JP2014024417A - 車両電源制御装置 - Google Patents

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政善 井本
Yoshihiro Hida
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Abstract

【課題】車両の状態が変化した場合であっても、作動が要求された電力負荷に対して電力を供給することが可能な車両電源制御装置を提供する。
【解決手段】各負荷群A,B,Cに含まれる電力負荷を個別に作動させるための個別給電スイッチ及び各種センサからの信号を伝送する信号線S1と、エンジンECU3a、車外通信ECU3b等のECU同士を接続する信号線S2とから取得した信号に基づいて、車両の状態及び車両の周囲の状態を検出し、検出した両状態に対応してROM412又はRAM413に各記憶されている電圧が夫々の負荷群A,B,Cに供給されるように、DC/DCコンバータ42a,42b,42cの出力電圧を各設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載された電源から前記車両が有する複数の電力負荷に供給される電圧、電流、電力等の電気量を各制御する車両電源制御装置に関する。
車両用電源装置は、パワーウインドウ、各種ECU、エアコンディショナ、デフォッガ、ヘッドライト等、多くの電力負荷に電力を供給する。そして、各電力負荷に必要とされる電力の大きさは、例えば車両の状態が変化するのに伴って不定期に変動する。このため、限られた容量の電源を有効に利用するには、車両の状態等が変化するのに応じて各電力負荷へ適正に電力を配分する必要がある。
これに対し、特許文献1では、ジャンクションボックス等の接続装置に接続されている複数の電力負荷への給電が要求された場合に、夫々の電力負荷への給電の可否を判定し、電源の容量に余裕があって給電が可能であると判定した電力負荷に対してのみ給電を行う技術が開示されている。
特開2008−49983号公報
しかしながら、車両の状態が変化した場合、電力の供給が必要とされる電力負荷が時々刻々と変化する上に、各電力負荷に夫々供給されるべき電力の大きさも変動する。このため、特許文献1に開示された技術を用いて電力負荷に電力を供給する場合は、作動が要求された電力負荷に対して供給すべき電力に余裕がないために、使用者に不便を感じさせることがあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の状態が変化した場合であっても、作動が要求された電力負荷に対して電力を供給することが可能な車両電源制御装置を提供することにある。
本発明に係る車両電源制御装置は、車両に搭載された電源から前記車両が有する複数の電力負荷に供給される電気量を各制御する車両電源制御装置において、前記電源から前記電力負荷に供給される電圧を各変換する電圧変換手段と、前記車両の状態を検出する検出手段と、該検出手段が検出した状態に応じて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各算出する算出手段とを備え、前記電圧変換手段は、前記算出手段が各算出した電気量より小さい電気量が夫々の電力負荷に供給されるように電圧を各変換するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した車両の状態に応じて、車両が有する複数の電力負荷に供給されるべき電圧、電流、電力等の電気量を各算出し、各算出した電気量又はそれ以下の電気量が夫々の電力負荷に供給されるように、電圧変換手段の電圧を各変換する。
例えば、印加される電圧(又は供給される電流若しくは電力)の大きさによって消費電力の大きさが制御される電力負荷に対しては、印加されるべき電圧(又は供給されるべき電流若しくは電力の上限)を算出し、電圧変換手段から出力される電圧(又は電流若しくは電力)が、算出した電圧となる(又は算出した電流若しくは電力の上限を超えない)ようにして電圧を変換する。
これにより、複数の電力負荷に供給されるべき電力が車両の状態に応じて適当に各変更されるため、各電力負荷の駆動に必要とされる電力の総量が、車両に搭載された電源から供給可能な電力の範囲内に収まるようになる。
本発明に係る車両電源制御装置は、前記車両の周囲の状態を検出する第2の検出手段を備え、前記算出手段は、前記検出手段及び第2の検出手段が各検出した状態に応じて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各算出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、車両の状態及び車両の周囲の状態を共に検出し、検出した両状態に応じて各算出した電気量又はそれより小さな電気量が夫々の電力負荷に供給されるように、電圧変換手段の電圧を各変換する。
これにより、複数の電力負荷に供給されるべき電力が、車両の状態のみならず車両の周囲の状態に応じて適当に各変更されるため、各電力負荷の駆動に必要とされる電力の総量が、車両に搭載された電源から供給可能な電力の範囲内に収まるようになる。
本発明に係る車両電源制御装置は、前記車両の状態、又は該車両の状態と前記車両の周囲の状態とに対応付けて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各記憶する記憶手段を備え、前記算出手段は、前記検出手段が検出した状態、又は前記検出手段と第2の検出手段とが検出した状態に対応付けて、前記記憶手段が各記憶した電気量を前記電力負荷に供給されるべき電気量とするようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した車両の状態に対応して、又は検出した車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各記憶されている電気量又はそれより小さな電気量が夫々の電力負荷に供給されるように、電圧変換手段の電圧を各変換する。
これにより、車両の状態、又は車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各電力負荷に供給されるべき電気量を予め算出して各記憶した場合は、各状態が実際に変化したときに各電力負荷に供給されるべき電気量が速やかに且つ容易に各算出される。
本発明に係る車両電源制御装置は、前記電圧変換手段は、前記電力負荷の1又は複数を夫々含む複数の負荷群に各供給される電圧を変換するようにしてあり、前記記憶手段は、前記車両の状態、又は該車両の状態と前記車両の周囲の状態とに対応付けて、前記負荷群の夫々に供給されるべき電気量を各記憶するようにしてあり、前記算出手段は、前記検出手段が検出した状態、又は前記検出手段と第2の検出手段とが検出した状態に対応付けて、前記記憶手段が各記憶した電気量を前記負荷群の夫々に供給されるべき電気量とするようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した車両の状態に対応して、又は検出した車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各記憶されている電気量又はそれより小さな電気量が、1又は複数の電力負荷を夫々含む複数の負荷群に各供給されるように、電圧変換手段の電圧を変換する。
これにより、車両の状態、又は車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各負荷群に供給されるべき電気量を予め算出して各記憶した場合は、各状態が実際に変化したときに各負荷群に供給されるべき電気量が速やかに且つ容易に各算出される。
本発明に係る車両電源制御装置は、前記負荷群の一部又は全部について、夫々の負荷群に含まれる電力負荷の一部又は全部と夫々の負荷群に供給される電圧を変換する電圧変換手段との間を夫々接続/遮断する1又は複数のスイッチと、前記電力負荷に対する作動要求を受け付ける手段とを備え、該手段が受け付けた作動要求に対応する電力負荷と前記電圧変換手段との間を遮断しているスイッチを接続させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、一部又は全部の負荷群に夫々含まれる電力負荷の一部又は全部と、夫々の負荷群に供給される電力を変換する電圧変換手段との間を1又は複数のスイッチで夫々接続/遮断するようにしてあり、電力負荷に対する作動要求を受け付けた場合に、受け付けた作動要求に対応する電力負荷と電圧変換手段との間をスイッチで接続させる。
これにより、作動要求があった電力負荷に対して電源から電力が供給されるようになる。
本発明に係る車両電源制御装置は、前記電源は、太陽電池パネルを有する太陽光発電部を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、太陽電池パネルを有する太陽光発電部が電源に含まれるため、車両に太陽光が降り注ぐ日中に電源の容量が増大して、各電力負荷に供給可能な電気量が増加する。
本発明によれば、複数の電力負荷に供給される電力が車両の状態に応じて適当に各変更されるため、各電力負荷の駆動に必要とされる電力の総量が、車両に搭載された電源から供給可能な電力の範囲内に収まるようになる。
従って、車両の状態が変化した場合であっても、作動が要求された電力負荷に対して電力を供給することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車載システムの構成例を示すブロック図である。 本車載システムに用いる車両電源制御装置の構成例を示すブロック図である。 電源から供給される電力が車両の状態及び車両の周囲の状態に応じて変化する様子を模式的に示すグラフである。 各負荷群に供給される電圧が車両の状態及び車両の周囲の状態に応じて変化する様子を模式的に示すグラフである。 車両の状態及び車両の周囲の状態と、各負荷群に供給されるべき電圧との関係を例示する図表である。 車両の状態及び車両の周囲の状態を検出して各負荷群への供給電圧を設定するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 イグニッションスイッチの回転位置を検知してRAMに記憶するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 電力負荷をオン/オフさせる信号の変化に応じて、その信号に対応するリレー接点をオン/オフさせるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車両電源制御装置の一実施例である車両システムについて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車載システムの構成例を示すブロック図である。図中1は車両であり、車両1は、直流電力及び通信用の信号を中継分配するジャンクションボックス、ヒューズボックス等の複数の接続装置2,2,2,2を搭載している。各接続装置2,2,2,2は、電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線で接続されている。図1では、車両1内の前部のエンジンルーム、運転席近傍、助手席近傍、後部のトランクルーム夫々に接続装置2,2,2,2が配設された構成例を示している。
また各接続装置2,2,2,2には、電子制御ユニット(ECU: Electric Control Unit )等の電装品にて構成される1又は複数の電力負荷3,3,・・3が給電線及び信号線で接続されている。ECU同士を接続する信号線は、車載LANを構成している。更に接続装置2,2,2,2には、電力負荷3,3,・・3への給電を制御する本発明の車両電源制御装置4が給電線及び信号線で接続されている。車両電源制御装置4には、イグニッションスイッチの回転位置を読み取るスイッチ位置読取機構7が接続されている。
エンジンルームに配設された接続装置2には、直流電力を供給するバッテリ及びオルタネータを用いた電源5が給電線で接続されており、更にバッテリの残量を検知する電圧計、電流計等の電力センサ5aが付属している。電力センサ5aは、接続装置2に信号線で接続されている。その他にもエンジンルームに配設された接続装置2には、前部右側ヘッドライト、前部右側スモールランプ、スタータ等の様々な電力負荷3,3,・・3が接続されている。
運転席近傍に配設された接続装置2には、パワーウィンドウ機構、ドアロック機構、ドアミラー機構等の運転席側ドアに係る各種機構、電源5の残量を指示する電力残量表示モニタ等の各種計器機構、ACCソケット等の外部給電機構、オーディオ機構、ビジュアル関連機構、ナビゲーション機構、時計機構、ワイパー、エアコンディショナ、シートヒータ等の様々な電力負荷3,3,・・3が接続されている。この接続装置2には、また、運転席近傍に配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,・・3を個別に作動させる押釦等の個別給電スイッチ6,6,・・6、スモールランプのスイッチ、外気温センサ61及びレインセンサ62が接続されており、更には各個別給電スイッチ6,6,・・6による電力負荷3,3,・・3の作動状況を運転者に通知するLED、液晶モニタ等の表示部が電力負荷3として接続されている。
助手席近傍に配設された接続装置2には、前部左側ヘッドライト、前部左側スモールランプ、室内灯等の照明機構、パワーウィンドウ機構、ドアロック機構、ドアミラー機構等の助手席側ドアに係る各種機構等の様々な電力負荷3,3,・・3が接続されている。この接続装置2には、また、助手席近傍に配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,・・3を個別に作動させるための個別給電スイッチ6,6,・・6が接続されている。
トランクルームに配設された接続装置2には、スモールランプ等の照明機構、後部座席に配設したテレビジョン等のオーディオビジュアル機構、時計、デフォッガ、燃料ポンプ等の様々な電力負荷3,3,・・3が接続されている。この接続装置2には、また、太陽電池パネル81を有する太陽光発電装置(請求項に記載の太陽光発電部)8が接続されており、更にトランクルームに配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,・・3を個別に作動させるための個別給電スイッチ6,6,・・6が接続されている。
上述した各接続装置2,2,2,2は、給電線及び信号線を中継すると共に、個別給電スイッチ6,6,・・6及び各種センサからの信号を信号線に取り込む。給電線には適宜ヒューズが組み込まれている。
なお太陽光発電装置8は、接続装置2を介して給電線に接続されており、給電線には、電源5及び太陽光発電装置8の双方から電力が供給されるようになっている。
次に、車両電源制御装置4の構成と、該車両電源制御装置4及び上述した各電力負荷3,3,・・3の接続構成とについて説明する。
図2は、本車載システムに用いる車両電源制御装置4の構成例を示すブロック図である。車両電源制御装置4は、マイクロコンピュータからなる電源制御部41と、接続装置2,2を介して電源5から配線されている給電線L1に接続されたDC/DCコンバータ42a,42b,42c(請求項に記載の電圧変換手段)とを備える。例えば電源制御部41だけを別ECUに分離してもよい。
給電線L1は、時計機構に接続されている他、リレー接点44d(所謂スタータリレー)を介してスタータに接続されている。リレー接点44dには、FET等の半導体スイッチを用いてもよい(他のリレー接点についても同様)。時計機構は、DC/DCコンバータ42a,42b,42cの状態によらずに常時給電されるべきものであることを考慮して、給電線L1から直接給電されるようにしてある。また、スタータは、その消費電力がDC/DCコンバータ42a,42b,42cで変換するには大き過ぎることを考慮して、給電線L1の電圧が変換されずに給電されるようにしてある。
DC/DCコンバータ42aの出力端子は、リレー接点45aを介してエアコンディショナに接続されている他、リレー接点43a,44a夫々を介してデフォッガ,シートヒータに接続されている。DC/DCコンバータ42aから給電される電力負荷3,3,3を総称して負荷群Aという。
DC/DCコンバータ42bの出力端子は、各ECUに接続されている他、リレー接点43b,44b夫々を介してオーディオ機構,ナビゲーション機構に接続されている。DC/DCコンバータ42bから給電される電力負荷3,3,3を総称して負荷群Bという。DC/DCコンバータ42bから各ECUに対しては、夫々個別のリレー接点を介して各接続するようにしてもよい。
DC/DCコンバータ42cの出力端子は、リレー接点43c,44c夫々を介して燃料ポンプ,ヘッドライトに接続されている。DC/DCコンバータ42cから給電される電力負荷3,3を総称して負荷群Cという。負荷群Cには、DC/DCコンバータ42cから直接給電されるべき他の電力負荷を含めるようにしてもよい。
電源制御部41には、接続装置2,2,2,2を介して各個別給電スイッチ6,6,・・6に接続されている信号線S1と、電力負荷3の一種であるエンジンECU3a及び車外通信ECU3b等のECUに対して接続装置2,2,2,2を介して通信するための信号線S2と、スイッチ位置読取機構7とが接続されている。信号線S1を介してスイッチ位置読取機構7を接続するようにしてもよい。車外通信ECU3bは、車両1の外部の図示しない通信装置と通信して車両1の周囲の状態を含む車外の情報を取得するためのものである。
電源制御部41はCPU411を有し、該CPU411は、プログラム等の情報を記憶するROM412、一時的に発生した情報を記憶するRAM413、及び各種の時間を並列的に計時するタイマ414と互いにバス接続されている。CPU411には、また、DC/DCコンバータ42a,42b,42cが変換する電圧を制御するコンバータ制御部415と、信号線S1及びスイッチ位置読取機構7から信号を取得する信号取得部416と、信号線S2を介したLAN通信を行って各ECUから信号を取得するLAN通信部417と、リレー接点43a,43b,43c、リレー接点44a,44b,44c,44d及びリレー接点45aのオン/オフを制御するリレー制御部418とがバス接続されている。信号線S1,S2から取得される信号の例としては、各電力負荷3,3,・・3に対する作動要求/停止要求としてのオン信号/オフ信号と、車両1の状態を検出したり車両1の周囲の状態を検出したりするのに用いる各種センサからの信号とが挙げられる。
図2に示した負荷群Aには、供給電力として大電力を要求する一方で多少の電圧変動を許容する電力負荷3,3,3が含まれる。負荷群Bには、一定電圧以上の供給電圧を要求する電力負荷3,3,3が含まれる。負荷群Cには、定格電圧(12V)が印加されるべき電力負荷3,3が含まれる。負荷群A,B,Cの夫々に含まれる電力負荷3,3,・・3の組み合わせは、上述のとおりに限定されるものではない。例えば、供給電圧が変換されるべき電力負荷3,3,・・3の数だけDC/DCコンバータを用意して、負荷群A,B,C夫々に1つの電力負荷3だけが含まれるようにしてもよいし、図2に示されていない電力負荷3,3,・・3を負荷群A,B,Cに適当に割り振ってもよい。
負荷群A,B,Cに含まれる電力負荷3,3,・・3のうち、所謂アクセサリ電源がオンとなるときに電圧が供給されるべきものは、オーディオ機構及びナビゲーション機構である。また、所謂イグニッション電源がオンとなるときに電圧が供給されるべきものは、エアコンディショナ、デフォッガ、シートヒータ及び燃料ポンプである。ヘッドライトは、所謂イルミネーション電源がオンとなるときに電圧が供給されるようにする。
車両1の状態を検出するのに用いられる信号及び情報としては、例えば車速センサによる車両1の速度情報、スマートエントリー機構によるドアの施錠/解錠情報、ECUから取得されるアイドルストップ中であるか否かの信号等が挙げられる。本実施の形態では、これらの信号及び情報によって、後述する運転状態が検知される。電力センサ5aからの信号によって算出されるバッテリのSOC(State Of Charge )も車両1の状態を決定付ける信号及び情報の1つとする。
また、車両1の周囲の状態を決定付ける信号及び情報としては、例えば、外気温センサ61によって検知される外気温と、レインセンサ62からの降雨情報及び車外通信ECU3bからの気象情報に基づいて検知される天候とが挙げられる。図示しない照度センサによる車両1の周囲の明るさを加味して車両1の周囲の状態を検出するようにしてもよい。
次に、電源5から電力負荷3,3,・・3に供給される電力及び電圧の大きさについて説明する。
図3は、電源5から供給される電力が車両1の状態及び車両1の周囲の状態に応じて変化する様子を模式的に示すグラフである。また図4は、各負荷群A,B,Cに供給される電圧が車両1の状態及び車両1の周囲の状態に応じて変化する様子を模式的に示すグラフである。図3,4夫々において、縦軸は供給電力の大きさ,供給電圧(V)を表し、横軸は時間を表す。各図に示す時刻T1,T2,・・T5は、車両1の状態の1つである運転状態が変化する時刻である。時刻T5では、車両1の周囲の状態の1つである天候も変化するものとする。
図3では、電源5から供給可能な電力の大きさを破線で示し、実際に電力負荷3,3,・・3に供給される電力の大きさを実線で示す。また図4では、負荷群A,B,C夫々に供給される電圧を一点鎖線,実線,破線で示す。車両1の状態(ここでは運転状態)で言えば、時刻T0からT1まで,時刻T1からT2まで,時刻T2からT3まで,時刻T3からT4まで,時刻T4からT5まで,時刻T5以降の夫々が、乗降状態(図では単に乗降と示す 以下同様),始動状態,走行α状態,走行β状態,アイドルストップ状態,走行β状態である。また車両1の周囲の状態(ここでは天候)で言えば、時刻T0からT5までが雨天状態であり、時刻T5以降が晴天状態である。
時刻T0からT2までの乗降状態及び始動状態では、電源5のうちバッテリのみから電力が供給されるため、電源制御部41は、電力負荷3,3,・・3に供給される電力が極力抑えられるようにDC/DCコンバータ42a,42b,42cによる電圧の変換を制御する。具体的には、CPU411がコンバータ制御部415を介してDC/DCコンバータ42a,42b,42cの出力電圧を制御することにより、負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が0V,8V,12Vとなるようにする。
時刻T1からT2までの始動状態では、スイッチ位置読取機構7からの信号によってイグニッションスイッチがスタート位置にあることが検知されて、リレー接点44d(スタータリレー)がオンされる。これにより、給電線L1からスタータに大電流が供給されるが、負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が十分小さく抑えられているため(図4参照)、バッテリが上がっていない限り、スタータを含めた電力負荷3,3,・・3に供給される電力の総量が、電源5から供給可能な電力の大きさを上回ることはない(図3参照)。
時刻T2からT4までの走行α状態及び走行β状態では、電源5の電力源にオルタネータが追加されるため、図3に破線で示すように電源5から供給可能な電力が増大する。そこで、負荷群B,Cには定格電圧(12V)が供給されるようにする。また、車両1の周囲の状態(ここでは天候)が雨天であるため、デフォッガが含まれる負荷群Aには定格電圧より高い電圧が供給されるようにする。具体的には、負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が16V,12V,12Vとなるようにする。
ところで、走行α状態は、車両1が走行を開始してから例えば一定時間だけ保持される状態であり、走行β状態は、走行α状態以外の走行状態である。時刻T2からT3までの走行α状態では、負荷群Aに対して供給される電圧が比較的大き目に設定される。このため、例えばデフォッガの発熱量を一定時間だけ増加させてリアウインドウが素早く暖まるようにすることができる。その後、時刻T3からT4までの走行β状態では、負荷群Aに対して供給される電圧が例えば14Vまで低減される。
時刻T4からT5までのアイドルストップ状態では、エンジンが停止してオルタネータが電力を発生しないため、乗降状態及び始動状態の場合と同様に、電力負荷3,3,・・3に供給される電力が極力抑えられるようにする。具体的には、負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が0V,8V,12Vとなるようにする。
時刻T5以降の走行β状態では、電源5の電力源に再びオルタネータが追加される。また、車両1の周囲の状態に含まれる天候が雨天から晴天に変わっているため、電源5の電力源に更に太陽光発電装置8が追加される。このため、図3に破線で示すように電源5から供給可能な電力が時刻T2からT4までの間よりも増大する。但し、日射が強くなり、外気温が上昇することが想定されるため、エアコンディショナが含まれる負荷群Aには、雨天時における走行β状態の場合よりも高い電圧が供給されるようにする。具体的には、負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が例えば15V,12V,12Vとなるようにする。
以上のように負荷群A,B,C夫々に対して供給される電圧が制御されるため、図3に実線で示されるところの、電力負荷3,3,・・3に供給される電力の総量が、破線で示されるところの、電源5から供給可能な電力の大きさを常に下回るようにすることができる。
なお、上述した説明では、負荷群A,B,C夫々に供給される供給電圧を変更することにより、各電力負荷3,3,・・3に供給される電力を制御したが、負荷群A,B,Cのうちの任意の負荷群について、供給される電流又は電力の上限を設定し、上限が設定された負荷群に対してDC/DCコンバータが出力する電流又は電力が、その上限を超えることがないように制御してもよい。
次に、車両1の状態及び車両1の周囲の状態に応じて負荷群A,B,C夫々に供給されるべき電圧を決定する方法について説明する。
図5は、車両1の状態及び車両1の周囲の状態と、各負荷群A,B,Cに供給されるべき電圧との関係を例示する図表である。図5では、車両1の状態を決定付ける信号及び情報として、図3,4に示す5つの運転状態の他にSOCを加えてあり、車両1の周囲の状態を決定付ける信号及び情報として、図3,4に示す天候の他に外気温を加えてある。これらの状態を決定付ける他の信号又は情報を更に追加してもよいし、車両1の周囲の状態を加味しないようにしてもよい。バッテリのSOCは、75%より大、50〜75%、25〜50%及び25%未満の4段階で示す。外気温は、15〜25℃と、15〜25℃の範囲外との2段階で示す。これらの段階をより細かく分けるようにしてもよい。
図5中のNo.1から4で示される各ケースは、天候及び外気温の相異なる組み合わせに対応している。また、夫々のケースは、運転状態及びバッテリのSOCによる20(=5×4)種類の組み合わせに対応している。なお、No.2及び4のケースでは、車両1の周囲の状態のみを表示し、No.3のケースでは、バッテリのSOCが25%未満の場合についてのみ詳細を表示してある。
このような車両1の状態及び車両1の周囲の状態による80(=5×4×2×2)種類の組み合わせの夫々について、負荷群A,B,Cに対する供給電圧が予め設定されており、その各設定値が、上記80種類の組み合わせに対応付けられてROM412又はRAM413に記憶されている(請求項に記載の記憶手段)。供給電圧に代えて供給電流又は供給電力を予め設定して記憶するようにしてもよい。そして、車両1の状態及び車両1の周囲の状態が実際に検知された場合、検出された車両1の状態及び車両1の周囲の状態に対応するようにROM412又はRAM413に記憶されている各供給電圧(又は供給電流若しくは供給電力)が読み出されて、DC/DCコンバータ42a,42b,42cの出力電圧(又は出力電流若しくは出力電力の上限)が各決定される。なお、DC/DCコンバータ42a,42b,42cの出力電圧とすべき各供給電圧(又は各供給電流若しくは各供給電力)をRAM413から読み出さずに、適当な計算方法を用いて都度計算するようにしてもよい。
例えば、図4でバッテリのSOCが75%より大で、外気温が15〜25℃であった場合、時刻T0からT5までの各運転状態にて負荷群A,B,C夫々に供給されるべき電圧は、図5のNo.1のケースのうち、上位から5つの組み合わせに対応付けてROM412又はRAM413に記憶されている。つまり、乗降,始動,走行α,走行β,アイドルストップ夫々の運転状態で負荷群A(又は負荷群B)に供給されるべき電圧は、0,0,16,14,0V(又は8,8,12,12,8V)と記憶されている。本実施の形態では、負荷群Cに対する供給電圧は、常に12Vと記憶されている。
また例えば、図4でバッテリのSOCが50〜75%であった場合、時刻T0からT5までの各運転状態にて負荷群Aに供給されるべき電圧は、図5に示すように0,・,15,・0Vと記憶されている。同様に、バッテリのSOCが25〜50%(又は25%未満)であった場合、時刻T0からT5までの各運転状態にて負荷群Aに供給されるべき電圧が0,・,14,・0V(又は0,・,13,・0V)と記憶されている。つまり、バッテリのSOCの低下に応じて、走行α状態で負荷群Aへの供給電圧を徐々に低下させてバッテリ上がりを防止する。
また例えば、バッテリのSOCが同じ25%未満であっても、外気温が15〜25℃の範囲外となった場合は、エアコンディショナによる暖房又は冷房が行われる可能性が高いため、走行α状態での負荷群Aへの供給電圧を13Vから14Vに上昇させる。
その他、図5への図示を省略している車両1の状態及び車両1の周囲の状態の組み合わせに対応すべき各供給電圧についても、各負荷群A,B,Cにおける消費電力を想定して適宜記憶されている。
以下では、上述した電源制御部41の代表的な動作例を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、ROM412に予め格納された制御プログラムに従ってCPU411により実行される。
図6は、車両1の状態及び車両1の周囲の状態を検出して各負荷群A,B,Cへの供給電圧を設定するCPU411の処理手順を示すフローチャートである。図7は、イグニッションスイッチの回転位置を検知してRAM413に記憶するCPU411の処理手順を示すフローチャートである。また、図8は、電力負荷3,3,・・3をオン/オフさせる信号の変化に応じて、その信号に対応するリレー接点をオン/オフさせるCPU411の処理手順を示すフローチャートである。
図6の処理は、車両1の状態及び車両1の周囲の状態の検出に用いられる信号及び情報が変化したときに起動される。図7の処理は、イグニッションスイッチが操作されて回転位置が変化したときに起動される。また、図8の処理は、電力負荷3,3,・・3をオン/オフさせる信号がオン信号からオフ信号に(又はオフ信号からオン信号に)変化したときに起動される。なお、図6の処理において、車両1の状態及び車両1の周囲の状態を決定付けるものとしてCPU411がRAM413から読み出す情報は、夫々に対応する信号又は情報の変化が検知されたときに適宜生成されてRAM413に記憶されているものとする。
図6の処理が起動された場合、CPU411は、運転状態をRAM413から読み出し(S11)、更にバッテリのSOCをRAM413から読み出して(S12)車両1の状態を検出する(請求項に記載の検出手段)。そして、CPU411は、天候の情報をRAM413から読み出し(S13)、更に外気温の情報をRAM413から読み出して(S14)車両1の周囲の状態を検出する(請求項に記載の第2の検出手段)。
その後、CPU411は、検出した車両1の状態及び車両1の周囲の状態に対応付けてROM412又はRAM413に記憶されている各負荷群A,B,Cへの供給電圧を読み出す(S15)ことによって供給電圧を算出する(請求項に記載の算出手段)。そして、CPU411は、算出した供給電圧が各DC/DCコンバータ42a,42b,42cの出力電圧となるようにコンバータ制御部415に設定して(S16)図6の処理を終了する。
次に、図7の処理が起動された場合、CPU411は、イグニッションスイッチの回転位置を示す信号を取得し(S20)、取得した信号が示す回転位置がアクセサリ位置にあるか否かを判定する(S21)。アクセサリ位置にある場合(S21:YES)、イグニッションスイッチがアクセサリ位置にある旨をRAM413に記憶し(S22)、更にイグニッション電源の電力負荷3,3,・・3に対応するリレー接点43a,44a,44c,45aをオフして(S23)図7の処理を終了する。これは、イグニッションスイッチの回転位置が、イグニッション位置からアクセサリ位置に戻った場合を想定したものである。
取得した信号が示す回転位置がアクセサリ位置にない場合(S21:NO)、CPU411は、回転位置がイグニッション位置にあるか否かを判定する(S24)。イグニッション位置にある場合(S24:YES)、即ち、アクセサリ位置からイグニション位置に変化した場合又はスタート位置からイグニッション位置に戻った場合、CPU411は、イグニッションスイッチがイグニッション位置にある旨をRAM413に記憶し(S25)、更にリレー接点44d(スタータリレー)をオフして(S26)図7の処理を終了する。
取得した信号が示す回転位置がイグニッション位置にない場合(S24:NO)、CPU411は、回転位置がスタート位置にあるか否かを判定し(S27)、スタート位置にある場合(S27:YES)、リレー接点44d(スタータリレー)をオンして(S28)図7の処理を終了する。回転位置がスタート位置にない場合(S27:NO)、CPU411は、イグニッションスイッチがロック位置にある旨をRAM413に記憶し(S29)、更にアクセサリ電源とイグニッション電源の電力負荷3,3,・・3に対応するリレー接点43a,43b,44a,44b,44c,45aをオフして(S30)図7の処理を終了する。
次に、図8の処理が起動された場合、CPU411は、オン信号からオフ信号に、又はオフ信号からオン信号に変化した信号を取得し(S31)、取得した信号が、アクセサリ電源の電力負荷3に対応するものであるか否かを判定する(S32)。アクセサリ電源の電力負荷3に対応する場合(S32:YES)、CPU411は、RAM413に記憶されたイグニッションスイッチの回転位置を読み出して、イグニッションスイッチの回転位置がアクセサリ位置又はイグニッション位置にあるか否かを判定する(S33)。
何れの回転位置にもない場合(S33:NO)、CPU411は、変化した信号を受け付けずに図8の処理を終了する。つまり、アクセサリ電源の電力負荷3,3,・・3については、イグニッションスイッチの回転位置がアクセサリ位置又はイグニッション位置にある場合にのみ、対応するオン信号及びオフ信号を受け付ける(請求項に記載の受け付ける手段)。
イグニッションスイッチの回転位置がアクセサリ位置又はイグニッション位置にある場合(S33:YES)、CPU411は、取得した信号がオン信号であるか否かを判定し(S34)、オン信号である場合(S34:YES)、そのオン信号に対応する電力負荷3へのリレー接点をオンして(S35)図8の処理を終了する。また、取得した信号がオン信号ではなくオフ信号である場合(S34:NO)、CPU411は、そのオフ信号に対応する電力負荷3へのリレー接点をオフして(S36)図8の処理を終了する。
ステップS32で、取得した信号がアクセサリ電源の電力負荷3に対応しない場合(S32:NO)、CPU411は、取得した信号が、イグニッション電源の電力負荷3に対応するものであるか否かを判定する(S37)。イグニッション電源の電力負荷3に対応する場合(S37:YES)、CPU411は、RAM413に記憶されたイグニッションスイッチの回転位置を読み出して、イグニッションスイッチの回転位置がイグニッション位置にあるか否かを判定する(S38)。
イグニッションスイッチの回転位置がイグニッション位置にない場合(S38:NO)、CPU411は、変化した信号を受け付けずに図8の処理を終了する。つまり、イグニッション電源の電力負荷3,3,・・3については、イグニッションスイッチの回転位置がイグニッション位置にある場合にのみ、対応するオン信号及びオフ信号を受け付ける(請求項に記載の受け付ける手段)。イグニッションスイッチの回転位置がイグニッション位置にある場合(S38:YES)、CPU411は、受け付けたオン信号/オフ信号に対応する電力負荷3へのリレー接点をオン/オフするために、ステップS34に処理を移す。
ステップS37で、取得した信号がイグニッション電源の電力負荷3に対応しない場合(S37:NO)、CPU411は、取得した信号が、イルミネーション電源の電力負荷3に対応するものであるか否かを判定し(S39)、イルミネーション電源の電力負荷3にも対応しない場合(S39:NO)、そのまま図8の処理を終了する。
取得した信号がイルミネーション電源の電力負荷3に対応する場合(S39:YES)、CPU411は、スモールランプのスイッチからの信号を取得してスモールランプのスイッチがオンであるか否か、即ちイルミネーション電源の電力負荷3,3,・・3に電力を供給すべきか否かを判定する(S40)。スモールランプのスイッチがオンである場合(S40:YES)、CPU411は、受け付けたオン信号/オフ信号に対応する電力負荷3へのリレー接点をオン/オフするために、ステップS34に処理を移す。スモールランプのスイッチがオフである場合(S40:NO)、CPU411は、イルミネーション電源の電力負荷3,3,・・3(ここではヘッドライト)に対応するリレー接点43cをオフして(S41)図8の処理を終了する。
以上のように本実施の形態によれば、検出した車両の状態に応じて、車両が有する複数の電力負荷に供給されるべき電圧(又は電流若しくは電力)を各決定し、各決定した電圧(又は電流若しくは電力)が夫々の電力負荷に供給されるように、DC/DCコンバータの出力電圧を各設定する。
これにより、複数の電力負荷に供給されるべき電力が車両の状態に応じて適当に各変更されるため、各電力負荷の駆動に必要とされる電力の総量が、車両に搭載された電源から供給可能な電力の範囲内に収まるようになる。
従って、車両の状態が変化した場合であっても、作動が要求された電力負荷に対して電力を供給することが可能となる。
また、車両の状態及び車両の周囲の状態を共に検出し、検出した両状態に応じて各決定した電圧(又は電流若しくは電力)が夫々の電力負荷に供給されるように、DC/DCコンバータの出力電圧を各設定する。
従って、複数の電力負荷に供給されるべき電力が、車両の状態のみならず車両の周囲の状態に応じて適当に各変更されるため、各電力負荷の駆動に必要とされる電力の総量が、車両に搭載された電源から供給可能な電力の範囲内に収まるようにすることが可能となる。
更に、検出した車両の状態に対応して、又は検出した車両の状態と車両の周囲の状態とに対応してROM又はRAMに各記憶されている電圧(又は電流若しくは電力)が夫々の電力負荷に供給されるように、DC/DCコンバータの出力電圧を各設定する。
つまり、車両の状態、又は車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各電力負荷に供給されるべき電圧等の電気量が予め決定されて各記憶されているため、各状態が実際に変化したときに各電力負荷に供給されるべき電圧等の電気量を速やかに且つ容易に各決定することが可能となる。
更にまた、検出した車両の状態に対応して、又は検出した車両の状態と車両の周囲の状態とに対応してROM又はRAMに各記憶されている電圧(又は電流若しくは電力)が、1又は複数の電力負荷を夫々含む複数の負荷群に各供給されるように、DC/DCコンバータの出力電圧を各設定する。
つまり、車両の状態、又は車両の状態と車両の周囲の状態とに対応して各負荷群に供給されるべき電圧等の電気量が予め決定されて各記憶されているため、各状態が実際に変化したときに各負荷群に供給されるべき電圧等の電気量を速やかに且つ容易に各決定することが可能となる。
更にまた、各負荷群に夫々含まれる電力負荷の一部又は全部と、夫々の負荷群に供給される電力を変換するDC/DCコンバータとの間を1又は複数のリレー接点で夫々接続/遮断するようにしてあり、電力負荷に対するオン信号を受け付けた場合に、受け付けたオン信号に対応する電力負荷とDC/DCコンバータとの間に配されたリレー接点をオンする。
従って、作動要求があった電力負荷に対して電源から電力を供給することが可能となる。
更にまた、太陽電池パネルを有する太陽光発電装置が電源に含まれるため、車両に太陽光が降り注ぐ日中に電源の容量が増大して、各電力負荷に供給可能な電圧等の電気量を増加させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、1系統の給電線L1のみを用いたが、所謂アクセサリ電源、イグニッション電源、イルミネーション電源等の相異なる電源を供給する給電線を2つ以上用い、夫々の給電線毎に複数のDC/DCコンバータを接続して、各DC/DCコンバータから相異なる負荷群に給電するようにしてもよい。この場合、各負荷群に含まれる1又は複数の電力負荷に対して、リレー接点を介して給電してもよいし、直接DC/DCコンバータから給電してもよい。
また、リレー接点43a、43b、43c、44a、44b、44c、44d、45aをオン/オフする制御は、一般的な車両におけるアクセサリ電源、イグニッション電源、イルミネーション電源等の電源に接続された電力負荷のオン/オフと比較して違和感を与えないように、適宜変更してもよい。
更に、太陽光発電装置に代えて、熱電変換素子、振動電気変換素子等の発電素子を用いた発電装置から給電線に電力が供給されるようにしてもよいし、外部電力を変換するコンバータから給電線に電力が供給されるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両
3 電力負荷
4 車両電源制御装置
41 電源制御部
411 CPU
413 RAM
42a、42b、42c DC/DCコンバータ
43a、43b、43c、44a、44b、44c、44d、45a リレー接点
5 電源
5a 電力センサ
6 個別給電スイッチ
61 外気温センサ
62 レインセンサ
7 スイッチ位置読取機構
8 太陽光発電装置
81 太陽電池パネル
L1 給電線
S1、S2 信号線

Claims (6)

  1. 車両に搭載された電源から前記車両が有する複数の電力負荷に供給される電気量を各制御する車両電源制御装置において、
    前記電源から前記電力負荷に供給される電圧を各変換する電圧変換手段と、
    前記車両の状態を検出する検出手段と、
    該検出手段が検出した状態に応じて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各算出する算出手段とを備え、
    前記電圧変換手段は、前記算出手段が各算出した電気量より小さい電気量が夫々の電力負荷に供給されるように電圧を各変換するようにしてあること
    を特徴とする車両電源制御装置。
  2. 前記車両の周囲の状態を検出する第2の検出手段を備え、
    前記算出手段は、前記検出手段及び第2の検出手段が各検出した状態に応じて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各算出するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の車両電源制御装置。
  3. 前記車両の状態、又は該車両の状態と前記車両の周囲の状態とに対応付けて、前記電力負荷に供給されるべき電気量を各記憶する記憶手段を備え、
    前記算出手段は、前記検出手段が検出した状態、又は前記検出手段と第2の検出手段とが検出した状態に対応付けて、前記記憶手段が各記憶した電気量を前記電力負荷に供給されるべき電気量とするようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車両電源制御装置。
  4. 前記電圧変換手段は、前記電力負荷の1又は複数を夫々含む複数の負荷群に各供給される電圧を変換するようにしてあり、
    前記記憶手段は、前記車両の状態、又は該車両の状態と前記車両の周囲の状態とに対応付けて、前記負荷群の夫々に供給されるべき電気量を各記憶するようにしてあり、
    前記算出手段は、前記検出手段が検出した状態、又は前記検出手段と第2の検出手段とが検出した状態に対応付けて、前記記憶手段が各記憶した電気量を前記負荷群の夫々に供給されるべき電気量とするようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の車両電源制御装置。
  5. 前記負荷群の一部又は全部について、夫々の負荷群に含まれる電力負荷の一部又は全部と夫々の負荷群に供給される電圧を変換する電圧変換手段との間を夫々接続/遮断する1又は複数のスイッチと、
    前記電力負荷に対する作動要求を受け付ける手段とを備え、
    該手段が受け付けた作動要求に対応する電力負荷と前記電圧変換手段との間を遮断しているスイッチを接続させるようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の車両電源制御装置。
  6. 前記電源は、太陽電池パネルを有する太陽光発電部を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の車両電源制御装置。
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