JP2014024645A - 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ内蔵ローラ1は、動力部の出力軸から出力される回転力をローラ本体11に伝動する動力伝達部材2を有する。動力伝達部材2は、調整部材5と、一対の挟持部材6、7と、姿勢維持部材8と、出力軸を保持する軸保持体10を有する。動力伝達部材2をローラ本体11内に挿入した状態で、挟持部材6、7を相対的に近接する方向に移動させることによって、調整部材5をローラ本体11の内周面に押し付けることができる。そして、姿勢維持部材8で挟持部材6、7の離反を阻止することによって、ローラ本体内で動力保持部材2を固定することができる。
【選択図】図16
Description
そこで、かかる手間を軽減するべく提供される請求項6に記載の発明は、前記軸保持体は、保持孔が設けられた板体が複数積層されて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の動力伝達部材である。
また、本発明では、ローラ本体内に挿通してから、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けることができるため、従来のように、動力伝達部材をローラ本体内に配する際に、必要以上に作業時間を要することがない。すなわち、本発明によれば、モータ内蔵ローラの製造における作業効率を飛躍的に向上させることができる。
本実施形態のモータ内蔵ローラ1は、モータ12の駆動力をローラ本体11に伝達する動力伝達部材2に特徴があり、その他の基本構造に関しては、従来公知のそれと同様である。そこで、まず、モータ内蔵ローラ1の基本構造について簡単に説明する。
一方(図2の左側)の蓋部材41は、図2に示すように、円筒状のローラ本体嵌合部材52と、軸受け54及び本体側軸部材53が一体化されたものである。また、他方(図2の右側)の蓋部材42は、ローラ本体嵌合部材55と、軸受け56が一体化されたものである。なお、本体側軸部材53は、断面形状がほぼ六角形を呈している。
駆動側軸46は、モータユニット3をローラ本体11内に配置した状態で、後述する動力伝達部材2に接続される軸であり、動力部4の動力をローラ本体11に出力する回転軸である。
なお、固定側軸45及び駆動側軸46はいずれも、断面形状がほぼ六角形を呈している。
以上が、モータ内蔵ローラ1の基本構造の説明である。
本実施形態の動力伝達部材2は、モータ内蔵ローラ1において、ローラ本体11内に配され、モータ12の動力をローラ本体11に伝達する部材である。そして、その機能を果たすべく、動力伝達部材2は、図5、6に示すように、調整部材5と、一対の挟持部材6、7と、姿勢維持部材(姿勢維持手段)8と、軸保持体10とを備えた構成である。
挟持部材6は、外観が若干深さを有した皿形状を呈しており、平面構造の円板壁部15と立体構造の傾斜周壁部16とで構成されている。
なお、プレート27の係合突起36a〜36cと係合凹部37a〜37cは、プレート27を積層した際に、互いに嵌り込む大きさに設定されている。
本実施形態の動力伝達部材2は、図5、15に示すように、調整部材5の軸線方向両端に一対の挟持部材6、7が配されている。具体的には、一対の挟持部材6、7は、調整部材5の軸線方向両端側から内側に嵌り込むように配置され、さらに傾斜周壁部16が調整部材5の傾斜部20、21に沿うような姿勢にされている。すなわち、調整部材5に配された挟持部材6、7は、傾斜周壁部16の傾斜方向を、調整部材5の傾斜方向に沿わせた姿勢にしている。換言すれば、挟持部材6、7は、調整部材5の内外を基準として、傾斜周壁部16の自由端側がその固定端側よりも外側寄りに配されている。
本実施形態の動力伝達部材2は、ローラ本体11内に挿入した状態で、全体の径方向長さを拡径できる機能を有するものである。すなわち、本実施形態の動力伝達部材2は、ローラ本体11内において、動力伝達部材2を拡径させ、最外郭の調整部材5をローラ本体11の内周面に押し付けることで、圧着作用を働かせ固定することができるものである。
そのため、挟持部材6、7を傾斜部20、21に沿わせて近接方向に移動させた場合、前記傾斜部20の中途の位置において、挟持部材6、7は進行が妨げられる。
すなわち、挟持部材6、7を互いに近接する方向に移動させることによって、調整部材5の内径及び外径を径方向に拡げる作用を及ぼすことができる。
なお、本構成によれば、調整部材60は、一対の挟持部材6、7を近接方向に移動させることによって、変形させるというよりも、移動させる構成である。そのため、調整部材60は、全体がローラ本体11の内周面に押し付けられる方向に移動することで、上記実施形態と同様の圧着作用を働かせることができる。
また、本発明では、土台部17を備えず、挿通体のみで構成された姿勢維持部材を用いても構わない。
2 動力伝達部材
3 モータユニット(動力部)
5 調整部材
6、7 挟持部材
8 姿勢維持部材(姿勢維持手段)
10 軸保持体
11 ローラ本体
12 モータ(動力部)
13 減速機
15 円板壁部(壁部)
16 傾斜周壁部
18 挿通体
20 傾斜部
25、30 姿勢維持用孔
27 プレート(板体)
33 露出部
46 駆動側軸(出力軸)
Claims (7)
- モータ内蔵ローラが有するローラ本体に内蔵されるものであり、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動する動力伝達部材であって、
調整部材と、一対の挟持部材と、一対の挟持部材が離反方向に移動することを阻止する姿勢維持手段を有し、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させることによって、前記調整部材がローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形するものであり、
動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、前記挟持部材を相対的に近接する方向に移動させることによって、前記調整部材をローラ本体の内周面に押し付け、姿勢維持手段で挟持部材の離反を阻止することによってローラ本体内で固定されることを特徴とする動力伝達部材。 - 調整部材は、挟持部材が当接する傾斜面を有し、
挟持部材を調整部材の傾斜面に沿って移動させると、当該調整部材がローラ本体の径方向外側に移動あるいは変形し、ローラ本体の内周面に押し付けられることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達部材。 - 調整部材は、環状を呈しており、その内壁側に前記傾斜面が設けられ、当該傾斜面は、調整部材の軸線方向両端側から中央側に向けて、当該調整部材の内径を縮小方向に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達部材。
- 一対の挟持部材には、互いに向き合った壁部を有し、当該壁部には部材厚方向に貫通した1又は複数の貫通孔が設けられており、
姿勢維持手段は、前記貫通孔に挿通できる挿通体を有し、
姿勢維持手段の挿通体を、互いに向き合った壁部に跨るように貫通孔に挿通し、当該挿通体の一部を変形することにより、挟持部材の離反を阻止できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達部材。 - 一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝達部材。
- 前記軸保持体は、保持孔が設けられた板体が複数積層されて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の動力伝達部材。
- モータを含む動力部がローラ本体に内蔵され、動力部から伝達される動力によってローラ本体が回転するモータ内蔵ローラであって、
動力部の動力をローラ本体に伝達する動力伝達部材を有し、
動力伝達部材は、調整部材と、一対の挟持部材と、一対の挟持部材が離反方向に移動することを阻止する姿勢維持手段を有し、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させることによって、前記調整部材がローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形するものであり、ローラ本体内に挿入した状態で、前記調整部材を相対的に近接する方向に移動させることによって、前記調整部材をローラ本体の内周面に押し付け、姿勢維持手段で挟持部材の離反を阻止することによってローラ本体内で固定されることを特徴とするモータ内蔵ローラ。
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