装置。
  5. 前記4記載の洗浄装置において、
    前記ステージは、前記チャンバの中心から前記洗浄槽までの距離に等しく、これら洗浄槽とともに前記チャンバの周方向に沿った位置に設けられている
    ことを特徴とする洗浄装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか一項に記載の洗浄装置において、
    前記被洗浄物は、所定サイズの円盤状のウェハであり、
    前記洗浄槽は、前記ウェハより若干大きな平面視円形状に形成されている
    ことを特徴とする洗浄装置。
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