JP2014023803A - 装身具用連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】装身具全体のデザイン性を損なうことなく、部品点数を出来る限り削減した連結具の提供。
【解決手段】連結具本体20に当接する中空式のケース51及びV字型の弾性部品57を備える連結用ピン50は、V字型弾性部品の折り曲げ部71をケース51に設けた開口部を通じてケースの中空底部まで押し当てると共に、V字型弾性部品の一方の側面部72の端部721をケース51の開口部内面部に設けたL字型の固定部55に固定することにより、V字型弾性部品の他方の側面部74を揺動可能となるように組み立てることができる。そして、当該連結用ピン50においては、V字型弾性部品57の一方の側面部72をケース51の内面部に接触させ、この側面部72が有する折り曲げ部71から端部までの長さを、ケース51の中空が有する深さ、即ち中空底部から固定部55までの長さに等しくなるように上記V字型弾性部品57を形成して、側面部72を固定する。
【選択図】図1

Description

発明の属する技術分野
本発明は、ネックレス、ブレスレット、アンクレット等の環状装身具における連結具に関するものである。より具体的には、本発明は、連結具本体と連結用ピンが係合機構により簡単に係脱可能であり、且つ、装身具用連結具の連結用ピンの製造に際し、弾性部材等の部品をかしめピン等でかしめることなく容易に組み立てることを可能とする装身具用連結具に関するものである。
環状装身具、例えばネックレスは、いわゆるクラスプ、又は引き輪、フックと称する連結具によって環状に連結されて、使用される。このような連結具の中には、例えば、特開2002−219011号公報(特許文献1)に開示されるような板バネを利用したフックが知られている。
しかしながら、上記特許文献1等に示された従来技術の連結具は、例えば細い鎖等のネックレスに用いた場合、鎖の太さより連結具本体が大きくなりやすく装身具のパーツとして好ましくないという欠点があった。
一般的に連結具について、装身具全体のデザイン性を損なうことなく、連結具の製造に必要な部品点数を出来る限り削減し、低コストで製造可能とすることが望ましいことは言うまでもない。
そこで、本出願人は、上記課題を解決するために、特開2009−95637号公報(特許文献2)に開示されるような、連結具本体と連結用ピンとの係脱が容易に実現できる装身具用連結具を提案した。この特許文献2に開示される装身具用連結具は、図3A及び図3Bに示されるような連結機構により、連結具本体と連結用ピンとの連結を実現している。図3Aは、従来技術の装身具用連結具において、連結用ピン5を連結具本体2に挿入している連結の途中状態を、正面から見た概略透視図である。そして、図3Bは、従来技術の装身具用連結具において、連結具本体と連結用ピンとが連結した状態を正面から見た概略透視図である。
ここで、連結用ピン5は中空平板状をなし、その一部に設けた係止付押ボタン4をかしめる構造である(6)。また、係止付押ボタン4を外部に突出させるために弾性部材7を内蔵している。また、連結用ピン5に形成された係止付押ボタン4の係止部3に対して係脱可能な係止溝9を開口部の周囲にわたり形成している。
このように構成された従来技術の装身具用連結具の連結機構について、例えばネックレス類を首につける際には、上記図3A及び図3Bから理解されるとおり、連結具本体2と連結用ピン5を接近させ、更に連結用ピン5を連結具本体2に押し込むことで、連結用ピン5の係止付押ボタン4が押し下げられ、連結具本体2のガイド部11から連結具本体2の中空部分に挿入することで連結可能である。そして、連結用ピン5を連結具本体2に挿入していくと、連結具本体2のガイド部11によって押し下げられた係止付押ボタン4は連結用ピン5に内蔵された弾性部材7によって押し上げられ、連結具本体2に形成された係止溝9に嵌合される。
特開2002−219011号公報 特開2009−095637号公報
しかしながら、本発明者が更に検討を重ねた結果、図3A及び図3Bで提案したような従来技術(特許文献2)の装身具連結部品は、次のような課題を有していることが判明した。
特許文献2に開示される従来技術では、連結用ピン5を、その一部に設けた開口部より外部に突出した係止付押ボタン4をかしめて固定しなければならなかった(図3A及び図3B)。ネックレスをはじめとする装身具の分野においては、このように必ず「かしめ」を設ける必要がある以上、各部品を組み立ててかしめピン等でかしめる作業において、微妙な力加減の調整が難しく、作業に熟練を要するという課題があり、更には、この「かしめ」を設けるために、小型化・軽量化の面で製造上の課題が残った。これに対し、このような「かしめ」を不要とするために、連結用ピン5自体をバネ等の1つの弾性部材で形成することも考えられてきた。
しかしながら、このように形成される連結用ピンは、上記のような係止付押ボタン4を有さない点でその強度の点で問題があり、ネックレス等の装身具に用いる連結具として用いるには機能性およびデザイン性の点で実用的なものではないという別の課題があった。
そのため、特許文献2に開示される従来技術を改良して、「かしめ」を設けることなく、各部品を組み立てて連結用ピン5を形成することが近年望まれてきた。
本発明の装身具用連結具は、上述した課題を解決するために、上記特許文献2に関連する図3A及び図3Bに開示される装身具用連結具を改良するものであり、連結用ピン5において、V字弾性部品を用いることにより、「かしめ」を設ける必要性を除去している。
即ち、本発明の一実施形態による装身具用連結具は、中空式の連結具本体20に設けた開口部から連結用ピン50を挿入し、該連結用ピン50が有する弾性力を利用して前記連結具本体の係止溝26に係止させることにより連結する装身具用連結具10を提供する。より具体的には、連結用ピン50が連結具本体20に当接する中空式のケース51とV字型の弾性部品57とを備えており、V字型弾性部品の折り曲げ部71をケース51に設けた開口部53を通じてケースの中空底部515まで押し当てると共に、V字型弾性部品の一方の側面部72の端部721をケース51の開口部53の内面部511(例えば、開口部内側部分)に設けた固定部55で固定することにより、V字型弾性部品の他方の側面部74を揺動可能とした連結用ピン50を形成することを特徴とする。
特に、V字型弾性部品57の一方の側面部72をケースの内面部511に接触させ、V字型弾性部品57の一方の側面部72が有する折り曲げ部71から端部73までの長さを、ケースの中空底部515から固定部53までの長さに等しくなるようにV字型弾性部品7を形成して、V字型弾性部品57の一方の側面部72を固定することを特徴とする。
更に、V字型弾性部品57の他方の側面部74上に係止部58を設け、当該係止部58を、連結具本体20の開口部24内側に設けた係止溝26(26’)に嵌合させることにより、連結用ピン50を、連結具本体20への連結時に固定するものである。
このように「かしめ」を設ける必要性を除去し、部品点数を減らした本発明の装身具用連結具、即ち、中空を有する連結具本体に連結用ピンを挿入してワンタッチで着脱可能な連結具を実現することにより、従来技術の装身具用連結具と比べてより小型化・軽量化な装身具用連結具を製造可能とするのみならず、このように製造された装身具用連結具は低コストなものとなる。
そして、このような本発明の装身具用連結具は、留め金具として用いることへの適用可能性を向上させるものである。
図1は、本発明の一実施形態による装身具用連結具において、連結具本体と連結用ピンとが連結した状態を正面から見た概略透視図である。 図2は、本発明の一実施形態による装身具用連結具において、連結用ピンを連結具本体に挿入している連結の途中状態を、正面から見た概略透視図である。 図3Aは、従来技術の装身具用連結具において、連結用ピンを連結具本体に挿入している連結の途中状態を、正面から見た概略透視図である。 図3Bは、従来技術の装身具用連結具において、連結具本体と連結用ピンとが連結した状態を正面から見た概略透視図である。 図4は、本発明の一実施形態による連結具本体の正面図である。 図5は、本発明の一実施形態による連結用ピンについて、V字型弾性部品をケースに押し込むことで形成した状態を正面から見た概略透視図である。 図6Aは、本発明の一実施形態による連結用ピンが有する中空式のケースについての正面図である。 図6Bは、本発明の一実施形態による連結用ピンが有する中空式のケースについての平面図である。 図6Cは、本発明の一実施形態による連結用ピンが有する図6Bに対応した中空式のケースについての底面図である。 図6Dは、本発明の一実施形態による連結用ピンが有する図6Bに対応した中空式のケースについての左側面図である。 図7Aは、本発明の一実施形態による定常状態のV字型弾性部品及び係止部についての正面図である。 図7Bは、本発明の一実施形態による押し下げられた状態のV字型弾性部品及び係止部についての正面図である。 図7Cは、本発明の一実施形態によるV字型弾性部品及び係止部についての平面図である。 図8は、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部及びV字型弾性部品の変形例についての正面図である。 図9は、本発明の一実施形態による連結用ピンの変形例について、V字型弾性部品をケースに押し込むことで組み立て、形成した状態を正面から見た概略透視図である。 図10Aは、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部の押ボタン底面についての正面図と底面図である。 図10Bは、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部の押ボタン底面の変形例についての正面図と底面図である。 図10Cは、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部の押ボタン底面の変形例についての正面図と底面図である。 図10Dは、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部の押ボタン底面の変形例についての正面図と底面図である。 図11は、本発明の一実施形態による連結用ピンが有する中空式のケースの変形例についての正面図である。
本発明の実施形態に係る装身具用連結部品について各図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態は例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載の発明がこれに限定されるものではない。また、以下において同一の符号は同一の構成要素を示している。
図1は、本発明の一実施形態による装身具用連結具において、連結具本体と連結用ピンとが連結した状態を正面から見た概略透視図である。また、図2は、本発明の一実施形態による装身具用連結具において、連結用ピンを連結具本体に挿入している連結の途中状態を正面から見た概略透視図である。これら図1及び図2は、上述した従来技術の装身具用連結具を示した図3B及び図3Aにそれぞれ対応している。
図示のとおり、装身具用連結具10は、連結具本体20及び連結用ピン50を備え、中空式の連結具本体20に設けた開口部から連結用ピン50を挿入することにより連結及び固定される。尚、挿入時の動作については別途後述する。
以下に、この連結具本体20及び連結用ピン50について更にそれぞれ説明する。
図4は、本発明の一実施形態による連結具本体20の正面図である。図示のとおり、連結部本体20は、長軸方向の一方の端部に丸カン22を、他方の端部に開口部24を有している。丸カン22は、ネックレスのチェーンや多数の珠玉を綴り通した連珠糸の端部を連結するために使用される。
また、連結具本体20は円筒状であり、開口部24の内側には、連結用ピンの挿入をガイドするためのガイド部25(25’)、及び後述する連結用ピン50上に設けた係止部58に係脱可能な係止溝26(26’)を開口部の周囲に360°にわたり設けている。即ち、連結の際には、連結用ピン50が有する弾性力を利用して連結用ピン50の係止部58を係止溝26(26’)に嵌合させることにより、連結用ピン50を連結具本体20に固定することができる。
次いで、図5は、本発明の一実施形態による連結用ピン50について、V字型弾性部品をケースに押し込むことで形成した状態を正面から見た概略透視図である。連結用ピンは、上記連結具本体20に当接するための、図6A、図6B及び図6Cに示した中空式の形状を有するケース51、並びに図7A、図7B、図7Cに示したV字型の弾性部品57を備えている。
まず、図6A〜図6Dに示される連結用ピン50が有する中空式のケースについて説明する。図6A〜図6Dは、この中空式ケースの正面図、平面図、底面図、及び左側面図をそれぞれ示している。この連結用ピンの中空式ケース51は、V字型の弾性部品57の折り曲げ部を中空内部へ挿入するための開口部53、圧開口部53の周縁に設けた圧入防止部54、固定部55、開口部の周縁から延びる切欠き561、及び穴562、並びに、上述の連結部本体の丸カン22に対応した、圧入防止部54に形成してある丸カン52を備えている。
圧入防止部54は、このV字型弾性部品57の挿入及び嵌合を確実にするために、これらの際に支点として利用するためのものである。この圧入防止部54を設けないとした場合、V字型弾性部品57が跳ね上がってしまい上手くケース51と嵌合できないことがあり、また、この圧入防止部54の実際の製造時においても、脱泡不良といったケース51の鋳造上の欠陥が原因でV字型弾性部品57の挿入が不安定となる場合であっても、確実にV字型弾性部品57を嵌合させるために必要となる部分である。
尚、ケース51は、図6Dのとおり円筒形状でも、それ以外の形状、例えば、側面を平面又は曲面の形状としてもよい。
固定部55は、図6Aのとおり、ケース51の開口部53の内面部511(ここでは開口部内側部分)にL字型の形状で設けられるものであり、V字型弾性部品の一方の端部73を嵌合により確実に固定するために用いる。
開口部の周縁から延びる切欠き561は、V字型弾性部品57の挿入の際に、このV字型弾性部品57の側面部に設けた係止部58と位置合わせして当該切欠き561内に挿入させるものである。
また、穴562は、中空内で固定されたV字型弾性部品や係止部に不具合が生じた場合に、V字型弾性部品をケース51から取り外すために用いる。即ち、針などの先端が尖った道具を用いて穴562を介して外側からV字型弾性部品の側面部を付勢して押し込むことにより取り外すことが可能となる。
ここで、ケースの内面部511は平面であることが望ましい。また、切欠き561及び穴562は図示上では、それぞれ矩形及び円形状であるが、このような形状に限定されないことは言うまでもない。
次に、図7A、図7B及び図7Cを用いて、上記ケース51に嵌合するためのV字型弾性部品57、及びこのV字型弾性部品57上に設けられる係止部58について説明する。ここで、図7Aは、本発明の一実施形態による定常状態のV字型弾性部品57及び係止部58の正面図、図7Bは、押し下げた状態のV字型弾性部品57及び係止部58の正面図、並びに図7Cは、係止部58の平面図をそれぞれ示している。
図7Aのとおり、V字型弾性部品57は、2つの端部721及び741、2つの側面72及び74、並びにこれらの間に位置する折り曲げ部71を備えている。また、V字型弾性部品57の側面部74の一方の外側上には係止部58が設けてある。
更に、V字型弾性部品57の側面部74から外部に突出するように配置した押ボタン59が、係止部58の一方の端部581に接合するように形成されており、V字型弾性部品の側面部74が有するL字型の端部741を、押ボタン59に設けた溝592で囲いこんで固定することにより、図7Aの左斜下向の矢印のように、この側面部74を付勢により押し下げることを可能にする。ここで、V字型弾性部品57の折り曲げ部71は、ケース51にV字型弾性部品57を嵌合して組み立てた後にV字型弾性部品57の弾性力を一定のものに維持するため、即ち、押ボタン59による押し下げ動作をスムーズにするために、図7Aのとおり曲面状に形成することが好ましい。
尚、当該押ボタンの形状は、図7Cの平面図に示すような円形状に限定されることはなく、軽量化のためにリング状(丸カン)にする等、自由な形状とすることができるのは言うまでもない。
更に、押ボタン59からV字型弾性部品57の内側に延びる爪591が設けられており、この爪を、V字型弾性部品57の内側に向けて折り曲げ部71側に折り曲げることにより、係止部58とV字型弾性部品57とを圧着する。これにより、係止部58とV字型弾性部品57をろう接等により接着する必要がなくなり、製造の容易化・低コスト化を可能とする。
これらの連結用ピン50の形成に必要な部品を用いて形成される、組み立て後の連結用ピン50について再度図5を用いて説明する。
図示のとおり、連結具本体20に当接する中空式のケース51、及びV字型の弾性部品57を備える連結用ピン50は、V字型弾性部品の折り曲げ部71を、ケース51に設けた開口部53を通じてケースの中空底部515まで押し当てると共に、V字型弾性部品の一方の側面部72の端部721をケース51の開口部53の内面部511(ここでは、開口部内側部分)に設けたL字型の固定部55に固定することにより、V字型弾性部品の側面部74を揺動可能となるように組み立てることができる。特に、当該連結用ピン50においては、V字型弾性部品57の側面部72をケース51の内面部511に接触させ、この側面部72が有する折り曲げ部71から端部73までの長さ(L)を、ケース51の中空が有する深さ、即ち中空底部515から固定部55までの長さに等しくなるように上記V字型弾性部品57を形成して側面部72を固定している。また、この際、曲線形状による丸みを有する折り曲げ部71の少なくとも一部分がケース51の中空底部515と当接することにより、折り曲げ部71が固定される。
このようにV字型弾性部品57の側面部72を固定することにより、対抗する側面部74の押し下げをより確実なものとする。そして、このように連結用ピン50を組み立てることにより、装身具用連結具10が備える連結用ピン50の製造に際し、弾性部材等の部品をかしめピン等でかしめることなく容易に組み立てることを可能とする。このことは、従来の「かしめ」作業における、微妙な力加減の調整が難しく、作業に熟練を要するという課題を解決するものであり、製造を容易化することを可能にする。更には、この「かしめ」を省くことにより、十分な連結強度を保ちつつ、装身具用連結具の小型化・軽量化することを可能にする。
変形例
以上、本発明の一実施例による装身具用連結具を説明してきたが、更に図8〜図11を用いてこの変形例についても説明する。
ここでは、上記連結用ピン50を変形した連結用ピン50’について説明する。より具体的には、上記係止部58に対応する変形例の係止部58’及び58’’、並びに、上記ケース51に対応した変形例のケース51’について説明する。尚、上記V字型弾性部品57の折り曲げ部71が曲線形状による丸みを有する点の構成、及びそれ以外の上記連結用ピン50の構成や上記連結具本体20の構成については、上述したものと同一であるため、ここでの説明を省く。
図8は、本発明の一実施例による装身具用連結具が有する係止部及びV字型弾性部品の変形例についての正面図である。図示のとおり、本変形例の係止部58’は、一方の端部に押ボタン59が当接されており、また、他方の端部69がV字型弾性部品57の折り曲げ部71の少なくとも一部分を包み込むような曲線形状を有し、折り曲げ部71の少なくとも一部分と当接するように形成されている。図8では、点691で折り曲げ部71と接触する。尚、このような折り曲げ部71の少なくとも一部分を包み込む曲線の長さについては、基本的に折り曲げ部71の形状との関係で決定される。
このように本変形例の係止部58’を構成することにより、図9のとおり、V字型弾性部品57をケースに押し込み嵌め合わせて連結用ピン50’を組み立てる際の構成は、上述した図5の連結用ピン50とは異なるものとなる。
図9は、本発明の一実施形態による連結用ピンの変形例について、V字型弾性部品をケースに押し込むことで形成した状態を正面から見た概略透視図である。上記係止部58’の構成により、V字型弾性部品の折り曲げ部71ではなく、この折り曲げ部71を包み込む係止部58’の他方の端部69の少なくとも一部が、ケース51の中空底部515と接触することになる。
本変形例によれば、係止部58’をV字型弾性部品の折り曲げ部71とケース51の中空底部515の間で挟むようにして固定するため、係止部58’がケースの中空底部で十分に固定される。即ち、上述した図7Aのように、V字型弾性部品57の他方の側面部74の端部741がL字型を有し、この端部を押ボタン59に設けた溝592で囲い込んで爪591を用いて固定することは必要ではなく、図9のようにV字型弾性部品57の直線状の端部741’を押ボタン59’下部に設けた当接部(即ち、戸当り)に単に当接させるだけで押ボタン59’を十分に固定することができ、これにより押ボタン59’を用いたV字型弾性部品57の付勢による押し下げを可能にする。
尚、図9の連結用ピンを組み立てる際には、まず、押ボタン59’を備えた係止部58’を先にケース51の中空に挿入して中空底部に押し当て、次いで、V字型弾性部品を挿入する。そして、V字型弾性部品の折り曲げ部71上の点691で係止部58’と接触させると共に、V字型弾性部品の端部741’をこの押ボタン59’下部に設けた戸当りに当接させることにより、連結用ピンの組み立てが完了する。
この場合の押ボタン59’の正面図と底面図の関係は、図10Aに示すとおりである。しかしながら、この更なる変形例として、図10B〜Dに示すように押ボタンの底面を設けてもよい。尚、図10A〜Dにおいて、黒太線はV字型弾性部品を示す。
即ち、図10Bのように図10Aの戸当りに凹形状の溝を設ける構成としてもよく、また、図10Cのように、平面状の押ボタンの底面上に部分的な戸当りを設けるだけでもよい。更には、図10Cのように図10Bの部分的な戸当りに凹形状の溝を設ける構成としてもよい。いずれの場合も、爪を用いて固定することは不要となる。
爪を用いることを不要にする構造とすることにより、部品点数を削減することができ、製造の容易化・低コスト化を可能とする。
図11は、本発明の一実施形態による連結用ピンが有するケース51の変形例についての正面図である。変形例のケース51’は、図6Aに記載のケース51と比較して、L字型の固定部55’を、ケース51の開口部54内側部分ではなくケース51’の内面部511の中央付近に設け、併せて、穴562’を設ける位置も移動している。このようにL字型の固定部55’はケース内面部の任意の位置設けることができる。
このように、固定部55’を(ケース51の開口部54内側部分ではなく)ケース51’の内面部511の例えば中央付近に設けることにより、連結用ピンの押ボタンの上下運動量を大きくすることができ、このためにケース51’の中空部分(特に開口部の幅)をより小さく(細く)することができる。これにより、ピン全体の小型化・軽量化が可能になる。
装身具用連結具10の連結動作
以上の説明に基づき、最後に、留め具として用いる装身具用連結具10について、中空式の連結具本体20に設けた開口部から連結用ピン50を挿入し、該連結用ピン50が有する弾性力を利用して前記連結具本体の係止溝26に係止させることにより連結する動作の様子を、再度、図1及び図2に基づいて説明する。
ネックレス類を首につける時は、図2に示されるとおり、連結具本体20と連結用ピン50を接近させ、この連結用ピン50を連結具本体20のガイド部25、25’に従って連結具本体20の中空部分に挿入する。この際、連結をスムーズに行うために、連結用ピン50の押ボタン59を用いて、V字弾性部品57上の係止部58が押し下げられる。そして、連結用ピン50を連結具本体20に挿入していくと、このように押し下げられた押ボタン59がガイド部11を通過すると共に、今度は連結用ピン50のV字弾性部品57によって係止部58が押し上げられ、図1に示すように、連結具本体20に形成された係止溝26(26’)と嵌合する。
逆に、ネックレス類を首から外す時には連結具本体20を保持しつつ、連結用ピン50の圧入防止部54に形成してある丸カン52を利用して連結用ピン5の外側に出ている押ボタン59をつまみ下げると、連結具本体20の係止溝26(26’)から係止部38の嵌合が外れるのでそのまま連結用ピン50を引き抜く方向に引っ張ると抜くことができる。
装身具用連結具 10
連結具本体 20
連結用ピン 50
丸カン 22、52
開口部 24、53
ガイド部 25、25’
係止溝 26、26’
中空式ケース 51
ケース底部 515
圧入防止部 54
固定部 55、55’
V字型弾性部品 57
係止部 58、58’
係止部の端部 581、69
押ボタン 59、59’
ケースの切欠き 561
ケースの穴 562、562’
押ボタンの爪 591
押ボタンの溝 592
V字型弾性部品の折り曲げ部 71
V字型弾性部品の側面 72、74
V字型弾性部品の端部 721、741、741’
特に、V字型弾性部品57の一方の側面部72をケースの内面部511に接触させ、V字型弾性部品57の一方の側面部72が有する折り曲げ部71から端部721までの長さを、ケースの中空底部515から固定部55までの長さに等しくなるようにV字型弾性部品57を形成して、V字型弾性部品57の一方の側面部72を固定することを特徴とする。
尚、ケース51は、図6Dのとおり円筒形状でも、それ以外の形状、例えば、側面を平面又は曲面の形状としてもよい。
固定部55は、図6Aのとおり、ケース51の開口部53の内面部511(ここでは開口部内側部分)にL字型の形状で設けられるものであり、V字型弾性部品の一方の端部721を嵌合により確実に固定するために用いる。
これらの連結用ピン50の形成に必要な部品を用いて形成される、組み立て後の連結用ピン50について再度図5を用いて説明する。
図示のとおり、連結具本体20に当接する中空式のケース51、及びV字型の弾性部品57を備える連結用ピン50は、V字型弾性部品の折り曲げ部71を、ケース51に設けた開口部53を通じてケースの中空底部515まで押し当てると共に、V字型弾性部品の一方の側面部72の端部721をケース51の開口部53の内面部511(ここでは、開口部内側部分)に設けたL字型の固定部55に固定することにより、V字型弾性部品の側面部74を揺動可能となるように組み立てることができる。特に、当該連結用ピン50においては、V字型弾性部品57の側面部72をケース51の内面部511に接触させ、この側面部72が有する折り曲げ部71から端部721までの長さ(L)を、ケース51の中空が有する深さ、即ち中空底部515から固定部55までの長さに等しくなるように上記V字型弾性部品57を形成して側面部72を固定している。また、この際、曲線形状による丸みを有する折り曲げ部71の少なくとも一部分がケース51の中空底部515と当接することにより、折り曲げ部71が固定される。

Claims (9)

  1. 中空式の連結具本体(20)に設けた開口部から連結用ピン(50)を挿入し、該連結用ピン(50)が有する弾性力を利用して前記連結具本体の係止溝(26)に係止させることにより、前記連結具本体(20)に連結する装身具用連結具(10)であって、
    前記連結用ピン(50)が前記連結具本体(20)に当接する中空式のケース(51)とV字型の弾性部品(57)とを備えており、前記V字型弾性部品の折り曲げ部(71)を前記ケース(51)に設けた開口部(53)を通じて前記ケースの中空底部(515)まで押し当てると共に、前記V字型弾性部品の一方の側面部(72)の端部(721)を前記ケース(51)の内面部(511)に設けた固定部(55)で固定することにより、前記V字型弾性部品の他方の側面部(74)を揺動可能とした前記連結用ピン(50)を形成することを特徴とする、装身具用連結具。
  2. 請求項1に記載の装身具用連結具(10)であって、前記V字型弾性部品(57)の一方の側面部(72)を前記ケースの内面部(511)に接触させ、前記V字型弾性部品(57)の一方の側面部(72)が有する前記折り曲げ部(71)から前記端部(73)までの長さを、前記ケースの中空底部(515)から前記固定部(53)までの長さに等しくなるように前記V字型弾性部品(7)を形成して、前記V字型弾性部品(57)の一方の側面部(72)を固定することを特徴とする、装身具用連結具。
  3. 請求項1又は2に記載の装身具用連結具(10)であって、前記V字型弾性部品(57)の他方の側面部(74)上に係止部(58)を設け、該係止部(58)を、前記連結具本体(20)の開口部(24)内側に設けた前記係止溝(26)に嵌合させることにより、前記連結用ピン(50)を、前記連結具本体(20)への連結時に固定させることを特徴とする、装身具用連結具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の装身具用連結具(10)であって、前記V字型弾性部品(57)の他方の側面部(74)から外部に突出した押ボタン(59)を前記係止部(58)の一方の端部(581)に接合するように設け、前記V字型弾性部品(57)の他方の側面部(74)の端部(741)を前記押ボタン(59)に当接により固定することにより、前記押ボタン(59)を用いて前記V字型弾性部品の他方の側面部(74)を付勢により押し下げ可能とすることを特徴とする、装身具用連結具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の装身具用連結具(10)であって、
    前記V字型弾性部品(57)の折り曲げ部(71)が曲線形状による丸みを有し、前記ケース(51)の中空底部(515)が前記折り曲げ部(71)の少なくとも一部分と当接して前記折り曲げ部(71)を固定することを特徴とする、装身具用連結具。
  6. 請求項4又は5に記載の装身具用連結具(10)であって、前記押ボタン(59)から前記V字型弾性部品(57)の内側に延びる爪(591)を設け、該爪を、前記V字型弾性部品(57)の他方の側面に向けて折り曲げ部(71)側に折り曲げることにより、前記係止部(58)と前記V字型弾性部品(57)とを圧着させることを特徴とする、装身具用連結具。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の装身具用連結具(10)であって、
    前記V字型弾性部品(57)の折り曲げ部(71)が曲線形状による丸みを有し、前記係止部(58)の他方の端部(69)が前記折り曲げ部(71)の少なくとも一部分を包み込んで当接するように形成され、前記ケース(51)の中空底部(515)が前記他方の端部(69)と当接することにより前記折り曲げ部(71)を固定することを特徴とする、装身具用連結具。
  8. 前記固定部(55)を前記ケース(51)の開口部(53)の内側部分に設けた、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装身具用連結具(10)。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の装身具用連結具(10)を留め金具として用いることを特徴とする装身具用連結具。
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