JP2014033017A - 電力変換装置の冷却システム - Google Patents

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浩樹 松田
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Abstract

【課題】発熱体の冷却効率を向上させることができる電力変換装置の冷却システムを提供すること。
【解決手段】インバータ装置11の冷却システムは、走行風導入口41aから走行風が導入される走行風流路41と、走行風流路41上に設けられ、走行風流路41を開閉可能とし、かつ走行風をインバータ装置11に供給可能とする制御弁32と、冷却風流路21に設けられるとともにインバータ装置11に対して冷却風を供給可能とする冷却ファン30を有する。さらに、冷却システムは、制御弁32及び冷却ファン30を制御するコントローラ34を有し、コントローラ34は、半導体モジュール15の温度が予め設定された適正温度より高く、かつ外気温以上の場合に冷却ファン30を駆動させるとともに制御弁32を開弁状態とする制御を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷却風流路の入口から出口に向かって冷却風を流すことにより冷却風によって、電力変換装置に搭載された発熱体を冷却する車両用の電力変換装置の冷却システムに関する。
車両に搭載される電力変換装置において、その電力変換装置が備える発熱体を冷却するために走行風を利用するものとしては、例えば特許文献1に記載の自動車用半導体電力変換装置が挙げられる。特許文献1において、インバータの側面には冷却フィンが設けられている。この冷却フィンのヒダは、上下方向に細長板状に延びている。また、ヒダの間隔は、インバータの下面に設けられた冷却フィンのヒダの間隔より広くなっている。
そして、車両走行時は、走行による外気の流れによってインバータの下面及び側面に設けられた冷却フィンが冷却されてインバータに搭載の半導体素子等の発熱体が冷却される。車両停止時には、インバータの側面に設けられた冷却フィンのヒダによって、加熱された外気が上昇することによってインバータに搭載の半導体素子等の発熱体が冷却される。
特開平6−276755号公報
ところで、近年は、搭載される半導体素子等の性能の高まりに合わせて発熱量も増加しており、発熱体の冷却効率の向上が望まれている。
本発明は、発熱体の冷却効率を向上させることができる電力変換装置の冷却システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、冷却風流路の入口から出口に向かって冷却風を流すことにより前記冷却風によって、電力変換装置に搭載された発熱体を冷却する車両用の電力変換装置の冷却システムであって、車両の走行に伴い前記入口とは別の走行風導入口から走行風が導入される走行風流路と、少なくとも前記走行風流路上に設けられ、前記走行風流路の開度を調節可能とし、かつ前記走行風を前記電力変換装置に供給可能とする制御弁と、前記冷却風流路における前記入口と前記電力変換装置との間、及び前記電力変換装置と前記出口との間の少なくとも一方に設けられるとともに前記電力変換装置に対して前記冷却風を供給可能とする冷却ファンと、前記制御弁及び前記冷却ファンを制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記発熱体の温度が予め設定された適正温度より高く、かつ外気温以上の場合に前記冷却ファンを駆動させるとともに前記制御弁を開弁状態とする制御を行うことを要旨とする。
これによれば、外気温は、発熱体の温度よりは低く、冷却効果はあるため、冷却ファンから送られる冷却風だけで発熱体を冷却する場合と比べると、冷却風と走行風を併用して発熱体に向けて送られる風の流量が増え、発熱体の冷却効率を向上させることができる。
また、前記発熱体の温度が前記適正温度より高い状態から低い状態に移行すると、前記コントローラは、前記冷却ファンを停止させる、又は前記制御弁を閉弁状態とする制御を行ってもよい。
これによれば、発熱体の温度が適正温度より低くなれば、適正温度より高い状態と同じ状態での冷却を行う必要が無くなる。このため、発熱体は、冷却ファンからの冷却風又は走行風によって冷却され、発熱体が適正温度より高くなりにくくなる。そして、冷却ファンを停止させることで、走行風による発熱体の冷却を行いながらも、冷却ファンを連続して駆動させる場合と比べると、冷却ファンの寿命が早まることを避けることが可能になり、また、冷却ファンの駆動に伴う騒音及び振動が無くなる。一方、制御弁を閉弁状態とした場合には、冷却ファンからの冷却風による冷却が行われるが、冷却ファンによって定常的に冷却風を送ることが可能であるため、車速に依存した走行風の影響を受けずに、発熱体の冷却を継続することができる。
また、前記車両の速度が予め設定された基準車速より遅い場合は、前記コントローラは、前記冷却ファンを駆動させる制御を行ってもよい。
これによれば、車速が遅い場合には、走行風が走行風流路に導入されないため、冷却ファンを駆動させることで、発熱体の冷却を行うことができる。
また、前記発熱体の温度が前記適正温度より高く、かつ前記外気温が前記発熱体の温度より高い場合は、前記コントローラは、少なくとも前記冷却ファンを駆動させる制御を行ってもよい。
これによれば、外気温が発熱体の温度より高いと、外気が走行風流路に導入されて得られる走行風では、発熱体の冷却効率が低下してしまう。このため、冷却ファンを駆動させて冷却風で発熱体を冷却することで、発熱体の冷却効率の低下を防止することができる。
また、前記電力変換装置は、前記発熱体と、該発熱体の一面が熱的に結合されたヒートシンクと、を有し、前記ヒートシンクが前記車両のボディに熱的に結合されていてもよい。
これによれば、車両のボディは全体がヒートマスとなるため、ヒートシンクと車体ボディが熱的に結合されることで、ヒートシンクを介した発熱体の熱を受け入れることのできる容量が車体ボディ分だけ増える。したがって、車体ボディを併用することで、ヒートシンクだけで発熱体の熱を受け入れる場合と比べるとヒートシンクの熱容量が少なくて済み、ヒートシンクの小型化を図り、低コスト化が可能になる。
また、前記ヒートシンクは、基部と、該基部における前記発熱体の搭載面とは反対側の面から延設された放熱フィンとを有し、前記搭載面における前記発熱体の搭載領域には前記ヒートシンクと別体のヒートマスが熱的に結合されるとともに、該ヒートマスに前記発熱体が熱的に結合されていてもよい。
これによれば、ヒートシンクとヒートマスを押し出し成形により一体形成すると、ヒートマスは、押し出し方向全体に亘って形成される。このため、ヒートマスは、発熱体の搭載領域だけでなくそれ以外の領域にも形成されてしまい、ヒートシンクが重量化してしまう。これに対し、ヒートマスを別体とすることで、搭載領域に対応した大きさに形成することができ、ヒートシンクの軽量化を図ることができる。
本発明によれば、発熱体の冷却効率を向上させることができる。
(a)はインバータ装置を示す分解斜視図、(b)はインバータ装置を示す断面図、(c)はインバータ装置を示す側面図。 電気自動車のモータ及びインバータ装置の冷却システムの配置を示す模式図。 インバータ装置の冷却システムを示す概略図。 外気温、半導体モジュール、及び車速と、冷却ファン及び制御弁との関係を示す図。 インバータ装置の別例を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図4にしたがって説明する。
図2に示すように、車両としての電気自動車10には、図示しない電源から供給される電力によって駆動されるモータ12が搭載されるとともに、モータ12への電力供給を制御する電力変換装置としてのインバータ装置11が搭載されている。
次に、インバータ装置11の冷却システムについて説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、インバータ装置11は、電気自動車10の車体ボディ13の上に取り付けられている。インバータ装置11は、ヒートシンク20を備え、このヒートシンク20は、例えば、アルミニウムにより形成されている。ヒートシンク20は、偏平な四角板状に形成された基部20aと、この基部20aの一面(下面)から延設されたピンフィンよりなる複数の放熱フィン20bと、を一体に備えている。さらに、基部20aの一面には、板状をなす一対のダクト形成部20cが延設されている。一対のダクト形成部20cは、複数の放熱フィン20bを両側から挟む位置に形成されている。各ダクト形成部20cの先端外面には、取付片20fがダクト形成部20cに対し垂直に延びるように形成されている。
また、ヒートシンク20において、放熱フィン20bの延設面(一面)と反対側の他面(上面)には、アルミニウム製のヒートマス14が摩擦圧接により接合されるとともに、ヒートシンク20とヒートマス14は熱的に結合されている。ヒートマス14は、基部20aを挟んで放熱フィン20bの形成領域と反対側に設けられている。また、ヒートマス14は、基部20aの外形形状より小さく形成されている。そして、ヒートマス14において、基部20aとの接合面と反対側の面には、発熱体としての半導体モジュール15が接合されている。よって、ヒートマス14は、基部20aにおいて、半導体モジュール15の搭載面のうち、半導体モジュール15と対応した搭載領域に設けられている。すなわち、ヒートマス14は、基部20aの一方向全体に亘って設けられておらず、基部20aの一方向及び、この一方向に直交する他方向の一部に設けられている。
ヒートマス14は、半導体モジュール15と基部20aとの間に介装されている。そして、半導体モジュール15は、ヒートマス14を介してヒートシンク20と熱的に結合されている。なお、半導体モジュール15は、インバータ装置11を構成するU相、V相、W相の3つが設けられるとともに、ヒートマス14及び半導体モジュール15は、ケース17によって覆われている。
図1(b)及び図1(c)に示すように、インバータ装置11は、ダクト形成部20cの先端が車体ボディ13に接触した状態で取付片20fから車体ボディ13にボルト13aが締結されることで車体ボディ13に一体化されている。そして、ヒートシンク20の下面と、一対のダクト形成部20cの放熱フィン20b側の内面と、車体ボディ13の上面とで囲まれる空間に冷却風流路21の一部が形成されている。また、車体ボディ13の上面には、筒状に延びる第1ダクト18が形成されるとともに、この第1ダクト18に対向する第2ダクト19が第1ダクト18から離れた位置に形成されている。
図3に示すように、第1ダクト18の一端は車室内に開口するとともに、第1ダクト18の他端は第2ダクト19に対向している。また、第2ダクト19の一端は第1ダクト18に対向しているとともに、第2ダクト19の他端は車外に開口している。第1ダクト18及び第2ダクト19の内側に冷却風流路21が形成されている。第1ダクト18と第2ダクト19の間隙は、ダクト形成部20cの長さ方向への長さと同じである。また、第1ダクト18と第2ダクト19の高さは同じであり、ダクト形成部20cの延設長さと同じである。
そして、第1ダクト18の他端と第2ダクト19の一端との間に、インバータ装置11のダクト形成部20cが配設されるとともに、第1ダクト18及び第2ダクト19の上面に基部20aが支持されている。第1ダクト18の他端とダクト形成部20c、及び第2ダクト19の一端とダクト形成部20cは接合されている。基部20aと、ダクト形成部20cにより、第1ダクト18と第2ダクト19の間が閉塞され、第1ダクト18と第2ダクト19がインバータ装置11を挟んで連通し、第1ダクト18から第2ダクト19まで一繋がりの冷却風流路21が形成されている。よって、冷却風流路21は、車体ボディ13上に形成された第1ダクト18及び第2ダクト19と、車体ボディ13に接合されたダクト形成部20c、及びダクト形成部20cに一体の基部20aによって形成され、車体ボディ13は冷却風流路21の一部を形成している。また、第1ダクト18の一端には、冷却風流路21の入口21aが形成され、この入口21aから車室の空気が冷却風として冷却風流路21に取り込まれる。また、第2ダクト19の他端には冷却風流路21の出口21bが形成され、冷却風流路21を流れた冷却風は、出口21bから車外へ排出される。また、インバータ装置11の放熱フィン20bは冷却風流路21内に露出している。
冷却風流路21の入口21aとインバータ装置11との間となる位置、すなわち第1ダクト18には、冷却ファン30が設置されている。また、第1ダクト18において、冷却ファン30とインバータ装置11との間となる位置には、制御弁32が設置されている。また、車体には、車体ボディ13の外側に向けて一端が開口する走行風用ダクト40が設けられるとともに、この走行風用ダクト40の他端は制御弁32に接続されている。そして、制御弁32は、冷却風流路21上に設けられるとともに、走行風流路41と冷却風流路21の合流点に設けられている。
走行風用ダクト40の内側には、走行風流路41が形成され、この走行風流路41の一端となる走行風用ダクト40の一端は、走行風導入口41aとなっている。そして、電気自動車10が所定の速度(車速)以上になると、走行風導入口41aから走行風流路41に走行風が導入されるようになっている。
制御弁32は、走行風流路41を開放する開弁状態、又は走行風流路41を遮断する閉弁状態に切替可能になっており、走行風流路41の開度を全開又は全閉に切替可能になっている。制御弁32が開弁状態に切り替えられると、走行風流路41に導入された走行風が制御弁32を介して第1ダクト18(冷却風流路21)に流入するようになっている。一方、制御弁32が閉弁状態に切り替えられると、走行風流路41から第1ダクト18(冷却風流路21)への走行風の導入が遮断されるようになっている。なお、制御弁32は、通電されることで閉弁状態から開弁状態に移行し、非通電状態では開弁状態となっている。
上記のように構成されたインバータ装置11の冷却システムにおいては、制御弁32の開弁状態では、電気自動車10が所定の車速で走行することで走行風流路41を介して冷却風流路21に走行風が導入され、この走行風は冷却風としてインバータ装置11の放熱フィン20bに向けて流れる。また、制御弁32の閉弁状態では、電気自動車10の車速にかかわらず冷却風流路21に走行風は導入されない。
また、冷却ファン30が駆動されると、冷却風流路21の入口21aから車室内の空気が冷却風として冷却風流路21に取り込まれる。その冷却風はインバータ装置11の放熱フィン20bに向けて流れる。一方、冷却ファン30が駆動されない場合は、冷却風流路21には冷却風が流れず、制御弁32が開弁状態にあるときだけ、冷却風流路21に導入された走行風が、冷却風として流れる。
インバータ装置11には、半導体モジュール15の温度を検出する温度センサ33が設けられるとともに、温度センサ33はコントローラ34に信号接続されている。そして、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度データは、コントローラ34に出力される。また、電気自動車10は、外気温センサ35を備えるとともに、外気温センサ35はコントローラ34に信号接続されている。そして、外気温センサ35によって検出された外気温データは、コントローラ34に出力される。さらに、電気自動車10は走行速度を検出する速度センサ36を備えるとともに、速度センサ36はコントローラ34に信号接続されている。そして、速度センサ36によって検出された車速データはコントローラ34に出力される。
インバータ装置11の冷却システムにおいて、コントローラ34は、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度、及び外気温センサ35によって検出された外気温に基づいてインバータ装置11の半導体モジュール15の冷却を行う。
コントローラ34のメモリ34aには、走行風流路41に走行風が導入可能となる車速(以下、基準車速とする)が予め記憶されている。また、メモリ34aには、冷却システムを駆動させる契機となる半導体モジュール15の温度(適正温度)が記憶されている。半導体モジュール15の適正温度は、半導体モジュール15の適正温度範囲の上限値よりも低い温度であり、半導体モジュール15の耐熱温度より低い温度である。
また、メモリ34aには、冷却ファン30を用いて半導体モジュール15を冷却しているとき、冷却ファン30の駆動を停止させる契機となる温度(以下、基準温度とする)が予め記憶されている。この基準温度は、半導体モジュール15の耐熱温度の上限値より大幅に低い温度であり、半導体モジュール15を適正に駆動させることができる温度である。
インバータ装置11の冷却システムでは、半導体モジュール15の温度が適正温度より高くなると、コントローラ34により冷却ファン30及び制御弁32を制御して半導体モジュール15の冷却を行う。半導体モジュール15の冷却は、外気温及び半導体モジュール15の温度に応じて冷却パターンが異なる。
次に、インバータ装置11の冷却システムの作用をコントローラ34が行う制御とともに説明する。
図4に示すように、半導体モジュール15の温度が適正温度より高いが、外気温より低く、かつ車速が基準車速以上の場合(以下、第1パターンP1とする)には、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させるとともに、制御弁32を閉弁状態とさせる制御を行う。この場合は、外気温が半導体モジュール15の温度より高いため、外気が導入される走行風による半導体モジュール15の冷却は好ましくない。よって、制御弁32を閉弁状態として、冷却風流路21に走行風が導入されないようにする。そして、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度が基準温度より低くなれば、コントローラ34は冷却ファン30の駆動を停止させるとともに、制御弁32を閉弁状態に維持させる。その結果、半導体モジュール15の温度が低下した後に、半導体モジュール15より高温の外気が導入されることが防止される。
半導体モジュール15の温度が、適正温度より高いが、外気温より低く、かつ車速が基準車未満上の場合(以下、第2パターンP2とする)には、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させる制御を行うとともに、制御弁32を開弁状態のままとする。この場合は、外気温が半導体モジュール15の温度より高いが、走行風は走行風流路41に導入されないため、制御弁32は制御されず、開弁状態のままである。そして、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度が基準温度より低くなれば、コントローラ34は冷却ファン30の駆動を停止させる。
半導体モジュール15の温度が、適正温度より高く、しかも外気温より高く、かつ車速が基準車速以上の場合(以下、第3パターンP3とする)には、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させるとともに、制御弁32を開弁状態とさせる制御を行う。この場合は、外気温が半導体モジュール15の温度より低く、半導体モジュール15の冷却に適しているため、冷却ファン30によって発生した冷却風に、走行風も加えて半導体モジュール15を冷却する。そして、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度が基準温度より低くなれば、コントローラ34は冷却ファン30の駆動を停止させるとともに、制御弁32は開弁状態とさせる制御を行う。すなわち、冷却ファン30は駆動させず、走行風のみによる冷却を継続させる。
半導体モジュール15の温度が、適正温度より高く、しかも外気温より高く、かつ車速が基準車速未満の場合(以下、第4パターンP4とする)には、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させるとともに、制御弁32に通電させず開弁状態のままとする。この場合は、外気温が半導体モジュール15の温度より低く、半導体モジュール15の冷却に適しているが、車速が遅いため、走行風が導入されないため、制御弁32は制御せず開弁状態のままとしておく。そして、温度センサ33によって検出された半導体モジュール15の温度が基準温度より低くなれば、コントローラ34は冷却ファン30の駆動を停止させる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)インバータ装置11の冷却システムは、冷却風流路21に冷却風を送る冷却ファン30を備えるとともに、冷却風流路21に走行風を導入する走行風流路41を備える。そして、半導体モジュール15の温度が外気温より高く、かつ車速が基準車速以上のとき(第3パターンP3)は、コントローラ34は制御弁32を開弁状態とし、かつ冷却ファン30を駆動させて、冷却ファン30による冷却風だけでなく走行風によって半導体モジュール15を冷却するようにした。よって、冷却ファン30による冷却風又は走行風だけで半導体モジュール15を冷却する場合と比べると、半導体モジュール15の冷却効率を向上させることができる。また、冷却ファン30による冷却風と、走行風を併用することで、同じ冷却効率を得るために必要な冷却ファン30の回転数を減らすことができ、冷却ファン30の騒音及び振動を減らすことができる。
(2)第3パターンP3のとき、半導体モジュール15の温度が基準温度以下になると、コントローラ34は冷却ファン30を停止させるとともに、制御弁32に開弁状態を維持させて、走行風だけで半導体モジュール15を冷却させるようにした。すなわち、走行風だけで半導体モジュール15を冷却できるときは、冷却ファン30を停止させることで、冷却ファン30が連続的に使用され続けることを無くすことができる。
(3)また、第3パターンP3のとき、半導体モジュール15の温度が基準温度以下になると冷却ファン30を停止させることで、冷却ファン30の騒音及び振動を無くしながら半導体モジュール15を走行風で冷却することができる。
(4)第2パターンP2及び第4パターンP4のように、車速が基準車速未満で走行風が走行風流路41から導入されないときは、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させて冷却風流路21に冷却風を流すようにした。このため、走行風が無い場合でも、半導体モジュール15を冷却することができる。
(5)第1パターンP1及び第2パターンP2のように、外気温が半導体モジュール15の温度より高いときは、コントローラ34は冷却ファン30を駆動させて冷却風流路21に冷却風を流すようにした。よって、半導体モジュール15に対する冷却効果の低い走行風による冷却を避けて、半導体モジュール15の冷却効率が低下することを防止できる。
(6)ヒートシンク20に一体のダクト形成部20cを、車体ボディ13に熱的に結合した。よって、車体ボディ13をヒートマスとして使用することができ、ヒートシンク20の熱容量を小さくして、ヒートシンク20の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(7)冷却風流路21を、第1ダクト18と第2ダクト19とインバータ装置11のダクト形成部20c及びヒートシンク20を用いて形成した。よって、インバータ装置11を冷却風流路21を形成するための部材として使用することができ、冷却風流路21を車体ボディ13に一体形成する場合と比べると、その材料を減らすことができる。
(8)インバータ装置11において、ヒートシンク20における半導体モジュール15の搭載領域に、ヒートシンク20とは別体のヒートマス14を摩擦圧接により接合した。このため、例えば、ヒートマス14をヒートシンク20の押し出し成形で形成する場合と比べると、ヒートマス14を小型化することができ、ヒートシンク20の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(9)摩擦圧接でヒートマス14を基部20aに接合したため、例えば、ろう付けによりヒートマス14を基部20aに接合する場合と比べると、接合のために要するエネルギー量を減らすことができる。
(10)ヒートマス14は、半導体モジュール15とヒートシンク20の間に介装されている。例えば、ヒートマス14を、半導体モジュール15を挟んでヒートシンク20と反対側の面に設ける場合と比べると、ヒートマス14がヒートシンク20と熱的に結合されることで、ヒートマス14の厚さを薄くすることができ、インバータ装置11の小型化に寄与することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、ヒートマス14を基部20aと同じ材料で形成したが、ヒートマス14を、同じ体積での熱容量が基部20aより大きいものを使用してもよい。
○ 実施形態では、ヒートマス14を摩擦圧接により基部20aに接合したが、ろう付けといった加熱接合でもよく、ねじ止め、接着剤による接着といった非加熱接合でもよい。
○ 実施形態では放熱フィン20bをピンフィンより形成したが、放熱フィン20bはプレートフィン、波形フィン等に変更してもよい。
○ 実施形態では第3パターンP3のとき、半導体モジュール15の温度が基準温度以下になったら、コントローラ34は冷却ファン30を停止させたが、制御弁32を閉弁状態に切り替えるとともに、冷却ファン30の駆動を維持させて冷却ファン30によって発生する冷却風のみで半導体モジュール15を冷却してもよい。このように構成した場合、車速に依存せずに冷却風流路21に冷却風を送ることができる。
○ 実施形態では、ヒートマス14をヒートシンク20の上面に接合したが、ヒートマス14を設ける場所は適宜変更してもよい。また、ヒートマス14は設けなくてもよい。
○ ヒートマス14の大きさは適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、ダクト形成部20cをヒートシンク20から延設したが、図5に示すように、ダクト形成部13dを車体ボディ13から延設してもよい。
○ 実施形態では、基部20aから放熱フィン20bを延設したが、車体ボディ13に放熱フィンを一体形成してもよい。
○ 実施形態では、冷却風流路21における入口21aとインバータ装置11の間である第1ダクト18に冷却ファン30を設けたが、これに限らない。インバータ装置11と冷却風流路21の出口21bとの間となる第2ダクト19に冷却ファン30を設けてもよいし、第1ダクト18と第2ダクト19の両方に冷却ファン30を設けてもよい。この場合、第2ダクト19に設けた冷却ファン30により、冷却風が出口21bに向けて引張られ、冷却風流路21を冷却風が流れる。
○ 実施形態では、制御弁32を冷却風流路21と走行風流路41の合流点に設けたが、制御弁32を合流点よりも走行風流路41の走行風導入口41a側に位置するように設けてもよい。
○ 実施形態では、制御弁32は、通電されることで閉弁状態から開弁状態に移行し、非通電状態では開弁状態となるものに具体化したが、この逆でもよい。
○ 実施形態では、制御弁32を開弁状態又は閉弁状態に切替可能な弁としたが、制御弁32を流量制御可能な弁としてもよい。
○ 実施形態では、走行風流路41を制御弁32を介して冷却風流路21に合流させたが、走行風流路41をインバータ装置11に直接接続し、冷却風流路21からの冷却風と、走行風流路41からの走行風とを別々にインバータ装置11に送るようにしてもよい。
○ 実施形態では、電力変換装置としてのインバータ装置11に具体化したが、単層インバータ装置やDCDCコンバータに具体化してもよい。
○ 実施形態では、車両として電気自動車10に具体化したが、車両としてハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、レンジ・エクステンダー車等に具体化してもよい。
○ 発熱体として半導体モジュール15以外のものに具体化してもよい。
10…車両としての電気自動車、11…電力変換装置としてのインバータ装置、13…車体ボディ、14…ヒートマス、15…発熱体としての半導体モジュール、20…ヒートシンク、20a…基部、20b…放熱フィン、21…冷却風流路、21a…入口、21b…出口、30…冷却ファン、32…制御弁、34…コントローラ、41a…走行風導入口、41…走行風流路。

Claims (6)

  1. 冷却風流路の入口から出口に向かって冷却風を流すことにより前記冷却風によって、電力変換装置に搭載された発熱体を冷却する車両用の電力変換装置の冷却システムであって、
    車両の走行に伴い前記入口とは別の走行風導入口から走行風が導入される走行風流路と、
    少なくとも前記走行風流路上に設けられ、前記走行風流路の開度を調節可能とし、かつ前記走行風を前記電力変換装置に供給可能とする制御弁と、
    前記冷却風流路における前記入口と前記電力変換装置との間、及び前記電力変換装置と前記出口との間の少なくとも一方に設けられるとともに前記電力変換装置に対して前記冷却風を供給可能とする冷却ファンと、
    前記制御弁及び前記冷却ファンを制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、前記発熱体の温度が予め設定された適正温度より高く、かつ外気温以上の場合に前記冷却ファンを駆動させるとともに前記制御弁を開弁状態とする制御を行うことを特徴とする電力変換装置の冷却システム。
  2. 前記発熱体の温度が前記適正温度より高い状態から低い状態に移行すると、前記コントローラは、前記冷却ファンを停止させる、又は前記制御弁を閉弁状態とする制御を行う請求項1に記載の電力変換装置の冷却システム。
  3. 前記車両の速度が予め設定された基準車速より遅い場合は、前記コントローラは、前記冷却ファンを駆動させる制御を行う請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置の冷却システム。
  4. 前記発熱体の温度が前記適正温度より高く、かつ前記外気温が前記発熱体の温度より高い場合は、前記コントローラは、少なくとも前記冷却ファンを駆動させる制御を行う請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電力変換装置の冷却システム。
  5. 前記電力変換装置は、前記発熱体と、該発熱体の一面が熱的に結合されたヒートシンクと、を有し、前記ヒートシンクが前記車両の車体ボディに熱的に結合されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の電力変換装置の冷却システム。
  6. 前記ヒートシンクは、基部と、該基部における前記発熱体の搭載面とは反対側の面から延設された放熱フィンとを有し、前記搭載面における前記発熱体の搭載領域には前記ヒートシンクと別体のヒートマスが熱的に結合されるとともに、該ヒートマスに前記発熱体が熱的に結合されている請求項5に記載の電力変換装置の冷却システム。
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