JP2014034249A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】クッション部材が左右に過度に移動するのを抑えることを目的とする。
【解決手段】乗物用シート(車両用シートS)は、クッション部材(シートバックパッドP)と、当該クッション部材の左右の部位を支持する支持部材(サイドフレーム20)と、クッション部材の左右の部位を構成する側部構成部P31を圧縮させる圧縮部材(表皮部材Eおよびバックボード50)とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、クッション部材と、クッション部材の左右の部位を支持する支持部材とを有する乗物用シートに関する。
従来、クッション部材の左右の部位を、軟らかい状態のまま、左右のフレームと表皮部材とで挟み込んで保持する構造が知られている(特許文献1参照)。
実開平6−185号公報
しかしながら、従来技術では、クッション部材の左右の部位が軟らかい状態のままなので、クッション部材の左右の部位に荷重がかかったときに、クッション部材が左右に過度に移動するおそれがある。
そこで、本発明は、クッション部材が左右に過度に移動するのを抑えることを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、クッション部材と、当該クッション部材の左右の部位を支持する支持部材とを有する乗物用シートであって、前記クッション部材の左右の部位を構成する側部構成部を圧縮させる圧縮部材を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、クッション部材の左右の部位を構成する側部構成部が圧縮部材で圧縮されて硬くなるので、例えばクッション部材の左右の部位が軟らかい状態のまま支持部材に支持される構造に比べ、クッション部材が左右に過度に移動するのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記クッション部材は、乗員の背中を支持するように、前記支持部材に前側から被せられ、前記支持部材の後側には、バックボードが、その左右の端部と前記支持部材との間に隙間が空くように設けられ、前記支持部材と前記バックボードの左右の端部との間の隙間を塞ぐように、前記側部構成部が配置されていてもよい。
ここで、支持部材とバックボードの左右の端部との間に隙間を設け、この隙間を塞ぐようにクッション部材の左右の部位を配置する構造では、クッション部材の左右の部位が軟らかい状態であると、乗員が誤って板状や棒状の物を隙間に向けて突っ込んだ場合に、当該物の侵入を軟らかいクッション部材では止めることができず、物が前記隙間に入り込み、場合によりバックボードが外れてしまう懸念がある。これに対し、圧縮により硬くなった側部構成部で前記隙間を塞ぐことで、当該隙間に物が侵入してくるのを抑えることができるので、支持部材とバックボードの左右の端部との間に物が入り込んでバックボードが外れてしまうのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記圧縮部材は、前記バックボードと、前記クッション部材を覆う表皮部材とで構成され、前記クッション部材の前記側部構成部は、前記表皮部材と前記支持部材との間で圧縮され、さらに前記表皮部材を介して前記バックボードで圧縮されるのが望ましい。
ここで、バックボードのみでクッション部材の側部構成部を圧縮する場合には、側部構成部の圧縮量をあまり大きくすることができない懸念がある。これに対し、表皮部材とバックボードの両方で側部構成部を圧縮することで、側部構成部の圧縮量を大きくして、側部構成部をより硬くすることができる。
また、バックボードのみでクッション部材の側部構成部を圧縮する場合には、バックボードでクッション部材を大きく潰す必要があり、バックボードの取付時にクッション部材から大きな反発力を受けるので、バックボードが取り付けにくくなる懸念がある。これに対し、クッション部材を、表皮部材で圧縮した後で、バックボードでさらに圧縮する構造とすることで、バックボードの取付時に、クッション部材を潰す量を少なくすることができ、バックボードの取付作業を容易にすることができる。
また、前記した構成において、前記支持部材と前記バックボードの左右の端部との間には、前記クッション部材を内側から支える棒状部材が設けられているのが望ましい。
ここで、支持部材とバックボードの左右の端部との隙間をクッション部材の側部構成部だけで塞ぐ構造よりも、支持部材とバックボードの隙間により物が入りにくい構造が望まれている。これに対し、支持部材とバックボードの左右の端部との間にクッション部材を内側から支える棒状部材を設けることで、棒状部材によって支持部材とバックボードの左右の端部との間への物の侵入をさらに抑えることができる。
また、前記した構成において、前記支持部材と前記バックボードの左右の少なくとも一方の端部との間のうち、一部に前記棒状部材が配置され、他部に前記クッション部材の前記側部構成部が配置されているのが望ましい。
ここで、例えばクッション部材の左右の部位全体をバックボードで圧縮させる場合には、バックボードの取付時にクッション部材からの反力が大きくなり、バックボードが取り付けにくくなる懸念がある。これに対し、支持部材とバックボードの左右の少なくとも一方の端部との間のうち、一部に棒状部材を配置することで、他部のみにクッション部材の側部構成部を配置すればよいので、バックボードの取付時にクッション部材からの反力を小さくすることができ、バックボードの取付作業を容易にすることができる。
また、前記した構成において、前記支持部材は、シートバックフレームの左右の中間部を構成するメインサイドフレームと、当該メインサイドフレームの下部に固定され、当該メインサイドフレームの上部よりも幅広に形成されるロアサイドフレームとを含み、前記クッション部材の前記側部構成部は、前記ロアサイドフレームで支持されるのが望ましい。
ここで、圧縮により硬くなった側部構成部をメインサイドフレームの幅狭な上部で支持する場合には、側部構成部を安定して支持することができなくなり、クッション部材が過度に移動する懸念がある。これに対し、幅広のロアサイドフレームで側部構成部を支持することで、側部構成部を安定して支持することができるので、クッション部材が過度に移動するのをより抑制することができる。
また、前記した構成において、前記棒状部材の固定箇所は、前記メインサイドフレームと前記ロアサイドフレームとの固定箇所よりも上方に設けられているのが望ましい。
ここで、例えばメインサイドフレームとロアサイドフレームとの固定箇所に対して棒状部材の固定箇所が上下方向で同じ位置に配置される(側方から見て重なる)場合には、メインサイドフレームとロアサイドフレームとを固定する際に棒状部材が邪魔になる懸念がある。これに対し、棒状部材の固定箇所をメインサイドフレームとロアサイドフレームとの固定箇所よりも上方に設けることで、メインサイドフレームとロアサイドフレームとを固定する際に、棒状部材が邪魔になるのを抑制することができる。
また、前記した構成において、前記クッション部材の後面には、前記バックボードの左右両端縁の上部に合致する段差部が形成されているのが望ましい。
ここで、例えばクッション部材の後面に前述したような段差部が形成されない場合には、クッション部材の後面にバックボードをフィットさせたときに、クッション部材(詳しくは表皮部材)の後面とバックボードの後面との境界部分が段差となり、外観が悪くなる懸念がある。これに対し、クッション部材の後面に前述したような段差部を設けることで、クッション部材(詳しくは表皮部材)の後面とバックボードの後面とを略面一にすることができるので、外観を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記段差部を構成する部位のうち高さの低い左右方向内側の内側部は、前記棒状部材が設けられる範囲に対応するように設けられ、前記クッション部材の前記側部構成部は、前記内側部よりも高くなるように形成され、前記内側部の後面と前記側部構成部の後面とがなだらかな傾斜面で繋がっているのが望ましい。
ここで、例えば段差部の内側部と側部構成部との境界が段差である場合には、バックボードの下部を押し込んでクッション部材の側部構成部を圧縮する際に、内側部と側部構成部の境界付近に空間ができ、クッション部材の側部構成部に対して均等に力を加えることができない懸念がある。これに対し、内側部の後面と側部構成部の後面とをなだらかな傾斜面で繋げることで、バックボードの下部を押し込んでクッション部材の側部構成部を圧縮する際に、内側部と側部構成部の境界付近に空間ができるのを抑えることができるので、クッション部材の側部構成部に対して略均等に力を加えて良好に圧縮することができる。
また、前記した構成において、前記クッション部材の前記側部構成部の前記圧縮部材による圧縮量は、40mm以上であるのが望ましい。
ここで、例えば側部構成部の圧縮量が小さすぎる場合には、側部構成部をあまり硬くすることができず、クッション部材が過度に移動する懸念がある。これに対し、側部構成部の圧縮量を40mm以上とすることで、クッション部材の側部構成部を確実に硬くすることができ、クッション部材の過度な移動を良好に抑えることができる。
本発明によれば、クッション部材の側部構成部が圧縮部材で圧縮されて硬くなるので、クッション部材が左右に過度に移動するのを抑えることができる。
また、本発明によれば、圧縮により硬くなった側部構成部が支持部材とバックボードの左右の端部との間の隙間を塞ぐように配置されるので、支持部材とバックボードの左右の端部との間に異物が入り込んで、バックボードが外れてしまうのを抑えることができる。
また、本発明によれば、表皮部材とバックボードの両方で側部構成部を圧縮することで、側部構成部の圧縮量を大きくして、側部構成部をより硬くすることができる。また、表皮部材でクッション部材を圧縮した後で、バックボードでクッション部材を圧縮するので、バックボードでクッション部材を潰す量を少なくすることができ、バックボードの取付作業を容易にすることができる。
また、本発明によれば、棒状部材によって異物の侵入をさらに抑えることができる。
また、本発明によれば、支持部材とバックボードとの間のうち棒状部材が配置されていない部分にクッション部材の側部構成部を配置するので、バックボードの取付時にクッション部材からの反力が小さくなり、バックボードの取付作業を容易にすることができる。
また、本発明によれば、幅広のロアサイドフレームで側部構成部を支持することで、側部構成部を安定して支持することができるので、クッション部材の過度な移動をより抑制することができる。
また、本発明によれば、棒状部材を、メインサイドフレームとロアサイドフレームとの固定箇所よりも上方に設けることで、メインサイドフレームとロアサイドフレームとを固定する際に、棒状部材が邪魔になるのを抑制することができる。
また、本発明によれば、クッション部材に段差部を設けることでクッション部材の後面とバックボードの後面とを略面一にすることができ、外観を向上させることができる。
また、本発明によれば、段差部の薄肉部の後面と側部構成部の後面とをなだらかな傾斜面で繋げることで、側部構成部に対して略均等に力を加えて良好に圧縮することができる。
また、本発明によれば、クッション部材の側部構成部の圧縮部材による圧縮量を40mm以上とすることで、クッション部材の側部構成部を確実に硬くすることができる。
一実施形態に係る乗物用シートとしての車両用シートの斜視図である。 車両用シートに内蔵されるシートフレームの斜視図である。 シートバックパッドを後側から見た斜視図(a)と、図3(a)のI方向から見た矢視図(b)と、図3(b)のII−II断面図(c)である。 車両用シートを後側から見た斜視図である。 シートバックの左側後部の断面図であり、シートバックパッドの段差部付近で切った断面図(a)と、側部構成部付近で切った断面図(b)である。 棒状部材を示す側面図である。 バックボードを分解して示す分解斜視図である。 インナーボードの下部を示す拡大斜視図である。 連結ビームの仮止め用孔付近の構造を後側から見た拡大斜視図(a)と、仮止め部が仮止め用孔に係合した状態を示す断面図(b)と、仮止め用孔を上から見た上面図(c)と、固定部を固定用孔に固定した状態を示す断面図(d)である。 板状フックの構造を示す拡大斜視図である。 係合金具に板状フックが形状している状態を示す側面図(a)と、上面図(b)と、正面図(c)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、乗物用シートの一例としての車両用シートの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
図1に示すように、車両用シートSは、自動車の運転席に使用されるシートであり、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを主に備えている。
シートクッションS1およびシートバックS2には、図2に示すようなシートフレームFが内蔵されている。シートフレームFは、シートクッションS1のフレームを構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームを構成するシートバックフレームF2とから主に構成されている。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1に、ウレタンフォームなどのクッション部材からなるシートクッションパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮部材を被せることで構成され、シートバックS2は、シートバックフレームF2に、クッション部材からなるシートバックパッドP(図3参照)と、合成皮革や布地などからなる表皮部材E(図5参照)を被せることで構成されている。
シートバックフレームF2は、その下部がシートクッションフレームF1の後部にリクライニング機構RLを介して回動自在に連結されている。これにより、シートバックS2は、シートクッションS1に対し前後に傾動可能となっている。
なお、本明細書において、前後、左右および上下は、リクライニング機構RLによってシートバックS2が倒されていない状態の車両用シートSに着座した乗員を基準とする。
シートバックフレームF2は、上部フレーム10と、支持部材の一例としての左右のサイドフレーム20と、下部フレーム30とを主に有して構成され、上部フレーム10、左右のサイドフレーム20および下部フレーム30が溶接などによって一体に結合された枠状に形成されている。そして、この枠状のシートバックフレームF2の内側には、乗員からの荷重を受ける受圧部材40およびワイヤ41が配置されている。
上部フレーム10は、略U形状に屈曲するパイプ材で構成されており、左右方向に延びる横パイプ部11の前側には、ヘッドレストS3を取り付けるための左右一対のサポートブラケット12が溶接によって固定されている。また、上部フレーム10の上下方向に延びる左右の縦パイプ部13は、それぞれ、その下部に結合される左右のメインサイドフレーム21と一体となって左右のサイドフレーム20を構成している。
なお、左右の縦パイプ部13の上部には、後述するバックボード50(図4参照)の上部を係合させるための剛性ワイヤ42が、適宜屈曲しながら左右に延びるように設けられている。
サイドフレーム20は、前述した左右の縦パイプ部13と、左右のメインサイドフレーム21と、ロアサイドフレーム22とを有して構成されている。
左右のメインサイドフレーム21は、サイドフレーム20の中間部を構成する部材であり、金属板をプレス加工するなどして断面視略U形状に形成され、左右方向に対向して配置されている。メインサイドフレーム21は、その上部において縦パイプ部13を抱持した状態で縦パイプ部13と結合されており、その下部が上部よりも前方に向けて張り出す張出部21aを有する形状に形成されている。
左右のロアサイドフレーム22は、サイドフレーム20の下部を構成する部材であり、金属板をプレス加工するなどして断面視略U形状に形成され、左右方向に対向して配置されている。ロアサイドフレーム22は、その上部においてメインサイドフレーム21の下部に抱持された状態でメインサイドフレーム21の下部に溶接により結合されている。
詳しくは、ロアサイドフレーム22は、前後方向の幅がメインサイドフレーム21の下部と同幅に形成されている。言い換えると、ロアサイドフレーム22は、前後方向の幅がメインサイドフレーム21の幅狭な上部よりも幅広に形成されている。
下部フレーム30は、左右のロアサイドフレーム22を連結する連結パイプ31と、連結ビーム32とを有して構成されている。具体的に、連結パイプ31は、断面視略U形状のロアサイドフレーム22の底部に相当する側壁22aを連結し、連結ビーム32は、ロアサイドフレーム22の側壁22aの後端および下端から左右方向内側に延びるフランジ部22bを連結している。
図3(a)に示すように、シートバックパッドPは、乗員の背中を支持する部材であり、前述したシートバックフレームF2に前側から被せられることで、シートバックフレームF2に支持されている。具体的に、シートバックパッドPは、乗員の背中を支持する前壁部P1と、前壁部P1の上端部から後方に突出する上壁部P2と、前壁部P1の左右の端部から後方に突出する左右の側壁部P3とを有している。
側壁部P3の後部には、段差部P6と、側部構成部P31と、突出部P32が設けられている。段差部P6は、左右の側壁部P3の後部の上側に設けられており、図3(b),(c)に示すように、左右方向内側の内側部P61が左右方向外側の外側部P62よりも高さが低くなるように形成されている。内側部P61は、後述する棒状部材60(図6参照)が設けられる範囲に対応するように設けられている。
この段差部P6は、図4に示すように、シートバックフレームF2の後側に配置されるバックボード50の左右両端縁の上部に倣って合致するような形状に形成されている。詳しくは、シートバックパッドPの段差部P6は、バックボード50との間に表皮部材Eを挟んだ状態で、バックボード50の左右両端縁の上部に合致する形状となっている。
これにより、例えば段差部P6を設けない構造に比べ、図5(a)に示すように、シートバックパッドP(詳しくは表皮部材E)の後面とバックボード50の後面とを略面一にすることができるので、外観を向上させることが可能となっている。
図3(a)に戻って、側部構成部P31は、後述する圧縮部材の一例としての表皮部材Eおよびバックボード50によって他の部位よりも大きく圧縮される部位であり、段差部P6の下側に配置されている。側部構成部P31は、図3(b),(c)に示すように、段差部P6の内側部P61よりも高くなるように形成され、内側部P61の後面と側部構成部P31の後面とがなだらかな傾斜面P63で繋がっている。
これにより、バックボード50の下部を前方に押し込んで側部構成部P31を圧縮する際に、内側部P61と側部構成部P31の境界付近に空間ができるのを抑えることができるので、側部構成部P31に対して均等に力を加えて良好に圧縮することが可能となっている。
図3(a)に示すように、突出部P32は、側部構成部P31の下側に配置され、側壁部P3から左右方向内側に突出するように形成されている。また、右側の側壁部P3には、左右に貫通する孔P33が形成されている。
このように構成されるシートバックパッドPの外側には、図5(a),(b)に示すように、表皮部材Eが被せられるようになっている。また、表皮部材Eは、シートバックパッドPの前側から後側に回り込んだ後、その端部に設けられたフックFKによってシートバックフレームF2に固定されるようになっている。
そして、このように表皮部材Eを取り付ける際には、図5(b)に仮想線で示すように、側部構成部P31が他の部位よりもサイドフレーム20に対する後方への突出量が大きく形成されていることから、側部構成部P31は、表皮部材Eによって大きく圧縮される。これにより、側部構成部P31が表皮部材Eで圧縮されて硬くなるので、シートバックパッドPが左右に過度に移動するのを抑えることが可能となっている。
また、本実施形態では、表皮部材Eの取付後に、シートバックフレームF2に対して後側からバックボード50を取り付ける際に、当該バックボード50の左右の端部によって側部構成部P31がさらに圧縮されるようになっている。このように表皮部材Eとバックボード50の両方で側部構成部P31を圧縮することで、側部構成部P31の圧縮量を大きくすることができるので、側部構成部P31をより硬くすることが可能となっている。
なお、表皮部材Eとバックボード50による側部構成部P31の圧縮量は、40mm以上であるのが望ましい。このように側部構成部P31の圧縮量を40mm以上とすることで、側部構成部P31を確実に硬くすることができ、シートバックパッドPの過度な移動を良好に抑えることができる。
なお、本実施形態において、側部構成部P31は、圧縮前の状態においてロアサイドフレーム22の後面よりも後方に突出している。この場合において、側部構成部P31は、圧縮前の状態におけるロアサイドフレーム22の後面からの突出量の半分以上潰せば十分な硬さを得ることができ、より望ましくは、ロアサイドフレーム22の後面まで潰すのがよい。
また、前述したように、側部構成部P31を、表皮部材Eで圧縮した後で、バックボード50でさらに圧縮する構造とすることで、バックボード50の取付時に、側部構成部P31を潰す量を少なくすることができるので、バックボード50の取付作業を容易にすることが可能となっている。
また、側部構成部P31は、メインサイドフレーム21の上部よりも幅広に形成されたロアサイドフレーム22によって左右方向内側から支持されている。これにより、幅広のロアサイドフレーム22によって側部構成部P31を安定して支持することができるので、シートバックパッドPの過度な移動をより抑制することが可能となっている。
バックボード50は、その左右の端部とサイドフレーム20との間に隙間が空くように配置されている。そして、側部構成部P31は、バックボード50の左右の端部とサイドフレーム20との隙間を塞ぐように配置されている。
これにより、圧縮により硬くなった側部構成部P31で隙間を塞ぐことで、当該隙間に物が侵入してくるのを抑えることができるので、バックボード50の左右の端部とサイドフレーム20との間に物が入り込んでバックボード50が外れてしまうのを抑えることが可能となっている。
特に、本実施形態においては、バックボード50の左右の端部とサイドフレーム20との間(隙間)のうち、下側の一部に側部構成部P31を配置し、側部構成部P31よりも上側の部分には、図5(a)および図6に示すように、シートバックパッドPを内側から支えるための棒状部材60を配置している。これにより、隙間の一部のみに大きく圧縮する部分である側部構成部P31を配置すればよいので、例えば側部構成部を隙間の略全体に配置する構造に比べ、表皮部材Eやバックボード50の取付時に側部構成部P31からの反力を小さくすることができ、バックボード50の取付作業を容易にすることが可能となっている。
具体的に、棒状部材60は、サイドフレーム20に沿って長尺状に形成される本体部61と、本体部61の下端部から前斜め上方に向けて延びる第1延出部62と、第1延出部62の前端から略前方に向けて延びる第2延出部63とを有している。そして、本体部61の上端部は、メインサイドフレーム21の上端部に溶接により接合されたスイッチ用ブラケットSBに溶接により接合されている。
詳しくは、スイッチ用ブラケットSBは、上下2箇所の溶接点W1,W2でメインサイドフレーム21の上端部に溶接され、本体部61の上端部は、2箇所の溶接点W1,W2の間の溶接点W3でスイッチ用ブラケットSBに溶接されている。これにより、スイッチ用ブラケットSBの取付剛性を向上させることが可能となっている。ここで、スイッチ用ブラケットSBは、車両用シートSのリクライニングとスライド用のスイッチを取り付けるためのブラケットである。
第2延出部63の端部は、メインサイドフレーム21の下側に溶接により接合されている。詳しくは、第2延出部63の溶接点W4(固定箇所)は、メインサイドフレーム21のロアサイドフレーム22に対する3つの溶接点W5(固定箇所)よりも上方に設けられている。
これにより、メインサイドフレーム21とロアサイドフレーム22とを溶接により接合する際に、棒状部材60が邪魔になるのを抑制することが可能となっている。また、第1延出部62は、溶接点W4よりも後斜め下方に延出しているので、本体部61の上下長さを大きくすることができ、その分、本体部61の下側に配置される側部構成部P31の大きさを小さくして、表皮部材E等の取付時の反発力を軽減することが可能となっている。
図7に示すように、バックボード50は、樹脂製のアウターボード51と、合成皮革や布地などからなるポケット部材52と、樹脂製のインナーボード53とを有している。
アウターボード51は、略矩形の枠状に形成されており、その前面には、前方に向けて突出する複数の溶着用ボス51aが開口部51bの周りを囲うように設けられている。そして、アウターボード51とインナーボード53との間でポケット部材52を挟み込みつつ、各溶着用ボス51aをインナーボード53に設けられる複数の溶着用孔53aに挿入した後溶融させることで、アウターボード51とインナーボード53との間でポケット部材52が保持されるようになっている。
また、アウターボード51の前面下部には、前方に向けて突出した後左右方向内側に向けて突出する鉤状の左右一対の爪部51dが左右に離れて設けられている。各爪部51dは、インナーボード53の下部に設けられる左右一対の係合孔53dに係合する爪であり、これにより、アウターボード51とインナーボード53を仮組することが可能となっている。
また、アウターボード51の前面上部には、前方に突出した後上方に曲がる左右一対の鉤状部51cが形成されている。各鉤状部51cは、アウターボード51とインナーボード53の溶着が完了した後の状態で、インナーボード53の上方に配置されるようになっており、バックボード50をシートバックフレームF2に取り付ける際に、図2に示す剛性ワイヤ42に下側から係合するようになっている。
これにより、アウターボード51のおおよその上下位置を決めることができるとともに、アウターボード51の上部が後方に倒れてくるのを抑えることが可能となっている。
ポケット部材52は、合成皮革や布地などからなる表皮材を複数枚重ね合せることで、物を収容するためのポケット部分52aを形成する部材であり、ポケット部分52aの入口部分52bは、ポケット部分52aの使い勝手を良くするために、重なり合った表皮材の間に板状の部材が設けられている。そのため、この入口部分52bは、ポケット部材52のうち最も肉厚となる肉厚部となっている。
インナーボード53は、略矩形の枠状に形成されており、アウターボード51の複数の溶着用ボス51aに対応した複数の溶着用孔53aは、開口部53bの周りを囲うように設けられている。詳しくは、複数の溶着用孔53aは、枠状に形成される本体部53cの外周縁に沿った位置(後述する突出片53eよりも内側の位置)に配置されている。
また、インナーボード53の下部には、前述した一対の係合孔53dが形成され、これら一対の係合孔53dの下側には、図8および図9に示すように、シートバックフレームF2の連結ビーム32に係合することで、当該連結ビーム32に保持される仮止め部71と、連結ビーム32に固定される固定部72とが、左右に1つずつ設けられている。そして、左側の仮止め部71は左側の固定部72と左右に隣接して配置され、右側の仮止め部71は右側の固定部72と左右に隣接して配置されている。
このように仮止め部71と固定部72を隣接させることで、製造誤差の影響を受けにくいので、仮止め部71を連結ビーム32の係合箇所(後述する仮止め用孔32a)に係合させた後は、仮に製造誤差により固定部72と連結ビーム32の固定箇所(後述する固定用孔32b)とがずれていたとしてもそのずれ量が極めて小さい。そのため、固定部72を固定箇所に位置させる作業を容易にすることが可能となっている。
また、仮止め部71と固定部72を左右に隣接させることで、例えば仮止め部と固定部を上下に隣接させた構造に比べ、バックボード50や連結ビーム32の上下寸法を短くすることができ、軽量化を図ることが可能となっている。
前述した左右の仮止め部71および固定部72のレイアウトを別の表現で表すと、左右に隣接した仮止め部71および固定部72の組が、左右に離れて1組ずつ設けられることとなっている。そして、各組において、固定部72は、隣接する仮止め部71よりも左右方向外側に配置されている。
これにより、例えば固定部を仮止め部よりも左右方向内側に配置する構造に比べ、バックボード50の左右の端部と固定部72との距離を短くすることができるので、連結ビーム32に固定したバックボード50の左右の端部を引っ張った場合において、固定部72にかかるモーメントを小さくすることができ、バックボード50と連結ビーム32との取付剛性を高くすることが可能となっている。
具体的に、仮止め部71は、バックボード50から前方に突出する基部71aと、当該基部71aから前方に突出して連結ビーム32の仮止め用孔32aに係合する係合部71bとを有している。基部71aは、隣接する固定部72とは反対側、すなわち左右方向内側に向けて開口する有底筒状に形成されている。
このように基部71aを有底筒状(中空状)に形成することで、例えば基部を中実状に形成する構造に比べ、バックボード50の軽量化を図ることが可能となっている。また、有底筒状の基部71aの開口を固定部72とは反対側に向けたので、有底筒状の基部71aの底に相当する壁71cが固定部72に隣接するので、固定部72の剛性を高めることが可能となっている。
係合部71bは、前方に突出した後下方に突出する鉤状に形成されており、その先端の左右方向の幅が、仮止め用孔32aの左右方向の幅よりも小さくなるように形成されている。
固定部72は、バックボード50から前方に突出するように形成されており、後方に開口する有底筒状に形成されている。固定部72は、前方に向かうにつれて徐々に先細になるように形成されており、これにより、固定部72自体の剛性を高くすることが可能となっている。
また、有底筒状の固定部72の底に相当する壁72aには、固定部72を連結ビーム32に固定するためのネジSCが挿通される貫通孔72bが形成されている。右側の固定部72に形成される貫通孔72bは、上下方向に延びる長孔として形成され、左側の固定部72に形成される貫通孔72bは、左右方向に延びる長孔として形成されている。これにより、樹脂製のバックボード50が上下左右に熱膨張することを各貫通孔72bによって吸収することが可能となっている。
図9(a)に示すように、連結ビーム32には、左右一対の仮止め部71の係合部71bの先端が係合する左右一対の仮止め用孔32aと、左右一対の仮止め用孔32aの左右方向外側に配置される左右一対の固定用孔32bとが形成されている。仮止め用孔32aの下側には、当該仮止め用孔32aに向けて仮止め部71の係合部71bの先端を下から上に案内する第1傾斜面32cが設けられている。
これにより、第1傾斜面32cによって仮止め部71の係合部71b先端を上下方向において仮止め用孔32aに案内することができるので、バックボード50の取付作業を容易にすることが可能となっている。
また、第1傾斜面32cの左右には、仮止め部71の係合部71bの先端を左右方向内側に向けて案内する一対の第2傾斜面32dが設けられている。これにより、仮止め部71の係合部71bを第1傾斜面32cに向けて案内することができるので、バックボードの取付作業を容易にすることが可能となっている。
また、第1傾斜面32cおよび当該第1傾斜面32cの左右両側の第2傾斜面32dは、凹部として一体に形成され、当該凹部のうち仮止め用孔32aの下縁を形成する上縁部32eに仮止め部71の係合部71bの先端が係合するように構成されている。このように第1傾斜面32cおよび第2傾斜面32dを凹部として一体に形成することで、凹形状により剛性が高くなった凹部の上縁部32eに仮止め部71の係合部71bの先端が係合するので、バックボード50を良好に仮止めすることができる。
また、仮止め用孔32aは、後側から見て乗員を支えるワイヤ41とは重ならない位置に設けられている。これにより、仮止め部71の係合部71bの先端を仮止め用孔32aに係合させる際に、係合部71bの先端がワイヤ41に干渉するのを抑えることが可能となっている。
図7に戻って、インナーボード53の本体部53cの左右の側部における略中央部には、当該本体部53cの外周縁から外側に突出する突出片53eが形成されている。そして、左右の突出片53e付近には、図10および図11に示すように、メインサイドフレーム21に設けた側面視U形状の係合金具90(図11(a)参照)に係合する板状フック80がそれぞれ1つずつ設けられている。
ここで、係合金具90は、円柱状の棒状の部材の両端部を側面視U形状に折り曲げた後、各端部を左右方向内側に折り曲げた形状となっている。詳しくは、係合金具90は、上下方向に延びる第1棒状部91と、第1棒状部91の上下の端部から前方に向けて延びる第2棒状部92と、各第2棒状部92から左右方向内側に延びる第3棒状部93(図11(b)参照)とを有している。
板状フック80は、バックボード50から前方に向けて突出する第1板状部81と、バックボード50から前方に向けて突出し、かつ、左右方向で第1板状部81に対向する第2板状部82と有して構成されている。
第1板状部81の内面(第2板状部82側の面)の先端部のうち上側の部位には、当該部位から第2板状部82に向けて突出する第1係合部81aが形成されている。また、第2板状部82の内面(第1板状部81側の面)の先端部のうち下側の部位には、当該部位から第1板状部81に向けて突出する第2係合部82aが形成されている。
そして、板状フック80を係合金具90に係合させた状態においては、係合金具90の第1棒状部91が第1板状部81と第2板状部82の間に挟まれるとともに、第1棒状部91に対して第1係合部81aおよび第2係合部82aが前側から係合するようになっている。つまり、各板状部81,82を各係合部81a,82aよりも上下方向において幅広に形成することで、各板状部81,82の剛性を高くすることができるので、各係合部81a,82aと第1棒状部91とをより強固に係合させることが可能となっている。
また、第1板状部81(板状フック80の一部)は、インナーボード53の本体部53cの外周縁から外側に突出する突出片53e上に配置されている。これにより、例えば板状フック80の全部を本体部53cに配置した構造に比べ、バックボード50の左右の端部と板状フック80との距離を短くすることができるので、バックボード50の左右の端部を引っ張った場合において板状フック80にかかるモーメントを小さくすることができ、板状フック80を係合金具90から外れにくくすることが可能となっている。
また、突出片53eは、板状フック80を配置する箇所にのみ形成され、その他の外周縁(本体部53cの外周縁)は突出片53eよりも内側になるように形成されているので、例えば突出片53eの外周縁と同じ位置まで本体部53cの外周縁を延ばす構造に比べ、インナーボード53の軽量化を図ることが可能となっている。
また、図11(c)に示すように、各係合部81a,82aの上下方向外側の面81b,82bは、左右方向の内側に向かう程、上下方向の内側に位置するように傾斜している。これにより、板状フック80を上下方向に移動させると、傾斜した面81b,82bが第2棒状部92と当接することにより各板状部81,82が押し広げられるので、上下方向において各係合部81a,82aを第2棒状部92から外し易くすることが可能となっている。
具体的には、例えば、板状フック80を下方に移動させた場合には、第2係合部82aの傾斜した面82bが下側の第2棒状部92に当接して第2板状部82が右側に押し広げられる。その後は、第1係合部81aの上下に直交した面81dが第2棒状部92に当接して板状フック80の移動が止められるが、板状フック80の移動方向を左斜め下方に変えることで、第2板状部82をさらに右側に押し広げて、各係合部81a,82aを第2棒状部92から外すことができる。
図10に示すように、第1板状部81および第2板状部82の左右方向外側の面には、それぞれ2つのリブ(突条部)81c,82cが設けられている。これにより、各板状部81,82の剛性をより高くすることが可能となっている。
特に、本実施形態では、第1板状部81および第2板状部82は、バックボード50の本体部53cと突出片53eとに跨るように形成された凹部53fの底面上に設けられている。これにより、リブ81cの左側(第1板状部81とは反対側)には、凹部53fの底面から前方に突出する左壁53gが形成され、リブ82cの右側(第2板状部82とは反対側)には、凹部53fの底面から前方に突出する右壁53hが形成されるようになっている。
そして、第1板状部81のリブ81cは、第1板状部81の左右方向外側の面と、凹部53fの底面と、左壁53gとを繋ぐように形成されている。また、第2板状部82のリブ82cは、第2板状部82の左右方向外側の面と、凹部53fの底面と、右壁53hとを繋ぐように構成されている。
これにより、例えばリブを凹部の底面や左右の壁に繋げない場合に比べ、各板状部81,82の剛性をより高くすることが可能となっている。
また、バックボード50のうち各板状部81,82の間には、上下方向に長い略矩形の孔53jが形成されている。孔53jは、左右の幅が各板状部81,82間の間隔と略同じ大きさで形成されるとともに、上下の長さが各板状部81,82の上下方向の長さよりも若干大きく形成されている。これにより、バックボード50の軽量化を図ることが可能となっている。
また、各板状部81,82は、隣接する2つの固定点(溶着用ボス51aおよび溶着用孔53a)の間に設けられている。このように隣接する2つの固定点の間の剛性の高い部位に各板状部81,82を設けることで、各板状部81,82の剛性をより高くすることが可能となっている。
また、前述した各板状部81,82を挟んで隣接する2つの固定点の少なくとも一方は、図7に示すポケット部材52の肉厚のポケット部分52aの近傍に配置されている。これにより、このように各板状部81,82を挟んで隣接する2つの固定点の少なくとも一方を、ポケット部材52のポケット部分52aの近傍に配置することで、固定点でポケット部材52の肉厚のポケット部分52aを強く押さえこむことができるので、ポケット部材52とアウターボード51とを略面一にすることができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、バックボード50の左右の端部とサイドフレーム20との隙間のうち、側部構成部P31を配置しない部分に棒状部材60を配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば隙間のうち側部構成部と同じ個所に棒状部材を配置してもよい。これによれば、側部構成部と棒状部材とによって支持部材とバックボードの左右の端部との隙間への物が侵入するのをさらに抑えることができる。
前記実施形態では、サイドフレーム20の左右方向外側に配置される側部構成部P31を圧縮したが、本発明はこれに限定されず、例えばクッション部材のうちサイドフレームの後側に回り込んだ部位(例えば、図3(a)に示す突出部P32)を圧縮してもよい。
前記実施形態では、クッション部材としてシートバックパッドPを例示したが、本発明はこれに限定されず、クッション部材は、例えばシートクッションパッド等であってもよい。また、支持部材としては、シートバックフレームF2に限らず、例えばシートクッションフレームF1等であってもよい。
前記実施形態では、乗物用シートとして、自動車で使用される車両用シートSを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートに適用することもできる。
なお、側部構成部は、クッション部材の左右への過度な移動を抑える程度の硬さ(もしくは、支持部材とバックボードの間への物の侵入を抑える程度の硬さ)になっていればよいので、その圧縮量は、実験やシミュレーション等により適宜設定すればよい。
20 サイドフレーム
50 バックボード
E 表皮部材
P シートバックパッド
S 車両用シート

Claims (10)

  1. クッション部材と、当該クッション部材の左右の部位を支持する支持部材とを有する乗物用シートであって、
    前記クッション部材の左右の部位を構成する側部構成部を圧縮させる圧縮部材を備えたことを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記クッション部材は、乗員の背中を支持するように、前記支持部材に前側から被せられ、
    前記支持部材の後側には、バックボードが、その左右の端部と前記支持部材との間に隙間が空くように設けられ、
    前記支持部材と前記バックボードの左右の端部との間の隙間を塞ぐように、前記側部構成部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記圧縮部材は、前記バックボードと、前記クッション部材を覆う表皮部材とで構成され、
    前記クッション部材の前記側部構成部は、前記表皮部材と前記支持部材との間で圧縮され、さらに前記表皮部材を介して前記バックボードで圧縮されることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記支持部材と前記バックボードの左右の端部との間には、前記クッション部材を内側から支える棒状部材が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記支持部材と前記バックボードの左右の少なくとも一方の端部との間のうち、一部に前記棒状部材が配置され、他部に前記クッション部材の前記側部構成部が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記支持部材は、シートバックフレームの左右の中間部を構成するメインサイドフレームと、当該メインサイドフレームの下部に固定され、当該メインサイドフレームの上部よりも幅広に形成されるロアサイドフレームとを含み、
    前記クッション部材の前記側部構成部は、前記ロアサイドフレームで支持されることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記棒状部材の固定箇所は、前記メインサイドフレームと前記ロアサイドフレームとの固定箇所よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記クッション部材の後面には、前記バックボードの左右両端縁の上部に合致する段差部が形成されていることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  9. 前記段差部を構成する部位のうち高さの低い左右方向内側の内側部は、前記棒状部材が設けられる範囲に対応するように設けられ、
    前記クッション部材の前記側部構成部は、前記内側部よりも高くなるように形成され、
    前記内側部の後面と前記側部構成部の後面とがなだらかな傾斜面で繋がっていることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記クッション部材の前記側部構成部の前記圧縮部材による圧縮量は、40mm以上であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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