JP7032101B2 - 高電圧パルス電源及びその電力制御方法 - Google Patents

高電圧パルス電源及びその電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、負荷に対して電力を供給する高電圧パルス電源及びその電力制御方法に関するものである。
従来、高電圧パルス電源として、パルス状の電力を負荷に供給するインバータを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1では、インバータの負側スイッチング素子に流れる電流を検出し、電流のゼロクロス点を検出したときに、負側スイッチング素子をオフ状態に切り替えるようになっている。また、特許文献2では、電流のゼロクロス点を検出したときの共振周波数を検出し、検出した共振周波数の変化に基づいて、負荷を過電流から保護する制御を行うようになっている。
特開2016-189666号公報(図1等) 特開2016-189667号公報(図1等)
ところで、無声放電(誘電体バリア放電)によってプラズマを発生させるプラズマリアクタや、誘電体バリア放電によってオゾンを発生させるオゾン発生器を負荷として用いる場合には、比較的大きい電力が負荷に対して供給される。また、負荷に電力を供給する際には、電力のパルスのパルス幅(共振周波数)が、負荷の状態(放電時、無放電時、圧力、温度など)により変わる容量値、リアクトルの特性、負荷やリアクトルの個体バラツキなどにより断続的に変化する。このように、共振周波数が変動する状況で、例えば休止時間のない連続したパルスを出力するためには、状況に応じてパルスの調整(具体的には、休止時間の調整)を行う必要がある。しかし、特許文献1,2に記載の従来技術は、パルスを予め決められたモードで出力する技術であるため、パルスの調整を行うことは困難である。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷に供給される電力を確実に制御することができる高電圧パルス電源及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、負荷に対して電力を供給する高電圧パルス電源であって、複数のスイッチング素子を備え、前記電力をパルス状の電力に変換して前記負荷に供給するインバータと、前記インバータが有する出力端子と前記負荷とを繋ぐ電気経路上に配置され、前記インバータから出力される電流を検知する電流検知部と、前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせることにより、前記インバータの駆動を制御する制御装置とを備え、前記電流は、基準値から最大値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる正パルスと、前記基準値から最小値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる負パルスとによって構成され、前記制御装置は、前記電流検知部によって検知された前記電流の波形をモニターするとともに、前記電流検知部によっ前記電流のゼロクロス点を検知したときに、前記正パルス及び前記負パルス間の休止時間が短くなるように、前記複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成し、前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせる制御を行うことを特徴とする高電圧パルス電源がある。
従って、上記手段1に記載の発明は、制御装置が、電流検知部によって検知された電流の波形に基づいて、正パルス及び負パルス間の休止時間が短くなるように、複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成する制御を行っている。この場合、正パルス及び負パルスの状態が変化したとしても、休止時間を制御装置によって確実に調整できるため、負荷に供給される電力を確実に制御することができる。
上記高電圧パルス電源は、正パルス及び負パルス間の休止時間が短くなるように駆動信号を生成する制御を行う制御装置を備える。ここで、正パルス及び負パルス間の休止時間が短くなる態様としては、休止時間が単に短くなることだけではなく、休止時間が零になることも含むものとする。なお、制御装置は、正パルスと負パルスとが交互に連続し、かつ、正パルスの終点と負パルスの始点とが一致するように、駆動信号を生成する制御を行うことが好ましい。このようにすれば、正パルス及び負パルス間の休止時間が零になるため、正パルスと負パルスとが連続する波形を容易に形成することができる。
上記高電圧パルス電源は、インバータが有する出力端子と負荷とを繋ぐ電気経路上に配置され、インバータから出力される電流を検知する電流検知部を備える。ここで、電流検知部としては特に限定されないが、例えば、シャント抵抗、カレントトランス、ホール素子、磁気抵抗素子などを挙げることができる。
なお、電気経路は、ダイオードが配置されるとともに、インバータから負荷に流れる電流を検知する電流検知部が配置される第1経路と、ダイオードが配置されるとともに、負荷からインバータに流れる電流を検知する電流検知部が配置される第2経路とに分岐しており、制御装置は、第1経路側の電流検知部に検知された電流の波形と、第2経路側の電流検知部に検知された電流の波形とに基づいて、駆動信号を生成することが好ましい。このようにした場合、インバータから負荷に流れる電流は、第1経路に配置したダイオードによって例えば正パルスに分離されるとともに、第2経路に配置したダイオードによって例えば負パルスに分離される。そして、制御装置は、ダイオードによって分離された正パルス及び負パルスに基づいて、スイッチング素子を駆動させる駆動信号を生成する。その結果、電気経路を流れる電流に基づいて、スイッチング素子が確実に駆動するようになる。
また、制御装置は、電流検知部に検知された電流の波形を正パルスと負パルスとに分離する電流成分分離部を備え、電流成分分離部によって分離した波形に基づいて駆動信号を生成するものであってもよい。このようにした場合、電流検知部は、インバータから出力される電流の波形を検知し、制御装置は、検知された電流の波形に基づいてスイッチング素子を駆動させる駆動信号を生成する。即ち、インバータから出力された電流を電流検知部で検知し、検知した電流に基づいて、インバータから出力される電流が適切なものとなるようにフィードバック制御を行うことができる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、複数のスイッチング素子を備えるインバータから負荷に対してパルス状の電力を供給する高電圧パルス電源の電力制御方法であって、前記インバータから出力される電流は、基準値から最大値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる正パルスと、前記基準値から最小値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる負パルスとによって構成され、前記インバータから出力される前記電流のゼロクロス点を電流検知部によって検知するステップと、前記電流検知部によって検知された前記電流のゼロクロス点に基づいて、前記正パルス及び前記負パルス間の休止時間が短くなるように、前記複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成し、前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせるステップとを含むことを特徴とする高電圧パルス電源の電力制御方法がある。
従って、手段2に記載の発明では、正パルス及び負パルス間の休止時間が短くなるように、複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成する制御を行っている。この場合、正パルス及び負パルスの状態が変化したとしても、休止時間を制御装置によって確実に調整できるため、負荷に供給される電力を確実に制御することができる。
第1実施形態における高電圧パルス電源の電気的構成を示す回路図。 ゲート信号の波形を示すタイムチャート。 第1経路を流れる電流の波形を示すタイムチャート。 第2経路を流れる電流の波形を示すタイムチャート。 負荷に印加される電流の波形を示すタイムチャート。 第2実施形態における高電圧パルス電源の電気的構成を示す回路図。 電流成分分離回路の電気的構成を示す回路図。 他の実施形態における電流成分分離回路の電気的構成を示す回路図。 他の実施形態における電流成分分離回路の電気的構成を示す回路図。
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、高電圧パルス電源10は、負荷11(本実施形態ではプラズマリアクタ)に対して電力を供給するための装置である。また、プラズマリアクタは、自動車のエンジンの排ガスに含まれているPM(Particulate Matter:粒子状物質)を除去する装置であり、排気管に取り付けられている。プラズマリアクタは、放電電極が形成された複数のパネルを積層した構造を有している。この場合、高電圧パルス電源10から供給されてきたパルス電圧が隣接するパネル間に印加されると、誘電体バリア放電が生じ、放電電極間に誘電体バリア放電によるプラズマが発生する。そして、プラズマの発生により、放電電極間を流通する排ガスに含まれるPMが酸化(燃焼)されて除去される。
また、高電圧パルス電源10には制御基板(図示略)が設けられ、制御基板上には電気回路12が形成されている。電気回路12はインバータ20を備えている。インバータ20は、トランス13の1次側14に設けられている。なお、トランス13の2次側15には、負荷11のみが設けられている。さらに、トランス13の1次側14には、直流電源16及び電源用キャパシタ17が設けられている。直流電源16は、インバータ20に対して直接接続されており、インバータ20に電力を供給する機能を有している。さらに、直流電源16は、トランス13に対して間接的に接続されており、トランス13に対しても電力を供給する機能を有している。また、電源用キャパシタ17の正極は直流電源16の正極端子に接続され、電源用キャパシタ17の負極は直流電源16の負極端子に接続されている。電源用キャパシタ17は、電気回路12を流れる大電流によって直流電源16が不安定になった際に、電流を直流電源16に供給することにより、直流電源16の電圧を安定化させる機能を有している。なお、本実施形態では、1枚の制御基板上に対して、電気回路12を構成する全ての電気部品(インバータ20等)が搭載されている。しかし、1個または複数個の電気部品が搭載された複数の制御基板や、制御基板に搭載していない電気部品単体等を、配線を介して互いに接続するようにしてもよい。
図1に示されるように、インバータ20は、電力をパルス状の電力に変換して負荷11に供給する装置である。インバータ20は、直流電源16の正極端子に接続される正極側入力端子21と、直流電源16の負極端子に接続される負極側入力端子22とを有している。また、インバータ20は、トランス13の1次側14の第1端18に接続される第1出力端子35と、トランス13の1次側14の第2端19に接続される第2出力端子36とを有している。なお、本実施形態では、直流電源16に対して電源用キャパシタ17とインバータ20とが並列に接続されるようになっている。
また、インバータ20は、4つのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4を備えている。なお、本実施形態のスイッチング素子Q1~Q4はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )である。スイッチング素子Q1のコレクタ端子は、正極側入力端子21に電気的に接続され、スイッチング素子Q1のエミッタ端子は、第1出力端子35に電気的に接続されている。スイッチング素子Q2のコレクタ端子は、正極側入力端子21に電気的に接続され、スイッチング素子Q2のエミッタ端子は、第2出力端子36に電気的に接続されている。スイッチング素子Q3のコレクタ端子は、第1出力端子35とスイッチング素子Q1のエミッタ端子とに電気的に接続され、スイッチング素子Q3のエミッタ端子は、負極側入力端子22に電気的に接続されている。スイッチング素子Q4のコレクタ端子は、第2出力端子36とスイッチング素子Q2のエミッタ端子とに電気的に接続され、スイッチング素子Q4のエミッタ端子は、負極側入力端子22に電気的に接続されている。さらに、スイッチング素子Q1~Q4のゲート端子には、ECU50の制御回路51(図1参照)が電気的に接続されている。
なお、図1に示されるインバータ20は、制御回路51によって生成されたゲート信号(駆動信号)がスイッチング素子Q1~Q4に入力されたことを契機として動作するようになっている。詳述すると、ゲート信号は、スイッチング素子Q1,Q4のゲート端子とスイッチング素子Q2,Q3のゲート端子とに交互に入力されるようになっている(図2参照)。即ち、スイッチング素子Q1,Q4及びスイッチング素子Q2,Q3は、交互にオンオフされるようになっている。詳述すると、まず、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態に切り替わった後、スイッチング素子Q1,Q4がオフ状態に切り替わる。次に、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態に切り替わった後、スイッチング素子Q2,Q3がオフ状態に切り替わるようになる。
なお、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態に切り替わっている場合、正極側入力端子21→スイッチング素子Q1→第1出力端子35→トランス13→第2出力端子36→スイッチング素子Q4→負極側入力端子22の順に流れる第1の電流が発生する。また、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態に切り替わっている場合、正極側入力端子21→スイッチング素子Q2→第2出力端子36→トランス13→第1出力端子35→スイッチング素子Q3→負極側入力端子22の順に流れる第2の電流が発生する。そして、第1の電流及び第2の電流は交互に発生する。その結果、インバータ20に入力された電流が図5に示すパルス状の電流Iとなって、負荷11に印加されるようになる。
図5にて実線で示されるように、負荷11に印加されるパルス状の電流Iは、互いに同じ形状の波形(山型)となる正パルスi1及び負パルスi2によって構成されている。正パルスi1は、基準値i3から最大値i4を経て変位した後、基準値i3に戻る波形を有している。負パルスi2は、基準値i3から最小値i5を経て変位した後、基準値i3に戻る波形を有している。なお、負パルスi2の始点P1は、正パルスi1の終点P2に接続されている。
また、本実施形態では、パルス状の電圧(図示略)がインバータ20から出力されて負荷11に印加されるのに伴い、パルス状の電流Iが負荷11に流れるようになる。なお、負荷11に印加される電圧は、互いに同じ形状の波形(山型)となる正パルスv1(図示略)及び負パルスv2(図示略)によって構成されている。正パルスv1は、基準値から最大値を経て変位した後、基準値に戻る波形を有している。負パルスv2は、基準値から最小値を経て変位した後、基準値に戻る波形を有している。なお、負パルスv2の始点は、正パルスv1の終点に接続されている。そして、パルス状の電流Iとパルス状の電圧との積が、パルス状の電力となる。
なお、正パルスi1及び負パルスi2からなるパルスi6(図5参照)は、パルス状の電流Iとして一定の繰り返し周期ごとにインバータ20から出力された後、一定の繰り返し周期ごとに負荷11に印加される(図5参照)。また、正パルスv1及び負パルスv2からなるパルスv6(図示略)も、パルス状の電圧として一定の繰り返し周期ごとに出力された後、一定の繰り返し周期ごとに負荷11に印加される。なお、本実施形態の繰り返し周期は、特定のパルスi6の始端から次回のパルスi6の始端までの期間をいう。
図1に示されるように、電気回路12は、直流電源16の正極端子とインバータ20が有する正極側入力端子21とを繋ぐ正極側電気経路23と、直流電源16の負極端子とインバータ20が有する負極側入力端子22とを繋ぐ負極側電気経路24とを備えている。また、正極側電気経路23には電源用キャパシタ17の正極が接続され、負極側電気経路24には電源用キャパシタ17の負極が接続されている。
また、電気回路12は、インバータ20が有する第1出力端子35と負荷11(具体的には、トランス13の1次側14の第1端18)とを繋ぐ第1電気経路37と、インバータ20が有する第2出力端子36と負荷11(具体的には、トランス13の1次側14の第2端19)とを繋ぐ第2電気経路38とを備えている。そして、第1電気経路37上にはリアクトルLが設けられている。
そして、図1に示されるように、第1電気経路37においてインバータ20とリアクトルLとを繋ぐ部位は、分岐点A1から第1経路25と第2経路26とに分岐している。そして、各経路25,26は、合流点A2で合流して再び第1電気経路37となる。なお、第1経路25上には第1ダイオード31が設けられ、第2経路26上には第2ダイオード32が設けられている。第1ダイオード31のアノード端子は分岐点A1に電気的に接続され、第1ダイオード31のカソード端子は合流点A2に電気的に接続されている。また、第2ダイオード32のカソード端子は分岐点A1に電気的に接続され、第2ダイオード32のアノード端子は合流点A2に電気的に接続されている。
さらに、第1経路25上には第1電流検知部41が設けられ、第2経路26上には第2電流検知部42が設けられている。第1電流検知部41は、第1経路25において第1ダイオード31のカソード端子と合流点A2との間に配置されており、インバータ20から負荷11に流れる電流(第1の電流)を検知するカレントトランスである。第2電流検知部42は、第2経路26において第2ダイオード32のアノード端子と合流点A2との間に配置されており、負荷11からインバータ20に流れる電流(第2の電流)を検知するカレントトランスである。
図1に示されるように、本実施形態の高電圧パルス電源10は、制御装置であるECU50(electronic control unit )を備えている。ECU50は、CPU、ROM、RAM及び入出力回路等により構成されている。ECU50は、インバータ20が備えるスイッチング素子Q1~Q4を順番にオンオフさせることにより、インバータ20の駆動を制御するためのものであり、制御回路51を備えている。制御回路51は、第1経路25側の電流検知部(第1電流検知部41)に検知された電流(第1の電流)の波形と、第2経路26側の電流検知部(第2電流検知部42)に検知された電流(第2の電流)の波形とに基づいて、スイッチング素子Q1~Q4を駆動させるためのゲート信号を生成するようになっている。なお、ECU50は、スイッチング素子Q1~Q4のゲート端子に電気的に接続されている。このため、スイッチング素子Q1~Q4は、ゲート信号がゲート端子に入力されたことを契機として、オン状態に切り替わるとともに、ゲート端子へのゲート信号の入力が終了したことを契機として、オフ状態に切り替わるようになる。
次に、高電圧パルス電源10の電力制御方法を説明する。
まず、通常制御、具体的には、インバータ20を駆動する際の制御について説明する。この場合、直流電源16から電流が出力され、出力された電流は、正極側電気経路23を通過して、正極側入力端子21からインバータ20に入力されるようになる。
また、ECU50の制御回路51からゲート信号が出力され、出力されたゲート信号は、スイッチング素子Q1~Q4のゲート端子に入力される。詳述すると、まず、ゲート信号は、スイッチング素子Q1,Q4のゲート端子に入力される。このとき、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態に切り替わり、正極側入力端子21に流れてきた電流(第1の電流)は、スイッチング素子Q1のコレクタ端子→スイッチング素子Q1のエミッタ端子→第1出力端子35の順に流れ、トランス13の1次側14に供給される。これに伴い、トランス13の2次側15にも電流が流れ、負荷11に対して電力が供給される。その後、1次側14に供給された電流(第1の電流)は、第2出力端子36→スイッチング素子Q4のコレクタ端子→スイッチング素子Q4のエミッタ端子→負極側入力端子22の順に流れるようになる。その後、スイッチング素子Q1,Q4のゲート端子へのゲート信号の入力が終了し、スイッチング素子Q1,Q4がオフ状態に切り替わる。
次に、ゲート信号は、スイッチング素子Q2,Q3のゲート端子に入力される。このとき、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態に切り替わり、正極側入力端子21に流れてきた電流(第2の電流)は、スイッチング素子Q2のコレクタ端子→スイッチング素子Q2のエミッタ端子→第2出力端子36の順に流れ、トランス13の1次側14に供給される。これに伴い、トランス13の2次側15にも電流が流れ、負荷11に対して電力が供給される。その後、1次側14に供給された電流(第2の電流)は、第1出力端子35→スイッチング素子Q3のコレクタ端子→スイッチング素子Q3のエミッタ端子→負極側入力端子22の順に流れる。即ち、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態に切り替わる場合に流れる第2の電流は、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態に切り替わる場合に流れる第1の電流とは逆方向に流れるようになる。その後、スイッチング素子Q2,Q3のゲート端子へのゲート信号の入力が終了し、スイッチング素子Q2,Q3がオフ状態に切り替わる。
なお、ゲート信号は、スイッチング素子Q1,Q4のゲート端子とスイッチング素子Q2,Q3のゲート端子とに交互に入力される(図2参照)。その結果、パルス状の電圧(図示略)が、インバータ20から出力されて負荷11に印加されるようになる。具体的に言うと、スイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の入力に基づいて出力される電圧の波形は正パルスとなり、スイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の入力に基づいて出力される電圧の波形は負パルスとなる。それに伴い、パルス状の電流Iも、インバータ20から出力されて負荷11に印加されるようになる(図5参照)。具体的に言うと、スイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の入力に基づいて出力される電流の波形は正パルスi1となり、スイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の入力に基づいて出力される電流の波形は負パルスi2となる。
次に、負荷11に供給される電流を検知する検知制御について説明する。まず、ステップS1において、インバータ20から出力される電流を検知する処理を行う。具体的には、インバータ20から出力された電流(第1の電流)が第1電気経路37の第1経路25を流れると、第1経路25が通電状態となる。その結果、第1経路25に設けられた第1電流検知部41は、第1の電流の波形(具体的には、正パルスi1の波形)をモニターする検知状態となる。なお、第1経路25を流れる電流は、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態のときに流れるようになっている(図3参照)。さらに、インバータ20から出力された電流(第2の電流)が第1電気経路37の第2経路26を流れると、第2経路26が通電状態となる。その結果、第2経路26に設けられた第2電流検知部42は、第2の電流の波形(具体的には、負パルスi2の波形)をモニターする検知状態となる。なお、第2経路26を流れる電流は、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態のときに流れるようになっている(図4参照)。そして、負荷11に供給される電流は、第1経路25を流れる電流と第2経路26を流れる電流との和となっている(図5の実線部分を参照)。さらに、制御回路51から出力されたゲート信号がスイッチング素子Q1~Q4のゲート端子に入力されると、電流は必ず負極側電気経路24を流れるため、負極側電気経路24が通電状態となる。
続くステップS2において、制御回路51は、第1電流検知部41によって検知された第1の電流(正パルスi1)の波形と、第2電流検知部42によって検知された第2の電流(負パルスi2)の波形とに基づいて、スイッチング素子Q1~Q4を駆動させるためのゲート信号を生成する。換言すると、制御回路51は、第1電流検知部41及び第2電流検知部42により、電流のゼロクロス点を検知し、ゲート信号の出力を制御する。具体的に言うと、制御回路51は、第1電流検知部41に検知された電流の測定値(具体的には、第1経路25を流れる電流の値)が0(A)になる度に、オン状態にあるスイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の出力を終了した後、オフ状態にあるスイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の出力を開始させる制御を行う。また、制御回路51は、第2電流検知部42に検知された電流の測定値(具体的には、第2経路26を流れる電流の値)が0(A)になる度に、オン状態にあるスイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の出力を終了した後、オフ状態にあるスイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の出力を開始させる制御を行う。その結果、正パルスi1と負パルスi2とが交互に出力されるように、ゲート信号が生成される。
さらに、制御回路51は、正パルスi1及び負パルスi2間の休止時間T1(図5の破線部分を参照)が零となるように、ゲート信号を生成する。具体的に言うと、制御回路51は、ゼロクロス点に基づいて、スイッチング素子Q1,Q4(またはスイッチング素子Q2,Q3)へのゲート信号の入力を終了させると同時に、スイッチング素子Q2,Q3(またはスイッチング素子Q1,Q4)へのゲート信号の入力を開始させる制御を行う。その結果、正パルスi1及び負パルスi2間の休止時間T1が零となり、正パルスi1の終点P2と負パルスi2の始点P1とが一致するように、ゲート信号が生成される(図5の実線部分を参照)。そして、正パルスi1及び負パルスi2に基づいてパルスi6が生成され、生成されたパルスi6が、一定の繰り返し周期ごとに負荷11に供給される。その結果、パルス状の電流Iが、最適な状態に調整され、インバータ20から出力されるようになる。また、正パルスv1(図示略)及び負パルスv2(図示略)に基づいてパルスv6(図示略)が生成され、生成されたパルスv6が、一定の繰り返し周期ごとに負荷11に供給される。その結果、パルス状の電圧(図示略)が、最適な状態に調整され、インバータ20から出力されるようになる。また、負荷11にて放電を行う場合、正パルスi1,v1及び負パルスi2,v2は、負荷11に対してエネルギー(電流及び電圧)として印加される。この場合、休止時間T1を小さくすれば、1回目のパルス(正パルスi1,v1)による放電時に負荷11に印加されたエネルギー(電流及び電圧)を、次のパルス(負パルスi2,v2)に利用できるようになる。その結果、次のパルス(負パルスi2,v2)からは、より大きなエネルギー(電流及び電圧)を負荷11に印加できるようになる。なお、休止時間T1が大きくなると、1回目の正パルスi1,v1による放電時に負荷11に印加されるエネルギーを、次の負パルスi2,v2に利用できなくなる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の高電圧パルス電源10では、ECU50が、電流検知部41,42によって検知された電流Iの波形に基づいて、正パルスi1及び負パルスi2間の休止時間T1が零となるように、スイッチング素子Q1~Q4を駆動させるためのゲート信号を生成する制御を行っている。この場合、正パルスi1及び負パルスi2の状態が変化したとしても、休止時間T1をECU50によって確実に調整できるため、負荷11に供給される電力を確実に制御することができる。
(2)ところで、第1電流検知部41及び第2電流検知部42をインバータ20に内蔵することが考えられる。しかし、この場合、インバータ20の発熱によって第1電流検知部41や第2電流検知部42が誤作動する虞がある。また、インバータ20が、電流検知部41,42の設置領域の分だけ大型化するという問題もある。そこで、本実施形態では、電流検知部41,42をインバータ20の外側に配置している。このため、インバータ20の発熱に起因する電流検知部41,42の誤作動や、電流検知部41,42の内蔵に起因するインバータ20の大型化を回避することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、前記第1実施形態と相違する部分を中心に説明する。本実施形態では、電流を検知するための構成が前記第1実施形態とは異なっている。
詳述すると、図6,図7に示されるように、本実施形態の高電圧パルス電源60は、前記第1実施形態のダイオード31,32の代わりに、電流成分分離回路61を備えている。電流成分分離回路61は電気経路62を備えている。電気経路62の始端は、インバータ63が有する第1出力端子35と負荷65とを繋ぐ第1電気経路37上に配置された電流検知部67に接続されている。そして、電気経路62上にはオペアンプ68が設けられている。オペアンプ68のプラス側入力端子には電流検知部67が接続され、オペアンプ68のマイナス側入力端子にはオペアンプ68の出力端子が接続されている。また、電気経路62においてオペアンプ68の下流側となる部位は、分岐点A3から第1分岐経路69と第2分岐経路70とに分岐している。第1分岐経路69上には第1ダイオード71及び抵抗72が設けられ、第2分岐経路70上には第2ダイオード73及び抵抗74が設けられている。第1ダイオード71のカソード端子は分岐点A3に電気的に接続され、第1ダイオード71のアノード端子は抵抗72に電気的に接続されている。また、第2ダイオード73のアノード端子は分岐点A3に電気的に接続され、第2ダイオード73のカソード端子は抵抗74に電気的に接続されている。
なお、オペアンプ68には、電流検知部67から出力された電圧信号が入力されるようになっている。そして、電圧信号は、オペアンプ68の出力端子から出力され、第2ダイオード73によって第2分岐経路70を流れる電流の正パルス(例えば、図5の「Q1,Q4オン」の部分)に分離されるとともに、第1ダイオード71によって第1分岐経路69を流れる電流の負パルス(例えば、図5の「Q2,Q3オン」の部分)に分離される。なお、電流の正パルスは、第2ダイオード73と抵抗74との間から分岐する経路75を介して制御装置(図示略)の制御回路76に入力される。また、電流の負パルスは、第1ダイオード71と抵抗72との間から分岐する経路77を介して制御回路76に入力される。
そして、制御回路76は、インバータ63へのゲート信号の出力を制御する。具体的に言うと、制御回路76は、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態にあることを示す電流の正パルスが入力された場合に、スイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の出力を終了した後、スイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の出力を開始させる制御を行う。また、制御回路76は、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態にあることを示す電流の負パルスが入力された場合に、スイッチング素子Q2,Q3へのゲート信号の出力を終了した後、スイッチング素子Q1,Q4へのゲート信号の出力を開始させる制御を行う。なお、制御回路76は、スイッチング素子Q1,Q4(またはスイッチング素子Q2,Q3)へのゲート信号の入力を終了させると同時に、スイッチング素子Q2,Q3(またはスイッチング素子Q1,Q4)へのゲート信号の入力を開始させる制御を行う。その結果、正パルスi1及び負パルスi2間の休止時間T1(図5参照)が零となり、最適な状態に調整されたパルス状の電流Iが、インバータ63から出力されるようになる。また、負荷65にて放電を行う場合、正パルスi1(及び正パルスv1)と負パルスi2(及び負パルスv2)は、負荷65に対してエネルギー(電流及び電圧)として印加される。この場合、休止時間T1を小さくすれば、1回目のパルス(正パルスi1,v1)による放電時に負荷65に印加されたエネルギー(電流及び電圧)を、次のパルス(負パルスi2,v2)に利用できるようになる。その結果、次のパルス(負パルスi2,v2)からは、より大きなエネルギー(電流及び電圧)を負荷65に印加できるようになる。なお、休止時間T1が大きくなると、1回目の正パルスi1,v1による放電時に負荷65に印加されるエネルギーを、次の負パルスi2,v2に利用できなくなる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(3)本実施形態では、電流検知部67が、インバータ63から出力される電流の波形を検知し、制御回路76は、検知された電流の波形に基づいてスイッチング素子Q1~Q4を駆動させるゲート信号を生成する。即ち、電流検知部67で検知した電流の波形に基づいて、インバータ63から出力される電流Iが適切なものとなるようにフィードバック制御を行うことができる。
(4)従来、スイッチング素子Q3のエミッタ端子と負極側入力端子22との間、及び、スイッチング素子Q4のエミッタ端子と負極側入力端子22との間のそれぞれに電流検知部を設けることが提案されている(特許文献1,2参照)。しかし、両電流検知部がシャント抵抗であって、両シャント抵抗の抵抗値が互いに異なる場合には、正極側入力端子21→スイッチング素子Q1→トランス13→スイッチング素子Q4→負極側入力端子22の順に電流(第1の電流)が流れる第1電流経路の電流量と、正極側入力端子21→スイッチング素子Q2→トランス13→スイッチング素子Q3→負極側入力端子22の順に電流(第2の電流)が流れる第2電流経路の電流量とが互いに異なってしまう。その結果、スイッチング素子Q1,Q4がオン状態のときに形成される部位(正パルスi1)の大きさ(基準値i3から最大値i4までの大きさ)と、スイッチング素子Q2,Q3がオン状態のときに形成される部位(負パルスi2)の大きさ(基準値i3から最小値i5までの大きさ)とが異なるようになる。また、第1電流経路及び第2電流経路のうち、電流量が多い側の電流経路に設けられた電気部品(シャント抵抗、スイッチング素子)の寿命が短くなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、スイッチング素子Q1,Q4及びスイッチング素子Q2,Q3のどちらがオン状態であるときでも電流が流れる第1電気経路37に、電流検知部67を配置している。このようにすれば、電流検知部67の抵抗値に関係なく、第1電流経路の電流量と第2電流経路の電流量とが常に等しくなる。ゆえに、基準値i3から最大値i4までの大きさと基準値i3から最小値i5までの大きさとが等しいパルス状の電流Iを確実に生成することができる。また、第1電流経路に設けられた電気部品の寿命と第2電流経路に設けられた電気部品の寿命とのバラツキが小さくなる。
なお、上記各実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態の電流成分分離回路61を、図8に示される電流成分分離回路81に変更してもよい。例えば、図8に示される電流成分分離回路81は、2つの電気経路82,83上にそれぞれオペアンプ84,85及びダイオード86,87を備えている。一方の電気経路82では、オペアンプ84のプラス側入力端子に電流検知部67(図6参照)が接続され、オペアンプ84のマイナス側入力端子にダイオード86のカソード端子が接続されている。また、ダイオード86のアノード端子は、オペアンプ84の出力端子に接続されている。同様に、もう一方の電気経路83では、オペアンプ85のプラス側入力端子に電流検知部67が接続され、オペアンプ85のマイナス側入力端子にダイオード87のアノード端子が接続されている。また、ダイオード87のカソード端子は、オペアンプ85の出力端子に接続されている。なお、オペアンプ84,85の出力端子から出力された信号は、ダイオード86,87を介して制御装置(図示略)の制御回路76(図6参照)に入力される。
また、上記第2実施形態において、インバータ63が有する第2出力端子64(図6参照)と負荷65とを繋ぐ第2電気経路66(図6参照)上に電流検知部(図示略)を配置してもよい。さらに、第2電気経路66上に電流検知部を配置するとともに、電流成分分離回路61を、図9の電流成分分離回路91または上記した図8の電流成分分離回路81に変更してもよい。また、第1電気経路37上に電流検知部67を配置するとともに、電流成分分離回路61を図9の電流成分分離回路91に変更してもよい。なお、図9に示される電流成分分離回路91は、上記第2実施形態のオペアンプ68の代わりに、電流検知部からの差動信号が入力されるオペアンプ92を備えている。オペアンプ92のプラス側入力端子には、第1電気経路37上の電流検知部67から延びる信号線93が接続され、オペアンプ92のマイナス側入力端子には、第2電気経路66上の電流検知部から延びる信号線94が接続される。
・上記各実施形態のインバータ20,63は2相インバータであったが、3相以上のインバータであってもよい。
・上記各実施形態のスイッチング素子Q1~Q4はIGBTであったが、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor )などの他のスイッチング素子であってもよい。
・上記各実施形態の高電圧パルス電源10,60は、自動車に搭載したプラズマリアクタに用いられていたが、例えば、船舶等に搭載したプラズマリアクタに用いてもよい。また、上記各実施形態の高電圧パルス電源10,60は、半導体検査装置等の他の装置に用いられていてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記制御装置は、前記複数のスイッチング素子を所定の順番で一通りオンオフさせたときに得られる前記電流の波形を、前記正パルス及び前記負パルスからなる波形として判別し、判別した前記正パルス及び前記負パルスからなる波形に基づいて駆動信号を生成する制御を行うことを特徴とする高電圧パルス電源。
(2)上記手段1において、前記電流検知部は、シャント抵抗、カレントトランス、ホール素子、磁気抵抗素子のいずれか1つであることを特徴とする高電圧パルス電源。
10,60…高電圧パルス電源
11,65…負荷
20,63…インバータ
25…第1経路
26…第2経路
31…ダイオードとしての第1ダイオード
32…ダイオードとしての第2ダイオード
35…出力端子としての第1出力端子
37…電気経路としての第1電気経路
41…電流検知部としての第1電流検知部
42…電流検知部としての第2電流検知部
50…制御装置としてのECU
61,81,91…電流成分分離部としての電流成分分離回路
64…出力端子としての第2出力端子
66…電気経路としての第2電気経路
67…電流検知部
I…電流
i1…正パルス
i2…負パルス
i3…基準値
i4…最大値
i5…最小値
P1…負パルスの始点
P2…正パルスの終点
Q1,Q2,Q3,Q4…スイッチング素子
S1,S2…ステップ
T1…休止時間

Claims (5)

  1. 負荷に対して電力を供給する高電圧パルス電源であって、
    複数のスイッチング素子を備え、前記電力をパルス状の電力に変換して前記負荷に供給するインバータと、
    前記インバータが有する出力端子と前記負荷とを繋ぐ電気経路上に配置され、前記インバータから出力される電流を検知する電流検知部と、
    前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせることにより、前記インバータの駆動を制御する制御装置と
    を備え、
    前記電流は、基準値から最大値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる正パルスと、前記基準値から最小値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる負パルスとによって構成され、
    前記制御装置は、前記電流検知部によって検知された前記電流の波形をモニターするとともに、前記電流検知部によっ前記電流のゼロクロス点を検知したときに、前記正パルス及び前記負パルス間の休止時間が短くなるように、前記複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成し、前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせる制御を行う
    ことを特徴とする高電圧パルス電源。
  2. 前記制御装置は、前記正パルスと前記負パルスとが交互に連続し、かつ、前記正パルスの終点と前記負パルスの始点とが一致するように、前記駆動信号を生成する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の高電圧パルス電源。
  3. 前記電気経路は、ダイオードが配置されるとともに、前記インバータから前記負荷に流れる電流を検知する前記電流検知部が配置される第1経路と、前記ダイオードが配置されるとともに、前記負荷から前記インバータに流れる電流を検知する前記電流検知部が配置される第2経路とに分岐しており、
    前記制御装置は、前記第1経路側の前記電流検知部に検知された前記電流の波形と、前記第2経路側の前記電流検知部に検知された前記電流の波形とに基づいて、前記駆動信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高電圧パルス電源。
  4. 前記制御装置は、
    前記電流検知部に検知された前記電流の波形を前記正パルスと前記負パルスとに分離する電流成分分離部を備え、
    前記電流成分分離部によって分離した波形に基づいて前記駆動信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高電圧パルス電源。
  5. 複数のスイッチング素子を備えるインバータから負荷に対してパルス状の電力を供給する高電圧パルス電源の電力制御方法であって、
    前記インバータから出力される電流は、基準値から最大値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる正パルスと、前記基準値から最小値を経て変位した後、前記基準値に戻る波形となる負パルスとによって構成され、
    前記インバータから出力される前記電流のゼロクロス点を電流検知部によって検知するステップと、
    前記電流検知部によって検知された前記電流のゼロクロス点に基づいて、前記正パルス及び前記負パルス間の休止時間が短くなるように、前記複数のスイッチング素子を駆動させるための駆動信号を生成し、前記複数のスイッチング素子を順番にオンオフさせるステップと
    を含むことを特徴とする高電圧パルス電源の電力制御方法。
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