JP2014033542A - 回転子のバランス調整構造を有する電動機及びその製造方法 - Google Patents

回転子のバランス調整構造を有する電動機及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転子のバランスを簡易な方法で調整できる電動機及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電動機は、回転子のバランスを調整するための挿入部材を回転子に形成された挿入孔内に備えている。挿入部材は円筒形の本体の周方向の一部が欠けていてそれらの間に間隙が形成されている。挿入部材は、間隙の両側縁から半径方向内側に向かって突出する一対の内方突出部をさらに有している。間隙の寸法は、挿入部材の外径が挿入孔の直径よりも小さくなるように挿入部材が弾性変形するときに、間隙が閉塞されない範囲に定められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機及びその製造方法に関する。
回転子を回転させる電動機においては、回転子に高精度のバランスが要求される。例えば、回転子の重心が回転軸線からずれていると、回転子が回転する際に振動が発生して、電動機の動作が不安定になる。特許文献1には、回転子のバランスを調整する方法が提案されている。
特許第3621929号明細書
回転子のバランスを簡易な方法で調整できる電動機及びその製造方法が求められている。
本願の1番目の発明によれば、回転子の少なくとも一方の端面から他方の端面に向かって回転子の中心軸線に対して平行に延在する挿入孔内に位置決めされていて円筒形の本体を有する挿入部材を備える、電動機であって、前記挿入部材の前記本体は、周方向の一部が欠けていて前記中心軸線に対して平行に延在する間隙を形成しており、前記挿入部材の前記本体は、前記間隙の両側縁から半径方向内側に向かって突出する一対の内方突出部をさらに有する、電動機が提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記挿入部材の前記本体の外径は前記挿入孔の直径よりも大きく寸法決めされており、前記挿入部材は、前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように弾性変形可能であり、前記挿入部材の前記本体によって形成される前記間隙の寸法は、前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように前記挿入部材が弾性変形するときに、前記間隙が閉塞されないように定められる、電動機が提供される。
本願の3番目の発明によれば、1番目又は2番目の発明において、前記挿入部材の前記本体が部分的に平坦面を有する、電動機が提供される。
本願の4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明に係る電動機を製造する製造方法であって、前記挿入部材の前記一対の内方突出部を受容可能な溝が形成されていて前記挿入部材の前記本体の内径よりも小さい外径を有する冶具を使用して、前記挿入部材を前記挿入孔に挿入することを含み、前記冶具の前記溝は、前記挿入部材を弾性変形させて前記挿入部材の前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように、前記一対の内方突出部を受容する、製造方法が提供される。
本願の5番目の発明によれば、3番目の発明に係る電動機を製造する4番目の発明に係る製造方法において、前記挿入部材の前記本体に形成された前記平坦面によって、前記挿入部材及び前記冶具を周方向に位置合せすることを含む、製造方法が提供される。
1番目の発明において、挿入部材には、半径方向内側に突出する一対の内方突出部が形成されている。一対の内方突出部を互いに接近させるように挿入部材を弾性変形させれば、小さい力で挿入部材の外径を小さくすることができる。このように挿入部材を挿入孔に容易に挿入できるようになっている。挿入部材の挿入工程が効率よく実行されるので、作業効率が向上し、安価な電動機を提供できるようになる。
2番目の発明において、挿入部材が弾性変形することによって初めて挿入孔に挿入可能になる。そして、挿入部材が挿入孔の所定位置に配置された状態では、挿入部材を拡径しようとする弾性復元力によって挿入部材がその位置に保持されるようになる。また、挿入部材の本体によって形成される間隙は、挿入部材が挿入孔内に挿入可能になるまで挿入部材を十分に弾性変形できるように寸法決めされる。したがって、信頼性の高い電動機が提供される。
3番目の発明において、挿入部材の本体が平坦面を有しているので、挿入部材の周方向の位置を容易に検出できるようになり、作業効率が向上する。したがって、安価な電動機を提供できるようになる。
4番目の発明において、挿入部材を縮径させるために冶具が利用される。冶具に形成された溝は、内方突出部を受容した状態において、挿入部材が挿入孔内に挿入され得る寸法になるように定められる。それにより、挿入部材を冶具に装着することによって、挿入部材を容易に弾性変形させられる。したがって、挿入部材の挿入孔への挿入工程を効率よく実行できるようになる。
5番目の発明において、挿入部材の本体に形成された平坦面を利用して挿入部材及び冶具の位置合わせを行う。したがって、挿入部材を冶具に取付ける取付工程が効率よく実行されるようになる。
第1の実施形態に係る電動機の回転子に使用されるスプリングピンを示す斜視図である。 図1のスプリングピンを示す端面図である。 図1のスプリングピンを回転子に取付ける際に使用される冶具を示す斜視図である。 図1のスプリングピンを図3の冶具に装着した状態で示す斜視図である。 図4の線V−Vに沿って見た断面図である。 冶具を回転子の挿入孔に挿入した状態を示す概略斜視図である。 スプリングピンを冶具とともに回転子の挿入孔に挿入した状態を示す概略断面図である。 スプリングピンを挿入孔内に取付けた状態を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る電動機の回転子に使用されるスプリングピンを示す斜視図である。 電動機の回転子を示す概略斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される実施形態の各構成要素は、本発明の理解を助けるためにその縮尺が実用的な縮尺から変更されている場合があることに留意されたい。
先ず、図10を参照して本実施形態に係る発明を適用可能な電動機の回転子の例について説明する。図10は、電動機の回転子50を示す概略斜視図である。回転子50は、概ね円筒状の形状を有する鉄心52と、鉄心52の中空部分を通って延在する回転軸54と、を備えている。回転子50は、一点鎖線によって表される中心軸線Oの回りに回転する。
回転子50の端面50aには、反対側の端面50bに向かって延在する挿入孔56が形成されている。挿入孔56は回転子50の中心軸線Oに対して概ね平行に形成される。挿入孔56は、例えば回転子50の長手方向、すなわち中心軸線Oに対して平行な方向に回転子50を貫通するように形成される。しかしながら、他の実施形態において、回転子50に形成される挿入孔56は、貫通孔ではなく有底の窪みであってもよい。例えば、回転子50の一方の端面50aのみに窪みが形成されていてもよいし、両方の端面50a,50bに窪みがそれぞれ形成されてもよい。図示された実施形態においては、周方向に概ね等間隔に8つの挿入孔56(1つの挿入孔は回転軸54の後方に位置していて図面には表わされない)が形成されているものの、挿入孔56の配置及び個数は、必要に応じて任意に変更され得る。
挿入孔56内には、後述する挿入部材が挿入され、所定位置に取付けられる。挿入部材は、必要な位置に必要な個数だけ取付けられ、回転子50のバランスを調整する重りとして作用する。したがって、回転子50に形成された挿入孔56のすべてに挿入部材が取付けられてもよいし、又は一部の挿入孔56のみに取付けられてもよい。また、1つ又は2つ以上の挿入孔に複数の挿入部材が取付けられてもよい。
次に、回転子50のバランスを調整するために使用される挿入部材の例として、スプリングピンを説明する。図1は、第1の実施形態に係る電動機の回転子に使用されるスプリングピン10を示す斜視図である。図2は、図1のスプリングピン10を示す端面図である。スプリングピン10は、周方向の一部が欠けた略円筒形を有する本体12を有している。より具体的には、スプリングピン10の本体12は、図示されるように断面C字の形状を概ね有していて、第1の周端12aと、第1の周端12aから間隙14を空けて対向する第2の周端12bと、これら第1の周端12a及び第2の周端12bの間にわたって連続して延在していて本体12の周壁を形成する円弧部12cと、から形成される。
スプリングピン10の本体12は、図1に示されるように、第1の周端12a及び第2の周端12bから半径方向内側に向かってそれぞれ突出する第1の内方突出部16aと、第2の内方突出部16bと、をさらに有している。第1の周端12aと第2の周端12bとの間に形成される間隙14は、第1の内方突出部16aと第2の内方突出部16bとの間を通って連続して形成される。間隙14は、本体12の中心軸線O’に沿ってスプリングピン10の本体12の全長にわたって形成されている。すなわち、間隙14の一方の側縁は、第1の周端12a及び第1の内方突出部16aによって形成され、他方の側縁は、第2の周端12b及び第2の内方突出部16bによって形成されている。図示される実施形態において、間隙14は、第1の周端12aと第2の周端12bとの間及び第1の内方突出部16aと第2の内方突出部16bとの間にわたって、概ね同一の寸法G1を有している。別の実施形態においては、間隙の長さが第1の内方突出部及び第2の内方突出部の末端に向かって徐々に大きくなるように、内方突出部が互いに傾斜するように形成されていてもよい。
スプリングピン10の外径、すなわち本体12の外径の寸法D1は、スプリングピン10に何ら外力が作用していない状態では、前述した回転子50の挿入孔56の直径よりも僅かに大きくなるように寸法決めされている。しかしながら、スプリングピン10の本体12には間隙14が形成されていて、比較的小さい力で本体12が変形できるようになっている。具体的には、スプリングピン10の第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bを互いに接近させるように、すなわち間隙14を閉塞する方向にスプリングピン10を弾性変形させれば、その結果として本体12の外径が縮小され、挿入孔56の直径よりも小さく変形できるようになっている。
このように本実施形態に係るスプリングピン10は、第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bを互いに接近させるように外力を付与することによって、挿入孔56に容易に挿入できる寸法に変形可能である。しかしながら、第1の周端12aと第2の周端12bとの間の間隙14が完全に閉塞されてしまうと、スプリングピン10をそれ以上縮径方向に変形させるのが実質的に不可能になる。一般的には、間隙14の寸法が大きいほど、スプリングピン10の外径を縮小できる範囲は大きくなる。その一方で、間隙14の寸法が大きすぎると、スプリングピン10を変形させるのにより大きい力が必要になったり、スプリングピン10の構造的強度が低下する場合がある。したがって、間隙14の寸法は、スプリングピン10の材料、挿入孔56の寸法等の要因に応じて定められる。本実施形態との関係においては、間隙14が完全に閉塞されない範囲において、スプリングピン10の外径を挿入孔56の直径よりも小さく変形できるように定められる。当業者は、スプリングピン10の各部位の具体的寸法について、過度の試行錯誤の負担を伴うことなく所与の仕様条件に従って決定できるであろう。
スプリングピン10の材料は特に限定されない。任意の金属材料、例えばステンレス鋼、又はエラストマ材料、プラスチック材料その他の本明細書において述べる本発明の作用効果を奏するのに適切な弾性及び構造的強度を有する材料が使用され得る。
図3は、図1のスプリングピン10を回転子50に取付ける際に使用される冶具30を示す斜視図である。冶具30は、スプリングピン10を回転子50の挿入孔56に挿入し、所定の位置に取付ける取付工程を補助するために使用される。冶具30は、円柱形を概ね有していて長尺の本体32と、本体32の一方の端面32aから長手方向に沿って本体32の外周面32bに形成された溝部34と、を有している。
冶具30の外周面32bに形成される溝部34は、概ね一定の幅を有していて溝部34の大部分を占める平行部34aと、端面32aの近傍に位置していて平行部34aよりも大きい幅を有する幅広部34bと、を有している。図示された実施形態において、溝部34は、一方の端面32aから他方の端面32cに向かって冶具30の途中まで形成されているものの、端面32aから端面32cにわたって冶具30の全長に溝部34が形成されていてもよい。また、その場合、幅広部34bは反対側の他方の端面32cにも形成されてもよい。冶具30は、少なくともスプリングピン10よりも変形し難い比較的剛性が高い材料、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス鋼、樹脂等から形成される。
冶具30の溝部34は、スプリングピン10が冶具30に取付けられた状態において、スプリングピン10の第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bを受容する。図4は、図1のスプリングピン10を図3の冶具30に装着した状態で示す斜視図である。図5は、図4の線V−Vに沿って見た断面図である。図5を参照すると、第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bが溝部34の平行部34aの各側縁に当接しているのが分かる。
図5に示される状態において、第1の内方突出部16aと第2の内方突出部16bとの間の間隙14の寸法G2は、外力が付与されていない状態の間隙14の寸法G1(図2参照)よりも小さくなっている。すなわち、スプリングピン10は、溝部34の平行部34aの幅の寸法に適合するように変形した状態で溝部34に係合されている。それにより、第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bが互いに接近するようになっている。溝部34の平行部34aの幅の寸法は、図4及び図5のようにスプリングピン10が溝部34に係合された状態で、スプリングピン10の外径が前述した回転子50の挿入孔56の直径よりも小さくなるように定められる。
スプリングピン10は、冶具30の端面32aに形成される幅広部34bを通って溝部34に導入される。幅広部34bは、端面32aから平行部34aに向かって幅が漸次小さくなるように側縁が平面視にて傾斜している。端面32aにおける溝部34の幅広部34bの寸法は、外力が付与されていない状態のスプリングピン10を受容できるように定められるのが好ましい。それにより、溝部34の入口、すなわち幅広部34bにおいて、スプリングピン10は容易に溝部34内に進入できる。そして、スプリングピン10は、幅広部34bを通過しながら、徐々に間隔が狭くなる幅広部34bの側壁によって、間隙14を狭くする方向に弾性変形する。このような構成によれば、スプリングピン10を溝部34に導入する工程が円滑に行われるとともに、スプリングピン10を押し込む力が比較的小さくてもよいので、スプリングピン10及び冶具30の破損を防止できる。
図6は、冶具30を回転子50の挿入孔56に挿入した状態を示す概略斜視図である。図4及び図5に関連して前述したように、スプリングピン10を冶具30の溝部34に対して係合させた状態で、冶具30を挿入孔56に挿入する。図7は、スプリングピン10を冶具30とともに回転子50の挿入孔56に挿入した状態を示す概略断面図である。スプリングピン10は、冶具に装着された状態では挿入孔56の直径よりも小さい外径D2を有するので、スプリングピン10を挿入孔56内に通して所定位置まで容易に移動させられる。
そして、図7の状態から、スプリングピン10を挿入孔56内において保持しながら、スプリングピン10を冶具30との係合状態から解放し、冶具30を挿入孔56から引出す。そうすると、スプリングピン10は、弾性復元力によって外径D2から挿入孔56の内面の直径に概ね等しい直径D3まで拡経する。図8は、スプリングピン10を挿入孔56内に取付けた状態を示す概略断面図である。図8に示される状態において、スプリングピン10は、外力が加えられていない状態の外径D1よりも小さい外径D3を有しているので、スプリングピン10を拡径しようとする弾性復元力が挿入孔56の内壁に対して半径方向外側に作用する。スプリングピン10は、この挿入孔56の内壁に対する力によって所定の取付位置に保持される。
本実施形態において、スプリングピン10は、回転子50の挿入孔56内に容易に挿入され、回転子50のバランス調整に資する位置に取付けられる。例えば、第1の内方突出部16a及び第2の内方突出部16bを有しない従来の挿入部材をそのままの状態で挿入孔56内に押し込むのには大きい力が要求される。その結果、挿入部材が変形して破損したり、挿入孔56が破損したりする場合が考えられる。これに対し、本実施形態に係るスプリングピン10は、間隙14を形成する一対の内方突出部16a,16bを設けることによって、回転子50の挿入孔56内に容易に挿入され得るように小さい力で弾性変形させられる。したがって、スプリングピン10の挿入孔56への挿入工程及び取付工程を効率的に実行でき、結果として電動機を安価に製造できるようになる。一方、スプリングピン10の本体12によって形成される間隙14の寸法は、スプリングピン10が挿入孔56に挿入され得る範囲まで十分に弾性変形できるように適切に定められる。そして、スプリングピン10は、それ自体の弾性復元力によって挿入孔56内に保持される。したがって、信頼性の高い電動機を提供できるようになる。
また、本実施形態によれば、回転子のバランス調整を目的として、穴を回転子に形成することに付随する追加の工程が不要である。本実施形態においては、鉄心52をプレス成形する時点で回転子50の挿入孔56を一緒に形成することができる。したがって、回転子のバランスを測定した後に穴を回転子に形成する従来技術に比べて工程数が削減されるとともに、切削加工の際に生じる切りくずが回転子に付着する虞もないので、有利である。また、回転子の側面に樹脂を接着することによってバランスを調整する従来技術に比べて、樹脂を付与する工程及び樹脂を硬化させる工程が省略されるので、電動機を短時間で効率よく製造できる。さらに、回転子に形成されたねじ穴に雄ねじを螺合させることによってバランスを調整する従来技術に比べても、ねじ穴を形成するための工程が不要なので有利である。
続いて、前述した実施形態とは異なる本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明において、既に述べた内容と重複する事項については説明を適宜省略する。また、同一又は対応する構成要素には同一の参照符号が使用される。
図9は、電動機の回転子50に使用される第2の実施形態に係るスプリングピン60を示す斜視図である。本実施形態に係るスプリングピン60は、図1及び図2に示される第1の実施形態に係るスプリングピン10に類似する形態を有している。すなわち、スプリングピン60は、スプリングピン10は、周方向の一部が欠けた略円筒形を有する本体62を有している。また、スプリングピン60は、本体62から半径方向内側に向かって突出する一対の内方突出部16a,16bを有している。スプリングピン60においても、第1の実施形態に関連して説明したように、内方突出部16a,16bが互いに接近するようにスプリングピン60を弾性変形させた状態で、スプリングピン60が回転子50の挿入孔56に挿入される。かかる構成の詳細を含め、第1の実施形態に関連して説明したものと同様の構成については詳細な説明を省略する。
第1の実施形態のスプリングピン10は、本体12の第1の周端12a及び第2の周端12bの表面は、円弧部12cに連続するように湾曲していた。しかしながら、本実施形態のスプリングピン60においては、第1の周端62a及び第2の周端62bの表面に平坦部64が形成されている。平坦部64は、スプリングピン60を前述した冶具30に装着する際にスプリングピン60及び冶具30を周方向に位置合せする際に利用される。すなわち、スプリングピン60の平坦部64を検出することによって、内方突出部16a,16bの周方向における位置を容易に特定できる。こうすることによって、スプリングピン60を冶具30に取付ける取付工程が円滑になり、作業効率が向上する。
以上、本発明の種々の実施形態を説明したが、本明細書において明示的又は暗示的に開示される実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
10 スプリングピン(挿入部材)
12 本体
14 間隙
16a,16b 内方突出部
30 冶具
34 溝部(溝)
50 回転子
56 挿入孔
60 スプリングピン(挿入部材)
62 本体
64 平坦部(平坦面)

Claims (5)

  1. 回転子の少なくとも一方の端面から他方の端面に向かって回転子の中心軸線に対して平行に延在する挿入孔内に位置決めされていて円筒形の本体を有する挿入部材を備える、電動機であって、
    前記挿入部材の前記本体は、周方向の一部が欠けていて前記中心軸線に対して平行に延在する間隙を形成しており、
    前記挿入部材の前記本体は、前記間隙の両側縁から半径方向内側に向かって突出する一対の内方突出部をさらに有する、電動機。
  2. 前記挿入部材の前記本体の外径は前記挿入孔の直径よりも大きく寸法決めされており、前記挿入部材は、前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように弾性変形可能であり、
    前記挿入部材の前記本体によって形成される前記間隙の寸法は、前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように前記挿入部材が弾性変形するときに、前記間隙が閉塞されないように定められる、請求項1に記載の電動機。
  3. 前記挿入部材の前記本体が部分的に平坦面を有する、請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機を製造する製造方法であって、
    前記挿入部材の前記一対の内方突出部を受容可能な溝が形成されていて前記挿入部材の前記本体の内径よりも小さい外径を有する冶具を使用して、前記挿入部材を前記挿入孔に挿入することを含み、
    前記冶具の前記溝は、前記挿入部材を弾性変形させて前記挿入部材の前記本体の外径が前記挿入孔の直径よりも小さくなるように、前記一対の内方突出部を受容する、製造方法。
  5. 請求項3に記載の電動機を製造する請求項4に記載の製造方法であって、
    前記挿入部材の前記本体に形成された前記平坦面によって、前記挿入部材及び前記冶具を周方向に位置合せすることを含む、請求項4に記載の製造方法。
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