JP2014037176A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアバッグ10は、ガスにより膨張する複数の気室21、22を有する。ディフューザ30は、インフレータから供給されるガスをエアバッグ10内で複数の放出部33、34から放出して複数の気室21、22に分配する。遮断接合部19で、エアバッグ10とディフューザ30の対向する基布が接合され、ディフューザ30の外側で、気室21、22の間のガスの流れが遮断される。ディフューザ30の少なくとも1つの放出部34は、ガス放出方向F2に向かって配置される逆止弁50を有する。逆止弁50のガス放出方向F2に沿う両縁部が、縁部接合部51でエアバッグ10に接合される。
【選択図】 図2
Description
本実施形態のエアバッグ装置は、車両に搭載されて、エアバッグにより車両の乗員を保護する保護装置である。以下では、エアバッグ装置について、車両の側壁の上部に沿って配置されるエアバッグ装置(カーテンエアバッグ装置)を例に採り説明する。このエアバッグ装置は、車両の側壁に搭載され、膨張展開するエアバッグにより乗員を受け止める。エアバッグは、車両内で側壁に沿ってカーテン状に展開し、側壁において乗員を保護する。
なお、本実施形態では、前、後、上、下とは、車両90における前、後、上、下のことをいう。また、車両90における前後方向と上下方向を、単に前後方向と上下方向という。
エアバッグ10は、図示のように、袋状をなし、側壁91の形状に対応して横長な形状に形成される。また、エアバッグ10は、固定部11と、ガス供給部12と、乗員側の基布(表基布)13と、側壁91側の基布(裏基布)14と、ガスにより膨張する膨張部20を有する。エアバッグ10の形成時には、同じ形状の一対の基布13、14を重ね合わせ、基布13、14を外縁接合部15で気密に接合する。基布13、14は、縫製により接合され、或いは、縫製と接着により接合される。これにより、ガス供給部12と膨張部20が、対向する基布13、14からなるエアバッグ10に形成される。
ディフューザ30は、図示のように、重ね合わせて接合された一対の基布40、41からなる。また、逆止弁50は、重ね合わせて接合された一対の基布52、53からなり、ディフューザ30の一端部に一体に形成される。基布40、41と基布52、53は、一体に形成され、所定箇所で縫製により接合される。ディフューザ30の基布40、41は、矩形部40A、41Aと、矩形部40A、41Aから突出する突出部40B、41Bと、矩形部40A、41Aの一端部に形成された接合片40C、41Cからなる。逆止弁50の方形状の基布52、53は、矩形部40A、41Aの他端部に設けられて、ディフューザ30の一部を構成する。
インフレータ2がディフューザ30内でガスを発生すると、ガスは、図示のように、逆止弁50のガス流路部55を流れて、第2放出口36をガス放出方向F2に通過する。これにより、第2放出部34の逆止弁50からガスが放出されて、第2気室22(図4では図示せず)が膨張する。第2気室22の膨張中は、ガス流路部55を流れるガスにより、逆止弁50の対向する基布52、53が離れて、逆止弁50が開放された状態に維持される。
第2気室22と通路部23が完全に膨張した際には、逆止弁50の外側の圧力が逆止弁50の内側の圧力よりも高くなり、対向する基布52、53の内外の圧力に差が生じる。この圧力差により、図示のように、逆止弁50の対向する基布52、53が密着して、逆止弁50が閉鎖される。これにより、逆止弁50(第2放出部34)からのガスの放出が停止する。また、逆止弁50及びディフューザ30内へ向かうガスの流れが止められて、第2気室22からのガスの逆流が防止される。
図6、図7は、この逆止弁50を示す図であり、通路部23と逆止弁50を図4、図5と同様に示している。図6は、エアバッグ10内でガスを放出する逆止弁50を示す図であり、図7は、エアバッグ10内で閉鎖された逆止弁50を示す図である。
ここでは、図示のように、連結接合部54を逆止弁50に形成せずに、逆止弁50のガス流路部55を筒状に形成している。連結結合部54を省略することで、逆止弁50を容易に形成することができる。このように、逆止弁50には、連結接合部54を形成してもよく、連結接合部54を形成しなくてもよい。連結接合部54を形成する場合には(図4参照)、1つの連結接合部54のみを逆止弁50に形成するようにしてもよい。
Claims (8)
- ガスを供給するインフレータを備えたエアバッグ装置であって、
ガスにより膨張する複数の気室を有し、対向する基布からなるエアバッグと、
インフレータから供給されるガスをエアバッグ内で複数の放出部から放出して複数の気室に分配する、対向する基布からなるディフューザと、
エアバッグとディフューザの基布を接合し、ディフューザの外側で、気室の間のガスの流れを遮断する遮断接合部と、を備え、
ディフューザの少なくとも1つの放出部が、ガス放出方向に向かって配置される逆止弁と、逆止弁のガス放出方向に沿う両縁部をエアバッグに接合する縁部接合部と、を有するエアバッグ装置。 - 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
エアバッグが、1つ以上の気室からなり、遮断接合部により互いに遮断される複数の遮断気室を有し、
逆止弁が、同一の遮断気室に向かってガスを放出する放出部の全てに設けられたエアバッグ装置。 - 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
エアバッグが、気室を繋ぐ通路部を有し、
遮断接合部が、通路部に配置されたディフューザをエアバッグに接合して、通路部でガスの流れを遮断するエアバッグ装置。 - 請求項3に記載されたエアバッグ装置において、
ディフューザが、複数の放出部の中に、遮断接合部によりガスの流れが遮断される気室に向かって通路部内に配置された通路部内放出部を有し、
逆止弁が、ディフューザの通路部内放出部に設けられたエアバッグ装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
逆止弁が、重ね合わせて接合された一対の基布と、一対の基布の間に形成されてガス放出方向にガスが流れるガス流路部と、ガス流路部のガス放出方向の前端部に位置するガスの放出口と、を有し、
縁部接合部が、一対の基布のガス放出方向に沿う両縁部をエアバッグに接合するエアバッグ装置。 - 請求項5に記載されたエアバッグ装置において、
逆止弁が、一対の基布を連結し、放出口を縁部接合部から離れた位置に形成する連結接合部を有するエアバッグ装置。 - 請求項6に記載されたエアバッグ装置において、
逆止弁のガス流路部が、連結接合部により、放出口に向かって次第に小さくなるように形成されたエアバッグ装置。 - 請求項5ないし7のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
逆止弁の一対の基布が、ディフューザの対向する基布と一体に形成されたエアバッグ装置。
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JP2001063502A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-03-13 | Takata Corp | エアバッグ用逆止弁及びエアバッグ |
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