JP2014028635A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物Wが収容されるスクイズ変形可能な容器体2と、容器体2の口部22に装着されるとともに、容器体2内に連通する供給孔35が形成された計量筒部材3と、計量筒部材3に装着されるとともに、内容物Wが吐出される吐出孔95が形成された吐出筒部材7と、を備え、計量筒部材3内のうち、供給孔35より容器軸O方向に沿う容器体2側に位置する部分に、供給孔35に連通する計量空間Pが画成され、計量筒部材3には、計量空間Pと吐出孔95とを連通する導出孔55が形成されている。
【選択図】図1
Description
以上より、定量に計量した内容物が、加圧された状態で吐出されるので、内容物を残存少なく素早く吐出することができる。
図1に示すように、吐出容器1は、有底筒状に形成され、内容物Wが収容されるスクイズ変形可能な容器体2と、容器体2の口部22に装着されるとともに、容器体2内に連通する供給孔35が形成された計量筒部材3と、計量筒部材3に装着されるとともに、内容物Wが吐出される吐出孔95が形成された吐出筒部材7と、吐出筒部材7に着脱自在に装着される有頂筒状のキャップ10と、を備えている。
容器体2は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をブロー成形することにより形成される。容器体2は、容器体2の底部23から上方に向かって起立した胴部24が、径方向内側にスクイズ変形可能に形成されている。容器体2の内部には、例えば液体の内容物Wが収容されている。
容器体2の口部22の外周面には、雄ねじ部22aが形成されている。雄ねじ部22aには、計量筒部材3が螺着されている。
計量筒部材3は、容器体2の口部22内に配置された下側中栓30と、容器体2の口部22に装着された計量筒部本体40と、計量筒部本体40の上端部42内に嵌合された上側中栓50と、を備えている。
内筒32の上端部には、内筒32を径方向に貫通する供給孔35が形成されている。
吸い上げ筒部34は、例えば合成樹脂材料等により形成され、内筒32に嵌合されている。
吸い上げ筒部34の下端開口34a(先端開口)には、その開口を閉塞する閉塞部材60が装着されている。
図2に示すように、閉塞部材60は、例えば合成樹脂材料等により形成されており、吸い上げ筒部34の下端開口34aに嵌合された筒状部66と、筒状部66の下端から径方向の外側に向けて張り出したフランジ部61と、を備えている。フランジ部61および筒状部66は、一体に形成されているが、複数の部材で形成されてもよい。
計量筒部本体40の上端部42の外周面には、雄ねじ部42aが形成されている。この計量筒部本体40の雄ねじ部42aに、吐出筒部材7が螺着されている。
図3に示すように、外筒51の外周面51aには、径方向の外側に向けて突出する乗り越え突部57が、周方向に沿って複数配設されている。本実施形態では、乗り越え突部57は、それぞれ周方向に30°ピッチで12個配設されている。乗り越え突部57は、外表面が断面視で略円弧状に形成されている。
図1に示すように、内筒52の下端部には、内筒52を径方向に貫通する導出孔55が形成されている。導出孔55は、計量空間Pと吐出筒部材7の吐出孔95とを連通している。
吐出筒部材7は、計量筒部材3に対して容器軸O方向に沿って上下動自在に装着された装着キャップ70と、装着キャップ70内に嵌合された刷毛筒体80と、刷毛筒体80内に嵌合され上端開口部が吐出孔95とされた吐出筒90と、を備えている。
嵌合筒81の内周面81aのうち、上下方向における中間部よりも下方に位置する部分には、外側に窪んだ係合凹部81bが形成されている。係合凹部81bには、吐出筒90の係合筒部91が係合している。
図4に示すように、嵌合筒81の下端には、径方向の外側に張り出した鍔部84が設けられている。鍔部84の下面84aには、径方向に沿って幅を有し、周方向に沿って厚みを有する板状の弾性突片85が、下方に向かって立設されている。図3に示すように、弾性突片85は、計量筒部材3に対する容器軸O周りの回転移動に伴って、径方向内側部85aが乗り越え突部57に摺接しながら乗り越え突部57を周方向に乗り越え可能に形成されている。
連結板83の上面83aには、その全域にわたって多数の刷毛86が垂直に立設されている。
支持筒82は、吐出筒90を外嵌支持している。
吐出筒本体92の外周面は、連結板93よりも下方が上側中栓50の内筒52の内周面と密接して配設されている。
吐出筒本体92の下端部は、吐出筒90の上下移動に伴って、導出孔55を開閉する開閉部97となっている。具体的には、図1に示すように、吐出筒部材7が計量筒部材3に対して最大締め代で螺着され、吐出筒90が最も下方に配置されているとき、開閉部97は、導出孔55を径方向内側から閉塞する。これにより、吐出筒90の内部および吐出孔95と、計量空間Pとの連通が遮断されるので、内容物Wが吐出孔95から漏出するのが防止される。
これに対して、図5に示すように、吐出筒部材7が計量筒部材3に対して最大締め代未満で螺着され、吐出筒90が最下位置よりも上方に配置されているとき、開閉部97は導出孔55を開放する。これにより、吐出筒90の内部および吐出孔95と、計量空間Pとが、導出孔55を通して連通されるので、内容物Wが吐出孔95から吐出可能となる。導出孔55の開口量は、吐出筒90の上方への移動量の増加に対応して増加し、吐出筒90が最上位置に配置されたときに、導出孔55の開口量が最大となる。
吐出容器1の不使用状態では、キャップ10は、装着キャップ70の上端部72に装着されており、吐出孔95が閉塞されている。また、このとき、吐出筒部材7は、計量筒部材3に対して最大締め代で螺着されており、開閉部97によって導出孔55が閉塞されている。これにより、容器体2の内部は気密状態となっており、吐出孔95からの内容物Wの漏出が防止されている。なお、吐出容器1の使用状態(図5参照)では、装着キャップ70の上端部72からキャップ10が離脱される。
続いて、上述のように形成された吐出容器1の作用について説明する。
図5に示すように、キャップ10を吐出筒部材7から離脱し、吐出筒部材7を計量筒部材3に対して容器軸O周りに回転移動させる。これにより、吐出筒部材7の開閉部97は、容器軸Oに沿って上方に移動するとともに、導出孔55を開放する。このとき、容器体2の内部と容器体2の外部とは、閉塞部材60の吸入孔62、吸い上げ筒部34の内部、下側中栓30の供給孔35、計量空間P、上側中栓50の導出孔55、吐出筒90の内部および吐出孔95を通して連通する。これにより、容器体2の内部は、気密状態が開放される。
ここで、吐出筒部材7を容器軸O周りに回転移動させたとき、使用者には、弾性突片85が乗り越え突部57を乗り越える際のクリック感や音等が伝達される(図3参照)。使用者は、触覚や聴覚などの感覚によって吐出筒部材7の回転移動量を認識することで、導出孔55の開口量を調整する。
続いて、図6に示すように、吐出容器1の吐出孔95が鉛直方向の下方に向いた姿勢にして、被吐出面Hに対して内容物Wの吐出を行う。このとき、容器体2内の内容物Wは、鉛直方向の下方に移動するため、容器体2内の閉塞部材60は、内容物Wの外部に配置される。
そして、容器体2を押圧し、容器体2を再びスクイズ変形させる。これにより、容器体2の内圧が上昇するとともに、容器体2の空気Gが、閉塞部材60の吸入孔62を通して吸い上げ筒部34の内部に流入し、計量空間P内の内容物Wを押圧する。そして、内容物Wは、導出孔55を通して吐出孔95から吐出容器1の外部の被吐出面Hに向かって吐出される。
以上より、定量に計量した内容物Wが、加圧された状態で吐出されるので、内容物Wを残存少なく素早く吐出することができる。
ところで、図7に示すように、吐出容器1の容器軸Oが水平面Lに沿うように吐出容器1を水平に配置した場合など、容器体2内の閉塞部材60のうち鉛直方向の下方に配置された一部分が、内容物Wに浸漬した状態で容器体2をスクイズ変形させても、少なくとも1つ以上の吸入孔62が内容物Wに浸漬されておらず、その開口径が吸い上げ筒部34の内径よりも小さいので、内容物Wの吸入孔62への流入が抑制されるとともに、容器体2の空気Gが計量空間Pに供給される。また、前記スクイズ変形によって仮に内容物Wに浸漬された吸入孔62から内容物Wが流入した場合であっても、スクイズ量(規制部材)や、吸い上げ筒部34と吸入孔32との開口面積(開口数も含む)の関係などを適宜調整することで、当該流入した内容物Wが吸い上げ筒部34に流入せず、内容物Wに浸漬されていない吸入孔32から流出されるように設計することができる。
上記実施例において、図8に示すように、例えば、計量筒部材3の下側中栓30に、径方向の内側に向けて容器体2の胴部24をスクイズ変形させたときに、容器体2の胴部24に当接して容器体2の胴部24の移動を規制する規制部37を設けてもよい。
この場合、規制部37は、下側中栓30の外筒31の下端から、下方に向けて延びる筒状に形成されており、容器軸Oに沿って吸い上げ筒部34の外側に配設されている。これにより、容器体2の胴部24をスクイズ変形させたときのスクイズ量が制限され、容器体2の内容物Wが必要以上に加圧されるのを防止できる。したがって、内容物Wの計量時に、内容物Wが吐出孔95から吐出されるのを防止できる。なお、規制部37は、容器体2側に設けてもよい。例えば、容器体2の内周面を径方向内側に突出させることにより、この対向する内周面同士が当接して容器体2の胴部24の移動を規制する規制部37を設けてもよい。
上記実施例において、図9に示すように、例えば、吸い上げ筒部34の下端開口34aに、閉塞部材60(図1参照)を設けなくてもよい。
この場合であっても、容器体2をスクイズ変形させることで、容器体2の内圧が上昇し、吸い上げ筒部34の下端開口34aから容器体2の空気Gが流入する。これにより、内容物Wが加圧された状態で吐出孔95から吐出されるので、実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、内容物Wの吐出時に、吸い上げ筒部34の下端開口34aから、内容物Wが吸い上げ筒部34の内部に流入するのを抑制するために、吸い上げ筒部34の内径を実施形態の吸い上げ筒部34(図1参照)の内径よりも小さくするか、少なくとも吸い上げ筒部34の下端開口34aの内径を実施形態の吸い上げ筒部34の内径よりも小さくするのが好ましい。
2 容器体
3 計量筒部材
7 吐出筒部材
22 口部
23 底部
24 胴部
34 吸い上げ筒部
34a 下端開口(先端開口)
35 供給孔
37 規制部
55 導出孔
57 乗り越え突部
60 閉塞部材
62 吸入孔
85 弾性突片
95 吐出孔
97 開閉部
O 容器軸
P 計量空間
W 内容物
Claims (5)
- 内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器体と、
前記容器体の口部に装着されるとともに、前記容器体内に連通する供給孔が形成された計量筒部材と、
前記計量筒部材に装着されるとともに、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出筒部材と、
を備え、
前記計量筒部材内のうち、前記供給孔より容器軸方向に沿う前記容器体側に位置する部分に、前記供給孔に連通する計量空間が画成され、
前記計量筒部材には、前記計量空間と前記吐出孔とを連通する導出孔が形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1に記載の吐出容器であって、
前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に対して容器軸方向に沿う前記容器体の外側に向けて移動自在に外嵌され、
前記吐出筒部材には、その容器軸方向に沿う移動に伴って前記導出孔を開閉する開閉部が配設されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項2に記載の吐出容器であって、
前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に螺着されるとともに、
前記計量筒部材には、容器軸に直交する径方向の外側に向けて突出する乗り越え突部が、容器軸周りに沿う周方向に沿って複数配設され、
前記吐出筒部材には、前記計量筒部材に対する容器軸周りの回転移動に伴って、前記乗り越え突部に摺接しながら該乗り越え突部を周方向に乗り越える弾性突片が突設されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記計量筒部材には、前記容器体の底部に向けて延びる吸い上げ筒部が備えられ、
前記吸い上げ筒部には、その先端開口を閉塞する閉塞部材が装着され、
前記閉塞部材には、前記吸い上げ筒部の内径よりも小さく、かつ前記先端開口に連通する吸入孔が複数形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記容器体および前記計量筒部材の少なくとも一方には、容器軸に直交する径方向の内側に向けて前記容器体をスクイズ変形させたときに、前記容器体および前記計量筒部材のうちのいずれか他方に当接して該容器体のこれ以上の変形を規制する規制部が設けられていることを特徴とする吐出容器。
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JP2018039554A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 眞澄 水川 | 定量吐出スクイズ容器 |
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- 2012-07-31 JP JP2012170470A patent/JP6037697B2/ja active Active
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