JP2014024775A - 歯科用硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
(A)ラジカル重合性単量体、
(B)樹枝状ポリマー、好適には、3分岐した分岐部分および4分岐した分岐部分から選択される少なくとも1種の分岐部分と、当該分岐部分同士を接続する接続部分とを含む網目状構造を有するもの、
(C)有機無機複合フィラー、及び
(D)重合開始剤を含有してなる歯科用硬化性組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明の歯科用硬化性組成物に配合される(A)ラジカル重合性単量体は、種々の硬化性組成物において使用されている公知のものが特に制限なく使用できる。一般的な歯科用途には、25℃における屈折率が1.4〜1.7の範囲のものが好適に用いられる。こうしたラジカル重合性単量体としては、機械的強度や生態安全性の面から、(メタ)アクリレート系のものを使用するのが好適である。(メタ)アクリレート系のラジカル重合性単量体の具体例としては下記(I)〜(IV)に示されるものが挙げられる。
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アセトアセトキシエチルメタクリレート、プロピオニルオキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリレート、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート。
(i)芳香族化合物系のもの
2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシテトラエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)−2(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパン及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ジイソシアネートメチルベンゼン、4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネートのような芳香族基を有するジイソシアネート化合物との付加から得られるジアダクト等。
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート(以下、3Gと略記する)、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレートおよびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらのメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジイソシアネート化合物との付加体から得られるジアダクト;1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル等。
トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールメタントリメタクリレート等のメタクリレート及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等。
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート及びジイソシアネートメチルベンゼン、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシアネートのようなジイソシアネート化合物とグリシドールジメタクリレートとの付加体から得られるジアダクト等。
本実施形態の歯科用硬化性組成物に用いられる(B)樹枝状ポリマーは、従来のポリマーが一般的に紐状(または線状)の形状であるのに対し、3次元的に枝分かれ構造を繰り返し、高度に分岐している高分子である。そのため樹枝状ポリマーは、1)球形に近い形状を有すること、2)ナノメートルオーダーのサイズを有すること、3)分子間の絡み合いが少なく微粒子的挙動を示すこと、4)紐状ポリマーに比べて溶媒や液状の重合性単量体と混合した際の分散性が高く、かつ、粘度の増加を低く抑えることができること、5)機能性基を導入可能な分子鎖末端を表面に多数有すること、6)分子内に空隙を有していることなどの特徴を有している。そのため、歯科材料として一般に使用される液状またはペースト状の組成物においても、組成物の著しい粘度上昇を伴うことなく、樹枝状ポリマーを組成物中に微分散させることができる。また、樹枝状ポリマーは重合性単量体との親和性も高い。これらから樹枝状ポリマーを歯科用硬化性組成物に一定量配合させた場合、組成物全体に占める重合性単量体の量を実質的に減少させること効果により、硬化時の重合収縮を低減することができる。
有機無機複合フィラーは、無機フィラーを有機樹脂中に含有する複合フィラーであり、無機フィラーにモノマーを添加してペースト状にした後に重合させ、得られた重合物を粉砕した粒状のものを利用することができ、従来の歯科用硬化性組成物に使用されているものを使用できる。
本発明の歯科用充填修復材において(D)重合開始剤は、公知のものが制限無く使用可能である。充填修復材の重合方法には、紫外線、可視光線等の光エネルギーによる反応(以下、光重合という)、過酸化物と促進剤との化学反応によるもの、加熱によるもの等があり、採用する重合方法に応じて下記に示す各種重合開始剤を適宜選択して使用すればよい。
が好ましく、特に好適なものは、カンファーキノン、ビス(2,4,6−トリメチルベン
ゾイル)―フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)―2,4,4−トリメ
チルフェニルホスフィンオキサイドなどである。
本発明の歯科用硬化性組成物には、前記(B)樹枝状ポリマーおよび(C)有機無機複合フィラーの他に、他のフィラーを配合することもできる。こうした他のフィラーとしては、有機フィラーおよび無機フィラーのいずれも使用可能であるが、硬化体の強度を向上させる観点から無機フィラーが好ましい。その場合、適切な無機フィラーの例としては、有機無機複合フィラーの原料フィラーとして例示した無機充填材を好適に用いることができる。これら無機フィラーも、有機無機複合フィラーの原料フィラーと同様に表面処理を行うことが好ましい。
[ラジカル重合性単量体]
・Bis−GMA:
2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロポキシ)フェニル)プロパン
・D−2.6E:
2,2−ビス(4−(メタクリロイルオキシエトキシ)フェニル)プロパン
・3G:
トリエチレングリコールジメタクリレート
・UDMA:
1,6−ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)2,2,4−トリメチルヘキサン
・EPI:エピコート828(商品名、油化シェルエポキシ)ビスフェノールAのジグリシジルエーテル
(α−ジケトン)
・CQ:
カンファーキノン
(アミン化合物)
・DMBE:
p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル
・HA−DMA−200:
日産化学工業株式会社、GPC法による質量平均分子量:22000、流体力学的平均直径:5.2nm(in THF)
・HA−DVB−500:
日産化学工業株式会社、GPC法による質量平均分子量:48000、流体力学的平均直径:11.7nm(in THF)
・HPS−200:
日産化学工業株式会社、GPC法による質量平均分子量:23000、流体力学的平均直径7.5nm(in THF)
・PB:
末端基に水酸基を有するハイパーブランチポリマーであるPerstop社のBoltornH20(トリメチロールプロパンを核とするジメチロールプロパンの重縮合物、GPC法による重量平均分子量:1750)
・PEI:
Poly(ethylenimide)、Polysciences社製、GPC法による質量平均分子量:10000
・30CF:
有機無機複合フィラー(bis−GMAを15質量部、3Gを10質量部、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランで表面処理(粒子100質量部に対して4質量部)した球状シリカ−ジルコニア(平均粒径0.2μm)75質量部を含む複合フィラー、平均粒径:30μm)、15μm〜100μmの粒径の占める割合:80%
・10CF
有機無機複合フィラー(bis−GMAを15質量部、3Gを10質量部、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランで表面処理(粒子100質量部に対して4質量部)した球状シリカ−ジルコニア(平均粒径0.2μm)75質量部を含む複合フィラー、平均粒径:10μm)、15μm〜100μmの粒径の占める割合:10%
・10EPCF
有機無機複合フィラー(EPI25質量部とγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランで表面処理(粒子100質量部に対して4質量部)した球状シリカ−ジルコニア(平均粒径0.2μm75質量部とを含む複合フィラー、平均粒径10μm))、15μm〜100μmの粒径の占める割合:10%
・0.15Si−Zr:
球状シリカ−ジルコニア、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均粒径:0.15μm)
・0.4Si−Zr:
球状シリカ−ジルコニア、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均粒径:0.4μm)
・0.08Si−Zr
球状シリカ−ジルコニア、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均粒径:0.08μm)
・QS30
シリカ微粒子、レオロシールQS−30(株式会社トクヤマ製)γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均一次粒径7nm)
・PMMA(根上工業株式会社製)
ポリメタクリル酸メチル、分子量Mw=37000
<マトリックス組成物A>
・D−2.6E:70質量部
・3G:20質量部
・UDMA:10質量部
・CQ:0.2質量部
・DMBE:0.35質量部
<マトリックス組成物B>
・bis−GMA:60質量部
・3G:40質量部
・CQ:0.2質量部
・DMBE:0.28質量部
直径3mm、高さ7mmの孔を有するSUS製割型に、直径3mm、高さ4mmのSUS製プランジャーを填入して孔の高さを3mmに調整した。次に、この孔内に歯科用硬化性組成物を充填した後、孔の上端をポリプロピレンフィルムで圧接した。その後、SUS製割型のポリプロピレンフィルムが貼り付けられた面を下に向けた状態で、歯科用照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマデンタル製;光出力密度700mW/cm2)の備え付けてあるガラス製台の上に載せた。そして、更にSUS製プランジャーの上から微小な針の動きを計測できる短針を接触させた。この状態で、歯科用照射器によって歯科用硬化性組成物を重合硬化させ、照射開始より3分後の収縮率[%]を、短針の上下方向の移動距離から算出した。
SUS型ナット状型にペーストを填入して表面を平らにならし、2分間放置して温度を25℃一定にした。サンレオメーター(株式会社サン科学製)を感圧軸としてΦ5mmSUS製棒を取り付け、2mmの深さまで圧縮進入したときの最大荷重[kg]をへースト硬さとした。
ペーストの性状について、充填操作のしやすさの観点から以下の基準に基づいて評価を行った。評価基準は、ベタつきが少なく充填操作がしやすいものついては○、ベタつきが強く充填操作が困難のものについては×とした。
a)接着試験のサンプルの作製
屠殺後24時間以内に牛前歯を抜去し、注水下、#600のエメリーペーパーで唇面に行になるようにエナメル質および象牙質平面を削り出した。次に、これらの面に圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥した後、エナメル質および象牙質のいずれかの平面に直径3mmの孔の開いた両面テープを固定し、ついで厚さ0.5mm直径8mmの孔の開いたパラフィンワックスを上記円孔上に同一中心となるように固定して模擬窩洞を形成した。この模擬窩洞内に歯科用接着材を塗布し、10秒間放置後、圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥し、歯科用照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマデンタル製;光出力密度700mW/cm2)にて10秒間光照射した。更にその上に歯科用コンポジットレジンを充填し、可視光線照射器により30秒間光照射して、接着試験片を作製した。その後、歯科用レジンセメントを用いて、コンポジットレジン上に金属製アタッチメントを接着した。
b)接着試験方法
接着試験片を37℃の水に24時間浸漬後、引張り試験機(オートグラフ、島津製作所製)を用いてクロスヘッドスピード2mm/minにて引張り、エナメル質または象牙質とコンポジットレジンの引張り接着強度を測定した。1試験当り、4本の引張り接着強さを上記方法で測定し、その平均値を初期の接着強さとして測定した。
c)接着強さ耐久試験
a)と同様の方法で作製した接着試験サンプルを、熱衝撃試験機にて4℃と60℃の水中に1分間ずつ交互に浸漬し、10000回行った後で上記b)の方法にて接着強さを測定し、その平均値を10000回サーマルサイクル後の接着強さとして測定した。
直径8mmの貫通孔を有する厚さ3mmのポリアセタール製型に歯科用硬化性組成物を填入した後、貫通孔の両端をポリプロピレンフィルムで圧接した。次に、歯科用光照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマデンタル製;光出力密度700mW/cm2)にて10秒間光照射を行い、硬化体(試験片)を作製した。得られた試験片についてはその表面のバフ研磨を行った。その後、表面が研磨処理された試験片を、濃度が7.4質量%のコーヒー水溶液100ml中に、80℃で24時間浸漬した。浸漬後、水洗、乾燥した試験片の着色度合を、目視にて観察した。この際、同一のマトリックス組成物および同一のフィラー組成物を用いて作製されたサンプル間において、ハイパーブランチポリマーを含まない歯科用硬化性組成物を基準サンプルとして、着色度合を5段階で相対評価した。評価基準は以下の通りである。
A:評価したサンプルの着色度合が、基準サンプルの着色度合とほぼ同程度である。
B:評価したサンプルの着色度合が、基準サンプルの着色度合と比べて、極僅かに悪い。
C:評価したサンプルの着色度合が、基準サンプルの着色度合と比べて、少し悪い。
D:評価したサンプルの着色度合が、基準サンプルの着色度合と比べて、非常に悪い(C評価より悪いがE評価よりは良好である)。
E:評価したサンプルの着色度合が、基準サンプルの着色度合と比べて、著しく悪い。
直径15mmの貫通孔を有する厚さ1mmのポリアセタール製型に歯科用硬化性組成物を填入した後、貫通孔の両端をポリプロピレンフィルムで圧接した。次に、歯科用光照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマデンタル製;光出力密度700mW/cm2)にて、貫通孔内に充填された円形状の歯科用硬化性組成物全体に光が照射されるように、円内5箇所(円の中央部および円周近傍を円周方向に90度毎の位置)を各10秒ずつ光照射した。これにより、円板状の硬化体(試験片)を得た。次に、得られた試験片の半分をアルミ箔で覆い、キセノンウェザーメーター(スガ試験機社製、光強度40W/m2)にて擬似太陽光に延べ4時間曝露した。その後、アルミ箔で覆った部分(未露光部)および擬似太陽光に曝露した部分(露光部)の色調を目視にて観察した。評価基準は以下の通りである。
○:未露光部の色調と露光部の色調とはほぼ同等か僅かな違いしか認められない程度である。
×:未露光部に対して露光部が有意に変色し、両者の色調に明確な違いが認められる。
Claims (7)
- (A)ラジカル重合性単量体、(B)樹枝状ポリマー、(C)有機無機複合フィラー、及び(D)重合開始剤を含有してなる歯科用硬化性組成物。
- 請求項1に記載の歯科用硬化性組成物において、
前記(B)樹枝状ポリマーは、デンドリマーおよびハイパーブランチポリマーから選択される少なくとも一種の材料であり、かつ、重量平均分子量が1500以上であることを特徴とする歯科用硬化性組成物。 - 請求項1又は2に記載の歯科用硬化性組成物において、
前記(B)樹枝状ポリマーは、3分岐した分岐部分および4分岐した分岐部分から選択される少なくとも1種の分岐部分と、当該分岐部分同士を接続する接続部分とを含む網目状構造を有することを特徴とする歯科用硬化性組成物。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯科用硬化性組成物において、
前記(B)樹枝状ポリマーは、下記一般式(I)に示される単位構造と、下記一般式(IIA)に示される単位構造および下記一般式(IIB)に示される単位構造から選択される少なくとも一方の単位構造と、を含むハイパーブランチポリマーであることを特徴とする歯科用硬化性組成物。
また、前記一般式(IIA)および前記一般式(IIB)中、R3、R4、R5は、水素原子、主鎖を構成する炭素原子の数が1個〜5個のアルキル基、主鎖を構成する炭素原子の数が1個〜5個のアルコキシカルボニル基、アリール基、または、シアノ基である。
また、前記一般式(IIB)中、R6は、主鎖を構成する炭素原子の数が4個〜10個のアルキレン基である。〕 - (A)ラジカル重合性単量体が(メタ)アクリレート系重合性単量体であり、(D)有機無機複合フィラーの有機樹脂相が、(メタ)アクリレート系重合性単量体の重合体である請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用硬化性組成物。
- (B)樹枝状ポリマーの配合量が、(A)ラジカル重合性単量体100質量部に対して5〜40質量部であり、(C)有機無機複合フィラーの配合量が、(A)ラジカル重合性単量体100質量部に対して60〜1300質量部である請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科用硬化性組成物。
- 充填修復材料用である請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯科用硬化性組成物。
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