JP2014028635A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】定量に計測した内容物を残存少なく素早く吐出することができる吐出容器を提供する。
【解決手段】内容物Wが収容されるスクイズ変形可能な容器体2と、容器体2の口部22に装着されるとともに、容器体2内に連通する供給孔35が形成された計量筒部材3と、計量筒部材3に装着されるとともに、内容物Wが吐出される吐出孔95が形成された吐出筒部材7と、を備え、計量筒部材3内のうち、供給孔35より容器軸O方向に沿う容器体2側に位置する部分に、供給孔35に連通する計量空間Pが画成され、計量筒部材3には、計量空間Pと吐出孔95とを連通する導出孔55が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、一定量の内容物を吐出できる吐出容器に関するものである。
容器体に収容された内容物を計量してから外部に吐出できる吐出容器として、吐出孔を鉛直方向の上方に向けた姿勢にして容器体をスクイズ変形させて内圧を上昇させ、内部に形成された計量空間に内容物を流入させて定量だけ貯溜させたあと、吐出孔を鉛直方向の下方に向けた姿勢にして、定量の内容物を吐出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−40309号公報
しかしながら、従来の吐出容器では、定量に計測した内容物を残存少なく素早く吐出する点で改善の余地があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、定量に計測した内容物を残存少なく素早く吐出することができる吐出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の吐出容器は、内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器体と、前記容器体の口部に装着されるとともに、前記容器体内に連通する供給孔が形成された計量筒部材と、前記計量筒部材に装着されるとともに、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出筒部材と、を備え、前記計量筒部材内のうち、前記供給孔より容器軸方向に沿う前記容器体側に位置する部分に、前記供給孔に連通する計量空間が画成され、前記計量筒部材には、前記計量空間と前記吐出孔とを連通する導出孔が形成されていることを特徴とする。
この発明では、スクイズ変形可能な容器体を備え、計量筒部材内に、容器体に供給孔を通して連通する計量空間が画成されるとともに、計量空間と吐出孔とを連通する導出孔が形成されているので、容器体を、その口部を鉛直方向の上方に向けた姿勢にしてスクイズ変形し、その内圧を上昇させると、内容物が計量筒部材の供給孔を通して計量空間内に流入して、液面が供給孔の高さ位置に到達するまで計量空間内に内容物が満たされる。このように、計量空間内に定量の内容物が満たされた後に、容器体を、その口部を鉛直方向の下方(または斜め下方)に向けた姿勢にしてさらにスクイズ変形すると、容器体の内圧(容器体内の空気)が、供給孔および計量筒部材の内部を通して、前述のように計量された内容物に及ぼされ、この内容物が導出孔を通して吐出孔から吐出される。
以上より、定量に計量した内容物が、加圧された状態で吐出されるので、内容物を残存少なく素早く吐出することができる。
また、前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に対して容器軸方向に沿う前記容器体の外側に向けて移動自在に外嵌され、前記吐出筒部材には、その容器軸方向に沿う移動に伴って前記導出孔を開閉する開閉部が配設されていてもよい。
この場合、吐出筒部材に、容器軸方向に沿う移動に伴って導出孔を開閉する開閉部が配設されているので、導出孔を閉じることにより内容物が吐出孔から誤って漏出するのを防止できる。
また、前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に螺着されるとともに、前記計量筒部材には、容器軸に直交する径方向の外側に向けて突出する乗り越え突部が、容器軸周りに沿う周方向に沿って複数配設され、前記吐出筒部材には、前記計量筒部材に対する容器軸周りの回転移動に伴って、前記乗り越え突部に摺接しながら該乗り越え突部を周方向に乗り越える弾性突片が突設されていてもよい。
この場合、計量筒部材に、乗り越え突部が周方向に沿って複数配設され、吐出筒部材に、計量筒部材の乗り越え突部に摺接しながら乗り越え突部を周方向に乗り越える弾性突片が突設されているので、吐出筒部材および計量筒部材を相対的に容器軸周りに回転させ、吐出筒部材を計量筒部材に対して容器軸方向に沿う容器体の外側に向けて移動させたときに、弾性突片が乗り越え突部を周方向に乗り越えることにより、例えば触覚や聴覚などの感覚によって、その回転移動量、つまり導出孔の開口量を認識させることができる。したがって、内容物の吐出量を調整可能とするとともに、優れた操作性を具備できる。
また、前記計量筒部材には、前記容器体の底部に向けて延びる吸い上げ筒部が備えられ、前記吸い上げ筒部には、その先端開口を閉塞する閉塞部材が装着され、前記閉塞部材には、前記吸い上げ筒部の内径よりも小さく、かつ前記先端開口に連通する吸入孔が複数形成されていてもよい。
この場合、閉塞部材の吸入孔が、吸い上げ筒部の内径よりも小さいので、計量後の内容物の吐出時に、容器体内の内容物が吸入孔から吸い上げ筒部を通して計量空間内に流入するのを抑制できる。したがって、正確な量の内容物を吐出することができる。
また、前記容器体および前記計量筒部材の少なくとも一方には、容器軸に直交する径方向の内側に向けて前記容器体をスクイズ変形させたときに、前記容器体および前記計量筒部材のうちのいずれか他方に当接して該容器体のこれ以上の変形を規制する規制部が設けられていてもよい。
この場合、容器体の変形を規制する規制部が設けられているので、容器体をスクイズ変形させたときのスクイズ量が制限され、容器体の内容物が必要以上に加圧されるのを防止できる。したがって、内容物の計量時に、内容物が吐出孔から吐出されるのを防止できる。
この発明によれば、定量に計測した内容物を残存少なく素早く吐出することができる。
本発明に係る一実施形態の吐出容器の部分縦断面図である。 閉塞部材の斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 刷毛筒体の斜視図である。 内容物の計量時における吐出容器の部分縦断面図である。 内容物の吐出時における吐出容器の部分縦断面図である。 吐出容器を水平に配置したときの吐出容器の部分縦断面図である。 実施形態の第一変形例の吐出容器の部分縦断面図である。 実施形態の第二変形例の吐出容器の部分縦断面図である。
以下、本発明に係る吐出容器の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
(吐出容器)
図1に示すように、吐出容器1は、有底筒状に形成され、内容物Wが収容されるスクイズ変形可能な容器体2と、容器体2の口部22に装着されるとともに、容器体2内に連通する供給孔35が形成された計量筒部材3と、計量筒部材3に装着されるとともに、内容物Wが吐出される吐出孔95が形成された吐出筒部材7と、吐出筒部材7に着脱自在に装着される有頂筒状のキャップ10と、を備えている。
ここで、容器体2、計量筒部材3、吐出筒部材7およびキャップ10は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿ったキャップ10側を上方といい、その反対側の容器体2の底部23側を下方という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
(容器体)
容器体2は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をブロー成形することにより形成される。容器体2は、容器体2の底部23から上方に向かって起立した胴部24が、径方向内側にスクイズ変形可能に形成されている。容器体2の内部には、例えば液体の内容物Wが収容されている。
容器体2の口部22の外周面には、雄ねじ部22aが形成されている。雄ねじ部22aには、計量筒部材3が螺着されている。
胴部24の上下方向の中間部には、径方向内側に向かって窪んだくびれ部25が周方向の全周にわたって、もしくは対向面に一対形成されている。胴部24のスクイズ変形量は、くびれ部25の内面25aが、容器体2の内部に容器軸Oに沿って配設された後述の吸い上げ筒部34に当接することにより規制される。
(計量筒部材)
計量筒部材3は、容器体2の口部22内に配置された下側中栓30と、容器体2の口部22に装着された計量筒部本体40と、計量筒部本体40の上端部42内に嵌合された上側中栓50と、を備えている。
下側中栓30は、容器体2の口部22の上端開口縁にフランジ部31aが配置された外筒31と、有頂筒状の内筒32と、外筒31および内筒32の下端同士を接続する接続部33と、容器体2の底部23に向けて延びる吸い上げ筒部34と、を備えている。
内筒32の上端部には、内筒32を径方向に貫通する供給孔35が形成されている。
吸い上げ筒部34は、例えば合成樹脂材料等により形成され、内筒32に嵌合されている。
図2は、閉塞部材60の斜視図である。
吸い上げ筒部34の下端開口34a(先端開口)には、その開口を閉塞する閉塞部材60が装着されている。
図2に示すように、閉塞部材60は、例えば合成樹脂材料等により形成されており、吸い上げ筒部34の下端開口34aに嵌合された筒状部66と、筒状部66の下端から径方向の外側に向けて張り出したフランジ部61と、を備えている。フランジ部61および筒状部66は、一体に形成されているが、複数の部材で形成されてもよい。
図1に示すように、閉塞部材60には、フランジ部61の外周面61aに開口し、吸い上げ筒部34の下端開口34aに連通する吸入孔62が複数形成されている。吸入孔62のフランジ部61の外周面61aにおける開口径は、吸い上げ筒部34の内径よりも小さくなるように形成されている。図2に示すように、吸入孔62は、例えばフランジ部61の外周面61aに、周方向に略等間隔をあけて全周に亘って開口している。
図1に示すように、計量筒部本体40は、下端部41および上端部42が開口しており、下端部41の内周面には、雌ねじ部41aが形成されている。計量筒部本体40は、下端部41が容器体2の口部22に螺着されることにより容器体2に装着されている。
計量筒部本体40の上端部42の外周面には、雄ねじ部42aが形成されている。この計量筒部本体40の雄ねじ部42aに、吐出筒部材7が螺着されている。
ここで、計量筒部材3内のうち、下側中栓30の供給孔35より下方に位置する部分に、供給孔35に連通する計量空間Pが画成されている。図示の例では、計量空間Pは、下側中栓30の外筒31、内筒32、接続部33および計量筒部本体40により画成されている。容器体2内の内容物Wは、容器体2をスクイズ変形してその内圧を上昇させたときに、内容物Wが計量筒部材3の供給孔35を通して計量空間P内に流入可能となっている。
上側中栓50は、計量筒部本体40の上端開口縁に装着された外筒51と、計量筒部本体40内に下方に向けて延設された有底筒状の内筒52と、外筒51および内筒52の上端同士を接続する接続部53と、を備えている。
図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。
図3に示すように、外筒51の外周面51aには、径方向の外側に向けて突出する乗り越え突部57が、周方向に沿って複数配設されている。本実施形態では、乗り越え突部57は、それぞれ周方向に30°ピッチで12個配設されている。乗り越え突部57は、外表面が断面視で略円弧状に形成されている。
図1に示すように、内筒52の下端部には、内筒52を径方向に貫通する導出孔55が形成されている。導出孔55は、計量空間Pと吐出筒部材7の吐出孔95とを連通している。
なお、計量筒部材3の各構成部品のうち、特に下側中栓30および計量筒部本体40は、光透過性を有する透明または半透明な部材により形成されているのが好ましい。これにより、計量空間P内の内容物Wが定量に計量されているかどうかを、吐出容器1の外側から目視で確認することができる。
(吐出筒部材)
吐出筒部材7は、計量筒部材3に対して容器軸O方向に沿って上下動自在に装着された装着キャップ70と、装着キャップ70内に嵌合された刷毛筒体80と、刷毛筒体80内に嵌合され上端開口部が吐出孔95とされた吐出筒90と、を備えている。
装着キャップ70は、下端部71および上端部72が開口しており、下端部71の内周面には、雌ねじ部71aが形成されている。装着キャップ70は、下端部71が計量筒部本体40の上端部42に螺着されることにより、計量筒部材3に装着されている。装着キャップ70は、計量筒部材3に対して容器軸O周りに回転移動させることにより、計量筒部材3に対して容器軸O方向に沿って上下動自在となっている。
装着キャップ70の上端部72には、上方に向かい漸次縮径された刷毛抑え筒部74が突設されている。刷毛抑え筒部74の内側には、上方に向かって立設された多数の刷毛86が配設されている。刷毛抑え筒部74は、多数の刷毛86の先端部86aが径方向の内側に密集するように、多数の刷毛86の上下方向の中間部を径方向の外側から抑えている。
刷毛筒体80は、装着キャップ70の上端部72内に嵌合された嵌合筒81と、嵌合筒81の内側に配設された支持筒82と、嵌合筒81の上下方向における中間部と支持筒82の下端とを連結する連結板83と、を備えている。刷毛筒体80は、装着キャップ70に対して相対移動不能に嵌合されており、容器軸O周りに装着キャップ70が回転移動したときに、装着キャップ70と一体的に回転しながら、計量筒部材3に対して上下動する。
嵌合筒81の内周面81aのうち、上下方向における中間部よりも下方に位置する部分には、外側に窪んだ係合凹部81bが形成されている。係合凹部81bには、吐出筒90の係合筒部91が係合している。
図4は、刷毛筒体80の斜視図である。
図4に示すように、嵌合筒81の下端には、径方向の外側に張り出した鍔部84が設けられている。鍔部84の下面84aには、径方向に沿って幅を有し、周方向に沿って厚みを有する板状の弾性突片85が、下方に向かって立設されている。図3に示すように、弾性突片85は、計量筒部材3に対する容器軸O周りの回転移動に伴って、径方向内側部85aが乗り越え突部57に摺接しながら乗り越え突部57を周方向に乗り越え可能に形成されている。
連結板83の上面83aには、その全域にわたって多数の刷毛86が垂直に立設されている。
支持筒82は、吐出筒90を外嵌支持している。
吐出筒90は、刷毛筒体80の支持筒82内に嵌合された吐出筒本体92と、吐出筒本体92の外側に配設された係合筒部91と、吐出筒本体92の上下方向における中間部と係合筒部91の下端とを連結する連結板93と、を備えている。吐出筒90は、刷毛筒体80に対して相対移動不能に嵌合されており、計量筒部材3に対して容器軸O周りに装着キャップ70および刷毛筒体80が回転移動したときに、容器軸O周りに装着キャップ70および刷毛筒体80と一体的に回転移動するとともに上下移動する。
係合筒部91の上端部には、径方向の外側に突出する係合突部91aが形成されており、刷毛筒体80の係合凹部81bと係合している。
吐出筒本体92の外周面は、連結板93よりも下方が上側中栓50の内筒52の内周面と密接して配設されている。
図5は、内容物Wの計量時における吐出容器1の部分縦断面図である。
吐出筒本体92の下端部は、吐出筒90の上下移動に伴って、導出孔55を開閉する開閉部97となっている。具体的には、図1に示すように、吐出筒部材7が計量筒部材3に対して最大締め代で螺着され、吐出筒90が最も下方に配置されているとき、開閉部97は、導出孔55を径方向内側から閉塞する。これにより、吐出筒90の内部および吐出孔95と、計量空間Pとの連通が遮断されるので、内容物Wが吐出孔95から漏出するのが防止される。
これに対して、図5に示すように、吐出筒部材7が計量筒部材3に対して最大締め代未満で螺着され、吐出筒90が最下位置よりも上方に配置されているとき、開閉部97は導出孔55を開放する。これにより、吐出筒90の内部および吐出孔95と、計量空間Pとが、導出孔55を通して連通されるので、内容物Wが吐出孔95から吐出可能となる。導出孔55の開口量は、吐出筒90の上方への移動量の増加に対応して増加し、吐出筒90が最上位置に配置されたときに、導出孔55の開口量が最大となる。
図1に示すように、キャップ10は、例えば合成樹脂材料等により形成された部材であり、下端開口部が装着キャップ70の上端部72に対して着脱可能に嵌合されている。
吐出容器1の不使用状態では、キャップ10は、装着キャップ70の上端部72に装着されており、吐出孔95が閉塞されている。また、このとき、吐出筒部材7は、計量筒部材3に対して最大締め代で螺着されており、開閉部97によって導出孔55が閉塞されている。これにより、容器体2の内部は気密状態となっており、吐出孔95からの内容物Wの漏出が防止されている。なお、吐出容器1の使用状態(図5参照)では、装着キャップ70の上端部72からキャップ10が離脱される。
(作用)
続いて、上述のように形成された吐出容器1の作用について説明する。
図5に示すように、キャップ10を吐出筒部材7から離脱し、吐出筒部材7を計量筒部材3に対して容器軸O周りに回転移動させる。これにより、吐出筒部材7の開閉部97は、容器軸Oに沿って上方に移動するとともに、導出孔55を開放する。このとき、容器体2の内部と容器体2の外部とは、閉塞部材60の吸入孔62、吸い上げ筒部34の内部、下側中栓30の供給孔35、計量空間P、上側中栓50の導出孔55、吐出筒90の内部および吐出孔95を通して連通する。これにより、容器体2の内部は、気密状態が開放される。
ここで、吐出筒部材7を容器軸O周りに回転移動させたとき、使用者には、弾性突片85が乗り越え突部57を乗り越える際のクリック感や音等が伝達される(図3参照)。使用者は、触覚や聴覚などの感覚によって吐出筒部材7の回転移動量を認識することで、導出孔55の開口量を調整する。
続いて、吐出容器1の吐出孔95が鉛直方向の上方に向いた姿勢のまま、容器体2を押圧し、容器体2をスクイズ変形させる。これにより、容器体2の内圧が上昇するとともに、容器体2の内容物Wが、閉塞部材60の吸入孔62を通して、吸い上げ筒部34の内部に流入する。
容器体2の内圧がさらに上昇すると、内容物Wは、吸い上げ筒部34の内部を上方に移動し、計量筒部材3の供給孔35を通して計量空間P内に流入する。そして、液面Sが供給孔35の下端の高さ位置に到達するまで、計量空間P内に内容物Wが満たされる。このとき、吐出容器1の外側から、透明な計量筒部本体40を介して液面Sの高さを目視確認してもよい。計量空間P内に定量の内容物Wが満たされたら、容器体2の押圧を止めて、容器体2のスクイズ変形を解除する。なお、定量以上の内容物Wが計量空間P内に流入した場合には、液面Sが供給孔35の下端の高さ位置よりも高くなる。そして、液面Sが供給孔35の下端の高さ位置に到達するまで、供給孔35から逆流して容器体2の内部に戻され、計量空間P内に定量の内容物Wが満たされる。この逆流は、内容物Wの自重によるもの、前記スクイズ変形の解除において、容器体2の弾性による復元変形に起因した容器体2内の減圧作用によるものが考えられる。
図6は、内容物Wの吐出時における吐出容器1の部分縦断面図である。
続いて、図6に示すように、吐出容器1の吐出孔95が鉛直方向の下方に向いた姿勢にして、被吐出面Hに対して内容物Wの吐出を行う。このとき、容器体2内の内容物Wは、鉛直方向の下方に移動するため、容器体2内の閉塞部材60は、内容物Wの外部に配置される。
そして、容器体2を押圧し、容器体2を再びスクイズ変形させる。これにより、容器体2の内圧が上昇するとともに、容器体2の空気Gが、閉塞部材60の吸入孔62を通して吸い上げ筒部34の内部に流入し、計量空間P内の内容物Wを押圧する。そして、内容物Wは、導出孔55を通して吐出孔95から吐出容器1の外部の被吐出面Hに向かって吐出される。
本実施形態によれば、スクイズ変形可能な容器体2を備え、計量筒部材3内に、容器体2に供給孔35を通して連通する計量空間Pが画成されるとともに、計量空間Pと吐出孔95とを連通する導出孔55が形成されているので、容器体2を、その口部22を鉛直方向の上方に向けた姿勢にしてスクイズ変形し、その内圧を上昇させると、内容物Wが計量筒部材3の供給孔35を通して計量空間P内に流入して、液面Sが供給孔35の高さ位置に到達するまで計量空間P内に内容物Wが満たされる。このように、計量空間P内に定量の内容物Wが満たされた後に、容器体2を、その口部22を鉛直方向の下方に向けた姿勢にしてさらにスクイズ変形すると、容器体2の内圧が、供給孔35および計量筒部材3の内部を通して、前述のように計量された内容物Wに及ぼされ、この内容物Wが導出孔55を通して吐出孔95から吐出される。
以上より、定量に計量した内容物Wが、加圧された状態で吐出されるので、内容物Wを残存少なく素早く吐出することができる。
また、吐出筒部材7には、容器軸O方向に沿う上下移動に伴って導出孔55を開閉する開閉部97が配設されているので、導出孔55を閉じることにより内容物が吐出孔95から誤って漏出するのを防止できる。
また、計量筒部材3に、乗り越え突部57が周方向に沿って複数配設され、吐出筒部材7に、計量筒部材3の乗り越え突部57に摺接しながら該乗り越え突部57を周方向に乗り越える弾性突片85が突設されているので、吐出筒部材7および計量筒部材3を相対的に容器軸O周りに回転させ、吐出筒部材7を計量筒部材3に対して上下方向に向けて移動させたときに、弾性突片85が乗り越え突部57を周方向に乗り越えることにより、例えば触覚や聴覚などの感覚によって、その回転移動量、つまり導出孔55の開口量を認識させることができる。したがって、内容物Wの吐出量を調整可能とするとともに、優れた操作性を具備できる。
また、吸い上げ筒部34の下端開口34aを閉塞する閉塞部材60が装着され、閉塞部材60の吸入孔62が、吸い上げ筒部34の内径よりも小さいので、容器体2を傾けても、吸入孔62から内容物Wが自然に流入することが抑制され、容器体2内の内容物Wが吸入孔62から吸い上げ筒部34を通して計量空間P内に流入するのを抑制できる。したがって、正確な量の内容物Wの計量が行われる。
図7は、吐出容器1を水平に配置したときの吐出容器1の部分縦断面図である。
ところで、図7に示すように、吐出容器1の容器軸Oが水平面Lに沿うように吐出容器1を水平に配置した場合など、容器体2内の閉塞部材60のうち鉛直方向の下方に配置された一部分が、内容物Wに浸漬した状態で容器体2をスクイズ変形させても、少なくとも1つ以上の吸入孔62が内容物Wに浸漬されておらず、その開口径が吸い上げ筒部34の内径よりも小さいので、内容物Wの吸入孔62への流入が抑制されるとともに、容器体2の空気Gが計量空間Pに供給される。また、前記スクイズ変形によって仮に内容物Wに浸漬された吸入孔62から内容物Wが流入した場合であっても、スクイズ量(規制部材)や、吸い上げ筒部34と吸入孔32との開口面積(開口数も含む)の関係などを適宜調整することで、当該流入した内容物Wが吸い上げ筒部34に流入せず、内容物Wに浸漬されていない吸入孔32から流出されるように設計することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
実施形態では、計量筒部材3に乗り越え突部57を配設し、吐出筒部材7に弾性突片85を突設し、弾性突片85が乗り越え突部57を周方向に乗り越えることにより発生するクリック感や音等によって、吐出筒部材7の回転移動量、つまり導出孔55の開口量を認識していた。これに対して、例えば計量筒部材3および吐出筒部材7の外周面に目盛りを設けて、吐出筒部材7の回転移動量を目視により確認できるようにしてもよい。
図8は、実施形態の第一変形例の吐出容器1の部分縦断面図である。
上記実施例において、図8に示すように、例えば、計量筒部材3の下側中栓30に、径方向の内側に向けて容器体2の胴部24をスクイズ変形させたときに、容器体2の胴部24に当接して容器体2の胴部24の移動を規制する規制部37を設けてもよい。
この場合、規制部37は、下側中栓30の外筒31の下端から、下方に向けて延びる筒状に形成されており、容器軸Oに沿って吸い上げ筒部34の外側に配設されている。これにより、容器体2の胴部24をスクイズ変形させたときのスクイズ量が制限され、容器体2の内容物Wが必要以上に加圧されるのを防止できる。したがって、内容物Wの計量時に、内容物Wが吐出孔95から吐出されるのを防止できる。なお、規制部37は、容器体2側に設けてもよい。例えば、容器体2の内周面を径方向内側に突出させることにより、この対向する内周面同士が当接して容器体2の胴部24の移動を規制する規制部37を設けてもよい。
図9は、実施形態の第二変形例の吐出容器1の部分縦断面図である。なお、図9では、吐出容器1の吐出孔95が鉛直方向の下方に向いた姿勢にして、被吐出面Hに対して内容物Wを吐出している状態を図示している。
上記実施例において、図9に示すように、例えば、吸い上げ筒部34の下端開口34aに、閉塞部材60(図1参照)を設けなくてもよい。
この場合であっても、容器体2をスクイズ変形させることで、容器体2の内圧が上昇し、吸い上げ筒部34の下端開口34aから容器体2の空気Gが流入する。これにより、内容物Wが加圧された状態で吐出孔95から吐出されるので、実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、内容物Wの吐出時に、吸い上げ筒部34の下端開口34aから、内容物Wが吸い上げ筒部34の内部に流入するのを抑制するために、吸い上げ筒部34の内径を実施形態の吸い上げ筒部34(図1参照)の内径よりも小さくするか、少なくとも吸い上げ筒部34の下端開口34aの内径を実施形態の吸い上げ筒部34の内径よりも小さくするのが好ましい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出容器
2 容器体
3 計量筒部材
7 吐出筒部材
22 口部
23 底部
24 胴部
34 吸い上げ筒部
34a 下端開口(先端開口)
35 供給孔
37 規制部
55 導出孔
57 乗り越え突部
60 閉塞部材
62 吸入孔
85 弾性突片
95 吐出孔
97 開閉部
O 容器軸
P 計量空間
W 内容物

Claims (5)

  1. 内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器体と、
    前記容器体の口部に装着されるとともに、前記容器体内に連通する供給孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量筒部材に装着されるとともに、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出筒部材と、
    を備え、
    前記計量筒部材内のうち、前記供給孔より容器軸方向に沿う前記容器体側に位置する部分に、前記供給孔に連通する計量空間が画成され、
    前記計量筒部材には、前記計量空間と前記吐出孔とを連通する導出孔が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器であって、
    前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に対して容器軸方向に沿う前記容器体の外側に向けて移動自在に外嵌され、
    前記吐出筒部材には、その容器軸方向に沿う移動に伴って前記導出孔を開閉する開閉部が配設されていることを特徴とする吐出容器。
  3. 請求項2に記載の吐出容器であって、
    前記吐出筒部材は、前記計量筒部材に螺着されるとともに、
    前記計量筒部材には、容器軸に直交する径方向の外側に向けて突出する乗り越え突部が、容器軸周りに沿う周方向に沿って複数配設され、
    前記吐出筒部材には、前記計量筒部材に対する容器軸周りの回転移動に伴って、前記乗り越え突部に摺接しながら該乗り越え突部を周方向に乗り越える弾性突片が突設されていることを特徴とする吐出容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
    前記計量筒部材には、前記容器体の底部に向けて延びる吸い上げ筒部が備えられ、
    前記吸い上げ筒部には、その先端開口を閉塞する閉塞部材が装着され、
    前記閉塞部材には、前記吸い上げ筒部の内径よりも小さく、かつ前記先端開口に連通する吸入孔が複数形成されていることを特徴とする吐出容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
    前記容器体および前記計量筒部材の少なくとも一方には、容器軸に直交する径方向の内側に向けて前記容器体をスクイズ変形させたときに、前記容器体および前記計量筒部材のうちのいずれか他方に当接して該容器体のこれ以上の変形を規制する規制部が設けられていることを特徴とする吐出容器。
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