JP2014033501A - スイッチング電源 - Google Patents
スイッチング電源 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014033501A JP2014033501A JP2012171185A JP2012171185A JP2014033501A JP 2014033501 A JP2014033501 A JP 2014033501A JP 2012171185 A JP2012171185 A JP 2012171185A JP 2012171185 A JP2012171185 A JP 2012171185A JP 2014033501 A JP2014033501 A JP 2014033501A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch element
- switch
- point
- control line
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B70/00—Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
- Y02B70/10—Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
【課題】
安定的なZVSを得ることを実現し、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供する。
【解決手段】
一対の入力端子21と一対の出力端子22と、一対の入力端子21,22に接続される4つのスイッチ素子23,24,27,28を含むスイッチブリッジ部6と、スイッチブリッジ部6に接続される1つのコイルを有する直列コイル部7と、直列コイル部7と一対の前記出力端子36,37に接続される一対のコイルを有する共振回路部8と、スイッチブリッジ部6と直列コイル部7に接続される制御部10を備える。制御部10は直列コイル部内に流れる電流を検出し、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御する。
【選択図】図1
安定的なZVSを得ることを実現し、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供する。
【解決手段】
一対の入力端子21と一対の出力端子22と、一対の入力端子21,22に接続される4つのスイッチ素子23,24,27,28を含むスイッチブリッジ部6と、スイッチブリッジ部6に接続される1つのコイルを有する直列コイル部7と、直列コイル部7と一対の前記出力端子36,37に接続される一対のコイルを有する共振回路部8と、スイッチブリッジ部6と直列コイル部7に接続される制御部10を備える。制御部10は直列コイル部内に流れる電流を検出し、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング電源に関する。
スイッチング電源の電力変換効率を低下させる要因の一つとして、スイッチデバイスをオフ状態からオン状態に変化させる際に発生するスイッチング損失がある。このスイッチング損失を軽減する手法として、スイッチング素子間の電位がゼロの時にスイッチをターンオンする方法が知られている(以後ZVSと呼ぶ)。
ZVSを実現する方法として、スイッチング素子に接続されたコンデンサやダイオードと部分共振用インダクタによって部分共振回路が構成され、所定の周波数でスイッチングする方法が知られている。(特許文献1)
ところで、特許文献1に記載された部分共振回路を用いる方法は、あらかじめ定められた周波数(共振周波数)でスイッチ素子のターンオンとターンオフを繰り返す電源に於いて、あらかじめ定められた回路定数で動作する部分共振現象を利用してターンオンのタイミングでスイッチ素子間の電位をゼロにする方法である。
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、スイッチ素子の駆動周波数が大きく変わるスイッチング電源において、安定的なZVSを実現する事が困難であった。
そこで、本発明の目的は、スイッチ素子の駆動周波数が大きく変わるスイッチング電源において、所定の部位の電流値を検出し、デッドタイムを解消するタイミングを決定することによって、安定的なZVSを得ることを実現し、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することにある。
本発明は、一対の入力端子と一対の出力端子と、一対の入力端子に接続される4つのスイッチ素子を含むスイッチブリッジ部と、スイッチブリッジ部に接続される1つのコイルを有する直列コイル部と、直列コイル部と一対の出力端子に接続される一対のコイルを有する共振回路部と、スイッチブリッジ部と直列コイル部に接続される制御部と、を備え、スイッチブリッジ部は一方の入力端子に接続される第1及び第3のスイッチ素子と、他方の入力端子に接続される第2及び第4のスイッチ素子とを含み、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子とが直列に接続され、第3のスイッチ素子と第4のスイッチ素子とが直列に接続されており、直列コイル部の1つのコイルは第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子が接続されている第1の中点と、第3のスイッチ素子と第4のスイッチ素子が接続されている第2の中点の少なくとも一方に接続されており、制御部は直列コイル部内に流れる電流を検出し、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子のいずれか一方をオン状態に制御することを特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源では、スイッチ素子間の電位がゼロであるタイミングに於いて、スイッチ素子をターンオンすることが可能となる。従って、スイッチ素子の駆動周波数が大きく変わるスイッチング電源において、直列コイル部内の所定の部位の電流値を検出し、デッドタイムを解消するタイミングを決定することによって、安定的なZVSを得ることが実現できる。その結果、スイッチング損失が軽減され、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することが可能となる。
本発明によれば、安定的なZVSを得ることを実現し、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態のスイッチング電源装置システムの機能ブロック図を示している。スイッチング電源1は、直流入力部5、スイッチブリッジ部6、直列コイル部7、共振回路部8、交流出力部9がこの順に各々2本の電力線4で接続されている。制御部10が制御線11及び制御線12でスイッチブリッジ部6に接続されて構成されている。また、直流入力部5は電力線4で直流電源装置2と接続され、交流出力部9は電力線4で負荷装置3と接続されている。負荷装置3は、交流電力を直接消費するものに限らず、整流装置を介して(ここでは図示せず)直流電力を消費するものであっても構わない。
図2は、本実施形態におけるスイッチング電源1の内部構成を示す回路図を示している。直流入力部5は入力端子101と入力端子102から構成される。スイッチブリッジ部6は入力端子101に接続された第1のスイッチ素子23と第3のスイッチ素子27と、入力端子102に接続された第2のスイッチ素子24と第4のスイッチ素子28とから構成される。第1のスイッチ素子23及び第2のスイッチ素子24は、第1の中点25を介して直列に接続されている。第3のスイッチ素子27及び第4のスイッチ素子28は、第2の中点29を介して直列に接続されている。さらに第1の中点25と第2の中点29は、それぞれ直列コイル部7のコイル33の一方の端子とコイル34の一方の端子に接続されている。
コイル33の他方の端子は、共振回路部8のコンデンサ105を介して一対のコイル35の一方のコイルに接続されている。コイル34の他方の端子は、共振回路部8の一対のコイル35の一方のコイルに接続されている。一対のコイル35の他方のコイルは、出力端子104と、コンデンサ106を介して出力端子103に接続されている。ここでは、直列コイル部7を構成するコイル33及びコイル34が直接コンデンサ105及び一対のコイル35と接続しているとして説明したが、これに限るものではなくここでは図示しない抵抗器、コイル、コンデンサを介して接続しても構わない。また、直列コイル部7は2つのコイル33と34から構成されているとして説明したが、どちらか一方のコイルがあればよく、存在しないコイルは短絡されていればよい(図示せず)。ここで共振回路部8は2つのコンデンサ105とコンデンサ106により構成されているとして説明したが、どちらか一方のコンデンサがあればよく、存在しないコンデンサは短絡されていればよい(図示せず)。
制御部10は、制御線11、制御線12によりスイッチブリッジ部6と接続され、第1のスイッチ素子23、第2のスイッチ素子24、第3のスイッチ素子27、第4のスイッチ素子28をオン状態またはオフ状態にする制御を行っている。図2では、第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28のオン・オフを制御する制御線11が共通なものとなっており、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27のオン・オフを制御する制御線12が共通なものとなっているが、この限りではない。すなわち、第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28は異なる制御線でオン・オフの状態制御を行っても良いし、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27は異なる制御線でオン・オフの状態制御を行っても良い。
制御部10は、直列に接続された第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24の一方がオン状態となり、続いてもう一方がオン状態になるまでの間に共にオフ状態になるデッドタイムを設ける。制御部10は、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流を検出し(図示せず)、検出した検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御するタイミングを決定する。ここで、直列コイル部7内の所定の部位は、第1の端子31としてもよく、第2の端子32としても構わない。
次に、図3に本実施形態の変形例におけるスイッチング電源1の内部構成を示す回路図を示している。図2に示されるように、第1のスイッチ素子23、第2のスイッチ素子24、第3のスイッチ素子27及び第4のスイッチ素子28は、電界効果トランジスタ(Field effect transistor、FET)などのスイッチ素子が用いられるが、本変形例では内部に存在するボディダイオードを明示的に示している。
直流入力部5は、入力端子21と入力端子22から構成される。スイッチブリッジ部6は入力端子21に接続された第1のスイッチ素子23と第3のスイッチ素子27と、入力端子22に接続された第2のスイッチ素子24と第4のスイッチ素子28から構成される。第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24との接続点が第1の中点25、第3のスイッチ素子27と第4のスイッチ素子28との接続点が第2の中点29である。以下の説明では入力端子21を正極、入力端子22を負極として説明するが、これに限るものではない。入力端子の極性が反対の場合は、整流素子の向き、電流の向きを反対にして読み替えることが可能である。
第1の整流素子38は第1のスイッチ素子23に、第2の整流素子39は第2のスイッチ素子24に、第3の整流素子40は第3のスイッチ素子27に、第4の整流素子41は第4のスイッチ素子28に、それぞれ並列に接続されている。ここに示されたように、第1の整流素子38、第2の整流素子39、第3の整流素子40及び第4の整流素子41は第1のスイッチ素子23、第2のスイッチ素子24、第3のスイッチ素子27及び第4のスイッチ素子28に対して逆並列に接続する形態となる。図3は入力端子21を正極、入力端子22を負極として描かれており、正極である入力端子21に第1のスイッチ素子23及び第3の整流素子40のカソードが、また、負極である入力端子22に第2の整流素子39及び第4の整流素子41のアノードが接続されている。
第1の中点25が第1の端子31、第2の中点29が第2の端子32を介して直列コイル部7と接続されている。さらに図3では、第1の端子31にコイル33と、第2の端子32にコイル34が接続されているが、この形態に限らず、少なくとも一つのコイルが第1の端子31または第2の端子32のどちらかを介してスイッチブリッジ部6と接続されていればよい。
直列コイル部7は、共振回路部8の一対のコイル35と、交流出力部9の出力端子36,37に接続されている。ここでは直列コイル部7と共振回路部8を異なる機能ブロックとして説明したが、直列コイル部7内のコイル33もしくはコイル34は、共振回路部8内の1対のコイル35の漏れインダクタンスと考え、1対のコイル35の一部としてもよく、この場合、直列コイル部7と共振回路部8は一体の形態をとっても構わない。
制御部10は、制御線11、制御線12によりスイッチブリッジ部6と接続され、第1のスイッチ素子23、第2のスイッチ素子24、第3のスイッチ素子27、第4のスイッチ素子28をオン状態またはオフ状態にする制御を行っている。図3においても図2と同様に、第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28のオン・オフを制御する制御線11が共通なものとなっており、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27のオン・オフを制御する制御線12が共通なものとなっているが、この限りではない。すなわち、第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28は異なる制御線でオン・オフの状態制御を行っても良いし、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27は異なる制御線でオン・オフの状態制御を行っても良い。
制御部10は、直列に接続された第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24の一方がオン状態となり、続いてもう一方がオン状態になるまでの間に共にオフ状態になるデッドタイムを設ける。制御部10は、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流を検出し(図示せず)、検出した検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御するタイミングを決定する。ここで、直列コイル部7内の所定の部位は、第1の端子31としてもよく、第2の端子32としても構わない。
続いて、第1のスイッチ素子23のオン・オフの状態制御をする制御線11の信号レベルと、第2のスイッチ素子24のオン・オフの状態制御をする制御線12の信号レベルと、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流をプロットした図4をもとに、本実施形態におけるスイッチング電源の動作について説明を行う。ここでは第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24について、制御線11と12を用いて説明するが、第3のスイッチ素子27,第4のスイッチ素子28についても同様である。その場合、制御線は図4に示された制御線11の様に第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28と共通で用いても良いし、第4のスイッチ素子28を第1のスイッチ素子23とは別の制御線で制御しても構わない(図示せず)。同様に第3のスイッチ素子27を第2のスイッチ素子24とは別の制御線で制御しても構わない(図示せず)。
まず、図4に示されるように、制御線11の信号レベルを42としてプロットしている。制御線11の信号レベル42のレベルがオンで第1のスイッチ素子23がオン状態になり、制御線11の信号レベル42のレベルがオフで第1のスイッチ素子23がオフ状態になる。同様に制御線12の信号レベルを43としてプロットしている。制御線12の信号レベル43のレベルがオンで第2のスイッチ素子24がオン状態になり、制御線12の信号レベル43のレベルがオフで第2のスイッチ素子24がオフ状態になる。このように制御部10は、制御線11及び12のレベルをオン、オフに変更する事で第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24の状態をオン状態、オフ状態に変更する制御を行っている。
制御部10は、直列に接続された第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24の一方がオンとなるように当該スイッチ素子に対応する当該制御線がオンになり、続いてもう一方の当該スイッチ素子がオンになるように当該スイッチ素子に対応する当該制御線がオンになるまでの間に両方の第1のスイッチ素子23と第2のスイッチ素子24が共にオフになるように制御線11と制御線12の両方がともにオフになるデッドタイムを設ける。
また、図4には直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流が44としてプロットされている。直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44がゼロ線52をクロスするタイミングがA点45、B点46、C点47、D点48、E点49、F点50、G点51である。さらに直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44が負から正に変化するタイミングがA点45、C点47、E点49、G点51であり、逆に正から負に変化するタイミングがB点46、D点48、F点50である。
本実施形態では、制御部10が次のタイミングで制御線11、12の制御を行っている。具体的には、“Iを直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流としたとき、制御部10は、
I<−Ia
から
I>−Ia
となるタイミングにて、第1のスイッチ素子23に対応する制御線11をオンし、
同様に、制御部10は、
I>Ia
から
I<Ia
となるタイミングにて第2のスイッチ素子24に対応する制御線12をオンする”制御を行っている。
I<−Ia
から
I>−Ia
となるタイミングにて、第1のスイッチ素子23に対応する制御線11をオンし、
同様に、制御部10は、
I>Ia
から
I<Ia
となるタイミングにて第2のスイッチ素子24に対応する制御線12をオンする”制御を行っている。
すなわち、図4に示されるように、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44が−Ia線58を小なる値から大なる値にクロスするタイミングに於いて制御線11の信号レベル42がオフからオンに変化し、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44が+Ia線57を大なる値から小なる値にクロスするタイミングに於いて制御線12の信号レベル43がオフからオンに変化している。言い換えれば、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44が負から正に変化するゼロクロスタイミングA点45、C点47、E点49、G点51より前、すなわち、検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において、第1及び第4のスイッチ素子23,28をオン状態に制御するために制御線11の信号レベル42がオフからオンに変化し、直列コイル部7内の所定の部位を流れる電流44が正から負に変化するゼロクロスタイミングB点46、D点48、F点50より前、すなわち、検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において、第2及び第3のスイッチ素子24,27をオン状態に制御するために、制御線12の信号レベル43がオフからオンに変化している。
制御線11がオフからオンに変化するタイミングに於いて制御線11に対応する第1のスイッチ素子23間の電位53がゼロであることが示されている。したがって、第1のスイッチ素子23間の電位53がゼロであるタイミングに於いて、制御線11をオフからオンへ変化させ、当該第1のスイッチング素子23をターンオンすることが可能となる。また、制御線12がオフからオンに変化するタイミングに於いて、制御線12に対応する第2のスイッチ素子24間の電位54がゼロであることが示されている。したがって、第2のスイッチ素子24間の電位54がゼロであるタイミングに於いて、制御線12をオフからオンへ変化させ、当該第2のスイッチング素子24をターンオンすることが可能となる。
ここで、図9を用いて、ZVSがスイッチング損失を軽減する仕組みを説明する。スイッチデバイス96は、その内部にある寄生容量Cを有するコンデンサ98とスイッチ素子97ともに描かれている。今、スイッチデバイス96は開かれており、スイッチデバイス96の素子間に電圧Vが印加されている状態とする(図9(a))。この時、スイッチデバイス96には充電されている静電エネルギーは(1/2)CV2となる。次にスイッチデバイス96が閉じられた場合(図9(b))、スイッチデバイス96に蓄えられた静電エネルギーはスイッチデバイス96の内部にある導通抵抗100により熱エネルギーとして消費される。これが、スイッチング素子のオフ状態からオン状態に変化する際のスイッチング損失であり、その損失量は(1/2)CV2で与えられる。つまり、スイッチ素子間に生じている電位差がゼロもしくはゼロに近い値であるタイミングでスイッチデバイス96をオフ状態からオン状態へ変化させる事(すなわちZVSを実現する事)でスイッチング損失を軽減する事が可能となる。ここではスイッチ素子内部の寄生容量を用いて説明したが、スイッチ素子に並列に接続された外部コンデンサが存在する場合も同様である。
以上のように、本発明では直列コイル部内の所定の部位の電流値の状態によって、各スイッチ素子のターンオンするタイミングを決定している。そのため、スイッチ素子の駆動周波数の変化に影響されることなく、スイッチ素子間の電位がゼロであるタイミングでスイッチ素子をターンオンすることが可能となり、安定的なZVSを実現することができる。その結果、スイッチング損失が軽減され、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することが可能となる。
すなわち、スイッチ素子の駆動周波数が大きく変わるスイッチング電源において、直列コイル部7内の所定の部位の電流値を検出し、検出した検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御することによって、安定的なZVSを得ることが実現できる。その結果、スイッチング損失が軽減され、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することが可能となる。
続いて、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態を判定する方法について詳細に説明する。ここでは、電流値の検出方法として被測定箇所に抵抗器を配置し抵抗器間の電圧を測定する方法を用いる。具体的には、検出電流値の測定箇所に直列に抵抗器を接続する。次に、抵抗器の両端の電圧を測定する電圧計により、抵抗器の電位差を測定する。そして、測定した電位差Vと抵抗器の抵抗Rからオームの法則(I=V/R)により電流値Iが求まる。このような電流値の検出方法を利用して検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態か否かを判定するため、本実施形態では、あらかじめ抵抗器に流れる電流が0Aの状態での電位差を測定し、これをV0とする。次に、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態を判定するため、電流の周期T0にくらべて十分に短い時間間隔の2つの時間で抵抗器の電位差を測定し、これをV1とV2とすると、次式(1)が成り立つ場合に検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態と判定できる。なお、V2はV1を測定した時間よりも後の時間に測定した測定値とする。
|V1−V0|>|V2−V0| 式(1)
|V1−V0|>|V2−V0| 式(1)
次に、図5及び図6を参照して、効果の実証に関して説明を行う。ここでは説明のため、制御線11は第1のスイッチ素子23と第4のスイッチ素子28を制御するものとし、制御線12は第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27を制御するものとする。制御線11の信号レベル42のレベルがオンで第1のスイッチ素子23及び第4のスイッチ素子28がオン状態になることを示し、制御線11の信号レベル42のレベルがオフで第1のスイッチ素子23及び第4のスイッチ素子28がオフ状態になることを示している。同様に制御線12の信号レベル43のレベルがオンで第2のスイッチ素子24及び第3のスイッチ素子27がオン状態になることを示し、制御線12の信号レベル43のレベルがオフで第2のスイッチ素子24及び第3のスイッチ素子27がオフ状態になることを示している。また、直列コイル部7内の所定の部位を第1の端子31とし、第1の端子31から直列コイル部7に電流が流れる向きを正とする。逆に、直列コイル部7から第1の端子31に電流の流れる向きが負となる。
図5は図4のC点47とD点48付近の区間を拡大したものである。図5に示されるように、直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流を65にプロットしている。H点61にて制御線12の信号レベル43がオンからオフに遷移し、当該第2のスイッチ素子24と当該第3のスイッチ素子27がオフ状態になる。J点62にて制御線11の信号レベル42がオフからオンに遷移し、当該第1のスイッチ素子23と当該第4のスイッチ素子28がオン状態になる。直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流65をIとすると、J点62において、
I<−Ia
から
I>−Ia
へと変化している。
K点63にて制御線11の信号レベル42がオンからオフに遷移し、当該第1のスイッチ素子23と当該第4のスイッチ素子28がオフ状態になる。L点64にて制御線12の信号レベル42がオフからオンに遷移し、当該第2のスイッチ素子24と当該第3のスイッチ素子27がオン状態になる。直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流65をIとすると、L点64において、
I>Ia
から
I<Ia
へと変化している。直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31の電流65が負から正に変化するタイミングがC点47であり、逆に正から負に変化するタイミングがD点48であり、当該第1のスイッチ素子23と当該第4のスイッチ素子28をオン状態に変更したJ点62、当該第2のスイッチ素子24と当該第3のスイッチ素子27をオン状態に変更したL点64は、ゼロ線52をクロスするタイミングC点47、D点48よりも前に現れている。
I<−Ia
から
I>−Ia
へと変化している。
K点63にて制御線11の信号レベル42がオンからオフに遷移し、当該第1のスイッチ素子23と当該第4のスイッチ素子28がオフ状態になる。L点64にて制御線12の信号レベル42がオフからオンに遷移し、当該第2のスイッチ素子24と当該第3のスイッチ素子27がオン状態になる。直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流65をIとすると、L点64において、
I>Ia
から
I<Ia
へと変化している。直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31の電流65が負から正に変化するタイミングがC点47であり、逆に正から負に変化するタイミングがD点48であり、当該第1のスイッチ素子23と当該第4のスイッチ素子28をオン状態に変更したJ点62、当該第2のスイッチ素子24と当該第3のスイッチ素子27をオン状態に変更したL点64は、ゼロ線52をクロスするタイミングC点47、D点48よりも前に現れている。
図6aは図5に示されたH点61直前の電流の流れを電流71,72で示している。この区間に於いて、制御線12がオンであることから、当該第2のスイッチ素子24はオン状態となる。第1の中点25が入力端子22の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第1のスイッチ素子23間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。同様に制御線12がオンであることから、当該第3のスイッチ素子27はオン状態となる。第2の中点29が入力端子21の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第4のスイッチ素子28間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。
図6bは図5に示されたH点61と図5に示されたJ点62の間の区間の電流の流れを電流73,74で示している。この区間に於いて、制御線11と制御線12が共にオフであることから、当該第1のスイッチ素子23と当該第2のスイッチ素子24が共にオフ状態となるが、第1の端子31を流れる電流65が負の値であることから、第1の端子31を流れる電流の向きは電流73が示すように直流コイル部7から第1の端子31への向きとなる。すなわち、オフ状態である第1のスイッチ素子23に並列に接続された第1の整流素子38を介した電流が流れる。この時、オフ状態である第1のスイッチ素子23間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。同様に制御線11と制御線12が共にオフであることから、当該第3のスイッチ素子27と当該第4のスイッチ素子28が共にオフ状態となるが、第1の端子31を流れる電流65が負の値であることから、共振回路部8が閉じているかぎり、キルヒホッフの法則より、第2の端子32での電流の向きは電流74が示すように第2の端子32から直流コイル部7への向きとなる。すなわち、オフ状態である第4のスイッチ素子28に並列に接続された第4の整流素子41を介した電流がながれる。この時、オフ状態である第3のスイッチ素子27間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。
図6cは図5に示されたJ点62と図5に示されたC点47の間の区間の電流の流れを電流75,76で示している。この区間に於いて、制御線11がオンであることから、当該第1のスイッチ素子23はオン状態となる。第1の中点25が入力端子21の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第2のスイッチ素子24間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。同様に制御線11がオンであることから、当該第4のスイッチ素子28はオン状態となる。第2の中点29が入力端子22の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第3のスイッチ素子27間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。
図6dは図5に示されたC点47と図5に示されたK点63の間の区間の電流の流れを電流77,78で示している。この区間に於いて、制御線11がオンであることから、当該第1のスイッチ素子23はオン状態となる。第1の中点25が入力端子21の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第2のスイッチ素子24間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。同様に制御線11がオンであることから、当該第4のスイッチ素子28はオン状態となる。第2の中点29が入力端子22の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第3のスイッチ素子27間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。
図6eは図5に示されたK点63と図5に示されたL点64の間の区間の電流の流れを電流79,80で示している。この区間に於いて、制御線11と制御線12が共にオフであることから、当該第1のスイッチ素子23と当該第2のスイッチ素子24が共にオフ状態となるが、1の端子31を流れる電流65が正の値であることから、第1の端子31を流れる電流の向きは電流79が示すように第1の端子から直流コイル部7への向きとなる。すなわち、オフ状態である第2のスイッチ素子24に並列に接続された第2の整流素子39を介した電流が流れる。この時、オフ状態である第2のスイッチ素子24間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。制御線11と制御線12が共にオフであることから、当該第3のスイッチ素子27と当該第4のスイッチ素子28が共にオフ状態となるが、第1の端子31を流れる電流65が正の値であることから、共振回路部8が閉じているかぎり、キルヒホッフの法則より、第2の端子32での電流の向きは電流80が示すように直流コイル部7から第2の端子32への向きとなる。すなわち、オフ状態である第3のスイッチ素子27に並列に接続された第3の整流素子40を介した電流が流れる。この時、オフ状態である第4のスイッチ素子28間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。
図6fは図5に示されたL点64と図5に示されたD点48の間の区間の電流の流れを電流81,82で示している。この区間に於いて、制御線12がオンであることから、当該第2のスイッチ素子24はオン状態となる。第1の中点25が入力端子22の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第1のスイッチ素子23間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。同様に制御線12がオンであることから、当該第3のスイッチ素子27はオン状態となる。第2の中点29が入力端子21の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第4のスイッチ素子28間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。
図6gは図5に示されたD点48直後の電流の流れを電流83,84で示している。この区間に於いて、制御線12がオンであることから、当該第2のスイッチ素子24はオン状態となる。第1の中点25が入力端子22の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第1のスイッチ素子23間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。同様に制御線12がオンであることから、当該第3のスイッチ素子27はオン状態となる。第2の中点29が入力端子21の電位と等しい状態を保ち、オフ状態である第4のスイッチ素子28間には入力端子21と入力端子22に印加されている電位と同じ電位が生じる。
ここで制御線がオフからオンに変化し当該スイッチ素子がオフ状態からオン状態に変化するタイミングに着目し、該当スイッチ素子間に生じている電位の変化を説明する。まず、制御線11がオフからオンに変化し当該第1のスイッチ素子23及び第4のスイッチ素子28がオフ状態からオン状態に変化するJ点62に着目する。図6bにより、H点61とJ点62の間の区間に於いて、オフ状態である第1のスイッチ素子23間及び第3のスイッチ素子27間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。すなわち、第1のスイッチング素子23と第4のスイッチ素子28間の電位がゼロであるJ点62に於いて、第1のスイッチング素子23と第4のスイッチ素子28をターンオンすることでZVSが実現されている事が確かめられる。また、制御線12がオフからオンに変化し当該第2のスイッチ素子24及び第3のスイッチ素子27がオフ状態からオン状態に変化するL点64に着目する。図6eにより、K点63とL点64の間の区間に於いて、オフ状態である第2のスイッチ素子24間及び第4のスイッチ素子28間には電位は生じておらずゼロレベルの電位に保たれる。すなわち、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27間の電位がゼロであるL点64に於いて、第2のスイッチ素子24と第3のスイッチ素子27をターンオンすることでZVSが実現されている事が確かめられる。従って、スイッチ素子の駆動周波数が大きく変わるスイッチング電源において、直列コイル部7内の所定の部位の電流値を検出し、検出電流値13の絶対値が減少傾向を示す状態において第1及び第4のスイッチ素子23,28、もしくは、第2及び第3のスイッチ素子24,27のいずれか一方をオン状態に制御することによって、安定的なZVSを得ることが実現できる。その結果、スイッチング損失が軽減され、電力変換効率の高いスイッチング電源を提供することが可能となる。
次に、デッドタイム期間について言及する。図7に示されるように、直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流65が正から負に変化するゼロクロスタイミングB点46及びD点48、直列コイル部7内の所定の部位として定めた第1の端子31を流れる電流65が負から正に変化するゼロクロスタイミングC点47の時間をそれぞれTb89、Td95、Tc92とする。制御線12の信号レベル43をオフからオンに変化させるタイミングL点64、制御線11の信号レベル42をオフからオンに変化させるタイミングJ点62の時間をそれぞれTl94、Tj91とする。また、制御線12をオンからオフに変化させるタイミングH点61、制御線11をオンからオフに変化させるタイミングK点63の時間をそれぞれTh90、Tk93とすると、デッドタイム長をTdeadとして予め定められるから、次式(2)、(3)がなりたつ。
Tj−Th=Tdead 式(2)
Tl−Tk=Tdead 式(3)
Tj−Th=Tdead 式(2)
Tl−Tk=Tdead 式(3)
効率の観点からデッドタイムは短いことが望ましいが、実際にはスイッチ素子をターンオンするまでの遅延時間とそのばらつきがあるために、直列に接続された2つのスイッチ素子を貫通する電流の発生を回避する時間を取ることが望ましい。ここで直列に接続された2つのスイッチを貫通する電流の発生を回避する時間を最小時間T1とする時、次式(4)の関係となる。
Tdead>T1 式(4)
Tdead>T1 式(4)
ここで、第1の端子31を流れる電流65の周期をT0とすると、次式(5)、(6)がなりたつ。
Tb<Th<Tb+T0/2−Tdead 式(5)
Tc<Tk<Tc+T0/2−Tdead 式(6)
すなわち、第1の端子31を流れる電流65の周期T0と第1の端子31を流れる電流65が正から負に変化するゼロクロスタイミングB点46の時間Tbを計測する事で制御線12の信号レベル43をオンからオフに変化させるタイミングH点61を決定する事ができる。同様に、第1の端子31を流れる電流65の周期T0と第1の端子31を流れる電流65が負から正に変化するゼロクロスタイミングC点47の時間Tcを計測する事で制御線11の信号レベル42をオンからオフに変化させるタイミングK点63を決定する事ができる。ただし、時間の計測機能は制御部10内にあるものとする(ここでは図示せず)。
Tb<Th<Tb+T0/2−Tdead 式(5)
Tc<Tk<Tc+T0/2−Tdead 式(6)
すなわち、第1の端子31を流れる電流65の周期T0と第1の端子31を流れる電流65が正から負に変化するゼロクロスタイミングB点46の時間Tbを計測する事で制御線12の信号レベル43をオンからオフに変化させるタイミングH点61を決定する事ができる。同様に、第1の端子31を流れる電流65の周期T0と第1の端子31を流れる電流65が負から正に変化するゼロクロスタイミングC点47の時間Tcを計測する事で制御線11の信号レベル42をオンからオフに変化させるタイミングK点63を決定する事ができる。ただし、時間の計測機能は制御部10内にあるものとする(ここでは図示せず)。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、ワイヤレス電力伝送システムにおいて共振回路部8は給電デバイス部87と受電デバイス部88に分離された形態を取る。
図8に本実施形態におけるスイッチング電源のワイヤレス電力伝送システムへの応用例を示している。ワイヤレス電力伝送システムは、磁気的に結合された給電コイル85と受電コイル86が対をなし、1対のコイル間で電磁エネルギーの伝達を行うシステムである。ここでは図3に示されたスイッチング電源での実施例との差異についてのみ説明する。直列コイル部7は、少なくとも1つの給電コイル85を含む給電デバイス部87と接続され、給電デバイス部87の給電コイル85は、受電デバイス部88にある受電コイル86と磁気的に結合されている。受電デバイス部88は出力端子36,37を含む交流出力部9と接続されている。ここでは直列コイル部7と受電デバイス部88と異なる機能ブロックとして説明したが、直列コイル部7内のコイル33もしくはコイル34は、受電デバイス部88の給電コイル87の一部としてもよく、この場合、直列コイル部7と受電デバイス部88は一体の形態をとっても構わない。
また、電流の検出方法として被測定箇所に抵抗器を配置し抵抗器間の電圧を測定する方法を用いて説明したが、ホール素子やTMR素子などの磁気センサーで磁束を直接測定する方法やカレントトランスなどで磁電変換し間接的に磁束を測定する方法を用いてもよい。
なお、本実施形態に係るスイッチング電源では、制御部10が制御線12の信号レベル43をオフからオンに制御するタイミングの電流値の一例としてIa、制御部10が制御線11の信号レベル42をオフからオンに制御するタイミングの電流値の一例として−Iaを用いて説明したが、これらに限られない。すなわち、制御部10が制御線11,12の信号レベル42,43をオフからオンに制御するタイミングは、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態であれば電流値Ia,−Iaのタイミングでなくともよい。
1…スイッチング電源、2…直流電源装置、3…負荷装置、4…電力線、5…直流入力部、6…スイッチブリッジ部、7…直列コイル部、8…共振回路部、9…交流出力部、10…制御部、11,12…制御線、13…検出電流値、21,22,101,102…入力端子、23…第1のスイッチ素子、24…第2のスイッチ素子、25…第1の中点、27…第3のスイッチ素子、28…第4のスイッチ素子、29…第2の中点、31…第1の端子、32…第2の端子、33,34…コイル、35…1対のコイル、36,37,103,104…出力端子、42…制御線11の信号レベル、43…制御線12の信号レベル、44…直列コイル部7内の所定の電流、45…A点、46…B点、47…C点、48…D点、49…E点、50…F点、51…G点、52…ゼロ線、53…第1のスイッチ素子23間の電位、54…第2のスイッチ素子24間の電位、55…第1のスイッチ素子23間及び第4のスイッチ素子28間の電位、56…第2のスイッチ素子24間及び第3のスイッチ素子27間の電位、57…+Ia線、58…−Ia線、61…H点、62…J点、63…K点、64…L点、65…第1の端子31を流れる電流、71〜84…電流の流れ、85…給電コイル、86…受電コイル、87…給電デバイス部、88…受電デバイス部、89…時間Tb、90…時間Th、91…時間Tj、92…時間Tc、93…時間Tk、94…時間Tl、95…時間Td、96…スイッチデバイス、97…スイッチ素子、98,105,106…コンデンサ、100…スイッチング電源装置システム
Claims (1)
- 一対の入力端子と一対の出力端子と、前記一対の入力端子に接続される4つのスイッチ素子を含むスイッチブリッジ部と、前記スイッチブリッジ部に接続される1つのコイルを有する直列コイル部と、前記直列コイル部と前記一対の出力端子に接続される一対のコイルを有する共振回路部と、前記スイッチブリッジ部と前記直列コイル部に接続される制御部と、を備え、前記スイッチブリッジ部は前記一方の入力端子に接続される第1及び第3のスイッチ素子と、前記他方の入力端子に接続される第2及び第4のスイッチ素子とを含み、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子とが直列に接続され、前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子とが直列に接続されており、前記直列コイル部の前記1つのコイルは前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子が接続されている第1の中点と、前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子が接続されている第2の中点の少なくとも一方に接続されており、前記制御部は前記直列コイル部内に流れる電流を検出し、検出電流値の絶対値が減少傾向を示す状態において前記第1及び第4のスイッチ素子、もしくは、前記第2及び第3のスイッチ素子のいずれか一方をオン状態に制御することを特徴とするスイッチング電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012171185A JP2014033501A (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | スイッチング電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012171185A JP2014033501A (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | スイッチング電源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014033501A true JP2014033501A (ja) | 2014-02-20 |
Family
ID=50282943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012171185A Pending JP2014033501A (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | スイッチング電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014033501A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016032345A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | 日立マクセル株式会社 | 非接触電力伝送装置 |
JP2016039647A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | 日立マクセル株式会社 | 非接触電力伝送装置 |
JP2019080450A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | 日本特殊陶業株式会社 | 高電圧パルス電源及びその電力制御方法 |
JP2020532943A (ja) * | 2017-09-05 | 2020-11-12 | ザ ガバニング カウンシル オブ ザ ユニバーシティ オブ トロントThe Governing Council Of The University Of Toronto | 電気自動車パワーハブおよびその動作モード |
-
2012
- 2012-08-01 JP JP2012171185A patent/JP2014033501A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016032345A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | 日立マクセル株式会社 | 非接触電力伝送装置 |
JP2018183056A (ja) * | 2014-07-29 | 2018-11-15 | マクセルホールディングス株式会社 | 送電装置 |
JP2016039647A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | 日立マクセル株式会社 | 非接触電力伝送装置 |
JP2020532943A (ja) * | 2017-09-05 | 2020-11-12 | ザ ガバニング カウンシル オブ ザ ユニバーシティ オブ トロントThe Governing Council Of The University Of Toronto | 電気自動車パワーハブおよびその動作モード |
US11718193B2 (en) | 2017-09-05 | 2023-08-08 | The Governing Council Of The University Of Toronto | Electric vehicle power-hub and operating modes thereof |
JP2019080450A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | 日本特殊陶業株式会社 | 高電圧パルス電源及びその電力制御方法 |
JP7032101B2 (ja) | 2017-10-26 | 2022-03-08 | 日本特殊陶業株式会社 | 高電圧パルス電源及びその電力制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3121609B1 (en) | Direct-current residual-current detecting device | |
CN102017380B (zh) | 电流检测电路及变压器电流测定系统 | |
JP2010142036A (ja) | 非接触電力伝送回路 | |
JP6697745B2 (ja) | 直流漏電検出装置、漏電検出装置 | |
TW201234756A (en) | Compensation method for constant current regulation of power supply | |
US9768701B2 (en) | Synchronous rectifier control using sensing of alternating current component | |
KR20210139305A (ko) | 의사 공진 자동 튜닝 컨트롤러 | |
JP2014033501A (ja) | スイッチング電源 | |
JP4318659B2 (ja) | 放電灯駆動装置 | |
CN108061580A (zh) | 电磁流量计的励磁电路以及电磁流量计 | |
US9316516B2 (en) | Magnetic excitation circuit for electromagnetic flow meter | |
CN102621399B (zh) | 基于开关电路的电感值测量方法 | |
KR102639744B1 (ko) | 출력 전압을 제어하기 위한 무선 전력 수신 장치 | |
JP6106909B2 (ja) | 電流センサ | |
JP2016101073A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2016220483A (ja) | 共振形電源装置 | |
JP7132409B2 (ja) | 電流センサ | |
US20170126141A1 (en) | Switched-Mode Power Supply Unit | |
JP2013188049A (ja) | 共振型dcdcコンバータ | |
JP2018200242A (ja) | 電流センサ | |
JP5823248B2 (ja) | Ac/dcインバータ装置、および、ac/dcインバータ装置の制御方法 | |
US10263540B2 (en) | Suppression of a DC component in a transformer of a voltage converter | |
JP4795761B2 (ja) | 直流電源装置 | |
TW201407950A (zh) | 用於能量採集之電源轉換裝置及能量採集方法 | |
JP6913182B2 (ja) | 送電装置、非接触送電装置 |